JP5513868B2 - パンツ型吸収性物品 - Google Patents

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Description

本発明は、使い捨ておむつ等のパンツ型吸収性物品に関する。
従来のパンツ型吸収性物品として、腹側シートの左右の両側縁部と背側シートの左右両側縁部とを接合した一対のサイドシール部を有するパンツ型吸収性物品が知られている。例えば、パンツ型吸収性物品であるパンツ型使い捨ておむつは、使用後に、サイドシール部を引き裂いて取り外されるため、サイドシール部の引き裂き易いパンツ型使い捨ておむつが知られている。例えば、特許文献1には、前方本体パネル及び後方本体パネルの横方向両側部縁部に、一対の側部接続部を有し、各側部接続部が、再固定可能な固定手段を有しているパンツおしめが記載されている。
このような特許文献1に記載のパンツおしめは、各側部接続部に、各側部接続部を開放するときにフィンガーグリップとして機能する凹部を有しているため、容易に各側部接続部を分離することができ、取り外すことができる。しかしながら、特許文献1に記載のパンツおしめの側部接続部は、前方本体パネルの横方向両側部縁部及び後方本体パネルの横方向両側部縁部それぞれが密着した状態で接続されているため、やはり容易に取り外すことができない。
特表2009−519806号公報
したがって、本発明の課題は、腹側シートの左右の両側縁部と背側シートの左右両側縁部とを接合した一対のサイドシール部を有するパンツ型吸収性物品において、サイドシール部が引き裂き易く、容易に取り外すことができるパンツ型吸収性物品を提供することにある。
本発明は、外装体と、該外装体の内側に固定されている吸収性本体とを具備し、前記外装体は、装着時に着用者の腹側に配される腹側部と、装着時に着用者の背側に配される背側部とを有し、前記腹側部及び前記背側部それぞれの両側縁部が接合されて一対のサイドシール部が形成されたパンツ型吸収性物品であって、前記サイドシール部には、該サイドシール部から幅方向外方に延出する把持部を有し、前記把持部は、前記外装体の前記腹側部の側縁部から延出する腹側把持部と、前記外装体の前記背側部の側縁部から延出する背側把持部とを有し、前記腹側把持部及び前記背側把持部を重ね合わせて形成されており、該腹側把持部及び該背側把持部を重ね合わせた周縁の少なくとも一部に指先を入れる空間を有しているパンツ型吸収性物品を提供するものである。
本発明のパンツ型吸収性物品によれば、サイドシール部が引き裂き易く、容易に取り外すことができる。
図1は、本発明の第1実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの斜視図である。 図2は、図1に示すパンツ型使い捨ておむつを伸長させて拡げた状態を表面シート側から見た平面図である。 図3は、第1実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの把持部の拡大斜視図である。 図4は、図3のX1−X1線断面図である。 図5は、第2実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの把持部の拡大斜視図である。 図6は、図5のX2−X2線断面図である。 図7は、第3実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの把持部の拡大斜視図である。 図8は、図7のX3−X3線断面図である。 図9は、第4実施形態であるパンツ型使い捨ておむつの把持部の拡大斜視図である。 図10は、図9のX4−X4線断面図である。 図11は、把持部の他の固定状態を示す上面視した図である。
以下、本発明のパンツ型吸収性物品を、その好ましい第1実施形態に基づき、図1〜図4を参照しながら説明する。
第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1A(以下、「おむつ1A」ともいう。)は、図1に示すように、着用時に着用者の腹側に配される腹側シート2Aと、着用時に着用者の背側に配される背側シート2Bと、腹側シート2A及び背側シート2Bに亘って内側に固定された吸収性本体3とを具備し、腹側シート2Aの両側縁部2a,2aと背側シート2Bの両側縁部2b,2bとが接合されて一対のサイドシール部4,4が形成されている。
おむつ1Aは、図1〜図2に示すように、中心線CLに対して左右対称に形成されている。従って以下の説明では、左右対称な部分については、主に、右側について説明する。
第1実施形態のおむつ1Aについて、詳述すると、おむつ1Aは、伸長状態(図2参照)において、その長手方向(以下「Y方向」という。Y方向:中心線CLに平行な方向をいう。)に、着用時に、着用者の腹側に配される腹側部Aと、着用者の背側に配される背側部Bと、腹側部Aと背側部Bとの間に位置し、着用者の股間部に配される股下部Cを有している。尚、おむつ1Aの幅方向は、その長手方向(Y方向)に直交する方向(以下「X方向」という。)である。
おむつ1Aは、図1に示すように、おむつ1Aの各サイドシール部4には、サイドシール部4から幅方向(X方向)外方に延出する把持部5を有している。第1実施形態のおむつ1Aにおいては、把持部5は、図2に示すように、腹側シート2Aの側縁部2aから延出する腹側把持部5aと、背側シート2Bの側縁部2bから延出する背側把持部5bとを有し、腹側把持部5a及び背側把持部5bを重ね合わせて形成されており、腹側把持部5a及び背側把持部5bを重ね合わせた周縁の少なくとも一部に指先を入れる空間5cを有している。以下、具体的に説明する。
