JP5506216B2 - 毛髪用塗布具付容器 - Google Patents

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本発明は、毛髪用の塗布剤を収容するための収容部及びその塗布剤を毛髪に塗布するための塗布部を備えた毛髪用塗布具付容器に関するものである。
従来、塗布剤を収容するための収容部及びその塗布剤を塗布するための刷毛などの塗布部を備え、収容部内の塗布剤を塗布部から吐出しつつ塗布できるようにした塗布具付容器が知られている。このような塗布具付容器では、塗布作業を行っていない状態においても塗布剤が吐出されると塗布部から垂れ落ちてしまうことから、塗布作業中にのみ吐出されるようにすることが好ましい。
例えば、特許文献1には、塗布剤としての染料インキで描画を行ったり、塗布剤としての薬を患部に塗布したりするための塗布具付容器として、塗布作業中にのみ塗布剤が吐出されるようにした構成が示されている。具体的には、この塗布具付容器では、刷毛が設けられた塗布部の中央位置に筒状の吐出穴が形成され、開閉弁によって塞がれている。この開閉弁は、閉弁方向への力がバネにより付与されており、塗布部に設けられた円柱部が塗布作業に伴い押し込まれることにより開弁方向へ移動する。このため、塗布作業中にのみ塗布剤が吐出されるようにすることができる。
特開2006−15211号公報
ところで、毛髪に塗布するための毛髪化粧料等の塗布剤は、毛髪にムラ無く均一に塗布することが望まれる。このため、このような塗布剤を毛髪に塗布するための塗布具(刷毛やブラシなど)は、塗布剤を一度に広範囲に塗布できるものであることが好ましい。この点、前述した特許文献1に記載の塗布具付容器のように、塗布部の一箇所のみから塗布剤を吐出する構成では、毛髪用の塗布剤を塗布するために用いたとしても、塗布剤を一度に広範囲に塗布することはできない。
本発明は、こうした問題にかんがみてなされたものであり、毛髪に塗布するための塗布剤が塗布作業中にのみ吐出されるとともに広範囲に塗布される毛髪用塗布具付容器を提供することを目的としている。
上記目的を達成するためになされた本発明の請求項1に記載の毛髪用塗布具付容器は、塗布剤を収容するための収容部と、塗布剤を毛髪に塗布するための複数の立設部材が立設された塗布面を有するとともに収容部から供給される塗布剤を塗布面の全域に設けられた複数の吐出穴に分配して吐出する塗布部と、収容部に収容されている塗布剤を塗布部へ供給するための内部流路を開閉する開閉弁と、開閉弁に対して閉弁方向への力を付与する弾性体と、塗布面から突出する突出部が塗布面側に押し込まれることにより開閉弁を開弁方向に移動させる開弁手段とを備える。
このような毛髪用塗布具付容器では、塗布面から突出する突出部が塗布作業に伴い塗布面側に押し込まれることにより内部流路が開き、収容部に収容されている塗布剤が塗布部へ供給され、塗布面の全域に設けられた複数の吐出穴に分配されて吐出される。
したがって、この毛髪用塗布具付容器によれば、塗布剤が塗布作業中にのみ吐出されるとともに広範囲に塗布されるようにすることができる。
ところで、このような構成の毛髪用塗布具付容器では、外形全体における収容部の占める割合が大きくなり、収容部の部分を握って使用されることが考えられる。しかしながら、このような持ち方では塗布面の方向を定めにくく、突出部が塗布面側に良好に押し込まれないことが生じ得る。
そこで、例えば請求項2に記載の毛髪用塗布具付容器では、収容部及び塗布部が、これらよりも細い外形であって内部流路を形成するくびれ部を挟んで連結されている。このような毛髪用塗布具付容器によれば、例えばくびれ部を指で挟んで使用することで、手のひらの向きと塗布面の向きとを一致させるといったことが可能となる。このため、塗布面の方向を定めやすくなり、突出部を塗布面側に良好に押し込みやすくすることができる。
さらに、例えば請求項3に記載の毛髪用塗布具付容器では、開閉弁は、収容部の内部から内部流路を開閉するものであり、開弁手段は、くびれ部により形成される内部流路に収容されて突出部と開閉弁とを連結する連結部を有しており、収容部に収容されている塗布剤は、連結部の外面と内部流路の内面との間に形成される隙間を通って塗布部へ供給される。
