JP5500178B2 - 電線、電線管及びそれらの製造方法 - Google Patents

電線、電線管及びそれらの製造方法 Download PDF

Info

Publication number
JP5500178B2
JP5500178B2 JP2011540507A JP2011540507A JP5500178B2 JP 5500178 B2 JP5500178 B2 JP 5500178B2 JP 2011540507 A JP2011540507 A JP 2011540507A JP 2011540507 A JP2011540507 A JP 2011540507A JP 5500178 B2 JP5500178 B2 JP 5500178B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
vinyl
functional group
monomer
curable functional
group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2011540507A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2011058965A1 (ja
Inventor
勝通 助川
洋之 吉本
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Daikin Industries Ltd
Original Assignee
Daikin Industries Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Daikin Industries Ltd filed Critical Daikin Industries Ltd
Priority to JP2011540507A priority Critical patent/JP5500178B2/ja
Publication of JPWO2011058965A1 publication Critical patent/JPWO2011058965A1/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5500178B2 publication Critical patent/JP5500178B2/ja
Expired - Fee Related legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Classifications

    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B7/00Insulated conductors or cables characterised by their form
    • H01B7/17Protection against damage caused by external factors, e.g. sheaths or armouring
    • H01B7/28Protection against damage caused by moisture, corrosion, chemical attack or weather
    • HELECTRICITY
    • H01ELECTRIC ELEMENTS
    • H01BCABLES; CONDUCTORS; INSULATORS; SELECTION OF MATERIALS FOR THEIR CONDUCTIVE, INSULATING OR DIELECTRIC PROPERTIES
    • H01B19/00Apparatus or processes specially adapted for manufacturing insulators or insulating bodies
    • H01B19/04Treating the surfaces, e.g. applying coatings
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
    • Y10TTECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER US CLASSIFICATION
    • Y10T428/00Stock material or miscellaneous articles
    • Y10T428/13Hollow or container type article [e.g., tube, vase, etc.]
    • Y10T428/1352Polymer or resin containing [i.e., natural or synthetic]
    • Y10T428/139Open-ended, self-supporting conduit, cylinder, or tube-type article
    • Y10T428/1393Multilayer [continuous layer]

Landscapes

  • Paints Or Removers (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)
  • Addition Polymer Or Copolymer, Post-Treatments, Or Chemical Modifications (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Insulated Conductors (AREA)
  • Manufacturing Of Electric Cables (AREA)

