JP5511434B2 - フレーム同期装置および受信装置 - Google Patents

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本発明は、マルチキャリア信号の受信装置に関する。
従来のマルチキャリア信号の受信装置の一例として、分散パイロット信号を用いてOFDM(Orthogonal Frequency Division Multiplexing)フレームの同期確立を行う受信装置が存在する(下記特許文献1参照)。
特許文献1に記載された受信装置においては、分散パイロット信号を含むOFDM信号を受信すると、高速フーリエ変換器が受信信号を時間軸信号から周波数軸信号に変換する。このとき、分散パイロットの配置は1シンボルにおいてN種類の配置パターンをもつように構成されている。そして、受信装置では、変換後の周波数軸受信信号に対して、N種類の分散パイロット配置パターン毎に、まず、(1)分散パイロット配置パターンに従い、パイロット信号位置に対応する受信信号に対して既知であるパイロット信号を乗算して伝送路値を求め、次に、(2)求めた伝送路値に対して、周波数軸上で隣り合うパイロット信号位置の伝送路値に対して相互相関値を求める。さらに、(3)求めた相互相関値をすべて累積する。以上の(1)〜(3)の処理をそれぞれの分散パイロット配置パターンについて行うことにより、N種類の分散パイロット配置パターンそれぞれを使用した場合の相互相関値の累積値を算出する。最後に、算出したN個の累積値の中の最大値に対応する分散パイロット配置パターンを検出パターンとする。このように、特許文献1に記載の受信装置では、1シンボルのOFDM受信信号に基づいて分散パイロット配置パターンを検出するので、短時間に分散パイロット配置パターンを検出することが可能である。
特開2008−136161号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載された受信装置では、周波数軸上に隣接する伝送路値の相関特性に基づいて分散パイロット配置パターンを検出しているので、マルチパス環境のように伝送路の周波数相関が低下する環境においては、分散パイロット配置パターンの検出精度が劣化する、という問題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、マルチパス環境のように伝送路の周波数相関が低下する環境においても性能が劣化することがなく、分散パイロット配置パターンの検出を高精度に行うことが可能なフレーム同期装置および受信装置を得ることを目的とする。また、伝播路環境によらず従来よりも高精度に分散パイロット配置パターンの検出を行うフレーム同期装置および受信装置を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、複数の信号配置パターンの中のいずれか一つのパターンに従ってパイロット信号が配置されているマルチキャリア信号の受信装置を構成するフレーム同期装置であって、前記複数の信号配置パターンの中のいずれか一つに対応付けられ、対応付けられた信号配置パターンが示すパイロット信号の配置位置それぞれの受信信号を用いて、当該配置位置それぞれにおける伝送路推定を行う、前記複数の信号配置パターンと同数の伝送路算出手段と、前記複数の伝送路算出手段の中のいずれか一つから伝送路推定結果である伝送路値を取得し、各伝送路値について、配置位置が隣接する伝送路値の中のいずれか一つとの相互相関値を算出する、前記複数の伝送路算出手段と同数の相互相関算出手段と、前記相互相関算出手段でそれぞれ算出された相互相関値に基づいてパイロット信号の配置位置を推測する信号配置推測手段と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、伝送路の周波数相関が低下する環境においても分散パイロット配置パターンの検出を高精度に行うことが可能となり、伝播路環境によらず従来よりも高精度に分散パイロットの配置パターンを検出できるという効果を奏する。
図1は、本発明にかかる受信装置の実施の形態1の構成例を示す図である。 図2は、受信信号のフレーム構成の一例を示す図である。 図3は、フレーム内のPN系列の割り当て位置の一例を示す図である。 図4は、フレーム内のPN系列の割り当て位置の一例を示す図である。 図5は、実施の形態1のフレーム位置検出部の機能ブロックの一例を示す図である。 図6は、1フレーム分の周波数軸信号を示す図である。 図7は、分散パイロット配置パターンとパイロット信号の配置の対応例を示す図である。 図8は、伝送路値の相互相関組み合わせの概念を示した図である。 図9は、相互相関組み合わせの対応表を示した図である。 図10は、実施の形態2の受信装置の構成例を示す図である。 図11は、実施の形態2のフレーム位置検出部の機能ブロックの一例を示す図である。 図12は、実施の形態2の受信装置が受信する信号のフレーム構成の一例を示す図である。 図13は、受信信号の1フレーム分の周波数軸信号を示す図である。 図14は、受信信号の1フレーム分の周波数軸信号を示す図である。 図15は、実施の形態3の受信装置の構成例を示す図である。 図16は、実施の形態3のフレーム位置検出部の機能ブロックの一例を示す図である。 図17は、LCX通信システムの構成例を示す図である。
