JP5504672B2 - 移動体通信装置およびその通信制御方法 - Google Patents

移動体通信装置およびその通信制御方法 Download PDF

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Description

本発明は、移動体通信装置およびその通信制御方法に関するものであり、移動体通信装置は、とくに、高度道路交通システム(Intelligent Transportation System:ITS)FORUM RC-005により提案されている車々間通信システムとこの車々間通信システム以外の5.8GHz帯を用いる専用狭域通信(Dedicated Short Range Communication: DSRC)システムにおける電波干渉を抑制するものである。また、移動体通信装置の通信制御方法は、高度道路交通システムと専用狭帯域通信システムのサービスエリア範囲内で発生する電波干渉を抑制するものである。
従来、共通の周波数帯で無線通信する隣接した複数の基地局間のサービスエリア範囲で基地局間の電波干渉は、特許文献1に開示されているように、干渉雑音電力レベルに応じて送信電力を減衰器によって調節し、抑制している。
特開文献2は、デ―タ転送制御方法およびその装置であり、無線区間でのデータの転送状態を検出し、品質の悪い回線区間を使用しているコネクションを強制的に解放し、コネクションの有効利用が図ることを目的としている。特許文献2は、適用するシステム内での通信制御方法である。特許文献2において、ビットエラー率(BER)閾値の判定には、受信電力レベル以外に、マルチパスフェージングによる影響なども要求される。すなわち、この要求は、同一のBER結果が得られたとしても伝搬環境によって受信電力レベルが異なるからである。
特許第2968590号 特開2000-083036号公報
ところで、従来技術の方法を、DSRCシステムが動作するサービスエリア範囲内で移動する車に車々間通信システムの車載通信機を適用した場合、DSRCシステムは、共通の周波数帯を利用する車々間通信システムとの電波干渉を抑制する送信電力の制御機能がない。このため、両システムのうち、車々間通信システム側車載通信機には電波干渉を抑制することが要求される。
しかしながら、車々間通信システムにおいて車載した通信機が、この要求に応じて送信する送信電力を減衰器によって抑制すると、車々間通信システムのサービスエリア範囲が縮小してしまう。この縮小によって。たとえば、車々間通信システムにおける車載通信機は、事故抑制のために送信する危険情報や位置情報の受信を要求する車両に対して遅く報知してしまい、この結果、事故の発生確率を上昇させてしまう。
したがって、車々間通信システムは、サービスエリア範囲を維持し、かつ、DSRCシステムに対する電波干渉を抑制することが望まれる。
具体例として、DSRCシステムの一つである自動料金収受(Electronic Toll Collection: ETC)システムにおけるサービスエリアの範囲で生じる干渉パスについて簡単に記述する。ETCシステムに影響を及ぼし得る干渉パスは、ETC路側通信機およびETC車載通信機それぞれに対するRC-005規格の車々間通信システムによる干渉パスが考えられ、RC-005規格の車々間通信システムに影響を及ぼし得る干渉パスは、ETC路側通信機およびETC車載通信機それぞれによる干渉パスが考えられる。このため、前述したように、ITS FORUM RC(Range Communication)-005規格の車々間通信システムには、ETC路側通信機およびETC車載通信機それぞれに対して干渉を与えないように通信を制御することが要求される。
また、ITS FORUM RC-005規格の車々間通信システムおよびETCシステムで、たとえばチャネルD7, D6, D5, D4, D1, D3, D2, 空きチャネルの仮称U0, U7, U6, U5, U4, U1, U3,およびU2が所定の周波数として5MHz間隔で配置されている。ETCシステムはチャネルD1, D2, U1およびU2を用い、ITS FORUM RC-005規格の車々間通信システムは、チャネルD6, D4, U6およびU4を用いる。
