JP5502399B2 - 歯科用顎位矯正装置 - Google Patents

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本発明は、左右の歯列を横側方へ拡げる矯正を行う際に用いて好適な歯科用顎位矯正装置に関する。
一般に、歯科医療の分野では、歯列の幅が狭い場合、歯列の幅を広げる矯正治療が行われており、通常、この矯正治療には顎位矯正装置(床拡大装置)が用いられる。この顎位矯正装置は、歯列を押し拡げるための加圧力を調整する調整部を備えており、この調整部を調整することにより数百グラムから数キログラム程度の強い力で歯列を押し拡げることができる。
従来、この種の顎位矯正装置としては、特許文献1で開示される顎位矯正装置が知られており、同文献1には、左プレートと右プレートとに分割された樹脂製のプレートを備えるとともに、左プレート及び右プレートを接続して左右方向の幅を拡大する拡大装置を備え、この拡大装置のネジを回すことによって左プレートと右プレートが離れ、左右方向の幅が拡大することによって装着者の上顎の左右方向の幅を拡大する顎位矯正装置が開示されている。
特開2008−183126号公報
しかし、上述した従来の顎位矯正装置は、次のような問題点があった。
第一に、ネジを回すことによって左プレートと右プレートを拡げ、この状態を一定期間放置して拡大させる(矯正する)ため、拡大が進むに従って拡大作用が低下する。したがって、必要となる本来の拡大作用が持続しにくく、効率的な拡大効果を得にくい。
第二に、使用する際には、使用者の口腔内に装着した後にネジを回してセッティングする必要があるなど、面倒で煩わしい操作が必要になるとともに、装着途中での緩みが生じやすいことから、頻繁な再セッティングが必要になり、メンテナンスも大変となる。しかも、ネジ自身にも緩みが生じる虞れがあり、装着時の安定性にも難がある。
本発明は、このような背景技術に存在する課題を解決した歯科用顎位矯正装置の提供を目的とするものである。
本発明に係る歯科用顎位矯正装置1は、上述した課題を解決するため、左右に分割した一対の床分割部2p,2qと、各床分割部2p,2qに一体に設け、かつ各床分割部2p,2qを一又は二以上の歯Tp,Tq,Tf…に係止する歯係止部3p,3q,3mと、一対の床分割部2p,2q間の距離を変更可能に当該床分割部2p,2q同士を連結する加圧用連結部4とを具備し、左右の歯列TLp,TLqを横側方へ拡げるための顎位矯正装置を構成するに際して、一対の床分割部2p,2qに跨がる連結リンク6と、一対の床分割部2p,2qにそれぞれ設け、連結リンク6の端部側をそれぞれ左右方向へスライド自在に支持する連結ブラケット7p,7qと、連結リンク6の前方及び後方に離間して配し、一対の床分割部2p,2qにおける相対向する対向面2pf,2qfに設けたスプリング保持孔11p…,11q…に端部側を挿入し、一対の床分割部2p,2q間に介在させることにより当該一対の床分割部2p,2qを左右の離間する方向へ付勢する一対のコイルスプリング5f,5rを用いた弾性部5と、連結リンク6に設けた左右方向に細長いスリット13及びこのスリット13に挿通して連結ブラケット7p,7qに設けたネジ孔14pa…,14qa…に螺着可能な左右それぞれ一つのストッパネジ15p,15qを備えることにより一対の床分割部2p,2qが離間して拡大した際の拡大量を規制する拡大量規制部12と、を有する加圧用連結部4を備えることを特徴とする。
この場合、発明の好適な態様により、拡大量規制部12には、連結ブラケット7p,7qの異なる複数の位置に設けたネジ孔14pa,14pb…,14qa,14qb…を有し、ストッパネジ15p,15qを螺着するネジ孔14pa…,14qa…を選択することにより異なる拡大量を設定可能な拡大量設定手段12sを設けることができる。
このような構成を有する本発明に係る歯科用顎位矯正装置1によれば、次のような顕著な効果を奏する。
(1) 一対の床分割部2p,2q間に弾性部5を介在させることにより当該一対の床分割部2p,2qを左右の離間する方向へ付勢するとともに、一対の床分割部2p,2qにそれぞれ設けた連結ブラケット7p,7qにより連結リンク6の端部側をそれぞれ左右方向にスライド自在に支持してなるため、拡大が進んだ場合でも拡大作用の低下が生じない。これにより、必要となる本来の拡大作用を持続できるため、効率的な拡大効果を得ることができる。
