JP5501815B2 - 情報通信装置 - Google Patents

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Description

本発明は、画像データが添付されたメッセージデータを送信する情報通信装置に関する。
従来、電子メールに代表されるメッセージデータを送受信可能なサービスにおいては、画像データを添付して送信できる場合が多い。この場合、例えば、メール送信者は、人物の集合写真を添付して、被写体である複数の人物を宛先とすることがある。このとき、メール送信者は、宛先である複数のメールアドレスを手入力していた。
このような状況において、予めメールアドレスと顔画像データとを対応付けてデータベースに登録しておき、入力画像データから検出された顔画像と同一人物と判定された顔画像データに対応するメールアドレスを抽出して、宛先に設定することが提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2006−178558号公報
しかしながら、特許文献1では、顔画像データとメールアドレスとが予め対応付けてデータベースに登録されている必要がある。すなわち、メール送信者は、顔画像データが登録されていない人物のメールアドレスを、手作業で入力又は選択しなければならない。したがって、この手作業を省くためには、顔画像データを手動で登録する手間が生じていた。
本発明は、アドレス帳に顔画像を追加登録する契機を増加させる情報通信装置を提供することを目的とする。
本発明に係る情報通信装置は、予めメッセージデータを送信可能な宛先を示すアドレス情報ごとに顔情報を対応付けて記憶する第1記憶手段と、前記メッセージデータに添付される画像データから顔情報を抽出する抽出手段と、前記抽出手段により抽出された顔情報と同一人物を示している第1顔情報が前記第1記憶手段に記憶されている場合に、当該第1顔情報に対応付けられている第1アドレス情報を取得する取得手段と、前記メッセージデータの宛先として、前記取得手段により取得されない第2アドレス情報が指定されており、かつ、前記取得手段により対応するアドレス情報が取得されない第2顔情報が前記抽出手段により前記画像データから抽出された場合に、当該第2顔情報を前記第2アドレス情報に対応付けて前記第1記憶手段に記憶させる制御手段と、を備えることを特徴とする。
また、前記第1記憶手段は、前記第2アドレス情報を記憶していることが好ましい。
また、前記制御手段は、前記第2顔情報又は前記第2アドレス情報の少なくとも一方が複数である場合、当該第2顔情報の1つと当該第2アドレス情報の1つとを互いを対応付ける指定入力を受け付けて対応付けることが好ましい。
また、前記制御手段は、前記第2アドレス情報が前記第1記憶手段に記憶されていない場合に、前記第2顔情報と対応付けて前記第2アドレス情報を前記第1記憶手段に新たに記憶させることが好ましい。
また、本発明に係る情報通信装置は、前記情報通信装置の所有者の顔情報を記憶する第2記憶手段をさらに備え、前記制御手段は、前記第2顔情報と前記所有者の顔情報とが同一人物を示している場合、当該第2顔情報を前記第2アドレス情報と対応付けて前記第1記憶手段に記憶させないことが好ましい。
また、前記取得手段は、前記抽出手段により抽出された顔情報と前記所有者の顔情報とが同一人物を示している場合、前記アドレス情報を取得しないことが好ましい。
また、前記顔情報は、顔の画像を表す顔画像データと当該顔画像データの特徴を数値化した顔認識データとの少なくとも一方であることが好ましい。
また、本発明に係る情報通信装置は、前記顔画像データに基づいて前記顔認識データを生成する顔認識データ生成手段をさらに備えることが好ましい。
また、前記取得手段は、前記抽出手段により抽出された1つの顔情報に対して、複数のアドレス情報を取得した場合、1つのアドレス情報を選択する選択入力を受け付け、当該選択入力に基づいて前記複数のアドレス情報のうちから1つのアドレス情報を取得することが好ましい。
また、前記制御手段は、所定の指示入力を受け付けた場合に、前記第1顔情報を前記抽出手段により抽出された顔情報に置換することが好ましい。
本発明によれば、アドレス帳に顔画像を追加登録する契機を増加させられる。
本発明の実施形態に係る携帯電話機の外観斜視図である。 本発明の実施形態に係る携帯電話機の機能を示すブロック図である。 本発明の実施形態に係る添付画像データに基づいて、電子メールの宛先が自動設定される処理例を示す図である。 本発明の実施形態に係る添付画像データ及び宛先のメールアドレスに基づいて、顔情報とメールアドレスとを対応付ける処理例を示す図である。 本発明の実施形態に係る電子メール送信に伴う携帯電話機の各部の処理を示すシーケンス図である。 本発明の実施形態に係るデータ追加候補抽出処理を示すフローチャートである。 本発明の実施形態に係るデータ追加処理を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態の一例について説明する。なお、本実施形態では、情報通信装置の一例として、電子メールの送受信機能を有する携帯電話機1を説明する。
図1は、本実施形態に係る携帯電話機1の外観斜視図である。
携帯電話機1は、操作部側筐体2と、表示部側筐体3と、を備えて構成される。操作部側筐体2は、表面部10に、操作部11と、携帯電話機1の使用者が通話時や音声認識アプリケーションを利用時に発した音声が入力されるマイク12と、を備えて構成される。操作部11は、各種設定機能や電話帳機能やメール機能等の各種機能を作動させるための機能設定操作ボタン13と、電話番号の数字やメールの文字等を入力するための入力操作ボタン14と、各種操作における決定やスクロール等を行う決定操作ボタン15と、から構成されている。
また、表示部側筐体3は、表面部20に、各種情報を表示するための表示部21と、通話の相手側の音声を出力するレシーバ22と、を備えて構成されている。
また、操作部側筐体2の上端部と表示部側筐体3の下端部とは、ヒンジ機構4を介して連結されている。また、携帯電話機1は、ヒンジ機構4を介して連結された操作部側筐体2と表示部側筐体3とを相対的に回転することにより、操作部側筐体2と表示部側筐体3とが互いに開いた状態(開放状態)にしたり、操作部側筐体2と表示部側筐体3とを折り畳んだ状態(折畳み状態)にしたりできる。
図2は、本実施形態に係る携帯電話機1の機能を示すブロック図である。携帯電話機1は、操作部11と、表示部21と、制御部30と、通信部40と、アンテナ41と、記憶部50と、を備える。
制御部30は、携帯電話機1の全体を制御しており、例えば、表示部21、通信部40等に対して所定の制御を行う。また、制御部30は、操作部11等から入力を受け付けて、各種処理を実行する。そして、制御部30は、処理実行の際には、記憶部50を制御し、各種プログラム及びデータの読み出し、並びにデータの書き込みを行う。なお、処理の詳細は後述する。
通信部40は、所定の使用周波数帯(例えば、2GHz帯や800MHz帯等)で外部装置(基地局)と通信を行う。そして、通信部40は、アンテナ41より受信した信号を復調処理し、処理後の信号を制御部30に供給し、また、制御部30から供給された信号を変調処理し、アンテナ41から外部装置に送信する。
具体的には、通信部40は、制御部30の制御に従って、添付画像データ付きの電子メール(メッセージデータ)を、指定された宛先であるメールアドレスへ送信する。
記憶部50は、例えば、ワーキングメモリを含み、制御部30による演算処理に利用される。また、本実施形態に係る各種プログラム等を記憶する。さらに、記憶部50は、アドレス帳DB51(第1記憶手段)と、所有者DB52(第2記憶手段)と、を備える。
アドレス帳DB51は、予めメッセージデータを送信可能な宛先を示すアドレス情報として複数のメールアドレスを記憶している。さらに、アドレス帳DB51は、このメールアドレスごとに顔情報を対応付けて記憶する。ここで、顔情報は、人物の顔の画像を表す顔画像データと、この顔画像データの特徴を数値化した顔認識データとの少なくとも一方である。
顔画像データは、所定のフォーマット(例えば、JPEGやGIF等)のデータであり、表示部21に人物の顔画像として表示できる。また、顔認識データは、例えば、瞳や口等の特徴点それぞれの位置関係に基づいて定量化された複数の特徴量等で構成され、人物の顔それぞれを認識するための特徴を数値で表す。ここで、顔認識データは、顔画像データに基づいて生成され、顔認識データ同士の類似度に基づいて同一人物か否かが判定される。
所有者DB52は、携帯電話機1の所有者の顔情報を記憶する。この顔情報は、アドレス帳DB51と同様に、顔画像データと顔認識データとの少なくとも一方である。
