JP5525761B2 - 画像診断装置、画像処理方法、及び、x線ct装置 - Google Patents

画像診断装置、画像処理方法、及び、x線ct装置 Download PDF

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Description

この発明は、画像診断装置及び画像処理方法に関し、特に、血管近傍の断層画像を基に、血管内部の画像を診断する画像診断装置及び画像処理方法に関する。
近年のX線CTスキャナは、検査時間の短縮や検査精度の向上の観点からX線検出器の多列化が進んでいる。その多列化により、体軸方向に広い範囲での投影データを得ることが可能となった。
1枚のCT画像は、連続的に収集される投影データを例えば60度ごとに分割し、360度分の投影データが蓄積された時点で画像再構成を行う。さらに、60度分の投影データが収集された時点で、古い投影データを削除し、新たに画像再構成を行う。この繰り返しによりリアルタイムにCT画像を得ることが可能となった。つまり、体軸方向の広い範囲をほぼ同時刻に撮影することが可能となった。
このリアルタイム画像再構成技術を利用し、造影撮影タイミングを自動化する方法がある。関心領域(ROI)への造影剤の流入状態を連続的にモニタし、ROIのCT値が設定閾値に達すると自動的に撮影が開始される方法である。この方法により目的部位のCT値のピークに合わせた造影撮影が可能となった。
臓器全体の造影状態の監視や異なる血管群の造影状態の監視を行うことにより最適な造影タイミングで被検体の検査データを収集するX線CT装置としては、ROI指定部が、被検体の3次元データに基づき、被検体の臓器中に複数の関心領域を指定し、スキャン開始条件設定部が、検査スキャンを開始するためのスキャン開始条件を設定し、CT値判定部が、被検体に造影剤を注入した後にROI指定部により指定された複数の関心領域のCT値がスキャン開始条件設定部で設定されたスキャン開始条件に達したかどうかを判定し、スキャン制御部47は、複数の関心領域のCT値がスキャン開始条件に達した場合に被検体の検査スキャンを開始させるものがある(例えば、特許文献1)。
血管の内壁に生じる血栓は、例えば発生場所によりその成分が異なるものの、一般的に、その血栓のCT値は周囲の組織のCT値に対して大差がなく、CT値を基に、血管の内壁に生じた血栓を抽出するのは困難を伴う。
動脈の血栓の大きさを、画像処理技術を用いて、簡易に、しかも高い確度で測定できる血栓部画像抽出方法としては、血管と直交する垂直断面内の血管を含む近傍領域を抽出し、この近傍領域に平滑化処理を行い、平滑化された近傍領域から領域拡張処理により血栓部の近似領域を抽出し、この血栓部の近似領域から円弧処理により、円弧領域(血栓部の領域)を抽出するものがある(例えば、特許文献2)。
特開2000−175900号公報 特開2004−57340号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載されたX線CT装置では、臓器中に指定された各関心領域(ROI)のCT値を、ROIに造影剤が流れた場合のCT値(スキャン開始条件)と比較し、各ROIのCT値がスキャン開始条件に達したと判定した場合、検査スキャンを開始するものであり、各ROIのCT値から、例えば、血管中の血液の流量の変化を判定することはできないという問題点があった。
また、上記特許文献2に記載された画像処理技術では、血管の周囲に付着する血栓部の断面は、円形をなすという、実験的および経験的な事実に基づき血栓部の領域を抽出している。それに加えて、血栓部には濃度斑と呼ばれる明るさの濃淡が存在するという前提に基づいて血栓部の領域を抽出している。一方で、血管内の発生場所に応じて、その形状や成分が異なる種々の血栓部が存在する。したがって、血栓部の断面形状や血栓部の濃度斑に基づき血栓部の領域を抽出する上記画像処理技術では、種々の血栓部の領域を確実に抽出することができないという問題点があった。
この発明は、上記の問題を解決するものであり、血管内に生じる種々の血栓部を確実に抽出することが可能な画像診断装置、画像処理方法、及び、X線CT装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、この発明は、血管内が血栓部により狭くなっている場合、血栓部での血液の流量の変化を、関心領域間で対応付けられた区域のCT値の関係に基づいて捉えることが可能なことに着目した。
具体的に、この発明の第1の形態は、被検体の3次元データに基づいて、前記被検体の血管を含む前記血管近傍の画像を抽出する血管抽出部と、前記血管の軸方向に予め定められた間隔をおいて前記血管の軸に対して交わる面に関心領域を設け、該関心領域を複数の区域に分割し、かつ、前記関心領域間で前記区域を対応付ける関心領域制御部と、前記関心領域間で対応付けられた前記区域の画像のCT値の関係に基づいて当該区域の変化量を求める変化量算出部と、を有することを特徴とする画像診断装置である。