(2) 使用する際には、使用者の口腔内に装着する前にセッティングを行い、このセッティングが終了した顎位矯正装置1を使用者に装着できるため、面倒で煩わしい操作が不要になる。しかも、装着途中での緩みが生じないとともに、調整ネジ等を使用しないため、頻繁な再セッティングが不要となり、メンテナンスの容易化を図れるとともに、装着時の安定性を高めることができる。
(3) 弾性部5には、連結リンク6の前方及び後方に離間して配した一対のコイルスプリング5f,5rを用いたため、加圧バランスを安定化でき、装着性の向上及び拡大作用の安定化に寄与できる。
(4) 一対の床分割部2p,2qの相対向する対向面2pf,2qfにコイルスプリング5f,5rの端部側が挿入するスプリング保持孔11p…,11q…を設けたため、コイルスプリング5f,5rの床分割部2p,2qからの無用な突出や露出を回避できるとともに、コイルスプリング5f,5rの保護(機能の保護)を図ることができる。
(5) 一対の床分割部2p,2qが離間して拡大した際の拡大量を規制する拡大量規制部12を設けたため、規制する拡大量まで拡大作用を円滑に持続させることができるとともに、規制する拡大量を越えた無用な拡大作用を阻止することができる。
(6) 拡大量規制部12は、連結リンク6に設けた左右方向に細長いスリット13p,13qと、このスリット13p,13qに挿通して連結ブラケット7p,7qに設けたネジ孔14p,14qに螺着可能な左右それぞれ一つのストッパネジ15p,15qにより構成したため、連結リンク6と連結ブラケット7p,7qを直接利用(兼用)でき、拡大量規制部12を少ない部品数により容易に構成できるとともに、小型コンパクト化にも寄与できる。
(7) 好適な態様により、拡大量規制部12に、連結ブラケット7p,7qの異なる複数の位置に設けたネジ孔14pa,14pb…,14qa,14qb…を有し、ストッパネジ15p,15qを螺着するネジ孔14pa…,14qa…を選択することにより異なる拡大量を設定可能な拡大量設定手段12sを設ければ、使用者にマッチングした最適な拡大量を容易に設定できるとともに、使い勝手及び汎用性を高めることができる。
本発明の好適実施形態に係る顎位矯正装置の底面図、 同顎位矯正装置の一部を拡大して示す斜視図、 同顎位矯正装置の一部の部品を示す分解斜視図、 同顎位矯正装置の一部を拡大して示す一部破断底面図、 同顎位矯正装置の作用説明図、 同顎位矯正装置の図4中A−A線断面図、
次に、本発明に係る好適実施形態を挙げ、図面に基づき詳細に説明する。
まず、本実施形態に係る顎位矯正装置1の構成(使用部品)について、図1〜図6を参照して説明する。
顎位矯正装置1は、図1に示すように、基本的な構成として、左右に分割した一対の床分割部2p,2qと、各床分割部2p,2qに一体に設け、かつ各床分割部2p,2qを一又は二以上の歯Tp,Tq,Tf…に係止する三つの歯係止部3p,3q,3mと、一対の床分割部2p,2q間の距離を変更可能に当該床分割部2p,2q同士を連結する加圧用連結部4とを備えて構成する。
一対の床分割部2p,2qは、上顎の口腔内面に装着することができる。各床分割部2p,2qは、全体が偏平となるように、それぞれ合成樹脂により一体成形し、上顎の口腔内面の形状を考慮した外郭形状に形成する。また、歯係止部3p,3q,3mは、それぞれ金属製のワイヤWにより形成する。歯係止部3pは、ワイヤWをU形に湾曲形成し、ワイヤWの両端側となる歯係止部3pの一方側は、床分割部2pに対してインサート成形又は組付等により一体化させるとともに、ワイヤWの湾曲側となる歯係止部3pの他方側は、床分割部2pから横側方に突出させる。これにより、歯係止部3pは一方の奥歯Tpに対して嵌め込んで係止することができる。歯係止部3qも同様に、ワイヤWをU形に湾曲形成し、ワイヤWの両端側となる歯係止部3qの一方側は、床分割部2qに対してインサート成形又は組付等により一体化させるとともに、ワイヤWの湾曲側となる歯係止部3qの他方側は、床分割部2qから横側方に突出させる。これにより、歯係止部3qは他方の奥歯Tqに対して嵌め込んで係止することができる。歯係止部3mは、ワイヤWを扇子形に形成し、ワイヤWの両端側となる歯係止部3mの一方側は、床分割部2pと2pの双方に対してそれぞれインサート成形又は組付等により一体化させるとともに、ワイヤWの湾曲側となる歯係止部3pの他方側は、床分割部2p,2qから前方に突出させる。これにより、歯係止部3mは複数の前歯Tf…に対して嵌め込んで係止することができる。
