JP5508360B2 - 自動ドア制御装置 - Google Patents

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Description

本発明は、センサ信号や監視信号に基づいて自動ドアの開閉等の制御を行う自動ドア制御装置に関する。
自動ドア制御装置における赤外線センサ、タッチセンサ、安全用センサ等の各種センサ群から出力されるセンサ信号(例えば、開指令信号)は無電圧接点信号として取り扱われるのが一般的である(例えば、以下の特許文献1参照)。また、ドア開度を設定するためのボリュームから出力されるドア開度設定信号等については、電圧信号として取り扱われるのが一般的である。
これら無電圧接点信号や電圧信号は、これらを入力するインターフェース回路及び自動ドアを駆動制御するためのドア駆動制御部に送出される。ドア駆動制御部は無電圧接点信号や開度設定信号に応じてモータを駆動、減速、停止させる。このようにして、自動ドアの開閉が制御される。
上記した自動ドア制御装置では、センサ群等から無電圧接点信号が入力されるので信号を受け取る側(センサ群とドア駆動制御部の間)に無電圧接点信号を制御するためのマイコンに電力供給するための信号系用電源が設けられている。また、ドア駆動制御部にはモータに駆動電力を供給するための駆動用電源や、内部のマイコンに電力供給するための制御系用電源が設けられている。
特開2010−245639号公報
ところで、無電圧接点信号等を送る各種センサは、人間が接触(感電)する恐れのある位置に設けられることが多いので、信号系用電源側と制御系用・駆動用電源側とは電気的に絶縁する必要がある。
そこで、絶縁した電源系統間(信号系用電源と制御系用・駆動用電源の間)で制御系用・駆動用電源からの電流を遮断しデジタル・データの通信を可能にするために、信号絶縁(アイソレータ)部品、例えばフォトカプラを用いるのが一般的である。
しかしながら、信号系用電源と制御系用・駆動用電源とを絶縁する場合、入力信号の点数の増加に伴いフォトカプラの点数も増加することとなる。フォトカプラの点数の増加は装置の大型化やコストの増大を招いてしまう。
モータの磁極位置検出素子であるホールICの出力側に高速フォトカプラを用いて制御系用・駆動用電源を信号系用電源から絶縁することもできるが、この高速フォトカプラは高価であるため製品コストの増大を招く。
本発明の課題は、上記に鑑みてなされたものであって、装置の小型化、製品コストの低減を図るとともに信号系用電源と制御系用・駆動用電源とを絶縁することができる自動ドア制御装置を提供することである。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明の請求項1に係る自動ドア制御装置は、モータ及び伝達機構を有し該モータからの駆動力を前記伝達機構を介して伝達することによりドアを開閉駆動する駆動機構と、マイコンを有し前記駆動機構を制御する自動ドア制御装置と、該自動ドア制御装置と該駆動機構に電源を供給するための商用電源とを備え、
人体から出ている赤外線を感知して人体の動きを検出する赤外線センサと、前記ドア表面または壁面などに設置したタッチプレートに触れることによって開閉動作を検出するタッチセンサと、前記ドアの開閉動作時に該ドアの開閉動作上に人の有無を検出する安全光線スイッチとを含み、検出信号を無電圧接点信号として出力するセンサ群と、
前記ドアの開度を調節するドア開度ボリュームと、前記ドアが開いた状態を維持する時間を調節する待機時間ボリュームと、を含み、調節した電圧値の大きさを示す電圧信号として出力スイッチと、タッチプレートに触れると外部のマイコンに無線検出信号を出力するリモコンスイッチとを備える操作スイッチ群と、
を接続してなる自動ドア装置において、
前記赤外線センサから出力される前記ドアの開閉検出信号である無電圧接点信号をシリアル信号に変換して出力し、前記タッチセンサから出力され又は無線、赤外線、超音波によって検出される前記ドアの開閉検出信号である無電圧接点信号をシリアル信号に変換して出力し、前記安全光線スイッチから出力される前記ドアの開閉動作時に該ドアの開閉動作上にいる人体の検出信号である無電圧接点信号をシリアル信号に変換して出力し、前記ドア開度ボリュームと前記待機時間ボリュームとから出力される電圧信号をシリアル信号に変換して出力し前記リモコンスイッチから出力される電圧信号をシリアル信号に変換し、該シリアル信号を外部に出力するシリアル信号変換部を設け、
