JP5516004B2 - スライドロック機構およびスライドロック機構を備えた車両用シート - Google Patents
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Description
本発明は、スライドロック機構およびスライドロック機構を備えた車両用シートに関する。
車両用シートの一形式として、特許文献1に示されているものが知られている。特許文献1の図3−5に示されているように、車両用シートは、2種類のロック手段を備えている。1つは、シートの拡大領域においてスライド機構14をロックするための係合爪45であり、他の1つは、使用領域においてシートの前後位置を調整するためにスライド機構14をロックするための係合爪57である。係合爪45と係合爪57の形状は異なっている。
特許文献1に記載の車両用シートによれば、スライド機構14をロックするために種類の異なる係合爪を2種類使用するため、構成が複雑化するとともに部品点数が多くなり、コスト上昇という問題があった。
本発明は、上述した問題を解消するためになされたもので、簡単な構成かつ低コスト化を図りながら、シートの使用領域/拡大領域、および着座可能状態/着座不能状態に応じた適切なロック・アンロック状態を形成することを目的とする。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、車両用シートのスライド機構を解除可能にロックする係合爪と、係合爪を、スライド機構をロックするロック位置とロックを解除するアンロック位置に切り替え操作するためのハンドルと、ハンドルと係合爪との間に介装されハンドルと係合爪を連動する連動装置と、係合爪、ハンドルおよび連動装置の何れかに設けられ係合爪のロック位置に対応するロック位置と係合爪のアンロック位置に対応するアンロック位置との間を往復動する係合部と、該係合部と係脱自在な被係合部を有し、車両用シートが拡大領域にあるとき、被係合部と係合部との係合により該係合部のアンロック位置から該係合部のロック位置への移動を規制可能な規制可能状態となる一方、車両用シートが使用領域にあるとき、被係合部と係合部とが係合しないで該係合部のアンロック位置からロック位置への移動を規制できない規制不能状態となるように構成された規制装置と、車両用シートが拡大領域に位置した状態において、車両用シートの着座部が着座可能状態であるとき、規制可能状態である規制装置の被係合部を係合部の往復動範囲内となる係合部規制位置に位置させ、着座部が着座不能状態であるとき、規制可能状態である規制装置の被係合部を係合部の往復動範囲外となる係合部規制不能位置に位置させるように切り替える切替装置と、を備えたことである。
また請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、規制装置は切替装置と一体的に移動するように取り付けられていることである。
また請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項1または請求項2において、切替装置は、車両用シートが拡大領域に位置しかつ着座部が着座不能状態であるとき、被係合部を係合部の往復動軌跡に沿って移動させ、該往復動軌跡の延長線上に設定された係合部規制不能位置に被係合部を位置させるように構成されていることである。
また請求項4に係る発明の構成上の特徴は、請求項3において、係合部は、係合爪、ハンドルおよび連動装置の何れかに対して回動可能に支承され、規制装置は、係合部の回転軸まわりに回動可能に支承され被係合部を備えたラッチ、該ラッチと異なる回転軸まわりに回動可能に支承され該ラッチを解除可能に掛止するポール、および回転軸まわりに回動可能に支承されラッチとポールの掛止状態を解除する解除レバーとを具備し、ラッチおよび解除レバーを切替装置と一体的に移動する第1係止ピンに支承させ、ポールを切替装置と一体的に移動する第2係止ピンに支承させたことである。
また請求項5に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項4の何れか一項において、車両用シートの拡大領域と使用領域との領域の変化に応じて、規制装置を規制可能状態または規制不能状態に切替作動させる切替作動装置をさらに備えたことである。
また請求項6に係る発明の構成上の特徴は、請求項5において、切替作動装置は、車両用シートに回動可能に取り付けられ中立状態に戻るように付勢され該中立状態からの回動に応じて規制装置を連動させて切替作動させるレバーと、車両本体側であって拡大領域と使用領域の境界または境界に対応する位置に固定され中立状態のレバーの当接部と当接する当接部と、を備えたことである。
また請求項7に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項6の何れか一項において、切替装置は、着座部と連動するリンクを備え、着座部が着座可能状態にあるとき、切替装置はリンクによって、規制可能状態である規制装置の被係合部を係合部規制位置に位置させることができる当該切替装置の規制可能位置に切り替えられ、着座部が着座不能状態にあるとき、切替装置はリンクによって、規制可能状態である規制装置の被係合部を係合部規制不能位置に位置させることができる当該切替装置の規制不能位置に切り替えられることである。
また請求項8に係る発明の構成上の特徴は、請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載のスライドロック機構を備えたことである。
上記のように構成した請求項1に係る発明においては、車両用シートが使用領域にあるとき、規制装置は、ハンドルおよび連動装置の何れかに設けられ係合爪のロック位置に対応するロック位置と係合爪のアンロック位置に対応するアンロック位置との間を往復動する係合部と該係合部と係脱自在な被係合部とが係合しないで該係合部のアンロック位置からロック位置への移動を規制できない(許可する)規制不能状態となる。よって、ハンドルの操作に応じて連動装置を介して作動される係合爪は、そのアンロック位置からロック位置への移動が規制できない(許容される)ため、係合爪によってスライド機構をロックまたはアンロックすることができる。
一方、車両用シートが拡大領域に位置した状態において、車両用シートの着座部が着座可能状態であるとき、切替装置は、規制可能状態である規制装置の被係合部を係合部の往復動範囲内となる係合部規制位置に位置させる。すなわち、被係合部と係合部との係合により該係合部のアンロック位置からロック位置への移動が規制される。よって、係合爪がアンロック位置からロック位置に移動するのが規制されるため、係合爪はスライド機構をロックすることができない。
また、車両用シートが拡大領域に位置した状態において、車両用シートの着座部が着座不能状態であるとき、切替装置は、規制可能状態である規制装置の被係合部を係合部の往復動範囲外となる係合部規制不能位置に位置させる。すなわち、被係合部と係合部とが係合しないで該係合部のアンロック位置からロック位置への移動が規制されない(許可される)。よって、ハンドルの操作に応じて作動される係合爪によってスライド機構をロックまたはアンロックすることができる。