次に、制御部30の機能を詳述する。制御部30は、顔抽出部31(抽出手段)と、判定部32と、アドレス取得部33(取得手段)と、宛先設定部34(設定手段)と、対応付け部35(制御手段)と、認識データ生成部36(顔認識データ生成手段)と、を備える。
顔抽出部31は、電子メールに添付された画像データから顔情報を抽出する。具体的には、顔抽出部31は、画像の一部である顔領域を示す顔画像データを抽出する。なお、顔画像データの抽出には、既存の顔認識技術を用いることができる。
判定部32は、顔情報、すなわち顔画像データ又は顔認識データの類似度に基づいて、2つの顔情報が同一人物を示しているか否かを判定する。一例として、顔画像データの場合は、判定部32は、顔器官の特徴点を検出し、その特徴点周辺の特徴量を2つの顔画像データについて互いに比較して類似度を算出する。判定部32は、この類似度の総和が所定の閾値を超えた場合、同一人物であると判定する。また、顔認識データの場合は、判定部32は、特徴点を特徴ベクトルとして定量化した値である顔認識データについて互いに比較する。なお、この判定は、既存の画像マッチング技術やパターン認識技術により実施できる。
アドレス取得部33は、顔抽出部31により顔情報が抽出されると、まず、抽出された顔情報と所有者DB52に記憶されている所有者の顔情報とを照合する。判定部32により、双方が同一人物を示していると判定された場合、アドレス取得部33は、顔情報に対応するメールアドレスを取得しない。
次に、アドレス取得部33は、顔抽出部31により抽出された顔情報が示す人物のメールアドレスを、アドレス帳DB51から検索する。すなわち、アドレス取得部33は、顔抽出部31により抽出された顔情報と同一人物を示していると判定部32により判定された第1顔情報がアドレス帳DB51に記憶されている場合に、この第1顔情報に対応付けられている第1メールアドレス(第1アドレス情報)を取得する。
また、アドレス取得部33は、顔抽出部31により抽出された1つの顔情報に対して、複数のメールアドレスを取得した場合、1つのアドレス情報を選択する選択入力を、操作部11を介して受け付ける。そして、アドレス取得部33は、この選択入力に基づいて1つの第1メールアドレスを取得する。
宛先設定部34は、アドレス取得部33により取得された第1メールアドレスを、電子メールの宛先として自動設定する。なお、画像データから複数の顔情報が抽出された場合には、抽出された顔情報ごとに1つの第1メールアドレスが宛先として設定される。また、顔情報に対して第1メールアドレスが取得されなかった場合には、宛先の自動設定はされず、適宜ユーザから第2メールアドレス(第2アドレス情報)が指定(入力又は選択)される。
対応付け部35は、顔情報と第2メールアドレスとを対応付けてアドレス帳DB51に記憶させる。上述のように宛先設定部34による自動設定ではなく、ユーザから宛先に指定された第2メールアドレスは、画像データから抽出された顔情報と対応付けられていない、すなわちアドレス取得部33により取得されない場合がある。この場合、さらに、アドレス取得部33により第1メールアドレスが取得されない第2顔情報が顔抽出部31により画像データから抽出されると、対応付け部35は、この第2顔情報を第2メールアドレスに対応付けてアドレス帳DB51に記憶させる。
ここで、アドレス取得部33により第1メールアドレスが取得されない第2顔情報が複数抽出されたか、又は宛先設定部34により自動設定されなかった第2メールアドレスが複数指定された場合、第2顔情報と第2メールアドレスとの対応が1対1に特定されない。そこで、対応付け部35は、第2顔情報の1つと第2メールアドレスの1つとを互いを対応付ける指定入力を、操作部11を介してユーザから受け付けて対応付ける。
また、対応付け部35は、電子メールの宛先に指定された第2メールアドレスがアドレス帳DB51に記憶されていない場合、すなわち登録されていない新たな第2メールアドレスが宛先に入力された場合、画像データから抽出された第2顔情報と対応付けてこの第2メールアドレスをアドレス帳DB51に新たに記憶させる。
このとき、判定部32は、画像データから抽出された第2顔情報と第2メールアドレスとの対応付けが対応付け部35により行われるのに先立って、第2顔情報と所有者DB52に記憶されている所有者の顔情報とを照合する。対応付け部35は、判定部32によりこれらの顔情報が同一人物を示していると判定された場合、この第2顔情報をいずれのメールアドレスとも対応付けない。
