JP5514024B2 - 二軸延伸プラスチックからなる包装用成型品 - Google Patents
二軸延伸プラスチックからなる包装用成型品 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5514024B2 JP5514024B2 JP2010157969A JP2010157969A JP5514024B2 JP 5514024 B2 JP5514024 B2 JP 5514024B2 JP 2010157969 A JP2010157969 A JP 2010157969A JP 2010157969 A JP2010157969 A JP 2010157969A JP 5514024 B2 JP5514024 B2 JP 5514024B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- flange
- molded product
- packaging
- main body
- fitting surface
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Landscapes
- Containers Having Bodies Formed In One Piece (AREA)
- Closures For Containers (AREA)
- Shaping Of Tube Ends By Bending Or Straightening (AREA)
Description
その結果、できあがった包装用成型品は、椀型本体の開口縁の全周にフランジを有し、このフランジの外周には鋭利な裁断面が現れることになる。したがって、その包装用成型品を取り扱う際に、その裁断面で手を切るおそれがあり危険である。
その一例として、特許文献1のように、包装用成型品をチャックしてその周方向に回転させながら、開口縁に熱源となる特殊な構造のロールを接触させ、フランジをそのロールにより加熱しながら押圧することでカールさせる方法がある。
ちなみに、このようにフランジをカールさせて縁巻き部を形成することで、開口縁部の厚みが増して成型品全体の剛性も高まっている。
したがって、カール処理できる成型品の形状が実質上平面視円形だけに制約されてしまう。
その結果、成型品のフランジだけをきれいにカールさせることができない。
その結果、本体が平面視楕円形、平面視矩形などのような平面視非円形の場合でも、開口縁に縁巻き部を綺麗に形成することが可能である。
図1に示す実施形態の包装用成型品10は、食品などの商品を包装する包装容器の開口を閉塞する蓋として用いられる。
このカールする縁巻き部13は、二軸延伸プラスチックシート体の収縮の現象を利用して形成されたものであるが、その形成の機構については後述する。
上面11はその外周に補強用の環状リブ11aが設けられており、側面12はその上面11から縁巻き部13に至る中途に環状の肩部12aが設けられている。
ここで包装用成型品10の上面11と側面12とは、下向きに開口する椀型の本体を構成しており、縁巻き部13は、この本体の開口縁の厚みを大きくして包装用成型品全体の剛性を高めている。
包装用成型品10は、二軸延伸ポリスチレン、二軸延伸ポリプロピレン、二軸延伸ポリスチレンテレフタレートなどの二軸延伸プラスチックより形成されている。
ここでプレ成型品pの上面11および側面12は、包装用成型品10の上面11および側面12と相似形である。
シートの椀型に盛り上がった箇所がプレ成型品pの本体に、マージンがプレ成型品pのフランジ14に、それぞれ対応しており、フランジ14の外周には切り離しに伴う鋭利な裁断面が現れている。
上面嵌合面21a、側面嵌合面21b、フランジ嵌合面21cの形状は、それぞれプレ成型品pの上面11、側面12、およびフランジ14の形状に対応している。このため下型21の上面に、プレ成型品pが過不足なくはまり込むようになっている。
ここで上面嵌合面21aおよび側面嵌合面21bは、プレ成型品pの椀型本体がはまり込む本体嵌合面となっている。
下型21の上面には、プレ成型品pをはめ込んだ際の摩耗や破損を防止するために、フッ素樹脂コーティングが施されている。
すなわち、この冷却媒体通路21dがクーラとして機能している。冷却温度は公知の温調機などにより適宜管理される。
押さえ筒22aの下端面には、フッ素樹脂コーティングが施され、かつ下端面の内周側は面取り加工が施されている。上型にも下型同様にクーラ機能を具備すれば更に好ましい。
上型22は、図示省略の機構により昇降可能となっており、その下降時には、図3のように押さえ筒22aの下端面が下型21のフランジ嵌合面21cに衝合するようになっている。
このとき同図のように、下型21の上面嵌合面21aおよび側面嵌合面21bと上型22の閉止板22bとの間には、密閉空間が形成される。
また、上型22の押さえ筒22aの厚みは、下型21のフランジ嵌合面21cの幅よりも小さく、両者の衝合時には、フランジ嵌合面21cの一部(外側)が衝合箇所よりも外方に突出するようになっている。
このフランジ嵌合面21cは、後述するようにカール阻止面として機能する。
同図のように、熱風を噴射可能なブロワ23は、フランジ嵌合面21cの衝合箇所より外方に突出する部分にその熱風を吹き付けられるように配置されている。この熱風の温度は二軸延伸プラスチックシート体の収縮現象が発生する温度であれば特に限定されないが、たとえば100℃〜650℃であるのが好ましい。熱源23をプレ成型品pのフランジ部14全周を覆うように数多く設置する、もしくは雰囲気全体に熱がかかるようにすれば特に装置を回転する必要はない。
熱風を受けたプレ成型品pのフランジ部14は、二軸延伸プラスチックシート体の収縮の現象により、カール阻止面と反対の方向にカールしてゆくのである。
図2および図3に示すように、まず製造装置20の下型21の上面に、包装用プレ成型品pをはめ込む。下型21の冷却媒体通路21dに冷却媒体を流通させ冷却しておくことにより、ブロア23の熱風の影響により、下型21が加熱されないようにする。
ここでプレ成型品pのフランジ14の幅は、下型21のフランジ嵌合面21cの幅とほぼ等しくなるように調節されている。
