JP5505678B2 - 電池パックおよび電池パックを用いた電動工具 - Google Patents

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Description

本発明は、リチウムイオン電池等の二次電池を使用する電池パックおよびそれを用いた電動工具に関し、特に、電池パックに所定値以上の過負荷電流を通電した場合、過電流状態を防止できる保護回路を有する電池パック、およびそれを用いた電動工具に関する。
電動工具においてコードレス電動工具を駆動する駆動電源として、比較的に高容量化が可能なリチウムイオン電池、ニッケルカドミウム電池、ニッケル水素電池等の二次電池によって構成された電池パックが広く使用されている。これらの電池パックは、過放電を防止し、サイクル寿命特性を向上させるために、例えば、特許文献1に開示されるように、過放電防止回路を有するものが使用されている。特に、リチウムイオン電池を使用する電池パックは、高容量化および軽量化ができる点で有利であるが、過充電または過放電もしくは過電流を行うと、電池の劣化または発火の可能性があるので、一般には電池パック内に専用の保護IC(保護回路)を設け、過充電、または過放電もしくは過電流を監視して所定の充電電圧値以上、または所定の放電電圧値以下の場合もしくは過電流が所定値以上の場合、保護回路が、過充電信号または過放電・過電流信号の制御信号を充電器回路または負荷回路(放電回路)に出力し、該制御信号に基づき充電または放電経路を遮断するという二次電池の保護対策が行われている。例えば、下記特許文献1には、上記技術と類似するものが開示されている。
従来知られた、リチウムイオン二次電池および保護回路を実装する電池パックにおいて、所定値以上の過負荷電流の通電時間が二次電池を損傷しない許容時間内であれば、その過渡的な過負荷電流の検出によって、電池パックを負荷回路から直ちに遮断しないように設計されている。このため、電池パックの保護回路は、過負荷電流が不感応時間設定手段によって設定した許容時間を経過して通電された場合のみ、過負荷制御信号を出力し、電池パックの接続を負荷回路から遮断するように構成されている。すなわち、電池パックの保護回路に用いられる過負荷電流検出回路は、過負荷電流の通電に対して所定の不感応時間を設定する不感応時間設定手段を有し、その不感応時間を経過した後に、負荷回路を遮断するための過負荷制御信号を出力するように構成されている。
上記不感応時間設定手段は、一般に充電用コンデンサを持つ充電回路を使用し、過負荷電流の通電期間中に上記コンデンサに定電流源より充電電流を供給することにより該コンデンサの充電電圧が所定値になる時の充電時間を不感応時間として設定している。
特開2003−164066号公報
しかしながら、電動工具の電動モータの駆動電源となる電池パックのように、負荷となる電動モータがパルス駆動され、しかもPWM制御によりパルス駆動のデューティ比が可変されるパルス状過負荷電流を給電する電池パックでは、上記不感応時間は、PWM制御のデューティ比が100%または直流供給時における不感応時間に基づいて設定されるため、不感応時間(許容通電時間)は比較的短く設定される。このため、PWM制御のデューティ比が比較的小さいパルス状過負荷電流に対しては、許容通電時間に対して比較的短い不感応時間を経過した後に過負荷制御信号が出力されることになる。
その結果、過負荷制御信号の出力によって電動モータへの通電が、過負荷電流を検出してから比較的短い許容時間内に停止されることになる。特に、パルス駆動のPWM制御のデューティ比を比較的小さく制御した場合、狭いパルス幅を持つパルス状過負荷電流となるので、電動工具の過負荷電流の検出時における不感応時間は、電池パックが損傷しない最大許容通電時間に対して短い時間内に設定されることになる。このため、パルス過負荷電流に対しては、最大許容通電時間より比較的短い時間内で電動工具のモータを停止させることになり、その結果、過負荷電流時における電動工具の使い勝手を悪くするという問題を生じる。例えば、ドライバ電動工具のドライバ締付け作業が終了寸前での過負荷電流の検出により、締付け作業途中で、電動モータが停止するような不都合を生じる場合がある。
従って、本発明の一つの目的は、上記問題点を解消し、過負荷電流がパルス幅の狭いパルス電流時には、過負荷電流を検出するまでの不感応時間を遅延させる遅延制御手段を有する電池パックおよびそれを用いた電動工具を提供することにある。
本発明の他の目的は、電動モータの駆動回路をPWM制御のパルス駆動回路によって構成する場合に好適な電池パックおよびそれを用いた電動工具を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、トリガスイッチによりPWM制御のデューティ比を可変させるモータ駆動回路を具備する電動工具を提供することにある。
上記課題を解決するために本発明に従って開示される発明のうち、代表的なものの要約を説明すれば、次のとおりである。
本発明の一つの特徴によれば、単数または複数の電池セルから成る二次電池と、該二次電池の放電経路に所定電流値以上の過電流が通電された場合、その過電流の通電期間が所定の不感応時間を経過した時に過負荷信号を出力する保護回路と、を具備する電池パックにおいて、前記保護回路は、前記過電流が通電されない期間に前記不感応時間を遅延させるための遅延制御手段を具備する。
本発明の他の特徴によれば、前記保護回路は、前記不感応時間を設定するコンデンサを有する充電回路を具備し、前記過電流の通電期間中に前記コンデンサに充電電流を供給することにより該コンデンサの充電電圧が所定値になる時の充電時間によって前記不感応時間を設定し、前記遅延制御手段は、前記コンデンサに放電用半導体スイッチング素子を並列接続した放電回路を具備し、前記過電流が通電されない期間に前記放電用スイッチング素子をオンさせて前記コンデンサの充電電圧を放電させることによって前記不感応時間を遅延させるように構成する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記電池パックは、負荷に直列接続されて負荷電流を通電または遮断するようにパルス駆動信号で駆動される駆動用半導体スイッチング素子を具備するパルス駆動回路の駆動電源として使用され、前記駆動用半導体スイッチング素子がオフしている期間、前記パルス駆動信号に同期して、前記放電用半導体スイッチング素子をオンさせることによって前記不感応時間を遅延させるように制御する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記電池パックの放電回路は、前記放電用半導体スイッチング素子と直列接続された放電用抵抗を有し、該放電用抵抗と前記コンデンサの時定数に従って前記コンデンサの充電電圧を放電させることによって前記不感応時間を遅延させるように構成する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記電池パックの二次電池は、リチウムイオン電池である。
本発明のさらに他の特徴によれば、電動モータを駆動し、その回転速度を制御するモータ制御回路装置を備える電動工具本体と、前記モータ制御回路装置に電源を供給する、単数または複数の電池セルから成る二次電池および該二次電池の放電経路に所定電流値以上の過電流が通電された場合、その過電流の通電期間が所定の不感応時間を経過した時に過負荷信号を出力する保護回路を有する電池パックと、を具備する電動工具において、前記モータ制御回路装置は、前記電池パックに対して前記電動モータと直列接続され、パルス駆動信号によってオン、オフ制御される駆動用半導体スイッチング素子を具備し、前記保護回路は、前記パルス駆動信号に基づいて前記不感応時間を遅延させる遅延制御手段を有する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記電動工具において、保護回路は、前記不感応時間を設定するコンデンサを有する充電回路を具備し、前記過電流の通電期間中に前記コンデンサに充電電流を供給することにより該コンデンサの充電電圧が所定値になる時の充電時間によって前記不感応時間を設定し、前記遅延制御手段は、前記コンデンサに放電用半導体スイッチング素子を並列接続した放電回路を具備し、前記駆動用半導体スイッチング素子がオフされている期間に前記放電用スイッチング素子をオンさせて前記コンデンサの充電電圧を放電させることによって前記不感応時間を遅延させる。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記電動工具において、前記パルス駆動信号は、パルス周期を一定にしてパルス幅を変化させるPWM駆動信号である。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記電動工具において、前記モータ制御回路装置は、前記PWM駆動信号のデューティ比を可変するためのトリガスイッチ手段を有する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記電動工具において、前記放電回路は、前記放電用半導体スイッチング素子と直列接続された放電用抵抗を有し、該放電用抵抗と前記コンデンサの時定数に従って前記コンデンサの充電電圧を放電させることによって前記不感応時間を遅延させるように構成する。
本発明のさらに他の特徴によれば、前記電動工具において、前記電池パックの二次電池は、リチウムイオン電池である。
上記本発明の特徴によれば、不感応時間を遅延させるための遅延制御手段を有するので、過負荷電流が通電されて過負荷状態となってから過負荷制御信号を出力するまでの不感応時間を遅延させることが可能となり、パルス幅の比較的狭いパルス状過負荷電流の許容通電時間を遅延することができる。これによって、過負荷電流時における使い勝手を向上させた電池パック、およびその電池パックを用いた電動工具を提供することができる。
本発明の上記および他の目的、ならびに上記および他の特徴および利点は、以下の本明細書の記述および添付図面からさらに明らかにされる。
以下、本発明を、電池パックを用いた電動工具(ドライバ工具)に適用した一実施形態について、図1乃至図9を参照して詳細に説明する。なお、実施形態を説明するための全図において、同一の機能を有する部材または特性を示す図面には同一の符号を付し、その繰返しの説明を省略する場合がある。
[電動工具の組立構成]
電動工具は、図1の構成図(外観図)に示すように、電動工具本体77と、電池パック55とから構成される。電動工具本体77は、後述する電動モータ60と、電動モータ60から動力伝達機構(図示なし)を介して駆動される先端工具(例えば、ドライバビット)79と、電動モータ60を電気的に制御するためのトリガスイッチ61と、を具備する。後述するように、電池パック55は、リチウムイオン二次電池8〜10(図2参照)と、本発明に係る保護IC(保護回路)11および不感応時間の遅延制御手段54とが収納されている。
[電池パックの回路構成]
図2は、実施形態に係る電池パック55および電動工具本体77の回路機能ブロック図を示す。電池パック55の回路構成について図2を参照して説明する。
電池パック55は、リチウムイオン二次電池の3個の電池セル8、9および10を直列接続した公称電圧10.8V(充電時電圧12V)の組電池と、電池セル8〜10の少なくとも一つに近接して配置され電池セルの温度を検出するためのサーマルプロテクタ(感温スイッチ)40と、放電電流(負荷電流)を検出するためのシャント抵抗7と、電池セル8〜10の少なくとも一つに近接して配置され電池セルの温度を測定するためのサーミスタ51と、保護IC11と、制御出力回路57とを内蔵している。この電池パック55に内蔵する電池セルの個数は、要求される公称電圧に対応して変更できる。さらに、電池パック55は単一の電池セルによって構成してもよい。
電池パック55は、さらに、充電用プラス端子1と、放電用プラス端子2と、充電・放電用マイナス端子3と、サーミスタ51による電池組(電池セル)の温度変化に基づく抵抗値変化の信号を測定するためのサーミスタ51の抵抗検出端子(温度端子)4と、過電流または過放電の検出信号(制御信号)を出力するための過電流・過放電信号端子5と、過充電の検出信号(制御信号)を出力するための過充電信号端子6とを有し、さらに本発明に従って設けられた、後述する放電回路54を制御するための遅延制御入力端子56を有する。
電池パック55と電動工具本体77の電気的接続は、端子2、3、5および56を介して行われる。すなわち、電池パック55の電池電圧は、端子2および端子3を介して、電動工具本体77へ給電され、過電流・過放電信号端子5の出力制御信号に基づいて、電動工具本体77に内蔵されている制御回路装置(モータ駆動回路)を制御し、また電動工具本体77のPWM制御を実行するPWMIC63からのPWM制御信号が遅延制御入力端子56を介して本発明によって接続された放電回路54の半導体スイッチング素子22に入力される。
一方、電池パック55と充電器88の電気的接続は、端子1、3、4および6を介して行われる。すなわち、電池パック55を充電する場合には、一対の充電用の端子1および3を介して充電器88から電池パック55に電力を供給し、過充電信号端子6の制御信号およびサーミスタ51の抵抗検出端子4の制御信号に基づいて充電器88の充電動作を制御する。
サーマルプロテクタ40は、例えば、電池セル8〜10から発熱する温度に応答して変形するバイメタル接点を用いた感温スイッチ素子であり、過充電により電池セル8〜10の温度が所定温度以上(例えば、80℃以上)に上昇すると、バイメタル接点を開くことにより充電経路を遮断し、電池セル8〜10に供給する充電電流を遮断するように動作する。特に、このサーマルプロテクタ40は、本発明者等が先の出願「特願2007−264312号」で提案したように、放電時の電池セル8〜10の所定温度以上(例えば、80℃以上)の異常温度上昇を検出する検出手段としても利用される。
保護IC11は、図示されていないが、比較回路(入力信号検出回路)、検出時間設定回路(コンデンサ充電回路を含む)および制御信号出力回路から構成される周知のICを適用することができる。電池セル8〜10の過電流、過放電および過充電を監視して、それらを検出した場合は、図4の電池パックの回路機能表に示すように、保護IC11のOV端子17およびDCHG端子18に過充電および過電流・過放電信号を示す制御信号を制御出力回路57へ出力する。
このために、保護IC11の入力端子V3(14)には、電池セル8の正極側電極の電圧変化が、積分回路(時定数回路)を形成する抵抗43およびコンデンサ48によって平均化されて入力される。同様に、保護IC11の入力端子V2(13)および入力端子V1(12)には、電池セル9の正極側電極の電圧変化、および電池セル10の正極側電極の電圧変化が、抵抗44とコンデンサ49による積分回路、および抵抗45とコンデンサ50による積分回路をそれぞれ介して入力される。保護IC11の端子V3(14)〜V1(12)における電池電圧の変化は、図4に示したように、保護IC11によって充電時の最大セル電圧に対応する最大基準電圧(4.3V/セル)と比較され、過充電であるか否かが判定され、逆に、放電時の最低セル電圧に対応する最低基準電圧(2.0V/セル)と比較されて、過放電であるか否かが判定される。
一方、保護IC11は、検出用抵抗7に流れる放電電流(負荷電流)を検出するための入力端子Vcc(15)およびCS端子(16)を有する。入力端子Vccには、組電池(電池セル8〜10)の正極側電圧が、積分回路(時定数回路)を形成する抵抗42およびコンデンサ47によって平均化されて入力され、入力端子CSには、端子Vccの入力電圧から、検出用抵抗7に流れる放電電流よる電圧降下分を差し引いた電圧が、積分回路(時定数回路)を形成する抵抗41およびコンデンサ46によって平均化されて入力される。抵抗7の抵抗値を、例えば、5mΩに設定し、端子Vccおよび端子CS間の電圧降下が、150mV以下であるか否かを検出することによって、最大放電電流値が30A以下であるか否かを検出し、過電流を判定する。
すなわち、図4に示すように、保護IC11は、各電池セル8〜10の電池電圧を監視することによって充放電時に生じる過充電および過放電を検出し、この検出結果に応じて出力端子OV(17)およびDCHG(18)から過充電信号および過放電信号を出力する。また、抵抗7の両端電圧を監視することにより過電流を検出し、この検出結果に応じて出力端子DCHG(18)から過電流制御信号を出力する。
制御出力回路57は、出力用FET(スイッチング素子)29、34および36と、動作電位を設定するための抵抗27、28、30、33および35と、ダイオード31および32を具備して成る。制御出力回路57の各FET29、34および36の動作は、図4に示すとおりである。
保護IC11は、制御信号を出力するための出力端子OV(17)および出力端子DCHG(18)を有するが、図4に示すように、出力端子OVは、オープンコレクタ端子より構成され、通常はハイインピーダンス(HiZ)を示しており、制御出力回路57の抵抗35がクランプ抵抗として動作することによりHi信号(ハイ信号)を出力するが、過充電状態となると、Lo信号(ロウ信号)を出力する。また、出力端子DCHGは、通常はLo信号を出力するが、過電流または過放電状態となると、Hi信号を出力する。
保護IC11は、さらに、検出時間を遅延させるためのコンデンサ接続端子COV(21)、CDL(20)およびCDC(19)を有する。すなわち、コンデンサ接続端子COVには、過充電検出時の不感応時間を設定するためのコンデンサ24が接続され、コンデンサ接続端子COLには、過電流検出時の不感応時間を設定するためのコンデンサ25が接続される。また、コンデンサ接続端子CDCには、過放電検出時の不感応時間を設定するためのコンデンサ26が接続される。
本発明によれば、特に、上記過電流検出時の不感応時間(Tr)を設定するコンデンサ25には、不感応時間を遅延させるための遅延制御手段54が接続される。この遅延制御手段54によって、電池パック55に所定値以上の過負荷電流(Io)が通電してから、その通電を遮断するまでの不感応時間(Tr)、すなわち通電許容時間を適切に設定し、過負荷電流時の通電許容時間を負荷状態に応じて遅延させることによって、過負荷電流時の使い勝手を向上させるものである。特に、後述する電動工具のモータ60のパルス駆動回路78(図2参照)のように、パルス状の過負荷電流が電池パック55に通電する場合は、最大通電許容時間内において、不感応時間を出来る限り長く設定するように機能する。
本発明の実施形態に従う遅延制御手段は、図3の機能ブロック図に示すように、Pチャンネル絶縁ゲート型FET(以下、単に「FET」と称する)から成る半導体スイッチング素子22と放電用抵抗23との直列回路から成るコンデンサ放電回路54を具備する。このFET22のゲート電極には、電池パック55の遅延制御入力端子56を介して、後述する電動工具本体77のモータ駆動回路78から出力された制御信号が入力される。これによって、FET22は、二次電池8〜10のシャント抵抗7に過負荷電流Ioが通電している期間において、オフ状態に制御され、過負荷電流Ioが通電しない期間において、オン状態に制御される。
不感応時間Trの一つの設定例は、電池パック55に過負荷電流Ioが通電される期間中に、充電用コンデンサ25に充電電流(定電流)を供給することにより、該コンデンサ25の充電電圧が所定値になるまでの充電時間によって規定する。このため、保護IC11には、図3の機能ブロック図に示したように、過負荷電流に対する過電流検出回路52と、コンデンサ充電回路53とを含んでいる。過電流検出回路52によって二次電池8〜10のシャント抵抗7に流れる過負荷電流Ioが所定電流値以上の過電流を検出すると、コンデンサ充電回路53が、検出した時点から定電流源を介してコンデンサ25に充電電流を供給し、コンデンサ25を充電する。充電を継続してコンデンサ25の充電電圧が所定値Vcrに達すると、保護IC11は、過電流状態が不感応時間Trを経過したものと判別し、所定の充電電圧Vcrに応答して保護IC11のDCHG端子18より過電流制御信号(Hi信号)を出力する(図4参照)。この過電流制御信号(Hi信号)は、制御出力回路57を介して電池パック55の過電流・過放電端子5より、過電流制御信号(Lo信号)を出力する。
コンデンサ放電回路54のPチャンネルFET22は、上記過電流検出回路52が所定値以上の過電流を検出している期間は、オフ状態に制御され、上記過電流検出回路52が所定値以上の過電流を検出しない期間は、オン状態に制御される。例えば、二次電池8〜10がパルス状過負荷電流を周期的に通電する場合、PチャンネルFET22は、パルス状負荷電流の通電期間に同期してオフ状態に制御され、逆に、パルス状負荷電流が通電されない期間に同期してオン状態に制御される。これにより、PチャンネルFET22はオン状態においてコンデンサ25の放電回路を形成し、過電流を検出している期間にコンデンサ25に蓄積された充電電圧を、放電し、低下させる。従って、コンデンサ25の充電電圧が所定電圧Vcrに達するまでの充電時間、すなわち上記不感応時間を遅延させることができる。
FET22をオンまたはオフさせるための制御信号は、制御入力端子56を介してFET22のゲート電極に入力される。この制御信号は、例えば、電池パック55を、後述する電動工具本体77のモータ駆動電源として使用する場合、モータ駆動回路(パルス駆動回路)78のPWM駆動信号となる。FET22は、特にPチャンネル型で構成するので、制御入力端子56の入力信号がHiレベルのときオフ状態となり、Loレベルのときオン状態となり、PWM駆動信号で駆動できる。特に、モータ駆動回路78をパルス駆動回路で構成する場合、パルス駆動回路78のPWM制御のデューティ比に応じて、PWM制御信号で駆動されるPチャンネル型FET22のオン時間を可変させることができるので、PWM制御のデューティ比(PD)を小さくする程、不感応時間(Tr)を長く制御することができる。この効果については、電動工具本体77に適用した実施形態について後述する。
[電動工具本体の回路構成]
次に、電動工具本体77の回路構成について、再び図2を参照して説明する。
電動工具本体77は、先端工具79(図1参照)を駆動するための直流モータ60と、モータ60を起動し、PWM制御により回転制御を行うためのモータ駆動回路78とを具備する。直流モータ60およびモータ駆動回路78は、上記電池パック55のプラス端子2とマイナス端子3の間に負荷回路として電気的接続される。
モータ駆動回路(制御回路を含む)78は、モータ60をパルス駆動するために直列接続されたパワーNチャンネル絶縁ゲート型FET64(以下、単に「FET」と称する)と、FET64のゲート回路に電気的接続され、パルス駆動信号をPWM制御するためのPWMIC(PWM制御回路)63と、PWM制御のデューティ比PDを設定するためのパルス幅設定回路62と、パルス幅設定回路62に制御信号を出力するためのトリガスイッチ61と、を具備する。PWMIC63は、パルス幅設定回路62の制御信号によって、PWM駆動信号のPWM制御デューティ比PDを可変する機能を持つ。図5は、トリガスイッチ61の引込量(操作量)dと、パルス設定回路62によって出力されるPWM制御のデューティ比PDとの関係を示す。なお、PWM制御のデューティ比PDは、トリガスイッチ61の引込量dに対して階段的に増加させるように制御してもよい。
さらに、モータ駆動回路78は、モータ60に所定値以上の過負荷電流が通電した場合、モータ60の運転を停止させる保護用のパワーNチャンネル絶縁ゲート型FET67(以下、単に「FET」と称する)を具備する。また、FET67には、Nチャンネル絶縁ゲート型FET68(以下、単に「FET」と称する)と、動作電位を与えるための抵抗69〜72と、定電圧素子(ツェナーダイオード)73、75と、コンデンサ74と、電池パック55の制御出力端子5に逆電流防止用ダイオード66を介して接続された抵抗65(FET34のドレイン抵抗)と、を具備する駆動回路が接続される。この駆動回路によって、過電流時に電池パック55の制御出力端子5に出力される過電流制御信号(Lo信号)は、FET67をオン状態からオフ状態に制御する。この場合、FET67は、上記不感応時間Trの期間(通電許容時間)では、モータに流れる過負荷電流を通電し、不感応時間Trを経過した後に直ちにオフ状態となって過電流を遮断するように制御する。
[電動工具における電池パックの回路動作]
図7は、トリガスイッチ61の引込量dが小さく、PWMIC63によるPWM制御のデューティ比PDが比較的小さい値(例えば、20%)を持つ変速域制御での保護回路11における過負荷時の動作波形図を示す。図7の(d)に示すように、PWMIC63(図2参照)が出力するPWM駆動信号は、信号レベルがHiの導通期間Tonと、信号レベルがLoの非導通期間Toffとを有する。
図7の(c)に示すモータ60の負荷電流Ioは、モータの負荷トルクが大きい場合、FET64をパルス駆動するPWM駆動信号の信号レベルがHiの導通期間Ton(図7の(d)参照)において、許容電流の所定制限値ILを超えた過電流(過負荷電流)状態となる。すなわち、図7の(c)に示すように、PWM駆動信号の導通期間Tonの各期間t1〜t8において、負荷電流Ioは、所定値ILを超える過電流となる。
上記過電流検出回路52(図3参照)が、このパルス状過負荷電流Ioを検出すると、上記コンデンサ充電回路53(図3参照)によってコンデンサ25を定電流で充電する。すなわち、コンデンサ25は、PWM駆動信号の導通期間Tonでのみ、定電流で充電される。このとき、本発明に従って接続されたコンデンサ放電回路54のPチャンネルFET22は、PWM駆動信号が印加されているが、オフ状態にあるので、放電用抵抗23を含む放電経路は形成されない。一方、PWM駆動信号の非導通期間Toff(図7(d)参照)では、PチャンネルFET22がオン状態となって、放電用抵抗23を含む放電経路が形成され、コンデンサ25の充電電圧Vcrは、PWM駆動信号の非導通期間Toffにおいて、抵抗23との時定数に従って積極的に低下させられる。
このコンデンサ電圧Vcは、図7(b)に示すように、PWM駆動信号の導通期間Tonの各期間t1〜t8で定電流充電され、PWM駆動信号の非導通期間Toffで放電されるので、コンデンサ電圧Vcが感応電圧値Vcrに達するまでの時間を不感応時間Trとして設定すると、不感応時間Trは、図7の(b)に示すように、Tr=t1+t2+t3+t4+t5+t6+t7+t8(=8Ton)となる。つまり、本発明に従えば、PWM駆動信号の非導通期間Toffでコンデンサ電圧Vcを積極的に放電させるので、コンデンサ電圧Vcが所定の電圧値Vcrに達するためには、多くのPWM駆動信号の導通期間Tonを必要とすることになり、結果的に不感応時間Trを遅延させることができる。
図7の(a)に示すように、コンデンサ電圧Vcが所定値Vcrに達して不感応時間Trを経過すると、過負荷電流Ioは、モータ電流が許容時間以上に通電されているものと判別し、保護回路11は、DCHG端子18より過負荷信号(Hiレベル信号)を出力する。この過負荷信号は、上述したように、制御出力回路57のFET34を介して、モータ駆動回路78の保護用FET67をオフ状態に制御して、モータ60に通電する過電流を遮断する。これによって、電池パック55の二次電池8〜10は、過電流から保護され、損傷を防止することができる。
図8は、図7に示した動作波形図と同じPWM制御のデューティ比PDを持つ場合で、遅延制御手段(コンデンサ放電回路)54をコンデンサ25に並列接続しないときの過負荷時の動作波形図を示す。つまり、本発明の遅延制御手段54による効果を検討するために遅延制御手段54を除去した状態での不感応時間を検討したものである。図8の(b)に示すように、PWM駆動信号の非導通期間Toffにおいて、コンデンサ電圧Vcは、放電回路によって積極的に放電されることがないので、PWM駆動信号の導通期間Tonで充電されたときの充電電圧をそのまま保持することになる。
従って、遅延制御手段(54)が無い場合、不感応時間Trは、Tr=t1+t2+t3+t4(=4Ton)となり、上記した図7の(b)に示す本発明の場合に比較して、半分以下に低下する。この場合、過電流が通電されると、短い不感応時間Trによってモータ駆動回路78が遮断されるので、過負荷電流の検出時における電動工具の使い勝手が低下することになる。
図9は、トリガスイッチ61の引込量dを大きくして、PWM駆信号のデューティ比PDを最大の100%に設定した場合における過負荷時の動作波形図を示す。この場合の不感応時間Trは、PWM駆動信号のデューティ比PDが100%に制御されるので、モータ60は、実質的に直流電圧によって駆動されることになり、本発明による遅延制御手段54のFET22は、常にオフ状態となっている。従って、コンデンサ25の充電電圧VcはFET22によって放電されることはないので、不感応時間Trは、PWMデューティ比PDが小さい場合に比較して、短い時間となる。すなわち、この不感応時間Trは、遅延制御手段54が付加されない場合と同一時間となり、過負荷直流電流を速く遮断することができる。
以上の実施形態の説明から明らかにされるように、本発明によれば、モータ駆動回路のPWM駆動信号のデューティ比を小さく設定するに従って、不感応時間Trを長く制御することができる。このため、PWM駆動信号のデューティ比に応じてモータ電流の過負荷電流時における使い勝手を向上させることができ、所期の目的を達成することができる。図6は、駆動信号のPWM制御のデューティ比PDと不感応時間Trの関係を示す特性図で、本発明による特性図Aは、遅延制御手段がない場合の特性図Bに比較して不感応時間Trを長く遅延させることができる。
なお、上記実施態様において、放電用抵抗23の抵抗値は、充電用コンデンサ25の容量値または過負荷電流Ioの非導通期間Toffに対応して選択することができる。また、上記遅延制御手段を構成するFET22のゲートに入力する制御信号(オン信号)には、PWM駆動信号(またはその逆相信号)以外の他の制御信号を用いることもできる。例えば、過負荷電流Io(図7の(c)参照)が所定の制限電流値ILに達しない期間は、PWM駆動信号の非導通期間ToffおよびPWM駆動信号の導通期間Ton(図7の(d)参照)に係らず、オン状態に制御してコンデンサ25の放電を促進させ、過負荷電流Ioが所定の制限電流値ILに達したときに、上記したように、PWM駆動信号の非導通期間Toffのみにオン状態に制御することもできる。さらに、電動工具本体は、ドライバ工具以外の他の回転工具であってもよい。
以上、本発明者によってなされた発明を実施形態に基づき具体的に説明したが、本発明は上記実施形態に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範囲内で種々の変更が可能である。
電池パックを用いた電動工具の構造図。 図1に示した電動工具の電池パックおよび工具本体の回路図。 図2に示した電池パックの保護ICの一部分を示す機能ブロック図。 図2に示した電池パックの回路機能を示す表。 図2に示した電動工具本体のトリガスイッチ引込量とPWM制御のデューティ比の関係を示す特性図。 図2に示した電池パックのPWM制御のデューティ比と不感応時間の関係を示す特性図。 図2に示した電動工具の電池パックの保護回路において、本発明の遅延制御手段がある場合の動作波形図。 図2に示した電動工具の電池パックの保護回路において、本発明の遅延制御手段がない場合の動作波形図。 図2に示した電動工具の電池パックの保護回路において、PWM制御のデューティ比が100%の場合の動作波形図。
符号の説明
1:充電用プラス端子 2:放電用プラス端子 3:充放電用マイナス端子
4:サーミスタの抵抗検出用端子 5:過電流・過放電制御信号端子
6:過充電制御信号端子 7:シャント抵抗 8、9、10:電池セル
11:保護回路(保護IC) 12:V1端子 13:V2端子
14:V3端子 15:Vcc端子 16:CS端子 17:OV端子
18:DCHG端子 19:CDC端子 20:COL端子
21:COV端子 22:FET 23:抵抗
24、25、26:コンデンサ 27、28、30、33、35:抵抗
31、32:ダイオード 29、34、36:FET
40:サーマルプロテクタ 41〜45:抵抗 46〜50:コンデンサ
51:サーミスタ 52:過電流検出回路 53:コンデンサ充電回路
54:コンデンサ放電回路(遅延制御手段) 55:電池パック
56:遅延制御入力端子 57:制御出力回路 60:モータ
61:トリガスイッチ 63:PWMIC 64:FET 65:抵抗
66:ダイオード 67、68:FET 69:抵抗 70、71:抵抗
73、75:ツェナーダイオード 74:コンデンサ 77:電動工具本体
78:モータ駆動回路 79:先端工具 88:充電器

Claims (12)

  1. パルス幅変調信号により駆動される負荷に電流を供給する電源として使用される電池パックであって、
    二次電池と、
    該二次電池から前記負荷に放電電流を供給する放電用端子と、
    前記放電電流が過電流になってから不感応時間を経過した時に前記放電電流を遮断する保護回路と、
    前記放電電流が過電流になってから前記放電電流を遮断するまでの前記不感応時間を、前記パルス幅変調信号に基づいて、前記パルス幅変調信号のデューティ比が大きい場合は小さい場合より短くするように制御する制御手段を備えたことを特徴とする電池パック。
  2. 前記二次電池の放電経路に所定電流値以上の過電流が通電された場合、その過電流の通電期間が所定の不感応時間を経過した時に過負荷信号を出力する保護回路と、前記過電流が通電されない期間に前記不感応時間を遅延させるための遅延制御手段を有し、
    前記保護回路は、前記不感応時間を設定するコンデンサを有する充電回路を具備し、前記過電流の通電期間中に前記コンデンサに充電電流を供給することにより該コンデンサの充電電圧が所定値になる時の充電時間によって前記不感応時間を設定し、
    前記遅延制御手段は、前記コンデンサに放電用半導体スイッチング素子を並列接続した放電回路を具備し、前記過電流が通電されない期間に前記放電用スイッチング素子をオンさせて前記コンデンサの充電電圧を放電させることによって前記不感応時間を遅延させることを特徴とする請求項1に記載された電池パック。
  3. 前記電池パックは、負荷に直列接続されて負荷電流を通電または遮断するようにパルス駆動信号で駆動される駆動用半導体スイッチング素子を具備するパルス駆動回路の駆動電源として使用され、前記駆動用半導体スイッチング素子がオフしている期間、前記パルス駆動信号に同期して、前記放電用半導体スイッチング素子をオンさせることによって前記不感応時間を遅延させるように制御することを特徴とする請求項2に記載された電池パック。
  4. 前記放電回路は、前記放電用半導体スイッチング素子と直列接続された放電用抵抗を有し、該放電用抵抗と前記コンデンサの時定数に従って前記コンデンサの充電電圧を放電させることによって前記不感応時間を遅延させることを特徴とする請求項2または請求項3に記載された電池パック。
  5. 前記電池パックの二次電池は、リチウムイオン電池であることを特徴とする請求項1乃至請求項4のいずれか一つに記載された電池パック。
  6. 電動モータを駆動し、その回転速度を制御するモータ制御回路装置を備える電動工具本体と、前記モータ制御回路装置に電源を供給する、単数または複数の電池セルから成る二次電池および該二次電池の放電経路に所定電流値以上の過電流が通電された場合、その過電流の通電期間が所定の不感応時間を経過した時に過負荷信号を出力する保護回路を有する電池パックと、を具備する電動工具において、
    前記電池パックに対して前記電動モータと直列接続され、パルス駆動信号によってオン、オフ制御される駆動用半導体スイッチング素子と、
    前記パルス駆動信号に基づいて前記不感応時間を遅延させる遅延制御手段とを有することを特徴とする電動工具。
  7. 前記保護回路は、前記不感応時間を設定するコンデンサを有する充電回路を具備し、前記過電流の通電期間中に前記コンデンサに充電電流を供給することにより該コンデンサの充電電圧が所定値になる時の充電時間によって前記不感応時間を設定し、
    前記遅延制御手段は、前記コンデンサに放電用半導体スイッチング素子を並列接続した放電回路を具備し、前記駆動用半導体スイッチング素子がオフされている期間に前記放電用スイッチング素子をオンさせて前記コンデンサの充電電圧を放電させることによって前記不感応時間を遅延させることを特徴とする請求項6に記載された電動工具。
  8. 前記パルス駆動信号は、パルス周期を一定にしてパルス幅を変化させるPWM駆動信号であることを特徴とする請求項6または請求項7に記載された電動工具。
  9. 前記モータ制御回路装置は、前記PWM駆動信号のデューティ比を可変するためのトリガスイッチ手段を有することを特徴とする請求項8に記載された電動工具。
  10. 前記放電回路は、前記放電用半導体スイッチング素子と直列接続された放電用抵抗を有し、該放電用抵抗と前記コンデンサの時定数に従って前記コンデンサの充電電圧を放電させることによって前記不感応時間を遅延させることを特徴とする請求項7乃至請求項9のいずれか一つに記載された電動工具。
  11. 前記電池パックの二次電池は、リチウムイオン電池であることを特徴とする請求項6乃至請求項10のいずれか一つに記載された電動工具。
  12. モータと、
    該モータにパルス幅変調信号を供給するモータ制御回路と、
    前記モータに電源を供給する二次電池と、を有する電動工具において、
    該二次電池から前記モータに放電電流を供給する放電用端子と、
    前記放電電流が過電流になってから不感応時間を経過した時に前記放電電流を遮断する保護回路と、
    前記放電電流が過電流になってから前記放電電流を遮断するまでの前記不感応時間を、前記パルス幅変調信号に基づいて前記パルス幅変調信号のデューティ比が大きい場合は小さい場合より短くなるように制御する制御手段を備えたことを特徴とする電池パック。
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