JP5503784B1 - 羽根車、発電装置及び電気製品 - Google Patents

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Abstract

【課題】速度の大きな物質があたった場合でも壊れにくい羽根車を提供する。さらに、シンプルな構造であるとともに安価に製造することができる羽根車を提供する。
【解決手段】羽根車12は、回転軸13を中心に回転可能な回転車12Wと、回転車12Wに設けられた羽根12Bと、を備える。羽根12Bは、回転車12Wに対する相対的位置が固定された固定部12BFと、固定部12BFを支点にして弾性変形する弾性部12BEとを有する。
【選択図】図3

Description

本発明は羽根車、発電装置及び電気製品に関する。
風力、波力、潮力、流水、潮汐などといった再生可能エネルギーや所定の運動エネルギーによって駆動する発電装置が知られている。例えば、特許文献1には、上下方向に延びた回転軸と、回転軸の周りにおいて回転軸線に平行に配された羽根と、回転軸に接続された発電機と、を備えた風力発電装置が開示されている。さらに、この風力発電装置に備えられた羽根は、2枚の羽根板と、2枚の羽根板を連結する開閉機構とから構成される。このため、2枚の羽根板によって形成される凹み部に向かって風が流れる場合には、風の殻によって2枚の羽根板は開く結果、風の力を受け止めることができるようになる。一方、2枚の羽根板によって形成される凹み部の反対側に向かって風が流れる場合には、風の力によって、2枚の羽根板が閉じる結果、風の抵抗を受けにくくなる。そして、2枚の羽根板が、所定のタイミングで開閉しながら回転軸の周りを回転するため、結果として、風の力から発電することが可能となる。
特開2012−67742号公報
ところが、特許文献1に記載の開閉機構は、2枚の羽根板を開閉自在に連結するヒンジ、2枚の羽根板を貫通する第1のアーム、第1のアームに設けられたスプリング等といった様々な部品から構成される。このように、比較的複雑な構造の開閉機構においては、風に対する強度設計が難しく、強風が吹いた場合に開閉機構が壊れてしまいやすい。
そこで、所定の強度を確保するために羽根の剛性を大きくする方法も考えられる。しかしながら、剛性が大きな羽根をつくろうとすると、構造が複雑になる結果、製造コストが上がるといった問題が生じてしまう。
本発明は、斯かる実情に鑑み、シンプル且つ壊れにくい構造であって安価に製造可能な羽根車を提供しようとするものである。さらに、羽根車を備えた発電装置や電気製品をも提供しようとするものである。
本発明の羽根車は、回転軸を中心に回転可能な車と、前記車に設けられた羽根と、を備え、前記羽根は、前記車に対して相対的位置が固定された固定部と、前記固定部を支点にして弾性変形する弾性部と、流れる物質を受け止める受止部と、を有し、前記弾性部は、前記受止部が受け止めた前記流れる物質の運動エネルギーを利用して弾性変形し、前記車よりも前記物質の流れ方向の上流側に配された遮断部材をさらに備え、前記物質の流れ方向からみた場合、前記回転軸よりも一方側のエリアを第1エリアと、前記回転軸よりも他方側のエリアを第2エリアと、それぞれ定義した場合、前記遮断部材は、主として前記第2エリアの前記羽根へ前記物質を流す第1状態と、前記第2エリア及び前記第1エリアの双方の前記羽根へ向かって前記物質を流す第2状態と、との間で遷移可能であることを特徴とする。
前記遮断部材は、前記第1状態と前記第2状態との間で弾性変形するものであり、前記流れ方向から前記物質があたった際には、前記第2状態へ、又は前記第2状態に近づくように弾性変形することが好ましい。
本発明の羽根車は、回転軸を中心に回転可能な車と、前記車に設けられた羽根と、を備え、前記羽根は、前記車に対して相対的位置が固定された固定部と、前記固定部を支点にして弾性変形する弾性部と、逆磁歪効果が発生するように磁歪部材と接触するための接触部と、を有することを特徴とする。
前記接触部に対して係合する係合部材を備え、前記係合部材は、前記弾性部が弾性変形するように前記接触部と係合する係合状態と、前記弾性変形に起因する復元力が前記接触部を介して前記磁歪部材に伝わるように前記羽根との係合を解く係合解除状態と、の間で遷移自在であることが好ましい。前記羽根の移動軌跡において、前記磁歪部材が複数配され、上流側の前記磁歪部材は、下流側の前記磁歪部材における前記係合部材として機能することが好ましい。前記係合状態では、前記弾性部が前記磁歪部材へ近づくように前記羽根が回転するとともに、前記接触部が前記磁歪部材から離れる方向へ前記弾性部を弾性変形させることが好ましい。
前記羽根は流れる物質を受け止める受止部を有し、前記弾性部は、前記受止部が受け止めた前記流れる物質の運動エネルギーを利用して弾性変形することが好ましい。前記弾性部は前記受止部を兼ねることが好ましい。前記受止部は、前記回転軸の軸線方向において、前記弾性部よりも長いことが好ましい。前記車は、前記物質が流れる流路に配され、前記流路は、前記回転軸に対して垂直方向へ延びることが好ましい。前記弾性部は、前記車の回転方向と、前記回転方向と反対方向に弾性変形することが好ましい。


本発明の発電装置は、上記の羽根車と、発電素子とを備え、前記発電素子は、前記回転軸の回転に伴って電力を発生する発電モータを有することを特徴とする。
本発明の発電装置は、上記の羽根車と、発電素子とを備え、前記発電素子は、前記磁歪部材を有することを特徴とする。
本発明の電気製品は、上記の発電装置と、前記発電装置と電気的に接続された照明素子、または、前記発電装置と電気的に接続された蓄電素子のうち少なくともいずれか一方とを備えたことを特徴とする。
本発明の発電装置は、磁歪部材と、前記磁歪部材を保持する片持ち梁と、逆磁歪効果が発生するように前記磁歪部材と接触する接触部材と、を備え、前記片持ち梁は、弾性部を有することを特徴とする。
本発明によれば、シンプル且つ壊れにくい構造であって安価に製造可能な羽根車を提供することができる。さらに、本発明によれば、羽根車を備えた発電装置や電気製品をも提供することができる。
