JP5530309B2 - 情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、記録媒体、および、情報提供システム - Google Patents

情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、記録媒体、および、情報提供システム Download PDF

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Description

本発明は、共同購入を行うユーザに対する情報を提供する情報提供装置、情報提供方法、情報提供プログラム、記録媒体、および、情報提供システムの技術分野に関する。
インターネット上のショッピングサイトにおいて、販売している商品を購入する人の増加に伴い販売価格(提供価格)が下がる共同購入という販売形式がある。例えば、特許文献1には、ユーザ端末から購入希望価格を含む入札情報を受信し、複数のユーザ端末からの入札情報に基づき、商品の提供価格と提供数を決定することで、ユーザの購買意欲を向上させる共同購入サービスが開示されている。
特開2001−229269号公報
ところで、共同購入において、ショッピングサイトの店舗側は、販売期間、販売個数に応じた販売価格、販売個数の上限を設定して、共同購入の商品を出品している。一方、購入者は、最終的な販売個数が多いほど商品を安く購入できるため、現在その商品が共同購入されている販売個数と、販売個数に応じた販売価格等を見て、購入を検討している。
しかしながら、このような共同購入において、販売期間の期限に達するか、販売個数の上限に達すると、共同購入が締め切られ、締め切った時点での、販売個数により販売価格が決定されるので、従来、実際の購入状況を見て共同購入の申込をしても、商品の売行きが思っていたほど伸びず、商品を安く購入できない場合や、確実に安くなってから商品を購入しようかと待っていたら、販売期間が終わる前に、販売個数の上限に達してしまい商品が購入できない場合が生じていた。
上記特許文献1では、複数の購入希望価格を含む入札情報から販売価格等を決定するので、実際の購入状況に基づいて商品の売行きを判断することは困難であり、商品を安く購入できないおそれがあった。また、販売個数の上限に達して商品が購入できないという問題には対応することが困難であった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、その課題の一例は、商品の共同購入において、ユーザが購入の機会をできるだけ失わないようにすると共に、ユーザができるだけ商品を安く購入できるように情報を提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、請求項1に記載の発明は、商品を販売する販売期間、前記販売期間に販売可能な販売個数、および、前記販売個数に応じた販売価格が設定されている共同購入のための情報提供装置であって、前記商品の種類毎に、時間に応じた商品売行き個数に関する商品売行情報を予め記憶した商品売行情報記憶手段と、ユーザが前記共同購入の応募をする共同購入商品に関して、時間に応じた商品売行き個数の変化を取得する個数変化情報取得手段と、前記商品売行情報記憶手段から、前記共同購入商品の種類に対応する前記商品売行情報を読み出す商品売行情報読出手段と、前記取得した前記商品売行き個数の変化と、前記商品売行情報から求まる商品売行き個数の変化と、に基づいて、前記共同購入商品に関して、共同購入が終了する終了予測時期と、前記終了予測時期における販売予測個数とを予測する予測手段と、前記終了予測時期と、前記販売予測個数に応じた予測販売価格とを、前記ユーザの端末へ送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
これにより、販売期間の終期前に、販売個数に達して販売が終了してしまう場合でも、共同購入を行うユーザに対して共同購入が終了する終了予測時期の情報を提供することにより、販売が終了する時期を超過する前にユーザが商品を購入できてユーザが購入の機会をできるだけ失わないようにすることができる。また予測販売価格の情報を提供することにより、予測販売価格が低い場合に、ユーザが積極的に商品の購入を申し込み、ユーザができるだけ商品を安く購入できるようになる。
請求項2に記載の発明は、請求項1に記載の情報提供装置において、前記予測手段が、前記取得した前記商品売行き個数の変化を、前記商品売行情報記憶手段に記憶された、時間に応じた商品売行き個数の変化により補正した値により、前記終了予測時期および前記販売予測個数を予測することを特徴とする。
この場合、取得した商品売行き個数の変化に対して、商品売行情報に記憶したデータにより補正することにより、予測がより正確になる。
請求項3に記載の発明は、請求項1または請求項2に記載の情報提供装置において、前記予測手段が、前記販売期間の始期から一定時間が経過した時点において、前記終了予測時期および前記販売予測個数を予測することを特徴とする。
この場合、応募時が、前記販売期間の始期から一定時間が経過した際に、予測値を出すので、予測値が安定し、予測がより正確になる。
請求項4に記載の発明は、請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報提供装置において、前記予測手段が、前記共同購入商品と同一の商品であって、通常購入で販売される商品の時間に応じた商品売行き個数の情報にも基づき、前記終了予測時期および前記販売予測個数を予測することを特徴とする。
この場合、通常購入からの共同購入に流れてくる購入者を考慮することにより、より正確に予測ができる。
請求項5に記載の発明は、請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報提供装置において、ユーザが気になる商品に関する情報を得るために予め商品を登録するリストであって、前記予測手段が、前記リストにおける前記共同購入商品のユーザ登録数にも基づき、前記終了予測時期および前記販売予測個数を予測することを特徴とする。
この場合、ウォッチリスト等のリストに登録していて未だ購入していない人を、今後共同購入をする購入者として考慮することにより、より正確に予測ができる。
請求項6に記載の発明は、商品を販売する販売期間、前記販売期間に販売可能な販売個数、および、前記販売個数に応じた販売価格が設定されている共同購入のための情報提供装置の情報提供方法において、前記情報提供装置が、前記商品の種類毎に、時間に応じた商品売行き個数に関する商品売行情報を予め記憶した商品売行情報記憶ステップと、前記情報提供装置が、ユーザが前記共同購入の応募をする共同購入商品に関して、時間に応じた商品売行き個数の変化を取得する個数変化情報取得ステップと、前記情報提供装置が、前記商品売行情報記憶ステップで記憶した、前記共同購入商品の種類に対応する前記商品売行情報を読み出す商品売行情報読出ステップと、前記情報提供装置が、前記取得した前記商品売行き個数の変化と、前記商品売行情報から求まる商品売行き個数の変化と、に基づいて、前記共同購入商品に関して、共同購入が終了する終了予測時期と、前記終了予測時期における販売予測個数とを予測する予測ステップと、前記情報提供装置が、前記終了予測時期と、前記販売予測個数に応じた予測販売価格とを、前記ユーザの端末へ送信する送信ステップと、を有することを特徴とする。
請求項7に記載の発明は、商品を販売する販売期間、前記販売期間に販売可能な販売個数、および、前記販売個数に応じた販売価格が設定されている共同購入のための情報提供プログラムであって、コンピュータを、前記商品の種類毎に、時間に応じた商品売行き個数に関する商品売行情報を予め記憶した商品売行情報記憶手段、ユーザが前記共同購入の応募をする共同購入商品に関して、時間に応じた商品売行き個数の変化を取得する個数変化情報取得手段、前記商品売行情報記憶手段から、前記共同購入商品の種類に対応する前記商品売行情報を読み出す商品売行情報読出手段、前記取得した前記商品売行き個数の変化と、前記商品売行情報から求まる商品売行き個数の変化と、に基づいて、前記共同購入商品に関して、共同購入が終了する終了予測時期と、前記終了予測時期における販売予測個数とを予測する予測手段、および、前記終了予測時期と、前記販売予測個数に応じた予測販売価格とを、前記ユーザの端末へ送信する送信手段として機能させる。
請求項8に記載の発明は、商品を販売する販売期間、前記販売期間に販売可能な販売個数、および、前記販売個数に応じた販売価格が設定されている共同購入のための情報提供プログラムを記録した記録媒体であって、コンピュータを、前記商品の種類毎に、時間に応じた商品売行き個数に関する商品売行情報を予め記憶した商品売行情報記憶手段、ユーザが前記共同購入の応募をする共同購入商品に関して、時間に応じた商品売行き個数の変化を取得する個数変化情報取得手段、前記商品売行情報記憶手段から、前記共同購入商品の種類に対応する前記商品売行情報を読み出す商品売行情報読出手段、前記取得した前記商品売行き個数の変化と、前記商品売行情報から求まる商品売行き個数の変化と、に基づいて、前記共同購入商品に関して、共同購入が終了する終了予測時期と、前記終了予測時期における販売予測個数とを予測する予測手段、および、前記終了予測時期と、前記販売予測個数に応じた予測販売価格とを、前記ユーザの端末へ送信する送信手段として機能させる情報提供プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
請求項9に記載の発明は、商品を販売する販売期間、前記販売期間に販売可能な販売個数、および、前記販売個数に応じた販売価格が設定されている共同購入のための情報提供装置と、前記情報提供装置にネットワークを介して接続された端末を備えた情報提供システムにおいて、前記情報提供装置が、前記商品の種類毎に、時間に応じた商品売行き個数に関する商品売行情報を予め記憶した商品売行情報記憶手段と、ユーザが前記共同購入の応募をする共同購入商品に関して、時間に応じた商品売行き個数の変化を取得する個数変化情報取得手段と、前記商品売行情報記憶手段から、前記共同購入商品の種類に対応する前記商品売行情報を読み出す商品売行情報読出手段と、前記取得した前記商品売行き個数の変化と、前記商品売行情報から求まる商品売行き個数の変化と、に基づいて、前記共同購入商品に関して、共同購入が終了する終了予測時期と、前記終了予測時期における販売予測個数とを予測する予測手段と、前記終了予測時期と、前記販売予測個数に応じた予測販売価格とを、前記ユーザの端末へ送信する送信手段と、を備えたことを特徴とする。
本発明によれば、商品の種類毎に、時間に応じた商品売行き個数に関する商品売行情報を予め記憶し、ユーザが共同購入の応募をする共同購入商品に関して、時間に応じた商品売行き個数の変化と、商品売行情報から求まる商品売行き個数の変化と、に基づいて、共同購入商品に関して、共同購入が終了する終了予測時期と、終了予測時期における販売予測個数とを予測し、終了予測時期と販売予測個数に応じた予測販売価格とを、ユーザの端末へ送信することにより、販売期間の終期前に、販売個数に達して販売が終了してしまう場合でも、共同購入を行うユーザに対して共同購入が終了する終了予測時期の情報を提供することにより、販売が終了する時期を超過する前にユーザが商品を購入できてユーザが購入の機会をできるだけ失わないようにすることができる。また予測販売価格の情報を提供することにより、予測販売価格が低い場合に、ユーザが積極的に商品の購入を申し込み、ユーザができるだけ商品を安く購入できるようになる。
本発明の一実施形態に係る情報提供システムの概要構成例を示す模式図である。 図1の情報提供サーバの概要構成の一例を示すブロック図である。 図1のショッピングサーバの概要構成の一例を示すブロック図である。 図1の端末の概要構成の一例を示すブロック図である。 図1の情報提供サーバにおいて、商品売行情報データベースの構築の動作例を示すフローチャートである。 時間に応じた売行き累積個数の近似曲線の一例を示す線図である。 (A)〜(D)は、時間に応じた売行き累積個数の近似曲線の一例を示す線図である。 (A)〜(D)は、時間に応じた売行き累積個数の近似曲線の一例を示す線図である。 図1の端末に表示された商品検索の結果の一例を示す模式図である。 図1の情報提供システムにおいて、共同購入の販売価格および終了時期の予測情報を表示する動作例を示すシーケンス図である。 図1の端末に表示された共同購入の割引の一例を示す模式図である。 (A)は、時間に応じた売行き累積個数の現状の一例を示す線図であり、(B)は、売行き累積個数の予測の一例を示す線図である。 (A)は、時間に応じた売行き累積個数の現状の一例を示す線図であり、(B)は、売行き累積個数の予測の一例を示す線図である。 (A)は、時間に応じた売行き累積個数の現状の一例を示す線図であり、(B)は、売行き累積個数の予測の一例を示す線図である。 (A)は、時間に応じた売行き累積個数の現状の一例を示す線図であり、(B)は、売行き累積個数の予測の一例を示す線図である。 図1の端末に表示された共同購入の状況および予測情報の一例を示す模式図である。 (A)〜(C)は、時間に対する売行き累積個数の予測の他の一例を示す線図である。
