JP5522465B2 - 包絡線増幅器 - Google Patents

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Description

本発明は、包絡線増幅器に係り、特に、無線用の変調信号におけるエンベロープ(包絡線)信号を増幅する増幅器に係る。
近年、無線通信のデータ量の増加に伴い、高いデータレートの通信規格が採用されている。例えば、通信規格として、WCDMA(Wideband Code Division Multiple Access)、HSUPA(High Speed Uplink Packet Access)、WLAN(Wireless LAN)、LTE(Long Term Evolution)などが挙げられ、これらの通信規格に用いられる変調方式における変調信号は、そのエンベロープ(包絡線)が一定ではない。一定でないエンベロープを持つ変調信号は、平均電力と最大電力の差、PARあるいはPAPR(Peak to Average (Power) Ratio)が大きい。この変調信号を増幅する増幅器(RFPA:Radio Frequency Power Amplifier)には、最大電力時でもその出力歪が所望の規格を満たすように高い線形性が求められる。この結果、増幅器は、高い線形性をもつ一方で、最大電力でない場合、例えば平均電力においてその電力効率が下がってしまう。このような線形性と効率とは、トレードオフの関係にあった。
このトレードオフ関係を打破するための手法として、増幅器の電源電圧を変調信号のエンベロープ信号に応じて変動させる方法が知られている(例えば特許文献1、2参照)。
図18は、特許文献2の図4に記載された包絡線増幅器の回路図である。エンベロープアンプ(包絡線増幅器)102は、リニアアンプ106と、リニアアンプ106の出力端子に一端が接続された抵抗114(Rsense)と、抵抗114の両端の電位を入力電圧とする比較器108と、比較器108の出力を入力とするスイッチングアンプ110とから構成され、スイッチングアンプ110の出力と抵抗114の他端とが接続される。
エンベロープアンプ102は、エンベロープ入力信号Venvに比例した電流Ioutを増幅器104(RFPA)に供給する。増幅器104は、入力変調信号RFinのエンベロープ電圧に応じてその電源電圧Voutが制御されることで、電力効率が改善される。
エンベロープアンプ102は、エンベロープ信号Venvに対して以下のように動作する。ボルテージフォロア構成のリニアアンプ106は、Venvに応じた出力電圧OPoutを生成し、抵抗114を介して出力電圧Voutを出力する。比較器108は、抵抗114の両端の電位を入力して比較する。スイッチングアンプ110は、比較器108が出力する比較結果に応じた出力であるVoutを出力する。
このような構成において、リニアアンプ106の出力電流Isenseがある一定値を超えると、抵抗114の両端の電位差が大きくなる。比較器108のヒステリシス電圧をVhysとすれば、OPout−Vout>Vhysになると、比較器108の出力はLowレベルとなり、スイッチング素子112の出力はHighレベルとなる。スイッチング素子112の出力電圧は、インダクタ128を介して出力電圧Voutに接続されることで、スイッチング電流Iswは、以下の式のように徐々に増加していく。
L・dIsw/dt=Vsw−Vout
スイッチング電流Iswが増加すると、OPout<Voutとなり、リニアアンプ106には、今度はスイッチングアンプ110からの電流Iswの一部が流れ込む。Vout−Opout>Vhysとなると、比較器108の出力はHighレベルとなる。スイッチング素子112の出力は、Lowレベルとなり、スイッチング電流Iswは徐々に減少していく。
抵抗114、比較器108、スイッチングアンプ110から構成される上記のような回路は、理想的には効率100%の動作である。そして、スイッチング電流Iswに対してリニアアンプ106の出力電流Isenseを充分小さくすることで、エンベロープアンプ102は、高効率で動作する。
ここで、例えば、PWM型DCDCコンバータ回路でこのエンベロープアンプを実現した場合、その出力は増幅器104の電源電圧として接続されるため、スイッチングノイズが問題となり、内部スイッチング周波数を低く設定しなければならない。このため出力に接続されるローパスフィルタのカットオフ周波数も低くなり、これによりエンベロープ信号Venvの周波数が制限されてしまう。
一方、図18で示すリニアアンプ106とスイッチングアンプ110とを接続する構成であれば、スイッチング素子112から発生される内部スイッチング周波数によるスイッチングノイズは、リニアアンプ106により吸収される。この場合、スイッチング素子112と出力端子Voutの間には、インダクタ128のみが接続され、エンベロープ信号Venvの周波数が制限されることはない。
上記のように、リニアアンプ106は、入力電圧を比例倍した出力を発生させるだけでなく、スイッチングアンプ110からのスイッチングノイズを吸収する役割も担っている。この場合、リニアアンプ106と出力電圧Voutとの間に接続される抵抗値は、充分低くしなければならない。しかしながら、図18の回路をCMOS回路などで実現しようとする場合、抵抗114の抵抗値を、精度を保ったまま充分低くすることは困難であって、プロセスばらつきによる影響を強く受けてしまう。
そこで、特許文献2の図5に記載された包絡線増幅器では、図19に示すように、リニアアンプ206の出力段214を2つに分けている。電圧源224、226によりAB級動作をする出力段を構成するPchMOSトランジスタ(以下、単にPMOSと略す)216、218は、それぞれのゲートが接続されており、同じく出力段を構成するNchMOSトランジスタ(以下、単にNMOSと略す)220、222もそれぞれのゲートが接続されている。ここで、PMOS216とNMOS220からなる第1の出力段(出力部)の出力電圧VoutAと、PMOS218とNMOS222からなる第2の出力段(出力部)の出力電圧Voutとは、ほとんど同じ値である。したがって、PMOS218とNMOS222からなる出力段の出力電流ImainとPMOS216とNMOS220からなる出力段の出力電流Isenseとの関係は、出力段MOSトランジスタのサイズ比nによって決まり、Imain=n・Isenseとなる。
このような構成の包絡線増幅器202において、図18において抵抗114の抵抗値を、例えば0.01ohmとしたい場合、図19では、Isenseの電流をImainの1000分の1とすることで、抵抗227の抵抗値は、10ohmで良いことになる。したがって、CMOS回路で実現しやすく、且つスイッチングアンプ210のスイッチングノイズを取り除くリニアアンプ206との間には抵抗が入らないことで、図18に示す回路構成に比べて高性能化することが可能となる。
特表2003−533116号公報 米国特許出願公開第2009/0289720号明細書
以下の分析は本発明において与えられる。
図19のような回路構成によれば、抵抗227が微小な抵抗値で無ければならないという制約を回避することができる。
ところで、図19の比較器208の動作を考えると、比較器208に入力される抵抗227の両端の電圧は、エンベロープアンプ202の入力信号に応じて、GNDからVsupplyの範囲で変化する。
