JP5504218B2 - マカダムローラ車両 - Google Patents

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Description

本発明は、前側に二輪、後側に一輪の転圧ローラを有するマカダムローラ車両に関する。
道路の転圧などの転圧作業に用いられるマカダムローラ車両は、特許文献1に示されるように車幅方向両側に一対(二つ)の転圧ローラやエンジンなどの駆動系をもつ前側車両部と、前側転圧ローラの間を補う転圧ローラ(一つ)をもつ後側車両部とを連結部を介して車幅方向に回動可能に連結した構造が用いられる。
通常、前側車両部には、転圧走行に必要な操作を行うべく、運転席やステアリングホイールやアクセルペダルやブレーキペダルなどが設けられ、搭乗した運転者の操舵操作により、連結部を支点に、前側転圧ローラの向きを変える。また前進や後進の切換えが行えるようにしている。
すなわち、マカダムローラ車両は、ステアリング操作で、転圧を行う領域を定めながら、前進・後進を繰り返すことにより、前側転圧ローラで地面を締め固め、さらには前側転圧ローラ間の地面を後側転圧ローラで締め固める。つまり、前後の転圧ローラの組み合わせから転圧が行える構造となっている。
特開2000−336611号公報
ところで、マカダムローラ車両は、前側転圧ローラが、左右側に張り出すように配置されるのに対し、後側転圧ローラが、前側の転圧ローラ間の領域を転圧するよう、前側の転圧ローラ間に配置されるため、転圧ローラの最外端の位置は、前側車両部と後側車両部とでかなり差がある。
このため、マカダムローラ車両は、前進時、左右に張り出している前側転圧ローラの最外端を目安に走行したり操舵したりすれば、問題なく、路面の縁(際)に合わせながら転圧走行が行える。
しかし、後進時は、反対に進行方向前方に後側転圧ローラ(前側の転圧ローラ間に配置)が有り、進行方向後方に前側転圧ローラ(左右最外側に配置)が有るため、運転者からは、前側転圧ローラの最外端位置の把握は難しい。このため、後進の際は、背後の前側転圧ローラの最外端位置を見当つけながら、走行することが余儀なくされる。
そのため、後進での転圧走行、特に路面の縁(際)に前側転圧ローラ端を合わせながら行う転圧走行は、かなり難しく、熟練を要する。また後進で、左右に操舵しながら、現場へ進入するような場合、前側転圧ローラの最外端位置の把握が難しいため、スムーズに現場へ進入できないこともある。
そこで、マカダムローラ車両に、別途、前側転圧ローラの最外端位置を運転者に報知する装置を設けることが考えられる。例えば前側転圧ローラの最外端の撮像する撮像装置や表示装置を用いて、前側転圧ローラの最外端位置を表示装置に表示させて、後進中の運転者に目視させることが考えられる。しかし、こうした装置は、コスト的な負担が大きく、マカダムローラ車両に適用することは難しい。
そこで、本発明の目的は、コスト的な負担を抑えた構造で、後進の際、搭乗している運転者から、容易に前側転圧ローラの最外端位置の把握が行えるマカダムローラ車両を提供することにある。
請求項1の発明は、上記目的を達成するためにマカダムローラ車両は、後側車両部の後側転圧ローラの上方に有る後面鏡を用い、同後面鏡を、後側車両部の後端が確認可能な位置から、後側転圧ローラの車幅方向端の外側へ、最外端が前側転圧ローラの最外端となるまで張り出し可能とした鏡支持構造で支持させる構造を採用した。
同構成により、既存の後面鏡は、後側車両部の後端が確認可能な位置から、後側転圧ローラの車幅方向端から外側へ、最外端が前側転圧ローラの最外端となるまで張り出すと、張り出た後面鏡の端が、前側転圧ローラの端を示唆するようになる。つまり、後進の際、搭乗している運転者は、前側転圧ローラの最外端を把握しながら、作業が進められる。しかも、前側転圧ローラ端を示唆は、既存の後面鏡を張り出し可能に支持する鏡支持構造でよく、安価な構造ですむ。
請求項2の発明は、さらに上記目的に加え、簡単な鏡支持構造ですむよう、鏡支持構造は、後面鏡を運転者から後側車両部の後端が確認可能な位置から、後側転圧ローラの車幅方向端外側へ張り出し可能に支持する支持手段と、車幅方向外側に張り出た後面鏡を最外端が前側転圧ローラの最外端となる地点で位置決めする位置決め手段とを有した構成を採用することとした。