以下に、本発明にかかるフレーム同期装置および受信装置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明にかかる受信装置の実施の形態1の構成例を示す図である。図示したように、本実施の形態の受信装置は、GI除去部1、FFT部2、フレーム位置検出部3、伝送路推定部4、伝送路パラメータ算出部5、周波数領域等化部6、軟判定値生成部7および誤り訂正復号部8を備える。この受信装置は、たとえばOFDM信号を送受信する通信装置を構成し、OFDM受信信号に含まれる分散パイロット信号を用いてフレーム位置を検出する。
GI除去部1は、アンテナで受信した信号に対してダウンコンバート等の所定の処理を実行して得られたベースバンド受信信号の1OFDMシンボル毎に含まれるGI(ガードインターバル)を除去する。なお、図1においては、上記所定の処理を実行する構成要素の記載を省略している。
FFT部2は、GI除去後のOFDM受信データに対して高速フーリエ変換処理(FFT:Fast Fourier Transform)を実行して周波数軸受信データに変換する。
フレーム同期装置に相当するフレーム位置検出部3は、周波数軸受信データと、後述する伝送路パラメータ算出部5で生成された伝送路パラメータとを用いてフレーム位置を検出する。
伝送路推定部4は、フレーム位置検出部3で検出されたフレーム位置をもとに分散パイロット信号を抽出して伝送路を推定する。
伝送路パラメータ算出部5は、伝送路推定部4にて求められた伝送路推定値に基づいて、最大ドップラー周波数(以下FDと表現する)およびマルチパス最大遅延時間(以下τDと表現する)を算出する。
周波数領域等化部6は、伝送路推定値と周波数軸受信データを用いて周波数領域等化を行う。
軟判定値生成部7は、周波数領域等化後の受信データに対してデマッピング処理をすることによりシンボルデータからビットデータに変換するとともに、各ビットに対する軟判定値を算出する。
誤り訂正復号部8は、各ビットに対する軟判定値を用いて誤り訂正復号処理を行い、復号結果を出力する。
つづいて、本実施の形態の受信装置において特徴的な動作を実行するフレーム位置検出部3について詳しく説明する。
フレーム位置検出部3は、1フレーム分の周波数軸受信データから分散パイロット信号である可能性があるパイロット信号を抽出し、抽出したパイロット信号から求められる伝送路値に対して時間および周波数の2次元方向から相関が高いと推測される伝送路値同士で相互相関を求め、さらに、求めた相互相関値を累積し、全ての分散パイロット配置パターンの中から最大となる累積値をもつ分散パイロット配置パターンを検出することで、フレーム先頭位置を検出する。これにより、従来よりも高精度にフレーム検出を行う(フレーム同期を行う)。
なお、以下で述べるフレーム位置検出部3の動作は、ある特定のフレーム構成を持つ受信データを例に挙げて説明するが、フレーム構成についてはここで例に挙げる構成に限定されず、他のフレーム構成を有する場合であってもフレーム位置を検出することが可能である。さらに、従来の手法(たとえば上記特許文献1に記載の方法)を適用した場合よりも精度が高いフレーム同期を行うことが可能である。
図2は、本実施の形態の受信装置が受信する信号のフレーム構成の一例を示す図である。図2では、フレーム同期が確立していない、つまり個々の周波数軸信号が情報データ、パイロット信号およびヌル信号のどれか不定である状態において、1フレーム分の周波数軸受信データのなかでパイロット信号である可能性がある4通りのパイロット配置を示している。具体的には、図示したAの各位置にパイロット信号が配置される場合、Bの各位置にパイロット信号が配置される場合、Cの各位置にパイロット信号が配置される場合、およびDの各位置にパイロット信号が配置される場合の4通りを示している。また、図2では、周波数軸信号に対して時間順(OFDMシンボル番号順)として横方向に、周波数順(サブキャリア番号順)として縦方向に並べた場合の構成例を示している。図示したように、1フレームは1OFDMシンボルあたり16サブキャリアの8OFDMシンボルにより構成されており、この例では、分散パイロット信号を、時間軸方向については4OFDMシンボルに1つの間隔で配置し、周波数軸方向については8サブキャリアに1つの間隔で配置している。
パイロット信号に用いるデータは1フレーム内のパイロット信号数(この例では8つ)にあたる固定長の系列を割り当てる。例えば、パイロット信号のデータ系列として擬似ランダム符号(PN(Pseudo Noise)符号)を用いる場合、1フレーム内のパイロット信号、つまり8つのパイロット信号にはPN系列P=[P(0)…P(7)]が割り当てられる。