このような毛髪用塗布具付容器によれば、収容部から塗布部へ供給される塗布剤が、連結部の外面と内部流路の内面との間に形成される隙間で広がりつつ流れるようにすることが可能となる。この結果、重力の影響による塗布剤流量の偏りを抑制することができる。
一方、複数の吐出穴から吐出される塗布剤の量はできるだけ均等であることが好ましい。
そこで、例えば請求項に記載の毛髪用塗布具付容器では、塗布部の内部には、収容部から供給される塗布剤を吸収して塗布面の全域に拡散する吸収体が設けられている。このような毛髪用塗布具付容器によれば、吸収体を設けない場合に比べ、特に塗布面が水平面に対して傾いた状態における複数の吐出穴への塗布剤の分配の偏りを生じにくくすることができる。
ここで、吸収体は、例えば請求項に記載のように、収容部から塗布剤が供給される中央部分がその外周部よりも厚く形成されているとよい。このような形状の吸収体であれば、例えば厚みが一定の吸収体に比べ、塗布剤が中央部から外周部へ広がりやすくすることができる。
また、吸収体は、例えば請求項に記載のように、塗布面側に隙間を空けて設けられているとよい。このように隙間を空けることで、吸収体において塗布剤の量の偏りが生じた場合にも、量の多い部分の塗布剤が隙間にあふれ出て、量の少ない部分で再吸収されることにより、偏りを緩和させることができる。
一方、例えば請求項に記載の毛髪用塗布具付容器では、塗布部が、立設部材として複数の線状部材からなる刷毛を備える。このような毛髪用塗布具付容器によれば、刷毛により塗布剤を保持しながら塗布することができるため、塗布作業を効率よく行うことができる。
さらに、例えば請求項に記載の毛髪用塗布具付容器では、塗布部が、立設部材として刷毛よりも突出した棒状部材からなる櫛歯を備え、突出部は櫛歯よりも突出している。
このような毛髪用塗布具付容器によれば、櫛歯で毛髪を梳きながら刷毛で塗布剤を塗布することができるため、塗布剤に毛髪をムラなく塗布することが可能となる。特に、櫛歯が刷毛よりも突出しているため、刷毛が地肌に接触しにくくすることができ、この結果、塗布剤が地肌に塗布されにくくすることができる。加えて、突出部が櫛歯よりも突出しているため、櫛歯を強く押し付けることなく突出部を押し込むことができる。
ところで、毛髪用塗布具付容器を異なる向きで使用した場合に、向きによっては塗布剤が収容部から流出しにくくなることが考えられる。
そこで、例えば請求項に記載の毛髪用塗布具付容器では、収容部が湾曲した形状となっている。このような毛髪用塗布具付容器によれば、収容部が湾曲していない形状に比べ、異なる向きで使用した場合に塗布剤を収容部から流出しやすくすることができる。
実施形態の毛髪用塗布具付容器の外観図である。 実施形態の毛髪用塗布具付容器の断面図である。 実施形態の毛髪用塗布具付容器の使用方法の説明図である。 変形例としての毛髪用塗布具付容器の部分拡大図である。
以下、本発明が適用された実施形態について、図面を用いて説明する。
[1.全体構成]
図1は、実施形態の毛髪用塗布具付容器1の模式的な外観図であり、図2は、その断面図である。
この毛髪用塗布具付容器1は、塗布剤としての毛髪化粧料(本実施形態では液状のヘアマニキュア)を毛髪に塗布するためのものである。具体的には、この毛髪用塗布具付容器1は、毛髪化粧料を収容するためのタンク10と、毛髪化粧料を毛髪に塗布するための塗布部20とを備えており、タンク10及び塗布部20は、これらよりも細い外形のくびれ部30を挟んで連結されている。
図2に示すように、くびれ部30には、タンク10に収容されている毛髪化粧料を塗布部20へ供給するための断面円形の内部流路31が形成されている。そして、塗布部20は、タンク10から内部流路31を介して供給された毛髪化粧料を吐出しつつ塗布することができるようになっている。塗布部20における毛髪化粧料を塗布する側の面である塗布面21(塗布部20の下面)は、毛髪化粧料を一度に広範囲に塗布することができるように広く形成されている。
なお、図2では、塗布部20における塗布面21側を保護する保護キャップ60が塗布部20に装着された状態を示している。この保護キャップ60は、毛髪用塗布具付容器1使用していない状態で載置する台としても機能する。
タンク10は、上部の開口部11から毛髪化粧料を補充可能となっており、この開口部11は補充用キャップ12が装着された状態(図1及び図2に示す状態)で液密に封止される。