また、この発明の他の形態は、被検体の3次元データに基づいて、被検体の血管を含む前記血管近傍の画像を抽出するステップと、前記抽出された血管の画像に対する始点及び終点の情報を受けて、前記始点から前記終点までの前記血管に対して予め定められた方向から直線を下ろしたとき、前記直線が最短距離で前記血管と交わる点から形成される基準線を作成するステップと、前記基準線の方向に予め定められた間隔をおいて前記基準線に対して交わる面で前記血管近傍を断面にしたときの断層画像をそれぞれ生成するステップと、前記各断層画像に関心領域をそれぞれ設け、該関心領域を複数の区域に分割し、かつ、前記関心領域間で前記区域を対応させるステップと、前記区域の画像のCT値に基づいて、前記関心領域間で対応付けられた前記区域の画像のCT値の関係に基づいて当該区域の変化量を求めるステップと、を有することを特徴とする画像処理方法である。
この発明によると、血管内に生じる種々の血栓部を抽出するときの確実性を高めることが可能となる。
また、この発明の第1の形態によると、関心領域間で対応付けられた区域の画像のCT値の関係に基づいて当該区域の変化量を求めることにより、血液の流量の変化に対応する血管近傍の画像の変化を捉えることが可能となる。
この発明の第1実施形態に係るX線CT装置の機能ブロック図である。 画像診断装置の機能ブロック図である。 始点および終点を含む各位置に設けられた関心領域を示す図である。 図3において各関心領域をX軸方向から見たときの各関心領域の図である。 湾曲した血管の画像に対して設けられた関心領域を示す図である。 被検体の3次元データを基に、被検体の血管を含む血管近傍の画像を処理する方法のフロー図である。 関心領域の形態を指定する方法のフロー図である。 関心領域を設定する方法のフロー図である。 血管近傍の画像を表示する方法のフロー図である。 この発明の第2実施形態に係る関心領域において、二以上の区域を統合し又は統合した区域を分割した場合の区域の形態を示す図である。 8分円の外形形状の区域、及び、区域の画像を示す図である。
[第1の実施の形態]
(構成)
この発明の第1の実施形態に係る画像診断装置の構成について図1を参照して説明する。図1は、画像診断装置の構成を示すブロック図である。
第1の実施の形態のX線CT装置10は、システム制御部11、操作部12、架台・寝台制御部13、寝台移動部15、X線制御装置17、高電圧発生装置19、X線ビーム発生源21、検出器23、回転架台25、データ収集部27、収集データ記憶装置29、画像再構成処理部31、表示部33を有している。このX線CT装置10は、X線ビーム発生源21を被検体Pの回りに回転させながらX線ビームを曝射させるものである。
システム制御部11は、X線ビームの検出のタイミングを示す検出制御信号をデータ収集部27に対して出力する。システム制御部11は、データ収集のためのデータ収集制御信号をデータ収集部27に対して出力する。
操作部12は、マウス、キーボード等であり、各種の情報を入力する。システム制御部11は、中央処理装置(CPU)等から構成され、操作部12から入力されたスライス厚、回転速度、寝台移動量等を架台・寝台制御信号として架台・寝台制御部13に対して出力する。システム制御部11は、X線ビーム発生を制御するX線ビーム発生制御信号をX線制御装置17に対して出力する。
架台・寝台制御部13は、システム制御部11により出力された架台、寝台制御信号に基づき回転架台25を回転させると共に、寝台移動信号を寝台移動部15に対して出力する。
X線制御装置17は、システム制御部11により出力されたX線ビーム発生制御信号に基づき、高電圧発生装置19による高電圧発生のタイミングを制御する。高電圧発生装置19は、X線ビームを曝射させるための高電圧をX線制御装置17からの制御信号に従ってX線ビーム発生源21に供給する。
X線ビーム発生源21は、高電圧発生装置19から供給された高電圧によってスライス方向に厚みを持った扇状のX線ビームを被検体に向けて多方向から曝射する。検出器23は、X線ビーム発生源21から曝射され、被検体を透過したX線ビームを検出する。
検出器23は、多チャンネルの検出素子を有し且つスライス方向に複数配列された2次元検出器からなる。各列については、例えば、1,000チャンネル程度の検出素子がX線ビーム発生源21の焦点を中心として円弧状に配置される。
回転架台25は、X線ビーム発生源21と検出器23とを保持する。回転架台25は、図示しない架台回転機構により、X線ビーム発生源21と検出器23との中間点を通る回転軸を中心にして回転される。なお、X線ビーム発生源21と検出器23とが被検体の周囲を1回転しながら、被検体の複数スライス(複数断面)の投影データを収集することを1回のスキャン動作と称する。
データ収集部27は、システム制御部11により出力されたデータ収集制御信号に基づき被検体の複数スライスの投影データを同時に収集して出力する。収集データ記憶装置29は、データ収集部27によって収集された被検体の複数スライスの投影データを記憶する。
画像再構成処理部31は、収集データ記憶装置29に記憶された複数スライスの投影データに基づき被検体の複数の断層画像を同時に再構成する。表示部33は、画像再構成処理部31で再構成された被検体の複数の断層画像を同時にモニタ上に表示する。