ここで、ITS FORUM RC-005規格の車々間通信システムにおける車載通信機がチャネルU6を用いる場合がある。この場合、チャネルU6とチャネルD2、ならびにチャネルU1とチャネルU6の周波数間隔は、ともに15MHzと離れている。しかしながら、15MHzと離れているといって周波数の干渉は避けられるとは言い切れない。
ところで、ETCシステムがチャネルD1, D2, U1およびU2を用い、ITS FORUM RC-005規格の車々間通信システムにおける車載通信機がチャネルU4を用いる場合、チャネルU4とチャネルD2、ならびにチャネルU1とチャネルU4の周波数間隔は、それぞれ25MHzと5MHzになる。この場合、ITS FORUM RC-005規格の車々間通信システムにおける車載通信機は、ETCシステムの通信時にETCシステムが使用する隣接チャネルU1およびU2に対して干渉を起こさないように通信を制御することが望まれる。
本発明はこのような課題に鑑み、車々間通信システムのサービスエリア範囲を維持し、かつ、他の無線通信システム、たとえばETCシステムに対する電波干渉を抑制する移動体通信装置およびその通信制御方法を提供することを目的とする。
本発明は上述の課題を解決するために、移動体同士で無線通信する移動体通信装置は、所定の周波数帯の利用により規定される仕様に基づいて無線通信する通信処理手段と、受信した受信信号の各チャネル離調における電波状況を調べる離調手段と、調べた各チャネル離調における電波状況を示す離調情報と各チャネル離調に対して設けた所定の閾値とを比較して他の無線通信システムへの電波干渉の影響を判定し、判定した結果に応じた制御信号を生成する判定手段と、移動体通信におけるアプリケーションを格納し、実行するアプリケーション手段とを含み、このアプリケーション手段は、制御信号に応じて送信を制御することを特徴とする。
また、本発明は上述の課題を解決するために、移動体同士で無線通信する移動体通信装置の通信を制御する方法は、受信した受信信号の各チャネル離調における電波状況を調べる第1の工程と、調べた各チャネル離調における電波状況を示す離調情報と各チャネル離調に対して設けた所定の閾値とを比較して他の無線通信システムへの電波干渉の影響を判定する第2の工程と、判定した結果に応じた制御信号を生成する第3の工程とを含み、第3の工程は、離調情報と各チャネル離調に対して設けた所定の閾値との比較判定がすべて耐電波干渉の状況を示す場合、送信を準備する制御信号を生成し、比較判定が一つでも、電波干渉の影響を受ける状況を示す場合、送信を停止する制御信号を生成することを特徴とする。
本発明に係る移動体通信装置およびその通信制御方法によれば、通信処理手段で所定の周波数帯の利用により規定される仕様に基づいて無線を受信し、離調手段で受信した受信信号の各チャネル離調における電波状況を調べ、判定手段で調べた各チャネル離調における電波状況を示す離調情報と各チャネル離調に対して設けた所定の閾値とを比較して他の無線通信システムへの電波干渉の影響を判定し、判定した結果に応じた制御信号を生成し、アプリケーション手段を制御信号に応じて送信を制御することにより、移動体通信システムのサービスエリア範囲を維持し、かつ、他の無線通信システム、とくに、ETCシステムに対する電波干渉を抑制することができる。
本発明に係る移動体通信装置を適用した車々間通信機における実施例の概略的な構成を示すブロック図である。 図1の離調部の概略的な構成を示すブロック図である。 本発明に係る移動体通信装置を適用した車々間通信機における通信制御手順を示すメインフローチャートである。 図3に示した離調部の5MHz、10MHzおよび15MHzの帯域幅におけるCINR値を検出する手順であるサブルーチン1のフローチャートである。 図3に示した離調部の5MHz、10MHzおよび15MHzにおける離調レベルを求める手順であるサブルーチン2のフローチャートである。 図3に示した離調情報と所定の閾値との比較判定により制御信号を生成する判定処理手順のサブルーチン3のフローチャートである。
次に添付図面を参照して本発明による移動体通信装置の一実施例を詳細に説明する。図1を参照すると、本発明による移動体通信装置の実施例は、本発明による車々間通信機10において、アンテナ12で受信信号22を受信し、通信処理部14で所定の周波数帯の利用により規定される仕様に基づいて受信した受信信号28を離調部16に供給し、離調部16で受信信号28の各チャネル離調における電波状況を調べ、調べた各チャネル離調における電波状況を示す離調情報56を判定部18に供給し、判定部18で離調情報56と各チャネル離調に対して設けた所定の閾値とを比較して他の無線通信システムへの電波干渉の影響を判定し、判定した結果に応じた制御信号58を生成し、通信アプリケーション部20を制御信号58に応じて送信を制御することにより、適用する車々間通信システムのサービスエリア範囲を維持し、かつ、他の無線通信システム、たとえばETCシステムに対する電波干渉を抑制することができる。
