JP5529361B2 - 皮膚及び眼に対する安全性が改善された水性濃縮農薬組成物 - Google Patents

皮膚及び眼に対する安全性が改善された水性濃縮農薬組成物 Download PDF

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Description

(発明の分野)
本発明は、農業及び他の状況において有用な水溶性の殺虫剤または植物成長調整剤を含む水性濃縮調合物に関するものである。以後、「農薬」という用語は、簡潔化するため、植物成長調整剤を含めるべく使用される。より詳細には、本発明は、農薬の効能を増強する一方で、その水性濃縮物を取り扱う人の皮膚及び/又は眼との不慮の接触に際して望ましくない程度の有害性をその水性濃縮物に付与するエーテルアミンクラスの界面活性剤を更に含むそのような調合物に関するものである。本発明は、エーテルアミン界面活性剤により農薬に付与される高度の効能を少なくとも維持しながら、そのような有害性を低減ないしは克服するものである。
(発明の背景)
これらに限定するものではないが、除草剤、殺真菌剤、殺虫剤、ダニ駆除薬、殺線虫剤、及び植物成長調整剤を含む水溶性の農薬は、便利には、水性濃縮物として調合され、そこでは、農薬の活性成分は、濃縮された水溶液の形態で存在する。本明細書で使用される「濃縮物」という用語は、約50g/lより高く、水中におけるその活性成分の溶解度の限界までの活性成分濃度を有する組成物を意味しており;ここで、その活性成分は、農薬的に活性な酸の塩であり、約50g/lという下限値は、酸当量(a.e.)として表されるその活性成分の濃度に関するものであると理解すべきである。本明細書で使用される「水性濃縮物」という用語は、農薬の水溶液である単一相を有する液体濃縮物、あるいは、農薬の水溶液である連続的な相と、水以外の、例えば水中油型乳濁液、水性懸濁液濃縮物、または懸濁乳濁液(suspoemulsion)等の1つもしくはそれ以上の不連続的な相とを有する液体濃縮物を意味している。それらの水性濃縮物はエンド・ユーザーにより適当な容量の水で希釈され、結果として得られるその希釈された組成物は、最も一般的には噴霧により適用される。
特に農薬を作物や雑草等の植物の葉に適用する場合には、その水性濃縮物が1つもしくはそれ以上の界面活性剤を含んでいることが多い。界面活性剤は、適用された噴霧の小滴が葉に保持されるのを助け、噴霧小滴が葉の表面に付着するのを助長し、更には、葉の表面を覆う疎水性クチクラを通じて水溶性の農薬が浸透するのを補助し、恐らくは他の方法も含めたこれらの手段により、その農薬の生物学的な有効性を増強する。増強された生物学的有効性をもたらす特に有用なクラスの界面活性剤は、本明細書では「エーテルアミン」という総称名で記述される。除草剤グリホサートまたはそれの塩を伴う特定のエーテルアミン界面活性剤の組成物が、Wrightに付与された米国特許第5,750,468号に開示されている。
エーテルアミン界面活性剤は、約4のpHで水性媒質中に存在しているときに次の化学式(I):
Figure 0005529361
[式中、Rは、C6−22の線状または分枝状の飽和または不飽和の脂肪族ヒドロカルビル基であり、R及びR基は、独立に、C2−4アルキリデン基であり、mは1から約5までの平均値であり、x及びyは、x+yが0から約60までの平均値であり、R基は、独立に、水素、C1−4アルキルまたはベンジル基であり、Rは、水素、C1−4アルキルまたはベンジル基であり、またはオキシド(−O)及び−R−COO基(式中、RはC1−4アルキリデンである)から選択されるアニオン部分であり、tは1または2であり、At−は適当なアニオンであり、および、vは、Rがアニオン部分である場合を除き1であって、Rがアニオン部分である場合にはvは0である]を有する化合物である。
が水素である場合の上述の化学式(I)で表されるエーテルアミン界面活性剤は、本明細書では、一般的に、「第三級エーテルアミン」と呼ばれる(例外は、x及びyが0であって、各R基が水素の場合であり、このときには第一級エーテルアミンを与える)。pHレベルが4より高い場合、例えばpHが約8の場合には、そのような第三級エーテルアミンの窒素原子は、典型的には、プロトン化されておらず、そして、それと関わるアニオンAt−を何も持たない第三級エーテルアミンは、次の化学式(II):
Figure 0005529361
[式中、R、R、R、R、m、x、及びyは、上述の化学式(I)で定義された通りのものである]で表すことができる。
がC1−4アルキルまたはベンジル基である場合の上述の化学式(I)で表されるエーテルアミン界面活性剤は、本明細書では、一般的に、「第四級エーテルアミン」と呼ばれる(例外は、x及びyが0であって、各R基が水素の場合であり、このときには第二級エーテルアミンを与える)。Rがアニオン部分であって、vが0の場合の上述の化学式(I)で表されるエーテルアミン界面活性剤は、本明細書では、一般的に、「両性エーテルアミン」と呼ばれ、「エーテルアミンオキシド」(Rが−Oの場合)、及び「エーテルベタイン」(Rが−CH−COOの場合)を含む。