また、システム制御部11は、スキャン制御部47、血管抽出部48、変化量算出部49、および、関心領域制御部50を有している。
スキャン制御部47は、リアルプレップスキャンにより被検体に投与した造影剤濃度をモニタすることにより、所定のスキャン開始条件を満たした場合には、リアルプレップスキャンを停止し、リアルプレップスキャンとスキャン条件の異なる本スキャンを自動的に開始させる。また、スキャン制御部47は、リアルプレップススキャンでは低線量のX線曝射を行い、本スキャンでは比較的多線量のX線曝射を行う。ここで、スキャン開始条件とは、例えば、後記する変化量算出部49により求められる区域の変化量が予め定められた値を超えたことを条件とする。
血管抽出部48は、画像再構成処理部31で得られた被検体の3次元データを基に、被検体の血管を含む血管近傍の画像を抽出する。血管近傍の画像を抽出する方法としては、例えば、造影剤注入器44により、造影剤を血管に注射し、血流に乗って造影剤が目的の臓器の血管に到着したときの画像と、到着直前の画像との間で画像間処理を行う方法があるが、この方法に限定するものではない。
次に、関心領域制御部50について図2及び図3を参照して説明する。図2は画像診断装置の機能ブロック図、図3は始点および終点を含む各位置に設けられた関心領域を示す図、図4は、図3において各関心領域をX軸方向から見たときの各関心領域の図である。
関心領域制御部50は、血管の軸方向に予め定められた間隔をおいて血管の軸に対して交わる面で血管近傍を断面にしたときの断層画像をそれぞれ生成し、各断層画像に対し、複数の区域に分割した関心領域(ROI)をそれぞれ設け、かつ、血管の軸方向で隣り合う関心領域間で区域を対応付ける。変化量算出部49は、関心領域間で対応付けられた区域の画像のCT値の関係に基づいて区域の変化量を求める。区域の変化量の算出については後述する。
関心領域制御部50は、関心領域設定部51、基準線作成部52、補助線作成部53、断層画像生成部54、区域分割部55、および、区域変更部56を有する。
関心領域設定部51は、血管の軸方向の線上における予め定められた始点及び終点の位置、並びに、始点及び終点において関心領域の予め定められた外形形状を受けて、始点及び終点を含む位置での関心領域を生成する。ここで、血管の軸方向の線とは、血管の中心軸の線、及び、血管の中心軸の線と並行する線を含む。血管の中心軸の線と並行する線とは、例えば、血管の中心軸の線と並行な血管の外壁や内壁に沿った線を含む。始点及び終点の位置を予め定める方法は、例えば、前記抽出された血管近傍の画像を表示部33に表示させ、血管近傍の画像が表示された表示部33の画面上の位置を、マウス等のポインティングデバイスを含む操作部12の操作で指定することにより、指定された画面上の位置に対応する血管の軸方向の線上の位置に始点及び終点を定める方法がある。以上の方法により、血管の軸方向の線上に、複数の始点及びそれに対応する複数の終点を定めることが可能となる。
なお、始点及び終点の位置を予め定める方法としてはこれに限らない。例えば、始点から終点までの長さが定められている場合は、始点の位置を定めることにより、終点の位置が自動的に定められる。また、キーボート入力により、始点及び終点の3次元座標の位置を定めるようにしても良い。
また、関心領域設定部51は、始点及び終点における関心領域の外形形状を予め定める。予め用意された複数の外形形状を表示部33に表示させ、表示部33の画面上の位置を、マウス等のポインティングデバイスを含む操作部12の操作で指定することにより、指定された画面上の位置に対応する外形形状を選択する方法がある。選択可能な外形形状としては、円形、楕円形、正方形等がある。なお、関心領域設定部51は、関心領域の外形形状を定めるときに、関心領域の大きさも定めるようにしても良く、関心領域の外形形状のみを定め、断層画像を生成したとき(後述する)に、断層画像の大きさに対応させて関心領域の大きさを定めるようにしても良い。関心領域設定部51は、前記始点及び終点の情報、並びに、関心領域の外形形状等の情報をメモリ(図示省略)に記憶させる。
基準線作成部52は、血管の軸方向の線上における始点及び終点の情報を受けて、始点から終点までの血管に対して予め定められた方向から平行な直線を下ろしたとき、直線が最短距離で血管と交わる点を結ぶことで形成される基準線を作成する。基準線とは、つまり、ある方向から血管に当てたとき輝度が高い点を結んだ線に相当する。基準線を図3において太い一点鎖線L1で示す。ここで、血管の軸は血管の中心軸を含み、中心軸と並行な軸をいい、血管の外壁や内壁に沿った線である基準線を含む。基準線(血管の軸)方向に対して直交する方向が予め定められた方向となる。血管の軸方向の線上に定められた始点、終点、及び、始点と終点との間に予め定められた間隔をおいて設けられた中間点、並びに、予め定められた方向を図3において、L11、L14、及び、L12、L13、並びに、DRで示す。