したがって、簡単な構成かつ低コスト化を図りながら、シートの使用領域/拡大領域、および着座可能状態/着座不能状態に応じた適切なロック・アンロック状態を形成することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明においては、請求項1において、規制装置は切替装置と一体的に移動するように取り付けられている。これにより、切替装置を移動させるだけで規制装置を直接的かつ確実に移動させることができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明においては、請求項1または請求項2において、切替装置は、車両用シートが拡大領域に位置しかつ着座部が着座不能状態であるとき、被係合部を係合部の往復動軌跡に沿って移動させ、該往復動軌跡の延長線上に設定された係合部規制不能位置に被係合部を位置させる。これにより、被係合部を係合部の往復動軌跡の延長線上に設定された係合部規制不能位置に退避させる比較的簡単な構成が可能となり、スライドロック機構を小型化することができる。
上記のように構成した請求項4に係る発明においては、請求項3において、係合部は、係合爪、ハンドルおよび連動装置の何れかに対して回動可能に支承され、規制装置は、係合部の回転軸まわりに回動可能に支承され被係合部を備えたラッチ、該ラッチと異なる回転軸まわりに回動可能に支承され該ラッチを解除可能に掛止するポール、および回転軸まわりに回動可能に支承されラッチとポールの掛止状態を解除する解除レバーとを具備し、ラッチおよび解除レバーを切替装置と一体的に移動する第1係止ピンに支承させ、ポールを切替装置と一体的に移動する第2係止ピンに支承させている。すなわち、ラッチ、ポールおよび解除レバーがすべて切替装置に取り付けられた状態となるため、着座部の着座可能状態または着座不能状態のいずれにおいても、ラッチ、ポール、解除レバーの回動軸の相対的な位置関係が変化しない。よって、規制装置を簡単かつ小型に構成でき、その規制装置を確実に切替装置に一体的に取り付けることができるとともに、高い動作信頼性を得ることができる。
上記のように構成した請求項5に係る発明においては、請求項1乃至請求項4の何れか一項において、車両用シートの拡大領域と使用領域との領域の変化に応じて、規制装置を規制可能状態または規制不能状態に切替作動させる切替作動装置をさらに備えている。これにより、車両用シートが位置する範囲に応じて規制装置を規制可能状態または規制不能状態のいずれかに適切に切り替えることができる。
上記のように構成した請求項6に係る発明においては、請求項5において、切替作動装置は、車両用シートに回動可能に取り付けられ中立状態に戻るように付勢され該中立状態からの回動に応じて規制装置を連動させて切替作動させるレバーと、車両本体側であって拡大領域と使用領域の境界または境界に対応する位置に固定され中立状態のレバーの当接部と当接する当接部と、を備えている。これにより、車両用シートの位置を簡単な構成でかつ正確に判定することができる。
上記のように構成した請求項7に係る発明においては、請求項1乃至請求項6の何れか一項において、切替装置は、着座部と連動するリンクを備え、着座部が着座可能状態にあるとき、切替装置はリンクによって、規制可能状態である規制装置の被係合部を係合部規制位置に位置させることができる当該切替装置の規制可能位置に切り替えられ、着座部が着座不能状態にあるとき、切替装置はリンクによって、規制可能状態である規制装置の被係合部を係合部規制不能位置に位置させることができる当該切替装置の規制不能位置に切り替えられる。これにより、車両用シートの着座部の状態に応じて切替装置を規制可能位置または規制不能位置のいずれかに簡単な構成で適切に切り替えることができる。
上記のように構成した請求項8に係る発明においては、上述した請求項1乃至請求項7に係る発明の作用・効果を有するスライドロック機構を備えた車両用シートを提供することができる。
以下、本発明によるスライドロック機構およびスライドロック機構を備えた車両用シートの一実施形態について図面を参照して説明する。図1は車両用シートの着座可能状態を示す側面図であり、図2は車両用シートの着座不能状態を示す側面図であり、図3は車両用シートの内部構造の一部を示す拡大斜視図であり、図4は車両用シートの内部構造の一部を示す分解斜視図である。図1、図2の左右方向が前後方向であり、紙面手前方向が左方向であり、紙面奥方向が右方向である。
車両用シート10は、シートベース11、シートクッション12(着座部)、シートバック13、スライド機構14、およびスライドロック機構15を備えている。
シートベース11は、スライド機構14のアッパレール22a,22bに固定され、シートクッション12およびシートバック13が回動可能に組み付けられている。シートベース11は、左右プレート11a,11b、前後フレーム11c,11dを備えている。左右プレート11a,11bは、左右アッパレール22a,22bにそれぞれ固定されている。前フレーム11cは、その両端部が左右プレート11a,11bの前端部に接続されており、着座可能状態にあるシートクッション12と当接して支持することで着座可能状態に保持する。後フレーム11dは、その両端部が左右プレート11a,11bの後端部に接続されている。
なお、シートクッション12が着座可能状態であるとは、図1、図5に示すように、シートクッション12が水平に位置されて乗員が着座できる状態のことである。また、シートクッション12が着座不能状態であるとは、図2、図9に示すように、シートクッション12が垂直に位置されて乗員が着座できない状態のことである。
シートベース11は、シートクッション12の後端部に設けられシートクッション12とともに一体回転する回転軸12aの両端を左右プレート11a,11bにより回動可能に支承する。また、シートベース11は、左右プレート11a,11bの後端部に設けられた図示しないリクライニング装置により、シートバック13の下端部を回動可能に支承する。なお、左右プレート11a,11bは、カバー11fによりそれぞれ覆われている。また、カバー11fは切替装置34、規制装置35、切替作動装置37も覆っている。
スライド機構14は、シートの左サイドのロアレール21a、アッパレール22aと右サイドのロアレール21b、アッパレール22bから構成されており、車両用シート10を前後方向にスライドさせるものである。左右ロアレール21a,21bは、車両(図示省略)のフロアFに固定されており、車両の前後方向に沿って延在するものである。左右ロアレール21a,21bは、使用領域A1および拡大領域A2に跨って配設されている。左右アッパレール22a,22bは、車両の前後方向に沿って延在するものであり、左右ロアレール21a,21bにそれぞれ摺動可能に組み付けられている。使用領域A1とは、着座を前提としてシートの前後位置を調整可能な領域である。拡大領域A2とは、荷室の拡張やウォークインの目的で、シートが使用領域A1を超えた位置に移動させる領域である。本実施形態では、当接部37cより後方に使用領域A1があり、前方に拡大領域A2がある。
左右アッパレール22a,22bは、後述する係合爪31が係合する係合穴22cが設けられている。係合穴22cは、係合爪31の爪片31bの数だけ少なくとも設けられている。左右ロアレール21a,21bは、後述する係合爪31が係合する係合穴21cが多数設けられている。係合穴21cは、使用領域A1、拡大領域A2の両方に設けられている。係合穴21cは、車両用シート10を位置決め可能な予め設定された全範囲内に亘って設けられている。
スライドロック機構15は、車両用シート10を所望の位置に位置決めロックするためのものである。スライドロック機構15は、係合爪31、ハンドル32、連動装置33、切替装置34、規制装置35、係合ピン36および切替作動装置37を備えている。
