以下、本発明の各実施形態を図面に基づいて詳述する。図1〜図20は本発明をパチンコ機に採用した第1の実施形態を例示している。図1において、1は遊技機本体で、矩形状の外枠2と、この外枠2の前側に開閉自在に枢着された前枠3とを備えている。4はガラス扉、5は前面板で、これらは前枠3の窓孔6に対応して上下に配置され、前枠3に開閉自在に枢支されている。
7は発射用の遊技球を貯留する上皿で、前面板5の前側に装着され、上皿カバー8により覆われている。上皿カバー8には、スピーカ等の音声出力手段9からのサウンドを前側に出力する例えばスリット状の音声出力部8aが形成されている。
また、10は余剰球等を貯留する下皿で、前面板5の下側で前枠3の前側に配置され、下皿カバー11により覆われている。12は遊技盤で、前枠3の窓孔6に対応するように、前枠3の裏側に着脱自在に装着されている。
13は発射手段で、下皿10の一側で前枠3の前側に設けられた発射ハンドル14と、前面板5の後方に配置された発射レール15と、前枠3の裏側に配置された発射モータ16及び打撃槌17等を備え、発射ハンドル14を操作したときに、発射モータ16により打撃槌17が作動して、前面板5の裏側に装着された図外の球送り手段により上皿7から発射レール15上に1個ずつ供給される遊技球を遊技盤12側に発射させるようになっている。
遊技盤12の前面側には、図2に示すように、発射手段13から発射された遊技球を案内するガイドレール22が環状に配設されると共に、そのガイドレール22の内側の遊技領域23に、可変表示手段24、普通図柄始動手段25、特別図柄始動手段26、大入賞手段27、普通入賞手段28等の各種遊技部品が配置されている。
可変表示手段24は、遊技盤12に前面側から装着された表示ケース29と、この表示ケース29の略中央に配置された例えば液晶式の可変表示部30とを備えている。表示ケース29には、普通図柄表示手段31、普通保留個数表示手段32、特別保留個数表示手段33、ランプ手段34等が設けられている。可変表示部30は、各種動画、静止画等を表示可能であり、特別図柄表示手段35を構成している。
普通図柄表示手段31は、1個又は複数個、例えば2個の普通図柄を変動表示可能な例えば7セグメント式の表示手段により構成されており、通過ゲート等よりなる普通図柄始動手段25が遊技球を検出することを条件にその普通図柄が所定時間変動して、普通図柄始動手段25による遊技球検出時に取得された当たり判定用乱数値が予め定められた当たり判定値と一致する場合には所定の当たり態様で、それ以外の場合には外れ態様で停止するようになっている。
普通図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の図柄を適宜使用可能である。本実施形態では、2つの普通図柄に夫々「1」「2」の2種類の数字図柄が用いられており、2つの普通図柄が同一となる「1・1」「2・2」の2種類が当たり態様、2つの普通図柄が異なる「1・2」「2・1」の2種類が外れ態様となっている。なお、普通図柄表示手段31は、1又は3以上の図柄を変動表示可能に構成してもよいし、例えば複数個の発光体を設け、所定の発光体が発光した状態を当たり態様とするなど、その発光体の発光状態に応じて当たり/外れを表示するようにしてもよい。
また、普通図柄表示手段31の変動表示中、又は後述する普通利益状態中に普通図柄始動手段25が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された当たり判定用乱数値が予め定められた上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光手段よりなる普通保留個数表示手段32がその発光個数により当たり判定用乱数値の記憶個数(以下、普通保留個数という)を表示して、その時点での普通保留個数を遊技者に報知するようになっている。
特別図柄始動手段26は、開閉自在な左右一対の開閉爪26aを備えた可変作動式の電動式チューリップ等により構成されており、普通図柄表示手段31の変動後の停止図柄が当たり態様となって普通利益状態が発生したときに、開閉爪26aが所定時間開状態に作動するようになっている。なお、特別図柄始動手段26に入賞した遊技球は、始動口スイッチ26bにより検出されると共に遊技盤12の裏側へ案内される。
特別図柄表示手段35は、1個又は複数個、例えば左右方向に3個の特別図柄を夫々変動表示可能に構成されており、特別図柄始動手段26が遊技球を検出することを条件に、特別図柄を所定の変動パターンに従って変動表示し、左、右、中等の所定の順序で停止させるようになっている。特別図柄表示手段35による特別図柄の変動後の停止図柄は、特別図柄始動手段26による遊技球検出時に取得された大当たり判定用乱数値が予め定められた大当たり判定値と一致した場合には例えば全ての特別図柄が同一となる大当たり態様となり、それ以外の場合には特別図柄の少なくとも1つが異なる図柄となる外れ態様となる。
また、特別図柄の変動表示中、又は後述する特別利益状態中に特別図柄始動手段26が遊技球を検出した場合には、その検出時に取得された大当たり判定用乱数値等が所定の上限保留個数、例えば4個を限度として記憶されると共に、例えば上限保留個数と同数の発光手段よりなる特別保留個数表示手段33がその発光個数により大当たり判定用乱数値の記憶個数(以下、特別保留個数という)を表示して、その時点での特別保留個数を遊技者に報知するようになっている。
