JP5526464B2 - 積層型圧電アクチュエータ - Google Patents

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本発明は、積層型圧電アクチュエータに関するものである。
従来、インクジェットヘッドとしては、複数枚のシートを積層したキャビティユニットに、一定の配列ピッチで複数列に配置した複数の圧力室が設けられ、各圧力室に対応する活性部(エネルギー発生手段)を有する圧電アクチュエータがキャビティユニットと接合されている。そして、圧電アクチュエータとして、積層された複数のセラミックスシートの間に、複数の個別内部電極と、その複数の個別内部電極に共通のコモン内部電極とが少なくとも1つのセラミックスシートを挟んで対向配置され、その積層された複数のセラミックスシートの一表面に、前記個別内部電極と接続された個別表面電極と前記コモン内部電極と接続されたコモン表面電極とが形成されてなり、前記個別表面電極およびコモン表面電極に、駆動信号を入力するフレキシブルフラットケーブルの信号線の接続端子が接続されるものが知られている(例えば特許文献1、特許文献2参照)。
前記特許文献1に記載のものでは、さらに、個別表面電極と個別内部電極との間の複数のセラミックスシートの間に、前記個別表面電極と個別内部電極とを接続する複数の中継用電極が配置されている。そのようなものでは、個別内部電極と中継用電極と個別表面電極、またコモン内部電極と中継用電極とコモン表面電極をそれぞれ接続するために、セラミックスシートを貫通するスルーホールに導電材料を充填することが行われる。
また、特許文献2では、スルーホールを、個別内部電極の並び方向と平行に一列に整列しないように配置して、焼成工程においてスルーホールを基点にアクチュエータ全体が反り変形することを抑制することが開示されている。
また、特許文献1及び特許文献2のようなものでは、多数の個別表面電極に接続される多数の信号線をフレキシブルフラットケーブル上に平面状に配線しなければならず、個別表面電極と干渉することなく、かつ信号線どうしの間隔をあけるために、できるだけ個別表面電極間に隙間が存在するように個別表面電極を配置する必要がある。そのため、前記特許文献1に記載のものでは、隣り合う列の個別表面電極を、前記配列ピッチの半分のピッチだけずれた千鳥状に配置し、しかも、1つ列の各個別表面電極において、信号線と接続する位置を個別表面電極の列方向と直交する両端に交互に設定している。
特開2006−15539号公報 特開2002−254634号公報
前記特許文献1記載のものでは、個別内部電極の圧力室外に延出した端部、中継用電極、個別表面電極を、積層方向に一致させて配置し、それらを接続するスルーホールをセラミックスシート毎に交互にずらせて形成しているが、個別内部電極の圧力室外に延出した端部及び中継用電極は、スルーホールに導電材料を充填するための必要最小限度の面積が確保されているだけである。そのため、スルーホールのずれ量がわずかで、その箇所でセラミックスシートの強度が不足したり、また特許文献2の従来技術に記載されている、スルーホールが一列に整列したものと同様に、焼成工程においてスルーホールを基点にアクチュエータ全体が反り変形することがある。特許文献2の構成のように個別内部電極が2列のものでは、その列の外側に、スルーホールを一列に整列させずに配置できるが、アクチュエータが大型化する。特許文献1のように、圧力室が複数列あるものでは、一層大型化する。近年の記録速度の増加と解像度の増加の要求に対応して、ノズルの数を多くしようとすれば、セラミックスをさらに大きくしなければならず、焼成による収縮が大きくなり、精度よく製作することが困難になる。
そこで、発明者は、前述した中継用電極は、個別表面電極と個別内部電極とを接続する目的だけに用いられ、電極の形状について制約を受けないことから、前記各中継用電極を、前記各個別表面電極に対して、前記積層方向において対向しかつ平行に配列すれば、前記各個別表面電極が前記各中継用電極と平面視でほぼ重なることになるので、個別内部電極との位置関係に関係なく、前記スルーホールを用いて各個別表面電極と中継用電極と接続をすることができることに着想し、本発明をなすに至ったものである。
この発明は、個別表面電極と中継用電極との接続の自由度を高め、外形の小型化を図り、かつ反り変形することの少ない積層型圧電アクチュエータを提供することを目的とする。
請求項1の発明は、積層された複数のセラミックスシートの間に、複数の個別内部電極と、その複数の個別内部電極に共通のコモン内部電極とが少なくとも1つのセラミックスシートを挟んで対向配置され、その積層された複数のセラミックスシートの一表面に、前記個別内部電極と接続された個別表面電極と前記コモン内部電極と接続されたコモン表面電極とが形成されてなり、前記個別表面電極およびコモン表面電極に、駆動信号を入力する信号線の接続端子が接続される一方、前記積層された複数のセラミックスシートの他表面に、液滴を吐出する複数のノズルに対応する複数の圧力室を配列して有するキャビティユニットが接合される積層型圧電アクチュエータであって、前記個別表面電極と個別内部電極との間の複数のセラミックスシートの間に、前記個別表面電極と個別内部電極とを接続する複数の中継用電極が配置され、前記複数の個別表面電極と前記複数の中継用電極は、前記積層方向において対向しかつ平行に配列され、隣接する前記複数の個別表面電極および前記複数の中継用電極とは前記配列方向と直交する方向において相互に異なる位置で接続され、かつ前記中継用電極が前記配列方向と直交する方向において前記圧力室が形成された領域と重なる領域まで延びていることを特徴とする。
請求項1の発明によれば、個別表面電極と個別内部電極との間の複数のセラミックスシートの間に、個別表面電極と個別内部電極とを接続する複数の中継用電極が配置され、前記複数の個別表面電極と前記複数の中継用電極とは、前記積層方向において対向しかつ平行に配列され、隣接する前記複数の個別表面電極および前記複数の中継用電極の配列方向と直交する方向において相互に異なる位置で接続し、かつ前記中継用電極が前記配列方向と直交する方向において前記圧力室が形成された領域と重なる領域まで延びているので、個別内部電極と中継用電極との接続位置に無関係に、中継用電極と個別表面電極との接続位置を分散することができ、セラミックスシートの強度が不足したり、また、変形することを抑えることができる。
