JP5509933B2 - オプティカルインテグレータ、照明光学系、露光装置、およびデバイス製造方法 - Google Patents

オプティカルインテグレータ、照明光学系、露光装置、およびデバイス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、オプティカルインテグレータ、照明光学系、露光装置、およびデバイス製造方法に関する。さらに詳細には、本発明は、半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のデバイスをリソグラフィ工程で製造するのに使用される露光装置の照明光学系に用いられるオプティカルインテグレータに関するものである。
従来、半導体素子などの製造に使用される露光装置では、マスク(レチクル)上に形成された回路パターンを、投影光学系を介して感光性基板(たとえばウェハ)上に投影転写する。感光性基板にはレジストが塗布されており、投影光学系を介した投影露光によりレジストが感光し、マスクパターンに対応したレジストパターンが得られる。露光装置の解像力は、露光光の波長と投影光学系の開口数とに依存する。したがって、露光装置の解像力を向上させるには、露光光の波長を短くするとともに、投影光学系の開口数を大きくすることが必要になる。
一般に、投影光学系の開口数を所定値以上に大きくすることは光学設計の観点から困難であるため、露光光の短波長化が必要になる。そこで、半導体パターニングの次世代の露光方法(露光装置)として、EUVL(Extreme UltraViolet Lithography:極紫外リソグラフィ)の手法が注目されている。EUVL露光装置では、5〜20nm程度の波長を有するEUV(Extreme UltraViolet:極紫外線)光を用いる。露光光としてEUV光を用いる場合、使用可能な光透過性の光学材料が存在しなくなる。このため、EUVL露光装置では、反射型のオプティカルインテグレータ、反射型のマスク、および反射型の投影光学系を用いることになる。
EUVL露光装置に限らず、一般の露光装置において、照明光学系の照明瞳に形成される光強度分布(以下、「瞳強度分布」ともいう)を均一で且つ回転対称なものに形成できることが望ましい。本出願人は、反射型のオプティカルインテグレータにおける第1フライアイ光学系中の複数の第1光学要素と第2フライアイ光学系中の複数の第2光学要素との対応関係を工夫することにより、ほぼ均一で且つ回転対称な瞳強度分布を照明瞳に形成する技術を提案している(特許文献1を参照)。
米国特許出願公開第2007/0273859号明細書
特許文献1に開示されたオプティカルインテグレータは、第1フライアイ光学系中の複数の第1光学要素と第2フライアイ光学系中の複数の第2光学要素とがランダムに近い形態で光学的に対応するように構成されている。しかしながら、この従来技術にかかるオプティカルインテグレータでは、複数の第1光学要素により波面分割された複数の光束が被照射面に形成する各照野が、照明光学系の諸収差や射影(による像回転)などの影響により所望の重畳照明領域から外れて形成され、いわゆる照野の重なり誤差に起因する光量損失が発生する。
本発明は、前述の課題に鑑みてなされたものであり、光量損失を小さく抑えることのできるオプティカルインテグレータを提供することを目的とする。
前記課題を解決するために、本発明の第1形態では、光源からの光に基づいて被照射面を照明する照明光学系に用いられるオプティカルインテグレータにおいて、
前記光源と前記被照射面との間の光路中において前記被照射面と光学的に共役な位置に並列配置された複数の第1光学要素を有する第1フライアイ光学系と、
前記第1フライアイ光学系と前記被照射面との間の光路中に前記複数の第1光学要素に対応するように並列配置された複数の第2光学要素を有する第2フライアイ光学系とを備え、
前記複数の第1光学要素のうちの少なくとも1つの第1光学要素と、該少なくとも1つの第1光学要素とは異なる別の第1光学要素とは、前記照明光学系の光軸または該光軸と平行な軸廻りの姿勢が互いに異なることを特徴とするオプティカルインテグレータを提供する。
本発明の第2形態では、光源からの光に基づいて被照射面を照明する照明光学系に用いられるオプティカルインテグレータにおいて、
前記光源と前記被照射面との間の光路中において前記被照射面と光学的に共役な位置に並列配置された複数の第1光学要素を有する第1フライアイ光学系と、
前記第1フライアイ光学系と前記被照射面との間の光路中に前記複数の第1光学要素に対応するように並列配置された複数の第2光学要素を有する第2フライアイ光学系とを備え、
前記複数の第1光学要素のうちの少なくとも1つの第1光学要素と、該少なくとも1つの第1光学要素とは異なる別の第1光学要素とは、所定方向に沿った寸法が互いに異なることを特徴とするオプティカルインテグレータを提供する。
本発明の第3形態では、光源からの光に基づいて被照射面を照明する照明光学系に用いられるオプティカルインテグレータにおいて、
前記光源と前記被照射面との間の光路中において前記被照射面と光学的に共役な位置に並列配置された複数の第1光学要素を有する第1フライアイ光学系と、
前記第1フライアイ光学系と前記被照射面との間の光路中に前記複数の第1光学要素に対応するように並列配置された複数の第2光学要素を有する第2フライアイ光学系とを備え、
前記複数の第2光学要素のうちの少なくとも1つの第2光学要素は、前記複数の第2光学要素の基準的な配列面に配置され、
前記複数の第2光学要素のうちの前記少なくとも1つの第2光学要素とは異なる別の第2光学要素は、前記基準的な配列面から所要の段差をもって配置されていることを特徴とするオプティカルインテグレータを提供する。
本発明の第4形態では、光源からの光に基づいて被照射面を照明する照明光学系に用いられるオプティカルインテグレータにおいて、
前記光源と前記被照射面との間の光路中において前記被照射面と光学的に共役な位置に並列配置された複数の第1光学要素を有する第1フライアイ光学系と、
前記第1フライアイ光学系と前記被照射面との間の光路中に前記複数の第1光学要素に対応するように並列配置された複数の第2光学要素を有する第2フライアイ光学系とを備え、
前記第1フライアイ光学系のサイズ、および前記複数の第1光学要素の配列面の中心と前記複数の第2光学要素の基準的な配列面の中心との距離は、各第1光学要素および対応する第2光学要素を経た光束が前記被照射面に形成する各照明領域が所望の重畳照明領域に近づくように決定されていることを特徴とするオプティカルインテグレータを提供する。
本発明の第5形態では、光源からの光に基づいて被照射面を照明する照明光学系に用いられるオプティカルインテグレータにおいて、
前記光源と前記被照射面との間の光路中において前記被照射面と光学的に共役な位置に並列配置された複数の第1光学要素を有する第1フライアイ光学系と、
前記第1フライアイ光学系と前記被照射面との間の光路中に前記複数の第1光学要素に対応するように並列配置された複数の第2光学要素を有する第2フライアイ光学系とを備え、
前記第1フライアイ光学系のサイズD、および前記複数の第1光学要素の配列面の中心と前記複数の第2光学要素の基準的な配列面の中心との距離Kは、
0.17<D/K<1.64
の条件を満足することを特徴とするオプティカルインテグレータを提供する。
本発明の第6形態では、光源からの光に基づいて被照射面を照明する照明光学系に用いられるオプティカルインテグレータにおいて、
前記光源と前記被照射面との間の光路中において前記被照射面と光学的に共役な位置に並列配置された複数の第1光学要素を有する第1フライアイ光学系と、
前記第1フライアイ光学系と前記被照射面との間の光路中に前記複数の第1光学要素に対応するように並列配置された複数の第2光学要素を有する第2フライアイ光学系とを備え、
前記複数の第1光学要素のうちの少なくとも1つの第1光学要素と該少なくとも1つの第1光学要素とは異なる別の第1光学要素との姿勢および寸法の少なくとも一方と、前記少なくとも1つの第1光学要素および対応する第2光学要素との距離並びに前記別の第1光学要素および対応する第2光学要素との距離との少なくとも何れか1つは、前記少なくとも1つの第1光学要素および対応する第2光学要素を経た第1光束が前記被照射面に形成する第1照明領域と、前記別の第1光学要素および対応する第2光学要素を経た第2光束が前記被照射面に形成する第2照明領域との重なり誤差を小さくするように決定されていることを特徴とするオプティカルインテグレータを提供する。
本発明の第7形態では、光源からの光に基づいて被照射面を照明する照明光学系において、
第1形態、第2形態、第3形態、第4形態、第5形態または第6形態のオプティカルインテグレータを備えていることを特徴とする照明光学系を提供する。
本発明の第8形態では、所定のパターンを照明するための第7形態の照明光学系を備え、前記所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置を提供する。
本発明の第9形態では、第8形態の露光装置を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
前記所定のパターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する現像工程と、
前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する加工工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法を提供する。
本発明の一態様によれば、第1フライアイ光学系を構成する複数の第1光学要素のうちの少なくとも2つの第1光学要素を、照明光学系の光軸または該光軸と平行な軸廻りの姿勢が互いに異なるように設定する。例えば、上記少なくとも2つの第1光学要素の姿勢は、当該第1光学要素および対応する第2光学要素を経た光束が被照射面に形成する照明領域の向きが、所望の重畳照明領域の向きに近づくように決定される。その結果、本発明の一態様にかかるオプティカルインテグレータでは、複数の第1光学要素により波面分割された複数の光束が被照射面に形成する照野の重なり誤差を小さく抑えることができる。
本発明の照明光学系では、照野の重なり誤差を小さく抑えるオプティカルインテグレータを用いて、照野の重なり誤差に起因する光量損失を小さく抑えて、光効率の高い所要の照明条件で被照射面を照明することができる。また、本発明の露光装置では、光量損失を抑えて光効率の高い所要の照明条件で被照射面のパターンを照明する照明光学系を用いて、良好な照明条件の下で良好な露光を行うことにより、性能の良好なデバイスを製造することができる。