アミン官能基を有する多くの界面活性剤は、農薬の効能に有用な増強を与える濃度で水性濃縮農薬組成物中に存在する場合、残念ながら、その組成物を取り扱う人の皮膚及び/又は眼と不慮の接触が生じたときに、その組成物に望ましくない程度の有害性を付与する。米国及び数多くの他の国々における農薬表示物に対する取締規則は、農薬調合物中に界面活性剤が存在することによる皮膚及び/又は眼に対する有害性のため、そのような調合物の使用を結果的に制限できるようにするものである。
Bergerらに付与された米国特許第5,703,015号(以降、「’015号特許と呼ぶ)は、そこにポリオキシアルキレンアルキルアミン界面活性剤が含有されていることによる水性濃縮農薬組成物の眼に対する刺激性が、その組成物にC8−20アルキルまたはアルキルフェニル基を有する酸性界面活性剤を含めることにより低減できることを開示している。有用であると開示されている酸性界面活性剤の特定のクラスは、ポリオキシアルキレンアルキルフェノール硫酸、アルコール硫酸、ポリオキシアルキレンアルコール硫酸、モノ−及びジ−アルコールリン酸、モノ−及びジ−(ポリオキシアルキレンアルコール)リン酸、モノ−及びジ−(ポリオキシアルキレンアルキルフェノール)リン酸、ポリオキシアルキレンアルキルフェノールカルボン酸、及び、ポリオキシアルキレンアルコールカルボン酸である。ポリオキシアルキレンアルキルアミン界面活性剤の量に相対的な酸性界面活性剤の量は、眼に対する刺激性低減度と強く関係しているように思われた。例えば、ポリオキシエチレン(4)リン酸ノニルフェノールとポリオキシエチレン(16−17)獣脂アミン(tallowamine)の重量比が約1:5.5(’015号特許の実施例20)の場合には、眼に対する刺激性は、被曝後21日までかなり高レベルのままであったのに対し、一方、合計の界面活性剤濃度は同一であるが、ポリオキシエチレン(4)リン酸ノニルフェノールとポリオキシエチレン(16−17)獣脂アミンの重量比が約1:1.5(’015号特許の実施例26)の場合には、眼に対する刺激性は、被曝後7日で低レベルに下がった。
Berkらに付与された米国特許第5,389,598号は、ポリオキシアルキレンアルキルアミン界面活性剤を含有する農薬組成物の眼に対する刺激性を低減するのにアルキルモノ−及びジ−カルボン酸も有効であることを開示している。
(発明の開示)
特定のエーテルアミン界面活性剤は、今や、水溶性農薬を包含する水性濃縮組成物に皮膚及び/又は眼に対する望ましくないレベルの有害性を付与し得ることが判明している。この有害性は、眼への刺激、皮膚への刺激、及び皮膚感作を含む1つもしくはそれ以上の幾つかの有害作用の形態をとり得る。
今や、皮膚及び/又は眼へのそのような有害性の問題に対する解決策が提供される。本発明によれば、水性濃縮農薬組成物が提供され、その組成物は、(a)約50g/lから約500g/lまでの量の水溶性の農薬;(b)もしそれが存在する唯一の界面活性剤である場合には、皮膚及び/又は眼に対するその組成物の有害性レベルを高めるのに十分な量の化学式(I)で表されるエーテルアミン界面活性剤、及び、(c)次の化学式(III)
−(O−R−O−X
[式中、Rは、C4−22の線状または分枝状の飽和または不飽和の脂肪族ヒドロカルビル基、または、(C8−12アルキル)フェニル基であり、R基は、独立に、C2−4アルキリデン基であり、nは0から約60までであり、そして、Xは、カルボン酸、エーテルカルボン酸、硫酸、及びリン酸から選択されるアニオンラジカルである]を有するアニオン界面活性剤、を含み、上述のアニオン界面活性剤と上述のエーテルアミン界面活性剤の重量比が約1:10から約1:1までである。
また、本発明により、(a)約50g/lから約600g/lまでの量の水溶性の農薬、及び、(b)化学式(I)で表されるエーテルアミン界面活性剤、を含む水性濃縮農薬組成物の皮膚及び/又は眼に対する有害性を低減する方法も提供され、その方法は、上述の組成物に、化学式(III)で表されるアニオン界面活性剤を、アニオン界面活性剤とエーテルアミン界面活性剤との重量比が約1:10から約1:1までになるような割合で加えるステップを含んでいる。
本発明の一つの好適な実施形態では、エーテルアミン界面活性剤は、化学式(II)で表される第三級エーテルアミンである。
本発明の特に好適な一つの実施形態では、アニオン界面活性剤は、対応するリン酸ジエステルを場合によって伴う、リン酸モノ(ポリオキシエチレンアルキルまたはアルキルフェニル)エステルとして代替的に記述される、モノ(ポリオキシエチレンアルキルまたはアルキルフェニルエーテル)リン酸である。