係合爪31は、車両用シート10のスライド機構14を解除可能にロックするものである。係合爪31は、車両用シート10の左右両サイドに一つずつ設けられており、左右アッパレール22a,22bに支持軸31a(図6、図10参照)まわりに回動可能にそれぞれ取り付けられている。係合爪31は、支持軸31aから一端側には係合穴21cに係合する爪片31bが形成されるとともに他端側には押圧部31cが形成されている。本実施形態では、爪片31bは3つの爪により構成されている。
係合爪31の爪片31bがロアレール21aの係合穴21c(右サイドではロアレール21bの係合穴21c)に係合すると、スライド機構14が位置決め固定され(ロックされ)、一方係合が解除されると、スライド機構14の位置決め固定が解除される(ロックが解除される。すなわちアンロックされる)。なお、係合爪31は、図示しない付勢手段(例えばばね)によりロック位置に向けて(例えば図6で時計回りに)付勢されている。
ハンドル32は、係合爪31を、スライド機構14をロックするロック位置(図6参照)とロックを解除するアンロック位置(図7参照)に切り替え操作するためのものである。ハンドル32は、図5に示すように、左プレート11aに支持軸32aまわりに回動可能に取り付けられている。ハンドル32は、図示しないばねにより反時計回り(図1,2,5〜7参照)に付勢されている。車両用シート10が着座可能状態であってハンドル32を引き上げていない状態では、付勢されたハンドル32は図5、6に示す位置に位置決めされている。ハンドル32は、左右プレート11a,11bのうちアウター側のほうに設けるのが好ましい。
連動装置33は、ハンドル32と係合爪31との間に介装されハンドル32と係合爪31を連動するものである。連動装置33は、リンク33a、リンク33b、連結軸33c、およびレバー33dを備えている。リンク33aは、その一端がハンドル32に回動可能に取り付けられるとともに他端がリンクに回動可能に取り付けられている。リンク33bは、連結軸33cの一端に一体的に固定され、連結軸33cとともにその軸まわりに回動する。連結軸33cは、左右プレート11a,11bに回転可能に装架されている。レバー33dは、連結軸33cに一体的に固定されており、連結軸33cとともにその軸まわりに回動する。レバー33dの先端部33d1は、係合爪31の押圧部31cと当接するようになっている。なお、レバー33dは右サイドにも設けられている。
図7、図11に示すように、ハンドル32が時計回りに回動されると、リンク33aが上方に引き上げられ、リンク33bが反時計回りに回動される(図4参照)。同時に連結軸33cが反時計回りに回動され、レバー33dが反時計回りに回動されると、レバー33dの先端部33d1が当接している係合爪31の押圧部31cを押し下げる(図7,図11参照)。よって、係合爪31は、反時計回りに回動されることで、ロック位置からアンロック位置に移動するので、スライド機構14はアンロック状態となる。
一方、ハンドル32が反時計回りに回動されると、リンク33aが下方に引き下げられ、リンク33bが時計回りに回動される(図4参照)。同時に連結軸33cが時計回りに回動され、レバー33dが時計回りに回動されると、レバー33dの先端部33d1が上方に移動するので、付勢されている係合爪31は時計回りに回動されて押圧部31cは上方に移動する(図6,図10参照)。よって、係合爪31は、時計回りに回動されることで、アンロック位置からロック位置に移動するので、スライド機構14はロック状態となる。
係合ピン36(係合部)は連動装置33に設けられている。係合ピン36は、係合爪31のロック位置に対応するロック位置(図6参照)と係合爪31のアンロック位置に対応するアンロック位置(図6、7で破線で示す)との間を往復動するものである。係合ピン36のロック位置とアンロック位置の間の経路が係合ピン36の往復路である。
この係合ピン36は、リンク33bに設けられている。リンク33bが連結軸33cの回転軸まわりに回動すると、係合ピン36も一緒に連結軸33cの回転軸まわりに回動する。すなわち、係合ピン36は連結軸33cの回転軸まわりに回動可能に支承されている。また、係合ピン36は、切替プレート41に形成されたガイド穴41aに挿通されており、ガイド穴41aにガイドされて往復動する。ガイド穴41aが係合ピン36が往復動する経路である。
なお、係合ピン36は、連動装置33であってリンク33b以外の部品に設けるようにしてもよく、係合爪31、ハンドル32に設けるようにしてもよい。係合部は、係合ピンでなく係合穴でもよい。
規制装置35は、係合ピン36と係脱自在な被係合部(すなわちラッチ35aの係合凸部35a1)を有している。規制装置35は、車両用シート10が拡大領域A2にあるとき、係合凸部35a1と係合ピン36との係合により係合ピン36のアンロック位置から係合ピン36のロック位置への移動を規制可能な規制可能状態となる一方、車両用シート10が使用領域A1にあるとき、係合凸部35a1と係合ピン36とが係合しないで係合ピン36のアンロック位置からロック位置への移動を規制できない(許可する)規制不能状態となるように構成されている。また、規制装置35は、切替装置34と一体的に移動するように取り付けられている。
なお、車両用シート10が拡大領域A2にある(位置する)とは、車両用シート10の基準点が拡大領域A2にあることをいい、本実施形態では、基準点をスライド連動レバー37aの回転軸位置としている。基準点としては、これ以外に例えば車両用シート10の前後方向中心位置でもよい。また、基準点としては、スライド連動レバー37aが当接部37cを乗り越えた箇所に設定されてもよい。同様に、車両用シート10が使用領域A1にあるときとは、車両用シート10の基準点が使用領域A1にあることをいう。
具体的には、例えば、規制装置35は、ラッチ35a、ポール35b、および解除レバー35cを備えている。
ラッチ35aは、切替プレート41の支持軸38aの他端側に同軸に形成した係止ピン38a1(第1係止ピン)に回動可能に取り付けられている。係止ピン38a1は、連結軸33cと同軸的に配設されている。ラッチ35aは、ポール35bの係合凸部35b1と解除可能に掛止する係合凸部35a1が形成されている。係合凸部35a1は係合ピン36の往復動軌跡に沿って(往復路だけでなく延長線上も含む)移動するようになっている。ラッチ35aは、一端がラッチ35aに係止され他端が切替プレート41の係止部41cに係止されたばね35dによって時計回りに付勢されている。付勢されているラッチ35aは、切替プレート41の係止部41fに係止され回動が規制されている。
さらに、ラッチ35aは、長穴35a2が形成されている。長穴35a2は、スライド連動レバー37aに接続されて連動する係合ピン37eが挿通されており、係合ピン37eをガイドするものである。係合ピン37eは、長穴35a2の両端の何れかに当接して係合する。
ポール35bは、切替プレート41の係止ピン41d(第2係止ピン)に回動可能に取り付けられている。ポール35bは、ラッチ35aの係合凸部35a1と解除可能に掛止する係合凸部35b1が形成されている。ポール35bは、一端がポール35bに係止され他端が切替プレート41の係止部41eに係止されたばね35eによって反時計回りに付勢されている。付勢されているポール35bは、切替プレート41の係止部41gに係止され回動が規制されている。さらに、ポール35bには、係合ピン35b2が形成されている。
