JP5514876B2 - 先端部を交換可能としたリングローリングミルのエッジロール - Google Patents

先端部を交換可能としたリングローリングミルのエッジロール Download PDF

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Description

本発明は、リングローリングミルのエッジロールに関する。
リングローリングミルによる被加工リング状素材の圧延の様子を図4に示す。図4は、従来のリングローリングミルの概念図であり、リングローリングミル400は、主ロール410、マンドレル420、エッジロール431、432、ワーク支持用のローラ又は板441〜444を有する。
圧延の際、ワーク支持用のローラ又は板441〜444上に置かれた被加工リング状素材(以下、「ワーク」という。)wは、その周部(左右)を回転駆動される主ロール410及びマンドレル420で挟まれる。そして、主ロール410及びマンドレル420により、その壁面を半径方向に押圧され、圧延される。
同時に、ワークwは、その周部(上下)を回転駆動される一対のエッジロール431、432で挟まれる。そして、一対のエッジロール431及び432により、その壁面を軸方向に押圧され、圧延される。
このように、ワークwは、その周部の壁面を半径方向及び軸方向に押圧されて回転しながら、その直径を拡張しつつ、圧延される。
図5は、従来のエッジロール431をリングローリングミルに装着したときの様子を示す側面図である。図5の通り、エッジロール431は、ワーク圧延部431(a)とワークwとの接触面がワークwの周部の上面と平行になるように、角度をつけて上側フレーム511に設置される。同様に、エッジロール432も、ワーク圧延部とワークwとの接触面がワークwの周部の下面と平行になるように角度をつけて図示しない下側フレーム512に設置される。そして、エッジロール431はモーター521の駆動により、また、エッジロール432は図示しないモーター522の駆動により、回転する。その上で、エッジロール431の圧延部431(a)と、エッジロール432の図示しない圧延部432(a)により、ワークwの周部を挟み、その壁面を軸方向に押圧して圧延する。
この際、圧延部の中でも、特に先端部分がワークwと接触することから、先端部分が特に激しく摩耗する。エッジロールの先端部分が摩耗した場合、エッジロール全体を取外して機外へ搬出する。そして、予備のエッジロールを機内へ取り付ける。また、搬出されたエッジロールは摩耗部分に肉盛溶接がなされ、次回の交換に備えて保管される。さらに、溶接作業を繰返し、ロールが劣化してきた場合は、エッジロール全体を交換する。
特許文献1の考案は、熱間耐摩耗性の高い合金からなるスリーブを芯部と組み合わせることで、ロール寿命を長くしている。これにより、従来のような頻度でロール交換を行う必要はなくなった。
実開昭54−21635号公報
しかしながら、エッジロールの交換を行う場合、エッジロールは大型にもなると重量が300kg以上あり、また、水平方向から±20〜25°の傾斜を付けて取り付けられている。そのため、大型機では、機外への搬出、機内への取り付け作業には、専用治具とクレーンなどの設備が必要である。そして、安全性の面を考慮すると、専門業者に委ねる必要がある。また、作業中は設備の操業を停止する必要がある。さらに、予備のロールを保管する、ロールが劣化した場合はロール全体を交換する、という必要もある。そのため、多大な労力、作業効率の悪化、コストの増加などの問題が生じていた。
特許文献1の考案は、ロールの寿命を長くするものではあるが、このことが上記問題点を根本的に解決するものではない。また、当該考案は、スリーブと芯部を組み立てる構造を有しているが、その接合方法がスリーブと芯部の焼き嵌めまたは力嵌めであることが開示されるのみで、上記問題点を解決するための組み立て方等の具体的構成は示されていない。
本発明は以上の点に鑑みてなされたものであり、先端部が摩耗したエッジロールの修復を、ロール全体を取外すことなく、容易に、安全かつ迅速に低コストで行うことができる構造を有する先端部を交換可能としたリングローリングミルのエッジロールを提供することを目的とする。
本発明の先端部を交換可能としたリングローリングミルのエッジロールは、ワーク圧延部と接続部を有するエッジロール先端部と、前記接続部を受容する接続部受容構造を有するエッジロール本体と、前記エッジロール先端部と前記エッジロール本体とを固定及び固定解除するロック手段と、を具備することを特徴とする。
また、前記接続部は、軸方向にテーパーがつけてあるテーパー部を備えるように構成することができる。
さらに、前記接続部受容構造は、前記テーパー部とテーパー嵌合するようにテーパーがつけられるように構成することができる。
また、前記ロック手段は、前記接続部の円筒形状部分に外嵌し、前記円筒形状部分に設けられた凸部に引っ掛かるリング状の締板と、前記締板と前記エッジロール本体とを締結する締板エッジロール本体締結ボルトと、前記接続部の円筒形状部分からテーパー部にかけて設けられたキー溝及びエッジロール本体に設けられたキー溝に嵌合するキーと、前記キーと前記エッジロール本体を締結するキーエッジロール本体締結ボルトと、を具備するように構成することができる。
さらに、前記ロック手段は、前記接続部に外嵌する円筒形内周面と軸方向にテーパーがつけてある円筒形外周面とを備えた第1のリングと、前記接続部受容構造に内嵌する円筒形外周面と前記第1のリングの円筒形外周面とテーパー嵌合するようにテーパーがつけられた円筒形内周面とを備えた第2のリングと、前記第1のリングと前記第2のリングとを締結するボルトと、を具備するように構成することができる。
以上により、本発明の先端部分を交換可能としたエッジロールは、エッジロール本体を機内に残したまま、エッジロール先端部を簡単に着脱することができる。そして、その結果、先端部が摩耗したエッジロールの修復を、容易に、安全かつ迅速に、低コストで行うことができる。
本発明の第1実施例である先端部を交換可能としたリングローリングミルのエッジロールの断面図。 本発明の第2実施例である先端部を交換可能としたリングローリングミルのエッジロールの先端付近におけるエッジロール先端部等の側面及びエッジロール本体等の断面図。 本発明の第3実施例である先端部を交換可能としたリングローリングミルのエッジロールの断面図。 従来のリングローリングミルによる圧延の様子を示した概念図。 従来のエッジロールを従来のリングローリングミル機材に装着した部分に焦点をあてた概念図。
[第1実施例]
図1は、本発明の第1実施例である先端部を交換可能としたエッジロールの断面図である。エッジロール100は、エッジロール先端部110、エッジロール本体120、ロック手段130を備える。
エッジロール先端部110は、ワークを圧延する円錐台形状のワーク圧延部111と、エッジロール本体に接続する接続部112とを有する。このうち、接続部112は、外部に露出する円筒形状の円筒形状部112(a)と、ワーク圧延部から遠ざかるにつれて円筒形状が細くなるようにテーパーがつけられたテーパー部112(b)とを有する。
接続部112のうち、円筒形状部112(a)には、テーパー部112(b)に近い表面部分に凸部112(a´)が設けられる。また、円筒形状部112(a)からテーパー部112(b)にかけては、キーを設置するためのキー溝113が設けられる。
エッジロール本体120は、エッジロールシース121、エッジロールスプライン122、キー溝123、ボルト孔124を有する。エッジロールシース121は、エッジロール先端部110を設置する部分であり、接続部112が挿入できるように中央部に軸方向の空洞が設けられている。そして、エッジロールシース121の空洞を囲む内壁121(a)には、奥に向かうほど空洞が小さくなるように軸方向のテーパーがつけてある。
そのため、エッジロール先端部110装着時に、テーパー部112(b)と内壁121(a)とがテーパー嵌合する。これにより、エッジロール先端部110が、エッジロール回転時にエッジロール本体120内でずれる、また、エッジロール本体120から外れて抜け落ちる、という事態が防止される。
エッジロールスプライン122は、図示しないモーターの駆動により生じる回転をエッジロールシース121に伝えるものである。エッジロールスプライン122は、エッジロールシース121のエッジロール先端部110が設置されるのと反対側の端に設置される。
キー溝123は、キーを設置するための溝であり、エッジロール先端部110を設置する側のエッジロールシース121の端の一部に設けられる。ここで、キー溝123の幅はエッジロール先端部上のキー溝113の幅と同一にする。また、エッジロール先端部110をエッジロール本体120に設置したときに、キー溝123の底辺とキー溝113の底辺とが一致するようにする。これにより、後述のキーを各溝に嵌合させることができる。
ボルト孔124は、後述のボルト用に設けられたものであり、エッジロールシース121のエッジロール先端部110を設置する側の端の表面に複数個設けられる。
