JP5500913B2 - ラチスシェル構造の節点構造及びその施工方法 - Google Patents

ラチスシェル構造の節点構造及びその施工方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5500913B2
JP5500913B2 JP2009197044A JP2009197044A JP5500913B2 JP 5500913 B2 JP5500913 B2 JP 5500913B2 JP 2009197044 A JP2009197044 A JP 2009197044A JP 2009197044 A JP2009197044 A JP 2009197044A JP 5500913 B2 JP5500913 B2 JP 5500913B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
bolt hole
joining
block
bolt
contact surface
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2009197044A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2011047206A (ja
Inventor
賢一 林
公平 樋口
徹 竹内
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Original Assignee
Nippon Steel Engineering Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nippon Steel Engineering Co Ltd filed Critical Nippon Steel Engineering Co Ltd
Priority to JP2009197044A priority Critical patent/JP5500913B2/ja
Publication of JP2011047206A publication Critical patent/JP2011047206A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5500913B2 publication Critical patent/JP5500913B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Description

本発明は、ラチスシェル構造の節点構造及びその施工方法に関し、曲面形状を有するラチスシェル構造に最適な節点構造及びその施工方法に関する。
建築物の屋根などを構成するため、構造体にラチスシェル構造(グリッドシェル構造)が採用される場合がある。ラチスシェル構造は、梁材と、複数の梁材が集合して互いに接合される節点(node)からなる。ラチスシェル構造による構造体の上面又は下面にガラス、鋼板などの板材が設置されて、屋根が構成される。
例えば、特許文献1〜5には、梁材と節点における接合部材からなる節点構造に関する技術が開示されている。特許文献1〜4には、梁材と接合部材がボルトによって接合される節点構造が記載され、特許文献5には、梁材に相当する骨組部材3と接合部材に相当する本体部4が溶接よって接合される節点構造が記載されている。その他、ラチスシェル構造の節点は、複数の梁材が溶接によって互いに直接接合されたり、接合部材に梁材が嵌め込まれたりして構成される。
特開平6−57829号公報 国際公開第94/20698号 ソビエト連邦国特許第777170号 ソビエト連邦国特許第614185号 特開平9−279749号公報
ところで、ラチスシェル構造による構造体は、平面形状ではなく、曲面形状を有するものがある。曲面形状を有するラチスシェル構造は、複数の梁材が集合する節点において、梁材ごとに梁材の取り付け位置や取り付け方向が異なる。従って、節点において、梁材ごとに梁材の端部面の形状を異ならせる必要がある。特に、対称形状ではない複雑な曲面形状であると、節点ごとに異なる加工が必要となるため、ラチスシェル構造の施工には労力と時間がかかるという問題があった。
そして、ラチスシェル構造の節点を現場で施工するには、ボルト接合、溶接又はボルト接合と溶接の併用などがある。節点の施工に溶接を採用すると、更にラチスシェル構造の施工において労力と時間がかかるという問題があった。
そこで、本発明は、上記問題に鑑みてなされたものであり、本発明の目的とするところは、梁材と接合部材を容易かつ精度良く接合しながら、曲面形状を有するラチスシェル構造を構築することが可能な、新規かつ改良されたラチスシェル構造の節点構造及びその施工方法を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明のある観点によれば、中心点から所定距離だけ離隔して形成された球面状の接触面と、互いに平行な軸を有し平行な軸から等距離の中間線が中心点を通過するように内部空間と外部を結んで接触面を貫通して設けられた第1のボルト穴及び第2のボルト穴とを有する接合部材と、接合部材の接触面と接触し接合部材とボルト接合される第1の面と、第1のボルト穴及び第2のボルト穴に対応した互いに平行な軸を有し第1の面に開口して設けられた第3のボルト穴及び第4のボルト穴とを有する梁材と、第1のボルト穴及び第3のボルト穴に設置されて接合部材と梁材とをボルト接合する第1のボルトと、第2のボルト穴及び第4のボルト穴に設置されて接合部材と梁材とをボルト接合する第2のボルトとを備え、第1のボルト穴及び第2のボルト穴の軸方向は、梁材の設置角度に基づいて決定されるラチスシェル構造の節点構造が提供される。
この構成によれば、接合部材と梁材とをボルト接合することによって、あらかじめ決定しておいた設置角度で梁材を設置できる。
上記梁材は、接合部材とボルト接合される端部材と、端部材と溶接される梁部材とを有してもよい。また、筋交材と、接合部材の一端側に設けられた筋交材を固定する筋交材固定部とを更に備えてもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の中心点から所定の第1の距離だけ離隔して形成された球面状の第1の接触面と、軸線が第1の中心点を通過するように内部空間と外部を結んで第1の接触面を貫通して設けられた第1のボルト穴とを有する第1の接合部材と、第2の中心点から第1の距離と同一の距離だけ離隔して形成された球面状の第2の接触面と、軸線が第2の中心点を通過するように内部空間と外部を結んで第1のボルト穴と平行に第2の接触面を貫通して設けられた第2のボルト穴とを有し、第1の接合部材と隣接して設けられた第2の接合部材と、第1の接合部材の第1の接触面と接触し第1の接合部材とボルト接合される第1の面と、第2の接合部材の第2の接触面と接触し第2の接合部材とボルト接合される第2の面と、第1のボルト穴に対応した第1の面に開口して設けられた第3のボルト穴と、第2のボルト穴に対応した第2の面に開口して設けられた第4のボルト穴とを有する梁材と、第1のボルト穴及び第3のボルト穴に設置されて接合部材と梁材とをボルト接合する第1のボルトと、第2のボルト穴及び第4のボルト穴に設置されて接合部材と梁材とをボルト接合する第2のボルトとを備え、第1のボルト穴及び第2のボルト穴の軸方向は、梁材の設置角度に基づいて決定されるラチスシェル構造の節点構造が提供される。
上記梁材は、第1の接合部材とボルト接合される第1の端部材と、第2の接合部材とボルト接合される第2の端部材と、第1の端部材及び第2の端部材と溶接される梁部材とを有してもよい。
筋交材と、第1の接合部材又は第2の接合部材の外部側に設けられた筋交材を固定する筋交材固定部とを更に備えてもよい。または、筋交材を更に備え、第1の接合部材及び第2の接合部材によって挟持することで筋交材を固定してもよい。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、接合部材の中心点から所定距離だけ離隔して形成された接合部材の球面状の接触面と梁材の第1の面とがボルト接合されたときにおける、梁材の設置角度を決定するステップと、梁材の設置角度に基づいて、互いに平行な軸を有し平行な軸から等距離の中間線が中心点を通過するように内部空間と外部を結んで接触面を貫通する第1のボルト穴及び第2のボルト穴を接合部材に設けるステップと、梁材の第1の面と接合部材の接触面とをボルト接合するステップとを有するラチスシェル構造の節点構造の施工方法が提供される。
また、上記課題を解決するために、本発明の別の観点によれば、第1の接合部材の第1の中心点から所定距離だけ離隔して形成された第1の接合部材の球面状の第1の接触面と梁材の第1の面とがボルト接合され、第1の接合部材と隣接して設けられる第2の接合部材の第2の中心点から第1の距離と同一の距離だけ離隔して形成された第2の接合部材の球面状の第2の接触面と梁材の第2の面とがボルト接合されたときにおける、梁材の設置角度を決定するステップと、梁材の設置角度に基づいて、軸線が第1の中心点を通過するように内部空間と外部を結んで第1の接触面を貫通する第1のボルト穴を第1の接合部材に設けるステップと、梁材の設置角度に基づいて、軸線が第2の中心点を通過するように内部空間と外部を結んで第1のボルト穴と平行に第2の接触面を貫通する第2のボルト穴を第2の接合部材に設けるステップと、梁材の第1の面と第1の接合部材の第1の接触面とをボルト接合し、梁材の第2の面と第2の接合部材の第2の接触面とをボルト接合するステップとを有するラチスシェル構造の節点構造の施工方法が提供される。
本発明によれば、梁材と接合部材を容易かつ精度良く接合しながら、曲面形状を有するラチスシェル構造を構築することができる。