前記変換されたシリアル信号に基づいて前記ドアの駆動を制御するドア駆動制御部と、前記シリアル信号変換部に電力を供給するための第1の電源と、少なくとも前記ドア駆動制御部に電力を供給するための第2の電源とを設け、
前記シリアル信号変換部は、前記第1の電源の電源系統と前記第2の電源の電源系統を電気的に絶縁するとともに、入力されたシリアル信号の出力レベルに応じたフォトダイオードの光の明暗変化を、シリコン樹脂などの絶縁体を挟んであらかじめ決められた絶縁間隔をおいて設置したフォトトランジスタによって電圧の変化に変換させ前記ドア駆動制御部に出力する機能を有する信号間絶縁素子を少なくとも1つ有することを特徴とする。
また、本発明の請求項2に係る自動ドア制御装置は、請求項1に記載の発明において、前記シリアル信号変換部が、前記シリアル信号を出力するデータ出力端子と、該シリアル信号の出力タイミングをとるためのクロック端子と、前記データ出力端子から出力されるシリアル信号を出力するタイミングを決定するクロック信号を生成し該生成されたクロック信号を前記クロック端子から出力するクロック生成部とを有し、
前記信号間絶縁素子を2つ設け、
第1の信号間絶縁素子が、シリアル信号に変換された前記赤外線センサから出力される前記ドアの開閉検出信号と、前記タッチセンサから出力される前記ドアの開閉検出信号と、前記安全光線スイッチから出力される前記ドアの開閉動作時に該ドアの開閉動作上の人体の検出信号のそれぞれの無電圧接点信号と、前記ドア開度ボリュームと前記待機時間ボリュームから出力される電圧信号と、前記リモコンスイッチから出力される電圧信号のそれぞれがシリアル変換されて前記データ出力端子から出力されるシリアル信号の出力レベルに応じたフォトダイオードの光の明暗変化を、シリコン樹脂などの絶縁体を挟んであらかじめ決められた絶縁間隔をおいて設置したフォトトランジスタによって電圧の変化に変換させる機能を有するものであり、
第2の信号間絶縁素子が、前記データ出力端子から出力された前記シリアル信号の出力レベルに応じたフォトダイオードの光の明暗変化を、シリコン樹脂などの絶縁体を挟んであらかじめ決められた絶縁間隔をおいて設置したフォトトランジスタによって電圧の変化に変換させる機能を有するものであることを特徴とする。
さらに、本発明の請求項3に係る自動ドア制御装置は、請求項1又は2に記載の発明において、前記シリアル信号変換部に、前記ドア駆動制御部の出力端子から出力される前記モータの駆動状態を表すシリアル信号の出力レベルに応じたフォトダイオードの光の明暗変化を、シリコン樹脂などの絶縁体を挟んであらかじめ決められた絶縁間隔をおいて設置したフォトトランジスタによって電圧の変化に変換させる機能を有するものである第3の信号間絶縁素子をさらに設け、
前記第3の信号間絶縁素子によって変換されたシリアル信号を前記マイコンに該マイコンの入力端子から入力し、該マイコンの出力端子を介して外部機器に外部出力信号として出力することを特徴とする。
本発明によれば、装置の小型化、製品コストの低減を図るとともに信号系用電源と制御系用・駆動用電源とを絶縁することができる。
本発明の自動ドア制御装置を含む自動ドアの構成図である。 本発明の実施の形態に係る自動ドア制御装置の構成を示したブロック図である。 シリアル信号変換部の構成を示したブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明に係る自動ドア制御装置の好適な実施の形態を詳細に説明する。
図1は本発明の自動ドア制御装置を含む自動ドアの構成図である。図2は、本発明の実施の形態に係る自動ドア制御装置の構成を示したブロック図である。
図1において、引用符号9は自動ドア装置を示している。この自動ドア装置9は、ドア12を開閉するための駆動機構13と、駆動機構13を制御する本発明の自動ドア制御装置(ドアコントローラと呼ぶこともある)1と、自動ドア制御装置1及び駆動機構13に電源を供給するための商用電源8と、を主に備えて構成されている。また、自動ドア制御装置1にはドア12の室内側および室外側に設けられるセンサ群2と操作スイッチ群3が接続されている。以下、上記の各構成について説明する。
駆動機構13は、モータ6及び伝達機構17を有している。ドア12は、モータ6からの駆動力が伝達機構17を介して伝達されることにより開閉駆動するようになっている。モータ6には、磁極位置検出センサとしてのホールIC(ホール素子)7が設けられている。このホールIC7は、モータ6の回転動作に基づきドア12の移動量に比例したパルス信号を発生するようになっている。モータ6やホールIC7には、自動ドア制御装置1を介して商用電源8からの電力が供給されるようになっている。
伝達機構17は、第一ベルト機構19と、第二ベルト機構20と、減速機構(図示省略)とを備えて構成されている。第一ベルト機構19及び第二ベルト機構20は、減速機構を介して連結されている。第一ベルト機構19は、モータ6のモータ出力軸に軸着された第一歯付主動プーリ21と、第一歯付従動プーリ22と、これらに巻き付く第一歯付ベルト23とを有している。第二ベルト機構20は、第二歯付主動プーリ24と、第二歯付従動プーリ25と、これらに巻き付く第二歯付ベルト26とを有している。第二歯付ベルト26には、連結具27を介してドア12が取り付けられている。
自動ドア制御装置1は、シリアル信号変換部4とドア駆動制御部5を備えて構成されており、シリアル信号変換部4には検出信号を無電圧接点信号(オン・オフ信号)として出力するセンサ群2とドア開度の調整指示等を電圧信号として送出する操作スイッチ群3が接続されている。
図2において、センサ群2は、赤外線センサ30、タッチセンサ31、安全光線スイッチ32を含んで構成されている。
ここで、赤外線センサ(人感センサ)30は、人体から出ている赤外線を感知して、人体の動きによる赤外線の強弱を検出することにより、検出信号(開信号または閉信号)を出力する機能を有するセンサである。例えば、人体を検出すると開信号を出力し、所定時間検出されない場合に閉信号を出力する。この検出信号は無電圧接点信号S1としてシリアル信号変換部4に出力される。
タッチセンサ31は、「タッチスイッチ」とも呼ばれ、ドア表面または壁面などに設置したタッチプレートに人の指が軽く触れることにより検出信号(開信号または閉信号)を出力する機能を有するセンサである。この検出信号は無電圧接点信号S2としてシリアル信号変換部4に出力される。
安全光線スイッチ32は、ドア12の開閉動作時において人がはさまれないようにするためのものであり、人体を検出し検出信号を出力する。安全光線スイッチ32からの検出信号を受けるとドア12を開くようにモータ6の駆動が制御される。この検出信号は無電圧接点信号S3としてシリアル信号変換部4に出力される。なお、上記したすべての無電圧接点信号は2値信号(オン・オフ信号)である。
また、図2において、操作スイッチ群3は、ドア開度ボリューム40、待機時間ボリューム41、リモコンスイッチ42を備えて構成されている。
ここで、ドア開度ボリューム40は、ドア12の開度を調節するためのスイッチであり、待機時間ボリューム41は、ドア12が開いた状態を維持する時間を調節するためのスイッチである。ボリューム調整されるとその大きさを示した電圧信号S4,S5がシリアル信号変換部4に出力される。
なお、この電圧信号S4,S5はアナログ信号であり、マイコン50内のA/D変換器(図示せず)でデジタル信号に変換される。
また、リモコンスイッチ42としては、無線式タッチセンサや、ハンディーターミナル、ティーチングペンダントなどがよく知られている。例えば、無線式タッチスイッチは、タッチプレート内部に小型無線発信機が内蔵されており、タッチプレートに触れると外部のマイコンに無線検出信号(ワイヤレス信号)を出力する機能を有するセンサである。この無線検出信号はワイヤレス信号S10としてシリアル信号変換部4に出力される。なお、このワイヤレス信号S10は2値信号(オン・オフ信号)であり、例えば、オン信号をドア開指令信号としオフ信号をドア閉指令信号としている。
図1に戻り、商用電源8はシリアル信号変換部4およびドア駆動制御部5に接続されている。より詳細には、商用電源8は、図2に示すようにシリアル信号変換部4に設けられた第1の電源としての信号系電源回路51、並びに、第2の電源としての制御系用電源回路53および駆動系用電源回路52に接続されており、これらに電力供給している。