認識データ生成部36は、上記のように、顔画像データに基づいて、人物の顔それぞれを認識するための特徴を数値で表した顔認識データを生成する。認識データ生成部36は、電子メールの添付画像から抽出された顔画像データ、アドレス帳DB51のメールアドレスに対応付けられている顔画像データ、及び所有者DB52に記憶されている所有者の顔画像データから、それぞれの人物を認識するための顔認識データを生成する。
判定部32は、顔情報として顔認識データが予め用意されていない場合でも、認識データ生成部36により顔画像データから生成された顔認識データに基づいて、精度良く人物を認識し、同一人物か否かを判定できる。
図3は、本実施形態に係る添付画像データに基づいて、電子メールの宛先が自動設定される処理例を示す図である。
画像データ「abc.jpg」には、4人の顔画像データ(A、B、C及びD)が含まれている。この画像データが電子メールに添付された場合、顔抽出部31は、顔画像データA、B、C及びDを抽出する。
次に、アドレス取得部33は、抽出された顔画像データA、B、C及びDそれぞれと同一人物であると判定部32により判定される顔情報を、アドレス帳DB51のアドレス帳データから検索する。このとき、判定部32は、顔画像データ又は顔認識データ同士をマッチングさせ、類似度の高い顔情報を同一人物と判定する。また、判定部32は、認識データ生成部36により顔画像データから顔認識データが生成された後に、顔認識データに基づいて同一人物か否かを判定してもよい。
図3の例では、画像データ中の顔画像データAは、アドレス帳データの顔画像と同一人物であると判定され、第1メールアドレス「aaa@********」が宛先として設定される。顔画像データBは、アドレス帳データに顔画像データは記憶されていないものの、顔認識データがあり、同一人物であると判定されたので、第1メールアドレス「bbb@********」が宛先として設定される。
一方、顔画像データC及び顔画像データDは、アドレス帳データに、同一人物と判定される顔画像データ及び顔認識データのいずれも記憶されていないので、宛先の自動設定は行われない。
図4は、本実施形態に係る添付画像データ及び宛先のメールアドレスに基づいて、顔情報とメールアドレスとを対応付ける処理例を示す図である。
電子メールの宛先には、図3で自動設定された第1メールアドレスに加えて、「ccc@********」及び「ddd@********」が新たに入力されている。これらの新たに入力された第2メールアドレスは、添付画像データ中の人物の顔情報と対応付けられていない。そこで、対応付け部35は、第1メールアドレスが取得されなかった第2顔情報と第2メールアドレスとを1対1に対応付ける指定入力を受け付けて登録する。
具体的には、対応付け部35は、表示部21に顔画像の選択肢を表示させ、添付画像データから1つの登録候補(例えば、図中の破線枠内の顔画像C)を選択させる。次に、対応付け部35は、表示部21にアドレス帳データの選択肢を表示させ、登録するアドレス帳データを1つ(例えば、第2メールアドレス「ccc@********」)選択させる。これにより、選択された顔画像データCの顔認識データと第2メールアドレス「ccc@********」とが対応付けられてアドレス帳DB51に記憶される。
また、対応付け部35は、アドレス帳DB51へ顔認識データを記憶する際に、顔画像データも記憶させる指示入力を受け付けた場合、顔認識データと共に顔画像データもアドレス帳DB51に記憶させる。
図5は、本実施形態に係る電子メール送信に伴う携帯電話機1の各部の処理を示すシーケンス図である。
操作部11の指示入力により制御部30へ画像の添付が指示されると(ステップS1)、制御部30は、記憶部50へ添付画像を要求し(ステップS2)、対象の添付画像データを取得する(ステップS3)。
続いて、操作部11の指示入力により制御部30へ宛先の自動設定が指示されると(ステップS4)、制御部30は、記憶部50へアドレス帳を要求し(ステップS5)、アドレス帳データを取得する(ステップS6)。
すると、制御部30は、添付画像データから顔画像データを抽出し、さらに顔認識データを生成すると、アドレス帳データから同一人物と判定される顔情報を検索し、対応付けられている第1メールアドレスを、電子メールの宛先に自動設定する(ステップS7)。