補助線作成部53は、基準線L1に対して所定長さ離れた位置に補助線を作成する。補助線を基準線L1に対してどちらの方向に離しても良い。ここで、血管の軸方向(基準線L1の方向)をX軸方向とし、X軸に直交する面をY−Z平面とすると、基準線L1に対して、予め定められた方向DR(図3でY軸方向)とは反対の方向に所定長さSだけ離れた位置に作成された補助線を、図3において太い二点鎖線L2で示す。
断層画像生成部54は、補助線L2に対して直交する面と同じ面で血管近傍を断面にしたときの断層画像をそれぞれ生成する。直交する面、及び、同じ面を図3においてそれぞれP1で示す。なお、基準線L1と補助線L2とは互いに並行となるから、補助線L2に対して直交する面と前記基準線L1に対して直交する面とは同じである。したがって、前記同じ面は、前記基準線L1に対して直交する面を含む。なお、補助線L2(基準線L1)に対して直交する面で断面にしたときの断層画像を生成したが、断面にするときの面は直交する面に限らず、補助線L2に交わる面であれば良い。
断層画像生成部54は、始点L11、終点L14、及び、中間点L12、L13の各位置で、血管近傍を断面にしたときの断層画像を生成する。予め定められた間隔Pを狭くしていくに応じて、後述する軸方向で隣り合う関心領域間で対応付けられた区域の画像のCT値の関係に基づいて区域の変化量を求めるときの精度を向上させることが可能となる。断層画像生成部54は、間隔Pを予め定めておき、操作部12の操作により、又は、始点L11から終点L14までの長さに応じて、間隔Pを変更可能になっている。なお、図3に示す間隔Pは、説明の都合上、広くしている。
関心領域設定部51は、各断層画像に関心領域(ROI)をそれぞれ設ける。関心領域は分割された複数の区域を有する。例えば、関心領域の中心を断層画像の中心に合わせることにより、関心領域を断層画像に設ける。ここで、関心領域の外形形状が円形の場合は、その円形の中心を関心領域の中心とする。また、断層画像の中心を次のように求める。例えば、前記直交する面P1をY−Z平面とし、Y軸方向における断層画像の両端をY1、Y2とし、Z軸方向における断層画像の両端をZ1、Z2としたとき、断層画像の中心(OY、OZ)をOY=(Y1+Y2)/2、OZ=(Z1+Z2)/2の式で求めることができる。以上のようにして、基準線L1上の始点L11、終点L14、及び、中間点L12、L13の各位置を含む前記直交する面P1で断面にした断層画像の中心に、その中心を合わせることにより、各断層画像に対応させて設けられた関心領域を図3及び図4においてR1、R4、R2、R3でそれぞれ示す。
関心領域設定部51は、断層画像に関心領域を設ければ良く、上記の例に限定されない。例えば、基準線L1と関心領域との位置関係(Y−Z面上の座標関係)が定められている場合、その位置関係を基に断層画像に関心領域を設けることができる。
例えば、始点L11を含むY軸方向の線上にある点であって、関心領域R1の外形形状上の点をA1とし、L11とA1との相互の位置関係式A1=L11+αが予め定められている場合、L11+αの位置にA1が位置にするように、関心領域R1を設けることが可能となる。同じく、中間点L12を含むY軸方向の線上にある点であって、関心領域R2の外形形状上の点をA2とし、L12とA2との相互の位置関係式A2=L12+βが予め定められている場合、L12+βの位置にA2が位置にするように、関心領域R2を設けることが可能となる。同じく、始点L13を含むY軸方向の線上にある点であって、関心領域R3の外形形状上の点をA3とし、L13とA3との相互の位置関係式A3=L13+γが予め定められている場合、L13+γの位置にA3が位置にするように、関心領域R3を設けることが可能となる。同じく、終点L14を含むY軸方向の線上にある点であって、関心領域R4の外形形状上の点をA4とし、L14とA4との相互の位置関係式A4=L14+δが予め定められている場合、L14+δの位置にA4が位置にするように、関心領域R4を設けることが可能となる。関心領域の外形形状を血管の内壁に沿うように設定した場合、上記のα、β、γ、δは、血管の壁厚の寸法に相当する。
区域分割部55は、例えば、関心領域の外形形状に応じて、各関心領域を複数の区域に分割する。なお、区域分割部55は、関心領域設定部51が関心領域の外形形状を予め定めるとき、区域の個数、及び、区域の外形形状等を予め定める。一般的に、区域の個数に応じて、血管中の血栓の位置を表示部33に鮮明に表示させることが可能となる。関心領域の外形形状が円形である場合、関心領域を4分割した4分円の外形形状である各区域を図3及び図4においてI〜IVで示す。また、図3及び図4では、関心領域R1、R2、R3、及び、R4の外形形状において、区域Iと区域IIの境界点をA1、A2、A3、A4、区域Iと区域IIIの境界点をB1、B2、B3、B4、区域IIIと区域IVの境界点をC1、C2、C3、C4、及び、区域IIと区域IVの境界点をD1、D2、D3、D4で示す。なお、区域の外形形状は、4分円に限定されない。例えば、区域分割部55は、関心領域の外形形状が円形である場合、関心領域を関心領域の中心に同心円状に分割するようにしても良い。この場合、区域の外形形状は、関心領域の中心に環形状となる。
