JP5528821B2 - 弁体の取付構造 - Google Patents
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Description
なお、上記の括弧内の符号は、後述する実施形態における対応する構成要素の符号を本発明の一例として示したものである。
〔第1実施形態〕
図1及び図2は、本発明にかかる弁体の取付構造の一実施形態を示す図で、図1は、ソレノイドバルブ(弁体)30を取り付けた制御ボディ10を示す概略の斜視図である。また、図2(a)は、ソレノイドバルブ30を取り付けた制御ボディ10の取付面11を示す平面図であり、(b)は、(a)のA−A矢視の概略断面図である。また、図3は、ソレノイドバルブ30の取付状態を示す図で、(a)は、取付面11の挿入穴13に収容したソレノイドバルブ30を示す部分概略側面図(一部断面図)であり、(b)は、(a)のB−B矢視断面図である。なお、断面図では、ソレノイドバルブ30の内部構造は図示を省略している。本実施形態の取付構造は、車両用の自動変速機が備える油圧制御回路を有する制御ボディ10にソレノイドバルブ30を取り付けるための取付構造である。
次に、本発明の第2実施形態について説明する。なお、第2実施形態の説明及び対応する図面においては、第1実施形態と同一又は相当する構成部分には同一の符号を付し、以下ではその部分の詳細な説明は省略する。また、以下で説明する事項以外の事項については、第1実施形態と同じである。この点は、他の実施形態においても同様である。
次に、本発明の第3実施形態について説明する。図6は、本発明の第3実施形態にかかる取付構造を示す図で、図2(a)のA−A矢視に対応する断面を示す図である。本実施形態の取付構造では、ステイ20の幅寸法(高さ寸法)を長手方向の途中でH1からH2(H1>H2)に異ならせている。加えて、複数のソレノイドバルブ30が備える切込溝35の深さ寸法を互いに異ならせている。すなわち、図に示す3個のソレノイドバルブ30のうち、2個のソレノイドバルブ30の切込溝35は、その深さ寸法がL1であるのに対して、1個のソレノイドバルブ30の切込溝35は、その深さ寸法がL2(L1>L2)になっている。これにより、スリット部15とそれに向き合う複数の切込溝35それぞれとの間の寸法をステイ20の各部の幅寸法に対応させている。
次に、本発明の第4実施形態について説明する。図7は、本発明の第4実施形態にかかる取付構造を示す図で、図2(a)のA−A矢視に対応する断面を示す図である。本実施形態の取付構造では、第1実施形態の取付構造が備えるボルト17(図4参照)に代えて、取付面11上に設置したカバー18によって、スリット部15に差し込んだステイ20の抜け止めを行うように構成している。カバー18は、側壁18aと上壁18bを有し、取付面11側に開口する容器状に形成されており、取付面11上のソレノイドバルブ30に被せて設置されるものである。
次に、本発明の第5実施形態について説明する。図8は、第5実施形態にかかる取付構造を示す図で、(a)は、図2(a)のA−A矢視に対応する断面を示す図、(b)は、(a)のC部分拡大図である。本実施形態の取付構造では、ステイ20の先端20aに設けたソレノイドバルブ30に当接する爪片(当接部)21を備えている。爪片21は、ステイ20の先端20a近傍の上面20cから突出して、ステイ20の後端20b側に向かって斜め上方に延びる細片状に形成されている。爪片21は、根元部分が若干の弾性を有してステイ20に連結されている。これにより、爪片21が前方から押え込まれると、該爪片21がステイ20の上面20cと平行になる一方、押え込む力が解除されると、爪片21がステイ20の上面20cから離間して斜め上方に延びるように構成されている。したがって、スリット部15に差し込んだステイ20をソレノイドバルブ30の切込溝35に係合させる際には、爪片21がステイ20の上面20cと平行に畳まれた状態になるので、ステイ20の差し込みの邪魔にならずに済む。その一方で、爪片21が切込溝35を越えると、畳まれていた爪片21が弾性でステイ20の上面20cから離間する。こうして、図8に示すように、爪片21の先端がソレノイドバルブ30のスリーブ31に対向した状態になる。したがって、ステイ20が抜ける方向(後側)に移動しようとすると、爪片21がソレノイドバルブ30のスリーブ31に当接してその移動が規制される。これにより、スリット部15に差し込んだステイ20が抜けることを防止できる。
次に、本発明の第6実施形態について説明する。図9は、第6実施形態にかかる取付構造を示す図で、制御ボディ10を車両に設置した状態(制御ボディ10を取り付けた変速機を車両に搭載した状態)を示す図である。第6実施形態の取付構造では、制御ボディ10は、車両に搭載された状態で、装着部12を設けた取付面11が縦向きになり、かつ、スリット部15が上下方向に延びるように設置されている。スリット部15は上側の後端15bが開かれており、下側の先端15aが立壁16で塞がれている。そして、ステイ20は、上下方向に延びるスリット部15に対して、上方から下方に向かって差し込まれるようになっている。
11 取付面
12 装着部
13 挿入穴(挿入部)
15 スリット部
15a 先端
15b 後端
16 立壁
17 ボルト(他の部材)
18 カバー(他の部材)
19 ボルト
20 ステイ(係止部材)
20a 先端
20b 後端
20c 上面
21 爪片(当接部)
30 ソレノイドバルブ(弁体)
31 スリーブ(外周面)
35 切込溝
36 面取部
Claims (5)
- 取付面を有するボディと、
前記ボディの前記取付面上で該取付面に沿う向きに開口する挿入部と、
前記挿入部に対して軸方向に挿入されて該挿入部に回転可能に収容される柱形状の弁体と、
前記取付面上で前記挿入部に対する前記弁体の挿入方向に対して交差する方向に延びるスリット部と、
前記弁体の外周面に形成した切込溝と、
前記挿入部に収容された前記弁体を係止するための長尺状の係止部材と、を備え、
前記切込溝の少なくとも一方の端部には、該切込溝を掘り下げて面取りしてなる面取部が設けられており、
前記弁体を前記挿入部に挿入した状態で、該弁体を回転させて前記切込溝を前記スリット部側に向けて、前記スリット部に差し込んだ前記係止部材を前記切込溝に係合させることで、前記挿入部に収容した前記弁体の抜け止め及び回り止めを施すように構成した
ことを特徴とする弁体の取付構造。 - 取付面を有するボディと、
前記ボディの前記取付面上で該取付面に沿う向きに開口する挿入部と、
前記挿入部に対して軸方向に挿入されて該挿入部に回転可能に収容される柱形状の弁体と、
前記取付面上で前記挿入部に対する前記弁体の挿入方向に対して交差する方向に延びるスリット部と、
前記弁体の外周面に形成した切込溝と、
前記挿入部に収容された前記弁体を係止するための長尺状の係止部材と、を備え、
前記取付面上には、複数の前記弁体それぞれを挿入させる複数の前記挿入部が並べて配置されており、
前記スリット部は、前記複数の挿入部に対応する位置に跨って延びており、
複数の前記弁体それぞれの前記切込溝が前記スリット部側を向くように前記複数の弁体それぞれを順に回転させて向きを揃えながら、前記スリット部に差し込んだ前記係止部材を前記切込溝に係合させることで、一の前記係止部材で複数の前記弁体の抜け止め及び回り止めがなされるように構成し、
前記係止部材は、その長手方向に沿って異なる幅寸法の部分を有しており、かつ、複数の前記弁体が備える前記切込溝を互いに異なる深さ寸法に設定することで、前記スリット部とそれに対向する複数の前記切込溝それぞれとの間の寸法を前記係止部材の幅寸法に対応させた
ことを特徴とする弁体の取付構造。 - 前記係止部材には、該係止部材を前記スリット部に差し込んだ状態で前記弁体に当接する当接部が設けられており、
前記当接部が前記弁体に当接することで、前記係止部材が前記スリット部から抜ける方向へ移動することが規制される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の弁体の取付構造。 - 前記ボディに取り付けた他の部品を備え、
前記他の部品を前記スリット部に差し込んだ前記係止部材に当接させることで、前記係止部材が前記スリット部から抜ける方向へ移動することが規制されるように構成した
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の弁体の取付構造。 - 前記ボディが車両に搭載された状態で、前記取付面が縦向きになり、かつ、前記スリット部が上下方向に延びるように設置され、
前記係止部材は、前記スリット部に対して上方から下方に向けて差し込まれて設置される
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の弁体の取付構造。
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