ここで、自動ドア制御装置1の構成について、図2および図3を参照しながら説明する。図3は、シリアル信号変換部の構成を示したブロック図である。
図2において、シリアル信号変換部4は、無電圧接点信号S1〜S3、電圧信号S4,S5及びワイヤレス信号S10をシリアルデータS6に変換するマイコン50と、マイコン50に電力を供給するための信号系用電源回路51と、シリアル信号変換部4内のマイコン50以外の電子部品やドア駆動制御部5内の後述するマイコン60に電力を供給するための制御系用電源回路53と、信号系用電源回路51の電源系統とそれ以外の電源系統(例えば、制御系用電源回路53および後述する駆動系用電源回路52の電源系統)を電気的に絶縁する機能を有する信号間絶縁素子としてのフォトカプラ52A,52B,52Cとを備えて構成されている。なお、制御系用電源回路53はシリアル信号変換部4内でなく外部に設けてもよい。
図3において、マイコン50は、第1のインターフェース回路55、第2のインターフェース回路56、複数の信号をシリアル信号に変換するパラレルシリアル変換回路(以下、「パラシリ変換IC」と呼ぶ。)57と、クロック生成回路58を備えている。
第1のインターフェース回路55は外部からの複数の信号(無電圧接点信号S1〜S3、電圧信号S4,S5)を入力し、第2のインターフェース回路56は外部からのワイヤレス信号S10を入力する。
パラシリ変換IC57は、第1のインターフェース回路55に入力された無電圧接点信号S1〜S3、デジタル信号に変換された電圧信号S4,S5、第2のインターフェース回路56に入力されたワイヤレス信号S10をシリアル信号S6に変換する。
クロック生成部58は、出力端子TXD1から出力されるシリアル信号S6の出力するタイミングを決定するクロック信号S8を生成し、生成されたクロック信号S8はパラシリ変換IC57を介してクロック端子SCK1から出力される。
また、第2のインターフェース回路56内には、出力端子TXD2から出力されるシリアル信号S11を出力するタイミングを決定するクロック信号を生成するクロック生成部(図示せず)が設けられている。もちろんクロック生成部58にシリアル信号S8の出力タイミング用のクロック信号に加えてシリアル信号S11の出力タイミング用のクロック信号を生成させるようにしてもよい。生成されたクロック信号はクロック端子SCK2から出力される。
フォトカプラ52A,52B,52Cは、入力されたシリアル信号S6の出力レベルに応じたフォトダイオードの光の明暗変化を、シリコン樹脂などの絶縁体を挟んであらかじめ決められた絶縁間隔をおいて設置したフォトトランジスタによって電圧の変化に変換(光学的結合による変換)させる機能を有する。
フォトカプラ52Bは出力端子TXD1から出力されたシリアル信号S6を光学的結合による変換を施し変換されたシリアル信号S7を出力する。変換されたシリアル信号S7は出力端子TXD3を介してドア駆動制御部5の入力端子RXD4に入力される。
フォトカプラ52Cは出力端子SCK1から出力されたシリアルクロック信号S8を光学的結合による変換を施す。変換されたシリアルクロック信号S9はクロック端子SCK2を介してドア駆動制御部5のクロック端子SCK3に入力される。
フォトカプラ52Aはドア駆動制御部5の出力端子TXD4から出力されたシリアル信号S15を光学的結合による変換を施しシリアル信号S16を出力する。このシリアル信号S15はモータ6の駆動状態、すなわち現在ドア12が全開状態なのか閉じた状態などを表す信号である。変換されたシリアル信号S16はマイコン50の入力端子RXD1、出力端子OUTを介して外部機器(図示せず)に外部出力信号として出力される。
ドア駆動制御部5は、モータ6に電力を供給するための駆動系用電源回路52と、入力端子RXD4を介して入力されたシリアル信号S7のデータ内容に基づいてモータ6の駆動を制御する機能を有するマイコン60とを備えて構成されている。
なお、モータ6としては、例えばブラシレスDCモータが用いられるがこれに限定されるものではない。また、駆動系用電源回路52はドア駆動制御部5内でなく外部に設けてもよい。
ここで、ブラシレスDCモータは、永久磁石同期電動機と同じ構造をもつ直流電動機である。一般的に、回転子側に磁石が設けられ、固定子側に巻線回路があり、転流は電子回路によって行われる。転流には回転子の磁極にあわせたタイミング検出が必要であり、回転子の位置を検出するためにホールIC(ホール素子:磁極位置検出素子)7を用いている。
以下に、各入力信号、すなわちセンサ群2からの無電圧接点信号S1〜S3が入力された場合と、操作スイッチ群3からの電圧信号S4,S5、ワイヤレス信号S10が入力された場合における自動ドア制御装置1の動作について説明する。
赤外線センサ30から無電圧接点信号S1が出力されると、無電圧接点信号S1は入力端子IN1に入力され、タッチセンサ31からの無電圧接点信号S2は入力端子IN2に入力され、安全光線スイッチ32からの無電圧接点信号S3は入力端子IN3に入力される。入力された無電圧接点信号S1〜S3は第1のインターフェース回路55を介してパラシリ変換IC57に入力される。
パラシリ変換IC57では、無電圧接点信号S1〜S3をシリアル信号S6に変換する。ここで、無電圧接点信号S1〜S3のシリアル信号への変換は、無電圧接点信号S1〜S3をソフトウエア処理によって時系列上に直列に展開することによって行われる。このソフトウエア処理については公知であるのでここではその説明を省略する。
なお、ソフトウエア処理でなく、第1のインターフェース回路55に入力された複数の信号(無電圧接点信号S1〜S3)を一時的に記憶させ、記憶された無電圧接点信号S1〜S3をシリアルクロック信号S8に基づいて順に読み込む処理を行い、読み込まれた信号をシフトレジスタで直列に展開(シフト)するといったハードウエア的処理を施してシリアル信号S6に変換する方法もある。
次に、ドア開度ボリューム40から電圧信号S4が出力されると、電圧信号S4は入力端子AN1に入力され、待機時間ボリューム41から電圧信号S5が出力されると、電圧信号S5は入力端子AN2に入力される。
例えば、入力された電圧信号S4と電圧信号S5の両方が第1のインターフェース回路55を介してパラシリ変換IC57に入力されると、パラシリ変換IC57は、電圧信号S4と電圧信号S5をシリアル信号S6に変換する。なお、電圧信号S4と電圧信号S5は、第1のインターフェース55に設けられたA/D変換器によってデジタル信号にA/D変換され、その後は、デジタル信号は無電圧接点信号の場合と同様にソフトウエア的処理もしくはシフトレジスタを用いたハードウエア的処理を施してシリアル変換される。
次に、リモコンスイッチ42からワイヤレス信号S10が出力されると、ワイヤレス信号S10は入力端子RXD2に入力される。入力されたワイヤレス信号S10は第2のインターフェース回路56を介してパラシリ変換IC57に入力される。パラシリ変換IC57は、上記同様の方法によりワイヤレス信号S10をシリアル信号S6に変換する。
なお、マイコン50は、入力端子RXD2を介して受信されたシリアル信号S10を構成するパリティビットを用いてパリティチェックを行い、シリアル変換前とシリアル変換後の両信号の整合性も判定する。シリアル信号S10が異常信号であると判定された場合には、マイコン50は、データ再送要求信号S11を、出力端子TXD2を介してリモコンスイッチ42に出力する。
上記したシリアル変換処理が終了すると、各シリアル信号S6をシリアルクロック信号S8に基づいて出力端子TXD1から順に出力される。
このようにして無電圧接点信号S1〜S3、電圧信号S4,S5、ワイヤレス信号S10から変換されたシリアル信号S6は出力端子TXD1からシリアルクロック信号S8に基づいて出力される。なお、各シリアル信号S6にはそのデータの出力元が識別できる識別用フラグが先頭に付加されている。
出力端子TXD1から出力されたシリアル信号S6は、フォトカプラ52Bに入力される。フォトカプラ52Bは、シリアル信号S6を光学的結合によりシリアル信号S7に変換して出力する。変換されたシリアル信号S7は出力端子TXD3を介してドア駆動制御部5の入力端子RXD4に入力される。
また、クロック生成部58からのクロック信号S8はクロック端子SCK1、フォトカプラ52C、クロック端子SCK3を介してドア駆動制御部5のクロック端子SCK4に出力される。クロック端子SCK4に入力されたクロック信号S8はシリアル信号S7のドア駆動制御部5への送信とドア駆動制御部5の受信の同期をとるために用いられる。
