JP2002189615A - ウォッチドック・タイマ、情報処理装置、ウォッチドック・タイマ用拡張ボード、システム初期化方法及び記憶媒体 - Google Patents

ウォッチドック・タイマ、情報処理装置、ウォッチドック・タイマ用拡張ボード、システム初期化方法及び記憶媒体

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JP2002189615A
JP2002189615A JP2000390993A JP2000390993A JP2002189615A JP 2002189615 A JP2002189615 A JP 2002189615A JP 2000390993 A JP2000390993 A JP 2000390993A JP 2000390993 A JP2000390993 A JP 2000390993A JP 2002189615 A JP2002189615 A JP 2002189615A
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timer
program
monitoring
time
cycle monitoring
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Keiji Obara
啓二 小原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ウォッチドック・タイマに対応していないO
Sやコンピュータシステム上でウォッチドック・タイマ
を実現し、システムの信頼性を向上させることを可能と
したウォッチドック・タイマ、情報処理装置、システム
初期化方法及び記憶媒体を提供する。 【解決手段】 OSの立ち上がり時間を監視するOS立
ち上がり時間タイマ1、各プログラムの実行周期を監視
するプログラム周期監視タイマ1・2、2・3、各タイ
マのオーバーフロー出力の論理和に基づき異常検出信号
を発生するORゲート4、OSの立ち上がり直後最初に
1回実行され、OS立ち上がり時間タイマ1を停止さ
せ、その後実行される各プログラムのタスク実行周期よ
り長い時間を各プログラムに対応する各プログラム周期
監視タイマに初期設定すると共にカウント開始させるタ
イマ管理プログラムを有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ウォッチドック・
タイマ、情報処理装置、ウォッチドック・タイマ用拡張
ボード、システム初期化方法及び記憶媒体に関し、特
に、WindowsOS(Operating System)等の汎用
市販OSを搭載したIBM AT互換機パーソナルコン
ピュータ等の汎用パーソナルコンピュータ等に適用する
場合に好適なウォッチドック・タイマ、情報処理装置、
ウォッチドック・タイマ用拡張ボード、システム初期化
方法及び記憶媒体に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ウォッチドック・タイマは、図1
2に示すように、タイマ801、該タイマ801へ入力
されるタイマクリア信号及びクロック信号CLOCK、
該タイマ801から出力されるオーバーフロー(OV
F)信号である異常検出信号から構成される。CPU
が、タイマ801をクリアさせるための命令(通常I/
Oポート操作命令:以後タイマクリア命令と呼ぶ)を実
行すると、タイマクリア信号がアクティブとなり、タイ
マ801はクリアされる。タイマ801はCLOCKの
立ち上がりでインクリメントされ、予め設定される時間
Tに相当するクロック数をカウントした時点で、オーバ
ーフローしOVF信号を出力する。
【0003】通常、上記のOVF信号をシステム異常検
出信号として使用し、CPUのNMI(Non Maskable I
nterrupt:最も優先度が高い割り込み)入力やRese
t入力へ入力し、システムに異常時の特別な処理を行わ
せたりシステムを立ち上げ直したりすることで、異常状
態から復旧できるように制御している。
【0004】一方、上記CPU上で動作するプログラム
は、上記プログラムが一通りの動作を1回実行する時間
(周期tとする)でループするように動作している。そ
のプログラムの適当な位置に上記タイマクリア命令を挿
入しておくことにより、上記プログラムが正常に動作し
ている間は周期tで上記タイマクリア命令が実行される
ため、タイマ801は周期tでクリアされる。
【0005】従って、上記タイマ801に予め設定され
る時間TをT>tとなるように設定することにより、上
記プログラムが正常に動作している状態では上記タイマ
801のオーバーフローは無く、異常検出信号がアクテ
ィブになることは無い。何かの原因で上記プログラムの
実行に異常をきたした場合には、プログラムが周期tで
タイマクリア命令を実行できなくなり、タイマ801の
オーバーフローが発生し異常検出信号がアクティブにな
り、システムに報知することで復旧処理を行うことにな
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来技術においては下記のような問題があった。即
ち、上記従来例からも分かるように、ウォッチドック・
タイマは、そのシステムのCPUやそのCPU上で動作
するプログラムやシステムハードウェア(NMIやRe
set)等と密接な関係で動作している。例えば、CP
Uの処理速度とプログラムの大きさ等を考慮して、タイ
マ値を設定しなければならない。マルチタスク処理シス
テムの場合、CPU上で動作する全てのプログラムが、
タイマの起動処理とクリア処理のつじつまを合わせられ
るように制御できなければならない。この場合、上記異
常検出信号発生後の復旧処理を行う手段がハードウェア
に依存する。
【0007】従って、ハードウェア条件(CPUクロッ
ク速度やシステム復旧処理手段等)が固定的であり、プ
ログラムがシングルタスク処理(OS無しで1つのアプ
リケーションプログラムのみが動作している)であると
いう条件を外れると、ウォッチドック・タイマを実現す
ることがかなり困難であった。そのため、従来は、ウォ
ッチドック・タイマは、1チップマイクロコンピュータ
等に組込まれる(内蔵される)形態で採用されることが
殆どだった。
【0008】近年では、マルチタスクOSを搭載するワ
ークステーション等でも、ウォッチドック・タイマを実
現できるような手段が提案されているが、該提案による
技術は、特定のシステムに特定のOSを採用したもので
ある。
【0009】汎用パーソナルコンピュータでは、統一的
なウォッチドック・タイマ用タイマが搭載されておら
ず、そのため、OS自身もウォッチドック・タイマに対
応していないので、汎用パーソナルコンピュータ上でウ
ォッチドック・タイマ機能を実現することは困難であっ
た。例えOS自体がウォッチドック・タイマに対応でき
たとしても、OS自体が何かの原因でフリーズすること
もあり、その場合にはウォッチドック・タイマが機能で
きない。
【0010】また、汎用パーソナルコンピュータでのフ
リーズの原因としては、電源変動やノイズ輻射等により
HDD(ハードディスク)等のハードウェア等が一時的
に不安定となり、データ・エラーが生じたり、各プログ
ラムやOS等の特別なめったに無い組み合わせ動作等で
メモリ共有違反が発生したりすることによる場合が殆ど
であり、殆どの場合、システムの再起動により復旧でき
る。
【0011】上述したように、従来技術においては、ウ
ォッチドック・タイマに対応していないOSやコンピュ
ータシステム上ではウォッチドック・タイマを実現でき
ないという問題があった。また、OS自体がウォッチド
ック・タイマに対応できたとしても、OS自体が何かの
原因でフリーズした場合はウォッチドック・タイマが機
能できないという問題があった。
【0012】本発明は、上述した点に鑑みなされたもの
であり、ウォッチドック・タイマに対応していないOS
やコンピュータシステム上でウォッチドック・タイマを
実現し、システムの信頼性を向上させることを可能とし
たウォッチドック・タイマ、情報処理装置、システム初
期化方法及び記憶媒体を提供することを第一の目的とす
る。
【0013】また、本発明は、上述した点に鑑みなされ
たものであり、HDD等の大容量記憶装置を装備するシ
ステムにおいても、それらの記憶内容を破壊してしまっ
たり、記憶メディアに傷をつけたりしてしまうことな
く、ウォッチドック・タイマを採用することを可能とし
たウォッチドック・タイマ、情報処理装置、システム初
期化方法及び記憶媒体を提供することを第二の目的とす
る。
【0014】また、本発明は、上述した点に鑑みなされ
たものであり、1つのプログラムに対し複数のプログラ
ム周期監視タイマを装備することにより、プログラムの
内部で、タイマクリア命令を含むループに陥るような状
態でフリーズした場合にも異常を検出することを可能と
したウォッチドック・タイマ、情報処理装置、システム
初期化方法及び記憶媒体を提供することを第三の目的と
する。
【0015】また、本発明は、上述した点に鑑みなされ
たものであり、タイマ停止命令やタイマクリア命令が実
行されるまでの時間に相当するカウンタ値にマージン値
を加えるだけで簡単に各タイマの最適値を求め、更に、
それらの最適カウンタ値の計算やレジスタへの設定を自
動化することを可能としたウォッチドック・タイマ、情
報処理装置、システム初期化方法及び記憶媒体を提供す
ることを第四の目的とする。
【0016】また、本発明は、上述した点に鑑みなされ
たものであり、新規にマザーボードを開発したり、改造
したりすることなく、一般市販されているマザーボード
に本発明のウォッチドック・タイマを適用可能とし、ま
た、同様なマザーボードであれば他のメーカが製造した
ものや最新のマザーボード等にも採用可能とし、システ
ムの不安定さの度合いを判断可能としたウォッチドック
・タイマ、情報処理装置、ウォッチドック・タイマ用拡
張ボード、システム初期化方法及び記憶媒体を提供する
ことを第五の目的とする。
【0017】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明は、所定の状態を検出した場合
にシステムを初期化し再起動するウォッチドック・タイ
マであって、オペレーティングシステムの立ち上がり時
間を監視する時間監視手段と、マルチタスク処理で実行
される複数のプログラムの実行周期を各々監視する複数
の周期監視手段と、前記時間監視手段及び前記各周期監
視手段のオーバーフロー出力に基づき所定状態検出信号
を発生する状態検出信号発生手段と、前記オペレーティ
ングシステムの立ち上がり後最初に実行されるように設
定され前記時間監視手段及び前記各周期監視手段を管理
する管理手段とを有することを特徴とする。
【0018】上記目的を達成するため、請求項2記載の
発明は、前記時間監視手段は、リセット信号に基づきカ
ウントを開始し、前記オペレーティングシステムの立ち
上がり時間より長い時間をカウント可能で、前記プログ
ラムのタイマ停止命令に基づき停止可能なOS立ち上が
り時間タイマであり、前記各周期監視手段は、前記オペ
レーティングシステム上で同時に前記マルチタスク処理
で実行される前記各プログラムに各々対応して設けら
れ、リセット信号に基づき停止し、前記各プログラムの
タスク実行周期より長い時間をカウント可能で、前記各
プログラムの所定個所に配置されたタイマクリア命令に
基づきクリア可能なプログラム周期監視タイマであり、
前記状態信号発生手段は、前記OS立ち上がり時間タイ
マ及び前記各プログラム周期監視タイマのオーバーフロ
ー出力の論理和に基づき異常検出信号を発生するORゲ
ートであり、前記管理手段は、前記オペレーティングシ
ステムの立ち上がり直後最初に1回実行され、前記OS
立ち上がり時間タイマを停止させ、その後実行される前
記各プログラムのタスク実行周期より長い時間を前記各
プログラムに対応する前記各プログラム周期監視タイマ
に初期設定すると共にカウント開始させることが可能な
タイマ管理プログラムであることを特徴とする。
【0019】上記目的を達成するため、請求項3記載の
発明は、更に、コマンドに対するハードディスク等の記
憶装置の内部処理動作が完了するまでの時間で最大の時
間が初期設定されている記憶装置動作完了設定手段を有
し、前記OS立ち上がり時間タイマ及び前記各プログラ
ム周期監視タイマのオーバーフロー出力の論理和に基づ
き、前記オペレーティングシステム及びプログラムの動
作を強制停止させるためのプログラム強制停止要求信号
を出力すると共に、前記記憶装置動作完了設定手段とし
てのHDD動作完了タイマをカウント開始させ、前記H
DD動作完了タイマのオーバーフロー出力信号を異常検
出信号として出力することを特徴とする。
【0020】上記目的を達成するため、請求項4記載の
発明は、1つのプログラムに対し複数の前記プログラム
周期監視タイマを割り当てると共に、当該プログラムの
内部処理的に離れた複数の個所に前記タイマクリア命令
を配置したことを特徴とする。
【0021】上記目的を達成するため、請求項5記載の
発明は、前記OS立ち上がり時間タイマ及び前記各プロ
グラム周期監視タイマのオーバーフロー出力を禁止する
と共に、前記各タイマの前記タイマ停止命令又は前記タ
イマクリア命令の実行時における前記各タイマが装備す
るカウンタのカウント値をCPUが読み出し可能な計測
モードを有することを特徴とする。
【0022】上記目的を達成するため、請求項6記載の
発明は、更に、前記プログラム強制停止要求信号とし
て、情報処理装置の汎用拡張バスでサポートされている
バス使用権要求信号を出力し、バス使用権を取得したま
ま維持することにより前記プログラムを強制停止させる
タイミング制御手段を有し、前記情報処理装置の前記汎
用拡張バス対応のスロットに挿入可能な拡張ボード上
に、前記OS立ち上がり時間タイマ、前記プログラム周
期監視タイマ、前記ORゲート、前記HDD動作完了時
間タイマ、前記タイミング制御手段を備えたウォッチド
ック・タイマ構成要素及び電源コネクタを配置し、前記
電源コネクタ及び電源ケーブルを介して電源ラインを中
継することにより、前記異常検出信号とPower G
ood信号との論理和に基づく信号をPower Go
od信号ラインに戻すことでシステムを初期化すること
を特徴とする。
【0023】上記目的を達成するため、請求項7記載の
発明は、前記情報処理装置とは、Windows OS
等の汎用市販オペレーティングシステムを搭載したIB
MAT互換パーソナルコンピュータを含む汎用パーソナ
ルコンピュータであることを特徴とする。
【0024】上記目的を達成するため、請求項8記載の
発明は、所定の状態を検出した場合にシステムを初期化
し再起動するウォッチドック・タイマが搭載される情報
処理装置であって、前記ウォッチドック・タイマが、オ
ペレーティングシステムの立ち上がり時間を監視する時
間監視手段と、マルチタスク処理で実行される複数のプ
ログラムの実行周期を各々監視する複数の周期監視手段
と、前記時間監視手段及び前記各周期監視手段のオーバ
ーフロー出力に基づき所定状態検出信号を発生する状態
検出信号発生手段と、前記オペレーティングシステムの
立ち上がり後最初に実行されるように設定され前記時間
監視手段及び前記各周期監視手段を管理する管理手段と
を有することを特徴とする。
【0025】上記目的を達成するため、請求項9記載の
発明は、前記時間監視手段は、リセット信号に基づきカ
ウントを開始し、前記オペレーティングシステムの立ち
上がり時間より長い時間をカウント可能で、前記プログ
ラムのタイマ停止命令に基づき停止可能なOS立ち上が
り時間タイマであり、前記各周期監視手段は、前記オペ
レーティングシステム上で同時に前記マルチタスク処理
で実行される前記各プログラムに各々対応して設けら
れ、リセット信号に基づき停止し、前記各プログラムの
タスク実行周期より長い時間をカウント可能で、前記各
プログラムの所定個所に配置されたタイマクリア命令に
基づきクリア可能なプログラム周期監視タイマであり、
前記状態信号発生手段は、前記OS立ち上がり時間タイ
マ及び前記各プログラム周期監視タイマのオーバーフロ
ー出力の論理和に基づき異常検出信号を発生するORゲ
ートであり、前記管理手段は、前記オペレーティングシ
ステムの立ち上がり直後最初に1回実行され、前記OS
立ち上がり時間タイマを停止させ、その後実行される前
記各プログラムのタスク実行周期より長い時間を前記各
プログラムに対応する前記各プログラム周期監視タイマ
に初期設定すると共にカウント開始させることが可能な
タイマ管理プログラムであることを特徴とする。
【0026】上記目的を達成するため、請求項10記載
の発明は、前記ウォッチドック・タイマが、更に、コマ
ンドに対するハードディスク等の記憶装置の内部処理動
作が完了するまでの時間で最大の時間が初期設定されて
いる記憶装置動作完了設定手段を有し、前記OS立ち上
がり時間タイマ及び前記各プログラム周期監視タイマの
オーバーフロー出力の論理和に基づき、前記オペレーテ
ィングシステム及びプログラムの動作を強制停止させる
ためのプログラム強制停止要求信号を出力すると共に、
前記記憶装置動作完了設定手段としてのHDD動作完了
タイマをカウント開始させ、前記HDD動作完了タイマ
のオーバーフロー出力信号を異常検出信号として出力す
ることを特徴とする。
【0027】上記目的を達成するため、請求項11記載
の発明は、1つのプログラムに対し複数の前記プログラ
ム周期監視タイマを割り当てると共に、当該プログラム
の内部処理的に離れた複数の個所に前記タイマクリア命
令を配置したことを特徴とする。
【0028】上記目的を達成するため、請求項12記載
の発明は、前記ウォッチドック・タイマが、前記OS立
ち上がり時間タイマ及び前記各プログラム周期監視タイ
マのオーバーフロー出力を禁止すると共に、前記各タイ
マの前記タイマ停止命令又は前記タイマクリア命令の実
行時における前記各タイマが装備するカウンタのカウン
ト値をCPUが読み出し可能な計測モードを有すること
を特徴とする。
【0029】上記目的を達成するため、請求項13記載
の発明は、前記ウォッチドック・タイマが、更に、前記
プログラム強制停止要求信号として、前記情報処理装置
の汎用拡張バスでサポートされているバス使用権要求信
号を出力し、バス使用権を取得したまま維持することに
より前記プログラムを強制停止させるタイミング制御手
段を有し、前記情報処理装置の前記汎用拡張バス対応の
スロットに挿入可能な拡張ボード上に、前記OS立ち上
がり時間タイマ、前記プログラム周期監視タイマ、前記
ORゲート、前記HDD動作完了時間タイマ、前記タイ
ミング制御手段を備えたウォッチドック・タイマ構成要
素及び電源コネクタを配置し、前記電源コネクタ及び電
源ケーブルを介して電源ラインを中継することにより、
前記異常検出信号とPower Good信号との論理
和に基づく信号をPower Good信号ラインに戻
すことでシステムを初期化することを特徴とする。
【0030】上記目的を達成するため、請求項14記載
の発明は、前記情報処理装置とは、Windows O
S等の汎用市販オペレーティングシステムを搭載したI
BMAT互換パーソナルコンピュータを含む汎用パーソ
ナルコンピュータであることを特徴とする。
【0031】上記目的を達成するため、請求項15記載
の発明は、前記請求項8乃至14の何れかに記載の前記
情報処理装置の前記汎用拡張バス対応のスロットに挿入
可能で、前記OS立ち上がり時間タイマ、前記プログラ
ム周期監視タイマ、前記ORゲート、前記HDD動作完
了時間タイマ、前記タイミング制御手段を備えたウォッ
チドック・タイマ構成要素、電源コネクタ、前記異常検
出信号がアクティブになった回数を計数・表示・記憶可
能な計数表示手段が配置され、前記電源コネクタ及び電
源ケーブルを介して電源ラインを中継することにより、
前記異常検出信号とPower Good信号との論理
和に基づく信号をPower Good信号ラインに戻
すことでシステムを初期化する機能を有することを特徴
とする。
【0032】上記目的を達成するため、請求項16記載
の発明は、所定の状態を検出した場合にシステムを初期
化し再起動するウォッチドック・タイマに適用されるシ
ステム初期化方法であって、オペレーティングシステム
の立ち上がり時間を監視する時間監視工程と、マルチタ
スク処理で実行される複数のプログラムの実行周期を各
々監視する複数の周期監視工程と、前記時間監視工程及
び前記各周期監視工程のオーバーフロー出力に基づき所
定状態検出信号を発生する状態検出信号発生工程と、前
記オペレーティングシステムの立ち上がり後最初に実行
されるように設定され前記時間監視工程及び前記各周期
監視工程を管理する管理工程とを有することを特徴とす
る。
【0033】上記目的を達成するため、請求項17記載
の発明は、前記時間監視工程では、OS立ち上がり時間
タイマにより、リセット信号に基づきカウントを開始す
ると共に、前記オペレーティングシステムの立ち上がり
時間より長い時間をカウントし、前記プログラムのタイ
マ停止命令に基づき前記OS立ち上がり時間タイマを停
止し、前記各周期監視工程では、前記オペレーティング
システム上で同時に前記マルチタスク処理で実行される
前記各プログラムに各々対応して設けられリセット信号
に基づき停止するプログラム周期監視タイマにより、前
記各プログラムのタスク実行周期より長い時間をカウン
トし、前記各プログラムの所定個所に配置されたタイマ
クリア命令に基づき前記プログラム周期監視タイマをク
リアし、前記状態信号発生工程では、ORゲートによ
り、前記OS立ち上がり時間タイマ及び前記各プログラ
ム周期監視タイマのオーバーフロー出力の論理和をとる
ことで異常検出信号を発生し、前記管理工程では、前記
オペレーティングシステムの立ち上がり直後最初に1回
実行されるタイマ管理プログラムにより、前記OS立ち
上がり時間タイマを停止させ、その後実行される前記各
プログラムのタスク実行周期より長い時間を前記各プロ
グラムに対応する前記各プログラム周期監視タイマに初
期設定すると共にカウント開始させることを特徴とす
る。
【0034】上記目的を達成するため、請求項18記載
の発明は、更に、コマンドに対するハードディスク等の
記憶装置の内部処理動作が完了するまでの時間で最大の
時間が初期設定されている記憶装置動作完了設定工程を
有し、前記OS立ち上がり時間タイマ及び前記各プログ
ラム周期監視タイマのオーバーフロー出力の論理和に基
づき、前記オペレーティングシステム及びプログラムの
動作を強制停止させるためのプログラム強制停止要求信
号を出力すると共に、前記記憶装置動作完了設定工程で
HDD動作完了タイマをカウント開始させ、前記HDD
動作完了タイマのオーバーフロー出力信号を異常検出信
号として出力することを特徴とする。
【0035】上記目的を達成するため、請求項19記載
の発明は、1つのプログラムに対し複数の前記プログラ
ム周期監視タイマを割り当てると共に、当該プログラム
の内部処理的に離れた複数の個所に前記タイマクリア命
令を配置したことを特徴とする。
【0036】上記目的を達成するため、請求項20記載
の発明は、前記OS立ち上がり時間タイマ及び前記各プ
ログラム周期監視タイマのオーバーフロー出力を禁止す
ると共に、前記各タイマの前記タイマ停止命令又は前記
タイマクリア命令の実行時における前記各タイマが装備
するカウンタのカウント値をCPUが読み出し可能な計
測モードを実行可能であることを特徴とする。
【0037】上記目的を達成するため、請求項21記載
の発明は、更に、タイミング制御手段により、前記プロ
グラム強制停止要求信号として、情報処理装置の汎用拡
張バスでサポートされているバス使用権要求信号を出力
し、バス使用権を取得したまま維持することにより前記
プログラムを強制停止させるタイミング制御工程を有
し、前記情報処理装置の前記汎用拡張バス対応のスロッ
トに挿入可能な拡張ボード上に、前記OS立ち上がり時
間タイマ、前記プログラム周期監視タイマ、前記ORゲ
ート、前記HDD動作完了時間タイマ、前記タイミング
制御手段を備えたウォッチドック・タイマ構成要素及び
電源コネクタを配置し、前記電源コネクタ及び電源ケー
ブルを介して電源ラインを中継することにより、前記異
常検出信号とPower Good信号との論理和に基
づく信号をPower Good信号ラインに戻すこと
でシステムを初期化することを特徴とする。
【0038】上記目的を達成するため、請求項22記載
の発明は、前記情報処理装置とは、Windows O
S等の汎用市販オペレーティングシステムを搭載したI
BMAT互換パーソナルコンピュータを含む汎用パーソ
ナルコンピュータであることを特徴とする。
【0039】上記目的を達成するため、請求項23記載
の発明は、所定の状態を検出した場合にシステムを初期
化し再起動するウォッチドック・タイマに適用されるシ
ステム初期化方法を実行するプログラムを記憶したコン
ピュータにより読み出し可能な記憶媒体であって、前記
システム初期化方法は、オペレーティングシステムの立
ち上がり時間を監視する時間監視ステップと、マルチタ
スク処理で実行される複数のプログラムの実行周期を各
々監視する複数の周期監視ステップと、前記時間監視ス
テップ及び前記各周期監視ステップのオーバーフロー出
力に基づき所定状態検出信号を発生する状態検出信号発
生ステップと、前記オペレーティングシステムの立ち上
がり後最初に実行されるように設定され前記時間監視ス
テップ及び前記各周期監視ステップを管理する管理ステ
ップとを有することを特徴とする。
【0040】上記目的を達成するため、請求項24記載
の発明は、前記時間監視ステップでは、OS立ち上がり
時間タイマにより、リセット信号に基づきカウントを開
始すると共に、前記オペレーティングシステムの立ち上
がり時間より長い時間をカウントし、前記プログラムの
タイマ停止命令に基づき前記OS立ち上がり時間タイマ
を停止し、前記各周期監視ステップでは、前記オペレー
ティングシステム上で同時に前記マルチタスク処理で実
行される前記各プログラムに各々対応して設けられリセ
ット信号に基づき停止するプログラム周期監視タイマに
より、前記各プログラムのタスク実行周期より長い時間
をカウントし、前記各プログラムの所定個所に配置され
たタイマクリア命令に基づき前記プログラム周期監視タ
イマをクリアし、前記状態信号発生ステップでは、OR
ゲートにより、前記OS立ち上がり時間タイマ及び前記
各プログラム周期監視タイマのオーバーフロー出力の論
理和をとることで異常検出信号を発生し、前記管理ステ
ップでは、前記オペレーティングシステムの立ち上がり
直後最初に1回実行されるタイマ管理プログラムによ
り、前記OS立ち上がり時間タイマを停止させ、その後
実行される前記各プログラムのタスク実行周期より長い
時間を前記各プログラムに対応する前記各プログラム周
期監視タイマに初期設定すると共にカウント開始させる
ことを特徴とする。
【0041】
【発明の実施の形態】先ず、本発明の実施の形態を説明
する前に、本発明の概要について説明する。
【0042】本発明は、OS立ち上がり時間タイマでO
Sが正常に立ち上がることを監視し、タイマ管理プログ
ラムがOS立ち上がり直後に起動し、OS立ち上がり時
間タイマを停止させると同時に、複数の各プログラムに
各々対応した複数のプログラム周期監視タイマに最適な
時間を設定し起動させることにより、マルチタスク処理
で動作中の各プログラムに各々対応するウォッチドック
・タイマを構成し、異常を検出した場合にシステム・リ
セットを行い再起動させる構成をとることにより、汎用
市販マルチタスクOSを搭載した汎用市販パーソナルコ
ンピュータ上でウォッチドック・タイマを実現可能とし
たものである。即ち、OS立ち上がり直後に1回のみタ
イマ管理プログラムが実行されると、その後はOSやハ
ードウェアに依存することなく、ウォッチドック・タイ
マ機能を実現するものである。
【0043】以下、本発明の第1の実施の形態乃至第5
の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0044】[第1の実施の形態]図1は本発明の第1
の実施の形態に係るOS立ち上がり時間タイマ、プログ
ラム周期監視タイマ1、プログラム周期監視タイマ2、
ORゲートからなる構成を示すブロック図である。本発
明の第1の実施の形態の構成では、OS立ち上がり時間
タイマ1、プログラム周期監視タイマ1(第一のプログ
ラム周期監視タイマ)・2、プログラム周期監視タイマ
2(第二のプログラム周期監視タイマ)・3の各出力
が、ORゲート4の各入力へ接続されている。
【0045】上記構成を詳述すると、OS立ち上がり時
間タイマ1は、OS立ち上がり時間を監視するためのタ
イマである。プログラム周期監視タイマ1・2は、マル
チタスク処理で動作しているプログラムの1つ(プログ
ラム1)の実行周期を監視するためのタイマである。プ
ログラム周期監視タイマ2・3は、プログラム周期監視
タイマ1・2と同様に、マルチタスク処理で動作してい
る別のプログラム(プログラム2)の実行周期を監視す
るためのタイマである。ORゲート4は、OS立ち上が
り時間タイマ1、プログラム周期監視タイマ1・2、プ
ログラム周期監視タイマ2・3のオーバーフロー出力の
論理和をとるゲートである。
【0046】本発明の第1の実施の形態のウォッチドッ
ク・タイマは、これらのOS立ち上がり時間タイマ1、
プログラム周期監視タイマ1・2、プログラム周期監視
タイマ2・3、ORゲート4からなるハードウェアとシ
ステムのOS上で、上記OSの立ち上がり後最初に実行
されるように設定された、上記各タイマを管理するため
のタイマ管理プログラム(図示略:後述の図4のフロー
チャートに示す処理を行うプログラム)とから構成され
る。
【0047】図2は本発明の第1の実施の形態に係るO
S立ち上がり時間タイマの原理を示すブロック図であ
る。本発明の第1の実施の形態に係るOS立ち上がり時
間タイマは、カウンタ201、比較回路202、OS立
ち上がり時間レジスタ203を備えている。この場合、
第1の実施の形態に係るOS立ち上がり時間タイマは、
図示のカウンタ値読み出しレジスタ204を装備してお
らず、後述の第4の実施の形態に係るOS立ち上がり時
間タイマが、図示のカウンタ値読み出しレジスタ204
を装備している。
【0048】上記構成を詳述すると、カウンタ201
は、システムリセットでカウントを開始し(システムリ
セット信号RESETでカウンタ値が0にクリアされ、
ENABLE入力ENに入力されるタイマ停止命令が操
作するI/OポートはRESETで「0」に初期設定さ
れ、カウンタ201がENABLEになる)、OSが立
ち上がる時間よりも長い時間を、クロック入力CKに入
力されるクロック信号CLOCKによりカウント可能で
あり、タイマ停止命令でEN入力を「1」に設定するこ
とにより、停止させることが可能である。
【0049】OS立ち上がり時間レジスタ203は、本
ウォッチドック・タイマが搭載されるシステムのCPU
(図示略)が、OS立ち上がり時間よりも長い時間に相
当するカウント値としてDATAバスに出力した値を、
CPUの書きこみ要求信号WRで書きこむことが可能な
不揮発性レジスタである(通常、OSが正常に立ち上が
る時間よりも長い時間が予め設定される)。
【0050】比較回路202は、カウンタ201のカウ
ンタ値出力と、OS立ち上がり時間レジスタ203のレ
ジスタ値出力との両出力値を比較し、両出力値が等しい
場合に、カウンタ201がオーバーフローしたことを示
すOVF信号を出力EQに出力する。尚、比較回路20
2のENABLE入力ENに入力されているモード切り
替え信号「計測MODE」は、今の場合「0」であり、
比較回路202は動作可能であるとする。
【0051】図3は本発明の第1の実施の形態に係るプ
ログラム周期監視タイマの原理を示すブロック図であ
る。本発明の第1の実施の形態に係るプログラム周期監
視タイマは、カウンタ3201、比較回路3202、プ
ログラム周期レジスタ3203、フリップフロップ32
04を備えている。
【0052】上記構成を詳述すると、カウンタ3201
は、システムリセット時、フリップフロップ3204の
リセット入力Rにシステムリセット信号RESETが入
力されることにより、ENABLE入力ENがノンアク
ティブ「1」にされることで動作が停止させられる。ま
た、カウンタ3201は、タイマ管理プログラム(後
述)が実行するカウンタENABLE命令により、フリ
ップフロップ3204のセット入力Sを操作しENAB
LE入力ENがアクティブ「0」にされることで、動作
可能(カウント開始)となり、対応するプログラムの実
行周期より長い時間をクロック入力CKに入力されるク
ロック信号CLOCKにより、カウントが可能である。
また、カウンタ3201は、上記プログラムの適当な個
所に配置されたタイマクリア命令により、I/Oポート
を操作しクリア入力端子CLRをアクティブにすること
により、カウンタ値をクリアすることができる。
【0053】プログラム周期レジスタ3203は、CP
Uが特定のプログラムの実行周期時間よりも長い時間に
相当するカウント値としてDATA バスに出力した値
を、CPUの書きこみ要求信号WRで書きこむことが可
能な不揮発性レジスタである。尚、プログラム周期レジ
スタ3203には、通常、OS上で実行されるアプリケ
ーションプログラムの実行周期時間よりも長い時間が予
め設定される。
【0054】比較回路3202は、カウンタ3201の
カウンタ値出力と、プログラム周期レジスタ3203の
レジスタ値出力との両出力値を比較し、両出力値が等し
い場合に、カウンタ3201がオーバーフローしたこと
を示すOVF信号を出力EQに出力する。尚、比較回路
3202のENABLE入力はグラウンド端子GNDに
接続されているため、比較回路3202は動作可能であ
る。
【0055】上記説明した図2のOS立ち上がり時間タ
イマ1のカウンタ201、比較回路202、OS立ち上
がり時間レジスタ203と、図3のプログラム周期監視
タイマ1・2、プログラム周期監視タイマ2・3のカウ
ンタ3201、比較回路3202、プログラム周期レジ
スタ3203は、異なる符号を付したが、使用のされ方
が違うのみで構造上は全く同じものである。
【0056】本発明の第1の実施の形態では、上記図1
の構成のウォッチドック・タイマが例えばIBM−PC
/AT互換パーソナルコンピュータに搭載され、そのパ
ーソナルコンピュータ上にはWindows OS等の
汎用マルチタスクOSがインストールされており、その
OS上で2つのアプリケーションプログラムであるプロ
グラム1及びプログラム2が実行されるものと仮定す
る。
【0057】次に、上記の如く構成された本発明の第1
の実施の形態における動作を図1乃至図4に基づき詳細
に説明する。図4は本発明の第1の実施の形態に係るタ
イマ管理プログラムの動作を示すフローチャートであ
る。
【0058】上記図1の構成のウォッチドック・タイマ
を搭載したパーソナルコンピュータが電源投入等に伴い
起動されると、OS立ち上がり時間タイマ1及びプログ
ラム周期監視タイマ1・2、プログラム周期監視タイマ
2・3に、システムリセット信号RESETが供給され
るため、OS立ち上がり時間タイマ1は0クリアされた
後、カウントを開始し、プログラム周期監視タイマ1・
2、 プログラム周期監視タイマ2・3は動作が停止さ
せられる。
【0059】この状態では、OS立ち上がり時間タイマ
1が、予め設定されているOSが正常に立ち上がる時間
よりも長い時間と、実際のOS立ち上がり時間とを比較
している。即ち、OSの立ち上がり時間を監視してい
る。何かの原因でOSが正常に立ち上がらなかった場合
には、タイマ管理プログラムが実行されないため、OS
立ち上がり時間タイマ1のカウンタ201が停止され
ず、やがてオーバーフロー信号(OVF)が出力され、
図1のORゲート4を介し異常検出信号として出力され
ることとなる。
【0060】OSが正常に立ち上がれば、その直後にタ
イマ管理プログラムが実行され(図4のステップS90
1)、該タイマ管理プログラムがタイマ停止命令によ
り、OS立ち上がり時間タイマ1のカウンタ201を停
止させる(図4のステップS902)ため、オーバーフ
ロー信号(OVF)を出力することは無いので、異常検
出信号が出力されることも無い。
【0061】次に、タイマ管理プログラムは、当該OS
上で動作するアプリケーションプログラムであるプログ
ラム1の実行周期より長い時間に相当するカウンタ値
を、プログラム周期監視タイマ1・2のプログラム周期
レジスタ3203に設定する。(以降、プログラム周期
監視タイマ1・2にプログラム1の実行周期より長い時
間を設定すると表現する)。同様に、プログラム周期監
視タイマ2・3にプログラム2の実行周期より長い時間
を設定する。
【0062】本発明の第1の実施の形態では、図1にお
いてプログラム周期監視タイマが2つしか装備されてい
ないが、OS上で動作するプログラムが更に多い場合に
は、それらと同数のプログラム周期監視タイマが実装さ
れ、全てのプログラム周期監視タイマに、対応するプロ
グラムの実行周期より長い時間を設定することになる
(図4のステップS903)。
【0063】次に、タイマ管理プログラムは、先ほど、
プログラムの実行周期より長い時間を設定した全てのプ
ログラム周期監視タイマ1・2、プログラム周期監視タ
イマ2・3に対し、タイマクリア命令を実行する。本発
明の第1の実施の形態の場合、タイマクリア命令1とタ
イマクリア命令2を実行する。その直後に、やはり全て
のプログラム周期監視タイマ1・2、プログラム周期監
視タイマ2・3に対し、カウンタENABLE命令を実
行することにより、カウンタ3201の動作を開始させ
る。即ち、各プログラム周期監視タイマ1・2、プログ
ラム周期監視タイマ2・3を0に初期設定し、カウント
を開始させる(図4のステップS904)。
【0064】以上で、タイマ管理プログラムは全ての処
理を終了し、自分自身のプログラムをメモリ上から抹消
する。即ち、タイマ管理プログラムはOS立ち上がり直
後に最初に実行され、 1回のみの実行が終了した時点
でメモリ上から除外され、OSのマルチタスク実行対象
から外れ完全に終了する(図4のステップS905)。
【0065】この後は、アプリケーションプログラムで
あるプログラム1とプログラム2が正常に動作し続ける
限り、それらの各プログラムの適当な位置に埋め込まれ
たタイマクリア命令1やタイマクリア命令2が、プログ
ラム周期監視タイマ1・2、プログラム周期監視タイマ
2・3がオーバーフローしない周期で実行されるため、
各プログラム周期監視タイマ1・2、プログラム周期監
視タイマ2・3のオーバーフロー出力が出力されること
は無く、即ち、異常検出信号が出力されることは無い。
【0066】もし、アプリケーションプログラムである
プログラム1とプログラム2のどちらかが異常状態とな
り、正常にループしなくなった場合には、タイマクリア
命令1やタイマクリア命令2が実行できなくなり、プロ
グラム周期監視タイマ1・2、プログラム周期監視タイ
マ2・3の何れかのタイマ或いは両方のタイマのオーバ
ーフロー出力が出力されることとなり、異常検出信号が
出力される。
【0067】上述した何れかの異常検出信号が出力され
た場合は、その異常検出信号がシステムリセットを行
い、システムを立ち上げ直して復旧させることができ
る。尚、本発明の第1の実施の形態においては、異常検
出信号をシステムリセットに接続することを前提とした
が、NMI(Non Maskable Interrupt)等のシステム制
御権を掌握できる手段が開放されているシステムであれ
は、異常検出信号をその手段に接続してもよい。汎用的
なパーソナルコンピュータでは、システム制御権を掌握
できる手段が開放されていないか、開放されていても標
準的な手段として公開されていないことが多い。システ
ムリセットは、どのようなシステムでもシステムを立ち
上げなおす(再起動)ことが保証されているので、第1
の実施の形態では異常検出信号をシステムリセット手段
に接続するものとする。
【0068】以上説明したように、本発明の第1の実施
の形態によれば、OS立ち上がり時間を監視するOS立
ち上がり時間タイマ1、OS上で動作する各アプリケー
ションプログラムの実行周期を監視するプログラム周期
監視タイマ1・2、プログラム周期監視タイマ2・3、
各タイマのオーバーフロー出力の論理和をとるORゲー
ト4、OS上で該OSの立ち上がり後最初に実行される
ように設定された上記各タイマを管理するためのタイマ
管理プログラムとを装備し、ORゲート4の出力に基づ
きシステムリセットをかけられるように制御するため、
ウォッチドック・タイマに対応していないOSやコンピ
ュータシステム上でウォッチドック・タイマを実現する
ことができ、システムの信頼性を向上させることができ
る。
【0069】また、本発明のウォッチドック・タイマ
は、各種サービスを無休で提供するサーバ用コンピュー
タや、無休で運転されるシステムのコントローラ・コン
ピュータ等に搭載する場合に特に効果的である。
【0070】[第2の実施の形態]最近の市販汎用OS
は大規模になり、また、該市販汎用OSやその上で動作
するアプリケーションプログラムが扱うデータ量も大規
模化しており、HDD、FDD、CD−ROMドライブ
装置等の大容量記憶装置が不可欠となってきた。そのた
め、汎用パーソナルコンピュータにおいてもこれらの大
容量記憶装置を装備しているものが殆どである。
【0071】しかしながら、これらの大容量記憶装置
は、システムのCPU等のコマンドを受けて内部でその
コマンドに対する処理をCPUと非同期で行う。そのた
め、内部処理動作が完了しない間に不用意に(異常検出
がなされたからといって直ぐに)システムリセットをか
けるようなことをすると、HDD等の内部動作がまだ完
了していない状態でHDD等にリセットがかけられるた
め、記憶内容を破壊してしまったり、記憶メディアに傷
をつけたりしてしまう。特に、OSやプログラムが上記
HDD等をアクセスする命令を含むループに陥ってフリ
ーズした場合には、HDDへのアクセスが完了しなくな
り、システムリセットをかけられなくなってしまう。
【0072】本発明の第2の実施の形態は、HDD等の
大容量記憶装置を装備するシステムにおける上記のよう
な問題点を解決するためのものである。この場合、HD
D以外の大容量記憶装置を装備するシステムでも上記の
ような問題点を同様に解決できることは言うまでも無
い。
【0073】図5は本発明の第2の実施の形態に係るO
S立ち上がり時間タイマ、プログラム周期監視タイマ
1、プログラム周期監視タイマ2、ORゲート、HDD
(ハードディスク)動作完了時間タイマ、タイミング制
御回路からなる構成を示すブロック図である。本発明の
第2の実施の形態の構成では、OS立ち上がり時間タイ
マ1、プログラム周期監視タイマ1(第一のプログラム
周期監視タイマ)・2、プログラム周期監視タイマ2
(第二のプログラム周期監視タイマ)・3の各出力が、
ORゲート4の各入力へ接続され、ORゲート4の出力
がHDD動作完了時間タイマ5の入力へ接続されてい
る。尚、図5中、上記図1と同一構成には同一符号を付
す。
【0074】要部の構成を詳述すると、HDD動作完了
時間タイマ5は、システムに装備されたHDDにコマン
ドが発行されてからそのコマンドに対するHDDの内部
処理動作が完了するまでの時間、即ち、コマンドが発行
されてからHDDの内部動作が完了するまでの時間で最
大の時間を予め設定しているタイマである。タイミング
制御回路6は、全てのOSやプログラムの動作を強制停
止させるためのプログラム強制停止要求信号を出力する
ための回路である。これ以外は上記第1の実施の形態と
同様であり説明を省略する。
【0075】本発明の第2の実施の形態では、全てのO
Sやプログラムの動作を強制停止させるためのプログラ
ム強制停止手段として、システムのバス使用権を要求す
ることでバス使用権を取得し、その取得した状態(バス
の動作はさせない)を維持する方法を採用する。勿論、
これ以外の方法、例えば、最優先度のインタラプト処理
ルーチンに強制的に移行させ、NOP命令のループを実
行させる等でもよいことは言うまでもない。
【0076】システムのバス使用権を取得した状態で
は、CPUがバスを開放しているので、全てのプログラ
ムが停止されている。通常、バス使用権を取得したもの
はそのバスを使用することができるが、この場合は、何
もバスにアクセスしないのでバスは動作していない。シ
ステムのバス使用権を取得した状態を維持し続けること
により、全てのプログラムを強制停止したままにして置
くことができる。また、タイミング制御回路6は、シス
テムリセット信号によりバス使用権要求信号をノンアク
ティブに初期設定されるため、システムリセットでシス
テムを立ち上げ直した場合には、システムは通常動作を
することができる。
【0077】次に、上記の如く構成された本発明の第2
の実施の形態における動作を図5に基づき詳細に説明す
る。
【0078】上記構成において、図5のOS立ち上がり
時間タイマ1、プログラム周期監視タイマ1・2、プロ
グラム周期監視タイマ2・3、ORゲート4は、上記第
1の実施の形態と同様に動作する。OS又は何れかのプ
ログラムに異常が起こると、それに対応するタイマがオ
ーバーフローし、ORゲート4の出力がアクティブにな
る。ORゲート4の出力がアクティブになると、HDD
動作完了時間タイマ5を起動すると同時に、タイミング
制御回路6に指示し、バス使用権要求信号(MASTE
R信号とDREQ0信号)を出力させる。
【0079】バス使用権が取得できると、上記の如くO
Sやプログラムが停止しているため、その状態をそのま
ま維持する。やがて、HDD動作完了時間タイマ5がオ
ーバーフローすると(但し、それまでにHDDの内部動
作は完了している)、異常検出信号を出力する。その
後、異常検出信号がシステムリセットを行い、システム
を立ち上げ直して復旧させることは、上記第1の実施の
形態と同様である。
【0080】以上説明したように、 本発明の第2の実
施の形態によれば、上記第1の実施の形態の構成に、コ
マンド発行からHDD等の大容量記憶装置の内部動作完
了までの時間で最大の時間を予め設定しているHDD動
作完了時間タイマ5と、プログラム強制停止要求信号を
出力するためのタイミング制御回路6を追加すること
で、HDD等の大容量記憶装置を装備するシステムにお
いても、それらの記憶内容を破壊してしまったり、記憶
メディアに傷をつけたりしてしまうことなく、ウォッチ
ドック・タイマを採用することができる。
【0081】[第3の実施の形態]上記第1及び第2の
実施の形態においては、各アプリケーションプログラム
1つに対し1つのプログラム周期監視タイマを割り付け
た。しかしながら、その方式では、もしアプリケーショ
ンプログラムの何れかがタイマクリア命令を含むループ
に陥ってフリーズした場合には、当該プログラムに対応
するプログラム周期監視タイマは短い間隔でクリアされ
続けるため、プログラムは異常状態であるが、その異常
を検出することができなくなる。
【0082】本発明の第3の実施の形態は、上記の如く
アプリケーションプログラムの何れかがタイマクリア命
令を含むループに陥りフリーズした場合、当該プログラ
ムに対応するプログラム周期監視タイマが短い間隔でク
リアされ続けた場合においても、当該プログラムの異常
を検出できるようにしたものである。
【0083】図6は本発明の第3の実施の形態に係るO
S立ち上がり時間タイマ、プログラム周期監視タイマ
1、プログラム周期監視タイマ1A、プログラム周期監
視タイマ2、プログラム周期監視タイマ2A、ORゲー
ト、HDD動作完了時間タイマ、タイミング制御回路か
らなる構成を示すブロック図である。本発明の第3の実
施の形態の構成では、OS立ち上がり時間タイマ1、プ
ログラム周期監視タイマ1・2、プログラム周期監視タ
イマ1A・7、プログラム周期監視タイマ2・3、プロ
グラム周期監視タイマ2A・8の各出力が、ORゲート
4の各入力へ接続され、ORゲート4の出力がHDD動
作完了時間タイマ5の入力へ接続されている。尚、図6
中、上記図1、図5と同一構成には同一符号を付す。
【0084】要部の構成を詳述すると、プログラム周期
監視タイマ1A・7は、アプリケーションプログラムで
あるプログラム1に対応する別のプログラム周期監視タ
イマであり、プログラム周期監視タイマ2A・8は、ア
プリケーションプログラムであるプログラム2に対応す
る別のプログラム周期監視タイマである。これ以外は上
記第1及び第2の実施の形態と同様であり説明を省略す
る。
【0085】次に、上記の如く構成された本発明の第3
の実施の形態における動作を図6及び図7に基づき詳細
に説明する。図7は本発明の第3の実施の形態に係るア
プリケーションプログラム1の動作を示すフローチャー
トである。
【0086】上記構成において、OS上で動作するプロ
グラム1は、図7に示すように処理1〜処理7(図7の
ステップS2、ステップS4、ステップS5、ステップ
S6、ステップS7、ステップS8、ステップS10)
を実行するものとする。また、プログラム1は、処理7
の後、図中矢印12で示すように先頭部分に戻され連続
的(操作者が終了指示を与えるまで)に実行されている
ものとする。プログラム1の実行において(図7のステ
ップS1)、該プログラム1の内部処理1〜処理7の処
理実行順的に離れた位置に、タイマクリア命令1(ステ
ップS3)とタイマクリア命令1A(ステップS9)の
2つのタイマクリア命令を配置する。
【0087】もし、上記第1及び第2の実施の形態のよ
うにタイマクリア命令がタイマクリア命令1のみの1つ
しか配置されないとすると、何かの原因でプログラム1
が図中矢印13で示すようにタイマクリア命令1を含む
ループに陥るような状態でフリーズした場合、タイマク
リア命令1は短い時間で実行されるため、異常を検出す
ることができない。
【0088】しかしながら、上記説明したようにタイマ
クリア命令1とタイマクリア命令1Aとの2つのタイマ
クリア命令を配置した場合には、先程同様にプログラム
1が図中矢印13で示すようにタイマクリア命令1を含
むループに陥るような状態でフリーズした場合、タイマ
クリア命令1Aが実行されなくなるため、プログラム周
期監視タイマ1A・7がオーバーフローし、ORゲート
4に入力される。逆に、もし、プログラム1が図中矢印
14で示すようにタイマクリア命令1Aを含むループに
陥るような状態でフリーズした場合、タイマクリア命令
1が実行されなくなるため、プログラム周期監視タイマ
1・2がオーバーフローし、ORゲート4に入力され、
その後、異常検出がなされる。
【0089】プログラム2も同様に、タイマクリア命令
2とタイマクリア命令2Aが配置され作用するために、
プログラム2が内部でループに陥るような状態でフリー
ズした場合にも、プログラム周期監視タイマ2・3、プ
ログラム周期監視タイマ2A・8のどちらかのタイマが
オーバーフローし、異常を検出することができる。
【0090】本発明の第3の実施の形態では、1つのプ
ログラムに対し2つのプログラム周期監視タイマを装備
したが、 1つのプログラムに対し更に多くのプログラ
ム周期監視タイマを装備すれば、更に異常検出精度が上
がることは言うまでも無い。
【0091】以上説明したように、本発明の第3の実施
の形態によれば、1つのプログラムに対し複数のプログ
ラム周期監視タイマを装備することにより、プログラム
の内部で、タイマクリア命令を含むループに陥るような
状態でフリーズした場合においても異常を検出すること
ができる。
【0092】[第4の実施の形態]上記第1乃至第3の
実施の形態においては、OS立ち上がり時間タイマに
は、OSが正常に立ち上がる時間よりも長い時間を設定
し、プログラム周期監視タイマには、対応するアプリケ
ーションプログラムの実行周期時間よりも長い時間を設
定すると述べたが、これらの設定すべき値(上記図2の
OS立ち上がり時間レジスタ203や上記図3のプログ
ラム周期レジスタ3203の設定値)を求めることは非
常に困難である。
【0093】OSが立ち上がるまでの時間は、測定すれ
ば比較的簡単に求めることができるが、その時間に相当
するカウンタ値に変換するためには、カウンタ(上記図
2の201)へ入力されるクロックCLOCKの周期を
考慮し計算する必要がある。プログラム周期レジスタへ
設定する値に関しては、各プログラムの先頭から各タイ
マクリア命令が実行されるまでの各命令の実行時間(命
令の種類により実行時間が異なる)の合計を求めなけれ
ばならない。各プログラムの先頭から各タイマクリア命
令が実行されるまでの命令数は通常膨大なものとなり、
計算するのは実質不可能である。そのため、ロジックア
ナライザ等の測定機を接続し時間を測定することになる
が、マルチタスクOS上で動作する特定の命令(タイマ
クリア命令)を判別することも非常に困難である。
【0094】本発明の第4の実施の形態は、上記のOS
立ち上がり時間タイマのOS立ち上がり時間レジスタ
や、プログラム周期監視タイマのプログラム周期レジス
タに対する設定値を簡単に求めるためのものである。
【0095】図2は本発明の第4の実施の形態に係るO
S立ち上がり時間タイマの原理を示すブロック図であ
る。本発明の第4の実施の形態に係るOS立ち上がり時
間タイマは、カウンタ201、比較回路202、OS立
ち上がり時間レジスタ203、、カウンタ値読み出しレ
ジスタ204を備えている。即ち、第4の実施の形態の
構成は、上記第1の実施の形態の構成にカウンタ値読み
出しレジスタ204を追加したものである。
【0096】要部の構成を詳述すると、先ず、上記実施
形態で説明してきたウォッチドック・タイマの動作を通
常モードとし、この通常モードとは別のレジスタ値計測
モードを設ける。そのために、OS立ち上がり時間タイ
マは、比較回路202のENABLE入力にモード選択
信号である計測MODEが接続され、スイッチ等で
「0」、即ち、比較回路ENABLEの通常の状態(通
常モード)と、「1」、即ち、比較回路DISABLE
で比較回路202が動作停止されオーバーフロー出力O
VFが禁止された(計測モード)と、に切り替え可能と
する。更に、カウンタ値読み出しレジスタ204を追加
し、CPUからの読み出し要求信号RDにより、カウン
タ201のその時点のカウント値を読み出し可能とす
る。
【0097】図8は本発明の第4の実施の形態に係るプ
ログラム周期監視タイマの原理を示すブロック図であ
る。本発明の第4の実施の形態に係るプログラム周期監
視タイマは、カウンタ3201、比較回路3202、プ
ログラム周期レジスタ3203、フリップフロップ32
04、FIFOレジスタ機能付きカウンタ値読み出しレ
ジスタ3205、セレクタ3206、ORゲート320
7を備えている。即ち、第4の実施の形態の構成は、上
記第1の実施の形態の構成にFIFOレジスタ機能付き
カウンタ値読み出しレジスタ3205、セレクタ320
6、ORゲート3207を追加したものである。
【0098】要部の構成を詳述すると、FIFOレジス
タ機能付きカウンタ値読み出しレジスタ3205は、複
数のカウンタ値を読み込み記憶しておくことができるレ
ジスタである。セレクタ3206は、タイマクリア命令
を使い分けるためのものである。ORゲート3207
は、カウンタ3201のクリアを該ORゲート3207
への両入力で可能とするためのゲートである。これ以外
は上記第1の実施の形態と同様であり説明を省略する。
【0099】次に、上記の如く構成された本発明の第4
の実施の形態における動作を図2及び図8に基づき詳細
に説明する。
【0100】上述した如く、OS立ち上がり時間タイマ
は、通常モードと計測モードとに切り替え可能とし、更
に、カウンタ値読み出しレジスタ204を追加し、CP
Uからの読み出し要求信号RDにより、カウンタ201
のその時点のカウント値を読み出し可能とする。従っ
て、計測モードにおいては異常検出信号は出力されず、
タイマ停止命令が実行された時点でカウンタ201はD
ISABLEでカウント停止となるため、その時点での
カウンタ値は維持され、後ほどCPUの読み出し命令で
その値を読み出すことができる。
【0101】一方、プログラム周期監視タイマにおいて
は、比較回路3202は同様にENABLE入力にモー
ド選択信号である計測MODEが接続され、更に、上述
した如く、複数のカウンタ値を読み込み記憶しておくこ
とができるFIFOレジスタ機能付きカウンタ値読み出
しレジスタ3205、タイマクリア命令を使い分けるた
めのセレクタ3206、カウンタ3201のクリアをそ
の両入力で可能とするためのORゲート3207を設け
る。
【0102】通常モード時は、セレクタ3206はYに
入力されたタイマクリア命令信号をBに出力するように
選択されている。そのため、上記第1の実施の形態で説
明した図3のプログラム周期監視タイマと同じに動作す
る。計測モード時には、セレクタ206はYに入力され
たタイマクリア命令信号をAに出力するように選択され
ている。そのため、FIFOレジスタ機能付きカウンタ
値読み出しレジスタ3205のLOAD入力に接続され
る。
【0103】上記のLOAD入力により、カウンタ32
01のその時点のカウント値をFIFOレジスタ機能付
きカウンタ値読み出しレジスタ3205に読み込むこと
ができる。このFIFOレジスタ機能付きカウンタ値読
み出しレジスタ3205の読み込み動作の完了により、
END信号が出力され、ORゲート3207を介してカ
ウンタ3201をクリアし、次のカウントに備える。即
ち、計測モード時には、タイマクリア命令を実行する度
に、その時点のカウンタ3201のカウント値を次々と
FIFOレジスタ機能付きカウンタ値読み出しレジスタ
3205に読み込むことができる。その後、CPUから
の読み出し命令で、FIFOレジスタ機能付きカウンタ
値読み出しレジスタ3205に蓄えられたカウント値を
まとめて読み出すことができる。
【0104】上記のように、計測モードを設け該計測モ
ードに切り替えることにより、OS立ち上がり時間タイ
マのタイマ停止命令やプログラム周期監視タイマのタイ
マクリア命令は、その時点のカウンタ値を取りこむこと
ができるようになる。その時点のカウンタ値とは、即
ち、そのタイマ停止命令やタイマクリア命令が実行され
るまでの時間に相当するカウンタ値である。従って、こ
れらのカウンタ値にマージンを加えた値が、上記OS立
ち上がり時間レジスタやプログラム周期レジスタの最適
値として利用することができる。
【0105】尚、プログラム周期監視タイマのカウント
値を、FIFOレジスタ機能付きカウンタ値読み出しレ
ジスタ3205により複数計測した理由は、システムの
I/Oアクセスや優先度の高いインタラプト処理が実行
される場合に対象としているアプリケーションプログラ
ムの処理が待たされて、タイマクリア命令の実行間隔が
長引く場合があるため、複数のカウント値を計測し、そ
の中の最大時間にマージンを加えた値をプログラム周期
レジスタの最適値として利用できるようにするためであ
る。
【0106】以上説明したように、本発明の第4の実施
の形態によれば、OS立ち上がり時間タイマ及びプログ
ラム周期監視タイマのオーバーフロー出力を禁止すると
共に、各タイマのタイマ停止命令又はタイマクリア命令
の実行時における各タイマが装備するカウンタのカウン
ト値をCPUが読み出し可能な計測モードを備えること
により、アプリケーションプログラムが完成した時点
で、先ず、計測モードに切り替えてアプリケーションプ
ログラムを動作させることにより、タイマ停止命令やタ
イマクリア命令が実行されるまでの時間に相当するカウ
ンタ値を求めることができ、その値にマージン値を加え
るだけで、簡単に各タイマの最適値を求めることができ
る。更に、それらの最適カウンタ値の計算やレジスタへ
の設定は、全てCPUの命令で処理することができるた
め、自動化することも可能である。
【0107】[第5の実施の形態]上記第1乃至第4の
実施の形態では、Windows OS等の汎用市販O
Sを搭載したIBM PC/AT互換機パーソナルコン
ピュータ等の汎用パーソナルコンピュータに適用するた
めの手段を説明してきたが、具体的に、Windows
OS搭載のIBM PC/AT互換機パーソナルコン
ピュータに本発明を適用するには、以下のような問題点
がある。 上記のOS立ち上がり時間タイマ、プログラム周期監
視タイマ、HDD動作完了タイマ、ORゲート等が標準
的にサポートされていない。 ハードウェア・リセット信号入力がサポートされてい
ない。
【0108】上記については、これらのハードウェア
を追加した新しいマザーボードを設計・製造することが
考えられるが、そのような開発工数は膨大なものとな
る。上記についても、上記同様に、ハードウェア・
リセット信号入力を有するような新しいマザーボードを
設計・製造することが考えられるが、やはり、そのよう
な開発工数は膨大なものとなる。また、テスト/デバッ
グ用にハードウェア・リセット信号入力をサポートして
いるマザーボードもあり、その場合にはその入力を利用
することもできるが、全てのマザーボードがサポートし
ているわけではない。
【0109】図9は本発明の第5の実施の形態に係るI
SA拡張ボード、マザーボード、電源装置等からなる構
成を示す概念図である。本発明の第5の実施の形態の構
成は、ウォッチドック・タイマの構成要素104、電源
コネクタA’・107、電源コネクタB’・108、O
Rゲート114、カウンタ及び表示機117、カードエ
ッジコネクタ118が搭載されたISA(Industrial S
tandard Architecture)拡張ボード103、ISAバス
・スロット102、電源コネクタC’・112が搭載さ
れたIBM PC/AT互換機用のマザーボード10
1、電源装置105、電源コネクタA・106、電源コ
ネクタB・110、電源コネクタC・111、中継電源
ケーブル109を備えている。
【0110】本発明の第5の実施の形態は、図9に示す
ように、OS立ち上がり時間タイマ90、プログラム周
期監視タイマ1・91、プログラム周期監視タイマ2・
92、HDD動作完了タイマ93、タイミング制御回路
94、ORゲート95等のハードウェア(ウォッチドッ
ク・タイマの構成要素)104と、電源ラインを中継さ
せるための2つの電源コネクタA’・107、電源コネ
クタB’・108をISA拡張ボード103上に実装
し、そのISA拡張ボード103をマザーボード101
のISAバス・スロット102に装着し、追加の中継電
源ケーブル109を介して電源ラインを中継することに
より、上記電源ラインのPower Good信号を操
作してシステムリセットをかけられるようにしたもので
ある。
【0111】上記構成を詳述すると、マザーボード10
1は、例えばIBM PC/AT互換機用のマザーボー
ドである。尚、マザーボード101はIBM PC/A
T互換機用に限定されるものではない。ISAバス・ス
ロット102は、上記マザーボード101上に配置され
ている。ISA拡張ボード103は、本実施形態で作成
されるボードである。ウォッチドック・タイマの構成要
素104は、上記第2の実施の形態で説明した構成を備
えている。電源装置105は、上記各電源コネクタを介
して電源の供給を行う。
【0112】電源コネクタA・106は、電源装置10
5から電力や制御信号(電源ライン)をマザーボード1
01へ供給するコネクタである。電源コネクタA'・1
07及び電源コネクタB'・108は、上記電源ライン
をISA拡張ボード103で中継するコネクタである。
中継電源ケーブル109は、上記電源ラインを中継する
ために追加した電源ケーブルである。電源コネクタB・
110及び電源コネクタC・111は、上記追加した中
継電源ケーブル109の両端に配設されたコネクタであ
る。電源コネクタC'112は、マザーボード101へ
電源供給するためのコネクタである。
【0113】Power Good信号113は、上記
電源ライン中の制御信号である。ORゲート114に
は、HDD動作完了時間タイマ93の出力と電源コネク
タA'の出力が入力される。異常検出・Power G
ood信号115は、ウォッチドック・タイマの構成要
素104から出力される異常検出信号と、上記Powe
r Good信号113とがORゲート114で論理和
された信号である。配線116は、電源ラインのPow
er Good信号以外のラインのプリント基板上の配
線である。
【0114】カウンタ及び表示機117は、ウォッチド
ック・タイマの構成要素104が出力する異常検出信号
がアクティブになった回数をカウントし、表示し、記憶
するものである。カードエッジコネクタ118は、IS
A拡張ボード103をマザーボード101上のISAバ
ス・スロット102に接続するためのコネクタである。
MASTER信号119及びIRQO信号120は、ウ
ォッチドック・タイマの構成要素104のタイミング制
御回路94がプログラム強制停止要求信号として出力す
る信号である。
【0115】次に、上記の如く構成された本発明の第5
の実施の形態における動作を図9に基づき詳細に説明す
る。
【0116】ISA拡張ボード103をマザーボード1
01のISAバス・スロット102に装着し、追加した
中継電源ケーブル109を利用し電源コネクタAと電源
コネクタA’、電源コネクタBと電源コネクタB'、電
源コネクタCと電源コネクタC'を嵌合させることで、
電源ラインをISA拡張ボード103上で中継する。通
常、電源ラインは電源装置105から直接マザーボード
101に接続される。即ち、電源コネクタAと電源コネ
クタC'が接続される。これを、上述のように中継する
ことにより、電源ライン中のPower Good信号
を操作することができる。他の電源ラインはプリント基
板上の配線116でそのまま素通りするだけである。
【0117】一方、ウォッチドック・タイマの構成要素
104からは、上記第2の実施の形態で説明したよう
に、システムがフリーズした場合には異常検出信号が出
力される。この異常検出信号の出力と上記Power
Good信号とをORゲート114で論理和したもの
(図9の115)を、元のPower Goodライン
(電源コネクタB'の電源コネクタA’におけるPow
er Good信号が供給されているピン番号と同じピ
ン番号)に戻してやることにより、電源立ち上げ時の他
に、ウォッチドック・タイマの構成要素104で異常が
検出されたときにも、システムリセットをかけることが
できるようになる。尚、Power Good信号は、
元々、電源電圧が安定するまでの間システムにリセット
をかけておくための信号である。
【0118】また、ウォッチドック・タイマの構成要素
104のプログラム強制停止要求信号としては、タイミ
ング制御回路94によりISAバス規格で規定されるM
ASTER信号119とIRQO信号120を発生さ
せ、ISAバス用のカードエッジコネクタ118に供給
し、 ISAバスのバス使用権を取得しその状態を維持
することにより実現している。
【0119】以上説明したように、本発明の第5の実施
の形態によれば、ウォッチドック・タイマの構成要素1
04と電源ラインを中継するための電源コネクタA’及
び電源コネクタB'をISA拡張ボード103に実装
し、異常検出信号の出力と上記Power Good信
号とを論理和したものを、元のPower Goodラ
インに戻してやり、タイミング制御回路94でバス使用
権要求信号を出力できるようにすることにより、新規に
マザーボードを開発したり、改造したりすることなく、
一般市販されているマザーボードに本発明のウォッチド
ック・タイマを適用することができる。
【0120】また、同様なマザーボードであれば、他の
メーカが製造したものや最新のマザーボード等にも採用
することができ、利便性を向上させることができる。
【0121】また、ISA拡張ボード103上に、異常
検出信号がアクティブになった回数をカウント・表示・
記憶できるカウンタ及び表示機117を実装しているた
め、メンテナンス時に表示されたカウンタ値を参照し、
同様な他のシステムのカウンタ値と比較することによ
り、システムの不安定さの度合いを判断することがで
き、利便性を向上させることができる。
【0122】[他の実施の形態]上述した本発明の第1
〜第5の実施の形態においては、本発明のウォッチドッ
ク・タイマを搭載する情報処理装置の形態については特
に言及しなかったが、本発明は、デスクトップ型パーソ
ナルコンピュータ、ノート型パーソナルコンピュータな
ど各種情報処理装置に適用することができる。
【0123】また、上述した本発明の第1〜第5の実施
の形態においては、本発明のウォッチドック・タイマを
搭載する情報処理装置単体を例に上げたが、本発明は、
本発明のウォッチドック・タイマを搭載した情報処理装
置と、周辺機器(プリンタ・複写機等の画像形成装置、
スキャナ等の画像読取装置、ファクシミリ等の画像通信
装置、デジタルカメラ等の撮像装置等)とを接続したシ
ステムにも適用することができる。
【0124】尚、本発明は、複数の機器から構成される
システムに適用しても、1つの機器からなる装置に適用
してもよい。上述した実施形態の機能を実現するソフト
ウエアのプログラムコードを記憶した記憶媒体等の媒体
をシステム或いは装置に供給し、そのシステム或いは装
置のコンピュータ(またはCPUやMPU)が記憶媒体
等の媒体に格納されたプログラムコードを読み出し実行
することによっても、達成されることは言うまでもな
い。
【0125】この場合、記憶媒体等の媒体から読み出さ
れたプログラムコード自体が上述した実施形態の機能を
実現することになり、そのプログラムコードを記憶した
記憶媒体等の媒体は本発明を構成することになる。プロ
グラムコードを供給するための記憶媒体等の媒体として
は、例えば、フロッピー(登録商標)ディスク、ハード
ディスク、光ディスク、光磁気ディスク、CD−RO
M、CD−R、磁気テープ、不揮発性のメモリカード、
ROM、或いはネットワークを介したダウンロードなど
を用いることができる。
【0126】また、コンピュータが読み出したプログラ
ムコードを実行することにより、上述した実施形態の機
能が実現されるだけでなく、そのプログラムコードの指
示に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが
実際の処理の一部または全部を行い、その処理によって
上述した実施形態の機能が実現される場合も含まれるこ
とは言うまでもない。
【0127】更に、記憶媒体等の媒体から読み出された
プログラムコードが、コンピュータに挿入された機能拡
張ボードやコンピュータに接続された機能拡張ユニット
に備わるメモリに書き込まれた後、そのプログラムコー
ドの指示に基づき、その機能拡張ボードや機能拡張ユニ
ットに備わるCPUなどが実際の処理の一部または全部
を行い、その処理によって上述した実施形態の機能が実
現される場合も含まれることは言うまでもない。
【0128】図11は本発明のシステム初期化方法を実
行するプログラム及び関連データが記憶媒体からコンピ
ュータ等の装置に供給される概念例を示す説明図であ
る。本発明のシステム初期化方法を実行するプログラム
及び関連データは、フロッピーディスクやCD−ROM
等の記憶媒体1101をコンピュータ等の装置1102
に装備された記憶媒体ドライブの挿入口1103に挿入
することで供給される。その後、本発明のシステム初期
化方法を実行するプログラム及び関連データを、記憶媒
体1101から一旦ハードディスクにインストールしハ
ードディスクからRAMにロードするか、或いはハード
ディスクにインストールせずに直接RAMにロードする
ことで、当該プログラム及び関連データを実行すること
が可能となる。
【0129】この場合、本発明の第1〜第5の実施の形
態に係るシステムにおいて、本発明のシステム初期化方
法を実行するプログラムを実行させる場合は、例えば上
記図11を参照して説明したような手順でシステムに当
該プログラム及び関連データを供給するか、或いはシス
テムに予め当該プログラム及び関連データを格納してお
くことで、プログラム実行が可能となる。
【0130】図10は本発明のシステム初期化方法を実
行するプログラム及び関連データを記憶した記憶媒体の
記憶内容の構成例を示す説明図である。記憶媒体は、例
えばボリューム情報1001、ディレクトリ情報100
2、プログラム実行ファイル1003、プログラム関連
データファイル1004等の記憶内容で構成される。本
発明のシステム初期化方法を実行するプログラムは、上
記第1〜第5の実施の形態で詳述した制御手順に基づき
プログラムコード化されたものである。
【0131】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
OS立ち上がり時間を監視するOS立ち上がり時間タイ
マ、OS上で動作する各アプリケーションプログラムの
実行周期を監視する複数のプログラム周期監視タイマ、
各タイマのオーバーフロー出力の論理和をとるORゲー
ト、OS上で該OSの立ち上がり後最初に実行されるよ
うに設定された上記各タイマを管理するためのタイマ管
理プログラムとを装備し、ORゲートの出力に基づきシ
ステムリセットをかけられるように制御するため、ウォ
ッチドック・タイマに対応していないOSやコンピュー
タシステム上でウォッチドック・タイマを実現すること
ができ、システムの信頼性を向上させることができる。
また、本発明のウォッチドック・タイマは、各種サービ
スを無休で提供するサーバ用コンピュータや、無休で運
転されるシステムのコントローラ・コンピュータ等に搭
載する場合に特に効果的である。
【0132】また、本発明によれば、上記のOS立ち上
がり時間タイマ、複数のプログラム周期監視タイマ、O
Rゲートからなる構成に、コマンド発行からHDD等の
大容量記憶装置の内部動作完了までの時間で最大の時間
を予め設定しているHDD動作完了時間タイマと、プロ
グラム強制停止要求信号を出力するためのタイミング制
御手段を追加することで、HDD等の大容量記憶装置を
装備するシステムにおいても、それらの記憶内容を破壊
してしまったり、記憶メディアに傷をつけたりしてしま
うことなく、ウォッチドック・タイマを採用することが
できる。
【0133】また、本発明によれば、1つのプログラム
に対し複数のプログラム周期監視タイマを装備すること
により、プログラムの内部で、タイマクリア命令を含む
ループに陥るような状態でフリーズした場合においても
異常を検出することができる。
【0134】また、本発明によれば、OS立ち上がり時
間タイマ及びプログラム周期監視タイマのオーバーフロ
ー出力を禁止すると共に、各タイマのタイマ停止命令又
はタイマクリア命令の実行時における各タイマが装備す
るカウンタのカウント値をCPUが読み出し可能な計測
モードを備えることにより、アプリケーションプログラ
ムが完成した時点で、先ず、計測モードに切り替えてア
プリケーションプログラムを動作させることにより、タ
イマ停止命令やタイマクリア命令が実行されるまでの時
間に相当するカウンタ値を求めることができ、その値に
マージン値を加えるだけで、簡単に各タイマの最適値を
求めることができる。更に、それらの最適カウンタ値の
計算やレジスタへの設定は、全てCPUの命令で処理す
ることができるため、自動化することも可能である。
【0135】また、本発明によれば、ウォッチドック・
タイマの構成要素と電源ラインを中継するための電源コ
ネクタを拡張ボードに実装し、異常検出信号の出力とP
ower Good信号とを論理和したものを、元のP
ower Goodラインに戻してやり、タイミング制
御手段でバス使用権要求信号を出力できるようにするこ
とにより、新規にマザーボードを開発したり、改造した
りすることなく、一般市販されているマザーボードに本
発明のウォッチドック・タイマを適用することができ
る。また、同様なマザーボードであれば、他のメーカが
製造したものや最新のマザーボード等にも採用すること
ができ、利便性を向上させることができる。
【0136】また、本発明によれば、拡張ボード上に、
ウォッチドック・タイマ構成要素、電源コネクタの他
に、異常検出信号がアクティブになった回数を計数・表
示・記憶可能な計数表示手段を実装しているため、メン
テナンス時に表示された計数値を参照し、同様な他のシ
ステムの計数値と比較することにより、システムの不安
定さの度合いを判断することができ、利便性を向上させ
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態に係るOS立ち上が
り時間タイマ、プログラム周期監視タイマ1、プログラ
ム周期監視タイマ2、ORゲートからなる構成を示すブ
ロック図である。
【図2】本発明の第1、第4の実施の形態に係るOS立
ち上がり時間タイマの原理を示すブロック図である。
【図3】本発明の第1の実施の形態に係るプログラム監
視タイマの原理を示すブロック図である。
【図4】本発明の第1の実施の形態に係るタイマ管理プ
ログラムの動作を示すフローチャートである。
【図5】本発明の第2の実施の形態に係るOS立ち上が
り時間タイマ、プログラム周期監視タイマ1、プログラ
ム周期監視タイマ2、ORゲート、HDD動作完了時間
タイマ、タイミング制御回路からなる構成を示すブロッ
ク図である。
【図6】本発明の第3の実施の形態に係るOS立ち上が
り時間タイマ、プログラム周期監視タイマ1、プログラ
ム周期監視タイマ1A、プログラム周期監視タイマ2、
プログラム周期監視タイマ2A、ORゲート、HDD動
作完了時間タイマ、タイミング制御回路からなる構成を
示すブロック図である。
【図7】本発明の第3の実施の形態に係るアプリケーシ
ョンプログラム1の動作を示すフローチャートである。
【図8】本発明の第4の実施の形態に係るプログラム周
期監視タイマの原理を示すブロック図である。
【図9】本発明の第5の実施の形態に係るISA拡張ボ
ード、マザーボード、電源装置等からなる構成を示す概
念図である。
【図10】本発明のシステム初期化方法を実行するプロ
グラム及び関連データを記憶した記憶媒体の記憶内容の
構成例を示す説明図である。
【図11】本発明のシステム初期化方法を実行するプロ
グラム及び関連データが記憶媒体からコンピュータ等の
装置に供給される概念例を示す説明図である。
【図12】従来例に係るウォッチドック・タイマの原理
を示すブロック図である。
【符号の説明】
1、90 OS立ち上がり時間タイマ(時間監視手段) 2、3、7、8、91、92 プログラム周期監視タイ
マ(周期監視手段) 4、94 ORゲート(状態検出信号発生手段) 5、93 HDD動作完了時間タイマ(記憶装置動作完
了設定手段) 6、94 タイミング制御回路(タイミング制御手段) 103 ISA拡張ボード 104 ウォッチドック・タイマの構成要素 107 電源コネクタA’ 108 電源コネクタB’ 109 中継電源ケーブル 117 カウンタ及び表示機(計数表示手段)

Claims (24)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定の状態を検出した場合にシステムを
    初期化し再起動するウォッチドック・タイマであって、 オペレーティングシステムの立ち上がり時間を監視する
    時間監視手段と、マルチタスク処理で実行される複数の
    プログラムの実行周期を各々監視する複数の周期監視手
    段と、前記時間監視手段及び前記各周期監視手段のオー
    バーフロー出力に基づき所定状態検出信号を発生する状
    態検出信号発生手段と、前記オペレーティングシステム
    の立ち上がり後最初に実行されるように設定され前記時
    間監視手段及び前記各周期監視手段を管理する管理手段
    とを有することを特徴とするウォッチドック・タイマ。
  2. 【請求項2】 前記時間監視手段は、リセット信号に基
    づきカウントを開始し、前記オペレーティングシステム
    の立ち上がり時間より長い時間をカウント可能で、前記
    プログラムのタイマ停止命令に基づき停止可能なOS立
    ち上がり時間タイマであり、 前記各周期監視手段は、前記オペレーティングシステム
    上で同時に前記マルチタスク処理で実行される前記各プ
    ログラムに各々対応して設けられ、リセット信号に基づ
    き停止し、前記各プログラムのタスク実行周期より長い
    時間をカウント可能で、前記各プログラムの所定個所に
    配置されたタイマクリア命令に基づきクリア可能なプロ
    グラム周期監視タイマであり、 前記状態信号発生手段は、前記OS立ち上がり時間タイ
    マ及び前記各プログラム周期監視タイマのオーバーフロ
    ー出力の論理和に基づき異常検出信号を発生するORゲ
    ートであり、 前記管理手段は、前記オペレーティングシステムの立ち
    上がり直後最初に1回実行され、前記OS立ち上がり時
    間タイマを停止させ、その後実行される前記各プログラ
    ムのタスク実行周期より長い時間を前記各プログラムに
    対応する前記各プログラム周期監視タイマに初期設定す
    ると共にカウント開始させることが可能なタイマ管理プ
    ログラムであることを特徴とする請求項1記載のウォッ
    チドック・タイマ。
  3. 【請求項3】 更に、コマンドに対するハードディスク
    等の記憶装置の内部処理動作が完了するまでの時間で最
    大の時間が初期設定されている記憶装置動作完了設定手
    段を有し、 前記OS立ち上がり時間タイマ及び前記各プログラム周
    期監視タイマのオーバーフロー出力の論理和に基づき、
    前記オペレーティングシステム及びプログラムの動作を
    強制停止させるためのプログラム強制停止要求信号を出
    力すると共に、前記記憶装置動作完了設定手段としての
    HDD動作完了タイマをカウント開始させ、前記HDD
    動作完了タイマのオーバーフロー出力信号を異常検出信
    号として出力することを特徴とする請求項1又は2記載
    のウォッチドック・タイマ。
  4. 【請求項4】 1つのプログラムに対し複数の前記プロ
    グラム周期監視タイマを割り当てると共に、当該プログ
    ラムの内部処理的に離れた複数の個所に前記タイマクリ
    ア命令を配置したことを特徴とする請求項1乃至3の何
    れかに記載のウォッチドック・タイマ。
  5. 【請求項5】 前記OS立ち上がり時間タイマ及び前記
    各プログラム周期監視タイマのオーバーフロー出力を禁
    止すると共に、前記各タイマの前記タイマ停止命令又は
    前記タイマクリア命令の実行時における前記各タイマが
    装備するカウンタのカウント値をCPUが読み出し可能
    な計測モードを有することを特徴とする請求項1乃至4
    の何れかに記載のウォッチドック・タイマ。
  6. 【請求項6】 更に、前記プログラム強制停止要求信号
    として、情報処理装置の汎用拡張バスでサポートされて
    いるバス使用権要求信号を出力し、バス使用権を取得し
    たまま維持することにより前記プログラムを強制停止さ
    せるタイミング制御手段を有し、 前記情報処理装置の前記汎用拡張バス対応のスロットに
    挿入可能な拡張ボード上に、前記OS立ち上がり時間タ
    イマ、前記プログラム周期監視タイマ、前記ORゲー
    ト、前記HDD動作完了時間タイマ、前記タイミング制
    御手段を備えたウォッチドック・タイマ構成要素及び電
    源コネクタを配置し、前記電源コネクタ及び電源ケーブ
    ルを介して電源ラインを中継することにより、前記異常
    検出信号とPower Good信号との論理和に基づ
    く信号をPower Good信号ラインに戻すことで
    システムを初期化することを特徴とする請求項1乃至5
    の何れかに記載のウォッチドック・タイマ。
  7. 【請求項7】 前記情報処理装置とは、Windows
    OS等の汎用市販オペレーティングシステムを搭載し
    たIBM AT互換パーソナルコンピュータを含む汎用
    パーソナルコンピュータであることを特徴とする請求項
    6記載のウォッチドック・タイマ。
  8. 【請求項8】 所定の状態を検出した場合にシステムを
    初期化し再起動するウォッチドック・タイマが搭載され
    る情報処理装置であって、 前記ウォッチドック・タイマが、オペレーティングシス
    テムの立ち上がり時間を監視する時間監視手段と、マル
    チタスク処理で実行される複数のプログラムの実行周期
    を各々監視する複数の周期監視手段と、前記時間監視手
    段及び前記各周期監視手段のオーバーフロー出力に基づ
    き所定状態検出信号を発生する状態検出信号発生手段
    と、前記オペレーティングシステムの立ち上がり後最初
    に実行されるように設定され前記時間監視手段及び前記
    各周期監視手段を管理する管理手段とを有することを特
    徴とする情報処理装置。
  9. 【請求項9】 前記時間監視手段は、リセット信号に基
    づきカウントを開始し、前記オペレーティングシステム
    の立ち上がり時間より長い時間をカウント可能で、前記
    プログラムのタイマ停止命令に基づき停止可能なOS立
    ち上がり時間タイマであり、 前記各周期監視手段は、前記オペレーティングシステム
    上で同時に前記マルチタスク処理で実行される前記各プ
    ログラムに各々対応して設けられ、リセット信号に基づ
    き停止し、前記各プログラムのタスク実行周期より長い
    時間をカウント可能で、前記各プログラムの所定個所に
    配置されたタイマクリア命令に基づきクリア可能なプロ
    グラム周期監視タイマであり、 前記状態信号発生手段は、前記OS立ち上がり時間タイ
    マ及び前記各プログラム周期監視タイマのオーバーフロ
    ー出力の論理和に基づき異常検出信号を発生するORゲ
    ートであり、 前記管理手段は、前記オペレーティングシステムの立ち
    上がり直後最初に1回実行され、前記OS立ち上がり時
    間タイマを停止させ、その後実行される前記各プログラ
    ムのタスク実行周期より長い時間を前記各プログラムに
    対応する前記各プログラム周期監視タイマに初期設定す
    ると共にカウント開始させることが可能なタイマ管理プ
    ログラムであることを特徴とする請求項8記載の情報処
    理装置。
  10. 【請求項10】 前記ウォッチドック・タイマが、更
    に、コマンドに対するハードディスク等の記憶装置の内
    部処理動作が完了するまでの時間で最大の時間が初期設
    定されている記憶装置動作完了設定手段を有し、 前記OS立ち上がり時間タイマ及び前記各プログラム周
    期監視タイマのオーバーフロー出力の論理和に基づき、
    前記オペレーティングシステム及びプログラムの動作を
    強制停止させるためのプログラム強制停止要求信号を出
    力すると共に、前記記憶装置動作完了設定手段としての
    HDD動作完了タイマをカウント開始させ、前記HDD
    動作完了タイマのオーバーフロー出力信号を異常検出信
    号として出力することを特徴とする請求項8又は9記載
    の情報処理装置。
  11. 【請求項11】 1つのプログラムに対し複数の前記プ
    ログラム周期監視タイマを割り当てると共に、当該プロ
    グラムの内部処理的に離れた複数の個所に前記タイマク
    リア命令を配置したことを特徴とする請求項8乃至10
    の何れかに記載の情報処理装置。
  12. 【請求項12】 前記ウォッチドック・タイマが、前記
    OS立ち上がり時間タイマ及び前記各プログラム周期監
    視タイマのオーバーフロー出力を禁止すると共に、前記
    各タイマの前記タイマ停止命令又は前記タイマクリア命
    令の実行時における前記各タイマが装備するカウンタの
    カウント値をCPUが読み出し可能な計測モードを有す
    ることを特徴とする請求項8乃至11の何れかに記載の
    情報処理装置。
  13. 【請求項13】 前記ウォッチドック・タイマが、更
    に、前記プログラム強制停止要求信号として、前記情報
    処理装置の汎用拡張バスでサポートされているバス使用
    権要求信号を出力し、バス使用権を取得したまま維持す
    ることにより前記プログラムを強制停止させるタイミン
    グ制御手段を有し、 前記情報処理装置の前記汎用拡張バス対応のスロットに
    挿入可能な拡張ボード上に、前記OS立ち上がり時間タ
    イマ、前記プログラム周期監視タイマ、前記ORゲー
    ト、前記HDD動作完了時間タイマ、前記タイミング制
    御手段を備えたウォッチドック・タイマ構成要素及び電
    源コネクタを配置し、前記電源コネクタ及び電源ケーブ
    ルを介して電源ラインを中継することにより、前記異常
    検出信号とPower Good信号との論理和に基づ
    く信号をPower Good信号ラインに戻すことで
    システムを初期化することを特徴とする請求項8乃至1
    2の何れかに記載の情報処理装置。
  14. 【請求項14】 前記情報処理装置とは、Window
    s OS等の汎用市販オペレーティングシステムを搭載
    したIBM AT互換パーソナルコンピュータを含む汎
    用パーソナルコンピュータであることを特徴とする請求
    項13記載の情報処理装置。
  15. 【請求項15】 前記請求項8乃至14の何れかに記載
    の前記情報処理装置の前記汎用拡張バス対応のスロット
    に挿入可能で、前記OS立ち上がり時間タイマ、前記プ
    ログラム周期監視タイマ、前記ORゲート、前記HDD
    動作完了時間タイマ、前記タイミング制御手段を備えた
    ウォッチドック・タイマ構成要素、電源コネクタ、前記
    異常検出信号がアクティブになった回数を計数・表示・
    記憶可能な計数表示手段が配置され、前記電源コネクタ
    及び電源ケーブルを介して電源ラインを中継することに
    より、前記異常検出信号とPower Good信号と
    の論理和に基づく信号をPower Good信号ライ
    ンに戻すことでシステムを初期化する機能を有すること
    を特徴とするウォッチドック・タイマ用拡張ボード。
  16. 【請求項16】 所定の状態を検出した場合にシステム
    を初期化し再起動するウォッチドック・タイマに適用さ
    れるシステム初期化方法であって、 オペレーティングシステムの立ち上がり時間を監視する
    時間監視工程と、マルチタスク処理で実行される複数の
    プログラムの実行周期を各々監視する複数の周期監視工
    程と、前記時間監視工程及び前記各周期監視工程のオー
    バーフロー出力に基づき所定状態検出信号を発生する状
    態検出信号発生工程と、前記オペレーティングシステム
    の立ち上がり後最初に実行されるように設定され前記時
    間監視工程及び前記各周期監視工程を管理する管理工程
    とを有することを特徴とするシステム初期化方法。
  17. 【請求項17】 前記時間監視工程では、OS立ち上が
    り時間タイマにより、リセット信号に基づきカウントを
    開始すると共に、前記オペレーティングシステムの立ち
    上がり時間より長い時間をカウントし、前記プログラム
    のタイマ停止命令に基づき前記OS立ち上がり時間タイ
    マを停止し、 前記各周期監視工程では、前記オペレーティングシステ
    ム上で同時に前記マルチタスク処理で実行される前記各
    プログラムに各々対応して設けられリセット信号に基づ
    き停止するプログラム周期監視タイマにより、前記各プ
    ログラムのタスク実行周期より長い時間をカウントし、
    前記各プログラムの所定個所に配置されたタイマクリア
    命令に基づき前記プログラム周期監視タイマをクリア
    し、 前記状態信号発生工程では、ORゲートにより、前記O
    S立ち上がり時間タイマ及び前記各プログラム周期監視
    タイマのオーバーフロー出力の論理和をとることで異常
    検出信号を発生し、 前記管理工程では、前記オペレーティングシステムの立
    ち上がり直後最初に1回実行されるタイマ管理プログラ
    ムにより、前記OS立ち上がり時間タイマを停止させ、
    その後実行される前記各プログラムのタスク実行周期よ
    り長い時間を前記各プログラムに対応する前記各プログ
    ラム周期監視タイマに初期設定すると共にカウント開始
    させることを特徴とする請求項16記載のシステム初期
    化方法。
  18. 【請求項18】 更に、コマンドに対するハードディス
    ク等の記憶装置の内部処理動作が完了するまでの時間で
    最大の時間が初期設定されている記憶装置動作完了設定
    工程を有し、 前記OS立ち上がり時間タイマ及び前記各プログラム周
    期監視タイマのオーバーフロー出力の論理和に基づき、
    前記オペレーティングシステム及びプログラムの動作を
    強制停止させるためのプログラム強制停止要求信号を出
    力すると共に、前記記憶装置動作完了設定工程でHDD
    動作完了タイマをカウント開始させ、前記HDD動作完
    了タイマのオーバーフロー出力信号を異常検出信号とし
    て出力することを特徴とする請求項16又は17記載の
    システム初期化方法。
  19. 【請求項19】 1つのプログラムに対し複数の前記プ
    ログラム周期監視タイマを割り当てると共に、当該プロ
    グラムの内部処理的に離れた複数の個所に前記タイマク
    リア命令を配置したことを特徴とする請求項16乃至1
    8の何れかに記載のシステム初期化方法。
  20. 【請求項20】 前記OS立ち上がり時間タイマ及び前
    記各プログラム周期監視タイマのオーバーフロー出力を
    禁止すると共に、前記各タイマの前記タイマ停止命令又
    は前記タイマクリア命令の実行時における前記各タイマ
    が装備するカウンタのカウント値をCPUが読み出し可
    能な計測モードを実行可能であることを特徴とする請求
    項16乃至19の何れかに記載のシステム初期化方法。
  21. 【請求項21】 更に、タイミング制御手段により、前
    記プログラム強制停止要求信号として、情報処理装置の
    汎用拡張バスでサポートされているバス使用権要求信号
    を出力し、バス使用権を取得したまま維持することによ
    り前記プログラムを強制停止させるタイミング制御工程
    を有し、 前記情報処理装置の前記汎用拡張バス対応のスロットに
    挿入可能な拡張ボード上に、前記OS立ち上がり時間タ
    イマ、前記プログラム周期監視タイマ、前記ORゲー
    ト、前記HDD動作完了時間タイマ、前記タイミング制
    御手段を備えたウォッチドック・タイマ構成要素及び電
    源コネクタを配置し、前記電源コネクタ及び電源ケーブ
    ルを介して電源ラインを中継することにより、前記異常
    検出信号とPower Good信号との論理和に基づ
    く信号をPower Good信号ラインに戻すことで
    システムを初期化することを特徴とする請求項16乃至
    20の何れかに記載のシステム初期化方法。
  22. 【請求項22】 前記情報処理装置とは、Window
    s OS等の汎用市販オペレーティングシステムを搭載
    したIBM AT互換パーソナルコンピュータを含む汎
    用パーソナルコンピュータであることを特徴とする請求
    項21記載のシステム初期化方法。
  23. 【請求項23】 所定の状態を検出した場合にシステム
    を初期化し再起動するウォッチドック・タイマに適用さ
    れるシステム初期化方法を実行するプログラムを記憶し
    たコンピュータにより読み出し可能な記憶媒体であっ
    て、 前記システム初期化方法は、オペレーティングシステム
    の立ち上がり時間を監視する時間監視ステップと、マル
    チタスク処理で実行される複数のプログラムの実行周期
    を各々監視する複数の周期監視ステップと、前記時間監
    視ステップ及び前記各周期監視ステップのオーバーフロ
    ー出力に基づき所定状態検出信号を発生する状態検出信
    号発生ステップと、前記オペレーティングシステムの立
    ち上がり後最初に実行されるように設定され前記時間監
    視ステップ及び前記各周期監視ステップを管理する管理
    ステップとを有することを特徴とする記憶媒体。
  24. 【請求項24】 前記時間監視ステップでは、OS立ち
    上がり時間タイマにより、リセット信号に基づきカウン
    トを開始すると共に、前記オペレーティングシステムの
    立ち上がり時間より長い時間をカウントし、前記プログ
    ラムのタイマ停止命令に基づき前記OS立ち上がり時間
    タイマを停止し、 前記各周期監視ステップでは、前記オペレーティングシ
    ステム上で同時に前記マルチタスク処理で実行される前
    記各プログラムに各々対応して設けられリセット信号に
    基づき停止するプログラム周期監視タイマにより、前記
    各プログラムのタスク実行周期より長い時間をカウント
    し、前記各プログラムの所定個所に配置されたタイマク
    リア命令に基づき前記プログラム周期監視タイマをクリ
    アし、 前記状態信号発生ステップでは、ORゲートにより、前
    記OS立ち上がり時間タイマ及び前記各プログラム周期
    監視タイマのオーバーフロー出力の論理和をとることで
    異常検出信号を発生し、 前記管理ステップでは、前記オペレーティングシステム
    の立ち上がり直後最初に1回実行されるタイマ管理プロ
    グラムにより、前記OS立ち上がり時間タイマを停止さ
    せ、その後実行される前記各プログラムのタスク実行周
    期より長い時間を前記各プログラムに対応する前記各プ
    ログラム周期監視タイマに初期設定すると共にカウント
    開始させることを特徴とする請求項23記載の記憶媒
    体。
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