本発明の組成物は、同一の合計界面活性剤濃度を有するがアニオン界面活性剤を何も含まない対応する組成物よりも低度の眼への刺激、皮膚への刺激、及び/又は皮膚感作を呈する。本発明の一つの好適な組成物は、同一のエーテルアミン界面活性剤濃度を有するがそこではアニオン界面活性剤がすべて水で置換されている対応する組成物よりも低度の眼への刺激、皮膚への刺激、及び/又は皮膚感作を呈する。本発明は、上述の水溶性農薬が除草剤グリホサートの塩である場合に特に有用であることが見出されている。
(発明の詳細な説明)
本発明は、可溶性濃縮物(SL)、水中油型乳濁液(EW)、水ベースの懸濁液濃縮物(SC)、及び懸濁乳濁液(SE)として当技術分野で知られている調合物を含む水性濃縮組成物に関するものである。あらゆるケースにおいて、水溶性の農薬は、その組成物の水性相における溶液の形態で存在する。本明細書では、水溶性農薬の濃度は、活性成分が生物学的に活性な酸の塩である場合を除き、活性成分(a.i.)ベースで表され、活性成分が生物学的に活性な酸の塩である場合には、その濃度は酸当量(a.e.)ベースで表される。全体として、その組成物における農薬の濃度(適宜、a.i.またはa.e.)は、約50g/lから約600g/lまでの範囲である。好適な組成物は、約360g/lから約540g/lまでの農薬濃度を有している。
農薬の塩または他の水溶性誘導体を含む、本明細書でいう「水溶性」の農薬は、20℃の脱イオン水中における溶解度が約50g/lを下回らない農薬、より好適には約200g/lを下回らない農薬である。
本発明の組成物において有用な水溶性の殺真菌剤及び殺菌剤は、例証的に、ホウ砂、sec−ブチルアミン、多硫化カルシウム、硫酸銅、ホセチル(fosetyl)、グアザチン、硫酸ヒドロキシキノリン、イミノクタジン(iminoctadine)、カスガマイシン、塩化水銀、メタム、ナバム、ポリオキシンB、プロパモカルブ、及びバリダマイシン、及び/又は、それらの水溶性の塩を含む。本発明の組成物において有用な水溶性の殺虫剤、ダニ駆除薬、及び殺線虫剤は、例証的に、アセフェート、ブトキシカルボキシム、カルタップ(cartap)、ジクロトホス、ホルメタナート、シアン化水素、メタミドホス、メトミル、メビンホス、モノクロトホス、ニコチン、ニテンピラム(nitenpyram)、オメトアート、オキサミル、オキシデメトン−メチル、ホスファミドン、チオシクラム、トリクロルホン、及びバミドチオン、及び/又は、それらの水溶性の塩を含む。本発明の組成物において有用な水溶性の植物成長調整剤は、例証的に、クロルメコート、クロルホニウム、クロフェンセト(clofencet)、クロキシホナク(cloxyfonac)、シアナミド、ダミノジド、ジケグラク(dikegulac)、エテホン、及びメピコート、及び/又は、それらの水溶性の塩を含む。
本発明の一つの実施形態では、その水溶性の農薬は、除草剤であるか、あるいは、それの農学的に許容可能な塩であり、これらに限定するものではないが、アシフルオルフェン、アスラム、ベナゾリン、ベンタゾン、ビアラホス、ブロマシル、ブロモキシニル、クロランベン、クロピラリド、2,4−D、2,4−DB、ダラポン、ジカンバ、ジクロルプロプ、ジクロホプ、ジフェンゾコート、ジコート、エンドタル(endothall)、フェナク(fenac)、フェノキサプロプ、フランプロプ、フルアジホプ、フルオログリコフェン、ホメサフェン、ホサミン、グルホシナート、グリホサート、ハロキシホプ、イマザメト(imazameth)、イマザメタベンズ、イマザモックス(imazamox)、イマザピク、イマザピル、イマザキン(imazaquin)、イマゼタピル(imazethapyr)、イオキシニル、MCPA、MCPB、メコプロプ、メチルアルソン酸、ナプタラム、ノナン酸、パラコート、ピクロラム、スルファミン酸、2,3,6−TBA、TCA、及びトリクロピル、及び/又は、それらの塩を含む。
好適な水溶性除草剤は、アミン、カルボン酸塩、及び、ホスホン酸塩官能基またはホスフィン酸塩官能基のいずれかのそれぞれを少なくとも1つ含む分子構造を持った酸化合物の塩である。このカテゴリーは、除草剤N−ホスホノメチルグリシン(グリホサート)及びホスフィン酸DL−ホモアラニン−4−イル(メチル)(グルホシナート)の塩を含む。除草剤の別の好適なグループは、イマザメト、イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピク、イマザピル、イマザキン、及びイマゼタピルを含むイミダゾリノンクラスの化合物の塩である。
除草剤がカチオン性であるか、あるいは、例えばジフェンゾコート、ジコート、またはパラコートのケースにおける如く、酸の存在下でカチオンを形成する場合には、農学的に許容可能な塩を形成する適当な対イオンは、例証的に、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、及びコハク酸塩アニオンを含む。