本発明の実施形態にかかる露光装置の全体構成を概略的に示す図である。 図1の光源、照明光学系および投影光学系の内部構成を概略的に示す図である。 本実施形態における1回の走査露光を概略的に説明する図である。 本実施形態におけるオプティカルインテグレータ中の第1フライアイ光学系の構成を概略的に示す図である。 本実施形態におけるオプティカルインテグレータ中の第2フライアイ光学系の構成を概略的に示す図である。 第1フライアイ光学系中の複数の第1凹面反射鏡要素を従来技術にしたがって配列したときに照明光学系の射影(による像回転または回転歪)の影響により照野の重なり誤差が発生する様子を説明する図である。 本発明の第1手法を説明する図である。 オプティカルインテグレータ中の光学要素間の倍率差により照野の重なり誤差が発生する様子を説明する図である。 本発明の第2手法を説明する図である。 本発明の第3手法を説明する図である。 逆瞳光学系としての投影光学系を備えた露光装置の構成を概略的に示す図である。 第1凹面反射鏡要素の配列面の中心と第2凹面反射鏡要素の基準的な配列面の中心との距離Kの影響について考察する図である。 図8に対応する図であって、本発明の第4手法を説明するための図である。 図13の各第1凹面反射鏡要素と、各第1凹面反射鏡要素に対応して形成される各照明領域との関係を示す図である。 第1凹面反射鏡要素のy方法寸法だけでなくx方向寸法も調整した例を示す図である。 マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例について、そのフローチャートを示す図である。
本発明の実施形態を、添付図面に基づいて説明する。図1は、本発明の実施形態にかかる露光装置の全体構成を概略的に示す図である。図2は、図1の光源、照明光学系および投影光学系の内部構成を概略的に示す図である。図1において、感光性基板であるウェハWの表面(露光面)の法線方向に沿ってZ軸を、ウェハWの表面において図1の紙面に平行な方向にY軸を、ウェハWの表面において図1の紙面に垂直な方向にX軸をそれぞれ設定している。
図1を参照すると、本実施形態の露光装置では、光源1から露光光(照明光)が供給される。光源1として、たとえばレーザプラズマ光源を用いることができる。光源1から射出された光は、波長選択フィルタ(不図示)を介して、照明光学系2に入射する。波長選択フィルタは、光源1が供給する光から、所定波長(たとえば13.4nm)のEUV光だけを選択的に透過させ、他の波長の光の透過を遮る特性を有する。波長選択フィルタを透過したEUV光3は、照明光学系2および光路偏向鏡としての平面反射鏡4を介して、転写すべきパターンが形成された反射型のマスク(レチクル)Mを照明する。
マスクMは、そのパターン面がXY平面に沿って延びるように、Y方向に沿って移動可能なマスクステージ5によって保持されている。マスクステージ5の移動は、周知の構成を有するレーザ干渉計6により計測される。照明されたマスクMのパターンからの光は、反射型の投影光学系PLを介して、感光性基板であるウェハW上にマスクパターンの像を形成する。すなわち、ウェハW上には、後述するように、たとえばY軸に関して対称な円弧状の静止露光領域(実効露光領域)が形成される。
ウェハWは、その露光面がXY平面に沿って延びるように、X方向およびY方向に沿って二次元的に移動可能なウェハステージ7によって保持されている。ウェハステージ7の移動は、周知の構成を有するレーザ干渉計8により計測される。こうして、マスクステージ5およびウェハステージ7をY方向に沿って移動させながら、すなわち投影光学系PLに対してマスクMおよびウェハWをY方向に沿って相対移動させながら走査露光(スキャン露光)を行うことにより、ウェハWの1つの矩形状のショット領域にマスクMのパターンが転写される。
このとき、投影光学系PLの投影倍率(転写倍率)が例えば1/4である場合、ウェハステージ7の移動速度をマスクステージ5の移動速度の1/4に設定して同期走査を行う。また、ウェハステージ7をX方向およびY方向に沿って二次元的にステップ移動させながら走査露光を繰り返すことにより、ウェハWの各ショット領域にマスクMのパターンが逐次転写される。
図2を参照すると、レーザプラズマ光源1は、レーザ光源11、集光レンズ12、ノズル14、楕円反射鏡15、およびダクト16を備えている。光源1では、たとえばキセノン(Xe)からなる高圧ガスがノズル14より供給され、ノズル14から噴射されたガスが気体ターゲット13を形成する。そして、レーザ光源11から発した光(非EUV光)が、集光レンズ12を介して、気体ターゲット13上に集光する。気体ターゲット13は、集光されたレーザ光によりエネルギーを得てプラズマ化し、EUV光を発する。
気体ターゲット13は、楕円反射鏡15の第1焦点に位置決めされている。したがって、レーザプラズマ光源1から放射されたEUV光は、楕円反射鏡15の第2焦点に集光する。一方、発光を終えたガスはダクト16を介して吸引されて外部へ導かれる。楕円反射鏡15の第2焦点に集光したEUV光は、凹面反射鏡17を介してほぼ平行光束となり、一対のフライアイ光学系18aおよび18bからなるオプティカルインテグレータ18に導かれる。第1フライアイ光学系18aおよび第2フライアイ光学系18bの構成および作用については後述する。
こうして、オプティカルインテグレータ18の射出面の近傍、すなわち第2フライアイ光学系18bの反射面の近傍の位置(照明瞳の位置)には、所定の形状を有する実質的な面光源(瞳強度分布)が形成される。実質的な面光源からの光は、凸面反射鏡19aと凹面反射鏡19bとにより構成されたコンデンサー光学系19を介して、照明光学系2から射出される。照明光学系2の照明瞳とは、投影光学系PLの入射瞳、または投影光学系PLの入射瞳と光学的に共役な位置である。
照明光学系2から射出された光は、平面反射鏡4により偏向された後、マスクMにほぼ平行に且つ近接して配置された視野絞り21の円弧状の開口部(光透過部)を介して、マスクM上に円弧状の照明領域を形成する。このように、光源1(11〜16)、照明光学系2(17〜19)、平面反射鏡4および視野絞り21は、照明瞳に形成された瞳強度分布からの光によりマスクM上のパターンをケーラー照明する照明系を構成している。
照明されたマスクMのパターンからの光は、投影光学系PLを介して、ウェハW上の円弧状の静止露光領域にマスクパターンの像を形成する。投影光学系PLは、マスクMのパターンの中間像を形成する第1反射結像光学系と、マスクパターンの中間像の像(マスクMのパターンの二次像)をウェハW上に形成する第2反射結像光学系とにより構成されている。第1反射結像光学系は4つの反射鏡M1〜M4により構成され、第2反射結像光学系は2つの反射鏡M5およびM6により構成されている。また、投影光学系PLはウェハ側(像側)にテレセントリックな光学系である。
図3は、本実施形態における1回の走査露光を概略的に説明する図である。図3を参照すると、本実施形態の露光装置では、投影光学系PLの円弧状の有効結像領域および有効視野に対応するように、Y軸に関して対称な円弧状の静止露光領域ERがウェハWの表面上に形成され、同じくY軸に関して対称な円弧状の照明領域がマスクMのパターン面上に形成される。この円弧状の露光領域ERは、1回の走査露光(スキャン露光)によりウェハWの矩形状の1つのショット領域SRにマスクMのパターンを転写する際に、図中実線で示す走査開始位置から図中破線で示す走査終了位置まで移動する。
図4および図5は、本実施形態におけるオプティカルインテグレータの構成を概略的に示す図である。オプティカルインテグレータ18において、第1フライアイ光学系18aは、図4に示すように、複数の第1凹面反射鏡要素(第1光学要素)18aaを備えている。複数の第1凹面反射鏡要素18aaは、照明光学系2の被照射面であるマスクMのパターン面と光学的に共役な位置に並列配置されている。第2フライアイ光学系18bは、図5に示すように、複数の第2凹面反射鏡要素(第2光学要素)18baを備えている。複数の第2凹面反射鏡要素18baは、複数の第1凹面反射鏡要素18aaとランダムに近い形態で光学的に一対一対応するように並列配置されている。
図4では、第1フライアイ光学系18aの入射面においてX方向に対応する方向にx方向を設定し、第1フライアイ光学系18aの入射面においてx方向と直交する方向にy方向を設定している。同様に、図5では、第2フライアイ光学系18bの入射面においてX方向に対応する方向にx方向を設定し、第2フライアイ光学系18bの入射面においてx方向と直交する方向にy方向を設定している。すなわち、図4および図5におけるy方向は、マスクMおよびウェハWの走査方向(Y方向)に対応している。また、図4および図5では、図面の明瞭化のために、一対のフライアイ光学系18a,18bを構成する凹面反射鏡要素18aa,18baの数を実際よりも少なく表わしている。
第1フライアイ光学系18aは、図4に示すように、円弧状の外形形状を有する第1凹面反射鏡要素18aaを縦横に配置することにより構成されている。第1凹面反射鏡要素18aaが円弧状の外形形状を有するのは、上述したように、投影光学系PLの円弧状の有効結像領域および有効視野に対応して、マスクM上に円弧状の照明領域を形成し、ひいてはウェハW上に円弧状の静止露光領域ERを形成するためである。
一方、第2フライアイ光学系18bは、図5に示すように、例えば正方形状に近い矩形状の外形形状を有する第2凹面反射鏡要素18baを縦横に配置することにより構成されている。第2凹面反射鏡要素18baが正方形状に近い矩形状の外形形状を有するのは、各第2凹面反射鏡要素18baの表面またはその近傍にほぼ円形状の小光源が形成されるからである。
第1フライアイ光学系18aの入射面の外形が円形状に近い形状になっているのは、オプティカルインテグレータ18に入射する光束(すなわち第1フライアイ光学系18aに入射する光束)の断面形状がほぼ円形状であり、照明効率を高めるためである。また、第2フライアイ光学系18bの入射面の外形が円形状に近い形状になっているのは、オプティカルインテグレータ18の射出面(すなわち第2フライアイ光学系18bの射出面)の近傍の照明瞳に形成される瞳強度分布(実質的な面光源)の外形形状がほぼ円形状であるためである。
本実施形態において、オプティカルインテグレータ18に入射した光束は、第1フライアイ光学系18a中の複数の第1凹面反射鏡要素18aaにより波面分割される。各第1凹面反射鏡要素18aaにより反射された光束は、第2フライアイ光学系18b中の対応する第2凹面反射鏡要素18baに入射する。各第2凹面反射鏡要素18baにより反射された光束は、導光光学系としてのコンデンサー光学系19を介して、マスクM上の円弧状の照明領域を重畳的に照明する。