一方、加圧用連結部4は、基本的な構成として、一対の床分割部2p,2q間に介在させることにより当該一対の床分割部2p,2qを左右の離間する方向へ付勢する弾性部5と、一対の床分割部2p,2qに跨がる連結リンク6と、一対の床分割部2p,2qにそれぞれ設け、当該連結リンク6の端部側をそれぞれ左右方向にスライド自在に支持する連結ブラケット7p,7qとを備えて構成する。
この場合、弾性部5には、図1に示すように、連結リンク6の前方及び後方の離間した位置に配する一対のコイルスプリング5f,5rを用いる。各コイルスプリング5f,5rは、顎位矯正装置1の拡大作用に必要な力を発揮する断発力を持たせる。したがって、コイルスプリング5f,5rは、断発力の異なる複数種類のコイルスプリング5f,5r…を用意し、使用者の使用条件や使用環境等に対応させて使い分けることができる。このように、弾性部5に、連結リンク6の前方及び後方の離間して配した一対のコイルスプリング5f,5rを用いれば、加圧バランスの安定化を図れるため、装着性の向上及び拡大作用の安定化に寄与できる利点がある。一方、図4及び図6に示すように、各床分割部2p,2qにおける相対向する対向面2pf,2qfには、コイルスプリング5f,5rの端部側が挿入するスプリング保持孔11p…,11q…を設ける。即ち、一方の床分割部2pの対向面2pfに、前後一対のスプリング保持孔11p,11pを設けるとともに、他方の床分割部2qの対向面2qfに、前後一対のスプリング保持孔11q,11qを設ける。このようなスプリング保持孔11p,11qを設ければ、コイルスプリング5f,5rの床分割部2p,2qからの無用な突出や露出を回避できるとともに、コイルスプリング5f,5rの保護(機能の保護)を図ることができる。
また、連結リンク6は、図3に示すように、一枚の細長いプレート材により形成し、長手方向(左右方向)両側は、後述する連結ブラケット7p,7qに挿入し易いように半円形に形成するとともに、面内には左右方向に細長いスリット13を設ける。さらに、連結ブラケット7pは、図3に示すように、連結リンク6の一端側を挿通させるガイド孔7pgを有する偏平な枠形に形成し、広幅となる一方の面中央には左右方向に沿ったスリット7psを設けるとともに、広幅となる他方の面中央には三つのネジ孔14pa,14pb,4pcを左右方向に沿って所定間隔おきに設ける。これにより、各ネジ孔14pa,14pb,4pcは、連結ブラケット7pにおける異なる複数の位置に設けられる。他方の連結ブラケット7qも上述した連結ブラケット7pと同様に構成する。したがって、連結ブラケット7pを二つ用意し、一方を連結ブラケット7pとして使用し、他方を連結ブラケット7qとして使用すればよい。なお、連結ブラケット7qにおいて、7qgはガイド孔、7psはスリット、14qa,14qb,4qcはネジ孔をそれぞれ示す。
他方、15p,15qは、連結ブラケット7p,7qに設けた各ネジ孔14pa…,14qa…に螺着可能なストッパネジを示す。ストッパネジ15p,15qのネジ部は、上述したスリット7ps,7qs及びスリット13をそれぞれ挿通できるとともに、ストッパネジ15p,15qの頭部は連結ブラケット7p,7qの表面に当接させることができる。したがって、連結リンク6に設けたスリット13と、このスリット13に挿通して連結ブラケット7p,7qのネジ孔14pa…,14qa…に螺着可能なストッパネジ15p,15qは、一対の床分割部2p,2qが離間して拡大した際の拡大量を規制する拡大量規制部12を構成する。このような拡大量規制部12を設ければ、規制する拡大量まで拡大作用を円滑に持続させることができるとともに、規制する拡大量を越えた無用な拡大作用を阻止することができる。しかも、連結リンク6と連結ブラケット7p,7qを直接利用(兼用)できるため、拡大量規制部12を少ない部品数により容易に構成できるとともに、小型コンパクト化にも寄与できる。また、連結ブラケット7p,7qの異なる複数の位置に設けたネジ孔14pa,14pb…,14qa,14qb…は、選択したネジ孔14pa…,14qa…にストッパネジ15p,15qを螺着することにより異なる拡大量を設定可能な拡大量設定手段12sを構成する。このような拡大量設定手段12sを設ければ、使用者にマッチングした最適な拡大量を容易に設定できるとともに、使い勝手及び汎用性を高めることができる利点がある。