図3および図4は、配置Aを使用した場合(図2のAの位置にパイロット信号がある場合)におけるPN系列の割り当て位置の一例を示す図である。PN系列の割り当て位置が図3および図4に示した2パターン存在するのは、次の理由によるものである。分散パイロット配置が4OFDMシンボルで1周期の配置であることから、1フレーム(8OFDMシンボル)にはパイロット配置が2周期分含まれる。そのため、フレーム同期が確立していない状態では1周期目,2周期目とどちらがフレームの先頭に当たるか判断できないために、図3と図4の2パターンが存在することになる。これは配置A〜Dの全ての配置に対してそれぞれ2パターンずつ存在する。従って、全パイロット配置パターンは4×2=8パターンになる。
図5は、フレーム位置検出部3の機能ブロックの一例を示す図である。フレーム位置検出部3は、データ抽出部11と、パイロット信号の配置パターン数(この例では4つ)と同数の伝送路算出部12および相互相関算出部14の組と、組み合わせ選択部13と、相互相関累積部15と、フレーム位置決定部16とを備える。なお、相互相関累積部15とフレーム位置決定部16が信号配置推測手段を構成する。
データ抽出部11は、FFT部2から出力された1フレーム分の周波数軸データから4種類の分散パイロット配置に対するパイロット信号を抽出する。図6は、1フレーム分の周波数軸信号R(i,j)を示す図である。図6において、R(i,j)はi番目サブキャリアのj番目OFDMシンボルにおける受信信号を示している。データ抽出部11は、次式に従って、配置pにおけるパイロット信号RP(p,n)を抽出する。
RP(p,n)=R(i,j)
ただし、p=0,1,2,3、n=0,1,…,7である。また、(i,j)の値は、図7に示した対応表に従う。この対応表は、分散パイロット配置パターンとパイロット信号の配置の対応関係の一例を示している。たとえば、p=0(配置A)に対応するパイロット信号RP(0,n)を抽出する場合、データ抽出部11は、図6に示されているR(0,0)、R(8,0)、R(4,2)、R(12,2)、R(0,4)、R(8,4)、R(4,6)およびR(12,6)を抽出する。
各伝送路算出部12は、データ抽出部11で抽出されたパイロット信号RP(p,n)に対して、パイロットデータ系列であるPN系列P=[P(0)…P(7)]と乗算し、伝送路値HP(p,t,n)を算出する。tは配置pにおけるPN割り当てパターンであり、ここでは配置A〜Dに対してそれぞれ2パターンずつ存在する。各伝送路値算出部12が算出する伝送路値HP(p,t,n)は、次式で表される。ただし、t=0,1である。
HP(p,t,n)=RP(n)×P((n+t×4)mod8)
組み合わせ選択部13は、伝送路パラメータ算出部5にて算出されたドップラー周波数FDおよびマルチパス最大遅延時間τDに基づいて、前段の伝送路算出部12で算出された配置p,パターンtに属する伝送路値HP(p,t,n)の中から最も相関が高いと推測される伝送路値の組み合わせを選択する。ここで、分散パイロット信号の配置として、4OFDMシンボルに1つ,8サブキャリアに1つの間隔で配置されていることを考慮すると、隣接するパイロット位置の組み合わせは3つになる。1つ目は時間方向、つまり4OFDMシンボル離れたパイロット位置にある伝送路値との組み合わせ、2つ目は周波数方向、つまり8サブキャリア離れたパイロット位置にある伝送路値との組み合わせ、3つ目は時間,周波数の2次元方向、つまり2OFDMシンボル,4サブキャリア離れたパイロット位置にある伝送路値との組み合わせである。よって、組み合わせ選択部13は、まず、次式に従って、前記3つの組み合わせについての相関係数K(0)、K(1)およびK(2)を求める。ただし、TsはOFDMシンボル時間を表す。
Figure 0005511434
組み合わせ選択部13は、次に、求めた3つの相関係数(K(0),K(1),K(2))の中から最も大きい値を探索し、最大相関係数をもつ組み合わせを選択する。そして最後に、選択した組み合わせにより、伝送路値の相互相関組み合わせを決定する。例えば、K(2)が最大の場合、時間および周波数の2次元方向にある伝送路値の組み合わせを選択することになる。図8は、K(2)が最大相関係数の場合における配置Aに対する伝送路値の相互相関組み合わせの概念を示した図である。組み合わせ選択が終了すると、組み合わせ選択部13は、配置A〜Dに対する伝送路値の相互相関組み合わせ(v,w)を、対応する相互相関算出部14へ出力する。たとえば、“配置A”と記載されたブロック(伝送路算出部12と相互相関算出部14の組)の相互相関算出部14に対しては、配置Aに対する(v,w)を出力する。
各相互相関算出部14は、組み合わせ選択部12から出力された、配置A〜Dに対する伝送路値の相互相関組み合わせ(v,w)に従い、該当する伝送路値の組み合わせに対して相互相関値を算出する。ここで、相互相関値の算出に使用する伝送路値は、配置A〜Dそれぞれにおいて2パターン存在する(PN割り当てパターンが2パターンある)。そのため、相互相関算出部14では、合計Np=8パターン(p=0,…,4、t=0,1)に対して相互相関値ST(p,t,m)の算出を行う。相互相関値は次式により求める。