(a)及び(b)は、昼間点灯装置が装着された車両の概要を説明する説明図である。 (a)は、第1の昼間点灯装置の内部の概要を示す平面図である。(b)は、第1の昼間点灯装置の概要を示す正面図である。(c)は、第1の昼間点灯装置の概要を示すIIc−IIc線断面図である。 第1の昼間点灯装置の概要を示すIIc−IIc線断面図である。 (a1)は、羽根車の概要を示す正面図であり、(b1)は、羽根車の概要を示す側面図である。(a2)は、羽根車の概要を示す分解正面図であり、(b2)は、羽根車の概要を示す分解側面図である。 回路ユニットの概要を示すブロック図である。 羽根の概要を示すVI−VI線断面図である。 (a)〜(h)は、いずれも、本発明に係る羽根車の変形例の概要を示す正面図である。 遮断部材が退避状態となった場合のIIc−IIc線断面図である。 (a)は、遮断部材が遮断状態である場合、(b)は、遮断部材が退避状態である場合のIIc−IIc線断面図である。 (a)は、第1の昼間点灯装置(変形例)の概要を示すブロック図であり、(b)は、第1の昼間点灯装置(変形例)の概要を示す正面図である。 第2の昼間点灯装置の内部の概要を示す平面図である。 第2の昼間点灯装置における、発電素子と、発電素子をたたく打撃車との概要を示す説明図である。 (a)は、打撃球係合部材と打撃球との係合が開始した状態の概要を示す説明図である。(b)は、打撃球係合部材と打撃球との係合によって、弾性部が弾性変形した状態の概要を示す説明図である。(c)は、打撃球係合部材と打撃球との係合が解除される際の状態の概要を示す説明図である。 第1の発電素子とともに、打撃球係合部材としても機能する第2の発電素子を併用した場合の概要を示す説明図であり、(a)は、第2の発電素子と打撃球との係合が開始した状態の概要を示す説明図である。(b)は、第2の発電素子と打撃球との係合によって、弾性部が弾性変形した状態の概要を示す説明図である。 打撃車の変形例の概要を示す説明図である。 第2の昼間点灯装置の変形例の概要を示す説明図である。 打撃車の変形例の概要を示す説明図である。 発電素子の変形例の概要を示す説明図である。
<第1実施形態>
以下、添付図面を参照して、本発明の第1実施形態を説明する。
(昼間点灯装置)
図1に示すように、昼間点灯装置2は、日中における走行車両(乗用車・バス・トラック・自転車など)Cの視認性を高めるために、当該車両に取り付けられる照明機器である。図1(a)に示す昼間点灯装置2は、車両Cに元々備えられているヘッドライトHL等とは別に、車両Cの前方部に取り付けられるタイプである。
図2に示すように、昼間点灯装置2は、車両C(図1(a)参照)の走行中に得られる風力エネルギーを利用して発電を行う発電ユニット10と、発電ユニット10にて発電された電力を蓄える蓄電ユニット20と、発電ユニット10にて発電された電力を用いて動作する照明ユニット30と、各ユニット10、20、30同士を電気的に接続する回路ユニット40と、各ユニット10、20、30、40を収容する直方体状の筐体90と、を備える。筐体90の大きさは、例えば、高さが20mm以上30mm以下、幅が50mm以上150mm以下、奥行きが30mm以上100mm以下である。
このような、昼間点灯装置2は、車両Cに元々搭載されている車載バッテリに負荷をかけることなく、昼間点灯を行うことが可能となるばかりか、配線も不要である。したがって、従来の車両Cに取り付けるだけで、簡単に昼間点灯を行うことが可能となる。
以下、昼間点灯装置2の詳細について説明する。
(発電ユニット)
図2(c)に示すように、発電ユニット10は、流路11と、流路11に配された羽根車12と、羽根車12を回転自在に支持する回転軸13と、流路11を流れる流体を遮る遮断部材17と、回転軸13の回転によって発電を行う発電モータ14(図2(a)参照)と、を備える。ここで、流路11は、筐体90の前面90Fから背面90Bまで貫通するように形成される。
(回転軸)
図2(a)に示すように、回転軸13は、水平方向に延び、流路11に対して直交するように配されるものであり、ボールベアリング13Bを介して、筐体90に取り付けられる。このため、回転軸13は、ボールベアリング13Bによって、回転自在な状態で支持される。なお、回転軸13は、流路11に対して斜めに配されていてもよい。
(羽根車)
図3に示すように、羽根車12は、回転軸13に軸着された回転車12Wと、回転車12Wに設けられた羽根12Bとを有する。
図4に示すように、回転車12Wは、円柱状に形成される。回転車12Wの中心部には、回転軸13を挿入するための軸孔12WXが形成される。回転車12Wの周面には、羽根12Bの端部が挿入可能な大きさの保持溝12WMが形成される。回転車12Wの形成材料としては、特に限定されないが、金属やプラスチックなどがある。
羽根12Bは、板状に形成される。羽根12Bの端部を保持溝12WMへ挿入するとともに、羽根12Bと保持溝12WMとの隙間に所定の接着剤を充填することにより、羽根12Bの端部(以下、固定端と称する)12BFが回転車12Wに固定される。この結果、羽根12Bは、回転車12Wの周面から起立するように設けられる。なお、保持溝12WMは、回転軸13に対して平行となるように形成されるため、羽根12Bは、回転軸13に対して平行な向きで、回転車12Wに固定される。
羽根12Bの形成材料としては、弾性を生み出すものであれば特に限定されず、例えば、リン青銅やアルミ等といった金属の他、ナイロンやポリカーボネートといったプラスチック等がある。
なお、回転車12Wと羽根12Bとが一体成形されていてもよい。また、羽根12Bは、回転軸13に対して斜めになるように設けてもよい。
このようにして、羽根12Bは、回転車12Wに固定された固定端12BFと、固定端12BFを支点として、回転車12Wの回転方向、及び回転方向と反対の方向に弾性変形可能な弾性部12BEとを有することとなる(図4(b2)参照)。したがって、本実施形態の羽根12Bは、板バネとして機能する。さらに、弾性部12BEは、流路11を通過する空気を受け止める受け止め部としても機能する。
図4(a2)に示すように、弾性部12BEは、回転軸13の径方向において固定端12BFよりも外側に位置する弾性部分BE1と、回転軸13の長手方向において、固定端12BFの両隣に位置する弾性部分BE2とを有する。
回転車12Wの直径D12Wは、例えば、5mm〜10mmであり、回転車12Wの長さL12Wは、5mm〜35mmである。また、保持溝12WMの深さは、例えば、1mm〜4mmである。一方、矩形状の羽根12Bの寸法は、例えば、回転軸13の長手方向における長さL12Bは、10mm〜40mmであり、回転軸13の径方向における長さR12Bは、5〜15mmである。また、羽根12Bの厚みは、0.05mm〜1.5mmである。
(発電モータ)
図2に示すように、発電モータ14は、回転軸13に軸着された回転子14Rと、回転子14Rを収容する回転子ケース14Sと、回転子ケース14Sに設けられた一対のコイル14Cと、を有する。回転子14Rに内蔵される磁石(図示は省略する)としては、例えば、ネオジム磁石を用いることができる。回転子ケース14Sには、回転軸13が挿入される軸挿入孔14SXが形成される。回転軸13を中心に回転子14Rが回転すると、回転子14Rに内蔵された磁石によって、一対のコイル14Cの間には、起電力が発生する。ここで、軸挿入孔14SXの内径は、回転軸13の外径に比べて大きく、回転子ケース14Sと回転軸13とは離れている。このため、回転子ケース14Sは、回転軸13の回転に影響を与えない。
(遮断部材)
図3に示すように、遮断部材17は、流路11において、羽根車12よりも前方に位置するように筐体90に固定されたものであり、固定部17Fと、固定部17Fから上方に延びる遮断部17Cと、を有する。固定部17Fは、流路11の底面に形成された嵌合部11Tに嵌合される。遮断部17Cの先端は、回転軸13とほぼ同じ高さとなっている。このため、流路11において空気が前方から後方へ流れる場合には、遮断部17Cが、流路11のうち回転軸13よりも下側の下エリア11Aにおいて、前方から後方へ流れる流体を遮ることができる。このような遮断部17Cにより、流路11において前方から後方へ流れる流体を、上エリア11Bにある羽根12Bのみにあてることができる。