第1実施形態のおむつ1Aにおいては、腹側シート2Aは、図2に示すように、腹側シート本体20A、及び着用時に腹側シート本体20Aの下縁200に沿って下方に延出する腹側延出部分21Aを備えている。ここで、「下方」とは、おむつ1Aの長手方向(Y方向)におけるおむつ1Aの中心CT(図2参照)に向かう方向を意味する。具体的には、腹側シート本体20Aは、おむつ1Aの伸長状態(図2参照)において、おむつ幅方向(X方向)に長い略長方形状をなしており、おむつ長手方向(Y方向)に沿う左右一対の側縁部20a,20aを有しており、左右一対の側縁部20a,20aそれぞれから幅方向(X方向)外方に連続して延出する腹側把持部5aを有している。腹側延出部分21Aは、腹側シート本体20Aの下縁200に沿って腹側シート本体20Aから下方に延出しており、おむつ1の伸長状態(図2参照)において、おむつ幅方向(X方向)に長い長方形状をなしており、おむつ長手方向(Y方向)に沿う左右一対の側縁部21a,21aを有している。
第1実施形態のおむつ1Aにおいては、背側シート2Bは、図2に示すように、背側シート本体20B及び着用時に背側シート本体20Bの下縁200に沿って下方に延出する背側延出部分21Bを備えている。ここで、「下方」とは、腹側シート2Aと同様に、おむつ1Aの長手方向(Y方向)におけるおむつ1Aの中心CT(図2参照)に向かう方向を意味する。具体的には、背側シート本体20Bは、おむつ1Aの伸長状態(図2参照)において、おむつ幅方向(X方向)に長い略長方形状をなしており、おむつ長手方向(Y方向)に沿う左右一対の側縁部20b,20bを有しており、左右一対の側縁部20b,20bそれぞれから幅方向(X方向)外方に連続して延出する背側把持部5bを有している。背側延出部分21Bは、背側シート本体20Bの下縁200に沿って背側シート本体20Bから下方に延出しており、おむつ1の伸長状態(図2参照)において、おむつ幅方向(X方向)に長い長方形状をなしており、おむつ長手方向(Y方向)に沿う左右一対の側縁部21b,21bを有している。
第1実施形態のおむつ1Aにおいては、腹側シート2Aの両側縁部2a,2aの一部と背側シート2Bの両側縁部2b,2bの一部とが接合されて一対のサイドシール部4,4が形成されている。具体的には、図2に示すように、腹側シート本体20Aの側縁部20a,20aと背側シート本体20Bの側縁部20b,20bとが全域で接合されて図1に示す一対のサイドシール部4,4が形成されており、腹側延出部分21Aの側縁部21a,21aと背側シート本体20Bの側縁部21b,21bとは接合されていない。また、第1実施形態のおむつ1Aにおいては、図2に示すように、腹側シート本体20Aの両側縁部20a,20aそれぞれから延出する腹側把持部5aと、背側シート本体20Bの両側縁部20b,20bそれぞれから延出する背側把持部5bとが重ね合わされ、図3,図4に示すように、腹側把持部5a及び背側把持部5bを重ね合わせた周縁の少なくとも一部に指先を入れる空間5cを有するように、把持部5が形成されている。
このように、腹側シート本体20Aの側縁部20a,20aと背側シート本体20Bの側縁部20b,20bとが接合されて、おむつ1Aには、図1に示すように、一対のサイドシール部4,4が形成されると共に、ウエスト開口部WOと一対のレッグ開口部LO,LOとが形成される。この接合には、例えばヒートシール、高周波シール、超音波シール、接着剤等が用いられる。
第1実施形態のおむつ1Aにおいては、図3,図4に示すように、腹側把持部5a及び背側把持部5bは、幅方向(X方向)に伸長状態で配された弾性部材24を有し、弾性部材24の収縮によりギャザーを形成しており、ギャザーの形成により把持部5の空間5cが形成される。尚、おむつ1Aにおいては、図3,図4に示すように、腹側把持部5a及び背側把持部5bの何れもが、弾性部材24を有しギャザーを形成しているが、腹側把持部5a及び背側把持部5bの何れか一方のみが、弾性部材24を有しギャザーを形成していてもよい。
第1実施形態のおむつ1Aにおいては、腹側シート2A及び背側シート2Bとしては、シート間に伸長状態で配された弾性部材24の収縮によりギャザーを形成し伸縮性を発現するものを用いることができ、図2に示すように、おむつの外面をなす外層シート22と、外層シート22の内面側に配された内層シート23と、両シート22,23間に伸長状態で配された複数本の糸状の弾性部材24とを備え、それぞれ、ウエスト伸縮部G1,胴回り伸縮部G2及び延出部分伸縮部G3を形成している。また、腹側シート2Aの腹側把持部5a及び背側シート2Bの背側把持部5bは、図3,図4に示すように、外層シート22が幅方向(X方向)外方に連続して延出してなる把持部形成延出部52と、外層シート22の内面側に配された内層シート23が幅方向(X方向)外方に連続して延出してなる把持部形成延出部53と、両把持部形成延出部52,53間に、糸状の弾性部材24が幅方向(X方向)外方に連続して延出した伸長状態の複数本の糸状の弾性部材24とを備え、腹側把持部5a及び背側把持部5bそれぞれには、ギャザーGa,Gbが形成されている。図3,図4に示すように、腹側シート2Aの腹側把持部5aがギャザーGaを形成し、背側シート2Bの背側把持部5bがギャザーGbを形成しているため、腹側把持部5a及び背側把持部5bを重ね合わせた周縁には、指先を入れる空間5cを有する把持部5が形成される。即ち、把持部5においては、腹側把持部5a及び背側把持部5bを重ね合わせたとしても、腹側把持部5aのギャザーGaと背側把持部5bのギャザーGbにより、重ね合わせた周縁同士が接合されることがなく、重ね合わせた周縁の全周に、指先を入れる空間5cが形成される。