次に、本実施形態に係る顎位矯正装置1の組付方法,使用方法及び機能について、図1〜図6を参照して説明する。
まず、使用者に対応した床分割部2p,2q及び歯係止部3p,3q,3mの製作を行う。この場合、前述したように、床分割部2p,2qは合成樹脂により一体成形するとともに、歯係止部3p,3q,3mはワイヤWにより湾曲(折曲)形成する。そして、図1に示すように、床分割部2p,2qに対して、各歯係止部3p,3q,3mをインサート成形又は組付等により一体化させるとともに、各連結ブラケット7p,7qをインサート成形又は組付等により一体化させる。この際、各連結ブラケット7p,7qは、図2及び図6に示すように、スリット7ps,7qsを設けた一面のみを残して床分割部2p,2q内に埋設することができる。なお、図6は床分割部2qに連結ブラケット7qを埋設した状態を示す。図6は連結ブラケット7qの底面部分に対向する床分割部2qに、連結ブラケット7qに螺着したストッパネジ15qの先端を逃がすための凹部2qrを設けた場合を示しているが、この凹部2qrは無くてもよいし、凹部2qrをネジ孔として形成してもよい。
次いで、床分割部2pの前後に設けたスプリング保持孔11p,11pに、各コイルスプリング5f,5rの一端側をそれぞれ挿入するとともに、連結リンク6の一端側を連結ブラケット7pのガイド孔7pgに挿入する。この際、使用するコイルスプリング5f,5rには、断発力の異なる複数種類のコイルスプリング5f,5r…から使用者にマッチングさせた最適な断発力を有するコイルスプリングを選択する。そして、ストッパネジ15pを連結ブラケット7pのスリット7ps及び連結リンク6のスリット13を通した後、選択したネジ孔14paに螺着する。この後、他方の床分割部2qの前後に設けたスプリング保持孔11q,11qに、各コイルスプリング5f,5rの他端側を挿入するとともに、連結リンク6の他端側を連結ブラケット7qのガイド孔7qgに挿入する。そして、ストッパネジ15qを連結ブラケット7qのスリット7qs及び連結リンク6のスリット13を通した後、選択したネジ孔14qaに螺着する。これにより、顎位矯正装置1の組付が終了する。
ところで、顎位矯正装置1においては、ストッパネジ15p,15qを、各連結ブラケット7p,7qの外側に位置するネジ孔14pa,14qaに螺着すれば、規制する拡大量が小さくなり、内側に位置するネジ孔14pc,14qcに螺着すれば、規制する拡大量が大きくなる。したがって、使用に際しては、最終目標の拡大量に対応するネジ孔14pc…を選択してもよいし、最初は外側に位置するネジ孔14pa…を選択し、この後、ネジ孔14pb…,14pc…の順番に段階的に選択してもよい。この場合、左右のネジ孔14pa…と14qa…においては、例えば、ネジ孔14paと14qaのように同一位置を選択してもよいし、例えば、ネジ孔14paと14qbのように異なる位置を選択してもよい。図5は、ストッパネジ15qをネジ孔14qcに螺着した状態を示す。今、このストッパネジ15qをネジ孔14qcから取り外し、隣のネジ孔14qbに付け変えた場合には、拡大量をLsだけ小さくすることができる。仮想線で示す連結ブラケット7qが実線で示す連結ブラケット7qに対して拡大量がLsだけ小さくなったときの規制される相対位置を示している。
一方、使用する際には、まず、使用者に装着する前に、前述したコイルスプリング5f,5rの選択やネジ孔14pa…,14qa…の選択を行い、使用者に対応させて顎位矯正装置1の最適なセッティングを行う。そして、顎位矯正装置1を、使用者に装着する際には、一対の床分割部2p,2qにおける左右方向の全幅をコイルスプリング5f,5rの断発力に抗して短縮させた状態にし、使用者の上顎における口腔内面に装着する。この際、図1に示すように、各歯係止部3p,3q,3mは対応する奥歯Tp,Tq及び前歯Tf…に嵌め込んで係止する。これにより顎位矯正装置1の装着が完了する。このように、本実施形態に係る顎位矯正装置1によれば、使用する際には、使用者の口腔内に装着する前にセッティングを行い、このセッティングが終了した顎位矯正装置1を使用者に装着できるため、面倒で煩わしい操作が不要になる。しかも、装着途中での緩みが生じないとともに、調整ネジ等を使用しないため、頻繁な再セッティングが不要となり、メンテナンスの容易化を図れるとともに、装着時の安定性を高めることができる。