除草剤がアニオン性であるか、あるいは、例えば、ジフェンゾコート、ジコート、及びパラコートを除き、以上でリストアップした殆どの除草剤のケースにおける如く、塩基の存在下でアニオンを形成する場合には、農学的に許容可能な塩を形成する適当な対イオンは、例証的に、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、有機アンモニウム、及び有機スルホニウムカチオンを含み、ここで、有機アンモニウムまたは有機スルホニウムカチオンは、1個から約16個までの炭素原子を有するものである。好適な有機アンモニウムカチオンは、ジメチルアンモニウム、モノエタノールアンモニウム、n−プロピルアンモニウム、及びイソプロピルアンモニウムカチオンである。好適な有機スルホニウムカチオンは、トリメチルスルホニウムカチオンである。除草剤がグリホサートである場合には、特に好適な対イオンは、カリウム、及びモノエタノールアンモニウムカチオンである。
一種類より多くの水溶性農薬が存在していてよく、その場合には、以上で与えられた濃度範囲は、その組成物に含まれる水溶性農薬の合計の含量に対して適用されることが理解されよう。本発明の組成物は、場合によって、1つもしくはそれ以上の水溶性農薬に加えて、水に対する溶解度がそれより低い1つもしくはそれ以上の農薬を含むことができる。存在する場合、水に対する溶解度が低い農薬は、典型的には、主としてその組成物の不連続的な非水性相、例えば水中油型乳濁液の油相、あるいは、懸濁液濃縮物の固形粒子相に存在する。
以上で指摘されたように、本発明の組成物は、pHが4の水性媒質中にあるときに次の化学式(I)
Figure 0005529361
[式中、Rは、C6−22の線状または分枝状の飽和または不飽和の脂肪族ヒドロカルビル基であり、R及びR基は、独立に、C2−4アルキリデン基であり、mは1から約5までの平均値であり、x及びyは、x+yが0から約60までの平均値であり、R基は、独立に、水素、C1−4アルキルまたはベンジル基であり、Rは、水素、C1−4アルキルまたはベンジル基であり、またはオキシド(−O)及び−R−COO基(式中、RはC1−4アルキリデンである)から選択されるアニオン部分であり、tは1または2であり、At−は適当なアニオンであり、およびvは、Rがアニオン部分である場合を除き1であり、Rがアニオン部分である場合にはvは0である]を有するエーテルアミン界面活性剤を含む。
好適なエーテルアミンでは、Rは、少なくとも約8個の炭素原子、より好適には約12個から約18個までの炭素原子を有する。m個の(O−R)単位は好適にはすべて同じものであり、好適には、エチレンオキシド、イソプロピレンオキシド、またはn−プロピレンオキシド単位である。(O−R)単位がエチレンオキシドまたはプロピレンオキシド単位である場合には、mは好適には1から5までであり、エチレンオキシド単位のケースでは、最も好適には3であり、そして、イソプロピレンオキシド単位のケースでは、最も好適には2である。(O−R)がn−プロピレンオキシドである場合には、mは好適には1である。x+y個の(R−O)単位はすべて好適にはエチレンオキシドであり、x及びyのそれぞれは好適には少なくとも1であり、そして、x+yは、好適には2から約15まで、より好適には2から約7までである。R基は、x及びyが0である場合を除き、好適には水素であり、x及びyが0である場合には、R基は、好適にはC1−4アルキル基、より好適にはメチル基である。
がC1−4アルキル基またはベンジル基である場合には、その界面活性剤は、第四級エーテルアミンであり、より正確には第四級エーテルアンモニウム塩である。第四級エーテルアミンでは、Rは好適にはメチル基である。1個または2個のエーテルアンモニウムカチオンを伴うアニオンAt−は、好適には、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、エト硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、プロピオン酸塩、コハク酸塩、乳酸塩、クエン酸塩、及び酒石酸塩アニオンから選択され、最も好適には塩化物である。適当な第四級エーテルアミンの例証的な例は、前に引用した米国特許第5,750,468号に開示されている。
本発明の現在好適な一つの実施形態では、その界面活性剤は、式中のRが水素である化学式(I)に相当する第三級エーテルアミンである。化学式(I)は、そのような第三級エーテルアミンを、典型的には酸性の水性媒質中に存在する際のプロトン化された形態で記述していることに留意のこと。プロトン化されている場合には、その第三級エーテルアミンはアニオンAt−を伴い、繰り返し述べると、このアニオンAt−は、例証的に、塩化物、臭化物、ヨウ化物、硫酸塩、リン酸塩、酢酸塩、コハク酸塩、または酒石酸塩であってよいが、酸性の農薬が存在する場合には、その農薬のアニオン、例えばグリホサートアニオンであってよい。中性ないし塩基性の水性媒質中では、その第三級エーテルアミンは、典型的には、非プロトン性であり、より正確には、次の化学式(II):
Figure 0005529361
[式中、R、R、R、R、m、x、及びyは、上述の化学式(I)で定義された通りのものである]で記述される。適当な第三級エーテルアミンの例証的な例は、前に引用した米国特許第5,750,468号に開示されている。
本発明の組成物におけるエーテルアミン界面活性剤の濃度は、厳密に臨界的なものではなく、化学式(III)で表されるアニオン界面活性剤が存在しない場合には、そのエーテルアミン界面活性剤が水で置換されている点を除きそれ以外では同様な組成物と比べ、皮膚及び/又は眼に対する高レベルの有害性をもたらすのに十分な濃度である。詳細には、エーテルアミンの濃度は、眼への刺激、皮膚への刺激、及び皮膚感作、特には眼への刺激及び皮膚感作から選択される少なくとも一つの有害作用のレベルを高めるのに十分な濃度である。エーテルアミン界面活性剤の場合、皮膚への刺激性は、比較的希な特性であると考えられている。それにも関わらず、あらゆる農薬製品にとって、皮膚及び眼に対する安全性は非常に重要な考慮事項である。従って、本発明は、エーテルアミン濃度が、そのような安全性の何らかの面に関して有害な影響(たとえそのような影響が僅かであったにしても)を与える程に十分な高濃度の組成物に対して有用性を有している。
エーテルアミン界面活性剤の濃度は、その組成物を適当な容量の水で希釈して植物の葉に適用したときに、その農薬の実質的に改善された生物学的効能をもたらすのに十分な濃度であることが好適である。典型的には、エーテルアミン界面活性剤と水溶性農薬との重量比は、約1:10から約2:1までである。例証的に、その水溶性農薬がグリホサートの塩である場合には、エーテルアミン界面活性剤とグリホサートa.e.との重量比は、好適には、約1:9から約1:3までである。
随意的に、一種類より多くのエーテルアミン界面活性剤が存在していてよく;そのようなケースでは、一種類のエーテルアミン界面活性剤に関して本明細書で与えられた量または濃度を、存在するそれらのエーテルアミン界面活性剤の合計量または合計濃度に対して当てはめるように考えるべきである。
本発明の核心は、次の化学式(III)
−(O−R−X
[式中、Rは、C4−22の線状または分枝状の飽和または不飽和の脂肪族ヒドロカルビル基、または、(C8−12アルキル)フェニル基であり、R基は、独立に、C2−4アルキリデン基であり、nは0から約60までであり、そして、Xは、カルボン酸(−COO)、エーテルカルボン酸(−OCHCOO)、硫酸(−OSO )、及びリン酸(−OPO及びOPO 2−)から選択されるアニオンラジカルである]を有するアニオン界面活性剤の存在である。驚くべきことに、このアニオン界面活性剤は、エーテルアミン界面活性剤により付与される上述の組成物の皮膚及び/又は眼に対する有害性レベルを低減することが発見された。特に、エーテルアミン界面活性剤が眼への刺激または皮膚感作の形態における有害性を付与するか、あるいは、その有害性に寄与する場合、この有害性は、上述のアニオン界面活性剤の存在により軽減ないし排除される。本発明の一つの実施形態によれば、エーテルアミン界面活性剤のうちの小部分(約半分以下)を等しい重量の上述のアニオン界面活性剤で置換することにより、その組成物の皮膚及び/又は眼に対する安全性が改善される。本発明の別の実施形態によれば、存在するエーテルアミン界面活性剤の量を減らすことなく、上述のアニオン界面活性剤を加えることにより、その組成物の皮膚及び/又は眼に対する安全性が改善される。
アニオン界面活性剤とエーテルアミン界面活性剤との重量比は、約1:10より小さくなく、且つ、約1:1より大きくない。驚くべきことに、皮膚及び/又は眼に対する安全性の改善における便益性は、アニオン界面活性剤とエーテルアミン界面活性剤との低い重量比、例えば約1:10から約1:4までで得られることが判明した。アニオン界面活性剤とエーテルアミン界面活性剤との好適な重量比は、約1:8から約1:5までである。
場合によって、一種類より多くのアニオン界面活性剤が存在していてよく、そのようなケースでは、一種類のアニオン界面活性剤に関して本明細書で与えられた量または濃度を、存在するそれらのアニオン界面活性剤の合計量または合計濃度に対して当てはめるように考えるべきである。