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。なお、以下に説明する実施の形態は、情報提供システムに対して本発明を適用した場合の実施形態である。
[1.情報提供システムの構成および機能概要]
まず、本発明の一実施形態に係る情報提供システムの構成および概要機能について、図1を用いて説明する。
図1は、本実施形態に係る情報提供システム1の概要構成例を示す模式図である。
図1に示すように、情報提供システム1は、商品の共同購入に関する情報を提供する情報提供サーバ(情報提供装置の一例)10と、商品の共同購入や通常購入等のショッピングサイト運営のために設置されたショッピングサーバ(情報提供装置の一例)20と、ユーザが商品の購入等を行う端末30(端末の一例)と、を備えている。
情報提供サーバ10と、ショッピングサーバ20とは、ローカルエリアネットワーク等により接続され、相互にデータの送受信が可能になっていて、サーバシステム(情報提供装置の一例)5を構成している。そして、サーバシステム5と端末30とは、ネットワーク3により接続され、通信プロトコル(例えば、TCP/IP)により、データの送受信が可能になっている。なお、ネットワーク3は、例えば、インターネット、専用通信回線(例えば、CATV(Community Antenna Television)回線)、移動体通信網(基地局等を含む)、および、ゲートウェイ等により構築されている。
情報提供サーバ10は、共同購入商品に関して、共同購入が終了する終了予測時期と、終了予測時期における販売予測個数とを予測して、終了予測時期と、販売予測個数に応じた予測販売価格とを、ユーザの端末30に送信する。
[2.各サーバの構成および機能]
(2.1 情報提供サーバ10の構成および機能)
次に、情報提供サーバ10の構成および機能について、図2を用いて説明する。
図2は、情報提供サーバ10の概要構成の一例を示すブロック図である。
図2に示すように、コンピュータとして機能する情報提供サーバ10は、通信部11と、記憶部12と、入出力インターフェース部13と、システム制御部14と、を備えている。そして、システム制御部14と入出力インターフェース部13とは、システムバス15を介して接続されている。
通信部11は、ネットワーク3に接続して端末30等との通信状態を制御し、さらに、ローカルエリアネットワークに接続して、ローカルエリアネットワーク上のショッピングサーバ20等の他のサーバとデータの送受信を行う。
記憶部12は、例えば、ハードディスクドライブ等により構成されており、オペレーティングシステムおよびサーバプログラム等の各種プログラムや、データ等を記憶する。なお、各種プログラムは、例えば、他のサーバ装置等からネットワーク3を介して取得されるようにしてもよいし、記録媒体に記録されてドライブ装置を介して読み込まれるようにしてもよい。
また、記憶部12には、商品の種類毎に、時間に応じた商品売行き個数に関する商品売行情報を予め記憶した商品売行情報記憶手段の一例として商品売行情報データベース(DB)12a(以下「商品売行情報DB」とする。)等が構築されている。なお、商品売行情報データベースの構築に関して後述する。
次に、入出力インターフェース部13は、通信部11および記憶部12とシステム制御部14との間のインターフェース処理を行う。
システム制御部14は、CPU(Central Processing Unit)14a、ROM(Read Only Memory)14b、RAM(Random Access Memory)14c等により構成されている。システム制御部14は、CPU14aがROM14bや記憶部12に記憶された各種プログラムを読み出し実行する。
(2.2 ショッピングサーバ20の構成および機能)
次に、ショッピングサーバ20の構成および機能について、図3を用いて説明する。
図3は、ショッピングサーバ20の概要構成の一例を示すブロック図である。
図3に示すように、ショッピングサーバ20は、通信部21と、記憶部22と、入出力インターフェース部23と、システム制御部24と、を備え、システム制御部24と入出力インターフェース部23とは、システムバス25を介して接続されている。なお、ショッピングサーバ20の構成および機能は、情報提供サーバ10の構成および機能とほぼ同じであるので、情報提供サーバ10の各構成や各機能において、異なるところを中心に説明する。
通信部21は、ネットワーク3やローカルエリアネットワーク等を通して、端末30や情報提供サーバ10等と通信状態を制御等するようになっている。
記憶部22には、通常販売される商品に関する情報を記憶する通常販売商品データベース(以下「通常販売商品DB」とする。)22aや、共同購入の商品に関する情報を記憶する共同購入商品データベース(以下「共同購入商品DB」とする。)22bや、ユーザが気になる商品や、気に入った商品等の情報を記憶するウォッチリストデータベース(以下「ウォッチリストDB」とする。)22cや、会員データベース(以下「会員DB」とする。)22d等が構築されている。
通常販売商品DB22aには、共同購入ではなく、通常に個人が購入する商品に関して、商品を識別するための識別子である商品IDに関連付けられ、商品名、種類、商品の画像、スペック、および、商品紹介の要約文等の商品情報や、広告情報等が記憶されている。また、通常販売商品DB22aには、HTML(HyperText Markup Language)、XML(Extensible Markup Language)等のマークアップ言語等により記述された商品ウェブページのファイル等が記憶されている。
共同購入商品DB22bには、共同購入される商品に関して、通常販売商品DB22aのように、共同購入の商品を識別するための識別子である商品IDに関連付けられ、共同購入商品の商品名等の商品情報や、共同購入商品の広告情報等が記憶されている。また、共同購入商品DB22aには、通常販売商品DB22aのように、HTML、XML等のマークアップ言語等により記述された商品ウェブページのファイル等が記憶されている。
ウォッチリストDB22cには、ユーザが気になる商品等として登録した商品に関する情報が、商品IDに関連付けられ記憶されていて、登録した商品が入荷した場合や、新しい商品情報がある場合等に、ユーザに通知するようになっている。
会員DB22dには、会員登録されたユーザ(ショッピングサイトの利用者)のユーザID、名称、住所、電話番号、メールアドレス等のユーザ情報が登録されている。このようなユーザ情報は、ユーザIDによってユーザ毎に判別可能になっている。また、会員DB22dには、ユーザが端末30からショッピングサイトにログインする際に必要な、ユーザID、ログインID、および、パスワードが登録されている。ここで、ログインIDおよびパスワードは、ログイン処理(ユーザの認証処理)に使用されるログイン情報である。