本発明の第1の実施形態に係るラチスシェル構造の構造体1を示す斜視図である。 同実施形態に係る節点構造100を示す平面図である。 同実施形態に係る節点構造100を示す断面図である。 同実施形態に係る節点構造100を示す断面図である。 同実施形態に係る節点構造100を示す側面図である。 同実施形態に係る節点構造100を示す断面図である。 同実施形態に係る節点構造100を示す側面図である。 同実施形態に係る節点構造100を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態に係る節点構造200を示す平面図である。 同実施形態に係る節点構造200を示す断面図である。 同実施形態に係る節点構造200を示す側面図である。 同実施形態に係る節点構造200を示す断面図である。 本発明の第2の実施形態の変更例に係る節点構造200を示す平面図である。 同変更例に係る節点構造200を示す断面図である。 同変更例に係る節点構造200を示す断面図である。 同変更例に係る節点構造200を示す側面図である。 同変更例に係る節点構造200を示す断面図である。 同変更例に係る節点構造200を示す側面図である。 同変更例に係る節点構造200を示す断面図である。
以下に添付図面を参照しながら、本発明の好適な実施の形態について詳細に説明する。なお、本明細書及び図面において、実質的に同一の機能構成を有する構成要素については、同一の符号を付することにより重複説明を省略する。
(第1の実施形態)
まず、図1を参照して、本発明の第1の実施形態に係るラチスシェル構造について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係るラチスシェル構造の構造体1を示す斜視図である。
ラチスシェル構造は、例えば建築物の屋根などを架構するために用いられる。図1は、本実施形態を説明するために示した形状であり、ラチスシェル構造の構造体の形状は構造体1の形状に限定されず、他の形状で構成されてもよい。
ラチスシェル構造の構造体1は、例えば、梁部材10と、筋交材20などからなる。また、複数の梁材が集合するラチスシェル構造の節点には、図2以降に示すように、梁部材10と筋交材20と接合ブロック102と端部ブロック112などからなる節点構造100が形成される。ラチスシェル構造の構造体1の上面又は下面にガラスや鋼板などの板材が設置されて、屋根が構成される。
図1からも分かるように、ラチスシェル構造の構造体1が平面形状ではなく、曲面形状を有する場合、複数の梁材が集合する節点ごとに、梁材は異なる角度で集合する。そのため、従来技術では、互いに接合する複数の梁材の端部は、梁材ごとに端部面の形状が異なる場合があった。この場合、さまざまな形状の梁材を用意する必要があり、手間やコストがかかるという問題があった。
一方、本実施形態によれば、後述する通り、節点構造100に用いる接合ブロック102、梁材端部に接合する端部ブロック112、球面ワッシャー172、176などの各部材の形状は、節点構造100の設置位置や方向、梁部材10の取り付け位置や取り付け方向に関わらず全て同じである。しかし、接合ブロック102の接触面108が球面形状を有することで、複数の梁が集合する節点ごとに、梁部材10を異なる角度に設置しながら互いに接合させることができる。そして、さまざまな形状の梁を建設現場で用意する必要がないため、節点構造100の施工が容易になる。
次に、図2〜図6を参照して、本実施形態に係る節点構造100について説明する。
図2は、本実施形態に係る節点構造100を示す平面図である。図3は、本実施形態に係る節点構造100を示す断面図であり、図5のB−B線で切断した断面図である。図4は、本実施形態に係る節点構造100を示す断面図であり、図5のC−C線で切断した断面図である。図5は、本実施形態に係る節点構造100を示す側面図である。図6は、本実施形態に係る節点構造100を示す断面図であり、図2のA−A線で切断した断面図である。
節点構造100は、梁部材10と、筋交材20と、接合ブロック102と、端部ブロック112と、高力ボルト122、124と、球面ワッシャー172、176と、上蓋132と、筋交材押さえ板142、144、148と、通しボルト152を有する。節点構造100は、複数の梁部材10が集合する節点において形成される。図1に示すように、4つの梁部材10で四角形を構成する場合、筋交材20を節点に固定することで、ラチスシェル構造を安定的に維持することができる。
以下で、節点構造100の各構成部材について詳細に説明する。
梁部材10は、例えば棒状部材であり、鋼製である。梁部材10の端部には端部面11が形成され、端部面11は端部ブロック112と接合される。梁部材10と梁部材10の両端に端部ブロック112が接合された部材は、端部ブロック付き梁材として扱われる。端部ブロック付き梁材は、梁材の一例である。梁部材10は、ラチスシェル構造における梁の一部として作用する。
筋交材20は、例えば線状部材であり、鋼製ケーブルなどである。筋交材20は筋交材押さえ板142、144、148によって節点で固定される。
接合ブロック102は、接合部材の一例であり、例えば筒形状であり、中心軸と平行な開口を有している。接合ブロック102の形状は、節点構造100の設置位置や方向に関わらず一定である。接合ブロック102の外周面は、接合ブロック102の中心点から所定距離だけ離隔して形成された球面状の接触面108であり、接合ブロック102の内周面も球面状に形成されている。接合ブロック102は、梁部材10から伝達されるモーメントに耐え得る強度を有する強度を有する材質、構造を有する。接合ブロック102は、梁部材10が接合される方向であって端部ブロック112と接合される位置において、接合ブロック102を貫通するボルト穴104、106が形成される。
ボルト穴104、106は、それぞれ第1のボルト穴と第2のボルト穴の一例である。ボルト穴104、106は、高力ボルト122、124の直径より広い径を有する。ボルト穴104、106は、互いに平行な軸を有し平行な軸から等距離の中間線が接合ブロック102の中心点を通過するように、接合ブロック102の内部空間と外部を結んで接触面108を貫通して設けられる。このようにボルト穴104、106を設けることにより、ボルト穴104、106に対応したボルト穴114、116を有する端部ブロック112を共通化した部材とすることができる。ボルト穴104は、接合ブロック102の上側に位置し、ボルト穴106は、接合ブロック102の下側に位置する。上下関係にある1つのボルト穴104と1つのボルト穴106は、接合ブロック102の中心軸に対して平行又は所定の角度で傾斜して配置される。
接触面108は、接合ブロック102の外周面の一部であり、端部ブロック112の第1接合面118と接触する。
端部ブロック112は、端部材の一例であり、梁部材10の端部に溶接によって設けられる。端部ブロック112の形状は、節点構造100の設置位置や方向に関わらず一定である。端部ブロック112は、第1接合面118(第1の面の一例)と、第2接合面113を有する。
端部ブロック112の第1接合面118は、接合ブロック102の接触面108と接触し、高力ボルト122、124によって接合ブロック102とボルト接合される。第1接合面118の形状は、接合ブロック102の接触面108の形状に沿った形を有する。本実施形態では、接触面108は球面であるから、第1接合面118も球面に沿った凹面を有する。端部ブロック112は、接合ブロック102の第1接合面118側に開口したボルト穴114、116が形成される。
端部ブロック112の第2接合面113は、梁部材10の端部面11と溶接される。第2接合面113は、例えば第1接合面118と対向する位置に設けられる。
端部ブロック112は、梁部材10の取り付け位置や取り付け方向、接合ブロック102との接合位置に影響されず、また節点の位置にも影響されず、常に同一の形状を有する。これにより、端部ブロック112は、第1接合面118が接合ブロック102とボルト接合されたときに、接触面108の位置に関わらず、端部ブロック112のボルト穴114、116の軸から等距離にある中間軸に対する第2接合面113の角度が一意に規定される。
ボルト穴114、116は、それぞれ第3のボルト穴、第4のボルト穴の一例である。ボルト穴114、116は、内部に雌ねじが形成される。ボルト穴114は接合ブロック102のボルト穴104と対応し、ボルト穴116は接合ブロック102のボルト穴106と対応する。ボルト穴114、116は、互いに平行な軸を有する。端部ブロック112が接合ブロック102に設けられたとき、ボルト穴114、116は、ボルト穴114、116の平行な軸から等距離の中間線が接合ブロック102の中心点を通過するように、第1接合面118に開口して設けられる。ボルト穴114は、端部ブロック112の上側に位置し、ボルト穴116は、端部ブロック112の下側に位置する。上下関係にある1つのボルト穴114と1つのボルト穴116は、端部ブロック112が接合ブロック102に接合されたとき、接合ブロック102の中心軸に対して平行又は所定の角度で傾斜して配置される。
高力ボルト122、124は、先端部分に雄ねじが形成される。高力ボルト122は、第1のボルトの一例であり、接合ブロック102の内部から外側に向かって挿入され、球面ワッシャー172のボルト穴174、接合ブロック102のボルト穴104を貫通し、端部ブロック112のボルト穴114で螺合される。高力ボルト124は、第2のボルトの一例であり、接合ブロック102の内部から外側に向かって挿入され、球面ワッシャー176のボルト穴178、接合ブロック102のボルト穴106を貫通し、端部ブロック112のボルト穴116で螺合される。上下関係で挿入される1つの高力ボルト122と1つの高力ボルト124が1対となって、1つの端部ブロック112と接合ブロック102をボルト接合する。
