JP5529686B2 - コンピュータ装置の異常検査方法及びそれを用いたコンピュータ装置 - Google Patents

コンピュータ装置の異常検査方法及びそれを用いたコンピュータ装置 Download PDF

Info

Publication number
JP5529686B2
JP5529686B2 JP2010198219A JP2010198219A JP5529686B2 JP 5529686 B2 JP5529686 B2 JP 5529686B2 JP 2010198219 A JP2010198219 A JP 2010198219A JP 2010198219 A JP2010198219 A JP 2010198219A JP 5529686 B2 JP5529686 B2 JP 5529686B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
time
activation
abnormality
initialization
inspection method
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2010198219A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2012058782A (ja
Inventor
康夫 北平
Original Assignee
萩原電気株式会社
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 萩原電気株式会社 filed Critical 萩原電気株式会社
Priority to JP2010198219A priority Critical patent/JP5529686B2/ja
Publication of JP2012058782A publication Critical patent/JP2012058782A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5529686B2 publication Critical patent/JP5529686B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Landscapes

  • Debugging And Monitoring (AREA)
  • Test And Diagnosis Of Digital Computers (AREA)
  • Stored Programmes (AREA)

Description

本発明は、コンピュータ装置に顕在化することなく内在する障害を、起動時間のバラツキをより正確に監視することで検出し、ハードウェアの障害やその予兆を判断するためのコンピュータ装置の異常検査方法及びそれを用いたコンピュータ装置に関する。
パーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータ装置を動作させるBIOS(Basic Input/Output System)に含まれるハードウェアの初期化及び診断テストや、オペレーティングシステム(以下、OSと略す。)等は、一般に動作中に何らかのエラーを検出した場合であっても既定の回数だけやり直しを行ってエラーからの回復を図る、リトライ動作を行う。このようなリトライ動作は、コンピュータ装置の使用中において障害への耐性を高めて装置の異常停止の頻度を低減することに役立つが、リトライ動作によりエラーを隠蔽してしまうため、潜在的な問題を見つけにくくする副作用がある。
このため、装置が正常であるかどうかを調べる出荷検査時や、装置の健全性を診断する場合には、リトライ動作が必要な異常が発生したかどうかを検出できることが好ましい。しかし、この検出には、リトライ動作が行われないようにしたり、エラー検出の閾値を厳しくしたりして検査する必要があった。しかし、多くの場合は、リトライ動作がブラックボックス化されている機能モジュール内で行われており、出荷検査時のみ条件等を変えるような対策が困難である。
このような起動時の問題を検出する方法は、例えば特許文献1等で提案されている。特許文献1には、OSのブートローダが、ブートローダの起動からOSのカーネルが起動するまでの時間をウォッチドックタイマによって計測して、ウォッチドックタイマが異常と認める時間を超えたことを確認したら任意の手段で通知することが提案されている。