Description

本発明は、電線及び電線管に関する。
絶縁又は芯線の保護のために被覆材を有する電線を屋外で使用すると、塩化ビニルやポリエチレンなどの被覆材を構成する樹脂が紫外線によって劣化し、絶縁が保てなくなったり、芯線が腐食したりする問題があった。
また、複数の電線を束ねる電線管にも電線と同じ問題があった。
本発明は、優れた耐候性及び耐久性を有する電線及び電線管を提供する。
本発明は、導体と、導体の外周に形成される絶縁層と、絶縁層の外周に形成される外層と、を有し、外層は耐候性塗料を塗布することにより形成されることを特徴とする電線である。
本発明は、筒状の基材と、基材の外周に形成される外層と、を有し、外層は耐候性塗料を塗布することにより形成されることを特徴とする電線管である。
本発明の電線及び電線管は、上記の構成からなるので、耐候性及び耐久性に優れる。
本発明の電線は、導体と、導体の外周に形成される絶縁層と、絶縁層の外周に形成される外層と、を有する。
導体の形成材料としては、導電性が良好な材料であれば特に制限されず、例えば、銅、銅合金、銅クラッドアルミニウム、アルミニウム、銀、金、亜鉛めっき鉄等が挙げられる。
上記導体は、その形状に特に限定はなく、円形であっても平形であってもよい。円形導体である場合、導体の直径は、0.05〜50mmであってよい。
絶縁層は、ゴム組成物、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、及び、ポリエステル、ポリカーボネートからなる群より選択される少なくとも1種から形成されることが好ましい。ゴム組成物としては、天然ゴム、ブチルゴム、クロロプレンゴム、エチレンプロピレンゴム、クロロスルホン化ポリエチレンゴム、けい素ゴム混合物等が挙げられる。ポリエチレンは耐熱性ポリエチレン、耐熱性架橋ポリエチレンであってもよい。ポリ塩化ビニルは、耐熱性ポリ塩化ビニル(塩素化ポリ塩化ビニル)であってもよい。
上記絶縁層の膜厚は限定されないが、5μm〜20mmとすることができる。本発明によれば、太陽光線による劣化が抑制できるので、絶縁層を薄くすることが可能である。絶縁層は、少なくとも一層以上であり、複数層で構成されていてもよい。
外層は、耐候性塗料を塗布することにより形成される。
耐候性塗料は、含フッ素樹脂、アクリル樹脂、アクリルシリコーン樹脂、又は、シリコーン樹脂を含む塗料であることが好ましく、含フッ素樹脂を含む含フッ素塗料であることがより好ましい。耐候性塗料は、樹脂を適当な溶媒に溶解または分散させたものであってよい。
上記含フッ素樹脂としては、フッ素原子を有する樹脂であれば特に限定されず、例えば、フッ素樹脂、含フッ素アクリル樹脂、含フッ素ウレタン樹脂、含フッ素シリコーン樹脂などの溶剤可溶型樹脂が挙げられ、特に耐候性、溶剤溶解性、防汚性、透明性に優れる点から、フルオロオレフィン系ポリマー又は硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーであることが好ましく、硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーがより好ましい。
フルオロオレフィン系ポリマーとしては、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ化ビニリデン(VdF)/テトラフルオロエチレン共重合体(TFE)、VdF/TFE/ヘキサフルオロプロピレン(HFP)共重合体、VdF/TFE/クロロトリフルオロエチレン(CTFE)共重合体、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、TFE/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)(PAVE)共重合体(PFA)、エチレン(Et)/TFE共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)等が挙げられる。
硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーとしては、TFEやCTFE、HFPなどのフルオロオレフィンと官能基含有モノマーを共重合した硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーが挙げられる。
硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーが含有する硬化性官能基は、ポリマーの製造の容易さや硬化系に併せて適宜選択されるが、たとえば、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、グリシジル基、シリル基、シラネート基、及びイソシアネート基からなる群より選択される少なくとも1種の官能基が好ましい。なかでも、硬化反応性が良好な点から水酸基、シアノ基、及びシリル基からなる群より選択される少なくとも1種の官能基がより好ましく、ポリマーの入手が容易な点や反応性が良好な点から、水酸基が特に好ましい。これらの硬化性官能基は、通常、硬化性官能基を有する単量体(官能基含有モノマー)を共重合することにより含フッ素ポリマーに導入される。
硬化性官能基を有する単量体としては、たとえば、水酸基含有単量体、カルボキシル基含有単量体、アミノ基含有単量体、及びシリコーン系ビニル単量体からなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、より好ましくは、水酸基含有単量体である。
(1−1)水酸基含有単量体:
水酸基含有単量体としては、カルボキシル基を含まない水酸基含有ビニルモノマーであることが好ましく、水酸基含有ビニルエーテル及び水酸基含有アリルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種であることがより好ましく、水酸基含有ビニルエーテルであることが更に好ましい。
水酸基含有ビニルエーテルとしては、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、2−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、4−ヒドロキシ−2−メチルブチルビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテル、及び6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種であることがより好ましい。これらのなかでも、特に4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、及び2−ヒドロキシエチルビニルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種が、重合反応性及び官能基の硬化性が優れる点で好ましい。
水酸基含有アリルエーテルとしては、2−ヒドロキシエチルアリルエーテル、4−ヒドロキシブチルアリルエーテル、及びグリセロールモノアリルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種が好ましい。
水酸基含有ビニルモノマーとしてはまた、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチルなどの(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルなどが例示できる。
(1−2)カルボキシル基含有単量体:
カルボキシル基含有単量体としては、たとえば式(II):
Figure 0005500178
(式中、R、RおよびRは同じかまたは異なり、いずれも水素原子、アルキル基、カルボキシル基またはエステル基;nは0または1である)で表される不飽和モノカルボン酸、不飽和ジカルボン酸、そのモノエステルまたは酸無水物などの不飽和カルボン酸類;または式(III):
Figure 0005500178
(式中、RおよびRは同じかまたは異なり、いずれも飽和または不飽和の直鎖または環状アルキル基;nは0または1;mは0または1である)で表されるカルボキシル基含有ビニルエーテル単量体などが挙げられる。
式(II)の不飽和カルボン酸類の具体例としては、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、ビニル酢酸、クロトン酸、桂皮酸、3−アリルオキシプロピオン酸、3−(2−アリロキシエトキシカルボニル)プロピオン酸、イタコン酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、マレイン酸無水物、フマル酸、フマル酸モノエステル、フタル酸ビニル、ピロメリット酸ビニルなどが挙げられる。それらのなかでも単独重合性の低いクロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、フマル酸、フマル酸モノエステル、及び3−アリルオキシプロピオン酸からなる群より選択される少なくとも1種が、単独重合性が低く単独重合体ができにくいことから好ましい。