腹側把持部5aに配された糸状の弾性部材24及び背側把持部5bに配された糸状の弾性部材24は、太さや伸長倍率を調整し、その伸長時の伸長応力が調整できる。第1実施形態のおむつ1Aにおいては、腹側把持部5aの有する弾性部材24の伸長率と背側把持部5bの有する弾性部材24の伸長率とが異なっている。具体的には、腹側把持部5aにおいては、伸長率100%に伸長した時の応力が10gf(5gf〜40gfの範囲の応力であることが好ましい)の弾性部材24を、伸長率200%(10%〜350%の範囲とするのが好ましい)でX方向に伸長させた状態で両把持部形成延出部52,53間に配し固定しているため、ギャザーGaを形成している。また、背側把持部5bにおいては、伸長率100%に伸長した時の応力が10gf(5gf〜40gfの範囲の応力であることが好ましい)の弾性部材24を、伸長率150%(10%〜350%の範囲とするのが好ましい)でX方向に伸長させた状態で両把持部形成延出部52,53間に配し固定しているため、ギャザーGbを形成している。ここで、伸長率は、自然長に対する、伸長されて増加した分の長さの割合であり、例えば、長さ10cmのものを20cmに伸長するとその伸長率は100%とされる。尚、第1実施形態のおむつ1Aにおいては、腹側把持部5aの有する弾性部材24の伸長率と背側把持部5bの有する弾性部材24の伸長率とが異なっているが、腹側把持部5aの有する弾性部材24及び背側把持部5bの有する弾性部材24に、伸長率100%に伸長した時の応力が同じであり、伸長率も同じ弾性部材を用いてもよい。
図1に示すサイドシール部4の長手方向(Y方向)の長さは、図2に示すように、腹側シート本体20A及び背側シート本体20Bの長手方向(Y方向)の長さL1と同じであり、腹側シート2Aの長手方向(Y方向)の長さLa及び背側シート2Bの長手方向(Y方向)の長さLbの何れよりも短く形成されている。腹側シート2Aには、図2に示すように、サイドシール部4より下方に延出する、長手方向(Y方向)の長さL2の腹側延出部分21Aが形成されており、背側シート2Bには、サイドシール部4より下方に延出する、長手方向(Y方向)の長さL3の背側延出部分21Bが形成されている。
着用時に着用者の背側において、着用者の臀部を十分に被覆する観点から、おむつ1Aにおける腹側延出部分21A及び背側延出部分21Bは、それらの延出開始位置が、おむつ1Aの装着時における装着者の鼠径部に対応する位置であることが好ましい。具体的には、腹側延出部分21Aの長さL2は、サイドシール部4(腹側シート本体20A)の長さL1の5〜150%であることが好ましく、25〜70%であることがより好ましい。更に、腹側延出部分21Aの長さL2は、腹側シート2Aの長さLaの5〜60%であることが好ましく、20〜40%であることがより好ましい。背側延出部分21Bの長さL3は、サイドシール部4(背側シート本体20B)の長さL1の5〜150%であることが好ましく、25〜70%であることがより好ましい。更に、背側延出部分21Bの長さL3は、背側シート2Bの長さLbの5〜60%であることが好ましく、20〜40%であることがより好ましい。尚、腹側延出部分21A及び背側延出部分21Bそれぞれの延出長さL2,L3は、10mm以上であることが好ましく、20mm以上であることがより好ましい。
図2に示すように、腹側シート2Aの腹側把持部5aの長手方向(Y方向)の長さL4は、摘み易さの観点から、サイドシール部4(腹側シート本体20A)の長さL1の9〜100%であることが好ましく、18〜45%であることがより好ましい。背側シート2Bの背側把持部5bの長手方向(Y方向)の長さL5は、摘み易さの観点から、サイドシール部4(背側シート本体20B)の長さL1の9〜100%であることが好ましく、18〜45%であることがより好ましい。腹側把持部5aの長さL4は、10mm以上110mm以下であることが好ましく、20mm以上50mm以下であることがより好ましい。背側把持部5bの長さL5は、10mm以上110mm以下であることが好ましく、20mm以上50mm以下であることがより好ましい。
また、図2に示すように、腹側把持部5aの幅方向(X方向)の長さ(幅)W1は、摘み易さの観点から、腹側シート本体20Aの両側縁部20a,20a間の距離Waの3〜17%であることが好ましく、6〜14%であることがより好ましい。背側把持部5bの幅方向(X方向)の長さ(幅)W2は、摘み易さの観点から、背側シート本体20Bの両側縁部20b,20b間の距離Wbの3〜17%であることが好ましく、6〜14%であることがより好ましい。腹側把持部5aの幅W1は、10mm以上60mm以下であることが好ましく、20mm以上50mm以下であることがより好ましい。背側把持部5bの幅W2は、10mm以上60mm以下であることが好ましく、20mm以上50mm以下であることがより好ましい。
おむつ1Aにおいては、図2に示すように、ウエスト伸縮部G1は、吸収性本体3の長手方向(Y方向)の両端部3a,3aそれぞれより外方に形成されており、延出部分伸縮部G3は、腹側シート2Aの腹側延出部分21A及び背側シート2Bの背側延出部分21Bそれぞれに形成されており、胴回り伸縮部G2は、腹側シート2A及び背側シート2Bのそれぞれにおいて、ウエスト伸縮部G1と延出部分伸縮部G3との間に形成されている。