特開2009−15435号
しかし、特許文献1に示すような検知システムは、OSのカーネルを読み込むまでの間に異常が起きたかどうかの検知しかできず、OSの起動が正常に済んだかどうか、且つ起動中にリトライ動作が起きたかどうかの検知を行うことができない。コンピュータ装置を使用して行くにつれて、OSの更新やソフトウェア(例えばデバイスドライバ等を挙げることができる。)及びハードウェアの更新等が生じ、これらによってOSの起動時間が変化するからである。
本発明は、上記のような問題に鑑み、コンピュータ装置に顕在化することなく内在する障害を、起動時間のバラツキをより正確に監視することで検出し、ハードウェアの障害やその予兆を判断するためのコンピュータ装置の異常検査方法及びそれを用いたコンピュータ装置を提供することを目的とする。
1.電源投入後にオペレーティングシステムの起動処理を行うコンピュータ装置において、電源を投入してから該オペレーティングシステムの起動処理を完了するまでに要した起動時間によって該コンピュータ装置の異常を検知する異常検査方法であって、前記コンピュータ装置は、時間を計測して、その計測値に基づいた現在時刻を出力する計時手段を備え、前記電源投入直後に前記計時手段から現在時刻を起動時刻として取得する起動時刻取得手段と、前記オペレーティングシステム起動処理の完了後に前記計時手段から現在時刻を終了時刻として取得する終了時刻取得手段と、前記起動時刻取得手段により取得された前記起動時刻から、前記終了時刻取得手段により取得された前記終了時刻まで、の時間を起動時間として求める起動時間算出手段と、前記コンピュータ装置を起動する毎に前記起動時間算出手段で算出した前記起動時間を蓄積して記憶する起動時間記憶手段と、前記起動時間算出手段により求められた前記起動時間が所定時間を超えた場合に起動異常と判断する第1異常判断手段と、前記起動時間記憶手段に蓄積して記憶された各前記起動時間の偏差が所定範囲を超える場合に起動異常と判断する第2異常判断手段と、を備えることを特徴とする異常検査方法。
2.前記計時手段は、前記コンピュータ装置の電源投入後のクロックを計数するカウンタである前記1.記載の異常検査方法。
3.前記カウンタは、前記コンピュータ装置に具備するCPUのタイムスタンプカウンタである前記2.記載のコンピュータ装置の異常検査方法。
4.前記コンピュータ装置は、電源投入後にBIOSによるハードウェア初期化処理を実行し、その後に前記オペレーティングシステムのブートを実行するコンピュータ装置であり、前記BIOSによるハードウェア初期化処理の終了時に前記計時手段から現在時刻を初期化終了時刻として取得する初期化終了時刻取得手段を更に備え、前記起動時間算出手段は、前記起動時刻取得手段により取得された前記起動時刻から前記初期化終了時刻取得手段により取得された前記初期化終了時刻までの時間を初期化時間として更に求め、前記第1異常判断手段は、更に前記起動時間算出手段により求められた前記初期化時間が所定時間を超えた場合に起動異常と判断する前記1.乃至前記3.のいずれかに記載の異常検査方法。
5.前記計時手段は、リアルタイムクロックである前記1.記載の異常検査方法。
6.前記1.乃至前記5.のいずれかに記載の異常検査方法を実行することを特徴とするコンピュータ装置。
本発明のコンピュータ装置の異常検査方法及びそれを用いたコンピュータ装置によれば、コンピュータ装置を再起動等させることによりOSの起動を複数回行い、各回においてOSの起動時間を計測手段で計測して、その時間のバラツキを第1異常判断手段及び第2異常判断手段によって判断することにより、エラー等の理由によって起きるリトライ動作による起動時間の遅れを計測することができ、その遅れの検出により障害やその予兆を判断することができる。
特に、OSは、OS自身の更新や、デバイスドライバ等の追加及び削減等によりその起動時間が変化しやすく、起動時間を単純に計測しても障害による遅れか、更新等による時間の変化かがわかりにくい問題があったが、複数回起動することにより、OS等のソフトウェアの状態が一定であることが期待でき、更新等による起動時間の変化を考慮する必要がなくなるため、起動時間の変化をリトライ動作による変化とみなして判断することが可能となる。
更に、OS等を修正することなく、計測による影響を最小限にして起動時間を計測し、リトライ動作による初期化処理の遅れを検出し、初期化異常による障害やその予兆を判断することができる。