ST(p,t,m)=HP(p,t,v)×HP(p,t,w)*
ただし、m=0,1,…,4であり、*は複素共役を示している。また、相互相関組み合わせ(v,w)は、図9に示した対応表に従う。なお、図9は、上記のK(2)が最大相関関数の場合における相互相関組み合わせの対応表である。図9において、p=0,m=0の場合の(v,w)=(0,2)とは、PN系列割り当てパターンが図3に示したものである場合に、PN系列のP(0)とP(2)の相互相関が他の組み合わせ(P(0)とP(1),P(0)とP(4))よりも高いことを示している。p=0,m=1の場合の(v,w)=(1,3)などについても同様である。
相互相関累積部15は、相互相関算出部14で算出されたNp=8パターンの相互相関値を、パターンごとに累積する。相互相関累積部15は、次式に従って、パターンごとの相互相関値の累積値STC(p,t)を算出する。ただし、p=0,1,2,3、t=0,1である。
Figure 0005511434
フレーム位置決定部16は、相互相関累積部15から出力された相互相関累積値STC(p,t)を入力として、入力された8個の相互相関累積値STC(p,t)の中で最大となる相互相関累積値をもつ(p,t)を探索し、探索した(p,t)に対応する分散パイロット配置パターンを検出結果とすることによりフレーム先頭位置を決定する。フレーム位置決定部16は、次式に従って相互相関累積値が最大となる(p,t)である(pM,tM)を決定する。
Figure 0005511434
また、フレーム位置決定部16は、(pM,tM)および次式に従って、フレーム先頭位置FRを決定する。
FR=pM+tM×4
ただし、pM∈0,1,2,3、tM∈0,1、FR∈0,1,…,7である。フレーム先頭位置FRは、データ抽出部11で抽出された1フレーム分の周波数軸信号における先頭OFDMシンボルを0番目シンボルとしたときに、FR番目シンボルがフレーム先頭位置であることを示している。
フレーム位置決定部16は、フレーム先頭位置FRを検出すると、検出結果(FR)を伝送路推定部4へ出力する。伝送路推定部4は、フレーム位置検出部3(フレーム位置決定部16)から受け取った検出結果に従って分散パイロット信号を抽出し、伝送路を推定する。
このように、本実施の形態の受信装置において、フレーム位置検出部3は、1フレーム分の周波数軸受信データから分散パイロット配置パターンに応じて伝送路値を求め、それぞれの分散パイロット配置パターンに対して伝送路パラメータを使用して、時間,周波数方向の2次元方向から最も相関が高いと推測される伝送路値同士に対して相互相関値を算出し、さらに、分散パイロット配置パターンごとに累積し、累積値が最大となるパターンを、受信信号に適用されている分散パイロット配置パターンと判断することとした。これにより、従来の周波数1次元に対する伝送路同士の相互相関値の累積値よりも伝送路相関がより高くなる可能性があることからフレーム位置検出精度が向上する可能性がある。すなわち、伝送路の周波数相関が低下する環境においても分散パイロット配置パターンの検出を高精度に行うことが可能となり、伝播路環境によらず従来よりも高精度に分散パイロットパターンの検出を行うことができる。
実施の形態2.
つづいて、実施の形態2の受信装置について説明する。実施の形態1では、フレーム位置を検出する際に、伝送路値の相互相関組み合わせとして時間と周波数の2次元方向から伝送路相関が最も高いと推測される伝送路値の組み合わせに対応する分散パイロット配置パターンを、その通信で適用されている分散パイロット配置パターンと判断する受信装置について説明した。これに対して、本実施の形態では、時間と周波数に空間を加えた3次元方向から伝送路相関が最も高いと推測される伝送路の組み合わせを選択する受信装置について説明する。
図10は、実施の形態2の受信装置の構成例を示す図である。本実施の形態の受信装置は、MIMO(Multi Input Multi Output)システムの受信装置である。図示したように、本実施の形態の受信装置は、複数(Nr本)の受信アンテナを有しており、Nt本の送信アンテナより送信された信号が多重された信号を各受信アンテナで受信する。また、本実施の形態の受信装置において、GI除去部21、FFT部22、伝送路推定部24および伝送路パラメータ算出部25は、受信アンテナごとに同等の回路(信号処理ブロック)が用意されており、受信データは、各受信アンテナに対応付けられた信号処理ブロックで並列処理される。なお、GI除去部21、FFT部22、軟判定値生成部27および誤り訂正復号部28は、実施の形態1の受信装置(図1参照)が備えていたGI除去部1、FFT部2、軟判定値生成部7および誤り訂正復号部8とそれぞれ同じ処理を行う。そのため、本実施の形態では、これらの構成要素の動作説明は省略する。