本発明の組成物において有用性を有するアニオン界面活性剤の例証的なクラスは、脂肪酸等のアルキルカルボン酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテルカルボン酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテルカルボン酸、アルキル硫酸、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル硫酸(環スルホン化されたものを含む)、モノ−及びジ−アルキルリン酸、モノ−及びジ−(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)リン酸、モノ−及びジ−(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル)リン酸、及び、それらの塩を含む。そのような塩のケースにおける適当なカチオン対イオンは、例証的に、ナトリウム、カリウム、アンモニウム、ジメチルアンモニウム、イソプロピルアンモニウム、モノエタノールアンモニウム、及びトリメチルスルホニウムカチオンを含む。エーテルアンモニウムカチオンの形態におけるエーテルアミン界面活性剤も、上述のアニオン界面活性剤と塩を形成することができる。
好適なアニオン界面活性剤では、化学式(III)のRは、(C8−12アルキル)フェニル基、例えばオクチルフェニル基、ノニルフェニル基、またはドデシルフェニル基であるか、あるいは、C8−22の、より好適にはC12−18の線状または分枝状の飽和または不飽和の脂肪族ヒドロカルビル基である。適当な脂肪族ヒドロカルビル基は、これらに限定するものではないが、ラウリル、ミリスチル、セチル、パルミトレイル、ステアリル、オレイル、リノレイル、リノレニル、及びイソトリデシル基を含む。便利には、そのような脂肪族ヒドロカルビル基は、天然の油または脂肪から誘導し、ココアルキル(cocoalkyl)等の脂肪アルキル鎖と獣脂アルキル鎖(tallowalkyl chains)との混合物を含むことができる。(界面活性剤の命名法で使用される場合、「アルキル」という用語は、必ずしも完全な飽和を指していない。)
化学式(III)の(O−R)単位は、好適には、エチレンオキシド単位である。そのような単位の個数(n)は、好適には、0から約10までである。
本発明の現在好適な一つの実施形態では、化学式(III)のXはリン酸であり、従って、そのアニオン界面活性剤は、モノアルキルエーテルリン酸またはモノ(アルキルフェニル)エーテルリン酸である。そのようなリン酸モノエステルは、一般的に、対応するジエステルを伴い、そのようなケースでは、本明細書で記述されたリン酸エステル界面活性剤の量または濃度を、モノ−及びジ−エステルの合計に対して当てはめるように考えるべきである。好適には、モノエステル:ジエステルの重量比は、約1:1より大きく、より好適には約2:1より大きい。原理的には、リン酸塩界面活性剤はすべてモノエステルとして存在し得るが、実際には、ジエステルを確実に不在化するのは困難であり、また、その必要もない。
本発明の組成物に、水、エーテルアミン界面活性剤、及びアニオン界面活性剤以外の不活性成分または賦形剤成分を場合によって含めることができる。そのような成分は、化学式(I)または化学式(III)で表されるもの以外の界面活性剤、例えば、ポリオキシエチレンアルキルアミン、アルキルアンモニウム塩、及び、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ソルビタンエステル、及びアルキルポリグリコシド等の非イオン性界面活性剤を含む。他の随意的な賦形剤成分は、油、溶剤、安定化剤、凍結防止剤及びグリコール等の流動点降下剤、染料、硫酸アンモニウム等の無機塩、肥料、泡止め剤、増粘剤、ドリフト調整剤等を含む。
本発明は、眼への刺激及び皮膚感作を含む皮膚または眼に対する有害性の何らかの面を評価するために使用される方法により何ら制限されるものではない。しかし、眼に対する刺激性は、Draize試験法、またはそれの適当な変法により評価することができ、皮膚感作は、Buehler試験法、またはそれの適当な変法により評価することができる。特定の方法のプロトコルは、米国環境保護庁農薬評価指針(U.S.Environmental Protection Agency Pesticide Assessment Guidelines)、細別F、指針81−4(Draize試験法)、及び指針81−6(Buehler試験変法)に見出すことができる。
実施例
下記の実施例1及び2の組成物はすべて、次の化学式(II)
Figure 0005529361
[式中、RはC12−14アルキルであり、(O−R)単位はイソプロピレンオキシド単位であり、mは2であり、(O−R)単位はエチレンオキシド単位であり、x+yは平均値5であり、そして、Rは水素である]で表されるエーテルアミン界面活性剤を含んでいる。この界面活性剤は、これらの実施例ではエーテルアミンIと呼ばれる。
実施例1及び2で例証される本発明の組成物は、更に、約7部のモノエステル対3部のジエステルの重量比におけるポリオキシエチレン(4)イソトリデシルエーテルのリン酸モノ−及びジ−エステルの混合物であるアニオン界面活性剤を含んでいる。この界面活性剤は、それらの実施例ではリン酸Iと呼ばれる。