請求項3の発明は、さらにステーを回動させるという簡単な手法で、前側転圧ローラ端の示唆が行われるよう、支持手段は、後側車両部の車幅方向端側の車体部材に下端部が回動可能に支持され上方へ延びる縦軸部と、この縦軸部の上部に続いて横向きに形成され後側転圧ローラの外周面とほぼ並行に配置され得る横軸部とを有したステーにより構成され、後面鏡が横軸部に支持されて運転者から後側車両部の後端が確認可能な向きに配置され、縦軸部を中心としたステーの回動変位により、後面鏡を後側転圧ローラの車幅方向端の外側へ張り出し可能としてなり、位置決め手段は、後面鏡を後側車両部の後端が確認可能なとした際の縦軸部から後面鏡の車幅方向内側の端までの車幅方向長さを、縦軸部から前側転圧ローラの最外端までの車幅方向に沿う距離と同じになるように設定するとともに、後面鏡を後側転圧ローラの車幅方向端から最も外側に張り出した位置で位置決め可能な係止機構とを有して構成されるものとした。
請求項4の発明は、さらに張り出した後面鏡を活用して、マカダムローラ車両の直進姿勢の確認が行えるよう、後面鏡は、鏡面が車両前後方向の双方に向くよう横軸部に反転可能に支持させた。
請求項1の発明によれば、マカダムローラ車両の後側車両部に装備されている既存の後面鏡を、後側車両部の後端が確認可能な位置から、後側転圧ローラの車幅方向端から外側へ、最外端が前側転圧ローラの最外端となるまで張り出すと、張り出た後面鏡端の位置が、前側転圧ローラの端を示唆する。これにより、搭乗している運転者は、後進時、容易に前側転圧ローラの最外端の位置を把握することができる。
したがって、後進時は、前側転圧ローラの最外端を後面鏡端で把握しながら、作業を進めればよく、後進による路面の端(際)の転圧は容易に行える。また後進での現場の進入も容易に行える。しかも、前側転圧ローラ端の示唆は、既存の後面鏡を前側転圧ローラの最外端外側へ張り出し可能にするだけでよく、安価な構造ですみ、コスト的な負担は抑えられる。
請求項2の発明によれば、簡単な鏡支持構造ですむ。
請求項3の発明によれば、ステーを回動させて、後面鏡を最大に張り出すという簡単な手法で、前側転圧ローラの最外端の示唆ができる。
請求項4の発明によれば、さらに張り出した後面鏡を反転すると、運転者から後面鏡の鏡面を通して見える前側車両部の状況から、マカダムローラ車両の直進姿勢の確認もできる。
本発明の一実施形態に係るマカダムローラ車両の全体を示す側面図。 同じく平面図。 後面鏡を、同後面鏡を回動可能に支持する鏡支持構造と共に示す分解斜視図。 (a)は後面鏡を位置決める係止機構の平面図、(b)は同じく側断面図。 後面鏡の利用の仕方を順に説明する斜視図。
以下、本発明を図1ないし図5に示す一実施形態にもとづいて説明する。
図1は、マカダムローラ車両の側面図を示し、図2は同車両の平面図を示し、図3〜図5は同マカダムローラ車両に装備されている後面鏡の各構造を示している。なお、図1中の矢印Fはマカダムローラ車両の前側を示し、矢印Rはマカダムローラ車両の後側を示している。
マカダムローラ車両を説明すると、図1,2中1は車両本体を構成する前側車両部、10は同じく後側車両部である。
このうち前部車両部1は、車体3を有している。この車体3の前側には駆動ユニット(図示しない)が搭載され、後側には運転デッキ2が搭載されている。また車体3の車幅方向両側には、上記駆動ユニットで駆動される一対(2個)の前側転圧ローラ4(鉄輪で構成)が設けられている。
後部車両部10は、車体となる角枠形の車台11を有している。この車台11の前側には、転圧の際に散布する水を貯留する貯水タンク12が搭載され、車台11内には後側転圧ローラ14が配置されている。後側転圧ローラ14は、前側転圧ローラ4間を補う全長をもつ鉄輪で構成されている。この後側転圧ローラ14の車幅方向両端部が、車台11の左右両側部分に回動自在に支持され、後側転圧ローラ12全体を車台11内に回転自在に収めている。
車体3の後端(前部車両部1の後部端)と、車台11の前端(後部車両部10の前部端)とは、連結部であるところの連結ピン構造16(図1のみ図示)を介して車幅方向に回動可能に連結され、車両本体を構成している。つまり、車両本体は、一対の前側転圧ローラ4が、左右側(車幅方向両側)から大きく張り出すように配置され、後側転圧ローラ14が、前側転圧ローラ4間の空いた領域を補うように配置され、3つの転圧ローラ4,14を用いて転圧走行が行える構造となっている。