式(III)のカルボキシル基含有ビニルエーテル単量体の具体例としては、たとえば3−(2−アリロキシエトキシカルボニル)プロピオン酸、3−(2−アリロキシブトキシカルボニル)プロピオン酸、3−(2−ビニロキシエトキシカルボニル)プロピオン酸、3−(2−ビニロキシブトキシカルボニル)プロピオン酸などの1種または2種以上が挙げられる。これらの中でも3−(2−アリロキシエトキシカルボニル)プロピオン酸などが、単量体の安定性や重合反応性がよい点で有利であり、好ましい。
(1−3)アミノ基含有単量体:
アミノ基含有単量体としては、たとえばCH=CH−O−(CH−NH(x=0〜10)で示されるアミノビニルエーテル類;CH=CH−O−CO(CH−NH(x=1〜10)で示されるアリルアミン類;そのほかアミノメチルスチレン、ビニルアミン、アクリルアミド、ビニルアセトアミド、ビニルホルムアミドなどが挙げられる。
(1−4)シリコーン系ビニル単量体:
シリコーン系ビニル単量体としては、たとえばCH=CHCO(CHSi(OCH、CH=CHCO(CHSi(OC、CH=C(CH)CO(CHSi(OCH、CH=C(CH)CO(CHSi(OC、CH=CHCO(CHSiCH(OC、CH=C(CH)CO(CHSiC(OCH、CH=C(CH)CO(CHSi(CH(OC)、CH=C(CH)CO(CHSi(CHOH、CH=CH(CHSi(OCOCH、CH=C(CH)CO(CHSiC(OCOCH、CH=C(CH)CO(CHSiCH(N(CH)COCH、CH=CHCO(CHSiCH〔ON(CH)C、CH=C(CH)CO(CHSiC〔ON(CH)Cなどの(メタ)アクリル酸エステル類;CH=CHSi[ON=C(CH)(C)]、CH=CHSi(OCH、CH=CHSi(OC、CH=CHSiCH(OCH、CH=CHSi(OCOCH、CH=CHSi(CH(OC)、CH=CHSi(CHSiCH(OCH、CH=CHSiC(OCOCH、CH=CHSiCH〔ON(CH)C、ビニルトリクロロシランまたはこれらの部分加水分解物などのビニルシラン類;トリメトキシシリルエチルビニルエーテル、トリエトキシシリルエチルビニルエーテル、トリメトキシシリルブチルビニルエーテル、メチルジメトキシシリルエチルビニルエーテル、トリメトキシシリルプロピルビニルエーテル、トリエトキシシリルプロピルビニルエーテルなどのビニルエーテル類などが例示される。
硬化性官能基を有する単量体に基づく重合単位は、硬化性官能基を有する含フッ素ポリマーを構成する全重合単位の8〜30モル%であることが好ましい。より好ましい下限は10モル%であり、より好ましい上限は20モル%である。
硬化性官能基を有する含フッ素ポリマーは、含フッ素ビニルモノマーに基づく重合単位を有することが好ましい。
含フッ素ビニルモノマーとしては、テトラフルオロエチレン〔TFE〕、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン〔CTFE〕、フッ化ビニル、へキサフルオロプロピレン及びパーフルオロアルキルビニルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましく、誘電率、低誘電正接、分散性、耐湿性、耐熱性、難燃性、接着性、共重合性及び耐薬品性等に優れている点で、TFE、CTFE及びフッ化ビニリデンからなる群より選択される少なくとも1種であることがより好ましく、低誘電率、低誘電正接及び耐候性に優れ、防湿性にも優れている点で、TFE及びCTFEからなる群より選択される少なくとも1種であることが更に好ましく、TFEが特に好ましい。
含フッ素ビニルモノマーに基づく繰り返し単位は、硬化性官能基を有する含フッ素ポリマーを構成する全単量体単位の20〜49モル%であることが好ましい。より好ましい下限は30モル%であり、更に好ましい下限は40モル%である。より好ましい上限は47モル%である。
硬化性官能基を有する含フッ素ポリマーは、カルボン酸ビニルエステル、アルキルビニルエーテル及び非フッ素化オレフィンからなる群より選択される少なくとも1種のビニルモノマー(但し、フッ素原子を有するものを除く)に基づく繰り返し単位を含むことが好ましい。カルボン酸ビニルエステルは、相溶性を改善する作用を有する。カルボン酸ビニルエステルとしては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプロン酸ビニル、バーサチック酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、シクロヘキシルカルボン酸ビニル、安息香酸ビニル、パラ−t−ブチル安息香酸ビニル等が挙げられる。アルキルビニルエーテルとしては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル等が挙げられる。非フッ素化オレフィンとしては、エチレン、プロピレン、n−ブテン、インブテン等が挙げられる。
上記ビニルモノマー(但し、フッ素原子を有するものを除く)に基づく繰り返し単位は、硬化性官能基を有する含フッ素ポリマーを構成する全単量体単位のうち、水酸基含有ビニルモノマーに基づく繰り返し単位および含フッ素ビニルモノマーに基づく繰り返し単位が占める単量体単位以外の全単量体単位を構成することが好ましい。
硬化性官能基が導入される含フッ素ポリマーとしては、構成単位の観点から、たとえば次のものが例示できる。
硬化性官能基を有する含フッ素ポリマーとしては、例えば、パーフルオロオレフィン単位を主体とするパーフルオロオレフィン系ポリマー、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)単位を主体とするCTFE系ポリマー、ビニリデンフルオライド(VdF)単位を主体とするVdF系ポリマー、フルオロアルキル単位を主体とするフルオロアルキル基含有ポリマー等が挙げられる。
(1)パーフルオロオレフィン単位を主体とするパーフルオロオレフィン系ポリマー
具体例としては、テトラフルオロエチレン(TFE)の単独重合体、またはTFEとヘキサフルオロプロピレン(HFP)、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)(PAVE)などとの共重合体、さらにはこれらと共重合可能な他の単量体との共重合体などが挙げられる。
上記共重合可能な他の単量体としては、たとえば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプロン酸ビニル、バーサチック酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、シクロヘキシルカルボン酸ビニル、安息香酸ビニル、パラ−t−ブチル安息香酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテルなどのアルキルビニルエーテル類;エチレン、プロピレン、n−ブテン、イソブテンなど非フッ素系オレフィン類;ビニリデンフルオライド(VdF)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、ビニルフルオライド(VF)、フルオロビニルエーテルなどのフッ素系単量体などが挙げられるが、これらのみに限定されるものではない。
これらのうち、TFEを主体とするTFE系ポリマーが、顔料分散性や耐候性、共重合性、耐薬品性に優れている点で好ましい。
具体的な硬化性官能基を有する含フッ素ポリマーとしては、たとえばTFE/イソブチレン/ヒドロキシブチルビニルエーテル/他の単量体の共重合体、TFE/バーサチック酸ビニル/ヒドロキシブチルビニルエーテル/他の単量体の共重合体、TFE/VdF/ヒドロキシブチルビニルエーテル/他の単量体の共重合体などがあげられ、特に、TFE/イソブチレン/ヒドロキシブチルビニルエーテル/他の単量体の共重合体、及び、TFE/バーサチック酸ビニル/ヒドロキシブチルビニルエーテル/他の単量体の共重合体からなる群より選択される少なくとも1種の共重合体が好ましい。
(2)クロロトリフルオロエチレン(CTFE)単位を主体とするCTFE系ポリマー
具体例としては、たとえばCTFE/ヒドロキシブチルビニルエーテル/他の単量体の共重合体などが挙げられる。
(3)ビニリデンフルオライド(VdF)単位を主体とするVdF系ポリマー
具体例としては、たとえばVdF/TFE/ヒドロキシブチルビニルエーテル/他の単量体の共重合体などが挙げられる。
(4)フルオロアルキル単位を主体とするフルオロアルキル基含有ポリマー
具体例としては、たとえばCFCF(CFCFCHCHOCOCH=CH(n=3と4の混合物)/2−ヒドロキシエチルメタクリレート/ステアリルアクリレート共重合体などが挙げられる。
これらのうち、耐候性、防湿性を考慮すると、パーフルオロオレフィン系ポリマーが好ましい。