システム制御部24は、CPU24a、ROM24b、RAM24c等により構成されている。そして、システム制御部24は、CPU24aが、ROM24bや記憶部22に記憶された各種プログラムを読み出し実行することにより、ユーザによる商品購入処理や、商品の購買履歴をユーザID毎に記録させたりする。
(2.3 端末30の構成および機能)
次に、端末30の構成および機能について、図4を用いて説明する。
図4は、端末30の概要構成の一例を示すブロック図である。
図4に示すように、コンピュータとして機能する端末30は、例えば、パーソナルコンピュータや携帯型無線電話機やPDA等の携帯端末であり、通信部31と、記憶部32と、表示部33と、操作部34と、入出力インターフェース部35と、システム制御部36とを備えている。そして、システム制御部36と入出力インターフェース部35とは、システムバス37を介して接続されている。
通信部31は、ネットワーク3を通して、情報提供サーバ10等と通信を制御する。なお、端末30が携帯型無線電話機の場合、ネットワーク3の移動体通信網に接続するために、通信部31は、無線通信機能を有する。
記憶部32は、例えば、ハードディスクドライブ等からなり、オペレーティングシステム、ウェブブラウザプログラム等を記憶する。
表示部33は、例えば、液晶表示素子またはEL(Electro Luminescence)素子等によって構成されている。表示部33には、マウスの操作により移動するポインタや、情報提供サーバ10から取得したウェブページ等が表示される。
操作部34は、例えば、キーボードおよびマウス等によって構成されている。なお、表示部33がタッチパネルのようなタッチスイッチ方式の表示パネルの場合、操作部34は、表示部33の画面が押された箇所の位置情報を取得する。
入出力インターフェース部35は、通信部31および記憶部32とシステム制御部36とのインターフェースである。
システム制御部36は、例えば、CPU36aと、ROM36bと、RAM36cとを有する。システム制御部36は、CPU36aが、ROM36bや、RAM36cや、記憶部32に記憶された各種プログラムを読み出して実行する。例えば、システム制御部36は、ウェブブラウザプログラム等を実行するウェブブラウザとしての機能を有する。
[3.情報提供システムの動作]
(3.1 商品売行情報データベースの構築)
次に、情報提供システム1における商品売行情報DB12aの構築について図5〜図8を用いて説明する。
図5は、情報提供サーバ10において、商品売行情報DB12aの構築の動作例を示すフローチャートである。図6〜図8は、時間に応じた売行き累積個数の近似曲線の一例を示す線図である。
図5に示すように、情報提供サーバ10は、共同購入商品の商品ID、共同購入の申込時間、および、共同購入の申込個数を取得する(ステップS1)。具体的に、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、まず、ショッピングサーバ20であるユーザが共同購入の申込をした場合、共同購入の商品の商品ID、共同購入の申込時間、共同購入の申込個数(売行き個数)の情報を、ショッピングサーバ20から取得する。
ここで、共同購入において、販売期間の終期である販売期間の期限に達するか、共同購入における商品の申込個数が、販売個数の上限に達すると、共同購入が締め切られ、締め切った時点での、販売個数により販売価格が決定される。
次に、情報提供サーバ10は、商品IDに基づき申込時間、申込個数を商品売行情報DB12aに記憶する(ステップS2)。具体的に、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、商品IDに対応した商品に関して、順次、申込時間と申込個数を、共同購入の販売期間の期限に達するまで商品売行情報DB12aに記憶していく。
次に、情報提供サーバ10は、商品IDに基づき販売期間および販売個数の上限の情報を取得する(ステップS3)。具体的に、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、共同購入の販売期間の期限に達して共同購入による販売が終了した後、商品IDに基づき、商品IDに対応した商品に設定されている共同購入の販売期間の上限(販売期間の期限)Tmaxおよび販売個数の上限Nmax情報をショッピングサーバ20の共同購入商品DB22aから取得する。
次に、情報提供サーバ10は、販売期間の上限、販売個数の上限に従い売行き個数の累積数のデータを正規化する(ステップS4)。具体的に、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、まず、商品売行情報DB12aに記憶されている一連の申込時間および申込個数のデータを商品IDに基づき読み出す。そして、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、時間に関して、(申込時間−販売期間の始期)/販売期間の上限により正規化、すなわち、申込時間から販売期間の始期を引き算した値に対して、販売期間の上限で割って正規化する。また、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、売行き個数に関して、申込個数の累積数/販売個数の上限により正規化、すなわち、売行き個数である申込個数を、販売個数の上限で割って正規化する。なお、売行き個数の累積数を商品売行き個数の一例である。
次に、情報提供サーバ10は、正規化した売行き個数の累積数のデータを商品IDに関連付け商品売行情報DB12aに記憶する(ステップS5)。具体的に、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、ある販売期間に販売された共同購入の商品に関して、正規化した時間と共に、正規化した売行き個数の累積数のデータを、商品IDに関連付け商品売行情報DB12aに記憶する。例えば、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、図6において、図中「●」で示される売行き個数の累積数(累積個数)のデータを商品売行情報DB12aに記憶する。
