JP5501281B2 - 直線作動機 - Google Patents

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Description

本発明は螺子軸に相対回転を可能に螺合される作動体を直線的に往動/復動させ、適宜の物体を上方/下方等へ移動させるための直線作動機に関する。
直線作動機は、同心上の軸長方向へ離隔した位置に二つのラジアル軸受を保持してあるハウジング内の前記二つのラジアル軸受にその一端部が回転自在に支持されている螺子軸及び該螺子軸に相対回転を可能に螺合されている作動体を備え、前記螺子軸の前記ラジアル軸受よりも一端側が電動モータに連動連結され、前記螺子軸の正回転により前記作動体を上方へ往動させ、螺子軸の逆回転により前記作動体を下方へ復動させるように構成されている(例えば、特許文献1、2参照)。
特許文献1、2の直線作動機は、作動体を経て螺子軸に加わる一方向(下方)へのスラスト荷重が、作動体側のラジアル軸受における内輪に伝達され、螺子軸の下方への移動を阻止してある。
実開平4−62946号公報 特開2000−145914号公報
ところが、特許文献1、2に記載されている直線作動機は、螺子軸の一端部を支持する二つのラジアル軸受が軸長方向へ離隔しており、特許文献1では、螺子軸に加わる一方向(下方)へのスラスト荷重が、作動体側のラジアル軸受における内輪に伝達されるように構成されており、また、特許文献2では、螺子軸に加わる一方向へのスラスト荷重が、作動体側のラジアル軸受における内輪に伝達され、螺子軸に加わる他方向へのスラスト荷重が、作動体と反対側のラジアル軸受における内輪に伝達されるように構成されているため、多頻度で使用された場合、螺子軸からラジアル軸受に伝達されるスラスト荷重の偏荷重、作動体に取付けられる物体の種類、重量等の変化、偏荷重等により、ラジアル軸受の内輪又は外輪が破損することが考えられる。まんいち、ラジアル軸受の内輪又は外輪が破損すると、螺子軸に加わるスラスト荷重をラジアル軸受からハウジングに伝達することができなくなり、螺子軸に加わるスラスト荷重により該螺子軸がハウジングに対して移動し、比較的強い衝撃力が電動モータへの動力伝達機構及びハウジング等に加わり、該ハウジング等が破壊される恐れがある。
本発明は斯かる事情に鑑みてなされたものであり、主たる目的は螺子軸を経てスラスト荷重が伝達される一方のラジアル軸受の内輪又は外輪がまんいち破損することがあっても、スラスト荷重による螺子軸の移動を移動規制体にて規制することができ、螺子軸の移動量を少なくすることができるとともに、衝撃力を弱くすることができる直線作動機を提供することにある。
また、他の目的は、移動規制体を内輪夫々の端面と非接触にすることにより、移動規制体に影響されることなくラジアル軸受をハウジングにガタ付きなく保持することができ、ラジアル軸受による螺子軸の回転安定性を高めることができる直線作動機を提供することにある。
また、他の目的は、移動規制体を螺子軸に設け、駆動源側の第2のラジアル軸受における外輪の駆動源側端面に対向する第2移動規制体をハウジングに設けることにより、螺子軸から作動体側の第1のラジアル軸受に伝達されるスラスト荷重により第1のラジアル軸受がまんいち破損した場合、前記スラスト荷重を、移動規制体から第2のラジアル軸受及び第2移動規制体を経てハウジングに伝達することができる直線作動機を提供することにある。
また、他の目的は、移動規制体を螺子軸に設け、第1のラジアル軸受における外輪の作動体側端面に対向する第3移動規制体を設けることにより、作動体がラジアル軸受よりも下側となるように使用される場合に、第2のラジアル軸受がまんいち破損した場合、前記スラスト荷重を、移動規制体から第1のラジアル軸受及び第3移動規制体を経てハウジングに伝達することができる直線作動機を提供することにある。
また、他の目的はハウジングと一体に成形された移動規制体を設けることにより、部品点数を増加することなく、ラジアル軸受破損時に螺子軸が移動するのを規制することができる直線作動機を提供することにある。
本発明に係る直線作動機は、同心上の軸長方向へ離隔した位置に第1及び第2のラジアル軸受を収容保持してあるハウジングと、該ハウジング内の前記ラジアル軸受夫々にその一端側が回転自在に支持されている螺子軸と、該螺子軸に相対回転を可能に螺合されている作動体を備え、前記螺子軸の前記ラジアル軸受夫々よりも一端側が駆動源に連動連結され、前記螺子軸の回転により前記作動体を往復動可能にしてある直線作動機において、前記二つのラジアル軸受間における前記螺子軸の周面及びハウジングの内面の一方に、前記ラジアル軸受夫々の内輪の端面に対向し、前記螺子軸に加わるスラスト荷重により該螺子軸が移動するのを規制すべき移動規制体を設けてあり、前記ハウジングは、前記駆動源側の第2のラジアル軸受における外輪の前記駆動源側端面に対向し、前記螺子軸の前記スラスト荷重による移動を規制する第2移動規制体と、前記作動体側の第1のラジアル軸受における外輪の前記作動体側端面に対向し、前記螺子軸の前記スラスト荷重による移動を規制する第3移動規制体とを有し、前記螺子軸は、前記第1のラジアル軸受よりも他端側に位置する螺子部と、該螺子部から段部を経て一端側に延出し、延出端部に螺子溝を形成した前記螺子部よりも小径の第2の螺子部と、該第2の螺子部に螺合しており、前記第2のラジアル軸受における内輪の前記駆動源側端面に当接する当接体とを有し、前記段部及び当接体の間に、前記第1のラジアル軸受の内輪、移動規制体及び第2のラジアル軸受の内輪が配置してあり、前記当接体の捩込みによって前記第1のラジアル軸受の内輪を前記段部に押圧させ、前記当接体を前記第2のラジアル軸受の内輪に押圧させていることを特徴とする。
本発明にあっては、螺子軸を経てスラスト荷重が伝達される一方のラジアル軸受の内輪又は外輪がまんいち破損することがあっても、作動体の移動量に関係なく螺子軸に加わるスラスト荷重を、破損したラジアル軸受の内輪から直ちに移動規制体に伝達し、該移動規制体からハウジングに伝達することができるため、スラスト荷重による螺子軸の移動を規制することができ、螺子軸の移動量を少なくすることができるとともに、伝動機構及びハウジング等に加わる衝撃力を弱めることができ、ハウジング等の破損を防ぐことができる。
また本発明にあっては、物体の押上げ時において、スラスト荷重により第1のラジアル軸受がまんいち破損した場合、作動体の上方への移動量に関係なく螺子軸に加わるスラスト荷重が第1のラジアル軸受の内輪から直ちに移動規制体に伝達され、該移動規制体から直ちに第2のラジアル軸受の内輪、転動体及び外輪に伝達され、該外輪から第2移動規制体を経てハウジングに伝達され、螺子軸の下方への移動を直ちに規制することができるため、動力伝達機構及びハウジング等の破損を防ぐことができる。
また本発明にあっては、物体の吊下げ/吊上げ時においてスラスト荷重により第2のラジアル軸受がまんいち破損した場合、螺子軸に加わるスラスト荷重が第2のラジアル軸受の内輪から直ちに移動規制体に伝達され、該移動規制体から直ちに第1のラジアル軸受の内輪、転動体及び外輪に伝達され、該外輪から第3移動規制体を経てハウジングに伝達され、螺子軸の下方への移動を直ちに規制することができるため、動力伝達機構及びハウジング等の破損を防ぐことができる。
また、本発明に係る直線作動機は、前記移動規制体は、前記内輪夫々の端面と非接触であることを特徴とする。
本発明にあっては、移動規制体に影響されることなくラジアル軸受をハウジングにガタ付きなく保持することができるため、ラジアル軸受による螺子軸の回転安定性を高めることができる。
また、本発明に係る直線作動機は、前記移動規制体は前記ハウジングと一体に成形されていることを特徴とする。
本発明にあっては、部品点数を増加することなく、ラジアル軸受破損時に螺子軸が移動するのを規制することができ、動力伝達機構及びハウジング等の破損を防ぐことができるとともに、組立て工数を削減でき、コストを低減できる。
本発明によれば、螺子軸を経てスラスト荷重が伝達される一方のラジアル軸受の内輪又は外輪がまんいち破損することがあっても、作動体の移動量に関係なく螺子軸に加わるスラスト荷重を、破損したラジアル軸受の内輪から直ちに移動規制体に伝達し、該移動規制体からハウジングに伝達することができるため、スラスト荷重による螺子軸の移動を規制することができ、動力伝達機構及びハウジング等の破損を防ぐことができる。
また、本発明によれば、移動規制体に影響されることなくラジアル軸受をハウジングにガタ付きなく保持することができるため、ラジアル軸受による螺子軸の回転安定性を高めることができる。
また、本発明によれば、物体の押上げ時において、スラスト荷重により第1のラジアル軸受がまんいち破損した場合、作動体の上方への移動量に関係なく螺子軸に加わるスラスト荷重を、移動規制体及び第2移動規制体からハウジングに伝達し、螺子軸の下方への移動を直ちに規制することができるため、動力伝達機構及びハウジング等の破損を防ぐことができる。
また、本発明によれば、物体の吊下げ/吊上げ時においてスラスト荷重により第2のラジアル軸受がまんいち破損した場合、螺子軸に加わるスラスト荷重を、移動規制体及び第3移動規制体からハウジングに伝達し、螺子軸の下方への移動を直ちに規制することができるため、動力伝達機構及びハウジング等の破損を防ぐことができる。
また、本発明によれば、部品点数を増加することなく、ラジアル軸受破損時に螺子軸が移動するのを規制することができ、動力伝達機構及びハウジング等の破損を防ぐことができるとともに、組立て工数を削減でき、コストを低減できる。
本発明に係る直線作動機の構成を示す縦断正面図である。 本発明に係る直線作動機の要部の構成を示す拡大縦断面図である。 本発明に係る直線作動機の他の使用形態を示す説明図である。 本発明に係る直線作動機の他の構成を示す一部を省略した縦断正面図である。 本発明に係る直線作動機の要部の構成を示す拡大縦断面図である。 本発明に係る直線作動機の他の使用形態を示す説明図である。
以下、本発明をその実施の形態を示す図面に基づいて詳述する。
実施の形態1
図1は本発明に係る直線作動機の構成を示す縦断正面図、図2は要部の構成を示す拡大縦断面図である。
図に示した直線作動機は、上下に貫通する筒形のハウジング1と、該ハウジング1の下端に取付けられ、電動モータ2を支持するケース3と、ハウジング1内の中心軸上に上下に離隔して保持された第1及び第2の玉軸受4,5と、該玉軸受4,5にその下端部が嵌入支持されている螺子軸6と、該螺子軸6に相対回転を可能に螺合され、螺子軸6に対して軸長方向へ往動/復動する筒状の作動体7と、該作動体7を取り囲み、その下端がハウジング1の上部内側に螺着されている外筒8と、ケース3内で螺子軸6の下端末を電動モータ2の出力軸21に連動連結する動力伝達機構9とを備える。尚、玉軸受4,5がラジアル軸受を構成している。
ハウジング1は、下端に開放された小径の軸受孔11と、該軸受孔11に段部12を経て連なり、上端に開放された大径の螺子孔13とを有する。
軸受孔11の上下両端部には、上下中央部の非嵌合孔部11aに段部11b,11cを経て連なる若干大径の嵌合孔部11d,11eが設けられ、嵌合孔部11d,11e夫々に玉軸受4,5の外輪41,51が嵌入保持されている。螺子孔13には、上側の第1の玉軸受4の外輪41端面と対向する環状の第3移動規制体20が螺着されており、また、該第3移動規制体20に対接する非螺子の弾性環30が設けられ、螺子孔13に螺着された外筒8の下端と段部12との間に第3移動規制体20、弾性環30が挾着されている。第3移動規制体20と外輪41との間には若干の隙間がある。
ハウジング1の下端には下側の第2の玉軸受5の外輪51端面と対向する環状の第2移動規制体10が設けられている。第2移動規制体10と外輪51との間には若干の隙間がある。
螺子軸6は、作動体7が螺着されている上側の螺子部61に段部62を経て連なる中径の非螺子部63と、該非螺子部63に連なる小螺子部64及び該小螺子部64に段部を経て連なる小径の嵌合部65とを下端部に有し、非螺子部63が玉軸受4,5の内輪42,52に嵌入支持され、段部62が玉軸受4の外輪41端面に当接し、螺子軸6に加わるスラスト荷重が玉軸受4から非嵌合孔部11dの段部11bを経てハウジング1に伝達されるようになっており、また、小螺子部64にナット66が螺合され、該ナット66の捩込みによる推力にて螺子軸6の段部62を玉軸受4の内輪42に押圧し、ナット66を玉軸受5の内輪52に押圧し、玉軸受4,5夫々の外輪41,51を嵌合孔部11d,11eに固定している。螺子部61は、ボール螺子又は台形螺子であるが、その他山形螺子であってもよく、その形状は特に制限されない。尚、ナット66が当接体を構成している。
非螺子部63の玉軸受4,5間には、玉軸受4,5の内輪42,52端面と対向し、螺子軸6を経て玉軸受4,5に加わるスラスト荷重により玉軸受4,5のいずれか一方が破損した場合に、螺子軸6の移動を規制するための移動規制体40が設けられている。
移動規制体40は、筒形をなし、周方向の一箇所から貫通する螺子孔に雄螺子40aが螺入され、該雄螺子40aにて非螺子部63に固定されている。移動規制体40の長さは、非螺子部63の長さよりも短く、玉軸受4,5の外輪41,51と移動規制体40との間に若干の隙間がある。
作動体7は、螺子孔を有し、螺子軸6に螺合された螺子筒71及び該螺子筒71の上端部外周に螺着された筒形のロッド72を有し、螺子筒71又はロッド72の外周面に軸長方向の回止溝(図示せず)が設けられ、ロッド72の上端に、二又部を有する取付具50が装着され、該取付具50の二又部にピンにて適宜の物体を取付けることができるようになしてある。
螺子筒71は、第3移動規制体20及び弾性環30よりも大径に形成され、下端が弾性環30に対向している。また、ロッド72の下端には抜止め用の鍔部が設けられている。
外筒8の上端部内側には、作動体7の上方への移動量を制限するためのエンドストッパ81が設けられている。外筒8の内周面には前記回転止溝に係合して作動体7の回転を阻止し、螺子軸6の回転時に作動体7を軸長方向へ往動/復動させるための回止突起(図示せず)が設けられている。
ケース3は、横方向に離隔して上方へ開放された開口を有し、一方の開口にハウジング1の下端が取付けられ、他方の開口に電動モータ2の出力軸21側が取付けられ、ケース3内に出力軸21が螺子軸6と平行に配されている。
動力伝達機構9は、螺子軸6の嵌合部65及び出力軸21に取付けられた二つの歯車91,93と、該歯車91,93に噛合する中間歯車92とを有し、電動モータ2の駆動力を螺子軸6に伝動し、該螺子軸6を正回転/逆回転させるようになしてある。
図3は本発明に係る直線作動機の他の使用形態を示す説明図である。以上のように構成された直線作動機は、図1に示すようにケース3が地面等に載置され、作動体7が立設された形態、換言すると作動体7が玉軸受4,5よりも上側に配された形態で使用される場合と、図3に示すようにケース3が吊下げられ、作動体7が吊設された形態、換言すると作動体7が玉軸受4,5よりも下側に配された形態で使用される場合とがある。
図1に示すように作動体7が立設された形態で電動モータ2が駆動された場合、電動モータ2の駆動力が動力伝達機構9から螺子軸6に伝動され、該螺子軸6の正回転により、作動体7が上方へ移動(往動)し、作動体7の上端に取付具50にて取付けられている適宜の物体を押し上げることができ、また、螺子軸6の逆回転により、作動体7が下方へ移動(復動)し、前記物体を下げることができる。物体昇降時の荷重は、取付具50、作動体7、螺子軸6を経て上側の第1の玉軸受4の内輪42、球体43及び外輪41から嵌合孔部11dの段部11bを経てハウジング1に伝達される。
図3に示すように作動体7が吊設された形態で電動モータ2が駆動された場合、電動モータ2の駆動力が動力伝達機構9から螺子軸6に伝動され、該螺子軸6の正回転により、作動体7が下方へ移動し、作動体7の先端に取付具50にて取付けられている適宜の物体を吊下げることができ、また、螺子軸6の逆回転により、作動体7が上方へ移動し、前記物体を吊上げることができる。物体吊下げ/吊上げ時の荷重は、取付具50、作動体7、螺子軸6及びナット66を経て第2の玉軸受5の内輪52、球体53及び外輪51から嵌合孔部11eの段部11cを経てハウジング1に伝達される。
このように作動体7の移動にて物体の昇降が多頻度で行われることにより、螺子軸6から第1の玉軸受4又は第2の玉軸受5にスラスト荷重が多頻度で伝達されるため、物体の押上げ時において、スラスト荷重により第1の玉軸受4がまんいち破損した場合、作動体7の上方への移動量に関係なく螺子軸6に加わるスラスト荷重が第1の玉軸受4の内輪42から直ちに移動規制体40に伝達され、該移動規制体40から直ちに第2の玉軸受5の内輪52、球体53及び外輪51に伝達され、該外輪51から第2移動規制体10を経てハウジング1に伝達され、螺子軸6の下方への移動を直ちに規制することができ、衝撃力を弱くすることができる。即ち、移動規制体40がなく、作動体7の上方への移動量が多い状態で前述のように第1の玉軸受4が破損した場合、第1の玉軸受4の内輪42から第2の玉軸受5の内輪52に比較的強い衝撃力が加わり、第2の玉軸受5が嵌合孔部11eから下方へ抜け出た後、螺子軸6の下端がケース3の底部に衝突して該底部を破壊するとともに、動力伝達機構9が破損し、さらに作動体7の下端が比較的強い衝撃力で弾性環30に衝突し、ハウジング1が破損することになるが、前述のように移動規制体40を設けることにより、螺子軸6が僅かに下方へ移動した状態で該螺子軸6の移動を規制することができ、衝撃力が弱いため、第2の玉軸受5、動力伝達機構9、ハウジング1、ケース3等の破損を防ぐことができる。
物体の吊下げ/吊上げ時においてスラスト荷重により第2の玉軸受5がまんいち破損した場合、螺子軸6に加わるスラスト荷重が第2の玉軸受5の内輪52から直ちに移動規制体40に伝達され、該移動規制体40から直ちに第1の玉軸受4の内輪42、球体43及び外輪41に伝達され、該外輪41から第2移動規制体10を経てハウジング1に伝達され、螺子軸6の下方への移動を直ちに規制することができ、衝撃力を弱くすることができる。即ち、移動規制体40がない状態で前述のように第2の玉軸受5が破損した場合、ナット66に当接している内輪52が玉軸受4,5間の離隔距離分移動して第1の玉軸受4の内輪42に比較的強い衝撃力で衝突することになるため、第1の玉軸受4及び第2移動規制体10等が破損する恐れがある。
実施の形態2
図4は直線作動機の他の構成を示す一部を省略した縦断正面図、図5は要部の構成を示す拡大縦断面図である。この直線作動機は、螺子軸6に移動規制体40を設ける代わりに、ハウジング1の非嵌合孔部11aに環状の移動規制体60を設け、螺子軸6から第1の玉軸受4又は第2の玉軸受5に伝達されるスラスト荷重により第1の玉軸受4又は第2の玉軸受5の球体が破損し、内輪42又は52が残っている場合、螺子軸6の移動を移動規制体60にて直ちに規制することができるようになしたものである。
移動規制体60は、ハウジング1の成形時、非嵌合孔部11aと一体に成形され、玉軸受4,5夫々の内輪42,52端面と対向している。移動規制体60と内輪42,52との間に僅かの隙間がある。
図6は本発明に係る直線作動機の他の使用形態を示す説明図である。実施の形態2においても、実施の形態1と同様、作動体7が立設された形態(図4参照)と、作動体7が吊設された形態(図6参照)とで使用される。
作動体7が立設された形態での使用において、スラスト荷重により第1の玉軸受4がまんいち破損した場合、作動体7の上方への移動量に関係なく螺子軸6に加わるスラスト荷重が第1の玉軸受4の内輪42からハウジング1と一体の移動規制体60に直ちに伝達され、螺子軸6の下方への移動を直ちに規制することができ、衝撃力を弱くすることができる。
作動体7が吊設された形態での使用において、スラスト荷重により第2の玉軸受5がまんいち破損した場合、螺子軸6に加わるスラスト荷重が第2の玉軸受5の内輪52からハウジング1と一体の移動規制体60に直ちに伝達され、螺子軸6の下方への移動を直ちに規制することができ、衝撃力を弱くすることができる。
その他の構成及び作用は実施の形態1と同様であるため、同様の部品については同じ符号を付し、その詳細な説明及び作用の説明を省略する。
尚、以上説明した実施の形態では、筒状の移動規制体40又は環状の移動規制体60を設けたが、その他、移動規制体40,60は螺子軸6の軸線と直交する方向の断面が略C字形、略内歯形、略い字形であってもよく、その形態は特に制限されない。
また、以上説明した実施の形態では、ラジアル軸受として玉軸受を用いたが、その他、転がり軸受であってもよい。
また、以上説明した実施の形態では、螺子軸6を回転させるための駆動源として電動モータを用いたが、その他、螺子軸6を回転させるための駆動源及び動力伝達機構は特に制限されない。
また、本発明に係る直線作動機は、物体の昇降、吊下げ/吊上げに使用される他、物体の横引き等に使用することもできる。
1 ハウジング
2 電動モータ(駆動源)
4 第1の玉軸受(ラジアル軸受)
41 外輪
42 内輪
5 第2の玉軸受(ラジアル軸受)
51 外輪
52 内輪
6 螺子軸
66 ナット(当接体)
7 作動体
10 第2移動規制体
20 第3移動規制体
40,60 移動規制体

Claims (3)

  1. 同心上の軸長方向へ離隔した位置に第1及び第2のラジアル軸受を収容保持してあるハウジングと、該ハウジング内の前記ラジアル軸受夫々にその一端側が回転自在に支持されている螺子軸と、該螺子軸に相対回転を可能に螺合されている作動体を備え、前記螺子軸の前記ラジアル軸受夫々よりも一端側が駆動源に連動連結され、前記螺子軸の回転により前記作動体を往復動可能にしてある直線作動機において、
    前記二つのラジアル軸受間における前記螺子軸の周面及びハウジングの内面の一方に、前記ラジアル軸受夫々の内輪の端面に対向し、前記螺子軸に加わるスラスト荷重により該螺子軸が移動するのを規制すべき移動規制体を設けてあり、
    前記ハウジングは、
    前記駆動源側の第2のラジアル軸受における外輪の前記駆動源側端面に対向し、前記螺子軸の前記スラスト荷重による移動を規制する第2移動規制体と、
    前記作動体側の第1のラジアル軸受における外輪の前記作動体側端面に対向し、前記螺子軸の前記スラスト荷重による移動を規制する第3移動規制体と
    を有し、
    前記螺子軸は、
    前記第1のラジアル軸受よりも他端側に位置する螺子部と、
    該螺子部から段部を経て一端側に延出し、延出端部に螺子溝を形成した前記螺子部よりも小径の第2の螺子部と、
    該第2の螺子部に螺合しており、前記第2のラジアル軸受における内輪の前記駆動源側端面に当接する当接体と
    を有し、
    前記段部及び当接体の間に、前記第1のラジアル軸受の内輪、移動規制体及び第2のラジアル軸受の内輪が配置してあり、
    前記当接体の捩込みによって前記第1のラジアル軸受の内輪を前記段部に押圧させ、前記当接体を前記第2のラジアル軸受の内輪に押圧させていること
    を特徴とする直線作動機。
  2. 前記移動規制体は、前記内輪夫々の端面と非接触であることを特徴とする請求項1記載の直線作動機。
  3. 前記移動規制体は前記ハウジングと一体に成形されていることを特徴とする請求項1又は2記載の直線作動機。
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