吸収性本体3は、図2に示すように、実質的に縦長の長方形状であり、液透過性の表面シート31、液不透過性(液難透過性)の裏面シート32、両シート31,32間に介在する吸収体33を備えている。吸収性本体3の長手方向(Y方向)の両側部3b,3bには、図2に示すように、液抵抗性又は撥水性で且つ通気性の素材から構成された側方カフス35,35が設けられている。各側方カフス35の自由端部近傍には、弾性部材34が長手方向(Y方向)に伸長した状態で配されている。側方カフス35は、おむつの着用時に自由端部側が起立し、吸収性本体3の幅方向への液の流出が阻止される。吸収性本体3は、図2に示すように、腹側シート2A及び背側シート2Bに亘って固定されている。尚、図2に示すように、腹側シート2A及び背側シート2Bの幅方向(X方向)の長さは、吸収性本体3の幅方向(X方向)の長さよりも長く形成されている。
第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aの形成材料について説明する。
腹側シート2A及び背側シート2Bを構成する外層シート22(把持部形成延出部52を含む)と内層シート23(把持部形成延出部53を含む)としては、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、外層シート22及び内層シート23としては、撥水性の不織布等を用いることができる。
吸収性本体3を構成する表面シート31、裏面シート32、吸収体33及び側方カフス35を形成するシートとしては、それぞれ、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるものであれば、特に制限なく用いることができる。例えば、表面シート31としては、親水性且つ液透過性の不織布等を用いることができ、裏面シート32としては、液不透過性又は撥水性の樹脂フィルムや樹脂フィルムと不織布の積層体等を用いることができる。吸収体33としては、吸収性ポリマーの粒子及び繊維材料から構成された吸収コアをティッシュペーパによって被覆されているものを用いることができる。側方カフス35を形成するシートとしては、伸縮性のフィルム、不織布、織物またはそれらの積層シート等を用いることができる。
ウエスト伸縮部G1,胴回り伸縮部G2,延出部分伸縮部G3,腹側把持部5aのギャザーGa及び背側把持部5bのギャザーGbを形成する弾性部材24、及び側方カフス35に配される弾性部材34としては、天然ゴム、ポリウレタン、ポリスチレン−ポリイソプレン共重合体、ポリスチレン−ポリブタジエン共重合体、アクリル酸エチル−エチレン等のポリエチレン−αオレフィン共重合体等からなる糸状の伸縮性材料を用いることができる
サイドシール部4の接合には、例えばヒートシール、高周波シール、超音波シール、接着剤等が用いられる。腹側把持部5a及び背側把持部5bにおける両把持部形成延出部52,53間に配された弾性部材24の固定には、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられる接着剤や、ヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等の融着手段が用いられる。吸収性本体3と、腹側シート2A及び背側シート2Bとの固定部4の固定手段は、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられる接着剤や、ヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等の融着手段が用いられる。表面シート31、裏面シート32、側方カフス35の固定も同様に、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられる接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等の融着手段が用いられる。
上述した本発明の第1施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aを使用した際の作用効果について説明する。
第1実施形態のおむつ1Aは、図1,図3,図4に示すように、サイドシール部4に把持部5を有しており、把持部5が、腹側把持部5a及び背側把持部5bを重ね合わせた周縁の少なくとも一部に指先を入れる空間5cを有している。その為、空間5cに指先を入れて、把持部5の腹側把持部5a又は把持部5の背側把持部5bを摘むことができるので、それを起点にして、サイドシール部4が引き裂き易く、使用後のおむつ1Aを、容易に取り外すことができる。第1実施形態のおむつ1Aにおいては、図1に示すように、一対のサイドシール部4,4それぞれに把持部5を有しているので、何れのサイドシール部4の把持部5からでもサイドシール部4を引き裂くことができる。
また、第1実施形態のおむつ1Aにおいては、図3,図4に示すように、腹側把持部5a及び背側把持部5bの何れも、弾性部材24を有し、腹側把持部5aにギャザーGaを形成し、背側把持部5bにギャザーGbを形成している。その為、腹側把持部5a及び背側把持部5bを重ね合わせたとしても、腹側把持部5aのギャザーGaと背側把持部5bのギャザーGbにより、重ね合わせた周縁同士が接合されることがなく、重ね合わせた周縁には、指先を入れる空間5cが形成され易い。特に、第1実施形態のおむつ1Aにおいては、腹側把持部5aの有する弾性部材24の伸長率と背側把持部5bの有する弾性部材24の伸長率とが異なっているので、腹側把持部5aのギャザーGaの形状と、背側把持部5bのギャザーGbの形状が異なっているので、重ね合わせた周縁同士が更に接合されることがなく、重ね合わせた周縁には、指先を入れる空間5cが更に形成され易い。
次に、本発明の第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつについて、図5〜図6に基づいて説明する。
第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1B(以下、「おむつ1B」ともいう)については、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aと同様であり、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aの説明が適宜適用される。
第2実施形態のおむつ1Bにおいては、図5,図6に示すように、背側把持部5bにギャザーGbが形成されておらず、腹側把持部5aにのみギャザーGaが形成されている点が、ギャザーGa,Gbが形成されているおむつ1Aと異なる。以下、具体的に説明する。
第2実施形態のおむつ1Bにおいては、図5,図6に示すように、腹側把持部5a及び背側把持部5bは、それぞれ、弾性部材24を有し、背側把持部5bの弾性部材24が複数個に分断されている。即ち、背側把持部5bの弾性部材24が、図5,図6に示すように、Y方向に切断するカッターにより切断されており、X方向に複数個に分断されている。一方、おむつ1Aにおいては、図5,図6に示すように、腹側把持部5aは、幅方向(X方向)に伸長状態で配された弾性部材24を有し、弾性部材24の収縮によりギャザーGaを形成しており、ギャザーの形成により把持部5の空間5cが形成される。尚、おむつ1Bにおいては、背側把持部5bの弾性部材24が複数個に分断されており、背側把持部5bにギャザーが形成されておらず、腹側把持部5aにギャザーGaを形成しているが、逆に、腹側把持部5aの弾性部材24が複数個に分断されており、旗側把持部5aにギャザーが形成されておらず、背側把持部5bにギャザーGbを形成していてもよい。
おむつ1Bにおいては、腹側シート2Aの腹側把持部5aは、図5,図6に示すように、外層シート22が幅方向(X方向)外方に連続して延出してなる把持部形成延出部52と、外層シート22の内面側に配された内層シート23が幅方向(X方向)外方に連続して延出してなる把持部形成延出部53と、両把持部形成延出部52,53間に、糸状の弾性部材24が幅方向(X方向)外方に連続して延出した伸長状態の複数本の糸状の弾性部材24とを備え、腹側把持部5aにはギャザーGaが形成されている。一方、背側シート2Bの背側把持部5bは、図5,図6に示すように、外層シート22が幅方向(X方向)外方に連続して延出してなる把持部形成延出部52と、外層シート22の内面側に配された内層シート23が幅方向(X方向)外方に連続して延出してなる把持部形成延出部53と、両把持部形成延出部52,53間に、糸状の弾性部材24が幅方向(X方向)外方に連続して延出した伸長状態の複数本の糸状の弾性部材24とを備え、各弾性部材24が、図5,図6に示すように、Y方向に切断するカッターにより切断されており、X方向に複数個に分断されている為、背側把持部5bにはギャザーが形成されていない。図5,図6に示すように、腹側シート2Aの腹側把持部5aがギャザーGaを形成しているため、腹側把持部5a及び背側把持部5bを重ね合わせた周縁には、指先を入れる空間5cを有する把持部5が形成される。即ち、把持部5においては、腹側把持部5a及びギャザーを形成していない背側把持部5bを重ね合わせたとしても、腹側把持部5aのギャザーGaにより、重ね合わせた周縁同士が接合されることがなく、重ね合わせた周縁の全周に、指先を入れる空間5cが形成される。
第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Bの形成材料について説明する。第2実施形態のおむつ1Bについては、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aの形成材料と異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のおむつ1Aの形成材料と同様であり、第1実施形態のパンツ型の使い捨ておむつ1Aの説明が適宜適用される。
背側把持部5bの弾性部材24を切断するカッターとしては、ロータリダイカット、シェアカッター、ピンチカッターなどの切り歯と受け歯の組み合わせや、熱シールカット、超音波シールカット、圧接カット、 ウォータージェットカッター等、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられる切断手段を用いて行うことができる。切断は、サイドシール部4の形成前の背側把持部5bの弾性部材24に対応して行うことが好ましい。サイドシール部4の形成後に切断を行う場合には、腹側把持部5aの弾性部材24のY方向の位置と背側把持部5bの弾性部材24のY方向の位置とを異ならせておき、背側把持部5bの弾性部材24に対応して行うことが好ましい。
上述した本発明の第2実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Bを使用した際の作用効果について説明する。
第2実施形態のおむつ1Bの効果については、第1実施形態のおむつ1Aの効果と異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のおむつ1Aの効果と同様であり、第1実施形態のパンツ型の使い捨ておむつ1Aの効果の説明が適宜適用される。
第2実施形態のおむつ1Bにおいては、図5,図6に示すように、背側把持部5bの弾性部材24が複数個に分断されており、背側把持部5bにギャザーが形成されておらず、腹側把持部5aにギャザーGaが形成されている。そのため、製品状態で腹側把持部5aは幅方向(X方向)に自然に収縮するが、背側把持部5bは自然に伸縮しないため、指先を入れる空間5cが形成され易く、より容易に分離することができる。
次に、本発明の第3実施形態のパンツ型使い捨ておむつについて、図7,図8に基づいて説明する。
第3実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1C(以下、「おむつ1C」ともいう)については、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aと同様であり、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aの説明が適宜適用される。
第3実施形態のおむつ1Cは、腹側把持部5a及び背側把持部5bの何れにもギャザーが形成されておらず、エンボスによる凹凸形状が形成されている点が、ギャザーGa,Gbが形成されているおむつ1Aと異なる。以下、具体的に説明する。
第3実施形態のおむつ1Cにおいては、図7,図8に示すように、腹側把持部5a及び背側把持部5bは、エンボスによる凹凸形状を有し、凹凸形状により把持部5の空間5cが形成される。尚、おむつ1Cにおいては、図7,図8に示すように、腹側把持部5a及び背側把持部5bの何れもが、エンボスによる凹凸形状を有しているが、腹側把持部5a及び背側把持部5bの何れか一方のみが、エンボスによる凹凸形状を有していてもよい。
第3実施形態のおむつ1Cにおいては、腹側シート2Aの腹側把持部5a及び背側シート2Bの背側把持部5bは、図8に示すように、外層シート22の内面側に配された内層シート23が幅方向(X方向)外方に連続して延出してなる把持部形成延出部53を備え、把持部形成延出部53をエンボス加工することにより、腹側把持部5a及び背側把持部5bそれぞれには、凹凸形状が形成されている。図7,図8に示すように、腹側シート2Aの腹側把持部5aが凹凸形状を有し、背側シート2Bが凹凸形状を有しているため、腹側把持部5a及び背側把持部5bを重ね合わせた周縁には、指先を入れる空間5cを有する把持部5が形成される。即ち、把持部5においては、腹側把持部5a及び背側把持部5bを重ね合わせたとしても、腹側把持部5aの凹凸形状と背側把持部5bの凹凸形状により、重ね合わせた周縁同士が接合されることがなく、重ね合わせた周縁の全周に、指先を入れる空間5cが形成される。
尚、第3実施形態のおむつ1Cにおいては、図8に示すように、腹側シート2Aの腹側把持部5a及び背側シート2Bの背側把持部5bは、内層シート23が幅方向(X方向)外方に連続して延出してなる把持部形成延出部53にエンボス加工による凹凸形状を形成しているが、外層シート22が幅方向(X方向)外方に連続して延出してなる把持部形成延出部52にエンボス加工による凹凸形状を形成してもよく、強度の観点から、外層シート22が幅方向(X方向)外方に連続して延出してなる把持部形成延出部52と、内層シート23が幅方向(X方向)外方に連続して延出してなる把持部形成延出部53とを貼り合わせ、貼り合わせた延出部にエンボス加工による凹凸形状を形成してもよい。
第3実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Cの形成材料について説明する。第3実施形態のおむつ1Cについては、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aの形成材料と異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のおむつ1Aの形成材料と同様であり、第1実施形態のパンツ型の使い捨ておむつ1Aの説明が適宜適用される。
凹凸形状を形成するエンボスとしては、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられるエンボス手段を用いて行うことができる。
上述した本発明の第3実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Cを使用した際の作用効果について説明する。
第3実施形態のおむつ1Cの効果については、第1実施形態のおむつ1Aの効果と異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のおむつ1Aの効果と同様であり、第1実施形態のパンツ型の使い捨ておむつ1Aの効果の説明が適宜適用される。
第3実施形態のおむつ1Cにおいては、図7,図8に示すように、腹側把持部5aにエンボスによる凹凸形状を有し、背側把持部5bにエンボスによる凹凸形状を有しているので、特に腹側把持部5aと背側把持部5bで正反対の凹凸形状を有することにより、指先を入れる空間5cが形成され易く、より容易に分離することができる。
次に、本発明の第4実施形態のパンツ型使い捨ておむつについて、図9,図10に基づいて説明する。
第4実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1D(以下、「おむつ1D」ともいう)については、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aと異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aと同様であり、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aの説明が適宜適用される。
第4実施形態のおむつ1Dは、腹側把持部5a及び背側把持部5bの何れも、外装体(腹側シート2A及び背側シート2B)と別体であり、腹側把持部5aの幅方向(X方向)の外方端が内側に折られている点が、腹側把持部5a及び背側把持部5bそれぞれが腹側シート2A及び背側シート2Bの幅方向(X方向)外方に連続して延出して形成されており、腹側把持部5aにギャザーGaが形成され、且つ背側把持部5bにギャザーGbが形成されているおむつ1Aと異なる。以下、具体的に説明する。
第4実施形態のおむつ1Dにおいては、図9,図10に示すように、腹側把持部5aが、腹側シート2Aと別体のシート材54から形成されており、腹側シート2Aの幅方向(X方向)外方に延出するように、サイドシール部4において、シート材54の幅方向(X方向)の中心線CL寄りの一端部が、腹側シート2Aの外層シート22上に固定されている。また、背側把持部5bが、図9,図10に示すように、腹側把持部5aと同様に、背側シート2Bと別体のシート材55から形成されており、背側シート2Bの幅方向(X方向)外方に延出するように、サイドシール部4において、シート材55の幅方向(X方向)の中心線CL寄りの一端部が、背側シート2Bの外層シート22上に固定されている。
第4実施形態のおむつ1Dにおいては、図9,図10に示すように、腹側把持部5aの幅方向(X方向)の他端部が、内側に折られており、他端部が折られることにより把持部5の空間5cが形成される。具体的には、第4実施形態のおむつ1Dにおいては、図9,図10に示すように、腹側把持部5aを形成するシート材54の幅方向(X方向)の他端部が、内側に折られ、シート材54の幅方向(X方向)の他端がシート材54の内面に固定され、腹側把持部5aの他端部にループ56が形成されている。図9,図10に示すように、腹側シート2Aの腹側把持部5aの他端部にループ56を形成しているため、腹側把持部5a及び背側把持部5bを重ね合わせた周縁の内の、Y方向には、指先を入れる空間5cを有する把持部5が形成される。即ち、把持部5においては、腹側把持部5a及び背側把持部5bを重ね合わせたとしても、腹側把持部5aのループ56により、重ね合わせた周縁同士が接合されることがなく、重ね合わせた周縁の内の、少なくともY方向には、指先を入れる空間5cが形成される。
尚、第4実施形態のおむつ1Dにおいては、図10に示すように、腹側シート2Aに配された腹側把持部5aの他端部が内側に折られているが、背側シート2Bに配された背側把持部5bの他端部が内側に折られていてもよく、腹側シート2Aに配された腹側把持部5aの他端部及び背側シート2Bに配された背側把持部5bの他端部それぞれが内側に折られていてもよい。
第4実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Dの形成材料について説明する。第4実施形態のおむつ1Dについては、第1実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Aの形成材料と異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のおむつ1Aの形成材料と同様であり、第1実施形態のパンツ型の使い捨ておむつ1Aの説明が適宜適用される。
外装体(腹側シート2A及び背側シート2B)と別体の腹側把持部5a形成用のシート材54及び背側把持部5b形成用のシート材55としては、腹側シート2A及び背側シート2Bを構成する外層シート22や内層シート23と同じ材料を用いることができる。
外装体(腹側シート2A及び背側シート2B)と、腹側把持部5a形成用のシート材54及び背側把持部5b形成用のシート材55との固定には、通常、使い捨ておむつ等の吸収性物品に用いられる接着剤やヒートエンボス、超音波エンボス、高周波エンボス等の融着手段が用いられる。
上述した本発明の第4実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Dを使用した際の作用効果について説明する。
第4実施形態のおむつ1Dの効果については、第1実施形態のおむつ1Aの効果と異なる点について説明する。特に説明しない点は、第1実施形態のおむつ1Aの効果と同様であり、第1実施形態のパンツ型の使い捨ておむつ1Aの効果の説明が適宜適用される。
第4実施形態のおむつ1Dにおいては、図7,図8に示すように、腹側把持部5aの幅方向(X方向)の他端部が、内側に折られており、他端部が折られることにより把持部5の空間5cが形成されるので端部を把持しやすい。また、把持部5を引いても伸張しにくく、サイドシール部4を裂き易い。
本発明のパンツ型吸収性物品であるパンツ型使い捨ておむつは、上述の第1,第2,第3,第4実施形態のパンツ型使い捨ておむつに何ら制限されるものではなく、適宜変更可能である。また、上述の第1,第2,第3,第4実施形態のパンツ型使い捨ておむつにおける各構成要件は、本発明の趣旨を損なわない範囲で、適宜組み合わせて実施できる。