球面ワッシャー172、176は、高力ボルト122、124の頭部を平面上で固定できるように補助する部材である。接合ブロック102のボルト穴104、106が、互いに平行な軸を有し平行な軸から等距離の中間線が接合ブロック102の中心点を通過するように、接合ブロック102の内部空間と外部を結んで接合ブロック102を貫通して設けられる。そのため、球面ワッシャー172、176の形状は、接合ブロック102の外周面においてボルト穴104、106がどの位置に設けられたとしても一定の形状である。球面ワッシャー172、176は、接合ブロック102の内面に設けられる。球面ワッシャー172、176の一面側は、高力ボルト122、124と接触する面が平面状に形成され、球面ワッシャー172、176の他面側は、接合ブロック102の内壁面と接触する面が球面状に形成される。
上蓋132は、例えば板状部材であり、接合ブロック102の軸方向端部、例えば上端部に設けられる。上蓋132は、図6に示すように、接合ブロック102に形成された開口部に嵌め合わせ可能なように、突起形状を有する。これにより、筋交材20の引張り力などによる上蓋132のずれを防止できる。上蓋132は、中心にボルト穴134が形成される。
ボルト穴134は、上蓋132を例えば貫通して形成され、内部に雌ねじが形成される。
筋交材押さえ板142、144、148は、例えば板状部材であり、上蓋132と反対側に設けられる。筋交材押さえ板142、144、148は、筋交材固定部の一例である。筋交材押さえ板142は、接合ブロック102の軸方向端部、例えば下端部に設けられる。筋交材押さえ板144は、筋交材押さえ板142と筋交材押さえ板148に挟まれて設けられる。筋交材押さえ板148は、節点構造100の最下端部に設けられる。筋交材押さえ板144の両面には、溝146が形成され、溝146に沿って筋交材20が配設される。また、筋交材押さえ板142、144、148はそれぞれ中心に、筋交材押さえ板142、144、148を貫通する貫通穴143、145、149が形成される。
貫通穴143、145、149は、通しボルト152の直径より広い径を有し、通しボルト152が貫通して設置される。
通しボルト152は、先端部に雄ねじが形成される。通しボルト152は、貫通穴143、145、149を貫通し、ボルト穴134で螺合される。
次に、本実施形態に係るラチスシェル構造の構造体1及び節点構造100の設計・施工方法について説明する。
節点構造100に用いる接合ブロック102、端部ブロック112、球面ワッシャー172、176は、節点構造100の設置位置や設置方向に関わらず一定の形状のものを用いる。本実施形態によれば、ラチスシェル構造の構造体1の施工現場で、梁部材10等に合わせて、接合ブロック102、端部ブロック112を加工する必要がない。
ラチスシェル構造の構造体1を構築するためには、まず、節点の位置や数、梁部材10の位置や数を決定する。これにより、梁部材10のおおよその長さを決定できる。また、筋交材20についても節点に基づいて同様に長さなどが決定される。
そして、節点構造に用いる接合ブロック102や、梁部材10と端部ブロック112が溶接されて組み合わされた部材(以下、「端部ブロック付き梁材」という。)の形状を決定する。接合ブロック102、端部ブロック112、球面ワッシャー172、176は、節点構造100の設置位置や設置方向に関わらず一定の形状のものを共通して用いるから、節点の数に合わせて作製すればよい。上述した例では、接合ブロック102には、4つの端部ブロック112が設けられ、それぞれ隣接する端部ブロック112の接合位置のなす角度が90度である。
次に、接合ブロック102の設置方向を決定し、設置時における接合ブロック102の中心軸方向や中心点の位置を決定する。そして、端部ブロック付き梁材の設置角度を考慮して、端部ブロック112が接合ブロック102の接触面108と接触する位置や、ボルト穴104、106、114、116の位置や貫通方向を決定し、決定された形状に接合ブロック102と端部ブロック112を加工する。
端部ブロック112と梁部材10は、端部ブロック112のボルト穴114、116の軸から等距離にある中間軸と、梁部材10の軸が一致するように溶接される。溶接は、梁部材10の端部面11と端部ブロック112の第2接合面113とで行われる。この溶接作業は、ラチスシェル構造の構造体1の施工現場ではなく、例えば工場などで行う。この端部ブロック付き梁材を複数作製して、施工現場に搬出する。
そして、ラチスシェル構造の構造体1の施工現場において、接合ブロック102に端部ブロック付き梁材をボルト接合する。接合ブロック102や端部ブロック付き梁材は、全て同一形状であるから、いずれの節点に配置してもよい。
その後、端部ブロック112の第1接合面118と、接合ブロック102の接触面108とをボルト接合する。このボルト接合作業を1つの接合ブロック102において複数の端部ブロック付き梁材に対して行い、更に、別の節点の接合ブロックにおいても同様の作業をすることで、ラチスシェル構造の構造体1を構築する。
通常、曲面形状を有するラチスシェル構造の節点において、接合部材に複数の梁材が接合されるとき、梁材の取り付け位置や取り付け方向は、梁材ごとに異なる。従って、従来、梁材ごとに接合部材と接合する梁材の端部面の形状を異ならせる必要があった。また、節点の位置によっても、梁材の端部面の形状が異なってくる。従って、梁材を工場で作製したとしても、施工現場で梁材の端部面を加工する必要があり、労力と時間がかかっていた。
また、従来、接合部材と梁材とを接合する節点構造で、接合部材を節点位置に関わらず全て同じにしてボルト接合を用いるものもあったが、梁材の取り付け方向や取り付け位置は、接合部材の形状に依存していた。そのため、接合部材を共通化し、接合部材と梁材との接合をボルト接合にすると、決められた方向にしか梁材を取り付けることができないため、例えば対称形状ではない複雑な曲面形状を有するラチスシェル構造を構築できなかった。
一方、本実施形態によれば、節点構造100に用いる接合ブロック102、端部ブロック112、球面ワッシャー172、176の形状は、節点構造100の設置位置や方向、梁部材10の取り付け位置や取り付け方向に関わらず全て同じである。図7及び図8には、端部ブロック付き梁材が接合ブロック102の中心軸に対して垂直ではなく、所定の角度で傾斜して設けられる場合について示した。図7は、本実施形態に係る節点構造100を示す側面図である。図8は、本実施形態に係る節点構造100を示す断面図である。
図面の左側に延設された梁部材10は、接合ブロック102の中心軸に対して垂直方向から角度Aだけ下方に設けられ、図面の右側に延設された梁部材10は、接合ブロック102の中心軸に対して垂直方向から角度Bだけ上方に設けられる。また、図面を貫通する方向に延設された梁部材10は、接合ブロック102の中心軸に対して垂直方向に設けられつつ、梁せい方向が接合ブロック102の中心軸に対して角度Cだけ傾斜して設けられる。
このように、接合ブロック102に対して端部ブロック付き梁材がいずれの方向に接合されるときでも、接合ブロック102の接触面108が球面形状を有するため、ボルト穴104、106の位置が変わるだけで、接合ブロック102、端部ブロック112、球面ワッシャー172、176の形状を同じにすることができる。
また、接合ブロック102と端部ブロック付き梁材との接合はボルト接合であり、溶接に比べて容易かつ精度良く部材を接合することができる。よって、本実施形態によれば、節点構造100の施工が容易になる。
(第2の実施形態)
次に、図9〜図12を参照して、本発明の第2の実施形態に係る節点構造200について説明する。図9は、本実施形態に係る節点構造200を示す平面図である。図10は、本実施形態に係る節点構造200を示す断面図であり、図11のB−B線で切断した断面図である。図11は、本実施形態に係る節点構造200を示す側面図である。図12は、本実施形態に係る節点構造200を示す断面図であり、図9のA−A線で切断した断面図である。なお、図11のC−C線で切断した断面図は、図4で示した断面図と同様に表される。
節点構造200は、梁部材10と、筋交材20と、第1接合ブロック202と、第2接合ブロック203と、第1端部ブロック212と、第2端部ブロック215と、高力ボルト222、224と、上蓋132と、筋交材押さえ板142、144、148と、通しボルト152を有する。筋交材20と、上蓋132と、筋交材押さえ板142、144、148と、通しボルト152は、第1の実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
以下で、節点構造200のその他の各構成部材について詳細に説明する。
梁部材10は、例えば棒状部材であり、鋼製である。梁部材10の端部には端部面11が形成され、端部面11は第1端部ブロック212及び第2端部ブロック215と接合される。梁部材10は、ラチスシェル構造における梁の一部として作用する。
第1接合ブロック202は、第1の接合部材の一例であり、例えば筒形状であり、中心軸と平行な開口を有している。第1接合ブロック202の形状は、節点構造200の設置位置や方向に関わらず一定である。第1接合ブロック202の外周面は、第1接合ブロック202の第1の中心点から所定の第1の距離だけ離隔して形成された球面状の第1接触面208(第1の接触面の一例)であり、第1接合ブロック202の内周面も球面状に形成されている。第1接合ブロック202は、梁部材10から伝達されるモーメントに耐え得る強度を有する強度を有する材質、構造を有する。第1接合ブロック202は、梁部材10が接合される方向であって第1端部ブロック212と接合される位置において、第1接合ブロック202を貫通する第1ボルト穴204が形成される。
第2接合ブロック203は、第2の接合部材の一例であり、例えば筒形状であり、中心軸と平行な開口を有している。第2接合ブロック203の形状は、節点構造200の設置位置や方向に関わらず一定である。第2接合ブロック203の外周面は、第2接合ブロック203の第2の中心点から所定の第1の距離と同一の距離だけ離隔して形成された球面状の第2接触面209(第2の接触面の一例)であり、第2接合ブロック203の内周面も球面状に形成されている。即ち、第1接合ブロック202、第2接合ブロック203の外周面は、共に同一外径を有する球形状である。第2接合ブロック203は、梁部材10から伝達されるモーメントに耐え得る強度を有する強度を有する材質、構造を有する。第2接合ブロック203は、梁部材10が接合される方向であって第2端部ブロック215と接合される位置において、第2接合ブロック203を貫通する第2ボルト穴206が形成される。
第2接合ブロック203は、第1接合ブロック202と隣接して設けられる。
第1ボルト穴204、第2ボルト穴206は、それぞれ第1のボルト穴と第2のボルト穴の一例である。第1ボルト穴204、第2ボルト穴206は、高力ボルト222、224の直径より広い径を有する。
第1ボルト穴204は、軸線が第1接合ブロック202の中心点(第1の中心点の一例)を通過するように、第1接合ブロック202の内部空間と外部を結んで第1接触面208を貫通して設けられる。第2ボルト穴206は、軸線が第2接合ブロック203の中心点(第2の中心点の一例)を通過するように、第2接合ブロック203の内部空間と外部を結んで第2接触面209を貫通して設けられる。
このように第1ボルト穴204と、第2ボルト穴206を設けることにより、第1ボルト穴204に対応した第3ボルト穴214を有する第1端部ブロック212や、第2ボルト穴206に対応した第4ボルト穴216を有する第2端部ブロック215を共通化した部材とすることができる。第1ボルト穴204は、第2ボルト穴206の上側に位置する。上下関係にある1つの第1ボルト穴204と1つの第2ボルト穴206は、第1接合ブロック202及び第2接合ブロック203の中心軸に対して平行又は所定の角度で傾斜して配置される。
第1接触面208は、第1接合ブロック202の外周面の一部であり、第1端部ブロック212の第1接合面218と接触する。第2接触面209は、第2接合ブロック203の外周面の一部であり、第2端部ブロック215の第3接合面219と接触する。
第1端部ブロック212は、第1の端部材の一例であり、梁部材10の端部に溶接によって設けられる。第1端部ブロック212の形状は、節点構造200の設置位置や方向に関わらず一定である。第1端部ブロック212は、第1接合面218(第1の面の一例)と、第2接合面213を有する。
第2端部ブロック215は、第2の端部材の一例であり、梁部材10の端部に溶接によって設けられる。第2端部ブロック215の形状は、節点構造200の設置位置や方向に関わらず一定である。第2端部ブロック215は、第3接合面219(第2の面の一例)と、第4接合面217を有する。
第1端部ブロック212の第1接合面218は、第1接合ブロック202の第1接触面208と接触し、高力ボルト222によって第1接合ブロック202とボルト接合される。第1接合面218の形状は、第1接合ブロック202の第1接触面208の形状に沿った形を有する。本実施形態では、第1接触面208は球面であるから、第1接合面218も球面に沿った凹面を有する。第1端部ブロック212は、第1接合ブロック202の第1接合面218側に開口した第3ボルト穴214が形成される。
第1端部ブロック212の第2接合面213は、梁部材10の端部面11と溶接される。第2接合面213は、例えば第1接合面218と対向する位置に設けられる。
第2端部ブロック215の第3接合面219は、第2接合ブロック203の第2接触面209と接触し、高力ボルト224によって第2接合ブロック203とボルト接合される。第3接合面219の形状は、第2接合ブロック203の第2接触面209の形状に沿った形を有する。本実施形態では、第2接触面209は球面であるから、第3接合面219も球面に沿った凹面を有する。第2端部ブロック215は、第2接合ブロック203の第3接合面219側に開口した第4ボルト穴216が形成される。
第2端部ブロック215の第4接合面217は、梁部材10の端部面11と溶接される。第4接合面217は、例えば第3接合面219と対向する位置に設けられる。
第3ボルト穴214は第3のボルト穴の一例であり、第4ボルト穴216は第4のボルト穴の一例である。第3ボルト穴214及び第4のボルト穴216は、内部に雌ねじが形成される。第3ボルト穴214は第1接合ブロック202の第1ボルト穴204と対応し、第4ボルト穴216は第1接合ブロック202の第2ボルト穴206と対応する。
第1端部ブロック212が第1接合ブロック202に設けられたとき、第3ボルト穴214は、第3ボルト穴214の軸線が第1接合ブロック202の中心点を通過するように、第1接合面218に開口して設けられる。第2端部ブロック215が第2接合ブロック203に設けられたとき、第4ボルト穴216は、第4ボルト穴216の軸線が第2接合ブロック203の中心点を通過するように、第3接合面219に開口して設けられる。
第3ボルト穴214は、第4ボルト穴216の上側に位置する。上下関係にある1つの第3ボルト穴214と1つの第4ボルト穴216は、第1端部ブロック212が第1接合ブロック202に接合され、第2端部ブロック215が第2接合ブロック203に接合されたとき、第1接合ブロック202及び第2接合ブロック203の中心軸に対して平行又は所定の角度で傾斜して配置される。
高力ボルト222、224は、先端部分に雄ねじが形成される。高力ボルト222は、第1のボルトの一例であり、第1接合ブロック202の内部から外側に向かって挿入され、球面ワッシャー272のボルト穴274、第1接合ブロック202の第1ボルト穴204を貫通し、第1端部ブロック212の第3ボルト穴214で螺合される。高力ボルト224は、第2のボルトの一例であり、第2接合ブロック203の内部から外側に向かって挿入され、球面ワッシャー276のボルト穴278、第2接合ブロック203の第2ボルト穴206を貫通し、第2端部ブロック215の第4ボルト穴216で螺合される。上下関係で挿入される1つの高力ボルト222と1つの高力ボルト224が1対となって、1つの第1端部ブロック212、第2端部ブロック215、第1接合ブロック202及び第2接合ブロック203をボルト接合する。
球面ワッシャー272、276は、高力ボルト222、224を平面上で固定できるように補助する部材である。第1の実施形態と異なり、接合ブロックを第1接合ブロック202、第2接合ブロック203のように2つに分けることによって、球面ワッシャー272、276それぞれを軸対象の形状とすることができ、作製が容易になる。球面ワッシャー272、276の形状は、第1ボルト穴204、第2ボルト穴206の位置に関わらず一定である。球面ワッシャー272は、第1接合ブロック202の内面に設けられ、球面ワッシャー276は、第2接合ブロック203の内面に設けられる。球面ワッシャー272、276の一面側は、高力ボルト222、224と接触する面が平面状に形成され、球面ワッシャー272、276の他面側は、第1接合ブロック202又は第2接合ブロック203の内壁面と接触する面が球面状に形成される。
次に、本実施形態に係るラチスシェル構造の構造体1及び節点構造200の設計・施工方法について説明する。
節点構造200に用いる第1接合ブロック202、第2接合ブロック203、球面ワッシャー272、276は、節点構造200の設置位置や設置方向に関わらず一定の形状のものを用いる。本実施形態によれば、ラチスシェル構造の構造体1の施工現場で、梁部材10等に合わせて、第1接合ブロック202、第2接合ブロック203、第1端部ブロック212、第2端部ブロック215を加工する必要がない。
ラチスシェル構造の構造体1を構築するためには、まず、節点の位置や数、梁部材10の位置や数を決定する。これにより、梁部材10のおおよその長さを決定できる。また、筋交材20についても節点に基づいて同様に長さなどが決定される。
そして、節点構造に用いる第1接合ブロック202、第2接合ブロック203や、梁部材10と第1端部ブロック212、第2端部ブロック215が溶接されて組み合わされた部材(以下、「端部ブロック付き梁材」という。)の形状を決定する。第1接合ブロック202、第2接合ブロック203、球面ワッシャー272、276は、節点構造200の設置位置や設置方向に関わらず一定の形状のものを共通して用いるから、節点の数に合わせて作製すればよい。上述した例では、第1接合ブロック202には、4つの第1端部ブロック212が設けられ、それぞれ隣接する第1端部ブロック212の接合位置のなす角度が90度である。同様に、第2接合ブロック203には、4つの第2端部ブロック215が設けられ、それぞれ隣接する第2端部ブロック215の接合位置のなす角度が90度である。
次に、第1接合ブロック202及び第2接合ブロック203の設置方向を決定し、設置時における第1接合ブロック202及び第2接合ブロック203の中心軸方向や中心点の位置を決定する。そして、端部ブロック付き梁材の設置角度を考慮して、第1端部ブロック212が第1接合ブロック202の第1接触面208と接触する位置、及び第2端部ブロック215が第2接合ブロック203の第2接触面209と接触する位置や、第1ボルト穴204、第2ボルト穴206、第3ボルト穴214、第4ボルト穴216の位置や貫通方向を決定し、決定された形状に第1接合ブロック202、第2接合ブロック203、第1端部ブロック212及び第2端部ブロック215を加工する。