また、計時手段がコンピュータ装置のクロックをカウントするカウンタである場合は、起動時間をクロック数で求めることができるため、より正確に起動時間を求めることができ、リトライ動作による起動時間の遅れを計測することができる。
更に、カウンタが、CPUのタイムスタンプカウンタである場合は、ソフトウェアの実行時間を実行クロック数としてより正確に求めることができるため、ソフトウェアによるリトライ動作をより正確に検出することができる。
また、初期化終了時刻取得手段を備え、初期化時間により起動異常を判断する場合は、BIOSによって初期化されるハードウェアに関するエラー等の理由によって起きるリトライ動作による初期化時間の遅れを計測することができ、その遅れの検出により障害やその予兆をBIOSによって初期化されるハードウェアに限定して判断することができる。
更に、計時手段がリアルタイムクロックである場合は、時刻の精度が一定範囲に保たれているため、複数のコンピュータ装置を検査したときでも起動時間等が一定の精度で得られ、リトライ動作による起動時間の遅れを同様に計測することができる。
尚、上記の各発明は、コンピュータ装置の事実上の標準となっているハードウェア及びソフトウェア資源に限定されることなく適用することができる。すなわち、一般に流通するいわゆるチップセット等のLSI、BIOS及びOS等をそのまま使用でき、それらを変更する場合に必要となる多大な開発負担及びコストを省くことができる解決策を提供することができる。
本発明について、本発明による典型的な実施形態の非限定的な例を挙げ、言及された複数の図面を参照しつつ以下の詳細な記述によって更に説明するが、同様の参照符号は図面のいくつかの図を通して同様の部品を示す。
本発明の装置の実施例を示すブロック図である。 本発明の装置の実施例におけるフローチャートである。 本発明の装置の他の実施例を示すブロック図である。 本発明の装置の他の実施例を示すブロック図である。
以下、図1〜4を参照しながらコンピュータ装置の異常検査方法及びそれを用いたコンピュータ装置を詳しく説明する。
ここで示される事項は例示的なもの及び本発明の実施形態を例示的に説明するためのものであり、本発明の原理と概念的な特徴とを最も有効に且つ難なく理解できる説明であると思われるものを提供する目的で述べたものである。この点で、本発明の根本的な理解のために必要である程度以上に本発明の構造的な詳細を示すことを意図してはおらず、図面と合わせた説明によって本発明の幾つかの形態が実際にどのように具現化されるかを当業者に明らかにするものである。
本発明のコンピュータ装置の異常検査方法及びそれを用いたコンピュータ装置は、起動時刻取得手段、終了時刻取得手段、起動時間算出手段、起動時間記憶手段、第1異常判断手段及び第2異常判断手段を備える。また、初期化終了時刻取得手段を更に備えることができる。
更に、起動時刻取得手段、初期化終了時刻取得手段、終了時刻取得手段及び起動時間算出手段は、検査対象となるコンピュータ装置内で実行される。また、起動時間記憶手段、第1異常判断手段、第2異常判断手段は、検査対象となるコンピュータ装置内で実行されてもよいし、図4に例示するようにコンピュータ装置外で実行されていてもよい。このコンピュータ装置外とは、各手段が実行可能な装置であり例えばネットワーク等によって接続される任意のコンピュータである集計装置40とすることができる。
本異常検査方法によって異常検出を行うコンピュータ装置は計時手段を備え、且つ自己のハードウェアの初期化処理後に、オペレーティングシステム(以下、OSと略す。)の起動処理を行う装置であれば良く、通常のパーソナルコンピュータやワークステーション等のコンピュータ装置を例示することができる。
このようなコンピュータ装置は、例えば図1に示すように、コンピュータ装置10を構成するハードウェアとして通常、CPU11、メインメモリ(RAM)12、BIOS等を格納したROM13、OS26を格納したハードディスクドライブ(HDD)等14、電源回路(図示せず)等を備える。また、コンピュータ装置10は表示装置、キーボード、マウスなどの入力装置、光学ドライブ等の装置等を備えるものであってもよいし、I/Oコントローラ、CPUブリッジ、各種バスコントローラ、グラフィックス・コントローラ及びネットワークインターフェイス等の各種インターフェイス等を備えるものであってもよい。更に、コンピュータ装置の自己のハードウェアの初期化処理23は、通常BIOSによって行われる。また、BIOSには通常、OSのブートローダ25の読み込み及びブートローダ25の実行起動処理等が含まれている。 また、コンピュータ装置は、本異常検査方法の同名称の前記各手段に該当する起動時刻取得機能、終了時刻取得機能、起動時間算出機能、起動時間記憶機能、第1異常判断機能及び第2異常判断機能等を備えるプログラムがROM13及びHDD14等に例示される記憶媒体に格納されており、このプログラムをCPU11により実行することで、本異常検査方法の前記各手段が実行される。