上記溶媒は、樹脂を溶解または分散できるものであればよく、水又は溶剤であることが好ましい。上記溶剤としては、酢酸ブチル、キシレン、コールタールナフサ等が挙げられる。
耐候性塗料は、紫外線吸収剤、紫外線反射剤、及び、赤外線反射剤からなる群より選択される少なくとも1種の添加剤を含んでもよく、添加剤としては、例えば、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、トリアジン系化合物、シアノアクリレート系化合物、修酸アニリド系化合物等の有機系紫外線吸収剤、カーボンブラック、酸化チタン、チタン酸バリウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化インジウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化セリウム、硫酸バリウム、シリカ、酸化アルミ、酸化鉄等の無機系顔料等が挙げられる。
耐候性塗料は、塗膜の硬度や耐候性などの塗膜性能を向上させるために硬化剤や硬化触媒が配合されていてもよい。硬化剤としては、たとえば公知のイソシアネート系硬化剤、メラミン系硬化剤などが挙げられる。硬化触媒としては、アルミニウム化合物、錫化合物などが挙げられる。
耐候性塗料は、赤外領域の光の反射効率に特に優れる無機系遮熱顔料や有機系遮熱顔料を含んでいてもよい。無機系遮熱顔料としては、たとえばガラス微粉末、ガラスバルーン、セラミックビーズなどのセラミック系顔料;アルミニウムや鉄、ジルコニウム、コバルトなどの金属細片系顔料;酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化バリウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化インジウム、チタン酸ナトリウム、酸化ケイ素、酸化ニッケル、酸化マンガン、酸化クロム、酸化鉄、酸化銅、酸化セリウム、酸化アルミニウムなどの金属酸化物系顔料;酸化鉄−酸化マンガン、酸化鉄−酸化クロム、酸化銅−酸化マグネシウムなどの複合酸化物顔料;SiとAlやFe、マグネシウム、マンガン、ニッケル、チタン、クロム、カルシウムなどの金属系顔料;さらに鉄−クロム、ビスマス−マンガン、鉄−マンガン、マンガン−イットリウムなどの合金系顔料;マイカ、窒化ケイ素、表面処理を施した被覆顔料、光輝顔料、硫酸バリウムなどが知られており、本発明においても単独、または2種以上を併用することができる。有機系遮熱顔料としては、たとえば可視領域の光を吸収しかつ赤外領域の光の反射率が高いものが好ましく、赤外領域の光の反射率が10%以上のものが好ましい。有機系遮熱顔料としては、アゾ系顔料、アゾメチン系顔料、レーキ系顔料、チオインジゴ系顔料、アントラキノン系顔料(アントアンスロン顔料、ジアミノアンスラキノニル顔料、インダンスロン顔料、フラバンスロン顔料、アントラピリミジン顔料など)、ペリレン系顔料、ぺリノン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ジオキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料、キニフタロン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、カーボン系顔料などの1種または2種以上が例示できる。
本発明の電線は、絶縁層と外層との間にプライマー層を有するものであってもよい。
上記プライマー層は、プライマーを塗布し、乾燥することにより形成することができる。プライマーとしては、絶縁層と外層との密着を改善するものであれば特に限定されないが、アクリル系、オレフィン系、塩素化ポリオレフィン系、ウレタン系、塩ビ系、エポキシ系、ポリメタクリル酸メチル系のプライマーを挙げることができ、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂を含むプライマーであることが好ましい。
プライマー層の厚さは1〜20μm程度とすることができる。
本発明の電線は、特に太陽光線に暴露される環境で使用される電線として好適である。
本発明の電線は、導体と前記導体の外周に形成される絶縁層とを有する被覆線に、耐候性塗料を塗布することを特徴とする製造方法により好適に製造することができる。この製造方法も本発明の1つである。
本発明の電線の製造方法は、導体と前記導体の外周に形成される絶縁層とを有する被覆線に、プライマーを塗布してプライマー層を形成し、上記プライマー層上に耐候性塗料を塗布することを特徴とする方法であってもよい。
プライマー及び耐候性塗料の塗布は、従来公知の方法により行うことができる。塗布後、所望により乾燥したり、所望により焼成したりしてもよい。焼成は、従来公知の方法により行うことができ、絶縁層を形成する材料を劣化させない条件であれば、例えば、30〜300℃で0.1〜2時間行うことができる。
上記被覆線は、導体と前記導体の外周に形成される絶縁層とを有し、従来はそれ自体を電線として使用していたが、本発明の電線と比較して耐候性に劣る。
筒状の基材と、基材の外周に形成される外層と、を有する電線管も本発明の1つである。
上記基材は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリ塩化ビニル、ポリエステル、及び、ポリカーボネートからなる群より選択される少なくとも1種から形成されることが好ましい。
基材の口径は、内部に収容する電線の口径と本数とを考慮して適宜選択することができ、例えば、内径0.05〜100mm、肉厚0.05〜5mmであってよい。筒状の基材は、その壁形状がストレートであっても良いし、蛇腹構造であってもよい。
外層は、耐候性塗料を塗布することにより形成される。
耐候性塗料は、含フッ素樹脂、アクリル樹脂、アクリルシリコーン樹脂、又は、シリコーン樹脂を含む塗料であることが好ましく、含フッ素樹脂を含む含フッ素塗料であることがより好ましい。耐候性塗料は、樹脂を適当な溶媒に溶解または分散させたものであってよい。
上記含フッ素樹脂としては、フッ素原子を有する樹脂であれば特に限定されず、例えば、フッ素樹脂、含フッ素アクリル樹脂、含フッ素ウレタン樹脂、含フッ素シリコーン樹脂などの溶剤可溶型樹脂が挙げられ、特に耐候性、溶剤溶解性、防汚性、透明性に優れる点から、フルオロオレフィン系ポリマー又は硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーであることが好ましく、硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーがより好ましい。
フルオロオレフィン系ポリマーとしては、ポリフッ化ビニリデン(PVdF)、フッ化ビニリデン(VdF)/テトラフルオロエチレン共重合体(TFE)、VdF/TFE/ヘキサフルオロプロピレン(HFP)共重合体、VdF/TFE/クロロトリフルオロエチレン(CTFE)共重合体、ポリテトラフルオロエチレン(PTFE)、TFE/パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)(PAVE)共重合体(PFA)、エチレン(Et)/TFE共重合体(ETFE)、ポリクロロトリフルオロエチレン(PCTFE)等が挙げられる。
硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーとしては、TFEやCTFE、HFPなどのフルオロオレフィンと官能基含有モノマーを共重合した硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーが挙げられる。
硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーが含有する硬化性官能基は、ポリマーの製造の容易さや硬化系に併せて適宜選択されるが、たとえば、水酸基、カルボキシル基、アミノ基、グリシジル基、シリル基、シラネート基、及びイソシアネート基からなる群より選択される少なくとも1種の官能基が好ましい。なかでも、硬化反応性が良好な点から水酸基、シアノ基、及びシリル基からなる群より選択される少なくとも1種の官能基がより好ましく、ポリマーの入手が容易な点や反応性が良好な点から、水酸基が特に好ましい。これらの硬化性官能基は、通常、硬化性官能基を有する単量体(官能基含有モノマー)を共重合することにより含フッ素ポリマーに導入される。
硬化性官能基を有する単量体としては、たとえば、水酸基含有単量体、カルボキシル基含有単量体、アミノ基含有単量体、及びシリコーン系ビニル単量体からなる群より選択される少なくとも1種が好ましく、より好ましくは、水酸基含有単量体である。
(1−1)水酸基含有単量体:
水酸基含有単量体としては、カルボキシル基を含まない水酸基含有ビニルモノマーであることが好ましく、水酸基含有ビニルエーテル及び水酸基含有アリルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種であることがより好ましく、水酸基含有ビニルエーテルであることが更に好ましい。