また、遮断部17Cは、固定部17Fから垂直に延びていてもよいが、図3に示すように、後方に向かって斜めに延びていることが好ましい。遮断部17Cが後方に向かって斜めに延びることにより、下エリア11Aを流れる流体を、回転軸13よりも上側の上エリア11Bへ案内することができる。
遮断部材17は、さらに、流路11を流れる流体を所定の方向へ案内する案内部17Gを有する。案内部17Gは、遮断部17Cの先端部に形成され、回転軸13に向かって延びる。この案内部17Gにより、下エリア11Aを流れる流体を、スムーズに上エリア11Bへ案内することができる。
なお、羽根車12から筐体90の背面90Bまでの流路11においては、下エリア11A及び上エリア11Bが共に、外部に対して開放されていることが好ましい。これにより、車両が後方に向かって走行した場合や、停止中の車両の後方から風があたった場合等、下エリア11Aに位置する羽根12Bと上エリア11Bに位置する羽根12Bとの両方に風があたるため、羽根車12が逆向きに回転することを防ぐことができる。
(蓄電ユニット)
図2(a)に示すように、蓄電ユニット20は、電気二重層コンデンサの他、公知の蓄電池を利用することができる。なお、照明ユニット30を一定時間の間点灯させる必要がある場合には、蓄電ユニット20を設けたほうが好ましいが、照明ユニット30を常時点灯させる必要がない場合、すなわち、照明ユニット30の点滅で十分な場合には、蓄電ユニット20を省略してもよい。
(照明ユニット)
図2(b)に示すように、照明ユニット30は、複数のLED(Light Emitting Diode)31と、それぞれのLED31の周りに設けられた反射板32と、を有する。LED31は、筐体90の前面90Fに露出する。
(回路ユニット)
図5に示すように、回路ユニット40は、発電ユニット10、蓄電ユニット20、照明ユニット30を、互いに電気的に接続するものであり、プリント回路を備えたプリント配線板である。プリント回路は、整流器40Cと、MPU用入力電源回路40POと、入力電圧検知回路40IVと、充電電圧検知回路40CVと、開閉スイッチ40SA〜40SCと、走行検知回路40SSと、各部を制御するマイクロプロセッサ40MPと、を有する。
整流器40Cは、発電ユニット10、すなわち一対のコイル14Cから供給された交流電力を直流電力に変換するとともに、直流電力を、マイクロプロセッサ40MP、蓄電ユニット20、照明ユニット30等に供給する。マイクロプロセッサ40MPへの電力供給は、MPU用入力電源回路40POを介して行われ、蓄電ユニット20、照明ユニット30への電力供給は、各開閉スイッチ40SA〜40SCを介して行われる。
MPU用入力電源回路40POは、整流器40Cから出力された電力から、マイクロプロセッサ40MP用の入力電力を作り出す。さらに、MPU用入力電源回路40POは、作り出した入力電力をマイクロプロセッサ40MPへ供給する。入力電圧検知回路40IVは、整流器40Cから出力された電力の電圧値を検知し、検知した電圧値をマイクロプロセッサ40MPへ出力する。充電電圧検知回路40CVは、蓄電ユニット20に充電された電力の電圧値を検知し、検知した電圧値をマイクロプロセッサ40MPへ出力する。開閉スイッチ40SA〜40SCは、マイクロプロセッサ40MPの制御の下、開状態と閉状態との間で、個別に切り替えられる。走行検知回路40SSは、例えば、傾斜スイッチであり、振動を検知すると、マイクロプロセッサ40MPへ所定のセンシング信号を出力する。
図1に戻って、昼間点灯装置2は、遮断部材17よりも前方の流路11、または、前面90Fの開口に、フィルタ80を備えていることが好ましい。フィルタ80は、多数の通気孔が形成られているため、前面90Fの開口へ向かって流れる空気を流路11に導入すると共に、当該空気と一緒になって流れてきた異物に対し流路11への進入を防ぐことができる。
次に、昼間点灯装置2の作用について説明する。
図1(a)に示すように、昼間点灯装置2は、LED31が前方を向くように、車両Cの前方に取り付けられる。そして、昼間点灯装置2が搭載された車両Cが前方へ向かって走行すると、流路11には、前方から後方に向かって空気が流通する(図3参照)。
遮断部17Cの先端は、回転軸13とほぼ同じ高さとなっているため、流路11のうち上エリア11Bを流れる空気は、そのまま上エリア11Bに位置する羽根12Bに向かう。また、流路11のうち下エリア11Aを流れる空気は、遮断部材17によって、上エリア11Bに位置する羽根12Bへ案内される。こうして、流路11において前方から後方へ流れる空気は、上エリア11Bにある羽根12Bのみにあたるため、回転軸13は、自身の回転軸線を中心に、紙面方向から見て時計回りに回転する。
図2に示すように、発電ユニット10では、回転軸13の回転に追従して回転子14Rが回転する結果、一対のコイル14Cには所定の電力が発生する。発電ユニット10によって発電された電力は、図5に示すように、マイクロプロセッサ40MPに供給される。
マイクロプロセッサ40MPは、所定の電力が入力されると、内蔵メモリに予め記憶されていたプログラムを実行する。この結果、マイクロプロセッサ40MPは、開閉スイッチ40SA〜40SCの操作により、発電ユニット10によって発電された電力を、蓄電ユニット20や照明ユニット30へと並列に供給する。こうして、車両C(図1参照)の走行に起因して得られる風力エネルギーを用いて、照明ユニット30のLED31の点灯や、蓄電ユニット20の充電を行うことができる。
ここで、図3、6に示すように、羽根車12の羽根12Bは、回転車12Wに固定された固定端12BFと、固定端12BFを支点として、弾性変形可能な弾性部12BEとを有する。このため、流速が比較的大きい風が羽根12Bにあたった場合でも、弾性部12BEは、固定端12BFを支点として、回転方向の下流側に向かって弾性変形する。このため、羽根12Bは、弾性部12BEの弾性変形により、強風等による弾性部12BEの破損を回避することができる。また、1枚の板バネよりなる羽根12Bは、構造がシンプルであるため、小型化や強度設計が容易となるばかりか、製造コストも安く済む。
さらに、このような羽根12Bは、比較的軽量であるため、風力に対する応答性が高い。すなわち、流路11における風速が小さい場合であっても、羽根車12が回転しやすい。風力エネルギーを効率よく電力に変換することができる。
加えて、弾性部12BEの弾性変形に起因して、風力エネルギーを効率よく回転軸13の回転エネルギーに伝達することができる。ここで、弾性部12BEの弾性変形に起因して、エネルギーの伝達効率が向上する原因は、次のように推測される。
(推測される原因 その1)
上エリア11Bにおいて、回転方向の下流側へ弾性変形した羽根12Bは、回転軸13周りの回転により、風の流通が起こらない下エリア11Aへ移動する。下エリア11Aに位置することとなった羽根12Bにおいては、自身の復元力によって、回転方向の上流側へ変形する。ここで、本発明の片持ち梁構造の羽根12Bでは、固定端12BF側が回転軸13の周りに回転可能な状態で支持されているため、この羽根12Bの弾性エネルギーが、回転軸13の回転エネルギーとして直接伝達される、あるいは、復元力に起因する振動を介在して、回転軸13の回転エネルギーとして伝達される結果、エネルギーの伝達効率が向上する。
(推測される原因 その2)
前述の通り、上エリア11B及び下エリア11Aを交互に通過する羽根12Bにおいては、回転軸13の周方向における弾性変形が繰り返し行われる。すなわち、上エリア11B及び下エリア11Aを交互に通過する羽根12Bは、振動状態となっているといえる。このような振動状態の羽根12Bは、風力エネルギーを効率よく受け取ることが可能となるため、結果として、エネルギーの伝達効率が向上する。
図4(a2)に示すように、上記実施形態では、弾性部12BEが、弾性部分BE1と弾性部分BE2とを有していたが、本発明はこれに限られない。例えば、弾性部分BE1のみを有する弾性部12BE(図7(a)参照)でもよいし、弾性部分BE2のみを有する弾性部12BE(図7(b)〜7(c)参照)でもよい。また、上記実施形態では、羽根12Bを回転車12Wに直接固定したが、本発明はこれに限られず、羽根12Bと回転車12Wとを連結する連結具12C(図7(d)〜7(h)参照)を用いてもよい。連結具12Cを用いた場合、羽根12Bは、連結具12Cに固定された固定部12BFと、固定部12BFを支点に弾性変形する弾性部12BEとを有する。また、図7(d)〜7(f)に示すように、連結具12Cは、回転車12Wの周面に設けられていてもよい。ここで、図7(d)に示す連結具12Cは、羽根12Bのうち回転軸13の長手方向の一方の端部と、回転車12Wとを連結する。また、図7(e)に示す連結具12Cは、羽根12Bのうち回転軸13の径方向の外側の端部と、回転車12Wとを連結する。図7(f)に示す連結具12Cは、羽根12Bの中央部と、回転車12Wとを連結する。したがって、羽根12Bのうち、中央部が固定部12BFとなり、固定部12BFの周りが弾性部12BEとなる。なお、図7(f)においては、図の煩雑を避けるため、1枚の羽根12Bのみを示す。さらに、連結具12Cは、図7(g)〜7(h)に示すように、回転車12Wの側面に設けられていてもよい。図7(g)に示す連結具12Cは、羽根12Bのうち回転軸13の径方向の外側の端部と、回転車12Wとを連結する。図7(h)に示す連結具12Cは、羽根12Bのうち回転軸13の径方向の内側の端部と、回転車12Wとを連結する。
上記実施形態では、羽根12Bの形状が矩形状であったが、本発明はこれに限られず、上述の弾性部12BEの特性が発揮できるものであれば、三角形、四角形などの多角形、円形、楕円形、半円形、半楕円形などいずれの形状でもよい。また、上記実施形態では、平板状の羽根12Bを用いたが、本発明はこれに限られない。弾性部12BEの特性が発揮できるものであれば、湾曲した板の羽根12Bや、平板と湾曲した板とを組み合わせてなる羽根12Bであってもよい。
ところで、車両Cの速度が増大するにつれて、流路11の風速が大きくなる。この結果、羽根車12や発電モータ14の回転子14Rの回転数は増大する。しかしながら、羽根車12や発電モータ14の性能限界等より、羽根車12の回転数が所定値を超えてしまうと、羽根車12や発電モータ14の故障等、好ましくない事象が発生する。したがって、流路11の風速が大きくなった場合であっても、前述の故障を防ぐべく、羽根車12の回転数が増大しないような機能を備えていることが好ましい。
このような機能を発揮するためには、遮断部17Cが、下エリア11Aの羽根12Bへ向かって流れる風を遮断する遮断状態(図3参照)と、遮断状態から退避した退避状態(図8参照)との間で遷移自在であることが好ましい。遮断部17Cが遮断状態である場合には、流路11を流れる風は、上エリア11Bに位置する羽根12Bのみに流れる、または、主として上エリア11Bに位置する羽根12Bへ流れる。また、遮断部17Cが退避状態である場合には、下エリア11Aの羽根12Bへ風が流れる、または、下エリア11Aの羽根12Bに流れる風量が遮断状態である場合に比べて大きい。ここで、下エリア11Aの羽根12Bへ流れる風は、羽根車12の回転のブレーキとして作用するため、遮断部17Cが、遮断状態(図3参照)と、退避状態(図8参照)との間で切り替わることで、羽根車12の回転のブレーキのOFF・ONの切り替えが可能となる。
さらに、遮断部17Cは、遮断状態に付勢されていることが好ましい。すなわち、遮断部17Cと、固定部17Fとが弾性部材によって連なっていることが好ましい。このような遮断部材17としては、例えば、遮断部17Cと固定部17Fとが一体となったL字状の板バネがある。板バネの形状、形成材料、大きさ、厚みなどを適宜変更することによって、付勢力を調整することができる。
板バネの付勢力の調整等、遮断状態と退避状態との切り替えタイミングの調整の結果、風が流路11を通過しない場合や流路11における風速が所定値以下である場合には、遮断部17Cは遮断状態となるとともに、流路11を風速が所定値を超えた場合には、遮断部17Cが退避状態となることが好ましい。
なお、L字状の板バネを採用する代わりに、図9に示す遮断部材117を用いてもよい。遮断部材117は、遮断部17Cと、固定部17Fと、遮断部17C及び固定部17Fを開閉自在に連結するヒンジ117Hと、遮断部17C及び固定部17Fの間に配されたコイルばね117Sとを有する。ヒンジ117Hは、遮断部17Cの一端部と、固定部17Fの一端部とを連結するため、遮断部17Cの他端部と固定部17Fの他端部が離れた離隔状態(図9(a)参照)と、遮断部17Cの他端部と固定部17Fの他端部が接近した接近状態(図9(b)参照)と、の間で、遮断部材117を切り替え可能である。ここで、遮断部材117の離隔状態は遮断部材17の遮断状態に相当し、遮断部材117の接近状態は遮断部材17の退避状態に相当する。さらに、コイルばね117Sは、遮断部材117を、離隔状態または離隔状態側へ付勢する。
上記実施形態では、車両Cによって発生した羽根車12にあてたが(図3参照)、本発明はこれに限られない。例えば、流路11から枝分かれするように形成されたサブ流路を形成してもよい。サブ流路の一端側は流路11に開口し、他端側は筐体90の背面90Bに開口する。また、サブ流路は、発熱部品が収容される空間と流路11とを連通する。ここで、発熱部品が収容される空間としては、例えば、発電モータ14が収容される空間や蓄電ユニット20が収容される空間がある。サブ流路は、発電モータ14や蓄電ユニット20を空冷機構として機能する。もちろん、発電効率に悪影響を与えない範囲であれば、羽根車12よりも後方の流路11に、発熱部品を配置してもよい。
上記実施形態では、発電ユニット10により生まれた電力を、マイクロプロセッサ40MP、照明ユニット30、及び蓄電ユニット20に対し並列に供給した。ここで、各部への給電方法として、次のような制御を行ってもよい。
マイクロプロセッサ40MPが、入力電圧検知回路40IVを介して、整流器40Cから入力される入力電圧を検知する。この入力電圧の値に基づいて、自身への電力供給が確保できるか否か、または、自身及び照明ユニット30への電力供給が確保されているか否かを判定する。