また、液滴を吐出する複数のノズル列に対応する圧力室の複数の列を有するキャビティユニットに接合されるものにおいて、中継用電極を利用した個別表面電極と個別内部電極との接続の自由度を高めることができ、近年の記録速度の増加と解像度の増加の要求に対応して、ノズルの数が多くなっても、従来のように個別内部電極の列の外側に接続のための領域を広く確保する必要がないから、圧電アクチュエータとともにキャビティユニットの小型化を容易に実現できる。
請求項2に記載のように、請求項1の積層型圧電アクチュエータにおいて、前記個別表面電極が、前記中継用電極と接続する部分と対応する位置において、前記信号線の接続端子と接続される構成とすることができる。
請求項2の発明によれば、中継用電極と接続する部分と対応する位置において、個別表面電極が信号線の接続端子と接続されるので、中継用電極と接続する部分と信号線の接続端子とが直接的に接続され、電気的接続の信頼性が高まる。また、個別表面電極の配列方向と直交する方向において相互に異なる位置で個別表面電極と接続端子とが接続されるので、その接続部分どうしの間に隙間が大きく確保され、その隙間に信号線をより多く配置できるようになり、個別表面電極をより多く、あるいは高密度にできる。
請求項3に記載のように、請求項2の積層型圧電アクチュエータにおいて、前記個別表面電極および前記中継用電極が、その配列方向と直交する方向に長さを有し、その個別表面電極上の前記中継用電極と接続する部分と対応する位置に、前記信号線の接続端子と接続される接合電極を有する構成とすることができる。
請求項3の発明によれば、個別表面電極上の中継用電極と接続する部分と対応する位置において、信号線の接続端子と接続される接合電極を有するので、前記接合電極に信号線の接続端子を接続することで、中継用電極と接続する部分に信号線の接続端子を、信頼性が高くかつ簡単に接続することができる。
請求項4に記載のように、請求項3の積層型圧電アクチュエータにおいて、前記接合電極は、前記配列方向と直交する方向において千鳥状に配置されている構成とすることができる。
請求項4の発明によれば、接合電極は、前記配列方向と直交する方向において千鳥状に配置されているので、接合電極間に隙間が存在するようになり、接合電極に接続される信号線の接続端子どうしの間隔をあけることができる。
請求項5に記載のように、請求項3記載の積層型圧電アクチュエータにおいて、複数の前記中継用電極が、前記個別表面電極とは反対側に位置する前記コモン内部電極とそれぞれ同じ面積をもって対向している構成とすることができる。
請求項5の発明によれば、前記中継用電極がその配列方向と直交する方向に長さを有し、個別表面電極とは反対側に位置するコモン内部電極とそれぞれ同じ面積をもって対向しているので、中継用電極とコモン内部電極との間で発生する静電容量が複数の中継用電極において均一となり、各個別表面電極ごとの圧電アクチュエータとしての特性を揃えることができる。
請求項6に記載のように、請求項1の積層型圧電アクチュエータにおいて、前記中継用電極が、その配列方向と直交する方向に長さを有し、前記個別表面電極は、隣接する個別表面電極とは前記配列方向と直交する方向において相互に異なる位置であって、かつ前記中継用電極の長さ方向の異なる位置に対向している構成とすることができる。
このようにすれば、個別表面電極は、隣接する個別表面電極とは前記配列方向と直交する方向において相互に異なる位置であって、かつ前記中継用電極の長さ方向の異なる位置に対向しているので、各個別表面電極は、個別表面電極間に隙間が存在するように配置される。
請求項7に記載のように、請求項6の積層型圧電アクチュエータにおいて、前記個別表面電極上の前記中継用電極と接続する部分と対応する位置に、前記信号線の接続端子と接続される接合電極を有する構成とすることができる。
このようにすれば、個別表面電極上の中継用電極と接続する部分と対応する位置に、信号線の接続端子と接続される接合電極を有するので、前記接合電極に信号線の接続端子を接続することで、中継用電極と接続する部分に信号線の接続端子を、信頼性が高くかつ簡単に接続することができる。
請求項8に記載のように、請求項7の積層型圧電アクチュエータにおいて、前記接合電極が、前記配列方向と直交する方向において千鳥状に配列されており、前記各個別表面電極は、前記配列方向において、前記接合電極よりも長く、かつ幅広に形成されている構成とすることができる。
このようにすれば、各個別表面電極は、前記配列方向において、接合電極よりも長く、かつ幅広に形成され、前記個別表面電極が前記接合電極の周囲に広い面積でもって形成されていることになるので、信号線の接続端子をハンダ等の導電性ろう材を用いて前記接合電極に接続する際に、ろう材が流動しても個別表面電極上で止められ、隣接する接合電極へ流れて短絡するのが回避される。
その場合、請求項9に記載のように、請求項8に記載の積層型圧電アクチュエータにおいて、前記各個別表面電極の前記配列方向の長さは、前記個別表面電極の配列方向の間隔よりも長いことが望ましい。
このようにすれば、個別表面電極の前記配列方向の長さをできるだけ長く確保され、前記配列方向において、接合電極の、個別表面電極に対する位置ズレの許容量を増加させることができる。
また、請求項10に記載のように、請求項8に記載の積層型圧電アクチュエータにおいて、前記各個別表面電極の前記配列方向の長さは、前記配列方向と直交する方向の隣接する個別表面電極と、前記配列方向と直交する方向において対向する部分を有する長さとされていることが望ましい。
このようにすれば、前記配列方向において、接合電極の、個別表面電極に対する位置ズレの許容量を増加させることができる。
請求項11に記載のように、請求項1〜10のいずれかの積層型圧電アクチュエータにおいて、前記複数の個別内部電極、前記コモン内部電極、前記複数の中継用電極、及び前記複数の個別表面電極とコモン表面電極をそれぞれ表面に形成した各セラミックスシートが積層され、前記積層方向の前記個別内部電極と前記中継用電極とが、また前記中継用電極と前記個別表面電極とが、それぞれそれらの間のセラミックスシートを貫通したスルーホールに充填された導電材料によって接続されている構成とすることができる。
請求項11の発明によれば、前記積層方向の前記個別内部電極と前記中継用電極とが、また前記中継用電極と前記個別表面電極とが、それぞれそれらの間のセラミックスシートを貫通したスルーホールに充填された導電材料により、セラミックスシートを積層することによって簡単に接続される。また、上記のように中継用電極と個別表面電極との接続位置を配列方向と直交する方向において相互に異なる位置で、自由に設定することができるから、スルーホールの間隔を大きくとることができ、焼成にともなうセラミックスシートの変形を抑えることができる。