前記「計時手段21」は、コンピュータ装置10に具備され、コンピュータ装置10が動作している間の時間経過を計測することができ、且つリトライ動作処理の有無による起動時間の変化を計測可能な分解能を備えている計時手段である。このような計時手段21によって得られた時点の経過時間や時刻に関する値を前記「現在時刻」とすることができる。また、計時手段がコンピュータ装置のクロックをカウントするカウンタであれば、現在時刻を起動後の経過時間であるクロック数として求めることができるため、より正確に起動時間を求めることができ、リトライ動作による起動時間の遅れを計測することができる。
このような計時手段21は任意に選択することができ、装置10のハードウェアに設けられている既存の計時手段を用いることができる。このような計時手段として、例えばCPU11やI/Oコントローラ等に備えられるタイムスタンプカウンタ111やプログラムタイマ、及びリアルタイムクロック等を挙げることができる。
特に、CPU11に備えるタイムスタンプカウンタ111は、CPU11に供給されるクロックによってカウントされるカウンタであり、計時手段21として適している。このようなカウンタの値を終了時刻や初期化終了時刻等として保存することで、OS26の起動に要するCPUクロック数として表されたより正確な起動時間等を求めることができ、より高い精度での障害の予兆を判断することができる。更に、タイムスタンプカウンタ111は、電源投入直後やリセット後の値が0等の固定値となるものがあり、この場合は、起動時刻を該固定値として扱うことで、起動時刻取得手段22の実際の処理を省略することができる。
前記「起動時刻取得手段22」は、電源投入直後(再起動やリセットならリセットの直後とすることができる。)に計時手段21から現在時刻を得て「起動時刻」とすることができれば良く、例えば、BIOSのハードウェア初期化処理23の前に、ROM13等の任意の記録媒体から実行されるソフトウェアとすることができる。また、コンピュータ装置10に検査のために一時的に設けられる任意の外部記憶装置に格納されていて、実行されるソフトウェアであってもよい。尚、電源投入直後やリセット後の計時手段21から得られる現在時刻が固定値を示す場合は、起動時刻を該固定値とすることができ、起動時刻取得手段22を実質的に省略することができる。
得られた起動時刻は、起動時間算出手段で利用できるように記憶媒体に記憶される。この記憶先となる記憶媒体は任意に選択することができ、例えばHDD14及びメインメモリ12の他、バックアップメモリ、及び外部記憶装置等に記憶することができる。
前記「初期化終了時刻取得手段24」は、BIOSによるハードウェア初期化処理23の終了後、且つブートローダ25によるOS起動処理の前に計時手段21から現在時刻を得て、この現在時刻を前記「初期化終了時刻」として得ることができれば良く、例えば、BIOSのハードウェア初期化処理23の後、ROM13等の任意の記録媒体から実行されるソフトウェアとすることができる。また、HDD14等に保存され、メインメモリ12に読み込まれて実行されてもよい。更に、得られた初期化終了時刻は、起動時刻取得手段22と同様に起動時間算出手段で利用できる任意の記憶媒体に記憶される。
前記「終了時刻取得手段27」は、OS26の起動処理の完了後、計時手段21から現在時刻を得て、この時刻を終了時刻として起動時間算出手段28に出力することができる手段であれば良く、通常OS26上からOS起動後に自動実行されるソフトウェアとすることができる。また、「OSの起動処理の完了」は、通常コンピュータ装置10の必要なハードウェアの初期化が完了した後であって、OS26上でアプリケーション等の任意のソフトウェアが実行可能な時点をいう。
前記「起動時間算出手段28」は、起動時刻取得手段22に記憶されている起動時刻から、終了時刻取得手段27で得られた終了時刻まで、の時間を起動時間として算出し、得られた起動時間を起動時間記憶手段29及び第1異常判断手段30に出力することができる手段であれば良く、終了時刻取得手段27と同様に、通常OS26上からOS起動後に自動実行されるソフトウェアとすることができる。