次に、情報提供サーバ10は、商品IDに基づき過去の売行き個数の累積数のデータを近似化して商品売行情報DB12aに記憶する(ステップS6)。具体的に、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、図6において図中「▲」等で示される、過去に行われた共同購入における売行き個数の累積数のデータを合わせて、図6において図中「●」「▲」等の点を近似する近似曲線A0を最小自乗法等により算出する。そして、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、近似曲線A0のデータを、商品IDに関連付けて商品売行情報DB12aに記憶する。このように、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、商品の種類毎に、時間に応じた商品売行き個数に関する商品売行情報を予め記憶した商品売行情報記憶手段の一例として機能する。
ここで、商品の種類に対して、時間に応じた売行き累積個数の近似曲線のタイプを図7および図8を用いて説明する。ここで、商品の種類とは、商品自体でも、商品が属するあるカテゴリでもよい。
図7(A)および図8(A)は、売行き個数の累積数が、時間に応じて指数関数的に累積個数が増加するタイプである。図7(A)に示すように、指数関数的に累積個数が増加するタイプでも、商品の種類(A1、A2)によって、近似曲線A1や近似曲線A2のように増加の仕方が異なる。また、図8(A)に示すように、商品の種類(A3)における近似曲線A3のように、販売終了時期Teで、売行き個数の累積数が販売期間の上限Tmaxより早く販売個数の上限Nmaxに達する場合もある。また、図8(A)に示すように、商品の種類(A4)における近似曲線A4のように、販売個数の上限Nmaxに達する前に、販売期間の上限Tmaxに達し、最終の売行き個数の累積数が終了販売個数Neである場合もある。
図7(B)および図8(B)は、売行き個数の累積数が飽和するタイプである。図7(B)に示すように、商品の種類(B1、B2)によって、近似曲線B1や近似曲線B2のように増加の仕方が異なる。また、図8(B)において、商品の種類(B3)における近似曲線B3のように、販売終了時期Teで、売行き個数の累積数が販売期間の上限Tmaxより早く販売個数の上限Nmaxに達する場合もある。また、図8(B)において、商品の種類(B4)における近似曲線B4のように、販売個数の上限Nmaxに達する前に、販売期間の上限Tmaxに達し、最終の売行き個数の累積数が終了販売個数Neである場合もある。
図7(C)および図8(C)は、売行き個数の累積数が直線的に増加するタイプである。図7(C)や図8(C)に示すように、商品の種類(C1、C2)によって、近似曲線C1、C2、C3のように増加の仕方が異なる。また、図8(C)において、商品の種類(C2)における近似曲線C2のように、販売終了時期Teで、売行き個数の累積数が販売期間の上限Tmaxより早く販売個数の上限Nmaxに達する場合もある。また、図8(C)において、商品の種類(C3)における近似曲線C3のように、販売個数の上限Nmaxに達する前に、販売期間の上限Tmaxに達し、最終の売行き個数の累積数が終了販売個数Neである場合もある。
図7(D)および図8(D)は、売行き個数の累積数がS字カーブを描き、ロジスティック曲線等で近似できるタイプである。図7(D)に示すように、商品の種類(D1、D2)によって、近似曲線D1や近似曲線D2のように増加の仕方が異なる。また、図8(D)において、商品の種類(D3)における近似曲線D3のように、販売終了時期Teで、売行き個数の累積数が販売期間の上限Tmaxより早く販売個数の上限Nmaxに達する場合もある。また、図8(D)において、商品の種類(D4)における近似曲線D4のように、販売個数の上限Nmaxに達する前に、販売期間の上限Tmaxに達し、最終の売行き個数の累積数が終了販売個数Neである場合もある。
このような近似曲線が、商品IDに基づき商品の種類毎に商品売行情報DB12aに記憶されている。
(3.2 共同購入における販売価格および終了時期の予測)
次に、共同購入における販売価格および終了時期の予測について図9〜図16を用いて説明する。
図9は、端末30に表示された商品検索の結果の一例を示す模式図である。図10は、情報提供システム1において、共同購入の販売価格および終了時期の予測情報を表示する動作例を示すシーケンス図である。図11は、端末30に表示された共同購入の割引の一例を示す模式図である。図12から図15において、(A)は、時間に対する売行き累積個数の現状の一例を示す線図であり、(B)は、売行き累積個数の予測の一例を示す線図である。図16は、端末30に表示された共同購入の状況および予測情報の一例を示す模式図である。
ユーザが端末30を使用して、ショッピングサーバ20のショッピングサイトにログインし、図9に示すように、ユーザが端末30において、検索キーワードを入力して共同購入したい商品を検索する。端末30のシステム制御部36が表示部33に、ショッピングサーバ20から送信された検索結果を表示させる。
図10が示すように、端末30は、共同購入商品の商品IDを送信する(ステップS10)。具体的に、端末30のシステム制御部36は、そして、ユーザにクリックされた共同購入に関する商品の商品IDをショッピングサーバ20に送信する。
ショッピングサーバ20は、共同購入商品の商品IDを受信する(ステップS11)。具体的に、ショッピングサーバ20のシステム制御部24は、通信部21を通して、共同購入商品の商品IDを端末30から受信する。
次に、ショッピングサーバ20は、商品IDに基づき販売期間、販売個数、および、販売個数に応じた販売価格を取得する(ステップS12)。具体的に、ショッピングサーバ20のシステム制御部24は、商品IDに基づき、商品IDに対応した商品の販売期間(販売期間の上限t-maxを含む)、販売個数の上限n-max、販売個数に応じた販売価格の情報を共同購入商品DB22aから取得する。そして、ショッピングサーバ20のシステム制御部24は、通信部21を通して、販売個数に応じた販売価格の情報を端末30に送信する。
次に、端末30は、販売個数に応じた販売価格を表示する(ステップS13)。具体的に、端末30のシステム制御部36は、図11に示すように、販売個数に応じた販売価格を表示部33に表示する。
次に、情報提供サーバ10は、商品IDに基づき現在までの売行き個数の累積数を取得する(ステップS14)。具体的に、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、商品IDに基づき、共同購入商品DB22aを参照して、商品IDに対応した商品に関して、販売期間の始期から現在までおける、時間に応じた売行き個数の累積数を取得する。なお、情報提供サーバ10のシステム制御部14が、時間に応じた売行き個数を取得して、累積数を算出してもよい。
次に、情報提供サーバ10は、売行き個数の累積数を平滑化して傾きを算出する(ステップS15)。具体的に、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、ステップS6のように、販売時期の始期から現在として、時間0から時間taまでの売行き個数の累積数に対して近似曲線に当てはめ、図12(A)に示すように、平滑化された近似曲線Rを得る。そして、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、時間taにおける近似曲線Rの傾きを算出する。なお、時間taは、販売期間の始期から一定時間が経過した時点であり、販売期間の2/3を経過した時点等、予測値が安定するところに設定される。
平滑化が必要ない場合は、時間ta近傍の2つのデータから、情報提供サーバ10のシステム制御部14が、傾きを求めてもよい。図12(A)中、直線P1が、算出した傾きを有する直線である。なお、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、図13(A)、図14(A)、および、図15(A)に示すように、他のタイプの売行き個数の累積数のデータに対しても、近似曲線Rを求め、傾きを算出する。このように、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、ユーザが共同購入の応募をする共同購入商品に関して、時間に応じた商品売行き個数の変化を取得する個数変化情報取得手段の一例として機能する。
次に、情報提供サーバ10は、商品IDに基づき商品売行情報DBより商品売行情報を読み出す(ステップS16)。具体的に、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、図12(B)に示すように、商品IDに対応する商品の近似曲線A1のデータを、商品売行情報DBより商品売行情報として読み出す。なお、図13(B)、図14(B)、および、図15(B)に示すように、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、商品IDに基づき、各商品に対応した、近似曲線B1、C3、D4等を読み出す。このように、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、商品売行情報記憶手段から前記共同購入商品の種類に対応する前記商品売行情報を読み出す商品売行情報読出手段の一例として機能する。
次に、情報提供サーバ10は、商品売行情報に基づき補正された予測値を算出する(ステップS17)。具体的に、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、図12(B)に示すように、近似曲線A1に沿うように、近似曲線Rの時間taから延びる予測曲線P2を算出する。そして、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、予測曲線P2が、販売個数の上限n-maxまたは販売期間の上限t-maxに達する値を求め、予測値とする。図12(B)の場合、終了予測時期が、時間t-maxであり、販売予測個数が、個数neである。そして、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、販売個数に応じた販売価格の情報に基づき、販売予測個数より、予測販売価格を算出する。図12(B)の場合、予測販売価格は価格3である。
また、図13(B)、図14(B)、図15(B)に示すように、他の商品の種類(B1、C3、D4)の場合も、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、近似曲線B1に沿うように、近似曲線Rの時間taから延びる予測曲線P2を算出する。図13(B)の場合、終了予測時期が、時間teであり、販売予測個数が、個数n-maxである。図14(B)の場合、終了予測時期が、時間teであり、販売予測個数が、個数n-maxである。図15(B)の場合、終了予測時期が、時間t-maxであり、販売予測個数が、個数neである。
なお、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、正規化された近似曲線A1と、近似曲線Rとが対応できるように、正規化の販売個数の上限Nmaxおよび販売個数の上限n-maxと、正規化の販売期間の上限Tmaxおよび販売個数の上限n-maxとにより近似曲線を調整する。
このように、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、取得した前記商品売行き個数の変化と、商品売行情報から求まる商品売行き個数の変化と、に基づいて、共同購入商品に関して、共同購入が終了する終了予測時期と、終了予測時期における販売予測個数とを予測する予測手段の一例として機能する。
次に、情報提供サーバ10は、予測情報を送信する(ステップS18)。具体的に、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、終了予測時期として、時間teまたは時間t-maxの情報と、販売予測個数から求まる予測販売価格の情報とを、ウェブページ形式で端末30に送信する。このように、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、終了予測時期と、販売予測個数に応じた予測販売価格とを、ユーザの端末へ送信する送信手段の一例として機能する。
なお、終了予測時期および予測販売価格を表示させるウェブページに関して、情報提供サーバ10が、ショッピングサーバ20からウェブページのデータを取得して、予測値を付加して、端末30に送信してもよいし、ショッピングサーバ20が、情報提供サーバ10から、予測値を取得して、ウェブページのデータに付加して、端末30に送信してもよい。
次に、端末30は、予測情報を受信し、表示する(ステップS19)。具体的に、端末30のシステム制御部36は、図16に示すように、現在の価格等共に、終了予測時期および予測販売価格の情報をウェブページ表示する。
以上、本実施形態によれば、商品の種類(A1、A2等)毎に、時間に応じた商品売行き個数に関する商品売行情報を予め商品売行情報DB12aに記憶し、ユーザが共同購入の応募をする共同購入商品に関して、時間に応じた商品売行き個数の変化(例えば、平滑化された近似曲線Rの時間taにおける直線P1)と、商品売行情報から求まる商品売行き個数の変化(例えば、近似曲線A1、A2・・・)と、に基づいて、共同購入商品に関して、共同購入が終了する終了予測時期と、終了予測時期における販売予測個数とを予測し、終了予測時期と販売予測個数に応じた予測販売価格とを、ユーザの端末30へ送信することにより、販売期間の終期前(例えばt-max)に、販売個数に達して販売が終了してしまう場合でも、共同購入を行うユーザに対して共同購入が終了する終了予測時期(例えば、時間te)の情報を提供することにより、販売が終了する時期を超過する前にユーザが商品を購入できてユーザが購入の機会をできるだけ失わないようにすることができる。また予測販売価格の情報を提供することにより、予測販売価格が低い場合に、ユーザが積極的に商品の購入を申し込み、ユーザができるだけ商品を安く購入できるようになる。