解除レバー35cは、ラッチ35aと同様に、切替プレート41の係止ピン38a1に回動可能に取り付けられている。解除レバー35cは、ポール35bの係合ピン35b2と当接する当接部35c1が形成されている。解除レバー35cは、一端が解除レバー35cに係止され他端が切替プレート41の係止部41fに係止されたばね35fによって反時計回りに付勢されている。
さらに、解除レバー35cは、長穴35c2が形成されている。長穴35c2は、スライド連動レバー37aに接続されて連動する係合ピン37eが挿通されており、係合ピン37eをガイドするものである。付勢されている解除レバー35cは、切替プレート41の係止ピン41hに当接して解除レバー35cの反時計回りの回動が規制される。
さらに、当接部35c1は幅広に形成されている。図8に示すように、着座可能状態である車両用シート10を拡大領域A2から使用領域A1に移動させたとき、スライド連動レバー37aの当接部37a1が当接部37cに当接する際に、ポール35bの係合ピン35b2に当接部35c1の後側が当接する。一方、図12に示すように、着座不能状態である車両用シート10を拡大領域A2から使用領域A1に移動させたとき、スライド連動レバー37aの当接部37a1が当接部37cに当接する際に、ポール35bの係合ピン35b2に当接部35c1の前側が当接する。切替プレート41が規制不能位置にあるため、ポール35bがスライド連動レバー37aから離れるからである。すなわち、スライド連動レバー37aの係合ピン37eの移動量(解除レバー35cの回動量)は、車両用シート10の状態によって変わらないが、ポール35bすなわち係合ピン35b2がスライド連動レバー37aから逃げるからである。
切替装置34は、車両用シート10が拡大領域A2に位置した状態において、車両用シート10のシートクッション12が着座可能状態であるとき、規制可能状態である規制装置35の係合凸部35a1(被係合部)を係合ピン36の往復動範囲内となる係合部規制位置に位置させ、一方、シートクッション12が着座不能状態であるとき、規制可能状態である規制装置35の係合凸部35a1(被係合部)を係合ピン36の往復動範囲外となる係合部規制不能位置に位置させるように切り替えるものである。
なお、係合部規制位置とは、係合凸部35a1(被係合部)の位置を示すものであり、係合ピン36(係合部)の往復動範囲内であって係合ピン36がアンロック位置からロック位置への移動するのが規制される位置である。また、係合部規制不能位置とは、係合凸部35a1(被係合部)の位置を示すものであり、係合ピン36(係合部)の往復動範囲外であって係合ピン36がアンロック位置からロック位置への移動するのが規制できない位置である。本実施形態の係合部規制不能位置は、係合凸部35a1(被係合部)を係合ピン36の往復動軌跡に沿って移動させ、該往復動軌跡の延長線上に設定された位置である。
具体的には、切替装置34は、切替プレート41、レバー42およびリンク43を備えている。切替プレート41は、左プレート11aまたはアッパフレーム22aに固定されたベースプレート38に回動可能に取付けられている。すなわち、切替プレート41に貫通して固定された支持軸38aの一端側がベースプレート38に回動可能に支承されている。この切替プレート41には、規制装置35を構成するラッチ35a,ポール35bおよび解除レバー35cが一体的に移動するように取り付けられている。
レバー42は、シートクッション12の回転軸12aの左端に一体回転可能に固定されている。リンク43は、その一端(下端)が切替プレート41に回動可能に取付けられ、他端(上端)がレバー42に形成された長穴42aに沿ってガイドされるように取付けられている。
図5、図6に示すように、車両用シート10のシートクッション12が着座可能状態であるとき、シートクッション12と一体回転するレバー42はリンク43を押し下げることで、切替プレート41は切替プレート41の規制可能位置に移動されている。このように、シートクッション12が着座可能状態にあるとき、切替装置34はリンク43によって切替装置34の規制可能位置に移動されている。
一方、車両用シート10のシートクッション12が着座不能状態であるとき、図9、図10に示すように、レバー42は時計回りに回動されてリンク43を押し上げることで、切替プレート41は切替プレート41の規制不能位置に移動されている。このように、シートクッション12が着座不能状態にあるとき、切替装置34はリンク43によって切替装置34の規制不能位置に移動されている。本実施形態では、切替装置34の規制不能位置は、車両用シート10が拡大領域A2に位置しかつシートクッション12が着座不能状態であるとき、係合凸部35a1(被係合部)を係合部規制不能位置に位置させる位置である。
このように、リンク43は、シートクッション12と連動するリンクである。また、切替装置34の規制可能位置とは、切替装置34の位置を示すものであり、規制可能状態である規制装置35の係合凸部35a1(被係合部)を係合部規制位置に位置させることができる位置である。すなわち、切替装置34が規制可能位置にあるときにおいて、規制装置35が規制可能状態となったときに(であるときに)規制装置35の係合凸部35a1(被係合部)が係合ピン36の係合部規制位置に位置する。また、切替装置34の規制不能位置とは、切替装置34の位置を示すものであり、規制可能状態である規制装置35の係合凸部35a1(被係合部)を係合部規制不能位置に位置させることができる位置である。すなわち、切替装置34が規制不能位置にあるときにおいて、規制装置35が規制可能状態となったときに(であるときに)規制装置35の係合凸部35a1(被係合部)が係合ピン36の係合部規制不能位置に位置する。
切替作動装置37は、車両用シート10の拡大領域A2と使用領域A1との領域の変化に応じて、規制装置35を規制可能状態または規制不能状態に切替作動させるものである。具体的には、切替作動装置37は、スライド連動レバー37a、リンク37bおよび当接部37cを備えている。
スライド連動レバー37aは、車両用シート10側に回動可能に取り付けられ中立状態に戻るように付勢され該中立状態からの回動に応じて規制装置35を連動させて切替作動させるレバーである。詳細には、スライド連動レバー37aは、ベースプレート38の係止ピン38bに回動可能に取り付けられている。スライド連動レバー37aの回転軸(係止ピン38b)から一端側(上端側)には、スライド連動レバー37aを中立状態(垂直状態)に維持するために付勢するばね37dの一端が係止されている。ばね37dの他端はベースプレート38の係止部38cに係止されている。スライド連動レバー37aの回転軸(係止ピン38b)から他端側(下端側)には(すなわち、本実施形態ではスライド連動レバー37aの下端部には)、当接部37cに当接する当接部37a1が形成されている。スライド連動レバー37aの回転軸(係止ピン38b)から他端側(下端側)には、リンク37bの一端が接続されている。リンク37bの他端には、係合ピン37eが設けられている。
当接部37cは、車両本体側であって拡大領域A2と使用領域A1の境界または境界に対応する位置に固定され中立状態のスライド連動レバー37aの当接部37a1と当接するものである。具体的には、当接部37cは、フロアFに固定されている。当接部37cは、使用領域A1と拡大領域A2との境界に配設されている。
このように構成されたスライドロック機構15の作動について説明する。着座可能状態にある車両用シート10が使用領域A1にある場合について説明する。
