JP5526816B2 - 撮像素子のハウジング構造 - Google Patents

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Description

本発明は、撮像素子を保持してデジタルカメラなどの光学機器に装着される撮像素子のハウジング構造に関する。
従来、デジタルカメラに搭載されている撮像素子には、特許文献1、2に示されているように、平面状の金属板が撮像素子の背面に固定され、又は撮像素子のパッケージと一緒にモールドされている(以下、「撮像素子ブロック」という)。この金属板は、撮像素子ブロックをカメラの基準位置に精度良く配置するための部材でもあり、撮像素子ブロックはこの金属板を介してカメラボディの固定構造に装着される。
撮像素子の発熱は、まずこの金属板に伝達されて撮像素子が冷却されるが、金属板に熱が溜まり温度が上昇するに従って、金属板による冷却効果は低下する。冷却を継続するためには、金属板の熱を他の部材に伝達するなどして放熱させて、金属板の温度上昇を緩和させ、撮像素子との温度差を大きく保つことが望まれる。
特開2003−332549号公報 特開2002−9264号公報 特開2009−81715号公報
しかし、撮像素子ブロックは一般にカメラの構造部材に固定されているが、従来、その構造部材は平面状の金属板あるいは樹脂の成形品であった。樹脂は熱伝導率が低いため冷却効果は期待できない。金属板であったとしても、平面形状では金属板と接触できるのはその一面に限られる。加えて、その一面には、一般にピント調整や位置決めなどの機構が配置されているため、熱伝達のために割ける接触面積は狭い。従って、伝熱効果を上げるには接触面積を広くすることが望まれるが、従来構成では困難であった。
放熱板を大きくする構造として、レンズ鏡筒を利用する構成が提案されている(特許文献1)。この従来技術では、撮像素子ブロックの金属板を、金属製のレンズ鏡筒の端面部に装着して、撮像素子ブロックの熱がレンズ鏡筒に伝わるように形成してある。しかしながらレンズ鏡筒に熱が伝わると、レンズ鏡筒に温度分布が生じてしまい、部分的に膨縮するので、レンズ鏡筒内に収納されたレンズ群の間隔が変化し、又光軸が傾く虞れがある。
本発明は、かかる従来技術における撮像素子の熱対策に関する課題に鑑みてなされたものであって、放熱、冷却効果の高い、撮像素子のハウジング構造を提供することを目的とする。
この課題を解決するために本発明は、撮像素子及びその受光面と平行な方向に延出した取付部を有する撮像素子ブロックと、該撮像素子ブロックを保持して光学機器に装着されるハウジング部材とを有し、前記撮像素子ブロックの複数箇所に、前記受光面と平行な平行面及び前記受光面と直交する直交面を設けたこと;及び前記ハウジング部材を熱良導体によって形成し、かつ該ハウジング部材の複数箇所に、前記撮像素子ブロックの複数箇所の前記平行面及び直交面とそれぞれ直接は伝熱部材を介して接触する、前記撮像素子ブロックの熱が伝達される伝熱面を設けたこと;を特徴とする
前記ハウジング部材は、前記撮像素子ブロックの周囲を囲む筒状部を有し、該筒状部の内周面に、前記撮像素子ブロックの直交面と接触する前記伝熱面が形成されていることが実際的である。
前記ハウジング部材は、前記筒状部の内周面から突出する、前記伝熱面を有するフランジ部を有することが好ましい。
より好ましくは、ハウジング部材にはさらに、搭載された光学機器の外装板と直接接触して又は伝熱部材を介してハウジング部材の熱を前記外装板に伝える伝熱面を備える。前記ハウジング部材の前記撮像素子ブロックに対する伝熱面と前記外装板に対する伝熱面は、対向位置に設定することが好ましい。
前記筒状部の外周面と前記外装板との直接又は伝熱部材を介した接触面積の総和は、前記フランジ部前記撮像素子ブロックとの直接又は伝熱部材を介した接触面積の総和よりも大きく設定することが好ましい。
前記ハウジング部材は、熱良導体の金属で形成するのが実際的である。また前記伝熱部材は、カーボン、カーボングラファイト、シリコン又はゲルで形成することができる。
本発明によれば、撮像素子ブロックを保持するハウジング部材が熱良導体で立体形状に形成され、立体形状の複数の面の伝熱面に直接接触して又は伝熱部材を介して撮像素子ブロックの熱が伝わるので、撮像素子ブロックとハウジング部材との間の熱伝達係数が大きくなり、撮像素子ブロックの熱が伝熱面を介してハウジング部材に迅速に伝わり、伝わった熱が素早くで拡散されるので、撮像素子ブロックを冷却する能力が高く、撮像素子ブロックの温度上昇が抑えられる。