水酸基含有ビニルエーテルとしては、2−ヒドロキシエチルビニルエーテル、3−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、2−ヒドロキシプロピルビニルエーテル、2−ヒドロキシ−2−メチルプロピルビニルエーテル、4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、4−ヒドロキシ−2−メチルブチルビニルエーテル、5−ヒドロキシペンチルビニルエーテル、及び6−ヒドロキシヘキシルビニルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種であることがより好ましい。これらのなかでも、特に4−ヒドロキシブチルビニルエーテル、及び2−ヒドロキシエチルビニルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種が、重合反応性及び官能基の硬化性が優れる点で好ましい。
水酸基含有アリルエーテルとしては、2−ヒドロキシエチルアリルエーテル、4−ヒドロキシブチルアリルエーテル、及びグリセロールモノアリルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種が好ましい。
水酸基含有ビニルモノマーとしてはまた、アクリル酸2−ヒドロキシエチル、メタクリル酸2−ヒドロキシエチルなどの(メタ)アクリル酸のヒドロキシアルキルエステルなどが例示できる。
(1−2)カルボキシル基含有単量体:
カルボキシル基含有単量体としては、たとえば式(II):
Figure 0005500178
(式中、R、RおよびRは同じかまたは異なり、いずれも水素原子、アルキル基、カルボキシル基またはエステル基;nは0または1である)で表される不飽和モノカルボン酸、不飽和ジカルボン酸、そのモノエステルまたは酸無水物などの不飽和カルボン酸類;または式(III):
Figure 0005500178
(式中、RおよびRは同じかまたは異なり、いずれも飽和または不飽和の直鎖または環状アルキル基;nは0または1;mは0または1である)で表されるカルボキシル基含有ビニルエーテル単量体などが挙げられる。
式(II)の不飽和カルボン酸類の具体例としては、たとえばアクリル酸、メタクリル酸、ビニル酢酸、クロトン酸、桂皮酸、3−アリルオキシプロピオン酸、3−(2−アリロキシエトキシカルボニル)プロピオン酸、イタコン酸、イタコン酸モノエステル、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、マレイン酸無水物、フマル酸、フマル酸モノエステル、フタル酸ビニル、ピロメリット酸ビニルなどが挙げられる。それらのなかでも単独重合性の低いクロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、マレイン酸モノエステル、フマル酸、フマル酸モノエステル、及び3−アリルオキシプロピオン酸からなる群より選択される少なくとも1種が、単独重合性が低く単独重合体ができにくいことから好ましい。
式(III)のカルボキシル基含有ビニルエーテル単量体の具体例としては、たとえば3−(2−アリロキシエトキシカルボニル)プロピオン酸、3−(2−アリロキシブトキシカルボニル)プロピオン酸、3−(2−ビニロキシエトキシカルボニル)プロピオン酸、3−(2−ビニロキシブトキシカルボニル)プロピオン酸などの1種または2種以上が挙げられる。これらの中でも3−(2−アリロキシエトキシカルボニル)プロピオン酸などが、単量体の安定性や重合反応性がよい点で有利であり、好ましい。
(1−3)アミノ基含有単量体:
アミノ基含有単量体としては、たとえばCH=CH−O−(CH−NH(x=0〜10)で示されるアミノビニルエーテル類;CH=CH−O−CO(CH−NH(x=1〜10)で示されるアリルアミン類;そのほかアミノメチルスチレン、ビニルアミン、アクリルアミド、ビニルアセトアミド、ビニルホルムアミドなどが挙げられる。
(1−4)シリコーン系ビニル単量体:
シリコーン系ビニル単量体としては、たとえばCH=CHCO(CHSi(OCH、CH=CHCO(CHSi(OC、CH=C(CH)CO(CHSi(OCH、CH=C(CH)CO(CHSi(OC、CH=CHCO(CHSiCH(OC、CH=C(CH)CO(CHSiC(OCH、CH=C(CH)CO(CHSi(CH(OC)、CH=C(CH)CO(CHSi(CHOH、CH=CH(CHSi(OCOCH、CH=C(CH)CO(CHSiC(OCOCH、CH=C(CH)CO(CHSiCH(N(CH)COCH、CH=CHCO(CHSiCH〔ON(CH)C、CH=C(CH)CO(CHSiC〔ON(CH)Cなどの(メタ)アクリル酸エステル類;CH=CHSi[ON=C(CH)(C)]、CH=CHSi(OCH、CH=CHSi(OC、CH=CHSiCH(OCH、CH=CHSi(OCOCH、CH=CHSi(CH(OC)、CH=CHSi(CHSiCH(OCH、CH=CHSiC(OCOCH、CH=CHSiCH〔ON(CH)C、ビニルトリクロロシランまたはこれらの部分加水分解物などのビニルシラン類;トリメトキシシリルエチルビニルエーテル、トリエトキシシリルエチルビニルエーテル、トリメトキシシリルブチルビニルエーテル、メチルジメトキシシリルエチルビニルエーテル、トリメトキシシリルプロピルビニルエーテル、トリエトキシシリルプロピルビニルエーテルなどのビニルエーテル類などが例示される。
硬化性官能基を有する単量体に基づく重合単位は、硬化性官能基を有する含フッ素ポリマーを構成する全重合単位の8〜30モル%であることが好ましい。より好ましい下限は10モル%であり、より好ましい上限は20モル%である。
硬化性官能基を有する含フッ素ポリマーは、含フッ素ビニルモノマーに基づく重合単位を有することが好ましい。
含フッ素ビニルモノマーとしては、テトラフルオロエチレン〔TFE〕、フッ化ビニリデン、クロロトリフルオロエチレン〔CTFE〕、フッ化ビニル、へキサフルオロプロピレン及びパーフルオロアルキルビニルエーテルからなる群より選択される少なくとも1種であることが好ましく、誘電率、低誘電正接、分散性、耐湿性、耐熱性、難燃性、接着性、共重合性及び耐薬品性等に優れている点で、TFE、CTFE及びフッ化ビニリデンからなる群より選択される少なくとも1種であることがより好ましく、低誘電率、低誘電正接及び耐候性に優れ、防湿性にも優れている点で、TFE及びCTFEからなる群より選択される少なくとも1種であることが更に好ましく、TFEが特に好ましい。
含フッ素ビニルモノマーに基づく繰り返し単位は、硬化性官能基を有する含フッ素ポリマーを構成する全単量体単位の20〜49モル%であることが好ましい。より好ましい下限は30モル%であり、更に好ましい下限は40モル%である。より好ましい上限は47モル%である。
硬化性官能基を有する含フッ素ポリマーは、カルボン酸ビニルエステル、アルキルビニルエーテル及び非フッ素化オレフィンからなる群より選択される少なくとも1種のビニルモノマー(但し、フッ素原子を有するものを除く)に基づく繰り返し単位を含むことが好ましい。カルボン酸ビニルエステルは、相溶性を改善する作用を有する。カルボン酸ビニルエステルとしては、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプロン酸ビニル、バーサチック酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、シクロヘキシルカルボン酸ビニル、安息香酸ビニル、パラ−t−ブチル安息香酸ビニル等が挙げられる。アルキルビニルエーテルとしては、メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテル等が挙げられる。非フッ素化オレフィンとしては、エチレン、プロピレン、n−ブテン、インブテン等が挙げられる。
上記ビニルモノマー(但し、フッ素原子を有するものを除く)に基づく繰り返し単位は、硬化性官能基を有する含フッ素ポリマーを構成する全単量体単位のうち、水酸基含有ビニルモノマーに基づく繰り返し単位および含フッ素ビニルモノマーに基づく繰り返し単位が占める単量体単位以外の全単量体単位を構成することが好ましい。
硬化性官能基が導入される含フッ素ポリマーとしては、構成単位の観点から、たとえば次のものが例示できる。
硬化性官能基を有する含フッ素ポリマーとしては、例えば、パーフルオロオレフィン単位を主体とするパーフルオロオレフィン系ポリマー、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)単位を主体とするCTFE系ポリマー、ビニリデンフルオライド(VdF)単位を主体とするVdF系ポリマー、フルオロアルキル単位を主体とするフルオロアルキル基含有ポリマー等が挙げられる。
(1)パーフルオロオレフィン単位を主体とするパーフルオロオレフィン系ポリマー
