JP5506024B2 - 疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システムおよび装置 - Google Patents

疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システムおよび装置 Download PDF

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Description

本発明は疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システムおよび装置、特に、顎関節症の診断に用いられる疼痛検出器を備える下顎および下顎前歯部運動追尾システム並びに疼痛検出器を備える下顎および下顎前歯部運動追尾装置に関するものである。
顎関節症とは「顎関節雑音」、「開口障害(運動障害)」、「疼痛」の3症状をともなう疾患である。
今日、顎関節症の患者が増加の傾向にあるといわれている。
多くの顎関節症の患者がいるにも関わらず、顎関節症の診断装置は存在していない。ただし、顎運動を記録描記する装置は市販されており、これを用いれば顎の動きの診断は可能である。この装置は、患者に大掛かりな測定器具を装着し、患者の下顎前歯に直接マーカとなるものを付けて、外部から測定するものである。
そこで、安価で患者への負担が少ない顎関節症専用の診断装置が開発され、市販されるようになれば、歯科医が正しく顎関節症を定量的に診断し、治療効果を判定することが出来るようになる。
顎関節症の診断には以下に示す3つの症状を解析する必要がある。
1.下顎運動障害
開閉口運動を、カメラを用いて上下顎前歯部を撮影記録し、下顎前歯部のあるエリアをテンプレートと指定し、画像マッチング処理を行うことにより開口から閉口までの下顎前歯部特定点の移動軌跡を測定し、開口度・左右変位量を表示する。
2.顎関節雑音測定
顎関節雑音を、聴診器、マイクロフォンおよび骨伝導マイクロフォンのうち、少なくとも1つを用いて測定し、その雑音について波形解析を行う。
3.疼痛の定量評価
VAS(Visual Analog Scale)法を用いる。
上記3つの症状のうち、症状1および症状2については、「下顎前歯部運動追尾システム、下顎前歯部運動追尾装置および顎関節雑音分析装置」として先に、特許出願(特願2008-319959参照)した。
本発明は上記3つの症状のうち、残りの症状3の疼痛について、これを定量化した検出法を実行し、これにより疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システムおよび装置、特に、「疼痛検出器を備える下顎および下顎前歯部運動追尾システム並びに疼痛検出器を備える下顎および下顎前歯部運動追尾装置」を開発しようとするものである。
顎関節の痛み診断に関しては、従来はアナログ的な測定(患者の主観)で行われていた。
例えば、特開2005-152222(特許文献1)には、「測定結果を表示し得る表示手段と、被検者の痛みの大きさに対応して変位させることができる操作部材を備える操作手段と、前記操作部材の変位量に応じて、痛みの大きさを定量化する演算部と、痛みの大きさに応じた複数のパターンのシンボル画像を生成するためのデータを記憶する記憶手段とを有し、前記表示手段は、前記操作部材の変位量に応じて、痛みの大きさを定量化して表示すると共に前記記憶手段に記憶されたデータに基づいて生成された痛みの大きさに対応するシンボル画像を表示するように構成されていることを特徴とする痛み測定器」を要旨とし、被検者の痛みの大きさを分かりやすく、客観的に表示し、他者に正確に伝えることのできる痛み測定器が提供されている。
しかし、この特許文献1の痛み測定器では、痛みの大きさを0から
10までに10等分し、その各々に対して顔の表情の変化したフェイススケールを対応させ、患者が痛みの大きさをこれ位である、と指摘するようにしているため、患者の痛みに対する経日的観察では、前回の顔の表情のフェイススケールを患者が記憶していることから、このフェイススケールに引きずられて、正確な痛みを測定するのは困難である。
また、特開2007‐130034(特許文献2)は被測定者に装着される電極と、該電極へ供給される刺激電流を生成する刺激電流生成手段とを備える痛み測定装置によって、電極から被測定者に付与される刺激電流に基づいて、被測定者が感じている痛みを測定するものであり、この痛み測定装置では、刺激電流は、刺激電流の電流値を0から次第に増加させたとき、Aδ線維よりも先にAβ線維を刺激するとともにC線維を刺激しないようにして、痛みを伴わない電気刺激によって、被測定者が感じている痛みの度合いを広範囲に測定するものである。
しかしながら、痛みを伴わない電気刺激を行うためには、複雑かつ高価な刺激電流発生装置を必要とし、従って実用的ではない。
特開2005-152222 特開2007-130034
本発明の目的は、開閉口運動軌跡の結果と疼痛測定の結果とを組合せることによって、開閉口運動軌跡と、開閉口運動時の疼痛発生位置および最大疼痛位置との関係を視覚的に理解し得る実用的な疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システムおよび装置、特に、疼痛検出器を備える下顎および下顎前歯部運動追尾システム並びに疼痛検出器を備える下顎および下顎前歯部運動追尾装置を提供せんとするものである。
本発明疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システムおよび装置、特に、疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、前回特許出願した特願2008-319959の下顎前歯部運動追尾システムと、本発明において使用する疼痛測定器とを組み合わせた構成とする。
即ち、請求項1に記載の疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システムは、被検者の開閉口運動の軌跡を取得すると共に、疼痛測定器を備え、前記取得された全軌跡のデータ上に、前記疼痛測定器により得られた被検者の疼痛発生位置、疼痛の度合を定量的に測定解析し、前記開閉口運動に同期して視聴覚的に表示し得るようにしたことを特徴とする。
請求項2に記載の疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システムは、 前記被検者の開閉口運動の軌跡を取得する手段を、顎関節運動追尾システムによって実行するようにする。
請求項3に記載の疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システムは、前記顎関節運動追尾システムを下顎前歯部運動追尾方式により実行するようにする。
請求項4に記載の疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システムは、 前記顎関節運動追尾システムを下顎運動追尾方式により実行するようにする。
請求項5に記載の疼痛検出器を備える顎関節症診断支援装置は、被検者の開閉口運動の軌跡を取得する手段と、疼痛測定器とを備え、前記取得された全軌跡のデータ上に、前記疼痛測定器により得られた被検者の疼痛発生位置および疼痛の度合を定量的に測定解析し、前記開閉口運動に同期して視聴覚的に表示し得る手段とを備えることを特徴とする。
請求項6に記載の疼痛検出器を備える顎関節症診断支援装置は、前記被検者の開閉口運動の軌跡を取得する手段を、顎関節運動追尾装置によって実行するようにする。
請求項7に記載の疼痛検出器を備える顎関節症診断支援装置は、前記顎関節運動追尾装置を下顎前歯部運動追尾装置によって実施するようにする。
請求項8に記載の疼痛検出器を備える顎関節症診断支援装置は、前記顎関節運動追尾装置を下顎運動追尾装置によって実施するようにする。
請求項9に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、下顎前歯部運動追尾方式の実行にあたり、被検者の上下顎前歯部を露出させた状態において、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動をカメラによって動画像を撮影し、
該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存し、
該記録手段において保存された動画像を1フレーム毎の静止画像に変換し、該変換された静止画像のうち、上下顎前歯部がわずかに離開した状態の画像をスタート画像としてコンピュータの記録手段から読み出し、画像表示手段に表示させ、該スタート画像のうち軌跡を確認したい下顎前歯部の関心部位にマークし、
該スタート画像を用いて軌跡のテンプレートを設定するにあたり、
前記マークした点を中心にある範囲の関心領域(ROI)をあらかじめ設定し、該設定された関心領域を第1テンプレートとして抽出し、
該抽出された第1テンプレートを用いて次の2枚目のフレーム画像に対して画像マッチング処理を施し、
該2枚目のフレーム画像で最大マッチングを示す該マークした点の座標を記憶して位置測定を行い、
該2枚目のフレーム画像の画像マッチング処理された画像の最大マッチングを示す該マークした点の位置を中心に第1テンプレートと同じ範囲の関心領域を切り出し、
これを第2テンプレートとし、該第2テンプレートと3枚目のフレーム画像とで画像マッチング処理を行い、
かかる処理を繰り返すことによってテンプレート作成と画像マッチング処埋を最後の静止画像まで行い、
全静止画像について関心部位の該マークした点の位置を測定し、
各静止画像から得られる画像マッチング処理された該マークした点の位置座標の全てから開閉口運動の全軌跡を求めると共に、
疼痛測定器を設け、該疼痛測定器により被検者の疼痛発生位置、疼痛の度合を測定し解析表示し得るようにしたことを特徴とする。