本実施の形態の受信装置において、フレーム位置検出部23は、Nr本の受信アンテナにて受信した周波数軸受信データと受信アンテナごとの伝播路パラメータを入力として、フレーム先頭位置を検出する。
伝送路推定部24は、Nr本の受信アンテナにて受信した周波数軸受信データおよびフレーム位置検出部23から出力されるフレーム先頭位置を入力とし、分散パイロット信号をもとにNt本の送信アンテナとNr本の受信アンテナを繋ぐNt×Nr本の伝送路を推定する。
伝送路パラメータ算出部25は、伝送路推定部24にて求められた伝送路推定値に基づいて、最大ドップラー周波数(以下FDと表現する)、マルチパス最大遅延時間(以下τDと表現する)およびアンテナ相関(以下ρD(ただし0≦ρD≦1)と表現する)を算出する。
周波数領域等化部26は、Nr本の受信アンテナにて受信した周波数軸データ、およびNt×Nr本の伝送路に対する推定値を入力として、Nt本の送信アンテナにて多重された受信データに対して信号分離処理および周波数領域等化処理を行う。
つづいて、本実施の形態の受信装置において特徴的な動作を実行するフレーム位置検出部23について詳しく説明する。
図11は、フレーム位置検出部23の機能ブロックの一例を示す図である。このフレーム位置検出部23は、実施の形態1の受信装置が備えていたフレーム位置検出部3(図5参照)を変形したものであり、相互相関累積部35およびフレーム位置決定部36は、実施の形態1のフレーム位置検出部3における相互相関累積部15およびフレーム位置決定部16と同じ動作を実行する。そのため、本実施の形態では、実施の形態1のフレーム位置検出部3と異なる動作を実行する構成要素、具体的には、データ抽出部31、伝送路算出部32、組み合わせ選択部33および相互相関算出部34の動作について説明を行う。
図12は、本実施の形態の受信装置が受信する信号のフレーム構成の一例を示す図である。図2では、フレーム同期が確立していない、つまり個々の周波数軸信号が情報データ、パイロット信号およびヌル信号のどれか不定である状態において、1フレーム分の周波数軸受信データのなかでパイロット信号である可能性がある4通りのパイロット配置を示している。具体的には、図示したA0およびA1の各位置にパイロット信号が配置される場合,B0およびB1の各位置にパイロット信号が配置される場合,C0およびC1の各位置にパイロット信号が配置される場合,D0およびD1の各位置にパイロット信号が配置される場合の4通りを示している。図示したように、本実施の形態では、1フレームは1OFDMシンボルにて16サブキャリアを有する8OFDMシンボルで構成され、受信装置は、Nt=2の送信アンテナにて送信信号が多重されている信号を受信する。ここで、各送信アンテナ(送信アンテナ#0,#1とする)から送信されるパイロット信号はお互い重ならないように送信されているものとする。図12において、アルファベットA〜Dは、実施の形態1で示した図2と同様にパイロット配置を表し、またアルファベットに添えられている数字は送信アンテナ番号を表している。例えば、“C1”はパイロット配置Cに分類され、送信アンテナ#1より送信されたパイロット信号であることを示している。
また、1フレームにおけるパイロット信号の数は、送信アンテナ#0,#1で送信されたものがそれぞれ4つの合計8個である。パイロット信号に用いるデータに擬似ランダム符号(PN符号)を用いる場合、たとえば、送信アンテナ#0における4つのパイロット信号にはPN系列P=[P(0),P(1),P(4),P(5)]を割り当て、送信アンテナ#1における4つのパイロット信号にはPN系列P=[P(2),P(3),P(6),P(7)]を割り当てる。これらの各アンテナに割り当てるPN系列は、たとえば、上述した実施の形態1と同様に、図3および図4で示した位置に割り当てる。PN系列の割り当て位置が2パターン存在するのは、実施の形態1と同じ理由、すなわち、分散パイロット配置が4OFDMシンボルで1周期であることから1フレーム分(8OFDMシンボル)の中ではフレーム位置になるパターンが2パターン存在するためである。
データ抽出部31は、FFT部22から出力された、Nr本の受信アンテナにおける1フレーム分の周波数軸データから、パイロット配置ごと受信データを分類かつ抽出し、抽出した受信データを出力する。図13は、Nr=2とした場合の一方の受信アンテナ(受信アンテナ#0とする)で受信した信号の1フレーム分の周波数軸信号R0(i,j)を示す図であり、図14は、他方の受信アンテナ(受信アンテナ#1とする)で受信した信号の1フレーム分の周波数軸信号R1(i,j)を示す図である。データ抽出部31では、次式に従って、1フレーム分の受信データR0(i,j)およびR1(i,j)をそれぞれ配置パターンA〜Dに分類し、分類した1フレーム分のデータを出力する。
RP0(p,n)=R0(i,j)
RP1(p,n)=R1(i,j)
ただし、p=0,1,2,3、n=0,1,2,3である。また、(i,j)の値は、実施の形態1で示した図7の対応表に従う。たとえば、p=1(配置B)に対応するデータとしては、図13に示されているR0(0,1),R0(8,1),R0(4,3),R0(12,3),R0(0,5),R0(8,5),R0(4,7),R0(12,7)、および図14に示されているR1(0,1),R1(8,1),R1(4,3),R1(12,3),R1(0,5),R1(8,5),R1(4,7),R1(12,7)を抽出して出力する。
伝送路算出部32は、抽出したパイロット信号RP0(p,n)およびRP1(p,n)に対して、パイロットデータ系列であるPN系列P=[P(0)…P(7)]と乗算し、伝送路値HP0(p,t,n)およびHP1(p,t,n)を算出する。tは配置pにおけるPN割り当てパターンであり、ここでは配置A〜Dに対してそれぞれ2パターンずつ存在する。伝送路値算出部32が算出する伝送路値HP0(p,t,n)およびHP1(p,t,n)は次式で表される。ただし、t=0,1である。
HP0(p,t,n)=RP0(n)×P((n+t×4)mod8)
HP1(p,t,n)=RP1(n)×P((n+t×4)mod8)
組み合わせ選択部33は、伝送路パラメータ算出部25にて算出されたドップラー周波数FD、マルチパス最大遅延時間τDおよびアンテナ相関ρDに基づいて、前段の伝送路算出部32で算出された配置p,パターンtに属する伝送路値HP0(p,t,n),HP1(p,t,n)の中から最も相関が高いと推測される伝送路値の組み合わせを選択する。ここで、分散パイロット信号の配置として、4OFDMシンボルに1つ,8サブキャリアに1つの間隔で配置されていることを考慮すると、隣接するパイロット位置の組み合わせは3つになる。1つ目は時間方向、つまり4OFDMシンボル離れたパイロット位置にある伝送路値との組み合わせ、2つ目は周波数方向、つまり8サブキャリア離れたパイロット位置にある伝送路値との組み合わせ、3つ目は時間,周波数,空間の3次元方向、つまり2OFDMシンボル、4サブキャリア離れたパイロット位置にある異なる送信アンテナに対する伝送路値との組み合わせである。よって、組み合わせ選択部33は、まず、次式に従って、前記3つの組み合わせについての相関係数K(0)、K(1)およびK(2)を求める。ただし、TsはOFDMシンボル時間を表す。
Figure 0005511434
組み合わせ選択部33は、次に、求めた3つの相関係数(K(0),K(1),K(2))の中から最も大きい値を探索し、最大相関係数をもつ組み合わせを選択する。そして最後に、選択した組み合わせにより、伝送路値の相互相関組み合わせを決定する。例えば、K(2)が最大の場合、時間、周波数および空間の3次元方向にある伝送路値の組み合わせを選択することになる。この場合の配置Aに対する伝送路値の相互相関組み合わせの概念を図示すると図8のようになる。組み合わせ選択が終了すると、組み合わせ選択部33は、配置A〜Dに対する伝送路値の相互相関組み合わせ(v,w)を、対応する相互相関算出部34へ出力する。たとえば、“配置A”と記載されたブロック(伝送路算出部32と相互相関算出部34の組)の相互相関算出部34に対しては、配置Aに対する(v,w)を出力する。
各相互相関算出部34は、組み合わせ選択部32から出力された、配置A〜Dに対する伝送路値の相互相関組み合わせ(v,w)に従い、該当する伝送路値の組み合わせに対して相互相関値を算出する。ここで、相互相関値の算出に使用する伝送路値は、配置A〜Dそれぞれにおいて2パターン存在する(PN割り当てパターンが2パターンある)。そのため、相互相関算出部34では、合計Np=8パターン(p=0,…,4、t=0,1)に対して相互相関値ST(p,t,m)の算出を行う。相互相関値は次式により求める。
S(p,t,m)=HP0(p,t,v)×HP0(p,t,w)*+HP1(p,t,v)×HP1(p,t,w)*
ただし、m=0,1,…,4であり、*は複素共役を示している。また、相互相関組み合わせ(v,w)は、実施の形態1で示した図9の対応表に従う。
相互相関累積部35およびフレーム位置決定部36は、実施の形態1で説明した相互相関累積部15およびフレーム位置決定部16と同様の処理を実施する。
このように、本実施の形態の受信装置は、複数のアンテナを備え、フレーム位置検出部23は、1フレーム分の各受信アンテナの受信データを用いて、時間,周波数,空間の3次元方向から伝送路相関が最も高いと推測される伝送路値同士の組み合わせを選択し、各組み合わせについての相互相関値算出し、さらに、分散パイロット配置パターンごとに累積し、累積値が最大となるパターンを、受信信号に適用されている分散パイロット配置パターンと判断することとした。これにより、従来方式よりも高精度にフレーム位置を検出できる。また、複数(Nr本)の受信アンテナ分の受信データを用いることで、算出する相互相関値の数が1本の受信アンテナのときに比べてNr倍になり、相互相関値のサンプルデータが増えるので、相互相関値の精度を向上させることができる。
実施の形態3.
つづいて、実施の形態3の受信装置について説明する。実施の形態1,2では、伝送路値の相互相関組み合わせを選択する方法として、伝送路パラメータを算出し、伝送路パラメータを用いることで最も伝送路相関が高いと推測される伝送路値同士を選択する受信装置について説明した。これに対して、本実施の形態では、伝送路パラメータを事前に想定できる伝播路環境において、予め伝送路パラメータを決定しておくことで、伝送路値の相互相関組み合わせを事前に決定し、この組み合わせに従ってフレーム同期を行う受信装置について説明する。
図15は、実施の形態3の受信装置の構成例を示す図である。図示したように、本実施の形態の受信装置は、実施の形態2で説明した受信装置(図10参照)から伝送路パラメータ算出部25を削除し、さらに、フレーム位置検出部23をフレーム位置検出部43に置き換えたものである。本実施の形態では、実施の形態2で説明した受信装置に含まれていない構成要素であるフレーム位置検出部43の動作についてのみ説明を行う。
図16は、フレーム位置検出部43の機能ブロックの一例を示す図である。図示したように、フレーム位置検出部43は、実施の形態2で説明したフレーム位置検出部23(図11参照)から組み合わせ選択部33を削除したものである。
上述したように、本実施の形態の受信装置は、伝送路パラメータ(ドップラー周波数FD,マルチパス最大遅延時間τD,アンテナ相関ρD)を事前に想定できる伝播路環境を前提としている。そのため、フレーム位置検出部43は、相互相関を求める伝送路値の組み合わせを予め認識しており、相互相関算出部34では、伝送路算出部32から伝送路値が入力されると、予め決定されている組み合わせについての相互相関値を算出する。
なお、実施の形態2で説明した受信装置(図10参照)から伝送路パラメータ算出部25を削除する場合の例について示したが、実施の形態1で説明した受信装置(図1参照)から伝送路パラメータ算出部5を削除することも可能である。
また、伝送路パラメータ算出部を備えた構成の受信装置において、伝送路パラメータを事前に想定できる伝搬路環境にある場合には伝送路パラメータ算出部を動作させないように制御してもよい。
このように、本実施の形態においては、受信装置は、事前に想定可能な伝送路環境において動作することを前提として、相互相関値を求める伝送路値の組み合わせを固定としている。これにより、伝送路パラメータ推定のための演算量、および相互相関組み合わせを選択するための演算量を削減しつつ、従来よりもフレーム位置検出の精度を向上させることができる。さらに、実施の形態1,2よりも回路規模を削減することができる。
実施の形態4.
実施の形態4では本発明のフレーム同期を有する受信装置を、無線通信ステムに適用する一例として、漏洩同軸ケーブル(Leaky CoaXial cable、以下、LCXという)を用いた通信システムへの適用について説明する。
図17はLCX通信システムの構成例を示す図である。図示したように、本実施の形態におけるLCX通信システムは、基地局41、有線回線42、LCX43、スリット44、移動局45、送信アンテナ46および受信アンテナ47を備える。
基地局41は、移動局へ送信する信号を生成し、有線回線42を経由してLCX43へ送信する送信装置と、移動局45より送信された信号に対してLCX43から有線回線42を経由して受信し復調する受信装置を有する。
LCX43は、信号を伝送するための通信媒体であり、LCX43に複数設けられたスレット44から、基地局41にて生成された送信信号を移動局45へ放射する。さらに、移動局45から送信された信号を複数のスリット44にて受信し、受信した信号を基地局41に伝送する。
移動局45は、LCX43に設けられた複数のスリット44にて放射された基地局41からの送信信号を受信アンテナ47にて受信し、当該受信信号を復調する受信装置と、基地局41へ送信する信号を生成し、送信アンテナ46にて当該送信信号を送信する送信装置を有する。
上記LCX通信システムにおいて、スキャッタードパイロットを用いたマルチキャリア通信を行う場合、実施の形態1〜3で説明したフレーム同期装置を有する受信装置を、上記LCX通信システムにおける基地局の受信装置ならびに、移動局の受信装置に適用することが可能である。そして、上記のフレーム同期装置を有する受信装置を上記LCX通信システムに適用することにより、従来の手法を適用してフレーム同期を行う場合よりも高精度にフレーム同期を行うことが可能である。
以上のように、本発明にかかるフレーム同期装置は、マルチキャリア信号の受信装置に有用であり、特に、分散パイロット信号の配置パターンが複数ある場合において、受信信号に適用されている配置パターンを検出してフレーム同期を行うフレーム同期装置に適している。
1,21 GI除去部
2,22 FFT部
3,23,43 フレーム位置検出部
4,24 伝送路推定部
5,25 伝送路パラメータ算出部
6,26 周波数領域等化部
7,27 軟判定値生成部
8,28 誤り訂正復号部
11,31 データ抽出部
12,32 伝送路算出部
13,33 組み合わせ選択部
14,34 相互相関算出部
15,35 相互相関累積部
16,36 フレーム位置決定部
41 基地局
42 有線回線
43 漏洩同軸ケーブル(LCX)
44 スリット
45 移動局
46 送信アンテナ
47 受信アンテナ

Claims (7)

  1. 複数の信号配置パターンの中のいずれか一つのパターンに従ってパイロット信号が配置されているマルチキャリア信号の受信装置において、複数のOFDMシンボルおよびサブキャリアからなるOFDMフレームに対して適用されている信号配置パターンを判定してOFDMフレームの先頭位置を検出するフレーム同期装置であって、
    1OFDMフレームを対象として、前記複数の信号配置パターンの中のいずれか一つに対応付けられ、対応付けられた信号配置パターンが示すパイロット信号の配置位置それぞれの受信信号を用いて、当該配置位置それぞれにおける伝送路推定を行う、前記複数の信号配置パターンと同数の伝送路算出手段と、
    前記複数の伝送路算出手段の中のいずれか一つから伝送路推定結果である伝送路値を取得し、各伝送路値について、配置位置が隣接する伝送路値の中のいずれか一つとの相互相関値を算出する、前記複数の伝送路算出手段と同数の相互相関算出手段と、
    前記相互相関算出手段でそれぞれ算出された相互相関値に基づいて、1OFDMフレーム内のパイロット信号の配置位置を推測する信号配置推測手段と、
    を備え
    前記信号配置推測手段は、
    前記相互相関算出手段で算出された相互相関値の相互相関算出手段ごとの1フレーム期間にわたる累積値を算出する相互相関累積手段と、
    前記算出された累積値の中の最大値に対応する信号配置パターンを、受信信号に適用されている信号配置パターンと判断し、当該信号配置パターンに基づいてフレーム位置を検出するフレーム位置決定手段と、
    を備えることを特徴とするフレーム同期装置。
  2. 複数の信号配置パターンの中のいずれか一つのパターンに従ってパイロット信号が配置されているマルチキャリア信号の受信装置において、複数のOFDMシンボルおよびサブキャリアからなるOFDMフレームに対して適用されている信号配置パターンを判定してOFDMフレームの先頭位置を検出するフレーム同期装置であって、
    1OFDMフレームを対象として、前記複数の信号配置パターンの中のいずれか一つに対応付けられ、対応付けられた信号配置パターンが示すパイロット信号の配置位置それぞれの受信信号を用いて、当該配置位置それぞれにおける伝送路推定を行う、前記複数の信号配置パターンと同数の伝送路算出手段と、
    前記複数の伝送路算出手段の中のいずれか一つから伝送路推定結果である伝送路値を取得し、各伝送路値について、配置位置が隣接する伝送路値の中のいずれか一つとの相互相関値を算出する、前記複数の伝送路算出手段と同数の相互相関算出手段と、
    前記相互相関算出手段でそれぞれ算出された相互相関値に基づいて、1OFDMフレーム内のパイロット信号の配置位置を推測する信号配置推測手段と、
    を備え、
    前記信号配置推測手段は、
    前記相互相関算出手段で算出された相互相関値の相互相関算出手段ごとの累積値を算出する相互相関累積手段と、
    前記算出された累積値の中の最大値に対応する信号配置パターンおよびパイロット信号の割り当てパターンを、受信信号に適用されている信号配置パターン M およびパイロット信号の割り当てパターンn M と判断し、当該 M と、当該n M に対して同一サブキャリアで送信されるパイロット信号の送信間隔を掛け合わせた値と、を加算した結果に基づいてフレーム位置を検出するフレーム位置決定手段と、
    を備えることを特徴とするフレーム同期装置。
  3. 受信信号に基づき決定された所定の伝送路パラメータに基づいて、相関の最も高い伝送路値の組み合わせを選択する組み合わせ選択手段、
    をさらに備え、
    前記相互相関算出手段は、前記組み合わせ選択手段により選択された伝送路値の組み合わせについての相互相関値を算出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のフレーム同期装置。
  4. 前記伝送路パラメータとして、ドップラー周波数およびマルチパス最大遅延時間を採用する
    ことを特徴とする請求項3に記載のフレーム同期装置。
  5. MIMOシステムの受信装置を構成する場合、
    前記伝送路パラメータとして、ドップラー周波数、マルチパス最大遅延時間およびアンテナ相関を採用する
    ことを特徴とする請求項3に記載のフレーム同期装置。
  6. 前記相互相関算出手段は、予め決定されている配置位置の組み合わせに従って、相互相関値を算出する
    ことを特徴とする請求項1または2に記載のフレーム同期装置。
  7. 請求項1〜6のいずれか一つに記載のフレーム同期装置、
    を備えることを特徴とする受信装置。
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