図6に示すように、車両用シート10のシートクッション12が着座可能状態であるとき、切替プレート41は切替プレート41の規制可能位置に位置している。また、車両用シート10が使用領域A1にあるので、規制装置35は、規制装置35の被係合部(すなわちラッチ35aの係合凸部35a1)と係合ピン36とが係合しないで係合ピン36のアンロック位置(図6にて破線で示す)からロック位置(図6にて実線で示す)への移動を規制できない(許可する)規制不能状態すなわちラッチ35aとポール35bの掛止解除状態にある。
図6に示すように、車両用シート10のシートクッション12が着座可能状態であるとき、切替プレート41は切替プレート41の規制可能位置に位置している。また、車両用シート10が使用領域A1にあるので、規制装置35は、規制装置35の被係合部(すなわちラッチ35aの係合凸部35a1)と係合ピン36とが係合しないで係合ピン36のアンロック位置(図6にて破線で示す)からロック位置(図6にて実線で示す)への移動を規制できない(許可する)規制不能状態すなわちラッチ35aとポール35bの掛止解除状態にある。
この状況下、ハンドル32が引き上げられると、ロック位置にあった係合爪31はアンロック位置に移動する。よって、スライド機構14のロックが解除される。一方、引き上げられたハンドル32が下げられると、アンロック位置にあった係合爪31はロック位置に移動する。よって、スライド機構14がロックされる。
着座可能状態にある車両用シート10を使用領域A1から拡大領域A2に移動させた場合について説明する。
ハンドル32を引き上げたまま、車両用シート10を移動させると、スライド連動レバー37aの当接部37a1が当接部37cに当接すると、中立状態(図6参照)にあったスライド連動レバー37aは反時計回りに回動される(図7参照)。そうすると、係合ピン37eが後方向に移動され、ラッチ35aの長穴35a2の後端(図7にて右端)に当接し、その後、ラッチ35aが付勢力に抗して反時計回りに回動する。このとき、ラッチ35aの係合凸部35a1がポール35bの係合凸部35b1を押しながら、すなわち、ポール35bを時計回りに回動させながら、ラッチ35aは反時計回りに回動する。その後、ラッチ35aの係合凸部35a1がポール35bの係合凸部35b1を超え、さらに、スライド連動レバー37aが中立状態に戻ると、ポール35bの係合凸部35b1に、付勢力によって時計回りに回動されたラッチ35aの係合凸部35a1が掛止する(図7参照)。すなわち、ラッチ35aはポール35bとの掛止により反時計回りの回動が規制され、規制装置35は規制可能状態になる。
ハンドル32を引き上げたまま、車両用シート10を移動させると、スライド連動レバー37aの当接部37a1が当接部37cに当接すると、中立状態(図6参照)にあったスライド連動レバー37aは反時計回りに回動される(図7参照)。そうすると、係合ピン37eが後方向に移動され、ラッチ35aの長穴35a2の後端(図7にて右端)に当接し、その後、ラッチ35aが付勢力に抗して反時計回りに回動する。このとき、ラッチ35aの係合凸部35a1がポール35bの係合凸部35b1を押しながら、すなわち、ポール35bを時計回りに回動させながら、ラッチ35aは反時計回りに回動する。その後、ラッチ35aの係合凸部35a1がポール35bの係合凸部35b1を超え、さらに、スライド連動レバー37aが中立状態に戻ると、ポール35bの係合凸部35b1に、付勢力によって時計回りに回動されたラッチ35aの係合凸部35a1が掛止する(図7参照)。すなわち、ラッチ35aはポール35bとの掛止により反時計回りの回動が規制され、規制装置35は規制可能状態になる。
着座可能状態にある車両用シート10が拡大領域A2にある場合について説明する。このとき、車両用シート10が拡大領域A2にあるので、規制装置35は、ラッチ35aの係合凸部35a1(被係合部)と係合ピン36との係合により係合ピン36のアンロック位置から係合ピン36のロック位置への移動を規制可能な規制可能状態である。また、車両用シート10が拡大領域A2に位置した状態において、車両用シート10のシートクッション12が着座可能状態であるとき、切替装置34は、規制可能状態である規制装置35の係合凸部35a1を係合ピン36の往復動範囲内となる係合部規制位置(図7にて実線で示す)に位置させる(図7参照)。
したがって、引き上げられているハンドル32が下げられても、係合ピン36が規制装置35の被係合部(すなわちラッチ35aの係合凸部35a1)に当接して係止される(図7にて実線で示す)。よって、係合爪31はロック位置への移動が規制されるため、アンロック状態のままであり、スライド機構14はアンロック状態のままである。
着座可能状態にある車両用シート10を拡大領域A2から使用領域A1に移動させた場合について説明する。
ハンドル32を引き上げたまま、車両用シート10を移動させると、スライド連動レバー37aの当接部37a1が当接部37cに当接すると、中立状態にあったスライド連動レバー37aは時計回りに回動される。そうすると、係合ピン37eが前方向に移動され、解除レバー35cが付勢力に抗して時計回りに回動する。その後、解除レバー35cの当接部35c1がポール35bの係合ピン35b2と当接し、その当接した状態でさらに解除レバー35cが回動すると、ポール35bは時計回りに回動する。このとき、ポール35bの係合凸部35b1とラッチ35aの係合凸部35a1の掛止状態が徐々に解除され、その後、掛止状態が完全に解除される。そうすると、ラッチ35aは付勢力によって時計回りに回動して掛止状態が解除され、規制装置35は規制不能状態となる(図8参照)。その後、スライド連動レバー37aが中立状態に戻ると、解除レバー35cは、付勢力により反時計回りに回動されて係止ピン41hに当接する。
ハンドル32を引き上げたまま、車両用シート10を移動させると、スライド連動レバー37aの当接部37a1が当接部37cに当接すると、中立状態にあったスライド連動レバー37aは時計回りに回動される。そうすると、係合ピン37eが前方向に移動され、解除レバー35cが付勢力に抗して時計回りに回動する。その後、解除レバー35cの当接部35c1がポール35bの係合ピン35b2と当接し、その当接した状態でさらに解除レバー35cが回動すると、ポール35bは時計回りに回動する。このとき、ポール35bの係合凸部35b1とラッチ35aの係合凸部35a1の掛止状態が徐々に解除され、その後、掛止状態が完全に解除される。そうすると、ラッチ35aは付勢力によって時計回りに回動して掛止状態が解除され、規制装置35は規制不能状態となる(図8参照)。その後、スライド連動レバー37aが中立状態に戻ると、解除レバー35cは、付勢力により反時計回りに回動されて係止ピン41hに当接する。
次に、着座不能状態にある車両用シート10が使用領域A1にある場合について説明する。
図10に示すように、車両用シート10のシートクッション12が着座不能状態であるとき、切替プレート41は切替プレート41の規制不能位置(図10にて実線で示す)に位置している。規制不能位置は、規制可能位置(図10にて破線で示す)より時計回り方向に所定量回動移動した位置である。よって、切替プレート41に一体的に取付けてあるラッチ35a、ポール35bおよび解除レバー35cも同様に移動する。
図10に示すように、車両用シート10のシートクッション12が着座不能状態であるとき、切替プレート41は切替プレート41の規制不能位置(図10にて実線で示す)に位置している。規制不能位置は、規制可能位置(図10にて破線で示す)より時計回り方向に所定量回動移動した位置である。よって、切替プレート41に一体的に取付けてあるラッチ35a、ポール35bおよび解除レバー35cも同様に移動する。