本発明を適用したデジタル中判一眼レフカメラのカメラボディに係る実施形態を光軸で縦断した断面図である。 同カメラボディの実施形態を光軸で横断した横断面図である。 同カメラボディのマウントから撮像素子ハウジング、撮像素子ブロックまでの主要部材を分解して示した斜視図である。 同撮像素子ハウジングの背面図である。 同撮像素子ハウジングに、撮像素子ブロックを装着した背面図である。 図5の切断線VI−VIに沿う断面図である。
以下本発明の実施形態について、添付の図面を参照して詳細に説明する。図1、図2は、本発明を適用した中判デジタル一眼レフカメラのカメラボディの実施形態を、光軸で縦断、横断して主要部材を示した断面図である。この中判一眼レフカメラは、銀塩フィルムカメラにおけるブローニー版645タイプに相当する。
カメラボディ10は、外観を構成する外装板11の正面に、図示しない撮影レンズを着脱自在に支持するレンズマウント13を備えている。このレンズマウント13より後方のカメラボディ10内に、設計上の光軸Oに沿って順に、メインミラー20、シャッター装置30及び撮像素子ブロック40が配置されている。メインミラー20の上方には、撮影レンズを通った被写体光束によって形成される被写体像を観察するファインダー装置が配置されている。ファインダー装置は、メインミラー20で反射した被写体像が形成されるフォーカシングスクリーン21、フォーカシングスクリーン21に形成された被写体像を撮影者が正立像として観察するための、コンデンサレンズ22、トラピゾイドプリズム23及び接眼光学系24を備えている。なお、接眼光学系24のレンズ群は省略してある。
メインミラー20は、ミラーボックス50内に揺動自在に枢支され、フォーカシングスクリーン21はミラーボックス50の上部開口に配置され、シャッター装置30はミラーボックス50の後部開口に配置されている。ミラーボックス50は、略直方体のフレームを基本構造体としていて、カメラボディ10の基本構造体(フレーム)に取り付けられ、また、外装板(外装部材)11等が取り付けられる。シャッター装置30は縦走りフォーカルプレーンシャッターであって、通常、先幕によって撮像素子ブロック40への光路を遮断している。また、メインミラー20は、撮影レンズを通った被写体光束をフォーカシングスクリーン21に向けて反射する観察位置と、フォーカシングスクリーン21と対向する位置まで上昇して被写体光束を通過させる撮影位置とに揺動(アップダウン)する。
撮像素子ブロック40は、CCD又はCMOSイメージセンサ等のチップがパッケージされた撮像素子41と、撮像素子41の前面に装着された、ローパスフィルター、赤外カットフィルターなどの光学フィルター42と、撮像素子41の背面に接着された取付板43と、取付板43の背面に装着された回路基板44を備えている。撮像素子41は通常、撮像素子チップがセラミック等のパッケージに封入されている。そしてこの撮像素子41の背面に、取付板43が接着されている。さらに取付板43の背面には、スペーサを介して回路基板44が装着されている。撮像素子41の受光面41b側には、フォトダイオードがマトリクス状に多数配置されており、長方形状の撮像領域を形成している。ここで、受光面41bの長辺と平行な方向をX軸、X軸方向(左右方向)、短辺と平行な方向をY軸、Y軸方向(上下方向)、受光面41bの法線と平行な方向(光軸方向)をZ軸、Z軸方向とし、X、Y、Z軸は互いに直交するものと定義する。なお、撮像素子41の背面から信号ピン群41aが突出していて、これらの信号ピン群41aは、取付板43の切り欠き領域を抜けて、回路基板44に形成された信号ピン孔群44aに嵌る(図3、図5)。
この撮像素子ブロック40は、背面視、取付板43の外形の方が撮像素子41の外形よりも大きく形成されていて、撮像素子41の両側から外方にその受光面と平行に延出した部分が取付部43aを構成している(図2、図3)。そして撮像素子ブロック40は、この取付部43aを介して撮像素子ハウジング60に固定される。この取付板43は通常、熱良導体であるアルミニウム合金などの金属で形成されている。取付部43aは、光軸方向前後の面が撮像素子ブロック40の複数箇所に設けた受光面41aと平行な平行面となり、外周端面(側面)43bが撮像素子ブロック40の複数箇所に設けた受光面41aと直交方向の直交面になっている(図1、図3)。
撮像素子ハウジング60は、撮像素子ブロック40の周囲を囲み、光軸Oに沿う前後方向での二面が開放された箱形状の筒状部を有している。つまり撮像素子ハウジング60は、撮像素子ブロック40を囲む筒状部61と、筒状部61の内周面に、撮像素子ブロック40が固定されるフランジ部62が形成されている。筒状部61は、背面から見て、略長方形に形成されていて、フランジ部62は、筒状部61の内周面に沿って突設され、後側の面が、撮像素子ハウジング60がミラーボックス50の後端部に取り付けられたときに光軸Oと直交する一面内に含まれるように形成されている。撮像素子ハウジング60の筒状部61の内周面は、撮像素子ブロック40の複数箇所の直交面に対向する伝熱面となっている。撮像素子ハウジング60のフランジ部62は、その光軸方向前後面と内周端面が、撮像素子ブロック40の複数箇所の平行面及び直交面と対向する伝熱面をなしている。
フランジ部62の後側の面には複数の伝熱部材71a乃至71eが装着されている。撮像素子ブロック40は、取付部43aがフランジ部62に対向し、取付部43aが伝熱部材71a乃至71eに面接触してフランジ部62とで挟圧するように撮像素子ハウジング60に固定される。図4に撮像素子ハウジング60の背面を示したように伝熱部材71a乃至71eは、左側部に2個の伝熱部材71a、71b、右側部に3個の伝熱部材71c、71d、71eが、それぞれの位置を異ならせて配置されている。これらの伝熱部材71a乃至71eと面接触する撮像素子ハウジング60のエリアがそれぞれ伝熱面60a乃至60eになる。伝熱部材71a乃至71eは、例えば放熱シリコンゴムシートである。
撮像素子ハウジング60の側面に位置する伝熱部材71a乃至71cはシート状に形成されていて、フランジ部62から筒状部61の内周面に張り付くように断面L字形状に折り曲げられて密着している。そして各伝熱部材71a乃至71cは、取付部(平行面)43aとフランジ部(伝熱面)62とに面接触して挟圧されるとともに、取付部43aの外周端面(側面、直交面)43bと筒状部61の内周面(伝熱面)にも面接触する(図6)。伝熱部材71a乃至71cは、受光面41aと平行な平行面であるフランジ部62の前面(伝熱面)と取付部43aの背面(平行面)とを接続し、受光面41aと直交方向の直交面(伝熱面)である筒状部61の内周面と取付部43aの外周端面(側面、直交面)43bとを接続している。撮像素子ハウジング60の筒状部61及びフランジ部62が伝熱部材71a乃至71cと面接触するエリアは伝熱面60a乃至60cに含まれる。
撮像素子ハウジング60の角部に位置する伝熱部材71d、71eは、断面L字状のシート状に形成されていて、フランジ部62と、筒状部61の二つの内周面の計3つの面が交わる角部においてフランジ部62及び上記二つの内周面に張り付くように折り曲げられて密着している。そして各伝熱部材71d、71eは、取付部43aとフランジ部62の対向面間に面接触して挟圧されるとともに、取付部43aの互いに接する側面(端面、直交面)43bと筒状部61の二つの内周面(伝熱面)とに接触する。これらの伝熱部材71d、71eが接する撮像素子ハウジング60のフランジ部62及び筒状部61の両内周面も伝熱面60d、60eに含まれる(図6)。なお、伝熱部材71a乃至71eと接触する取付部43aの各面は、撮像素子41の熱を伝熱部材71a乃至71eに伝える伝熱面でもある。
これらのフランジ部62及び取付板43の取付部43aには、撮像素子ハウジング60と撮像素子ブロック40とを位置決め固定するためのボス62a及びボス穴43cが3組形成されている。撮像素子ブロック40は、各ボス穴43cを対応するボス62aに嵌入させて、各ボス62aにねじ63をねじ込んで、取付板43とフランジ部62との間に伝熱部材71a乃至71eを挟圧した状態で、撮像素子ハウジング60に固定される。伝熱部材71a乃至71eは、弾性変形可能なスペーサとしての機能も発揮するので、撮像素子ブロック40の光軸O方向の位置決めも容易に行える。
また、上記実施形態においては、フランジ部62に沿って伝熱部材71a乃至71eを分散させた例となっているが、放熱効果をより向上させるべく、フランジ部62及び筒状部61の内周面との接触面積をより大きく稼ぐように、伝熱部材を適宜大型化したり、形状を変えたりしてもよい。
さらに撮像素子ハウジング60には、その底面及び左右側面がカメラボディ10の底面及び両側面に位置していて、伝熱部材73を介してカメラボディ10の外観を構成する外装板11(外観部材)が取り付けられている。伝熱部材73は、撮像素子ハウジング60の筒状部61の外周面である底面及び両側面に亘って装着されている。この実施形態では、筒状部61において、接眼光学系24が配置される上側の外周面である外上面61Xa(水平方向面)を除いた、連続する周囲3つの外周面、つまり、外上面61Xから直交する方向に延びた両外側面61Y(垂直方向面)、両外側面61Yの下端部から外上面61Xと平行に延びた外底面61Xbが伝熱面61aになる。この連続する周囲3つの外周面(外底面61Xb、外側面61Y)の伝熱面61aは、放熱の方向に偏りが生じず、また比較的平面部分を大きく設けることができる。さらに、筒状部61は光軸O方向の寸法を比較的大きくとれるので、伝熱部材73との接触面積を大きくすることができ、接触面積を大きくすることにより伝熱性の向上に寄与する。伝熱部材73は、例えば放熱シリコンゴムシートであり、連続した一体物でなくてもよく、撮像素子ハウジング60と外装板11とに面接触する位置であれば分散させて設けてもよい。なお、伝熱部材73は、筒状部61と外装板11とが直接接触できる面積が大きく出来る場合は、無くてもよい。
上記実施形態においては、接眼光学系24の配置のため、形状が複雑となる筒状部61上側のみは外装板11を取り付けない構造としているが、もちろん、この部分に外装板11が取り付けられる構成として、筒状部61の全周囲に亘って、放熱性を高めるようにしてもよい。
また、撮像素子ハウジング60の内周面の伝熱面60a乃至60eと外周面の伝熱面61aを互いに対向する位置、又は大部分を対向する位置に設定すると、取付部43aから外装板11までの熱伝導経路が短くなる。この構成によれば、撮像素子41の熱が素早く外装板11に伝わるので、放熱、冷却効率が高くなる。図示実施例では伝熱面60b、60eが伝熱面61aと対向して表裏の位置関係にある。
また、筒状部61の3つの外周面(外底面61Xb、外側面61Y)と外装板11との接触面積(伝熱部材73の接触面積の総和)は、取付部43aとフランジ部62との接触面積(伝熱部材71a乃至71eの接触面積の総和)よりも大きく、熱源としての撮像素子41の位置からカメラボディ10の外装板11までの経路で、伝熱機能を有する部材との接触面積が拡大しており、放熱性の向上に寄与している。
撮像素子ハウジング60の外上面61Xaの両肩部には、この外上面61Xaから両外側面61Yに沿って延びた、略L字型の位置調整板65、67が装着されている。各位置調整板65、67は、外上面61Xaに沿ってX軸方向に延びた屈曲部が筒状部61の外上面61Xaにねじ止めされ、外側面61Yに沿ってY軸方向に延びた部分が外側面61Yにねじ止めされている。さらに各位置調整板65、67は、筒状部61の外側面61Yに形成された穴で屈曲して内方に進入し、その端部65a、67aがフランジ部62に沿って位置している。各位置調整板65、67の端部65a、67aにはピン65b、67bが後方に向かって突設されていて、各ピン65b、67bに、取付板43の取付部43aに形成されたピン穴43d、43dが嵌合される。この位置調整板65、67と筒状部61の外上面61Xa、外側面61Yとの間にスペーサ(シム)を噛ませることで、位置調整板65、67を外側面61Y、外上面61Xaに沿ってスライドさせて、撮像素子ブロック40の撮像素子ハウジング60に対する上下方向位置、左右方向位置及び光軸O回りの傾きを調整することができる。
以上の通り本発明の撮像素子のハウジング構造によれば、撮像素子41をカメラボディに装着するための撮像素子ハウジング60を接触面積が広く、熱容量が大きくなる箱形とし、比較的大きな平面で構成される内周面と外周面とを利用して、撮像素子41と撮像素子ハウジング60とを熱伝導率の高い複数の伝熱部材71a乃至71eを介して接続したので熱伝達係数が大きくなる。従って、撮像素子41が発熱すると、その熱は複数の伝熱部材71a乃至71eを介して撮像素子ハウジング60の伝熱面60a乃至60eに伝わり、撮像素子41の温度上昇が緩和される。
さらに撮像素子ハウジング60は、外周の伝熱面60fが伝熱部材73を介してカメラボディ10の金属製の外装板11に接続されている。従って、撮像素子ハウジング60の熱が最短の経路で外装板11に伝わり、外装板11から環境に放出されるので、外装板11及び撮像素子ハウジング60の温度上昇が抑えられる。つまり、撮像素子41を冷却する高い能力が発揮される。なお、外装板11は熱伝導率の高い金属、例えば、アルミニウム、アルミニウム合金、マグネシウム合金等が好ましい。
撮像素子ハウジング60及び取付板43は、熱伝導率が高く、比重が小さく、比熱熱容量が大きい材料、例えばアルミニウム、アルミニウム合金で形成することが好ましい。また、伝熱部材71a乃至71e、73は、熱伝導率が高い、例えばカーボン、カーボングラファイト、シリコン又はゲルで形成するのが適している。伝熱部材71a乃至71e、73を柔軟なシリコン又はゲルで厚く形成すると、(位置調整板65、67による)撮像素子ブロック40の位置、傾き調整用の遊びが確保されて、多少の製造誤差、設計変更を吸収できる。
本実施例では、撮像素子ハウジング60と撮像素子ブロック40の取付部43a及び外装板11との密着性を向上させるために伝熱部材71a乃至71e、73を使用したが、伝熱部材71a乃至71e、73を介在させずに直接、面接触する構造にしてもよいが、放熱効果を高めるためには取付部43aの端面43bも撮像素子ハウジング60と接触するように形成することが好ましい。さらに本実施例では、撮像素子ハウジング60と撮像素子41とは直接及び伝熱部材を介して接続していないが、これをいずれかの手段により接続するように形成してもよい。
以上、本発明を、発熱量の多い中判デジタル一眼レフカメラの撮像素子ハウジングに適用した実施形態を示したが、35mm版デジタル一眼レフカメラなどの光学機器一般に適用できる。
10 カメラボディ
11 外装板
13 レンズマウント
20 メインミラー
30 シャッター装置
40 撮像素子ブロック
41 撮像素子
43 取付板
43a 取付部
50 ミラーボックス
60 撮像素子ハウジング
60a乃至60e 伝熱面
61 筒状部
61a 伝熱面
61Xa 外上面
61Xb 外底面
61Y 外側面
62 フランジ部
71a乃至71e 伝熱部材
73 伝熱部材

Claims (8)

  1. 撮像素子及びその受光面と平行な方向に延出した取付部を有する撮像素子ブロックと、該撮像素子ブロックを保持して光学機器に装着されるハウジング部材とを有し、
    前記撮像素子ブロックの複数箇所に、前記受光面と平行な平行面及び前記受光面と直交する直交面を設けたこと;及び
    前記ハウジング部材を熱良導体によって形成し、かつ該ハウジング部材の複数箇所に、前記撮像素子ブロックの複数箇所の前記平行面及び直交面とそれぞれ直接又は伝熱部材を介して接触する、前記撮像素子ブロックの熱が伝達される伝熱面を設けたこと;
    を特徴とする撮像素子のハウジング構造。
  2. 請求項1記載の撮像素子のハウジング構造において、前記ハウジング部材は、前記撮像素子ブロックの周囲を囲む筒状部を有し、該筒状部の内周面に、前記撮像素子ブロックの直交面と接触する前記伝熱面が形成されている撮像素子のハウジング構造。
  3. 請求項記載の撮像素子のハウジング構造において、前記ハウジング部材は、前記筒状部の内周面から突出する、前記伝熱面を有するフランジ部を有している撮像素子のハウジング構造。
  4. 請求項3記載の撮像素子のハウジング構造において、前記ハウジング部材はさらに、装着された光学機器の外装板と直接又は伝熱部材を介して接触して、前記ハウジング部材の熱を前記外装板に伝える伝熱面を有する撮像素子のハウジング構造。
  5. 請求項4記載の撮像素子のハウジング構造において、ハウジング部材の前記撮像素子ブロックに対する前記伝熱面と前記外装板に対する前記伝熱面は、対向位置に設定されている撮像素子のハウジング構造。
  6. 請求項4又は5記載の撮像素子のハウジング構造において、前記筒状部の外周面と前記外装板との直接又は伝熱部材を介した接触面積の総和は、前記フランジ部前記撮像素子ブロックとの直接又は伝熱部材を介した接触面積の総和よりも大きい撮像素子のハウジング構造。
  7. 請求項1乃至6の何れか一項記載の撮像素子のハウジング構造において、前記ハウジング部材は、金属で形成されている撮像素子のハウジング構造。
  8. 請求項1乃至7の何れか一項記載の撮像素子のハウジング構造において、前記伝熱部材は、カーボン、カーボングラファイト、シリコン、又はゲルで形成されている撮像素子のハウジング構造。
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