また、タンク10は、透明な材料で形成されており、収容されている毛髪化粧料の残量を視認できるようになっている。また、毛髪化粧料の残量を把握するための目安として、目盛りが記されている。なお、図2に示す目盛り(3本の横線)はあくまでも一例である。
さらに、タンク10は、略円筒状の側壁を斜め上方へ湾曲させたような形状となっており、図2において左右非対称の形状となっている。これにより、塗布部20を下に向けた使用状態(図2に示す状態)だけでなく、横に向けた使用状態(具体的には、図2を左に90度回転させた状態)においても、タンク10内における内部流路31への流出穴を基準とする水位(正確には毛髪化粧料の液面の高さ位置)を高く確保することが可能となる。つまり、横に向けた使用状態における毛髪化粧料の位置ヘッドの低下が生じにくい形状に設計されている。このため、毛髪用塗布具付容器1を異なる向きで使用しても、タンク10内の毛髪化粧料がスムーズに流出しやすくなる。
また、タンク10の内部には、タンク10内部から内部流路31を開閉する(タンク10の底面に形成された流出穴を塞ぐ)弁体41と、この弁体41に対して閉弁方向への力(流出穴へ押し付ける力)を付与するバネ42とが設けられている。本実施形態では、弁体41及びバネ42は樹脂により一体成型されている。
具体的には、バネ42は、リング状のベース部43を有しており、このベース部43がタンク10の内壁に形成された突起13に当接することで、上方への移動が制限されている。そして、このベース部43から2本のらせん状バネ部44,44(図2では簡易的に示している。)がそれぞれ下方に延びて弁体41の上面と連結しており、これら2本のらせん状バネ部44,44が弾性作用を発揮する。
一方、塗布部20は、その上面22が略半球状に形成されている。この部分は、使用者がくびれ部30を指で挟むようにして毛髪用塗布具付容器1を持った状態において手のひら側に接する部分であり、略半球状に形成されていることから包み込むような感覚で把持することができる。
また、塗布部20における塗布面21には、その全域に複数の吐出穴23,23,…が形成されており、タンク10から供給された毛髪化粧料が複数の吐出穴23,23,…に分配されて吐出される。そして、この塗布面21には、複数の吐出穴23,23,…のそれぞれに対応する位置に、多数の線状(毛状)部材の束を垂直に立設(植毛)した刷毛(植毛部)24が設けられている。つまり、吐出穴23,23,…から吐出された毛髪化粧料は、毛管現象によって刷毛24に保持される。また、この塗布面21には、刷毛24よりも突出した(塗布面21からの高さが高い)棒状部材が垂直に立設されてなる櫛歯25が複数箇所に設けられている。
さらに、この塗布面21には、櫛歯25よりも更に突出した1本の棒状の突出部45が塗布面21を貫通して設けられている。この突出部45は、前述した弁体41及びバネ42と一体のものであり、具体的には、内部流路31に収容された棒状の連結部46を介して弁体41の下面と連結している。これにより、突出部45が塗布面21側に押し込まれると弁体41がバネ42の弾性力に逆らって開弁方向に移動する開閉機構(本発明の開弁手段に相当)が構築されている。なお、タンク10に収容されている毛髪化粧料は、連結部46の外面と内部流路31の内面との間に形成される隙間を通って塗布部20へ供給される。
以下、この一体の部材(弁体41、バネ42、突出部45及び連結部46を形成する部材)を内部部材40と称する。内部部材40は、弁体41の下面から延びる棒状の部分が塗布面21中央位置に形成された貫通穴26を貫通して配置されている。そして、この棒状の部分における貫通穴26を挟んだ両側の位置には、径が拡大された規制部47,48が形成されており、これら2つの規制部47,48により、棒状の部分のストローク(移動範囲)が規制される。また、これらの規制部47,48は、貫通穴26を閉じる(シールする)機能も有している。
なお、内部部材40のストロークは弁体41等によっても規制されるため、規制部47,48にはストロークを規制する機能を持たせないようにすることも可能である。また、内部部材40は、貫通穴26を挟んだ両側の位置に規制部47,48を配置するため2部品(2パーツ)で構成されており、規制部47,48の間に位置する結合部49で結合されている。