具体例としては、テトラフルオロエチレン(TFE)の単独重合体、またはTFEとヘキサフルオロプロピレン(HFP)、パーフルオロ(アルキルビニルエーテル)(PAVE)などとの共重合体、さらにはこれらと共重合可能な他の単量体との共重合体などが挙げられる。
上記共重合可能な他の単量体としては、たとえば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、酪酸ビニル、イソ酪酸ビニル、ピバリン酸ビニル、カプロン酸ビニル、バーサチック酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル、シクロヘキシルカルボン酸ビニル、安息香酸ビニル、パラ−t−ブチル安息香酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル類;メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、ブチルビニルエーテル、シクロヘキシルビニルエーテルなどのアルキルビニルエーテル類;エチレン、プロピレン、n−ブテン、イソブテンなど非フッ素系オレフィン類;ビニリデンフルオライド(VdF)、クロロトリフルオロエチレン(CTFE)、ビニルフルオライド(VF)、フルオロビニルエーテルなどのフッ素系単量体などが挙げられるが、これらのみに限定されるものではない。
これらのうち、TFEを主体とするTFE系ポリマーが、顔料分散性や耐候性、共重合性、耐薬品性に優れている点で好ましい。
具体的な硬化性官能基を有する含フッ素ポリマーとしては、たとえばTFE/イソブチレン/ヒドロキシブチルビニルエーテル/他の単量体の共重合体、TFE/バーサチック酸ビニル/ヒドロキシブチルビニルエーテル/他の単量体の共重合体、TFE/VdF/ヒドロキシブチルビニルエーテル/他の単量体の共重合体などがあげられ、特に、TFE/イソブチレン/ヒドロキシブチルビニルエーテル/他の単量体の共重合体、及び、TFE/バーサチック酸ビニル/ヒドロキシブチルビニルエーテル/他の単量体の共重合体からなる群より選択される少なくとも1種の共重合体が好ましい。
(2)クロロトリフルオロエチレン(CTFE)単位を主体とするCTFE系ポリマー
具体例としては、たとえばCTFE/ヒドロキシブチルビニルエーテル/他の単量体の共重合体などが挙げられる。
(3)ビニリデンフルオライド(VdF)単位を主体とするVdF系ポリマー
具体例としては、たとえばVdF/TFE/ヒドロキシブチルビニルエーテル/他の単量体の共重合体などが挙げられる。
(4)フルオロアルキル単位を主体とするフルオロアルキル基含有ポリマー
具体例としては、たとえばCFCF(CFCFCHCHOCOCH=CH(n=3と4の混合物)/2−ヒドロキシエチルメタクリレート/ステアリルアクリレート共重合体などが挙げられる。
これらのうち、耐候性、防湿性を考慮すると、パーフルオロオレフィン系ポリマーが好ましい。
上記溶媒は、樹脂を溶解または分散できるものであればよく、水又は溶剤であることが好ましい。上記溶剤としては、酢酸ブチル、キシレン、コールタールナフサ等が挙げられる。
耐候性塗料は、紫外線吸収剤、紫外線反射剤、及び、赤外線反射剤からなる群より選択される少なくとも1種の添加剤を含んでもよく、添加剤としては、例えば、ベンゾフェノン系化合物、ベンゾトリアゾール系化合物、トリアジン系化合物、シアノアクリレート系化合物、修酸アニリド系化合物等の有機系紫外線吸収剤、カーボンブラック、酸化チタン、チタン酸バリウム、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化インジウム、酸化マグネシウム、酸化亜鉛、酸化カルシウム、酸化バリウム、酸化セリウム、硫酸バリウム、シリカ、酸化アルミ、酸化鉄等の無機系顔料等が挙げられる。
耐候性塗料は、塗膜の硬度や耐候性などの塗膜性能を向上させるために硬化剤や硬化触媒が配合されていてもよい。硬化剤としては、たとえば公知のイソシアネート系硬化剤、メラミン系硬化剤などが挙げられる。硬化触媒としては、アルミニウム化合物、錫化合物などが挙げられる。
耐候性塗料は、赤外領域の光の反射効率に特に優れる無機系遮熱顔料や有機系遮熱顔料を含んでいてもよい。無機系遮熱顔料としては、たとえばガラス微粉末、ガラスバルーン、セラミックビーズなどのセラミック系顔料;アルミニウムや鉄、ジルコニウム、コバルトなどの金属細片系顔料;酸化チタン、酸化マグネシウム、酸化バリウム、酸化カルシウム、酸化亜鉛、酸化ジルコニウム、酸化イットリウム、酸化インジウム、チタン酸ナトリウム、酸化ケイ素、酸化ニッケル、酸化マンガン、酸化クロム、酸化鉄、酸化銅、酸化セリウム、酸化アルミニウムなどの金属酸化物系顔料;酸化鉄−酸化マンガン、酸化鉄−酸化クロム、酸化銅−酸化マグネシウムなどの複合酸化物顔料;SiとAlやFe、マグネシウム、マンガン、ニッケル、チタン、クロム、カルシウムなどの金属系顔料;さらに鉄−クロム、ビスマス−マンガン、鉄−マンガン、マンガン−イットリウムなどの合金系顔料;マイカ、窒化ケイ素、表面処理を施した被覆顔料、光輝顔料、硫酸バリウムなどが知られており、本発明においても単独、または2種以上を併用することができる。有機系遮熱顔料としては、たとえば可視領域の光を吸収しかつ赤外領域の光の反射率が高い、たとえば10%以上のものが好ましく、アゾ系顔料、アゾメチン系顔料、レーキ系顔料、チオインジゴ系顔料、アントラキノン系顔料(アントアンスロン顔料、ジアミノアンスラキノニル顔料、インダンスロン顔料、フラバンスロン顔料、アントラピリミジン顔料など)、ペリレン系顔料、ぺリノン系顔料、ジケトピロロピロール系顔料、ジオキサジン系顔料、フタロシアニン系顔料、キニフタロン系顔料、キナクリドン系顔料、イソインドリン系顔料、イソインドリノン系顔料、カーボン系顔料などの1種または2種以上が例示できる。
本発明の電線管は、基材と外層との間にプライマー層を有するものであってもよい。
上記プライマー層は、プライマーを塗布し、乾燥することにより形成することができる。プライマーとしては、絶縁層と外層との密着を改善するものであれば特に限定されないが、アクリル系、オレフィン系、塩素化ポリオレフィン系、ウレタン系、塩ビ系、エポキシ系、ポリメタクリル酸メチル系のプライマーを挙げることができ、エポキシ樹脂、ウレタン樹脂、アクリル樹脂、シリコーン樹脂、ポリエステル樹脂を含むプライマーであることが好ましい。
プライマー層の厚さは1〜20μm程度とすることができる。
本発明の電線管は、電線を内部に収納することができる筒状のものであり、可とう性を有するものであってもよいし、金属製、樹脂製であってもよい。その壁形状は、平面であってもよいし、蛇腹状、凹凸があってもよい。
特に太陽光線に暴露される環境で使用される電線を、本発明の電線管で覆うことにより、電線の劣化を抑制できる。例えば、太陽電池で使われる複数の配線を束ねる用途に好適である。
本発明の電線管は、筒状の基材の外周に、耐候性塗料を塗布することを特徴とする製造方法により好適に製造することができる。この製造方法も本発明の1つである。
本発明の製造方法は、筒状の基材の外周に、プライマーを塗布してプライマー層を形成し、上記プライマー層上に耐候性塗料を塗布することを特徴とする方法であってもよい。
プライマー及び耐候性塗料の塗布は、従来公知の方法により行うことができる。塗布後、所望により乾燥したり、所望により焼成したりしてもよい。焼成は、従来公知の方法により行うことができ、基材を劣化させない条件であれば、例えば、30〜300℃で0.1〜2時間行うことができる。
つぎに本発明を実施例をあげて説明するが、本発明はかかる実施例のみに限定されるものではない。
実施例の各数値は以下の方法により測定した。
層の厚み
JIS C 3003に準拠して測定した。
実施例1
UL1015規格に準じた塩化ビニル被覆線を、ポリメタクリル酸メチル系のプライマー(商品名elvacite 2021、Lucite International Inc.製)に浸漬し、100℃で5分間乾燥して、5μmの厚みのプライマー層を形成した。更に、プライマー層が形成された塩化ビニル被覆線を、あらかじめ調製した耐候性塗料(商品名ゼッフルGK570、ダイキン工業株式会社製、固形分濃度65質量%)と硬化剤(商品名スミジュールN3300、住化バイエルウレタン株式会社製)の混合組成物(混合比は固形分比で耐候性塗料10:硬化剤1)に浸漬し、80℃の焼成炉を10分間かけて通過させ、プライマー層の外周に10μmの厚みの外層を形成し、電線を得た。
実施例2
内径10mmの大きさのポリエチレンチューブを、実施例1と同じポリメタクリル酸メチル系のプライマーに浸漬し、100℃で5分間乾燥して、5μmの厚みのプライマー層を形成した。更に、プライマー層が形成されたポリエチレンチューブを、あらかじめ調製した耐候性塗料(商品名ゼッフルGK570、ダイキン工業株式会社製、固形分濃度65質量%)と硬化剤(商品名スミジュールN3300、住化バイエルウレタン株式会社製)の混合組成物(混合比は固形分比で耐候性塗料10:硬化剤1)に浸漬し、80℃の焼成炉を10分間かけて通過させ、プライマー層の外周に10μmの厚みの外層を形成し、電線管を得た。