次に、エンベロープアンプ202の入力信号であるVoutA、Vout等の波形をシミュレーションによって求めた例を説明する。図20(a)は、入力信号としてDC0.5Vを入力した時のリニアアンプ206のメイン出力電流Imainとセンス電流Isenseを示す。Isenseは、Imainに対して、Imain=n・Isenseとなっていることが分かる。図20(b)は、この時のリニアアンプ206のセンス電流パス側の出力電圧VoutAとメイン電流パス側の出力電圧Vout、及び比較器208の出力電圧Vcoutを示す。比較器208は、ヒステリシス電圧200mV程度であるので、Vcoutは、VoutA>Vout+0.2VでHighレベルとなり、VoutA<Vout−0.2VでLowレベルとなり、VoutA、Voutの平均電圧は、入力電圧とほぼ等しいことが分かる。
図21(a)は、入力信号としてDC2.5Vを入れた時のリニアアンプ206のメイン出力電流Imainとセンス電流Isenseを示す。図20(a)の時と同じく、Isenseは、Imainに対して、Imain=n・Isenseとなっていることが分かる。また、図21(b)は、この時のリニアアンプ206のセンス電流パス側の出力電圧VoutAとメイン電流パス側の出力電圧Vout、及び比較器208の出力電圧Vcoutを示す。VoutAとVoutの平均電圧は、図20(b)と同じく入力電圧とほぼ等しいことが分かる。
このようなVoutA、Voutを入力信号とする比較器208は、GNDからVsupplyまでの範囲において安定したヒステリシス電圧を保証し、比較器208、スイッチングアンプ210および抵抗227からなる内部ループにおける内部発振周波数で動作しなければならない。これを満足させるには、比較器208は、広い入力動作範囲を保証するようにPMOS入力回路とNMOS入力回路の並列構成による入力段、すなわちレイルトゥーレイル構成のような入力段を有することで実現可能となる。
しかしながら、レイルトゥーレイル構成のような入力段を有する比較器は、NMOS入力回路とPMOS入力回路とが必要であり、回路が複雑となる。また、NMOS入力回路とPMOS入力回路のそれぞれに電流源が必要となり、単一の導電型トランジスタによる構成の入力段で構成した比較器と同じ応答速度にするためには、2つの定電流源によって消費電流が約2倍になってしまう。
本発明の1つのアスペクト(側面)に係る包絡線増幅器は、入力される包絡線信号の振幅に応じて第1の電流を出力する第1の出力部と、第1の電流の電流値に比例し、第1の電流の電流値よりも絶対値が大きな電流値である第2の電流を出力する第2の出力部と、を有する増幅器と、第1の電流の電流値を判断する比較部と、比較部の判断結果に応じて断続される電流をインダクタを介し第2の電流と加算して出力端から出力する出力部と、を備え、第1の電流を出力部に供給することなく終端するように構成する。
本発明の他のアスペクト(側面)に係る包絡線増幅器は、入力される包絡線信号の振幅に応じて出力電流を出力する増幅器と、出力電流の電流値を判断する比較部と、比較部の判断結果に応じて断続される電流をインダクタを介し出力電流と加算して出力端から出力する出力部と、包絡線信号における低周波帯域部分と比較部の判断結果に応じて2値化される信号の低周波帯域部分との差分を求める演算部と、を備え、演算部は、差分に応じて増幅器、比較部、出力部の少なくとも一つにおける入出力特性を制御する。
本発明によれば、回路構成が簡素化され、消費電流が削減される。
本発明の第1の実施例に係る包絡線増幅器の回路図である。 本発明の第1の実施例に係る比較器の回路図の一例である。 本発明の第1の実施例に係る包絡線増幅器における各部のタイミングチャート(1)である。 本発明の第1の実施例に係る包絡線増幅器における各部のタイミングチャート(2)である。 本発明の第2の実施例に係る包絡線増幅器の回路図である。 本発明の第3の実施例に係る包絡線増幅器の回路図である。 本発明の第4の実施例に係る包絡線増幅器の回路図である。 本発明の第4の実施例に係る包絡線増幅器における各部のタイミングチャート(1)である。 本発明の第4の実施例に係る包絡線増幅器における各部のタイミングチャート(2)である。 本発明の第5の実施例に係る包絡線増幅器の回路図である。 本発明の第5の実施例に係るリニアアンプの回路図の一例である。 本発明の第5の実施例に係る比較器の回路図の一例である。 本発明の第5の実施例に係る比較器の回路図の他の例である。 本発明の第5の実施例に係るスイッチングアンプの回路図の一例である。 本発明の第5の実施例に係る包絡線増幅器における各部のタイミングチャート(1)である。 本発明の第5の実施例に係る包絡線増幅器における各部のタイミングチャート(2)である。 本発明のスイッチングアンプにおける変形例を示す回路図である。 従来の第1の包絡線増幅器の回路図である。 従来の第2の包絡線増幅器の回路図である。 従来の第2の包絡線増幅器における各部のタイミングチャート(1)である。 従来の第2の包絡線増幅器における各部のタイミングチャート(2)である。
本発明の実施形態に係る包絡線増幅器は、入力される包絡線信号の振幅に応じて第1の電流(図1のIsense)を出力する第1の出力部(図1の216、220が相当)と、第1の電流の電流値に比例し、第1の電流の電流値よりも絶対値が大きな電流値である第2の電流(図1のImain)を出力する第2の出力部(図1の218、222が相当)と、を有する増幅器(図1の206が相当)と、第1の電流の電流値を判断する比較部(図1の208aが相当)と、比較部の判断結果に応じて断続される電流をインダクタ(図1の228が相当)を介し第2の電流と加算して出力端から出力する出力部(図1の210と電流加算機能が相当)と、を備え、第1の電流を出力部に供給することなく終端するように構成する。
包絡線増幅器において、比較部において第1の電流を終端するようにしてもよい。
包絡線増幅器において、比較部は、第1の電流の電流値が一の方向に所定の閾値を上回ったか、他の方向に所定の閾値を下回ったかを判断結果として出力するようにしてもよい。
包絡線増幅器において、比較部は、比較対象とされる2つの電圧を入力する第1および第2の入力端子と、第1および第2の入力端子間に接続される抵抗素子(図6の227)と、を備え、第1の入力端子に第1の電流が供給され、第2の入力端子に所定のバイアス電圧(図6のVb)が供給されるようにしてもよい。
包絡線増幅器において、比較部は、比較対象とされる2つの電圧を入力する第1および第2の入力端子と、第1および第2の入力端子間に接続される第1の抵抗素子(図5の227)と、第1の電源と第2の入力端子間に接続される第2の抵抗素子(図5の231)と、第2の電源と第2の入力端子間に接続される第3の抵抗素子(図5の232)と、を備え、第1の入力端子に第1の電流が供給されるようにしてもよい。
包絡線増幅器において、比較部は、比較対象とされる2つの電圧を入力する第1および第2の入力端子と、第1の電源と第1の入力端子間に接続される第1の抵抗素子(図1の241)と、第2の電源と第1の入力端子間に接続される第2の抵抗素子(図1の242)と、第1の電源と第2の入力端子間に接続される第3の抵抗素子(図1の243)と、 第2の電源と第2の入力端子間に接続される第4の抵抗素子(図1の244)と、を備え、第1の入力端子に第1の電流が供給されるようにしてもよい。
包絡線増幅器において、比較部は、比較対象とされる2つの電圧を入力する第1および第2の入力端子と、第1の入力端子に一端が接続される第1の終端回路(図7の252、254)と、第2の入力端子に一端が接続される第2の終端回路(図7の253、255)と、を備え、第1の入力端子に一の方向の第1の電流が供給され、第2の入力端子に他の方向の第1の電流が供給されるようにしてもよい。
包絡線増幅器において、第1および第2の終端回路は、抵抗素子およびダイオードの直列回路でそれぞれ構成されるようにしてもよい。
以上のような包絡線増幅器によれば、第1の電流は、出力部に供給されることなく終端されるので、第1の電流の電流値を判断する比較部の入力電圧の変動幅が狭い。したがって、比較部の入力段をレイルトゥーレイル構成のような回路構成とする必要が無く、単一の導電型トランジスタによる構成の入力段とすることができ、比較部における回路構成が簡素化され、消費電流が削減される。
また、本発明の他の実施形態に係る包絡線増幅器は、入力される包絡線信号の振幅に応じて出力電流を出力する増幅器(図10の206b)と、出力電流の電流値を判断する比較部(図10の208b)と、比較部の判断結果に応じて断続される電流をインダクタ(図10の228a)を介し出力電流と加算して出力端から出力する出力部(図10の210aと電流加算機能が相当)と、包絡線信号における低周波帯域部分と比較部の判断結果に応じて2値化される信号の低周波帯域部分との差分を求める演算部(図10の262)と、を備え、演算部は、差分に応じて増幅器、比較部、出力部の少なくとも一つにおける入出力特性を制御する。
包絡線増幅器において、増幅器は、差分に応じて増幅器における電源電流の電流値を制御するようにしてもよい。
包絡線増幅器において、比較部は、差分に応じて比較部における電源電流の電流値を制御するようにしてもよい。
包絡線増幅器において、出力部は、差分に応じてインダクタのインダクタンスを制御するようにしてもよい。
包絡線増幅器において、増幅器は、出力電流として、第1の電流と、第1の電流の電流値に比例して第1の電流の電流値よりも絶対値が大きな電流値である第2の電流と、を出力し、比較部は、第1の電流の電流値を判断し、出力部は、比較部の判断結果に応じて断続される電流をインダクタを介し第2の電流と加算して出力端から出力し、第1の電流を出力部に供給することなく終端するように構成するようにしてもよい。
包絡線増幅器において、比較部において第1の電流を終端するようにしてもよい。
包絡線増幅器において、比較部は、第1の電流の電流値が一の方向に所定の閾値を上回ったか、他の方向に所定の閾値を下回ったかを判断結果として出力するようにしてもよい。
包絡線増幅器において、比較部は、比較対象とされる2つの電圧を入力する第1および第2の入力端子と、第1および第2の入力端子間に接続される抵抗素子と、を備え、第1の入力端子に第1の電流が供給され、第2の入力端子に所定のバイアス電圧が供給されるようにしてもよい。
包絡線増幅器において、比較部は、比較対象とされる2つの電圧を入力する第1および第2の入力端子と、第1および第2の入力端子間に接続される第1の抵抗素子と、第1の電源と第2の入力端子間に接続される第2の抵抗素子と、第2の電源と第2の入力端子間に接続される第3の抵抗素子と、を備え、第1の入力端子に第1の電流が供給されるようにしてもよい。
包絡線増幅器において、比較部は、比較対象とされる2つの電圧を入力する第1および第2の入力端子と、第1の電源と第1の入力端子間に接続される第1の抵抗素子と、第2の電源と第1の入力端子間に接続される第2の抵抗素子と、第1の電源と第2の入力端子間に接続される第3の抵抗素子と、第2の電源と第2の入力端子間に接続される第4の抵抗素子と、を備え、第1の入力端子に第1の電流が供給されるようにしてもよい。
包絡線増幅器において、比較部は、比較対象とされる2つの電圧を入力する第1および第2の入力端子と、第1の入力端子に一端が接続される第1の終端回路と、第2の入力端子に一端が接続される第2の終端回路と、を備え、第1の入力端子に一の方向の第1の電流が供給され、第2の入力端子に他の方向の第1の電流が供給されるようにしてもよい。
包絡線増幅器において、第1および第2の終端回路は、抵抗素子およびダイオードの直列回路でそれぞれ構成されるようにしてもよい。
以上のような他の形態の包絡線増幅器によれば、出力部の負荷側インピーダンスが高くなった場合の効率を改善すると共に、負荷側インピーダンスの変動による内部発振周波数の変動を抑えることが出来る。
以下、実施例に即し、図面を参照して詳しく説明する。
図1は、本発明の第1の実施例に係る包絡線増幅器の回路図である。図1において、図19と同一の符号は同一物を表し、その説明を省略する。図1の包絡線増幅器202aは、図19の包絡線増幅器202に対し、レイルトゥーレイル構成の入力段を有する比較器208の代わりに単一の導電型トランジスタ構成の入力段を有する比較器208aを備える。また、抵抗227を廃し、比較器208aの第1の入力端子である接続点P1を抵抗241、242のそれぞれの一端に接続する点が異なる。さらに、比較器208aの第2の入力端子である接続点P2を抵抗243、244のそれぞれの一端に接続する点が異なる。抵抗241、243のそれぞれの他端は、Vsupplyに接続され、抵抗242、244のそれぞれの他端は、GNDに接続される。
包絡線増幅器202aは、図19と同様に、ボルテージフォロア接続されたリニアアンプ206が入力信号Venvに応じた出力電圧Voutを生成すると共に、リニアアンプ206の出力段を2つに分離し、差動回路212の出力端子と接続される電圧源224、226よってAB級動作するPMOS218、NMOS222のドレインを出力端子Voutと接続し、出力段PMOS218、NMOS222とそれぞれミラー構成をなすPMOS216、NMOS220のドレインを出力端子VoutAと接続する。
出力端子VoutAは、電源VsupplyとGND間に接続された抵抗241および抵抗242の接点に接続され、比較器208aは、この接点と、抵抗241および抵抗242と同じ抵抗比に設定した抵抗243および抵抗244の接点とを比較入力とする。
PMOS216とNMOS220のドレイン電圧は、図19の回路の場合とは異なり、PMOS218とNMOS222のドレイン電圧と異なる。しかし、ドレイン電圧が異なることによる電流変化は微小であり、回路動作に大きく影響を与えることはない。比較器208aの出力は、Highレベル、Lowレベルの2値となりスイッチングアンプ210に入力され、スイッチングアンプ210の出力は、出力端子Voutと接続される。
図2は、比較器208aの回路図の一例である。比較器208aは、PMOS900、902、904、906、908、910、NMOS912、914、916、920、定電流源918を備える。NMOS914、916は、それぞれのゲートを比較入力となる入力端子VinM、VinPに接続し、ソースを共通に定電流源918を介して接地する差動対を構成する。
ソースを電源Vsupplyに接続し、ダイオード接続されたPMOS902は、ドレインを、PMOS900のゲート、PMOS904のドレイン、PMOS906のゲート、NMOS914のドレインに接続する。ソースを電源Vsupplyに接続し、ダイオード接続されたPMOS908は、ドレインを、PMOS910のゲート、PMOS906のドレイン、PMOS904のゲート、NMOS916のドレインに接続する。PMOS900は、ソースを電源Vsupplyに接続し、ドレインをNMOS912のドレインおよびゲート、NMOS920のゲートに接続する。NMOS912のソース、NMOS920のソースは、接地される。PMOS910は、ソースを電源Vsupplyに接続し、ドレインをNMOS920のドレインおよび出力端子Vcoutに接続する。
以上のような構成の比較器208aは、比較動作に関してヒステリシス電圧を有する比較器であって、入力端子VinM、VinPの電圧を比較し、比較結果を出力端子Vcoutから出力する。比較器208aは、スイッチングMOS225を駆動するに際して駆動能力が不足する場合、PMOS910、NMOS920のサイズを大きくしたり、不図示のバッファを設けてバッファを介してスイッチングMOS225のゲートを駆動するようにしてもよい。
包絡線増幅器202aの基本的な動作は、図19の場合と同様である。ボルテージフォロア接続されたリニアアンプ206は、入力信号Venvと同じ信号を出力端子VoutA、Voutに出力する。電源立ち上がり時、比較器208aの出力電圧はHighレベルとなっており、スイッチングMOS225の出力端子Vswは0Vとなっている。したがって、出力端子Voutへの電流供給は、専らリニアアンプ206から行われる。リニアアンプ206から出力端子への電流Imainが大きくなると、それに比例した電流がリニアアンプ206の出力端子VoutAから流れ、抵抗242の電位差が持ち上がる。このため、電圧VoutAは、抵抗241と242の分圧比で決められる初期電圧よりも高くなる。
さらに、電圧VoutAが、VoutAが抵抗243と抵抗244の分圧比で決められる電位に比較器208aのヒステリシス電圧を加えたものよりも高くなると、比較器208aの出力電圧Vcoutは、Lowレベルとなる。この結果、スイッチングMOS225がオンして出力端子Vswの電圧がHighレベルとなる。これによりインダクタ228を介して流れる電流Iswが徐々に大きくなる。負荷電流Ioutが一定であるとして、Iout=Isw+Imainの関係から、リニアアンプ206からの電流Imainは、徐々に小さくなる。電流Imainが負になると、リニアアンプ206のセンス電流Isenseも同様に負になり、VoutAの電圧は、抵抗241と242の分圧比で決められる初期電圧よりも低くなる。
VoutAが抵抗243と抵抗244の分圧比で決められる電位に比較器208aのヒステリシス電圧を引いたものよりも小さくなると、今度は比較器208aの出力がHighレベルとなり、スイッチングMOS225がオフする。これにより、インダクタ228を流れる電流Iswは徐々に減っていく。電流Iswが徐々に小さくなることで、リニアアンプ206からの電流Imainは徐々に増加し、VoutAから流れるセンス電流Isenseも大きくなる。そして、VoutAの電圧は、抵抗241と242の分圧比で決められる初期電圧よりも大きくなり、比較器208aの出力はLowレベルとなる。
上記の動作をシミュレーションによって示した各部のタイミングチャートを図3、図4に示す。図3(a)は、入力信号としてDC0.5Vを入れた時のリニアアンプ206のPMOS218、NMOS222からなる出力段から供給されるメイン電流Imainと、メイン電流Imainのカレントミラー電流であるIsenseに対応するIR1、IR2とを示す。IR1、IR2の振幅は、Imainに対して、Imain=n・Isenseとなっていることが分かる。
図3(b)は、入力信号としてDC0.5Vを入れた時の比較器208aの出力電圧Vcoutと抵抗241、242の分圧電圧VoutA、及び抵抗243、244の分圧電圧VoutBを示す。VoutBは、一定であるのに対して、VoutAは、Imain電流の増減に応じて電圧が変わっている。比較器208aのヒステリシス電圧をVhysとすれば、VoutA=VoutB+VhysでVcoutはLowレベルとなり、VoutA=VoutB−VhysでVcoutは、Highレベルとなっていることが分かる。
図4(a)は、入力信号としてDC2.5Vを入れた時のリニアアンプ206のPMOS218、NMOS222からなる出力段から供給されるメイン電流Imainと、メイン電流Imainのカレントミラー電流であるIsenseに対応するIR1、IR2とを示す。図3(a)と同様に、電流IR1、IR2の振幅は、Imainに対してImain=n・Isenseとなっていることが分かる。
図4(b)は、入力信号としてDC2.5Vを入れた時の比較器208の出力電圧Vcoutと抵抗241、242の分圧電圧VoutA、及び抵抗243、244の分圧電圧VoutBを示す。図3(b)と同様、VoutA=VoutB+Vhysになると比較器208aの出力電圧VcoutがLowレベルに、VouA=VoutB−Vhysになると比較器208aの出力電圧Vcoutは、Highレベルになることが分かる。よって、比較器208aの動作自体は、図19の場合とほとんど変わることなく、比較器208aの入力信号のDCレベルをほとんど一定とすることができる。
リニアアンプ206、抵抗241〜244、比較器208a、スイッチングアンプ210からなるループは、上記のように動作を繰り返す。このような動作によって、エンベロープアンプ202aの駆動電流、すなわち増幅器204の電源電流となるIoutの大部分をスイッチングアンプ210から供給し、残りをリニアアンプ206から供給することで、高効率なアンプを実現することが出来る。また、スイッチングアンプ210から出るスイッチングノイズは、リニアアンプ206に流れることで、スイッチングノイズも低減される。
以上のような包絡線増幅器によれば、比較器208aの入力電圧の平均値は、エンベロープアンプ202aの入力信号Venvによらずほとんど一定となる。したがって、比較器208aを図2に示すような単一の導電型トランジスタによる入力段による構成として簡単化することが出来、また、比較器208aの消費電流を低減することができる。
図5は、本発明の第2の実施例に係る包絡線増幅器の回路図である。図5において、図1と同一の符号は同一物を表し、その説明を省略する。図5の包絡線増幅器202bは、図1の包絡線増幅器202aに対し、抵抗241、242を廃し、比較器208aの第1、第2の入力端子である接続点P1、P2間に抵抗227を備える点が異なる。なお、抵抗231、232は、それぞれ図1の抵抗243、244と同一に接続される。
このような構成の包絡線増幅器202bは、第1の実施例の包絡線増幅器202aと同様に動作し、比較器208aの回路構成を簡単化することができ、比較器208aにおける消費電流を低減することができる。また、VsupplyからGNDに電流を流す図1の抵抗241、242が存在しないので、さらに消費電流を低減することができる。
図6は、本発明の第3の実施例に係る包絡線増幅器の回路図である。図6において、図5と同一の符号は同一物を表し、その説明を省略する。図6の包絡線増幅器202cは、図5の包絡線増幅器202bに対し、抵抗243、244を廃し、比較器208aの第2の入力端子である接続点P2をバイアス電圧Vbに接続する点が異なる。なお、バイアス電圧Vbは、図1の接点P2の電圧に相当する。
このような構成の包絡線増幅器202cは、第1の実施例の包絡線増幅器202aと同様に動作し、比較器208aの回路構成を簡単化することができ、比較器208aにおける消費電流を低減することができる。また、VsupplyからGNDに電流を流す図1の抵抗241〜244が存在しないので、さらに消費電流を低減することができる。
図7は、本発明の第4の実施例に係る包絡線増幅器の回路図である。図7において、図1と同一の符号は同一物を表し、その説明を省略する。図7の包絡線増幅器202dは、図1の包絡線増幅器202aに対し、抵抗241〜244を廃し、リニアアンプ206に代えてリニアアンプ206aを備え、比較器208aの第1、第2の入力端子をリニアアンプ206aに接続する点が異なる。
リニアアンプ206aは、図1のリニアアンプ206と出力段214の構成が異なり、出力段214aには、PMOS250、251、抵抗252、253、ダイオード254、255を備える。
PMOS216は、PMOS218とゲート、ソースをそれぞれ共通接続し、ドレインに抵抗252、ダイオード254の直列接続回路を接続する。NMOS220は、NMOS222とゲート、ソースをそれぞれ共通接続し、ドレインにPMOS250のゲートおよびドレイン、PMOS251のゲートを接続する。PMOS251は、PMOS250とゲート、ソースをそれぞれ共通接続し、ドレインに抵抗253、ダイオード255の直列接続回路を接続する。比較器208aは、PMOS216のドレインとPMOS251のドレインの2つをそれぞれの入力端子に接続する。ここで、ダイオード254、255は、順方向電圧による電位調整として機能する。また、PMOS250、251は、同一サイズとする。
図1の場合と同様に、出力端子Voutに接続されたリニアアンプ206aの出力段から供給するメイン電流Imainに対して、例えば、メイン電流Imainがリニアアンプ206aの出力段から流れ出す場合(Imain≧0)、その電流はPMOS218を介して流れる。PMOS216は、PMOS218とカレントミラーを構成するので、PMOS216に流れる電流IsensePは、Imainに比例した電流となる。この電流IsensePが終端回路となる抵抗252、ダイオード254の直列接続回路に流れることでPMOS216のドレイン電圧VoutAが定まり、Imainに比例してVoutAは増加する。
メイン電流Imainがリニアアンプ206aの出力段に流れ込む場合(Imain≦0)、その電流はNMOS222を介して流れる。NMOS220は、NMOS222とカレントミラーを構成するので、NMOS220に流れる電流IsenseMは、Imainに比例した電流となる。NMOS220に流れる電流IsenseMは、NMOS220のドレインに接続されたPMOS250、251のカレントミラー構成により、PMOS251に折り返される。この電流IsenseMが終端回路となる抵抗253、ダイオード255の直列接続回路に流れることでPMOS251のドレイン電圧VoutBが定まり、Imainに比例してVoutBは増加する。
また、VoutA、VoutBの初期値は、リニアアンプ206aの出力段であるPMOS218、NMOS222に流れる定常電流のカレントミラー電流がPMOS216、NMOS220に流れることで、PMOS216に流れる電流IsensePとPMOS251に流れる電流IsenseMとは等しくなり、これらの電流が抵抗252、ダイオード254の直列接続回路、及び抵抗253、ダイオード255の直列接続回路に流れることで決まる。
上記のような回路構成によれば、リニアアンプ206aの出力段のPMOS218、NMOS222の出力電流Imainに応じて、比較器208aの入力電圧VoutA、VoutBが変化することで図1と同じ動作となる。
また、この時、PMOS216、NMOS220、PMOS250、251、抵抗252、253、ダイオード254、255で構成される回路に流れる定常電流は、PMOS218、NMOS222の定常電流のカレントミラー電流であり、図1と比較して、消費電流を低減することが可能となる。
上記の動作をシミュレーションによって示した各部のタイミングチャートを図8、図9に示す。図8(a)は、入力信号としてDC0.5Vを入れた時のリニアアンプ206のメイン電流Imainと、PMOS216に流れるセンス電流IsenseP、PMOS251に流れるセンス電流IsenseMを示す。電流Imainが増加すると、電流IsensePが増加し、電流IsenseMは減少していることが分かる。
図8(b)は、入力信号としてDC0.5Vを入れた時の比較器208aの出力電圧Vcoutと、比較器208aの入力電圧VoutA、VoutBを示す。比較器208aのヒステリシス電圧をVhysとし、VoutA=VoutB+Vhysになると、比較器208aの出力Vcoutは、Highレベルになり、スイッチングアンプ210の出力もHighレベルとなる。したがって、リニアアンプ206aの出力電流Imainは徐々に減り、電流IsensePが減り、電流IsenseMが増え、VoutAが減少し、VoutBが増加する。
VoutA=VoutB−Vhysとなると、VcoutはLowレベルになり、スイッチングアンプ210の出力もLowレベルとなる。したがって、リニアアンプ206aの出力電流Imainは徐々に増え、電流IsensePが増え、電流IsenseMが減ることになり、VoutAが増加し、VoutBは減少する。VoutA=VoutB+Vhysとなると、VcoutはHighレベルとなる。以上の動作を繰り返すことになる。
図9(a)は、入力信号としてDC2.5Vを入れた時のリニアアンプ206aのメイン電流Imainと、PMOS216に流れるセンス電流IsenseP、PMOS251に流れるセンス電流IsenseMを示す。図8(a)は、と同様に、リニアアンプ206aの出力電流Imainが増加すると電流IsensePが増加し、電流IsenseMは減少していることが分かる。図8(b)は、入力信号としてDC2.5Vを入れた時の比較器208aの出力電圧Vcoutと、比較器208aの入力電圧VoutA、VoutBを示す。
以上のように包絡線増幅器202dによれば、実施例1と比較して、消費電流を低減することが可能となる。
図18に示すエンベロープアンプ102における回路の消費電流に係るものとしては、リニアアンプ106の内部消費電流、比較器108の消費電流、スイッチング動作によるスイッチングアンプ110のスイッチングロスが挙げられる。
ここで、エンベロープアンプ102の出力電圧Voutのリップル電圧Vout_rippleについて考える。リニアアンプ106の出力インピーダンスをZoutとし、出力端子Voutから見た増幅器104のインピーダンスをRLoadとし、スイッチングアンプ110内のインダクタ128を通るスイッチング電流Iswのリップル電流をIsw_rippleとすれば、リップル電圧Vout_rippleは、以下の式で表すことができる。
Vout_ripple=Isw_ripple・(Zout‖RLoad)
Zout=Rout/(1+βA)
ただし、Rout:リニアアンプ106の出力段の出力インピーダンス、β:フィードバック定数、A:ゲイン
上記の式から、出力電圧Voutのリップルを低減するためには、Isw_rippleを低減するか、リニアアンプ106の出力インピーダンスを低減すれば良いことが分かる。
Isw_rippleを低減させるには、リニアアンプ106、比較器108、スイッチングアンプ110からなる内部ループでの内部発振周波数を増加させる必要がある。また、リニアアンプ106の出力インピーダンスを低減するには、リニアアンプ106の出力段の素子サイズを増大するかゲインを増加する必要がある。
まず、内部発振周波数を増加させた場合、スイッチングアンプ110におけるスイッチングロスが増加することは自明である。他方、リニアアンプ106の出力段素子のサイズを増大すると、リニアアンプ106の帯域が狭まってしまうため、出力段素子のサイズの増大には限界がある。また、リニアアンプ106のゲインを増加するにはリニアアンプ106の内部消費電流を増加させる必要がある。いずれの場合であっても消費電流が増加するため、消費電流と出力電圧のリップルは、トレードオフの関係にある。
ここで、エンベロープアンプ102の出力端子Voutから見た増幅器104のインピーダンスRloadが変化することを考えると、出力電圧のリップルを満たすにはこのインピーダンスRloadが最も小さい時に合わせてエンベロープアンプ102を設計しなければならない。この場合、出力端子Voutから見た増幅器104のインピーダンスRloadが高くなると、エンベロープアンプ102の効率が落ちる。また、出力端子Voutから見た増幅器104のインピーダンスRloadが高くなった場合、リニアアンプ106、比較器108、スイッチングアンプ110からなる内部ループでの内部発振周波数が変動する。
本発明の第5の実施例は、このような課題を解決する為の包絡線増幅器(エンベロープアンプ)である。ここでは、図1をベースとしてその変形部分について説明するが、図5〜図7、図17、図19をベースとし、これらに対しても適用可能である。
図10は、本発明の第5の実施例に係る包絡線増幅器の回路図である。図10において、図1と同一の符号は同一物を表し、その説明を省略する。図10の包絡線増幅器202eは、図1の包絡線増幅器202aに対し、制御回路260を備え、リニアアンプ206、比較器208a、スイッチングアンプ210のそれぞれに代えてリニアアンプ206b、比較器208b、スイッチングアンプ210aを備える。制御回路260は、演算回路262、ローパスフィルタ264、266を備える。
ローパスフィルタ264は、エンベロープアンプ202eの入力信号Venvを入力して高周波分を除去してDC電圧を得て演算回路262に出力する。ローパスフィルタ266は、比較器208aの出力Vcoutを入力して高周波分を除去してDC電圧を得て演算回路262に出力する。演算回路262は、これら2つのDC電圧を入力して差分を求め、出力電圧Vadjを、リニアアンプ206b、比較器208b、スイッチングアンプ210aの制御端子に出力する。
図11は、リニアアンプ206bの回路図の一例である。リニアアンプ206bは、図1のリニアアンプ206に対して、差動回路212に代えて差動回路212aを備える。差動回路212aは、電源端子をVsupplyに接続し、GND端子を、演算回路262の出力電圧Vadjによる電流調整機能を有する定電流源272を介して接地する。
図12は、比較器208bの回路図の一例である。図12において、図2と同一の符号は、同一物を表し、その説明を省略する。比較器208bは、図2の比較器208aにおける定電流源918に代えて演算回路262の出力電圧Vadjによる電流調整機能を有する定電流源918aを備える。
図13は、比較器208cの回路図の他の例である。図13において、図12と同一の符号は、同一物を表し、その説明を省略する。比較器208cは、図12の比較器208bに、さらにPMOS926、930、NMOS922、928、出力電圧Vadjによる電流調整機能を有する定電流源924を備える。
PMOS926は、ソースを電源Vsupplyに接続し、ゲートをNMOS916のドレインに接続し、ドレインをNMOS928のドレイン、NMOS922のゲートに接続する。NMOS928は、ダイオード接続され、ソースを接地する。PMOS930は、ソースを電源Vsupplyに接続し、ゲートをNMOS914のドレインに接続し、ドレインをNMOS922のドレインに接続する。NMOS922は、ソースを接地する。PMOS904は、図12のPMOS904と異なり、ゲートをPMOS930のドレインに接続し、ソースをPMOS906のソースと共に定電流源924を介して電源Vsupplyに接続する。PMOS906は、図12のPMOS906と異なり、ゲートをPMOS910のドレインに接続する。
以上のような構成の比較器208cは、出力電圧Vadjにより、定電流源918a、924の電流値が制御され、ヒステリシス幅、遅延を調整する。
また、図12では、回路にヒステリシスを与えるため、VinM、VinPの電位により電流値がオン/オフするPMOS902、908の電流値に対してカレントミラーとなるようにPMOS904、906を接続している。例えば、VinMがHighレベル、VinPがLowレベルの時、PMOS902はオンする。これによりPMOS906のゲート電位は、PMOS906がオンとなるような電位となる。この状態から、VinPがオンになる時、NMOS916のドレイン電位は、PMOS906のオン抵抗(VinMがHighの時にPMOS902に流れていた電流値に応じた抵抗)、PMOS908のオン抵抗、NMOS916のオン抵抗により決定される。
次にVinPがオフになる際を考えると、今度はNMOS916のドレイン電位は、PMOS908のオン抵抗と、NMOS916のオン抵抗により決まることになる。この違いによりヒステリシス幅が生じる。
よって、PMOS904、906の電流値(オン抵抗値)は、そのサイズをPMOS902、908と比較して大きいものにしていくことで、ヒステリシス幅の調整が出来る。しかし、このサイズを大きくしすぎると回路全体の応答速度がPMOS904、906のゲート、ドレイン、ソース間の容量により遅くなってしまう。したがって、ヒステリシス幅を調整可能、且つ応答速度を落とさないようにするには、PMOS904、906のゲート電位の変化をより大きくして(例えばVDD/GNDように)オン抵抗値を低減することが必要となる。
図13では上記の考えに基づき、図12に加えて、PMOS930、NMOS922、PMOS926、NMOS928を、PMOS910、NMOS920、PMOS900、NMOS912と対称的に配置し、Vcoutの反転出力をPMOS930、NMOS922のドレイン端子間の接続点に作成する。このVcoutとその反転出力は、VinP、VinMの電位に応じてHigh/Low(VDD/GND)の変化をするため、この電位を用いてPMOS904、906のゲート電位を制御する。
例えば、PMOS906のゲート電位が0Vであり、PMOS906のオン抵抗が充分低い場合、NMOS916のドレイン電位を決めるのは、PMOS908、NMOS916のオン抵抗及び、定電流源924の電流値ということになる。そこで、定電流源924の電流値を変えることで、回路全体のヒステリシス幅の調整が可能となる。
図14は、スイッチングアンプ210aの回路図の一例である。図14において、図1と同一の符号は、同一物を表し、その説明を省略する。スイッチングアンプ210aは、図1のスイッチングアンプ210におけるインダクタ228に代えて演算回路262の出力電圧Vadjによってインダクタンスを選択可能とするインダクタ回路228aを備える。インダクタ回路228aは、電圧Vadjに対応するデジタル信号によって複数のインダクタを選択的に接続可能とするように構成しても良い。
次に、図10の包絡線増幅器202eの動作について説明する。比較器208bの出力電圧Vcoutは、H/Lのデジタル信号である。また、比較器208b、スイッチングアンプ210a、リニアアンプ206bからなる内部回路は、ネガティブフィードバックがかかっているため、スイッチングMOS225のオン抵抗による電圧低下分を補正するように比較器208bの出力電圧Vcoutのデューティが制御される。よって、比較器208bの出力電圧のデューティは、スイッチングMOS225のオン抵抗とエンベロープアンプ202eから見た増幅器204のインピダーダンスRloadの比により決まる。つまり、比較器208bの出力電圧Vcoutを平均した電圧から、入力信号Venvを平均した電圧Vcoutaを引くことで、スイッチングMOS225のオン抵抗による電圧降下分Vdropを知ることができる。スイッチングMOS225のオン抵抗をRonとすると、Vdropは、以下の式で表される。
Vdrop=Vcouta*Ron/(RLoad+Ron)
上記の式において、Vdropは、RLoadの値が増加すると減少し、Rloadの値が減少すると増加することが示される。比較器208bの出力電圧Vcoutは、ローパスフィルタ266によって平均化され、入力信号Venvは、ローパスフィルタ264によって平均化される。演算回路262は、平均化された2つの信号の差分値を求めて増幅し、出力電圧Vadjとして、リニアアンプ206bの消費電流とゲイン、比較器208bの消費電流、ヒステリシス電圧幅、遅延、スイッチングアンプ210a内のインダクタ回路228aのインダクタンスを制御する。
上記のシミュレーション結果の例として、図15は、入力信号2.5VDCを入力し、Rload=5ohmとした際のVcoutの波形、ローパスフィルタ266の出力であるVcout_aveの波形、ローパスフィルタ264の出力であるVenv_aveの波形を示す。また、図16は、入力信号2.5VDCを入力し、Rload=50ohmとした際のVcoutの波形、ローパスフィルタ266の出力であるVcout_aveの波形、ローパスフィルタ264の出力であるVenv_aveの波形を示す。
Rloadが小さい場合、Iout電流が大きくなるためスイッチングMOS225での電圧降下が大きくなり、それを補償するために比較器208bの出力電圧VcoutのHighレベルのデューティが大きくなり、ローパスフィルタ266の出力電圧Vcout_aveが高くなっていることが分かる。
例えば、エンベロープアンプ202eの出力端子Voutから見た増幅器204のインピーダンスRloadが高くなった場合、スイッチングMOS225のオン抵抗による電圧降下分Vdropは減少し、これにより演算回路262の出力電圧が変化し、リニアアンプ206b、比較器208b、インダクタ回路228aを制御するように動作する。
先の、Vout_ripple=Isw_ripple・(Zout‖RLoad)の式から、リニアアンプ206bに関し、RLoadが増える時、出力インピーダンスZoutは増加しても構わないので、ゲインを下げて動作電流を低減することができる。そこで、RLoadの増加前の状態の(Zout‖Rload)に対して、Rloadの増加後の(Zout‖Rload)が小さくなる程度にZoutの増加分を抑えれば、Isw_rippleに関して増加しても構わないことになる。これによって、リニアアンプ206b、比較器208b、スイッチングアンプ210aからなる内部ループでの内部発振周波数を下げることが出来る。内部発振周波数を下げるには、比較器208bのヒステリシス電圧を大きくするか、インダクタ回路228aのインダクタンスを大きくすればよく、エンベロープアンプ202eの入力信号Venvの振幅、周波数により、比較器208bのヒステリシス電圧、及びインダクタ回路228aのインダクタンスを適正化する。
このようにして内部発振周波数が下がれば、比較器208bの遅延を大きくすることが出来る。したがって、比較器208bの動作電流を低減することができ、またスイッチングMOS225のスイッチングロスを低減することも出来る。
包絡線増幅器202eは、以上のように動作し、比較器208bの出力電圧Vcout、及び入力信号Venvを入力とする制御回路260を用いることで、エンベロープアンプ202eの出力端子Voutから見た増幅器204のインピーダンスRloadが高くなった場合の効率を改善する。さらに、Rloadの変動による内部発振周波数の変動を抑えることが出来る。
なお、図1、図5、図6、図7、図10、図14におけるスイッチングアンプ210(210a)は、スイッチングMOS225、ダイオード230、インダクタ228(インダクタ回路228a)から構成されているが、スイッチングMOS225およびダイオード230は、同等の動作をする他の構成に置き換えても良い。例えば、図17(A)に示すようなスイッチングアンプ210bにおいて、ダイオード230をn型のスイッチングMOS235に置き換え、スイッチングMOS235のゲートをスイッチングMOS225のゲートと共通に接続したD級アンプとして機能させるようにしてもよい。また、図17(B)に示すようなスイッチングアンプ210cにおいて、p型のスイッチングMOS225を、ドレインをVsupplyに接続し、ソースをインダクタ228に接続したn型のスイッチングMOS236に置き換えると共に、比較器208aの入力端を入れ換えるように構成してもよい。すなわち、比較器208aがスイッチングMOS225を駆動する場合とは逆相の出力信号(/Vcout)でスイッチングMOS236を駆動するようにしてもよい。
なお、前述の特許文献等の各開示を、本書に引用をもって繰り込むものとする。本発明の全開示(請求の範囲を含む)の枠内において、さらにその基本的技術思想に基づいて、実施形態ないし実施例の変更・調整が可能である。また、本発明の請求の範囲の枠内において種々の開示要素の多様な組み合わせないし選択が可能である。すなわち、本発明は、請求の範囲を含む全開示、技術的思想にしたがって当業者であればなし得るであろう各種変形、修正を含むことは勿論である。
202a、202b、202c、202d、202e 包絡線増幅器(エンベロープアンプ)
204 増幅器
206、206a、206b リニアアンプ
208a、208b、208c 比較器
210、210a、210b、210c スイッチングアンプ
212、212a 差動回路
214、214a 出力段
216、218,250、251、900、902、904、906、908、910、926、930 PMOS
220、222、912、914、916、920、922、928 NMOS
224、226 電圧源
225、235、236 スイッチングMOS
227、231、232、241、242、243、244、252、253 抵抗
228 インダクタ
228a インダクタ回路
230、254、255 ダイオード
260 制御回路
262 演算回路
264、266 ローパスフィルタ
272、918、918a、924 定電流源

Claims (20)

  1. 入力される包絡線信号の振幅に応じて第1の電流を出力する第1の出力部と、前記第1の電流の電流値に比例し、前記第1の電流の電流値よりも絶対値が大きな電流値である第2の電流を出力する第2の出力部と、を有する増幅器と、
    前記第1の電流の電流値を判断する比較部と、
    前記比較部の判断結果に応じて断続される電流をインダクタを介し前記第2の電流と加算して出力端から出力する出力部と、
    を備え、
    前記第1の電流を前記出力部に供給することなく終端するように構成することを特徴とする包絡線増幅器。
  2. 前記比較部において前記第1の電流を終端することを特徴とする請求項1記載の包絡線増幅器。
  3. 前記比較部は、前記第1の電流の電流値が閾値以下の値から所定の閾値を上回る方向に変化したか、閾値以上の値から所定の閾値を下回る方向に変化したかを判断結果として出力することを特徴とする請求項1または2記載の包絡線増幅器。
  4. 前記比較部は、
    第1および第2の入力端子と、
    前記第1および第2の入力端子間に接続される抵抗素子と、
    を備え、
    前記第1の入力端子に前記第1の電流が供給され、前記第2の入力端子に所定のバイアス電圧が供給され、前記比較部で該第1および第2の入力端子の電圧を比較することを特徴とする請求項2または3記載の包絡線増幅器。
  5. 前記比較部は、
    第1および第2の入力端子と、
    前記第1および第2の入力端子間に接続される第1の抵抗素子と、
    第1の電源と前記第2の入力端子間に接続される第2の抵抗素子と、
    第2の電源と前記第2の入力端子間に接続される第3の抵抗素子と、
    を備え、
    前記第1の入力端子に前記第1の電流が供給され、前記比較部で該第1および該第2の入力端子の電圧を比較することを特徴とする請求項2または3記載の包絡線増幅器。
  6. 前記比較部は、
    第1および第2の入力端子と、
    第1の電源と前記第1の入力端子間に接続される第1の抵抗素子と、
    第2の電源と前記第1の入力端子間に接続される第2の抵抗素子と、
    前記第1の電源と前記第2の入力端子間に接続される第3の抵抗素子と、
    前記第2の電源と前記第2の入力端子間に接続される第4の抵抗素子と、
    を備え、
    前記第1の入力端子に前記第1の電流が供給され、前記比較部で該第1および該第2の入力端子の電圧を比較することを特徴とする請求項2または3記載の包絡線増幅器。
  7. 前記比較部は、
    第1および第2の入力端子と、
    前記第1の入力端子に一端が接続される第1の終端回路と、
    前記第2の入力端子に一端が接続される第2の終端回路と、
    を備え、
    前記第1の入力端子に一の方向の前記第1の電流が供給され、前記第2の入力端子に他の方向の前記第1の電流が供給され、前記比較部で該第1および該第2の入力端子の電圧を比較し、
    前記一の方向が、閾値以下の値から所定の閾値を上回るように変化する方向である場合、前記他の方向は、閾値以上の値から所定の閾値を下回るように変化する方向であり、
    前記一の方向が、閾値以上の値から所定の閾値を下回るように変化する方向である場合、前記他の方向は、閾値以下の値から所定の閾値を上回るように変化する方向であることを特徴とする請求項3記載の包絡線増幅器。
  8. 前記第1および第2の終端回路は、抵抗素子およびダイオードの直列回路でそれぞれ構成されることを特徴とする請求項7記載の包絡線増幅器。
  9. 入力される包絡線信号の振幅に応じて出力電流を出力する増幅器と、
    前記出力電流の電流値を判断する比較部と、
    前記比較部の判断結果に応じて断続される電流をインダクタを介し前記出力電流と加算して出力端から出力する出力部と、
    前記包絡線信号における低周波帯域部分と前記比較部の判断結果に応じて2値化される信号の低周波帯域部分との差分を求める演算部と、
    を備え、
    前記演算部は、前記差分に応じて前記増幅器、前記比較部、前記出力部の少なくとも一つにおける入出力特性を制御することを特徴とする包絡線増幅器。
  10. 前記増幅器は、前記差分に応じて前記増幅器における電源電流の電流値を制御することを特徴とする請求項9記載の包絡線増幅器。
  11. 前記比較部は、前記差分に応じて前記比較部における電源電流の電流値を制御することを特徴とする請求項9記載の包絡線増幅器。
  12. 前記出力部は、前記差分に応じて前記インダクタのインダクタンスを制御することを特徴とする請求項9記載の包絡線増幅器。
  13. 前記増幅器は、前記出力電流として、第1の電流と、前記第1の電流の電流値に比例して前記第1の電流の電流値よりも絶対値が大きな電流値である第2の電流と、を出力し、
    前記比較部は、前記第1の電流の電流値を判断し、
    前記出力部は、前記比較部の判断結果に応じて断続される電流を前記インダクタを介し前記第2の電流と加算して出力端から出力し、
    前記第1の電流を前記出力部に供給することなく終端するように構成することを特徴とする請求項9乃至12のいずれか一に記載の包絡線増幅器。
  14. 前記比較部において前記第1の電流を終端することを特徴とする請求項9、11、13のいずれか一に記載の包絡線増幅器。
  15. 前記比較部は、前記第1の電流の電流値が閾値以下の値から所定の閾値を上回る方向に変化したか、閾値以上の値から所定の閾値を下回る方向に変化したかを判断結果として出力することを特徴とする請求項9、11、13、14のいずれか一に記載の包絡線増幅器。
  16. 前記比較部は、
    第1および第2の入力端子と、
    前記第1および第2の入力端子間に接続される抵抗素子と、
    を備え、
    前記第1の入力端子に前記第1の電流が供給され、前記第2の入力端子に所定のバイアス電圧が供給され、前記比較部で該第1および該第2の入力端子の電圧を比較することを特徴とする請求項9、11、13、14、15のいずれか一に記載の包絡線増幅器。
  17. 前記比較部は、
    第1および第2の入力端子と、
    前記第1および第2の入力端子間に接続される第1の抵抗素子と、
    第1の電源と前記第2の入力端子間に接続される第2の抵抗素子と、
    第2の電源と前記第2の入力端子間に接続される第3の抵抗素子と、
    を備え、
    前記第1の入力端子に前記第1の電流が供給され、前記比較部で該第1および該第2の入力端子の電圧を比較することを特徴とする請求項9、11、13、14、15のいずれか一に記載の包絡線増幅器。
  18. 前記比較部は、
    第1および第2の入力端子と、
    第1の電源と前記第1の入力端子間に接続される第1の抵抗素子と、
    第2の電源と前記第1の入力端子間に接続される第2の抵抗素子と、
    前記第1の電源と前記第2の入力端子間に接続される第3の抵抗素子と、
    前記第2の電源と前記第2の入力端子間に接続される第4の抵抗素子と、
    を備え、
    前記第1の入力端子に前記第1の電流が供給され、前記比較部で該第1および該第2の入力端子の電圧を比較することを特徴とする請求項9、11、13、14、15のいずれか一に記載の包絡線増幅器。
  19. 前記比較部は、
    第1および第2の入力端子と、
    前記第1の入力端子に一端が接続される第1の終端回路と、
    前記第2の入力端子に一端が接続される第2の終端回路と、
    を備え、
    前記第1の入力端子に一の方向の前記第1の電流が供給され、前記第2の入力端子に他の方向の前記第1の電流が供給され、前記比較部で該第1および該第2の入力端子の電圧を比較し、
    前記一の方向が、閾値以下の値から所定の閾値を上回るように変化する方向である場合、前記他の方向は、閾値以上の値から所定の閾値を下回るように変化する方向であり、
    前記一の方向が、閾値以上の値から所定の閾値を下回るように変化する方向である場合、前記他の方向は、閾値以下の値から所定の閾値を上回るように変化する方向であることを特徴とする請求項9、11、13、14、15のいずれか一に記載の包絡線増幅器。
  20. 前記第1および第2の終端回路は、抵抗素子およびダイオードの直列回路でそれぞれ構成されることを特徴とする請求項19記載の包絡線増幅器。
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