本実施例は、本発明の移動体通信装置を車載通信機10に適用した場合である。本発明と直接関係のない部分について図示および説明を省略する。以下の説明で、信号はその現れる接続線の参照番号で指示する。
車々間通信機10は、図1に示すように、アンテナ12、通信処理部14、離調部16、判定部18および通信アプリケーション部20を含む。
アンテナ12は、電波を送受信する機能を有する。アンテナ12は、車々間通信機10から所定の方式で変調した電気信号22を電波24として放射して送信する。アンテナ12は、車々間通信機10に到来する電波26を受信して、電気信号22を通信制御部14に送る。
通信処理部14は、ITS FORUM RC-005規格またはこの規格に準拠した規格を基にした一般的な条件および送受信に関する条件を満足する機能およびパケット処理機能を有する。一般的な条件は、無線周波数帯、無線通信方式、変調方式、変調信号、媒体アクセス制御方式、ならびにフレーム長およびスロット長を規定する。具体的に、無線周波数帯は、5.8GHz帯であり、キャリア周波数間隔を5MHz、送受信周波数間隔を40MHzにする。また、無線周波数帯は、5.8GHz帯に限定されるものでなく、5.9GHz帯や700MHz帯のいずれかまたはこれらの周波数帯の組み合わせた周波数帯を用いてもよい。無線通信方式は、同一のメッセージを複数のあて先に同時に送る同報通信方式を用いる。また、変調方式は、ロールオフ率1.0のπ/4シフトQPSK(Quadrature Phase Shift Keying)を用いる。変調信号は、変調速度を2048kbaud±100×10-6以下、伝送速度を4096kbpsおよびNRZ符号形式を用いる。媒体アクセス制御方式は、CSMA(Carrier Sense Multiple Access)方式が基本である。フレーム長およびスロット長においてパケット長は、基本的に400オクテット以下に設定する。フレーム長は、100msまたはその整数倍にする。
送受信に関する条件には、無線周波数とキャリア番号がある。現時点でチャネルU6の周波数を主に、干渉対策用にチャネルU4を仕様として検討している。
通信処理部14において、図示しないが、上述したITS FORUM RC-005規格に基づき通信信号を処理するため、基本的に、高周波(Radio Frequency)部、信号変換部、パケット処理部といった構成要素を有することは言うまでもない。RF部は、信号を送受信する機能を有する。信号変換部は、受信信号をA/D変換し、送信信号をD/A変換する機能を有する。パケット処理部は、データをパケット化する組立て機能とデータを分解する機能を有する。
通信処理部14は、RF部で受信した受信信号28を離調部16に出力する。また、通信処理部14は、受信した高周波信号をベースバンド処理したデータに変換し、変換したデータ30を通信アプリケーション部20に出力する。
離調部16は、各隣接チャネルに対応したCINR(Carrier to Interference Noise Ratio)検出する機能および離調レベルである隣接チャネル漏洩電力を検出する機能を有する。
離調部16は、本実施例では図2に示すように、5MHz離調部32、10MHz離調部34および15MHz離調部36を含む。ここで、5MHz離調部32、10MHz離調部34および15MHz離調部36を特定する周波数は、帯域幅を表わしている。離調部16は、送受信周波数間隔、すなわち帯域幅を40MHzに設定しているから、5MHz間隔で8個有することが好ましい。5MHz離調部32、10MHz離調部34および15MHz離調部36は、それぞれ、CINR検出部38、40および42と、チャネル離調部44、46および48を含む。
CINR検出部38、40および42は、供給される受信信号28を基に離調した周波数それぞれのCINR値を検出する。また、チャネル離調部44、46および48は、供給される受信信号28を基にチャネルの離調レベルを検出する。