ロック手段130は、エッジロール締板131、締板エッジロール本体締結ボルト132、キー133、キーエッジロール本体締結ボルト134を有する。エッジロール締板131は、エッジロール先端110とエッジロール本体120とを主に軸方向に固定するためのものであり、リング状の形状をしており、その内周面は円筒形状部112(a)に外嵌する。また、エッジロール締板131は、凸部112(a´)に引っ掛かるL字溝131(a)を有するとともに、軸方向に貫通するボルト孔131(b)を有する。
そのため、エッジロール締板131の内周面を円筒形状部112(a)に外嵌させ、かつL字溝131(a)を凸部112(a´)に引っ掛けた状態で、ボルト孔124、131(b)を通して締板エッジロール本体締結ボルト132を締めると、エッジロール締板がエッジロールシース121側に引っ張られる。これに伴い、L字溝131(a)が引っ掛かっている凸部112(a´)もエッジロールシース側に引っ張られる。その結果、エッジロール先端110がエッジロールシース121側に引っ張られる。これにより、テーパー部112(b)がエッジロールシース121の奥まで入り込むとともに、内壁121(a)と強力にテーパー嵌合する。また、凸部112(a´)にはL字溝131(a)が引っ掛かっているため、エッジロール先端110がエッジロールシース121から抜け落ちるということはない。すなわち、エッジロール締板131と締板エッジロール本体締結ボルト132により、エッジロール先端110とエッジロール本体120は主に軸方向に固定される。
逆に、締板エッジロール本体締結ボルト132を緩め、取り外すと、L字溝131(a)が引っ掛かることにより、凸部112(a´)がエッジロールシース121側に引っ張られるという状態が解除される。その結果、エッジロール先端110がエッジロールシース121側に引っ張られている状態が解除され、両者の主に軸方向での固定状態は解除される。
また、キー133は、エッジロール先端110とエッジロール本体120とを回転方向に固定するためのものである。キー133は、設置したときに、円筒形状部112(a)からテーパー部112(b)に設けられたキー溝113と、エッジロールシース121に設けられたキー溝123とに嵌合する形状を有する。また、エッジロール本体方向に向かって貫通するボルト孔133(a)を有する。
さらに、キーエッジロール本体締結ボルト134は、キー溝113、123に設置されたキー133をエッジロールシース121に固定するものであり、ボルト孔124、133(a)を通して、締められる。
ここで、キー133をキー溝113、123に設置し、かつ、キーエッジロール本体締結ボルト134によりキー133をエッジロールシース121に固定する。すると、キー133がキー溝113、123に嵌合するとともに、嵌合していない面からエッジロール100外部に外れるということがなくなる。そのため、エッジロール本体120を回転させたとしても、エッジロール先端110がずれることはない。すなわち、キー溝113、123に設置されたキー133と、キーエッジロール本体締結ボルト134により、エッジロール先端110とエッジロール本体は回転方向に固定される。
逆に、キーエッジロール本体締結ボルト134を緩め、取り外すと、キー133がエッジロールシース121に固定されている状態が解除される。その結果、キー133がキー溝113、123と嵌合していない面から外れることになり、エッジロール先端110とエッジロール本体120の回転方向の固定は解除される。
次に、本実施例におけるエッジロール先端110の交換作業を流れに従って説明する。エッジロール100の使用により、ワーク圧延部111が摩耗すると、エッジロール先端110を新しいものと交換するために、交換作業が始まる。なお、この作業は、エッジロール100をリングローリングミル機内に残したまま行われる。
まず、締板エッジロール締結ボルト132を緩めて取り外し、エッジロール締板131をエッジロール先端110から外す。次いで、キーエッジロール本体締結ボルト134を緩めて取り外し、キー133をキー溝113、123から取り外す。これにより、エッジロール先端110とエッジロール本体との軸方向及び回転方向の固定が解除される。ここで、エッジロール先端110を引っ張ることでエッジロールシース121から取り外す。