ドア駆動制御部5のマイコン60は、入力されたシリアル信号S7を構成する識別用フラグやパリティデータ等に基づいてデータの整合性をチェックする。データに誤りがなければ、シリアル信号S7を構成するデータの内容(指示内容)に基づいてモータ6を駆動、減速、停止等させるための制御信号S20をモータに送出する。
以上説明したように、本発明によれば、信号系電力系統とモータ駆動系や制御系の電力系統とを絶縁するための絶縁素子(フォトカプラ)の入力側で、センサ群等からの複数の入力信号をシリアル信号に変換しているので、入力信号用の絶縁素子の数を1つにすることができる。このため、絶縁素子の点数を低減させることができる。これによって自動ドア制御装置、シリアル変換装置の小型化や製品コストの低減を図ることができる。
また、装置の小型化に伴い、自動ドアの形状の自由度を向上させることができる。
なお、本発明は本発明の主旨を変えない範囲で種々変更実施可能なことはもちろんである。例えば、モータ6を駆動するドア駆動制御部5がシリアル信号に未対応のものである場合には、以下のような方法をとることもできる。
ドア駆動制御部5がシリアル信号に未対応のものである場合には、マイコン60にシリアル信号が入力されても、マイコン60は何も応答しない。これは、ドア駆動制御部5の対応する端子がシリアル信号入出力端子ではなく、接点入出力信号を授受する汎用入出力端子であるからである。したがって、マイコン50には、入力端子RXD1を介しての信号は受信されない。このため、マイコン50は、ドア駆動制御部5が未対応であると判断し、出力端子TXD1、クロック端子SCK1、入力端子RXD1を汎用入出力端子に切り替えるように制御する。
このようにマイコン50に上記した端子切替え制御機能を設けることによって、ドア駆動制御部がシリアル信号に未対応のものである場合でも、ドア駆動制御部の仕様変更をせずに本発明のシリアル信号変換装置をそのまま使用することができる。
また、ドア駆動制御部5の中にシリアル信号変換部4を組み込んだ構成にしてもよい。
また、上記した実施の形態では、シリアル信号S7のドア駆動制御部5への送信とドア駆動制御部5の受信の同期をとるためにシリアルクロック信号S8を生成している。しかし、調歩同期方式を用いることによってシリアルクロックを用いなくてもシリアル信号S7の上記した送受信における同期をとることができる。ここで、調歩同期方式とは、シリアル通信において、一文字分の文字情報を送るたびに、シリアルデータの先頭にデータ送信開始の情報(スタートビット)と、データ末尾にデータ送信終了の信号(ストップビット)を付け加えて送受信を行う方式のことである。
したがって、同期専用の信号線(シリアルクロック端子SCK1、SCK3、SCK4をつなぐ信号線)、シリアルクロック端子SCK1、SCK3、SCK4、クロック生成部58が不要になる。このため、装置の小型化を図ることができる。
1 自動ドア制御装置
2 センサ群
3 操作スイッチ群
4 シリアル信号変換部
5 ドア駆動制御部
6 モータ
7 ホールIC
8 商用電源
9 自動ドア装置
12 ドア
13 駆動機構
17 伝達機構
19 第一ベルト機構
20 第二ベルト機構
21 第一歯付主動プーリ
22 第一歯付従動プーリ
23 第一歯付ベルト
24 第二歯付主動プーリ
25 第二歯付従動プーリ
26 第二歯付ベルト
27 連結具
30 赤外線センサ
31 タッチセンサ
32 安全光線スイッチ
40 ドア開度ボリューム
41 待機時間ボリューム
42 リモコンスイッチ
50 マイコン
51 信号系用電源回路
52A,52B,52C フォトカプラ
53 制御系用電源回路
55 第1のインターフェース回路
56 第2のインターフェース回路
57 パラシリ変換IC
58 クロック生成部
60 マイコン

Claims (3)

  1. モータ及び伝達機構を有し該モータからの駆動力を前記伝達機構を介して伝達することによりドアを開閉駆動する駆動機構と、マイコンを有し前記駆動機構を制御する自動ドア制御装置と、該自動ドア制御装置と該駆動機構に電源を供給するための商用電源とを備え、
    人体から出ている赤外線を感知して人体の動きを検出する赤外線センサと、前記ドア表面または壁面などに設置したタッチプレートに触れることによって開閉動作を検出するタッチセンサと、前記ドアの開閉動作時に該ドアの開閉動作上に人の有無を検出する安全光線スイッチとを含み、検出信号を無電圧接点信号として出力するセンサ群と、