以下、図4および図5に示す構成よりも簡素な構成を有するオプティカルインテグレータに基づいて、従来技術の不都合および本発明の各手法を説明する。図6は、第1フライアイ光学系中の複数の第1凹面反射鏡要素を従来技術にしたがって配列したときに照明光学系の射影による像回転または回転歪みの影響により照野の重なり誤差が発生する様子を説明する図である。従来技術では、図6の上側の図に示すように、円弧状の外形形状を有する一群の第1凹面反射鏡要素61aが、円弧状の辺が互いに隣り合うように基準的な姿勢でy方向(マスクMおよびウェハWの走査方向であるY方向に対応する方向)に配列される。
また、一群の第1凹面反射鏡要素61aの図中左側に隣接して、円弧状の外形形状を有する一群の第1凹面反射鏡要素61bが、円弧状の辺が互いに隣り合うように基準的な姿勢でy方向に配列される。さらに、一群の第1凹面反射鏡要素61aの図中右側に隣接して、円弧状の外形形状を有する一群の第1凹面反射鏡要素61cが、円弧状の辺が互いに隣り合うように基準的な姿勢でy方向に配列される。
図6では、簡素化されたモデルとして、各群が4つの第1凹面反射鏡要素を含む3群構成のオプティカルインテグレータを示している。なお、基準的な姿勢とは、複数の第1凹面反射鏡要素61a〜61cにより波面分割された各光束が被照射面(マスクMのパターン面、ひいてはウェハWの露光面)において重畳的に形成すべき所望の円弧状の重畳照明領域と光学的に共役な姿勢、すなわち第1凹面反射鏡要素61a〜61cの円弧状の外形形状がy軸に関して対称になるような姿勢である。
換言すれば、オプティカルインテグレータ(複数の第1凹面反射鏡要素61a〜61cを含む)とコンデンサー光学系とからなる後側光学系が無収差の理想状態であれば、第1フライアイ光学系中において従来技術にしたがって基準的な姿勢で配列された複数の第1凹面反射鏡要素61a〜61cにより波面分割された各光束は、被照射面においてほぼ完全に重なり合って所望の円弧状の重畳照明領域を形成する。しかしながら、実際には、後側光学系の諸収差、とりわけ射影による像回転または回転歪の影響により、図6の下側の図に模式的に示すように、照野の重なり誤差が発生する。
図6を参照すると、複数の第1凹面反射鏡要素61a〜61cのうち、x方向(マスクMおよびウェハWの走査方向と直交するX方向に対応する方向)に沿って中央に位置する第1群の第1凹面反射鏡要素61aを経た各光束は、後側光学系の射影による像回転または回転歪の影響を第1凹面反射鏡要素61b、61cを経た光束よりも受けることなく、被照射面において所望の円弧状の重畳照明領域60とほぼ同じ向きに(ほぼ同じ姿勢で)円弧状の照野62aを形成する。これに対し、x方向に沿って中央から外れて位置する第2群の第1凹面反射鏡要素61bおよび第3群の第1凹面反射鏡要素61cを経た各光束は、後側光学系の射影による像回転または回転歪の影響を受けて、所望の重畳照明領域60とは向きの異なる円弧状の照野62bおよび62cを形成する傾向がある。
典型的な例によれば、第2群の第1凹面反射鏡要素61bを経た各光束が形成する円弧状の照野62bは、所望の重畳照明領域60を図6中反時計廻り(または時計廻り)に回転させた向きに形成される傾向がある。一方、第3群の第1凹面反射鏡要素61cを経た各光束が形成する円弧状の照野62cは、所望の重畳照明領域60を図6中時計廻り(または反時計廻り)に回転させた向きに形成される傾向がある。また、所望の重畳照明領域60に対して円弧状の照野62bが傾く角度と円弧状の照野62cが傾く角度とは、互いにほぼ同じ大きさになる傾向がある。以下、円弧状の照野62bと円弧状の照野62cとは反対の向きに傾き、且つその傾き角度は互いに同じ大きさを有するものとする。
この場合、複数の第1凹面反射鏡要素61a〜61cにより波面分割された複数の光束が被照射面において共通に形成する重複照野63は歪な外形形状を有し、この重複照野63内において円弧状の静止露光領域ERに対応する円弧状の照明領域IRを比較的小さく設定せざるを得ない。このことは、複数の第1凹面反射鏡要素61a〜61cにより波面分割されてマスクMへ向かう光のうち、円弧状の照明領域IRの外側へ向かう光がマスクMに近接して配置された視野絞りにより遮られ、マスクMのパターンの照明(ひいてはウェハW上での走査露光)に寄与しないこと、すなわち照野62a〜62cの重なり誤差に起因する光量損失が発生することを意味している。
EUVL露光装置では、光学系に用いられる各反射膜の反射率が0.7程度と比較的小さいため、照野の重なり誤差に起因する光量損失をできるだけ小さく抑えて走査露光にかかるスループットの低下を回避することは重要である。本発明の第1手法の一例では、第2群の第1凹面反射鏡要素61bおよび対応する第2凹面反射鏡要素を経た光束が被照射面に形成する円弧状の照野(照明領域)62bの向きが所望の重畳照明領域60の向きに近づくように、第2群の第1凹面反射鏡要素61bの姿勢を変更する。
同様に、第3群の第1凹面反射鏡要素61cおよび対応する第2凹面反射鏡要素を経た光束が被照射面に形成する円弧状の照野62cの向きが所望の重畳照明領域60の向きに近づくように、第3群の第1凹面反射鏡要素61cの姿勢を変更する。具体的には、図7の上側の図に示すように、第1群の第1凹面反射鏡要素61aを基準的な姿勢で配置し、第2群の第1凹面反射鏡要素61bを第1の傾斜姿勢で配置し、第3群の第1凹面反射鏡要素61cを第2の傾斜姿勢で配置する。
第1の傾斜姿勢は、例えば複数の第1凹面反射鏡要素61a〜61cの配列面(xy平面)と直交する所要の軸(光軸または光軸と平行な軸)を中心として、基準的な姿勢を所要方向に所要角度だけ回転させて得られる姿勢である。一方、第2の傾斜姿勢は、配列面と直交する所要の軸を中心として、第1の傾斜姿勢の場合とは反対の方向に且つ第1の傾斜姿勢の場合と同じ大きさの角度だけ基準的な姿勢を回転させて得られる姿勢である。すなわち、第1の傾斜姿勢と第2の傾斜姿勢とは、y方向に延びる直線に関して対称的である。
この場合、図7の下側の図に模式的に示すように、第1の傾斜姿勢に設定された第2群の第1凹面反射鏡要素61bを経た各光束および第2の傾斜姿勢に設定された第3群の第1凹面反射鏡要素61cを経た各光束は、基準的な姿勢に設定された第1群の第1凹面反射鏡要素61aを経た各光束と同様に、被照射面において所望の円弧状の重畳照明領域60とほぼ同じ向きに(ほぼ同じ姿勢で)円弧状の照野62a〜62cを形成する。その結果、複数の第1凹面反射鏡要素61a〜61cにより波面分割された複数の光束が被照射面において共通に形成するほぼ円弧状の重複照野63内において、比較的大きな円弧状の照明領域IRを確保することができる。すなわち、照野62a〜62cの重なり誤差が小さく抑えられ、ひいては照野62a〜62cの重なり誤差に起因する光量損失も小さく抑えられる。
一般に、本発明の第1手法では、第1フライアイ光学系中の複数の第1光学要素(第1凹面反射鏡要素61a〜61cに対応)のうちの少なくとも1つの第1光学要素と別の第1光学要素とを、照明光学系の光軸または該光軸と平行な軸廻りの姿勢が互いに異なるように設定する。換言すれば、少なくとも2つの第1光学要素を、所定の軸廻りの姿勢が互いに異なるように設定する。例えば、上記少なくとも2つの第1光学要素の姿勢は、当該第1光学要素および対応する第2光学要素を経た光束が被照射面に形成する照明領域の向きが、所望の重畳照明領域の向きに近づくように決定される。例えば、照明領域の第1方向とそれと直交する第2方向を設定した時に、照明領域の大きさがより大きい方向を照明領域の向きとすることができる。また、所望の重畳照明領域の第1方向とそれと直交する第2方向を設定した時に、所望の重畳照明領域の大きさがより大きい方向を所望の重畳照明領域の向きとすることができる。言い換えると、上記少なくとも2つの第1光学要素の姿勢は、当該第1光学要素および対応する第2光学要素を経た光束が被照射面に形成する照明領域同士の重なり誤差を小さくするように決定される。
図7の例に示すように、第1フライアイ光学系が複数の円弧状の第1凹面反射鏡要素61a〜61cにより構成される場合、y方向に配列された複数の第1凹面反射鏡要素からなる各群毎に、その配列面に沿った所要の平均的な姿勢を決定することができる。この場合、第2群の第1凹面反射鏡要素61bおよび第3群の第1凹面反射鏡要素61cを傾斜姿勢で配置しても、隣り合う一対の光学要素間で隙間が発生することなく、ひいては第1フライアイ光学系における光量損失を回避することができる。
また、図7の例とは異なり、第1フライアイ光学系を構成する複数の円弧状の第1凹面反射鏡要素61a〜61cのうち、所要数の第1凹面反射鏡要素を所要の傾斜姿勢(必ずしも配列面に沿った姿勢に限定されない)に個別に設定することもできる。ただし、この場合には、隣り合う一対の光学要素間で隙間が発生することになり、ひいては第1フライアイ光学系における光量損失が発生する。
本実施形態に対して本発明の第1手法を適用する場合、一例として、y方向に配列された複数の第1凹面反射鏡要素18aaからなる各群毎に、その配列面に沿った所要の平均的な姿勢を決定すれば良い。具体的に、図4に示す6群構成では、中央の2つの群を、互いに同じ大きさの角度だけ反対の方向に基準的な姿勢を回転させて得られる所要の傾斜姿勢に設定する。また、x方向に沿って中央の2群に隣り合う2つの群を、中央の2群の傾斜角度よりも大きく且つ互いに同じ大きさの角度だけ反対の方向に基準的な姿勢を回転させて得られる所要の傾斜姿勢に設定する。
さらに、x方向に沿って最も外側に位置する2つの群を、隣り合う群の傾斜角度よりも大きく且つ互いに同じ大きさの角度だけ反対の方向に基準的な姿勢を回転させて得られる所要の傾斜姿勢に設定する。これは、中央からx方向へ離れるにしたがって射影による像回転または回転歪の影響が大きくなるからである。なお、図4に模式的に示す例では第1フライアイ光学系が偶数群構成であるが、奇数群構成である場合にはx方向に沿って中央に位置する1群の姿勢を基準的な姿勢に設定すれば良い。
本実施形態のオプティカルインテグレータ18に対して本発明の第1手法を適用すると、複数の第1凹面反射鏡要素18aaにより波面分割された複数の光束がマスクMのパターン面に形成する照野の重なり誤差が小さく抑えられ、ひいては照野の重なり誤差に起因する光量損失も小さく抑えられる。その結果、本実施形態の照明光学系2では、照野の重なり誤差に起因する光量損失を小さく抑えて、光効率の高い所要の照明条件でマスクMを照明することができる。また、本実施形態の露光装置では、光量損失を抑えて光効率の高い所要の照明条件でマスクMのパターンを照明する照明光学系2を用いて、良好な照明条件の下で良好な露光を行うことができる。
図8は、オプティカルインテグレータ中の光学要素間の倍率差により照野の重なり誤差が発生する様子を説明する図である。特許文献1に開示された従来技術では、第1フライアイ光学系中の複数の第1凹面反射鏡要素と第2フライアイ光学系中の複数の第2凹面反射鏡要素とをランダムに近い形態で光学的に対応させている。本発明では、第1フライアイ光学系中の複数の第1凹面反射鏡要素と第2フライアイ光学系中の複数の第2凹面反射鏡要素とをランダムに近い形態で光学的に対応させることをランダム方式と呼ぶ。ランダム方式の構成では、図8の上側の図に模式的に示すように、例えば第1フライアイ光学系中の第2群の第1凹面反射鏡要素61bのうちの1つの第1凹面反射鏡要素61baが、第2フライアイ光学系中の第2凹面反射鏡要素81aaに対応している。
また、第1群の第1凹面反射鏡要素61aのうちの1つの第1凹面反射鏡要素61aaが、第2フライアイ光学系中の第2凹面反射鏡要素81baに対応している。さらに、第3群の第1凹面反射鏡要素61cのうちの1つの第1凹面反射鏡要素61caが、第2フライアイ光学系中の第2凹面反射鏡要素81caに対応している。一般に、ランダム方式の構成では、第1フライアイ光学系中の複数の第1凹面反射鏡要素(第1光学要素)と第2フライアイ光学系中の複数の第2凹面反射鏡要素(第2光学要素)とは、対応する一対の光学要素を結ぶ複数の線分をある面に射影したときに少なくとも一対の射影線分が交差するような関係にしたがって一対一対応している。
この場合、第1フライアイ光学系中の1つの第1凹面反射鏡要素および対応する第2凹面反射鏡要素を経た光束が被照射面に形成する照野の倍率(照野の所定方向の寸法/第1凹面反射鏡要素の反射面の所定方向の寸法)βは、当該第1凹面反射鏡要素と対応する第2凹面反射鏡要素とからなる要素光学系の焦点距離fe、およびコンデンサー光学系の焦点距離fcを用いて、次の式(a)により表される。
β=fc/fe (a)
また、照野の倍率βは、対応する一対の光学要素間の光路長L1、および当該第2凹面反射鏡要素からコンデンサー光学系までの光路長L2を用いて、次の式(b)により表される。
β=L2/L1 (b)
なお、複数の第2凹面反射鏡要素(第2光学要素)を所定の曲面に沿って配列することによって、第2フライアイ光学系にコンデンサー光学系の機能を兼用させる場合には、上記の式(b)における光路長L2は、第2凹面反射鏡要素から被照射面までの光路長となる。
図6の上側の図に示すように互いに同じ大きさ(基準的な寸法)を有する複数の円弧状の第1凹面反射鏡要素により第1フライアイ光学系が構成されている従来技術では、収差などの影響が全く無くても、複数の第1凹面反射鏡要素61a〜61cを経た光束が被照射面に形成する照野62a〜62cの倍率(大きさ)は光学要素毎に異なり、いわゆる光学要素間の倍率差に起因する照野の重なり誤差が発生する。この種の重なり誤差は、特にランダム方式の構成において顕著であるが、上述の一対の射影線分が交差しないように光学要素を一対一対応させた規則的な構成においても発生する。
以下、説明の理解を容易にするために、図8の下側の図に模式的に示すように、第1凹面反射鏡要素61baおよび第2凹面反射鏡要素81aaを経た光束が形成する円弧状の照野62baは、所望の円弧状の重畳照明領域60よりも大きく形成されるものとする。また、第1凹面反射鏡要素61caおよび第2凹面反射鏡要素81caを経た光束が形成する円弧状の照野62caは、円弧状の照野62baよりも大きく形成されるものとする。そして、第1凹面反射鏡要素61aaを含む他の第1凹面反射鏡要素を経た光束が形成する円弧状の照野は、所望の円弧状の重畳照明領域60とほぼ同じ大きさで形成されるものとする。
この単純なケースでは、複数の第1凹面反射鏡要素61a〜61cにより波面分割された複数の光束が被照射面において共通に形成する重複照野63は、所望の重畳照明領域60とほぼ一致し、ひいては円弧状の照明領域IRとほぼ一致する。しかしながら、第1凹面反射鏡要素61baおよび61caにより波面分割されてマスクMへ向かう光のうち、円弧状の照明領域IRの外側へ向かう光はマスクMのパターンの照明(ひいてはウェハW上での走査露光)に寄与することなく、光学要素間の倍率差による照野の重なり誤差に起因して光量損失が発生する。
実際には、幾つかの第1凹面反射鏡要素を経て形成される照野は所望の重畳照明領域60よりも小さくなり、幾つかの第1凹面反射鏡要素を経て形成される照野は所望の重畳照明領域60とほぼ同じ大きさになり、幾つかの第1凹面反射鏡要素を経て形成される照野は所望の重畳照明領域60よりも大きくなるのが一般的である。したがって、特にランダム方式の構成では、光学要素間の倍率差による照野の重なり誤差に起因して発生する光量損失を無視することはできない。
本発明の第2手法では、第1フライアイ光学系中の複数の第1光学要素(第1凹面反射鏡要素61a〜61cに対応)のうちの少なくとも1つの第1光学要素と別の第1光学要素とを、所定方向に沿った寸法が互いに異なるように設定する。換言すれば、少なくとも2つの第1光学要素を、所定方向の寸法が互いに異なるように設定する。所定方向として、例えば図6の上側の図におけるy方向、すなわち円弧状の辺が互いに隣り合うように複数の第1凹面反射鏡要素61a〜61cが配列される方向を選択することができる。図6の上側の図におけるy方向は、上述したように、マスクMおよびウェハWの走査方向であるY方向に対応している。
上記少なくとも2つの第1光学要素の所定方向の寸法は、当該第1光学要素および対応する第2光学要素を経た光束が被照射面に形成する照野の所定方向の寸法が、所望の重畳照明領域の所定方向の寸法に近づくように決定される。言い換えると、上記少なくとも1つの第1光学要素と別の第1光学要素との所定方向に沿った寸法は、当該第1光学要素および対応する第2光学要素を経た光束が被照射面に形成する照明領域同士の重なり誤差を小さくするように決定される。図8に示す単純な例に対して本発明の第2手法を適用する場合、図9の上側の図に示すように、第1フライアイ光学系中の第2群の第1凹面反射鏡要素61bのうちの1つの第1凹面反射鏡要素61baのy方向に沿った寸法および第3群の第1凹面反射鏡要素61cのうちの1つの第1凹面反射鏡要素61caのy方向に沿った寸法が調整される。
図9の上側の図では、第1凹面反射鏡要素61baのy方向の寸法が第1凹面反射鏡要素のy方向の基準的な寸法よりも小さくなるように調整し、第1凹面反射鏡要素61caのy方向の寸法が第1凹面反射鏡要素61baのy方向の寸法よりも小さくなるように調整している。こうして、図9の下側の図に模式的に示すように、第1凹面反射鏡要素61baおよび61caを経た光束が形成する円弧状の照野62baおよび62caのY方向(図9の下側の図における鉛直方向;走査方向)の寸法が所望の重畳照明領域60のY方向の寸法に近づき、光学要素間の倍率差による照野の重なり誤差が小さく抑えられる。
第1凹面反射鏡要素のy方向の寸法だけを調整する場合、複数の第1凹面反射鏡要素の二次元的な配列調整が単純で且つ容易である。なお、図9に示す例では、第1凹面反射鏡要素61baおよび61caのy方向の寸法を基準的な寸法よりも小さく設定しているので、第1フライアイ光学系の全体的な外形を維持しようとすると、寸法を調整した光学要素の円弧状の辺に沿って小さな円弧状の隙間が発生する。この場合、必要に応じて、この小さな円弧状の隙間を、付加的な円弧状の第1凹面反射鏡要素により埋めても良い。
一方、第1凹面反射鏡要素のx方向の寸法を調整したり、第1凹面反射鏡要素のx方向の寸法およびy方向の寸法をともに調整したりする場合、複数の第1凹面反射鏡要素の二次元的な配列調整が複雑になる。本実施形態のオプティカルインテグレータ18に対して本発明の第2手法を適用することにより、第1手法を適用する場合と同様の効果が得られる。
本発明の第3手法では、第2フライアイ光学系中の複数の第2光学要素(図5における第2凹面反射鏡要素18ba;図8の上側の図における第2凹面反射鏡要素81aa,81ba,81caなど)のうちの少なくとも1つの第2光学要素を基準的な配列面に配置し、別の第2光学要素を基準的な配列面から所要の段差をもって配置する。ここで、基準的な配列面とは、例えば従来技術の手法にしたがって複数の第2光学要素が配列されるべき平面である。
また、特定の第2光学要素に付与すべき所要の段差は、当該第2光学要素に対応する第1光学要素および当該第2光学要素を経た光束が被照射面に形成する照野の大きさが、所望の重畳照明領域の大きさに近づくように決定される。言い換えると、上記少なくとも1つの第2光学要素と別の第2光学要素との段差、あるいは上記少なくとも1つの第1光学要素および対応する第2光学要素との距離並びに上記別の第1光学要素および対応する第2光学要素との距離は、当該第1光学要素および対応する第2光学要素を経た光束が被照射面に形成する照明領域同士の重なり誤差を小さくするように決定される。図8に示す単純な例に対して本発明の第3手法を適用する場合、図10の上側の図に示すように、第2凹面反射鏡要素81baの反射面が基準的な配列面に配置され、第2凹面反射鏡要素81aaの反射面および第2凹面反射鏡要素81caの反射面が基準的な配列面からそれぞれ所要の段差をもって配置される。
第2凹面反射鏡要素81aaの反射面を基準的な配列面から所要の段差をもって配置することにより、第1凹面反射鏡要素61baと第2凹面反射鏡要素81aaとの間の光路長L1b、および第2凹面反射鏡要素81aaから被照射面までの光路長L2bが調整される。同様に、第2凹面反射鏡要素81caの反射面を基準的な配列面から所要の段差をもって配置することにより、第1凹面反射鏡要素61caと第2凹面反射鏡要素81caとの間の光路長L1c、および第2凹面反射鏡要素81caから被照射面までの光路長L2cが調整される。
これに対し、第2凹面反射鏡要素81baの反射面は段差が付与されることなく基準的な配列面に配置されているので、第1凹面反射鏡要素61aaと第2凹面反射鏡要素81baとの間の光路長L1a、および第2凹面反射鏡要素81baから被照射面までの光路長L2aは調整されない。その結果、上述の式(b)を参照して明らかなように、第1凹面反射鏡要素61baおよび第2凹面反射鏡要素81aaを経た光束が形成する円弧状の照野62baの倍率、並びに第1凹面反射鏡要素61caおよび第2凹面反射鏡要素81caを経た光束が形成する円弧状の照野62caの倍率は、付与された段差に応じて変化する。
一方、第1凹面反射鏡要素61aaおよび第2凹面反射鏡要素81baを経た光束が形成する円弧状の照野(すなわち所望の円弧状の重畳照明領域60に対する重なり誤差が元々小さい照野)62aaの倍率は、第2凹面反射鏡要素81baの反射面に段差が付与されないので変化しない。こうして、図10の下側の図に模式的に示すように、円弧状の照野62aaだけでなく、他の円弧状の照野62baおよび62caの大きさも所望の重畳照明領域60(ひいては照明領域IR)の大きさに近づき、光学要素間の倍率差による照野の重なり誤差が小さく抑えられる。
すなわち、本実施形態のオプティカルインテグレータ18に対して本発明の第3手法を適用することにより、第1手法を適用する場合および第2手法を適用する場合と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態のオプティカルインテグレータ18に対して本発明の第1手法、第2手法、および第3手法から選択された1つまたは複数の手法を適用することにより、波面分割された複数の光束が被照射面に形成する照野の重なり誤差を小さく抑えることができる。
次に、図11に示すような逆瞳タイプの露光装置、すなわち逆瞳光学系として構成された投影光学系PLを備えた露光装置に基づいて、本発明の第4手法を説明する。図11に示す逆瞳タイプの露光装置は、図1および図2に示す正瞳タイプの露光装置と類似の構成を有するが、照明光学系2がオプティカルインテグレータ18のみにより構成されている点において正瞳タイプの露光装置と相違している。なお、正瞳タイプの露光装置では投影光学系の入射瞳が物体面よりも投影光学系側に位置しており、逆瞳タイプの露光装置では投影光学系の入射瞳が物体面を挟んで投影光学系とは反対側に位置している。図11では、図1,図2に示す構成要素と同様の機能を有する要素に図1,図2と同じ参照符号を付している。以下、正瞳タイプの露光装置との相違点に着目して、図11に示す逆瞳タイプの露光装置の構成および作用を説明する。
図11に示す逆瞳タイプの露光装置では、光源1からの光が一旦集光した後に、照明光学系2中のオプティカルインテグレータ18に入射する。すなわち、光源1からの光は、パワーを有する光学部材(例えば図2に示す凹面反射鏡17のような光学部材)を介することなく、オプティカルインテグレータ18の第1フライアイ光学系18aに入射する。光学部材のパワーとは、当該光学部材の焦点距離の逆数である。なお、パワーを有する光学部材が介在していても良いことは勿論である。第1フライアイ光学系18a中の複数の円弧状の第1凹面反射鏡要素18aa(図11では不図示)により波面分割された光束は、第2フライアイ光学系18b中の対応する矩形状の第2凹面反射鏡要素18ba(図11では不図示)により反射された後、照明光学系2から射出される。
照明光学系2から射出された光は、斜入射ミラー(平面反射鏡)4を介して、マスクM上に円弧状の照明領域を形成する。すなわち、オプティカルインテグレータ18の第2フライアイ光学系18bを経た光は、パワーを有する光学部材(例えば図2に示すコンデンサー光学系19のような光学部材)を介することなく、被照射面としてのマスクMのパターン面へ導かれる。逆瞳タイプの露光装置においても、オプティカルインテグレータ18の射出面の近傍、すなわち第2フライアイ光学系18bの反射面の近傍の位置(照明瞳の位置)に、所定の形状を有する実質的な面光源(瞳強度分布)が形成される。
この実質的な面光源は、一対のフライアイ光学系18aおよび18bからなる照明光学系2の射出瞳の位置に形成される。照明光学系2の射出瞳位置(すなわち第2フライアイ光学系18bの反射面の近傍位置)は、投影光学系PLの入射瞳の位置と一致している。このように、投影光学系PLは、マスクMが配置される物体面を挟んで投影光学系PLの反対側に所定距離だけ離れた位置に入射瞳を有する逆瞳光学系である。逆瞳タイプの露光装置では、照明光学系2におけるEUV光の反射回数が正瞳タイプの露光装置よりも少なくなるので、正瞳タイプの露光装置に比して光効率が向上する。
次に、本発明の第4手法の具体的な説明に先立ち、図12を参照して、第1フライアイ光学系18a中の複数の第1凹面反射鏡要素(一般には第1光学要素)18aaの配列面の中心と、第2フライアイ光学系18b中の複数の第2凹面反射鏡要素(一般には第2光学要素)18baの基準的な配列面の中心との距離Kの影響について考察する。上述したように、複数の第2凹面反射鏡要素18baの基準的な配列面とは、従来技術の手法にしたがって複数の第2凹面反射鏡要素18baが配列される平面である。
図12では、説明の理解を容易にするために、複数の第1凹面反射鏡要素18aaの中心に配置された第1凹面反射鏡要素61acと、複数の第2凹面反射鏡要素18baの中心に配置された第2凹面反射鏡要素81acとだけが示されている。また、図12では、説明の理解を容易にするために、第2凹面反射鏡要素81acが基準的な配列面に配置され、複数の第1凹面反射鏡要素18aaの配列面と複数の第2凹面反射鏡要素18baの基準的な配列面とがほぼ平行であり、且つ第1凹面反射鏡要素61acに反射された光が第2凹面反射鏡要素81acに入射するものとする。この場合、2つの配列面の中心間距離Kは、第1凹面反射鏡要素61acの反射面の中心と第2凹面反射鏡要素81acの反射面の中心との距離に他ならない。
そして、第1凹面反射鏡要素61acと第2凹面反射鏡要素81acとの配列面に沿った偏心量(ひいては第1フライアイ光学系18aと第2フライアイ光学系18bとの偏心量)Cが一定であるとき、図12(a)に示すように距離Kが比較的大きく設定されている構成の方が、図12(b)に示すように距離Kが比較的小さく設定されている構成よりも、第1凹面反射鏡要素61acの反射面に対する光の入射角度および第2凹面反射鏡要素81acの反射面に対する光の入射角度が小さくなる。また、図12から容易に類推することができるように、距離Kが大きく設定されている構成の方が、他の第1凹面反射鏡要素18aaの反射面に対する光の入射角度および他の第2凹面反射鏡要素18baの反射面に対する光の入射角度も小さくなる。
このように、距離Kを大きく設定すると、凹面反射鏡要素18aa,18baの反射面に対する光の入射角度が小さく抑えられるので、凹面反射鏡要素18aa,18baの反射面を形成する多層反射膜の反射率を大きく確保することができる。多層反射膜の各成膜工程は、所定の角度範囲毎に行われるからである。また、距離Kを大きく設定すると、凹面反射鏡要素18aa,18baの反射面に対する光の入射角度が小さく抑えられるので、オプティカルインテグレータ18における収差の発生が小さく抑えられ、ひいては収差に起因する照野の重なり誤差が小さく抑えられる。
上述のように、距離Kを大きく設定すると、反射率の向上、成膜時間の短縮、照野の重なり誤差の減少などの効果が得られる。ただし、実際の設計において距離Kだけを単純に大きく設定すると、様々な弊害が発生する可能性がある。なお、偏心量Cを小さく設定しても凹面反射鏡要素18aa,18baの反射面に対する光の入射角度が小さく抑えられるが、第1フライアイ光学系18aへの入射光束と第2フライアイ光学系18bとの干渉、および第2フライアイ光学系18bからの射出光束と第1フライアイ光学系18aとの干渉を回避するには、偏心量Cを小さく設定することについて自ずと制限がある。
図13は、図8に対応する図であって、本発明の第4手法を説明するための図である。図13には、複数の第1凹面反射鏡要素18aaの中心に配置された第1凹面反射鏡要素61acと、その両側に配置された一対の第1凹面反射鏡要素61bcおよび61ccと、複数の第2凹面反射鏡要素18baの中心に配置された第2凹面反射鏡要素81acと、その両側に配置された一対の第2凹面反射鏡要素81bcおよび81ccとが示されている。そして、第1凹面反射鏡要素61bcが第2凹面反射鏡要素81acに対応し、第1凹面反射鏡要素61acが第2凹面反射鏡要素81bcに対応し、第1凹面反射鏡要素61ccが第2凹面反射鏡要素81ccに対応している。
オプティカルインテグレータ18とマスクMとの間にコンデンサー光学系が介在しない逆瞳タイプの露光装置の場合、式(b)に関連して説明したように、第1フライアイ光学系中の1つの第1凹面反射鏡要素および対応する第2凹面反射鏡要素を経た光束が被照射面(マスクMのパターン面)に形成する照野の倍率(照野の所定方向の寸法/第1凹面反射鏡要素の反射面の所定方向の寸法)βは、対応する一対の光学要素間の光路長L1、および当該第2凹面反射鏡要素から被照射面までの光路長L3を用いて、次の式(c)により表される。
β=L3/L1 (c)
具体的に、図13を参照すると、第1凹面反射鏡要素61bcと第2凹面反射鏡要素81acとの間の光路長はa1であり、第1凹面反射鏡要素61acと第2凹面反射鏡要素81bcとの間の光路長はa2であり、第1凹面反射鏡要素61ccと第2凹面反射鏡要素81ccとの間の光路長はa3である。また、第2凹面反射鏡要素81acからマスクMまでの光路長はb1であり、第2凹面反射鏡要素81bcからマスクMまでの光路長はb2であり、第2凹面反射鏡要素81ccからマスクMまでの光路長はb3である。ここで、光路長(距離)a1〜a3は光学要素間の光路長L1に対応し、光路長(距離)b1〜b3は第2凹面反射鏡要素から被照射面までの光路長L3に対応している。
したがって、第1凹面反射鏡要素61bcおよび対応する第2凹面反射鏡要素81acを経た光束が形成する照野(照明領域)の倍率β1、第1凹面反射鏡要素61acおよび対応する第2凹面反射鏡要素81bcを経た光束が形成する照野の倍率β2、第1凹面反射鏡要素61ccおよび対応する第2凹面反射鏡要素81ccを経た光束が形成する照野の倍率β3は、次の式(d1)、(d2)、(d3)によりそれぞれ表される。
β1=b1/a1 (d1)
β2=b2/a2 (d2)
β3=b3/a3 (d3)
式(d1)〜(d3)を参照すると、いわゆる光学要素間の倍率差に起因する照野の重なり誤差を小さく抑えるには、bi/ai(図13ではi=1〜3;一般にはi=1〜n(nは第1凹面反射鏡要素の総数))のバラツキを小さく抑えることが重要であることがわかる。また、光路長biの方が光路長aiよりも長く、したがって光路長biのバラツキの方が光路長aiのバラツキよりも小さいことを考慮すると、bi/aiのバラツキ(倍率βiの分散)を小さく抑えるには、2つの配列面の中心間距離Kを大きく設定して光路長aiのバラツキを小さく抑えることが有効であることがわかる。距離Kを大きく設定することが有効であることは図12を参照して説明した通りであるが、上述したように実際の設計において距離Kだけを単純に大きく設定することはできない。以下、距離Kの適切な範囲について考察する。
前述したように、オプティカルインテグレータ18に入射する光束(すなわち第1フライアイ光学系18aに入射する光束)の断面形状がほぼ円形状であるため、照明効率を高めるために第1フライアイ光学系18aの入射面は円形状に近い外形形状を有する。したがって、図4に示す第1フライアイ光学系18aのx方向に沿った寸法をDとすると、寸法Dは第1フライアイ光学系18aの入射面に内接する円の直径に対応し、寸法Dを第1フライアイ光学系18aのサイズと呼ぶことができる。第1フライアイ光学系18aを構成する各第1凹面反射鏡要素18aaのx方向に沿った寸法は、第1フライアイ光学系18aのx方向に沿った分割数s(図4ではs=6)を用いて、D/sで表される。
図13に示す簡素化モデルでは、分割数sが3であり、3つの第1凹面反射鏡要素61bc,61ac,61ccの図中水平方向の全体サイズがDで表され、各要素サイズがD/sで表される。また、マスクM上に形成すべき円弧状の照明領域のX方向(長手方向)に沿った所要寸法をdとし、第2フライアイ光学系18bの入射面の中心から円弧状の照明領域の中心までの距離(光路長)をPとする。図13に示す簡素化モデルでは、距離Pは第2凹面反射鏡要素81acからマスクMまでの光路長b1に他ならない。
この場合、式(d1)〜(d3)におけるa1〜a3(一般にはai)は距離Kにより近似され、b1〜b3(一般にはbi)は距離Pにより近似され、β1〜β3(一般にはβi)はd/(D/s)により近似される。その結果、次の式(e1)で表される近似式が成立する。また、近似式(e1)を、次の近似式(e2)に示すように変形することができる。
d/(D/s)≒P/K (e1)
D/K≒sd/P (e2)
近似式(e2)においてD/Kがsd/Pに比して小さ過ぎる場合、マスクM上に形成される円弧状の照明領域のX方向に沿った実際の寸法が所要寸法dよりも小さくなり過ぎて、ひいてはウェハW上に形成される円弧状の静止露光領域ERのX方向に沿った実際の寸法が所要寸法よりも小さくなり過ぎて、所要の露光の実施自体が不可能になる。一方、D/Kがsd/Pに比して大き過ぎる場合、照明領域のX方向に沿った実際の寸法が所要寸法dよりも大きくなり過ぎて、ひいては静止露光領域ERのX方向に沿った実際の寸法が所要寸法よりも大きくなり過ぎて、過大な光量損失によりスループットが低下してしまう。
実際の典型的な設計例において、第1フライアイ光学系18aのx方向に沿った分割数sは例えば5〜7程度である。円弧状の照明領域のX方向に沿った所要寸法dは、投影光学系PLの投影倍率が1/4である場合には例えば104mm〜130mm程度であり、投影倍率が1/6である場合には例えば156mm〜182mm程度であり、投影倍率が1/8である場合には例えば208mm〜234mm程度である。第2フライアイ光学系18bの入射面の中心から円弧状の照明領域の中心までの距離Pは、投影倍率が1/4である場合には例えば1300mm〜3000mm程度であり、投影倍率が1/6または1/8である場合には例えば1000mm〜3000mm程度である。仮に、投影光学系PLの投影倍率、分割数s、寸法d、および距離Pがこれらの数値範囲内で変化する場合、D/K=sd/Pの関係を満たすD/Kの値は、次の表(1)に示す通りである。
(表1)
投影倍率が1/4で且つd=104mmのとき
s=5 s=6 s=7
P=1300 0.40 0.48 0.56
P=1700 0.31 0.37 0.43
P=2200 0.24 0.28 0.33
P=3000 0.17 0.21 0.24

投影倍率が1/4で且つd=130mmのとき
s=5 s=6 s=7
P=1300 0.50 0.60 0.70
P=1700 0.38 0.46 0.54
P=2200 0.30 0.35 0.41
P=3000 0.22 0.26 0.30

投影倍率が1/6で且つd=156mmのとき
s=5 s=6 s=7
P=1000 0.78 0.94 1.09
P=1300 0.60 0.72 0.84
P=1700 0.46 0.55 0.64
P=2200 0.35 0.43 0.50
P=3000 0.26 0.31 0.36

投影倍率が1/6で且つd=182mmのとき
s=5 s=6 s=7
P=1000 0.91 1.09 1.27
P=1300 0.70 0.84 0.98
P=1700 0.54 0.64 0.75
P=2200 0.41 0.50 0.58
P=3000 0.30 0.36 0.42

投影倍率が1/8で且つd=208mmのとき
s=5 s=6 s=7
P=1000 1.04 1.25 1.46
P=1300 0.80 0.96 1.12
P=1700 0.61 0.73 0.86
P=2200 0.47 0.57 0.66
P=3000 0.35 0.42 0.49

投影倍率が1/8で且つd=234mmのとき
s=5 s=6 s=7
P=1000 1.17 1.40 1.64
P=1300 0.90 1.08 1.26
P=1700 0.69 0.83 0.96
P=2200 0.53 0.64 0.74
P=3000 0.39 0.47 0.55
表(1)に示すように、実際の典型的な設計例において投影光学系PLの投影倍率、分割数s、寸法d、および距離Pが上述の数値範囲内で変化すると仮定すると、D/K=sd/Pの関係を満たすD/Kの値は0.17〜1.64の範囲にあることがわかる。このことは、第1フライアイ光学系18aのサイズD、および複数の第1凹面反射鏡要素(第1光学要素)18aaの配列面の中心と複数の第2凹面反射鏡要素(第2光学要素)18baの基準的な配列面の中心との距離Kが次の条件式(1)を満足することにより、光学要素間の倍率差を小さく抑え、ひいては各第1凹面反射鏡要素18aaおよび対応する第2凹面反射鏡要素18baを経た光束が形成する各照明領域を所望の重畳照明領域に近づけることが可能になることを意味している。ただし、例えば寸法dの値がさらに広い範囲に亘って変化する場合には、D/K=sd/Pの関係を満たすD/Kの値の範囲も変化することになる。
0.17<D/K<1.64 (1)
光学要素間の倍率差をさらに小さく抑え、ひいては各照明領域を所望の重畳照明領域にさらに近づけるには、条件式(1)に代えて次の条件式(1A)を満足することが好ましく、条件式(1A)に代えて次の条件式(1B)を満足することがさらに好ましい。ちなみに、条件式(1A)の範囲は、投影光学系PLの投影倍率が1/4である場合にD/K=sd/Pの関係を満たすD/Kの値の範囲に対応している。また、条件式(1B)の範囲は、投影光学系PLの投影倍率が1/4で、P=1700mm〜2200mm程度で、且つs=5または6の場合にD/K=sd/Pの関係を満たすD/Kの値の範囲に対応している。
0.17<D/K<0.70 (1A)
0.24<D/K<0.46 (1B)
本発明の第4手法では、第1フライアイ光学系18aのサイズD、および2つの配列面の中心間距離Kが条件式(1)、(1A)または(1B)を満足することにより、光学要素間の倍率差による照野の重なり誤差を小さく抑えることができ、ひいては各照明領域を所望の重畳照明領域に近づける。換言すれば、本発明の第4手法では、第1フライアイ光学系18aのサイズDおよび2つの配列面の中心間距離Kを、各照明領域が所望の重畳照明領域に近づくように決定することにより、光学要素間の倍率差による照野の重なり誤差を小さく抑える。そして、条件式(1)、(1A)または(1B)を満足する範囲内で距離Kを比較的大きく設定することにより、図12を参照して説明したように、反射率の向上、成膜時間の短縮、照野の重なり誤差の減少などの効果が付加的に得られる。
このように、本実施形態のオプティカルインテグレータ18に対して本発明の第4手法を適用することにより、第1手法を適用する場合、第2手法を適用する場合、および第3手法を適用する場合と同様の効果が得られる。さらに、本実施形態のオプティカルインテグレータ18に対して本発明の第1手法、第2手法、第3手法、および第4手法から選択された1つまたは複数の手法を適用することにより、波面分割された複数の光束が被照射面に形成する照野の重なり誤差を小さく抑えることができる。
次に、図11に示す逆瞳タイプの露光装置を前提とし、図13に示す簡素化モデルなどを参照して、照野の重なり誤差の抑制についてさらに考察を進める。まず、図13における各第1凹面反射鏡要素61ac,61bc,61ccの大きさおよび形状が図14に示すように互いに同じであり、x方向に沿った寸法がExであり、y方向に沿った寸法がEyであるものとする。この場合、各第1凹面反射鏡要素61ac,61bc,61ccに対応して形成される各照明領域65a,65b,65cのX方向に沿った寸法はIax,Ibx,Icxとなり、Y方向に沿った寸法はIay,Iby,Icyとなる。
照明領域65a,65b,65cの各寸法は、光学要素間の倍率β1(=b1/a1),β2(=b2/a2),β3(=b3/a3)、照明光学系の諸収差や射影による像回転などの影響ファクターA,Bを用いて、次の式(f1)〜(f6)により表される。
Iax=Ex×β2+A (f1)
Ibx=Ex×β1+A (f2)
Icx=Ex×β3+A (f3)
Iay=Ey×β2+B (f4)
Iby=Ey×β1+B (f5)
Icy=Ey×β3+B (f6)
照野の重なり誤差を小さく抑えるには、各照明領域の寸法が第1凹面反射鏡要素毎にばらつかないことが重要である。そこで、本発明の第2手法では、各照明領域の寸法が第1凹面反射鏡要素毎にばらつかないように、第1凹面反射鏡要素毎に寸法ExおよびEyを調整することを提案している。この場合、図9を参照して説明したように、第1凹面反射鏡要素のy方向の寸法を調整するのが現実的なやり方である。ただし、図15に示すように、所要数の第1凹面反射鏡要素についてy方向寸法だけでなくx方向の寸法も調整し、x方向の寸法調整により生じた空間を利用して種々のセンサ91などを配置することもできる。図15では、図9に対応する構成において、第1凹面反射鏡要素61ca’のy方向寸法およびx方向寸法を調整している。
また、照野の重なり誤差を小さく抑えるには、光学要素間の倍率βiのバラツキを小さく抑えることが重要である。そこで、本発明の第3手法では、倍率βが光学要素毎にばらつかないように、第2凹面反射鏡要素間に所要の段差を設けることを提案している。また、本発明の第4手法では、倍率βが光学要素毎にばらつかないように、条件式(1)、(1A)または(1B)を満足することを提案している。実際には、照野の重なり誤差の抑制のために、これらの手法を適宜組み合わせて実施しても良い。
さらに、式(f4)〜(f6)を参照すると、各照明領域のY方向寸法のバラツキを小さく抑えるには、光学要素間の倍率βiのバラツキを小さく抑えるとともに、各第1凹面反射鏡要素のy方向寸法のバラツキを小さく抑えることが重要である。すなわち、本発明の第2手法において、複数(n個)の第1凹面反射鏡要素(第1光学要素)18aaのうちの各要素のy方向の寸法をTi(i=1〜n)とし、n個の第1凹面反射鏡要素18aaのy方向の寸法の平均値をTaとし、i=1からi=nまでの総和記号をΣとするとき、Σ(Ta−Ti)2/nにより定義される複数の第1凹面反射鏡要素18aaのy方向の寸法の分散t2は、次の条件式(2)を満足しても良い。
0.05<t2<0.35 (2)
条件式(2)の上限値を上回ると、複数の第1凹面反射鏡要素18aaのy方向寸法のバラツキが大きくなり過ぎて、照野の重なり誤差が増大し、ひいては光量損失が増大する。一方、条件式(2)の下限値を下回ると、複数の第1凹面反射鏡要素18aaのy方向寸法のバラツキが小さくなり過ぎて、第1フライアイ光学系18aと第2フライアイ光学系18bとの偏心量が小さくなり、第1フライアイ光学系18aとマスクMとが機械的に干渉する可能性が増大する。
なお、理解を容易にするために、逆瞳タイプの露光装置を前提として、本発明の第4手法に関する説明および条件式(2)に関する説明を行った。しかしながら、逆瞳タイプの露光装置に限定されることなく、正瞳タイプの露光装置に用いられるオプティカルインテグレータに対しても同様に、本発明の第4手法および条件式(2)を適用することができる。
なお、上述の説明では、第1フライアイ光学系18a中の第1凹面反射鏡要素18aaが円弧状の外形形状を有し、第2フライアイ光学系18b中の第2凹面反射鏡要素18baが矩形状の外形形状を有する。しかしながら、これに限定されることなく、各反射鏡の外形形状、各反射鏡のパワーの正負については様々な形態が可能である。
また、上述の説明では、反射型のオプティカルインテグレータに対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、例えば屈折型や回折型のオプティカルインテグレータに対しても本発明を適用することができる。屈折型のオプティカルインテグレータに適用する場合、第1フライアイ光学系および第2フライアイ光学系は、たとえば微小レンズ要素のような光学要素を並列配置することにより構成される。ここで、第1フライアイ光学系と第2フライアイ光学系とは、一体的に形成されていても良いし、別体で形成されていても良い。屈折型のオプティカルインテグレータにおいて、第1フライアイ光学系と第2フライアイ光学系とを別体で形成するものは、たとえば特開平8−272367号公報およびこれに対応する米国特許第5760963号公報または特開平8−31736号公報およびこれに対応する米国特許第5594526号公報に開示されている。
上述の実施形態では、マスクの代わりに、所定の電子データに基づいて所定パターンを形成する可変パターン形成装置を用いることができる。このような可変パターン形成装置を用いれば、パターン面が縦置きでも同期精度に及ぼす影響を最低限にできる。なお、可変パターン形成装置としては、たとえば所定の電子データに基づいて駆動される複数の反射素子を含むDMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)を用いることができる。DMDを用いた露光装置は、例えば特開2004−304135号公報、国際特許公開第2006/080285号パンフレットに開示されている。また、DMDのような非発光型の反射型空間光変調器以外に、透過型空間光変調器を用いても良く、自発光型の画像表示素子を用いても良い。なお、パターン面が横置きの場合であっても可変パターン形成装置を用いても良い。
上述の実施形態の露光装置は、本願特許請求の範囲に挙げられた各構成要素を含む各種サブシステムを、所定の機械的精度、電気的精度、光学的精度を保つように、組み立てることで製造される。これら各種精度を確保するために、この組み立ての前後には、各種光学系については光学的精度を達成するための調整、各種機械系については機械的精度を達成するための調整、各種電気系については電気的精度を達成するための調整が行われる。各種サブシステムから露光装置への組み立て工程は、各種サブシステム相互の、機械的接続、電気回路の配線接続、気圧回路の配管接続等が含まれる。この各種サブシステムから露光装置への組み立て工程の前に、各サブシステム個々の組み立て工程があることはいうまでもない。各種サブシステムの露光装置への組み立て工程が終了したら、総合調整が行われ、露光装置全体としての各種精度が確保される。なお、露光装置の製造は温度およびクリーン度等が管理されたクリーンルームで行うことが望ましい。
次に、上述の実施形態にかかる露光装置を用いたデバイス製造方法について説明する。図16は、半導体デバイスの製造工程を示すフローチャートである。図16に示すように、半導体デバイスの製造工程では、半導体デバイスの基板となるウェハWに金属膜を蒸着し(ステップS40)、この蒸着した金属膜上に感光性材料であるフォトレジストを塗布する(ステップS42)。つづいて、上述の実施形態の露光装置を用い、マスク(レチクル)Mに形成されたパターンをウェハW上の各ショット領域に転写し(ステップS44:露光工程)、この転写が終了したウェハWの現像、つまりパターンが転写されたフォトレジストの現像を行う(ステップS46:現像工程)。その後、ステップS46によってウェハWの表面に生成されたレジストパターンをマスクとし、ウェハWの表面に対してエッチング等の加工を行う(ステップS48:加工工程)。
ここで、レジストパターンとは、上述の実施形態の露光装置によって転写されたパターンに対応する形状の凹凸が生成されたフォトレジスト層であって、その凹部がフォトレジスト層を貫通しているものである。ステップS48では、このレジストパターンを介してウェハWの表面の加工を行う。ステップS48で行われる加工には、例えばウェハWの表面のエッチングまたは金属膜等の成膜の少なくとも一方が含まれる。なお、ステップS44では、上述の実施形態の露光装置は、フォトレジストが塗布されたウェハWを感光性基板としてパターンの転写を行う。
なお、上述の実施形態では、EUV光を供給するための光源としてレーザプラズマX線源を用いているが、これに限定されることなく、EUV光としてたとえばシンクロトロン放射(SOR)光を用いることもできる。
また、上述の実施形態では、EUV光を供給するための光源を有する露光装置に本発明を適用しているが、これに限定されることなく、EUV光以外の他の波長光を供給する光源を有する露光装置に対しても本発明を適用することができる。
また、上述の実施形態では、反射型のマスクMを用いるEUVL露光装置の照明光学系に対して本発明を適用しているが、これに限定されることなく、光源からの光に基づいて被照射面を照明する一般の照明光学系に対しても本発明を適用することができる。
1 レーザプラズマ光源
2 照明光学系
5 マスクステージ
7 ウェハステージ
11 レーザ光源
13 気体ターゲット
14 ノズル
15 楕円反射鏡
18a,18b フライアイ光学系
21 視野絞り
M マスク
PL 投影光学系
W ウェハ
ER 静止露光領域

Claims (37)

  1. 光源からの光に基づいて被照射面を照明する照明光学系に用いられるオプティカルインテグレータにおいて、
    前記光源と前記被照射面との間の光路中において前記被照射面と光学的に共役な位置に並列配置された複数の第1光学要素を有する第1フライアイ光学系と、
    前記第1フライアイ光学系と前記被照射面との間の光路中に前記複数の第1光学要素に対応するように並列配置された複数の第2光学要素を有する第2フライアイ光学系とを備え、
    前記複数の第2光学要素のうちの少なくとも1つの第2光学要素の反射面と、前記少なくとも1つの第2光学要素とは異なる別の第2光学要素の反射面とは、前記照明光学系の光軸方向において異なる位置に配置されていることを特徴とするオプティカルインテグレータ。
  2. 前記別の第2光学要素の反射面の前記位置は、前記第2光学要素に対応する第1光学要素および前記第2光学要素を経た光束が前記被照射面に形成する照明領域の大きさを所望の重畳照明領域の大きさに近づけるように決定されていることを特徴とする請求項1に記載のオプティカルインテグレータ。
  3. 前記複数の第1光学要素および前記複数の第2光学要素は、凹面反射鏡の形態を有することを特徴とする請求項1または2に記載のオプティカルインテグレータ。
  4. 前記第1光学要素は円弧状の外形形状を有し、前記第2光学要素は矩形状の外形形状を有することを特徴とする請求項3に記載のオプティカルインテグレータ。
  5. 前記第1フライアイ光学系のサイズ、および前記複数の第1光学要素の配列面の中心と前記複数の第2光学要素の基準的な配列面の中心との距離は、各第1光学要素および対応する第2光学要素を経た光束が前記被照射面に形成する各照明領域が所望の重畳照明領域に近づくように決定されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ。
  6. 前記第1フライアイ光学系のサイズDおよび前記複数の第1光学要素の配列面の中心と前記複数の第2光学要素の基準的な配列面の中心との距離Kは、
    0.17<D/K<1.64
    の条件を満足することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ。
  7. 0.17<D/K<1.64の前記条件に代えて、
    0.17<D/K<0.70
    の条件を満足することを特徴とする請求項6に記載のオプティカルインテグレータ。
  8. 0.17<D/K<0.70の前記条件に代えて、
    0.24<D/K<0.46
    の条件を満足することを特徴とする請求項7に記載のオプティカルインテグレータ。
  9. 前記第2フライアイ光学系と被照射面との間の光路中に、パワーを有する光学部材がないことを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ。
  10. 光源からの光に基づいて被照射面を照明する照明光学系に用いられるオプティカルインテグレータにおいて、
    前記光源と前記被照射面との間の光路中において前記被照射面と光学的に共役な位置に並列配置された複数の第1光学要素を有する第1フライアイ光学系と、
    前記第1フライアイ光学系と前記被照射面との間の光路中に前記複数の第1光学要素に対応するように並列配置された複数の第2光学要素を有する第2フライアイ光学系とを備え、
    前記複数の第1光学要素のうちの少なくとも1つの第1光学要素と、該少なくとも1つの第1光学要素とは異なる別の第1光学要素とは、所定方向に沿った寸法が互いに異なり、
    前記複数の第1光学要素は、円弧状の辺が互いに隣り合うように第1方向に配列された一群の第1光学要素を有し、
    前記複数(n個)の第1光学要素のうちの各第1光学要素の前記第1方向の寸法をTi(i=1〜n)とし、前記n個の第1光学要素の前記第1方向の寸法の平均値をTaとし、i=1からi=nまでの総和記号をΣとするとき、Σ(Ta−Ti)/nにより定義される前記複数の第1光学要素の前記第1方向の寸法の分散tは、
    0.05<t<0.35
    の条件を満足することを特徴とするオプティカルインテグレータ。
  11. 前記少なくとも1つの第1光学要素は、前記複数の第1光学要素の前記第1方向の基準的な寸法に対して調整された寸法を有することを特徴とする請求項10に記載のオプティカルインテグレータ。
  12. 前記第2フライアイ光学系を経た光は、パワーを有する光学部材を介することなく前記被照射面へ導かれることを特徴とする請求項10または11に記載のオプティカルインテグレータ。
  13. 前記少なくとも1つの第1光学要素および前記別の第1光学要素は、前記第1光学要素および対応する第2光学要素を経た光束が前記被照射面に形成する照明領域の所定方向の寸法を所望の重畳照明領域の前記所定方向の寸法に近づけるように、前記寸法が決定されていることを特徴とする請求項10乃至12のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ。
  14. 前記複数の第1光学要素および前記複数の第2光学要素は、凹面反射鏡の形態を有することを特徴とする請求項10乃至13のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ。
  15. 前記第1光学要素は円弧状の外形形状を有し、前記第2光学要素は矩形状の外形形状を有することを特徴とする請求項14に記載のオプティカルインテグレータ。
  16. 前記複数の第2光学要素のうちの少なくとも1つの第2光学要素は、当該第2光学要素に対応する第1光学要素および当該第2光学要素を経た光束が前記被照射面に形成する照明領域の大きさを所望の重畳照明領域の大きさに近づけるために、前記複数の第2光学要素の基準的な配列面から所要の段差をもって配置されていることを特徴とする請求項10乃至15のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ。
  17. 前記第1フライアイ光学系のサイズ、および前記複数の第1光学要素の配列面の中心と前記複数の第2光学要素の基準的な配列面の中心との距離は、各第1光学要素および対応する第2光学要素を経た光束が前記被照射面に形成する各照明領域が所望の重畳照明領域に近づくように決定されていることを特徴とする請求項10乃至16のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ。
  18. 光源からの光に基づいて被照射面を照明する照明光学系に用いられるオプティカルインテグレータにおいて、
    前記光源と前記被照射面との間の光路中において前記被照射面と光学的に共役な位置に並列配置された複数の第1光学要素を有する第1フライアイ光学系と、
    前記第1フライアイ光学系と前記被照射面との間の光路中に前記複数の第1光学要素に対応するように並列配置された複数の第2光学要素を有する第2フライアイ光学系とを備え、
    前記複数の第1光学要素のうちの少なくとも1つの第1光学要素と、該少なくとも1つの第1光学要素とは異なる別の第1光学要素とは、前記複数の第1光学要素の配列面に沿った姿勢が互いに異なることを特徴とするオプティカルインテグレータ。
  19. 前記少なくとも1つの第1光学要素および前記別の第1光学要素は、前記第1光学要素および対応する第2光学要素を経た光束が前記被照射面に形成する照明領域の向きを所望の重畳照明領域の向きに近づけるように、前記姿勢が決定されていることを特徴とする請求項18に記載のオプティカルインテグレータ。
  20. 前記複数の第1光学要素および前記複数の第2光学要素は、凹面反射鏡の形態を有することを特徴とする請求項18または19に記載のオプティカルインテグレータ。
  21. 前記第1光学要素は円弧状の外形形状を有し、前記第2光学要素は矩形状の外形形状を有することを特徴とする請求項20に記載のオプティカルインテグレータ。
  22. 前記複数の第1光学要素は、円弧状の辺が互いに隣り合うように基準的な姿勢で第1方向に配列された第1群の第1光学要素と、前記第1方向と直交する第2方向に沿って前記第1群の第1光学要素の一方の側に隣接して円弧状の辺が互いに隣り合うように前記第1方向に配列された第2群の第1光学要素と、前記第2方向に沿って前記第1群の第1光学要素の他方の側に隣接して円弧状の辺が互いに隣り合うように前記第1方向に配列された第3群の第1光学要素とを有し、
    前記第2群の第1光学要素は第1の傾斜姿勢で配置され、前記第3群の第1光学要素は前記第1の傾斜姿勢とは異なる第2の傾斜姿勢で配置されていることを特徴とする請求項18乃至21のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ。
  23. 前記第1の傾斜姿勢と前記第2の傾斜姿勢とは、前記第1方向に延びる直線に関して対称的であることを特徴とする請求項22に記載のオプティカルインテグレータ。
  24. 前記複数の第1光学要素のうちの少なくとも1つの第1光学要素は、当該第1光学要素および対応する第2光学要素を経た光束が前記被照射面に形成する照明領域の所定方向の寸法を前記所望の重畳照明領域の前記所定方向の寸法に近づけるために、前記複数の第1光学要素の前記所定方向の基準的な寸法に対して調整された寸法を有することを特徴とする請求項18乃至23のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ。
  25. 前記第1光学要素は円弧状の外形形状を有し、前記複数の第1光学要素は円弧状の辺が互いに隣り合うように第1方向に配列された一群の第1光学要素を有し、
    前記寸法が調整された第1光学要素は、前記複数の第1光学要素の前記第1方向の基準的な寸法に対して調整された寸法を有することを特徴とする請求項24に記載のオプティカルインテグレータ。
  26. 前記複数の第2光学要素のうちの少なくとも1つの第2光学要素は、当該第2光学要素に対応する第1光学要素および当該第2光学要素を経た光束が前記被照射面に形成する照明領域の大きさを前記所望の重畳照明領域の大きさに近づけるために、前記複数の第2光学要素の基準的な配列面から所要の段差をもって配置されていることを特徴とする請求項18乃至25のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ。
  27. 前記第1フライアイ光学系のサイズ、および前記複数の第1光学要素の配列面の中心と前記複数の第2光学要素の基準的な配列面の中心との距離は、各第1光学要素および対応する第2光学要素を経た光束が前記被照射面に形成する各照明領域が所望の重畳照明領域に近づくように決定されていることを特徴とする請求項18乃至26のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ。
  28. 前記複数の第1光学要素と前記複数の第2光学要素とは、一対一対応していることを特徴とする請求項1乃至27のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータ。
  29. 前記複数の第1光学要素と前記複数の第2光学要素とは、対応する一対の光学要素を結ぶ複数の線分をある面に射影したときに少なくとも一対の射影線分が交差するような関係にしたがって一対一対応していることを特徴とする請求項28に記載のオプティカルインテグレータ。
  30. 光源からの光に基づいて被照射面を照明する照明光学系において、
    請求項1乃至29のいずれか1項に記載のオプティカルインテグレータを備えていることを特徴とする照明光学系
  31. 前記オプティカルインテグレータと前記被照射面との間の光路中に配置されて、前記複数の第1光学要素を経た複数の光束を前記被照射面において重畳させるコンデンサー光学系をさらに備えていることを特徴とする請求項30に記載の照明光学系
  32. 前記オプティカルインテグレータと前記被照射面との間の光路中には、パワーを有する光学部材が配置されていないことを特徴とする請求項30に記載の照明光学系
  33. 所定のパターンを照明するための請求項30乃至32のいずれか1項に記載の照明光学系を備え、前記所定のパターンを感光性基板に露光することを特徴とする露光装置
  34. 前記所定のパターンの像を前記感光性基板上に形成する投影光学系を備え、該投影光学系に対して前記所定のパターンおよび前記感光性基板を走査方向に沿って相対移動させて、前記所定のパターンを前記感光性基板へ投影露光することを特徴とする請求項33に記載の露光装置
  35. 前記オプティカルインテグレータにおいて円弧状の辺が互いに隣り合うように前記複数の第1光学要素が配列される方向は、前記走査方向に対応していることを特徴とする請求項34に記載の露光装置
  36. 前記オプティカルインテグレータにおいて前記少なくとも1つの第1光学要素の寸法が調整される前記所定方向は、前記走査方向に対応していることを特徴とする請求項34に記載の露光装置
  37. 請求項33乃至36のいずれか1項に記載の露光装置を用いて、前記所定のパターンを前記感光性基板に露光する露光工程と、
    前記所定のパターンが転写された前記感光性基板を現像し、前記所定のパターンに対応する形状のマスク層を前記感光性基板の表面に形成する現像工程と、
    前記マスク層を介して前記感光性基板の表面を加工する加工工程とを含むことを特徴とするデバイス製造方法
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