関心領域設定部51は、血管の軸方向で隣り合う関心領域間で区域を対応付ける。関心領域設定部51は、例えば、血流の方向(X軸の方向)と同じ方向である血管の軸方向で対向する区域を対応付ける。血管の軸方向で対応付けられた区域を図3及び図4において同じ番号I〜IVを付して示す。また、血管内に生じた血栓部を図3及び図4において、網掛けで示した部分THで示す。
以上のようにして、血管の軸方向(X軸方向)に予め定められた間隔Pで関心領域R1〜R4を設け、関心領域を複数の区域I〜IVに分割し、軸方向で隣り合う関心領域間で区域を対応付ける。区域の対応付けは血管の軸(X軸)を基にしている。例えば、血管の軸方向で各関心領域R1〜R4を見たとき、各境界点A1、A2、A3、A4から図3において時計方向に区域I、区域III、区域IV、区域IIの順番に配置される。それにより、血管の軸方向で隣り合う関心領域間で各区域I〜IVをそれぞれ対応付けることができる。また、血管の軸が湾曲している場合にも、血管の軸を基に区域を対応付ける。例えば、血管の軸方向で各関心領域Rを見たとき、各境界点Aから図5において時計方向に区域I、区域III、区域IV、区域IIの順番に配置される。それにより、血管の軸方向で隣り合う関心領域間で各区域I〜IVを対応付けることができる。なお、図5においても、図3と同様に、説明の都合上、関心領域が設けられる間隔を広くしている。
次に、変化量算出部49について説明する。変化量算出部49は、関心領域R1からR4において、各区域の画像の輝度値を算出し、血管の軸方向で隣り合う関心領域間で対応付けられた区域の画像のCT値の関係に基づいて区域の変化量を求める。
例えば、血管の軸方向で隣り合う関心領域R1、R2において、関心領域R1の区域I、II、III、IVの画像の各画素(i=1〜n)の輝度値をそれぞれIg1i、IIg1i、IIIg1i、IVg1i、関心領域R2の区域I、II、III、IVの画像の各画素の輝度値をそれぞれIg2i、IIg2i、IIIg2i、IVg2iとすると、関心領域R1、R2間で対応付けられた区域I、II、III、IVの画像の輝度値の変化量ΔIg12、ΔIIg12、ΔIIIg12、ΔIVg12は、次の式で求めることができる。
ΔIg12=(ΣIg2i−ΣIg1i)/n
ΔIIg12=(ΣIIg2i−ΣIIg1i)/n
ΔIIIg12=(ΣIIIg2i−ΣIIIg1i)/n
ΔIVg12=(ΣIVg2i−ΣIVg1i)/n
同様の式により、関心領域R2、R3間で対応付けられた区域I、II、III、IVの画像の輝度値の変化量ΔIg23、ΔIIg23、ΔIIIg23、ΔIVg23を求める。また、関心領域R3、R4間で対応付けられた区域I、II、III、IVの画像の輝度値の変化量ΔIg34、ΔIIg34、ΔIIIg34、ΔIVg34を求める。
上式で求めたΔIg12、ΔIIg12、ΔIIIg12、ΔIVg12、ΔIg23、ΔIIg23、ΔIIIg23、ΔIVg23、ΔIg34、ΔIIg34、ΔIIIg34、ΔIVg34は、区域の画像の各画素の輝度値の平均値の差を示す。
以下の説明において、「血管の軸方向で隣り合う関心領域間で対応付けられた区域の画像のCT値の関係に基づいて区域の変化量」とは、上記の「各画素の輝度値の平均値の差」をいう。これに限らず、「血管の軸方向で隣り合う関心領域間で対応付けられた区域の画像のCT値の関係に基づいて区域の変化量」を「各画素の輝度値の総和の差」としても良い。なお、区域の変化量としては、区域のCT値の変化量であっても良い。
例えば、血管の軸方向で隣り合う関心領域R1、R2において、「各画素の輝度値の総和の差」は次の式で求めることができる。
ΔIg12=ΣIg2i−ΣIg1i
ΔIIg12=ΣIIg2i−ΣIIg1i
ΔIIIg12=ΣIIIg2i−ΣIIIg1i
ΔIVg12=ΣIVg2i−ΣIVg1i
また、「各画素の輝度値の平均値の差」をさらに、関心領域間の間隔Pで除した値としても良い。例えば、血管の軸方向で隣り合う関心領域R1、R2において、前記除した値は次の式で求めることができる。
ΔIg12=(ΣIg2i−ΣIg1i)/(n・P)
ΔIIg12=(ΣIIg2i−ΣIIg1i)/(n・P)
ΔIIIg12=(ΣIIIg2i−ΣIIIg1i)/(n・P)
ΔIVg12=(ΣIVg2i−ΣIVg1i)/(n・P)
骨、水、空気の各CT値を1000[HU]、0[HU]、−1000「HU」とし、また、血液のCT値は250〜400[HU]、血栓部(プラーク)のCT値は40〜50[HU]としたとき、血液等を256階調の輝度値を表したとき、血液の輝度値は約60〜100、血栓部の輝度値は約10〜12となる。
各区域I〜IVの画像の面積は等しく、各区域I〜IVの画像の画素数も等しい。例えば、血管内に血栓部が生じてなく、血管内全体が血液で占められている場合、血管の軸方向で隣り合う関心領域間で対応付けられた区域の画像の輝度の変化量は0となる(各画素の輝度値の平均値の差がない)。血栓部が生じていない血管内を図4(a)、(d)に示す。