    前記ドアの開度を調節するドア開度ボリュームと、前記ドアが開いた状態を維持する時間を調節する待機時間ボリュームと、を含み、調節した電圧値の大きさを示す電圧信号として出力スイッチと、タッチプレートに触れると外部のマイコンに無線検出信号を出力するリモコンスイッチとを備える操作スイッチ群と、
    を接続してなる自動ドア装置において、
    前記赤外線センサから出力される前記ドアの開閉検出信号である無電圧接点信号をシリアル信号に変換して出力し、前記タッチセンサから出力され又は無線、赤外線、超音波によって検出される前記ドアの開閉検出信号である無電圧接点信号をシリアル信号に変換して出力し、前記安全光線スイッチから出力される前記ドアの開閉動作時に該ドアの開閉動作上にいる人体の検出信号である無電圧接点信号をシリアル信号に変換して出力し、前記ドア開度ボリュームと前記待機時間ボリュームとから出力される電圧信号をシリアル信号に変換して出力し前記リモコンスイッチから出力される電圧信号をシリアル信号に変換し、該シリアル信号を外部に出力するシリアル信号変換部を設け、
    前記変換されたシリアル信号に基づいて前記ドアの駆動を制御するドア駆動制御部と、前記シリアル信号変換部に電力を供給するための第1の電源と、少なくとも前記ドア駆動制御部に電力を供給するための第2の電源とを設け、
    前記シリアル信号変換部は、前記第1の電源の電源系統と前記第2の電源の電源系統を電気的に絶縁するとともに、入力されたシリアル信号の出力レベルに応じたフォトダイオードの光の明暗変化を、シリコン樹脂などの絶縁体を挟んであらかじめ決められた絶縁間隔をおいて設置したフォトトランジスタによって電圧の変化に変換させ前記ドア駆動制御部に出力する機能を有する信号間絶縁素子を少なくとも1つ有する
    ことを特徴とする自動ドア制御装置。
  2. 前記シリアル信号変換部は、前記シリアル信号を出力するデータ出力端子と、該シリアル信号の出力タイミングをとるためのクロック端子と、前記データ出力端子から出力されるシリアル信号を出力するタイミングを決定するクロック信号を生成し該生成された前記クロック信号をクロック端子から出力するクロック生成部とを有し、
    前記信号間絶縁素子を2つ設け、
    第1の信号間絶縁素子が、シリアル信号に変換された前記赤外線センサから出力される前記ドアの開閉検出信号と、前記タッチセンサから出力される前記ドアの開閉検出信号と、前記安全光線スイッチから出力される前記ドアの開閉動作時に該ドアの開閉動作上の人体の検出信号のそれぞれの無電圧接点信号と、前記ドア開度ボリュームと前記待機時間ボリュームから出力される電圧信号と、前記リモコンスイッチから出力される電圧信号のそれぞれがシリアル変換されて前記データ出力端子から出力されるシリアル信号の出力レベルに応じたフォトダイオードの光の明暗変化を、シリコン樹脂などの絶縁体を挟んであらかじめ決められた絶縁間隔をおいて設置したフォトトランジスタによって電圧の変化に変換させる機能を有するものであり、
    第2の信号間絶縁素子が、前記データ出力端子から出力された前記シリアル信号の出力レベルに応じたフォトダイオードの光の明暗変化を、シリコン樹脂などの絶縁体を挟んであらかじめ決められた絶縁間隔をおいて設置したフォトトランジスタによって電圧の変化に変換させる機能を有するものである
    ことを特徴とする請求項1に記載の自動ドア制御装置。
  3. 前記シリアル信号変換部に、前記ドア駆動制御部の出力端子から出力される前記モータの駆動状態を表すシリアル信号の出力レベルに応じたフォトダイオードの光の明暗変化を、シリコン樹脂などの絶縁体を挟んであらかじめ決められた絶縁間隔をおいて設置したフォトトランジスタによって電圧の変化に変換させる機能を有するものである第3の信号間絶縁素子をさらに設け、
    前記第3の信号間絶縁素子によって変換されたシリアル信号を前記マイコンに該マイコンの入力端子から入力し、該マイコンの出力端子を介して外部機器に外部出力信号として出力する
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の自動ドア制御装置。
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