ここで押さえ筒22aの下端面には、フッ素樹脂コーティングが施されているため、フランジ14を挟んだ際に損耗を与えるのが防止されている。また、押さえ筒22aの下端面の内周側に面取り加工が施されているため、フランジ14との接触面積が小さく、その観点からもフランジ14に損耗を与えるのが防止されている。
上型22の下降により、プレ成型品pの上面11および側面12、すなわち本体は製造装置20の密閉空間に収容される。一方、プレ成型品pのフランジ14の一部、すなわち下型21のフランジ嵌合面21cの一部(外側)にはまり込んでいる箇所は、密閉空間の外側にはみ出ている。
一方プレ成型品pの上面11および側面12は、製造装置20の密閉空間に収容されて外部から断熱され、かつ素材となるプラスチックのガラス転移点以下の温度に冷却されている。このため、プレ成型品pの本体は、ブロワ23の熱風により軟化収縮して変形することが防止されている。
また、製造装置20の上型22の押さえ筒22aの厚みは特に限定されないが、小さすぎると密閉空間の断熱性が落ちて成型品本体が変形するおそれがあり、大きすぎるとフランジ14を挟んだ際に損耗を与えやすくまた上型22が大型化すること、機械加工や冷却効率の便を考慮すると、0.5mm〜3mmが特に好ましい。
また、縁巻き部13があることで、蓋として用いるこの成型品10を、容器の開口にはめ込む際の嵌合力も向上している。
いま図6(a)のように、そのフランジ14の幅が下型21のフランジ嵌合面21cの幅よりも大きいプレ成型品pを準備して、上述したのと同様に、フランジ14の製造装置20の密閉空間より外側にはみ出た部分にブロワ23で熱風を吹きつける。
すると、フランジ14は熱風により軟化して収縮するが、押さえ筒22aの下端面が壁、すなわちカール阻止面となって上向きにカールできないため、図6(b)のように開放された下向きに全周がカールし、下向きカールからなる縁巻き部13を有する包装用成型品10が得られる。
成型品10の本体の形状は、上面11と側面12があるものに限られず、ドーム型の曲面形状を含む椀型全般とすることができる。
また、包装用成型品10の上面11のリブ11aおよび側面12の肩部12aは、それぞれ省略可能である。あるいは、側面12にリブを設けたり、上面11にエンボス部を設けたりしてもよい。
下型21および上型22の形状は、包装用成型品10の形状にあわせて適宜変更可能である。たとえば包装用成型品10の上面が矩形で有る場合には、下型21の上面嵌合面21aも矩形とし、上型22の閉止板を矩形とし押さえ筒を角筒形にする。
なお、包装用成型品10として蓋を例示したが、下面と側面と側面上縁の縁巻き部を有する容器、すなわちコップなどとしてもよいことは無論である。
また、クーラとして冷却媒体通路21dを例示したが、これに限定されず公知の冷却手段が適用可能である。
11 上面
11a リブ
12 側面
12a 肩部
13 縁巻き部
14 フランジ
20 包装用成型品の製造装置
21 下型
21a 上面嵌合面
21b 側面嵌合面
21c フランジ嵌合面
21d 冷却媒体通路(クーラ)
22 上型
22a 押さえ筒
22b 閉止板
23 ブロワ
p 包装用プレ成型品
Claims (2)
- 二軸延伸プラスチックからなり椀型本体の開口縁にフランジを有する包装用プレ成型品を成型する工程と、
この包装用プレ成型品のフランジの両面のうち一方の面の全周に隣接して対向するカール阻止面を配置する工程と、
この包装用プレ成型品の本体を冷却しかつフランジを熱風により加熱することでフランジだけを前記カール阻止面の逆側に向けてカールさせて縁巻き部を形成する工程と、を含む包装用成型品の製造方法。 - 二軸延伸プラスチックからなり椀型本体の開口縁にフランジを有する包装用プレ成型品から、前記フランジを熱収縮によりカールさせることで椀型本体の開口縁に縁巻き部を有する包装用成型品を製造する包装用成型品の製造装置であって、
その上面に前記包装用プレ成型品の椀型本体が嵌合可能な本体嵌合面およびフランジが嵌合可能なフランジ嵌合面を有し、かつその内部に自身を冷却可能なクーラを有する下型と、
前記下型の上方に昇降可能に配置され、上下に延びる押さえ筒と押さえ筒の上端部を閉塞する閉止板とを有して、その下降時に押さえ筒の下端面が前記下型のフランジ嵌合面に衝合することで前記下型の本体嵌合面との間に密閉空間を形成し、かつその衝合箇所より外方に前記押さえ筒の下端面または前記下型のフランジ嵌合面の一部が突出する上型と、
前記下型のフランジ嵌合面または前記押さえ筒の下端面の、前記衝合箇所より外方に突出する部分に熱風を吹き付け可能なブロワと、を備える包装用成型品の製造装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010157969A JP5514024B2 (ja) | 2010-07-12 | 2010-07-12 | 二軸延伸プラスチックからなる包装用成型品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2010157969A JP5514024B2 (ja) | 2010-07-12 | 2010-07-12 | 二軸延伸プラスチックからなる包装用成型品 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2012020745A JP2012020745A (ja) | 2012-02-02 |
JP5514024B2 true JP5514024B2 (ja) | 2014-06-04 |
Family
ID=45775353
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2010157969A Active JP5514024B2 (ja) | 2010-07-12 | 2010-07-12 | 二軸延伸プラスチックからなる包装用成型品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP5514024B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5587699B2 (ja) * | 2010-08-02 | 2014-09-10 | 東洋アルミエコープロダクツ株式会社 | 包装用成型品の製造方法 |
Family Cites Families (8)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5474643U (ja) * | 1977-11-07 | 1979-05-28 | ||
JPS606430A (ja) * | 1983-06-24 | 1985-01-14 | Sekisui Plastics Co Ltd | 発泡シ−ト製容器における口縁部の成形方法および装置 |
JPS61127455A (ja) * | 1984-11-19 | 1986-06-14 | 住友ベークライト株式会社 | 落蓋材及び容器の封かん方法 |
JPS6277924A (ja) * | 1985-10-01 | 1987-04-10 | Yoshino Kogyosho Co Ltd | サ−モフオ−ミングキヤツプの成形方法 |
JPH0994875A (ja) * | 1995-07-25 | 1997-04-08 | Kanegafuchi Chem Ind Co Ltd | 積層スチレン系樹脂発泡シート製容器及びその製造方法 |
JPH09169351A (ja) * | 1995-12-21 | 1997-06-30 | Yamashita Insatsu Shiki Kk | 食品容器 |
JPH10101052A (ja) * | 1996-08-05 | 1998-04-21 | Jsp Corp | 口縁部カール加工用容器及び口縁カール部を有する容器 |
JP2000006235A (ja) * | 1998-06-25 | 2000-01-11 | Daicel Chem Ind Ltd | 熱可塑性樹脂成形体端部のカーリング方法 |
-
2010
- 2010-07-12 JP JP2010157969A patent/JP5514024B2/ja active Active
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2012020745A (ja) | 2012-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US6010062A (en) | Heat insulated vessel and a method of producing the same | |
US9730540B2 (en) | Cup lid | |
JP5303268B2 (ja) | 最適なプラスチック分布状態のブロー成形容器の製造システム及び方法 | |
JP6763994B2 (ja) | 電子レンジ再加熱容器 | |
US20080314909A1 (en) | Heat Insulating Container | |
US20110180543A1 (en) | Container Having Adjustable Vented Cover | |
JPH0735085B2 (ja) | 2軸延伸結晶性樹脂容器およびその製造方法 | |
JP2020500116A (ja) | 二重壁容器の改善 | |
TWI783164B (zh) | 雙層壁容器之製造方法以及翻轉裝置 | |
JP5514024B2 (ja) | 二軸延伸プラスチックからなる包装用成型品 | |
JP2014091540A (ja) | 包装用容器 | |
US20170100872A1 (en) | Blow moulded container and manufacture thereof | |
JP5587699B2 (ja) | 包装用成型品の製造方法 | |
JP7359404B2 (ja) | 包装用容器 | |
JP6010914B2 (ja) | 容器入り食品の製造方法 | |
JP4206499B2 (ja) | テーパ付き容器の成形金型 | |
JP7109043B2 (ja) | 発泡樹脂シート製包装容器の容器本体となる樹脂成形品の歪み抑制構造及びその構造を用いた容器本体となる樹脂成形品 | |
JP2020044693A (ja) | 合成樹脂製容器及びその製造方法 | |
JP4962724B2 (ja) | 合成樹脂製カップ状容器及びその熱結晶化処理方法 | |
JP7415767B2 (ja) | 容器 | |
JP7328128B2 (ja) | 合成樹脂製蓋体 | |
JP2021084280A (ja) | 合成樹脂製蓋体の製造方法、製造装置および合成樹脂製蓋体 | |
US3833332A (en) | Apparatus for forming containers of thermoplastic material | |
JP6200930B2 (ja) | 一次成形品の二次成形方法及び二次成形装置 | |
JP2006062743A (ja) | 容器の蓋部材 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20130409 |
|
RD13 | Notification of appointment of power of sub attorney |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7433 Effective date: 20130409 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821 Effective date: 20130409 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20131226 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20140107 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20140129 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20140311 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20140328 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5514024 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |