JP5505411B2 - 関係情報表示装置、関係情報表示方法および関係情報表示プログラム - Google Patents

関係情報表示装置、関係情報表示方法および関係情報表示プログラム Download PDF

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Description

本発明は、注目する特定の情報と他の情報の関係を表した関係情報を表示する関係情報表示装置、関係情報表示方法および関係情報表示プログラムに関する。本発明は、たとえばテレビジョンや携帯電話機、コンピュータのように視覚的な表示装置と操作キーを持った装置に好適に使用することができる。
ユーザが各種の調査や分析を行う際に、分析対象を構成する情報間の関連を把握することが必要になる場合が多い。このようなとき、ユーザは、分析対象となるすべての情報の相互関係を一様に把握するのではなく、コンピュータによって注目すべき特定の情報(以下、注目情報という。)と、それ以外の情報との関係を把握することが必要な場合がある。
そのような例として、ある特定の人間を中心とした人間関係がある。
他の例として、あるユーザの嗜好に対する他のユーザの嗜好の類似の程度がある。例えば、あるユーザと映画や音楽等のコンテンツの嗜好が近い他のユーザが、過去に購入したコンテンツから、前記あるユーザに提示するコンテンツを選択したいとする。この場合、コンテンツの提示の対象となるユーザの嗜好に対する、他のユーザの嗜好の近さを把握することが必要である。
さらに他の例として、映画や音楽等のコンテンツに対するユーザの興味の強さがある。この場合、ユーザが注目情報であり、各コンテンツがそれ以外の情報である。ユーザが興味を持つコンテンツをユーザに提示するためには、ユーザの各コンテンツに対する興味の強さを把握することが必要である。
一般に、注目情報とそれ以外の情報との関係を分析した結果である関係情報を視覚的に表現することは、その内容の理解を助ける上で重要である。
注目情報とそれ以外の情報の関係を視覚的に表現する本発明の第1の関連技術として、特許文献1に記載の関連性表示装置がある。特許文献1の関連性表示装置は、注目情報を極座標系の中心に配置し、かつそれ以外の情報をその周囲の所定の位置に配置した図を発生する。さらに、その関連性表示装置は、その図によって、異なる2つの情報間の関係の強さである関係強度を表す。この第1の関連技術は、注目情報と、注目情報以外の情報である非注目情報の関係の強さを、両者の距離である、非注目情報の位置の動径長によって表す。第1の関連技術は、非注目情報の注目情報との間の関係強度が大きいほど、該非注目情報を表示する位置の動径長を小さくすることで、注目情報の位置に当たる原点の近くに該非注目情報を表示する。また、非注目情報同士の関係の強さは、これらの非注目情報が配置される2点と、注目情報が配置される極座標系の中心点とのなす中心角で表す。一方、特許文献1の関連性表示装置は、注目情報と関係が無い非注目情報の表示を行わない。
図25は、この第1の関連技術による関係情報の表示例を示したものである。ここで、注目情報は情報D01とする。情報D01は極座標系の中心である原点に配置される。情報D01に対する非注目情報D02〜D07の関係強度は、4段階の動径長で表現されている。非注目情報D02〜D07同士の関係強度は、原点及び各々の非注目情報の位置がなす中心角の大きさで表現されている。図25の例において、2つの非注目情報の間の関係強度が大きいほど、前記中心角は小さい。また、2つの非注目情報の間の関係強度が小さいほど、前記中心角は大きい。
図26は、図25の表示例における情報D01〜D07の関係強度を表したものである。この関係強度説明図は各情報D01〜D07をマトリックス状に表示している。ここでは、各情報D01〜D07の関係強度は、それぞれに対応する行項目と列項目の組によって表現されている。たとえば、注目情報D01と非注目情報D02の関係強度は数値「4」である。また、非注目情報D02と非注目情報D04の関係強度は数値「0」である。これら各情報D01〜D07の関係強度を表す数値は、図26において整数を用いて表現しているが、必ずしも整数とは限らない。関係強度を表す数値は実数であってもよい。
図26において、各情報D01〜D07の関係強度は数値によって表されているが、この図だけでこれらの関係を直感的に把握することはできない。そこで第1の関連技術では、図25に示すようにこれらの関係を図で表現する。第1の関連技術の関係性表示装置は、注目情報D01を極座標系の原点に配置し、非注目情報D02〜D07を、注目情報D01との関係強度が強いほど原点からの距離である動径が短くなるように配置する。たとえば、数値「4」で表される注目情報D01と非注目情報D02の間の関係強度は、数値「3」で表される注目情報D01と非注目情報D03の間の関係強度よりも大きい。このため、図25において、動径r0102は動径r0103よりも短い。また、数値「1」で表される注目情報D01と非注目情報D07の間の関係強度は、数値「3」で表される注目情報D01と非注目情報D03の間の関係強度よりも小さい。従って、図25において、注目情報D01と非注目情報D07の関係強度を表す動径r0107は、動径r0102あるいは動径r0103よりも長い。一方、図26に示す注目情報D01と非注目情報D08の関係強度は数値「0」なので、図25において非注目情報D08は表示されていない。
また、図26を参照すると、非注目情報D02、D03の間の関係強度は、数値「4」である。一方、非注目情報D04、D07の間の関係強度は、数値「0」であり、非注目情報D02、D03の間の関係強度よりも小さい。したがって、図25において、非注目情報D02、D03の間の関係強度を表す中心角θ0203は、非注目情報D04、D07の間の関係強度を表す中心角θ0407よりも小さい。
特開2007−249641号公報(第0020段落〜第0023段落、図2、図3)
このように第1の関連技術を使用することで、注目情報と非注目情報との関係強度および、非注目情報同士の関係強度を図として表すことができる。しかしながら、第1の関連技術は、比較的解像度が低く表示画面の面積が限られるような情報処理装置に適用される場合、1枚の表示画面に全情報の配置を表示することが困難になるという問題がある。たとえば携帯電話機のような小型の情報処理装置が図25に示すような表示を行う場合、互いに近接して配置された3つの非注目情報D02、D03、D06の表示位置を明確に区別することができない。2つの非注目情報D04、D05の表示位置も位置的に接近しすぎる結果、同様の問題がある。
このような表示上の問題は、各情報D01、D02、……の配置関係の全体を一度に画面に表示せず、この中の一部領域を抜き出して拡大して1枚の表示画面に表示すると共に、抜き出す領域を一部分ずつ移動させることで解決する。ところが、表示画面を備えた情報処理装置のうちで携帯電話機やテレビジョン装置のような装置は、マウス等のポインティングデバイスと異なり、入力デバイスが比較的簡単な構成となっている。たとえば携帯電話機やテレビジョン装置は、移動方向を指示する入力デバイスとして十字キーを用いる場合が多い。
十字キーを用いる場合、90度の整数倍の角度方向の指定は簡単であるが、これら以外の方向としての斜め方向に表示領域を移動させることは、困難である。したがって、十字キーを用いた表示領域の移動を行うと、90度の整数倍の角度方向以外の方向への移動操作が分かりにくく、覚え辛いだけでなく、操作に誤りを発生させやすい。他の簡易型の入力デバイスについても、表示領域の移動あるいは表示範囲の変更に関して同様の問題がある。また、極座標を表示に用いた場合を説明したが、他の座標系を使用した場合にも、表示領域の移動あるいは表示範囲の変更に同様の問題がある。
そこで本発明の目的は、表示の対象となる領域の全体的なサイズが表示デバイスの表示領域よりも大きい場合であっても、簡単な操作で必要な範囲の情報の表示を可能とする関係情報表示装置、方法およびプログラムを提供することにある。
本発明の関係情報表示装置は、相互の関係の強さの程度を表す関係強度の表示を行う対象の複数の情報から、あらかじめ一つ選択した注目情報と、前記複数の情報のうち前記注目情報以外の情報である一つ又は複数の非注目情報との間の、あらかじめ定めた関係強度から、前記一つ又は複数の非注目情報の前記注目情報との間の距離を、所定の方法で計算し、計算した前記距離を含む前記複数の情報の関係強度情報を生成する関係情報生成手段と、前記非注目情報の前記注目情報との間の前記距離が内部に含まれる場合に該非注目情報が注目情報に対する関係強度の程度を表示する対象になる表示範囲の、最大値及び最小値を、入力装置を介した指示に基づき、同時に増減させることで前記表示範囲を移動させる表示領域移動手段と、
前記一つ又は複数の非注目情報の前記注目情報との間の前記距離に基づいて、関係情報の表示を行うための表示領域上における原点から前記非注目情報を表示する位置までの距離である表示距離を、前記距離の大小関係が前記表示距離においても変化せず、前記表示範囲がいずれであるかによらず前記表示距離の値が所定の一定範囲に含まれるように、算出する表示情報生成手段と、前記非注目情報の前記注目情報との間の前記距離が前記表示範囲に含まれる場合、前記表示領域内の固定した1点に位置し注目情報の位置を表す原点からの距離が、前記表示情報生成手段が算出した前記表示距離である前記表示画面内の場所に、前記非注目情報に割り当てられるよう制御し、該非注目情報を特定するための識別マークを、原点からの距離の指標を表す図形に重畳して出力装置に表示し、前記表示領域を前記出力装置に出力するよう制御する表示制御手段と、を含む。
本発明の関係情報表示方法は、相互の関係の強さの程度を表す関係強度の表示を行う対象の複数の情報から、あらかじめ一つ選択した注目情報と、前記複数の情報のうち前記注目情報以外の情報である一つ又は複数の非注目情報との間の、あらかじめ定めた関係強度から、前記一つ又は複数の非注目情報の前記注目情報との間の距離を、所定の方法で計算し、計算した前記距離を含む前記複数の情報の関係強度情報を生成し、前記非注目情報の前記注目情報との間の前記距離が内部に含まれる場合に該非注目情報が注目情報に対する関係強度の程度を表示する対象になる表示範囲の、最大値及び最小値を、入力装置を介した指示に基づき、同時に増減させることで前記表示範囲を移動させ、前記一つ又は複数の非注目情報の前記注目情報との間の前記距離に基づいて、関係情報の表示を行うための表示領域上における原点から前記非注目情報を表示する位置までの距離である表示距離を、前記距離の大小関係が前記表示距離においても変化せず、前記表示範囲がいずれであるかによらず前記表示距離の値が所定の一定範囲に含まれるように、算出し、前記非注目情報の前記注目情報との間の前記距離が前記表示範囲に含まれる場合、前記表示領域内の固定した1点に位置し注目情報の位置を表す原点からの距離が、前記表示情報生成手段が算出した前記表示距離である前記表示画面内の場所に、前記非注目情報に割り当てられるよう制御し、該非注目情報を特定するための識別マークを、原点からの距離の指標を表す図形に重畳して出力装置に表示し、前記表示領域を前記出力装置に出力するよう制御する。
本発明の関係情報表示プログラムは、コンピュータに、相互の関係の強さの程度を表す関係強度の表示を行う対象の複数の情報から、あらかじめ一つ選択した注目情報と、前記複数の情報のうち前記注目情報以外の情報である一つ又は複数の非注目情報との間の、あらかじめ定めた関係強度から、前記一つ又は複数の非注目情報の前記注目情報との間の距離を、所定の方法で計算し、計算した前記距離を含む前記複数の情報の関係強度情報を生成する関係情報生成処理と、前記非注目情報の前記注目情報との間の前記距離が内部に含まれる場合に該非注目情報が注目情報に対する関係強度の程度を表示する対象になる表示範囲の、最大値及び最小値を、入力装置を介した指示に基づき、同時に増減させることで前記表示範囲を移動させる表示領域移動処理と、前記一つ又は複数の非注目情報の前記注目情報との間の前記距離に基づいて、関係情報の表示を行うための表示領域上における原点から前記非注目情報を表示する位置までの距離である表示距離を、前記距離の大小関係が前記表示距離においても変化せず、前記表示範囲がいずれであるかによらず前記表示距離の値が所定の一定範囲に含まれるように、算出する表示情報生成処理と、
前記非注目情報の前記注目情報との間の前記距離が前記表示範囲に含まれる場合、前記表示領域内の固定した1点に位置し注目情報の位置を表す原点からの距離が、前記表示情報生成手段が算出した前記表示距離である前記表示画面内の場所に、前記非注目情報に割り当てられるよう制御し、該非注目情報を特定するための識別マークを、原点からの距離の指標を表す図形に重畳して出力装置に表示し、前記表示領域を前記出力装置に出力するよう制御する表示制御処理と、を実行させる。
以上説明したように本発明は視覚化表現を表示する表示領域が限られる場合に、簡単な操作でその表示領域に異なった表示範囲の情報を表示することができる。しかも、表示範囲の変化は基準となる注目情報の位置を固定して行うので、表示される各情報の位置関係を容易に把握することができる。また、表示範囲の変化は簡単な操作で可能である。
第1の実施形態に係る関係情報表示装置の構成を表す図である。 第1、第2の実施形態の関係情報表示装置の動作を示すフローチャートである。 第2の実施形態に係る関係情報表示装置の構成を表す図である。 第3の実施形態の関係情報表示装置の構成の概要を表したブロック図である。 第3の実施形態で表示の対象となる情報空間の全領域の一例を示した説明図である。 情報D1〜D4の関係強度を表す関係強度説明図である。 表示範囲を順次変更する場合の関係情報の表示例を示す図である。 表示範囲を順次変更する場合の関係情報の表示例を示す図である。 表示範囲を順次変更する場合の関係情報の表示例を示す図である。 第3の実施形態でユーザが表示の対象とする情報を入力してからその初期表示が行われるまでの処理を表すフローチャートである。 ステップS206で説明した画面設定情報の設定の処理を表すフローチャートである。 第1、第2、第3の実施形態でアイコンの表示倍率と動径との関係を表した特性曲線の一例を示した特性図である。 第3の実施形態で液晶ディスプレイに各情報の関係強度が初期的に表示された後におけるキーの押下による表示制御の処理を表したフローチャートである。 第3の実施形態の第1の変形例における関係情報表示装置の構成の概要を表したブロック図である。 第3の実施形態の第1の変形例において表示される関係情報の一例を表した平面図である。 第3の実施形態の第1の変形例におけるアイコンの背景色の制御の処理を表したフローチャートである。 第3の実施形態の第2の変形例における関係情報表示装置の構成の概要を表したブロック図である。 第3の実施形態の第2の変形例における3つの非注目情報D2、D3、D4のアイコンの表示例を示した平面図である。 第3の実施形態の第2の変形例におけるアイコンの形状の説明図である。 第3の実施形態の第2の変形例におけるアイコンの表示処理を表したフローチャートである。 第3の実施形態の第3の変形例における関係情報表示装置の構成の概要を表したブロック図である。 第3の実施形態の第3の変形例におけるアイコンの表示処理を表したフローチャートである。 第3の実施形態の第4の変形例における関係情報の表示例を表した平面図である。 第3の実施形態の第5の変形例における関係情報の表示例を表した平面図である。 第1の関連技術による関係情報の表示例を示した説明図である。 図25の表示例における情報D01〜D08の関係強度を表した説明図である。 本発明のその他の実施形態の関係情報表示装置の構成図である。 本発明のその他の実施形態の関係情報表示方法の構成図である。 本発明のその他の実施形態の関係情報表示プログラムの構成図である。
1、1A、10、100、100A、100B、100C 関係情報表示装置
2、2A 関係情報生成部
3、3A 表示情報生成部
4、107 表示領域移動部
5、5A 表示制御部
6 入力装置
7 出力装置
11 表示ウィンドウ設定手段
12 抽出情報表示手段
13 指定値増減手段
14 表示消去手段
20 関係情報表示方法
21 注目情報設定
22 増減量指定
23 識別マーク割り当て
24 表示制御
30 関係情報表示プログラム
31 注目情報設定処理
32 増減量指定処理
33 識別マーク割り当て処理
34 表示制御処理
101 CPU
102、102A、102B、102C メモリ
103、103A、103B、103C 主制御部
104 入出力装置
105 情報配置部
106 凹面表現部
108 情報縮小部
111 上下キー
112 液晶ディスプレイ
121 表示画面
122 円
1312、1313、1314、131A2、131A3、131A4、131B2、131B3、131B4、131D3、131D4、131E3、131E4、131E5 アイコン(識別マーク)
301 情報明度変更部
511 原点と非注目情報D3の表示位置を通る直線
512 点Pにおける円122の接線
521、522、523、524 台形の辺
701 情報色彩変更部
702 移動範囲規制部
901、911 表示領域
912、913 扇形の半径
D01、D1 注目情報
D02、D03、D04、D05、D06、D07、D2、D3、D4 非注目情報
P 直線511と円122の交点
r0102、r0103、r0107、r12、r13、r14 動径長
θ0203、θ0407、θ23、θ24、θ34 中心角
<第1の実施形態>
次に、本発明の第1の実施形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は本実施形態に係る関係情報表示装置の構成を表す図である。
図1を参照すると、関係情報表示装置1は、関係情報生成部2と、表示情報生成部3と、表示領域移動部4と、表示制御部5とを含む。
関係情報生成部2は、あらかじめ入力された、関係情報を表示する対象である複数の情報のうち、あらかじめ1つだけ選択された注目情報と、他の全ての情報である非注目情報との間の関係強度を抽出する。そして、関係情報生成部2は、抽出された関係強度から、所定の計算法に基づき、注目情報と各非注目情報との間の距離を算出する。本実施形態の関係情報は、それぞれの非注目情報の、注目情報との間の関係強度の程度を表す距離である。
関係強度は、二つの情報の間の関係の強さを表す指標となる数値である。
図6は、情報D1〜D4の関係強度の例である。この例では、数値が大きいほど、関係する2つの情報間の関係強度が強いことを表している。また、関係強度が「0」である情報間には、関係が無いことを表す。なお、図6の例では関係強度を整数で表しているが、実数で表しても構わない。
関係強度から算出する距離は、非注目情報の、注目情報からの関係強度を近さとして表した指標である。
距離の計算は、あらかじめ注目情報として選択した一つの情報と、前記複数の情報のうち注目情報として選択されなかった情報である非注目情報全てとの間で行う。ただし、注目情報と関係が無く、関係強度が「0」である非注目情報の場合、距離は算出しない。距離の算出を行わなかった非注目情報は、後述の表示を行わない。
関係強度から距離を計算する計算方法は、例えば特許文献1に記載されているような、既存の方法を使用することができる。ただし、関係強度が強く関係強度を表す値が大きいほど、前記距離は小さく、関係強度が弱く関係強度を表す値が小さいほど、前記距離は大きくなるようにする。
表示情報生成部3は、関係情報制御部2が算出した距離のデータを受信し、所定の算出方法により、関係情報の表示を行う表示画面上における距離である表示距離を算出する。表示距離は、非注目情報を表す識別マークを表示する位置の表示画面上の原点からの距離である。識別マークについては後述する。原点は関係情報の表示を行う表示画面上の固定された一点で、注目情報の位置を表す。表示画面上の原点から非注目情報の位置までの距離である表示距離は、注目情報と非注目情報との間の関係強度の程度を表す。距離の大小関係は、距離から算出する表示距離においても保存されるものとする。すなわち、ある情報(情報1とする)の距離が、別の情報(情報2とする)の距離より大きい場合、情報1の距離から算出される表示距離は、情報2の距離から算出される表示距離よりも大きくなるものとする。
後述するように、表示の対象となる非注目情報は、関係情報生成部2が算出した距離の値が、あらかじめ設定した範囲(以下、表示範囲と呼ぶ)に含まれる非注目情報に限られる。また、ユーザの操作によって、表示範囲の最大値及び最小値は変化する。しかし、表示距離の計算方法は、表示範囲の最大値がいずれの値であっても、表示範囲の最大値から算出される表示距離の最大値は、あらかじめ設定した所定の値になるものとする。同様に、表示範囲の最小値がいずれの値であっても、表示範囲の最小値から算出される表示距離の最小値が、あらかじめ設定した所定の値になるものとする。このような表示距離の計算は、例えば、関係情報制御部2が算出した距離Lに対応する表示距離をLdとすると、Ldと表示距離の最小値との差が、Lと表示範囲の最小値との差に比例するような比例計算によって行うことができる。
本実施形態の表示情報生成部3は、関係情報生成部2が算出した距離がどのような値であっても、表示距離の計算を行う。そして、後述する表示制御部5が、関係情報生成部2で算出したある非注目情報の距離が表示範囲に含まれない場合、該非注目情報の識別マークの表示を行わないようにする。しかし、ある非注目情報の距離が表示範囲に含まれない場合、表示情報生成部3は、表示距離の計算を行わないことにすることもできる。また、関係情報生成部2が算出する距離ではなく、表示情報生成部3が算出する表示距離が所定の範囲に含まれる場合のみ、後述の表示制御部5が表示を行う構成にすることもできる。
表示領域移動部4は、入力装置6を介したユーザの操作により、前記表示範囲の最大値及び最小値を同時に同じ値だけ増減する。以下、表示範囲の最大値及び最小値を同時に増減させることを、表示範囲の移動と表記する。また、表示範囲の最大値及び最小値を同時に減少させると、表示範囲は原点に近づく。また、表示範囲の最大値及び最小値を同時に増加させると、表示範囲は原点から遠ざかる。表示範囲の最大値及び最小値が同時に減少し、表示範囲を原点に近づく方向に移動することを、減少方向への移動と表記する。また、表示範囲の最大値及び最小値が同時に増加し、表示範囲を原点から遠ざかる方向に移動することを、増加方向への移動と表記する。
また、表示領域移動部4が表示範囲の移動を行うと、表示範囲内における非注目情報の位置が変化し、該非注目情報の表示距離も変化する。その結果、後述の表示領域上において、表示されている全ての非注目情報の位置が変化する。その結果、表示領域が移動しているように見える。
入力装置6は、十字キーのような方向を指示するキーを含む入力デバイスであればよい。入力装置6として、例えば、テレビなどのリモートコントローラや、携帯電話のキーや、コンピュータに接続されるキーボード等を使用することができる。入力装置6は、これらの例に限られるものではなく、他の入力装置であってもよい。ユーザは、表示範囲の移動方向の指示を、特定の方向に関連付けたキーを押下することによって行う。例えば、上方向キーの押下が、表示範囲の原点方向への移動の指示であるとする。また、下方向キーの押下が、表示範囲の原点から遠ざかる方向への移動の指示であるとする。
また、ユーザは、表示範囲の最大値及び最小値の増加量又は減少量の指示を、例えばキーの押下回数及びキーの押下時間によって行うことができる。例えば上方向キーが減少を、下方向キーが増加を指示するためのキーであるとする。この場合、ユーザが上方向キーを押下すると、表示領域移動部4は、表示範囲の最小値と最大値の両方を同時に、所定の値だけ減少させる。ユーザが下方向キーを押下すると、表示領域移動部4は、表示範囲の最小値と最大値の両方を同時に、所定の値だけ増加させる。また、ユーザによるキー押下が、キーの押下開始時又は前回の表示範囲の変更時から、所定の時間継続する毎に、表示範囲の最小値及び最大値を、所定の値ずつ増加又は減少させてもよい。
なお、表示範囲の最大値及び最小値の増減を指示するための操作は、方向キーの押下に限るものではない。前記操作は、表示範囲の最大値及び最小値を増加又は減少させる指示をできるものであれば、他の操作であってもよい。
表示制御部5は、出力装置に出力する表示画面上に、注目領域に対応する1点を固定して原点とし、表示画面に原点からの距離の指標となる図形を表示制御する。表示画面は、ディスプレイなどの出力装置7に表示する画面全体を指す。表示制御部5は、さらに、注目情報と関係があり、関係情報生成部2が算出した距離が前記表示範囲内に含まれる、全ての非注目情報に対応する識別マークを、原点からの距離が表示領域計算部4で計算した該非注目情報に対応する表示距離になる位置に表示する。識別マークを表示する位置は、原点からの距離が前述の表示距離である位置であればよく、原点に対する方向は任意の基準に従って決めればよい。表示制御部5は、注目情報と関係のある全ての非注目情報に対応する識別マークを、原点からの距離の指標となる図形に重畳して表示した、表示画面を出力装置7に出力する。出力装置7は、例えばディスプレイである。
距離の指標となる図形は、原点からの距離の目安が分かるようなものであればよい。距離の指標となる図形は、例えば、原点を中心とする一つ又は複数の円にすることができる。以下、識別マークが表示される可能性がある領域を表示領域と呼ぶことにする。距離の指標となる円は、表示領域内にだけ表示すれば十分である。また、円により、表示領域の範囲を示すこともできる。この場合、最外周の円の半径を、関係情報生成部2が算出した距離が前記表示範囲の最大値である場合の表示距離にする。また、最内周の円の半径を、関係情報生成部2が算出した距離が前記表示範囲の最小値である場合の表示距離にする。前記最外周の円と前記最内周の円で囲まれる領域が、表示領域である。さらに、表示領域内の色や明るさは、例えば表示距離に応じて連続的に変化させてもよい。また、距離の指標となる図形により区切られる複数の領域の内部を、それぞれ異なる色や、異なる明るさにしてもよい。
識別マークは、該識別マークに対応する非注目情報を特定することが可能な、文字、記号、図形や、それらを組み合わせたものである。識別マークとしては、例えば、矩形で囲んだ非注目情報の名称を表す文字列が挙げられる。以下、識別マークをアイコンとも表記することにする。
次に、本実施形態に係る関係情報表示装置の動作について、図面を参照して詳細に説明する。
図2は、本実施形態の関係情報表示装置1の動作を表すフローチャートである。
図2を参照すると、まず、関係情報生成部2が、一つの注目情報と、他の全ての非注目情報との間の関係強度から、注目情報と全ての非注目情報との間の関係強度の強さを表す距離を算出する(ステップS1)。情報間の関係強度は、あらかじめ入力しておく。注目情報は、関係情報を表示する対象となる複数の情報から、あらかじめ一つ選択した情報である。非注目情報は、関係情報を表示する対象となる複数の情報のうち、選択されなかった全ての情報である。距離の計算は、注目情報と全ての非注目情報との間で、それぞれ行う。ただし、関係情報生成部2は、注目情報との関係が無い非注目情報の距離は計算しない。
次に、表示情報生成部3は、ステップS2で算出した、注目情報とそれぞれの非注目情報との間の距離のデータを受信し、それぞれの非注目領域に対応する表示距離を算出する(ステップS2)。前述のように、表示距離は、情報間の関係強度を表示するための表示画面の原点に注目情報を配置した場合の、原点から非注目情報を表示する位置までの距離である。表示情報生成部3は、表示距離のデータを表示制御部5に出力する。
次に、表示制御部5は、表示距離のデータを受信し、原点を中心とした距離の指標を表す図形と、その図形に重畳して、それぞれの非注目情報の識別マークを、表示画面に表示するよう出力装置7を制御する(ステップS3)。非注目情報の識別マークを表示する位置は、原点と非注目情報の識別マークを表示する位置との距離が、ステップS3で算出した表示距離となる位置とする。
ユーザが、入力装置6を介して、表示範囲の変更を行った場合(ステップS4、Y)、ステップS2の表示距離の算出に戻る。
表示範囲の変更の結果、前記位置が表示範囲に含まれなくなった非注目情報の識別マークは、表示制御部5の指示により、ステップS4、YからステップS2に戻った後のステップ3において、表示領域から消える。すなわち、関係情報表示装置1は、表示範囲から外れた非注目情報の識別マークを、表示領域から消滅させることになる。逆に、表示範囲の変更の結果、前記位置が表示範囲に含まれることになった非注目情報の識別マークは、表示制御部5の指示により、ステップS4、YからステップS2に戻った後のステップ3において、表示領域に現れる。
本実施形態の関係情報表示装置は、コンピュータと、該コンピュータを制御するためのプログラムとにより実現できる。
次に、本実施形態の効果について説明する。
本実施形態の関係情報表示装置は、表示情報生成部と表示制御部と表示領域移動部を構成に持ち、注目情報との間の関係強度から算出される距離が、ユーザの操作により変更可能な所定の範囲に含まれる、非注目情報の識別マークを表示する。このことにより、本実施形態には、関係強度の視覚化表現を表示するための表示画面の広さが限られている場合、その表示画面に、ユーザが指定した様々な表示範囲の情報を表示することができると言う効果がある。
また、本実施形態では、表示範囲を変更しても、注目情報に対応付けた基準となる位置を固定したまま、基準となる位置からの距離が、注目情報と非注目情報との間の関係強度に基づき算出した距離となる位置に、非注目情報の識別マークを表示する。このことにより、本実施形態には、表示される各情報の位置関係に対応付けられた関係強度を容易に把握することができると言う効果がある。
また、本実施形態では、非注目情報に対応付けた距離が所定の範囲に含まれない場合、該非注目情報の識別マークの表示は行わない。このことにより、本実施形態には、注目情報に対応付けた基準位置に近い位置に多数の識別マークが表示されることなく、簡潔な表示が可能になるという効果がある。
また、本実施形態では、表示範囲を変化させたい方向の指示をユーザが行うことによって、表示範囲の変化を行う。このことにより、本実施形態には、表示範囲の変化を簡単な操作によって行うことができるという効果がある。
<第2の実施形態>
次に、第2の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
図3は、本実施形態の構成を表す図である。
図3を参照すると、本実施形態の関係情報表示装置1Aは、関係情報生成部2Aと、表示情報生成部3Aと、表示領域移動部4と、表示制御部5Aとを含む。表示領域移動部4は、第1の実施例の表示領域移動部4と同じなので、説明を省略する。以下、本実施形態と第1の実施形態との相違点を中心に説明を行う。
関係情報生成部2Aは、第1の実施形態における関係情報生成部2と同様に、表示を行う複数の情報のうち、あらかじめ1つだけ選択された注目情報と、他の全ての情報である非注目情報との間の関係強度から、所定の計算法に基づき、注目情報と各非注目情報との間の距離を算出する。ただし、注目情報との関係の無い非注目情報の距離は算出しない。
関係情報生成部2Aは、さらに、異なる2つの非注目情報の方向がなす角度が当該の非注目情報間の関係強度の程度を表すように、所定の方法により、それぞれの非注目情報の方向を決定する。非注目情報の方向は、原点を中心とした、該非注目情報の表示位置の方向を意味する。非注目情報の方向は、表示画面上の所定の方向を基準とした角度で表現できる。関係情報生成部2Aは、それぞれの非注目情報の方向がなす角度を、例えば、0度から180度の範囲で、関係強度が大きいほど小さく、関係強度が小さいほど大きい角度にする。関係情報生成部2Aは、角度の計算を、全ての非注目情報の組み合わせに対して行う。各非注目情報の方向は、それぞれの非注目情報の方向がなす角度が、対応する非注目情報間の関係強度に基づいたものであれば、任意である。従って、例えば最も注目情報との関係強度が大きい非注目情報の方向を最初に決め、最初に決めた方向に基づいて他の非注目情報の方向を決定するようにすればよい。ただし、注目情報との関係の無い非注目情報の方向は算出しない。
関係情報生成部2Aは、算出した距離のデータと所定の方法により決定した非注目情報の方向を示すデータとを表示情報生成部3Aに出力する。
本実施形態の関係情報は、それぞれの非注目情報と注目情報との間の関係強度の程度を表す距離と、非注目情報間の関係強度の程度を表示するための方向である。
表示情報生成部3Aは、第1の実施形態の表示情報生成部3と同様にして、関係情報制御部2Aが算出した距離から、関係情報の表示を行う表示画面上における距離である表示距離を算出する。
表示情報生成部3Aは、関係情報生成部2Aが算出した距離によらず表示情報は計算し、表示距離があらかじめ設定した表示範囲に含まれない場合、後述の表示制御部5Aが表示を行わない構成にすることができる。あるいは、表示情報生成部3Aは、関係情報生成部2Aが算出した距離があらかじめ設定した表示範囲に含まれない場合、表示距離の計算は行わないことにしてもよい。
さらに、表示情報生成部3Aは、算出した表示距離と、関係情報生成部2Aが決定した方向に基づいて、それぞれの非注目情報の表示位置を決定し、その表示位置をデータとして表示制御部5Aに出力する。該表示位置は、前記の表示距離及び方向により定まる極座標のデータにより表される。
表示制御部5Aは、出力装置に表示する表示画面上に、注目領域に対応する1点を固定して原点とし、原点からの距離の指標となる原点を中心とする一つ又は複数の円を前記表示画面に表示する。前記一つ又は複数の円で区切られる表示画面上の部分領域は、例えば円の中心に近い領域ほど暗くするなど、部分領域毎に明るさを変えて表示してもよい。また、原点からの距離に応じて色を変えたり、部分領域毎に色を変えたりすることもできる。
表示制御部5Aは、さらに、非注目情報に対応する識別マークを、前記の原点からの距離の指標となる図形に重畳して、表示画面上の、表示情報生成部3Aが計算した前記非注目情報の表示位置に表示する。表示制御部5Aが識別マークを表示する非注目情報は、注目情報と関係があり、関係情報生成部2Aが算出した距離が前記表示範囲内に含まれる全ての非注目情報である。表示制御部5Aは、距離の指標となる図形及び識別マークの表示を行った表示画面を、出力装置7に出力する。
距離の指標となる図形は、例えば、表示画面における原点からの距離の目安となる、原点を中心とする一つ又は複数の円にすることができる。距離の指標となる円は、表示領域内にだけ表示すれば十分である。また、円により、表示領域の範囲を示すこともできる。この場合、最外周の円の半径を、表示情報生成部3が算出した距離が前記表示範囲の最大値である場合の表示距離にする。また、最内周の円の半径を、表示情報生成部3が算出した距離が前記表示範囲の最小値である場合の表示距離にする。前記最外周の円と前記最内周の円で囲まれる領域が、表示領域である。表示制御部5Aが表示する非注目情報の識別マークの位置は、表示画面内の表示領域に含まれる。
また、表示領域内の色や明るさは、例えば表示距離に応じて連続的に変化させてもよい。また、距離の指標となる図形により区切られる複数の領域の内部を、それぞれ異なる色や、異なる明るさにしてもよい。
識別マークは、例えば、対応する非注目情報を特定するための文字列や記号等を矩形で囲んだものである。識別マークのサイズは、原点から識別マークまでの表示距離に応じて変化させることができる。表示距離に応じた識別マークの縮小を行う場合、例えば、あらかじめ原点からの表示距離に応じた表示倍率を決めておき、表示制御部5Aが、識別マークの表示位置と原点との距離に応じた表示倍率で識別マークを縮小して表示すればよい。
表示する識別マークの大きさを決めるための表示倍率の値は、例えば、表示領域の最外周では1に、最外周より内側では、原点からの表示距離に比例した値にすることができる。また、例えば、表示領域の最外周と最内周の間に含まれる所定の円より外側の領域では表示倍率を1に、前記所定の円より内側の領域では、表示倍率を原点からの表示距離に比例した値にすることができる。さらに、原点からの距離と表示倍率の関係を表す特性曲線をあらかじめ決めておき、識別マークの表示位置から、前記特性曲線に基づき、表示倍率を求めてもよい。また、前記特性曲線は、曲線ではなく、折線で表されるものであってもよい。
図12は距離と表示倍率の関係を表す特性曲線の例である。図12に記載されている動径は前記の表示距離に相当する。また、表示倍率を掛ける前の表示距離の最大値がR、最小値がrTHに相当する。
また、識別マークの背景の色や明るさは、原点から識別マークまでの距離に応じて変更することもできる。例えば、識別マークの背景は、識別マークが位置する前記部分領域と同じ明るさや色にしてもよい。なお、識別マークの背景とは、識別マークのうち、識別マークが対応する情報を特定するための文字列又は記号等以外の領域のことである。以下、「識別マークの明るさ」は、識別マークの背景の明るさを意味する。また、「識別マークの色」は、識別マークの背景の色を意味する。
図7、図8、図9は、図6に示す情報D1〜D4の、情報D1を注目情報とした関係強度を、原点から離れる方向に表示範囲を順次変化させて表示した表示例である。
図7では、情報D2の識別マーク1312のみが表示画面内に現れている。また、距離の指標を示す複数の円で区切られた部分領域は、円の中心に近い領域ほど暗くなっている。
図8は、表示範囲を原点から離れる方向に変化させた表示例である。情報D2の識別マークは円の中心に近い位置に移動し、情報D3の識別マークが表示画面内に現れている。情報D3は、情報D1との間の関係強度が情報D2との間の関係強度より小さい。図7、図8、図9の表示例は、識別マークの位置が円122内の白い領域より内側にある場合、円の中心からの距離に比例した値の表示倍率で識別マークを縮小して表示したものである。また、これらの図では、識別マークの位置が円122内の白い領域内にある場合の識別マークの表示倍率は1である。
図9は、表示領域を原点から離れる方向に更に変化させた表示例である。情報D3の識別マーク円の中心近くの位置に移動し、情報D4の識別マークが表示画面内に現れている。情報D4は、情報D1との間の関係強度が情報D3との間の関係強度より小さい。
次に、本実施形態の動作について、図面を参照して説明する。
本実施形態の動作は、図2に示す第1の実施形態の動作とは、少し違うが、説明の都合上、図2を用いて説明する。
図2を参照すると、まず、関係情報生成部2Aは関係情報の生成を行う(ステップS1)。本実施形態の関係情報は、それぞれの非注目情報と注目情報との間の関係強度の程度を表す距離のデータと、非注目情報間の関係強度の程度を表す方向を示すデータである。
次に、表示情報生成部3Aは、ステップS1で算出したそれぞれの非注目情報の距離から、あらかじめ設定された表示範囲をもとに、原点からそれぞれの非注目情報の識別マークを表示する位置までの距離である表示距離を算出し、表示制御部5Aに出力する(ステップS2)。ステップS2で算出した表示距離と、ステップS1で決定した方向とにより、それぞれの識別マークを表示する位置の表示画面上の座標が決まる。
次に、表示制御部5Aは、算出された表示距離に基づいて、原点との距離の指標となる円と、それぞれの非注目情報の識別マークとを、表示画面に表示するよう出力装置7を制御する(ステップS3)。ただし、識別マークを表示する非注目情報は、ステップS1で計算した距離が表示範囲に含まれるものに限る。円の中心は、表示画面上の一点に定めた原点である。また、識別マークを表示する位置は、ステップS2で算出した座標の位置である。表示制御部5Aは、表示画面の情報を出力装置7に出力する。
ユーザが入力装置6を介して表示範囲の変更を行った場合(ステップS4、Y)、ステップS2に戻る。
次に、本実施形態の効果について説明する。本実施形態には、第1の実施形態の効果に加え、次のような効果がある。
本実施形態の関係情報表示装置は、関係情報生成部と表示情報生成部を含み、それぞれの非注目情報間の関係強度から、2つの非注目情報の識別マークを表示する方向の角度を算出する。算出した角度により、注目情報に対応付けた原点を中心として、どの方向にそれぞれの非注目情報の識別マークを表示するかを決定する。そのことにより、本実施形態には、注目情報と非注目情報との間の関係強度に加え、非注目情報間の関係強度を表示できると言う効果がある。
<第3の実施形態>
次に本発明の第3の実施形態を説明する。
図4は、本実施形態による関係情報表示装置の構成の概要を表したものである。本実施形態の関係情報表示装置100は、CPU(Central Processing Unit)101と、所定の制御プログラムを少なくともその一部に格納したメモリ102とを備える主制御部103を有している。主制御部103は、装置内の入出力装置104、情報配置部105、凹面表現部106、表示領域移動部107および情報縮小部108を制御するようになっている。また、主制御部103は、CPU101が制御プログラムを実行することで、装置内のこれら各部のうちの少なくとも一部をソフトウェア的に実現することが可能である。
ここで、入出力装置104は、リモートコントローラやキースイッチを配置したキーパネル等のユーザの操作情報を入力する入力デバイスと、視覚的な表示デバイスとで構成されている。本実施の形態では、操作情報を入力する入力デバイスとして、上方向および下方向を指示する上下キー111が備えられている。また、表示デバイスとして液晶ディスプレイ112が備えられている。液晶ディスプレイ112は、有機EL(organic electroluminescence)ディスプレイのような他のディスプレイであってもよい。
情報配置部105は、入力された情報間の関係強度から非注目情報の座標を計算し、計算値をもとに極座標平面上に各種の情報を配置する。具体的には、情報配置部105は、注目情報の位置を、極座標系の中心(原点)にする。また、情報配置部105は、注目情報と非注目情報の間の関係の強さを表す度合いとしての関係強度から、所定の計算法により計算した動径が、注目情報と非注目情報との距離になるように各非注目情報を配置する。ここで「動径」とは、平面上の点が極座標によって表されるときの、その点と極座標の原点との長さをいう。動径は、第1及び第2の実施形態との関連において、関係情報生成部2又は関係情報生成部2Aが算出する「距離」に相当する。
情報配置部105は、非注目情報が複数存在する場合、非注目情報間の関係強度をもとに、当該の非注目情報の表示位置と原点をそれぞれ結ぶ直線がなす角度を決めることで、原点を中心とした非注目情報の配置方向を決定する。関係強度からの角度の決定は、既存の任意の方法で行えばよい。この角度を本明細書では中心角と称することにする。注目情報および非注目情報の位置関係を表すための表示形態は、ユーザが判別可能であればいかなる表示形態であっても構わない。たとえば、それぞれの情報の配置位置に、注目情報等の情報を特定する文字、図形、アイコンあるいは縮小画像としてのサムネイル(thumbnail)等の識別マークを表示することで、それぞれの情報の位置関係を表すことができる。本実施形態では、文字、図形、アイコンやサムネイルなどの、情報を特定するための識別マークを総称してアイコンと称することにする。アイコンは、第1及び第2の実施形態における「識別マーク」に相当する。
凹面表現部106は、入出力装置104を構成する図示しない表示画面上に極座標平面の原点を中心とした円を描画し、この円の内部を注目情報および非注目情報の表示領域とする。更に、原点から既定長の動径内の領域には、中心に近いほど明度を低くするグラデーション(gradation)による表示を施して、原点に向けて奥行きが増す表現形式を採用する。グラデーションは、段階的な濃淡変化を表す階調表現を採用してもよいし、連続的な濃淡変化を表した階調表現を採用してもよい。
表示領域移動部107は、入出力装置104を介したユーザからの指示に基づき、情報空間において、表示の対象となる表示範囲を移動させる。情報空間の、表示範囲に含まれている領域に存在する情報が、表示の対象である。表示範囲は、原点からの距離が一定幅の範囲に含まれる、情報空間上のリング状の領域とする。表示範囲の移動は、表示範囲の最内周の原点からの距離と最外周の原点からの距離との差が、常にあらかじめ定めた一定の値となるように、原点から表示範囲の最内周及び最外周までの距離を増減させることである。表示範囲が移動して別の領域に移ると、表示範囲内における情報の相対位置の変化や、表示範囲に含まれる情報の入れ替わりが生じる。従って、液晶ディスプレイ112に表示されるアイコンの位置の変化や入れ替わりが生じる。
入出力装置104は上下キー111を含む。上下キー111は、上方向キー及び下方向キーを含む。ユーザは、表示範囲の移動方向の指示を、特定の方向に関連付けたキーを押下することによって行う。例えば、上方向キーの押下が、表示範囲の原点方向への移動の指示であるとする。また、下方向キーの押下が、表示範囲の原点から遠ざかる方向への移動の指示であるとする。また、ユーザは、移動距離の指示を、例えばキーの押下回数及びキーの押下時間によって行うことができる。この場合、キーが1回押下されるたびに、表示範囲は所定の距離だけ移動するものとする。また、キーの押下の開始又は前回の移動から、所定の時間が経過する毎に、表示範囲は所定の距離だけ移動するものとする。移動量の指示は、量又は数を指示できる方法であれば他の方法によっても行うことができる。以下、移動距離の指示を行うための、キーの押下回数やキーの押下時間などのキーの操作量を、キーの押下量と呼ぶ。
例えば、表示範囲の動径方向外側への移動を、ユーザが継続して指示した場合、表示範囲は、当初情報空間における位置が表示範囲より動径方向外側にあった情報を、内部に含む位置に移動する。さらに表示範囲の動径方向外側への移動の指示が継続すると、表示範囲は、前記情報の位置より動径方向外側に移動する。
詳細は後述するが、表示範囲が前述のように情報空間におけるある情報の表示位置の動径方向内側から外側に向かって移動した場合、液晶ディスプレイ112に表示される前記情報のアイコンは、以下のように移動する。
情報空間において、前記情報が表示範囲より外側に位置する時、液晶ディスプレイ112には前記情報のアイコンは表示されない。情報空間において、前記情報の位置が表示範囲の最外周部になる位置に、表示範囲が移動すると、前記情報のアイコンが液晶ディスプレイ112に表示される表示領域の最外周部に現れる。表示範囲が、前記情報の位置を内部に含んだ状態で動径方向外側に移動すると、前記情報のアイコンは、液晶ディスプレイ112に表示される表示領域の外周部から内側に向かって移動する。情報空間において、前記情報の位置が表示範囲の最内周になる位置に、表示範囲が移動すると、前記情報の識別マークは、液晶ディスプレイ112に表示される表示領域の最内周に移動する。情報空間において、表示範囲が前記情報の位置より外側に移動すると、前記情報の識別マークは、液晶ディスプレイ112に表示される表示領域に表示されなくなる。
表示領域移動部107が、情報空間における表示範囲を動径方向外側に移動させることにより、表示領域に表示されるアイコンを中心に向かう方向に移動させることを、表示領域を動径方向外側に移動させると表記する。また、情報空間における表示範囲を動径方向内側に移動させることにより、表示領域に表示されるアイコンを中心から遠ざかる方向に移動させることを、表示領域を動径方向内側に移動させると表記する。
以上記載した表示範囲の移動は、所定の距離毎に順次行われるので、液晶ディスプレイ112の表示領域における識別マークの位置も、表示範囲の移動量に応じた距離ずつ順次移動する。従って、表示範囲が動径方向内側から外側に向かって移動した場合、液晶ディスプレイ112の表示領域の識別マークは、外側から原点方向に向かって移動し、原点から所定の距離の場所で消えるように見える。以下、キー操作によって情報空間において表示範囲を移動させることで、液晶ディスプレイ112に表示されている表示領域内で、表示されている識別マークを移動させることを、「表示領域を移動させる」と表記することにする。また、キー操作により、表示されている識別マークを原点から離れる方向に移動させることを、表示領域を動径方向の外側に移動させると表記する。同様に、キー操作により、表示されている識別マークを原点に近づく方向に移動させることを、表示領域を動径方向の内側に移動させると表記する。
情報縮小部108は、表示領域に配置されている情報について、動径方向内側に位置するものほど単位面積が小さく表示されるような縮小表示を行う。このとき、表示領域の動径方向内側の境界に配置された情報の縮小率を最大とする。動径方向外側の境界に配置された情報は縮小しないものとする。なお、表示領域の動径方向内側とは、表示領域の原点に近い側のことを意味する。また、表示領域の動径方向外側とは、表示領域の原点に遠い側のことを意味する。
本実施の形態の関係情報表示装置100は、以上のような構成をとることにより、表示範囲が原点から遠ざかる方向に移動した場合、表示領域内の非注目情報のアイコンが、周辺部から動径方向内側へ縮小しながら移動する表示を行う。そして、関係情報表示装置100は、原点までの距離が一定値を下回ったアイコンを表示しないことで、表示領域の中心付近に集まって溢れた非注目情報のアイコンが画面奥へ落ちていくように消滅する表現を実現する。同様に、表示範囲が原点に近づく方向に移動した場合、表示領域内の非注目情報のアイコンが、周辺部から動径方向外側へ拡大しながら移動する表示を行う。これにより、ユーザの操作する上下キー111の方向と、液晶ディスプレイ112における表示領域の変更(移動)に伴う各アイコンの配置状態の変化を示す移動方向が視覚的に一致する。したがって、ユーザは表示領域の変化を特に意識することなく、情報空間の全領域を対象に探索を行って注目情報や非注目情報の関係強度を容易に把握することができることになる。
図5は、本実施の形態で表示の対象となる情報空間の全領域の一例を示したものである。情報空間には、注目すべき特定の情報としての注目情報D1と、これ以外の情報として比較の対象となる非注目情報D2〜D4が関係強度に応じて極座標系で配置されている。この例では、注目情報D1が極座標系における原点Oに配置されている。動径長r12〜r14は、それぞれ、注目情報D1と非注目情報D2〜D4との間の関係強度を表す。動径長は、長さが短いほど、対応する非注目情報の注目情報との間の関係強度が強いことを表している。また、非注目情報D2〜D4相互の関係強度は、これらの中心角θ23、θ24、θ34により近似的に表現されている。中心角は、角度が小さいほど、対応する2つの非注目情報の関係強度が強いことを表す。
非注目情報間の関係強度を、非注目情報の円周方向の配置によって表すことにより、注目情報と非注目情報との間の関係強度と非注目情報間の関係強度を、同時に表示することができる。また、中心角の最大角度は、180度とする。したがって、たとえば非注目情報D2と非注目情報D3のなす角度は、図5に示したように中心角θ23であり、360度から中心角θ23を差し引いた180度よりも大きな角度の方ではない。
図6は、図5に示した表示例における情報D1〜D4の関係強度を表したものである。関係強度を表す数値は、値が大きいほど関係強度が強いことを表す。この関係強度の説明図は、各情報D1〜D4間の関係強度をマトリックス状に配置したものである。それぞれの要素の数値は、その要素の行及び列に対応する2つの情報の関係強度を表す。たとえば、注目情報D1と非注目情報D2の関係強度を表す数値は「4」である。また、非注目情報D2と非注目情報D4の関係強度を表す数値は「0」である。図6では、これら各情報D1〜D4の関係強度を表す数値は整数であるが、必ずしも整数である必要はない。これらの関係情報は、すべての実数値を用いて表示可能である。
ところで、図6に示した例では、注目情報D1に対する非注目情報D2〜D4の関係強度が数値「4」、「3」および「2」の3つの整数のいずれかで表されている。この例の場合、注目情報D1に対する非注目情報D2〜D4の関係強度は、3段階の距離で表現することができる。
図5を見ると、注目情報D1と非注目情報D2の距離である動径長r12は、その他の動径長r13、r14のいずれよりも短い。これは、注目情報D1と非注目情報D2の関係強度が、注目情報D1と他の非注目情報D3、D4の関係強度のいずれよりも高いことを示している。
また、図5を見ると、動径長r13が動径長r12の次に短いことから、注目情報D1と非注目情報D3の関係強度が2番目に高いことが分かる。更に、図5の中で動径長r14が最も長いので、注目情報D1と非注目情報D4の関係強度がこれら3種類の非注目情報D2〜D4と注目情報D1の関係で最も弱いことが分かる。ここでは動径長が整数値をとって段階的に変化する場合を説明したが、すでに説明しように動径長は整数値に限らない。したがって、動径長や関係強度を連続値で表現することもできる。
次に図5及び図6における非注目情報D2〜D4相互の関係強度について説明する。前述のように、2つの非注目情報の関係強度は、当該の2つの非注目情報の位置と原点がなす中心角で表される。また、関係強度が強く関係強度を表す数値が大きいほど、中心角は小さくなる。図6に示した例では、非注目情報D2と非注目情報D3の関係強度を表す数値は、最も大きい「4」である。このため、図5に示したように非注目情報D2と非注目情報D3のなす中心角θ23が最も小さくなるように非注目情報D2と非注目情報D3が配置されている。また、非注目情報D2と非注目情報D4の間および非注目情報D3と非注目情報D4の間の関係強度を表す値は共に「0」である。このため、非注目情報D2と非注目情報D4のなす中心角θ24と、非注目情報D3と非注目情報D4のなす中心角θ34がなるべく180度に近い大きい角度となるように、非注目情報D2、D3、D4が配置されている。
図7、図8、図9は、図5に示した情報空間に含まれる非注目情報を、表示範囲を移動させながら画面に順次表示する一例を示したものである。このうち、図7は、図4に示した関係情報表示装置100の液晶ディスプレイ112に、初期状態で表示されている画面を表す。表示画面121には、円122が描画されている。円122はその中心に近づくほど地色部分の明度を低くしたグラデーション表示(階調表示)となっている。図7〜図9では、グラデーション表示を4段階の階調で表現しているが、たとえば円122の周辺部分から中心方向に向けて明度が連続的に低くなるグラデーション表示を実現してもよい。
本実施形態では、円122の内部の色や、アイコン内部で、アイコンに対応する情報を特定するための文字等以外の領域である背景色の色は、明度のみによって表すことができる白、黒、又はいずれかの明度のグレー(無彩色)であるとして説明する。しかし、前述の円122の内部の色やアイコンの背景色は、必ずしも無彩色である必要はない。なお、図7〜図9等の図では、黒い領域の密度によって明度を表現する。
図7は、情報空間全体のうちの一部の領域に含まれる情報に対応したアイコンを、円122内に表示したものである。図7に示す状態を初期状態とする。ここでは、図5に示した非注目情報D2、D3、D4のうちの非注目情報D2の位置のみが、円122の内部に矩形状のアイコン1312により表示されている。また、アイコン1312の背景色は円122の周辺部と同一の最も明るい色(たとえば白色)である。アイコン1312の内部には、アイコン1312が非注目情報D2に対応することを示す「D2」という文字が、背景色と異なる明度または色で表示されている。
図7に示す初期状態では、図5における他の非注目情報D3、D4のアイコンは、円122の内部に表示されていない。したがって、ユーザはこの初期状態の表示では、これら非注目情報D3、D4に関係する情報を知ることができない。
ユーザは、非注目情報D3、D4に関係する情報を知るために、図4に示した入出力装置104に備えられた上下キー111を操作して、表示画面121内における表示領域を移動させる。ここで、上下キー111を構成する上キーは、動径方向の内側、すなわち円122の中心側に表示領域を移動する指示を行うキーであり、下キーは動径方向の外側、すなわち円122の中心側から離れる方向に表示領域を移動する指示を行うキーである。
ユーザが図7に示した初期状態から下キーを所定量だけ押下すると、図8に示した表示状態となる。この状態では、下キーの押下量だけ円122内の表示領域が動径方向外側に移動する。この結果、非注目情報D2を表すアイコン1312が円122の中心方向に相対的に移動する。また、円122の表示領域外に存在していた非注目情報D3を表したアイコン1313が円122内に現われる。ここで非注目情報D2を表すアイコン1312は原点近傍に近づくため、図4に示した情報縮小部108によって縮小表示されている。アイコン1313の形状は、アイコン1312と同様に矩形である。また、アイコン1313の背景色は円122の周辺部と同一の最も明るい色(たとえば白色)である。アイコン1313の内部には、アイコン1313が非注目情報D3に対応することを示す「D3」という文字が、背景色と異なる明度または色で表示されている。
ユーザが図8に示した表示状態から更に下キーを押下したとする。すると、下キーの押下量だけ表示領域が動径方向外側に更に移動する。この結果として、円122の表示領域外に存在していた非注目情報D4を表すアイコン1314が円122内に現われる。これと共に、図8で円122の中程まで移動してきていた非注目情報D3を表すアイコン1313が、原点方向に更に移動して、情報縮小部108によって縮小表示される。アイコン1314も他のアイコン1312、1313と同様に矩形形状をしている。また、アイコン1314の背景色は、円122の周辺部と同一の最も明るい色(たとえば白色)である。アイコン1314の内部には、アイコン1314が非注目情報D4に対応することを示す「D4」という文字が、背景色と異なる明度または色で表示されている。
一方、図8で縮小表示されていた非注目情報D2を表したアイコン1312は、更に原点方向に近づき、遂には表示領域から外れてしまう。この結果、図9では非注目情報D2のアイコン1312は、表示されなくなる。ユーザが更に下キーを押し続ければ、非注目情報D3と非注目情報D4のアイコン1313、1314も原点方向に更に移動する。そして、図示していないが、ある時点で、原点に近い非注目情報D3のアイコン1313が、非注目情報D4のアイコン1314よりも先に、表示されなくなる。
上下キー111を用いた以上のような表示操作は可逆的に行われる。したがって、ユーザが下キーの代わりに上キーを操作すれば、図9の表示状態から図8の表示状態に戻り、更に図7の表示状態に戻ることになる。このように上キーを操作することで、たとえば図9に縮小されて表示された非注目情報D3のアイコン1313は情報縮小部108によるサイズの縮小の度合いが弱くなり、図8に示すように元の大きさに戻っていく。そして、更に上キーを操作すると、図7に示すように非注目情報D3のアイコン1313が円122の外の非表示領域に出て行き、円122の内部に表示されなくなる。
図10は、本実施の形態でユーザが表示の対象とする情報を入力してからその初期表示が行われるまでの処理を表したものである。
まず、関係情報表示装置100の入出力装置104は、視覚化対象の情報を入力する(ステップS201)。これは、視覚化の対象となる複数の情報と、これらの情報の関係強度を表すデータからなる。このような情報の入力は、図示しないキーボード等の入力デバイスからユーザの操作によって行われてもよいし、図示しない通信ネットワークを介してこのような情報が関係情報表示装置100に送られてきてもよい。また、図示しない記憶媒体からこのような情報を入出力装置104が読み取ってもよい。
視覚化対象の情報が入力されたら、入出力装置104の液晶ディスプレイ112に注目情報を指定する指示が表示される。ユーザはこれを基にして、複数の情報の中から注目情報を指定する(ステップS202)。視覚化対象の情報のうち、指定した注目情報以外の情報が、非注目情報となる。注目情報を指定するのではなく、注目情報の代わりに非注目情報を指定してもよいし、注目情報と非注目情報の双方を指定してもよい。
各種の情報とこれらの情報の関係強度を表すデータ、ならびに注目情報と非注目情報を区分けする情報が揃ったら、情報配置部105は、図6に示す各情報D1〜D4の関係強度表した関係強度説明図に相当する、関係強度情報を生成する(ステップS203)。ただし、ステップS201で入力された情報がすでに作成された関係強度情報を表す情報であった場合には、ステップS202およびステップS203の処理は省略する。いずれにしても、情報配置部105は、関係強度情報を図示しない記憶領域に記憶する(ステップS204)。
凹面表現部106は、この記憶領域に記憶された関係強度情報を用いて、図5に示すような極座標平面に情報空間の全領域を描いた情報を、図示しない記憶領域上に記憶する(ステップS205)。このとき、注目情報D1は円の中心(原点)に配置し、非注目情報D2〜D4は動径長r12〜r14と中心角θ23、θ24、θ34を用いて描画したような内容で記憶する。この描画内容の全体は液晶ディスプレイ112に表示されるものでない。
凹面表現部106は、次に説明する画面設定情報に基づいて、この記憶した描画内容の一部から実際に表示される画像を生成して、入出力装置104を構成する液晶ディスプレイ112にその内容を出力する(ステップS206)。この画像が図7に示すものとなる。液晶ディスプレイに表示する画像においても、注目情報に対応する位置は円の中心(原点)とする。また、非注目情報のアイコンは、対応する非注目情報の動径長に応じて縮小表示される。アイコンの表示位置が中心近くとなって表示領域から外れる場合、凹面表現部106はそのアイコンを表示しない。ステップS206で、図10に示す初期表示処理は終了する。関係情報表示装置100は、ステップS206終了時の表示状態で、ユーザによる上下キー111の操作を待つ。
図11は、ステップS206で説明した画面設定情報の設定の様子を表した例である。ユーザは、画面設定情報が未設定であるか、あるいは各種の情報の関係強度を視覚的に表す条件を変更したい場合、画面設定情報の設定あるいは更新を行う。
関係情報表示装置100が液晶ディスプレイ112にメニュー画面を表示した状態で(ステップS221)、ユーザが表示された項目の中から「画面設定・更新モード」を選択した場合(ステップS222:Y)、ユーザは画面設定情報の設定を行うことができる。なお、ユーザがメニュー画面から他の項目を選択した場合には(ステップS222:N、ステップS223:Y)、関係情報表示装置100は、ユーザが選択した項目に対応した動作を行う。
ステップS222でユーザが「画面設定・更新モード」を選択した場合には(ステップS222、Y)、関係情報表示装置100は、液晶ディスプレイ112に現在の設定内容が表示すると共に、入出力装置104を用いた画面設定情報の変更を受け付ける(ステップS224)。関係情報表示装置100は、液晶ディスプレイ112に、図示しない設定内容を登録して終了するボタンや、設定内容をデフォルト値に戻すボタンも表示する。ユーザは、入出力装置104を介して、次の項目について内容を変更することができる。
(1)円122内におけるグラデーション表示の領域の割合と明度表示内容:
ユーザは、円122の外周近傍で最も明度が高い領域と、明度がこれより下がる中心に近い領域の2つの領域の割合の設定を行うことができる。ユーザは、円122内の最も明度が高い領域と、明度がこれより下がるグラデーション表示の領域との境界位置を、境界の動径を指定することにより任意に設定することができる。また、あらかじめ定めたデフォルト値に設定することもできる。また、ユーザは、円122内の明度変化が段階的であるか連続的であるかの選択を行うことができる。明度を段階的に変化させる場合、あらかじめ用意した複数の色から、明度の段階に応じた色を選択することが可能である。明度が低下したグラデーション表示の領域が多くなりすぎると視認性が低下する。この一方で、グラデーション表示の領域が少なくなりすぎると情報が円122の中心に向けて落ちていく表現が分かりにくくなる。図7〜図9で示した例では、グラデーション表示の領域は動径にして、円形領域の3分の1程度としている。
(2)円122内における情報を表示する表示用のアイコンの縮小および消去される位置:
ある動径長よりも原点に近い位置にあるアイコンを縮小し、それ以外のアイコンは縮小しないで表示する場合、ユーザは、その縮小開始位置を、動径を指定することで設定することができる。例として、円122の半径の2分の1の動径をアイコンの縮小開始位置とする。この場合、表示の対象となるアイコンの動径が、円122の半径の2分の1よりも長いときにはアイコンの縮小表示は行われない。また、表示の対象となるアイコンの動径が円122の半径の2分の1より短いときには、その長さに応じた表示倍率でアイコンが表示される。また、ユーザは縮小開始位置を定めることなく、アイコンが動径に応じて縮小される際の縮小率を表した特定曲線を指定することもできる。これについては後に説明する。また、ユーザは、円122の中心から表示領域の最内周までの距離rTHを指定することができる。アイコンが表示画面内を円122の中心に向かって移動する場合、アイコンの動径がrTHを下回ると、アイコンは表示されなくなり、消去されたように見える。なお、関係情報の表示は、上下キー111の操作によって可逆性を持つ。このため、縮小開始位置および消去位置の設定を行うときで、上キーの操作を行う場合には同じ位置が縮小されたアイコンの拡大を停止する位置になったり、消去されたアイコンが再び円122内に表示される位置になったりする。
図12は、アイコンの表示倍率と動径との関係を表した特性曲線の一例を示したものである。ここに示した特性曲線では、図7〜図9に示した円122の半径をRとするとき、アイコン(図7〜図9参照)の表示倍率を1(等倍)としている。そして、動径が円122の中心に近付くほど縮小する度合いが大きくなり、ある程度中心に近づいた時点で急激に表示倍率が減少するようになっている。アイコンの表示倍率がある程度小さくなると、その識別が難しくなる。また、複数の非注目情報のアイコンが中心付近の狭い領域で重なり合うために、アイコンの識別が難しくなる可能性もある。そこで、動径が所定の値rTHを下回る場合、アイコンを表示しないことにする。
図11に戻って説明を続ける。ユーザは、液晶ディスプレイ112に表示されている設定内容を必要により適宜修正して設定内容を登録し、設定終了のボタンを押す(ステップS225:Y)。設定終了のボタンが押されると、関係情報表示装置100は、凹面表現部106の図示しない記憶部に格納された画面表示設定情報が修正後の内容で上書きして(ステップS226)、設定の処理が終了する(エンド)。
これに対して、ユーザがデフォルト値に戻すボタンを押下した場合(ステップS227:Y)、関係情報表示装置100は、メモリ102に格納されているデフォルト値を読み出し、凹面表現部106の前記した記憶部に上書きして(ステップS228)、ステップS224に戻る。
図13は、液晶ディスプレイに各情報の関係強度が初期的に表示された後におけるキーの押下による表示制御の変化の様子を表したものである。図4および図7〜図9と共に説明する。
液晶ディスプレイ112には、初期状態で図7に示す表示が行われている。この状態で関係情報表示装置100の表示領域移動部107は、上下キー111の下キーの押下(ステップS241)と、上キーの押下(ステップS242)を監視している。ユーザが上下キー111の下キーを押下した場合(ステップS241:Y)、表示領域移動部107は、液晶ディスプレイ112に表示された円122内の表示領域を、単位量だけ動径方向の外側に移動して、円122とグラデーション表示を描画する(ステップS243)。
表示領域の移動が行われたら、表示領域移動部107は移動後の領域に対応するように非注目情報のアイコンを配置(移動)する(ステップS244)。たとえば、上下キー111の下キーの押下が所定量だけ繰り返された結果として、ある時点で図8に示すように領域が移動したとする。図8の状態における非注目情報D2の表示位置は、図7における非注目情報D2の表示位置と比較して、円122の中心方向に移動している。そこで、この移動後の位置に非注目情報D2のアイコン1312を配置(移動)する。また、非注目情報D3のアイコン1313のように円122に新たに現われるものがあれば、これをその位置に配置することになる。
表示領域移動部107は、アイコンが縮小される領域(以下、縮小領域という。)に配置される非注目情報のアイコンを、その位置に応じて縮小表示する(ステップS245)。図7〜図9では、円122内の白い領域は縮小領域ではなく、白以外の色の領域が縮小領域であるとする。図8では、非注目情報D2の表示位置が縮小領域に含まれている。従って、表示領域移動部107は、非注目情報D2のアイコン1312を、非注目情報D2の位置に応じた表示倍率で表示する。アイコン1312が縮小領域の位置に応じてどのようなサイズに表示されるかは、図11で説明した画面設定情報に基づく。
次に表示領域移動部107は、表示領域から外れてしまう非注目情報のアイコンが存在すれば、これを円122内の表示から消去する(ステップS246)。たとえば、図8で表示されている非注目情報D2は、図9では消去されている。非注目情報D2等の非注目情報のアイコンをどの時点で表示しないようにするかは、図11で説明した画面設定情報に基づく。
以上のステップS243〜ステップS246の処理が上下キー111の下キーの単位量の押下に対して行われたら、処理が再びステップS241に戻る(リターン)。すなわち、ユーザが上下キー111の下キーの押下を繰り返し行っている間は、以上のステップS243〜ステップS246の処理が繰り返され、液晶ディスプレイ112の表示領域に表示される情報のアイコンが、原点方向に向かって移動するような表示が行われる。液晶ディスプレイ112は、そのサイズや解像度が限られるので、非注目情報D2、D3、D4のアイコン1312、1313、1314の全部を一度に表示することができるとは限らない。前述のように、本実施の形態の関係情報表示装置は、情報空間の一部の領域のみを表示の対象とし、上下キー111を介した指示により、情報空間内で、内部に含まれる情報が表示の対象となる表示範囲を定める。情報空間の中心部付近の領域が表示範囲である場合、情報空間の中心付近に存在し、表示範囲に含まれる非注目情報のアイコンが表示領域に表示される。また、上下キー111を介した指示により、情報空間の中心から離れた領域が表示範囲になった場合、情報空間の中心から離れた場所に存在し、表示範囲に含まれた非注目情報のアイコンが表示領域に表示される。
一方、上下キー111の上キーが押下された場合には(ステップS241:N、ステップS242:Y)、ステップS243〜ステップS246と全く逆の表示処理が行われる(ステップS247〜ステップS250)。まず、ユーザが上下キー111の上キーを押下すると(ステップS242:Y)、表示領域移動部107が、液晶ディスプレイ112の円122内における表示領域を、単位量だけ動径方向の内側に移動する(ステップS247)。
表示領域の移動が行われたら、表示領域移動部107は移動後の領域に対応するように非注目情報を配置(移動)する(ステップS248)。表示領域移動部107は、次にアイコンが縮小される領域(以下、縮小領域という。)に配置される情報について、その位置に応じてアイコンを縮小表示する(ステップS249)。また、縮小領域から通常のサイズの表示される領域に移動することになったアイコンについては、そのサイズを縮小サイズから通常のサイズに復帰させる。
次に表示領域移動部107は、表示領域から外れて消去された非注目情報のうち、縮小サイズで新たに表示されるものがあれば、これを縮小領域にその表示倍率で復活させて表示する(ステップS250)。たとえば、図9の表示内容から図8の表示内容に表示が変化した場合には、縮小領域に非注目情報D2が新たに表示されることになる。非注目情報D2等の非注目情報をどの時点で表示するようにするかは、図11で説明した画面設定情報に基づく。以上のステップS247〜ステップS250の処理が行われたら、処理が再びステップS241に戻る(リターン)。
以上説明した本実施の形態では、動径長と中心角の計算方法について具体的な説明を行わなかった。これについては、たとえば特許文献1で示されている情報間に引力と斥力を設定した物理モデルを用いることで可能である。
このように本実施の形態の関係情報表示装置100によれば、上下キー111によ簡単なキー操作で、限られた表示領域に各種の情報の関係を表示することができる。しかも本実施の形態によれば、上下キー111の操作と画面の表示領域の移動が連動し、かつ、表示から溢れた情報は極座標平面の原点に落ちていくような表現が行われる。したがって、上下キー111の操作の方向と、表示領域の移動の方向とが視覚的に一致し、ユーザは情報自身が極座標上を移動していくような意識を持つことができ、表示領域の変化を意識する必要がない。このため、誰でも関係情報表示装置100の操作を容易に理解することができ、誤操作が少なくなるという効果がある。
<第3の実施形態の第1の変形例>
図14は、第3の実施形態の第1の変形例における関係情報表示装置の構成の概要を表したものである。この図14で図4と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
本変形例における関係情報表示装置100Aは、情報縮小部108の処理後の情報を情報明度変更部301に送出するようになっている。情報明度変更部301は、液晶ディスプレイ112の表示領域に配置される非注目情報のアイコンの背景部部分の明度が動径方向内側のものほど暗くなるように調整するようになっている。主制御部103Aはそのメモリ102Aに、表示領域のアイコンの背景部部分の明度の調整を伴う制御を可能にする制御プログラムを格納している。この制御プログラムでは、先の実施の形態で図7〜図9に示した円122内における表示領域の動径方向内側の境界に配置された非注目情報を表すアイコンの明度を最低にする。そして、動径方向外側に向かって、表示画面に表示するこれら非注目情報のアイコンの明度を明るくしていく。
図15は、本変形例で情報空間全体のうちの一部領域を画面に表示した状態の一例を表したものである。図15で表示の対象となっている領域には、非注目情報D2、D3、D4が含まれている。図15で図7〜図9と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。
図15では、先の実施の形態の非注目情報D2、D3、D4をそれぞれ表すアイコン131A2、131A3、131A4が、表示画面121に描画された円122内の対応する箇所に配置されている。この例では、円122内の地色部分の明度は中心部分から周辺部分にかけて4段階に変化している。円122の比較的中心部分に配置された非注目情報D2を表すアイコン131A2の背景色の明度は、その配置された動径位置の地色と一致している。この結果、アイコン131A2の背景色の明度は4段階の地色の明度の2番目に暗いものとなっている。非注目情報D3を表すアイコン131A3の背景色の明度は、その配置された動径位置の地色と一致している。この結果、アイコン131A3の背景色の明度は4段階の地色の明度の3番目に暗いものとなっている。円122の比較的周辺部分に配置された非注目情報D4を表すアイコン131A4の背景色の明度は、その配置された動径位置の地色と一致している。この結果、アイコン131A4の背景色の明度は4段階の地色の明度の最も明るいものとなっている。
図16は、本変形例におけるアイコンの背景色の制御の様子を表したものである。この図16で図13と同一部分には同一の符号を付しており、これらの説明を適宜省略する。図14および図15と共に説明する。
液晶ディスプレイ112には、初期状態で図7に示すと同様のアイコンの配置が行われる。ただし、アイコンの背景は、その非注目情報の動径位置の円122内の地色と一致させる。
上下キー111の下キーが押下されて(ステップS241:Y)、表示領域の移動が行われたら(ステップS243)、表示領域移動部107は移動後の領域に対応するように非注目情報のアイコン131Aを配置(移動)する(ステップS244)。次に、円122内に配置したそれぞれのアイコンの背景色の明度をこれらの非注目情報の配置される動径位置の地色と一致させる(ステップS401)。その後、ステップS245の処理に進む。
一方、上下キー111の上キーが押下されて(ステップS241:N、ステップS242:Y)、表示領域の移動が行われたら(ステップS247)、表示領域移動部107は移動後の領域に対応するように非注目情報のアイコンを配置(移動)する(ステップS248)。次に、円122内に配置されたそれぞれのアイコンの背景色の明度をこれらの非注目情報の配置される動径位置の地色と一致させる(ステップS402)。その後、ステップS249の処理に進むことになる。
以上説明したように、本変形例では、各アイコンの背景部分の明度がこれらの非注目情報の動径位置に応じて円122の中心に近づくほど暗くなる。したがって、ユーザは各アイコンの明度やサイズを注目することで、これらのアイコンに対応する非注目情報の動径の変化を容易に把握することができる。また、極座標平面において表示領域の表示範囲が変化していくときに、表示領域から動径方向内側へ溢れた情報が画面奥へ落ちていく表現を先の実施の形態よりも強調して実現することができる。これにより、上下キー111の操作の方向と、表示領域の変化に伴う配置情報の移動方向が視覚的により良好に一致する。
<第3の実施形態の第2の変形例>
図17は、第3の実施形態の第2の変形例における関係情報表示装置の構成の概要を表したものである。以下、図4に構成を示す第3の実施形態との相違点を中心に説明する。図17に示す本変形例の構成のうち、図4に示す第3の実施形態と同一の要素には、図4と同一の符号を付し、説明を省略する。
本変形例における関係情報表示装置100Bは、情報縮小部108の処理後の情報を情報変形部501に送出する。情報変形部501は、非注目情報のアイコンの輪郭を構成する4つの辺のうちの2つの辺を、原点とその非注目情報が配置される点とを通る直線と円122との交点における円122の接線に平行であり、前記直線がそれぞれの中央を通る線分にする。そして、情報変形部501は、これらの平行な2辺の長さを、それぞれの辺の中央の位置の動径の長さに所定の定数を掛けた長さにする。また、平行な二辺の間の距離は、例えば、原点と、平行な二辺のうち原点に近い方の辺の中央の点とを結ぶ線分の長さに、所定の定数を掛けた距離にする。アイコンの形状は、前記の平行な二辺と、互いに長さの等しい他の二辺により構成される台形である。主制御部103Bはそのメモリ102Bに、以上の制御を追加的に可能にする制御プログラムを格納している。
図18は、3つの非注目情報D2、D3、D4のアイコンの表示例を示したものであり、図19はこの中の1つについてアイコンの変形の様子を示したものである。図19は非注目情報D3に着目して、そのアイコン131B3の変形の様子を示している。アイコン131B3は、円122の原点Oと非注目情報D3の配置される点(図示せず)を結ぶ線分を延長した直線511がこの円122と交わる点Pにおける接線512と平行な2辺521、522を有している。これらの2辺521、522のそれぞれの長さは、これらの辺が直線511と交わる位置における動径の長さに所定の定数を掛けた長さとなっている。アイコン131B3を構成する台形の他の2辺523、524は互いに等しい長さとなって、2辺521、522と接続し、台形を構成している。
図17に示した情報変形部501は、図18に示した他の2つの非注目情報D2、D4のアイコン131B2、131B4も同様の手法で描画する。したがって、アイコン131B4を構成する台形の4辺は、アイコン131B3を構成する4辺のそれぞれ対応する辺の長さよりも長いことになる。また、アイコン131B2を構成する台形の4辺は、アイコン131B3を構成する4辺のそれぞれ対応する辺の長さよりも短いことになる。
図20は、第2の変形例におけるアイコンの表示処理を表すフローチャートである。ここでは、図13に示す第3の実施形態の表示処理との相違点を中心に説明する。図13及び図20を参照すると、図13におけるステップS245及びステップS249が、図20ではそれぞれステップS601及びステップS602となっている点が異なり、他のステップは同一である。図13と同一の符号を付したステップの詳細な説明は省略する。図17および図18と共に説明する。また、必要により図7を参照し、この際にはアイコン1312〜1314をそれぞれアイコン131B2〜131B4と読み替える。
液晶ディスプレイ112には、初期状態で図7に示すと同様のアイコンの配置が行われる。上下キー111の下キーが押下されて(ステップS241:Y)、表示領域の移動が行われたら(ステップS243)、表示領域移動部107は移動後の領域に対応するように非注目情報のアイコンを配置(移動)する(ステップS244)。次に、円122内に配置したそれぞれのアイコンの輪郭をなす台形の4辺を、これらの配置される位置に応じて変形する。具体的には、情報変形部501が図19で説明した演算を行い、それぞれのアイコンを描画する(ステップS601)。その後、ステップS246の処理に進む。
一方、上下キー111の上キーが押下されて(ステップS241:N、ステップS242:Y)、表示領域の移動が行われたら(ステップS247)、表示領域移動部107は移動後の領域に対応するように非注目情報のアイコンを配置(移動)する(ステップS248)。次に、円122内に配置したそれぞれのアイコンの輪郭をなす台形の4辺を、これらの配置される位置に応じて変形する。具体的には、情報変形部501が図19で説明した処理を行い、それぞれのアイコンを描画する(ステップS602)。その後、ステップS250の処理に進むことになる。
以上説明したように、本変形例では、各アイコン131B2、131B3、131B4は、非注目情報D2、D3、D4の動径に比例した長さの辺で表現される。このため、円122内のそれぞれの位置に応じたサイズで各アイコン131B2、131B3、131B4が描画される。この結果、円122内に一度に表示される非注目情報の数が比較的多い場合にも、これらをバランスよく配置して見やすく表現することができる。しかも極座標平面において表示領域を移動させる際に、表示領域から動径方向内側へ溢れた情報が画面奥へ落ちていく表現を実施の形態よりも強調して実現することができる。また、上下キー111の操作の方向と、円122内の表示領域の移動方向が視覚的に一致する。
<第3の実施形態の第3の変形例>
図21は、第3の実施形態の第3の変形例における関係情報表示装置の構成を表す図である。以下、図21に示す本変形例と図4に示す第3の実施例との相違点を中心に説明する。図21と図4で同一の符号を付した要素は同一であるので、これらの詳細な説明は省略する。
本変形例の関係情報表示装置100Cは、図4に示す関係情報表示装置100の構成に加えて、情報誌記載変更部701と、移動範囲規制部702とを含む。
本変形例における関係情報表示装置100Cは、情報縮小部108の処理後の情報を情報色彩変更部701に送出する。情報色彩変更部701は、表示領域に配置される非注目情報のアイコンの色を、対応する非注目情報の注目情報に対する関係強度の大きさに応じて決める。たとえば、注目情報に対する関係強度が最大である非注目情報のアイコンの色は、可視光のうち波長の長い光の色である赤にする。一方、注目情報に対する関係強度が最小である非注目情報のアイコンの色は、可視光のうち波長の短い光の色である青にする。他の非注目情報のアイコンの色は、赤色光の波長より短く、青色光の波長より長い波長の光の色にする。それぞれのアイコンも割り当てる色の光の波長は、例えば、その波長と青色光の波長との差が、そのアイコンに対応する非注目情報の注目情報に対する関係強度と関係強度の最小値との差に比例する波長にすればよい。色の割り当てはこの逆であってもよい。移動範囲規制部702は、上下キー111の押下によって液晶ディスプレイ112に表示される表示領域の範囲を一連の非注目情報の表示が行われる範囲に制限するようになっている。主制御部103Cはそのメモリ102Cに、以上の制御を追加的に可能にする制御プログラムを格納している。
移動範囲規制部702は、表示の対象となる全ての非注目情報のアイコンが、表示領域より動径方向内側に移動すること、および、表示領域より動径方向外側に移動することを防ぐために、アイコンが表示される位置をチェックする。
図22は、本変形例におけるアイコンの表示処理を表すフローチャートである。以下、図13に示す第3の実施形態の動作を示すフローチャートと、図22に示す本変形例の動作を示すフローチャートとの相違点を中心に説明を行う。図13及び図22で同一の符号を付したステップは同一であるので、詳細な説明は省略する。図21と共に説明する。また、必要により図7〜図9を参照し、この際にはアイコン1312〜1314をそれぞれアイコン131C2〜131C4と読み替える。
初期状態では、液晶ディスプレイ112に表示されるアイコンの配置は、例えば図7に示すアイコンの配置と同様であるとする。この状態で上下キー111の下キーが押下されたとする(ステップS241:Y)。すると、表示領域移動部107に接続された移動範囲規制部702は、表示の対象となる非注目情報の中で、注目情報に対する関係強度が最小の非注目情報のアイコンの表示位置が表示領域より外側であるかチェックする(ステップS801)。図7〜図9では、表示領域は、円122と、最も内側の円とにより囲まれる範囲である。アイコンの表示位置が表示領域内である場合に、該アイコンを表示する。従って、ステップS801では、注目情報に対する関係強度が最小の非注目情報のアイコンが、円122より内側に存在するか否かを判別すればよい。
前述の実施形態と同様、注目情報D1及び非注目情報D2、D3、D4が、図6に示す関係強度を持つとする。本変形例では、非注目情報D2、D3、D4を表すアイコンを、それぞれアイコン131C2、131C3、131C4とする。非注目情報D2、D3、D4の中で、注目情報との間の関係強度が最も小さいのは、非注目情報D4である。この場合、移動範囲規制部702は、アイコン131C4が円122内に存在するか否かのチェックを行う。
注目情報との間の関係強度が最も小さい非注目情報に対応するアイコンが円122内に存在するなら、表示位置が円122の円周より原点から遠い場所である他の非注目情報は存在しない。従って、これ以上、表示範囲を動径方向外側に移動しても、他の非注目情報のアイコンが表示領域に現れることはない。そこで注目情報との間の関係強度が最も小さい非注目情報に対応するアイコンの表示位置が、表示領域より外側ではない(円122より内側である)と判別されれば(ステップS801:N)、ステップS241に処理が戻る。この場合、直前に行った下キーの押下による表示領域の移動は行われない。なお、関係情報表示装置100Cによっては、このときエラー音を出力して、ユーザの注意を喚起してもよい。
これに対して、注目情報との間の関係強度が最も小さい非注目情報に対応するアイコンの表示位置が、表示領域より外側である(円122より外側である)との判別が行われた場合(ステップS801:Y)、表示領域の動径方向外側への移動が行われる(ステップS243、ステップS244)。そして、情報誌記載変更部701は、表示領域内に表示される全ての非注目情報のアイコンに対し、注目情報との関係強度に応じた色彩による着色を行う(ステップS802)。このとき、さらに、各アイコンの明度を該アイコンの表示位置の動径に応じて変化させてもよい。また、表示対象となる非注目情報のアイコンの輪郭形状を、第2の変形例のように変形することも可能である。その後、ステップS246の処理に進む。
次に、上下キー111の上キーが押下された場合(ステップS241:N、ステップS242:Y)を説明する。この場合、移動範囲規制部702は、表示の対象となる非注目情報の中で、注目情報に対する関係強度が最大の非注目情報のアイコンの表示位置が、表示領域より動径方向内側に存在し、表示領域に表示されない状態となっているか否かをチェックする(ステップS803)。図7〜図9の例では、表示領域は円122と最も内側の円に囲まれる領域である。従って、この場合、関係強度が最大の非注目情報の情報空間における位置が、表示範囲の最も内側より原点寄りにあるか否かを判定すればよい。あるいは、関係強度が最大の非注目情報のアイコンの動径が、最も内側の円より内側にあるか否かを判定してもよい。
非注目情報D2、D3、D4の中で、注目情報との間の関係強度が最も大きいのは、非注目情報D2である。従って、この例では、移動範囲規制部702は、非注目情報D2の情報空間における位置が、表示範囲より動径方向内側であるか否かを判定する。あるいは、移動範囲規制部702は、非注目情報D2のアイコン131C2の表示位置が、表示領域より動径方向内側であり、アイコン131C2が表示されない状態となっているか否かをチェックする。
情報空間上で、最も関係強度が大きい非注目情報より中心に近い位置に、他の非注目情報は存在しない。従って、注目情報との間の関係強度が最も大きい非注目情報の位置が、表示範囲より動径方向内側ではない場合、表示領域を動径方向内側に移動させても、新たに表示領域に現れる他の非注目情報のアイコンは存在しない。すなわち、上キーをこれ以上押しても、他のアイコンが表示領域内に現れる可能性はない。
そこで、注目情報に対する関係強度が最大の非注目情報のアイコンの表示位置が、表示領域より内側ではない場合(ステップS803:N)、ステップS241に処理が戻り、上キーの押下による表示領域の移動は行われない。関係情報表示装置100Cによっては、このときエラー音を出力して、ユーザの注意を喚起してもよい。
これに対して、注目情報に対する関係強度が最大の非注目情報のアイコンの表示位置が表示領域より内側であり、該アイコンが表示領域に表示されていない場合、上キーの操作に従って表示領域を動径方向内側に移動することで、少なくとも注目情報に対する関係強度が最大の非注目情報のアイコンが表示領域上に現れる可能性がある。そこで、注目情報に対する関係強度が最大の非注目情報のアイコンの表示位置が、表示領域より内側である場合(ステップS803:Y)、表示領域移動部107は、表示領域の動径方向内側への移動を行う(ステップS247、ステップS248)。そして、情報色彩変更部701は、表示領域内に表示される全ての非注目情報のアイコンの色を、注目情報との関係強度に応じた色に変更する(ステップS804)。このとき、情報色彩変更部701は、それぞれのアイコンの明度を、アイコンの動径に応じて変化させてもよい。また、それぞれの非注目情報のアイコンの輪郭を、第2の変形例のように変形することも可能である。その後、ステップS250の処理に進む。
以上説明したように、本変形例では、関係情報表示装置100Cが情報色彩変更部701を備えているので、ユーザは表示領域に表示されている非注目情報が、図5に示した情報空間の全領域のどこに属するかを直感的に把握することができる。また、関係情報表示装置100Cが移動範囲規制部702を備えているので、上下キー111を同一方向に押し過ぎて、円122内に表示すべき非注目情報のすべてが表示範囲外となる事態を避けることができる。
<第3の実施形態の第4の変形例>
先の実施の形態および第1〜第3の変形例では、表示画面の関係情報の表示領域が円形となる場合を説明したが、これに限るものではない。第3の実施形態の第4の変形例および第5の変形例は、表示領域が円形以外の場合の例である。
図23は、第3の実施形態の第4の変形例における関係情報表示装置の表示領域を表す図である。本変形例では、表示領域901は細長い矩形である。
図32を参照すると、表示領域901の左端が原点Oである。原点に注目情報D1(図示せず)が配置されているものとする。表示領域901の、それぞれの非注目情報と注目情報との関係強度に応じた位置に、非注目情報のアイコンが表示される。表示領域901の左端の原点と表示されるアイコンとの水平距離が、該アイコンに対応する非注目情報の注目情報との間の関係強度の程度を表す。表示領域901内に表示されるアイコンの位置が左端の原点から離れるほど、対応する非注目情報の注目情報との関係強度が小さくなる。すなわち、図12の動径が、表示領域901の原点Oからの水平方向の距離に対応する。表示領域901は複数の領域に分割されている。それぞれの領域の明度は、原点から遠いほど高くなっている。また、図32の例では、前記複数の領域のうち、最も原点に近い左端の領域が表示位置であるアイコンは表示しない。
図32の例では、非注目情報D3及びD4のアイコンが131D3と131D4が表示されている。
本変形例では、それぞれの非注目情報の注目情報と間の関係強度を表すアイコンを、左右キーにより表示領域上を移動させる。本変形例の関係情報表示装置は、表示位置が表示領域901の右端より右側にあるアイコンと、表示位置が表示領域901の左端の領域の右端より左側にあるアイコンは表示しない。従って、左右キーの操作により、表示位置が表示領域901の右端より右側に移動したアイコンや、表示位置が表示領域901の左端の領域内に移動したアイコンは、表示領域901から消滅する。
ただし、本変形例では各非注目情報同士の関係強度を表示することはできない。
<第3の実施形態の第5の変形例>
図24は、第3の実施形態の第5の変形例における関係情報表示装置の表示領域の例を表す図である。
本変形例の表示領域911は、原点Oを中心とした360度よりも小さい中心角の扇形である。図示しないディスプレイがこのような扇形であってもよいが、たとえば矩形のディスプレイにこのような扇形が表示されてもよい。本変形例の関係情報表示装置は、表示領域911内の、それぞれの非注目情報と注目情報との間の関係強度に応じた位置に、該非注目情報のアイコンを表示する。
本変形例でも、原点Oが注目情報(図示せず)の位置に対応する。また、表示されるアイコンの原点からの距離が、注目情報と前記アイコンに対応する各非注目情報との間の関係強度の程度を表す。さらに、表示位置が原点Oにある程度接近した非注目情報のアイコン131E2)は表示しない。図24を参照すると、扇形の表示領域911は、円弧により複数の領域に分割されている。このうち、最も中心に近い扇形の領域内がアイコンの表示位置である場合、該アイコンは表示しないものとする。
本変形例の関係情報表示装置は、一つの非注目情報と他の非注目情報との間の関係強度を、基準となる非注目情報と他の非注目情報の表示位置の中心角によって表す。例えば、非注目情報間の関係強度の基準となる非注目情報として、注目情報と関係のある非注目情報から選択した非注目情報を、非注目情報Daとする。選択した非注目情報Daの表示位置を、扇形を構成する2つの半径のうちの一方の半径上で、注目情報と非注目情報Daとの間の関係強度に応じた動径長の位置とする。また、非注目情報Daとの関係強度が最も小さい非注目情報(Dbとする)の表示位置を、扇形を構成する2つの半径のうちDaのアイコンが配置されていない半径上で、注目情報と非注目情報Dbとの間の関係強度に応じた動径長の位置とする。他の非注目情報の表示位置の中心角は、非注目情報Daとの間の関係強度の大きさによって、扇形を構成する2つの半径の間になるように定める。また、各非注目情報の表示位置の動径は、該非注目情報と注目情報との間の関係強度に応じて決める。なお、非注目情報Da及び非注目情報Dbの表示位置は、必ずしも扇形を構成する半径上にある必要はなく、扇形の内部であれば半径の近傍であってもよい。また、基準となる非注目情報は、注目情報との関係強度が最も大きい非注目情報である必要はない。また、基準となる非注目情報は、手動ではなく、例えば注目情報との間の関係強度など、所定の基準によって選択することもできる。
図24の例では、各アイコンの表示位置の中心角は、扇形を構成する一方の半径912の側に配置されているアイコン131E3に対応する非注目情報D3を基準として、非注目情報D3と他のアイコンに対応する非注目情報との間の関係強度の大小を表す。図24の例では、非注目情報D3との間の関係強度が最も小さい非注目情報は、非注目情報D5である。非注目情報D5のアイコン131E5は、扇形を構成する他の半径913の近傍に配置されている。
注目情報と関係のある非注目情報であれば任意の非注目情報を、非注目情報間における関係強度の比較の基準として選択することができる。従って、本変形例の関係情報表示装置は、注目情報と関係のある非注目情報であれば任意の非注目情報対する他の非注目情報の関係強度を表示することができる。各非注目情報に対応するアイコンは、基準として選択した非注目情報に応じて、異なる位置に表示される。
本変形例には、扇形あるいは細長い矩形領域に対しても注目情報と各非注目情報の関係だけでなく、各非注目情報同士の関係も表示することができるという効果がある。
<その他の実施形態>
本発明では、(イ)領域内の固定した点に注目すべき1つの情報としての注目情報を表わす原点を配置し、原点との距離が短くなるほど予め定めた距離と表示倍率の特性曲線に基づいて加速度的に表示倍率が零に近付くような表示ウィンドウを設定する表示ウィンドウ設定手段と、(ロ)予め定めた複数の情報同士の関係の強度を表わす関係強度情報の中から1つの情報を前記した注目情報とし、残りの情報を非注目情報としたときの前記した注目情報に対して指定した強度以上の関係を有する前記した非注目情報をすべて抽出して前記した指定した強度が前記した表示ウィンドウの原点から最も遠い位置に配置されるように前記した表示ウィンドウ設定手段で設定した前記した表示ウィンドウに投入して、投入した前記した非注目情報のそれぞれの座標位置にそれらの情報を表わす識別マークを付して表示する抽出情報表示手段と、(ハ)距離関係の指定値を増減する指定値増減手段と、(ニ)前記した表示ウィンドウ内における特定の座標位置よりも原点に近い座標位置に位置する前記した非注目情報の前記した識別マークの表示を消去する表示消去手段とを関係情報表示装置が具備する。
また、本発明では、(イ)予め定めた領域内の固定した1点に注目すべき1つの情報としての注目情報を表わす原点を配置し、予め定めた距離と表示倍率の特性曲線に基づいて、前記した原点との距離が短くなるほど加速度的に表示倍率が零に近付くような表示ウィンドウに対して、相互の関係の強さを関係強度として表示する対象となる予め定めた複数の情報の中から1つの情報を前記した注目情報として設定する注目情報設定ステップと、(ロ)この注目情報設定ステップで設定した前記した注目情報との間で前記した表示ウィンドウでの表示の対象となる関係強度の値の境界値の増減を指定する増減指定ステップと、(ハ)前記した予め定めた複数の情報の中の前記した注目情報を除いた残りの情報としての非注目情報からこの増減指定ステップで指定した関係強度以上の関係を有する情報をすべて抽出して前記した注目情報との関係強度が弱い非注目情報ほど前記した表示ウィンドウの原点から遠い位置に配置されるように前記した非注目情報のそれぞれの座標位置を決定し、これらの非注目情報に識別マークをそれぞれ表示のために割り当てる識別マーク割り当てステップと、(ニ)この識別マーク割り当てステップで割り当てられた非注目情報の識別マークのうちで前記した表示ウィンドウ内における特定の座標位置よりも原点に近い座標位置に配置されるものの表示を消去すると共にそれ以外の座標位置の非注目情報についてはそれぞれの位置に識別マークを表示する表示制御ステップとを関係情報表示方法が具備する。
更に本発明では、コンピュータに、関係情報表示プログラムとして、(イ)予め定めた領域内の固定した1点に注目すべき1つの情報としての注目情報を表わす原点を配置し、予め定めた距離と表示倍率の特性曲線に基づいて、前記した原点との距離が短くなるほど加速度的に表示倍率が零に近付くような表示ウィンドウに対して、相互の関係の強さを関係強度として表示する対象となる予め定めた複数の情報の中から1つの情報を前記した注目情報として設定する注目情報設定処理と、(ロ)この注目情報設定処理で設定した前記した注目情報との間で前記した表示ウィンドウでの表示の対象となる関係強度の値の境界値の増減を指定する増減指定処理と、(ハ)前記した予め定めた複数の情報の中の前記した注目情報を除いた残りの情報としての非注目情報からこの増減指定処理で指定した関係強度以上の関係を有する情報をすべて抽出して前記した注目情報との関係強度が弱い非注目情報ほど前記した表示ウィンドウの原点から遠い位置に配置されるように前記した非注目情報のそれぞれの座標位置を決定し、これらの非注目情報に識別マークをそれぞれ表示のために割り当てる識別マーク割り当て処理と、(ニ)この識別マーク割り当て処理で割り当てられた非注目情報の識別マークのうちで前記した表示ウィンドウ内における特定の座標位置よりも原点に近い座標位置に配置されるものの表示を消去すると共にそれ以外の座標位置の非注目情報についてはそれぞれの位置に識別マークを表示する表示制御処理とを実行させることを特徴としている。
図27は、本発明のその他の実施例の関係情報表示装置の構成図を示したものである。本発明の関係情報表示装置10は、表示ウィンドウ設定手段11と、抽出情報表示手段12と、指定値増減手段13と、表示消去手段14を備えている。ここで、表示ウィンドウ設定手段11は、領域内の固定した点に注目すべき1つの情報としての注目情報を表す原点を配置する。そして、原点との距離が短くなるほど予め定めた距離と表示倍率の特性曲線に基づいて加速度的に表示倍率が零に近付くような表示ウィンドウを設定する。抽出情報表示手段12は、予め定めた複数の情報同士の関係の強度を表す関係強度情報の中から1つの情報を前記した注目情報として指定する。そして、残りの情報を非注目情報としたときの前記した注目情報に対して指定した強度以上の関係を有する前記した非注目情報をすべて抽出する。この後、指定した強度が前記した表示ウィンドウの原点から最も遠い位置に配置されるように前記した表示ウィンドウ設定手段11で設定した前記した表示ウィンドウに投入する。そして、投入した前記した非注目情報のそれぞれの座標位置にそれらの情報を表す識別マークを付して表示する。指定値増減手段13は、距離関係の指定値を増減する。表示消去手段14は、前記した表示ウィンドウ内における特定の座標位置よりも原点に近い座標位置に位置する前記した非注目情報の前記した識別マークの表示を消去する。
図28は、本発明のその他の実施例の関係情報表示方法の構成図を示したものである。本発明の関係情報表示方法20は、注目情報設定21と、増減量指定22と、識別マーク割り当て23と、表示制御24とを備えている。ここで、注目情報設定21は、表示ウィンドウに対して、相互の関係の強さを関係強度として表示する対象となる予め定めた複数の情報の中から1つの情報を注目情報として設定する。この表示ウィンドウは、予め定めた領域内の固定した1点に注目すべき1つの情報としての注目情報を表す原点を配置している。そして、予め定めた距離と表示倍率の特性曲線に基づいて、前記した原点との距離が短くなるほど加速度的に表示倍率が零に近付くような表示を行うようになっている。増減量指定22では、注目情報設定21で設定した前記した注目情報との間で前記した表示ウィンドウでの表示の対象となる関係強度の値の境界値の増減を指定する。識別マーク割り当て23では、前記した予め定めた複数の情報の中の前記した注目情報を除いた残りの情報としての非注目情報からこの増減指定22で指定した関係強度以上の関係を有する情報をすべて抽出する。そして前記した注目情報との関係強度が弱い非注目情報ほど前記した表示ウィンドウの原点から遠い位置に配置されるように前記した非注目情報のそれぞれの座標位置を決定し、これらの非注目情報に識別マークをそれぞれ表示のために割り当てる。表示制御24では、識別マーク割り当て23で割り当てられた非注目情報の識別マークのうちで前記した表示ウィンドウ内における特定の座標位置よりも原点に近い座標位置に配置されるものの表示を消去する。また、それ以外の座標位置の非注目情報についてはそれぞれの位置に識別マークを表示する。
図29は、本発明のその他の実施例の関係情報表示プログラムのク構成図を示したものである。本発明の関係情報表示プログラム30は、注目情報設定処理31と、増減量指定処理32と、識別マーク割り当て処理33と、表示制御処理34とを実行させるようにしている。ここで、注目情報設定処理31では、表示ウィンドウに対して、相互の関係の強さを関係強度として表示する対象となる予め定めた複数の情報の中から1つの情報を注目情報として設定する。ここで表示ウィンドウは、予め定めた領域内の固定した1点に注目すべき1つの情報としての注目情報を表す原点を配置している。そして、予め定めた距離と表示倍率の特性曲線に基づいて、前記した原点との距離が短くなるほど加速度的に表示倍率が零に近付くような表示を行う。増減量指定処理32では、注目情報設定処理31で設定した前記した注目情報との間で前記した表示ウィンドウでの表示の対象となる関係強度の値の境界値の増減を指定する。識別マーク割り当て処理33では、前記した予め定めた複数の情報の中の前記した注目情報を除いた残りの情報としての非注目情報からこの増減指定処理32で指定した関係強度以上の関係を有する情報をすべて抽出する。そして、前記した注目情報との関係強度が弱い非注目情報ほど前記した表示ウィンドウの原点から遠い位置に配置されるように前記した非注目情報のそれぞれの座標位置を決定する。この後、これらの非注目情報に識別マークをそれぞれ表示のために割り当てる。表示制御処理34では、識別マーク割り当て処理33で割り当てられた非注目情報の識別マークのうちで前記した表示ウィンドウ内における特定の座標位置よりも原点に近い座標位置に配置されるものの表示を消去する。また、それ以外の座標位置の非注目情報についてはそれぞれの位置に識別マークを表示する。
上記の実施形態の一部又は全部は、以下の付記のようにも記載されうるが、以下には限られない。
(付記1)領域内の固定した点に注目すべき1つの情報としての注目情報を表す原点を配置し、原点との距離が短くなるほど予め定めた距離と表示倍率の特性曲線に基づいて加速度的に表示倍率が零に近付くような表示ウィンドウを設定する表示ウィンドウ設定手段と、予め定めた複数の情報同士の関係の強度を表す関係強度情報の中から1つの情報を前記注目情報とし、残りの情報を非注目情報としたときの前記注目情報に対して指定した強度以上の関係を有する前記非注目情報をすべて抽出して前記指定した強度が前記表示ウィンドウの原点から最も遠い位置に配置されるように前記表示ウィンドウ設定手段で設定した前記表示ウィンドウに投入して、投入した前記非注目情報のそれぞれの座標位置にそれらの情報を表す識別マークを付して表示する抽出情報表示手段と、距離関係の指定値を増減する指定値増減手段と、前記表示ウィンドウ内における特定の座標位置よりも原点に近い座標位置に位置する前記非注目情報の前記識別マークの表示を消去する表示消去手段とを具備することを特徴とする関係情報表示装置。
(付記2)前記表示ウィンドウは円であり、前記原点は円の中心に配置されていることを特徴とする請求項1記載の関係情報表示装置。
(付記3)前記座標位置は極座標に基づいた位置であることを特徴とする請求項2記載の関係情報表示装置。
(付記4)前記注目情報と各非注目情報の間の前記識別マークの配置位置については、これらの関係の相対強度を前記原点を中心とした円周方向の180度以内の所定の角度範囲における中心角の広狭で設定することを特徴とする請求項2または請求項3記載の関係情報表示装置。
(付記5)前記識別マークを原点に近いほど縮小して表示するマーク縮小表示手段を具備することを特徴とする請求項1記載の関係情報表示装置。
(付記6)前記識別マークを原点に近いほど明度を変化させて表示する明度変更手段を具備することを特徴とする請求項1記載の関係情報表示装置。
(付記7)前記識別マークを原点との距離に応じた可視波長域の色で可変表示する色変更手段を具備することを特徴とする請求項1記載の関係情報表示装置。
(付記8)前記識別マークは4辺形であり、それぞれの辺の長さが原点との距離に依存する距離依存変形手段を具備することを特徴とする請求項5記載の関係情報表示装置。
(付記9)前記表示ウィンドウは細長い長方形であり、前記原点は長方形の長辺の一端側に配置されていることを特徴とする請求項1記載の関係情報表示装置。
(付記10)
前記表示ウィンドウは扇形であり、前記原点は扇の要の位置に配置されていることを特徴とする請求項1または請求項4記載の関係情報表示装置。
(付記11)予め定めた領域内の固定した1点に注目すべき1つの情報としての注目情報を表す原点を配置し、予め定めた距離と表示倍率の特性曲線に基づいて、前記原点との距離が短くなるほど加速度的に表示倍率が零に近付くような表示ウィンドウに対して、相互の関係の強さを関係強度として表示する対象となる予め定めた複数の情報の中から1つの情報を前記注目情報として設定する注目情報設定ステップと、この注目情報設定ステップで設定した前記注目情報との間で前記表示ウィンドウでの表示の対象となる関係強度の値の境界値の増減を指定する増減指定ステップと、前記予め定めた複数の情報の中の前記注目情報を除いた残りの情報としての非注目情報からこの増減指定ステップで指定した関係強度以上の関係を有する情報をすべて抽出して前記注目情報との関係強度が弱い非注目情報ほど前記表示ウィンドウの原点から遠い位置に配置されるように前記非注目情報のそれぞれの座標位置を決定し、これらの非注目情報に識別マークをそれぞれ表示のために割り当てる識別マーク割り当てステップと、この識別マーク割り当てステップで割り当てられた非注目情報の識別マークのうちで前記表示ウィンドウ内における特定の座標位置よりも原点に近い座標位置に配置されるものの表示を消去すると共にそれ以外の座標位置の非注目情報についてはそれぞれの位置に識別マークを表示する表示制御ステップとを具備することを特徴とする関係情報表示方法。
(付記12)コンピュータに、予め定めた領域内の固定した1点に注目すべき1つの情報としての注目情報を表す原点を配置し、予め定めた距離と表示倍率の特性曲線に基づいて、前記原点との距離が短くなるほど加速度的に表示倍率が零に近付くような表示ウィンドウに対して、相互の関係の強さを関係強度として表示する対象となる予め定めた複数の情報の中から1つの情報を前記注目情報として設定する注目情報設定処理と、この注目情報設定処理で設定した前記注目情報との間で前記表示ウィンドウでの表示の対象となる関係強度の値の境界値の増減を指定する増減指定処理と、前記予め定めた複数の情報の中の前記注目情報を除いた残りの情報としての非注目情報からこの増減指定処理で指定した関係強度以上の関係を有する情報をすべて抽出して前記注目情報との関係強度が弱い非注目情報ほど前記表示ウィンドウの原点から遠い位置に配置されるように前記非注目情報のそれぞれの座標位置を決定し、これらの非注目情報に識別マークをそれぞれ表示のために割り当てる識別マーク割り当て処理と、この識別マーク割り当て処理で割り当てられた非注目情報の識別マークのうちで前記表示ウィンドウ内における特定の座標位置よりも原点に近い座標位置に配置されるものの表示を消去すると共にそれ以外の座標位置の非注目情報についてはそれぞれの位置に識別マークを表示する表示制御処理とを実行させることを特徴とする関係情報表示プログラム。
以上、実施形態を参照し本願発明を説明したが、本願発明は上記実施形態に限定されるものではない。本願発明の構成や詳細には、本願発明のスコープ内で当業者が理解し得る様々な変更をすることができる。
この出願は、2009年4月16日に出願された日本出願特願2009−099673を基礎とする優先権を主張し、その開示の全てをここに取り込む。
以上説明した本発明は、複数の情報の関連を表示するあらゆる用途に適用することができる。また、上下キーを備える情報処理装置だけでなく、左右キー、十字キーやカーソルキーを備える装置にも本発明を同様に適用可能である。また、テンキーであっても任意の2つのキーを用いることができる。このため、本発明が適用される情報処理装置はテレビジョン等のリモートコントローラやコンピュータ等の操作部を備えるあらゆる装置が対象となる。
また、ディスプレイも矩形の表示画面に円を表示できるものだけでなく、円形の表示部に円を表示できるものであってもよい。

Claims (15)

  1. 注目情報と当該注目情報以外の情報である非注目情報の間の距離が、上限値と0でない下限値を持つ所定の範囲に含まれる場合、前記距離から表示距離を、前記距離における大小関係と前記距離に対応する前記表示距離における大小関係が同じになり、前記表示距離が予め与えられた範囲に含まれるように算出し、位置が固定であり前記注目情報を表す画面上の原点から、算出した前記表示距離だけ離れた位置に、前記非注目情報を特定する識別マークを表示し、前記距離が前記所定の範囲に含まれない場合、前記識別マークを表示しない表示制御手段と、
    前記所定の範囲の指示を受信する表示領域移動手段と
    を含む関係情報表示装置。
  2. 前記注目情報と前記非注目情報との間の関係の強さを表す関係強度から、前記距離を算出する関係情報生成手段
    を含む請求項1に記載の関係情報表示装置。
  3. 前記表示領域移動手段は、前記所定の範囲の前記指示として、原点方向への移動の指示又は原点から遠ざかる方向への移動の指示を受信し、前記原点方向への移動の指示を受信した場合、前記上限値及び前記下限値を減少させ、前記原点から遠ざかる方向への移動の指示を受信した場合、前記上限値及び前記下限値を増加させる
    請求項1又は2に記載の関係情報表示装置。
  4. 前記関係情報生成手段は、前記注目情報と関係がある前記非注目情報間の関係の強さを表す関係強度各々から、前記非注目情報各々に対して角度を算出し、
    前記表示制御手段は、前記非注目情報各々に対して、当該非注目情報の前記識別マークを、前記原点を端点とする所定の半直線となす角度が、前記非注目情報に対して算出した前記角度である、前記原点を端点とする半直線上の、前記非注目情報に対応する前記表示距離だけ前記原点から離れた位置に表示する
    請求項1乃至3のいずれかに記載の関係情報表示装置。
  5. 前記表示制御手段は、前記識別マークのサイズ、明るさ、色の少なくともいずれか一つを、当該識別マークの前記表示距離の大きさに応じて決定する
    請求項1乃至4のいずれかに記載の関係情報表示装置。
  6. 注目情報と当該注目情報以外の情報である非注目情報の間の距離が、上限値と0でない下限値を持つ所定の範囲に含まれる場合、前記距離から表示距離を、前記距離における大小関係と前記距離に対応する前記表示距離における大小関係が同じになり、前記表示距離が予め与えられた範囲に含まれるように算出し、位置が固定であり前記注目情報を表す画面上の原点から、算出した前記表示距離だけ離れた位置に、前記非注目情報を特定する識別マークを表示し、前記距離が前記所定の範囲に含まれない場合、前記識別マークを表示せず、
    前記所定の範囲の指示を受信する
    関係情報表示方法。
  7. 前記注目情報と前記非注目情報との間の関係の強さを表す関係強度から、前記距離を算出する
    請求項6に記載の関係情報表示方法。
  8. 前記所定の範囲の前記指示として、原点方向への移動の指示又は原点から遠ざかる方向への移動の指示を受信し、前記原点方向への移動の指示を受信した場合、前記上限値及び前記下限値を減少させ、前記原点から遠ざかる方向への移動の指示を受信した場合、前記上限値及び前記下限値を増加させる
    請求項6又は7に記載の関係情報表示方法。
  9. 前記注目情報と関係がある前記非注目情報間の関係の強さを表す関係強度各々から、前記非注目情報各々に対して角度を算出し、
    前記非注目情報各々に対して、当該非注目情報の前記識別マークを、前記原点を端点とする所定の半直線となす角度が、前記非注目情報に対して算出した前記角度である、前記原点を端点とする半直線上の、前記非注目情報に対応する前記表示距離だけ前記原点から離れた位置に表示する
    請求項6乃至8のいずれかに記載の関係情報表示方法。
  10. 前記識別マークのサイズ、明るさ、色の少なくともいずれか一つを、当該識別マークの前記表示距離の大きさに応じて決定する
    請求項6乃至9のいずれかに記載の関係情報表示方法。
  11. コンピュータを、
    注目情報と当該注目情報以外の情報である非注目情報の間の距離が、上限値と0でない下限値を持つ所定の範囲に含まれる場合、前記距離から表示距離を、前記距離における大小関係と前記距離に対応する前記表示距離における大小関係が同じになり、前記表示距離が予め与えられた範囲に含まれるように算出し、位置が固定であり前記注目情報を表す画面上の原点から、算出した前記表示距離だけ離れた位置に、前記非注目情報を特定する識別マークを表示し、前記距離が前記所定の範囲に含まれない場合、前記識別マークを表示しない表示制御手段と、
    前記所定の範囲の指示を受信する表示領域移動手段と
    して動作させる関係情報表示プログラム。
  12. コンピュータを、
    前記注目情報と前記非注目情報との間の関係の強さを表す関係強度から、前記距離を算出する関係情報生成手段と
    して動作させる請求項11に記載の関係情報表示プログラム。
  13. コンピュータを、
    前記所定の範囲の前記指示として、原点方向への移動の指示又は原点から遠ざかる方向への移動の指示を受信し、前記原点方向への移動の指示を受信した場合、前記上限値及び前記下限値を減少させ、前記原点から遠ざかる方向への移動の指示を受信した場合、前記上限値及び前記下限値を増加させる前記表示領域移動手段と
    して動作させる請求項11又は12に記載の関係情報表示プログラム。
  14. コンピュータを、
    前記注目情報と関係がある前記非注目情報間の関係の強さを表す関係強度各々から、前記非注目情報各々に対して角度を算出する前記関係情報生成手段と、
    前記非注目情報各々に対して、当該非注目情報の前記識別マークを、前記原点を端点とする所定の半直線となす角度が、前記非注目情報に対して算出した前記角度である、前記原点を端点とする半直線上の、前記原点からの距離が前記非注目情報の前記表示距離である位置に、表示する前記表示制御手段と
    して動作させる請求項11乃至13のいずれかに記載の関係情報表示プログラム。
  15. コンピュータを、
    前記識別マークのサイズ、明るさ、色の少なくともいずれか一つを、当該識別マークの前記表示距離の大きさに応じて決定する前記表示制御手段と
    して動作させる請求項11乃至14のいずれかに記載の関係情報表示プログラム。
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