そして、図示しないエッジロール先端110と同様の構成を有する新しいエッジロール先端110´のテーパー部112´(b)をエッジロールシース121内の空洞に挿入し、内壁121(a)とテーパー嵌合させる。次いで、キー133をキー溝113´、123に設置する。この状態で、ボルト孔124、133(a)を通してキーエッジロール本体締結ボルト134を締め、キー133とエッジロール本体121を固定する。その後、エッジロール締板131を、L字溝131(a)が凸部112´(a´)に引っ掛かるように、円筒形状部112(a)に外嵌させる。次いで、ボルト孔124、131(b)を通して締板エッジロール本体締結ボルト132を締め、L字溝131(a)が引っ掛かることで、凸部112´(a´)がエッジロールシース121側に引っ張られるようにする。これにより、新しいエッジロール先端110´とエッジロール本体とが軸方向及び回転方向とで固定される。
以上により、本実施例のエッジロール100は、エッジロール本体120を機内に残したまま、エッジロール先端110を簡単に着脱することができる。そして、その結果、先端部が摩耗したエッジロールの修復を、ロール全体を取外すことなく、容易に、安全かつ迅速に、低コストで行うことができる。
なお、本実施例に変更を加え、接続部112にテーパー部112(b)を形成せずに、接続部112全体を円筒形状で形成するとともに、エッジロールシース121の内壁121(a)もテーパーをつけずに、円筒形状の接続部112の側面に外嵌するものとしても良い。この場合、凸部112(a´)がエッジロールシース121のエッジロール先端110挿入側の端に当たるため、エッジロール先端110がエッジロールシース121内部に必要以上に入り込むことはない。また、締板エッジロール本体締結ボルト132やキーエッジロール本体締結ボルト134、及びこれに対応するボルト孔の個数は、必要に応じて図示した以上の個数としても良い。
[第2実施例]
本発明の第2実施例である先端部を交換可能としたエッジロールを図2に基づいて説明する。なお、第1実施例と同様の部分は説明を省略する。
図2は、本発明の第2実施例である先端部分を交換可能としたエッジロールの先端付近におけるエッジロール先端部等の側面及びエッジロール本体等の断面図である。本実施例におけるエッジロール200は、エッジロール先端210、エッジロール本体220、ロック手段230、導入管240、Oリング250、分割リング260、カラー270、防じん防熱リング280、止め輪290を有している。
このうち、エッジロール先端210は、ワーク圧延部211、接続部212を有する。ここで、ワーク圧延部は、ワークを圧延する円錐台形状部分211(a)と、円錐台の底面の円周と等しい円周を有する円筒形状部分211(b)とを有する。また、接続部212は円筒形状をしており、その円周は、ワーク圧延部211の円筒形状部分211(b)の円周より小さい。
第2実施例において、エッジロール本体220は、エッジロール先端210を設置する部分である。そして、エッジロール先端210を設置するための軸方向の穴を有し、この穴の底221に接続部212の底面部分が収まる。この穴の内壁222にはテーパーを付けない。代わりに、内壁222には、接続部212の側面と外嵌する円筒形内周面である第1領域222(a)と、接続部212から半径方向に距離を置き、接続部212の側面と外嵌しない円筒形内周面である第2領域222(b)とが形成される。ここで、第1領域222(a)と第2領域222(b)とは、軸方向に隣接した領域に形成されるとともに、第2領域222(b)はエッジロール本体220の端にまで達する。
ロック手段230は、内側リング231、外側リング232、ボルト233を有する。このうち、内側リング231は、外側リング232と組み合わせて使用されるものであり、接続部212の側面に外嵌する円筒形内周面を有するとともに、軸方向のテーパーがつけてある円筒形外周面を有する。また、内側リング231は、ボルト孔231(b)が設けられたフランジ231(a)を一端に有する。このうち、フランジ231(a)の先端には、環状突起231(c)が設けられる。
ここで、内側リング231をエッジロール本体220内に挿入すると、環状突起231(c)がエッジロール本体220の端に引っ掛かるとともに、フランジ231(a)の外周面が第2領域222(b)に内嵌する。これにより、内側リング231をエッジロール本体220内に安定して取り付けることができる。
また、外側リング232は、内側リング231の外側に嵌めて使用されるものであり、第2領域222(b)に内嵌する円筒形外周面とともに、内側リング231の円筒形外周面とテーパー嵌合するようにテーパーがつけられた円筒形内周面とを有する。さらに、外側リング232は、ボルト孔232(a)を有し、ここに、内側リング231のボルト孔231(b)を通したボルト233が挿入される。
ここで、外側リング232を内側リング231に嵌めてエッジロール本体220に挿入し、かつここにエッジロール先端210を挿入した状態で、ボルト孔231(b)、232(a)を通してボルト233を締める。すると、ボルト233を締めるに従い、内側リング231の円筒形外周面につけられたテーパーに沿って、エッジロール先端210側に押されながら、内側リング231はエッジロール先端210と外側リング232との間に入り込む。これにより、内側リング231の円筒形内周面はエッジロール先端210に、外側リング232の円筒形外周面は第2領域222(b)に、それぞれ強く押し付けられる。その結果、内側リング231の円筒形内周面とエッジロール先端210との間、外側リング232の円筒形外周面と第2領域222(b)との間には、それぞれ強力な摩擦力が発生し、これによりエッジロール先端210はエッジロール本体220に固定される。
これに対し、後述の方法で、外側リング232の円筒形外周面と第2領域222(b)との接触状態を解除すると、外側リング232の円筒形外周面と第2領域222(b)との間に摩擦力は働かなくなる。その結果、エッジロール先端210とエッジロール本体220との固定状態は解除される。
また、導入管240は、周知の油を流し込むためのものである。導入管240は、ワーク圧延部211の円筒形状部分211(b)の側面に、その入口が設けられている。導入管240は、円筒形状部分211(b)の内部を半径方向に通って中心部分に至り、そこから、円筒形状部分211(b)の中心部分、次いで接続部212の中心部分を軸方向に通って接続部212の底面の出口に至るように設けられる。これにより、エッジロール先端210をエッジロール本体220に固定した状態のときに、外部から導入管240を通して、エッジロール本体の穴の底221付近に油を流し込むことができる。なお、本実施例では、導入管という名称を用いているが、同様の機能を果たすのであれば、管であっても、穴であっても良い。
さらに、Oリング250は、エッジロール本体220の穴の底221に近い接続部212の円周面上に設置される。接続部212がエッジロール本体220の穴に入っている状態において、Oリング250は、接続部212に隙間なく外嵌するとともに、第1領域222(a)にも隙間なく内嵌する。これにより、導入管240を通してエッジロール本体220の穴の底221に、周知の方法により油を流し込んだとき、油は、Oリング250と底221との間に溜まり、Oリングよりも底221から遠い第1領域222(a)側に漏れ出さない。
ここで、油を底221に流し続けると、Oリングと底221との間に溜まった油が接続部212の底面を押す力が増加する。そして、さらに油を流し続けると、油が接続部212の底面を押す力が、外側リング232の円筒形外周面と第2領域222(b)との間に生じる摩擦力に打ち勝って、エッジロール先端210を内側リング231及び外側リング232ごと押し出し始める。このように、エッジロール先端210が内側リング231及び外側リング232ごと押し出されるのは、内側リング231の円筒形内周面とエッジロール先端との間に生じる摩擦力より、外側リング232の円筒形外周面と第2領域222(b)との間に生じる摩擦力の方が弱く設定されているためである。その後、エッジロール先端210ごと押し出されている外側リング232全体が、エッジロール本体220内から押し出されると、外側リング232と第2領域222(b)との間の接触状態は解除される。それゆえ、外側リング232と第2領域222(b)との間に摩擦力は生じず、エッジロール先端210とエッジロール本体220との固定状態は解除される。
また、分割リング260は、後述の防じん防熱リング280を設置するためのものである。分割リング260は、一部に割れ目を有するリング状の形状をしており、その円筒形内周面は接続部212の側面に外嵌する。そして、分割リング260の円筒形外周面上には溝が設けられている。
さらに、カラー270は、分割リング260の位置決めを行うためのものである。カラー270は、リング状の形状をしており、その円筒形内周面は接続部212の側面に外嵌する。ここで、カラー270を接続部212の側面に外嵌させる。この状態で、接続部212を内側リング231の設置されたエッジロール本体220内に挿入する。そして、分割リング260を、リングの割れ目を開いて、ワーク圧延部211側から通し、ワーク圧延部211側の接続部212に外嵌させる。すると、カラー270の一端は内側リング231に、他端は分割リング260に、それぞれ接触する。これにより、分割リング260は、一端はカラー270と、他端はワーク圧延部211の円筒形状部分211(b)の底面と接触し、円筒形状部分211(b)の底面とカラー270の一端との間に位置が決まる。