また、取得した商品売行き個数の変化(例えば、直線P1)を、商品売行情報DB12aに記憶された、時間に応じた商品売行き個数の変化(例えば、近似曲線A1、A2・・・)により補正した値(例えば、予測曲線P2)により、終了予測時期および販売予測個数を予測する場合、取得した商品売行き個数の変化に対して、商品売行情報DB12aに記憶したデータにより補正することにより、予測がより正確になる。
また、販売期間の始期から一定時間が経過した時点(例えば、時間ta)において、終了予測時期および販売予測個数を予測する場合、応募時が、販売期間の始期から一定時間が経過した際に、予測値を出すので、予測値が安定し、予測がより正確になる。
次に、時間に対する売行き累積個数を予測する他の一例について、図17を用いて説明する。
図17の(A)〜(C)は、時間に対する売行き累積個数の予測の他の一例を示す線図である。
図17(A)に示すように、予測直線P3は、直線P1の傾きを、近似曲線A1により補正した直線である。例えば、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、直線P1の傾きと、近似曲線A1の時間taにおける傾きとから、予測直線P3を算出する。予測直線P3の傾きは、直線P1の傾きと近似曲線A1の時間taにおける傾きとの間が好ましい。
また、図17(B)に示すように、予測直線P3は、直線P1の傾きを、近似曲線B1により補正した直線である。例えば、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、同様に、直線P1の傾きと、近似曲線B1の時間taにおける傾きとから、予測直線P3を算出する。
また、図17(C)に示すように、予測直線P3は、直線P1の傾きを、近似曲線D4により補正した直線である。例えば、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、同様に、直線P1の傾きと、近似曲線D4の時間taにおける傾きとから、予測直線P3を算出する。
なお、情報提供サーバ10は、共同購入の商品と同一の商品を、通常販売で購入している購入者数等に関する情報に基づき、終了予測時期および販売予測個数を予測してもよい。
例えば、共同購入の場合、販売期間が終了するか、販売個数の上限に達して終了するかのように、購入できるまで時間がかかりユーザは待つ必要がある。そのため、直ぐ商品を欲しいユーザは、共同購入の価格と通常販売との価格に大差ないと見て通常販売で買うユーザもいる。通常販売での購入数を日別でみると、曜日で多少変動するが、週を通して略同じ傾向である。共同購入の開始(販売期間の始期)から、締め切り(販売期間の終期)までにおいて、通常販売における日別平均購入者数や購入数の線と、通常販売における過去の実績値から購入者数や販売個数が落ちてきている場合、情報提供サーバ10は、それら数が共同購入に流れる見込み客としてカウントする。具体的には、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、予測曲線P2の増加割合や予測直線P3の傾きを増加させる。
このように、情報提供サーバ10が、共同購入商品と同一の商品であって、通常購入で販売される商品の時間に応じた商品売行き個数の情報にも基づき、終了予測時期および販売予測個数を予測する場合、通常購入からの共同購入に流れてくる購入者を考慮することにより、より正確に予測ができる。なお、情報提供サーバ10は、通常販売における日別平均購入者数や購入数や、通常販売における過去の実績値を、商品売行情報DB12aや通常販売商品DB22a等から取得する。
また、情報提供サーバ10は、ユーザが気になる商品に関する情報を得るために予め商品を登録するリストの一例として、商品のウォッチリストに登録している人数を考慮して、終了予測時期および販売予測個数を予測してもよい。
例えば、情報提供サーバ10は、ウォッチリストDB22cを参照して、ウォッチリストに登録している登録者において、購入の有無の情報を取得する。次に、情報提供サーバ10は、ウォッチリスト登録者で、まだ購入していない人を見込み客としてカウントする。そして、情報提供サーバ10は、上記情報で、見込み客を加味して、最終的に共同購入商品の終了予測時期と、販売予測個数に応じた予測販売価格とを決定する。具体的には、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、カウントされた見込み客の数に従い、予測曲線P2の増加割合や予測直線P3の傾きを増加させる。
このように、情報提供サーバ10が、ユーザが気になる商品に関する情報を得るために予め商品を登録するリスト(例えば、ウォッチリスト)であって、リストにおける共同購入商品のユーザ登録数にも基づき、終了予測時期および販売予測個数を予測する場合、ウォッチリストに登録していて未だ購入していない人を、今後共同購入をする購入者として考慮することにより、より正確に予測ができる。
なお、新商品の場合、情報提供サーバ10のシステム制御部14は、新商品が属するカテゴリやジャンルの情報から、類似の商品の商品売行情報を商品売行情報DB12aから取得してもよい。また、情報提供サーバが、情報提供装置として、ショッピングサーバ20の機能を有してもよい。
さらに、本発明は、上記各実施形態に限定されるものではない。上記各実施形態は、例示であり、本発明の特許請求の範囲に記載された技術的思想と実質的に同一な構成を有し、同様な作用効果を奏するものは、いかなるものであっても本発明の技術的範囲に包含される。
3:ネットワーク
5:サーバシステム(情報提供装置)
10:情報提供サーバ(情報提供装置)
12a:商品売行情報DB(商品売行情報記憶手段)
20:ショッピングサーバ(情報提供装置)
30:端末

Claims (9)

  1. 商品を販売する販売期間、前記販売期間に販売可能な販売個数、および、前記販売個数に応じた販売価格が設定されている共同購入のための情報提供装置であって、
    前記商品の種類毎に、時間に応じた商品売行き個数に関する商品売行情報を予め記憶した商品売行情報記憶手段と、
    ユーザが前記共同購入の応募をする共同購入商品に関して、時間に応じた商品売行き個数の変化を取得する個数変化情報取得手段と、