請求項10に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、被検者の上下顎前歯部を露出させた状態において、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動をカメラによって動画像を撮影し、該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存し、該記録手段において保存された動画像を1フレーム毎の静止画像に変換し、該変換された静止画像のうち、上下顎前歯部がわずかに離開した状態の画像をスタート画像としてコンピュータの記録手段から読み出し、画像表示手段に表示させ、該スタート画像のうち軌跡を確認したい下顎前歯部の関心部位にマークし、該スタート画像を用いて軌跡のテンプレートを設定するにあたり、前記マークした点を中心にある範囲の関心領域(ROI)をあらかじめ設定し、該設定された関心領域を第1テンプレートとして抽出し、該抽出された第1テンプレートを用いて次の2枚目のフレーム画像に対して画像マッチング処理を施し、該2枚目のフレーム画像で最大マッチングを示す該マークした点の座標を記憶して位置測定を行い、該2枚目のフレーム画像の画像マッチング処理された画像の最大マッチングを示す該マークした点の位置を中心に第1テンプレートと同じ範囲の関心領域を切り出し、これを第2テンプレートとし、該第2テンプレートと3枚目のフレーム画像とで画像マッチング処理を行い、かかる処理を繰り返すことによってテンプレート作成と画像マッチング処埋を最後の静止画像まで行い、全静止画像について関心部位の該マークした点の位置を測定し、各静止画像から得られる画像マッチング処理された該マークした点の位置座標の全てから開閉口運動の全軌跡を求め、該求められた全軌跡のデータ上に疼痛発生位置、最大疼痛位置、疼痛の度合を視覚的に分るように同期表示し得るようにする。
請求項11に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、前記静止画像のうち軌跡を確認したい下顎前歯部の関心部位を、下顎中切歯の隣接面である切端隅角部、すなわち下顎前歯部中点の一点とする。
請求項12に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、前記解析表示手段によって、疼痛の種類、疼痛の範囲、疼痛の度合を、色識別表記、言語表記、大きさ表記、レベル表示、図形表記等の表記手段の使用により、患部の模式図を使用して、視覚的に表示可能とする。
請求項13に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、前記同期表示する方法として、色識別表記、言語表記、レベル表示、図形表記等の表記手段を使用する。
請求項14に記載の本発明疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、被検者の上下顎前歯部の開閉口運動の動画像を撮影するカメラと、被検者の開閉口運動時の顎関節雑音を採音する採音器と、A/Dコンバータと、カメラからの動画像および採音器からの採音をA/D変換されたデータとして保存するコンピュータの記録手段において、被検者の上下顎前歯部を露出させた状態、および、採音器を被検者の顎関節部にあてた状態で、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動の動画像をカメラによって撮影し、該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存し、また、同時に開閉口運動時の被検者の顎関節雑音を採音し、A/Dコンバータを経てコンピュータ記録手段にデータを保存し、該顎関節雑音発生時の静止画像と採音データとを同期させてコンピュータの記録手段に保存し、開閉口運動時の顎関節雑音の発生したフレーム画像を検知し得ることを特徴とする。
請求項15に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、治療に伴う開口度、顎関節雑音、疼痛の経過を視覚的に表示可能とする。
請求項16に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、被検者の開閉口運動をアニメーション、光、音などで誘導して表示する誘導表示手段を更に備える。
請求項17に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、前記開閉口運動の誘導表示と、被検者の上下顎前歯部を露出させた状態において、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動をカメラによって撮影した動画像とは比較可能に表示する。(旧9)
請求項18に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、疼痛測定装置を手の握りの強さおよび/または変位を感知可能な測定器とする。
また、請求項19に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、前記疼痛測定装置を、痛みの大きさを示すスケールと、該スケールに沿って移動する操作部材とを備える距離変移の感知可能な測定器とする。
更に、請求項20に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、前記測定器を、空気圧式、油圧式、圧電素子式、バネ式、又はストロークが摺動端子に接続された可変抵抗器とする。
請求項21に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、疼痛の有無のみを測定可能なデッドマン方式のスイッチとする。
請求項22に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、疼痛の範囲をコンピュータ入力装置によって指定可能とする。
請求項23に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、疼痛測定と、開閉口運動とを同時に測定可能とする。
請求項24に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、誘導表示手段を使って同期をとることにより、疼痛測定と開閉口運動を別々に測定し、データの合成表示を可能とする。
請求項25に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムは、前記下顎前歯部開閉口運動の追尾を行うカメラで被検者の顔の表情も捉え、開閉口運動測定後に動画像から疼痛の度合や疼痛発生位置および最大疼痛位置を定量化し、開閉口運動軌跡データ上に疼痛の度合や疼痛発生位置および最大疼痛位置を入力し、合成表示可能とすることを特徴とする。
請求項26に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置は、下顎前歯部運動追尾装置の実施にあたり、被検者の上下顎前歯部を露出させた状態において、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動をカメラによって動画像として撮影する手段と、該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存する手段と、該コンピュータの記録手段において保存された動画像を1フレーム毎の静止画像に変換する手段と、該変換された静止画像のうち、上下顎前歯部がわずかに離開した状態の画像をスタート画像としてコンピュータの記録手段から読み出し、画像表示手段に表示する手段と、該表示された該スタート画像のうち軌跡を確認したい下顎前歯部の関心部位にマークする手段と、前記スタート画像を用いて軌跡のテンプレート設定を行うにあたり、前記マークした点を中心にある範囲の関心領域(ROI)をあらかじめ設定する手段と、該設定された関心領域を第1テンプレートとして抽出する手段と、抽出された第1テンプレートを用いて次の2枚目のフレーム画像に対して画像マッチング処理を施す手段と、該2枚目のフレーム画像で最大マッチングを示す該マークした点の座標を記憶して位置測定を行う手段と、該2枚目のフレーム画像の画像マッチング処理された画像の最大マッチングを示す該マークした点の位置を中心に第1テンプレートと同じ範囲の関心領域を切り出し、これを第2テンプレートとする手段と、該第2テンプレートと3枚目のフレーム画像とで画像マッチング処理を行う手段と、かかる処理を繰り返すことによってテンプレート作成と画像マッチング処埋を最後の静止画像まで行い、全静止画像について関心部位の該マークした点の位置を測定する手段と、各静止画像から得られる画像マッチング処理された該マークした点の位置座標の全てから開閉口運動の全軌跡を求める手段と、被検者の疼痛発生症状を定量的に測定し解析表示する疼痛測定器とを備えることを特徴とする。
請求項27に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置は、被検者の上下顎前歯部を露出させた状態において、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動をカメラによって動画像として撮影する手段と、該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存する手段と、該コンピュータの記録手段において保存された動画像を1フレーム毎の静止画像に変換する手段と、該変換された静止画像のうち、上下顎前歯部がわずかに離開した状態の画像をスタート画像としてコンピュータの記録手段から読み出し、画像表示手段に表示する手段と、該表示された該スタート画像のうち軌跡を確認したい下顎前歯部の関心部位にマークする手段と、該スタート画像を用いて軌跡のテンプレート設定を行うにあたり、前記マークした点を中心にある範囲の関心領域(ROI)をあらかじめ設定する手段と、該設定された関心領域を第1テンプレートとして抽出する手段と、抽出された第1テンプレートを用いて次の2枚目のフレーム画像に対して画像マッチング処理を施す手段と、該2枚目のフレーム画像で最大マッチングを示す該マークした点の座標を記憶して位置測定を行う手段と、該2枚目のフレーム画像の画像マッチング処理された画像の最大マッチングを示す該マークした点の位置を中心に第1テンプレートと同じ範囲の関心領域を切り出し、これを第2テンプレートとする手段と、該第2テンプレートと3枚目のフレーム画像とで画像マッチング処理を行う手段と、かかる処理を繰り返すことによってテンプレート作成と画像マッチング処埋を最後の静止画像まで行い、全静止画像について関心部位の該マークした点の位置を測定する手段と、各静止画像から得られる画像マッチング処理された該マークした点の位置座標の全てから開閉口運動の全軌跡を求める手段と、該求められた全軌跡のデータ上に疼痛発生位置、最大疼痛位置、疼痛の度合を視覚的に分るように同期表示する手段とを備えるようにする。
請求項28に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置において、前記静止画像のうち軌跡を確認したい下顎前歯部の関心部位は、下顎中切歯の隣接面である切端隅角部、すなわち下顎前歯部中点の一点とする。
請求項29に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置は、被検者の開閉口運動の動画像を撮影するカメラと、被検者の開閉口運動時の顎関節雑音を採音する採音器と、A/Dコンバータと、カメラからの動画像および採音器からの採音をA/D変換されたデータとして保存するコンピュータの記録手段とを備え、被検者の上下顎前歯部を露出させた状態、および、採音器を被検者の顎関節部にあてた状態で、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動の動画像をカメラによって撮影する手段と、該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存する手段と、また、これと同時に開閉口運動時の被検者の顎関節雑音を採音する手段と、前記A/Dコンバータを経てコンピュータ記録手段にデータを保存する手段と、該顎関節雑音発生時の静止画像と採音データとを同期させてコンピュータの記録手段に保存し、開閉口運動時の顎関節雑音の発生したフレーム画像を検知する手段とを更に備えることを特徴とする。
請求項30に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾システムは、 下顎運動追尾方式の実行にあたり、被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所に基準点となるマークを付すと共に被検者のオトガイ部に下顎運動を追尾する追尾マークを付し、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動による夫々のマークの動画像をカメラによって撮影し、該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存し、該記録手段において保存された動画像から1フレーム毎の静止画像を抽出し、該抽出された静止画像の前記追尾マークのほぼ中心点から左右に指定長さのラインを引き、該引かれたラインのある1点を追尾点とし、さらに該引かれたラインにおける濃度分布曲線を基としてマッチング領域を設定し、該設定領域内において初期画像で得られた基準濃度分布曲線を踏まえてすべての画像に対して画像マッチング処理を施し、かくして初期画像から該追尾点の軌跡を全フレームの静止画像に対して全軌跡として求めると共に、疼痛測定器を設け、該疼痛測定器により被検者の疼痛発生位置、疼痛の度合を定量的に測定し解析表示し得るようにしたことを特徴とする。
請求項31に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾システムは、被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所に基準点となるマークを付すと共に被検者のオトガイ部に下顎運動を追尾する追尾マークを付し、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動による夫々のマークの動画像をカメラによって撮影し、該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存し、該記録手段において保存された動画像から1フレーム毎の静止画像を抽出し、該抽出された静止画像の前記追尾マークのほぼ中心点から左右に指定長さのラインを引き、該引かれたラインのある1点を追尾点とし、さらに該引かれたラインにおける濃度分布曲線を基としてマッチング領域を設定し、該設定領域内において初期画像で得られた基準濃度分布曲線を踏まえてすべての画像に対して画像マッチング処理を施し、かくして初期画像から該追尾点の軌跡を全フレームの静止画像に対して全軌跡として求めると共に、該求められた全軌跡のデータ上に疼痛発生位置、最大疼痛位置、疼痛の度合を視覚的に分るように同期表示し得るようにしたことを特徴とする。
請求項32に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾システムは、 前記被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所を、鼻下点とする。
請求項33に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾装置は、下顎運動追尾装置の実施にあたり、被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所に設けられた基準点となるマークおよび被検者のオトガイ部に設けられた下顎運動を追尾する追尾マークと、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動による夫々のマークの動画像を撮影するカメラと、該カメラによって撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存する手段と、該記録手段において保存された動画像から1フレーム毎の静止画像を抽出し、該抽出された静止画像の前記追尾マークのほぼ中心点から左右に指定長さのラインを引く手段と、該引かれたラインのある1点を追尾点とし、さらに該引かれたラインにおける濃度分布曲線を基としてマッチング領域を設定する手段と、該設定領域内において初期画像で得られた基準濃度分布曲線を踏まえてすべての画像に対して画像マッチング処理を施す手段と、かくして初期画像から該追尾点の軌跡を全フレームの静止画像に対して全軌跡として求める手段と、他に、疼痛測定器を設け、該疼痛測定器により被検者の疼痛発生位置、疼痛の度合を定量的に測定し解析表示する手段とを備えることを特徴とする。
請求項34に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾装置は、被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所に設けられた基準点となるマークおよび被検者のオトガイ部に設けられた下顎運動を追尾する追尾マークと、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動による夫々のマークの動画像を撮影するカメラと、該カメラによって撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存する手段と、該記録手段において保存された動画像から1フレーム毎の静止画像を抽出し、該抽出された静止画像の前記追尾マークのほぼ中心点から左右に指定長さのラインを引く手段と、該引かれたラインのある1点を追尾点とし、さらに該引かれたラインにおける濃度分布曲線を基としてマッチング領域を設定する手段と、該設定領域内において初期画像で得られた基準濃度分布曲線を踏まえてすべての画像に対して画像マッチング処理を施す手段と、かくして初期画像から該追尾点の軌跡を全フレームの静止画像に対して全軌跡として求める手段と、該求められた全軌跡のデータ上に疼痛発生位置、最大疼痛位置、疼痛の度合を視覚的に分るように同期表示する手段とを備えることを特徴とする。
請求項35に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾装置では、前記被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所を、鼻下点とする。
請求項36に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾システムは、被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所に設けられた基準点となるマークおよび被検者のオトガイ部に設けられた下顎運動を追尾する追尾マークと、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動による両マークの動画像を撮影するカメラと、被検者の開閉口運動時の顎関節雑音を採音する採音器と、A/Dコンバータと、カメラからの動画像および採音器からの採音をA/D変換されたデータとして保存するコンピュータの記録手段を備え、採音器を被検者の顎関節部にあてた状態で、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動の動画像をカメラによって撮影し、該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存し、また、同時に開閉口運動時の被検者の顎関節雑音を採音し、A/Dコンバータを経てコンピュータ記録手段にデータを保存し、該顎関節雑音発生時の静止画像と採音データとを同期させてコンピュータの記録手段に保存し、開閉口運動時の顎関節雑音の発生したフレーム画像を検知し得るようにしたことを特徴とする。
請求項37に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾装置は、被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所に設けられた基準点となるマークおよび被検者のオトガイ部に設けられた下顎運動を追尾する追尾マークと、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動による両マークの動画像を撮影するカメラと、被検者の開閉口運動時の顎関節雑音を採音する採音器と、A/Dコンバータと、カメラからの動画像および採音器からの採音をA/D変換されたデータとして保存するコンピュータの記録手段とを備え、採音器を被検者の顎関節部にあてた状態で、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動の動画像をカメラによって撮影する手段と、該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存する手段と、また、同時に開閉口運動時の被検者の顎関節雑音を採音する手段と、前記A/Dコンバータを経てコンピュータ記録手段にデータを保存する手段と、該顎関節雑音発生時の静止画像と採音データとを同期させてコンピュータの記録手段に保存し、開閉口運動時の顎関節雑音の発生したフレーム画像を検知する手段とを更に備えることを特徴とする。
請求項38に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾システムは、前記追尾マークを、被検者のオトガイ部の1点に直接設けるようにする。
請求項39に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾装置は、前記追尾マークを、被検者のオトガイ部の1点に直接設けるようにする。
請求項40に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾システムは、被検者のオトガイ部にオトガイキャップを設け、該オトガイキャップの先端部近傍の正中線上に前記追尾マークを付すようにする。
請求項41に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾装置は、被検者のオトガイ部にオトガイキャップを設け、該オトガイキャップの先端部近傍の正中線上に前記追尾マークを付すようにする。
上述した本発明疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置により痛みの定量測定から得られる診断情報によれば、
1.開閉口運動と疼痛測定とを同時に行うことによって、開閉口運動時の疼痛発生位置および最大疼痛位置の測定が可能となる。
2.疼痛の種類、疼痛の範囲、疼痛度合を表した「疼痛マップ」を作成することによって、被検者に視覚的に治療経過を説明することができる。
3.治療経過に伴い疼痛度合の変化を得ることができ、開口度測定・顎関節雑音(周波数/パワー)測定の結果と合わせることによって、被検者に治療経過(治療状況)の的確な説明を行うことができる。
4.初診時において疼痛の種類と疼痛範囲、疼痛度合の測定から、顎関節症の予後をある程度推測することができる。
5.一般歯科治療への応用として、これまで歯科医が「痛かったら手を挙げてください」と言っていたことに代わって、この装置を使用して疼痛度合を視聴覚的に医師に知らせる手段として用いることができる。
図1は本発明疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムの構成を示す説明図である。 図2は本発明疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置の構成を示す回路図である。 図3は開閉口運動の軌跡と疼痛の発生箇所との関係を示す説明図である。 図4は本発明疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置によって疼痛診断を行った結果を表示する疼痛マップを示す説明図である。 図5は本発明疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置を用い、治療経過を観察した例を示す説明図である。 図6は本発明疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置による疼痛観察を促進するアニメーション誘導およびVAS法レベル表示の状態を示す説明図である。 図7は本発明疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置によって形成した疼痛マップを示す説明図である。 図8(a)は閉口状態にある被検者のオトガイ部に設けたある図形のマークの状態を示す説明図である。 図8(b)は開口途中の状態にある被検者のオトガイ部に設けたある図形のマークが僅かに変形した状態を示す説明図である。 図8(c)は最大開口状態にある被検者のオトガイ部に設けたある図形のマークが楕円形状に変形した状態を示す説明図である。 図9は下顎運動追尾システムにより得られた開閉口運動の動きをある図形のマークで示す説明図である。 図10は被検者のオトガイ部に設けたある図形のマークが楕円型に変形しても、濃度分布曲線が変化しない状態を示す説明図である。 図11(a)は画像追尾の状態を示す説明図である。 図11(b)は同じく、画像追尾の状態を示す説明図である。 図12は画像マッチング処理の対象となるある図形だけを抽出したことを示す説明図である。 図13(a)は下顎運動追尾システムにより得られたある図形の動きを取得していく過程を示す説明図である。 図13(b)は下顎運動追尾システムにより得られたある図形の軌跡を取得した状態を示す説明図である。 図14は上顎の基準点を、および下顎の追尾点を設置する箇所を示す説明図である。 図15はオトガイキャップを下顎に装着した状態を示す斜視図である。
本発明疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置は、図1に示すように、被検者1の斜め前方に撮像機器、例えばカメラ2を設け、該カメラ2を制御ボックス3に接続すると共に該制御ボックス3には顎関節雑音の採音器としてのマイクロフォン4および5と、疼痛測定器6と、表示器、例えばパーソナルコンピュータ7とを接続する。
この疼痛測定器6は可変抵抗器を用いた可変押圧式の構成とするが、可変空気圧式、油圧式、圧電素子式、バネ式のものとすることもできる。
制御ボックス3は、図2に示すように、各々が直列接続された増幅器11、利得制御器12および切換スイッチ13の3組を並列接続し、A/Dコンバータ14を介してコントローラ15に接続し、このコントローラ15はメモリ16に接続すると共に前記撮像機器2および表示装置7にも接続し、更には、利得制御器12にも夫々接続する。
斯様に接続配置された本発明疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置に於いて、撮像機器2を用いて特願2008-319959に示す様に被検者の開閉口運動の軌跡を取得するとともに疼痛測定器6を用いて開閉口運動時における疼痛発生位置および最大疼痛位置を測定し、これら疼痛発生位置および最大疼痛位置を図3に示すように表示する。
即ち、図2に示すように、撮像機器2は画像信号を表示装置7に直接供給して表示装置7で開口度を表わす信号として図5の2段に示し、且つ、疼痛測定器6は疼痛の度合いを示す信号を増幅器11で増幅し、利得制御器(Gainコントロール)12および切換スイッチ13を介した後、A/Dコンバータ14によってA/D変換したデータをコントローラ15を介して表示装置7に供給して波形整形し、疼痛測定結果として表示する(図5の最上段参照)。
また、前記A/Dコンバータ14によりA/D変換したデータはメモリ16にも供給してここに記憶する。
斯様にして取得した撮像機器の結果と疼痛測定器の結果とを組合せることによって疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システムを構成する。
疼痛測定器6は、可変抵抗等により生成された電気的な信号を出力する手段を設ける。例えば、デッドマンスイッチや握力測定型の握りグリップのような構造とする。
即ち、疼痛測定器6としては、片手で操作可能なバネの入った直線状のスライドバー方式のもの、片手で操作することが出来、指を離すと、バネによって0位置に戻るもの、卓上に置けるタイプのもので(被検者の膝の上に置けるような大きさであり、両手で扱う)、直線状のスライドバー、回転ボリューム式のもの又はデッドマン方式のスイッチが付いているもの等を採用することができる。
この疼痛測定には予め被検者に痛みの強さに応じて握りの強さを加減し、表示部のスクロールバーを見ながら握りの強さを調整するように説明し、その握りの強さを痛みに変わる度合とする。即ち、患者にスイッチを持たせて、痛い時に押してもらい、装置のディスプレイにどれだけ痛いのかが数値とバーで表示されるようにして、治療中の患者が感じている疼痛度合の変化を、医師は観察することができる。また、患者の訴える疼痛度合が、ある一定のレベル以上になると、警報が鳴るというように、聴覚的に医師に知らせることもできる。
斯様にして得られた疼痛度を図5の最上段に示す。
また、顎関節雑音を採音するためには、例えば、図2に示すように、骨伝導マイクロフォン4および5を前記直列接続された増幅器11、利得制御器12および切換スイッチ13の夫々に接続し、骨伝導マイクロフォン4および5によって電気信号に変換された顎関節雑音は増幅器11で増幅され、利得制御器12および切換スイッチ13を介した後、A/Dコンバータ14によりA/D変換し、かくして得たデータは、コントローラ15に供給して波形整形し表示装置7で疼痛測定結果として表示すると共にメモリ16に記録保存する。
斯様にして得られた顎関節雑音周波数および顎関節雑音の度合を図5の下方の2段に示す。
また、顎関節雑音の検出に対しては、本発明では、特願2008-319959の「下顎前歯部運動追尾システム、下顎前歯部運動追尾装置および顎関節雑音分析装置」に記載されている下顎前歯部運動追尾装置および顎関節雑音分析装置を使用して得られた顎関節雑音発生時の静止画像と採音データとを同期保存し、開閉口運動時の顎関節雑音の発生したフレーム画像を検知する実施例を、図1を用いて説明する。
被検者1の口腔に口角開口器(本発明では図示せず)を装着し、開口させ、上下顎前歯部を露出させた状態での被検者1による開閉口運動の動画像を撮像機器2により撮影し、該開閉口運動時の顎関節雑音を採音器(マイクロフォン)4,5により採音して、撮像機器2からの動画像と採音器4,5からの採音とをA/Dコンバータ14によりA/D変換して得たデータをコンピュータ7の記録手段に保存し、被検者1による該開閉口運動の動画像撮影と、該開閉口運動時の顎関節雑音の採音とを同時に行い、クリック音やクレピタス音が発生した場合には、該クリック音や該クレピタス音のピーク音を検出し、それをトリガーとしてとらえ、その時のフレーム画像をコンピュータ7の記録手段に保存する。
解析時には保存されたクリック音やクレピタス音発生時のフレーム画像をコンピュータ7の記録手段から読み出し、抽出した静止画像のマークした点の座標を得ることによって、開閉口運動の全軌跡における顎関節雑音の発生位置を特定することができる。
顎関節雑音の採音条件としては開閉口運動の周期を一定にしておくことが必要である。
以下、本発明疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置を用いて顎関節症診断を行う際の態様を説明する。
先ず、疼痛を訴えてきた被検者の問診を行い、疼痛の種類、即ち、自発痛、圧痛、運動痛を診断する。
自発痛であれば、疼痛の部位を聞き、疼痛の程度を聞き、その後に触診し、疼痛の部位および程度を決める。
圧痛であれば、触診を行って、圧痛の個所およびその程度を診断する。
また、運動痛であれば、口を開閉させて、開閉口の程度を、特願2008-319959の「下顎前歯部運動追尾システム、下顎前歯部運動追尾装置および顎関節雑音分析装置」の下顎前歯部運動追尾装置を使用して、診断する。
この際、口が殆んど或は全く開かない場合、即ちクローズドロック症状の場合には、徒手的整復術(マニュピレーション)後や、スプリントと称されるマウスピースによる療法を行い、ある程度開口出来るようになって来た後に、口角開口器を使用して下顎前歯部を観察可能な状態にし、前記下顎前歯部運動追尾装置を用いて開閉口軌跡を作成すると同時に本発明疼痛検出器を備える顎関節症診断装置を使用して疼痛発生位置および最大疼痛位置を検出し、これら位置を、図3に示すように、開閉口軌跡上に記載して表示する。
疼痛と開閉口運動とを同期させるに当たっては、次に示す順序で順次の操作を行う。
1.図6に示すようなアニメーション誘導、LED点滅誘導等による音や映像を用いたタイミングを知らせる方法を用いて、被検者に開閉口運動を行わせ、同時に疼痛検出器による疼痛確認を行い、そのデータをパーソナルコンピュータ7に保存する。
2.次に被検者に口角開口器を装着させて下顎前歯部が見える状態にし、先程の疼痛確認時と同様の開閉口運動を行わせ、特願2008-319959の「下顎前歯部運動追尾システム、下顎前歯部運動追尾装置および顎関節雑音分析装置」の下顎前歯部運動追尾装置を使用して、開閉口運動軌跡データを採取しパソコン7へ保存する。
3.上記1で取得した疼痛データと、上記2で取得した開閉口運動軌跡データとをパソコン7上で総合的に判断できるようデータ処理を行う。
4.また、上記1の開閉口運動時の疼痛確認を行う時に、下顎前歯部運動追尾装置のカメラ2を使用し、被検者の開口度合を撮影することにより、開口度合を画像(写真)データとしてパソコン7内に保存し、被検者自身の視覚による治療経過の参考にする。
さらに、カメラ2で取得した被検者の開閉口運動の映像を、図6に示すように、パソコン7の画面上に表示することによって、開閉口運動のタイミング確認用映像としても使用することができる。
この場合、被検者には口角開口器を装着させていないので、運動軌跡を解析することはできないが、被検者の口の開口具合を画像として保存し、治療経過の参考とすることができる。
また、上述した開閉口運動は、一定のリズムに合わせて実施することもできることもちろんである。
本発明疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム又は装置において、静止画像のうち軌跡を確認したい下顎前歯部の関心部位は、下顎中切歯の隣接面である切端隅角部、すなわち下顎前歯部中点の一点とする。
また、下顎中切歯が欠損している場合には、関心部位を残存する前歯とし、そのうちのある一点を設定する。
痛みを表現する方法としては、片手で扱えるデッドマンスイッチによって、どれくらい痛いのか表現するようにしている。
また、空気の入った袋(血圧測定時に手で握って空気を送るようなゴム状のボールのようなもの)を片手で握ることによって圧力を感知して、痛みを表現する方法などもある。
デッドマンスイッチ及び空気の入った袋を片手で握り、パーソナルコンピュータの画面上で痛みを表示するバー(図6のパーソナルコンピュータ7のVAS法レベル表示バー9)を見て押し加減を調整し、数値にすると、どれだけ痛いのかを被検者に判断させて、痛みの量を数値で画面上に表示し得るようにする。
基本的には、パーソナルコンピュータ7の画面上で痛みの量を示すバー9を見ながら、片手で扱えて、握っていない時が0になるものなら、上述したものに限定されず、どんな方法でも差支えない。
即ち、疼痛測定器として、片手で操作可能なバネの入った直線状のスライドバー方式のもの、片手で操作することが出来、指を離すと、バネによって0位置に戻るもの、卓上に置けるタイプのもので(被検者の膝の上に置けるような大きさであり、両手で扱う)、直線状のスライドバー、回転ボリューム式のもの又はデッドマン方式のスイッチが付いているもの等を採用することができる。
上述したようにして得られた疼痛の範囲および疼痛度合のデータを使用して「疼痛マップ」を作成する。
即ち、本発明によれば、図4に示すように、疼痛を自発痛、圧痛および運動痛に分類し、頭部(特に下顎部)の右側(R)および左側(L)の模式図に疼痛の部位と程度(大きさ)を色および数値で表示し、且つ、下顎前歯部の運動の軌跡に疼痛の発生箇所および最大疼痛箇所を記録し、更には顎関節雑音発生箇所をも記録し、これを毎診療時の疼痛測定結果として「疼痛マップ」を作成しておけば、顎関節症の予後をある程度推測することができる。図中、疼痛度合を疼痛範囲内の数字で示す。
かかる疼痛マップを作成するに当たっては、疼痛の種類を画面の側部に例えば正方形、三角、円、あるいは楕円の図形で表わすか、或は同一の図形に着色して表したサンプルを作成しておき、画面の中央部に、予め描画作成しておいた左右の頭部側面図の疼痛を表す部位に、上記図形サンプルの例えば円形をマウスのポインターでクリックしたままドラッグして任意の位置、即ち疼痛を表す箇所へ持って行き描記することができるようにし、更にはこの円形の中に疼痛の大きさを数値で表すことができるようにする。
また、関心領域(ROI)決定するにあたって、ある中心点を1クリックすることによって図形表記を行うこともできる。この場合には、中心点をクリックして少しドラッグすることによって中心点を中心にある範囲を指定することができる。
或は又、複数のクリックした点を直線又は曲線で繋ぐことによって疼痛の範囲をより正確に指定することもできる。この場合、曲線の曲がりや、直線の長さは、クリックしたままある程度ドラッグすることによって変化し、クリックを離すと、その状態で変化が止まり、曲線や直線の曲がりや長さを表すことができ、ひいては疼痛の範囲をより正確に指定することができる。
かかる「疼痛マップ」を使用すれば、被検者に視覚的にその時の病状や治療経過を説明することができる。
また、図7に示す様な表記の疼痛マップを作成することもできる。
本発明においては、図4および図7に示す、自発痛、圧痛および運動痛の色を例えば青色、黄色および赤色で示すものであるが、説明の便宜上、青色を右上傾斜ハッチング、黄色を左上傾斜ハッチング、赤色を水平ハッチングで表わすものとする。
また、上述した本発明疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置によって得られた疼痛度合、開口度、雑音周波数および顎関節雑音の度合を、初診時から数回(この場合6回)の診療時まで観察した経過観察例を図5に示す。
次に、本発明の他の実施例を図8乃至図14を参照して説明する。
本実施例では、被検者の下顎の運動を追尾するものであり、被検者の鼻下点に基準点としてのある形状のマーク、および、オトガイ点に追尾図形としてのある形状のマークを夫々設け、開閉口運動を行わせ、この開閉口運動をカメラによって動画像として撮影し、撮影された動画像に対して画像マッチング処理を施すものである。
即ち、図10のように1枚の画像のあるマークのほぼ中心点から左右に指定長さのラインを引き、横軸を「区間」、縦軸を「濃度」とすれば、そのラインにおける濃度分布曲線を示すことができる。その濃度分布曲線を基としてマッチング領域を設定し、設定領域内において初期画像で得られた基準濃度分布曲線を踏まえて複数枚ある全ての画像に対してマッチング処理を施して、濃度分布曲線の追尾を行い、軌跡を表示させるものである。
図8(a)に示すように、閉口状態における被検者のオトガイ部の一点に、追尾図形として、ある図形、本例では「ドーナッツ型の形状のマーク」を付し、開閉口運動を行わせる。
開口途中では、図8(b)に示す様に、開口量が大きくなるにつれて、追尾図形はドーナッツ型の形状が楕円形状に近づいて行き、最大開口時には、図8(c)に示すように、完全に楕円形状に変化するようになる。
本例では、画像マッチング処理の対象となる追尾図形のドーナツ型のマークに引かれたラインにおける濃度分布曲線だけを抽出して追尾していくと、開閉口運動の動きは、図9に示すようになる。
この濃度分布曲線は、ドーナツ型の形状が、楕円に見えるようになってしまっても、変化しない為、マッチング可能である。
その理由は、図10に示す様に、このように、追尾図形のドーナツ型の形状が、円でも、楕円でも、その濃度分布曲線が同一となるからである。
斯様に、図9のような追尾図形の動きを得るためには、図11(a)に示す様に、ドーナッツ型の図形マークの画像中心(付近)をポイント(クリック)し、図11(b)に示す様に、このポイントした点から左右に指定した長さだけライン(即ち基準線)を引く。
本例では、斯様に引かれたラインの濃度分布曲線を基準とする。
また、この基準線を引く位置は、ドーナッツ型の内側(図形のパターンが確認できる箇所)であれば、必ずしも中心位置でなくてもよい。
開閉口運動をカメラによって動画像として撮影し、撮影された動画像に対して画像マッチング処理を施す。
このため、図12に示す様に、マッチング領域を設定する。設定は図形の動く領域を指定し、その領域内において初期画像で得られた基準濃度分布曲線に対して画像マッチング処理を行う。
斯様にして、初期図形から図形の動きにX軸とY軸を指定したものを図13(a)図に表示する。従って、その軌跡は図13(b)に示す。
また、シールの画像マッチング領域の設定において、図面ではオトガイ点に添付した部分を画像マッチング領域としたが、鼻下点も含めた領域を画像マッチング領域に設定することもできる。
また、軌跡の移動の幅(ピクセルまたは距離mm)も図13(b)に表示する。
前実施例では、下顎前歯部のマッチングが2次元でのマッチングだったのに対し、本実施例では、下顎のマッチングが、1次元でのマッチングである。従って、1次元でのマッチングを行うことによって、二次元でのマッチングよりも時間を大幅に短縮することができる。
本実施例では、基準点を鼻下点としたが、図14に示す様に、この基準点は、鼻下点を通る正中線上の上顎より上であればいずれの個所でもよい。
次に、図15を参照して第2実施例の変形例を説明する。
本例では、被検者の下顎のオトガイ部を覆うような形状のキャップ、即ちオトガイキャップ17を設ける。このオトガイキャップ17にシールを付し、このシールを第2実施例につき説明したところと同様に追尾することによって第2実施例と同様の軌跡を取得することができる。
このオトガイキャップ17は図15に示すように被検者の下顎のオトガイ部に嵌合し、一時的に接着又は固着するようにして設ける。
斯様に本例のオトガイキャップを付けると、皮膚や筋肉の動きに影響されない正確な軌跡のデータを取得することができる。
オトガイキャップの下顎への接着又は固着手段は、接着剤の塗布によって固着、又はオトガイキャップにマスクのように、伸縮性のある素材で形成されたベルトや紐を付けて耳で支えるようにして行う。更には、固着手段の両先端部に固定器具を設け、この固定器具を聴診器のように耳の穴に入れて支えるような手段を取ることもできる。要するに、開閉口運動をした時にオトガイキャップが下顎からずれないような形状のものであればどのような形状のものでもよい。
上述したように本発明によれば、疼痛測定を定量的に行うことによって、疼痛の種類、疼痛の範囲、疼痛度合を表した「疼痛マップ」は、被検者に対する視覚的説明に用いることができ、なおかつ、治療経過に伴う疼痛度合の変化(疼痛マップの変化)を観察することができるので、治療経過(治療状況)の的確な説明を行うことができ、更には、顎関節症の予後をある程度推測することができる。
本発明は周波数解析装置やFA(Factory Automation)器材の検査装置にも応用することができる。
1 被検者
2 撮像機器(カメラ)
3 制御ボックス
4 マイクロフォン
5 マイクロフォン
6 疼痛測定器
7 パーソナルコンピュータ
9 VAS法レベル表示バー
11 増幅器
12 利得制御器
13 切換スイッチ
14 A/Dコンバータ
15 コントローラ
16 メモリ
17 オトガイキャップ

Claims (41)

  1. 被検者の開閉口運動の軌跡を取得すると共に、疼痛測定器を備え、前記取得された全軌跡のデータ上に、前記疼痛測定器により得られた被検者の疼痛発生位置、疼痛の度合を定量的に測定解析し、前記開閉口運動に同期して視聴覚的に表示し得るようにしたことを特徴とする疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システム。
  2. 前記被検者の開閉口運動の軌跡を取得する手段は、顎関節運動追尾システムによって実行するようにしたことを特徴とする請求項1に記載の疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システム。
  3. 前記顎関節運動追尾システムは下顎前歯部運動追尾方式により実行することを特徴とする請求項2に記載の疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システム。
  4. 前記顎関節運動追尾システムは下顎運動追尾方式により実行することを特徴とする請求項2に記載の疼痛検出器を備える顎関節症診断支援システム。
  5. 被検者の開閉口運動の軌跡を取得する手段と、疼痛測定器とを備え、前記取得された全軌跡のデータ上に、前記疼痛測定器により得られた被検者の疼痛発生位置および疼痛の度合を定量的に測定解析し、前記開閉口運動に同期して視聴覚的に表示し得る手段とを備えることを特徴とする疼痛検出器を備える顎関節症診断支援装置。
  6. 前記被検者の開閉口運動の軌跡を取得する手段は、顎関節運動追尾装置によって実行するようにしたことを特徴とする請求項5に記載の疼痛検出器を備える顎関節症診断支援装置。
  7. 前記顎関節運動追尾装置は下顎前歯部運動追尾装置によって実施するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の疼痛検出器を備える顎関節症診断支援装置。
  8. 前記顎関節運動追尾装置は下顎運動追尾装置によって実施するようにしたことを特徴とする請求項6に記載の疼痛検出器を備える顎関節症診断支援装置。
  9. 下顎前歯部運動追尾方式の実行にあたり、
    被検者の上下顎前歯部を露出させた状態において、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動をカメラによって動画像を撮影し、
    該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存し、
    該記録手段において保存された動画像を1フレーム毎の静止画像に変換し、該変換された静止画像のうち、上下顎前歯部がわずかに離開した状態の画像をスタート画像としてコンピュータの記録手段から読み出し、画像表示手段に表示させ、該スタート画像のうち軌跡を確認したい下顎前歯部の関心部位にマークし、
    前記スタート画像を用いて軌跡のテンプレートを設定するにあたり、
    前記マークした点を中心にある範囲の関心領域(ROI)をあらかじめ設定し、該設定された関心領域を第1テンプレートとして抽出し、
    該抽出された第1テンプレートを用いて次の2枚目のフレーム画像に対して画像マッチング処理を施し、
    該2枚目のフレーム画像で最大マッチングを示す該マークした点の座標を記憶して位置測定を行い、
    該2枚目のフレーム画像の画像マッチング処理された画像の最大マッチングを示す該マークした点の位置を中心に第1テンプレートと同じ範囲の関心領域を切り出し、
    これを第2テンプレートとし、該第2テンプレートと3枚目のフレーム画像とで画像マッチング処理を行い、
    かかる処理を繰り返すことによってテンプレート作成と画像マッチング処埋を最後の静止画像まで行い、
    全静止画像について関心部位の該マークした点の位置を測定し、
    各静止画像から得られる画像マッチング処理された該マークした点の位置座標の全てから開閉口運動の全軌跡を求めると共に、
    疼痛測定器を設け、該疼痛測定器により被検者の疼痛発生位置、疼痛の度合を定量的に測定し解析表示し得るようにしたことを特徴とする疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  10. 被検者の上下顎前歯部を露出させた状態において、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動をカメラによって動画像を撮影し、
    該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存し、
    該記録手段において保存された動画像を1フレーム毎の静止画像に変換し、該変換された静止画像のうち、上下顎前歯部がわずかに離開した状態の画像をスタート画像としてコンピュータの記録手段から読み出し、画像表示手段に表示させ、該スタート画像のうち軌跡を確認したい下顎前歯部の関心部位にマークし、
    該スタート画像を用いて軌跡のテンプレートを設定するにあたり、前記マークした点を中心にある範囲の関心領域(ROI)をあらかじめ設定し、該設定された関心領域を第1テンプレートとして抽出し、
    該抽出された第1テンプレートを用いて次の2枚目のフレーム画像に対して画像マッチング処理を施し、
    該2枚目のフレーム画像で最大マッチングを示す該マークした点の座標を記憶して位置測定を行い、
    該2枚目のフレーム画像の画像マッチング処理された画像の最大マッチングを示す該マークした点の位置を中心に第1テンプレートと同じ範囲の関心領域を切り出し、
    これを第2テンプレートとし、該第2テンプレートと3枚目のフレーム画像とで画像マッチング処理を行い、
    かかる処理を繰り返すことによってテンプレート作成と画像マッチング処埋を最後の静止画像まで行い、
    全静止画像について関心部位の該マークした点の位置を測定し、
    各静止画像から得られる画像マッチング処理された該マークした点の位置座標の全てから開閉口運動の全軌跡を求め、
    該求められた全軌跡のデータ上に疼痛発生位置、最大疼痛位置、疼痛の度合を視覚的に分るように同期表示し得るようにしたことを特徴とする請求項9に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  11. 前記静止画像のうち軌跡を確認したい下顎前歯部の関心部位を、下顎中切歯の隣接面である切端隅角部、すなわち下顎前歯部中点の一点とすることを特徴とする請求項9又は請求項10に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  12. 前記解析表示する方法は、疼痛の種類、疼痛の範囲、疼痛の度合を色識別表記、言語表記、大きさ表記、レベル表示、図形表記等の表記手段を使用し、患部の模式図を使用し視覚的に表示可能とすることを特徴とする請求項9に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  13. 前記同期表示する方法は、色識別表記、言語表記、レベル表示、図形表記等の表記手段を使用することを特徴とする請求項10に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  14. 被検者の上下顎前歯部の開閉口運動の動画像を撮影するカメラと、被検者の開閉口運動時の顎関節雑音を採音する採音器と、A/Dコンバータと、カメラからの動画像および採音器からの採音をA/D変換されたデータとして保存するコンピュータの記録手段とを備え、被検者の上下顎前歯部を露出させた状態、および、採音器を被検者の顎関節部にあてた状態で、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動の動画像をカメラによって撮影し、該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存し、また、同時に開閉口運動時の被検者の顎関節雑音を採音し、A/Dコンバータを経てコンピュータ記録手段にデータを保存し、該顎関節雑音発生時の静止画像と採音データとを同期させてコンピュータの記録手段に保存し、開閉口運動時の顎関節雑音の発生したフレーム画像を検知し得ることを特徴とする請求項9乃至13のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  15. 治療に伴う開口度、顎関節雑音、疼痛の経過は視覚的に表示可能とすることを特徴とする請求項9乃至請求項12および請求項14のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  16. 被検者の開閉口運動をアニメーション、光、音などで誘導して表示する誘導表示手段を更に備えることを特徴とする請求項9乃至請求項15のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  17. 前記開閉口運動の誘導表示と、被検者の上下顎前歯部を露出させた状態において、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動をカメラによって撮影した動画像とを比較可能に表示することを特徴とする請求項9乃至請求項16のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  18. 疼痛測定装置が手の握りの強さおよび/または変位を感知可能な測定器であることを特徴とする請求項9乃至請求項17のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  19. 前記疼痛測定装置が、痛みの大きさを示すスケールと、該スケールに沿って移動する操作部材とを備える距離変移を感知可能な測定器であることを特徴とする請求項9乃至請求項17のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  20. 前記測定器を空気圧式、油圧式、圧電素子式、バネ式、又はストロークが摺動端子に連動する可変抵抗器とすることを特徴とする請求項18又は請求項19に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  21. 疼痛測定装置を、疼痛の有無のみを測定可能なデッドマン方式のスイッチとすることを特徴とする請求項9乃至請求項17のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  22. 疼痛の範囲がコンピュータ入力装置によって指定可能であることを特徴とする請求項9乃至請求項13に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  23. 疼痛測定と、開閉口運動とを同時に測定可能とすることを特徴とする請求項9乃至請求項22のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  24. 誘導表示手段を使って同期をとることにより、疼痛測定と開閉口運動を別々に測定し、データの合成表示を可能にすることを特徴とする請求項9乃至請求項23のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  25. 被検者の上下顎前歯部を露出させた状態において、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動をカメラによって撮影したカメラで被検者の顔の表情も捉え、開閉口運動測定後に再生した動画像の顔の表情から測定者が疼痛の度合や疼痛発生位置および最大疼痛位置を定量化し、開閉口運動軌跡データ上に疼痛の度合や疼痛発生位置および最大疼痛位置を入力し、合成表示可能とすることを特徴とする請求項9乃至請求項24のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾システム。
  26. 下顎前歯部運動追尾装置の実施にあたり、
    被検者の上下顎前歯部を露出させた状態において、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動をカメラによって動画像として撮影する手段と、該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存する手段と、該コンピュータの記録手段において保存された動画像を1フレーム毎の静止画像に変換する手段と、該変換された静止画像のうち、上下顎前歯部がわずかに離開した状態の画像をスタート画像としてコンピュータの記録手段から読み出し、画像表示手段に表示する手段と、該表示された該スタート画像のうち軌跡を確認したい下顎前歯部の関心部位にマークする手段と、該スタート画像を用いて軌跡のテンプレート設定を行うにあたり、前記マークした点を中心にある範囲の関心領域(ROI)をあらかじめ設定する手段と、該設定された関心領域を第1テンプレートとして抽出する手段と、抽出された第1テンプレートを用いて次の2枚目のフレーム画像に対して画像マッチング処理を施す手段と、該2枚目のフレーム画像で最大マッチングを示す該マークした点の座標を記憶して位置測定を行う手段と、該2枚目のフレーム画像の画像マッチング処理された画像の最大マッチングを示す該マークした点の位置を中心に第1テンプレートと同じ範囲の関心領域を切り出し、これを第2テンプレートとする手段と、該第2テンプレートと3枚目のフレーム画像とで画像マッチング処理を行う手段と、かかる処理を繰り返すことによってテンプレート作成と画像マッチング処埋を最後の静止画像まで行い、全静止画像について関心部位の該マークした点の位置を測定する手段と、各静止画像から得られる画像マッチング処理された該マークした点の位置座標の全てから開閉口運動の全軌跡を求める手段と、被検者の疼痛発生症状を定量的に測定し解析表示する疼痛測定器とを備えることを特徴とする疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置。
  27. 被検者の上下顎前歯部を露出させた状態において、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動をカメラによって動画像として撮影する手段と、該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存する手段と、該コンピュータの記録手段において保存された動画像を1フレーム毎の静止画像に変換する手段と、該変換された静止画像のうち、上下顎前歯部がわずかに離開した状態の画像をスタート画像としてコンピュータの記録手段から読み出し、画像表示手段に表示する手段と、該表示された該スタート画像のうち軌跡を確認したい下顎前歯部の関心部位にマークする手段と、該スタート画像を用いて軌跡のテンプレート設定を行うにあたり、前記マークした点を中心にある範囲の関心領域(ROI)をあらかじめ設定する手段と、該設定された関心領域を第1テンプレートとして抽出する手段と、抽出された第1テンプレートを用いて次の2枚目のフレーム画像に対して画像マッチング処理を施す手段と、該2枚目のフレーム画像で最大マッチングを示す該マークした点の座標を記憶して位置測定を行う手段と、該2枚目のフレーム画像の画像マッチング処理された画像の最大マッチングを示す該マークした点の位置を中心に第1テンプレートと同じ範囲の関心領域を切り出し、これを第2テンプレートとする手段と、該第2テンプレートと3枚目のフレーム画像とで画像マッチング処理を行う手段と、かかる処理を繰り返すことによってテンプレート作成と画像マッチング処埋を最後の静止画像まで行い、全静止画像について関心部位の該マークした点の位置を測定する手段と、各静止画像から得られる画像マッチング処理された該マークした点の位置座標の全てから開閉口運動の全軌跡を求める手段と、該求められた全軌跡のデータ上に疼痛発生位置、最大疼痛位置、疼痛の度合を視覚的に分るように同期表示する手段とを備えることを特徴とする請求項26に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置。
  28. 前記静止画像のうち軌跡を確認したい下顎前歯部の関心部位を、下顎中切歯の隣接面である切端隅角部、すなわち下顎前歯部中点の一点とすることを特徴とする請求項26又は請求項27に記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置。
  29. 被検者の開閉口運動の動画像を撮影するカメラと、被検者の開閉口運動時の顎関節雑音を採音する採音器と、A/Dコンバータと、カメラからの動画像および採音器からの採音をA/D変換されたデータとして保存するコンピュータの記録手段とを備え、被検者の上下顎前歯部を露出させた状態、および、採音器を被検者の顎関節部にあてた状態で、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動の動画像をカメラによって撮影する手段と、該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存する手段と、また、同時に開閉口運動時の被検者の顎関節雑音を採音する手段と、前記A/Dコンバータを経てコンピュータ記録手段にデータを保存する手段と、該顎関節雑音発生時の静止画像と採音データとを同期させてコンピュータの記録手段に保存し、開閉口運動時の顎関節雑音の発生したフレーム画像を検知する手段とを更に備えることを特徴とする請求項26乃至請求項28のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎前歯部運動追尾装置。
  30. 下顎運動追尾方式の実行にあたり、
    被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所に基準点となるマークを付すと共に被検者のオトガイ部に下顎運動を追尾する追尾マークを付し、
    被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動による夫々のマークの動画像をカメラによって撮影し、
    該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存し、
    該記録手段において保存された動画像から1フレーム毎の静止画像を抽出し、該抽出された静止画像の前記追尾マークのほぼ中心点から左右に指定長さのラインを引き、
    該引かれたラインのある1点を追尾点とし、さらに該引かれたラインにおける濃度分布曲線を基としてマッチング領域を設定し、
    該設定領域内において初期画像で得られた基準濃度分布曲線を踏まえてすべての画像に対して画像マッチング処理を施し、
    かくして初期画像から該追尾点の軌跡を全フレームの静止画像に対して全軌跡として求めると共に、
    疼痛測定器を設け、該疼痛測定器により被検者の疼痛発生位置、疼痛の度合を定量的に測定し解析表示し得るようにしたことを特徴とする疼痛検出器を備える下顎運動追尾システム。
  31. 被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所に基準点となるマークを付すと共に被検者のオトガイ部に下顎運動を追尾する追尾マークを付し、
    被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動による夫々のマークの動画像をカメラによって撮影し、
    該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存し、
    該記録手段において保存された動画像から1フレーム毎の静止画像を抽出し、該抽出された静止画像の前記追尾マークのほぼ中心点から左右に指定長さのラインを引き、
    該引かれたラインのある1点を追尾点とし、さらに該引かれたラインにおける濃度分布曲線を基としてマッチング領域を設定し、
    該設定領域内において初期画像で得られた基準濃度分布曲線を踏まえてすべての画像に対して画像マッチング処理を施し、
    かくして初期画像から該追尾点の軌跡を全フレームの静止画像に対して全軌跡として求めると共に、
    該求められた全軌跡のデータ上に疼痛発生位置、最大疼痛位置、疼痛の度合を視覚的に分るように同期表示し得るようにしたことを特徴とする請求項30に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾システム。
  32. 前記被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所を、鼻下点とすることを特徴とする請求項30または請求項31に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾システム。
  33. 下顎運動追尾装置の実施にあたり、
    被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所に設けられた基準点となるマークおよび被検者のオトガイ部に設けられた下顎運動を追尾する追尾マークと、
    被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動による夫々のマークの動画像を撮影するカメラと、
    該カメラによって撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存する手段と、
    該記録手段において保存された動画像から1フレーム毎の静止画像を抽出し、該抽出された静止画像の前記追尾マークのほぼ中心点から左右に指定長さのラインを引く手段と、
    該引かれたラインのある1点を追尾点とし、さらに該引かれたラインにおける濃度分布曲線を基としてマッチング領域を設定する手段と、
    該設定領域内において初期画像で得られた基準濃度分布曲線を踏まえてすべての画像に対して画像マッチング処理を施す手段と、
    かくして初期画像から該追尾点の軌跡を全フレームの静止画像に対して全軌跡として求める手段と、
    他に、疼痛測定器を設け、該疼痛測定器により被検者の疼痛発生位置、疼痛の度合を定量的に測定し解析表示する手段とを備えることを特徴とする疼痛検出器を備える下顎運動追尾装置。
  34. 被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所に設けられた基準点となるマークおよび被検者のオトガイ部に設けられた下顎運動を追尾する追尾マークと、
    被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動による夫々のマークの動画像を撮影するカメラと、
    該カメラによって撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存する手段と、
    該記録手段において保存された動画像から1フレーム毎の静止画像を抽出し、該抽出された静止画像の前記追尾マークのほぼ中心点から左右に指定長さのラインを引く手段と、
    該引かれたラインのある1点を追尾点とし、さらに該引かれたラインにおける濃度分布曲線を基としてマッチング領域を設定する手段と、
    該設定領域内において初期画像で得られた基準濃度分布曲線を踏まえてすべての画像に対して画像マッチング処理を施す手段と、
    かくして初期画像から該追尾点の軌跡を全フレームの静止画像に対して全軌跡として求める手段と、
    該求められた全軌跡のデータ上に疼痛発生位置、最大疼痛位置、疼痛の度合を視覚的に分るように同期表示する手段とを備えることを特徴とする請求項33に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾装置。
  35. 前記被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所を、鼻下点とすることを特徴とする請求項33または請求項34に記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾装置。
  36. 被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所に設けられた基準点となるマークおよび被検者のオトガイ部に設けられた下顎運動を追尾する追尾マークと、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動による両マークの動画像を撮影するカメラと、被検者の開閉口運動時の顎関節雑音を採音する採音器と、A/Dコンバータと、カメラからの動画像および採音器からの採音をA/D変換されたデータとして保存するコンピュータの記録手段を備え、採音器を被検者の顎関節部にあてた状態で、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動の動画像をカメラによって撮影し、該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存し、また、同時に開閉口運動時の被検者の顎関節雑音を採音し、A/Dコンバータを経てコンピュータ記録手段にデータを保存し、該顎関節雑音発生時の静止画像と採音データとを同期させてコンピュータの記録手段に保存し、開閉口運動時の顎関節雑音の発生したフレーム画像を検知し得るようにしたことを特徴とする請求項30又は請求項31のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾システム。
  37. 被検者の鼻下点を通る正中線の上顎より上の任意の個所に設けられた基準点となるマークおよび被検者のオトガイ部に設けられた下顎運動を追尾する追尾マークと、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動による両マークの動画像を撮影するカメラと、被検者の開閉口運動時の顎関節雑音を採音する採音器と、A/Dコンバータと、カメラからの動画像および採音器からの採音をA/D変換されたデータとして保存するコンピュータの記録手段とを備え、採音器を被検者の顎関節部にあてた状態で、被検者に開閉口運動を行わせ、該開閉口運動の動画像をカメラによって撮影する手段と、該撮影された動画像をコンピュータの記録手段に保存する手段と、また、同時に開閉口運動時の被検者の顎関節雑音を採音する手段と、前記A/Dコンバータを経てコンピュータ記録手段にデータを保存する手段と、該顎関節雑音発生時の静止画像と採音データとを同期させてコンピュータの記録手段に保存し、開閉口運動時の顎関節雑音の発生したフレーム画像を検知する手段とを更に備えることを特徴とする請求項33乃至請求項34のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾装置。
  38. 前記追尾マークは、被検者のオトガイ部の1点に直接設けるようにしたことを特徴とする請求項30、31および36のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾システム。
  39. 前記追尾マークは、被検者のオトガイ部の1点に直接設けるようにしたことを特徴とする請求項33、34および37のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾装置。
  40. 被検者のオトガイ部にオトガイキャップを設け、該オトガイキャップの先端部近傍に前記追尾マークを付すようにしたことを特徴とする請求項30、31および36のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾システム。
  41. 被検者のオトガイ部にオトガイキャップを設け、該オトガイキャップの先端部近傍に前記追尾マークを付すようにしたことを特徴とする請求項33、34および37のいずれかに記載の疼痛検出器を備える下顎運動追尾装置。
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