比較対照として実施例1及び2に含められる組成物Aは、グリホサートイソプロピルアンモニウム塩の水溶性濃縮調合物である。これは、グリホサート酸当量(a.e.)が46%の検定値を有するグリホサートイソプロピルアンモニウム塩の濃縮水溶液であるMON 0139から調製される。組成物Aの成分(百分率値はすべて重量による数値である)は、
Figure 0005529361
である。
組成物Aのグリホサートa.e.濃度は、重量で40%、または482g/lである。組成物Aは、比重(20/15.6℃)が1.2053であり、そして、曇り点は90℃より高く、優れた高温安定性を示している。
組成物Bは、以下の成分(百分率値はすべて重量による数値である)
Figure 0005529361
を有する本発明の組成物である。
組成物Bのグリホサートa.e.濃度は、重量で40%、または483g/lである。組成物Bは、比重(20/15.6℃)が1.2086であり、そして、曇り点は77℃であって、優れた高温安定性を示している。
組成物Cは、以下の成分(百分率値はすべて重量による数値である)
Figure 0005529361
を有する本発明の組成物である。
組成物Cのグリホサートa.e.濃度は、重量で40%、または483g/lである。組成物Cは、比重(20/15.6℃)が1.2076であり、そして、曇り点は80℃であって、優れた高温安定性を示している。
組成物Dは、以下の成分(百分率値はすべて重量による数値である)
Figure 0005529361
を有する本発明の組成物である。
組成物Dのグリホサートa.e.濃度は、重量で37%、または442g/lである。組成物Dは、比重(20/15.6℃)が1.1945であり、そして、曇り点は74℃であって、優れた高温安定性を示している。
以下に示す実施例を読む際には、組成物Aで明らかになった眼への刺激作用及び皮膚感作作用は、すべて、その組成物の界面活性剤成分に帰するものであり、MON 0139自体は、眼に対して非刺激性であり、且つ、皮膚に対して非感作性であることを理解すべきである。
実施例1
組成物A−Dを、米国環境保護庁農薬評価指針(U.S.Environmental Protection Agency Pesticide Assessment Guidelines)、細別Fの指針81−4に従って、Draize試験法により眼への刺激について試験した。6匹のニュージーランド白ウサギの右眼結膜嚢に、0.1mlのそれらの組成物の単回用量を希釈せずに投与した。用量の投与後、0−3の標準化された尺度(0は影響がなかったことを指しており、3は最も重度な影響があったことを指している)に基づき、8回、角膜の不透明度、虹彩の病変、及び、結膜の発赤、水腫、並びに分泌物をそれぞれ評価した。平均点は、以下の表1−3に示されている通りであった。
Figure 0005529361
Figure 0005529361
Figure 0005529361
この実施例の試験では、処置した眼は、投与した組成物を取り除くための洗浄が行われていないことに留意すべきである。以上に示されている長期的被曝の影響は、刺激性組成物が眼と不慮に接触したときには、短時間のうちに、その刺激原を取り除くべく十分な洗浄が行われるという最もありがちな場合の影響を必ずしも示していない。恐らく、本試験において投与の1時間後に測定した眼の損傷が、眼を洗浄した場合のその組成物の潜在的有害性と最も関わりのある指標であろう。投与の1時間後における角膜及び結膜の損傷は、対照標準組成物Aの場合よりも、本発明の組成物B、C、及びDの場合の方が低かったことに気付かれるであろう。それ以降の時間では、組成物Bは、組成物Aと同様な損傷点数を与えたが、本発明の組成物C及びDは、損傷性がそれよりも著しく低く、眼への投与の初期的な影響から21日間の期間にわたって改善された回復度を示した。
実施例2
組成物A及びDを、米国環境保護庁農薬評価指針(U.S.Environmental Protection Agency Pesticide Assessment Guidelines)、細別Fの指針81−6に従って、Buehler試験変法により皮膚感作について試験した。3週間の間、一週間に一回、各6時間、Hilltop Chamber及び密封包帯を用いて、10匹のアルビノモルモットの刈り込まれた健全な皮膚に、0.4mlの各組成物の誘導用量を希釈せずに投与した。最後の誘導投与の2週間後に、6時間、0.4mlの単回チャレンジ用量を、まだ試験に使用されていない皮膚部位に希釈せずに投与した。最後の誘導投与の3週間後に、6時間、その組成物を脱イオン水で50%に希釈した0.4mlの単回再チャレンジ用量を投与した。
それらの結果は、モルモットにおいて、組成物Aが皮膚感作をもたらしたのに対し、一方の組成物Bは皮膚感作を引き起こさなかった。
本発明の特定の実施形態についての先行する説明は、本発明のあらゆる可能な実施形態を完全にリストアップすべく意図されたものではない。この分野における熟練者であれば、ここで説明された特定の実施形態に対して、本発明の範囲内にとどまる多くの変更を為し得ることが理解されよう。

Claims (9)

  1. 水性濃縮農薬組成物であって、当該組成物は、
    (a)50g/lから600g/lまでの水溶性農薬、
    (b)4のpHで水性媒質中に存在するときに次の化学式を有するエーテルアミン界面活性剤
    【化1】
    Figure 0005529361

    [式中、RはC12−14アルキル、(O−R)単位はイソプロピレンオキシド単位であり、mは2であり、(O−R)単位はエチレンオキシド単位であり、x+yは5の平均値であり、そして、Rは水素であり、Rは、水素、C1−4アルキルもしくはベンジル基であり、またはオキシド(−O)及び−R−COO基(式中、RはC1−4アルキリデンである)から選択されるアニオン部分であり、tは1または2であり、At-は適当なアニオンであり、およびvは、Rがアニオン部分である場合を除き1であり、Rがアニオン部分である場合にはvは0であり、前記エーテルアミン界面活性剤は、もしそれが存在する唯一の界面活性剤である場合には、皮膚及び/又は眼に対する該組成物の有害性レベルを高めるのに十分な量で存在する]、及び
    (c)次の化学式を有するアニオン界面活性剤
    −(O−R−O−X
    [式中、Rは、C4−22の線状または分枝状の飽和または不飽和の脂肪族ヒドロカルビル基、または、(C8−12アルキル)フェニル基であり、R基は、独立に、C2−4アルキリデン基であり、nは0から60までであり、そして、Xはリン酸である]、
    を含み、該アニオン界面活性剤と該エーテルアミン界面活性剤の重量比が1:10から1:1までである、上記組成物。
  2. 該エーテルアミン界面活性剤が、プロトン化されていないときに次の化学式
    【化2】
    Figure 0005529361

    [式中、R、(O−R)単位、(O−R)単位、R、m、xおよびyは前記請求項1に定義された通りのものである]を有する第三級エーテルアミンである、請求項1に記載の組成物。
  3. 該エーテルアミン界面活性剤と該水溶性農薬との重量比が1:10から2:1までである、請求項1に記載の組成物。
  4. 該アニオン界面活性剤がモノ−及びジ−(ポリオキシエチレンアルキルエーテル)リン酸、モノ−及びジ−(ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル)リン酸、及び、それらの塩から選択される、請求項1に記載の組成物。
  5. 該アニオン界面活性剤が、モノ(ポリオキシエチレンアルキルまたはアルキルフェニルエーテル)リン酸、もしくは、これと、対応するジ(ポリオキシエチレンアルキルまたはアルキルフェニルエーテル)リン酸との混合物、またはそのようなリン酸もしくはそのようなリン酸混合物の塩である、請求項4に記載の組成物。
  6. 該水溶性農薬が、ホウ砂、sec−ブチルアミン、多硫化カルシウム、硫酸銅、ホセチル、グアザチン、硫酸ヒドロキシキノリン、イミノクタジン、カスガマイシン、塩化水銀、メタム、ナバム、ポリオキシンB、プロパモカルブ、バリダマイシン、アセフェート、ブトキシカルボキシム、カルタップ、ジクロトホス、ホルメタナート、シアン化水素、メタミドホス、メトミル、メビンホス、モノクロトホス、ニコチン、ニテンピラム、オメトアート、オキサミル、オキシデメトン−メチル、ホスファミドン、チオシクラム、トリクロルホン、バミドチオン、クロルメコート、クロルホニウム、クロフェンセト、クロキシホナク、シアナミド、ダミノジド、ジケグラク、エテホン、メピコート、アシフルオルフェン、アスラム、ベナゾリン、ベンタゾン、ビアラホス、ブロマシル、ブロモキシニル、クロランベン、クロピラリド、2,4−D、2,4−DB、ダラポン、ジカンバ、ジクロルプロプ、ジクロホプ、ジフェンゾコート、ジコート、エンドタル、フェナク、フェノキサプロプ、フランプロプ、フルアジホプ、フルオログリコフェン、ホメサフェン、ホサミン、グルホシナート、グリホサート、ハロキシホプ、イマザメト、イマザメタベンズ、イマザモックス、イマザピク、イマザピル、イマザキン、イマゼタピル、イオキシニル、MCPA、MCPB、メコプロプ、メチルアルソン酸、ナプタラム、ノナン酸、パラコート、ピクロラム、スルファミン酸、2,3,6−TBA、TCA、トリクロピル、及びそれらの塩から選択される、請求項1記載の組成物。
  7. 該水溶性農薬が、除草剤グリホサートの塩である、請求項1に記載の組成物。
  8. 該水溶性農薬がグリホサートのカリウム塩である、請求項7に記載の組成物。
  9. 該水溶性農薬が、グリホサートのモノエタノールアンモニウム塩である、請求項7記載の組成物。

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