    前記商品売行情報記憶手段から、前記共同購入商品の種類に対応する前記商品売行情報を読み出す商品売行情報読出手段と、
    前記取得した前記商品売行き個数の変化と、前記商品売行情報から求まる商品売行き個数の変化と、に基づいて、前記共同購入商品に関して、共同購入が終了する終了予測時期と、前記終了予測時期における販売予測個数とを予測する予測手段と、
    前記終了予測時期と、前記販売予測個数に応じた予測販売価格とを、前記ユーザの端末へ送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする情報提供装置。
  2. 請求項1に記載の情報提供装置において、
    前記予測手段が、前記取得した前記商品売行き個数の変化を、前記商品売行情報記憶手段に記憶された、時間に応じた商品売行き個数の変化により補正した値により、前記終了予測時期および前記販売予測個数を予測することを特徴とする情報提供装置。
  3. 請求項1または請求項2に記載の情報提供装置において、
    前記予測手段が、前記販売期間の始期から一定時間が経過した時点において、前記終了予測時期および前記販売予測個数を予測することを特徴とする情報提供装置。
  4. 請求項1から請求項3のいずれか1項に記載の情報提供装置において、
    前記予測手段が、前記共同購入商品と同一の商品であって、通常購入で販売される商品の時間に応じた商品売行き個数の情報にも基づき、前記終了予測時期および前記販売予測個数を予測することを特徴とする情報提供装置。
  5. 請求項1から請求項4のいずれか1項に記載の情報提供装置において、
    ユーザが気になる商品に関する情報を得るために予め商品を登録するリストであって、
    前記予測手段が、前記リストにおける前記共同購入商品のユーザ登録数にも基づき、前記終了予測時期および前記販売予測個数を予測することを特徴とする情報提供装置。
  6. 商品を販売する販売期間、前記販売期間に販売可能な販売個数、および、前記販売個数に応じた販売価格が設定されている共同購入のための情報提供装置の情報提供方法において、
    前記情報提供装置が、前記商品の種類毎に、時間に応じた商品売行き個数に関する商品売行情報を予め記憶した商品売行情報記憶ステップと、
    前記情報提供装置が、ユーザが前記共同購入の応募をする共同購入商品に関して、時間に応じた商品売行き個数の変化を取得する個数変化情報取得ステップと、
    前記情報提供装置が、前記商品売行情報記憶ステップで記憶した、前記共同購入商品の種類に対応する前記商品売行情報を読み出す商品売行情報読出ステップと、
    前記情報提供装置が、前記取得した前記商品売行き個数の変化と、前記商品売行情報から求まる商品売行き個数の変化と、に基づいて、前記共同購入商品に関して、共同購入が終了する終了予測時期と、前記終了予測時期における販売予測個数とを予測する予測ステップと、
    前記情報提供装置が、前記終了予測時期と、前記販売予測個数に応じた予測販売価格とを、前記ユーザの端末へ送信する送信ステップと、
    を有することを特徴とする情報提供方法。
  7. 商品を販売する販売期間、前記販売期間に販売可能な販売個数、および、前記販売個数に応じた販売価格が設定されている共同購入のための情報提供プログラムであって、
    コンピュータを、
    前記商品の種類毎に、時間に応じた商品売行き個数に関する商品売行情報を予め記憶した商品売行情報記憶手段、
    ユーザが前記共同購入の応募をする共同購入商品に関して、時間に応じた商品売行き個数の変化を取得する個数変化情報取得手段、
    前記商品売行情報記憶手段から、前記共同購入商品の種類に対応する前記商品売行情報を読み出す商品売行情報読出手段、
    前記取得した前記商品売行き個数の変化と、前記商品売行情報から求まる商品売行き個数の変化と、に基づいて、前記共同購入商品に関して、共同購入が終了する終了予測時期と、前記終了予測時期における販売予測個数とを予測する予測手段、および、
    前記終了予測時期と、前記販売予測個数に応じた予測販売価格とを、前記ユーザの端末へ送信する送信手段として機能させる情報提供プログラム。
  8. 商品を販売する販売期間、前記販売期間に販売可能な販売個数、および、前記販売個数に応じた販売価格が設定されている共同購入のための情報提供プログラムを記録した記録媒体であって、
    コンピュータを、
    前記商品の種類毎に、時間に応じた商品売行き個数に関する商品売行情報を予め記憶した商品売行情報記憶手段、
    ユーザが前記共同購入の応募をする共同購入商品に関して、時間に応じた商品売行き個数の変化を取得する個数変化情報取得手段、
    前記商品売行情報記憶手段から、前記共同購入商品の種類に対応する前記商品売行情報を読み出す商品売行情報読出手段、
    前記取得した前記商品売行き個数の変化と、前記商品売行情報から求まる商品売行き個数の変化と、に基づいて、前記共同購入商品に関して、共同購入が終了する終了予測時期と、前記終了予測時期における販売予測個数とを予測する予測手段、および、
    前記終了予測時期と、前記販売予測個数に応じた予測販売価格とを、前記ユーザの端末へ送信する送信手段として機能させる情報提供プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
  9. 商品を販売する販売期間、前記販売期間に販売可能な販売個数、および、前記販売個数に応じた販売価格が設定されている共同購入のための情報提供装置と、前記情報提供装置にネットワークを介して接続された端末を備えた情報提供システムにおいて、
    前記情報提供装置が、
    前記商品の種類毎に、時間に応じた商品売行き個数に関する商品売行情報を予め記憶した商品売行情報記憶手段と、
    ユーザが前記共同購入の応募をする共同購入商品に関して、時間に応じた商品売行き個数の変化を取得する個数変化情報取得手段と、
    前記商品売行情報記憶手段から、前記共同購入商品の種類に対応する前記商品売行情報を読み出す商品売行情報読出手段と、
    前記取得した前記商品売行き個数の変化と、前記商品売行情報から求まる商品売行き個数の変化と、に基づいて、前記共同購入商品に関して、共同購入が終了する終了予測時期と、前記終了予測時期における販売予測個数とを予測する予測手段と、
    前記終了予測時期と、前記販売予測個数に応じた予測販売価格とを、前記ユーザの端末へ送信する送信手段と、
    を備えたことを特徴とする情報提供システム。
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