また、マイクロプロセッサ40MPが傾斜スイッチ40SSから出力されたセンシング信号を検知した場合、マイクロプロセッサ40MPは、車両が走行中であると判定する。さらに、マイクロプロセッサ40MPは、傾斜スイッチ40SSからのセンシング信号が入力されない状態が、所定時間だけ継続した場合、マイクロプロセッサ40MPは、車両が停止したと判定する。
車両が走行中であるとの判定された場合、マイクロプロセッサ40MPは、自身への電力供給が確保された条件下で、蓄電ユニット20や照明ユニット30に余剰の電力を供給できるように、スイッチ40SA〜40SCを制御することが好ましい。ここで、余剰電力の供給先として、蓄電ユニット20に優先して照明ユニット30を選択するように、スイッチ40SA〜40SCを制御することが好ましい。
車両が停止中であるとの判定された場合、スイッチ40SA〜40SCの制御により、マイクロプロセッサ40MPは、蓄電ユニット20に充電された電力を照明ユニット30へ供給することが好ましい。さらに、当該判定から所定時間経過後、マイクロプロセッサ40MPは、スイッチ40SA〜40SCの制御により、蓄電ユニット20から照明ユニット30への給電を停止することが好ましい。
なお、車両が停止中であるとの判定された場合、マイクロプロセッサ40MPは、自身への電力供給が確保された条件下で、蓄電ユニット20に余剰の電力を供給できるように、スイッチ40SA〜40SCを制御してもよい。
上記実施形態では、図1(a)に示す昼間点灯装置2を説明したが、本発明はこれに限られない。車両Cに元々備えられているテールランプTL等とは別に、車両Cの後方部に取り付けられる昼間点灯装置2(図1(b)参照)にも適用可能である。かかる場合、LED31を筐体90の背面90Bに露出させればよい。
なお、上記実施形態では、車両が停止中であると判定され、当該判定から所定時間が経過した場合には、蓄電ユニット20から照明ユニット30への給電を停止したが、本発明はこれに限られない。例えば、昼間点灯装置2は、昼間点灯装置2の設置環境の明るさを検知する明暗センサを備えていてもよい。かかる場合、マイクロプロセッサ40MPは、明暗センサからのセンシング信号を読み取る。さらに、マイクロプロセッサ40MPは、読み取った明暗センサからのセンシング信号が所定の明るさ以上の場合には、照明ユニット30への給電を行う一方、読み取った明暗センサからのセンシング信号が所定の明るさ未満の場合には、照明ユニット30への給電を停止する、としてもよい。これにより、マイクロプロセッサ40MPは、昼間点灯装置2の設置環境の明るさに応じて、照明ユニット30への給電を制御することができる。このような明暗センサを備えた昼間点灯装置2は、昼間には照明ユニット30への給電を行うとともに、夜間には照明ユニット30への給電を停止することができる。
なお、マイクロプロセッサ40MPは、昼間点灯装置2の設置環境の年月日情報や時刻情報を読み込むとともに、読み込んだ年月日情報や時刻情報に基づいて、昼間点灯装置2の設置環境が昼間であるか否かを判定してもよい。さらに、マイクロプロセッサ40MPは、昼間点灯装置2の設置環境が昼間であると判定した場合には、照明ユニット30への給電を行い、昼間点灯装置2の設置環境が昼間でないと判定した場合には、照明ユニット30への給電を停止することができる。
上記実施形態の昼間点灯装置2では、発電ユニット10と蓄電ユニット20と照明ユニット30と回路ユニット40とは一つの筐体90に収容されたが、本発明はこれに限られない。昼間点灯装置2は、発電ユニット10を収容する発電側筐体91と、照明ユニット30を収容する照明側筐体92と、をそれぞれ備えていてもよい(図10参照)。蓄電ユニット20と回路ユニット40とは、発電側筐体91と照明側筐体92とのいずれに収容されてもよいが、発電側筐体91に収容されることが好ましい。
照明ユニット30は、車両の左側に設置される左側照明30Lと、車両の右側に設置される右側照明30Rと、を備える。照明側筐体92は、車両の左側に設置されるとともに、左側照明30Lを収容する左側照明筐体92Lと、車両の右側に設置されるとともに、右側照明30Rを収容する右側照明筐体92Rと、を備える。さらに、昼間点灯装置2は、左側照明30L及び回路ユニット40を電気的に接続する左側配線95Lと、右側照明30R及び回路ユニット40を電気的に接続する右側配線95Rと、を備える。左側配線95Lと右側配線95Rとによって、発電ユニット10は、左側照明30L及び右側照明30Rと電気的に接続する。同様にして、蓄電ユニット20も、左側照明30L及び右側照明30Rと電気的に接続する。さらに、左側照明30L及び右側照明30Rは、発電ユニット10に対して並列に接続されていることが好ましい。同様に、右側照明30R及び回路ユニット40は、蓄電ユニット20に対して並列に接続されていることが好ましい。これにより、発電ユニット10の発電量や蓄電ユニット20の蓄電量に関わらず、左側照明30L及び右側照明30Rへは等しい電力が供給されるため、左側照明30Lからの照明光と、右側照明30Rからの照明光とを等しくすることができる。
上記実施形態では、風が羽根12Bにあたるとしたが、本発明はこれに限られない。すなわち、液体や気体などの流体、粉状物や粒状物などの固体に羽根12Bが当たる場合でもよい。したがって、本発明は、風力発電のみならず、風力以外の再生可能エネルギーによる発電にも適用可能である。
<第2実施形態>
次に、添付図面を参照して、本発明の第2実施形態を説明するが、前述の実施形態と同一の部品については同一の符号を付し、その詳細の説明は省略する。
(昼間点灯装置)
図11に示すように、昼間点灯装置202は、車両C(図1(a)参照)の走行中に得られる風力エネルギーを利用して発電を行う発電ユニット210と、発電ユニット210にて発電された電力を貯める蓄電ユニット20と、発電ユニット210にて発電された電力を用いて点灯する照明ユニット30と、各ユニット210、20、30同士を電気的に接続する回路ユニット40と、各ユニット210、20、30、40を収容する直方体状の筐体90と、を備える。
(発電ユニット)
発電ユニット210は、流路11と、流路11に配された羽根車12と、羽根車12を回転自在に支持する回転軸13と、逆磁歪効果によって発電を行う発電素子214と、逆磁歪効果を誘発するように発電素子214をたたく打撃車215と、回転軸13の回転運動を打撃車215へ伝動するための伝動機構216と、流路11を流れる流体を遮る遮断部材17と、を備える。
(伝動機構)
伝動機構216は、回転軸13に軸着された回転側ギア216GAと、打撃車215を回転自在に支持する打撃側回転軸216SFと、打撃側回転軸216SFに軸着された打撃側ギア216GBと、を有する。打撃側ギア216GBは回転側ギア216GAと噛合するため、回転軸13が回転することにより、回転側ギア216GA及び打撃側ギア216GBを介して、打撃車215が打撃側回転軸216SFの周りに回転することとなる。
(打撃車)
図12に示すように、打撃車215は、打撃側回転軸216SFに軸着された打撃回転車215Wと、打撃回転車215Wに設けられた羽根215Bと、発電素子214に対して打撃を行う打撃球215Hと、を備える。
打撃回転車215Wは、回転車12W(図3参照)と同様の構造を有する。すなわち、打撃回転車215Wは、円柱状に形成されたものであり、打撃側回転軸216SFを挿入するための軸孔が中心部に形成される。
羽根215Bは、羽根12B(図3参照)と同様の構造を有する。すなわち、羽根215Bは、打撃回転車215Wに固定された固定端215BFと、固定端215BFを支点として、弾性変形可能な弾性部215BEと、を有する。
打撃球215Hは、弾性部215BEの先端部に設けられる。打撃球215Hをはじめとする羽根215Bは、非磁性体から形成されることが好ましい。
(発電素子)
発電素子214は、磁歪棒214Bと、磁歪棒214Bの周りに設けられたコイル214Cと、磁歪棒214Bにバイアス磁化を発生させるためのバイアス磁化発生機構214Mと、を有する。磁歪棒214Bは、磁歪材料(例えば、鉄ガリウム合金であるGalfenol等)から形成される。コイル214Cは、磁歪棒214Bの周りにおいて螺旋状に配された金属線(例えば、銅線)からなる。コイル214Cをなす金属線は、樹脂などによって、一体に形成されていることが好ましい。バイアス磁化発生機構214Mは、磁歪棒214Bの一端側から他端側まで延び、所定の磁気ループMLを形成するためのものである。このため、磁界中にて、磁歪棒214Bの形状変化が起こると、逆磁歪効果によって、コイル214Cに起電力が発生する。
バイアス磁化発生機構214Mとしては、例えば、磁歪棒214Bの一端側を保持する第1保持ヨーク214MAと、磁歪棒214Bの他端側を保持する第2保持ヨーク214MBと、第1保持ヨーク214MAに設けられた第1永久磁石214MCと、第2保持ヨーク214MBに設けられた第2永久磁石214MDと、磁歪棒214Bから離れるようにして、第1永久磁石214MCから第2永久磁石214MDまで延びるバックヨーク214MFと、を有する。
第1保持ヨーク214MAと、第2保持ヨーク214MBと、バックヨーク214MFとは、いずれも、鉄などを含む磁性材料により形成される。また、第1永久磁石214MCは、バックヨーク214MFと接続される面側にN極を、第1保持ヨーク214MAと接続される面側がS極を有する。そして、第2永久磁石214MDは、バックヨーク214MFと接続される面側にS極を、第2保持ヨーク214MBと接続される面側がN極を有する。このようなバイアス磁化発生機構214Mにより、磁歪棒214Bの軸方向を通る磁気ループMLを形成することができる。こうして、磁歪棒214Bの磁化の方向、または磁歪棒214Bの磁化が起こりやすい磁化容易方向が、磁歪棒214Bの軸方向に設定される。
また、第1保持ヨーク214MAは、筐体90に直接固定されるとともに、第2保持ヨーク214MBは、自由端となっている。このため、磁歪棒214Bは、バイアス磁化発生機構214Mによって、いわゆる片持ち梁(カンチレバー)構造となっている。
さらに、第2保持ヨーク214MBの先端部は、打撃球215Hの回転軌跡215HXまで延びている。このため、打撃車215が所定の方向へ回転すると、第2保持ヨーク214MBの先端部に打撃球215Hが衝突する。
次に、昼間点灯装置202の作用について説明する。
図1(a)に示すように、昼間点灯装置2は、LED31が前方を向くように、車両Cの前方に取り付けられる。そして、昼間点灯装置2が搭載された車両Cが前方へ向かって走行すると、流路11には、前方から後方に向かって空気が流通する(図12参照)。この結果、流路11を流れる空気は、上エリア11Bにある羽根12Bのみにあたるため、回転軸13は、自身の回転軸線を中心に回転する。回転軸13が回転すると、伝動機構216を介して、打撃車215が回転する。なお、発電効率の向上の観点から、回転側ギア216GAの歯数は、打撃側ギア216GBの歯数よりも、小さいことが好ましい。
打撃車215の回転により、打撃球215Hが第2保持ヨーク214MBに衝突すると、磁歪棒214Bに変形が生じる。磁歪棒214Bの変形の結果、逆磁歪効果によってコイル214Cに起電力が生じる。このようにして、発電ユニット210は、所定の電力を生み出す。発電ユニット210によって発電された電力は、回路ユニット40を介して、蓄電ユニット20や照明ユニット30へ供給される。
このように、昼間点灯装置202は、車両Cの走行に起因して得られる風力エネルギーを用いて、照明ユニット30のLED31の点灯や、蓄電ユニット20の充電を行うことができる。
ここで、打撃羽根215は、弾性部215BEを有するため、第2保持ヨーク214MBへ衝突した際には、弾性変形する。したがって、第2保持ヨーク214MBへの衝突が繰り返し行われた場合であっても、その都度、発電素子214を駆動することができる。
さらに、打撃車215が回転すると、打撃球215Hの慣性によって羽根215Bは弾性変形する。したがって、羽根215Bには、打撃球215Hの慣性に応じた弾性エネルギーが蓄えられる、ともいえる。そして、打撃羽根215に打撃球215Hの慣性に応じた弾性エネルギーが蓄えられた状態のまま、打撃球215が第2保持ヨーク214MBに衝突すると、打撃球215Hの慣性に応じた弾性エネルギーも、磁歪棒214Bの変形に寄与する。したがって、このような昼間点灯装置202は、高い効率で発電を行うことができる。
なお、打撃球215Hの回転軌跡215HXのうち打撃球215Hが第2保持ヨーク214MBと衝突する位置を衝突位置P1と定義する場合、衝突位置P1における打撃球215Hの移動方向は、磁歪棒214Bの軸方向に平行であることが好ましく、磁歪棒214Bの軸方向と同一直線上であることがより好ましい。これにより、打撃球215Hとの衝突により、磁歪棒214Bは、自身の軸方向において圧縮変形する。また、磁歪棒214Bの変形により逆磁歪効果が奏する範囲であれば、衝突位置P1における打撃球215Hの移動方向は、磁歪棒214Bの軸方向と交差していてもよい。
発電ユニット210は、図13に示すように、打撃球215Hと係合する打撃球係合部材218を有することが好ましい。打撃球係合部材218は、打撃球215Hの回転軌跡215HXにおいて、衝突位置P1よりも上流側に配される。
打撃球係合部材218と打撃球215Hとの係合が開始した状態(図13(a)参照)から、打撃側回転軸216SFが回転するに従い、弾性部215BEの弾性変形量は増大する(図13(b)参照)。さらに、打撃側回転軸216SFの回転が進むと、打撃球215Hと打撃球係合部材218との係合が解除され、打撃球215Hが第2保持ヨーク214MBと衝突する(図13(c)参照)。打撃球215Hが第2保持ヨーク214MBと衝突すると、第2保持ヨーク214MBには、打撃側回転軸216SF周りの回転エネルギーに加え、弾性部215BEの弾性エネルギーが加わる。この結果、磁歪棒214Bが大きく変形するため、コイル214Cにはより大きな起電力が生じることとなる。
なお、打撃球係合部材218との係合が解除された打撃球215Hが、弾性部215BEの復元力によって衝突位置P1に到達した場合、弾性部215BEの復元力が「0」となるように、打撃球係合部材218を設けることが好ましい。
さらに、発電ユニット210は、複数の発電素子214を有していてもよい。以下、説明の便宜上、複数の発電素子214を、発電素子214X、発電素子214Yと称する。ここで、発電素子214Xの第2保持ヨーク214MB及び発電素子214Yの第2保持ヨーク214MBは、いずれも回転軌跡215HXに位置する。さらに、打撃球215Hの回転方向において、発電素子214Yの第2保持ヨーク214MBは、発電素子214Xの第2保持ヨーク214MBよりも上流側に位置する。そして、発電素子214X、発電素子214Yは、いずれも、回路ユニット40を介して、蓄電ユニット20や照明ユニット30と電気的に接続される。
この場合において、発電素子214Xと発電素子214Yとの位置関係は、発電素子214Yの第2保持ヨーク214MBが、図13で示した打撃球係合部材218として機能するようなものであればよい(図14参照)。これにより、打撃球係合部材218、すなわち、発電素子214Yの第2保持ヨーク214MBと打撃球215Hとの衝突エネルギーをも、発電に用いることができる。この結果、発電素子214X及び発電素子214Yの双方において発電を行うことができる結果、全体として、効率よく発電を行うことができる。
上記実施形態では、打撃車215は、打撃回転車215Wに設けられた羽根215Bとして、いわゆる板バネを用いた(図14参照)が、本発明はこれに限られない。例えば、図15に示すようなコイルばねを羽根215Bとして用いてもよい。
また、上記実施形態では、回転軸13の回転運動を打撃車215へ伝動するための伝動機構216を用いたが、本発明はこれに限られない。伝動機構216を省略するとともに、羽根車12の回転軸13に打撃回転車215Wを軸着してもよい。
さらに、上記実施形態では、流路11を通過する風のエネルギーを回転エネルギーに変換する機構として羽根車12を用いたが本発明はこれに限られない。例えば、図16に示すように、打撃車215を流路11に配してもよい。これにより、図11に示す昼間点灯装置202における、羽根車12と回転軸13と伝動機構216とを省略することができる。かかる場合、打撃車215における弾性部215BEの長さL215Bは一定でもよい(図17(a)参照)。また、打撃車215における弾性部215BEには、基端部B1に比べて、長さL215Bが大きい幅広部B2が形成されていてもよい(図17(b)参照)。幅広部B2の形成により、弾性部215BEにおける風の受け止め機能が向上する。なお、幅広部B2の形成位置は、弾性部215BEの弾性性能が損なわれない範囲であればよい。
上記実施形態では、打撃部の形状として、球状の打撃球215Hを用いたが本発明はこれに限られない。打撃部のうち、発電素子214(例えば、第2保持ヨーク214MB)と係合する係合面は、図12に示した球面等のような曲面でもよい。係合面が曲面である場合には、打撃部と発電素子214と係合を滑らかにすることができる。一方、打撃部の係合面には、稜線が設けられていてもよい。稜線を用いることにより、打撃部と発電素子214との係合が解除される係合解除位置の設定が容易となる。
上記実施形態では、発電素子214に逆磁歪効果を生じさせるために、打撃車215を用いて発電素子214をたたいたが、本発明はこれに限られず、逆磁歪効果を誘発することができるものであれば、発電素子214と接触する他の形態でよい。
すなわち、上記実施形態では、打撃回転車215Wは、回転車12W(図3参照)と同様の構造を有するとしたが、打撃回転車215Wの羽根215Bは、弾性部12BEを有さない羽根であってもよい。かかる場合には、筐体90に直接固定された弾性部材(板バネや、コイルバネ等)を用いて、第1保持ヨーク214MAを保持してもよい。これにより、第2保持ヨーク214MBと打撃回転車215Wとの衝撃力は、磁歪棒214Bの変形に寄与しつつも、最終的に、弾性エネルギーとして消費される結果、衝撃力による各部品の破損を防ぐことができる。また、このような弾性部材を設けることにより、弾性部材の復元力によって、第2保持ヨーク214MBが回転軌跡215HXから外れるように移動する状態と、第2保持ヨーク214MBが回転軌跡215HXに向かって移動する状態と、の間で遷移する。第2保持ヨーク214MBが回転軌跡215HXに向かって移動する状態において、第2保持ヨーク214MBと打撃回転車215Wとが衝突した場合、衝撃力は大きくなる結果、より大きな起電力をコイル214Cに生むことができる。
上記実施形態では、1つの発電素子214を用いたが、本発明はこれに限られず、複数の発電素子214が一体となったものを用いてもよい。図18に示すように、発電素子314は、互いに連結する第1発電素子314Xと第2発電素子314Yとを有する。第1発電素子314Xと、第2発電素子314Xとは、それぞれ、図12に示す発電素子214と同様の構造を有する。すなわち、第1発電素子314Xは、磁歪棒314BXやコイル314CX等を有し、第2発電素子314Yは、磁歪棒314BYやコイル314CY等を有する。また、第1発電素子314Xと第2発電素子314Yとは、共通の第1保持ヨーク314MAと第2保持ヨーク314MBとを有する。したがって、磁歪棒314BXと磁歪棒314BYとの一端部同士や、磁歪棒314BXと磁歪棒314BYとの他端部同士は、第1保持ヨーク314MAと第2保持ヨーク314MBとによって、それぞれ連結される。さらに、第1保持ヨーク314MAと第2保持ヨーク314MBによって、磁歪棒314BXと磁歪棒314BYとは、互いに平行な状態で保持される。加えて、発電素子314X,314Yのバイアス磁化発生機構(図示は省略する)によって、磁歪棒314BXの軸方向を通る磁気ループや、磁歪棒314BYの軸方向を通る磁気ループが、それぞれ形成される。
加えて、第1保持ヨーク314MAは、筐体90に固定されるとともに、第2保持ヨーク314MBは、自由端となっている。そして、第2保持ヨーク314MBの先端部は、打撃球215Hの回転軌跡215HXまで延びている。このため、打撃車215が所定の方向へ回転すると、第2保持ヨーク314MBの先端部に打撃球215Hが衝突する。第2保持ヨーク314MBの先端部に打撃球215Hが衝突すると、磁歪棒314Xは自身の長手方向に延びる一方、磁歪棒314Yは自身の長手方向において圧縮する。この結果、磁歪棒314X,314Yの逆磁歪効果によって、発電がおこなわれる。
上記実施形態では、発電素子として、逆磁歪効果に基づく発電素子を用いたが、本発明はこれに限られず、圧電素子や圧電フィルムなど、公知の発電素子にも適用可能である。
上記実施形態では、発電ユニットを、車両搭載用の昼間点灯装置を例に挙げて説明したが、本発明はこれに限られない。例えば、流体が流れる流路(水路、通気路、トンネル等)や外部に、発電ユニットを設けてもよい。また、必要に応じて、この発電ユニットとともに、蓄電ユニット、照明ユニットや、回路ユニット等を併用してもよい。
次に、本発明の効果を確認するために、以下のような実験1〜10を行った。
(実験1〜5)
