JP5519392B2 - 被覆除去具 - Google Patents

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Description

本発明は、被覆除去具に関する。
一般に、水道管やガス管などの流体を通す管には、管同士の接続や各種バルブ及び計器類等の接続のために、多くの管継手が接続されている。このとき、管継手を連結する場合には、管内の気密性を保つために管継手のねじ部にフッ素樹脂製のシールテープ(例えば、テフロン(登録商標)製のシールテープ)等が巻かれている。このシールテープは、互いに螺合される管継手の管のねじ部の隙間を埋めることにより、管内の気密性を保ち、流体が管外に漏洩することを未然に防いでいる。このため、一度連結した管を再利用する場合には、ねじ溝の表面を被覆する被覆材を除去する必要があるが、被覆材は管継手が螺合する際にねじ溝に強く押圧されているため、被覆材を除去するためには多大な労力が必要となる。
従来、一度使用された管継手のねじ溝に巻かれたシールテープを除去するシールテープ除去用治具が知られている。例えば、特許文献1には、管継手の取付位置を囲む位置に4つの刃を有し、これらの刃の中心に配置した管継手のねじ溝に4つの刃を係合し、管継手を回転させることで、ねじ溝に巻かれたシールテープを除去するシールテープ除去用治具が知られている。また、このシールテープ除去用治具では、別途圧縮空気を供給することにより、4つの刃で切断したシールテープをねじ溝から除去している。
特開2000―274580号公報
しかしながら、こうしたシールテープ除去用治具は大型であり、特に、シールテープを除去する場合には別途圧縮空気を供給する必要があるため、使用に際して大がかりな装置と設置のために多大な労力が必要であるという課題がある。
本発明は、このような課題に鑑みなされたものであり、準備のための多大な労力や大がかりな装置の設置の手間をかけることなく、容易にねじ溝の表面を被覆する被覆材を除去することができる被覆材除去具を提供することを主目的とする。
本発明は、上述の主目的を達成するために以下の手段を採った。
本発明の被覆除去具は、
表面に螺旋状の溝が付された継手領域を被覆する被覆材を除去するための被覆除去具であって、
前記継手領域の表面に沿って回転移動可能な状態で当接する当接部と、
前記被覆材を切断可能な刃部位と該刃部位で切断された該被覆材を除去可能な除去部位とを有し、前記当接部の回転に伴って回転する切除部と、
前記切除部と連接し、前記刃部位が前記溝に嵌め込まれた状態で前記被覆材と当接する当接位置に位置決めする調節部と、
を備えている。
この被覆除去具は、継手領域に当接部を当接させ、継手領域に設けられた溝に刃部位を嵌め込んだ状態で回転させると、当接部の回転に伴って切除部に設けられた刃部位と切除部位とが回転する。このとき、刃部位は調節部によって被覆材と当接する当接位置に位置決めされているため、当接部の回転に伴って溝表面位置の被覆材を刃部位が切断し、切断された被覆材を除去部位が除去する。このように、当接部を継手領域に当接して回転させるという簡単な操作で、継手領域を被覆する被覆材を除去することができる。なお、ここで「継手領域」とは、管継手や蛇口、配管等の端部に設けられ、互いの溝を嵌合させることで互いを連接する領域のうち、雄ねじ側の溝を有する領域を意味する。また、「当接位置」とは、前記刃部位の少なくとも一部と前記溝の少なくとも一部と当接する位置を意味する。
本発明の被覆除去具において、前記刃部位は、前記当接部が前記継手領域の表面に沿って回転する際に、回転方向側に位置し、前記除去部位は、前記回転方向側と反対側に位置してもよい。こうすれば、当接部を継手領域の表面に沿って回転させる際に、回転方向を逆方向にすることで、刃部位と除去部位とのそれぞれの部位を進行方向側に位置することができる。こうすることにより、例えば、時計回りに回転させることで被覆材を進行方向側に位置する刃部位で切断し、反時計回りに回転させることで切断した被覆材を除去部位で除去することができる。言い換えると、回転方向を変えるという簡単な操作で、継手領域を被覆する被覆材を容易に切除することができる。なお、刃部位と除去部位は回転方向に対して反対側に位置すればよく、反時計回りに回転させた場合に進行方向側に刃部位が位置し、時計回りに回転させた場合に進行方向側に除去部位が位置してもよい。
