JPH06214831A - 中央処理装置の異常検出装置 - Google Patents

中央処理装置の異常検出装置

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JPH06214831A
JPH06214831A JP5006019A JP601993A JPH06214831A JP H06214831 A JPH06214831 A JP H06214831A JP 5006019 A JP5006019 A JP 5006019A JP 601993 A JP601993 A JP 601993A JP H06214831 A JPH06214831 A JP H06214831A
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JP
Japan
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signal
latch
processing unit
central processing
circuit
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JP5006019A
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English (en)
Inventor
Keiji Hirata
恵司 平田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 中央処理装置及びこれに結合されるその他の
処理装置の異常を監視するウォッチ・ドッグ・タイマ回
路を備えた中央処理装置の異常検出装置において、異常
検出時の他の処理装置の初期化の時間を削減して処理時
間を増加させると共に、外部エラーについても対応す
る。 【構成】 ウォッチ・ドッグ・タイマ(WDT)回路4
からの信号をWDTラッチ部6Aによりラッチしてラッ
チ情報をオアゲート5とACK生成回路8に出力すると
共に、外部エラー信号を外部エラーラッチ部7によりラ
ッチしてオアゲート5に出力する。オアゲート5はNM
I信号をACK生成回路8に出力する。ACK生成回路
8は、入力信号に応じて割り込み信号NMI_OUTと
CPU1にサイクルの終了を示すACK信号を出力す。
CPU1は、これ信号を受けたときにラッチ情報を読み
出しその内容に応じて他の処理装置2をリセットする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中央処理装置の動作
を監視するウォッチ・ドッグ・タイマ回路を備えた中央
処理装置の異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えば特公平4−39698号
公報に示された従来の中央処理装置の異常検出装置を示
すブロック図である。同図において、1は中央処理装置
(以下、CPUという)、2はこのCPU1に図示しな
いバスを介して結合されている例えばプリンタ、ディス
ク装置、モニタ、サブコントローラ、ローカルマスタや
測定器などのその他の処理装置である。
【0003】3は、CPU1やその他の処理装置2に電
力を供給する電源部、4はCPU1の動作を監視しCP
U1の動作が例えば無限ループに入るなどの異常を検出
してタイムアップしたときにWDT信号を出力するウォ
ッチ・ドッグ・タイマ(以下、WDTと略す)回路であ
る。
【0004】5は電源投入時に電源部3から出力される
電源投入信号PONまたはWDT回路4から出力される
WDT信号が入力されたときに、リセット信号RSTを
出力してCPU1及びその他の処理装置2をリセットす
るオアゲートである。
【0005】6は電源部3からの電源投入信号PONに
よりリセット状態にされ、リセット状態か否かを示すW
F信号をCPU1に出力すると共に、CPU1からのセ
ット信号WDTFによりセットされるWDTラッチ部で
ある。また、CPU1は、WDT回路4がタイムアップ
した回数を計数するWDTカウンタを内蔵している。
【0006】次に、上述した構成の動作について説明す
る。CPU1による処理が正常に実行されている状態で
は、WDT回路4はプログラムにより所定時間毎にリセ
ットされる。CPU1が例えば無限ループに入り次の処
理に移行しないような異常を発生して、所定時間を経過
してもWDT回路4がリセットされずタイムアップ(以
下、WDTエラーという)したときに、WDT回路4か
らWDT信号が出力される。
【0007】そして、WDT信号発生時には、CPU1
及びその他の処理装置2を含むシステム全体をリセット
して初期化スタートがかけられる。
【0008】また、電源投入時においても、初期化スタ
ートがかけられるようにされている。ここで、電源投入
時の動作と、WDT回路4のタイムアップ時の動作とに
分けて詳しく説明する。
【0009】(1) 電源投入時の動作 電源が投入さ
れると、電源部3から電源投入信号PONが出力され
る。この電源投入信号PONは、WDTラッチ部6をリ
セット状態にすると共に、オアゲート5を通りCPU1
及びその他の処理装置2のリセット端子に印加されてこ
れらを再起動する。CPU1は、再起動されると、プロ
グラムを初期化スタートする。
【0010】初期化スタート後にCPU1が実行する動
作を図7のフローチャートに基づいて説明する。初期化
スタート後、CPU1は、まずWDTラッチ部6からの
WF信号を読み込み、このWF信号がアクティブ状態か
ノンアクティブ状態かを判断する(ステップs1)。
【0011】このとき、WDTラッチ部6は電源投入信
号PONによってすでにリセット状態になっているの
で、WDTラッチ部6からのWF信号はノンアクティブ
状態である。このことから、CPU1は今回の再起動が
電源投入によるものであると判断し、内蔵しているWD
Tカウンタをリセットする(ステップs3)。
【0012】また、CPU1は、WDTラッチ部6にセ
ット信号WDTFを出力してWDTラッチ部6をセット
状態にする(ステップs4)。この後、CPU1は次の
処理へ移行する。
【0013】(2) WDT回路4のタイムアップ時の
動作 WDT回路4がタイムアップすると、WDT回路
4は、WDTエラー信号を出力する。このWDTエラー
信号はオアゲート5を通りCPU1及びその他の処理装
置2に与えられて、これらを再起動する。
【0014】CPU1は、再起動されると、初期化スタ
ートされて図7のフローチャートに従う動作を実行す
る。即ち、初期化スタート後、CPU1は、WDTラッ
チ部5からのWF信号を読み込み、このWF信号がアク
ティブ状態かノンアクティブ状態かを判断する(ステッ
プs1)。
【0015】このとき、WDTラッチ部6は、前述した
電源投入時のプログラム処理(ステップs4)によって
セット状態となっているので、WDTラッチ部6から出
力されているWF信号はアクティブ状態になっている。
【0016】このことから、CPU1は今回の再起動が
WDT回路4のタイムアップによるものであると判断し
て、内蔵しているWDTカウンタをインクリメントする
(ステップs2)。この後、CPU1は次の処理へ移行
する。
【0017】このような動作によって、CPU1は、電
源投入後、WDT回路4がタイムアップした回数をWD
Tカウンタにより計数する。そして、この計数値に基づ
いて、CPU1の動作の異常が解析される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、WDT
回路4がタイムアップ(WDTエラー)する度にその他
の処理装置2がリセットされて初期化されると、初期化
には時間がかかるため、例えば設定項目が数千を越える
ような複数のICで構成されたボードや、ディスクアク
セスを頻繁に行うボード、またはメモリが少なくディス
クアクセスを頻繁に行うソフトウエアでコントロールさ
れるモニタやボードなどのその他の処理装置2はその他
の処理装置2の処理時間が短くなるとと共に、エラー発
生の回数を計数するだけで、エラーの原因を得ることが
できないという問題点があった。
【0019】また、システムエラー、電源低下エラー、
ノイズによる誤動作、デバイズ/周辺装置の故障などの
外部エラーについては対応する機能をもっていないの
で、外部エラーの解析ができないという問題点があっ
た。
【0020】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、WDTエラー発生時及び外部エ
ラー発生時に、エラーの原因を得ると共に、エラーの原
因に応じて必要が生じた場合においてのみ中央処理装置
に結合される他の処理装置にリセットをかけることによ
り、必要以上にかかっていた他の処理装置の初期化の時
間を削減して他の処理装置の処理時間を増加させること
ができる中央処理装置の異常検出装置を得ることを目的
とする。
【0021】また、WDTエラーと外部エラーの履歴を
ストアすることにより、より詳しいエラーの解析を可能
にすることができる中央処理装置の異常検出装置を得る
ことを目的とする。
【0022】また、エラー処理を行うCPU本体がダウ
ンしても復帰させることにより、エラー処理を続行して
エラーの原因を得ることができる中央処理装置の異常検
出装置を得ることを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る中央処理装置の異常検出装置は、中央処理装置及びこ
の中央処理装置に結合された他の処理装置の動作を監視
するウォッチ・ドッグ・タイマ回路と、このウォッチ・
ドッグ・タイマ回路からの信号をラッチしてラッチ信号
を出力する第1ラッチ回路と、外部エラー信号をラッチ
してラッチ信号を出力する第2ラッチ回路と、上記第1
ラッチ回路と上記第2ラッチ回路とからのラッチ信号に
応じて上記中央処理装置にプログラムの終了を示す応答
信号を出力すると共に、上記第1ラッチ回路または上記
第2ラッチ回路からのラッチ信号を受信したときに上記
中央処理装置に割り込み信号を出力する応答信号生成回
路とを備え、上記中央処理装置は、上記応答信号と上記
割り込み信号を受信したときに上記第1ラッチ回路と上
記第2ラッチ回路とからそれぞれラッチ情報を読み出し
その内容に応じて上記他の処理装置をリセットするもの
である。
【0024】また、この発明の請求項2に係る中央処理
装置の異常検出装置は、中央処理装置及びこの中央処理
装置に結合された他の処理装置の動作を監視するウォッ
チ・ドッグ・タイマ回路と、このウォッチ・ドッグ・タ
イマ回路からの信号をラッチしてラッチ信号を出力する
第1ラッチ回路と、外部エラー信号をラッチしてラッチ
信号を出力する第2ラッチ回路と、上記中央処理装置か
ら出力される割り込みレベルセットクリア情報に応じて
上記第1ラッチ回路からのラッチ信号と上記第2ラッチ
回路からのラッチ信号とのいずれか優先度の高い方を出
力することが可能である割り込みレベル比較マスク回路
と、この割り込みレベル比較マスク回路の出力に応じて
上記中央処理装置によるプログラムの終了を示す応答信
号を出力すると共に、上記割り込みレベル比較マスク回
路の出力を受信したときに上記中央処理装置に割り込み
信号を出力する応答信号生成回路とを備え、上記中央処
理装置は、上記応答信号と上記割り込み信号を受信した
とき上記第1ラッチ回路または上記第2ラッチ回路から
ラッチ情報を読み出しその内容に応じて上記他の処理装
置をリセットするものである。
【0025】また、この発明の請求項3に係る中央処理
装置の異常検出装置は、中央処理装置及びこの中央処理
装置に結合された他の処理装置の動作を監視するウォッ
チ・ドッグ・タイマ回路と、このウォッチ・ドッグ・タ
イマ回路からの信号をラッチする第1ラッチ回路と、外
部エラー信号をラッチする第2ラッチ回路と、上記第1
ラッチ回路と上記第2ラッチ回路のラッチ情報を記憶す
る第1メモリと、この第1メモリの記憶情報を所定時間
毎に記憶する第2メモリと、上記第1メモリの記憶情報
と上記第2メモリの記憶情報とを所定時間毎に比較する
比較器と、この比較器の比較結果を記憶する第3メモリ
とを備え、上記中央処理装置は、上記第3メモリの記憶
情報から異常の履歴を得るものである。
【0026】また、この発明の請求項4に係る中央処理
装置の異常検出装置は、中央処理装置及びこの中央処理
装置に結合された他の処理装置の動作を監視するウォッ
チ・ドッグ・タイマ回路と、このウォッチ・ドッグ・タ
イマ回路からの信号をラッチすると共に上記中央処理装
置によりクリアされる第1ラッチ回路と、外部エラー信
号をラッチすると共に上記中央処理装置によりクリアさ
れる第2ラッチ回路と、上記第1ラッチ回路と上記第2
ラッチ回路のラッチ情報を記憶するメモリと、このメモ
リの記憶データの変化を監視し、上記中央処理装置がダ
ウンして動作停止し上記第1ラッチ回路と上記第2ラッ
チ回路がクリアされず上記記憶データが所定時間以上変
化しないことを検出したときに上記他の処理装置にダウ
ン検出信号を出力する中央処理装置ダウン検出器とを備
え、上記他の処理装置は、上記中央処理装置ダウン検出
器の検出信号を受けたときに上記中央処理装置をリセッ
トするものである。
【0027】
【作用】この発明の請求項1に係る中央処理装置の異常
検出装置においては、ウォッチ・ドッグ・タイマ回路に
より、中央処理装置及びこの中央処理装置に結合された
他の処理装置の動作を監視して、異常検出としてタイム
アップしたときに信号を出力する。この信号を第1ラッ
チ回路によりラッチしてラッチ信号を出力する。また、
第2ラッチ回路により、外部エラー信号をラッチしてラ
ッチ信号を出力する。これらラッチ信号に応じて応答信
号生成回路により上記中央処理装置にプログラムの終了
を示す応答信号を出力すると共に、割り込み信号を出力
する。そして、上記中央処理装置により、上記応答信号
と上記割り込み信号を受信したときに上記第1ラッチ回
路と上記第2ラッチ回路とからそれぞれラッチ情報を読
み出しその内容に応じて上記他の処理装置をリセットす
る。
【0028】また、この発明の請求項2に係る中央処理
装置の異常検出装置においては、ウォッチ・ドッグ・タ
イマ回路により、中央処理装置及びこの中央処理装置に
結合された他の処理装置の動作を監視し、異常検出とし
てタイムアップしたときに信号を出力する。また、第2
ラッチ回路により外部エラー信号をラッチしてラッチ信
号を出力する。割り込みレベル比較マスク回路により、
上記中央処理装置から出力される割り込みレベルセット
クリア情報がセットされているときに上記第1ラッチ回
路からのラッチ信号と上記第2ラッチ回路からのラッチ
信号とのいずれか優先度の高い方を出力し、セットされ
ていないときには両ラッチ信号が出力される。応答信号
生成回路により、この割り込みレベル比較マスク回路の
出力に応じて上記中央処理装置によるプログラムの終了
を示す応答信号を出力すると共に、割り込み信号を出力
し、上記中央処理装置により上記応答信号と上記割り込
み信号を受信したとき上記第1ラッチ回路または上記第
2ラッチ回路からラッチ情報を読み出しその内容に応じ
て上記他の処理装置をリセットする。
【0029】また、この発明の請求項3に係る中央処理
装置の異常検出装置においては、ウォッチ・ドッグ・タ
イマ回路により中央処理装置及びこの中央処理装置に結
合された他の処理装置の動作を監視し、異常検出として
タイムアップしたときに信号を出力する。この信号を第
1ラッチ回路によりラッチする。また、第2ラッチ回路
により外部エラー信号をラッチする。上記第1ラッチ回
路と上記第2ラッチ回路とのラッチ情報を第1メモリに
記憶し、この第1メモリの記憶情報を所定時間毎に第2
メモリに記憶する。そして、上記第1メモリの記憶情報
と上記第2メモリの記憶情報とを所定時間毎に比較器に
より比較して、この比較結果を第3メモリに記憶する。
この第3メモリの記憶情報から上記中央処理装置は異常
の履歴を得る。
【0030】また、この発明の請求項4に係る中央処理
装置の異常検出装置においては、ウォッチ・ドッグ・タ
イマ回路により中央処理装置及びこの中央処理装置に結
合された他の処理装置の動作を監視し、異常検出として
タイムアップしたときに信号を出力する。この信号を第
1ラツチ回路によりラッチする。また、第2ラッチ回路
により外部エラー信号をラッチする。上記第1ラッチ回
路と上記第2ラッチ回路のラッチ情報をメモリに記憶
し、中央処理装置ダウン検出器により上記メモリの記憶
データの変化を監視する。上記中央処理装置ダウン検出
器は、上記中央処理装置がダウンして動作停止し上記第
1ラッチ回路と上記第2ラッチ回路が上記中央処理装置
によってクリアされず上記記憶データが所定時間以上変
化しないことを検出したときに上記他の処理装置にダウ
ン検出信号を出力する。これにより、上記他の処理装置
は、上記検出器の検出信号を受けたときに上記中央処理
装置をリセットする。
【0031】
【実施例】以下、この発明の諸実施例を図について説明
する。 実施例1.図1は、この発明の実施例1を示すブロック
図である。同図において、1〜5は図6と同様であり、
6AはWDT回路4から出力されるWDT信号を、内蔵
するフリップフロップ回路によりラッチしてラッチした
ことを示すWDTラッチ信号を出力するWDTラッチ部
である。
【0032】7はシステムエラー、電源低下エラー、ノ
イズによる誤動作、デバイズ/周辺装置の故障などの外
部エラーを、内蔵するフリップフロップ回路によりラッ
チしてラッチしたことを示す外部エラーラッチ信号を出
力する外部エラーラッチ部である。
【0033】8はWDTラッチ部6AからのWDTラッ
チ信号と外部エラーラッチ部7からの外部エラーラッチ
信号をオアゲート5を介してNMI(non-maskable int
errupt)信号として受けたときにCPU1に割り込み信
号NMI_OUTを出力すると共に、WDTラッチ部6
AからのWDTラッチ信号を受けたときに、CPU1の
実行しているプログラムを強制的に終了させるACK
(acknowledge)信号をCPU1に出力するACK生成
回路である。
【0034】また、CPU1は、割り込み信号NMI_
OUTを受信したときに、ラッチ部リード信号によって
WDTラッチ部6Aと外部エラーラッチ部7からラッチ
情報を読み出した後、ラッチクリア信号によってWDT
ラッチ部6Aと外部エラーラッチ部7をクリアする。
【0035】また、CPU1は、WDTラッチ部6A及
び外部エラーラッチ部7のラッチ情報に応じて、I/O
リセット信号によりその他の処理装置2をリセットす
る。
【0036】次に、上述した構成の動作を説明する。ま
ず、電源が投入されると、電源部3から電源投入信号P
ONが出力されて、CPU1及びその他の処理装置2が
リセットされる。その後、CPU1がプログラムを実行
する。
【0037】CPU1がプログラム実行中に無限ループ
に入るなどの異常を発生して所定時間を経過してもWD
T回路4へのアクセスを発生せずWDT回路4がタイム
アップ(WDTエラー)した場合、WDT回路4から出
力されるWDT信号がWDTラッチ部6Aでラッチされ
て、そのことを示すWDTラッチ信号がオアゲート5及
びACK生成回路8へ出力される。
【0038】通常、CPU1はプログラム終了時にAC
K信号を受けて次の処理に移行するが、WDTエラー発
生時にはプログラムが終了しないのでACK信号が入力
されずACK信号待機状態のままで、次の処理に移行す
ることができない。
【0039】そこで、ACK生成回路8は、NMI信号
とWDTラッチ信号の両信号が入力されてWDTエラー
の発生を検出したときには、まずACK信号をCPU1
へ出力してCPU1を強制的にACK信号待機状態から
次の処理へ移行できる通常状態にし、続いて割り込み信
号NMI_OUTをCPU1へ出力してCPU1に割り
込みシーケンスを開始させる。
【0040】CPU1は、割り込みシーケンスとして、
例えばWDTエラーが発生したことをモニタなどにより
外部に知らせる処理を実行し、また、ラッチ部リード信
号によりWDTラッチ部6AからWDTエラーを読み取
る。
【0041】CPU1は、検出したWDTエラーがシス
テム系において重大である場合に、割り込みシーケンス
中にソフトウエア(S/W)リセットを与えたり、I/
Oリセット信号によりその他の処理装置をリセットす
る。そして、割り込みシーケンス処理の終了時に、CP
U1は、ラッチクリア信号によってWDTラッチ部6A
をクリアする。
【0042】また、外部エラーが生じた場合、外部エラ
ー信号が外部エラーラッチ部7でラッチされ、ラッチさ
れたことを示す外部エラーラッチ信号が外部エラーラッ
チ部7からオアゲート5を介してNMI信号としてAC
K生成回路8に出力される。
【0043】ACK生成回路8は、NMI信号とWDT
ラッチ信号のうちNMI信号のみを受けた場合には、割
り込み信号NMI_OUTのみをCPU1へ出力する。
ACK生成回路8にWDTラッチ信号が入力されない場
合は、CPUは通常状態なので、ACK生成回路8から
ACK信号をCPU1に与える必要がないためである。
その後、CPU1は割り込み信号NMI_OUTによっ
て割り込みシーケンスを開始する。
【0044】CPU1は、割り込みシーケンスとして、
ラッチ部リード信号により外部エラーラッチ部7から外
部エラーの内容を読み取り、検出した外部エラーがシス
テム系において重大である場合に、割り込みシーケンス
中にソフトウエアリセットを与えたり、I/Oリセット
信号によりその他の処理装置2をリセットする。そし
て、割り込みシーケンスの終了時に、CPU1は、ラッ
チクリア信号によって外部エラーラッチ部7をクリアす
る。
【0045】このように、WDTエラーと外部エラーを
割り込み処理し、システムに支障をきたす重大なエラー
が発生したときのみその他の処理装置2をリセットする
ので、その他の処理装置2は従来のようにWDTエラー
発生の度に初期化されることがなく、必要以上にかかっ
ていたその他の処理装置の初期化の時間を削減してその
他の処理装置2自身の処理時間を増加させることができ
る。
【0046】実施例2.図2は、この発明の実施例2を
示すブロック図である。この実施例2では、図1のオア
ゲート5に替えて割り込みレベル比較/マスク回路9を
備える。この割り込みレベル比較/マスク回路9は、W
DTラッチ信号と外部エラーラッチ信号のいずれか優先
度の高い方のみを出力するように設定可能で、この設定
を行うか否かはCPU1からの割り込みレベルセット/
クリア信号に従って決定される。その他の構成は図1と
同様である。
【0047】次に、上述した構成の動作を説明する。電
源投入時、電源部3から電源投入信号PONが出力さ
れ、これによりCPU1及びその他の処理装置2がリセ
ットされる。その後、CPU1はプログラムを実行す
る。
【0048】WDTエラーと外部エラーが発生した場
合、WDT回路4からWDT信号が出力されてWDTラ
ッチ部6Aにラッチされると共に、外部エラー信号が外
部エラーラッチ部7にラッチされて、WDTラッチ部6
Aと外部エラーラッチ部7からそれぞれラッチが行われ
たことを示すWDTラッチ信号と外部エラーラッチ信号
が割り込みレベル比較/マスク回路9に出力される。
【0049】ここで、このシステムでは、割り込みレベ
ルとして、例えばWDTエラー>外部エラーの関係があ
るとし、割り込みレベル比較/マスク回路9は、CPU
1からの割り込みレベルセット/クリア信号により、W
DTラッチ信号をイネーブルにし、外部エラーラッチ信
号をディスエーブルに設定する。
【0050】この設定により、WDTラッチ信号と外部
エラーラッチ信号とが同時に発生した場合には、割り込
みレベル比較/マスク回路9はWDTラッチ信号のみを
受け付けてNMI信号をACK生成回路8に出力する。
【0051】ACK生成回路8は、割り込みレベル比較
/マスク回路9からのNMI信号と、WDTラッチ部6
AからのWDTラッチ信号を受けると、まず、ACK信
号をCPU1へ出力してCPU1をACK待機状態から
通常状態即ち次の処理へ移行できる状態にし、次にNM
I_OUT信号をCPU1に出力して割り込みシーケン
スへ移行させる。割り込みシーケンスの処理内容は実施
例1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0052】これにより、外部エラーとWDTエラーが
同時に生じても、あらかじめ割り込みレベルセット/ク
リア信号を用いて割り込みレベル比較/マスク回路9を
セットしておくことにより割り込み処理を行うエラーを
限定することができる。また、実施例1と同じくシステ
ムに支障をきたす重大なエラーが発生したときのみその
他の処理装置2をリセットするので、その他の処理装置
2は従来のようにWDTエラーが発生する度に初期化さ
れることがなく、必要以上にかかっていた初期化の時間
を削減してその他の処理装置2自身の処理時間を増加さ
せることができる。
【0053】実施例3.図3に、この発明の実施例3の
ブロック図を示す。同図において、1〜8は図1と同じ
であり、10はWDTラッチ部6Aと外部エラーラッチ
部7の複数のラッチ情報が指定されたビット番号毎に出
力される内部データライン、11は内部データラインの
データをストアする内部メモリ、12はCPU1により
エラー制御線を通じて制御されて内部メモリ11のデー
タが一時的に蓄えられるバッファ、13はバッファ12
に蓄えられた内部メモリ11のデータをコピーしておく
内部メモリである。
【0054】14は内部メモリ11と内部メモリ13と
のデータを比較し、初期状態及び比較結果が不一致のと
きにのみエラー情報を出力する比較器、15は比較器1
4の比較結果をストアする内部メモリである。なお、C
PU1はアクセスラインを通じて内部メモリ15にアク
セスする。
【0055】次に、動作を説明する。WDTエラーと外
部エラーが生じた場合、WDTエラー信号と外部エラー
信号がそれぞれWDTラッチ部6Aと外部エラーラッチ
部7にラッチされる。その後、実施例1で説明したよう
に、CPU1は割り込みシーケンスへ移行する。
【0056】一方では、ラッチされた外部エラー信号と
WDT信号は指定されたビット番号毎に内部データライ
ン10に出力されて内部メモリ11にストアされる。ま
た、バッファ12は、CPU1によりエラー制御線を通
じて制御されて指定時間毎に内部メモリ11のデータを
読み出して、内部メモリ13にコピーする。
【0057】そして、内部メモリ11のデータと内部メ
モリ13のデータが比較器14で、比較される。指定時
間内に新たに外部エラー信号やWDTエラー信号がラッ
チされず内部メモリ11のデータが変化していなけれ
ば、これらのデータは一致する。また、指定時間内に新
たに外部エラー信号やWDTエラー信号がラッチされて
内部メモリ11のデータが変化すれば、内部メモリ13
のデータはまだ内部メモリ11の最新のデータをコピー
していないので、内部メモリ11と内部メモリ13のデ
ータは一致しない。
【0058】このような比較器14の比較結果は内部メ
モリ15にストアされる。そして、CPU1はアクセス
ラインを通じて内部メモリ15のデータをモニタするこ
とによりエラーの履歴を得ることができる。
【0059】実施例4.図4に、この発明の実施例4の
ブロック図を示す。同図において、1〜8及び10は図
1と同じであり、16は指定されたビット番号毎に内部
データライン10に出力されたWDTラッチ部6Aと外
部エラーラッチ部7の複数のラッチ情報をストアするデ
ュアルポートメモリで、CPU1によりアクセスライン
を介してアクセスされる。
【0060】17は時間をカウントするタイマ、18は
外部データラインを通じてデュアルポートメモリ16の
データを監視するCPUダウン検出器であり、タイマ1
7でカウントされる指定時間以上デュアルポートメモリ
16のデータが変化しないときにその他の処理装置2に
CPU1がダウンして動作停止または待機していること
を示すCPUダウン情報を出力する。
【0061】また、その他の処理装置2はCPUダウン
情報を得たときにCPUリセット信号によりCPU1を
リセットする。
【0062】次に、動作を説明する。WDTエラーと外
部エラーが生じた場合、WDTエラー信号と外部エラー
信号がそれぞれWDTラッチ部6Aと外部エラーラッチ
部7にラッチされる。その後、実施例1で説明したよう
に、CPU1は割り込みシーケンスへ移行する。
【0063】一方では、ラッチされた外部エラー信号と
WDTエラー信号は指定されたビット番号毎に内部デー
タライン10に出力されてデュアルポートメモリ16に
ストアされる。
【0064】CPU1が何らかの要因によりダウンした
場合、外部エラーまたはWDTが発生して割り込み信号
NMI_OUTがCPU1に入力されてもCPU1は動
作復帰できず割り込みシーケンスを実行することができ
ない。このため、CPU1はデュアルポートメモリ16
をアクセスすることができないので、WDTラッチ部6
Aと外部エラーラッチ部7のラッチ情報がデュアルポー
トメモリ16にストアされず、デュアルポ−トメモリ1
6のデータが変化しなくなる。
【0065】そこで、CPUダウン検出器18は、デュ
アルポートメモリ16のデータの変化を監視し、タイマ
17から出力される指定時間以上デュアルポートメモリ
16のデータが変化しないときに、CPU1がダウンし
たことを検出し、CPUダウン情報をその他の処理装置
2に出力する。そして、その他の処理装置2はCPUリ
セット信号によりCPU1をリセットする。
【0066】これにより、CPU1本体がダウンしたと
きには、その他の処理装置2によりCPU1をリセット
して動作復帰させるのでシステム全体がフローティング
することがなくなる。
【0067】実施例5.図5に、この発明の実施例5の
ブロック図を示す。同図において、1〜8は図1と同じ
であり、19は電源のダウン時にWDTラッチ部6Aと
外部エラーラッチ部7に電源を供給するバッテリバック
アップ部である。
【0068】このように、バッテリバックアップ部19
を設けることにより、エラー要因として電源がダウンし
たときでもWDTラッチ部6Aと外部エラーラッチ部7
をアクセスすることができるので、CPU1は割り込み
処理を行うことができる。
【0069】なお、図3の内部メモリ11、13、14
と、図4のデュアルポートメモリ16にバッテリーバッ
クアップを行っても同様の効果が期待できる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に係
る中央処理装置の異常検出装置は、ウォッチ・ドッグ・
タイマ回路からの信号を第1ラッチ回路によりラッチ
し、外部エラー信号を第2ラッチ回路によりラッチし、
これらラッチ情報に応じて、中央処理装置に結合される
他の処理装置をリセットするよう構成したことによっ
て、WDTエラー発生時及び外部エラー発生時に、ラッ
チ情報によりエラーの原因を得ることができると共に、
エラーの原因に応じて必要が生じた場合においてのみ中
央処理装置に結合される他の処理装置にリセットをかけ
ることにより、必要以上にかかっていた他の処理装置の
初期化の時間を削減して他の処理装置の処理時間を増加
させることができるという効果を奏する。
【0071】また、この発明の請求項2に係る中央処理
装置の異常検出装置は、ウォッチ・ドッグ・タイマ回路
からの信号をラッチする第1ラッチ回路から出力される
ラッチ信号と、外部エラー信号をラッチする第2ラッチ
回路から出力されるラッチ信号とのいずれか優先度の高
い方を出力することを可能とし、上記第1ラッチ回路ま
たは上記第2ラッチ回路のラッチ情報に応じて上記他の
処理装置をリセットするように構成したことによって、
エラーの割り込み処理を限定することができるという効
果を奏する。
【0072】また、この発明の請求項3に係る中央処理
装置の異常検出装置は、ウォッチ・ドッグ・タイマ回路
からの信号をラッチする第1ラッチ回路と、外部エラー
信号をラッチする第2ラッチ回路とでラッチされたラッ
チ情報を第1メモリに記憶し、この第1メモリの記憶情
報を所定時間毎に第2メモリに記憶し、上記第1メモリ
の記憶情報と上記第2メモリの記憶情報とを所定時間毎
に比較した比較結果を第3メモリに記憶して、この第3
メモリの記憶情報から異常の履歴を得るように構成した
ことによって、異常の履歴に基づいてより詳しいエラー
の解析が可能であるという効果を奏する。
【0073】また、この発明の請求項4に係る中央処理
装置の異常検出装置は、ウォッチ・ドッグ・タイマ回路
からの信号をラッチすると共に中央処理装置によりクリ
アされる第1ラッチ回路と、外部エラー信号をラッチす
ると共に上記中央処理装置によりクリアされる第2ラッ
チ回路とのラッチ情報をメモリに記憶し、上記中央処理
装置がダウンして動作停止し上記第1ラッチ回路と上記
第2ラッチ回路がクリアされず上記記憶データが所定時
間以上変化しないときに、上記中央処理装置に結合され
た他の処理装置により上記中央処理装置をリセットする
よう構成したことによって、中央処理装置本体がダウン
しても動作復帰するので、中央処理装置により上記第1
及び第2ラッチ部をアクセスしてエラーの原因を得るこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例2を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施例3を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施例4を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施例5を示すブロック図である。
【図6】従来の中央処理装置の異常検出装置を示すブロ
ック図である。
【図7】従来の中央処理装置の異常検出装置の動作を説
明するためのフローチャートである。
【符号の説明】
1 CPU 2 その他の処理装置 3 ウォッチ・ドッグ・タイマ回路 6A WDTラッチ部 7 外部エラーラッチ部 8 ACK生成回路 9 割り込みレベル比較/マスク回路 11 内部メモリ 13 内部メモリ 14 比較器 15 内部メモリ 16 デュアルポートメモリ 18 CPUダウン検出器 19 タイマ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年8月5日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【発明の名称】 中央処理装置の異常検出装置
【特許請求の範囲】
【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、中央処理装置の動作
を監視するウォッチ・ドッグ・タイマ回路を備えた中央
処理装置の異常検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】図6は、例えば特公平4−39698号
公報に示された従来の中央処理装置の異常検出装置を示
すブロック図である。同図において、1は中央処理装置
(以下、CPUという)、2はこのCPU1に図示しな
いバスを介して結合されている例えばプリンタ、ディス
ク装置、モニタ、サブコントローラ、ローカルマスタや
測定器などのその他の処理装置である。
【0003】3は、CPU1やその他の処理装置2に電
力を供給する電源部、4はCPU1の動作を監視しCP
U1の動作が例えば無限ループに入るなどの異常を検出
してタイムアップしたときにWDT信号を出力するウォ
ッチ・ドッグ・タイマ(以下、WDTと略す)回路であ
る。
【0004】5は電源投入時に電源部3から出力される
電源投入信号PONまたはWDT回路4から出力される
WDT信号が入力されたときに、リセット信号RSTを
出力してCPU1及びその他の処理装置2をリセットす
るオアゲートである。
【0005】6は電源部3からの電源投入信号PONに
よりリセット状態にされ、リセット状態か否かを示すW
F信号をCPU1に出力すると共に、CPU1からのセ
ット信号WDTFによりセットされるWDTラッチ部で
ある
【0006】次に、上述した構成の動作について説明す
る。CPU1による処理が正常に実行されている状態で
は、WDT回路4はプログラムにより所定時間毎にリセ
ットされる。CPU1が例えば無限ループに入り次の処
理に移行しないような異常を発生して、所定時間を経過
してもWDT回路4がリセットされずタイムアップ(以
下、WDTエラーという)したときに、WDT回路4か
らWDT信号が出力される。
【0007】そして、WDT信号発生時には、CPU1
及びその他の処理装置2を含むシステム全体をリセット
して初期化スタートがかけられる。
【0008】また、電源投入時においても、初期化スタ
ートがかけられるようにされている。ここで、電源投入
時の動作と、WDT回路4のタイムアップ時の動作とに
分けて詳しく説明する。
【0009】(1) 電源投入時の動作電源が投入さ
れると、電源部3から電源投入信号PONが出力され
る。この電源投入信号PONは、WDTラッチ部6をリ
セット状態にすると共に、オアゲート5を通りCPU1
及びその他の処理装置2のリセット端子に印加されてこ
れらを再起動する。CPU1は、再起動されると、プロ
グラムを初期化スタートする。
【0010】初期化スタート後にCPU1が実行する動
作を図7のフローチャートに基づいて説明する。初期化
スタート後、CPU1は、まずWDTラッチ部6からの
WF信号を読み込み、このWF信号がアクティブ状態か
ノンアクティブ状態かを判断する(ステップs1)。
【0011】このとき、WDTラッチ部6は電源投入信
号PONによってすでにリセット状態になっているの
で、WDTラッチ部6からのWF信号はノンアクティブ
状態である。このことから、CPU1は今回の再起動が
電源投入によるものであると判断し、内蔵しているWD
Tカウンタをリセットする(ステップs3)。
【0012】また、CPU1は、WDTラッチ部6にセ
ット信号WDTFを出力してWDTラッチ部6をセット
状態にする(ステップs4)。この後、CPU1は次の
処理へ移行する。
【0013】(2) WDT回路4のタイムアップ時の
動作WDT回路4がタイムアップすると、WDT回路
4は、WDTエラー信号を出力する。このWDTエラー
信号はオアゲート5を通りCPU1及びその他の処理装
置2に与えられて、これらを再起動する。
【0014】CPU1は、再起動されると、初期化スタ
ートされて図7のフローチャートに従う動作を実行す
る。即ち、初期化スタート後、CPU1は、WDTラッ
チ部5からのWF信号を読み込み、このWF信号がアク
ティブ状態かノンアクティブ状態かを判断する(ステッ
プs1)。
【0015】このとき、WDTラッチ部6は、前述した
電源投入時のプログラム処理(ステップs4)によって
セット状態となっているので、WDTラッチ部6から出
力されているWF信号はアクティブ状態になっている。
【0016】このことから、CPU1は今回の再起動が
WDT回路4のタイムアップによるものであると判断し
て、内蔵しているWDTカウンタをインクリメントする
(ステップs2)。この後、CPU1は次の処理へ移行
する。
【0017】このような動作によって、CPU1は、電
源投入後、WDT回路4がタイムアップした回数をWD
Tカウンタにより計数する。そして、この計数値に基づ
いて、CPU1の動作の異常が解析される。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、WDT
回路4がタイムアップ(WDTエラー)する度にその他
の処理装置2がリセットされて初期化されると、多くの
設定項目が必要なボードや、ディスクアクセスを頻繁に
行うボード、またはメモリが少なくディスクアクセスを
頻繁に行うソフトウエアでコントロールされるモニタや
ボードなどのその他の処理装置2はその初期化に多くの
時間が必要になるという問題点があった。
【0019】また、システムエラー、電源低下エラー、
ノイズによる誤動作、デバイズ/周辺装置の故障などの
外部エラーをモニタする機能をもっていないので、外部
エラーの解析ができないという問題点があった。
【0020】この発明は、このような問題点を解決する
ためになされたもので、WDTエラー発生時及び外部エ
ラー発生時に、エラーの原因を得ると共に、エラーの原
因に応じて必要が生じた場合においてのみ中央処理装置
に結合される他の処理装置にリセットをかけることによ
り、必要以上にかかっていた他の処理装置の初期化の時
間を削減して他の処理装置の処理時間を増加させること
ができる中央処理装置の異常検出装置を得ることを目的
とする。
【0021】また、WDTエラーと外部エラーの履歴を
ストアすることにより、より詳しいエラーの解析を可能
にすることができる中央処理装置の異常検出装置を得る
ことを目的とする。
【0022】また、エラー処理を行うCPU本体がダウ
ンしてもその他の処理装置からCPUを復帰させること
により、エラー処理を続行してエラーの原因を得ること
ができる中央処理装置の異常検出装置を得ることを目的
とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1に係
る中央処理装置の異常検出装置は、中央処理装置及びこ
の中央処理装置に結合された他の処理装置の動作を監視
するウォッチ・ドッグ・タイマ回路と、このウォッチ・
ドッグ・タイマ回路からの信号をラッチしてラッチ信号
を出力する第1ラッチ回路と、外部エラー信号をラッチ
してラッチ信号を出力する第2ラッチ回路と、上記第1
ラッチ回路と上記第2ラッチ回路とからのラッチ信号
オア出力を、上記中央処理装置にサイクルの終了を示す
応答信号として出力すると共に、上記第1ラッチ回路ま
たは上記第2ラッチ回路からのラッチ信号を受信したと
きに上記中央処理装置に割り込み信号を出力する応答信
号生成回路とを備え、上記中央処理装置は、上記応答信
号と上記割り込み信号を受信したときに上記第1ラッチ
回路と上記第2ラッチ回路とからそれぞれラッチ情報を
読み出しその内容に応じて上記他の処理装置をリセット
するものである。
【0024】また、この発明の請求項2に係る中央処理
装置の異常検出装置は、中央処理装置及びこの中央処理
装置に結合された他の処理装置の動作を監視するウォッ
チ・ドッグ・タイマ回路と、このウォッチ・ドッグ・タ
イマ回路からの信号をラッチしてラッチ信号を出力する
第1ラッチ回路と、外部エラー信号をラッチしてラッチ
信号を出力する第2ラッチ回路と、上記中央処理装置か
ら出力される割り込みレベルセットクリア情報に応じて
上記第1ラッチ回路からのラッチ信号と上記第2ラッチ
回路からのラッチ信号とのいずれか優先度の高い方を出
力することが可能である割り込みレベル比較マスク回路
と、この割り込みレベル比較マスク回路の出力を、上記
中央処理装置にサイクルの終了を示す応答信号として
力すると共に、上記割り込みレベル比較マスク回路の出
力を受信したときに上記中央処理装置に割り込み信号を
出力する応答信号生成回路とを備え、上記中央処理装置
は、上記応答信号と上記割り込み信号を受信したとき上
記第1ラッチ回路または上記第2ラッチ回路からラッチ
情報を読み出しその内容に応じて上記他の処理装置をリ
セットするものである。
【0025】また、この発明の請求項3に係る中央処理
装置の異常検出装置は、中央処理装置及びこの中央処理
装置に結合された他の処理装置の動作を監視するウォッ
チ・ドッグ・タイマ回路と、このウォッチ・ドッグ・タ
イマ回路からの信号をラッチする第1ラッチ回路と、外
部エラー信号をラッチする第2ラッチ回路と、上記第1
ラッチ回路と上記第2ラッチ回路のラッチ情報を記憶す
る第1メモリと、この第1メモリの記憶情報を所定時間
毎に記憶する第2メモリと、上記第1メモリの記憶情報
と上記第2メモリの記憶情報とを所定時間毎に比較する
比較器と、この比較器の比較結果を記憶する第3メモリ
とを備え、上記中央処理装置は、上記第3メモリの記憶
情報から異常の履歴を得るものである。
【0026】また、この発明の請求項4に係る中央処理
装置の異常検出装置は、中央処理装置及びこの中央処理
装置に結合された他の処理装置の動作を監視するウォッ
チ・ドッグ・タイマ回路と、このウォッチ・ドッグ・タ
イマ回路からの信号をラッチすると共に上記中央処理装
置によりクリアされる第1ラッチ回路と、外部エラー信
号をラッチすると共に上記中央処理装置によりクリアさ
れる第2ラッチ回路と、上記第1ラッチ回路と上記第2
ラッチ回路のラッチ情報を記憶するメモリと、このメモ
リの記憶データの変化を監視し、上記中央処理装置がダ
ウンして動作停止し上記第1ラッチ回路と上記第2ラッ
チ回路がクリアされず上記メモリの記憶データが所定時
間以上変化しないことを検出したときに上記他の処理装
置にダウン検出信号を出力する中央処理装置ダウン検出
器とを備え、上記他の処理装置は、上記中央処理装置ダ
ウン検出器の検出信号を受けたときに上記中央処理装置
をリセットするものである。
【0027】
【作用】この発明の請求項1に係る中央処理装置の異常
検出装置においては、ウォッチ・ドッグ・タイマ回路に
より、中央処理装置及びこの中央処理装置に結合された
他の処理装置の動作を監視して、異常検出としてタイム
アップしたときに信号を出力する。この信号を第1ラッ
チ回路によりラッチしてラッチ信号を出力する。また、
第2ラッチ回路により、外部エラー信号をラッチしてラ
ッチ信号を出力し、これらラッチ信号のオア出力を、
答信号生成回路から上記中央処理装置にサイクルの終了
を示す応答信号として出力すると共に、割り込み信号を
出力する。そして、上記中央処理装置により、上記応答
信号と上記割り込み信号を受信したときに上記第1ラッ
チ回路と上記第2ラッチ回路とからそれぞれラッチ情報
を読み出しその内容に応じて上記他の処理装置をリセッ
トする。
【0028】また、この発明の請求項2に係る中央処理
装置の異常検出装置においては、ウォッチ・ドッグ・タ
イマ回路により、中央処理装置及びこの中央処理装置に
結合された他の処理装置の動作を監視し、異常検出とし
てタイムアップしたときに信号を出力する。また、第2
ラッチ回路により外部エラー信号をラッチしてラッチ信
号を出力する。割り込みレベル比較マスク回路により、
上記中央処理装置から出力される割り込みレベルセット
クリア情報がセットされている(マスク有り)ときに
ットされていないラッチ信号が出力され、セットされて
いない(マスク無し)ときには両ラッチ信号のいずれか
優先度の高い方が出力される。応答信号生成回路によ
り、この割り込みレベル比較マスク回路の出力を、上記
中央処理装置にサイクルの終了を示す応答信号として
力すると共に、割り込み信号を出力し、上記中央処理装
置により上記応答信号と上記割り込み信号を受信したと
き上記第1ラッチ回路または上記第2ラッチ回路からラ
ッチ情報を読み出しその内容に応じて上記他の処理装置
をリセットする。
【0029】また、この発明の請求項3に係る中央処理
装置の異常検出装置においては、ウォッチ・ドッグ・タ
イマ回路により中央処理装置及びこの中央処理装置に結
合された他の処理装置の動作を監視し、異常検出として
タイムアップしたときに信号を出力する。この信号を第
1ラッチ回路によりラッチする。また、第2ラッチ回路
により外部エラー信号をラッチする。上記第1ラッチ回
路と上記第2ラッチ回路とのラッチ情報を第1メモリに
記憶し、この第1メモリの記憶情報を所定時間毎に第2
メモリに記憶する。そして、上記第1メモリの記憶情報
と上記第2メモリの記憶情報とを所定時間毎に比較器に
より比較して、この比較結果を第3メモリに記憶する。
この第3メモリの記憶情報から上記中央処理装置は異常
の履歴を得る。
【0030】また、この発明の請求項4に係る中央処理
装置の異常検出装置においては、ウォッチ・ドッグ・タ
イマ回路により中央処理装置及びこの中央処理装置に結
合された他の処理装置の動作を監視し、異常検出として
タイムアップしたときに信号を出力する。この信号を第
1ラチ回路によりラッチする。また、第2ラッチ回路
により外部エラー信号をラッチする。上記第1ラッチ回
路と上記第2ラッチ回路のラッチ情報をメモリに記憶
し、中央処理装置ダウン検出器により上記メモリの記憶
データの変化を監視する。上記中央処理装置ダウン検出
器は、上記中央処理装置がダウンして動作停止し上記第
1ラッチ回路と上記第2ラッチ回路が上記中央処理装置
によってクリアされず上記記憶データが所定時間以上変
化しないことを検出したときに上記他の処理装置にダウ
ン検出信号を出力する。これにより、上記他の処理装置
は、上記検出器の検出信号を受けたときに上記中央処理
装置をリセットする。
【0031】
【実施例】以下、この発明の諸実施例を図について説明
する。 実施例1.図1は、この発明の実施例1を示すブロック
図である。同図において、1〜5は図6と同様であり、
6AはWDT回路4から出力されるWDT信号を、内蔵
するフリップフロップ回路によりラッチしてラッチした
ことを示すWDTラッチ信号を出力するWDTラッチ部
である。
【0032】7はシステムエラー、電源低下エラー、ノ
イズによる誤動作、デバイズ/周辺装置の故障などの外
部エラーを、内蔵するフリップフロップ回路によりラッ
チしてラッチしたことを示す外部エラーラッチ信号を出
力する外部エラーラッチ部である。
【0033】8はWDTラッチ部6AからのWDTラッ
チ信号と外部エラーラッチ部7からの外部エラーラッチ
信号をオアゲート5を介してNMI(non-maskable int
errupt)信号として受けたときにCPU1に割り込み信
号NMI_OUTを出力すると共に、WDTラッチ部6
AからのWDTラッチ信号を受けたときに、CPU1の
実行しているサイクルを強制的に終了させるためにAC
K(acknowledge)信号をCPU1に出力するACK生
成回路である。
【0034】また、CPU1は、割り込み信号NMI_
OUTを受信したときに、ラッチ部リード信号によって
WDTラッチ部6Aと外部エラーラッチ部7からラッチ
情報を読み出した後、ラッチクリア信号によって必要に
応じてWDTラッチ部6Aと外部エラーラッチ部7をク
リアする。
【0035】また、CPU1は、WDTラッチ部6A及
び外部エラーラッチ部7のラッチ情報に応じて、I/O
リセット信号によりその他の処理装置2をリセットす
る。
【0036】次に、上述した構成の動作を説明する。ま
ず、電源が投入されると、電源部3から電源投入信号P
ONが出力されて、CPU1及びその他の処理装置2が
リセットされる。その後、CPU1がプログラムを実行
する。
【0037】CPU1がプログラム実行中に無限ループ
に入るなどの異常を発生して所定時間を経過してもWD
T回路4へのアクセスを発生せずWDT回路4がタイム
アップ(WDTエラー)した場合、WDT回路4から出
力されるWDT信号がWDTラッチ部6Aでラッチされ
て、そのことを示すWDTラッチ信号がオアゲート5及
びACK生成回路8へ出力される。
【0038】通常、CPU1はサイクル終了時にACK
信号を受けて次の処理に移行するが、WDTエラー発生
時にはサイクルが終了しないのでACK信号が入力され
ずACK信号待機状態のままで、次の処理に移行するこ
とができない。
【0039】そこで、ACK生成回路8は、NMI信号
とWDTラッチ信号の両信号が入力されてWDTエラー
の発生を検出したときには、まずACK信号をCPU1
へ出力してCPU1を強制的にACK信号待機状態から
次の処理へ移行できる通常状態にし、続いて割り込み信
号NMI_OUTをCPU1へ出力してCPU1に割り
込みシーケンスを開始させる。
【0040】CPU1は、割り込みシーケンスとして、
例えばWDTエラーが発生したことをモニタなどにより
外部に知らせる処理を実行し、また、ラッチ部リード信
号によりWDTラッチ部6AからWDTエラーを読み取
る。
【0041】CPU1は、検出したWDTエラーがシス
テム系において重大である場合に、割り込みシーケンス
中にソフトウエア(S/W)リセットを与えたり、I/
Oリセット信号によりその他の処理装置をリセットす
る。そして、割り込みシーケンス処理の終了時に、CP
U1は、ラッチクリア信号によってWDTラッチ部6A
をクリアする。
【0042】また、外部エラーが生じた場合、外部エラ
ー信号が外部エラーラッチ部7でラッチされ、ラッチさ
れたことを示す外部エラーラッチ信号が外部エラーラッ
チ部7からオアゲート5を介してNMI信号としてAC
K生成回路8に出力される。
【0043】ACK生成回路8は、NMI信号とWDT
ラッチ信号のうちNMI信号のみを受けた場合には、割
り込み信号NMI_OUTのみをCPU1へ出力する。
ACK生成回路8にWDTラッチ信号が入力されない場
合は、CPUは通常状態なので、ACK生成回路8から
ACK信号をCPU1に与える必要がないためである。
その後、CPU1は割り込み信号NMI_OUTによっ
て割り込みシーケンスを開始する。
【0044】CPU1は、割り込みシーケンスとして、
ラッチ部リード信号により外部エラーラッチ部7から外
部エラーの内容を読み取り、検出した外部エラーがシス
テム系において重大である場合に、割り込みシーケンス
中にソフトウエアリセットを与えたり、I/Oリセット
信号によりその他の処理装置2をリセットする。そし
て、割り込みシーケンスの終了時に、CPU1は、ラッ
チクリア信号によって外部エラーラッチ部7をクリアす
る。
【0045】このように、WDTエラーと外部エラーを
割り込み処理し、システムに支障をきたす重大なエラー
が発生したときのみその他の処理装置2をリセットする
ので、その他の処理装置2は従来のようにWDTエラー
発生の度に初期化されることがなく、必要以上にかかっ
ていたその他の処理装置の初期化の時間を削減してその
他の処理装置2自身の処理時間を増加させることができ
る。
【0046】実施例2.図2は、この発明の実施例2を
示すブロック図である。この実施例2では、図1のオア
ゲート5に替えて割り込みレベル比較/マスク回路9を
備える。この割り込みレベル比較/マスク回路9は、W
DTラッチ信号と外部エラーラッチ信号のいずれか優先
度の高い方のみを出力するように設定可能で、この設定
を行うか否かはCPU1からの割り込みレベルセット/
クリア信号に従って決定される。その他の構成は図1と
同様である。
【0047】次に、上述した構成の動作を説明する。電
源投入時、電源部3から電源投入信号PONが出力さ
れ、これによりCPU1及びその他の処理装置2がリセ
ットされる。その後、CPU1はプログラムを実行す
る。
【0048】WDTエラーと外部エラーが発生した場
合、WDT回路4からWDT信号が出力されてWDTラ
ッチ部6Aにラッチされると共に、外部エラー信号が外
部エラーラッチ部7にラッチされて、WDTラッチ部6
Aと外部エラーラッチ部7からそれぞれラッチが行われ
たことを示すWDTラッチ信号と外部エラーラッチ信号
が割り込みレベル比較/マスク回路9に出力される。
【0049】ここで、このシステムでは、割り込みレベ
ルとして、例えばWDTエラー>外部エラーの関係があ
るとし、割り込みレベル比較/マスク回路9は、CPU
1からの割り込みレベルセット/クリア信号により、W
DTラッチ信号をイネーブルにし、外部エラーラッチ信
号をディスエーブルに設定する。
【0050】この設定により、WDTラッチ信号と外部
エラーラッチ信号とが同時に発生した場合には、割り込
みレベル比較/マスク回路9はWDTラッチ信号のみを
受け付けてNMI信号をACK生成回路8に出力する。
【0051】ACK生成回路8は、割り込みレベル比較
/マスク回路9からのNMI信号と、WDTラッチ部6
AからのWDTラッチ信号を受けると、まず、ACK信
号をCPU1へ出力してCPU1をACK待機状態から
通常状態即ち次の処理へ移行できる状態にし、次にNM
I_OUT信号をCPU1に出力して割り込みシーケン
スへ移行させる。割り込みシーケンスの処理内容は実施
例1と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0052】これにより、外部エラーとWDTエラーが
同時に生じても、あらかじめ割り込みレベルセット/ク
リア信号を用いて割り込みレベル比較/マスク回路9を
セットしておくことにより割り込み処理を行うエラーを
限定することができる。また、実施例1と同じくシステ
ムに支障をきたす重大なエラーが発生したときのみその
他の処理装置2をリセットするので、その他の処理装置
2は従来のようにWDTエラーが発生する度に初期化さ
れることがなく、必要以上にかかっていた初期化の時間
を削減してその他の処理装置2自身の処理時間を増加さ
せることができる。
【0053】実施例3.図3に、この発明の実施例3の
ブロック図を示す。同図において、1〜8は図1と同じ
であり、10はWDTラッチ部6Aと外部エラーラッチ
部7の複数のラッチ情報が指定されたビット番号毎に出
力される内部データライン、11は内部データラインの
データをストアする内部メモリ、12はCPU1により
エラー制御線を通じて制御されて内部メモリ11のデー
タが一時的に蓄えられるバッファ、13はバッファ12
に蓄えられた内部メモリ11のデータをコピーしておく
内部メモリである。
【0054】14は内部メモリ11と内部メモリ13と
のデータを比較し、初期状態及び比較結果が不一致のと
きにのみエラー情報を出力する比較器、15は比較器1
4の比較結果をストアする内部メモリである。なお、C
PU1はアクセスラインを通じて内部メモリ15にアク
セスする。
【0055】次に、動作を説明する。WDTエラーと外
部エラーが生じた場合、WDTエラー信号と外部エラー
信号がそれぞれWDTラッチ部6Aと外部エラーラッチ
部7にラッチされる。その後、実施例1で説明したよう
に、CPU1は割り込みシーケンスへ移行する。
【0056】一方では、ラッチされた外部エラー信号と
WDT信号は指定されたビット番号毎に内部データライ
ン10に出力されて内部メモリ11にストアされる。ま
た、バッファ12は、CPU1によりエラー制御線を通
じて制御されて指定時間毎に内部メモリ11のデータを
読み出して、内部メモリ13にコピーする。
【0057】そして、内部メモリ11のデータと内部メ
モリ13のデータが比較器14で、比較される。指定時
間内に新たに外部エラー信号やWDTエラー信号がラッ
チされず内部メモリ11のデータが変化していなけれ
ば、これらのデータは一致する。また、指定時間内に新
たに外部エラー信号やWDTエラー信号がラッチされて
内部メモリ11のデータが変化すれば、内部メモリ13
のデータはまだ内部メモリ11の最新のデータをコピー
していないので、内部メモリ11と内部メモリ13のデ
ータは一致しない。
【0058】このような比較器14の比較結果は内部メ
モリ15にストアされる。そして、CPU1はアクセス
ラインを通じて内部メモリ15のデータをモニタするこ
とによりエラーの履歴を得ることができる。
【0059】実施例4.図4に、この発明の実施例4の
ブロック図を示す。同図において、1〜8及び10は図
1と同じであり、16は指定されたビット番号毎に内部
データライン10に出力されたWDTラッチ部6Aと外
部エラーラッチ部7の複数のラッチ情報をストアするデ
ュアルポートメモリで、CPU1によりアクセスライン
を介してアクセスされる。
【0060】17は時間をカウントするタイマ、18は
外部データラインを通じてデュアルポートメモリ16の
データを監視するCPUダウン検出器であり、タイマ1
7でカウントされる指定時間以上デュアルポートメモリ
16のデータが変化しないときにその他の処理装置2に
CPU1がダウンして動作停止または待機していること
を示すCPUダウン情報を出力する。
【0061】また、その他の処理装置2はCPUダウン
情報を得たときにCPUリセット信号によりCPU1を
リセットする。
【0062】次に、動作を説明する。WDTエラーと外
部エラーが生じた場合、WDTエラー信号と外部エラー
信号がそれぞれWDTラッチ部6Aと外部エラーラッチ
部7にラッチされる。その後、実施例1で説明したよう
に、CPU1は割り込みシーケンスへ移行する。
【0063】一方では、ラッチされた外部エラー信号と
WDTエラー信号は指定されたビット番号毎に内部デー
タライン10に出力されてデュアルポートメモリ16に
ストアされる。
【0064】CPU1が何らかの要因によりダウンした
場合、外部エラーまたはWDTが発生して割り込み信号
NMI_OUTがCPU1に入力されてもCPU1は動
作復帰できず割り込みシーケンスを実行することができ
ない。このため、CPU1はデュアルポートメモリ16
をアクセスすることができないので、WDTラッチ部6
Aと外部エラーラッチ部7のラッチ情報がデュアルポー
トメモリ16にストアされず、デュアルポ−トメモリ1
6のデータが変化しなくなる。
【0065】そこで、CPUダウン検出器18は、デュ
アルポートメモリ16のデータの変化を監視し、タイマ
17から出力される指定時間以上デュアルポートメモリ
16のデータが変化しないときに、CPU1がダウンし
たことを検出し、CPUダウン情報をその他の処理装置
2に出力する。そして、その他の処理装置2はCPUリ
セット信号によりCPU1をリセットする。
【0066】これにより、CPU1本体がダウンしたと
きには、その他の処理装置2によりCPU1をリセット
して動作復帰させるのでシステム全体がフローティング
することがなくなる。
【0067】実施例5.図5に、この発明の実施例5の
ブロック図を示す。同図において、1〜8は図1と同じ
であり、19は電源のダウン時にWDTラッチ部6Aと
外部エラーラッチ部7に電源を供給するバッテリバック
アップ部である。
【0068】このように、バッテリバックアップ部19
を設けることにより、エラー要因として電源がダウンし
たときでもWDTラッチ部6Aと外部エラーラッチ部7
をアクセスすることができるので、CPU1はエラー要
因を知ることができる。
【0069】なお、図3の内部メモリ11、13、14
と、図4のデュアルポートメモリ16にバッテリーバッ
クアップを行っても同様の効果が期待できる。
【0070】
【発明の効果】以上のように、この発明の請求項1に係
る中央処理装置の異常検出装置は、ウォッチ・ドッグ・
タイマ回路からの信号を第1ラッチ回路によりラッチ
し、外部エラー信号を第2ラッチ回路によりラッチし、
これらラッチ情報に応じて、中央処理装置に結合される
他の処理装置をリセットするよう構成したことによっ
て、WDTエラー発生時及び外部エラー発生時に、ラッ
チ情報によりエラーの原因を得ることができると共に、
エラーの原因に応じて必要が生じた場合においてのみ中
央処理装置に結合される他の処理装置にリセットをかけ
ることにより、必要以上にかかっていた他の処理装置の
初期化の時間を削減して他の処理装置の処理時間を増加
させることができるという効果を奏する。
【0071】また、この発明の請求項2に係る中央処理
装置の異常検出装置は、ウォッチ・ドッグ・タイマ回路
からの信号をラッチする第1ラッチ回路から出力される
ラッチ信号と、外部エラー信号をラッチする第2ラッチ
回路から出力されるラッチ信号とのいずれか優先度の高
い方を出力することを可能とし、上記第1ラッチ回路ま
たは上記第2ラッチ回路のラッチ情報に応じて上記他の
処理装置をリセットするように構成したことによって、
エラーの割り込み処理を限定することができるという効
果を奏する。
【0072】また、この発明の請求項3に係る中央処理
装置の異常検出装置は、ウォッチ・ドッグ・タイマ回路
からの信号をラッチする第1ラッチ回路と、外部エラー
信号をラッチする第2ラッチ回路とでラッチされたラッ
チ情報を第1メモリに記憶し、この第1メモリの記憶情
報を所定時間毎に第2メモリに記憶し、上記第1メモリ
の記憶情報と上記第2メモリの記憶情報とを所定時間毎
に比較した比較結果を第3メモリに記憶して、この第3
メモリの記憶情報から異常の履歴を得るように構成した
ことによって、異常の履歴に基づいてより詳しいエラー
の解析が可能であるという効果を奏する。
【0073】また、この発明の請求項4に係る中央処理
装置の異常検出装置は、ウォッチ・ドッグ・タイマ回路
からの信号をラッチすると共に中央処理装置によりクリ
アされる第1ラッチ回路と、外部エラー信号をラッチす
ると共に上記中央処理装置によりクリアされる第2ラッ
チ回路とのラッチ情報をメモリに記憶し、上記中央処理
装置がダウンして動作停止し上記第1ラッチ回路と上記
第2ラッチ回路がクリアされず上記記憶データが所定時
間以上変化しないときに、上記中央処理装置に結合され
た他の処理装置により上記中央処理装置をリセットする
よう構成したことによって、中央処理装置本体がダウン
しても動作復帰するので、中央処理装置により上記第1
及び第2ラッチ部をアクセスしてエラーの原因を得るこ
とができるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施例1を示すブロック図である。
【図2】この発明の実施例2を示すブロック図である。
【図3】この発明の実施例3を示すブロック図である。
【図4】この発明の実施例4を示すブロック図である。
【図5】この発明の実施例5を示すブロック図である。
【図6】従来の中央処理装置の異常検出装置を示すブロ
ック図である。
【図7】従来の中央処理装置の異常検出装置の動作を説
明するためのフローチャートである。
【符号の説明】 1 CPU 2 その他の処理装置 3 ウォッチ・ドッグ・タイマ回路 6A WDTラッチ部 7 外部エラーラッチ部 8 ACK生成回路 9 割り込みレベル比較/マスク回路 11 内部メモリ 13 内部メモリ 14 比較器 15 内部メモリ 16 デュアルポートメモリ 18 CPUダウン検出器 19 タイマ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 中央処理装置及びこの中央処理装置に結
    合された他の処理装置の動作を監視するウォッチ・ドッ
    グ・タイマ回路と、このウォッチ・ドッグ・タイマ回路
    からの信号をラッチしてラッチ信号を出力する第1ラッ
    チ回路と、外部エラー信号をラッチしてラッチ信号を出
    力する第2ラッチ回路と、上記第1ラッチ回路と上記第
    2ラッチ回路とからのラッチ信号に応じて上記中央処理
    装置にプログラムの終了を示す応答信号を出力すると共
    に、上記第1ラッチ回路または上記第2ラッチ回路から
    のラッチ信号を受信したときに上記中央処理装置に割り
    込み信号を出力する応答信号生成回路とを備え、上記中
    央処理装置は、上記応答信号と上記割り込み信号を受信
    したときに上記第1ラッチ回路と上記第2ラッチ回路と
    からそれぞれラッチ情報を読み出しその内容に応じて上
    記他の処理装置をリセットすることを特徴とする中央処
    理装置の異常検出装置。
  2. 【請求項2】 中央処理装置及びこの中央処理装置に結
    合された他の処理装置の動作を監視するウォッチ・ドッ
    グ・タイマ回路と、このウォッチ・ドッグ・タイマ回路
    からの信号をラッチしてラッチ信号を出力する第1ラッ
    チ回路と、外部エラー信号をラッチしてラッチ信号を出
    力する第2ラッチ回路と、上記中央処理装置から出力さ
    れるマスク情報に応じて上記第1ラッチ回路からのラッ
    チ信号と上記第2ラッチ回路からのラッチ信号とのいず
    れか優先度の高い方を出力することが可能である割り込
    みレベル比較マスク回路と、この割り込みレベル比較マ
    スク回路の出力に応じて上記中央処理装置によるプログ
    ラムの終了を示す応答信号を出力すると共に、上記割り
    込みレベル比較マスク回路の出力を受信したときに上記
    中央処理装置に割り込み信号を出力する応答信号生成回
    路とを備え、上記中央処理装置は、上記応答信号と上記
    割り込み信号を受信したときに上記第1ラッチ回路また
    は上記第2ラッチ回路のラッチ情報に応じて上記他の処
    理装置をリセットすることを特徴とする中央処理装置の
    異常検出装置。
  3. 【請求項3】 中央処理装置及びこの中央処理装置に結
    合された他の処理装置の動作を監視するウォッチ・ドッ
    グ・タイマ回路と、このウォッチ・ドッグ・タイマ回路
    からの信号をラッチする第1ラッチ回路と、外部エラー
    信号をラッチする第2ラッチ回路と、上記第1ラッチ回
    路と上記第2ラッチ回路のラッチ情報を記憶する第1メ
    モリと、この第1メモリの記憶情報を所定時間毎に記憶
    する第2メモリと、上記第1メモリの記憶情報と上記第
    2メモリの記憶情報とを所定時間毎に比較する比較器
    と、この比較器の比較結果を記憶する第3メモリとを備
    え、上記中央処理装置は、上記第3メモリの記憶情報か
    ら異常の履歴を得ることを特徴とする中央処理装置の異
    常検出装置。
  4. 【請求項4】 中央処理装置及びこの中央処理装置に結
    合された他の処理装置の動作を監視するウォッチ・ドッ
    グ・タイマ回路と、このウォッチ・ドッグ・タイマ回路
    からの信号をラッチすると共に上記中央処理装置により
    クリアされる第1ラッチ回路と、外部エラー信号をラッ
    チすると共に上記中央処理装置によりクリアされる第2
    ラッチ回路と、上記第1ラッチ回路と上記第2ラッチ回
    路のラッチ情報を記憶するメモリと、このメモリの記憶
    データの変化を監視し、上記中央処理装置がダウンして
    動作停止し上記第1ラッチ回路と上記第2ラッチ回路が
    クリアされず上記記憶データが所定時間以上変化しない
    ことを検出したときに上記他の処理装置にダウン検出信
    号を出力する中央処理装置ダウン検出器とを備え、上記
    他の処理装置は、上記中央処理装置ダウン検出器の検出
    信号を受けたときに上記中央処理装置をリセットするこ
    とを特徴とする中央処理装置の異常検出装置。
JP5006019A 1993-01-18 1993-01-18 中央処理装置の異常検出装置 Pending JPH06214831A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100487407B1 (ko) * 1998-02-26 2005-06-16 엘에스산전 주식회사 디지탈출력보드고장안전회로
US7962274B2 (en) 2007-07-27 2011-06-14 Mitsubishi Electric Corporation Vehicle-mounted engine control apparatus
US10423477B2 (en) 2016-06-06 2019-09-24 Canon Kabushiki Kaisha Control apparatus and control method for processor initialization

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KR100487407B1 (ko) * 1998-02-26 2005-06-16 엘에스산전 주식회사 디지탈출력보드고장안전회로
US7962274B2 (en) 2007-07-27 2011-06-14 Mitsubishi Electric Corporation Vehicle-mounted engine control apparatus
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