請求項12に記載のように、請求項1〜11のいずれかの積層型圧電アクチュエータにおいて、前記キャビティユニットが、前記圧力室の列を複数列備え、前記個別内部電極は、前記圧力室の複数列に対応して複数列あり、前記コモン内部電極は、前記複数列の個別内部電極と前記積層方向に対向しかつその配列方向に延び、前記中継用電極及び個別表面電極は、前記複数列の個別内部電極と対応して複数列あり、前記コモン表面電極は、前記個別表面電極と同一平面に、その個別表面電極の配列方向と直交する端部に沿って、複数列の並び方向に長く形成されている構成とすることができる。
請求項12の発明によれば、コモン表面電極とコモン内部電極との接続を確保して、中継用電極を利用した個別表面電極と個別内部電極との接続の自由度を高めることができ、記録速度の増加と解像度の増加の要求に対応して、ノズルの数が多くなっても、圧電アクチュエータとともにキャビティユニットの小型化を容易に実現できる。
また、請求項13の発明は、積層された複数のセラミックスシートの間に、複数の個別内部電極と、その複数の個別内部電極に共通のコモン内部電極とが少なくとも1つのセラミックスシートを挟んで対向配置され、その積層された複数のセラミックスシートの一表面に、前記個別内部電極と接続された個別表面電極と前記コモン内部電極と接続されたコモン表面電極とが形成されてなり、前記個別表面電極およびコモン表面電極に、駆動信号を入力する信号線の接続端子が接続される積層型圧電アクチュエータであって、前記個別表面電極と個別内部電極との間の複数のセラミックスシートの間に、前記個別表面電極と個別内部電極とを接続する複数の中継用電極と、前記中継用電極と個別内部電極とを接続する導通用電極とが配置され、前記複数の個別表面電極と前記複数の中継用電極は、それらの電極の各配列方向と直交する方向に長く延び、前記積層方向において対向しかつ平行に配列され、隣接する前記複数の個別表面電極および前記複数の中継用電極とは前記配列方向と直交する方向において相互に異なる位置で接続され、かつ前記中継用電極が前記導通用電極よりも前記配列方向と直交する方向において長いことを特徴とする。
以上のように構成したから、個別表面電極と個別内部電極との間の複数のセラミックスシートの間に、個別表面電極と個別内部電極とを接続する複数の中継用電極が配置され、前記複数の個別表面電極と前記複数の中継用電極とは、前記積層方向において対向しかつ平行に配列され、隣接する前記複数の個別表面電極および前記複数の中継用電極の配列方向と直交する方向において相互に異なる位置で接続しているので、個別内部電極と中継用電極との接続位置と無関係に、中継用電極を利用した個別表面電極と個別内部電極との接続位置を分散することができ、セラミックスシートの強度が不足したり、また、変形することを抑えることができる。また、近年の記録速度の増加と解像度の増加の要求に対応して、ノズルの数を多くし、前記個別表面電極の数が多くなっても、従来のように個別内部電極の列の外側に接続のための領域を広く確保する必要がないから、圧電アクチュエータのを容易に実現できる。
以下、本発明の実施の形態を図面に沿って説明する。なお、本発明に係る積層型圧電アクチュエータが用いられるインクジェットヘッドは、カラー記録用で、具体的に図示しないが、記録用紙の搬送方向Y(副走査方向)と直交する方向X(主走査方向)に往復移動するキャリッジに搭載される。そして、そのインクジェットヘッドには、例えば、キャリッジ上に搭載されるインクカートリッジから、あるいはプリンタ本体内に設置されたインクタンクからインク供給パイプ及びキャリッジ上に搭載されたダンパータンクを介して、4色のカラーインク(シアン、マゼンタ、イエロー、ブラック)が供給されるように構成されている。
図1は本発明を適用するインクジェットヘッドの上面にフレキシブルフラットケーブルが接合された状態を示す斜視図、図2はキャビティユニット等の斜視図、図3はキャビティユニットの要部の部分拡大斜視図である。
図1に示すように、インクジェットヘッド1は、液滴を吐出する複数のノズル列に対応する圧力室の複数の列を有するキャビティユニット2と、その上側に接着されるプレート型の圧電アクチュエータ3とを備え、その圧電アクチュエータ3の上面側に駆動信号を入力するためのフレキシブルフラットケーブル4が接合されるようになっている。
(キャビティユニット2の構造)
キャビティユニット2は、8枚の扁平なプレートをそれぞれ積み重ねて接着してなる積層構造体で、図2に示すように、下側から順に、ノズルプレート11、カバープレート12、ダンパープレート13、下側及び上側マニホールドプレート14,15、下側及び上側スペーサプレート16,17及び、圧力室18aが形成されているベースプレート18
を備える。なお、合成樹脂材料からなるノズルプレート11を除き、各プレート12〜18は、42%ニッケル合金鋼板で形成され、それぞれ50μm〜150μm程度の板厚を有する。
キャビティユニット2の下面を構成するノズルプレート11には、多数のインク吐出用のノズル11a(25μm程度の孔径)がY方向に沿って列状に配置されてなる5つのノズル列N(図2に3列のみ図示)が設けられている。
下側及び上側マニホールドプレート14,15には、Y方向に細長い貫通孔が各ノズル列Nに対応して厚さ方向に貫通するように形成され、下側スペーサプレート16とダンパープレート13とに挟まれることにより、前記貫通孔が5つのマニホールド室19a,19b,19c,19d,19e(共通インク室)となる。なお、マニホールド室19a,19b,19cは、それぞれシアンインク(C)用、イエローインク(Y)用、マゼンタインク(M)用とされ、マニホールド室19d,19eはブラックインク(BK)用とされる。
図2において、ベースプレート18のY方向の一端部には4つのインク供給孔21a,21b,21c,21dが並んで設けられ、インク供給孔21a,21b,21cはマニホールド室19a,19b,19cに、インク供給孔21dは2つのマニホールド室19d,19eにそれぞれインクを供給するものである。そして、図2に示すように、上側スペーサプレート17及び下側スペーサプレート16の一端部に、インク供給孔21a〜21dに上流端が連通するインク供給通路部22a,22b,22c,22dが穿設されている。そして、インク供給通路部22a,22b,22cの下流端は対応するマニホールド室19a,19b,19cの一端部に、インク供給通路部22dの下流端はマニホールド室19d,19eの一端部にそれぞれ連通している。