他方、使用者に装着した顎位矯正装置1は、コイルスプリング5f,5rの断発力により各床分割部2p,2qが離間する方向に付勢され、左右の歯列TLp,TLq(図1)を横側方へ拡げる拡大作用を呈する。この際、常時、コイルスプリング5f,5rの断発力が付加されるため、拡大が進んだ場合でも拡大作用の低下が生じない。したがって、必要となる本来の拡大作用を持続できるため、効率的な拡大効果を得ることができる。
例えば、床分割部2p,2qとして合成樹脂により一体形成した場合を示したが、金属製のワイヤを組合わせるなど、他の素材の使用や形態の実施を排除するものではない。また、歯係止部3p,3q,3mの形態や数量も任意に実施可能である。さらに、顎位矯正装置1を上顎に装着する場合の形態を示したが、形態を変えることにより下顎に装着することもできる。
例えば、床分割部2p,2qとして合成樹脂により一体形成した場合を示したが、金属製のワイヤを組合わせるなど、他の素材の使用や形態の実施を排除するものではない。また、歯係止部3p,3q,3mの形態や数量も任意に実施可能である。さらに、弾性部5として、連結リンク6の前方及び後方に離間して配した一対のコイルスプリング5f,5rを示したが、一方のコイルスプリング5f,5rのみの実施を排除するものではないし、板バネ等の他の弾性部5を排除するものではない。一方、連結リンク6としてプレート材により形成した場合を示したが、シャフト材などにより形成してもよい。また、顎位矯正装置1を上顎に装着する場合の形態を示したが、形態を変えることにより下顎に装着することもできる。
本発明に係る顎位矯正装置1は、歯科医療の分野における左右の歯列を横側方へ拡げる矯正を行うための各種顎位矯正装置や床拡大装置等に利用できる。
1:歯科用顎位矯正装置,2p:床分割部,2q:床分割部,2pf:対向面,2qf:対向面,3p:歯係止部,3q:歯係止部,3m:歯係止部,4:加圧用連結部,5:弾性部,5f:コイルスプリング,5r:コイルスプリング,6:連結リンク,7p:連結ブラケット,7q:連結ブラケット,11p…:スプリング保持孔,11q…:スプリング保持孔,12:拡大量規制部,12s:拡大量設定手段,13:スリット,14pa…:ネジ孔,14qa…:ネジ孔,15p:ストッパネジ,15q:ストッパネジ,Tp:歯,Tq:歯,Tf…:歯,TLp:歯列,TLq:歯列

Claims (2)

  1. 左右に分割した一対の床分割部と、各床分割部に一体に設け、かつ各床分割部を一又は二以上の歯に係止する歯係止部と、前記一対の床分割部間の距離を変更可能に当該床分割部同士を連結する加圧用連結部とを具備し、左右の歯列を横側方へ拡げるための歯科用顎位矯正装置であって、前記一対の床分割部に跨がる連結リンクと、前記一対の床分割部にそれぞれ設け、前記連結リンクの端部側をそれぞれ左右方向へスライド自在に支持する連結ブラケットと、前記連結リンクの前方及び後方に離間して配し、前記一対の床分割部における相対向する対向面に設けたスプリング保持孔に端部側を挿入し、前記一対の床分割部間に介在させることにより当該一対の床分割部を左右の離間する方向へ付勢する一対のコイルスプリングを用いた弾性部と、前記連結リンクに設けた左右方向に細長いスリット及びこのスリットに挿通して前記連結ブラケットに設けたネジ孔に螺着可能な左右それぞれ一つのストッパネジを備えることにより前記一対の床分割部が離間して拡大した際の拡大量を規制する拡大量規制部と、を有する加圧用連結部を備えることを特徴とする歯科用顎位矯正装置。
  2. 前記拡大量規制部は、前記連結ブラケットの異なる複数の位置に設けたネジ孔を有し、前記ストッパネジを螺着するネジ孔を選択することにより異なる拡大量を設定可能な拡大量設定手段を備えることを特徴とする請求項1記載の歯科用顎位矯正装置。
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