例えば、上述の第1,第2,第3,第4実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1A,1B,1C,1Dにおいては、図2に示すように、腹側シート部材2Aと背側シート部材2Bとに外装体が分割されたパンツ型使い捨ておむつであるが、分割していないパンツ型使い捨ておむつでもよい。
また、上述の第1,第2,第3,第4実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1A,1B,1C,1Dにおいては、図1,図2に示すように、一対のサイドシール部4、4それぞれに、サイドシール部4から幅方向(X方向)外方に延出する把持部5を有しているが、一方のサイドシール部4にのみ把持部5を形成してもよい。
また、上述の第1,第2,第3,第4実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1A,1B,1C,1Dにおいては、図3,図5,図7,図9に示すように、腹側把持部5a及び背側把持部5bの幅方向(X方向)外方に延出しているが、例えば、腹側把持部5a及び背側把持部5bを腹側部A側又は背側部B側に倒していてもよい。具体的には、第4実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1Dにおいては、図11に示すように、ループ56を有する腹側把持部5aを覆うように、背側把持部5bを腹側部A側に倒し、背側把持部5b形成用のシート材55の他端部を腹側シート2Aの外層シート22上に固定していてもよい。
また、上述の第1,第2,第3,第4実施形態のパンツ型使い捨ておむつ1A,1B,1C,1Dにおいては、図3,図5,図7,図9に示すように、腹側把持部5a及び背側把持部5bの形状が略同じであるが、同じでなくてもよい。例えば、腹側把持部5a又は背側把持部5bに、その幅方向(X方向)外方端から中心線CLに向かって凸形状の切り欠き部を形成してもよい。
また、パンツ型吸収性物品は、幼児又は成人用のパンツ型使い捨ておむつの他、パンツ型の生理用ナプキン等であってもよい。
1A,1B,1C,1D パンツ型使い捨ておむつ
2A 腹側シート
20A 腹側シート本体
200 腹側シート本体の下縁
20a 腹側シート本体の側縁部
21A 腹側延出部分
201 腹側延出部分の下縁
21a 腹側延出部分の側縁部
2B 背側シート
20B 背側シート本体
200 背側シート本体の下縁
20b 背側シート本体の側縁部
21B 背側延出部分
201 背側延出部分の下縁
21b 背側延出部分の側縁部
22 外層シート
23 内層シート
24 弾性部材
3 吸収性本体
3a 吸収性本体の長手方向(Y方向)の端部
3b 吸収性本体の長手方向(Y方向)の側部
31 表面シート
32 裏面シート
33 吸収体
34 弾性部材
35 側方カフス
4 サイドシール部
5 把持部
5a 腹側把持部
5b 背側把持部
5c 空間
52,53 把持部形成延出部
54,55 シート材
56 ループ
A 腹側部,B 背側部,C 股下部
CL おむつの長手方向に延びる中心線,CT おむつの中心

Claims (6)

  1. 外装体と、該外装体の内側に固定されている吸収性本体とを具備し、前記外装体は、装着時に着用者の腹側に配される腹側部と、装着時に着用者の背側に配される背側部とを有し、前記腹側部及び前記背側部それぞれの両側縁部が接合されて一対のサイドシール部が形成されたパンツ型吸収性物品であって、
    前記サイドシール部には、該サイドシール部から幅方向外方に延出する把持部を有し、
    前記把持部は、前記外装体の前記腹側部の側縁部から延出する腹側把持部と、前記外装体の前記背側部の側縁部から延出する背側把持部とを有し、前記腹側把持部及び前記背側把持部を重ね合わせて形成されており、該腹側把持部及び該背側把持部を重ね合わせた周縁の少なくとも一部に指先を入れる空間を有しており、
    前記腹側把持部及び前記背側把持部の少なくとも何れか一方は、前記パンツ型吸収性物品の幅方向に伸長状態で配された弾性部材を有し、該弾性部材の収縮によりギャザーを形成しており、該ギャザーの形成により前記把持部の前記空間が形成されているパンツ型吸収性物品。
  2. 前記腹側把持部及び前記背側把持部は、それぞれ、前記弾性部材を有し、前記腹側把持部の前記弾性部材の伸長率と前記背側把持部の前記弾性部材の伸長率とが異なる請求項に記載のパンツ型吸収性物品。
  3. 前記腹側把持部及び前記背側把持部は、それぞれ、前記弾性部材を有し、前記腹側把持部の前記弾性部材又は前記背側把持部の前記弾性部材が複数個に分断されている請求項に記載のパンツ型吸収性物品。
  4. 前記腹側把持部及び前記背側把持部の少なくとも何れか一方は、エンボスによる凹凸形状を有し、該凹凸形状により前記把持部の前記空間が形成される請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  5. 前記腹側把持部の幅方向の外方端部及び前記背側把持部の少なくとも何れか一方の幅方向の外方端部は、
    内側に折られており、該外方端部が折られることにより前記把持部の前記空間が形成される請求項1に記載のパンツ型吸収性物品。
  6. 前記腹側把持部及び前記背側把持部は、それぞれ、前記外装体と別体である請求項1〜の何れかに記載のパンツ型吸収性物品。
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