JP5510724B2 - インクジェット用前処理液及びインクジェット記録装置 - Google Patents

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Description

本発明は、インクジェット用前処理液及びインクジェット記録装置に関する。
インクジェットプリンタにおいて、普通紙に印字した場合の画質の低下を、普通紙の紙面上に前処理液を塗布することで、画質の低下を抑えることが既に知られている。
しかし、今までの前処理液では、画質の改善はできても、乾燥性が悪い、均一に前処理液が塗布できないことによる、色むら濃度むらが発生するという問題があった。
特許文献1の特開2009−166387号公報には、画像品質の向上の目的でカチオン性高分子物質とフッ素系ノニオン性界面活性剤及び/又はシリコン系ノニオン性界面活性剤を添加することにより、普通紙においても良好な画像品質が得られる方法が開示されている。
この技術は、フッ素系界面活性剤を用いることで、前処理液の浸透性を上げ、乾燥性を上げることで画像品質を向上させるものである。しかし、この方法では、前処理液中に気泡が発生しやすく、また、液の浸透性・濡れ性が充分でないため、乾燥性が悪く、ローラに対する濡れ性と気泡の発生による色むら・濃度むらの改善効果が充分でないという問題は解消できていない。
本発明は、上記従来技術をより改良したものに相当し、前処理液に、特定のフッ素系界面活性剤を選択、前処理液に添加したときには、予想外に、浸透性が向上し見かけ上の乾燥性が上がるとともに、ローラに対する濡れ性の改善と気泡の発生が抑えられ、前処理液が均一に塗布され、色むら・濃度ムラが抑えられることを新たに知見し、該知見に基いて完成されたものであり、前処理液を均一に塗布し、色むら・濃度ムラを抑えることを目的とする。
前記課題は、以下に示す(1)〜(7)の本発明により解決される。
(1)「少なくとも水、水溶性有機溶剤、水溶性凝集剤及び、フッ素系界面活性剤を含んでなるインクジェット用前処理液であって、該前処理液中に下記構造を有するフッ素系界面活性剤を含有することを特徴とするインクジェット用前処理液。
Figure 0005510724
(式(I)中、Rfは、CF、CFCF、(CFF、又は(CFFを表わし、式(I)中のX=1〜4、Y=1〜4で、x+Y=4又は5の数を満たす整数である。)」、
(2)「前記フッ素系界面活性剤のインクジェット用前処理液における含有量が、0.01〜10質量%であることを特徴とする前記(1)項に記載のインクジェット用前処理液」、
(3)「前記水溶性凝集剤が水溶性脂肪族有機酸化合物または、水溶性金属塩化合物である
ことを特徴とする前記(1)項または(2)項に記載のインクジェット用前処理液」、
(4)「インクジェット記録用インクで印字する前に被記録媒体の該印字域に付与されるものであり、前記インクは、水、水溶性有機溶剤、及び着色剤を含んでなることを特徴とする前記(1)項乃至(3)のいずれかに記載のインクジェット用前処理液」、
(5)「インクジェット用前処理液を被記録媒体の少なくともインク印字域に付与した後、インクジェット記録用インクを該被記録媒体に印字するインクジェット記録方法であって、前記前処理液は、少なくとも水、水溶性有機溶剤、水溶性凝集剤及び、フッ素系界面活性剤を含んでなり、下記構造を有するフッ素系界面活性剤を含有し、また、前記インクは、水、水溶性有機溶剤、及び着色剤を含んでなることを特徴とするインクジェット記録方法」
Figure 0005510724
(式(I)中、Rfは、CF、CFCF、(CFF、又は(CFFを表わし、式(I)中のX=1〜4、Y=1〜4で、x+Y=4又は5の数を満たす整数である。)
(6)「前記(1)項乃至(4)のいずれかに記載のインクジェット用前処理液を、記録媒体に塗布する塗布ローラと、該塗布ローラに対向するカウンタローラによって塗布する塗布装置」、
(7)「前記(6)項に記載の前処理液塗布装置を搭載するインクジェット記録装置」。
本発明によれば、前処理液に特定のフッ素系界面活性剤を添加しても、色むら・濃度むらが発生せず、また高い浸透性を有することで見かけ上の乾燥性も良好にすることができる。特に気泡の発生を抑えられ、ローラに対する濡れ性も良好なので、均一に紙面上に塗布できる効果が齎される。
すなわち、前処理液中に下記化学構造式(I)のフッ素系界面活性剤を1種類以上含有することで、従来の前処理液に比べ、表面張力が低く、普通紙に浸透しやすくなり乾燥性が向上するとともに、下記構造式(I)のフッ素系界面活性剤は添加しても気泡の発生が起こりにくく、液中に気泡が存在せず、ローラに対する濡れ性も良好なので、ローラ塗布を行なっても前処理液の偏在がなく均一に塗布することができる。
Figure 0005510724
(式(I)中、Rfは、CF、CFCF、(CFF、又は(CFFを表わし、式(I)中のX=1〜4、Y=1〜4で、x+Y=4又は5の数を満たす整数である。)
本発明の前処理液塗布装置を内包するラインヘッド印字装置の1例内部構造を示す概略図である。
[上記式(I)のフッ素系界面活性剤]
以下、本発明について、詳細かつ具体的に説明する。
上記式(I)のフッ素系界面活性剤の主なる役割は、前処理液の表面張力を低下させて、前処理液の浸透性を高めて被記録媒体(典型的には紙)へ吸収されやすくし、乾燥性を上げることにある。ローラに対する濡れ性が上がるので、均一にローラに濡れ広がる。また、低起泡性であるため、気泡の発生を抑え、液塗布の均一性を確保する。
このフッ素系界面活性剤の添加量は、前処理液の表面張力を低下させ、液の着弾後速やかに浸透し、見かけ上の乾燥性をあげるため、一般的に0.01%〜10%未満(より好ましくは0.1〜0.5%未満)である。またこの範囲の添加量により、ローラに対する濡れ性を上げ、濡れ広がりが良好になり、ローラに均一に塗布できるようになる。(0.01%未満では、表面張力低下に効果が得られず、10%以上では、効果が頭打ちになる上に、粘度などの前処理液物性に悪影響が出ることがある。)
上記式(I)のフッ素系界面活性剤は、例えばOMNOVA社製の商品名PF7002等、市販品として、入手することができる。
[水溶性有機溶剤]
前処理液用液体媒体としては、水又は水と水溶性有機溶媒との混媒が好ましく用いられる。本発明の好ましい態様において、前処理液に使用できる水溶性溶剤とは、いわゆる水溶性有機溶剤である。
水溶性有機溶媒はその主なる役割から、乾燥により射出ヘッドのノズルが詰まるのを防止するための湿潤剤、及び、前処理液と被記録媒体との濡れ性を向上させ、浸透速度を調整するための浸透剤、の2つに分類することができるが、湿潤剤は、浸透性を兼備(逆に浸透剤は湿潤性を兼備)するものも多くあり、かつ、これらは、凝集剤の前処理液中への溶解性促進作用を有するものもある。
湿潤剤としては、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、1,3−プロパンジオール、2−メチル−1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−へキサンジオール、グリセリン、1,2,6−へキサントリオール、2−エチル−1,3−ヘキサンジオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、トリエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエ−テル額;N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノ−ル等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ−ブチロラクトン等を挙げることができ、また、浸透剤としては、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノアリルエーテル、ジエチレングリコールモノフェニルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールクロロフェニルエーテル等の多価アルコールのアルキル及びアリールエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレンブロック共重合体等のノニオン系界面活性剤、フッ素系界面活性剤、エタノール、2−プロパノール等の低級アルコール類、特にジエチレングリコールモノブチルエーテルが好ましい。
また、これら水溶性有機溶剤の配合量は10〜50wt%であり、複数混合して使用してもよい。
また、これらに限定されるものではない。
[併用可能な他の水溶性有機溶剤]
本発明の前処理液は、上記水溶性有機溶剤以外にも、必要に応じてその他の水溶性有機溶剤を併用することもできる。前記その他の水溶性有機溶剤としては、例えば、糖類が好ましい。前記糖類としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖類及び四糖類を含む)、多糖類、又はこれらの誘導体などが挙げられる。これらの中でも、グルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、マルトトリオース、などが好適である。ここで、前記多糖類とは、広義の糖を意味し、α−シクロデキストリン、セルロースなど自然界に広く存在する物質を含む意味に用いることができる。
前記糖類の誘導体としては、前記糖類の還元糖(例えば、糖アルコール(ただし、一般式:HOCH(CHOH)CHOH(ここで、nは2〜5の整数を表す)で表わされる。)、酸化糖(例えば、アルドン酸、ウロン酸など)、アミノ酸、チオ酸などが挙げられる。これらの中でも、糖アルコールが特に好ましい。該糖アルコールとしては、例えば、マルチトール、ソルビット、などが挙げられる。
前記糖類の含有量は、前処理液に対し0.1〜40質量%が好ましく、0.5〜30質量%がより好ましい。
[水溶性凝集剤]
本発明における水溶性凝集剤としては、多価アニオン性物質と、カチオン性物質の組合せを用いることができるが、これらのうち、水溶性脂肪族有機化合物、及び水溶性多価金属塩の組合せを好ましく用いることができる。本発明における水溶性凝集剤の主たる役割は、画質の向上にある。すなわち、紙面上でインクと接触することで、インク、特にインク中の着色料を凝集させ、画像濃度・にじみなどの画質を向上させる機能を有する。
該アニオン性物質としては、カルボキシル基含有材料、フエノール性ヒドロキシル基含有材料、スルホン基含有材料、ホスホニル基含有材料等が挙げられるが、このうち、フマル酸共重合体やマレイン酸共重合体、或いはアルギン酸のような天然物由来のカルボキシル基含有材料を好ましく用いることができる。例えば酒石酸、クエン酸、アスコルビン酸、乳酸、酪酸、コハク酸のようなカルボキシル基含有材料、また、水溶性樹脂としてのアセトアセチル変性ポリビニルアルコールまたはカルボキシル変性ポリビニルアルコールのようなカルボキシル基含有材料は好ましく用いられる。
また前記水溶性多価金属塩としては、2価以上の多価金属イオンとこれらの多価金属イオンに結合する陰イオンとから構成され、水に可溶なものである。具体例としては、Ca++、Cu++、Ni++、Mg++、Zn++、およびBa++。その他に、Al+++ 、Fe+++ 、およびCr+++ をも使用することができる。これら陽イオンと結合する代表的かつ好ましい陰イオンには、Cl- 、NO3 - 、I- 、Br- 、ClO3 - 、およびCH3 COO- などが挙げられる。
これら凝集剤の添加量は、前処理液全体の0.1〜30質量%が好ましく、さらに好ましくは1〜20質量%である。30質量%より多い場合は脂肪族系有機酸塩化合物が充分に溶解せずに析出することがあり、0.1質量%より少ない場合は、画像品質の向上効果が弱くなる場合があるためである。
[他の添加剤]
(保湿性維持剤)
本発明の前処理液には、尿素類又はアルキルグリシンを所望に応じて含有させることができる。前記尿素類としては、例えば、尿素、チオ尿素、エチレン尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、等が挙げられる。また、前記アルキルグリシンとしては、例えば、N−メチルグリシン、N,N−ジメチルグリシン、N−エチルグリシン、等が挙げられる。これら尿素類及びアルキルグリシンは、基本的にどちらも水系前処理液において、優れた保湿性を維持(保存安定性に向上につながる)させ、インクジェットプリンタの記録ヘッドにより前処理液を付与する場合、ヘッドの吐出安定性、耐目詰まり性に優れた効果を発揮する。また、前処理液の粘度調整、表面張力の調整に幅広く対応でき、耐目詰まり性に優れることにより、ヘッドの目詰まりを防ぎ、舞処理液の付与において、前処理液滴の飛行曲がりなど吐出不良を防止できる。
前記尿素類又はアルキルグリシンの前処理液への添加量は、一般的に0.5〜50質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましい。前記添加量が上記質量%未満であると、所望のインクジェットプリンタ記録ヘッドの要求特性を満たすことができないことがあり、上記質量%を超えると、増粘を引き起こし、前処理液の保存安定性に対して悪影響及び前処理液の吐出不良につながってしまうことがある。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、必要に応じて適宜選択することができ、例えば、pH調整剤、防腐防黴剤、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、などが挙げられる。
(防腐防黴剤)
前記防腐防黴剤としては、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、等が挙げられる。
(pH調整剤)
前記pH調整剤としては、調合される前処理液に悪影響をおよぼさずにpHを7以上に調整できるものであれば特に制限はなく、目的に応じて任意の物質を使用することができる。該pH調製剤としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物;水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、等が挙げられる。
(防錆剤)
前記防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト、等が挙げられる。
(酸化防止剤)
前記酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、りん系酸化防止剤、などが挙げられる。
前記フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)としては、例えば、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]2,4,8,10−テトライキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス[メチレン−3−(3',5'−ジ−tert−ブチル−4'−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、などが挙げられる。
前記アミン系酸化防止剤としては、例えば、フェニル−β−ナフチルアミン、α−ナフチルアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、フェノチアジン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチル−フェノール、ブチルヒドロキシアニソール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、テトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ジヒドロキフェニル)プロピオネート]メタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、等が挙げられる。
前記硫黄系酸化防止剤としては、例えば、ジラウリル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ジミリスチル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリルβ,β’−チオジプロピオネート、2−メルカプトベンゾイミダゾール、ジラウリルサルファイド等が挙げられる。
前記リン系酸化防止剤としては、トリフェニルフォスファイト、オクタデシルフォスファイト、トリイソデシルフォスファイト、トリラウリルトリチオフォスファイト、トリノニルフェニルフォスファイト、等が挙げられる。
(紫外線吸収剤)
前記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤、などが挙げられる。
前記ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、等が挙げられる。
前記ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2'−ヒドロキシ−5'−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−5'−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−4'−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2'−ヒドロキシ−3'−tert−ブチル−5'−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、等が挙げられる。
前記サリチレート系紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルサリチレート、p−tert−ブチルフェニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレート、等が挙げられる。
前記シアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、例えば、エチル−2−シアノ−3,3'−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、ブチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、等が挙げられる。
前記ニッケル錯塩系紫外線吸収剤としては、例えば、ニッケルビス(オクチルフェニル)サルファイド、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−n−ブチルアミンニッケル(II)、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−2−エチルヘキシルアミンニッケル(II)、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)トリエタノールアミンニッケル(II)、等が挙げられる。
[前処理液の調製法]
本発明の前処理液は、上記成分、更に必要に応じてその他の成分を水性媒体中に分散又は溶解し、更に必要に応じて攪拌混合して製造する。前記分散は、例えば、サンドミル、ホモジナイザー、ボールミル、ペイントシャイカー、超音波分散機等により行うことができ、攪拌混合は通常の攪拌羽を用いた攪拌機、マグネチックスターラー、高速の分散機等で行うことができる。
[インクジェット記録用インク]
本発明の前処理液は、インクジェット記録用インクで印字する前に被記録媒体の該印字域に付与されるものであるが、前記インクは、常法にしたがって、水、水溶性有機溶剤、界面活性剤(アニオン系、ノニオン系、両性等)及び着色剤を含み、所望により、さらに顔料分散剤、樹脂微粒子、及び他の添加剤を含んでなるものである。
前記アニオン界面活性剤としては、例えば、アルキルアリル、アルキルナフタレンスルホン酸塩、アルキルリン酸塩、アルキル硫酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキルエーテル硫酸塩、アルキルスルホコハク酸塩、アルキルエステル硫酸塩、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキルジフェニルエーテルジスルホン酸塩、アルキルアリールエーテルリン酸塩、アルキルアリールエーテル硫酸塩、アルキルアリールエーテルエステル硫酸塩、オレフィンスルホン酸塩、アルカンオレフィンスルホン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリン酸塩、ポリオキシエチレンアルキルエーテル硫酸エステル塩、エーテルカルボキシレート、スルホコハク酸塩、α−スルホ脂肪酸エステル、脂肪酸塩、高級脂肪酸とアミノ酸の縮合物、ナフテン酸塩等が挙げられる。
前記ノニオン系界面活性剤としては、例えば、ポリオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルアリルエーテル、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシエチレングリコールエステル、ポリオキシエチレン脂肪酸アミド、ポリオキシエチレン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレングリコール、グリセリンエステル、ソルビタンエステル、ショ糖エステル、グリセリンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ソルビタンエステルのポリオキシエチレンエーテル、ソルビトールエステルのポリオキシエチレンエーテル、脂肪酸アルカノールアミド、アミンオキシド、ポリオキシエチレンアルキルアミン、グリセリン脂肪酸エステル、ソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステル、アルキル(ポリ)グリコキシド等が挙げられる。
前記両性界面活性剤としては、イミダゾリニウムベタイン等のイミダゾリン誘導体、ジメチルアルキルラウリルベタイン、アルキルグリシン、アルキルジ(アミノエチル)グリシン等が挙げられる。
前記アセチレングリコール系界面活性剤としては、例えば、2,4,7,9−テトラメチル−5−デシン−4,7−ジオール、3,6−ジメチル−4−オクチン−3,6−ジオール、3,5−ジメチル−1−ヘキシン−3−オールなどのアセチレングリコール系(例えば、エアープロダクツ社(米国)のサーフィノール104、82、465、485あるいはTGなど)などが挙げられる。
なお、前記界面活性剤の添加量は、本発明の目的及び効果を失わせない範囲で適宣調整することができる。
[着色剤]
本発明は、前記のように、インクがブラックインクとカラーインクからなるインクジェット記録用インクセットを包含するが、前記着色剤としては、顔料、染料、及び着色微粒子の少なくともいずれかを用いることができる。
前記着色微粒子としては、色材を含有させたポリマー微粒子の水分散物が好適に用いられる。
ここで、前記「色材を含有させた」とは、ポリマー微粒子中に色材を封入した状態及びポリマー微粒子の表面に色材を吸着させた状態の何れか又は双方を意味する。この場合、本発明の記録用インクに配合される色材はすべてポリマー微粒子に封入又は吸着されている必要はなく、本発明の効果が損なわれない範囲において、該色材がエマルジョン中に分散していてもよい。前記色材としては、水不溶性又は水難溶性であって、前記ポリマーによって吸着され得る色材であれば特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができる。
前記色材を含有させたポリマー微粒子(着色微粒子)の平均粒径は、インク中において0.16μm以下が好ましい。
前記着色微粒子の含有量は、前記記録用インク中において固形分で8〜20質量%が好ましく、8〜12質量%がより好ましい。
前記着色剤としては、例えば、水溶性染料、油溶性染料、分散染料等の染料、顔料等が挙げられる。良好な吸着・封入性の観点から油溶性染料及び分散染料が好ましいが、得られる画像の耐光性からは顔料が好ましく用いられる。
なお、前記各染料は、ポリマー微粒子に効率的に含浸される観点から、有機溶剤、例えば、ケトン系溶剤に2g/リットル以上溶解することが好ましく、20〜600g/リットル溶解することがより好ましい。
前記水溶性染料としては、カラーインデックスにおいて酸性染料、直接性染料、塩基性染料、反応性染料、食用染料に分類される染料であり、好ましくは耐水、耐光性が優れたものが用いられる。
前記酸性染料及び食用染料としては、例えば、C.I.アシッドイエロー 17,23,42,44,79,142;C.I.アシッドレッド 1,8,13,14,18,26,27,35,37,42,52,82,87,89,92,97,106,111,114,115,134,186,249,254,289;C.I.アシッドブルー 9,29,45,92,249;C.I.アシッドブラック 1,2,7,24,26,94;C.I.フードイエロー 3,4;C.I.フードレッド 7,9,14;C.I.フードブラック 1,2などが挙げられる。
前記直接性染料としては、例えば、C.I.ダイレクトイエロー 1,12,24,26,33,44,50,86,120,132,142,144;C.I.ダイレクトレッド 1,4,9,13,17,20,28,31,39,80,81,83,89,225,227;C.I.ダイレクトオレンジ 26,29,62,102;C.I.ダイレクトブルー 1,2,6,15,22,25,71,76,79,86,87,90,98,163,165,199,202;C.I.ダイレクトブラック 19,22,32,38,51,56,71,74,75,77,154,168,171などが挙げられる。
前記塩基性染料としては、例えば、C.I.ベーシックイエロー 1,2,11,13,14,15,19,21,23,24,25,28,29,32,36,40,41,45,49,51,53,63,64,65,67,70,73,77,87,91;C.I.ベーシックレッド 2,12,13,14,15,18,22,23,24,27,29,35,36,38,39,46,49,51,52,54,59,68,69,70,73,78,82,102,104,109,112;C.I.ベーシックブルー 1,3,5,7,9,21,22,26,35,41,45,47,54,62,65,66,67,69,75,77,78,89,92,93,105,117,120,122,124,129,137,141,147,155;C.I.ベーシックブラック 2,8などが挙げられる。
前記反応性染料としては、例えば、C.I.リアクティブブラック 3,4,7,11,12,17;C.I.リアクティブイエロー 1,5,11,13,14,20,21,22,25,40,47,51,55,65,67;C.I.リアクティブレッド 1,14,17,25,26,32,37,44,46,55,60,66,74,79,96,97;C.I.リアクティブブルー 1,2,7,14,15,23,32,35,38,41,63,80,95などが挙げられる。
前記顔料としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、無機顔料、有機顔料のいずれであってもよい。
前記無機顔料としては、例えば、酸化チタン、酸化鉄、炭酸カルシウム、硫酸バリウム、水酸化アルミニウム、バリウムイエロー、カドミウムレッド、クロムイエロー、カーボンブラック、などが挙げられる。これらの中でも、カーボンブラックなどが好ましい。なお、前記カーボンブラックとしては、例えば、コンタクト法、ファーネス法、サーマル法などの公知の方法によって製造されたものが挙げられる。
前記有機顔料としては、例えば、アゾ顔料、多環式顔料、染料キレート、ニトロ顔料、ニトロソ顔料、アニリンブラック、などが挙げられる。これらの中でも、アゾ顔料、多環式顔料などがより好ましい。なお、前記アゾ顔料としては、例えば、アゾレーキ、不溶性アゾ顔料、縮合アゾ顔料、キレートアゾ顔料、などが挙げられる。
前記多環式顔料としては、例えば、フタロシアニン顔料、ぺリレン顔料、ぺリノン顔料、アントラキノン顔料、キナクリドン顔料、ジオキサジン顔料、インジゴ顔料、チオインジゴ顔料、イソインドリノン顔料、キノフラロン顔料、などが挙げられる。前記染料キレートとしては、例えば、塩基性染料型キレート、酸性染料型キレート、などが挙げられる。
前記顔料の色としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができ、例えば、黒色用のもの、カラー用のもの、などが挙げられる。これらは、1種単独で使用してもよいし、2種以上を併用してもよい。
前記黒色用のものとしては、例えば、ファーネスブラック、ランプブラック、アセチレンブラック、チャンネルブラック等のカーボンブラック(C.I.ピグメントブラック7)類、銅、鉄(C.I.ピグメントブラック11)、酸化チタン等の金属類、アニリンブラック(C.I.ピグメントブラック1)等の有機顔料、などが挙げられる。
前記カラー用のものとしては、黄色インク用では、例えば、C.I.ピグメントイエロー1(ファストイエローG)、3、12(ジスアゾイエローAAA)、13、14、17、23、24、34、35、37、42(黄色酸化鉄)、53、55、74、81、83(ジスアゾイエローHR)、95、97、98、100、101、104、108、109、110、117、120、128、138、150、153、などが挙げられる。
マゼンタ用では、例えば、C.I.ピグメントレッド1、2、3、5、17、22(ブリリアントファーストスカーレット)、23、31、38、48:2(パーマネントレッド2B(Ba))、48:2(パーマネントレッド2B (Ca))、48:3(パーマネントレッド2B(Sr))、48:4(パーマネントレッド2B(Mn))、49:1、52:2、53:1、57:1(ブリリアントカーミン6B)、60:1、63:1、63:2、64:1、81(ローダミン6Gレーキ)、83、88、92、101(べんがら)、104、105、106、108(カドミウムレッド)、112、114、122(ジメチルキナクリドン)、123、146、149、166、168、170、172、177、178、179、185、190、193、209、219、などが挙げられる。
シアン用では、例えば、C.I.ピグメントブルー1、2、15(銅フタロシアニンブルーR)、15:1、15:2、15:3(フタロシアニンブルーG)、15:4、15:6(フタロシアニンブルーE)、16、17:1、56、60、63等が挙げられる。
また、中間色としてはレッド、グリーン、ブルー用として、C.I.ピグメントレッド177、194、224、C.I.ピグメントオレンジ43、C.I.ピグメントバイオレット3,19,23,37、C.I.ピグメントグリーン7,36などが挙げられる。
また、前記顔料としては、少なくとも1種の親水性基が顔料の表面に直接若しくは他の原子団を介して結合した分散剤を使用することなく安定に分散させることができる自己分散型カラー顔料が好適に用いられる。その結果、従来のインクのように、顔料を分散させるための分散剤が不要となる。前記自己分散型顔料としては、イオン性を有するものが好ましく、アニオン性に帯電したものやカチオン性に帯電したものが好適である。
前記アニオン性親水性基としては、例えば、−COOM、−SOM、−POHM、−PO、−SONH、−SONHCOR(ただし、式中のMは、水素原子、アルカリ金属、アンモニウム又は有機アンモニウムを表わす。Rは、炭素原子数1〜12のアルキル基、置換基を有してもよいフェニル基又は置換基を有してもよいナフチル基を表わす。)等が挙げられる。これらの中でも、−COOM、−SOMがカラー顔料表面に結合されたものを用いることが好ましい。
また、前記親水性基中における「M」は、アルカリ金属としては、例えば、リチウム、ナトリウム、カリウム、等が挙げられる。前記有機アンモニウムとしては、例えば、モノ乃至トリメチルアンモニウム、モノ乃至トリエチルアンモニウム、モノ乃至トリメタノールアンモニウムが挙げられる。前記アニオン性に帯電したカラー顔料を得る方法としては、カラー顔料表面に−COONaを導入する方法として、例えば、カラー顔料を次亜塩素酸ソーダで酸化処理する方法、スルホン化による方法、ジアゾニウム塩を反応させる方法が挙げられる。
前記カチオン性親水性基としては、例えば、第4級アンモニウム基が好ましく、これらのいずれかが顔料表面に結合されたものが色材として好適である。
前記親水基が結合されたカチオン性の自己分散型カーボンブラックを製造する方法としては、例えば、N−エチルピリジル基を結合させる方法として、カーボンブラックを3−アミノ−N−エチルピリジウムブロマイドで処理する方法が挙げられるが、勿論、本発明はこれらに限定されない。
本発明においては、前記親水性基が、他の原子団を介してカーボンブラックの表面に結合されていてもよい。他の原子団としては、例えば、炭素原子数1〜12のアルキル基、置換基を有してもよいフェニル基又は置換基を有してもよいナフチル基が挙げられる。上記した親水性基が他の原子団を介してカーボンブラックの表面に結合する場合の具体例としては、例えば、−CCOOM(ただし、Mはアルカリ金属、第4級アンモニウムを表わす)、−PhSOM(ただし、Phはフェニル基、Mはアルカリ金属、第4級アンモニウムを表わす)、−C10NH+等が挙げられるが、勿論、本発明はこれらに限定されない。
本発明においては、顔料分散剤を用いた顔料分散液を用いることもできる。
前記顔料分散剤としては、前記親水性高分子として、天然系では、アラビアガム、トラガンガム、グーアガム、カラヤガム、ローカストビーンガム、アラビノガラクトン、ペクチン、クインスシードデンプン等の植物性高分子、アルギン酸、カラギーナン、寒天等の海藻系高分子、ゼラチン、カゼイン、アルブミン、コラーゲン等の動物系高分子、キサンテンガム、デキストラン等の微生物系高分子などが挙げられる。半合成系では、メチルセルロース、エチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース等の繊維素系高分子、デンプングリコール酸ナトリウム、デンプンリン酸エステルナトリウム等のデンプン系高分子、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル等の海藻系高分子などが挙げられる。純合成系では、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、ポリビニルメチルエーテル等のビニル系高分子、非架橋ポリアクリルアミド、ポリアクリル酸又はそのアルカリ金属塩、水溶性スチレンアクリル樹脂等のアクリル系樹脂、水溶性スチレンマレイン酸樹脂、水溶性ビニルナフタレンアクリル樹脂、水溶性ビニルナフタレンマレイン酸樹脂、ポリビニルピロリドン、ポリビニルアルコール、β−ナフタレンスルホン酸ホルマリン縮合物のアルカリ金属塩、四級アンモニウムやアミノ基等のカチオン性官能基の塩を側鎖に有する高分子化合物、セラック等の天然高分子化合物等が挙げられる。これらの中でも、アクリル酸、メタクリル酸、スチレンアクリル酸のホモポリマーや他の親水基を有するモノマーの共重合体からなるようなカルボン酸基を導入したものが高分子分散剤として特に好ましい。
これらの共重合体は、その重量平均分子量が3,000〜50,000が好ましく、5,000〜30,000がより好ましく、7,000〜15,000が更に好ましい。
前記顔料と前記分散剤との混合質量比としては1:0.06〜1:3の範囲が好ましく、1:0.125〜1:3の範囲がより好ましい。
(樹脂微粒子)
本発明においては、樹脂微粒子を用いることもできる。
前記樹脂微粒子としては、特に制限はなく、目的に応じて適宜選択することができるが、例えば、アクリル系モノマーとシラン化合物とを乳化剤存在下で重合して得られるシリコーン変性アクリル樹脂が好適に挙げられる。
前記着色剤としての顔料の前記記録用インクにおける添加量は、0.5〜25質量%が好ましく、2〜15質量%がより好ましい。一般的に、顔料濃度が高くなると画像濃度が上がり画質が向上するが、定着性や吐出安定性、目詰まり等の信頼性に対しては悪影響が出易くなる。しかし、本発明では顔料の添加量が多くなっても、吐出安定性、目詰まり等の信頼性を維持した上で定着性を確保することができる。
[水溶性有機溶剤]
本発明の記録用インクは、水及び水溶性有機溶媒を、液媒体として使用するものであるが、インクを所望の物性にするため、インクの乾燥を防止するために、また、本発明の記録用インクの溶解安定性を向上するため等の目的で、つぎのような水溶性有機溶剤を使用することができる。該水溶性有機溶剤としては、例えば、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、ポリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、1,3−プルパンジオール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、テトラエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、チオジグリコール、グリセリン、1,2,6−ヘキサントリオール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,3−ブタントリオール、ペトリオール等の多価アルコール類;エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチレングリコールモノメチルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、テトラエチレングリコールモノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエーテル等の多価アルコールアルキルエーテル類、エチレングリコールモノフェニルエーテル、エチレングリコールモノベンジルエーテル等の多価アルコールアリールエーテル類;N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドン、2−ピロリドン、1,3−ジメチルイミダゾリジノン、ε−カプロラクタム等の含窒素複素環化合物;ホルムアミド、N−メチルホルムアミド、ホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド等のアミド類;モノエタノ−ルアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、モノエチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン等のアミン類、ジメチルスルホキシド、スルホラン、チオジエタノール等の含硫黄化合物類、プロピレンカーボネート、炭酸エチレン、γ−ブチロラクトン等が挙げられる。これらの溶媒は、水とともに単独もしくは、複数混合して用いられる。
これらの中でも、グリセリン、エチレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、1,3−ブタンジオール、2,3−ブタンジオール、1,4−ブタンジオール、3−メチル−1,3−ブタンジオール、1,5−ペンタンジオール、テトラエチレングリコール、1,6−ヘキサンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオール、ポリエチレングリコール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,6−ヘキサントリオール、チオジグリコール、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−ヒドロキシエチル−2−ピロリドンが好ましく、3−メチル−1,3−ブタンジオール、2−メチル−2,4−ペンタンジオール、1,3−ブタンジオール、3−メチル−1,5−ペンタンジオールが特に好ましい。
前記水溶性有機溶剤の前記記録用インク中における含有量は、10〜50質量%が好ましく、20〜40質量%がより好ましい。
[併用可能な他の水溶性有機溶剤]
本発明の記録用インクは、上記水溶性有機溶剤以外にも、必要に応じてその他の水溶性有機溶剤を併用することもできる。前記その他の水溶性有機溶剤としては、例えば、糖類が好ましい。前記糖類としては、単糖類、二糖類、オリゴ糖類(三糖類及び四糖類を含む)、多糖類、又はこれらの誘導体などが挙げられる。これらの中でも、グルコース、マンノース、フルクトース、リボース、キシロース、アラビノース、ガラクトース、マルトース、セロビオース、ラクトース、スクロース、トレハロース、マルトトリオース、などが好適である。ここで、前記多糖類とは、広義の糖を意味し、α−シクロデキストリン、セルロースなど自然界に広く存在する物質を含む意味に用いることができる。
前記糖類の誘導体としては、前記糖類の還元糖(例えば、糖アルコール(ただし、一般式:HOCH(CHOH)CHOH(ここで、nは2〜5の整数を表わす)で表わされる。)、酸化糖(例えば、アルドン酸、ウロン酸など)、アミノ酸、チオ酸などが挙げられる。これらの中でも、糖アルコールが特に好ましい。該糖アルコールとしては、例えば、マルチトール、ソルビット、などが挙げられる。
前記糖類の含有量は、前記記録用インクに対し0.1〜40質量%が好ましく、0.5〜30質量%がより好ましい。
[他の添加剤]
(保湿性維持剤)
本発明の記録用インクには、尿素類又はアルキルグリシンを所望に応じて含有させることができる。前記尿素類としては、例えば、尿素、チオ尿素、エチレン尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、等が挙げられる。また、前記アルキルグリシンとしては、例えば、N−メチルグリシン、N,N−ジメチルグリシン、N−エチルグリシン、等が挙げられる。これら尿素類及びアルキルグリシンは、基本的にどちらも水系インクにおいて、優れた保湿性を維持(保存安定性に向上につながる)させ、インクジェットプリンタの記録ヘッドの吐出安定性、耐目詰まり性に優れた効果を発揮する。また、インクの粘度調整、表面張力の調整に幅広く対応でき、耐目詰まり性に優れることにより、ヘッドの目詰まりを防ぎ、インク吐出において、インク滴の飛行曲がりなど吐出不良を防止できる。
前記尿素類又はアルキルグリシンの前記インクへの添加量は、一般的に0.5〜50質量%が好ましく、1〜20質量%がより好ましい。前記添加量が上記質量%未満であると、所望のインクジェットプリンタ記録ヘッドの要求特性を満たすことができないことがあり、上記質量%を超えると、増粘を引き起こし、インクの保存安定性に対して悪影響及びインクの吐出不良につながってしまうことがある。
前記その他の成分としては、特に制限はなく、必要に応じて適宜選択することができ、例えば、pH調整剤、防腐防黴剤、防錆剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、酸素吸収剤、光安定化剤、などが挙げられる。
(防腐防黴剤)
前記防腐防黴剤としては、例えば、1,2−ベンズイソチアゾリン−3−オン、デヒドロ酢酸ナトリウム、ソルビン酸ナトリウム、2−ピリジンチオール−1−オキサイドナトリウム、安息香酸ナトリウム、ペンタクロロフェノールナトリウム、等が挙げられる。
(pH調整剤)
前記pH調整剤としては、調合されるインクに悪影響をおよぼさずにpHを7以上に調整できるものであれば特に制限はなく、目的に応じて任意の物質を使用することができる。該pH調製剤としては、例えば、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等のアミン、水酸化リチウム、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ金属元素の水酸化物;水酸化アンモニウム、第4級アンモニウム水酸化物、第4級ホスホニウム水酸化物、炭酸リチウム、炭酸ナトリウム、炭酸カリウム等のアルカリ金属の炭酸塩、等が挙げられる。
(防錆剤)
前記防錆剤としては、例えば、酸性亜硫酸塩、チオ硫酸ナトリウム、チオジグリコール酸アンモン、ジイソプロピルアンモニウムニトライト、四硝酸ペンタエリスリトール、ジシクロヘキシルアンモニウムニトライト、等が挙げられる。
(酸化防止剤)
前記酸化防止剤としては、例えば、フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)、アミン系酸化防止剤、硫黄系酸化防止剤、りん系酸化防止剤、などが挙げられる。
前記フェノール系酸化防止剤(ヒンダードフェノール系酸化防止剤を含む)としては、例えば、ブチル化ヒドロキシアニソール、2,6−ジ−tert−ブチル−4−エチルフェノール、ステアリル−β−(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシフェニル)プロピオネート、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、2,2’−メチレンビス(4−エチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、3,9−ビス[1,1−ジメチル−2−[β−(3−tert−ブチル−4−ヒドロキシ−5−メチルフェニル)プロピオニルオキシ]エチル]2,4,8,10−テトライキサスピロ[5,5]ウンデカン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、1,3,5−トリメチル−2,4,6−トリス(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ヒドロキシベンジル)ベンゼン、テトラキス[メチレン−3−(3’,5’−ジ−tert−ブチル−4’−ヒドロキシフェニル)プロピオネート]メタン、などが挙げられる。
前記アミン系酸化防止剤としては、例えば、フェニル−β−ナフチルアミン、α−ナフチルアミン、N,N’−ジ−sec−ブチル−p−フェニレンジアミン、フェノチアジン、N,N’−ジフェニル−p−フェニレンジアミン、2,6−ジ−tert−ブチル−p−クレゾール、2,6−ジ−tert−ブチルフェノール、2,4−ジメチル−6−tert−ブチル−フェノール、ブチルヒドロキシアニソール、2,2’−メチレンビス(4−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−ブチリデンビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、4,4’−チオビス(3−メチル−6−tert−ブチルフェノール)、テトラキス[メチレン−3(3,5−ジ−tert−ブチル−4−ジヒドロキフェニル)プロピオネート]メタン、1,1,3−トリス(2−メチル−4−ヒドロキシ−5−tert−ブチルフェニル)ブタン、等が挙げられる。
前記硫黄系酸化防止剤としては、例えば、ジラウリル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリルチオジプロピオネート、ラウリルステアリルチオジプロピオネート、ジミリスチル3,3’−チオジプロピオネート、ジステアリルβ,β’−チオジプロピオネート、2−メルカプトベンゾイミダゾール、ジラウリルサルファイド等が挙げられる。
前記リン系酸化防止剤としては、トリフェニルフォスファイト、オクタデシルフォスファイト、トリイソデシルフォスファイト、トリラウリルトリチオフォスファイト、トリノニルフェニルフォスファイト、等が挙げられる。
(紫外線吸収剤)
前記紫外線吸収剤としては、例えば、ベンゾフェノン系紫外線吸収剤、ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤、サリチレート系紫外線吸収剤、シアノアクリレート系紫外線吸収剤、ニッケル錯塩系紫外線吸収剤、などが挙げられる。
前記ベンゾフェノン系紫外線吸収剤としては、例えば、2−ヒドロキシ−4−n−オクトキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−n−ドデシルオキシベンゾフェノン、2,4−ジヒドロキシベンゾフェノン、2−ヒドロキシ−4−メトキシベンゾフェノン、2,2’,4,4’−テトラヒドロキシベンゾフェノン、等が挙げられる。
前記ベンゾトリアゾール系紫外線吸収剤としては、例えば、2−(2’−ヒドロキシ−5’−tert−オクチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−5’−メチルフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−4’−オクトキシフェニル)ベンゾトリアゾール、2−(2’−ヒドロキシ−3’−tert−ブチル−5’−メチルフェニル)−5−クロロベンゾトリアゾール、等が挙げられる。
前記サリチレート系紫外線吸収剤としては、例えば、フェニルサリチレート、p−tert−ブチルフェニルサリチレート、p−オクチルフェニルサリチレート、等が挙げられる。
前記シアノアクリレート系紫外線吸収剤としては、例えば、エチル−2−シアノ−3,3’−ジフェニルアクリレート、メチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、ブチル−2−シアノ−3−メチル−3−(p−メトキシフェニル)アクリレート、等が挙げられる。
前記ニッケル錯塩系紫外線吸収剤としては、例えば、ニッケルビス(オクチルフェニル)サルファイド、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−n−ブチルアミンニッケル(II)、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)−2−エチルヘキシルアミンニッケル(II)、2,2’−チオビス(4−tert−オクチルフェレート)トリエタノールアミンニッケル(II)、等が挙げられる。
[インクの調製法]
本発明の記録用インクは、少なくとも水、着色剤、式(1)の少なくとも1種のフッ素系界面活性剤、更に必要に応じてその他の成分を水性媒体中に分散又は溶解し、更に必要に応じて攪拌混合して製造する。前記分散は、例えば、サンドミル、ホモジナイザー、ボールミル、ペイントシャイカー、超音波分散機等により行なうことができ、攪拌混合は通常の攪拌羽を用いた攪拌機、マグネチックスターラー、高速の分散機等で行なうことができる。
[前処理液、インクの付与装置]
図1は、本発明の連続吐出性評価に使用した液滴付与装置の内部構造を示す概略図である。
画像記録装置(a)において、給紙トレイ(1)は圧板(2)と、記録紙(3)を給紙する給紙回転体(4)がベース(5)に取り付けられている構成である。圧板(2)はベース(5)に取り付けられた回転軸(8)を中心に回転可能で、圧板ばね(6)により、給紙回転体(4)に付勢される。
この給紙回転体(4)と対向する圧板(2)の部位には、記録紙(3)の重送を防止するため、人工皮等の摩擦係数の大きい材質からなる分離パッド(図示せず)が設けられている。また、圧板(2)と給紙回転体(4)の当接を解除する図示してないリリースカムが設けられている。
上記構成において、待機状態ではリリースカムが圧板(2)を所定位置まで押し下げている。これにより、圧板(2)と給紙回転体(4)の当接は解除される。この状態で、搬送ローラ(7)からの駆動力がギア等により給紙回転体(4)及びリリースカムに伝達されると、リリースカムが圧板(2)から離れて圧板(2)は上昇し、給紙回転体(4)と記録紙(3)が当接する。
給紙回転体(4)の回転に伴い記録紙(3)はピックアップされ給紙を開始し、図示してない分離爪によって1枚ずつ分離される。給紙回転体(4)は、搬送ガイド(9)を経由して記録紙(3)をプラテン(10)に送り込むべく回転する。
記録紙(3)は搬送ガイド(9)の間を通過し、搬送ローラ(7)まで導かれ、この搬送ローラ(7)とピンチローラ(11)とにより、プラテン(10)まで搬送される。その後、再び記録紙(3)と給紙回転体(4)との当接を解除した待機状態となって搬送ローラ(7)からの駆動力が切られる。
手差し給紙用の給紙回転体(12)は、手差しトレイ(13)上に搭載された記録紙(3)を、コンピュータの記録命令信号に従って給紙回転体(12)で給紙し、搬送ローラ(7)へ搬送するものである。
プラテン(10)まで搬送された記録紙(3)は、それ自身公知のラインヘッド(14)の下を通過する。
ここで、記録紙搬送の速度と、液滴吐出のタイミングは図示してない電気的回路で制御された信号に基づき、これにより所望の画像を形成する。
また、この例の装置においては、給紙トレイ(1)とラインヘッド(14)の間の記録紙の搬送路の途中に前処理液供給装置(20)が設けられ、前処理液供給装置(20)には、前処理液タンク(20e)の前処理液が、汲上げローラ(20a)、カウンタローラ(20b)、塗布量規制ローラ(20c)を経て供給され、記録紙である被印字メディア(3)に付与するための塗布ローラ(20d)が設けられている。
以下、本発明を、実施例により、さらに具体的に説明するが、本発明はこれら実施例に何ら限定されるものではない。
<インク調整例>
[インク調整例1]
シアン分散体 20.0%
1,3−ブタンジオール 23.0%
グリセリン 8.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ゾニールFS−300(デュポン社製ふっ素系界面活性剤) 1.0%
プロキセルLV(アベシア社製) 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
イオン交換水を加えて100%とした。
上記シアン分散体は、下記のようにして調製したものである。
特開2001−139849号公報の調製例3を参考に、まず始めに、ポリマー溶液の調製として、機械式攪拌機、温度計、窒素ガス導入管、還流管及び滴下ロートを備えた1Lフラスコ内を十分に窒素ガスで置換した後、スチレン11.2g、アクリル酸2.8g、ラウリルメタクリレート12.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート4.0g、スチレンマクロマー(東亜合成(株)製、商品名:AS−6)4.0g及びメルカプトエタノール0.4gを仕込み、65℃に昇温した。次にスチレン100.8g、アクリル酸25.2g、ラウリルメタクリレート108.0g、ポリエチレングリコールメタクリレート36.0g、ヒドロキシエチルメタクリレート60.0g、スチレンマクロマー(東亜合成(株)製、商品名:AS−6)36.0g、メルカプトエタノール3.6g、アゾビスジメチルバレロニトリル2.4g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を2.5時間かけてフラスコ内に滴下した。
滴下終了後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8g及びメチルエチルケトン18gの混合溶液を0.5時間かけてフラスコ内に滴下した。65℃で1時間熟成した後、アゾビスジメチルバレロニトリル0.8gを添加し、更に1時間熟成した。反応終了後、フラスコ内に、メチルエチルケトン364gを添加し、濃度が50%のポリマー溶液800gを得た。次にポリマー溶液の一部を乾燥し、ゲルパーミエイションクロマトグラフィー(標準:ポリスチレン、溶媒:テトラヒドロフラン)で測定したところ、重量平均分子量は15000であった。
前述で得られたポリマー溶液28g、銅フタロシアニン顔料26g、1mol/L水酸化カリウム水溶液13.6g、メチルエチルケトン20g及びイオン交換水30gを十分に攪拌した。その後、3本ロールミル((株)ノリタケカンパニー製、商品名:NR−84A)を用いて20回混練した。得られたペーストをイオン交換水200gに投入し、十分に攪拌した後、エバポレーターを用いてメチルエチルケトン及び水を留去し、固形分量が20.0wt%の青色のポリマー微粒子分散体160gを得た。
ポリマー微粒子のマイクロトラックUPAで測定した平均粒子径(D50%)は98nmであった。
[インク調整例2]
シアン分散体 20.0%
3−メチル−1,5−ペンタンジオール 10.5%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 13.0%
グリセリン 8.0%
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
ユニセーフA−LM(日本油脂社製ポリエーテル系のノニオン性界面活性剤) 2.0%
構造式(I)x=2、y=2の界面活性剤 0.5%
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
イオン交換水を加えて100%とした。
[インク調整例3]
マゼンタ分散体 20.0%
1,3−ブタンジオール 22.5%
グリセリン 9.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ゾニールFS−300 1.0%
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
イオン交換水を加えて100%とした。
上記マゼンタ分散体は、下記のようにして調製したものである。
調製例1の銅フタロシアニン顔料を顔料ピグメントレッド122に変更したほかは調製例1と同様にして赤紫色のポリマー微粒子分散体を得た。ポリマー微粒子のマイクロトラックUPAで測定した平均粒子径(D50%)は124nmであった。
[インク調整例4]
マゼンタ分散体 20.0%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 11.5%
エチレングリコール 5.0%
グリセリン 7.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
KF−640(信越シリコーン社製ポリエーテル変性シリコーンオイル) 0.5%
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
イオン交換水を加えて100%とした。
[インク調整例5]
イエロー分散体 20.0%
1,6−ヘキサンジオール 24.5%
グリセリン 8.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ゾニールFS−300 0.5%
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.3%
イオン交換水を加えて100%とした。
上記イエロー分散体は、下記のようにして調製したものである。
調製例1の銅フタロシアニン顔料を顔料ピグメントイエロー74に変更したほかは調製例1と同様にして黄色のポリマー微粒子分散体を得た。ポリマー微粒子のマイクロトラックUPAで測定した平均粒子径(D50%)は78nmであった。
[インク調整例6]
イエロー分散体 20.0%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 20.0%
1,3−ブタンジオール 8.5%
グリセリン 7.5%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
KF−640 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1−メチルアミノ−2,3−プロパンジオール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[インク調整例7]
ブラック分散体 20.0%
1,5−ペンタンジオール 22.5%
グリセリン 7.5%
2−ピロリドン 2.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
R−(OCHCH)nOH(式中のR=C12、n=9:ただしRは分岐も可)1.0%
KF−630 0.1%
プロキセルLV 0.2%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 0.5%
イオン交換水を加えて100%とした。
上記ブラック分散体は、下記のようにして調製したものである。
調製例1の銅フタロシアニン顔料をカーボンブラック(デグサ社FW100)に変更したほかは調製例1と同様にして黒色のポリマー微粒子分散体を得た。ポリマー微粒子のマイクロトラックUPAで測定した平均粒子径(D50%)は110nmであった。
[インク調整例8]
ブラック分散体 20.0%
2−メチル−2,4−ペンタンジオール 11.5%
3−メチル−1,3−ブタンジオール 13.0%
グリセリン 7.5%
2−ピロリドン 2.0%
ユニセーフA−LY(日本油脂社製) 2.0%
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
プロキセルLV 0.2%
1−メチルアミノ−2,3−プロパンジオール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
<前処理液調整例>
[前処理液調整例1]
乳酸 10.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 13.2%
1,3ブタンジオール 10.0%
グリセリン 10.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
構造式(I)の化合物(X=2・Y=2・Rf=CF CF) 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[前処理液調整例2]
乳酸 10.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 13.2%
3−メチル−1,3−ヘキサンジオール 10.0%
グリセリン 10.0%
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
構造式(I)の化合物(X=2・Y=2・Rf=CF CF) 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[前処理液調整例3]
酒石酸 10.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 8.0%
1,3ブタンジオール 10.0%
3−メチル−1,3−ヘキサンジオール 10.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
構造式(I)の化合物(X=2・Y=2・Rf=CF CF) 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[前処理液調整例4]
酒石酸 10.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 8.0%
1,3ブタンジオール 10.0%
グリセリン 10.0%
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
構造式(I)の化合物(X=2・Y=2・Rf=CF CF) 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[前処理液調整例5]
硫酸マグネシウム 10.0%
3−メチル−1,3−ヘキサンジオール 10.0%
グリセリン 10.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
構造式(I)の化合物(X=2・Y=2・Rf=CF CF) 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[前処理液調整例6]
硫酸マグネシウム 10.0%
1,3ブタンジオール 10.0%
グリセリン 10.0%
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
構造式(I)の化合物(X=2・Y=2・Rf=CF CF) 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[前処理液調整例7]
塩化カルシウム 10.0%
1,3ブタンジオール 10.0%
グリセリン 10.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
構造式(I)の化合物(X=2・Y=2・Rf=CF CF) 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[前処理液調整例8]
塩化カルシウム 10.0%
3−メチル−1,3−ヘキサンジオール 10.0%
グリセリン 10.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
構造式(I)の化合物(X=2・Y=2・Rf=CF CF) 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[前処理液調整例9]
乳酸 10.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 13.2%
1,3ブタンジオール 10.0%
グリセリン 10.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
オルフィンEXP4001(日信化学工業社製アセチレンアルコール系界面活性剤)
0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[前処理液調整例10]
酒石酸 10.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 8.0%
1,3ブタンジオール 10.0%
グリセリン 10.0%
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
ソフタノールEP7025(日本触媒社製直鎖型第2級アルコール) 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[前処理液調整例11]
酒石酸 10.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 8.0%
1,3ブタンジオール 10.0%
3−メチル−1,3−ヘキサンジオール 10.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ゾニールFS−300 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[前処理液調整例12]
酒石酸 10.0%
2−アミノ−2−エチル−1,3−プロパンジオール 8.0%
1,3ブタンジオール 10.0%
グリセリン 10.0%
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
KF−640 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[前処理液調整例13]
硫酸マグネシウム 10.0%
3−メチル−1,3−ヘキサンジオール 10.0%
グリセリン 10.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
オルフィンEXP4001 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[前処理液調整例14]
硫酸マグネシウム 10.0%
1,3ブタンジオール 10.0%
グリセリン 10.0%
2,2,4−トリメチル−1,3−ペンタンジオール 2.0%
ゾニールFS−300 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[前処理液調整例15]
塩化カルシウム 10.0%
1,3ブタンジオール 10.0%
グリセリン 10.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
ソフタノールEP−7025 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
[前処理液調整例16]
塩化カルシウム 10.0%
3−メチル−1,3−ヘキサンジオール 10.0%
グリセリン 10.0%
2−エチル−1,3−ヘキサンジオール 2.0%
KF−640 0.5%
プロキセルLV 0.2%
1,2,3−ベンゾトリアゾール 0.1%
イオン交換水を加えて100%とした。
次に、調整例1〜8のインク、前処理液調整例1〜16の前処理液を用いて、[表1]に示す組合せで、実施例1〜8及び比較例1〜8のインクセットを調製した。
Figure 0005510724
評価1<画像濃度>
プリンタ(リコー製 IPSio G707)を用いて、マイペーパー(株式会社NBS リコー製)上に印字を行ない、印刷パターンは、本発明のイエロー・マゼンタ・シアン・ブラックの各インクを64point文字「■」の記載のあるチャートを打ち出し、印字面の「■」部を反射型カラー分光測定濃度計(X−Rite社製)により測定した。印字モードはプリンタ添付のドライバで「普通紙−標準はやい」モード・カラーマッチングoffで印字した。
結果を[表2]に示す。
Figure 0005510724
評価2<画像彩度>
プリンタ(リコー製 IPSio G707)を用い、マイペーパー(株式会社NBSリコー製)上に印字を行ない、印刷パターンは、本発明のイエロー・マゼンタ・シアンの各カラーインクを100%dutyで印字した。印字条件は360dpi、ワンパス印字とした。
印字乾燥後、上記インクセットにおいて、イエロー・マゼンタ・シアンの各単色ベタ画像部において、反射型カラー分光測定濃度計(X−Rite社製)により測定し、CIEで規定されている色差表示法のL表色系の座標を求め、それぞれ各色においての彩度Cを求めた。この彩度が高いほど、発色良好なインクといえる
結果を[表3]に示す。
Figure 0005510724
評価3<色むら>
画像濃度と同様にチャートを記録用メディアに打ち出し、印字面の色むらの有無を目視で評価した。
印字モードは、プリンタ添付のドライバで「普通紙−標準はやい」モード・カラーマッチングoffで印字を行なった。
評価基準は、◎:全く問題なし・○:わずかにあるが問題なし・△:少しあり問題あり・×:問題あり
結果を[表4]に示す。
Figure 0005510724
<画像濃度評価>
実施例と比較例の水溶性凝集剤の違いがないので、大きく差はないが、構造式(I)のフッ素系界面活性剤を添加した方が、若干濃度が高い。
<彩度>
実施例と比較例で大きな差はないが、構造式(I)のフッ素系界面活性剤を添加した方が、彩度が高い傾向にある。
<色むら>
構造式(I)のフッ素系界面活性剤を添加した実施例では、総じて気泡の発生が抑えられ、また、濡れ性も良好なため、前処理液の塗布ムラが抑えられており、色むらの発生が起こっていないが、比較例の一般的なフッ素系界面活性剤では、気泡が発生し、前処理液の塗布ムラの影響で色むらが発生している。
a 画像記録装置
1 給紙トレイ
2 圧板
3 記録紙
4 給紙回転体
5 ベース
8 ベース回転軸
6 圧板ばね
7 搬送ローラ
9 搬送ガイド
10 プラテン
12 手差し給紙用の給紙回転体
14 ラインヘッド
20 前処理液供給装置
20e 前処理液タンク
20a 汲上げローラ
20b カウンタローラ
20c 塗布量規制ローラ
20d 塗布ローラ
特開2009−166387号公報

Claims (7)

  1. 少なくとも水、水溶性有機溶剤、水溶性凝集剤及び、フッ素系界面活性剤を含んでなるインクジェット用前処理液であって、該前処理液中に下記構造を有するフッ素系界面活性剤を含有することを特徴とするインクジェット用前処理液。
    Figure 0005510724
    (式(I)中、Rfは、CF、CFCF、(CFF、又は(CFFを表わし、式(I)中のX=1〜4、Y=1〜4で、x+Y=4又は5の数を満たす整数である。)」、
  2. 前記フッ素系界面活性剤のインクジェット用前処理液における含有量が、0.01〜10質量%であることを特徴とする請求項1に記載のインクジェット用前処理液。
  3. 前記水溶性凝集剤が水溶性脂肪族有機酸化合物または、水溶性金属塩化合物である
    ことを特徴とする請求項1または請求項2に記載のインクジェット用前処理液。
  4. インクジェット記録用インクで印字する前に被記録媒体の該印字域に付与されるものであり、前記インクは、水、水溶性有機溶剤、及び着色剤を含んでなることを特徴とする請求項1乃至請求項3のいずれかに記載のインクジェット用前処理液。
  5. インクジェット用前処理液を被記録媒体の少なくともインク印字域に付与した後、インクジェット記録用インクを該被記録媒体に印字するインクジェット記録方法であって、前記前処理液は、少なくとも水、水溶性有機溶剤、水溶性凝集剤及び、フッ素系界面活性剤を含んでなり、下記構造を有するフッ素系界面活性剤を含有し、また、前記インクは、水、水溶性有機溶剤、及び着色剤を含んでなることを特徴とするインクジェット記録方法。
    Figure 0005510724
    (式(I)中、Rfは、CF、CFCF、(CFF、又は(CFFを表わし、式(I)中のX=1〜4、Y=1〜4で、x+Y=4又は5の数を満たす整数である。)
  6. 請求項1乃至請求項4のいずれかに記載のインクジェット用前処理液を、記録媒体に塗布する塗布ローラと、該塗布ローラに対向するカウンタローラによって塗布する塗布装置。
  7. 請求項6項に記載の前処理液塗布装置を搭載するインクジェット記録装置。
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