以上のように、塗布面21には、内部部材40の下端部である突出部45と、突出部45よりも短い櫛歯25と、櫛歯25よりも更に短い刷毛24とが設けられている。具体的には、円形の塗布面21における中央位置に突出部45が位置し、その外周位置に刷毛24が位置し、更にその外周位置(塗布面21における外縁位置)に櫛歯25が位置している。
一方、塗布部20の内部には、タンク10から供給される毛髪化粧料を吸収して塗布面21の全域に拡散するスポンジ50が設けられている。スポンジ50は、タンク10から毛髪化粧料が供給される中央部分がその外周部よりも厚く(内部流路31側に凸の略半球状に)形成されている。また、本実施形態では、スポンジ50は、その下面が塗布面21側の壁(塗布部20内部の底面)に隙間無く接触するように設けられている。
なお、本実施形態の毛髪用塗布具付容器1は、(1)補充用キャップ12、(2)タンク10の上部を形成する部材(透明)、(3)タンク10の下部、くびれ部30及び塗布部20上面22を一体的に形成する部材(透明)、(4)塗布面21及び櫛歯25を一体的に形成する部材、(5)内部部材40のうち弁体41、バネ42、連結部46及び規制部48を形成する側の部材、(6)内部部材40のうち突出部45及び規制部47を形成する側の部材、(7)スポンジ50、(8)保護キャップ60、の8パーツで構成されている。
[2.使用方法]
次に、本実施形態の毛髪用塗布具付容器1の使用方法について、図3を用いて説明する。
まず、図3(a)に示すように、補充用キャップ12を取り外して開口部11を露出させた状態で、詰め替え用容器70から毛髪化粧料をタンク10に補充する。
続いて、図3(b)に示すように、補充用キャップ12を装着して開口部11を封止した上で、図3(c)に示すようにくびれ部30を指で(例えば人差し指及び中指で)挟むようにして持つ。このとき、略半球状に形成された塗布部20の上面22が手のひら側に接することとなり、安定した状態で把持することができる。なお、保護キャップ60については使用前に取り外す。
続いて、図3(d)に示すように、櫛歯25で毛髪を梳きながら塗布部20を毛髪に押し当てる。これにより、突出部45が塗布面21側に押し込まれ、弁体41がバネ42の力に反して開弁方向に移動する。この結果、内部流路31が開かれ、タンク10内に収容されている毛髪化粧料が、内部流路31を通って塗布部20へ供給される。塗布部20へ供給された毛髪化粧料は、スポンジ50に浸透して全体に広がることにより、塗布面21の全域に形成された複数の吐出穴23,23,…に分配されて吐出される。
また、図3(e)に示すように、横向きに使用された場合にも、タンク10内の毛髪化粧料がスムーズに流出する。また、毛髪化粧料はスポンジ50に浸透して全体に広がるため、スポンジ50が無い場合に比べて複数の吐出穴23,23,…に分配されやすくなる。
ここで、連結部46の外面と内部流路31の内面との間に形成される隙間が小さいほど、毛髪化粧料が連結部46の外周全域に渡って広がりやすくなり、重力の影響による毛髪化粧料の流量の偏りが抑制される。図面上は、構成を分かりやすくするために隙間を大きく示しているが、実際の構造としては、内部流路31の断面と連結部46の断面とをほぼ同じ大きさにすることが考えられる。
そして、図3(f)に示すように、塗布部20を毛髪に押し当てる力を解放すると、バネ42の力が付与されている弁体41によって内部流路31が閉じられ、タンク10から塗布部20への毛髪化粧料の供給が停止する。このため、塗布作業中以外では液だれが防止される。
[3.効果]
以上説明したように、本実施形態の毛髪用塗布具付容器1では、塗布面21から突出する突出部45が塗布作業に伴い塗布面21側に押し込まれることにより内部流路31が開き、タンク10に収容されている毛髪化粧料が塗布部20へ供給され、塗布面21の全域に設けられた複数の吐出穴23,23,…に分配されて吐出される。したがって、この毛髪用塗布具付容器1によれば、毛髪化粧料が塗布作業中にのみ吐出されるとともに一度に広範囲に塗布されるようにすることができる。
また、本実施形態の毛髪用塗布具付容器1によれば、くびれ部30を指で挟んで使用することで、手のひらの向きと塗布面21の向きとを一致させることができる。この結果、手が自然な向きになり、塗布面21の方向を定めやすくなるため、突出部45を塗布面21側に良好に(真っ直ぐに)押し込みやすくすることができる。特に、塗布部20の上面22が略半球状に形成されているため、安定した状態で把持することができる。
さらに、本実施形態の毛髪用塗布具付容器1によれば、タンク10から塗布部20へ供給される毛髪化粧料が、連結部46の外面と内部流路31の内面との間に形成される隙間で広がりつつ流れるようにすることが可能となるため、重力の影響による毛髪化粧料の流量の偏りを抑制することができる。
一方、本実施形態の毛髪用塗布具付容器1によれば、塗布部20へ供給された毛髪化粧料がスポンジ50に浸透して広がるため、特に塗布面21が水平面に対して傾いた状態における複数の吐出穴23,23,…への毛髪化粧料の分配の偏りを生じにくくすることができる。しかも、スポンジ50の中央部分が外周部よりも厚く形成されているため、厚みが一定の場合に比べ、毛髪化粧料が中央部から外周部へ広がりやすくすることができる。
また、本実施形態の毛髪用塗布具付容器1によれば、吐出穴23,23,…から吐出された毛髪化粧料が刷毛24によって保持されるため、刷毛24により毛髪化粧料を保持しながら塗布することが可能となり、塗布作業を効率よく行うことができる。
さらに、本実施形態の毛髪用塗布具付容器1によれば、刷毛24に加え櫛歯25が設けられており、櫛歯25で毛髪を梳きながら刷毛24で毛髪化粧料を塗布することができるため、毛髪化粧料に毛髪をムラなく塗布することが可能となる。特に、櫛歯25が刷毛24よりも突出しているため、刷毛24が地肌に接触しにくくすることができ、この結果、毛髪化粧料が地肌に塗布されにくくなり、地肌汚れを防止することができる。しかも、櫛歯25が最外周に配置されているため、毛髪は櫛歯25で梳かれた後に刷毛24によって毛髪化粧料が塗布されるという好ましい順序になるとともに、櫛歯25により刷毛24に指が直接触れにくくなる。加えて、突出部45が櫛歯25よりも突出しているため、櫛歯25を強く押し付けることなく突出部45を押し込むことができる。
また、本実施形態の毛髪用塗布具付容器1によれば、タンク10が湾曲しているため、異なる向きで使用した場合に毛髪化粧料をタンク10から流出しやすくすることができる。さらに、弁体41がタンク10内に設けられているため、毛髪化粧料の液圧を閉弁側に働かせることができる。
[4.特許請求の範囲との対応]
なお、本実施形態の毛髪用塗布具付容器1では、弁体41が開閉弁に相当し、スポンジ50が吸収体に相当し、タンク10が収容部に相当し、バネ42が弾性体に相当する。
[5.他の形態]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されることなく、種々の形態を採り得ることは言うまでもない。
(A)上記実施形態の毛髪用塗布具付容器1では、スポンジ50が、その下面が塗布面21側の壁(塗布部20内部の底面)に隙間無く接触するように設けられているが、これに限定されるものではなく、あえて隙間を生じさせるような設計とすることも可能である。具体的には、例えば、図4に示すように、吐出穴23,23,…を上方(塗布部20の内部側)へ筒状に突出させた構造とする。このようにすれば、スポンジ50の下面が筒状部分に当接して載置されることにより、スポンジ50の下面と塗布面21側の壁との間に隙間が形成される。このように隙間を空けることで、スポンジ50において毛髪化粧料の量の偏りが生じた場合にも、量の多い部分の毛髪化粧料が隙間にあふれ出て、量の少ない部分で再吸収されることにより、偏りを緩和させることができる。
(B)上記実施形態では、タンク10及び塗布部20がくびれ部30を挟んで連結された構成を例示したが、これに限定されるものではなく、くびれ部30無しの構成とすることも可能である。
(C)上記実施形態では、吐出穴23,23,…から吐出された毛髪化粧料が刷毛24に保持される構成を例示したが、これに限定されるものではなく、例えば、櫛歯25に形成した穴から吐出させるようにしてもよい。
(D)本発明の塗布剤は、上記実施形態で例示したヘアマニキュアに限定されるものではなく、例えば、ヘアマニキュア以外の毛髪化粧料であってもよい。また、塗布剤は毛髪化粧料に限定されるものではなく、例えば育毛剤のように毛髪化粧料以外の毛髪用塗布剤(薬液)であってもよい。また、液体はクリーム状のものであってもよい。
(E)本発明の収容部は、上記実施形態で例示したタンク10に限定されるものではない。例えば、透明に限らず、透明でないものや半透明のものであってもよい。また、湾曲していない形状とすることも可能である。
(F)本発明の塗布部は、上記実施形態で例示した塗布部20に限定されるものではなく、例えば、櫛歯25及び刷毛24のうち一方のみとしてもよい。また、これら以外の部材であってもよい。
(G)本発明の開閉弁は、上記実施形態で例示した弁体41に限定されるものではなく、例えば、タンク10内に代えて内部流路31や塗布部20内部に設けることも可能である。
(H)本発明の弾性体は、上記実施形態で例示したバネ42に限定されるものではなく、例えば、タンク10内に代えて内部流路31や塗布部20内部に設けることも可能である。また、材質は樹脂に限定されるものではなく、例えばゴムや金属であってもよい。
(I)本発明の突出部は、上記実施形態で例示した突出部45に限定されるものではない。例えば、配置は塗布面21の中央位置に限らず、塗布面21の外縁部など、中央位置以外であってもよい。また、本数も1本に限らず、複数本であってもよい。
(J)本発明の吸収体は、上記実施形態で例示したスポンジ50に限定されるものではなく、例えば、繊維状のものであってもよい。
1…毛髪用塗布具付容器、10…タンク、11…開口部、12…補充用キャップ、13…突起、20…塗布部、21…塗布面、22…上面、23…吐出穴、24…刷毛、25…櫛歯、26…貫通穴、30…くびれ部、31…内部流路、40…内部部材、41…弁体、42…バネ、43…ベース部、44…らせん状バネ部、45…突出部、46…連結部、47,48…規制部、50…スポンジ、60…保護キャップ、70…詰め替え用容器

Claims (7)

  1. 塗布剤を収容するための収容部と、
    塗布剤を毛髪に塗布するための複数の立設部材が立設された塗布面を有するとともに、前記収容部から供給される塗布剤を前記塗布面の全域に設けられた複数の吐出穴に分配して吐出する塗布部と、
    前記収容部に収容されている塗布剤を前記塗布部へ供給するための内部流路を開閉する開閉弁と、
    前記開閉弁に対して閉弁方向への力を付与する弾性体と、
    前記塗布面から突出する突出部が前記塗布面側に押し込まれることにより前記開閉弁を開弁方向に移動させる開弁手段と、
    を備え
    前記塗布部の内部には、前記収容部から供給される塗布剤を吸収して前記塗布面の全域に拡散する吸収体が設けられ、
    前記吸収体は、前記塗布面側に隙間を空けて設けられていること
    を特徴とする毛髪用塗布具付容器。
  2. 前記収容部及び前記塗布部は、これらよりも細い外形であって前記内部流路を形成するくびれ部を挟んで連結されていること
    を特徴とする請求項1に記載の毛髪用塗布具付容器。
  3. 前記開閉弁は、前記収容部の内部から前記内部流路を開閉するものであり、
    前記開弁手段は、前記くびれ部により形成される前記内部流路に収容されて前記突出部と前記開閉弁とを連結する連結部を有しており、
    前記収容部に収容されている塗布剤は、前記連結部の外面と前記内部流路の内面との間に形成される隙間を通って前記塗布部へ供給されること
    を特徴とする請求項2に記載の毛髪用塗布具付容器。
  4. 前記吸収体は、前記収容部から塗布剤が供給される中央部分がその外周部よりも厚く形成されていること
    を特徴とする請求項1から請求項3までのいずれか1項に記載の毛髪用塗布具付容器。
  5. 前記塗布部は、前記立設部材として複数の線状部材からなる刷毛を備えること
    を特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の毛髪用塗布具付容器。
  6. 前記塗布部は、前記立設部材として前記刷毛よりも突出した棒状部材からなる櫛歯を備え、
    前記突出部は前記櫛歯よりも突出していること
    を特徴とする請求項に記載の毛髪用塗布具付容器。
  7. 前記収容部は、湾曲した形状であること
    を特徴とする請求項1から請求項までのいずれか1項に記載の毛髪用塗布具付容器。
JP2009062745A 2009-03-16 2009-03-16 毛髪用塗布具付容器 Active JP5506216B2 (ja)

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