第1接合ブロック202、第2接合ブロック203が、端部ブロック付き梁材とボルト接合されたとき、第3ボルト穴214、第4ボルト穴216が第1ボルト穴204、第2ボルト穴206と一致するように、第1端部ブロック212及び第2端部ブロック215と梁部材10は、溶接される。溶接は、梁部材10の端部面11と、第1端部ブロック212の第2接合面213、第4接合面217とで行われる。この溶接作業は、ラチスシェル構造の構造体1の施工現場ではなく、例えば工場などで行う。この端部ブロック付き梁材を複数作製して、施工現場に搬出する。
そして、ラチスシェル構造の構造体1の施工現場において、第1接合ブロック202、第2接合ブロック203に端部ブロック付き梁材をボルト接合する。第1接合ブロック202、第2接合ブロック203は、全て同一形状であるから、いずれの節点に配置してもよい。
端部ブロック付き梁材は、梁部材10の取り付け位置および取り付け方向を考慮して、梁部材10に第1端部ブロック212、第2端部ブロック215が接合されている部材であるから、予め決定している適切な節点に配置する。これについて、図18及び図19を参照して説明する。図18は、本実施形態の変更例に係る節点構造200を示す側面図である。図19は、本実施形態の変更例に係る節点構造200を示す断面図である。変更例の詳細については、後述する。
図18及び図19には、端部ブロック付き梁材が第1接合ブロック202、第2接合ブロック203の中心軸に対して垂直ではなく、所定の角度で傾斜して設けられる場合について示した。この場合、第1端部ブロック212の第1接合面218から第2接合面213までの長さと、第2端部ブロック215の第3接合面219から第4接合面217までの長さは異なる。これらの長さは、端部ブロック付き梁材の設置角度によって異なる。従って、設置場所に応じて、端部ブロック付き梁材が異なるため、端部ブロック付き梁材はあらかじめ決定されている適切な節点に配置される。
その後、第1端部ブロック212の第1接合面218と、第1接合ブロック202の第1接触面208とをボルト接合し、第2端部ブロック215の第3接合面219と、第2接合ブロック203の第2接触面209とをボルト接合する。このボルト接合作業を1組の第1接合ブロック202及び第2接合ブロック203において複数の端部ブロック付き梁材に対して行い、更に、別の節点の接合ブロックの組においても同様の作業をすることで、ラチスシェル構造の構造体1を構築する。
通常、曲面形状を有するラチスシェル構造の節点において、接合部材に複数の梁材が接合されるとき、梁材の取り付け位置や取り付け方向は、梁材ごとに異なる。従って、従来、梁材ごとに接合部材と接合する梁材の端部面の形状を異ならせる必要があった。また、節点の位置によっても、梁材の端部面の形状が異なってくる。従って、梁材を工場で作製したとしても、施工現場で梁材の端部面を加工する必要があり、労力と時間がかかっていた。
また、従来、接合部材と梁材とを接合する節点構造で、接合部材を節点位置に関わらず全て同じにしてボルト接合を用いるものもあったが、梁材の取り付け方向や取り付け位置は、接合部材の形状に依存していた。そのため、接合部材を共通化し、接合部材と梁材との接合をボルト接合にすると、決められた方向にしか梁材を取り付けることができないため、例えば対称形状ではない複雑な曲面形状を有するラチスシェル構造を構築できなかった。
一方、本実施形態によれば、節点構造200に用いる第1接合ブロック202、第2接合ブロック203、球面ワッシャー272、276の形状は、節点構造100の設置位置や方向、梁部材10の取り付け位置や取り付け方向に関わらず全て同じである。図18及び図19を参照すると、図面の左側に延設された梁部材10は、第1接合ブロック202、第2接合ブロック203の中心軸に対して垂直方向から下方に設けられ、図面の右側に延設された梁部材10は、第1接合ブロック202、第2接合ブロック203の中心軸に対して垂直方向から上方に設けられる。
このように、第1接合ブロック202、第2接合ブロック203に対して端部ブロック付き梁材がいずれの方向に接合されるときでも、第1接合ブロック202の第1接触面208、第2接合ブロック203の第2接触面209が球面形状を有するため、第1ボルト穴204、第2ボルト穴206の位置が変わるだけで、第1接合ブロック202、第2接合ブロック203、球面ワッシャー272、276の形状を同じにすることができる。
また、第1接合ブロック202及び第2接合ブロック203と端部ブロック付き梁材との接合はボルト接合であり、溶接に比べて容易かつ精度良く部材を接合することができる。よって、本実施形態によれば、節点構造200の施工が容易になる。
(第2の実施形態の変更例)
次に、図13〜図17を参照して、本発明の第2の実施形態の変更例に係る節点構造200について説明する。図13は、本変更例に係る節点構造200を示す平面図である。図14は、本変更例に係る節点構造200を示す断面図であり、図16のB−B線で切断した断面図である。図15は、本変更例に係る節点構造200を示す断面図であり、図16のC−C線で切断した断面図である。図16は、本変更例に係る節点構造200を示す側面図である。図17は、本変更例に係る節点構造200を示す断面図であり、図13のA−A線で切断した断面図である。
変更例に係る節点構造200は、梁部材10と、筋交材20と、第1接合ブロック202と、第2接合ブロック203と、第1端部ブロック212と、第2端部ブロック215と、高力ボルト222、224と、上蓋332と、下蓋342と、通しボルト352を有する。梁部材10と、筋交材20と、第1接合ブロック202と、第2接合ブロック203と、第1端部ブロック212と、第2端部ブロック215と、高力ボルト222、224は、上述した第2の実施形態と同様であり、詳細な説明は省略する。
以下で、節点構造200のその他の各構成部材について詳細に説明する。
上述した第2の実施形態では、筋交材20を固定する筋交材固定部として、第1の実施形態と同様に、上蓋132と、筋交材押さえ板142、144、148と、通しボルト152を用いるとした。一方、本変更例では、筋交材20は、第1接合ブロック202と、第2接合ブロック203の間に挟持され、固定される。
上述した構成によって、筋交材20が第1接合ブロック202と第2接合ブロック203の間に挟持されることによって、筋交材20が梁部材10の梁せいの中心付近に設けられることになる。その結果、複数の梁材が集合する従来の接合部材において、接合部材の一端部で筋交材を固定する場合に比べて、筋交材による力によって節点にかかる力が偏芯することがない。また、筋交材20が梁部材10の梁せいの中心付近に位置するため、上述した第2の実施形態や第2の実施形態の接合部材のように筋交材や筋交材を固定する部材が接合部材から突出することがなく、省スペース化を図ることができる。更に、筋交材を固定するための部材数を従来に比べて低減させることができる。
上蓋332は、例えば板状部材であり、第1接合ブロック202の軸方向端部、例えば上端部に設けられる。上蓋332は、図17に示すように、第1接合ブロック202に形成された開口部に嵌め合わせ可能なように、突起形状を有する。これにより、筋交材20の引張り力などによる上蓋332のずれを防止できる。上蓋332は、中心にボルト穴334が形成される。
ボルト穴334は、上蓋332を例えば貫通して形成され、内部に雌ねじが形成される。
下蓋342は、例えば板状部材であり、第2接合ブロック203の軸方向端部、例えば下端部に設けられる。下蓋342は、図17に示すように、第2接合ブロック203に形成された開口部に嵌め合わせ可能なように、突起形状を有する。これにより、筋交材20の引張り力などによる下蓋342のずれを防止できる。下蓋342は、中心に貫通穴343が形成される。
貫通穴343は、通しボルト352の直径より広い径を有し、通しボルト352が貫通して設置される。通しボルト352は、先端部に雄ねじが形成される。通しボルト352は、貫通穴343を貫通し、ボルト穴334で螺合される。
以上、添付図面を参照しながら本発明の好適な実施形態について詳細に説明したが、本発明はかかる例に限定されない。本発明の属する技術の分野における通常の知識を有する者であれば、特許請求の範囲に記載された技術的思想の範疇内において、各種の変更例または修正例に想到し得ることは明らかであり、これらについても、当然に本発明の技術的範囲に属するものと了解される。
本発明は、ラチスシェル構造の節点構造及びその施工方法に適用可能であり、特に曲面形状を有するラチスシェル構造の節点構造及びその施工方法に適用可能である。
1 ラチスシェル構造の構造体
10 梁部材
11 端部面
20 筋交材
100、200 節点構造
102 接合ブロック
104、106、114、116、134、174、178、334 ボルト穴
108 接触面
112 端部ブロック
113、213 第2接合面
118、218 第1接合面
122、124、222、224 高力ボルト
132 上蓋
134 ボルト穴
142、144、148 筋交材押さえ板
143、145、149、343 貫通穴
146 溝
152 通しボルト
172、176、272、276 球面ワッシャー
202 第1接合ブロック
203 第2接合ブロック
204 第1ボルト穴
206 第2ボルト穴
208 第1接触面
209 第2接触面
212 第1端部ブロック
214 第3ボルト穴
215 第2端部ブロック
216 第4ボルト穴
217 第4接合面
219 第3接合面
332 上蓋
342 下蓋
352 通しボルト

Claims (8)

  1. 中心点から所定距離だけ離隔して形成された球面状の接触面と、互いに平行な軸を有し前記平行な軸から等距離の中間線が前記中心点を通過するように内部空間と外部を結んで前記接触面を貫通して設けられた第1のボルト穴及び第2のボルト穴とを有する接合部材と、
    前記接合部材の前記接触面と接触し前記接合部材とボルト接合される第1の面と、前記第1のボルト穴及び第2のボルト穴に対応した互いに平行な軸を有し前記第1の面に開口して設けられた第3のボルト穴及び第4のボルト穴とを有する梁材と、
    前記第1のボルト穴及び前記第3のボルト穴に設置されて前記接合部材と前記梁材とをボルト接合する第1のボルトと、
    前記第2のボルト穴及び前記第4のボルト穴に設置されて前記接合部材と前記梁材とをボルト接合する第2のボルトと
    を備え、
    前記第1のボルト穴及び前記第2のボルト穴の軸方向は、前記梁材の設置角度に基づいて決定され
    前記梁材は、前記接合部材とボルト接合される端部材と、前記端部材と溶接される梁部材と、を有し、
    前記第1のボルト及び前記第2のボルトは、前記接合部材の内部空間から前記端部材の内部まで挿入される、ラチスシェル構造の節点構造。
  2. 筋交材と、
    前記接合部材の一端側に設けられた前記筋交材を固定する筋交材固定部と、
    を更に備える、請求項1に記載のラチスシェル構造の節点構造。
  3. 第1の中心点から所定の第1の距離だけ離隔して形成された球面状の第1の接触面と、軸線が前記第1の中心点を通過するように内部空間と外部を結んで前記第1の接触面を貫通して設けられた第1のボルト穴とを有する第1の接合部材と、
    第2の中心点から前記第1の距離と同一の距離だけ離隔して形成された球面状の第2の接触面と、軸線が前記第2の中心点を通過するように内部空間と外部を結んで前記第1のボルト穴と平行に前記第2の接触面を貫通して設けられた第2のボルト穴とを有し、前記第1の接合部材と隣接して設けられた第2の接合部材と、
    前記第1の接合部材の前記第1の接触面と接触し前記第1の接合部材とボルト接合される第1の面と、前記第2の接合部材の前記第2の接触面と接触し前記第2の接合部材とボルト接合される第2の面と、前記第1のボルト穴に対応した前記第1の面に開口して設けられた第3のボルト穴と、前記第2のボルト穴に対応した前記第2の面に開口して設けられた第4のボルト穴とを有する梁材と、
    前記第1のボルト穴及び前記第3のボルト穴に設置されて前記第1の接合部材と前記梁材とをボルト接合する第1のボルトと、
    前記第2のボルト穴及び前記第4のボルト穴に設置されて前記第2の接合部材と前記梁材とをボルト接合する第2のボルトと
    を備え、
    前記第1のボルト穴及び前記第2のボルト穴の軸方向は、前記梁材の設置角度に基づいて決定される、ラチスシェル構造の節点構造。
  4. 前記梁材は、
    前記第1の接合部材とボルト接合される第1の端部材と、
    前記第2の接合部材とボルト接合される第2の端部材と、
    前記第1の端部材及び前記第2の端部材と溶接される梁部材と、
    を有する、請求項に記載のラチスシェル構造の節点構造。
  5. 筋交材と、
    前記第1の接合部材又は第2の接合部材の外部側に設けられた前記筋交材を固定する筋交材固定部と、
    を更に備える、請求項3又は4に記載のラチスシェル構造の節点構造。
  6. 筋交材を更に備え、
    前記第1の接合部材及び第2の接合部材によって挟持することで前記筋交材を固定する、請求項3又は4に記載のラチスシェル構造の節点構造。
  7. 接合部材の中心点から所定距離だけ離隔して形成された前記接合部材の球面状の接触面と梁材の第1の面とがボルト接合されたときにおける、前記梁材の設置角度を決定するステップと、
    前記梁材の設置角度に基づいて、互いに平行な軸を有し前記平行な軸から等距離の中間線が前記中心点を通過するように内部空間と外部を結んで前記接触面を貫通する第1のボルト穴及び第2のボルト穴を前記接合部材に設けるステップと、
    前記梁材の第1の面と前記接合部材の前記接触面とをボルト接合するステップと
    を有し、
    前記梁材は、前記接合部材とボルト接合される端部材と、前記端部材と溶接される梁部材と、を有し、
    前記接合部材と前記端部材とを接合するボルトは、前記接合部材の内部空間から前記端部材の内部まで挿入される、ラチスシェル構造の節点構造の施工方法。
  8. 第1の接合部材の第1の中心点から所定の第1の距離だけ離隔して形成された前記第1の接合部材の球面状の第1の接触面と梁材の第1の面とがボルト接合され、前記第1の接合部材と隣接して設けられる第2の接合部材の第2の中心点から前記第1の距離と同一の距離だけ離隔して形成された前記第2の接合部材の球面状の第2の接触面と梁材の第2の面とがボルト接合されたときにおける、前記梁材の設置角度を決定するステップと、
    前記梁材の設置角度に基づいて、軸線が前記第1の中心点を通過するように内部空間と外部を結んで前記第1の接触面を貫通する第1のボルト穴を前記第1の接合部材に設けるステップと、
    前記梁材の設置角度に基づいて、軸線が前記第2の中心点を通過するように内部空間と外部を結んで前記第1のボルト穴と平行に前記第2の接触面を貫通する第2のボルト穴を前記第2の接合部材に設けるステップと、
    前記梁材の第1の面と前記第1の接合部材の前記第1の接触面とをボルト接合し、前記梁材の第2の面と前記第2の接合部材の前記第2の接触面とをボルト接合するステップと
    を有する、ラチスシェル構造の節点構造の施工方法。

JP2009197044A 2009-08-27 2009-08-27 ラチスシェル構造の節点構造及びその施工方法 Active JP5500913B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009197044A JP5500913B2 (ja) 2009-08-27 2009-08-27 ラチスシェル構造の節点構造及びその施工方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009197044A JP5500913B2 (ja) 2009-08-27 2009-08-27 ラチスシェル構造の節点構造及びその施工方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2011047206A JP2011047206A (ja) 2011-03-10
JP5500913B2 true JP5500913B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=43833796

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2009197044A Active JP5500913B2 (ja) 2009-08-27 2009-08-27 ラチスシェル構造の節点構造及びその施工方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5500913B2 (ja)

Family Cites Families (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS4640Y1 (ja) * 1967-03-09 1971-01-05
DE2743269C2 (de) * 1977-09-27 1982-04-15 Mero-Raumstruktur GmbH & Co Würzburg, 8700 Würzburg Knotenpunktverbindung für Raumfachwerke aus Stäben und kugelähnlichen Knotenstücken
JPS60138902U (ja) * 1984-02-24 1985-09-13 日立造船株式会社 立体トラス結合ユニツト
IT1190044B (it) * 1986-06-05 1988-02-10 Dioguardi Spa Flli Tstruttura reticolare spaziale composta da elementi modulari estensibili telescopicamente e vincolati a nodi a cerniera sferica

Also Published As

Publication number Publication date
JP2011047206A (ja) 2011-03-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP6068840B2 (ja) 柱梁架構の耐震補強構造
CA2923802C (en) Bearing wall and wall surface member for bearing wall
JP2008002268A (ja) 高力ボルトによる摩擦接合構造及び構造物耐震補強方法
US20150315788A1 (en) Sleeve connector
JP2016176216A (ja) 仕口部の接合装置、仕口部の接合構造、及び仕口部の接合方法
JP4710067B2 (ja) 柱梁接合構造
JP3981037B2 (ja) 柱梁接合構造
JP4576899B2 (ja) 柱梁接合構造の製造方法及び柱梁接合構造
JP4423644B2 (ja) 中空プレキャスト柱
JP5489600B2 (ja) ラチスシェル構造の節点構造及びその施工方法
JP5335620B2 (ja) ラチスシェル構造の節点構造
JP5500913B2 (ja) ラチスシェル構造の節点構造及びその施工方法
JP5500912B2 (ja) ラチスシェル構造の節点構造及びその施工方法
KR102276624B1 (ko) 사선형 내다이어프램이 설치된 cft 기둥구조
EP2729637B1 (en) Lattice member and self-supporting modular structure
JP4502270B2 (ja) プレキャストコンクリート梁の接合構造
KR20130102027A (ko) 강-콘크리트 합성부재용 후프 일체형 선조립 골조
KR101496413B1 (ko) 강관 연결 구조체
JP2017214717A (ja) 柱梁接合部と梁との連結構造
JP6934285B2 (ja) 木質柱梁接合構造
JP6543847B2 (ja) 木材の接続金具及び木材の接続構造
JP4853422B2 (ja) 複合梁と木製柱の接続による門型フレーム
JP2010255227A (ja) 柱梁接合構造、及び、鉄筋コンクリート部材
JP5759317B2 (ja) 梁と柱との接合構造および接合部材
JP4935990B2 (ja) 鉄骨構造物及びその構築方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20120404

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20130620

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130702

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130830

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140218

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140311

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5500913

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250