また、車両用シート10が使用領域A1にあるので、規制装置35は、規制装置35の被係合部(すなわちラッチ35aの係合凸部35a1)と係合ピン36とが係合しないで係合ピン36のアンロック位置(図10にて破線で示す)からロック位置(図10にて実線で示す)への移動を規制できない(許可する)規制不能状態すなわちラッチ35aとポール35bの掛止解除状態にある。係合ピン36は切替プレート41と一体移動しないので、係合ピン36のアンロック位置およびロック位置は移動しない。
この状況下、ハンドル32が引き上げられると、ロック位置にあった係合爪31はアンロック位置に移動する。よって、スライド機構14のロックが解除される。一方、引き上げられたハンドル32が下げられると、アンロック位置にあった係合爪31はロック位置に移動する。よって、スライド機構14がロックされる。
着座不能状態にある車両用シート10を使用領域A1から拡大領域A2に移動させた場合について説明する。
ハンドル32を引き上げたまま、車両用シート10を移動させると、スライド連動レバー37aの当接部37a1が当接部37cに当接すると、中立状態(図10参照)にあったスライド連動レバー37aは反時計回りに回動される(図11参照)。そうすると、係合ピン37eが後方向に移動され、ラッチ35aの長穴35a2の後端(図11にて右端)に当接し、その後、ラッチ35aが付勢力に抗して反時計回りに回動する。このとき、ラッチ35aの係合凸部35a1がポール35bの係合凸部35b1を押しながら、すなわち、ポール35bを時計回りに回動させながら、ラッチ35aは反時計回りに回動する。その後、ラッチ35aの係合凸部35a1がポール35bの係合凸部35b1を超え、さらに、スライド連動レバー37aが中立状態に戻ると、ポール35bの係合凸部35b1に、付勢力によって時計回りに回動されたラッチ35aの係合凸部35a1が掛止する(図11参照)。すなわち、規制装置35は規制可能状態になる。
ハンドル32を引き上げたまま、車両用シート10を移動させると、スライド連動レバー37aの当接部37a1が当接部37cに当接すると、中立状態(図10参照)にあったスライド連動レバー37aは反時計回りに回動される(図11参照)。そうすると、係合ピン37eが後方向に移動され、ラッチ35aの長穴35a2の後端(図11にて右端)に当接し、その後、ラッチ35aが付勢力に抗して反時計回りに回動する。このとき、ラッチ35aの係合凸部35a1がポール35bの係合凸部35b1を押しながら、すなわち、ポール35bを時計回りに回動させながら、ラッチ35aは反時計回りに回動する。その後、ラッチ35aの係合凸部35a1がポール35bの係合凸部35b1を超え、さらに、スライド連動レバー37aが中立状態に戻ると、ポール35bの係合凸部35b1に、付勢力によって時計回りに回動されたラッチ35aの係合凸部35a1が掛止する(図11参照)。すなわち、規制装置35は規制可能状態になる。
着座不能状態にある車両用シート10が拡大領域A2にある場合について説明する。このとき、車両用シート10が拡大領域A2にあるので、規制装置35は、ラッチ35aの係合凸部35a1(被係合部)と係合ピン36との係合により係合ピン36のアンロック位置から係合ピン36のロック位置への移動を規制可能な規制可能状態である。
しかし、掛止状態にあるポール35bの係合凸部35b1は、切替プレート41が規制不能位置に移動するのに伴って、係合ピン36の往復動軌跡の延長線上に設定されている係合部規制不能位置(図11にて実線で示す)に位置している。よって、係合ピン36がアンロック位置からロック位置に移動する途中に、掛止状態のラッチ35aの係合凸部35a1(被係合部)が配設されないので、係合爪31はロック位置への移動が規制されない(許可される)ため、スライド機構14はロックされる。すなわち、引き上げられているハンドル32が下げられると、スライド機構14はロックされる。
したがって、ハンドル32が引き上げられると、ロック位置にあった係合爪31はアンロック位置に移動する。よって、スライド機構14のロックが解除される。一方、引き上げられたハンドル32が下げられると、アンロック位置にあった係合爪31はロック位置に移動する。よって、スライド機構14がロックされる。
着座不能状態にある車両用シート10を拡大領域A2から使用領域A1に移動させた場合について説明する。
ハンドル32を引き上げたまま、車両用シート10を移動させると、スライド連動レバー37aの当接部37a1が当接部37cに当接すると、中立状態にあったスライド連動レバー37aは時計回りに回動される。そうすると、係合ピン37eが前方向に移動され、解除レバー35cが付勢力に抗して時計回りに回動する。その後、解除レバー35cの当接部35c1がポール35bの係合ピン35b2と当接し、その当接した状態でさらに解除レバー35cが回動すると、ポール35bは時計回りに回動する。このとき、ポール35bの係合凸部35b1とラッチ35aの係合凸部35a1の掛止状態が徐々に解除され、その後、掛止状態が完全に解除される。そうすると、ラッチ35aは付勢力によって時計回りに回動して掛止状態が解除される(図10参照)。
ハンドル32を引き上げたまま、車両用シート10を移動させると、スライド連動レバー37aの当接部37a1が当接部37cに当接すると、中立状態にあったスライド連動レバー37aは時計回りに回動される。そうすると、係合ピン37eが前方向に移動され、解除レバー35cが付勢力に抗して時計回りに回動する。その後、解除レバー35cの当接部35c1がポール35bの係合ピン35b2と当接し、その当接した状態でさらに解除レバー35cが回動すると、ポール35bは時計回りに回動する。このとき、ポール35bの係合凸部35b1とラッチ35aの係合凸部35a1の掛止状態が徐々に解除され、その後、掛止状態が完全に解除される。そうすると、ラッチ35aは付勢力によって時計回りに回動して掛止状態が解除される(図10参照)。
なお、本実施形態において、規制装置35の規制可能状態とは、車両用シート10が拡大領域A2にあるとき、切替装置34の位置によっては(シートクッション12の状態によっては)、規制装置35の係合凸部35a1が係合ピン36と係合することで係合ピン36の移動を規制可能な状態であり、具体的にはラッチ35aとポール35bの掛止状態をいう。シートクッション12が着座可能状態のときには、係合凸部35a1と係合ピン36とが係合する一方、シートクッション12が着座不能状態のときには、係合凸部35a1と係合ピン36とが係合しない。
また、規制装置35の規制不能状態とは、車両用シート10が使用領域A1にあるとき、切替装置34の位置に関係なく(シートクッション12の状態に関係なく)、規制装置35の係合凸部35a1が係合ピン36と係合しないで係合ピン36の移動を規制できない状態であり、具体的にはラッチ35aとポール35bの掛止解除状態をいう。
上述した説明から明らかなように、車両用シート10が使用領域A1にあるとき、規制装置35は、ハンドル32および連動装置33の何れかに設けられ係合爪31のロック位置に対応するロック位置と係合爪31のアンロック位置に対応するアンロック位置との間を往復動する係合ピン36と該係合ピン36と係脱自在なラッチ35aの係合凸部35a1(被係合部)とが係合しないで該係合ピン36のアンロック位置からロック位置への移動を規制できない(許可する)規制不能状態となる。よって、ハンドル32の操作に応じて連動装置33を介して作動される係合爪31は、そのアンロック位置からロック位置への移動が規制できない(許容される)ため、係合爪31によってスライド機構14をロックまたはアンロックすることができる。
一方、車両用シート10が拡大領域A2に位置した状態において、車両用シート10のシートクッション12が着座可能状態であるとき、切替装置34は、規制可能状態である規制装置35のラッチ35aの係合凸部35a1(被係合部)を係合ピン36の往復動範囲内となる係合部規制位置に位置させる。すなわち、係合凸部35a1(被係合部)と係合ピン36との係合により該係合ピン36のアンロック位置からロック位置への移動が規制される。よって、係合爪31がアンロック位置からロック位置に移動するのが規制されるため、係合爪31はスライド機構14をロックすることができない。
また、車両用シート10が拡大領域A2に位置した状態において、車両用シート10のシートクッション12が着座不能状態であるとき、切替装置34は、規制可能状態である規制装置35の係合凸部35a1(被係合部)を係合ピン36の往復動範囲外となる係合部規制不能位置に位置させる。すなわち、係合凸部35a1(被係合部)と係合ピン36とが係合しないで該係合ピン36のアンロック位置からロック位置への移動が規制されない(許可される)。よって、ハンドル32の操作に応じて作動される係合爪31によってスライド機構14をロックまたはアンロックすることができる。
したがって、簡単な構成かつ低コスト化を図りながら、シートの使用領域/拡大領域、および着座可能状態/着座不能状態に応じた適切なロック・アンロック状態を形成することができる。
また、規制装置35は切替装置34と一体的に移動するように取り付けられている。これにより、切替装置34を移動させるだけで規制装置35を直接的かつ確実に移動させることができる。
また、切替装置34は、車両用シート10が拡大領域A2に位置しかつシートクッション12が着座不能状態であるとき、ラッチ35aの係合凸部35a1(被係合部)を係合ピン36の往復動軌跡に沿って移動させ、該往復動軌跡の延長線上に設定された係合部規制不能位置に係合凸部35a1(被係合部)を位置させる。これにより、係合凸部35a1(被係合部)を係合ピン36の往復動軌跡の延長線上に設定された係合部規制不能位置に退避させる比較的簡単な構成が可能となり、スライドロック機構15を小型化することができる。
また、係合ピン36は、係合爪31、ハンドル32および連動装置33の何れかに対して回動可能に支承され、規制装置35は、係合ピン36の回転軸まわりに回動可能に支承され被係合部を備えたラッチ35a、該ラッチ35aと異なる回転軸まわりに回動可能に支承され該ラッチ35aを解除可能に掛止するポール35b、および回転軸まわりに回動可能に支承されラッチ35aとポール35bの掛止状態を解除する解除レバー35cとを具備し、ラッチ35aおよび解除レバー35cを切替装置34と一体的に移動する第1係止ピン38a1に支承させ、ポール35bを切替装置34と一体的に移動する第2係止ピン41gに支承させている。すなわち、ラッチ35a、ポール35bおよび解除レバー35cがすべて切替装置34に取り付けられた状態となるため、シートクッション12の着座可能状態または着座不能状態のいずれにおいても、ラッチ35a、ポール35b、解除レバー35cの回動軸の相対的な位置関係が変化しない。よって、規制装置35を簡単かつ小型に構成でき、その規制装置35を確実に切替装置34に一体的に取り付けることができるとともに、高い動作信頼性を得ることができる。
また、車両用シート10の拡大領域A2と使用領域A1との領域の変化に応じて、規制装置35を規制可能状態または規制不能状態に切替作動させる切替作動装置37をさらに備えている。これにより、車両用シート10が位置する範囲に応じて規制装置35を規制可能状態または規制不能状態のいずれかに適切に切り替えることができる。
また、切替作動装置37は、車両用シート10に回動可能に取り付けられ中立状態に戻るように付勢され該中立状態からの回動に応じて規制装置35を連動させて切替作動させるスライド連動レバー37aと、車両本体側であって拡大領域A2と使用領域A1の境界または境界に対応する位置に固定され中立状態のスライド連動レバー37aの当接部37a1と当接する当接部37cと、を備えている。これにより、車両用シート10の位置を簡単な構成でかつ正確に判定することができる。
また、切替装置34は、シートクッション12と連動するリンク43を備え、シートクッション12が着座可能状態にあるとき、切替装置34はリンク43によって、規制可能状態である規制装置35の係合凸部35a1(被係合部)を係合部規制位置に位置させることができる当該切替装置34の規制可能位置に切り替えられ、シートクッション12が着座不能状態にあるとき、切替装置34はリンク43によって、規制可能状態である規制装置35の係合凸部35a1(被係合部)を係合部規制不能位置に位置させることができる当該切替装置34の規制不能位置に切り替えられる。これにより、車両用シート10のシートクッション12の状態に応じて切替装置34を規制可能位置または規制不能位置のいずれかに簡単な構成で適切に切り替えることができる。
また、上述した本実施形態による作用・効果を有するスライドロック機構15を備えた車両用シートを提供することができる。
なお、上述した実施形態においては、係合部を係合ピン36で構成するようにしたが、係合穴で構成するようにしてもよい。この場合、例えば、係合穴は連結装置33に形成された長穴で構成するようにすればよい。また、規制装置35(例えばラッチ35a)に切替プレートのガイド穴41aに挿通する係合凸部を設ければよい。
また、上述した実施形態においては、規制装置35は、ラッチ35a、ポール35bおよび解除レバー35cから構成するようにしたが、これに限られず、係合ピン36(係合部)と係脱自在な被係合部を有し、車両用シート10が拡大領域A2にあるとき、被係合部と係合ピン36との係合により該係合ピン36のアンロック位置から該係合ピン36のロック位置への移動を規制可能な規制可能状態となる一方、車両用シート10が使用領域A1にあるとき、被係合部と係合ピン36とが係合しないで該係合ピン36のアンロック位置からロック位置への移動を規制できない規制不能状態となるように構成される他の構成のものでもよい。例えば、規制装置は、係合部の往復路に対して交差する方向に進退する被係合部を備えるように構成されてもよい。
具体的には、図13に示すように、上述した規制装置35に代えて規制装置135を、切替装置34に代えて切替装置134を備えるようにすればよい。係合ピン36はロック位置(図13にて破線で示す)とアンロック位置(図13にて実線で示す)を往復動する。
規制装置135は、規制装置35と同様に、係合ピン36(係合部)と係脱自在な被係合部135aを有し、車両用シート10が拡大領域A2にあるとき、被係合部135aと係合ピン36との係合により該係合ピン36のアンロック位置から該係合ピン36のロック位置への移動を規制可能な規制可能状態(図13(a),(c))となる一方、車両用シート10が使用領域A1にあるとき、被係合部135aと係合ピン36とが係合しないで該係合ピン36のアンロック位置からロック位置への移動を規制できない規制不能状態(図13(b),(d))となるように構成される規制装置である。
規制装置135は、切替装置134の上に設けられ図面上下方向に進退可能な構成となっている。規制装置135の上端部に係合ピン36と係合可能な被係合部135aが設けられている。規制装置135は伸張した状態(図13(a)、(c))で位置決め固定され、収縮した状態(図13(b)、(d))で位置決め固定されるようになっている。伸張状態では、被係合部135aは係合ピン36に係合可能であり、上述した規制可能状態である。収縮状態では、被係合部135aは係合ピン36に係合不能であり、上述した規制不能状態である。