宛先が自動設定された電子メールのメールデータは、制御部30から表示部21へ提供され、表示部21は、メールデータを表示してユーザに提示する(ステップS8)。
さらに、操作部11への入力により宛先の手動追加が制御部30へ通知されると(ステップS9)、更新されたメールデータは、制御部30から表示部21へ提供され、表示部21は、更新されたメールデータを表示してユーザに提示する(ステップS10)。
そして、操作部11への入力により電子メールの送信指示が制御部30へ通知されると(ステップS11)、制御部30は、通信部40へ電子メールの送信要求を行い(ステップS12)、通信部40は、設定された宛先へ電子メールを送信する(ステップS13)。
次に、制御部30は、アドレス帳データの追加候補を抽出するデータ追加候補抽出処理(図6で詳述する)を実行する(ステップS14)。
追加候補が抽出されると、抽出された追加候補データが制御部30から表示部21へ提供され(ステップS15)、表示部21は、この追加候補データを表示してユーザに提示する(ステップS16)。
表示部21に表示された追加候補データに基づいて、操作部11からアドレス帳データへの顔情報の追加指示が制御部30へ通知されると(ステップS17)、制御部30は、顔情報を追加するデータ追加処理(図7で詳述する)を実行する(ステップS18)。
そして、データ追加処理により更新データは、記憶部50へ提供され(ステップS19)、記憶部50は、更新データに基づいてアドレス帳データを更新する(ステップS20)。
図6は、本実施形態に係る制御部30におけるデータ追加候補抽出処理を示すフローチャートである。
ステップS21では、制御部30は、送信された電子メールに手動で宛先が追加されたか否かを判定する。制御部30は、この判定がYESの場合、処理をステップS22に移し、判定がNOの場合、処理を終了する。なお、判定がNOとなり、追加候補データが抽出されなかった場合、ステップS15〜S20(図5)の処理は行われない。
ステップS22では、制御部30は、添付画像データ内に、顔認識できなかった顔画像データが存在するか否かを判定する。制御部30は、この判定がYESの場合、処理をステップS23に移し、判定がNOの場合、処理を終了する。なお、判定がNOとなり、追加候補データが抽出されなかった場合、ステップS15〜S20(図5)の処理は行われない。
ステップS23では、制御部30は、手動で追加された、すなわち自動で取得できなかった全ての宛先である第2メールアドレスと、添付画像データ内の顔認識できなかった全ての顔画像データ(第2顔情報)とを、追加候補データとして抽出する。
図7は、本実施形態に係る制御部30におけるデータ追加処理を示すフローチャートである。
ステップS31では、制御部30は、データ追加候補抽出処理(図6)で抽出された第2メールアドレスが、既存のアドレス帳データに存在するか否かを判定する。制御部30は、この判定がYESの場合、処理をステップS32に移し、判定がNOの場合、処理をステップS35に移す。
ステップS32では、制御部30は、アドレス帳データに顔画像データも登録するか否かを判定する。具体的には、制御部30は、ユーザから操作部11を介して指示入力を受け付け、登録するか否かを判定する。制御部30は、この判定がYESの場合、処理をステップS33に移し、判定がNOの場合、処理をステップS34に移す。
ステップS33では、制御部30は、既存のアドレス帳データに、顔画像データと、顔画像データから生成される顔認識データとを登録する。
ステップS34では、制御部30は、既存のアドレス帳データに、顔画像データから生成される顔認識データを登録する。
ステップS35では、制御部30は、アドレス帳データに顔画像データも登録するか否かを判定する。具体的には、制御部30は、ユーザから操作部11を介して指示入力を受け付け、登録するか否かを判定する。制御部30は、この判定がYESの場合、処理をステップS36に移し、判定がNOの場合、処理をステップS37に移す。
ステップS36では、制御部30は、新規のアドレス帳データに、顔画像データと、顔画像データから生成される顔認識データとを登録する。
ステップS37では、制御部30は、新規のアドレス帳データに、顔画像データから生成される顔認識データを登録する。
以上のように、本実施形態によれば、携帯電話機1は、添付画像データから抽出した顔情報を宛先のメールアドレスに対応付けて記憶するので、アドレス帳に顔情報を追加登録する契機を増加させ、電子メールの宛先を自動設定するための顔情報とメールアドレスとの組合せを容易に登録できる。
また、携帯電話機1は、顔情報とメールアドレスとが1対1に紐付かない場合でも、指定入力を受け付けることで、正確に顔情報とメールアドレスとの組合せを登録できる。
さらに、携帯電話機1は、アドレス帳に既に登録されているメールアドレス以外の宛先が指定された場合に、新たなメールアドレスと顔情報との組合せを登録できる。
また、携帯電話機1は、添付画像データから携帯電話機1の所有者の顔情報が抽出された場合には、この所有者の顔情報を宛先に指定されたメールアドレスと対応付けないので、所有者の顔画像が誤ってアドレス帳データに登録されるのを抑制できる。さらに、携帯電話機1は、この所有者の顔情報から宛先となるメールアドレスの抽出も行わないので、宛先の自動設定の精度が向上する。
また、携帯電話機1は、顔情報として、顔画像データの特徴を数値化した顔認識データを生成でき、さらに、この顔認識データを用いて同一人物か否かを判定できる。よって、携帯電話機1は、顔画像データを登録していないアドレス帳データにおいても、顔認識データが登録されていれば、宛先の自動設定を行える。また、携帯電話機1は、顔認識データを用いる場合は、顔画像データのみを用いる場合よりも精度良く宛先の自動設定を行える。
さらに、携帯電話機1は、添付画像データから抽出した顔情報に基づいて、複数のメールアドレスが取得された場合にも、選択入力を受け付けることで、より正確に宛先の自動設定ができる。
以上、好適な実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく種々の形態で実施することができる。また、上述の実施形態に記載された効果は、本発明から生じる最も好適な効果を列挙したに過ぎず、本発明による効果は、前述のものに限定されない。
上述の実施形態では、携帯電話機1は、宛先の自動設定(図5のステップS7)が行われた後に、宛先の手動追加(図5のステップS9)を受け付けていたが、これには限られず、宛先の自動設定に先立って、手動追加が行われてもよい。この場合、宛先設定部34は、アドレス取得部33により取得された第1メールアドレスのうち、手動追加された宛先以外のメールアドレスを自動設定する。
また、このとき、手動追加された宛先が、画像データから抽出された顔画像に基づいて、アドレス取得部33により取得される第1メールアドレスであった場合、この抽出された顔画像と、手動追加された宛先としての第1メールアドレスとは、対応付け部35による対応付けの対象外となる。すなわち、データ追加候補抽出処理(図6)において、手動追加された宛先であっても、アドレス取得部33により取得され自動設定可能な宛先は抽出対象外となる。
例えば、図4の例において、宛先「aaa@********」及び「bbb@********」が手動追加される場合がある。この場合、画像データから抽出された顔画像データA及びBと、アドレス帳データのメールアドレス「aaa@********」及び「bbb@********」が追加候補データとして抽出されることはない。
また、対応付け部35は、添付画像データから抽出された第2顔情報を第2メールアドレスに対応付けてアドレス帳DB51に記憶させるとき、既に顔情報として顔画像データ又は顔認識データが記憶されている場合、第2顔情報により上書き更新してもよいが、これには限られない。例えば、操作部11を介して所定の指示入力を受け付けた場合に、既に記憶されている顔情報を、抽出された第2顔情報に置換し、この指示入力がない場合は、既存の顔情報を優先してもよい。
具体的には、例えば、図4の登録候補選択において、顔画像データDが選択され、登録アドレス帳データ選択において、第2メールアドレス「ddd@********」が選択されたとする。この場合に、対応付け部35は、所定の指示入力として顔画像データの上書き確認の入力を受け付けた後に、既存の顔画像データD´を顔画像データDに置換してもよい。
このことによれば、携帯電話機1は、ユーザの判断に基づいて、より好ましい顔情報をメールアドレスと対応付けて記憶させることができる。