本発明の被覆除去具において、前記調節部は、前記切除部を前記当接位置に付勢してもよい。こうすれば、刃部位及び除去部位を有する切除部を溝の谷底位置に位置決めすることができるため、付勢していない場合と比較して、より確実に被覆材を除去することができる。また、例えば、継手領域がテーパ状になっている等の理由により、継手領域を有する管の半径が変化するものであっても、半径の長短に影響されることなく、常に切除部を当接位置に位置決めすることができる。言い換えると、切除部を当接位置に位置決めするという操作を行うことなく、簡単な操作で被覆材を切除することができる。
本発明の被覆除去具において、前記刃部位は、前記当接部、前記調節部及び前記除去部位よりも外側に位置してもよい。こうすれば、刃部位が最も外側に位置するため、例えば、継手領域がフランジに隣接して配置されている場合であっても、刃部位が被覆除去具の他の部位に妨げられることなく、継手領域とフランジとの境界位置まで到達することができる。このため、継手領域とフランジ等の突起部との境界位置まで被覆材で被覆されている場合であっても、簡単な操作で被覆材を切除することができる。
本発明の被覆除去具において、前記刃部位は、側面に傾斜面を有する片刃の刃であってもよい。こうすれば、刀部位を溝に沿って回転させた際、側面の傾斜面と溝の壁面とが当接し、刃部位が押圧されるため、刃部位を溝の谷底位置に導くことができる。
本発明の被覆除去具おいて、前記切除部は、前記除去部位を少なくとも2箇所有しても良い。こうすれば、被覆材を除去可能な除去部位が複数箇所になるため、除去部位が1箇所の場合と比較して、より確実に切断された被覆材を除去することができる。言い換えると、切断された被覆材を除去するために新たな労力を必要とすることなく、簡単な操作で被覆材を切除することができる。
本発明の被覆除去具において、前記切除部の先端はかぎ爪状であり、前記刃部位は、該かぎ爪の先端側に位置し、前記除去部位は、該かぎ爪の内周側に位置してもよい。こうすれば、かぎ爪の外周側に位置する刃部位によって切断された被覆材が、かぎ爪の内周側に位置する除去部によって除去されることになるため、切断部の先端がかぎ爪状で無い場合と比較して、より確実に切断された被覆材を除去することができる。
本発明の被覆除去具において、前記調節部は、前記被覆材を除去する際に、前記切除部が前記溝から離れる方向へ移動することを妨げる規制部位を更に有していてもよい。こうすれば、被覆材を除去する際に被覆材から刃部位方向に発生する反力に対向できるため、反力によって切除部位が当接位置から移動する可能性を未然に低減することができる。
本発明の被覆除去具は、リング状に湾曲した操作部を更に有していてもよい。こうすれば、リング状に湾曲した操作部の内側に指等を入れて回転させることにより、操作部が無い場合と比較して、より簡単に被覆除去具を回転させることができる。
本発明の被覆除去具において、前記当接部は、少なくとも一部が前記溝に嵌め込まれてもよい。こうすれば、当接部の一部が前記溝に嵌め込まれることにより、継手領域に対する当接部の相対的な位置を確実に位置決めすることができる。言い換えると、当接部の回転に伴って刃部位が回転する際、当接部位を軸として、ぶれることなく回転することができる。このため、当接部材の少なくとも一部が溝に嵌め込まれない場合と比較して、より確実に被覆材を切除することができる。
本発明の被覆除去具において、前記当接部は、前記溝と前記溝との間隔より細い長柄状の金属材料の一端側を湾曲させてリング状に形成されており、前記切除部は、前記金属材料の他端側をのこぎり歯状に形成されており、前記調節部は、前記切除部に隣接する領域を湾曲させて形成されていてもよい。こうすれば、長柄状の金属材料を湾曲・研磨するという簡単な工程で被覆材除去具を作成することができるため、被覆材除去具を作成する際の労力を低減し、簡単に被覆材を除去することができる。
図1は、本発明の実施形態の一例であるシールドラッガー20の構成の概略を示す斜視図である。 図2は、本発明の実施形態の一例であるシールドラッガー20の構成の概略を示す説明図である。 図3は、本発明の実施形態の一例であるシールドラッガー20の使用態様の一例を示す斜視図である。 図4は、本発明の実施形態の一例であるシールドラッガー20がシールテープ40を切除する動きを説明するための説明図である。 図5は、溝12の壁面が傾斜面33を押圧する様子を説明するための説明図である。 図6は、切除部30の他の実施の形態を示す斜視図である。
ここで、上記簡単に説明した図面に基づいて、本発明を実施するための形態を説明するにあたり、本実施の形態の構成要素と本発明の構成要素との対応関係を明らかにする。本実施の形態のシールドラッガー20が本発明の被覆除去具に相当し、当接部22が当接部に相当し、切除部30が切除部に相当し、刃32が刃部位に相当し、除去壁34が除去部位に相当し、操作部24が操作部に相当し、ねじれ部26が調節部及び規制部位に相当し、溝12が溝に相当し、継手領域14が継手領域に相当し、シールテープ40が被覆材に相当し、細い長柄状の金属材料が針金に相当する。なお、シールドラッガー20の動作を説明することにより、本発明の被覆除去具の使用方法の一例も明らかにしている。
次に、図1を用いて、本発明の実施形態の一例であるシールドラッガー20の構成を詳しく説明する。ここで、図1は、シールドラッガー20の構成の概略を示す斜視図であり、図2(a)は、シールドラッガー20を正面から見た正面図であり、図2(b)は、切除部30を拡大した拡大斜視図である。また、以下の説明において、シールドラッガー20を用いてシールテープ40を切断する際にシールドラッガー20を回転させる方向を回転方向(図3(b)の矢印の方向)と言い、この回転方向と逆の方向を逆回転方向と言う。また、このときシールドラッガー20が継手領域14に沿って移動する方向(図3(a)の矢印の方向)を前進方向と言い、この進行方向と逆の方向を後退方向と言う。なお、「シールドラッガー」という名称は、本発明者が命名した造語である。
本実施形態のシールドラッガー20は、図1に示すように、針金の一端側をリング状に湾曲して形成した当接部22と、刃32及び除去壁34を有する切除部30と、当接部22と切除部30との間に位置するリング状の操作部24と、操作部24の両端位置に位置するねじれ部26と、を備えている。なお、本実施形態では針金を用いてシールドラッガー20を形成したものとして説明するが、形成方法及び材質を限定する趣旨ではなく、針金以外の材料や他の形成方法で形成してもよい。
当接部22は、図1に示すように、針金の一端側を約2回転半回転させて形成した螺旋状の部位である。この当接部22の螺旋は、継手領域14の直径よりやや大きく形成されているため、当接部22の内側に継手領域14を嵌め込むことができる(図3(b)参照)。また、当接部22はリング状に形成されているため、継手領域14を中心としてシールドラッガー20を回転させると、当接部22が継手領域14の表面に沿って回転することができる。
切除部30は、図2(b)に示すように、針金の当接部22とは他端側を湾曲させて円弧状に形成されており、図2(a)に示すように、当接部22の進行方向側に隣接する位置に先端が回転方向側となるように形成されている。この切除部30の湾曲面の内側方向には、刃32と2つの除去壁34とが、のこぎり歯状に形成されている。より詳しくは、この切除部30の湾曲面の内側であって前進方向側には刃32が設けられており、シールドラッガー20が回転方向側に回転する場合には、切除部30が移動する最先の位置に刃32が位置することになる。この刃32は、当接部22側に傾斜面を有する片刃の刃である。また、刃32よりも逆回転方向側であって、切除部30の湾曲面の内側方向には、2箇所の除去壁34が設けられている。この除去壁34は、シールドラッガー20が回転方向に回転する場合には刃32の裏面側に位置するが、逆回転方向側に回転する場合には、切除部30の移動面側に露出することになる。
操作部24は、切除部30を形成する針金と当接部22を形成する針金との間に位置する針金を略リング状に湾曲して形成されたものであり、図1に示すように、貫通可能な空隙を有する表面が樹脂で覆われたリング状の部材である。この略円の半径は特に限定されるものではないが、例えば、直径が2センチメートルから10センチメートルであることが好ましく、直径が3センチメートルから5センチメートルであることがより好ましい。直径が2センチメートルより小さい場合には、操作部24のリングの中に平均的な男性が人差し指を操作部24の内側に入れて操作することができないため好ましくなく、直径が10センチメートルより大きい場合には、シールドラッガー20の全体の大きさが大きくなり、携帯性が低下するため好ましくない。
ねじれ部26は、操作部24を形成した後、図1中の一点鎖線を基準に当接部22と操作部24とを略180度回転することで形成される。このねじれ部26は、図1に示すように、切除部30に隣接するねじれ部26の切除部側26aと当接部22に隣接するねじれ部26の当接部側26bとが、互いに交差した部材である。このとき、切除部側26bが当接部側26bよりも逆回転方向側(図1中の紙面方向側)に位置する。このため、切除部30が外側方向に押圧された場合に、切除部30が外側方向に移動する可能性を未然に低減することができる。また、例えば、継手領域14がシールテープ40で多重に覆われている場合や、シールテープ40が厚い場合であっても、シールテープ40によって切除部30が溝12から離れる方向へ移動する可能性を未然に低減することができる。
次に、こうして構成された本実施の形態のシールドラッガー20の使用方法について図3及び図4を用いて詳しく説明する。まず、図3を用いて、シールドラッガー20の使用態様の概略について簡単に説明する。ここで、図3は、シールドラッガー20の使用態様の一例を示す斜視図であり、図3(a)は、シールドラッガー20を継手領域14に嵌め込む際の動きを説明するための説明図であり、図3(b)は、シールドラッガー20を継手領域14の表面に沿って回転する際の動きを説明するための説明図である。シールドラッガー20を使用する際には、図3(a)に示すように、管継手や蛇口、配管等の端部に設けられた螺旋状の溝12を有する継手領域14をリング上の当接部22に嵌め込んで使用する。このとき、当接部22は、継手領域14の表面に当接した状態であり、切除部30の先端は、溝12に嵌り込む位置に位置決めされる。次に、図3(b)に示すように、シールドラッガー20を回転方向(図中矢印の方向)に回転させる。こうすると、継手領域14の表面を当接部22が当接した状態で回転し、同時に、切除部30の先端も溝12に沿って回転することになる。この溝12は継手領域14の表面に螺旋状に設けられているため、シールドラッガー20は、回転方向側への回転に伴って、進行方向側に移動することになる。
シールドラッガー20を回転させる際には、略リング形状の操作部24の内面側を指等で支持し、その指を継手領域14の表面に沿って略リング状に回転することで、シールドラッガー20を回転させる。このとき、操作部24の表面は樹脂で被覆されているため、操作部24を回転させる際に、指かかる力は樹脂の弾力によって吸収され、指に対する負担が少ない。また、シールドラッガー20は、操作部24を支持した指によって手動で回転されるため、電気等の自動で回転する場合と比較して、強い力で回転させられる可能性が低い。このため、継手領域14や溝等を破損する可能性を未然に低減することができる。
次に、シールドラッガー20が上述した動きに伴って、継手領域14の表面に被覆されたシールテープ40を切除する様子について、図4を用いて、更に詳しく説明する。ここで、図4は、シールドラッガー20がシールテープ40を切除する様子を示す説明図であり、図4(a)は、継手領域14にシールドラッガー20を嵌め込んだ状態を示す側面図であり、図4(b)は、シールドラッガー20を回転方向に回転させ、継手領域14の表面を被覆するシールテープ40を切断した状態を示す側面図であり、図4(c)は、シールドラッガー20を逆回転方向に回転させ、切断したシールテープ40を除去している途中の状態を示す側面図である。なお、図4(a)は、図3(b)と同じ状態を異なる角度・異なる製図法で示した図である。
シールドラッガー20は、図3(a)に示すように、公知の管継手10の端部に嵌め込まれることによって使用される。この管継手10は、両端部に螺旋状の溝14を備えた継手領域14を有しており、継手領域14に隣接する位置にフランジ16を有している。この継手領域14は、シールテープ40によって被覆されており、嵌合時には、このシールテープ40が押しつぶされ、嵌合部の微少な隙間をふさぐことで気密性を保っている。
シールドラッガー20を継手領域14に嵌め込むと、図4(a)に示すように、当接部22は、継手領域14の表面に当接した状態であり、切除部30の先端は、溝12に嵌り込む位置に位置決めされる。この状態で、シールドラッガー20を回転方向に回転させると、切除部30の先端部に設けられた刃32が溝12の底部に当接した状態で回転方向に回転して継手領域14の表面に被覆されたシールテープ40を切断しつつ、螺旋状の溝12に沿ってシールドラッガー20が進行方向側に移動することになる。こうすることにより、シールドラッガー20を回転方向に回転させるという簡単な操作で、シールテープ40を切断することができる。
このとき、切除部30は、シールドラッガー20の最も進行方向側に位置しているため、図4(b)に示すように、継手領域14がフランジ16に隣接しているような場合であって、フランジ16に隣接する位置までシールテープ40で被覆されている場合であっても、シールテープ40を切断することができる。更に、刃32は、当接部22側に傾斜面33を有しており、この傾斜面33は、当接位置に位置決めされる際に、溝12の壁面から押圧されることになる。
ここで、溝12が傾斜面33を押圧する様子について、図5を用いて詳しく説明する。図5は、溝12が傾斜面33を押圧する様子を説明するための説明図であり、図5(a)は、刃32が当接位置に到達する前の状態を、図5(b)は、刃32が当接位置に位置決めされている状態をそれぞれ示している。図5(a)に示すように、刃32が溝12に嵌め込まれると、刃32はねじれ部26の有する弾性力によって、溝12の方向(図5中の下方向)に押圧され、刃32には前進方向側(図5中の左方向)に押圧力が生じる。図5(b)に示すように、溝12の壁面と傾斜面33とが当接した状態でこの押圧力が発生すると、傾斜面33に沿って刃32が前進方向側に移動することになる。このため、刃32がより前進方向側に移動することになるため、更にフランジ16に近接する位置まで切断することができる。
シールドラッガー20を回転方向に回転させ、所望の位置までシールテープ40を切断した後に、シールドラッガー20を逆回転方向に回転させる。こうすることにより、回転方向に回転させた場合と同様に、刃32が螺旋状の溝12に沿って移動し、シールドラッガー20が後退方向側に移動する。このとき、刃32によって切断されたシールテープ40は、図4(c)に示すように、除去壁34に当接し、除去壁34の回転に伴って、継手領域14から除去される。これは、刃32によって切断されたシールテープ40の切断面が、シールドラッガー20が逆回転方向に回転する際に、除去壁34に引っかかり、継手領域14の表面からはぎ取られるためである。こうすることにより、シールドラッガー20を逆回転方向に回転させるという簡単な操作で、シールテープ40を除去できる。
以上詳述した本実施の形態のシールドラッガー20によれば、継手領域14をリング状の当接部22に嵌め込み、溝12に切除部30の先端を嵌め込ませた状態でシールドラッガー20を回転方向に回転させ、フランジ16に隣接する位置まで到達させた後に、シールドラッガー20を逆回転方向に回転する。こうすることで、シールドラッガー20が回転方向に回転させた後に逆回転方向に回転させるという一連の動作で、容易にシールテープ40を切除することができる。
また、刃32は回転方向側に位置し、除去壁34は逆回転方向側に位置しているため、シールドラッガー20が回転方向に回転するに従って刃32がシールテープ40を切断し、シールドラッガー20が逆回転方向に回転するに従って除去壁34がシールテープ40を除去する事ができる。したがって、シールドラッガー20を二方向に回転させるという簡単な操作により、容易にシールテープ40を切除することができる。
更に、切除部30は、ねじれ部26の有する弾性力によって先端が溝12の表面に当接する当接位置に付勢されているため、別途切除部30を当接位置に位置決めする当接手段を設ける必要が無く、切除部30を確実に当接位置に位置決めすることができる。したがって、継手領域14の一部がテーパ等を有しており、管継手10の径が一定でない場合であっても、径に合わせて切除部30の位置を位置決めすることなく、容易にシールテープ40を切除することができる。
更にまた、刃32は、シールドラッガー20が継手領域14に嵌め込まれた際、最も進行方向側に位置しているため、例えば、継手領域14がフランジ16に隣接しているような場合であってフランジ16に隣接する位置までシールテープ40で被覆されている場合であっても、シールドラッガー20の他の部位が妨げになることなく、フランジ16に隣接位置を被覆するシールテープ40を切断することができる。したがって、継手領域14がフランジ16のような突部と隣接している場合であっても、シールドラッガー20を回転させるという簡単な操作により、容易にシールテープ40を切除することができる。
そしてまた、刃32は、当接部22側に傾斜面33を有する片刃の刃であるため、傾斜面33が溝12の壁面に当接した状態で位置決めされた場合には、溝12の壁面が傾斜面33を押圧し、前進方向側に押圧力が発生する。したがって、刃32がこの押圧力によってより前進方向側に移動することができるため、シールドラッガー20を回転させるという簡単な操作により、シールドラッガー20からより離れた位置を被覆するシールテープ40を切除することができる。
そして更に、切除部30は、2箇所の除去壁34を備えているため、除去壁34が1箇所の場合と比較して、より確実にシールテープ40の断片を除去する事ができる。
そして更にまた、ねじれ部26の当接部側26bが切除部側26aよりも逆回転方向側(図1中の紙面方向側)に位置するようにねじれ部26が形成されているため、シールテープ40の切断片等により切除部30が押圧された場合には、ねじれ部26の切除部側26aが当接部側26b側に規制される。したがって、切除部30がシールテープ40から遠ざかってしまう可能性を未然に低減することができる。
加えて、シールドラッガー20は略リング状に湾曲した操作部24を備えているため、シールドラッガー20を回転させる際に、略リング状に形成された操作部24の内面側を指等で支持し、容易に回転させることができる。したがって、操作部24が略リング状で無い場合と比較して、より簡単にシールドラッガー20を回転させることができ、より容易にシールテープ40を切除することができる。
なお、本発明は上述した実施形態に何ら限定されることはなく、本発明の技術的範囲に属する限り種々の様態で実施することができる。
例えば、上述した実施の形態では、当接部22は、針金の一端側を約2回転半回転させて形成した螺旋状の部位であるものとしたが、当接部22の形状は、継手領域14と当接可能な形状であればこれに限定されるものではなく、例えば、板状部材を円形に形成したものであってもよいし、多角形形状に形成したものであってもよい。いずれの場合であっても、上述した実施の形態と同様の効果が得られる。
上述した実施の形態では、当接部22は、針金の一端側を約2回転半回転させて形成した螺旋状の部位であるものとしたが、約2回転半回転させて形成したものに限定されるものではなく、例えば、約1回転から約5回転であってもよいし、約1回転から約3回転であっても良い。約1回転より回転数が少ない場合には、当接部22に継手領域14を嵌め込むことができない可能性があるため好ましくなく、5回転より回転数が多い場合には、継手領域14と当接部22との接触面積が大きくなり、シールドラッガー20を回転させる際の摩擦が大きくなるため好ましくない。
上述した実施の形態では、当接部22は、針金の一端側を約2回転半回転させて形成した螺旋状の部位であるものとしたが、当接部22を形成する針金の太さは、溝12に少なくとも一部が嵌め込まれることが可能な太さであっても良い。こうすれば、当接部22に継手領域14を嵌め込んだ際、切除部30だけでなく当接部2の一部も溝12に嵌め込むことができるため、当接部22を形成する針金の太さが溝12よりも太い場合と比較して、より確実に当接部22と継手領域14とを嵌め合わせることができる。
上述した実施の形態では、刃32は、当接部22側に傾斜面33を有する片刃の刃であるものとしたが、当接部22とは反対側に傾斜面を有する片刃の刃であっても良いし、両刃の刃であっても良い。いずれの場合であっても、上述した実施の形態と同様の効果が得られる。
上述した実施の形態では、図2(b)に示すように、針金の当接部22とは他端側を湾曲させて円弧状に形成されているものとしたが、図6に示すように、先端部がかぎ爪状に形成され、このかぎ爪の先端側に刃32を、内面側に除去壁34をそれぞれ備えていても良い。こうすれば、シールドラッガー20を回転方向側に回転させた際にシールテープ40を切断し、逆回転方向側に回転させた際に、より確実に切断されたシールテープ40を除去する事ができる。
上述した実施の形態では、操作部24の表面を樹脂で被覆するものとしたが、繊維等の弾力性を有する素材であれば、樹脂に限定されるものではなく、また、被覆しなくとも良い。いずれの場合であっても、上述した実施の形態と同様の効果が得られる。
上述した実施の形態で示すように、螺旋状の溝の表面を被覆する被覆材を切除する場合、特に、管継手や蛇口など内部に流体を通す管を再利用する場合に、螺旋状の溝の表面を被覆する被覆材を切除する際に利用することができる。
10…管継手、12…溝、14…継手領域、16…フランジ、20…シールドラッガー、22…当接部、24…操作部、26…ねじれ部、26a…操作部側ねじれ部、26b…切除部側ねじれ部、30…切除部、32…刃、33…傾斜面、34…除去壁、40…シールテープ。

Claims (11)

  1. 表面に螺旋状の溝が付された継手領域を被覆する被覆材を除去するための被覆除去具であって、
    前記継手領域の表面に沿って回転移動可能な状態で当接する当接部と、
    前記被覆材を切断可能な刃部位と該刃部位で切断された該被覆材を除去可能な除去部位とを有し、前記当接部の回転に伴って回転する切除部と、
    前記切除部と連接し、前記刃部位が前記溝に嵌め込まれた状態で前記被覆材と当接する当接位置に位置決めする調節部と、
    を備えた、
    被覆除去具。
  2. 前記刃部位は、前記当接部が前記継手領域の表面に沿って回転する際に、回転方向側に位置し、
    前記除去部位は、前記回転方向側と反対側に位置する、
    請求項1に記載の被覆除去具。
  3. 前記調節部は、前記切除部を前記当接位置に付勢する、
    請求項1又は2に記載の被覆除去具。
  4. 前記刃部位は、前記当接部、前記調節部及び前記除去部位よりも外側に位置する、
    請求項1〜3のいずれか1項に記載の被覆除去具。
  5. 前記刃部位は、側面に傾斜面を有する片刃の刃である、
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の被覆除去具。
  6. 前記切除部は、前記除去部位を少なくとも2箇所有する、
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の被覆除去具。
  7. 前記切除部の先端はかぎ爪状であり、
    前記刃部位は、該かぎ爪の先端側に位置し、
    前記除去部位は、該かぎ爪の内周側に位置する、
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の被覆除去具。
  8. 前記調節部は、前記被覆材を除去する際に、前記切除部が前記溝から離れる方向へ移動することを妨げる規制部位を更に有する、
    請求項1〜7のいずれか1項に記載の被覆除去具。
  9. 請求項1〜8のいずれか1項に記載の被覆除去具であって、
    リング状に湾曲した操作部を更に有する、
    被覆除去具。
  10. 前記当接部は、少なくとも一部が前記溝に嵌め込まれる、
    請求項1〜9のいずれか1項に記載の被覆除去具。
  11. 前記当接部は、前記溝と前記溝との間隔より細い長柄状の金属材料の一端側を湾曲させてリング状に形成されており、
    前記切除部は、前記金属材料の他端側をのこぎり歯状に形成されており、
    前記調節部は、前記切除部に隣接する領域を湾曲させて形成されている、
    請求項1〜10のいずれか1項に記載の被覆除去具。
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