切替装置134は係合ピン36の往復動軌跡にほぼ平行に往復動するように構成されている。切替装置134は、車両用シート10が拡大領域A2に位置した状態において、シートクッション12が着座可能状態にあるとき、規制可能状態である規制装置135の被係合部135aを上述と同様な係合部規制位置(図13(a))に位置させることができる当該切替装置134の規制可能位置(図13(a))に切り替えられ、シートクッション12が着座不能状態にあるとき、規制可能状態である規制装置135の被係合部135aを係合部規制不能位置(図13(c))に位置させることができる当該切替装置134の規制不能位置(図13(c))に切り替えられる。
なお、切替装置134は、車両用シート10が使用領域A1に位置した状態において、シートクッション12が着座可能状態にあるとき、車両用シート10が拡大領域A2に位置した状態と同様の位置(図13(b))に切り替えられ、シートクッション12が着座不能状態にあるとき、車両用シート10が拡大領域A2に位置した状態と同様の位置(図13(d))に切り替えられる。
また、規制装置の係合部規制不能位置は、係合部の往復動軌跡の延長線上でなく、往復動軌跡の側部であってもよい。
また、上述した切替装置は、係合部の往復路に沿って移動するように構成したが、これ以外でも、係合部の往復路と垂直な方向に沿って移動するように構成してもよい。
10…車両用シート、11…シートベース、11a,11b…左右プレート、11c,11d…前後フレーム、12…シートクッション、13…シートバック、14…スライド機構、15…スライドロック機構、21a,21b…ロアレール、22a,22b…アッパレール、21c,22c…係合穴、31…係合爪、31a…支持軸、31b…爪片、31c…押圧部、32…ハンドル、33…連動装置、33a,33b…リンク、33c…連結軸、33d…レバー、34,134…切替装置、35,135…規制装置、35a…ラッチ、35a1…係合凸部(被係合部)、35b…ポール、35b1…係合凸部、35c…解除レバー、36…係合ピン(係合部)、37…切替作動装置、37a…スライド連動レバー、37b…リンク、37c…当接部、38…ベースプレート、38a…支持軸、38a1…係止ピン(第1係止ピン)、41…切替プレート、41a…ガイド穴、41d…係止ピン(第2係止ピン)、42…レバー、43…リンク、F…フロア。
Claims (8)
- 車両用シートのスライド機構を解除可能にロックする係合爪と、
前記係合爪を、前記スライド機構をロックするロック位置と前記ロックを解除するアンロック位置に切り替え操作するためのハンドルと、
前記ハンドルと前記係合爪との間に介装され前記ハンドルと前記係合爪を連動する連動装置と、
前記係合爪、前記ハンドルおよび前記連動装置の何れかに設けられ前記係合爪のロック位置に対応するロック位置と前記係合爪のアンロック位置に対応するアンロック位置との間を往復動する係合部と、
該係合部と係脱自在な被係合部を有し、前記車両用シートが拡大領域にあるとき、前記被係合部と前記係合部との係合により該係合部のアンロック位置から該係合部のロック位置への移動を規制可能な規制可能状態となる一方、前記車両用シートが使用領域にあるとき、前記被係合部と前記係合部とが係合しないで該係合部の前記アンロック位置から前記ロック位置への移動を規制できない規制不能状態となるように構成された規制装置と、
前記車両用シートが前記拡大領域に位置した状態において、前記車両用シートの着座部が着座可能状態であるとき、前記規制可能状態である規制装置の前記被係合部を前記係合部の往復動範囲内となる係合部規制位置に位置させ、前記着座部が着座不能状態であるとき、前記規制可能状態である規制装置の前記被係合部を前記係合部の往復動範囲外となる係合部規制不能位置に位置させるように切り替える切替装置と、
を備えたことを特徴とするスライドロック機構。 - 請求項1において、前記規制装置は前記切替装置と一体的に移動するように取り付けられていることを特徴とするスライドロック機構。
- 請求項1または請求項2において、前記切替装置は、前記車両用シートが前記拡大領域に位置しかつ前記着座部が着座不能状態であるとき、前記被係合部を前記係合部の往復動軌跡に沿って移動させ、該往復動軌跡の延長線上に設定された前記係合部規制不能位置に前記被係合部を位置させるように構成されていることを特徴とするスライドロック機構。
- 請求項3において、
前記係合部は、前記係合爪、前記ハンドルおよび前記連動装置の何れかに対して回動可能に支承され、
前記規制装置は、前記係合部の回転軸まわりに回動可能に支承され前記被係合部を備えたラッチ、該ラッチと異なる回転軸まわりに回動可能に支承され該ラッチを解除可能に掛止するポール、および前記回転軸まわりに回動可能に支承され前記ラッチと前記ポールの掛止状態を解除する解除レバーとを具備し、
前記ラッチおよび前記解除レバーを前記切替装置と一体的に移動する第1係止ピンに支承させ、前記ポールを前記切替装置と一体的に移動する第2係止ピンに支承させたことを特徴とするスライドロック機構。 - 請求項1乃至請求項4の何れか一項において、前記車両用シートの前記拡大領域と前記使用領域との領域の変化に応じて、前記規制装置を前記規制可能状態または前記規制不能状態に切替作動させる切替作動装置をさらに備えたことを特徴とするスライドロック機構。
- 請求項5において、
前記切替作動装置は、前記車両用シートに回動可能に取り付けられ中立状態に戻るように付勢され該中立状態からの回動に応じて前記規制装置を連動させて前記切替作動させるレバーと、車両本体側であって前記拡大領域と前記使用領域の境界または前記境界に対応する位置に固定され前記中立状態の前記レバーの当接部と当接する当接部と、を備えたことを特徴とするスライドロック機構。 - 請求項1乃至請求項6の何れか一項において、前記切替装置は、前記着座部と連動するリンクを備え、
前記着座部が前記着座可能状態にあるとき、前記切替装置は前記リンクによって、前記規制可能状態である規制装置の前記被係合部を前記係合部規制位置に位置させることができる当該切替装置の規制可能位置に切り替えられ、
前記着座部が前記着座不能状態にあるとき、前記切替装置は前記リンクによって、前記規制可能状態である規制装置の前記被係合部を前記係合部規制不能位置に位置させることができる当該切替装置の規制不能位置に切り替えられることを特徴とするスライドロック機構。 - 請求項1乃至請求項7の何れか一項に記載のスライドロック機構を備えたことを特徴とする車両用シート。
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JP2010096759A JP5516004B2 (ja) | 2010-04-20 | 2010-04-20 | スライドロック機構およびスライドロック機構を備えた車両用シート |
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JP2011225099A JP2011225099A (ja) | 2011-11-10 |
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-
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