また、初期化終了時刻取得手段24を具備する場合は、起動時刻取得手段22に記憶されている起動時刻から、初期化終了時刻取得手段24で得られた初期化終了時刻まで、の時間を初期化時間として算出し、得られた初期化時間を第1異常判断手段30に出力することができる。
尚、起動時間記憶手段29が図4に例示するように、コンピュータ装置10外の集計装置40等に備えられる場合は、起動時間及び初期化時間をコンピュータ装置10の任意の通信手段33等を介して送信することができる。
前記「起動時間記憶手段29」は、起動時間算出手段28から受け取った起動時間を、各異常判断手段30〜32で利用できるように任意の記憶媒体に記憶する手段であれば良い。この記憶先となる記憶媒体は任意に選択することができ、例えばHDD14及びメインメモリ12の他、バックアップメモリ、及び外部記憶装置等に記憶することができる。 更に、起動時間記憶手段29が、図4に例示する集計装置40等に備えられる場合は、集計装置40のコンピュータ装置として構成されているHDD、メインメモリ及び外部記憶装置等(いずれも図示せず)に記憶することができる。
前記「第1異常判断手段30」は、起動時間算出手段28から取得した起動時間が所定時間を超えるかどうかを判断して、ハードウェアの障害やその予兆となる起動異常を検出する手段である。
起動時間が異常かどうかを判断する前記「所定時間」は、コンピュータ装置10に異常がないときの起動時間(以下、正常時起動時間と略す。)にリトライ動作により生じる遅延時間未満の時間を加えた時間とすることができる。例えば、前記遅延時間が20〜200msであれば、所定時間を正常時起動時間に20〜200msを加えた時間とすることができる。尚、正常時起動時間は、本第1異常検査方法を設け、且つ異常がないことが確認されているコンピュータ装置10を起動させて得られる起動時間とすることができる。また、初期化時間が異常かどうかを判断する所定時間も、正常時初期化時間にリトライ動作による遅延時間未満の時間を加えた時間とすることができる。
尚、第1異常判断手段30は、1回のコンピュータ装置10の起動毎に結果を出力してもよいし、検査に必要な回数だけコンピュータ装置10を起動した後で、まとめて結果を出力しても良い。更に、結果の出力方法は特に問わず、表示装置等に表示してもよいし、電子メール等によって送信しても良い。
前記「第2異常判断手段31」は、コンピュータ装置10を複数回起動することによって得た、各回の起動時間の偏差が所定時間を超えるかどうかを判断して、ハードウェアの障害やその予兆となる起動異常を検出する手段である。
前記「偏差」及び「所定時間」は任意に選択することができ、例えば、偏差は全ての起動時間の平均値と算出した起動時間の差としてもよいし、偏差値を用いても良い。更に、各回の初期化時間を起動時間記憶手段29で記憶させ、各回の初期化時間の偏差が所定時間を超えるかどうかを判断して、ハードウェアの障害やその予兆となる起動異常を検出することもできる。
以下、図2に示す、本異常検査方法を具備するコンピュータ装置10の起動フローチャートに基づいて本異常検査方法及びそれを用いたコンピュータ装置の動作を説明する。
コンピュータ装置10のCPU11は、電源投入やリセット操作により、内部の計時手段21であるタイムスタンプカウンタ111を0等の固定値に初期化する。これにより、起動時刻は固定値に決定することができる(ステップS1)。その後、CPU11によりROM13内のBIOSの初期化処理23(ステップS2)が実行される。また、初期化処理23が完了したら続けてROM13内の初期化終了時刻取得手段24が実行される。
初期化終了時刻取得手段24は、CPU11内のタイムスタンプカウンタ111から現在時刻であるCPUクロックのカウント値を取得し、このカウント値を初期化終了時刻としてHDD14又はメインメモリ12に記録する(ステップS3)。
その後、HDD14内のOSブートローダ25がメインメモリ12に読み込まれて実行される(ステップS4)。次いで、実行されたOSブートローダ25は、HDD14内のOS26を読み込み実行する(ステップS5)。
実行されたOS26は、OS26自身の初期化等の起動処理を行い(ステップS6)、その後、任意の自動実行手段によって終了時刻取得手段27、起動時間算出手段28、起動時間記憶手段29、第1異常判断手段30及び第2異常判断手段31を実行するソフトウェアがHDD14からメインメモリ12に読み込まれ、終了時刻取得手段27を実行する(ステップS7)。
終了時刻取得手段27は、タイムスタンプカウンタ111から現在時刻であるCPUクロックのカウント値を取得して現在時刻とする(ステップS8)。
次いで、起動時間算出手段28が実行される。起動時間算出手段28は、HDD14又はメインメモリ12に記録された初期化終了時刻を読み込み、その後、終了時刻取得手段27で得た現在時刻から起動時刻を引いて起動時間を求め、且つ現在時刻から初期化終了時刻から起動時刻を引いて初期化時間を求める(ステップS9)。
次いで、起動時間記憶手段29が実行される。起動時間記憶手段29は、起動時間算出手段28で得た起動時間をHDD14又はメインメモリ12に記録する(ステップS10)。また、前回の起動時間が上書きされないように記録される。
その後、第1異常判断手段30が実行される。第1異常判断手段30は、起動時間算出手段28で得た起動時間及び初期化時間が、予め設定されている各所定時刻を越えているかどうかを判断し、その結果を、装置10に具備する表示装置等に出力する(ステップS11、S12)。また、起動時間及び初期化時間のいずれかが所定時刻を越えている場合は起動異常とする。
その後、第2異常判断手段31が実行される。第2異常判断手段31は、HDD14又はメインメモリ12に記録されている全ての起動時間を読み出して偏差を算出し、偏差が予め設定されている所定時刻を越えているかどうかを判断し、その結果を、装置10に具備する表示装置等に出力する(ステップS13)。また、起動時間の偏差が所定時刻を越えている場合は起動異常とする。
上記検査方法によって、エラー等の理由によって起きるリトライ動作による初期化時間及び起動時間の遅れを出荷時検査等で計測することができ、その遅れにより障害やその予兆を判断可能とすることによって、出荷時検査を不合格としたり、要調査対象としたりすることにより、市場に出荷して市場で障害を起こすことを未然に防ぐことができる。
尚、上記で説明したフローは、コンピュータ装置10の起動毎に、第1異常判断手段30及び第2異常判断手段31で異常検出をしていたが、これに限らず複数回(例えば2〜3回)起動を行った後に、第1異常判断手段30及び第2異常判断手段31を実行して、まとめて結果を出力しても良い。
尚、本発明においては、前記実施例に示すものに限られず、目的、用途に応じて本発明の範囲内で種々変更した態様とすることができる。例えば、上記実施例は、タイムスタンプカウンタ111を用いたが、これに限られず、リアルタイムクロックを用いても良い。このとき、BIOSの初期化処理23(ステップS2)より前に、ROM13内の起動時刻取得手段22を実行して、リアルタイムクロックから得た現在時刻を起動時刻としてメインメモリ12等に記録し、その後、起動時間算出手段28が起動時刻をメインメモリ12等から読み込んで初期化時間及び起動時間の算出に用いることができる。
また、本実施例において、図3に例示するように、初期化終了時刻取得手段24を設けずに、起動時間のみで異常検出を行ってもよい。
また、本実施例において、起動時間記憶手段29、第1異常判断手段30及び第2異常判断手段31は、コンピュータ装置10内に備えていたがこれに限られず、例えば図4に示すように、サーバコンピュータ等からなる集計装置40に備えることができる。このような構成の異常検査方法は、起動時間算出手段28が、起動時間及び初期化時間等の時刻情報を装置10が備えるネットワークインターフェイス15によって集計装置40の起動時間記憶手段29に送信することができる。
また、集計装置40は、自身のネットワークインターフェイス41を介してコンピュータ装置10から送信された起動時間等を受信して、起動時間記憶手段29等を実行し、第1異常判断手段30及び第2異常判断手段31によって異常判断をすることができる。このような異常検査方法は、コンピュータ装置10に第1異常判断手段30等を設ける必要がなく、更に複数のコンピュータ装置10の検査結果を1台の集計装置40に集計してその後の処理を容易に行うことができる。
更に、本実施例の起動時刻取得手段22は、ROM13に格納されているがこれに限られず、HDD14等の任意の記録媒体に格納して実行させることができる。
10;コンピュータ装置、11;CPU、111;タイムスタンプカウンタ、12;メインメモリ、13;ROM(BIOS)、14;HDD、15;ネットワークインターフェイス(通信手段)、
21;計時手段、22;起動時刻取得手段、23;初期化処理、24;初期化終了時刻取得手段、25;ブートローダ、26;OS、27;終了時刻取得手段、28;起動時間算出手段、29;起動時間記憶手段、30;第1異常判断手段、31;第2異常判断手段、33;通信手段。

Claims (6)

  1. 電源投入後にオペレーティングシステムの起動処理を行うコンピュータ装置において、電源を投入してから該オペレーティングシステムの起動処理を完了するまでに要した起動時間によって該コンピュータ装置の異常を検知する異常検査方法であって、
    前記コンピュータ装置は、時間を計測して、その計測値に基づいた現在時刻を出力する計時手段を備え、
    前記電源投入直後に前記計時手段から現在時刻を起動時刻として取得する起動時刻取得手段と、
    前記オペレーティングシステム起動処理の完了後に前記計時手段から現在時刻を終了時刻として取得する終了時刻取得手段と、
    前記起動時刻取得手段により取得された前記起動時刻から、前記終了時刻取得手段により取得された前記終了時刻まで、の時間を起動時間として求める起動時間算出手段と、
    前記コンピュータ装置を起動する毎に前記起動時間算出手段で算出した前記起動時間を蓄積して記憶する起動時間記憶手段と、
    前記起動時間算出手段により求められた前記起動時間が所定時間を超えた場合に起動異常と判断する第1異常判断手段と、
    前記起動時間記憶手段に蓄積して記憶された各前記起動時間の偏差が所定範囲を超える場合に起動異常と判断する第2異常判断手段と、
    を備えることを特徴とする異常検査方法。
  2. 前記計時手段は、前記コンピュータ装置の電源投入後のクロックを計数するカウンタである請求項1記載の異常検査方法。
  3. 前記カウンタは、前記コンピュータ装置に具備するCPUのタイムスタンプカウンタである請求項2記載のコンピュータ装置の異常検査方法。
  4. 前記コンピュータ装置は、電源投入後にBIOSによるハードウェア初期化処理を実行し、その後に前記オペレーティングシステムのブートを実行するコンピュータ装置であり、
    前記BIOSによるハードウェア初期化処理の終了時に前記計時手段から現在時刻を初期化終了時刻として取得する初期化終了時刻取得手段を更に備え、
    前記起動時間算出手段は、前記起動時刻取得手段により取得された前記起動時刻から前記初期化終了時刻取得手段により取得された前記初期化終了時刻までの時間を初期化時間として更に求め、
    前記第1異常判断手段は、更に前記起動時間算出手段により求められた前記初期化時間が所定時間を超えた場合に起動異常と判断する請求項1乃至3のいずれか1項に記載の異常検査方法。
  5. 前記計時手段は、リアルタイムクロックである請求項1記載の異常検査方法。
  6. 請求項1乃至5のいずれか1項に記載の異常検査方法を実行することを特徴とするコンピュータ装置。
JP2010198219A 2010-09-03 2010-09-03 コンピュータ装置の異常検査方法及びそれを用いたコンピュータ装置 Active JP5529686B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010198219A JP5529686B2 (ja) 2010-09-03 2010-09-03 コンピュータ装置の異常検査方法及びそれを用いたコンピュータ装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2010198219A JP5529686B2 (ja) 2010-09-03 2010-09-03 コンピュータ装置の異常検査方法及びそれを用いたコンピュータ装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2012058782A JP2012058782A (ja) 2012-03-22
JP5529686B2 true JP5529686B2 (ja) 2014-06-25

Family

ID=46055861

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2010198219A Active JP5529686B2 (ja) 2010-09-03 2010-09-03 コンピュータ装置の異常検査方法及びそれを用いたコンピュータ装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5529686B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104199692B (zh) * 2014-08-25 2017-08-04 北京金山安全软件有限公司 一种获取应用程序的启动时间的方法、装置及终端
JP2017037606A (ja) * 2015-08-14 2017-02-16 富士電機株式会社 駆動制御システムおよび異常監視装置
GB2548398B (en) * 2016-03-18 2019-12-11 Advanced Risc Mach Ltd Tracing processing activity
JP7032109B2 (ja) * 2017-11-17 2022-03-08 Necプラットフォームズ株式会社 出力装置及び出力方法
JP7234722B2 (ja) * 2019-03-20 2023-03-08 株式会社リコー 動作解析装置、動作解析方法及び動作解析プログラム

Family Cites Families (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6415838A (en) * 1987-07-10 1989-01-19 Hitachi Ltd Detecting device for program abnormality
JP2001325124A (ja) * 2000-05-17 2001-11-22 Fujitsu Ltd 計算機、システム管理支援装置及び管理方法
JP2002189615A (ja) * 2000-12-22 2002-07-05 Canon Inc ウォッチドック・タイマ、情報処理装置、ウォッチドック・タイマ用拡張ボード、システム初期化方法及び記憶媒体
JP4935107B2 (ja) * 2006-02-20 2012-05-23 富士ゼロックス株式会社 情報処理装置
JP2008225858A (ja) * 2007-03-13 2008-09-25 Nec Corp Biosストール障害時の復旧装置、その方法及びそのプログラム
TWI376598B (en) * 2008-07-04 2012-11-11 Acer Inc Method for monitoring computer system performance and computer-readable medium thereof
JP5275715B2 (ja) * 2008-07-31 2013-08-28 株式会社日本デジタル研究所 エラー通知方法、情報処理装置および通信システム

Also Published As

Publication number Publication date
JP2012058782A (ja) 2012-03-22

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US8418005B2 (en) Methods, apparatus and articles of manufacture to diagnose temperature-induced memory errors
CN109783262B (zh) 故障数据处理方法、装置、服务器及计算机可读存储介质
WO2017063505A1 (zh) 一种服务器硬件故障检测方法及其装置和服务器
WO2015039598A1 (zh) 故障定位方法及装置
TWI519945B (zh) 伺服器及用於伺服器停機時間計量的方法和設備
JP5529686B2 (ja) コンピュータ装置の異常検査方法及びそれを用いたコンピュータ装置
TWI632462B (zh) 開關裝置及偵測積體電路匯流排之方法
KR20200136967A (ko) 리던던트 프로세서 에러 검출을 위한 디바이스, 시스템, 및 프로세스
US9542304B1 (en) Automated operating system installation
EP3167371B1 (en) A method for diagnosing power supply failure in a wireless communication device
TWI666560B (zh) 記錄事件的電子裝置及其方法
JP2010086364A (ja) 情報処理装置、動作状態監視装置および方法
JP6794805B2 (ja) 故障情報管理プログラム、起動試験方法及び並列処理装置
CN116775141A (zh) 异常检测方法、装置、计算机设备及存储介质
TW201500919A (zh) 基板管理控制器遠端調試系統及方法
JP2014021577A (ja) 故障予測装置、故障予測システム、故障予測方法、及び、故障予測プログラム
JP2008225929A (ja) 情報処理装置
TWI497279B (zh) 除錯裝置及除錯方法
US20110107072A1 (en) Method for self-diagnosing system management interrupt handler
JP2012150661A (ja) プロセッサ動作検査システム、及びその検査方法
TW202213032A (zh) 電源故障監測方法、裝置、電子設備及存儲介質
JP6217086B2 (ja) 情報処理装置、エラー検出機能診断方法およびコンピュータプログラム
CN113917385A (zh) 一种面向电能表的自检测方法及系统
TWI426379B (zh) 電腦系統錯誤偵測系統及方法
TWI775360B (zh) 用以記錄電腦系統的硬體元件狀態的儲存裝置及其電腦實施方法

Legal Events

Date Code Title Description
RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20121106

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20130719

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20140320

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140408

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140417

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5529686

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250