また、対応付け部35は、第2顔情報のうちの顔認識データについては、既存の顔認識データから新たな顔認識データに置換するだけでなく、既存の顔認識データに加えて新たな顔認識データを追加してもよい。この場合、1件の登録メールアドレスに対して複数の顔認識データを持つことになる。判定部32は、同一人物であるか否かの判定の際、抽出された顔情報の顔認識データと、登録されている複数の顔認識データのうちの最も近い値を持つ顔認識データと比較する。こうすることで、顔情報の認識成功率が向上する。
なお、本実施形態では、情報通信装置を携帯電話機1として説明したが、音声通話機能を持たないデータ専用端末や、PHS(登録商標;Personal Handy phone System)、PDA(Personal Digital Assistant)の他、ゲーム機、ナビゲーション装置、PC(Personal Computer)等、様々な装置であってよい。
1 携帯電話機(情報通信装置)
11 操作部
21 表示部
30 制御部
31 顔抽出部(抽出手段)
32 判定部
33 アドレス取得部(取得手段)
34 宛先設定部(設定手段)
35 対応付け部(制御手段)
36 認識データ生成部(顔認識データ生成手段)
40 通信部
41 アンテナ
50 記憶部
51 アドレス帳DB(第1記憶手段)
52 所有者DB(第2記憶手段)

Claims (9)

  1. 予めメッセージデータを送信可能な宛先を示すアドレス情報ごとに顔情報を対応付けて記憶する記憶手段と、
    前記メッセージデータに添付される画像データから顔情報を抽出する抽出手段と、
    前記抽出手段により抽出された顔情報と同一人物を示している第1顔情報が前記記憶手段に記憶されている場合に、当該第1顔情報に対応付けられている第1アドレス情報を取得する取得手段と、
    前記メッセージデータの宛先として、前記取得手段により取得されない第2アドレス情報が指定されており、かつ、前記取得手段により対応するアドレス情報が取得されない第2顔情報が前記抽出手段により前記画像データから抽出された場合に、当該第2顔情報を前記第2アドレス情報に対応付けて前記記憶手段に記憶させる制御手段と、を備え
    前記記憶手段は、所有者の顔情報を記憶し、
    前記制御手段は、前記第2顔情報と前記所有者の顔情報とが同一人物を示している場合、当該第2顔情報を前記第2アドレス情報と対応付けて前記記憶手段に記憶させないことを特徴とする情報通信装置。
  2. 記記憶手段は、前記第2アドレス情報を記憶していることを特徴とする請求項1に記載の情報通信装置。
  3. 前記制御手段は、前記第2顔情報又は前記第2アドレス情報の少なくとも一方が複数である場合、当該第2顔情報の1つと当該第2アドレス情報の1つとを互いを対応付ける指定入力を受け付けて対応付けることを特徴とする請求項1又は2に記載の情報通信装置。
  4. 前記制御手段は、前記第2アドレス情報が前記記憶手段に記憶されていない場合に、前記第2顔情報と対応付けて前記第2アドレス情報を前記記憶手段に新たに記憶させることを特徴とする請求項1に記載の情報通信装置。
  5. 前記取得手段は、前記抽出手段により抽出された顔情報と前記所有者の顔情報とが同一人物を示している場合、前記アドレス情報を取得しないことを特徴とする請求項1から4のいずれか一項に記載の情報通信装置。
  6. 前記顔情報は、顔の画像を表す顔画像データと当該顔画像データの特徴を数値化した顔認識データとの少なくとも一方であることを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の情報通信装置。
  7. 前記顔画像データに基づいて前記顔認識データを生成する顔認識データ生成手段をさらに備えることを特徴とする請求項に記載の情報通信装置。
  8. 前記取得手段は、前記抽出手段により抽出された1つの顔情報に対して、複数のアドレス情報を取得した場合、1つのアドレス情報を選択する選択入力を受け付け、当該選択入力に基づいて前記複数のアドレス情報のうちから1つのアドレス情報を取得することを特徴とする請求項2からのいずれか一項に記載の情報通信装置。
  9. 前記制御手段は、所定の指示入力を受け付けた場合に、前記第1顔情報を前記抽出手段により抽出された顔情報に置換することを特徴とする請求項1からのいずれか一項に記載の情報通信装置。
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