また、防じん防熱リング280は、分割リング260上に設けられた溝に設置される。防じん防熱リング280は、外周面が末広がりのなだらかな傾斜を有し、分割リング260に設置したときに、ロック手段230部分を覆う形状となっている。これにより、ワーク圧延時に発生するちりや熱からロック手段230を保護する役割を果たす。
さらに、止め輪290は、分割リング260、および防じん防熱リング280を固定するためのものである。止め輪290は、分割リング260上に設置され、分割リング260を、リングの割れ目が開くのを防止して、接続部212に固定するとともに、防じん防熱リング280を分割リング260に固定する。
次に、本実施例におけるエッジロール先端210の交換作業を流れに従って説明する。まず、止め輪290を取り外し、次いで、固定の解除された防じん防熱リング280を分割リング260から取り外す。その後、カラー270及び分割リング260を取り出す。次いで、ボルト233を緩めて外す。その後、導入管240から、周知の方法により油を導入管240に注ぎ、エッジロール本体220の穴の底221とOリング250との間に油を溜める。そして、油圧により、エッジロール先端210ごと押し出されている外側リング232全体を、エッジロール本体220内から押し出す。これにより、エッジロール先端210とエッジロール本体220との固定を解除する。その後、エッジロール先端210をエッジロール本体220から取り出す。これにより、使用済みのエッジロール先端210の取り出し作業は終了する。
次に、図示しない新しいエッジロール先端210´の取り付け作業を説明する。まず、新しいエッジロール先端210´の接続部212´の側面に、カラー270を外嵌させる。その一方で、エッジロール本体220側については、内側リング231及び外側リング232をエッジロール本体220に設置する。この際、内側リング231と外側リング232とをボルト233で締めることができるよう、両者を組み合わせて、エッジロール本体220内に設置する。その後、カラー270を設置した、図示しない新しいエッジロール先端210´をエッジロール本体220の穴に挿入する。次いで、ボルト孔231(b)、232(a)を通したボルト233を締める。これにより、新しいエッジロール先端210´をエッジロール本体220に固定する。さらに、ワーク圧延部211´側を通して、分割リング260を新しいエッジロール先端210´の接続部212´の側面に外嵌させ、設置する。次いで、ワーク圧延部211´側を通して、防じん防熱リング280を分割リング260上に設置し、これを止め輪290で分割リング260に固定する。これにより、図示しない新しいエッジロール先端210´の取り付け作業は終了する。
なお、本実施例を示した図2では、ボルト233と、これに対応する内側リング231のボルト孔231(b)及び外側リングのボルト孔232(a)は、二組しか記載されていないが、これ以上の数のボルトと、これに対応する個数の内側リング及び外側リングのボルト孔を設けても良い。
[第3実施例]
本発明の第3実施例である先端部を交換可能としたエッジロールを図3に基づいて説明する。なお、第1及び第2実施例と同様の部分は説明を省略する。
図3は、本発明の第3実施例である先端部分を交換可能としたエッジロールの先端付近の断面図である。本実施例におけるエッジロール300は、エッジロール先端310、エッジロール本体320、ボルト330、を有している。
このうち、円錐台形状のエッジロール先端310は、ワーク圧延部311と、接続部312、ボルト孔313を有する。ここで、ワーク圧延部311は、円錐の側面部分である。また、接続部312は、円錐形状のエッジロール先端310の底面の一部を頂点の方向へ向かってくり抜いて、当該円錐台内部に形成される。ここで、くり抜かれる形状は、奥から順に、エッジロール先端310の円錐台と同一の中心軸を持つ円柱、円柱の底面を上面とする円錐台、円錐台の底面を上面とする円柱である。さらに、ボルト孔313は円錐台形状のエッジロール先端310の底面の円周付近に設置される。
また、エッジロール本体320は、エッジロール先端310を設置する側の端に設けられた連結部321と、エッジロールスプライン322と、連結部321がある側のエッジロール本体320の端を軸方向に向かって貫通するボルト孔323を有する。このうち、連結部321は、円柱と円錐台を組み合わせた形状であり、接続部312を形成するためにくり抜かれた形状と等しい。そのため、接続部312に連結部321を組み合わせると、両者は嵌合する。
さらに、ボルト330はエッジロール先端310をエッジロール本体320に固定するためのものであり、ボルト孔313、323を通して締められる。これにより、エッジロール先端310とエッジロール本体は固定される。逆に、ボルトを緩めて取り外すと、両者の固定は解除される。
次に、本実施例におけるエッジロール先端310の交換作業を流れに従って説明する。まず、ボルト330を緩めて取り外す。これにより、エッジロール先端310とエッジロール本体320との固定が解除される。次いで、エッジロール先端310を取り外し、図示しない新しいエッジロール先端310´を用意し、接続部312´を連結部321に嵌めこむ。最後に、ボルト孔313´、323を通して、ボルトを締める。これにより、新しいエッジロール先端310´とエッジロール本体320とを固定する。
なお、本実施例についての記載では、エッジロール先端311とエッジロール本体320を固定するためのボルト330は1つであり、ボルト孔もこれに対応して、313と323のみであるが、複数のボルト及びこれに対応する個数のボルト孔を設けても良い。
以上に、本発明の実施例を説明した。しかしながら、本発明は、上記実施例に限定されるものではなく、本発明の技術思想を逸脱しない範囲で、多様に変形して実施することができる。
100 エッジロール
110 エッジロール先端
111 ワーク圧延部
112 接続部
112(a) 円筒形状部
112(a´) 凸部
112(b) テーパー部
113 キー溝
120 エッジロール本体
121 エッジロールシース
121(a) 内壁
122 エッジロールスプライン
123 キー溝
124 ボルト孔
130 ロック手段
131 エッジロール締板
131(a) L字溝
131(b) ボルト孔
132 ボルト
133 キー
133(a) ボルト孔
134 ボルト

Claims (5)

  1. ワーク圧延部と接続部を有するエッジロール先端部と、
    前記接続部を受容する接続部受容構造を有するエッジロール本体と、
    前記エッジロール先端部と前記エッジロール本体とを固定及び固定解除するロック手段とを備え、
    前記ロック手段による前記エッジロール先端と前記エッジロール本体との固定及び固定解除を、前記ロック手段を前記エッジロール先端部と前記エッジロール本体とにわたり装着すること、及び前記ロック手段の全部又は一部を前記エッジロール先端部又は前記エッジロール本体から取り外すこと、により行うこと特徴とする先端部を交換可能としたリングローリングミルのエッジロール。
  2. 前記接続部は、軸方向にテーパーがつけてあるテーパー部を備えることを特徴とする請求項1に記載の先端部を交換可能としたリングローリングミルのエッジロール。
  3. 前記接続部受容構造は、前記テーパー部とテーパー嵌合するようにテーパーがつけられていることを特徴とする請求項2に記載の先端部を交換可能としたリングローリングミルのエッジロール。
  4. 前記接続部は、円筒形状をした円筒形状部分と、前記円筒形状部分に隣接した前記テーパー部とからなり、
    前記ロック手段は、
    前記接続部の前記円筒形状部分に外嵌し、前記円筒形状部分に設けられた凸部に引っ掛かるリング状の締板と、
    前記締板と前記エッジロール本体とを締結する締板エッジロール本体締結ボルトと、
    前記接続部の前記円筒形状部分から前記テーパー部にかけて設けられたキー溝及びエッジロール本体に設けられたキー溝に嵌合するキーと、
    前記キーと前記エッジロール本体を締結するキーエッジロール本体締結ボルトと、
    を備えることを特徴とする請求項2または3に記載の先端部を交換可能としたリングローリングミルのエッジロール。
  5. 前記ロック手段は、
    前記接続部に外嵌する円筒形内周面と軸方向にテーパーがつけてある円筒形外周面とを備えた第1のリングと、
    前記接続部受容構造に内嵌する円筒形外周面と前記第1のリングの円筒形外周面とテーパー嵌合するようにテーパーがつけられた円筒形内周面とを備えた第2のリングと、
    前記第1のリングと前記第2のリングとを締結するボルトと、
    を備えることを特徴とする請求項1に記載の先端部を交換可能としたリングローリングミルのエッジロール。
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