JP5511262B2 - 情報処理システム及びプログラム - Google Patents
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Description
仮想化技術は、一つの物理計算機上に複数の論理的な計算機(仮想マシン)を生成でき、その上で異なるOS(Operating System)を複数動作させることのできる技術である。
仮想マシンサーバ統合は、この仮想化技術を利用して従来複数のサーバ上で動作させていたシステムをより少数かつ高性能なサーバに集約するものである。これにより、サーバ台数を削減することで管理コストを削減することができ、複数システムが一つの高性能なサーバを共有することで計算機資源の利用率を向上させることができる。
一般的な配置決定では、システムの負荷が考慮される。
例えば、図17のようにシステム全体で負荷を均一化するように配置するのが一般的である。
図17は、HW(物理サーバ)上に仮想マシン環境(負荷)が構築され、複数の仮想マシンが動作している様子を示している。
図17では、各HWにかかる負荷が、左より30、40、30とほぼ均一になっている。
アフィニティルールは、図18(a)のようにシステムAとシステムBを同じ物理サーバに配置するのではなく、図18(b)のようにシステムAとシステムBを異なる物理サーバに配置するという制約であり、これにより冗長化された対のシステムを同じ物理サーバに配置しないような組み合わせを算出することで、信頼性を考慮した配置が算出できる。
例えば図19(a)に示す例では運用系と待機系が物理マシン1に集中しているので、物理マシン1の障害による影響が大きいが、図19(b)のように運用系/待機系を分散させて配置することにより、障害によるシステムへの影響を最小化することができる。
(1)各ノードで動作するクラスタミドルウェアからコマンドやAPI(Application Programming Interface)経由で動作モードを取得する方法。
(2)クラスタで冗長化するサービスに割当てられる仮想IP(Internet Protocol)アドレス(フローティングIPアドレスとも呼ばれ、運用系に割当てられる)とMAC(Media Access Control)アドレスとの対応から動作モードを取得する方法。
仮想IPアドレスは、クラスタが冗長化するサービスに対して割当てるIPアドレスで、クライアントはそのIPアドレスに対して接続し、サービスを受ける。仮想IPアドレスは運用系ノードに割当てられ、運用系に障害が起きると待機系にIPアドレスを引き継ぐ。そのためクライアントは同じIPアドレスでサービスを継続して受けることができる。
各ノードのMACアドレスと仮想IPアドレスのMACアドレスを調べることで、どのノードに仮想IPアドレスが割当てられているかが分かり、それが運用系であると判断できる。
運用系/待機系といった動作モードを考慮した方法が開示されているが、その動作モードをどう判別しているかについては述べられていない。
しかし、サーバ統合によるシステムでは、仮想マシンプラットフォームを管理する側から仮想マシン上で動作する各システムで動作するアプリケーションとインターフェイスを持つことや、ネットワーク経由で接続することができず、従来技術(1)、(2)の方法では動作モードが判別できないケースがある。
計算機資源を使用して各々が主系及び従系のいずれかとして動作する複数ノードが含まれるクラスタシステムの各ノードにおける計算機資源使用量の情報を入力する情報入力部と、
各ノードが主系及び従系のいずれとして動作しているのかを判定するための基準を計算機資源使用量と関連付けて示す判定基準情報を所定の記憶領域から読み出す判定基準情報読み出し部と、
前記情報入力部により入力された各ノードの計算機資源使用量の情報と前記判定基準情報読み出し部により読み出された前記判定基準情報とに基づいて、各ノードが主系及び従系のいずれとして動作しているのかを判定する判定部とを有することを特徴とする。
本実施の形態では、冗長構成における主系や従系といった動作モード、クラスタシステムの種別(共有ディスク型、非共有ディスク型、ロードバランス型など)といった要素も考慮して配置を決定する事で、より信頼性を考慮した配置算出技術を説明する。
なお、主系という語は、高可用性クラスタシステム(HA(High Availability)クラスタシステムともいう)における運用系及び負荷分散クラスタシステム(ロードバランスクラスタシステムともいう)におけるマスタを含む。
また、従系という語は、高可用性クラスタシステムにおける待機系及び負荷分散クラスタシステムにおけるスレイブを含む。
図20のように、2つのサーバから構成される仮想マシンを利用したPaaS(Platform as a Service)のようなシステムを考える。
仮想マシンプラットフォームを提供する事業者B社、B社が提供する仮想マシンプラットフォームの上でシステムを運営するA社がいる。
物理サーバ上では、仮想マシンを管理するB社特権OS(ホストOSともいう)とA社のゲストOSが動作し、A社のゲストOSでは業務アプリケーションと2つのハードウェア間でクラスタシステムを構築するためのクラスタミドルウェアが動作している。
B社の特権OS上には、配置の最適化等を行う資源管理ツールが動作する。
また、A社システムとB社システムが動作している物理マシンが2台配置されている冗長構成となっている。
A社ゲストOS同士はLAN(Local Area Network)によって接続されている。B社特権OS同士はA社ゲストOSのLANとは別のLANによって接続されている。
このようなシステムでは、セキュリティ面からB社特権OS、A社ゲストOS、各々がネットワークアクセスや仮想マシンの機構を利用したアクセスなどをできないように隔絶するケースがある。
そのため、B社特権OSからA社ゲストOSへは一切のアクセスができず、資源管理ツールが従来方法を利用して、クラスタミドルウェアにアクセスして動作モード/クラスタ種別を判別することはできない(図20の右側のシステム構成に概要を図示)。
一方で、B社特権OSは、仮想マシンモニタからA社ゲストOSの計算機資源の使用量を取得することはできる(図20の左側のシステム構成に概要を図示)。
本実施の形態では、仮想マシンモニタから取得可能なゲストOSの計算機資源使用量を利用してゲストOSが主系及び従系のいずれで動作しているのかを判別するとともに、クラスタシステムの種別を判別する。
なお、図20では、B社特権OSがA社のクラスタミドルウェアにアクセスできないことが右側のシステム構成に図示されているが、左側のシステム構成でも同様にB社特権OSはA社のクラスタミドルウェアにアクセスできない。
また、図20では、B社特権OSが仮想マシンモニタからA社ゲストOSの計算機資源使用量を取得可能であることが左側のシステム構成に図示されているが、右側のシステム構成でも同様にB社特権OSが仮想マシンモニタからA社ゲストOSの計算機資源使用量を取得可能である。
図1の構成では、物理サーバ100、物理サーバ110があり、その上に仮想マシンモニタ200、仮想マシンモニタ210が動作する。
仮想マシンモニタ200には、仮想マシン300、仮想マシン310が動作し、仮想マシン300ではゲストOS(A)400が動作し、ゲストOS(A)400上でクラスタミドルウェア500が動作する。
仮想マシン310では特権OS450が動作し、特権OS450上で資源管理ツール550が動作する。
仮想マシンモニタ210には、仮想マシン320、仮想マシン330が動作する。
仮想マシン330ではゲストOS(B)410が動作し、ゲストOS(B)410上でクラスタミドルウェア510が動作する。
仮想マシン320では特権OS460が動作し、特権OS460上で資源管理ツール560が動作する。
ゲストOS(A)400とゲストOS(B)410はLAN900によって接続されている。特権OS450と特権OS460はLAN950によって接続され、LAN900とLAN950間のアクセスは遮断されている。
ゲストOS(A)400とゲストOS(B)410はクラスタミドルウェア500、クラスタミドルウェア510により冗長構成の対となっている。
なお、ゲストOS(A)400とクラスタミドルウェア500、ゲストOS(B)410とクラスタミドルウェア510が、クラスタシステムにおける各ノードに相当する。
なお、資源管理ツール550と資源管理ツール560を合わせたものが情報処理システムの例に相当する。
先ず、資源管理ツール560について説明する。
情報入力部562は、仮想マシン320を通じて仮想マシンモニタ210からゲストOS(B)410の計算機資源使用量の情報(以下、計算機資源使用量情報という)を入力する。計算機資源使用量情報は、例えば、CPU使用率、ディスク帯域幅、ネットワーク帯域幅の情報である。
通信部561は、情報入力部562が入力したゲストOS(B)410の計算機資源使用量情報を資源管理ツール550の通信部551に送信する。
次に、資源管理ツール550について説明する。
通信部551は、資源管理ツール560の通信部561から、ゲストOS(B)410の計算機資源使用量の情報を受信する。
情報入力部552は、仮想マシン310を通じて仮想マシンモニタ200からゲストOS(A)400の計算機資源使用量の情報を入力するとともに、通信部551からゲストOS(B)410の計算機資源使用量情報を入力する。
判定基準情報読み出し部553は、各ノードの動作モードを判定し、また、クラスタシステムの種別を判定するための基準が示される判定基準情報を物理サーバ100内の所定の記憶領域から読み出す。
判定部554は、情報入力部552からゲストOS(A)400の計算機資源使用量情報とゲストOS(B)410の計算機資源使用量情報を入力し、また、判定基準情報読み出し部553から判定基準情報を入力し、これらの情報を用いて各ノードが主系及び従系のいずれとして動作しているのかを判定するとともに、クラスタシステムの種別を判定する。
最初に、情報入力部562は、仮想マシン320を通じて仮想マシンモニタ210からゲストOS(B)410の計算機資源使用量情報を入力する(S401)。
次に、情報入力部562はゲストOS(B)410の計算機資源使用量情報を通信部561に出力し、通信部561がLAN950を通じてゲストOS(B)410の計算機資源使用量情報を通信部551に送信する(S402)。
最初に、情報入力部552は、仮想マシン310を通じて仮想マシンモニタ200からゲストOS(A)400の計算機資源使用量情報を入力する(S501)。
次に、通信部551が、通信部561から送信されたゲストOS(B)410の計算機資源使用量情報を受信し(S502)、通信部551はゲストOS(B)410の計算機資源使用量情報を情報入力部552に出力し、情報入力部552がゲストOS(A)400の計算機資源使用量情報とゲストOS(B)410の計算機資源使用量情報を判定部554に出力する。
ここでは、例えば、ゲストOS(A)400の計算機資源使用量情報とゲストOS(B)410の計算機資源使用量情報として、図10に示す計算機資源使用量情報が取得されたとする。
判定部554は、比較に際して、取得した計算機資源使用量情報に示される負荷から通常時の負荷を取り除く。通常、アプリケーションが動作していなくてもある程度の負荷がシステムには発生している。
ここでは、取得した負荷から通常時の負荷を取り除き、アプリケーションが利用している負荷を取り出す。
例えば、通常時の負荷を図11のように定義する。この負荷は、システムごとに計測し、適切な負荷を設定する必要がある。なお、通常時の負荷が計測した負荷より大きく取り除くと負数になる場合には、0とする。
次に、判定部554は、通常時の負荷を取り除いた負荷を比率化する。
まず、CPU使用率に着目し、負荷の小さい方で大きい方を割りを小数点1位を四捨五入し整数値で取得する。ディスクアクセス帯域、ネットワークアクセス帯域に関しても同様に計算し、図12のような表を得る。
次に、判定部554が、S503の比較結果と、S504で読み出された判定基準情報を用いて、クラスタシステム種別と各ノードの動作モードを判定する(S505)。
図3に示すように、判定基準情報は、判定のための条件である判定基準と、各ゲストOSの負荷の比較結果が判定基準に合致する場合のクラスタシステムのシステム種別と各ゲストOSの動作モードとが示される。
XcpuはゲストOS(X)のゲストOS(Y)に対するCPU使用率の比率値を意味し、YcpuはゲストOS(Y)のゲストOS(X)に対するCPU使用率の比率値を意味する。
XdiskはゲストOS(X)のゲストOS(Y)に対するディスクアクセス帯域の比率値を意味し、YdiskはゲストOS(Y)のゲストOS(X)に対するディスクアクセス帯域の比率値を意味する。
XnetはゲストOS(X)のゲストOS(Y)に対するネットワークアクセス帯域の比率値を意味し、YnetはゲストOS(Y)のゲストOS(X)に対するネットワークアクセス帯域の比率値を意味する。
判定部554は、S503の計算結果が、図3の判定基準情報に示される判定基準に合致するかどうかを順に判定していく。
つまり、判定部554は、S503の計算結果の値を図13、図14、図15、図16のフローに対して順次判定を行っていく。不明と検出された場合には、次のフローにより判定を実施し、全てのフローで不明と検出された場合には、最終的な判定結果を不明として出力する。
しかし、図3の2番目のレコードには合致するので、図14のS1401でYESと判定され、ゲストOS(A)400が運用系、ゲストOS(B)410が待機系と判定され(S1402)、クラスタシステムの種別は非共有ディスク型のアクティブ/スタンバイ型(非共有ディスク型高可用性クラスタシステム)と判定される(S1403)。
しかし、図3の3番目のレコードには合致するので、図15のS1501でYESと判定され、ゲストOS(A)400がマスタ、ゲストOS(B)410がスレイブと判定され(S1502)、クラスタシステムの種別は非共有ディスク型のロードバランス・マスタ/スレイブ型(非共有ディスク型負荷分散クラスタシステムのマスタスレイブ形式)と判定される(S1503)。
しかし、図3の4番目のレコードには合致するので、図16のS1601でYESと判定され、ゲストOS(A)400、ゲストOS(B)410ともにマスタと判定され(S1602)、クラスタシステムの種別は非共有ディスク型のロードバランス・マルチ/マスタ型(非共有ディスク型負荷分散クラスタシステムのマルチマスタ形式)と判定される(S1603)。
更に、本実施の形態によれば、各ノードの動作モードとともにクラスタシステムの種別を検知することができ、信頼性をより高める配置や負荷をより効率的に分散させる配置を実現することができる。
上記の基準に合致しない場合は、種別、動作モード共に不明として判別する。
図21は、本実施の形態に示すクラスタシステムのハードウェア資源の一例を示す図である。
なお、図21の構成は、あくまでもクラスタシステムのハードウェア構成の一例を示すものであり、クラスタシステムのハードウェア構成は図21に記載の構成に限らず、他の構成であってもよい。
CPU911は、バス912を介して、例えば、ROM(Read Only Memory)913、RAM(Random Access Memory)914、通信ボード915、表示装置901、キーボード902、マウス903、磁気ディスク装置920と接続され、これらのハードウェアデバイスを制御する。
更に、CPU911は、FDD904(Flexible Disk Drive)、コンパクトディスク装置905(CDD)、プリンタ装置906、スキャナ装置907と接続していてもよい。また、磁気ディスク装置920の代わりに、光ディスク装置、メモリカード(登録商標)読み書き装置などの記憶装置でもよい。
RAM914は、揮発性メモリの一例である。ROM913、FDD904、CDD905、磁気ディスク装置920の記憶媒体は、不揮発性メモリの一例である。これらは、記憶装置の一例である。
通信ボード915、キーボード902、マウス903、スキャナ装置907、FDD904などは、入力装置の一例である。
また、通信ボード915、表示装置901、プリンタ装置906などは、出力装置の一例である。
プログラム群923のプログラムには、資源管理ツール、ゲストOS、クラスタミドルウェア、アプリケーションプログラム等が含まれる。プログラム群923のプログラムは、CPU911が仮想マシンモニタ921、仮想マシン925、特権OS922を利用しながら実行する。
また、RAM914には、CPU911による処理に必要な各種データが格納される。
クラスタシステムの起動時には、ROM913のBIOSプログラム及び磁気ディスク装置920のブートプログラムが実行され、BIOSプログラム及びブートプログラムにより仮想マシンモニタ921等が起動される。
プログラムは、本実施の形態の「〜部」の手順や方法をコンピュータに実行させるものである。
「〜ファイル」や「〜データベース」は、ディスクやメモリなどの記録媒体に記憶される。ディスクやメモリなどの記憶媒体に記憶された情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、読み書き回路を介してCPU911によりメインメモリやキャッシュメモリに読み出され、抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示などのCPUの動作に用いられる。
抽出・検索・参照・比較・演算・計算・処理・編集・出力・印刷・表示のCPUの動作の間、情報やデータや信号値や変数値やパラメータは、メインメモリ、レジスタ、キャッシュメモリ、バッファメモリ等に一時的に記憶される。
また、本実施の形態で説明しているフローチャートの矢印の部分は主としてデータや信号の入出力を示し、データや信号値は、RAM914のメモリ、FDD904のフレキシブルディスク、CDD905のコンパクトディスク、磁気ディスク装置920の磁気ディスク、その他光ディスク、ミニディスク、DVD等の記録媒体に記録される。また、データや信号は、バス912や信号線やケーブルその他の伝送媒体によりオンライン伝送される。
Claims (12)
- 計算機資源を使用して各々が主系及び従系のいずれかとして動作する複数ノードが含まれるクラスタシステムの各ノードにおける計算機資源使用量の情報を入力する情報入力部と、
各ノードが主系及び従系のいずれとして動作しているのかを判定するための基準を計算機資源使用量と関連付けて示す判定基準情報を所定の記憶領域から読み出す判定基準情報読み出し部と、
前記情報入力部により入力された各ノードの計算機資源使用量の情報と前記判定基準情報読み出し部により読み出された前記判定基準情報とに基づいて、各ノードが主系及び従系のいずれとして動作しているのかを判定する判定部とを有することを特徴とする情報処理システム。 - 前記判定基準情報読み出し部は、
クラスタシステムの種別を判定するための基準を計算機資源使用量と関連付けて示す判定基準情報を読み出し、
前記判定部は、
前記情報入力部により入力された各ノードの計算機資源使用量の情報と前記判定基準情報読み出し部により読み出された前記判定基準情報とに基づいて、前記クラスタシステムの種別を判定するとともに、各ノードが主系及び従系のいずれとして動作しているのかを判定することを特徴とする請求項1に記載の情報処理システム。 - 前記判定部は、
前記クラスタシステムが、ノード間で共有ディスクを使用する共有ディスク型高可用性クラスタシステム、ノード間で共有ディスクを使用しない非共有ディスク型高可用性クラスタシステム、ノード間で共有ディスクを使用しない非共有ディスク型負荷分散クラスタシステムのマスタスレイブ形式及びノード間で共有ディスクを使用しない非共有ディスク型負荷分散クラスタシステムのマルチマスタ形式のいずれであるかを判定することを特徴とする請求項2に記載の情報処理システム。 - 前記情報入力部は、
計算機資源使用量の情報として、各ノードのCPU使用率、ディスク帯域幅及びネットワーク帯域幅の情報を入力し、
前記判定基準情報読み出し部は、
各ノードが主系及び従系のいずれとして動作しているのかを判定するための基準及びクラスタシステムの種別を判定するための基準をCPU使用率、ディスク帯域幅及びネットワーク帯域幅と関連付けて示す判定基準情報を読み出し、
前記判定部は、
各ノードのCPU使用率、ディスク帯域幅、及びネットワーク帯域幅の情報と前記判定基準情報とに基づいて、前記クラスタシステムの種別を判定するとともに、各ノードが主系及び従系のいずれとして動作しているのかを判定することを特徴とする請求項2又は3に記載の情報処理システム。 - 前記情報入力部は、
第1のノードと第2のノードが含まれるクラスタシステムについて、前記第1のノードのCPU使用率、ディスク帯域幅及びネットワーク帯域幅の情報と、前記第2のノードのCPU使用率、ディスク帯域幅及びネットワーク帯域幅の情報を入力し、
前記判定部は、
前記第1のノードのCPU使用率と前記第2のノードのCPU使用率とを比較し、前記第1のノードのディスク帯域幅と前記第2のノードのディスク帯域幅とを比較し、前記第1のノードのネットワーク帯域幅と前記第2のノードのネットワーク帯域幅とを比較し、比較結果と前記判定基準情報とに基づいて、前記クラスタシステムの種別を判定するとともに、各ノードが主系及び従系のいずれとして動作しているのかを判定することを特徴とする請求項4に記載の情報処理システム。 - 前記判定部は、
CPU使用率、ディスク帯域幅及びネットワーク帯域幅のすべてにおいて一方のノードの値が他方のノード値の2倍を超えている場合に、前記クラスタシステムを共有ディスク型高可用性クラスタシステムであると判定し、前記一方のノードが主系として動作し前記他方のノードが従系として動作していると判定することを特徴とする請求項5に記載の情報処理システム。 - 前記判定部は、
CPU使用率において一方のノードの値が他方のノード値の2倍を超えており、ディスク帯域幅において一方のノードの値と他方のノードの値が同レベルであり、ネットワーク帯域幅において一方のノードの値が他方のノードの値の約2倍である場合に、前記クラスタシステムを非共有ディスク型高可用性クラスタシステムであると判定し、前記一方のノードが主系として動作し前記他方のノードが従系として動作していると判定することを特徴とする請求項5又は6に記載の情報処理システム。 - 前記判定部は、
CPU使用率及びディスク帯域幅において一方のノードの値と他方のノードの値が同レベルであり、ネットワーク帯域幅において一方のノードの値が他方のノードの値の2倍又は3倍である場合に、前記クラスタシステムを非共有ディスク型負荷分散クラスタシステムのマスタスレイブ形式であると判定し、前記一方のノードが主系として動作し前記他方のノードが従系として動作していると判定することを特徴とする請求項5〜7のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記判定部は、
CPU使用率、ディスク帯域幅及びネットワーク帯域幅のすべてにおいて一方のノードの値と他方のノードの値が同レベルである場合に、前記クラスタシステムを非共有ディスク型負荷分散クラスタシステムのマルチマスタ形式であると判定し、前記第1のノード及び前記第2のノードの双方が主系として動作していると判定することを特徴とする請求項5〜8のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記情報入力部は、
3つ以上のノードが含まれるクラスタシステムについて、各ノードの計算機資源使用量の情報を入力し、
前記判定部は、
各ノードの計算機資源使用量が所定のレベル以上であり、各ノードの計算機資源使用量が同等レベルである場合に、前記クラスタシステムを非共有ディスク型負荷分散クラスタシステムのマルチマスタ形式であると判定し、各ノードが主系として動作していると判定することを特徴とする請求項3〜9のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 前記情報処理システムは、
複数の情報入力部を有し、
各情報入力部は、
複数の物理計算機上に構成されている複数の仮想計算機上で動作しており、
同じ物理計算機上に構成されている他の仮想計算機上で動作しているクラスタシステムのノードから、当該ノードの計算機資源使用量の情報を入力することを特徴とする請求項1〜10のいずれか一項に記載の情報処理システム。 - 計算機資源を使用して各々が主系及び従系のいずれかとして動作する複数ノードが含まれるクラスタシステムの各ノードにおける計算機資源使用量の情報を入力する情報入力処理と、
各ノードが主系及び従系のいずれとして動作しているのかを判定するための基準を計算機資源使用量と関連付けて示す判定基準情報を所定の記憶領域から読み出す判定基準情報読み出し処理と、
前記情報入力処理により入力された各ノードの計算機資源使用量の情報と前記判定基準情報読み出し処理により読み出された前記判定基準情報とに基づいて、各ノードが主系及び従系のいずれとして動作しているのかを判定する判定処理とをコンピュータに実行させることを特徴とするプログラム。
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