Claims (2)

  1. 導体と、導体の外周に形成される絶縁層と、絶縁層の外周に形成される外層と、絶縁層と外層との間にプライマー層と、を有し、
    外層は、耐候性塗料を塗布することにより形成され、
    耐候性塗料は、硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマー及び硬化剤を含み、
    プライマー層は、アクリル系、オレフィン系、塩素化ポリオレフィン系、ウレタン系、塩ビ系、エポキシ系又はポリメタクリル酸メチル系のプライマーを塗布し、乾燥することにより形成されるものであり、
    硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーは、硬化性官能基を有する単量体に基づく重合単位及び含フッ素ビニルモノマーに基づく繰り返し単位を有し、
    硬化性官能基を有する単量体に基づく重合単位は、硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーを構成する全重合単位の8〜20モル%であり、
    含フッ素ビニルモノマーに基づく繰り返し単位は、硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーを構成する全単量体単位の20〜49モル%である
    ことを特徴とする電線。
  2. 導体と前記導体の外周に形成される絶縁層とを有する被覆線に、プライマーを塗布してプライマー層を形成し、前記プライマー層上に硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマー及び硬化剤を含む耐候性塗料を塗布して外層を形成し、
    導体と、導体の外周に形成される絶縁層と、絶縁層の外周に形成される外層と、絶縁層と外層との間にプライマー層と、を有する電線を製造する方法であって、
    プライマー層は、アクリル系、オレフィン系、塩素化ポリオレフィン系、ウレタン系、塩ビ系、エポキシ系又はポリメタクリル酸メチル系のプライマーを塗布し、乾燥することにより形成されるものであり、
    硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーは、硬化性官能基を有する単量体に基づく重合単位及び含フッ素ビニルモノマーに基づく繰り返し単位を有し、
    硬化性官能基を有する単量体に基づく重合単位は、硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーを構成する全重合単位の8〜20モル%であり、
    含フッ素ビニルモノマーに基づく繰り返し単位は、硬化性官能基含有フルオロオレフィン系ポリマーを構成する全単量体単位の20〜49モル%である
    ことを特徴とする電線の製造方法。
JP2011540507A 2009-11-10 2010-11-09 電線、電線管及びそれらの製造方法 Expired - Fee Related JP5500178B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2011540507A JP5500178B2 (ja) 2009-11-10 2010-11-09 電線、電線管及びそれらの製造方法