また、ダンパープレート13の下面側には、平面視で各マニホールド室19a〜19eの形状に対応し下方に開口する6つの凹溝部が形成され、その凹溝部の開口部分がカバープレート12にて塞がれて密閉状態のダンパー室23とされる。この構成により、圧電アクチュエータ3の駆動で圧力室18aに圧力波が伝播されるが、その圧力波のうちマニホールド室19a〜19eの方向に向かう後退成分を、各ダンパー室23の壁厚の薄い部分の振動により吸収し、いわゆるクロストークが発生することを防止することができるようになっている。
下側スペーサプレート16には、図3に示すように、ノズル列Nの各ノズル11aに対応する絞り部24が形成されている。この絞り部24はX方向に延びる細幅の凹溝状である。この各絞り部24の一端は、上側マニホールドプレート15のマニホールド室19a〜19eのうち対応するものに連通し、各絞り部24の他端は、上側スペーサプレート17において上下方向に貫通する連通孔25に連通する。
カバープレート12、ダンパープレート13、下側及び上側マニホールド14,15、下側及び上側スペーサプレート16,17には、それぞれ、各ノズル列N毎にノズル11aに連通する連通孔25が、マニホールド室19及びダンパー室23と上下に重ならない位置で上下に貫通するように形成されている。
また、ベースプレート18には、X方向に細長く延び厚さ方向に貫通する圧力室18aがノズル11aの個数に対応して、各ノズル列N毎に形成されている。各圧力室18aの長手方向の一端は、上側スペーサプレート17の連通孔25に連通しており、各圧力室18aの長手方向の他端は、各プレート12〜17を貫通して形成される連通路26に連通している。各列の圧力室18aは隔壁27を介してY方向に一定の配列ピッチP(図3参照)でもって配置されている。各圧力室18aは隣接する列の圧力室18aに対してY方向に半ピッチP/2だけずれ、いわゆる千鳥状に配列されている。
これにより、各インク供給孔21a〜21dから各マニホールド室19a〜19e内に流入したインクは、絞り部24、連通孔25を通って各圧力室18a内に分配されたのち、各圧力室18a内から連通路26を通って、それぞれの圧力室18aに対応するノズル11aに至り、液滴として吐出されるという構成になっている。
(圧電アクチュエータ3の構造)
圧電アクチュエータ3は、図4に示すように、表面に複数の個別内部電極36A,36B,36C,36D,36Eのパターンが形成される第1のセラミックスシート31と、表面にコモン内部電極37のパターンが形成される第2のセラミックスシート32が交互に3枚ずつ積層された部分の上側に、導通用ダミーセラミックスシート33を積層し、さらにその上側に、個別表面電極38A,38B,38C,38D,38Eとコモン表面電極39A,39Bとが表面に形成されているトップセラミックスシート34を積層する一方、前記第1及び第2のセラミックスシート31,32の積層部分の下側に、上面全体に亘ってコモン表面電極71が形成され最下層となる第3のセラミックスシート35を積層してなる積層型である。ダミーセラミックスシート33及びトップセラミックスシート34は、拘束層、すなわち後述するように第1及び第2のセラミックスシート31,32の活性部が変位するとき、圧力室18aと反対側への変位を抑え圧力室18a側に変位を多く向けるようにするものである。
それらのシート31〜35は、それぞれ強誘電性を有するチタン酸ジルコン酸鉛(PZT(PbTiO3・PbZrO3))系のセラミックス粉末、バインダ、溶剤を混合した混合液を調製し、シート状に広げて乾燥させグリーンシートを形成する。これらのグリーンシート上に、上記の各電極となる導電材料(銀−パラジュウム系の導電性ペースト)をスクリーン印刷等によって形成する。そして、これらのグリーンシートを積層して、焼成されて一体化される。その後、個別電極とコモン電極との間に、公知のように分極処理用の高電圧が印加され、その両電極に挟まれたセラミックスシートが分極処理されて、いわゆる圧電特性(駆動電圧の印加によって変位する性質)が付与される。なお、各セラミックスシート31〜35は、1枚の厚さが30μm程度である。導通用ダミーセラミックスシート33、トップセラミックスシート34及び第3のセラミックスシート35は圧電特性を発揮しない他の材料でも形成してもよく、電気的絶縁性を有すればよい。
−第1のセラミックスシート31−
第1のセラミックスシート31の表面には、図5に示すように、その表面に沿って各圧力室18aに対応して個別内部電極36A〜36Eが5列配置される。各個別内部電極36A〜36Eは、各圧力室18aとほぼ同じ長さで、平面視で重複しかつ各圧力室18aよりもやや狭い幅の直線状の直線部36Aa〜36Eaを有する。また、それぞれ平面視で直線部36Aa〜36Eaの一端部に屈曲部36Ab〜36Ebを介して、圧力室18aの外方に位置している平面視矩形状の導通部36Ac〜36Ecが連接されている。
中央に位置する列を構成する個別内部電極36Ca,36Cbは、圧力室18aの外側端部に対応する直線部36Caa,36Cbaの端部に、外方に延びる屈曲部36Cab,36Cbbを介して交互に導通部36Cac,36Cbcが互いに反対方向に延びるように連接されている。
その個別内部電極36Ca,36Cbの外側に位置する列を構成する個別内部電極36B,36Dは、圧力室18aの外側端部に対応する直線部36Ba,36Daの端部に、外方に延びる屈曲部36Bb,36Dbを介し導通部36Bc,36Dcが連接されている。その個別内部電極36B,36Dの外側に位置する列を構成する個別内部電極36A,36Eは、圧力室18aの内側端部に対応する直線部36Aa,36Eaの端部に、外
方に延びる屈曲部36Ab,36Ebを介し導通部36Ac,36Ecが連接されている。そして、図5に示すように、導通部36Acと導通部36Bcと、及び導通部36Dcと導通部36Ecとは、配列方向において、圧力室18aの配列ピッチPの半分のピッチずつずれ、圧力室18a、18aの間の隔壁27の延長位置の上方に対応して配置されている。
また、個別内部電極36A〜36Eの導通部36Ac〜36Ecは、上下に隣接する第2のセラミックスシート32に列状に配置された導通用電極41A,41B,41C,41D,41E,41Fあるいは導通用ダミーシート33に列状に配置された中継用電極42A,42B,42C,42D,42E,42Fとそれぞれ少なくとも一部が平面視で重なる配置とされている。
さらに、第1のセラミックスシート31には、第2のセラミックスシート32におけるコモン内部電極37(37A〜37F)と平面視で一部重複する個所であって、第1のセラミックスシート31の広幅面における短辺及び長辺に沿う外周部位等にダミーコモン電極43が形成されている。
−第2のセラミックスシート32−
第2のセラミックスシート32の表面には、図6に示すように、各圧力室18aに対してコモン内部電極37が共通に配置されている。このコモン内部電極37は、複数列の個別内部電極36A,36B,36Cと前記積層方向において対向しかつその配列方向に延びている5つの第1の帯状部分37A,37B,37C,37D,37Eと、それらの端部をシート端部において連結する第2の帯状部分37F,37Gとを有する。
また、第1の帯状部分37A〜37Eの間には、各個別内部電極36A〜36Eの導通部36Ac〜36Ecに対応して導通用電極41A〜41Fが列状に配置されている。コモン内部電極37は、列状に配置される各導通用電極41A〜41Fを囲んで形成されていることになる。
なお、中央に位置する導通用電極41C,41Dは配列方向の配列ピッチが、両側に配置される導通用電極41A,41B,41E,41Fの配列ピッチの2倍のピッチとされ、2列の導通用電極41C,41Dで、中央に位置する個別内部電極36Ca,36Cbの列に対応している。
−導通用ダミーセラミックスシート33−
導通用ダミーセラミックスシート33の表面には、第2のセラミックスシート32と同様に、図7に示すように、各個別内部電極36A〜36Eとシート積層方向において対向しかつ平行に、中継用電極42A〜42Fがそれぞれ列状に配置されている。
中央に位置する中継用電極42C,42Dは配列方向の配列ピッチが、両側に配置される中継用電極42A,42B,42E,42Fの配列ピッチの2倍のピッチとされ、2列の中継用電極42C,42Dが、中央に位置する個別内部電極36Ca,36Cbの列に対応している。また、中央に位置する中継用電極42C,42Dは平面視矩形状である。
両側に位置する2列の中継用電極42A,42B,42E,42Fはそれぞれ、圧力室18a,18a間の隔壁27の上方に対応する直線部42Aa,42Ba,42Ea,42Faの端部に、直線部42Aa,42Ba,42Ea,42Faより幅広で導通用電極41A,41B,41E,41Fに後述のスルーホール53Aを通じて接続される矩形の導通電極部42Ab,42Bb,42Eb,42Fbが形成される形状となっている。
さらに、導通用ダミーセラミックスシート33の上面の短辺に沿う部位つまり中継用電極42A〜42Fの配列方向と直交する端部に沿って複数列の並び方向に長く、セラミックスシート32におけるコモン内部電極37の一部(帯状部分37F,37G)及び圧電セラミックスシート31におけるダミーコモン電極43の一部にそれぞれ平面視で重複する位置にコモン内部電極用の中継用電極44A,44Bが形成されている。
−トップセラミックスシート34−
トップセラミックスシート34の表面には、図8に示すように、その表面に沿って、各中継用電極42A〜42Fに対応して個別表面電極38A,38B,38Ca,38Cb,38D,38Eが複数列配置され、コモン表面電極39A,39Bは、トップセラミックスシート34の表面における個別表面電極38A〜38Eの配列方向と直交する端部に沿って、複数列の並び方向に長く形成されている。
中央に位置する各個別表面電極38Ca,38Cbは、X方向に延びる第1の部分38Caa,38Cbaと、その第1の部分の内側端部に接続されY方向に延びる第2の部分38Cab,38Cbbとを有する平面視T字形状である。そして、この個別表面電極38Ca,38Cbは、互いに他の列の個別表面電極に対して半ピッチずれて、千鳥状に配置されている。第1の部分38Caa,38Cbaの端部部分上には、後述するフレキシブルフラットケーブル4の接続端子と接続される接合電極38Cac,38Cbc(図8のハッチング部分参照)が形成されている。
外側に位置する個別表面電極38A,38B,38D,38Eは、平面視で直線状で、隣接する個別表面電極38A,38B,38D,38Eとは半ピッチずつずれるように、千鳥状に配置されている。そして、各列の個別表面電極38A,38B,38D,38Eには、配列方向において交互に個別表面電極の両端に位置するように、すなわち千鳥状に、後述するフレキシブルフラットケーブル4の接続端子と接続される接合電極38Aa,38Ba,38Da,38Ea(図8のハッチング部分参照)が形成されている。
そして各個別表面電極38A〜38Eは、各個別内部電極36A〜36Eにおける各直線部36Aa〜36Eaと略平行であって、その各下方に並列状に位置する相隣接する圧力室18a、18aの間の隔壁27(図3参照)の上方に位置される。従って、圧力室18aのY方向の配列ピッチPと同じピッチにて個別内部電極36A〜36Eが配置され、かつ圧力室18aの配置と半ピッチずれて個別表面電極38A〜38Eが配置されることになる。これは、個別表面電極38A〜38Eにフレキシブルフラットケーブル4の接続端子を接続する際の押圧力を隔壁27で受け、圧力室18a上方のセラミクスシートに押圧力が作用し破壊しないようにするためである。
コモン表面電極39A,39Bは、トップセラミックスシート34上にその短辺に沿って長く形成され、その表面上に長手方向に沿って、フレキシブルフラットケーブル4の接続端子と接続される複数の接合電極39Aa,39Ba(図8のハッチング部分参照)が形成されている。
圧電アクチュエータを前述のように焼成したとき、表面電極も高温で処理され、表面電極へのフレキシブルフラットケーブル4の接続端子のハンダ接合性が低下するため、表面電極(銀−パラジュウム系)上に銀系の接合電極38Aa,38Ba,38Cac,38Cbc,38Da,38Ea,39Ab,39Bbを付着させてフレキシブルフラットケーブル4の接続端子との接合性を改善している。
個別表面電極38Ca,38Cbの列の間には、電気的な導通に関与しない複数のダミー表面電極51が規則的に設けられている。個別表面電極38B,38Caの間の部分、個別表面電極38Cb,38Dの間の部分、個別表面電極38A,38Eの外側部分にも、電気的な導通に関与しないダミー表面電極51が設けられている。
なお、前述したダミー表面電極51は、各シートを一体化するためにプレスする際に、一様に加圧して接合力が低下しないように、表面電極が設けられている部分にバランスよく配置すればよく,図8に示す配置のものに制限されるものではない。
−第3の圧電セラミックスシート35−
前述したように上面全体に亘ってコモン内部電極71が形成されている(図4参照)。−スルーホール53A−