また、離調部16は、離調レベル/CINRの検出に用いるサンプリング周期を、他の無線通信システムが周期的に電波を送信する送信周期に合わせてサンプリングする機能を有する。離調部16は、受信信号28のサンプリングを他の無線通信システム、たとえばETCシステムが電波を送信する周期の間の無送信期間にサンプリングする。すなわち、ETCシステムの路側の通信機器は、電波を周期的に送信するから、離調部16は、路側の通信機器の送信周期の間に離調レベル/CINRを検出する。
離調部16における5MHz離調部32、10MHz離調部34および15MHz離調部36は、検出したCINR値および検出した離調レベルを含む離調情報50、52および54を判定部18に出力する。図1において離調情報50、52および54は、まとめて離調情報56として表わしている。
図1に戻って、判定部18は、離調情報と所定の閾値とを比較してETCシステムに対して影響を及ぼしか否かを判定し、アプリケーションの動作を制御する機能を有する。判定部18は、離調する周波数に対するCINR値および離調レベルそれぞれの所定の閾値を有し、車々間通信機10が電波送信を開始した場合、離調情報50、52および54とこれらの所定の閾値とを比較してETCシステムへの影響を判定する。この影響の判定は、CINR値および離調レベルそれぞれが各所定の閾値以下のとき、判定部18は、影響が少ないと判定する。
また、CINR値および離調レベルそれぞれが各所定の閾値より大きいとき、判定部18は、影響が有ると判定する。判定部18は、総合的に、離調する周波数すべてが影響しないか否か判定するようにしてもよい。判定部18は、離調する周波数すべてが影響しないとき、送信の開始を準備する制御信号58を生成し、通信アプリケーション部20に出力する。また、判定部18は、離調する周波数の少なくとも一つでも影響するとき、送信の開始において送信停止する制御信号58を生成し、通信アプリケーション部20に出力する。
ここで、各隣接チャネルに応じた所定の閾値は、検出した離調レベルから車々間通信機10が電波を送信した場合の離調レベルを見込み、たとえばITS FORUM RC-005に規定する隣接チャネル漏洩電力がETCシステムの受信機性能に影響するか判定が可能な閾値を設定するとよい。また、車々間通信機10がITS FORUM RC-005で規定するシステムからの所望周波数帯の電波を受信して、検出されたCINR値から、車々間通信機10が電波を送信した場合、他の受信車両にとってデータ受信可能なCINR値か判定が可能な閾値に設定してもよい。
このように、判定部18は、CINR値および離調レベルが下限に設定する閾値より低い場合も送信の準備を停止することが好ましい。また、上述した所定の閾値における離調レベルは、たとえば隣接チャネル漏洩電力で設定するとよい。ITS FORUM RC-005規格における隣接チャネル漏洩電力、隣隣接チャネル漏洩電力および隣隣隣接チャネル漏洩電力は、参考であるが、-35dB以下、-50dB以下および-80dB以下に規定している。
通信アプリケーション部20は、車々間通信する通信アプリケーション部20である。通信アプリケーション部20は、制御信号60に応じてデータ30の送信に対する開始準備/停止が制御される。
次に本発明を適用した車々間通信機10における通信制御について記述する。この通信制御は、車々間通信機10がETCシステムのサービスエリア内にあり、離調部16および判定部18の送信準備/送信停止に関するものである。
車々間通信機10は、図3に示すように、たとえばETCシステムのサービスエリア内にある場合、アンテナ12で受信した受信信号22を通信処理部14に供給し、通信処理部14のフロントエンドに対応するRF部で受信する。通信処理部14は、RF部で受信した受信信号28を離調部16に供給する。離調部16では、各隣接チャネルに対応した5MHz離調部32、10MHz離調部34および15MHz離調部36に供給される受信信号28を入力する。
まず、離調部16では、入力した受信信号28を基に各隣接チャネルにおけるCINR値を検出する(サブルーチンSUB1)。