Applications Claiming Priority (4)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2009257271 2009-11-10
JP2009257271 2009-11-10
JP2011540507A JP5500178B2 (ja) 2009-11-10 2010-11-09 電線、電線管及びそれらの製造方法
PCT/JP2010/069921 WO2011058965A1 (ja) 2009-11-10 2010-11-09 電線、電線管及びそれらの製造方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPWO2011058965A1 JPWO2011058965A1 (ja) 2013-04-04
JP5500178B2 true JP5500178B2 (ja) 2014-05-21

Family

ID=43991624

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2011540507A Expired - Fee Related JP5500178B2 (ja) 2009-11-10 2010-11-09 電線、電線管及びそれらの製造方法

Country Status (5)

Country Link
US (1) US20120227999A1 (ja)
EP (1) EP2500913A4 (ja)
JP (1) JP5500178B2 (ja)
CN (1) CN102667967B (ja)
WO (1) WO2011058965A1 (ja)

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017010715A (ja) * 2015-06-19 2017-01-12 矢崎総業株式会社 フッ素樹脂二層電線
CN105575469A (zh) * 2016-02-03 2016-05-11 安徽华海特种电缆集团有限公司 一种耐高温电缆
CN105895210A (zh) * 2016-06-18 2016-08-24 合肥浦尔菲电线科技有限公司 一种柔性耐高温电线及其制作工艺
CN106498760A (zh) * 2016-11-02 2017-03-15 国网新疆电力公司乌鲁木齐供电公司 一种纤维保护管的生产工艺
CN106997791A (zh) * 2017-05-17 2017-08-01 无锡市新阳光电缆有限公司 一种1kV耐寒耐候型架空绝缘电缆
JP7274281B2 (ja) * 2018-12-03 2023-05-16 株式会社Lixil 防火用建具
CN111834055B (zh) * 2020-07-06 2021-09-21 国家电网有限公司 一种复合绝缘子
TWI817800B (zh) * 2022-10-31 2023-10-01 宏燿實業有限公司 防火傳輸線

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61208707A (ja) * 1985-03-13 1986-09-17 古河電気工業株式会社 絶縁電線の製造方法
JPS63190210A (ja) * 1987-02-03 1988-08-05 日本電信電話株式会社 難燃通信ケ−ブル
JPH0581934A (ja) * 1991-09-24 1993-04-02 Showa Electric Wire & Cable Co Ltd ケーブルの防蟻方法
JPH0620528A (ja) * 1992-07-03 1994-01-28 Hitachi Cable Ltd 薄肉絶縁電線
JP2005038662A (ja) * 2003-07-17 2005-02-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ケーブル

Family Cites Families (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3422215A (en) * 1967-02-16 1969-01-14 Westinghouse Electric Corp Insulated cable
US3483313A (en) * 1968-04-04 1969-12-09 Plastic Wire & Cable Corp Flotation cable
US3650827A (en) * 1969-11-17 1972-03-21 Electronized Chem Corp Fep cables
DE3632883A1 (de) * 1986-09-26 1988-03-31 Kevork Nercessian Stromkabel
US5589028A (en) * 1994-11-03 1996-12-31 Elf Atochem North America, Inc. Bonding method employing tie layers for adhering polyethylene to fluoropolymers
GB9820214D0 (en) * 1998-09-17 1998-11-11 Raychem Ltd Bonding polymer interface
GB0006333D0 (en) * 2000-03-16 2000-05-03 Raychem Ltd Electrical wire insulation
CN1657579A (zh) * 2005-01-26 2005-08-24 上海电缆研究所 橡胶电缆用含氟涂料
US7084343B1 (en) * 2005-05-12 2006-08-01 Andrew Corporation Corrosion protected coaxial cable
CN201331961Y (zh) * 2008-12-31 2009-10-21 安徽纵横高科电缆股份有限公司 抗污不粘性外护层电缆

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS61208707A (ja) * 1985-03-13 1986-09-17 古河電気工業株式会社 絶縁電線の製造方法
JPS63190210A (ja) * 1987-02-03 1988-08-05 日本電信電話株式会社 難燃通信ケ−ブル
JPH0581934A (ja) * 1991-09-24 1993-04-02 Showa Electric Wire & Cable Co Ltd ケーブルの防蟻方法
JPH0620528A (ja) * 1992-07-03 1994-01-28 Hitachi Cable Ltd 薄肉絶縁電線
JP2005038662A (ja) * 2003-07-17 2005-02-10 Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> ケーブル

Also Published As

Publication number Publication date
WO2011058965A1 (ja) 2011-05-19
US20120227999A1 (en) 2012-09-13
CN102667967B (zh) 2014-04-16
JPWO2011058965A1 (ja) 2013-04-04
EP2500913A1 (en) 2012-09-19
CN102667967A (zh) 2012-09-12
EP2500913A4 (en) 2014-08-20

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5500178B2 (ja) 電線、電線管及びそれらの製造方法
JP5127123B2 (ja) 太陽電池のバックシート
JP5900532B2 (ja) 太陽電池のバックシート、太陽電池モジュール、及び、太陽電池パネル
EP2046888A2 (en) Photovoltaic modules having a polyvinylidene fluoride surface
WO2011129412A1 (ja) 太陽電池モジュール用バックシートおよび太陽電池モジュール
JP5737466B1 (ja) 重合性官能基及び架橋性官能基からなる群より選択される少なくとも1種の基を含有する含フッ素重合体を含む組成物及び塗装物品
TWI638014B (zh) Coating, coating film, back panel of solar cell module and solar cell module
JP2010045376A (ja) 太陽電池のバックシート
KR101816969B1 (ko) 광학시트
JP5540828B2 (ja) 太陽電池モジュール用バックシートの製造方法および太陽電池モジュールの製造方法
KR101549646B1 (ko) 불소계 코팅조성물 및 이를 포함하는 불소계 다층필름

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130730

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20130930

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20131112

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140110

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140212

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140225

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees