JP5528298B2 - 液晶光学素子 - Google Patents

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Description

本発明は、電極を形成した基板の間に液晶を挟んで構成され、印加する電圧により焦点距離を制御することができる小型の液晶光学素子に関するものである。
従来、液晶を用いた光学素子として、一対の透明基板と透明基板上に形成された一対の透明電極と透明基板間に挟持された液晶層とを備え、電極間に印加される電圧の大きさに応じて焦点距離を変化し得る液晶光学素子が知られている。この種の液晶光学素子としては、例えば、携帯電話機、携帯情報端末機(PDA)もしくはデジタル機器等における超小型カメラに内蔵され、オートフォーカス機能やマクロ−ミクロ切替機能を持つ液晶光学素子、または、光ディスク装置において、光ピックアップによる記録・再生時に生ずる収差を補正するために用いる液晶収差補正素子などがある。
しかし、このような液晶光学素子では、低温になるにつれて液晶の粘度が高くなってしまうため、印加電圧に対する液晶の応答が遅くなり、例えば液晶レンズの場合、レンズ特性の低下、焦点合わせまでの時間が長くかかってしまうという問題点があった。
このような問題点を解決するために、液晶セルを加熱するためのヒータを設けた液晶レンズが提案されている(例えば、特許文献1)。
特許文献1に記載されている液晶レンズは、図6に示すように、透明なガラス基板である第1の基板2と第2の基板3とを備え、その第1の基板2上には、第1の透明電極2aと複数の端子2bとが設けられ、第2の基板3上には第2の透明電極3aが設けられている。シール材4を介することによって、2つの基板2および3は、所定の間隔を持って液晶4を挟んで貼り合わされ、これによって液晶セル1が構成されている。この液晶セルの上面にヒータ6aと電極配線パターン7とが形成されたフレキシブル基板6が設けられている。また、フレキシブル基板の一端に、即ち第1の基板2の延設部9に、液晶セルの温度を検出するための温度センサ8が設けられている。この温度センサ8の検出温度に応じて、ヒータ6aが制御される。
特開2008−209614号公報
しかしながら、特許文献1に記載されている液晶レンズにおいては、温度センサ8が第1の基板2の延設部9に配置される構造となっているため、温度センサ8により検出された温度は液晶セル周囲の温度であり、液晶層の実際の温度ではなく、両者間には大きな温度差が存在する。即ち、このような構成では、液晶セル内部の液晶層の温度を正確に測定することができない。そのため、正確なヒータ制御もできない。
また、特許文献1に記載されている液晶レンズにおいては、温度センサ8が液晶セル1の外側に配置されているため、液晶レンズ全体の寸法が大きくなり、小型化することが困難である。
さらに、特許文献1に記載されている液晶レンズにおいては、ヒータが液晶レンズの外側に配置さているため、熱効率が悪く、加熱する時間がかかる。そのため、カメラ等の機器に組み込んだ場合、電源オン時の対応に時間がかかる問題点があった。
従って、本発明は従来技術の上述した問題点を解消するものであり、本発明の目的は、液晶光学素子内部の液晶層の温度をより正確に測定することができ、かつ液晶光学素子の小型化を図ることができる液晶光学素子を提供することにある。
本発明によれば、コモン電極が形成された第1の基板と、複数のセグメント電極が形成された第2の基板と、第1の基板と第2の基板との間にシール材を介して封入された液晶層と、第1の基板と第2の基板との間、かつ液晶層と接触可能な位置に配置され、この液晶層の温度を検出する温度検出手段とを備えている液晶光学素子が提供される。
温度検出手段が第1の基板と第2の基板との間、かつ液晶層と接触可能な位置に配置されているため、液晶光学素子内部の液晶層の温度をより正確に測定することができ、かつ液晶光学素子の小型化を図ることができる。
温度検出手段は、前記第1の基板の前記コモン電極が形成された面上に熱電対のパターンを形成した薄膜熱電対であることが好ましい。これにより、液晶光学素子の厚さ方向の寸法を変更せずに、温度検出手段を液晶層に接触可能な位置に配置することができ、液晶層の実際の温度を検出することができる。
コモン電極の周辺に液晶層を加熱するヒータが配置され、温度検出手段の検出温度に応じて、ヒータの駆動を制御するように構成されていることが好ましい。これにより、ヒータと温度検出手段を共に液晶光学素子の内部に設け、一体化することで、低コスト、かつ小型化を図ることが可能となる。
液晶光学素子の少なくとも互いに対向する側面上に複数の電極端子が設けられていることが好ましい。これにより、従来のように、片方のガラス基板を長くし電極を引き出す部を形成することが必要なく、接続の信頼性を確保することができると共に、小型化ができる。
温度検出手段は、第1の基板のコモン電極が形成された面上に形成された温度検出手段とヒータ機能を一体化した抵抗体パターンであり、該抵抗体パターンは外部制御回路により時分割で温度検出手段又はヒータとして機能することが可能にされていることが好ましい。これにより、液晶光学素子の厚さ方向の寸法を変更せずに、温度検出手段を液晶層に接触可能な位置に配置することができ、液晶層の実際の温度を検出することができる。また、温度検出手段とヒータ機能を一体化した抵抗体パターンであるため、パターンを形成するために所要する面積が少なく、かつパターンが簡単になる。さらに、温度検出手段とヒータを液晶光学素子の内部に一体化でき、かつ端子の数を削減することができる。
また、温度検出手段とヒータ機能を一体化した抵抗体パターンは、コモン電極の周辺に形成されていることが好ましい。これにより、温度検出手段とヒータを共に液晶層と直接接触することができる。さらに、抵抗体パターンは、ITO材料を用いてコモン電極と同時に形成されることが好ましい。これにより、単独にヒータを形成する工程をなくすことができ、生産効率を向上することができる。
本発明によれば、液晶光学素子の内部に温度検出手段を内蔵させることで、液晶光学素子内部の液晶層の温度をより正確に測定することができ、かつ液晶光学素子の小型化を図ることができ、かつ液晶光学素子の低コスト化を図ることができる。また、温度検出手段およびヒータが液晶層と直接接触できるように配置さているため、加熱効率を向上し、加熱する時間を短縮することができると共に、温度変化に即対応することが可能になる。そのため、液晶光学素子の応答時間が短い、かつ消費電力が少ない。液晶光学素子の特性を向上することができる。
本発明の第1の実施形態における液晶光学素子の構成を示す斜視図である。 図1に示した液晶光学素子の構成を概略的に示す分解図である。 図1に示した液晶光学素子の構成を概略的に示すA−A線断面図である。 本発明の第2の実施形態における液晶光学素子の構成を示す斜視図である。 図4に示した液晶光学素子の構成を概略的に示す分解図である。 従来の液晶光学素子の構成を概略的に示す断面図である。
以下、本発明に係る液晶光学素子の実施形態を、図を参照して説明する。
図1は本発明の第1の実施形態における液晶光学素子100の構成を示しており、図2はこの液晶光学素子100の内部構成を概略的に示しており、図3は液晶光学素子100のA−A線断面を示している。なお、図2及び図3においては、第1の基板10と第2の基板20の内側角部に形成された導電パターンは図示を省略している。
図1〜図3に示すように、液晶光学素子100は、第1の基板10と、第2の基板20と、第1の基板10と第2の基板20との間にシール材30を介して封入された液晶層40と、第1の基板10上に形成された第1の透明電極50と、第2の基板20上に形成された第2の透明電極60及び第3の透明電極70と、第1の透明電極50の周辺に配置されたヒータ80と、第1の基板10と液晶層40との間に配置された温度検出手段90と、複数の電極端子V,V,V,VおよびVとを備えている。
なお、図2及び図3においては、第1の透明電極50、第2の透明電極60および第3の透明電極70と液晶層40との間に一般的に設けられる配向膜や、第1の基板10と第2の基板20とに設けられる透明絶縁層や、反射防止膜等は図示を省略している。
第1の基板10および第2の基板20の各々は、透明ガラス基板から構成されている。第1の基板10と第2の基板20との間にシール材30により液晶充填領域を形成されており、この液晶充填領域内に液晶が封入されている。
第1の透明電極50は、コモン電極であり、ITO(酸化インジウム・スズ)材料を用いて第1の基板10の内面上に形成されている。この第1の透明電極50は、例えば円形に形成され、電極端子Vに電気的に接続されている。また、第1の透明電極50の表面には配向膜が形成されている。
第2の透明電極60は、セグメント電極であり、ITO材料を用いて第2の基板20の内面上の中央部に形成されている。この第2の透明電極60は、例えば円形に形成され、かつ電極端子Vに電気的に接続されている。この電極端子Vを介して独立した制御電圧を印加できるように構成されている。
第3の透明電極70は、セグメント電極であり、ITO材料を用いて第2の基板20の内面上の第2の透明電極60の周辺に形成されている。この第3の透明電極70は、中央部に円形の切欠部を有する形状に形成され、かつ電極端子Vに電気的に接続されている。この電極端子Vを介して独立した制御電圧を印加できるように構成されている。
ヒータ80は、図2に示すように、第1の基板10の内側の表面上に第1の透明電極50を囲むように形成されている。このヒータ80は、電極端子VおよびVに電気的に接続されている。ヒータ80の形状は、特に限定しない。例えば第1の透明電極50を囲むように複数の円弧状又は直線状のパターンに形成してもよい。なお、ヒータ80は、第1の基板10又は第2の基板20の外表面上に形成してもよい。
温度検出手段90は、第1の基板10の内側の表面上に真空蒸着法又はスパッタ法により直接的にパターン形成した薄膜の熱電対である。この温度検出手段90の検出部はシール材30が囲む範囲内に配置されている。この例において、温度検出手段90は、第1の基板10と液晶層40との間に配置されている。この温度検出手段90は、電極端子VおよびVに電気的に接続されている。
また、温度検出手段90は、透光性材料から形成されることが望ましい。なお、温度検出手段90が遮光性材料である場合、液晶光学素子100の光通過領域に設けることができないので、光通過領域以外の位置、かつ液晶に接触することができる位置に温度検出手段90を配置することが望ましい。
電極端子V,V,V,VおよびVの各々は、液晶光学素子100の側面に位置する側面端子部と、液晶光学素子100の表面に位置する表面端子部とから構成されている。側面端子部は、液晶光学素子100の側面上に導電材料による導電パターンを印刷することにより形成されたものである。一方、表面端子部は、液晶光学素子100の上表面における側面端子部に対応する位置に、導電材料による所定面積(例えば、1/4円形)の導電パターンを印刷することにより形成されたものである。
電極端子Vは第2の透明電極60に電気的に接続され、電極端子Vは第3の透明電極70に電気的に接続され、電極端子Vは第1の透明電極50、ヒータ80および温度検出手段90に電気的に接続され、電極端子Vはヒータ80に電気的に接続され、電極端子Vは温度検出手段90に電気的に接続されている。
以下、液晶光学素子100の製造方法について説明する。
液晶光学素子100の製造する際に、まず、上側の基板(単一の素子の場合、基板20となる)を所定寸法に加工する。例えば、厚さ150μmのシート状ガラス基板を200mm×200mmの寸法となるように加工する。このシート状ガラス基板には複数の素子を形成できる。次に、上側の基板の外側表面にITO膜を積層し、電極を形成する。ここでは、エッチング等によるパターンニング処理を行って素子ごとに第2の透明電極60と第3の透明電極70とを形成する。次いで、各素子の角部に(切断線の交差する位置を中心とする)導電材料による導電パターンを印刷する。ここでは、例えば基板の両面の同じ位置に導電パターンを印刷する。次に、上側の基板の電極が形成される側の表面に高抵抗膜を積層する。さらに配向膜を積層し、配向処理を行う。配向膜は、ポリイミド(PI:polyimide)等の液晶配向膜である。配向処理した後、上側の基板の表面上に反射防止膜(AR膜)を積層する。
また、下側の基板(単一の素子の場合、基板10となる)を所定寸法に加工する。例えば、厚さ150μmのシート状ガラス基板を200mm×200mmの寸法となるように加工する。次に、下側の基板の内側(液晶を充填する側)の表面にITO膜を積層し、電極を形成する。ここでは、エッチング等によるパターンニング処理を行って素子ごとにコモン電極を形成する。また、コモン電極の周辺にヒータ80を形成し、同時に温度検出手段90も形成する。次いで、各素子の上面および下面の角部に(切断線の交差する位置を中心とする)導電材料による導電パターンを印刷する。ここでは、例えば基板の両面の同じ位置に導電パターンを印刷する。次いで、下側の基板の電極が形成される側の表面に配向膜を積層し、配向処理を行う。次いで、素子ごとに液晶を封入する液晶充填領域を形成するために、ギャップ材を混入したシール材をリング状に印刷する。その後、液晶滴下装置を用いてリング状のシール材の内側に液晶を滴下する。
次いで、上側の基板と下側の基板とを組み合わせて、複数の液晶光学素子からなる液晶素子ブロックを組み立てる。次いで、組み立てた液晶素子ブロック基板を短冊状ブロックに切断する。次いで、切断して得た短冊状ブロックの側面に導電材料による導電パターンを印刷し、側面端子部を形成する。導電パターンは、短冊状ブロックの表面に印刷された導電パターンに対応する位置に印刷される。
最後に、このようにして作製された短冊状ブロックをスライサー等を用いて切断し、個々の液晶光学素子100、即ち製品サイズに分離する。これにより、図1に示す液晶光学素子100が得られる。
このように、本実施形態における液晶光学素子100は、第1の基板10と、第2の基板20と、第1の基板10と第2の基板20との間にシール材30を介して封入された液晶層40と、第1の基板10上に形成された第1の透明電極50と、第2の基板20上に形成された第2の透明電極60および第3の透明電極70と、第1の透明電極50の周辺に配置されたヒータ80と、第1の基板10と液晶層40との間に配置された温度検出手段90と、複数の電極端子V,V,V,VおよびVとから構成されている。
この液晶光学素子100は、第2の透明電極60および第3の透明電極70に与えられる電圧を変化させることにより、焦点位置を移動させることができる。これにより、光に対する屈折率を電気的に制御することができ、焦点可変レンズや収差補正素子として有益な機能素子となる。
温度検出手段90が第1の基板10と液晶層40との間に配置されているため、液晶光学素子100内部の液晶層40の温度をより正確に測定することができ、かつ液晶光学素子100の小型化を図ることができる。
また、温度検出手段90は、第1の基板の前記コモン電極が形成された面上に熱電対のパターンを形成した薄膜熱電対であり、第1の基板10と液晶層40との間に配置されることにより、液晶光学素子の厚さ方向の寸法を変更せずに、温度検出手段90を液晶層40に接触可能な位置に配置することができ、液晶層の実際の温度を検出することができる。
また、ヒータ80と温度検出手段90とを共に液晶光学素子100の内部に設け、一体化することで、簡易な構成となり、低コスト化が実現でき、かつ小型化を図ることが可能となる。また、温度制御によって電圧に対する液晶の応答速度が速くなり、液晶光学素子100の性能を向上させることができる。
第1の基板10と第2の基板20との間に液晶層40が封入された液晶光学素子の少なくとも対向する側面に複数の電極端子を設けることにより、従来のように、片方のガラス基板を長くし引き出し電極を形成する必要がなく、接続の信頼性を確保することができると共に、液晶光学素子100の小型化を図ることができる。
図4は本発明の第2の実施形態における液晶光学素子200の構成を示しており、図5はこの液晶光学素子200の内部構成を概略的に示している。なお、図5においては、第1の基板10と第2の基板20の内側角部に形成された導電パターンは図示を省略している。
図4及び図5に示すように、液晶光学素子200は、第1の基板10と、第2の基板20と、第1の基板10と第2の基板20との間にシール材30を介して封入された液晶層40と、第1の基板10上に形成された第1の透明電極50と、第2の基板20上に形成された第2の透明電極60及び第3の透明電極70と、第1の透明電極50の周辺に配置されたヒータ80A(兼温度検出手段90A)と、第1の基板10と液晶層40との間に配置されたと、複数の電極端子V,V,V,およびV(V)とを備えている。
この液晶光学素子200は、ヒータ80Aと温度検出手段90Aとを一体化し、電極端子VとVとが一つの端子を共用する以外に、上述した液晶光学素子100と同様な構成を有している。ここで、その詳細な説明を省略する。なお、液晶光学素子200の製造方法は、上述した液晶光学素子100とほぼ同様である。
ヒータ80Aと温度検出手段90Aは、図5に示すように、第1の基板10の内側の表面上に第1の透明電極50を囲むように形成されているITO材料の抵抗体パターンである。この抵抗体パターンは、第1の透明電極50と同時に形成されることが好ましい。また、抵抗体パターンからなるヒータ80Aと温度検出手段90Aは、電極端子V(V)およびVに電気的に接続されている。なお、ヒータ80Aと温度検出手段90Aの形状は、特に限定しない。例えば第1の透明電極50を囲むように複数の円弧状又は直線状のパターンに形成してもよい。
また、ヒータ機能と温度検出機能を有する抵抗体パターンの抵抗値と温度の関係がある係数で変化する特性を有する。例えば、抵抗体パターンの抵抗値と温度とが比例する関係を有する。そのため、抵抗体パターンの抵抗値、温度係数に基づいて温度を検出することが可能である。外部制御回路により抵抗体パターンを時分割でヒータ80A又は温度検出手段90Aとして機能することが可能にされている。即ち、機器に組み込んだ場合、外部制御回路によりヒータ80Aと温度検出手段90Aとを切り替えることができ、ヒータ80Aとして加熱する時間帯と温度検出手段90Aとして温度測定時間帯を有し、かつそれぞれ設定、制御することができる。
このような構成では、抵抗体パターンに電圧を印加しないとき、抵抗体パターンの抵抗値と温度との関係から温度を検出し、抵抗体パターンが温度検出手段90Aとして機能する。検出された温度で外部制御回路により加熱する必要があるか否かを判断する。ここで、加熱する必要があると判断された場合、電極端子V(V)を介して抵抗体パターンに電圧を印加する。抵抗体パターンに電圧を印加すると、抵抗体パターンから熱が発生し、ヒータ80Aとして機能する。所定時間の加熱を行った後、電源をオフにし、再び抵抗体パターンが温度検出手段90Aとして機能する。即ち、動作中に「測定」→「判断」→「加熱」(もしくは所定間隔で再「測定」)という動作を繰り返すことで、液晶の温度を制御する。
本実施形態の液晶光学素子200は、上述した液晶光学素子100と同様な効果が得られる。また、ヒータ80Aと温度検出手段90Aとを一体化することにより、パターンを形成するために所要する面積が少なく、かつパターンが簡単になる。また、熱電対とヒータを液晶光学素子の内部に一体化でき、かつ端子の数を削減することができる。さらに、ITO材料を用いて抵抗体パターンを第1の透明電極50と同時に形成することで、単独にヒータを形成する工程をなくすことができ、生産効率を向上することができる。
なお、上述した実施形態においては、1層の液晶を有する液晶光学素子について説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、2層以上の液晶層を有する液晶光学素子であってもよい。この場合、例えば各層に温度検出手段を設けるように構成してもよい。なお、複数の液晶光学素子を重畳してなる多重構造の液晶光学素子としてもよい。
また、上述した実施形態の液晶光学素子100において、温度検出手段90を液晶光学素子100の光通過領域、または光通過領域以外の位置、かつ液晶に接触することができる位置に配置するものとしたが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、液晶に接触せず、シール材30の周辺に配置するように構成してもよい。この場合も図6に示す従来の液晶レンズより液晶層の温度を正確に測定することができる。
また、上述した実施形態においては、液晶光学素子100および200がセグメント電極として第2の透明電極60と第3の透明電極70とを有しているが、本発明はこれに限定されるものではない。例えば、複数の同心円リング状のセグメント電極を有するように構成してもよい。この場合、電極の数に応じて角部以外の側面に端子を形成するように構成してもよい。
この発明は、携帯電話機、携帯情報端末機(PDA)またはデジタル機器等において超小型カメラが内蔵され、オートフォーカス機能やマクロ−ミクロ切替機能を持つ液晶光学素子として、および、光ディスク装置において、光ピックアップによる記録・再生時に生ずる収差を補正するために用いる液晶収差補正素子として利用できる。
10 第1の基板
20 第2の基板
30 シール材
40 液晶層
50 第1の透明電極
60 第2の透明電極
70 第3の透明電極
80,80A ヒータ
90,90A 温度検出手段
100,200 液晶光学素子
,V,V,V,V 電極端子



Claims (5)

  1. 電極を形成した基板の間に液晶を挟んで構成される液晶光学素子であって、
    コモン電極が形成された第1の基板と、
    複数のセグメント電極が形成された第2の基板と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間にシール材を介して封入された液晶層と、
    前記第1の基板と前記第2の基板との間、かつ前記液晶層と接触可能な位置に配置され、該液晶層の温度を検出する温度検出手段と、
    前記コモン電極、前記複数のセグメント電極及び前記温度検出手段をそれぞれ接続する複数の電極端子とを備え、
    前記複数の電極端子の各々は、導電材料による導電パターンを印刷することにより形成され、当該液晶光学素子の側面に位置する側面端子部と、当該液晶光学素子の表面上に位置する表面端子部とから構成されていると共に
    前記コモン電極の周辺に前記液晶層を加熱するヒータが配置され、前記温度検出手段の検出温度に応じて、前記ヒータの駆動を制御するように構成されている
    ことを特徴とする液晶光学素子。
  2. 前記温度検出手段は、前記第1の基板の前記コモン電極が形成された面上に熱電対のパターンを形成した薄膜熱電対であることを特徴とする請求項1に記載の液晶光学素子。
  3. 前記温度検出手段は、前記第1の基板の前記コモン電極が形成された面上に形成された熱電対とヒータ機能を一体化した抵抗体パターンであり、該抵抗体パターンは外部制御回路により時分割で熱電対又はヒータとして機能することが可能にされていることを特徴とする請求項1又は2に記載の液晶光学素子。
  4. 前記抵抗体パターンは、前記コモン電極の周辺に形成されていることを特徴とする請求項3に記載の液晶光学素子。
  5. 前記抵抗体パターンは、ITO材料を用いて前記コモン電極と同時に形成されることを特徴とする請求項3又は4に記載の液晶光学素子。
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