まず、リン青銅製の羽根車12を備える昼間点灯装置2(図2参照)を、車両Cの前方部に取り付けた(図1参照)。次に、蓄電ユニット20への充電を十分に行った。その後、発電ユニット10の出力端子にオシロスコープを接続し、車両Cの走行中における、発電ユニット10の出力信号の波形を記録した。記録された波形から、出力信号の電圧値の最大値、及び周波数を算出した。
実験1〜5で用いたリン青銅製の羽根車の仕様は以下の通りである。
重量 : 2.0g
羽根車の直径 :23 mm
回転車の直径 : 7 mm
回転車の幅 :30 mm
羽根の高さ : 8 mm
羽根の幅 :30 mm
羽根の厚み : 0.1mm
(実験6〜10)
リン青銅製の羽根車12からポリカーボネート製の羽根車12へ交換した後、蓄電ユニット20への充電を十分に行った。その後、この昼間点灯装置2(図2参照)を用いて、車両Cの走行中における、発電ユニット10の出力信号の波形を記録し、出力電圧(最大値)、及び周波数を算出した。
実験6〜10で用いたポリカーボネート製の羽根車の仕様は以下の通りである。
重量 : 1.9g
羽根車の直径 :24 mm
回転車の直径 : 9 mm
回転車の幅 :30 mm
羽根の高さ : 8 mm
羽根の幅 :30 mm
羽根の厚み : 1 mm
なお、各羽根車における「羽根の高さ」は、一端(回転車側の根元)から他端(先端)までの長さに相当する。
実験1〜10において、用いた羽根車の種類、風速V、発電ユニットからの出力を表1に示す。
Figure 0005503784
ここで、風速Vは、出力信号の波形の記録中における車両Cの速度である。また、電圧比は、実験1における出力信号の出力電圧(最大値)を100とした場合の比率であり、周波数比は、実験1における出力信号の周波数を100とした場合の比率である。
次に、実験1〜10に関して、横軸を風速V、縦軸を電圧比とするグラフ、及び横軸を風速V、縦軸を周波数比とするグラフを、それぞれ表2〜3に示す。
Figure 0005503784
Figure 0005503784
なお、表2,3において、□は、リン青銅製の羽根車についての実験結果であり、●は、ポリカーボネート製の羽根車についての実験結果である。
尚、本発明は、上記した実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲内において種々変更を加え得ることは勿論である。
2 昼間点灯装置
10 発電ユニット
11 流路
11A 下エリア
11B 上エリア
11T 嵌合部
12 羽根車
12B 羽根
12BE 弾性部
12BF 固定部
12C 連結具
12W 回転車
13 回転軸
13B ボールベアリング
14 発電モータ
17 遮断部材
17C 遮断部
17F 固定部
17G 案内部
20 蓄電ユニット
30 照明ユニット
40 回路ユニット
90 筐体
117 遮断部材
117H ヒンジ
202 昼間点灯装置
210 発電ユニット
214 発電素子
214B 磁歪棒
214C コイル
214M バイアス磁化発生機構
215 打撃車
215B 羽根
215BE 弾性部
215BF 固定端
215H 打撃球
215HX 回転軌跡
215W 打撃回転車
216 伝動機構
218 打撃球係合部材
B2 幅広部

Claims (14)

  1. 回転軸を中心に回転可能な車と、
    前記車に設けられた羽根と、を備え、
    前記羽根は、
    前記車に対して相対的位置が固定された固定部と、
    前記固定部を支点にして弾性変形する弾性部と、
    流れる物質を受け止める受止部と、を有し、
    前記弾性部は、前記受止部が受け止めた前記流れる物質の運動エネルギーを利用して弾性変形し、
    前記車よりも前記物質の流れ方向の上流側に配された遮断部材をさらに備え、
    前記物質の流れ方向からみた場合、前記回転軸よりも一方側のエリアを第1エリアと、前記回転軸よりも他方側のエリアを第2エリアと、それぞれ定義した場合、
    前記遮断部材は、主として前記第2エリアの前記羽根へ前記物質を流す第1状態と、前記第2エリア及び前記第1エリアの双方の前記羽根へ向かって前記物質を流す第2状態と、との間で遷移可能であることを特徴とする羽根車。
  2. 前記遮断部材は、
    前記第1状態と前記第2状態との間で弾性変形するものであり、
    前記流れ方向から前記物質があたった際には、前記第2状態へ、又は前記第2状態に近づくように弾性変形することを特徴とする請求項記載の羽根車。
  3. 回転軸を中心に回転可能な車と、
    前記車に設けられた羽根と、を備え、
    前記羽根は、
    前記車に対して相対的位置が固定された固定部と、
    前記固定部を支点にして弾性変形する弾性部と
    逆磁歪効果が発生するように磁歪部材と接触する接触部と、を有することを特徴とする羽根車。
  4. 前記接触部に対して係合する係合部材を備え、
    前記係合部材は、前記弾性部が弾性変形するように前記接触部と係合する係合状態と、前記弾性変形に起因する復元力が前記接触部を介して前記磁歪部材に伝わるように前記羽根との係合を解く係合解除状態と、の間で遷移自在であることを特徴とする請求項記載の羽根車。
  5. 前記羽根の移動軌跡において、前記磁歪部材が複数配され、
    上流側の前記磁歪部材は、下流側の前記磁歪部材における前記係合部材として機能することを特徴とする請求項記載の羽根車。
  6. 前記係合状態では、前記弾性部が前記磁歪部材へ近づくように前記羽根が回転するとともに、前記接触部が前記磁歪部材から離れる方向へ前記弾性部を弾性変形させることを特徴とする請求項4または5記載の羽根車。
  7. 前記羽根は流れる物質を受け止める受止部を有し、
    前記弾性部は、前記受止部が受け止めた前記流れる物質の運動エネルギーを利用して弾性変形することを特徴とする請求項3ないし6のうちいずれか1項記載の羽根車。
  8. 前記弾性部は前記受止部を兼ねることを特徴とする請求項記載の羽根車。
  9. 前記受止部は、前記回転軸の軸線方向において、前記弾性部よりも長いことを特徴とする請求項7または8記載の羽根車。
  10. 前記車は、前記物質が流れる流路に配され、
    前記流路は、前記回転軸に対して垂直方向へ延びることを特徴とする請求項1,2,7ないし9のうちいずれか1項記載の羽根車。
  11. 前記弾性部は、前記車の回転方向と、前記回転方向と反対方向に弾性変形することを特徴とする請求項1ないし10のうちいずれか1項記載の羽根車。
  12. 請求項1または2記載の羽根車と、
    発電素子とを備え、
    前記発電素子は、前記回転軸の回転に伴って電力を発生する発電モータを有することを特徴とする発電装置。
  13. 請求項ないし11のうちいずれか1項記載の羽根車と、
    発電素子とを備え、
    前記発電素子は、前記磁歪部材を有することを特徴とする発電装置。
  14. 請求項12または13に記載の発電装置と、
    前記発電装置と電気的に接続された照明素子、または、前記発電装置と電気的に接続された蓄電素子のうち少なくともいずれか一方とを備えたことを特徴とする電気製品。
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