一方で、血管内に血栓部が生じている場合、血栓部の画像の断面積が大きさくなるに応じて、血管内を占める血液の画像の断面積が小さくなり、血管内を占める血液の画像の画素数が減少し、血管の軸方向で隣り合う関心領域間で対応付けられた区域の画像の輝度の変化量が大きくなる(各画素の輝度値の平均値の差が大きくなる)。血管内に生じた血栓部を図4(b)、(c)にTHで示す。
以上のことから、血栓部の画像の画素数(断面積)の変化量は、輝度の変化量の絶対値に相対していることが認められる。なお、血液の輝度値は約60〜100であるから、輝度の変化量を、輝度値60以上の画素数の変化として捉えても良く、血栓部の輝度値は約10〜12であるから、輝度の変化量を、輝度値12以下の画素数の変化として捉えても良い。
関心領域制御部50は、変化量算出部49により求められた血管の軸方向で隣り合う関心領域間で対応付けられた区域の画像の輝度の変化量をメモリ(図示省略)に記憶させる。画像再構成処理部31は、メモリに記憶された前記輝度の変化量を基に、血栓部の画像を作成し、表示部33に表示させる。
なお、変化量算出部49が関心領域の各区域の画像の画素の輝度値を算出し、血管の軸方向で隣り合う関心領域間で対応付けられた区域の画像の輝度の変化量を求める場合、画素の輝度値の変換処理をしていない(画素の輝度値に対する重付け係数はすべて等しくした)。
これに限らず、変化量算出部49は、血管の軸方向で隣り合う関心領域間で対応付けられた区域の画像の輝度の変化量を受けて、各区域の画像に対して平滑化又は鮮鋭化の処理をするようにしても良い。
区域の画像に対する平滑化の処理に関しては、変化量算出部49は、血管の中心軸から内壁の方へ所定長さ隔てた境界線を予め定めておき、血管の内壁から境界線までの所定領域の画像において、画素の輝度値の重付け係数を大きくする。また、変化量算出部49は、操作部12の操作により、所定長さを変更する。
例えば、操作部12の操作により、変化量算出部49が前記所定長さを変更し、境界線を血管の内壁に近づけた位置に定め、境界線から血管の内壁までの所定領域の画像において、画素の輝度値の重付け係数を大きくすれば、区域全体の画像の輝度の変化量に対して、所定領域の画像の輝度の変化量が大きな割合を占め、血管の内壁に生じ始めた血栓部の画像を明確に表示部33に表示させることが可能となる。また、例えば、操作部12の操作により、変化量算出部49が前記所定長さを変更し、境界線を血管の内壁からある程度離れた位置に定め、境界線から血管の中心軸までの所定領域の画像において、画素の輝度値の重付け係数を大きくすれば、区域全体の画像の輝度の変化量に対して、所定領域の画像の輝度の変化量が大きな割合を占め、所定の大きさ以上に成長した血栓部の画像を明確に表示部33に表示させることが可能となる。
区域の画像に対する鮮鋭化の処理に関しては、変化量算出部49は、血管の中心軸方向(血流方向)での輝度の変化量(一次微分)の傾きを求める(二次微分)。それにより、血管の内壁に生じ始めた血栓部の画像、及び、急激に大きくなった血栓部の画像をさらに明確に表示部33に表示させることが可能となる。
(動作)
次に、被検体の3次元データを基づく画像処理方法について、図6から図9を参照して説明する。図6は被検体の3次元データを基に、被検体の血管を含む血管近傍の画像を処理する方法のフロー図である。
先ず、画像再構成処理部31は、モダリティにより取得された被検体の3次元データを基に、被検体の血管を含む血管近傍の画像を抽出する(ステップS101)。画像再構成処理部31は、抽出された血管近傍の画像を表示部33に表示させる(ステップS102)。
次に、操作部12の操作により、関心領域設定部51は、関心領域の形態を指定する(ステップS103)。関心領域の形態の指定については後述する。次に、関心領域設定部51は、関心領域の設定をする(ステップS104)。関心領域の設定についても後述する。次に、画像再構成処理部31は、血管内の画像を表示部33に表示させる(ステップS105)。
次に、関心領域の形態の指定について図7を参照して説明する。図7は関心領域の形態を指定する方法のフロー図である。
関心領域設定部51は、操作部12による表示部33の画面上の操作により、表示部33の画面に表示された血管の画像に対する始点及び終点をそれぞれ指定する(ステップS201)。次に、関心領域設定部51は、操作部12の入力により、始点及び終点における関心領域の外形形状を指定する(ステップS202)。次に、関心領域設定部51は、操作部12の入力により、関心領域を分割する区域の形態を指定する(ステップS203)。それにより、関心領域を分割する個数、各区域の外形形状が定められる。例えば、4分円や8分円の区域の外形形状が定められる。関心領域設定部51は、以上のようにして定められた関心領域の形態をメモリ(図示省略)に記憶させる。全部の関心領域の指定を終了した場合(ステップS204;Y)、関心領域の形態の指定を終了する。全部の関心領域の指定を終了していない場合(ステップS204;N)、血管の画像に対する始点及び終点をそれぞれ指定する(ステップS201)に戻る。
次に、関心領域の設定について図8を参照して説明する。図8は関心領域を設定する方法のフロー図である。
先ず、基準線作成部52は、指定された関心領域の形態の情報を読み出す(ステップS301)。基準線作成部52は、血管の画像に対する始点及び終点の情報を受けて、始点から前記終点までの血管に対して予め定められた方向から直線を下ろしたとき、直線が最短距離で血管と交わる点から形成される基準線を作成する(ステップS302)。血管の軸(血管の外壁や内壁に沿った線と並行な線)に対して直交する方向が予め定められた方向となる。
補助線作成部53は、基準線に対して所定長さ離れた位置に補助線を作成する(ステップS303)。断層画像生成部54は、補助線の方向に予め定められた間隔をおいて補助線に対して直交する面と同じ面で血管近傍を断面にしたときの断層画像をそれぞれ生成する(ステップS304)。なお、補助線を作成せず、基準線を用いて、基準線の方向に予め定められた間隔をおいて基準線に対して直交する面で血管近傍を断面にしたときの断層画像を生成するようにしても良い。
次に、関心領域設定部51は、指定された関心領域の外形形状を読み出して、各断層画像に関心領域を設ける(ステップS305)。区域分割部55は、指定された区域の形態を読み出して、関心領域を複数の区域に分割し、血管の軸方向で隣り合う関心領域間で区域を対応させる(ステップS306)。
全部の関心領域の設定、及び、関心領域の各区域の設定が終了した場合(ステップS307;Y)、全部の関心領域の設定を終了する。全部の関心領域の設定、及び、関心領域の各区域の設定が終了していない場合(ステップS307;N)、指定された関心領域の形態の情報を読み出す(ステップS301)に戻る。
次に、血管近傍の画像の表示について図9を参照して説明する。図9は血管近傍の画像を表示する方法のフロー図である。
先ず、変化量算出部49は、区域の画像の輝度値を基に、軸方向で隣り合う関心領域間で対応付けられた前記領域の画像の輝度の変化量を求める(ステップS401)。画像再構成処理部31は、輝度の変化量を受けて、血管近傍の画像を平滑化する(ステップS402)。次に、画像再構成処理部31は、平滑化した血管近傍の画像を作成し、表示部33に表示させる(ステップS403)。なお、画像再構成処理部31は、血管近傍の画像の平滑化ばかりでなく、鮮鋭化をしても良く、また、平滑化に代えて鮮鋭化をしても良い。全部の設定を終了していない場合(ステップS404;N)、以上のステップS401〜S403を繰り返す。全部の設定を終了した場合(ステップS404;Y)、血管近傍の画像の表示を終了する。
以上で、第1実施形態に係る画像診断装置について説明した。なお、前記第1実施形態として、平面形状の関心領域を示したが、立体形状(例えば、円筒、球体、立方体等)の関心領域であっても良い。この場合においても、立体形状の関心領域を予め定められた間隔をおいて血管の軸方向に設ければ良い。また、例えば、関心領域が円筒の立体形状を有する場合、関心領域を複数に分割する区域は、その断面形状が4分円の立体形状を有することとなる。関心領域設定部51は、平面形状の関心領域と立体形状の関心領域とを相互に変更可能にしても良い。
また、前記第1実施形態として、モダリティとしてX線CT装置を示したが、これに限らず、超音波診断装置、及び、MRI(magnetic resonance imaging)であっても良い。また、画像診断装置をモダリティと一体化させて示したが、モダリティと別体化させても良い。
[第2の実施の形態]
次に、この発明の第2実施形態に係る画像診断装置の構成について図2、図10及び図11を参照して説明する。図10は、関心領域において、二以上の区域を統合し又は統合した区域を分割した場合の区域の形態を示す図、図11は、8分円の外形形状の区域、及び、区域の画像を示す図である。
区域変更部56は、分割された複数の区域のいずれかの二以上を一以上の区域に統合し、統合された区域を二以上の区域に分割する。区域変更部56は、統合した各区域が同じ外形形状を有するように統合し、また、分割した各区域が同じ外形形状を有するように分割する。4分円の外形形状の区域、4分円の外形形状の区域を統合した2分円の外形形状の区域、及び、4分円の外形形状の区域を分割した8分円の外形形状の区域を、図10(a)〜(c)にそれぞれ示す。
なお、区域変更部56は、統合された区域のいずれかの二以上を、一以上の区域にさらに統合しても良い。また、区域変更部56は、分割された複数の区域のいずれかの二以上をさらに二以上の区域に分割しても良い。この場合においても、区域変更部56は、統合した各区域が同じ外形形状を有するように統合し、また、分割した各区域が同じ外形形状を有するように分割する。
また、区域変更部56は、操作部12による操作を受けて、又は、変化量算出部49により求められた輝度の変化量を受けて、区域の統合又は分割をする。4分円の外形形状の区域I〜IVを分割した8分円の外形形状の区域Ia〜IVb、及び、各区域Ia〜IVbの画像を図11(a)〜(c)に示す。なお、血管の軸方向で隣り合う関心領域を図11では、関心領域R1、R2、及び、関心領域R2、R3で示す。
図11(a)〜(c)によれば、関心領域R1、R2間で対応する区域IIIbの画像の輝度の変化量が大きく(各画素の輝度値の平均値の差が大きく)、また、関心領域R2、R3間で対応する区域IIIaの画像の輝度の変化量が大きい(各画素の輝度値の平均値の差が大きい)。
反対には、関心領域R1、R2間で対応する区域IIbの画像の輝度の変化量が大きく(各画素の輝度値の平均値の差が大きく)、また、関心領域R2、R3間で対応する区域IIaの画像の輝度の変化量が大きい(各画素の輝度値の平均値の差が大きい)。以上のように、区域を4分円から8分円の外形形状に分割することにより、血流方向が血管の軸方向と並行でなく、ねじれるようになり、それに伴い、血管の軸方向に対し、血栓部がねじれるようにして生じていることを表示部33に表示させることが可能となる。
10 X線CT装置(モダリティ) 11 システム制御部 12 操作部
13 架台・寝台制御部 15 寝台移動部 17 X線制御装置
19 高電圧発生装置 21 X線ビーム発生源 23 検出器 25 回転架台
27 データ収集部 29 収集データ記憶装置 31 画像再構成処理部
33 表示部 47 スキャン制御部 48 血管抽出部 49 変化量算出部
50 関心領域制御部 51 関心領域設定部 52 基準線作成部
53 補助線作成部 54 断層画像生成部 55 区域分割部
56 区域変更部

Claims (8)

  1. 検体の3次元データに基づいて、前記被検体の血管を含む前記血管近傍の画像を抽出する血管抽出部と、
    前記血管の軸方向に予め定められた間隔をおいて前記血管の軸に対して交わる面に関心領域を設け、該関心領域を複数の区域に分割し、かつ、前記関心領域間で前記区域を対応付ける関心領域制御部と、
    記関心領域間で対応付けられた前記区域の画像のCT値の関係に基づいて当該区域の変化量を求める変化量算出部と、
    を有する
    ことを特徴とする画像診断装置。
  2. 前記関心領域制御部は、前記軸方向の線上における予め定められた始点及び終点の位置に、予め定められた外形形状の前記関心領域をそれぞれ設けたことを特徴とする請求項1に記載の画像診断装置。
  3. 前記関心領域制御部は、前記血管に対して予め定められた方向から直線を下ろしたとき、前記直線が最短距離で前記血管と交わる点を結んで形成される基準線に基づいて該基準線に対して所定長さ離れた位置に補助線を作成し、該補助線に対して交わる面と同じ面で前記血管近傍を断面にしたときの前記断層画像をそれぞれ生成したことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の画像診断装置。
  4. 前記関心領域制御部は、前記変化量算出部により求められた前記変化量を受けて、前記分割された前記複数の区域のいずれかの二以上を、一以上の区域に統合し、該統合された前記区域を二以上の区域に分割することを特徴とする請求項1から請求項3のいずれかに記載の画像診断装置。
  5. さらに、前記変化量算出部は、前記区域の変化量を受けて、前記区域の画像に対して平滑化又は鮮鋭化の処理をすることを特徴とする請求項1に記載の画像診断装置。
  6. 前記請求項1から請求項5のいずれかに記載の画像診断装置を備え、前記変化量算出部により求められた前記変化量に基づいて、プレップスキャンにより被検体に投与した造影剤濃度をモニタすることにより前記プレップスキャンとスキャン条件の異なる本スキャンの開始タイミングを計るX線CT装置。
  7. 被検体の3次元データに基づいて、前記被検体の血管を含む前記血管近傍の画像を抽出するステップと、
    前記血管の軸方向に、予め定められた間隔をおいて前記血管の軸に対して交わる面に関心領域を設け、当該関心領域を複数の区域に分割し、かつ、前記関心領域間で前記区域を対応付けるステップと、
    前記関心領域間で対応付けられた前記区域の画像のCT値の関係に基づいて当該区域の変化量を求めるステップと、
    を有する
    ことを特徴とする画像処理方法。
  8. 検体の3次元データに基づいて、被検体の血管を含む前記血管近傍の画像を抽出するステップと、
    前記抽出された血管の画像に対する始点及び終点の情報を受けて、前記始点から前記終点までの前記血管に対して予め定められた方向から直線を下ろしたとき、前記直線が最短距離で前記血管と交わる点から形成される基準線を作成するステップと、
    前記基準線の方向に予め定められた間隔をおいて前記基準線に対して交わる面で前記血管近傍を断面にしたときの断層画像をそれぞれ生成するステップと、
    前記各断層画像に関心領域をそれぞれ設け、該関心領域を複数の区域に分割し、かつ、前記関心領域間で前記区域を対応させるステップと、
    前記区域の画像のCT値に基づいて、前記関心領域間で対応付けられた前記区域の画像のCT値の関係に基づいて当該区域の変化量を求めるステップと、
    を有する
    ことを特徴とする画像処理方法。
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