最下層の第3のセラミックスシート35を除き、第1及び第2のセラミックスシート31,32及び導通用ダミーシート33、トップセラミックスシート34には、図10(a)(b)に示すように、シート厚さ方向に貫通し内部導通電極52Aとなる導電性ペーストが充填される複数のスルーホール53Aが穿設されている。そして、各個別表面電極38A〜38E,各個別内部電極36A〜36Eの導通部36Ac〜36Ec、導通用電極41A〜41F及び中継電極42A〜42Fは、それぞれを上下方向に電気的に接続するために、セラミックスシート31,32,33,34のスルーホール53A内の内部導通電極52Aを介してそれぞれ電気的に接続されている(図10,図11参照)。
また、セラミックスシート31,32,33及び34には、コモン表面電極39A,39B、コモン内部電極37(37A〜37E),71とダミーコモン電極43、コモン内部電極用の導通用電極44A,44Bとの複数箇所を上下方向に電気的に接続するために、電極39A,39B,37,71,43,44A,44Bの位置において、上記と同様に各セラミックスシート31,32,33及び34の厚さを貫通するように穿設された複数のスルーホール内にそれぞれ充填した導電部材(導電性ペースト)にて内部導通電極が形成されている。
これらの場合、各内部導通電極52Aは、上下に隣接するセラミックスシート31〜34の部位で平面視で上下に重複しない位置に適宜距離だけ隔てて形成されている。これは、セラミックスシートの元材料であるグリーンシートにスルーホール53Aが形成され、その後、表面に導電材料をスクリーン印刷等する際に、導電材料がスルーホール内に流れ込んで内部導通電極52Aが形成されるので、内部導通電極52Aは表面側を開口した中空状になり(図10(b)参照)、上層のシートのスルーホールがこれと同軸上に重なると、内部導通電極52A同士の接触面積が減少してしまうので、これを回避するためである。スルーホール内にカップ状に形成された内部導通電極52Aの底部を、下層シートの平面状の電極42A(41A)に面接触させて、電気的な導通を確実にするのである。
個別表面電極38A,38B,38D,38Eと中継用電極42A,42B,42D,42Eは、それらの電極の各配列方向と直交する方向に長く延び、前記積層方向において対向しかつ平行に配列されおり、その配列方向と直交する方向において隣接する個別表面電極36A〜36Eおよび中継用電極42A〜42Eと相互に異なる位置で接続されている。具体的には、図11に示すように、個別表面電極38Aとそれに対向する中継用電極42Aとは、それらの長手方向一端でスルーホール内の内部導通電極52Aによって接続され、それらに隣接する個別表面電極38Aと中継用電極42Aとは、それらの長手方向他端で内部導通電極52Aによって接続される。つまり、配列方向において、電極の両端に交互に千鳥状に接続される。このように相互に異なる位置で接続されるので、多数のスルーホールが配列方向に隣接して並ぶことなく分散配置することができ、セラミックスシートを焼成する際に、スルーホールを基点としてセラミックスシートが反り変形することを抑えることができる。また、近年の記録速度の増加と解像度の増加の要求に対応して、ノズルの数を多くし、個別表面電極38A〜38Eの数が多くなっても、従来のように個別内部電極の列の外側に接続のための領域を広く確保する必要がないから、圧電アクチュエータの小型化を容易に実現できる。また、個別表面電極36A〜36Eと中継用電極42A〜42Eとは、前記積層方向において対向しかつ平行に配列されているので、個別表面電極36A〜36Eとコモン内部電極37,71との間で、変位に関係しない静電容量もバランスされる。
また、複数の中継用電極42A〜42Eは、相互に同じ長さ、幅に形成されて配列されてているので、その下に位置するコモン電極37A〜37Eと同じ面積をもって積層方向に対向することになり、その両電極間の静電容量が均一になる。この静電容量は、個別内部電極の直線部36Aaとは半ピッチずれて位置しているので、吐出のための変位には寄与しない。この静電容量が均一になることで、各個別表面電極毎38Aごとの圧電アクチュエータとしての特性が揃う。
ところで、個別表面電極38A〜38E上の接合電極38Aa,38Ba,38Cac,38Cbc,38Da,38Eaは、内部導通電極52Aの上端開口部を覆って形成され、配列方向において、電極38A〜38Eの両端に交互に千鳥状に接続されている。この際に接合電極38Aa〜38Eaが内部導通電極52Aの内部まで充填されることで、内部導通電極52Aがスルーホール内において極めて厚さが薄くなっていたとしても、その部分を補強し、電気的断線を確実に防ぐことができる。
−フレキシブルフラットケーブル4−
フレキシブルフラットケーブル4は、トップセラミックスシート34の上面に重ねられ、ノズル列と直交する方向(X方向)に外方へ突出して配置される(図1参照)。フレキシブルフラットケーブル4は、電気絶縁性を有し、可撓性の合成樹脂材(例えば、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂)からなる帯状のベース材100の片面に、個別電極用の接合電極38Aa〜38Eaと対応して銅箔からなる接続端子48A,48B,48C,48D,48E並びにそれらに接続される微細な信号線46が設けられている。また、コモン電極用の接合電極39Ab,39Bbと対応した位置に接続端子49A,49B並びにそれらに接続される帯状(配線46よりも幅の広い)の信号線47がフレキシブルフラットケーブル4の両側縁に沿って設けられている(図9参照)。これらの接続端子及び配線は、フォトレジスト法等により形成され、これらの表面が電気絶縁性を有し、可撓性の合成樹脂材(例えば、ポリイミド樹脂、ポリエステル樹脂、ポリアミド樹脂)からなるカバーレイ102にて被覆されている。
接続端子48A〜48E,49A,49Bは、ベース材100から露出され、コモン電極用及び個別電極用の接合電極38Aa〜38Ea,39Ab,39Bbと導電性ろう材(たとえばハンダ)45により接合される。この信号線の他端はベース材100に搭載された駆動用の集積回路101に電気的に接合されており、圧電アクチュエータに選択的に駆動信号を供給することができる。
接続端子48A〜48Eは、個別電極用の接合電極38Aa〜38Eaと対応して各列ごとに千鳥状に配列され、さらに、隣接する列に対しても千鳥状に配列されているから、接続端子48A〜48Eどうしの間隔を広くとることができ、その間隔に信号線46を相互に干渉することなく配線することができる。
(圧電アクチュエータの機能)
セラミックスシートの積層方向における個別内部電極36A〜36Eとコモン内部電極37,71との間のセラミックスシート31,32が活性部(エネルギー発生手段)として機能する。つまり、任意の個別内部電極36A〜36Eとコモン内部電極37,71との間に電圧を印加することにより、それらの間のセラミックスシート31,32(活性部)を変位させて圧力室18a内のインクに吐出圧力を与え、ノズル11aからインク液滴を吐出する。
このような活性部(エネルギー発生手段)は、圧力室18aの数と同一の数で同一の列にてそれに対応する位置に形成される。即ち、前記活性部は、ノズル11a(圧力室18
a)の配列方向(Y方向)に沿って配置され、かつノズル列の数(5つ)と同じ数だけ、X方向に配置されることになる。また、各活性部は、X方向に圧力室18aの長手方向に長く形成され、かつ隣接する活性部の配置間隔は圧力室18aの配置間隔と同様であって、千鳥状に配列されることになる。
図12は他の実施の形態を示すものである。この実施の形態では、個別内部電極36Aは、圧力室18aと対応して位置する直線部36Aa〜36Eaの延長位置に導通部36Acを有する。導通用電極41A、ダミーセラミックスシート33の導通電極部42Abは、導通部36Acと平面視において重なる位置に配置される。ダミーセラミックスシート33の中継用電極42Aは、直線部42Aaを導通電極部42Abから圧力室18aの配列方向において、その配列ピッチの半分のピッチずれ、圧力室18a、18aの間の隔壁27の上方に延出されている。個別表面電極38Aは、直線部42Aaの上方に対応して配置され、スルーホール内の導通用電極52Aによって直線部42Aaと、前記実施の形態と同様に配列方向において交互に電極の両端位置で接続されている。なお、他の個別内部電極36B〜36Eと個別表面電極38B〜38Eとの接続も、同様の構成である。この実施の形態においても前記実施の形態と同様の作用効果を奏する。
図13及び図14(a)(b)はさらに他の実施の形態を示すものである。この実施の形態では、中継用電極42Aが、その配列方向Yと直交する方向Xに長さを有するが、個別表面電極38A’は、X方向の長さを中継用電極42Aの約半分以下としている。個別表面電極38A’は、中継用電極42Aの配列方向において中継用電極42Aの直線部42AaのX方向両端に交互に対応して位置、すなわち千鳥状に配置されている。つまり、個別表面電極38A’は、隣接する個別表面電極38A’とは前記配列方向Yと直交する方向Xにおいて位置がずれ、相互に異なる位置となっている。また、個別表面電極38A’は、隣接する個別表面電極38A’とは中継用電極42Aの長さ方向においても位置がずれ、その長さ方向の異なる位置に対向している。
そして、個別表面電極38A’上の、中継用電極42Aと接続する部分(スルーホール内の導通用電極52A)と対応する位置に、信号線46の接続端子48A〜48Eと接続される接合電極38Aaが配置されている。この接合電極38Aaは、図9に示すように千鳥状に配列される接続端子48A〜48Eに対応して、前記配列方向と直交する方向Xにおいて千鳥状に配列されている。そして、各個別表面電極38A’は、前記配列方向Yにおいて、接合電極38Aaよりも長く、かつ幅広に形成されている。このように各個別表面電極38A’が接合電極38Aaの周囲に広い面積でもって形成されることで、信号線46の接続端子48A〜48Eを接合電極38Aaに接合するのに用いる導電性ろう材(例えばハンダ)が接合電極38Aaから流れ出しても個別表面電極38A’上で確実に止まるようになっている。
各個別表面電極38A’の前記配列方向Yの長さは、図14(a)に示すように、前記配列方向と直交する方向Xの隣接する個別表面電極38A’と、前記配列方向と直交する方向Xにおいて対向する部分を有する長さとされている。つまり、各個別表面電極38A’の前記配列方向Yの長さは、個別表面電極38A’の配列方向の間隔よりも長くなっており、信号線46の接続端子48A〜48Eを接合電極38Aaに接合する際に、前記配列方向Yにおいて、接合電極38Aaの、個別表面電極38A’に対する位置ズレの許容量を、前述した実施の形態よりも増加させるようになっている。この場合、信号線が延びる方向に接合電極の長手方向が一致するように設けられ、信号線の配線ピッチが高密度にならないようにしているが、図14(b)に示すように、接合電極38Aa’を、それの長手方向が前記配列方向Yに合わせるように配置することもできる。このようにすれば、図14(b)において接合電極38Aa’の長手方向における接合電極38Aa’と個別表面電極38A’との長さの差S部分に余裕ができ、導電性ろう材の流れに対して有効になるし、平面視で隣接する圧力室の間の仕切壁部に確実に重複するようになるので、個別表面電極38A‘にフレキシブルフラットケーブル4の接続端子を接続する際の押圧力を隔壁27で受け、セラミックシートの割れを防止することができる。
なお、図13の実施の形態においても、図12の実施の形態と同様に、個別内部電極36Aの直線部36Aaと導通部36Acとを直線状に形成し、中継用電極42Aの直線部42Aaと導通電極部42Abとを半ピッチずらして構成することができる。
また、他の個別内部電極36B〜36Eと個別表面電極38B〜38Eとの接続も、図12、図13の実施の形態と同様に構成することができる。
本発明の圧電式インクジェットヘッドのキャビティユニットと圧電アクチュエータと、フラットケーブルとを分離して示す斜視図である。 キャビティユニットの分解斜視図である。 キャビティユニットの一部分解斜視図である。 一部を省略して示す、圧電アクチュエータの分解斜視図である。 一部を省略して示す、第1の圧電セラミックスシートの平面図である。 第2の圧電セラミックスシートの平面図である。 調整用ダミーシートを示す平面図である。 トップセラミックスシートを示す平面図である。 フレキシブルフラットケーブルにおける電極配置を説明する平面図である。 (a)は個別内部電極〜個別表面電極の導通関係を説明する断面図、(b)はスルーホールの説明図である。 個別内部電極〜個別表面電極の導通関係を説明する斜視図である。 他の実施の形態における個別内部電極〜個別表面電極の導通関係を説明する斜視図である。 さらに他の実施の形態における個別内部電極〜個別表面電極の導通関係を説明する斜視図である。 (a)は図13の実施の形態における接合電極と個別表面電極との関係を説明する平面図、(b)は変形例の説明図である。
符号の説明
1 インクジェットヘッド
2 キャビティユニット
3 圧電アクチュエータ
4 フレキシブルフラットケーブル