前部車両部1の運転デッキ2には、運転者Mが着座する左右側の運転席6、計器盤7(図1)、ステアリングホイール8(図1)、アクセルペダル(図示しない)、ブレーキペダル(図示しない)、クラッチペダル(図示しない)、前・後進切換レバー(図示しない)などが設けられている。
これにより、マカダムローラ車両は、ステアリングホイール8での操舵操作より、連結ピン構造16の周辺に設けた操向用シリンダ17(図1)を駆動して、前側車両部1の向きが変えられる。アクセルペダルやブレーキペダルやクラッチペダルの操作により、車両の加減速操作が行われる。前・後進切換レバーの操作により、前・後進の切換え操作が行われ、転圧走行に必要な各種操作が行える。なお、運転席6の直上にはキャノピー18が設けてある。
また前側車両部1の車体3前端部両側には、前側転圧ローラ4の外周面に付着する付着物を取り除く一対の前側スクレーパ装置20、前側車両部1の前端を確認する一対の前面鏡21が設けられている。運転デッキ2の車幅方向両側には、車両側方を確認する一対の側面鏡22が設けられている。
後側車両部10の後端部には、車台11の左右両側の車台部分から上方へ突き出る板形のフレーム部材11a(車台11と共に本願の車体部材を構成)が設けられている。同フレーム部材11aには、後側転圧ローラ14の外周面に付着する付着物を取り除く後側スクレーパ装置24、後面鏡25が設けられている。
後面鏡25は、片側の面に鏡面25aを有した横長の鏡体から構成される。同後面鏡25は、後側転圧ローラ14の外周面の上方、具体的には鏡面25aを前方に向けた姿勢で、後側転圧ローラ14の両端部(車幅方向両側)の上方に対をなして設けられている。この配置により、運転席6に着座した運転者Mから、鏡面25aを介して、後側車両部1の後端部の確認が行える構造にしている。
ここで、マカダムローラ車両は、後進の際、運転席6を挟んだ進行方向前方に、幅狭となる後側転圧ローラ14(前側転圧ローラ4間に配置)が配置され、進行方向後方に、後側転圧ローラ14よりも左右に張り出る前側転圧ローラ4(左右最外側に配置)が配置される。この前側転圧ローラ4の最外端位置は、後側転圧ローラ14の最外端位置とかなり差が有るため、運転者M(運転席に着座)からは、同前側転圧ローラ4の最外端位置の把握は難しく、後進での路面の端(際)の転圧作業や、後進による現場への進入作業は難しい。
この問題を解消するため、既存の左右の後面鏡25には、いずれも前側転圧ローラ4の最外端の示唆を可能とした構造が採用されている。同構造には、図1,2および図5に示されるように後面鏡25を後側車両部10の後端が確認可能な位置から、前側転圧ローラ4の最外端を示唆する位置まで張り出し可能にする鏡支持構造28が用いられている。同鏡支持構造28の具体的な構造が図3および図4に示されている。図3,4は、片側の構造しか開示していないが、残る片側についても同じ構造が用いてある。
鏡支持構造28には、後面鏡25を、支持具30(本願の支持手段に相当)にて、通常の後端確認位置、すなわち運転者から後側車両部10の後端が確認可能な位置から、後側転圧ローラ14の最外端外側(車幅方向外側)へ張り出し可能に支持させ、位置決め構造31(本願の位置決め手段に相当)にて、同張り出た後面鏡25を、最外端が前側転圧ローラ4の最外端となる地点で位置決めする構造が用いられている。
このうち支持具30には、例えば回動式のステー33が用いられている。具体的には図1〜図3に示されるようにステー33には、下部に上下方向に延びる縦軸部33aを有し、上部に横方向に延びる横軸部33bを有し、縦軸部33aと横軸部33bとの間(中間部)に斜め方向に傾斜する傾斜軸33cを有したステー部材、ここでは例えば円形断面のパイプ部材が用いられる。縦軸部33aの下端部は、図3に示されるように軸受具35を介して、フレーム部材11aの側面部に回動可能に支持されている。
同支持構造により、縦軸部33aを車台11に対して垂直な配置することにより、縦軸部33aの上部に続く傾斜軸33cが後側車両部10後方側に配置され、同じく縦軸部33aの上部に続く横軸部33bが、後側転圧ローラ14の外周面と並行な横向きに配置され得るようにしている。この横軸部33bの先端部33dをなす、小径な軸部分に、後面鏡25が組み付けられている。
この後面鏡25は、側転圧ローラ14の後端の確認が行える姿勢に配置されている。具体的には後面鏡25の姿勢は、図2中の実線αおよび図5(a)に示されるように後側転圧ローラ14の上方(最外端から内側)の所定位置で、鏡面25aが転圧ローラ14の外周面と向き合う。さらに運転席6に着座した運転者Mから、鏡面25aを介して、後側転圧ローラ14の後端部の確認が行える向きとしてある。この図2中の実線αおよび図5(a)に示す状態が、通常で使用する後面鏡25の確認位置である。
この状態から、手動操作により、縦軸部33aを中心にステー33を回動変位させると、図2中の二点鎖線βおよび図5(b)に示されるように後面鏡25が、後側転圧ローラ14の車幅方向端(最外端)から外側へ張り出せる。つまり、回動可能なステー33により、後面鏡25は、通常の位置となる、後側転圧ローラ14後端の確認可能な位置から、後側転圧ローラ14の車幅方向端へ張り出し可能となる。
位置決め構造31は、ステー33の長さの設定と、張り出したステー33を所定に定める係止機構38とを組み合わせた構造が用いられている。
すなわち、ステー33は、図2中の実線αで示される通常の状態において、車両上方から見て(平面から見て)、後面鏡25を後側転圧ローラ14の後端が確認可能な位置とした際の回転中心となる縦軸部33aから後面鏡25の車幅方向内側の端までの車幅方向長さNが、縦軸部33aから直進状態における前側転圧ローラ4の最外端までの車幅方向に沿う距離Lとほぼ同じになるように設定されている(N=L)。
係止機構38には、図2および図5(b)に示されるように縦軸部33aを支点として後面鏡25が、後側転圧ローラ14の車幅方向端(最外端)から長さLで張り出たときを位置決めする構造が用いられている。ここでは、横軸部33bの内・外へ張り出る距離は同じ、張り出る方向は車両前後方向と直交する方向なので、係止機構38は、後面鏡25が最も後側転圧ローラ14の車幅方向端から張り出たときを位置決め可能とした構造が用いられている。
例えば係止機構38には、図4に示されるように例えば縦軸部33aの外周部に、ばね部材40の弾性力で挟み付けられる一対(二枚)の円板部材41を配置し、一方の円板部材41を縦軸部33a(回動側)に固定し、他方の円板部材41を不動側に固定し、円板部材41間に複数のボール44を介在させたスラスト軸受を兼ねる構造が用いられている。
具体的には、不動側の円板部材41の内面に、縦軸部33aの軸心を中心として等間隔に4つのボール収容用の窪み43を設け、同窪み43内にそれぞれボール44を収め、回動側の円板部材41の上記窪み43と対応した内面に、係止用の窪み45を設けた構造が用いられている。窪み43,45は、いずれも車両前後方向、同前後方向と直交する車幅方向とに配置されていて、縦軸部33aを回動変位させるにしたがい縦軸部33a周りを移動する窪み45、同窪み45の移動に伴い90°毎に繰り返されるボール44の係脱動作により、後面鏡25が、通常の後側転圧ローラ14を確認し得る位置や、後面鏡25が後側転圧ローラ14端から最も張り出た位置で係止する。つまり、これらの位置で後面鏡25が位置決め固定される構造となっている。すなわち、後面鏡25は、最外端が前側転圧ローラ4の最外端まで張り出ると、同位置で動かないように位置決められる。このときの後面鏡25の最外端にて、前側転圧ローラ4の最外端の位置が示唆される。
また後面鏡25は、図5(c)に示されるように反転支持部47によって車両前後方向に反転可能に支持されている。同反転支持部47には、後面鏡25の裏面側を横軸部33bの軸周りに回動可能に固定する構造が用いられている。
具体的には、図3に示されるように後面鏡25の裏面には、例えば横軸部33bの先端部33dが収まる半円形の凹部26aをもつ受台26bが形成されている。凹部26から張り出る先端部33dは、受台26bと組み合うU形の保持部材48にて覆われる。後面鏡25は、受台26bに挿脱可能にねじ込まれるねじ具、例えば蝶ボルト49を用い、保持部材48を先端部33dの周囲に挟み付けることによって、横軸部33bに固定する構造が用いられている。つまり、蝶ボルト49を緩ませ、保持部材48による先端部33d(横軸部33b)の拘束を解除すると、後面鏡25の全体が横軸部33bを支点に車両前後方向に反転可能になる。
後面鏡25は、外側に張り出させた後、同反転構造を用いて、鏡面25aが前側転圧ローラ4(車両前方)へ向くように後面鏡25の全体を反転させることにより、搭乗している運転者から、目視にて前側車両部1の向き(直進状態か否か)の確認も行える構造ともなっている。
こうしたマカダムローラ車両による転圧走行は、車両に搭乗している運転者M(運転席6に着座している者)がアクセル操作やステアリング操作などを駆使して、荒れた路面上を前進や後進させることにより行われる。
前進の際は、運転者Mの前側に左右に大きく張り出す前側転圧ローラ4が有り、運転者Mの後側に幅狭の後側転圧ローラ14が有る車両姿勢なので、運転者Mは前側転圧ローラ4の最外端を目安に走行したり操舵したりすることにより、路面の縁(際)など所定位置に合わせながら転圧走行が行える。
後進の際には、反対に、図1に示されるように運転者Mを挟んで進行方向前方に幅狭の後側転圧ローラ14が有り、進行方向後方に左右に大きく張り出す前側転圧ローラ4が有る車両姿勢となるので、運転者Mからは、前側転圧ローラ4の最外端は把握しにくくなる。このため、左右に張り出る前側転圧ローラ4端を考慮した後進での転圧走行は、かなり難しい。
そこで、このときには例えば運転者M、周囲の作業員などでの手作業により、運転者M寄りに配置されている後面鏡25のステー33を把持して、ステー全体33を縦軸部33aを支点に180°回動変位させる。すると、横軸部33bは、ボール44の係脱動作を繰り返しながら、後側転圧ローラ14端の外側へ移動する。これにより、後面鏡25は、図1中の実線αから二点鎖線βへ、図2中の実線αから二点鎖線βへ、図5(a)から図5(b)へのように通常の後側転圧ローラ14の後部端を確認し得る位置から、後側転圧ローラ14の車幅方向端の外側へ張り出す。
ここで、ステー33の、縦軸部33aから後面鏡25の車幅方向内側の端までの車幅方向長さNは、縦軸部33aから直進状態における前側転圧ローラ4の最外端までの距離Lと同じ(N=L)であるから、外側へ後面鏡25を最大に張り出すだけで、当該後面鏡25は、最外端が前側転圧ローラ4の最外端位置に配置され得る。と共に係止機構38のボール44がもたらす係脱動作により、後面鏡25は係止される。つまり、後面鏡25は、同位置で位置決め固定される。これにより、後面鏡25は、前側転圧ローラ4の最外端を示唆する姿勢で位置決められる。
運転者側の後面鏡25の最外端は、図1,2中の矢印に示されるように搭乗している運転者Mからは目視しやすいから、運転者Mは、後側転圧ローラ14の最外端を注視、さらには後側転圧ローラ14の近くに有る後面鏡25の最外端で、前側転圧ローラ4の最外端の位置を把握しながら、後進での転圧走行が進められる。
この転圧走行の際(後進)、図1中の二点鎖線、図2中の二点鎖線および図5(c)に示されるように後面鏡25を張り出した後、後面鏡25を止めている蝶ボルト49を緩めて、鏡面25aを前側車両部1(車両前側)側へ反転させると、運転者Mからは、運転者側に向く鏡面25aを通じて、前側車両部1の姿勢(状況)が見えるようになる。このため、鏡面25に映る前側車両部1の各部の具合から、マカダムローラ車両の直進姿勢(後進)の確認も合わせて行える。
例えば鏡面25aに、直進のときに見える前側車両部1の部位が配置されれば、車両本体(前側車両部1、後側車両部10)は直進状態であることが確認され、それ以外の位置が見えたり、見えなければ、図2中の二点鎖線Pに示されるようにピン連結構造16から曲がっている判断される。つまり、直進状態ではないと認識される。ちなみに、この後面鏡25の反転作業は、後面鏡25を張り出す際に、一緒に行っても構わない。
したがって、後進での転圧走行は、後面鏡25の張り出しによる前側転圧ローラの最外端の示唆により、目視で、後側転圧ローラ14、さらには前側転圧ローラ4の最外端の位置を把握しながら、作業を進めればよく、容易に、かつ良好に転圧作業を行うことができる。特に後進で路面の端(際)を転圧するときや、後進で現場に進入するときなどは有効である。同作用効果は、既存の後面鏡25を、前側転圧ローラ4の最外端から外側へ張り出し可能に支持するだけでよく、安価な構造ですみ、コスト的な負担は抑えられる。
しかも、鏡支持構造38は、後面鏡25を後側転圧ローラ4の車幅方向端外側へ張り出し可能に支持する支持具30と、張り出た後面鏡25を最外端が前側転圧ローラの最外端となる地点に位置決めする位置決め具31とを用いた構造なので、簡単な構造ですむ。特に支持具30には、回動可能なステー33を用い、位置決め具31には、係止機構38を用いると、ステー33を回動させて後面鏡25を最大に張り出すという簡単な手法で、前側転圧ローラ25の最外端の示唆が行える。
そのうえ、後面鏡25の反転構造を用い、張り出した後面鏡25を反転すると、運転者Mから鏡面25aを通して見える前側車両部1の状況から、直進姿勢の確認もでき、容易にマカダムローラ車両を用いた転圧走行が行える。
なお、本発明は上述した一実施形態に限定されるものではなく、本発明の主旨を逸脱しない範囲内で種々可変して実施しても構わない。例えば上述した一実施形態は、回動式のステーを用いて後面鏡を後側転圧ローラ端から外側へ張り出し可能とした例を挙げたが、これに限らず、他の構造や手段を用いて後面鏡を張り出し可能としてもよい。
1 前側車両部
4 前側転圧ローラ
10 後側車両部
11a フレーム部材(車体部材)
14 後側転圧ローラ
16 連結ピン構造(連結部)
25 後面鏡
28 鏡支持構造
30 支持具(支持手段)
31 位置決め具(位置決め手段)
33 ステー
38 係止機構
47 反転支持部

Claims (4)

  1. 前側車両部と後側車両部とが連結部を介して車幅方向に回動可能に連結され、前記前側車両部には車幅方向両側に一対の前側転圧ローラを有し、前記後側車両部には、前記前側転圧ローラ間に後側転圧ローラを有し、搭乗した運転者の操舵操作により、前記連結部を支点に車幅方向に操向可能としたマカダムローラ車両であって、
    前記後側車両部は、前記後側転圧ローラの上方の位置に、搭乗した運転者の目視により車両後端部を確認する後面鏡を有し、
    前記後面鏡は、前記後側車両部の後端が確認可能な位置から、前記後側転圧ローラの車幅方向端の外側へ、最外端が前記前側転圧ローラの最外端となるまで張り出し可能とした鏡支持構造で支持される
    ことを特徴とするマカダムローラ車両。
  2. 前記鏡支持構造は、前記後面鏡を、前記運転者から後側車両部の後端が確認可能な位置から、前記後側転圧ローラの車幅方向端外側へ張り出し可能に支持する支持手段と、前記車幅方向外側に張り出た後面鏡を最外端が前記前側転圧ローラの最外端となる地点で位置決めする位置決め手段とを有して構成される
    ことを特徴とする請求項1に記載のマカダムローラ車両。
  3. 前記後側車両部は、前記後側転圧ローラの車幅方向端側に車体部材を有し、
    前記支持手段は、下端部が前記車体部材に回動可能に支持され上方へ延びる縦軸部と、この縦軸部の上部に続いて横向きに形成され前記後側転圧ローラの外周面とほぼ並行に配置され得る横軸部とを有したステーにより構成され、前記後面鏡が前記横軸部で支持されて運転者から後側車両部の後端が確認可能な向きに配置され、前記縦軸部を中心としたステーの回動変位により、前記後面鏡を前記後側転圧ローラの車幅方向端から外側へ張り出し可能としてなり、
    前記位置決め手段は、前記後面鏡を前記後側車両部の後端が確認可能な位置とした際の前記縦軸部から前記後面鏡の車幅方向内側の端までの車幅方向長さを、前記縦軸部から前記前側転圧ローラの最外端までの車幅方向に沿う距離と同じになるように設定するとともに、前記後面鏡を前記後側転圧ローラの車幅方向端から最も外側に張り出した位置で位置決め可能な係止機構とを有して構成される
    ことを特徴とする請求項2に記載のマカダムローラ車両。
  4. 前記後面鏡は、片側の面に鏡面を有し、
    前記鏡面が前記車両前後方向の双方に向くよう前記横軸部に反転可能に支持させてある
    ことを特徴とする請求項3に記載のマカダムローラ車両。
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