次に離調部16では、入力した受信信号28を基に各隣接チャネルにおける離調レベルを検出する(サブルーチンSUB2)。離調部16は、受信信号28のサンプリングを他の無線通信システム、たとえばETCシステムが電波を送信する周期の間の無送信期間にサンプリングする。離調部16は、路側の通信機器の送信周期の間に離調レベル/CINRを検出する。これらの検出後、離調部16は、検出したCINR値および検出した離調レベルを含む離調情報50、52および54を判定部18に出力する。
判定部18では、供給される離調情報56と各隣接チャネルにおけるCINR値および離調レベルに関する所定の閾値とを比較して判定し、さらに総合的に通信制御の可否を判定して、制御信号58を生成する(サブルーチンSUB3)。判定部18は、判定に応じて生成した制御信号58を通信アプリケーション部20に出力する。
車々間通信機10における通信アプリケーション部20は、供給される制御信号58に応じて開始準備/停止を制御する。この制御により、車々間通信機10における通信制御を終了する。車々間通信機10は、検出したチャネル離調レベルからETCシステムに影響を及ぼすか否かを判定し、通信制御することで車々間通信システムのサービスエリア範囲を維持し、かつ、ETCシステムに対する電波干渉を抑制する通信制御を可能にしている。
次に車々間通信機10における各隣接チャネルのCINR値を検出する処理について、図4を参照しながら、簡単に記述する。離調部16が5MHz離調部32、10MHz離調部34および15MHz離調部36を有することから、この検出処理は、3つの帯域幅に対してCINR値を検出する。
まず、5MHz離調部32は、CINR検出部38で入力した受信信号28を基に5MHz帯域幅におけるCINR値を検出する(サブステップSS10)。
次に10MHz離調部34は、CINR検出部40で入力した受信信号28を基に10MHz帯域幅におけるCINR値を検出する(サブステップSS12)。さらに、15MHz離調部36は、CINR検出部42で入力した受信信号28を基に15MHz帯域幅におけるCINR値を検出する(サブステップSS14)。このように3つのCINR値を検出した後、リターンに進んで、この処理を終了する。
次に車々間通信機10における各隣接チャネルの離調レベルを検出する処理について、図5を参照しながら、簡単に記述する。離調部16が5MHz離調部32、10MHz離調部34および15MHz離調部36を有することから、この検出処理は、3つの帯域幅に対して離調レベルを検出する。
5MHz離調部32は、チャネル離調部44で入力した受信信号28における離調レベルを求める(サブステップSS20)。
次に10MHz離調部34は、チャネル離調部46で入力した受信信号28における離調レベルを求めする(サブステップSS22)。さらに、15MHz離調部36は、チャネル離調部48で入力した受信信号28における離調レベルを求めする(サブステップSS24)。このように3つの離調レベルを求めた後、リターンに進んで、この処理を終了する。
ここで、離調部16は、図示しないが、前述したように、5MHz離調部32、10MHz離調部34および15MHz離調部36は、検出したCINR値および検出した離調レベルを含む離調情報50、52および54を判定部18に出力する。
次に車々間通信機10における各隣接チャネルがETCシステムに影響するか否かの判定処理について、図6を参照しながら、簡単に記述する。まず、判定部18では、5MHz離調信号の判定処理に進み、受信信号28における5MHz離調信号がETCシステムのサービスエリア内でETCシステムに対して干渉による影響の有無を判定する(サブステップSS30)。影響の有無は、離調情報50が含むCINR値および離調レベルと、これら2つに対する所定の閾値とを比較し、これらCINR値および離調レベルがともに、所定の閾値以下の場合(YES)、影響がないと判定する。影響がないと判定した場合、判定部18は、判定手順を10MHz離調信号の判定処理に進める(サブステップSS32へ)。
また、離調情報50が含むCINR値および離調レベルのいずれか一方でも、CINR値および離調レベルに対する所定の閾値それぞれより大きい場合、判定部18は、ETCシステムに対して干渉による影響があると判定する。判定部18は、影響があるとの判定結果から、処理手順を送信停止の制御処理に進める(サブステップSS34へ)。
次に10MHz離調信号の判定処理では、受信信号28における10MHz離調信号がETCシステムのサービスエリア内でETCシステムに対して干渉による影響の有無を判定する(サブステップSS32)。判定部18は、離調情報52が含むCINR値および離調レベルと、これら2つに対する所定の閾値とを比較し、これらCINR値および離調レベルがともに、所定の閾値以下の場合(YES)、影響がないと判定する。影響がないと判定した場合、判定部18は、判定手順を15MHz離調信号の判定処理に進める(サブステップSS36へ)。
また、離調情報52が含むCINR値および離調レベルのいずれか一方でも、CINR値および離調レベルに対する所定の閾値それぞれより大きい場合、判定部18は、ETCシステムに対して干渉による影響があると判定する。判定部18は、影響があるとの判定結果から、手順を送信停止の制御処理に進める(サブステップSS34へ)。
さらに、15MHz離調信号の判定処理では、受信信号28における15MHz離調信号がETCシステムのサービスエリア内でETCシステムに対して干渉による影響の有無を判定する(サブステップSS36)。判定部18は、離調情報54が含むCINR値および離調レベルと、これら2つに対する所定の閾値とを比較し、これらCINR値および離調レベルがともに、所定の閾値以下の場合(YES)、影響がないと判定する。影響がないと判定した場合、判定部18は、手順を送信準備の制御処理に進める(サブステップSS38へ)。
また、離調情報52が含むCINR値および離調レベルのいずれか一方でも、CINR値および離調レベルに対する所定の閾値それぞれより大きい場合、判定部18は、ETCシステムに対して干渉による影響があると判定する。判定部18は、影響があるとの判定結果から、手順を送信停止の制御処理に進める(サブステップSS34へ)。
送信停止の制御処理は、上述した判定処理で少なくとも一つでも影響すると判定した場合、判定部18は、送信停止の制御信号58を生成し、通信アプリケーション部20に出力する(サブステップSS34)。
また、送信準備の制御処理は、上述した判定処理ですべての判定が影響しない場合、判定部18は、送信準備の制御信号58を生成し、通信アプリケーション部20に出力する(サブステップSS38)。
判定部18は、このように3つの離調信号50、52および54についての判定後、リターンに進んで、この処理を終了する。
ここで、各隣接チャネルに応じた所定の閾値は、検出した離調レベルから車々間通信機10が電波を送信した場合の離調レベルを見込み、たとえばITS FORUM RC-005に規定する隣接チャネル漏洩電力がETCシステムの受信機性能に影響するか判定が可能な閾値を設定するとよい。また、車々間通信機10がITS FORUM RC-005で規定するシステムからの所望周波数帯の電波を受信して、検出されたCINR値から、車々間通信機10が電波を送信した場合、他の受信車両にとってデータ受信可能なCINR値か判定が可能な閾値に設定してもよい。
車々間通信機10は、この閾値を用いて判定し、送信開始および送信停止のいずれか一方を選択して、制御することで、ITS FORUM RC-005規格の無線通信システムにおいてもバケット衝突発生確率を低減させることが可能となる。
以上のように、構成し、動作させることによって、車々間通信機10は、検出したチャネル離調レベルからETCシステムに影響を及ぼすか否かを判定し、通信制御することで車々間通信システムのサービスエリア範囲を維持し、かつ、ETCシステムに対する電波干渉を抑制する通信制御が可能となる。
10 車々間通信機
12 アンテナ
14 通信処理部
16 離調部
18 判定部
20 通信アプリケーション部

Claims (10)

  1. 移動体同士で無線通信する移動体通信装置であって、該装置は、
    所定の周波数帯の利用により規定される仕様に基づいて無線通信する通信処理手段と、
    受信した受信信号の各チャネル離調における電波状況を表わす離調情報を該受信した受信信号に基づいて調べる離調手段と、
    調べた各チャネル離調における電波状況を示す離調情報と各チャネル離調に対して設けた所定の閾値とを比較して他の無線通信システムへの電波干渉の影響を判定し、判定した結果に応じた制御信号58を生成する判定手段と、
    移動体通信におけるアプリケーションを格納し、実行するアプリケーション手段とを含み、
    前記離調情報は、前記受信信号の各チャネル離調におけるCINR(Carrier to Interference Noise Ratio)の値および離調レベルである隣接チャネル漏洩電力の少なくとも一方を含む情報であり、
    前記判定手段は、前記所定の閾値を、検出した離調情報の大きさから該装置が電波送信した場合の相手方の離調情報の大きさを見込み、前記仕様で規定される大きさが他の無線通信システムの受信機性能に影響を及ぼし得るかの判定が可能な閾値に設定し、
    前記アプリケーション手段は、前記制御信号に応じて送信を制御することを特徴とする移動体通信装置。
  2. 請求項1に記載の装置において、前記通信処理手段は、所定の周波数帯が5.8GHz、5.9GHzおよび700MHzのいずれかの周波数帯であることを特徴とする移動体通信装置。
  3. 請求項1に記載の装置において、前記離調手段は、前記受信信号の各チャネル離調における前記CINRの値を検出する第1の検出手段と、
    前記受信信号の各チャネル離調における離調レベルを検出する第2の検出手段とを含み、
    前記離調手段は、第1および第2の検出手段を、該装置が構築する無線通信システムが干渉の回避を要求するチャネル周波数ごとに設けることを特徴とする移動体通信装置。
  4. 請求項1に記載の装置において、前記判定手段は、前記所定の閾値を、前記所定の周波数帯の電波を受信して、検出したCINR値から該装置が電波送信をした場合、他の受信側の移動体通信装置にとってデータ受信可能なCINR値の判定が可能な閾値に設定することを特徴とする移動体通信装置。
  5. 請求項1に記載の装置において、前記離調手段は、前記受信信号の各チャネル離調における前記CINRを検出する第1の検出手段での検出と前記受信信号の各チャネル離調における離調レベルを検出する第2検出手段それぞれに用いるサンプリング周期を、前記他の無線通信システムが周期的に電波を送信する送信周期に合わせてサンプリングすることを特徴とする移動体通信装置。
  6. 移動体同士で無線通信する移動体通信装置の通信を制御する方法であって、該方法は、
    受信した受信信号の各チャネル離調における電波状況を表わす離調情報を該受信した受信信号に基づいて調べる第1の工程と、
    調べた各チャネル離調における電波状況を示す離調情報と各チャネル離調に対して設けた所定の閾値とを比較して他の無線通信システムへの電波干渉の影響を判定する第2の工程と、
    判定した結果に応じた制御信号を生成する第3の工程とを含み、
    前記離調情報は、前記受信信号の各チャネル離調におけるCINR(Carrier to Interference Noise Ratio)の値および離調レベルである隣接チャネル漏洩電力の少なくとも一方を含む情報であり、
    該方法は、さらに、各チャネル離調における電波状況を表わす離調情報の検出に用いるサンプリング周期を、前記他の無線通信システムが周期的に電波を送信する送信周期に合わせてサンプリングし、
    第3の工程は、前記離調情報と各チャネル離調に対して設けた所定の閾値との比較判定がすべて耐電波干渉の状況を示す場合、送信を準備する制御信号を生成し、比較判定が一つでも、電波干渉の影響を受ける状況を示す場合、送信を停止する制御信号を生成することを特徴とする移動体通信装置の通信制御方法。
  7. 請求項に記載の方法において、前記所定の周波数帯は、5.8GHz、5.9GHzおよび700MHzのいずれかの周波数帯であることを特徴とする移動体通信装置の通信制御方法。
  8. 請求項に記載の方法において、前記所定の閾値は、検出した離調レベルから前記移動体通信装置が電波送信した場合の相手方の離調レベルを見込み、前記仕様で規定される隣接チャネル漏洩電力が他の無線通信システムの受信機性能に影響を及ぼし得るか判定が可能な閾値に設定することを特徴とする移動体通信装置の通信制御方法。
  9. 請求項に記載の方法において、前記所定の閾値は、前記所定の周波数帯の電波を受信して、検出したCINR値から前記移動体通信装置が電波送信をした場合、他の受信側の移動体通信装置にとってデータ受信可能なCINR値の判定が可能な閾値に設定することを特徴とする移動体通信装置の通信制御方法。
  10. 請求項1に記載の装置において、前記離調手段は、他の無線通信システムが周期的に電波を送信する所定の周期に合わせてサンプリングすることを特徴とする移動体通信装置。
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