11a ノズル
18a 圧力室
31,32 セラミックスシート
34 トップセラミックスシート
36A〜36E 個別内部電極
37,71 コモン内部電極
38A〜38E 個別表面電極
38Aa〜38Ea 接合電極
39A,39B コモン表面電極
39Aa,39Ba 接合電極
42A〜42F 中継用電極
52A 内部導通電極
53A スルーホール

Claims (13)

  1. 積層された複数のセラミックスシートの間に、複数の個別内部電極と、その複数の個別内部電極に共通のコモン内部電極とが少なくとも1つのセラミックスシートを挟んで対向配置され、その積層された複数のセラミックスシートの一表面に、前記個別内部電極と接続された個別表面電極と前記コモン内部電極と接続されたコモン表面電極とが形成されてなり、前記個別表面電極およびコモン表面電極に、駆動信号を入力する信号線の接続端子が接続される一方、前記積層された複数のセラミックスシートの他表面に、液滴を吐出する複数のノズルに対応する複数の圧力室を配列して有するキャビティユニットが接合される積層型圧電アクチュエータであって、
    前記個別表面電極と個別内部電極との間の複数のセラミックスシートの間に、前記個別表面電極と個別内部電極とを接続する複数の中継用電極が配置され、
    前記複数の個別表面電極と前記複数の中継用電極は、前記積層方向において対向しかつ平行に配列され、隣接する前記複数の個別表面電極および前記複数の中継用電極とは前記配列方向と直交する方向において相互に異なる位置で接続され、かつ前記中継用電極が前記配列方向と直交する方向において前記圧力室が形成された領域と重なる領域まで延びていることを特徴とする積層型圧電アクチュエータ。
  2. 前記個別表面電極は、前記中継用電極と接続する部分と対応する位置において、前記信号線の接続端子と接続されることを特徴とする請求項1に記載の積層型圧電アクチュエータ。
  3. 前記個別表面電極および前記中継用電極は、その配列方向と直交する方向に長さを有し、その個別表面電極上の前記中継用電極と接続する部分と対応する位置に、前記信号線の接続端子と接続される接合電極を有することを特徴とする請求項2に記載の積層型圧電アクチュエータ。
  4. 前記接合電極は、前記配列方向と直交する方向において千鳥状に配置されていることを特徴とする請求項3に記載の積層型圧電アクチュエータ。
  5. 複数の前記中継用電極は、前記個別表面電極とは反対側に位置する前記コモン内部電極とそれぞれ同じ面積をもって対向していることを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の積層型圧電アクチュエータ。
  6. 前記中継用電極が、その配列方向と直交する方向に長さを有し、前記個別表面電極は、隣接する個別表面電極とは前記配列方向と直交する方向において相互に異なる位置であって、かつ前記中継用電極の長さ方向の異なる位置に対向していることを特徴とする請求項1に記載の積層型圧電アクチュエータ。
  7. 前記個別表面電極上の前記中継用電極と接続する部分と対応する位置に、前記信号線の接続端子と接続される接合電極を有することを特徴とする請求項6に記載の積層型圧電アクチュエータ。
  8. 前記接合電極が、前記配列方向と直交する方向において千鳥状に配列されており、
    前記各個別表面電極は、前記配列方向において、前記接合電極よりも長く、かつ幅広に形成されていることを特徴とする請求項7に記載の積層型圧電アクチュエータ。
  9. 前記各個別表面電極の前記配列方向の長さは、前記個別表面電極の配列方向の間隔よりも長いことを特徴とする請求項8に記載の積層型圧電アクチュエータ。
  10. 前記各個別表面電極の前記配列方向の長さは、前記配列方向と直交する方向の隣接する個別表面電極と、前記配列方向と直交する方向において対向する部分を有する長さとされていることを特徴とする請求項8に記載の積層型圧電アクチュエータ。
  11. 前記複数の個別内部電極、前記コモン内部電極、前記複数の中継用電極、及び前記複数の個別表面電極とコモン表面電極をそれぞれ表面に形成した各セラミックスシートが積層され、
    前記積層方向の前記個別内部電極と前記中継用電極とが、また前記中継用電極と前記個別表面電極とが、それぞれそれらの間のセラミックスシートを貫通したスルーホールに充填された導電材料によって接続されていることを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の積層型圧電アクチュエータ。
  12. 前記キャビティユニットは、前記圧力室の列を複数列備え、
    前記個別内部電極は、前記圧力室の複数列に対応して複数列あり、
    前記コモン内部電極は、前記複数列の個別内部電極と前記積層方向に対向しかつその配列方向に延び、
    前記中継用電極及び個別表面電極は、前記複数列の個別内部電極と対応して複数列あり、
    前記コモン表面電極は、前記個別表面電極と同一平面に、その個別表面電極の配列方向と直交する端部に沿って、複数列の並び方向に長く形成されていることを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の積層型圧電アクチュエータ。
  13. 積層された複数のセラミックスシートの間に、複数の個別内部電極と、その複数の個別内部電極に共通のコモン内部電極とが少なくとも1つのセラミックスシートを挟んで対向配置され、その積層された複数のセラミックスシートの一表面に、前記個別内部電極と接続された個別表面電極と前記コモン内部電極と接続されたコモン表面電極とが形成されてなり、前記個別表面電極およびコモン表面電極に、駆動信号を入力する信号線の接続端子が接続される積層型圧電アクチュエータであって、
    前記個別表面電極と個別内部電極との間の複数のセラミックスシートの間に、前記個別表面電極と個別内部電極とを接続する複数の中継用電極と、前記中継用電極と個別内部電極とを接続する導通用電極とが配置され、
    前記複数の個別表面電極と前記複数の中継用電極は、それらの電極の各配列方向と直交する方向に長く延び、前記積層方向において対向しかつ平行に配列され、隣接する前記複数の個別表面電極および前記複数の中継用電極とは前記配列方向と直交する方向において相互に異なる位置で接続され、かつ前記中継用電極が前記導通用電極よりも前記配列方向と直交する方向において長いことを特徴とする積層型圧電アクチュエータ。
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