特別図柄には、数字図柄、アルファベット図柄、キャラクター図柄、その他の図柄を適宜使用可能であり、この実施形態では、「0」〜「9」の10種類の数字図柄を左・中・右の特別図柄に夫々用いている。
大入賞手段27は、遊技者に有利な開状態と遊技者に不利な閉状態とに変化可能な開閉板27aを備えた可変作動式であって、特別図柄表示手段35の変動後の特別図柄が大当たり態様となることに基づいて特別利益状態が発生したときに、開閉板27aが前側に開放して、その上に落下した遊技球を内部へと入賞させるようになっている。
なお、大入賞手段27は、その開放から所定時間(例えば28秒間)が経過するか、所定時間内に所定数(例えば10個)の遊技球が入賞すること等の所定条件の成立により開閉板27aを閉じると共に、その開放動作を所定回数(例えば15回)繰り返すようになっている。
図3は本パチンコ機の制御系のブロック図である。図3において、41は主制御基板、42は演出制御基板で、これら各制御基板41,42は、遊技盤12に装着された可変表示手段24、その他の複数個の遊技部品を裏側から一括して覆う裏カバーの裏側等、前枠3及び遊技盤12を含む遊技機本体1の裏側の適宜箇所に着脱自在に装着された基板ケースに夫々収納されている。
主制御基板41は、主に遊技盤12側の遊技動作に関わる制御を行うためのもので、CPU、ROM、RAM等により構成される普通乱数作成処理手段51、普通始動口チェック処理手段52、普通乱数記憶手段53、普通図柄処理手段54、普通利益状態発生手段55、特別乱数作成処理手段56、特別始動口チェック処理手段57、特別乱数記憶手段58、特別図柄処理手段59、特別利益状態発生手段60、特別遊技状態発生手段61、制御コマンド送信手段62等を備えている。
普通乱数作成処理手段51は、変動後の普通図柄を当たり態様とするか否かの判定に用いる当たり判定用乱数の他、変動後の普通図柄が当たり態様となる場合の停止図柄の選択に用いる当たり図柄用乱数、変動後の普通図柄が外れ態様となる場合の停止図柄の選択に用いる外れ普通図柄選択用乱数、その他の所定の乱数を所定時間毎に繰り返し発生する普通乱数作成処理を行うように構成されている。
普通始動口チェック処理手段52は、普通図柄始動手段25による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、普通図柄始動手段25が遊技球を検出することを条件に普通乱数作成処理手段51で作成された当たり判定用乱数値と当たり図柄用乱数値とを夫々取得し、それら当たり判定用乱数値及び当たり図柄用乱数値を予め定められた上限保留個数(例えば4個)を限度として普通乱数記憶手段53に記憶させるように構成されている。
普通図柄処理手段54は、普通図柄の変動表示に関する処理を行うもので、普通図柄表示手段31が変動表示可能な状態となり且つ普通乱数記憶手段53に1個以上の当たり判定用乱数値が記憶されている場合(普通保留個数が1以上の場合)に、普通乱数記憶手段53に最も早く記憶された当たり判定用乱数値を取り出し、その当たり判定用乱数値が予め定められた当たり判定値と一致するか否かに基づいて当たり/外れの判定を行う当たり判定機能、当たり判定機能による当たり/外れの判定結果と、普通乱数記憶手段53に当たり判定用乱数値と共に記憶されている当たり図柄用乱数値又は別途取得された外れ普通図柄選択用乱数値とに基づいて、変動後の普通図柄の停止図柄を選択する停止図柄選択機能、当たり判定機能による当たり/外れの判定結果と、停止図柄選択機能による停止図柄の選択結果との少なくとも一方に基づいて、複数種類の普通図柄変動パターンの中から1つを選択する変動パターン選択機能、当たり判定機能、停止図柄選択機能、及び変動パターン選択機能による判定/選択結果に基づいて、制御コマンド送信手段62を介して演出制御基板42側に普通停止図柄指定コマンド、普通図柄変動パターン指定コマンド、普通変動停止指定コマンド等の普通図柄の変動制御コマンドを送信させる機能等を備えている。
普通利益状態発生手段55は、普通図柄処理手段54の当たり判定機能による判定結果が当たり判定となり、普通図柄表示手段31の変動後の普通図柄が当たり態様となることに基づいて、特別図柄始動手段26の開閉爪26aを所定時間開放させる普通利益状態を発生させるものである。
特別乱数作成処理手段56は、変動後の特別図柄を大当たり態様とするか否かの判定に用いる大当たり判定用乱数の他、変動後の特別図柄が大当たり態様となる場合の停止図柄の選択に用いる大当たり図柄用乱数、大当たり確率が高確率に設定されている場合にその高確率状態を終了させるか否かを判定するための転落抽選に用いる転落判定用乱数、変動後の特別図柄が外れ態様となる場合の停止図柄の選択に用いる外れ特別図柄選択用乱数1〜3、特別図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン選択用乱数、その他の所定の乱数を繰り返し発生する特別乱数作成処理を、所定時間間隔(ここでは4msec毎)で行われる定期割り込み毎に実行するように構成されている。
ここで、大当たり確率とは、変動後の特別図柄を大当たり態様とするか否かの判定において大当たりとなる確率であり、本実施形態では、後述する確変遊技状態中にはこの大当たり確率が高確率に設定され、確変遊技状態中以外はそれよりも低い通常確率に設定される。
特別乱数作成処理のうち、一例として転落判定用乱数作成処理(図4)の手順を説明する。まず、所定の一時記憶エリアから転落判定用乱数値がロードされ(S1)、その転落判定用乱数値に01Hが加算された後(S2)、その転落判定用乱数値と転落判定用乱数の総数が比較される(S3)。そして、転落判定用乱数値が転落判定用乱数の総数(例えば32H)よりも小さい場合には、一時記憶エリアの値がその転落判定用乱数値に更新され(S4)、転落判定用乱数値が転落判定用乱数値の総数を超えている場合には、一時記憶エリアの値が00Hに更新される(S5)。
以上の転落判定用乱数作成処理により、一時記憶エリアに記憶される転落判定用乱数の値は、例えば00H〜31Hの50個の範囲で繰り返し更新される。なお、大当たり判定用乱数、大当たり図柄用乱数等についてもこの転落判定用乱数作成処理と同様の処理により作成される。本実施形態では、大当たり判定用乱数は0000H〜0125Hの294個の範囲で、大当たり図柄用乱数は00H〜09Hの10個の範囲で、転落判定用乱数は00H〜31Hの50個の範囲で、夫々繰り返し生成されるものとする。
特別始動口チェック処理手段57は、特別図柄始動手段26による遊技球の検出に基づく処理を行うもので、例えば図5に示す特別始動口チェック処理を、所定時間間隔(ここでは4msec毎)で行われる定期割り込み毎に実行するように構成されている。
特別始動口チェック処理手段57による特別始動口チェック処理(図5)は、例えば次のような手順で行われる。即ち、まず特別図柄始動手段26に設けられた始動口スイッチ26bからの検出信号に基づいて、特別図柄始動手段26への入賞があったか否かが判定される(S11)。始動口スイッチ26bがOFFのままであった場合にはここで特別始動口チェック処理は終了する。
S11において始動口スイッチ26bがONとなったことが確認された場合には、続いて特別保留個数の値が上限値である04H未満であるか否かが判定され(S12)、特別保留個数の値が上限値である04Hに達している場合にはここで特別始動口チェック処理は終了する。
特別保留個数の値が04H未満であれば、特別保留個数の値に01Hが加算されると共に(S13)、格納アドレスに特別乱数記憶手段58に設けられた特別乱数記憶エリアの先頭アドレスがセットされ(S14)、更に格納アドレスに特別保留個数の値×4が加算される(S15)。
そして、特別乱数作成処理手段56により作成された大当たり判定用乱数の値が取得されると共にその取得された大当たり判定用乱数値が格納アドレスの示す領域にセットされ(S16)、続いて、格納アドレスに02Hが加算された後(S17)、特別乱数作成処理手段56により作成された大当たり図柄用乱数の値が取得されると共にその取得された大当たり図柄用乱数値が格納アドレスの示す領域にセットされ(S18)、更に格納アドレスに01Hが加算された後(S19)、特別乱数作成処理手段56により作成された転落判定用乱数の値が取得されると共にその取得された転落判定用乱数値が格納アドレスの示す領域にセットされ(S20)、特別始動口チェック処理は終了する。
ここで、特別乱数記憶手段58には特別乱数記憶エリアが図12に示すように設けられており、例えば特別保留個数の値が03Hであれば、S16の時点では格納アドレスには大当たり判定用乱数記憶エリア3の先頭アドレスがセットされている。即ち、特別保留個数01H〜04Hに対応する大当たり判定用乱数は夫々大当たり判定用乱数記憶エリア1〜4に格納される。
特別図柄処理手段59は、特別図柄に関する処理を行うもので、大当たり判定処理手段63、特別停止図柄選択処理手段64、変動パターン選択処理手段65等を備え、図6〜図10に示す特別図柄処理を、所定時間間隔(ここでは4msec毎)で行われる定期割り込み毎に実行するように構成されている。
特別図柄処理手段59による特別図柄処理(図6)は、例えば次のような手順で行われる。即ち、まず大当たり中フラグの値が判定される(S21)。ここで、大当たり中フラグは、図16に示すように、後述する特別利益状態発生手段60による特別利益状態の発生中(特別利益状態中)に5AHが、特別利益状態中以外の場合に00Hが、夫々セットされるようになっている。このS21において大当たり中フラグの値が5AH(特別利益状態中)であると判定された場合には、ここで特別図柄処理は終了する。
S21において大当たり中フラグの値が00H(特別利益状態中以外)であると判定された場合には、続いて特別図柄動作ステータスの値が00H〜02Hの何れであるかが判定される(S22)。ここで、特別図柄動作ステータスには、図17に示すように、特別図柄について、変動開始処理待ち中には00Hが、確定処理待ち中には01Hが、終了処理待ち中には02Hが、夫々セットされるようになっている。S22において特別図柄動作ステータスの値が00H(変動開始処理待ち中)であると判定された場合には、特別図柄変動開始処理(S23)が行われる。
特別図柄変動開始処理は、例えば図7に示すような手順で行われる。即ち、まず特別保留個数の値が00H(0個)であるか否かが判定される(S31)。特別保留個数の値が00H(0個)であれば、ここで特別図柄変動開始処理は終了する。
特別保留個数の値が00H(0個)以外であれば、特別保留個数の値が01H(1個)減算されると共に(S32)、特別乱数記憶エリアの大当たり判定用乱数記憶エリア1〜4に記憶されている値が大当たり判定用乱数記憶エリア0〜3に、大当たり図柄用乱数記憶エリア1〜4に記憶されている値が大当たり図柄用乱数記憶エリア0〜3に、転落判定用乱数記憶エリア1〜4に記憶されている値が転落判定用乱数記憶エリア0〜3に、夫々シフトされ(S33〜S35)、大当たり判定処理手段63による大当たり判定処理(S36)、特別停止図柄選択処理手段64による特別停止図柄選択処理(S37)、変動パターン選択処理手段65による変動パターン選択処理(S38)が順次行われる。
大当たり判定処理手段63による大当たり判定処理(S36)は、特別図柄を大当たり態様とするか否かを判定する処理であって、例えば図8に示すような手順で行われる。即ち、まず確率状態フラグの値が判定される(S41)。ここで、確率状態フラグは、図18に示すように、特別図柄に関する大当たりの抽選確率の設定状態を指定するもので、転落抽選有効中以外で且つ大当たり確率が高確率に設定されている場合には5AHが、転落抽選有効中で且つ大当たり確率が高確率に設定されている場合には55Hが、それら以外の場合には00Hが、夫々セットされるようになっている。
なお、転落抽選有効中とは、大当たり確率が高確率に設定される確変遊技状態を終了させるか否かを判定するための転落抽選が有効となっている状態をいい、本実施形態では、確変遊技状態の開始後に特別図柄が所定回数(50回)変動した時点で転落抽選が有効となり、その後、転落抽選により確変遊技状態を終了させる旨の判定が行われて確変遊技状態が終了するまでその転落抽選有効期間が継続される。
S41において確率状態フラグが55H(転落抽選有効中の高確率状態)以外であれば、以下のS51以降の処理が行われる。即ち、まずテーブルアドレスに大当たり判定テーブル1の先頭アドレスがセットされた後(S51)、確率状態フラグの値が5AH又は55H、即ち高確率状態中であれば、そのテーブルアドレスに大当たり判定テーブル2の先頭アドレスが改めてセットされる(S52,S53)。
ここで、大当たり判定テーブル1,2には、図13に示すように、夫々設定数(大当たり判定値の個数)と、その設定数分の大当たり判定値とが格納されている。なお、設定数には1バイト、大当たり判定値には夫々2バイトの領域が割り当てられている。
そして、テーブルアドレスの示す領域から設定数がロードされ(S54)、テーブルアドレスに01Hが加算された後(S55)、テーブルアドレスの示す領域から大当たり判定値をロードしてその大当たり判定値と大当たり判定用乱数記憶エリア0の値とを比較する処理が、大当たり判定値と大当たり判定用乱数記憶エリア0の値とが一致するか、又は繰り返し回数が設定数に達するまで、テーブルアドレスに02Hを加算しつつ繰り返し行われる(S56〜S60)。大当たり判定値と大当たり判定用乱数記憶エリア0に記憶されている大当たり判定用乱数値とが一致した場合には、大当たりフラグに5AHがセットされる(S61)。
ここで、大当たりフラグには、図19に示すように、内部判定(大当たり判定処理S36)により大当たりと判定されたときには5AHが、内部判定により大当たり以外と判定されたときには00Hが、夫々セットされるようになっている。
本実施形態では、大当たり判定用乱数の値は0000H〜0125Hの294個あり、また図13に示すように、確変遊技状態中以外のときに選択される大当たり判定テーブル1では大当たり判定値が1個、確変遊技状態中に選択される大当たり判定テーブル2では大当たり判定値が10個設定されているため、確変遊技状態中以外の大当たり確率は1/294、確変遊技状態中の大当たり確率は10/294となる。
一方、S41において確率状態フラグが55H(転落抽選有効中の高確率状態)であると判定された場合には、大当たり判定処理手段63に設けられた転落判定手段(確変遊技状態終了判定手段)66により、確変遊技状態を終了させるか否かを判定するための転落抽選(確変遊技状態終了判定)、即ち、転落判定用乱数記憶エリア0に記憶されている転落判定用乱数値と、予め定められた転落判定値とを比較する処理が行われる(S42)。この転落抽選で確変遊技状態を終了させる旨の判定結果が得られなかった場合、即ち転落判定用乱数値が転落判定値と異なっていた場合には、続いて上述したS51以降の処理が行われる。
S42の転落抽選で確変遊技状態を終了させる旨の判定結果が得られた場合、即ち転落判定用乱数値と転落判定値とが一致した場合には、状態設定テーブル1の各設定値がセットされる(S43)。即ち、状態設定テーブル1には、図14(a)に示すように、その先頭アドレスから1バイト毎に状態カウンタ、確率状態フラグ、状態指定コマンドバッファの各値として例えば00H,00H,01Hが設定されており、それら各設定値が読み出され、状態カウンタ、確率状態フラグ、状態指定コマンドバッファに夫々セットされる。
ここで、状態カウンタとは、転落抽選有効中でない高確率状態での特別図柄の残り変動回数を計数するためのもので、初期値として例えば00H(0回)、32H(50回)の何れかがセットされ、00Hとなるまで特別図柄の変動毎に01Hずつ減算されるようになっている。
また、状態指定コマンドバッファは、制御コマンド送信手段62に対して高確率状態指定コマンド、低確率状態指定コマンドの送信を指示するためのもので、この状態指定コマンドバッファに01Hがセットされることに基づいて低確率状態指定コマンドが、02Hがセットされることに基づいて高確率状態指定コマンドが、制御コマンド送信手段62から演出制御基板42側に送信されるようになっている。演出制御基板42側では、この高確率状態指定コマンド又は低確率状態指定コマンドを受信すると、例えば高確率状態又は低確率状態であることを報知する確率状態報知画像を特別図柄表示手段35の画面上に表示させるようになっている。
なお、本実施形態では、高確率状態であることを報知しないように構成されており、状態指定コマンドバッファには、高確率状態、低確率状態の別に拘わらず、常に01Hがセットされるようになっている。このような場合には低確率状態指定コマンド、高確率状態指定コマンドの何れも送信しないように構成してもよい。
S42の処理が終了すると、上述したS51以降の処理が行われ、大当たり判定処理は終了する。
特別図柄変動開始処理(図7)における特別停止図柄選択処理(S37)は、特別図柄の変動後の停止図柄(特別停止図柄)を選択するもので、大当たり判定処理(S36)の判定結果が大当たり判定となって大当たりフラグに5AHがセットされている場合には、大当たり図柄用乱数記憶エリア0に記憶されている大当たり図柄用乱数値に基づいて大当たり態様の特別停止図柄を選択し、大当たり判定処理(S36)の判定結果が大当たり判定以外となって大当たりフラグに00Hがセットされている場合には、特別乱数作成処理手段56から例えば3種類の外れ特別図柄選択用乱数1〜3を取得して、これら外れ特別図柄用乱数値1〜3に基づいて外れ態様の特別停止図柄を選択するようになっている。
特別停止図柄が選択されると、後述する特別図柄変動パターン指定コマンドの送信に引き続いて、制御コマンド送信手段62を介して演出制御基板42側に特別停止図柄指定コマンドが送信される。
特別図柄変動開始処理(図7)における変動パターン選択処理(S38)は、特別図柄の変動パターンを選択するもので、例えば特別停止図柄選択処理(S37)で選択された特別停止図柄に基づいて、例えば特別停止図柄が「7・7・7」等の大当たりに対応するものであれば複数種類の大当たり変動パターンの中の1つを、特別停止図柄が「7・6・7」等の外れリーチに対応するものであれば複数種類のリーチ外れ変動パターンの中の1つを、特別停止図柄が「7・6・5」等の通常外れに対応するものであれば1又は複数種類の通常外れ変動パターンの中の1つを、夫々乱数抽選等により選択するようになっている。
特別図柄の変動パターンが選択されると、制御コマンド送信手段62を介して演出制御基板42側に特別図柄変動パターン指定コマンドが送信されると共に、特別図柄動作タイマに、その変動パターンの変動時間に対応する値が初期値としてセットされ、その特別図柄動作タイマによるカウントダウン処理が開始される。
なお、演出制御基板42側では、特別図柄変動パターン指定コマンドを受信すると、指定された変動パターンに従って特別図柄の変動を開始させる。
特別図柄変動開始処理(図7)において、この変動パターン選択処理(S38)が終了すると、特別図柄動作ステータスに01H(確定処理待ち中)がセットされ(S39)、特別図柄変動開始処理は終了する。
特別図柄処理(図6)のS22において、特別図柄動作ステータスの値が01H(確定処理待ち中)であれば、特別図柄確定処理(S24)が行われる。
特別図柄確定処理は、例えば図9に示すような手順で行われる。即ち、まず特別図柄動作タイマの値が判定され(S71)、この特別図柄動作タイマの値が0000Hでなければ、即ち特別図柄の変動開始から所定の変動時間が経過していない場合には、そのまま特別図柄確定処理は終了する。
S71において特別図柄動作タイマの値が0000Hであれば、即ち特別図柄の変動開始から所定の変動時間が経過した場合には、特別変動停止コマンドバッファに01Hがセットされる(S72)。
ここで、特別変動停止コマンドバッファは、制御コマンド送信手段62に対して特別変動停止指定コマンドの送信を指示するためのもので、この特別変動停止コマンドバッファに01Hがセットされることに基づいて、特別変動停止指定コマンドが制御コマンド送信手段62から演出制御基板42側に送信されるようになっている。
なお、演出制御基板42側では、この特別変動停止指定コマンドを受信すると、変動表示中の特別図柄の変動を、既に受信している特別停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄で停止させる。
また、特別図柄動作タイマに所定値、例えば00C7H(0.796秒)が新たな初期値としてセットされる(S73)。ここで新たな初期値がセットされた特別図柄動作タイマは、以降の処理では特別図柄確定時間を計時するタイマとして機能する。即ち、特別図柄動作タイマに新たに初期値としてセットされた00C7H(0.796秒)は、特別図柄の確定時間である。
更に、特別図柄動作ステータスに02H(終了処理待ち中)がセットされ(S74)、特別図柄確定処理は終了する。
特別図柄処理(図6)のS22において、特別図柄動作ステータスの値が02H(終了処理待ち中)であれば、特別図柄終了処理(S25)が行われる。
特別図柄終了処理は、例えば図10に示すような手順で行われる。即ち、まず特別図柄動作タイマの値が判定され(S81)、この特別図柄動作タイマの値が0000Hでなければ、即ち特別図柄の変動停止から所定の確定時間が経過していない場合には、そのまま特別図柄終了処理は終了する。
S81において特別図柄動作タイマの値が0000Hであれば、即ち特別図柄の変動停止から所定の確定時間が経過した場合には、続いて大当たりフラグの値が判定される(S82)。
ここで、大当たりフラグの値が5AH以外(内部判定大当たり以外)と判定された場合、即ち特別図柄が外れ態様で確定した場合には、続いて状態カウンタの値が00Hであるか否かが判定され(S83)、00Hであれば、特別図柄終了設定テーブル1の各設定値がセットされ(S86)、特別図柄終了処理は終了する。即ち、特別図柄終了設定テーブル1には、図15(a)に示すように、その先頭アドレスから例えば1バイト毎に少なくとも特別図柄動作ステータスの値として例えば00Hが設定されており、その設定値が読み出され、特別図柄動作ステータスにセットされる。
また、S83において状態カウンタの値が00Hでなければ、状態カウンタの値から01Hが減算され(S84)、その減算後の状態カウンタの値が00Hであるか否かが判定され(S85)、00Hでなければ、上述したS86の処理が行われる。
S85において状態カウンタの値が00Hであれば、特別図柄終了設定テーブル2の各設定値がセットされ(S87)、特別図柄終了処理は終了する。即ち、特別図柄終了設定テーブル2には、図15(b)に示すように、その先頭アドレスから例えば1バイト毎に特別図柄動作ステータス、状態カウンタ、確率状態フラグ、状態指定コマンドバッファの各値として例えば00H,00H,55H,01Hが設定されており、それら各設定値が読み出され、特別図柄動作ステータス、状態カウンタ、確率状態フラグ、状態指定コマンドバッファに夫々セットされる。
一方、S82において大当たりフラグの値が5AH(内部判定大当たり)と判定された場合、即ち特別図柄が大当たり態様で確定した場合には、確率状態フラグの値が5AH (転落抽選有効中以外の高確率状態)でなければその確率状態フラグに5AHがセットされると共に(S91,S92)、大当たり表示コマンドバッファ1に01Hがセットされる(S93)。
ここで、大当たり表示コマンドバッファ1は、制御コマンド送信手段62に対して大当たり開始表示指定コマンドの送信を指示するためのもので、この大当たり表示コマンドバッファ1に01Hがセットされることに基づいて、大当たり開始表示指定コマンドが制御コマンド送信手段62から演出制御基板42側に送信されるようになっている。なお、演出制御基板42側では、この大当たり開始表示指定コマンドを受信すると、特別利益状態の開始を報知する大当たり開始報知画像を特別図柄表示手段35の画面上に表示させる。
続いて、特別図柄終了設定テーブル3の各設定値がセットされ(S94)、特別図柄終了処理は終了する。即ち、特別図柄終了設定テーブル3には、図15(c)に示すように、その先頭アドレスから例えば1又は2バイト毎に特別図柄動作ステータス、大当たりフラグ、大当たり中フラグ、特別利益状態動作タイマ、特別利益状態動作ステータス、継続回数カウンタ、状態カウンタ、状態指定コマンドバッファの各値として例えば00H,00H,5AH,04E2H,00H,00H,00H,01Hが設定されており、それら各設定値が読み出され、特別図柄動作ステータス、大当たりフラグ、大当たり中フラグ、特別利益状態動作タイマ、特別利益状態動作ステータス、継続回数カウンタ、状態カウンタ、状態指定コマンドバッファに夫々セットされる。
ここで、特別利益状態動作ステータスには、特別利益状態中における大入賞手段27の動作状態に応じた値がセットされるようになっており、図20に示すように、00Hが開放作動状態開始待ち、01Hがインターバル待ち(開放作動状態中)、02Hが特別利益状態の終了待ちの各状態を示している。また、継続回数カウンタには、特別利益状態中の開放作動状態の継続回数の消化数(以下、ラウンド数という)がセットされるようになっている。
また、ここで特別利益状態動作タイマに設定される値、例えば04E2H(5.0秒)は、特別利益状態開始前のインターバル時間である。
特別図柄処理手段59による特別図柄処理(図6)の説明は以上である。
特別利益状態発生手段60は、特別図柄処理手段59による大当たり判定結果が大当たり判定となり、特別図柄表示手段35の変動後の特別図柄が「7・7・7」等の大当たり態様となることに基づいて遊技者に有利となる特別利益状態を発生させるもので、例えば図11に示す特別利益状態中処理を所定時間間隔(ここでは4msec毎)で発生する定期割り込み毎に実行することにより、特別図柄表示手段35の変動後の特別図柄が大当たり態様となった後に、大入賞手段27が開状態となる開放作動状態をインターバル時間を挟んで所定回数(例えば15回)繰り返し発生させるようになっている。
特別利益状態発生手段60による特別利益状態中処理(図11)は、例えば次のような手順で行われる。即ち、まず大当たり中フラグの値が判定され(S101)、大当たり中フラグの値が5AH(特別利益状態中)でなければここで特別利益状態中処理は終了する。
大当たり中フラグの値が5AH(特別利益状態中)であれば、続いて大入賞口開放フラグの値が判定され(S102)、大入賞口開放フラグの値が5AH(開放作動状態中)であれば、大入賞口入賞数カウンタの値が判定される(S103)。なお、大入賞口入賞数カウンタには、その開放作動状態における大入賞手段27への入賞数がカウントされている。
大入賞口開放フラグの値が00H(閉鎖中)であるか、又は大入賞口入賞数カウンタの値が0AH(10個)未満であれば、特別利益状態動作タイマの値が0000Hであるか否かが判定される(S104)。特別利益状態動作タイマの値が0000Hでなければ、ここで特別利益状態中処理は終了する。
なお、特別図柄が大当たり態様で確定した直後は、大入賞口開放フラグの値は00H (閉鎖中)であり、特別図柄の確定後、特別利益状態開始前のインターバル時間(例えば5.0秒)が経過したときに、特別利益状態動作タイマの値が0000Hとなる。
特別利益状態動作タイマの値が0000Hであるか、又は大入賞口入賞数カウンタの値が0AH(10個)以上であれば、特別利益状態動作ステータスの値が判定され(S105)、その特別利益状態動作ステータスの値に応じた処理が行われる。
特別利益状態動作ステータスの値が00H(開放作動状態開始待ち)の場合には、ラウンド数を示す継続回数カウンタに01Hが加算され(S106)、大当たり表示コマンドバッファ2にその継続回数カウンタの値がセットされる(S107)。
ここで、大当たり表示コマンドバッファ2は、制御コマンド送信手段62に対して大当たりラウンド表示指定コマンドの送信を指示するためのもので、この大当たり表示コマンドバッファ2に継続回数カウンタの値がセットされることに基づいて、大当たりラウンド表示指定コマンドが制御コマンド送信手段62から演出制御基板42側に送信されるようになっている。なお、演出制御基板42側では、この大当たりラウンド表示指定コマンドを受信すると、そのラウンドに対応するラウンド演出画像を特別図柄表示手段35の画面上に表示させる。
また、大入賞口開放フラグに5AHがセットされ(S108)、これによって閉鎖されていた大入賞手段27の開閉板27aが開放されると共に、特別利益状態動作タイマに新たに開放作動状態の継続時間に対応する値、例えば1B58Hがセットされ(S109)、大入賞口入賞数カウンタに00Hがセットされ(S110)、特別利益状態動作ステータスに01Hがセットされる(S111)。
以上のS106〜S111の処理により、大入賞手段27の開閉板27aが開放され、開放作動状態の新たなラウンド(初回の場合には第1ラウンド)が開始される。このS106〜S111の処理により開放作動状態が開始されると、S103において大入賞口入賞数カウンタの値が0AH(10個)以上であると判定されるか、又はS104において、開放作動状態の開始時にS109において初期値1B58Hがセットされた特別利益状態動作タイマの値が0000Hとなった、即ち開放作動状態の開始から28秒が経過したと判定されるまで、その状態が継続される。
S103において大入賞口入賞数カウンタの値が0AH(10個)以上であると判定されるか、又はS104において開放作動状態の開始から28秒が経過したと判定された場合には、S105を経て特別利益状態動作ステータス01H(インターバル待ち(開放作動状態中))に対応するS112以降の処理が実行される。
即ち、まず大当たり表示コマンドバッファ3に01Hがセットされる(S112)。大当たり表示コマンドバッファ3は、制御コマンド送信手段62に対して大当たりインターバル表示指定コマンドの送信を指示するためのもので、この大当たり表示コマンドバッファ3に01Hがセットされることに基づいて、大当たりインターバル表示指定コマンドが制御コマンド送信手段62から演出制御基板42側に送信されるようになっている。なお、演出制御基板42側では、この大当たりインターバル表示指定コマンドを受信すると、インターバル演出画像を特別図柄表示手段35の画面上に表示させる。
また、大入賞口開放フラグに00Hがセットされ(S113)、開放していた開閉板27aが閉鎖されると共に、特別利益状態動作タイマにインターバル時間に対応する値、例えば01E0Hがセットされる(S114)。
そして、継続回数カウンタの値に応じて(S115)、その値が上限値(0FH)未満であれば特別利益状態動作ステータスに00Hが(S116)、上限値(0FH)以上であれば特別利益状態動作ステータスに02Hが(S117)、夫々セットされる。
以上のS112〜S117の処理により、開放作動状態が終了すると共にインターバルが開始され、開放作動状態開始待ち、又は特別利益状態の終了準備待ちの状態となる。
S112〜S117の処理によりインターバルが開始されると、S104において、前のラウンド終了時にインターバル時間に対応する値がセットされた特別利益状態動作タイマの値が0000Hとなるまでその状態が継続される。なお、インターバルの継続時間 (インターバル時間)は、前のラウンド終了時に特別利益状態動作タイマに01E0Hがセットされた場合には1.92秒となる。
S104において、インターバル開始から例えば1.92秒経過して特別利益状態動作タイマの値が0000Hになったと判定された場合には、S105を経てそのときの特別利益状態動作ステータスに応じた処理が実行される。特別利益状態動作ステータスが00H(開放作動状態開始待ち)であれば上述したS106〜S111の処理が実行されて開放作動状態の次のラウンドが開始される。
一方、特別利益状態動作ステータスが02H(特別利益状態の終了待ち)であれば次のS118以降の終了処理が実行される。即ち、まず状態設定テーブル2の各設定値がセットされる(S118)。状態設定テーブル2には、図14(b)に示すように、その先頭アドレスから1バイト毎に状態カウンタ、確率状態フラグ、状態指定コマンドバッファの各値として例えば32H,5AH,01Hが設定されており、それら各設定値が読み出され、状態カウンタ、確率状態フラグ、状態指定コマンドバッファに夫々セットされる。
ここで、状態カウンタに32Hが、確率状態フラグに5AHが夫々セットされることにより、大当たり確率は転落抽選有効中でない高確率状態となり、その高確率状態での特別図柄の残り変動回数は50回となる。即ち、本実施形態では、特別利益状態が終了すると、その後、特別図柄が50回変動するまでの間、大当たり確率は高確率となり、その間は転落抽選は行われない。
また、大当たり表示コマンドバッファ4に01Hがセットされる(S119)。ここで、大当たり表示コマンドバッファ4は、制御コマンド送信手段62に対して大当たり終了表示指定コマンドの送信を指示するためのもので、この大当たり表示コマンドバッファ4に01Hがセットされることに基づいて、大当たり終了表示指定コマンドが制御コマンド送信手段62から演出制御基板42側に送信されるようになっている。なお、演出制御基板42側では、この大当たり終了表示指定コマンドを受信すると、特別利益状態の終了を報知する大当たり終了報知画像を特別図柄表示手段35の画面上に表示させる。
そして、特別利益状態動作ステータスに00H(開放作動状態開始待ち)がセットされ(S120)、特別利益状態中処理は終了する。
特別遊技状態発生手段61は、特別利益状態の終了後(所定の開始条件の成立の一例)に、遊技者に有利となる特別遊技状態を発生させるためのもので、確変遊技状態発生手段61aを備えている。
確変遊技状態発生手段61aは、確率状態フラグが5AH又は55Hに設定されている場合に確変遊技状態を発生させるように構成されている。
確変遊技状態中は、特別図柄が大当たり態様となる確率が通常確率(例えば1/294の低確率)から高確率(例えば10/294)となる他、例えば普通図柄表示手段31及び特別図柄表示手段35の変動時間が夫々通常変動時間よりも短い短縮変動時間となり、また特別図柄始動手段26の開放時間及び開放回数が通常よりも増加するようになっている。
なお、本実施形態では、特別図柄処理手段59による大当たり判定処理S36において説明したように、大当たり判定値が設定される大当たり判定テーブルとして、確変遊技状態中以外での大当たり判定に用いる大当たり判定テーブル1と、確変遊技状態中での大当たり判定に用いる大当たり判定テーブル2とを別個に設け、大当たり判定テーブル2に設定される大当たり判定値の数を大当たり判定テーブル1に設定される大当たり判定値の数よりも多くすることで、確変遊技状態中の大当たり確率をそれ以外の状態よりも高くしている。
制御コマンド送信手段62は、所定の制御コマンドを一方向通信により演出制御基板42等のサブ制御基板側に送信して制御指令を与えるためのもので、普通図柄処理手段54の制御に基づいて普通図柄変動パターン指定コマンド、普通停止図柄指定コマンド、普通変動停止指定コマンド等の普通図柄の変動制御コマンドを演出制御基板42側に送信する機能、特別図柄処理手段59の制御に基づいて特別図柄変動パターン指定コマンド、特別停止図柄指定コマンド、特別図柄停止コマンド等の特別図柄の変動制御コマンドを演出制御基板42側に送信する機能、各種コマンドバッファに所定値がセットされることに基づいて大当たり開始表示指定コマンド、大当たりラウンド表示指定コマンド、大当たりインターバル表示指定コマンド、大当たり終了表示指定コマンド等を演出制御基板42側に送信する機能、各種遊技状態に応じて演出制御基板42側に音声、ランプの制御コマンドを送信する機能等を備えている。
演出制御基板42は、普通図柄表示手段31、特別図柄表示手段35、音声出力手段9、ランプ手段34等の演出手段を制御するためのもので、普通図柄制御手段71、特別図柄制御手段72、音声制御手段73、ランプ制御手段74等を備えている。
普通図柄制御手段71は、主制御基板41側からの普通図柄の変動制御コマンドに基づいて普通図柄表示手段31の表示制御を行うもので、普通図柄変動パターン指定コマンドを受信したときに、指定された普通図柄変動パターンに従って普通図柄表示手段31上で普通図柄の変動表示を開始させると共に、普通変動停止指定コマンドを受信したときに、普通停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄で普通図柄の変動を停止、確定させるように構成されている。
特別図柄制御手段72は、主制御基板41側からの特別図柄の変動制御コマンドに基づいて特別図柄表示手段35の表示制御を行うもので、特別図柄変動パターン指定コマンドを受信したときに、指定された特別図柄変動パターンに従って特別図柄表示手段35上で特別図柄の変動表示を開始させ、特別変動停止指定コマンドを受信したときに、特別停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄で特別図柄の変動を停止、確定させるように構成されている。
音声制御手段73は、スピーカ等の音声出力手段9の音声出力制御を行うもので、主制御基板41側からの音声制御コマンドに基づいて音声出力手段9から所定の効果音等を出力させるようになっている。
ランプ制御手段74は、ランプ手段34等の表示制御を行うもので、主制御基板41側からのランプ制御コマンドに基づいてランプ手段34等を所定のパターンで発光させるようになっている。
続いて、以上のような構成の本パチンコ機における処理動作を、確変遊技状態の発生及び終了、即ち大当たり確率の高確率状態の発生及び終了に係る処理動作を中心に更に具体的に説明する。
遊技者が発射ハンドル14を操作すると、発射手段13により遊技球が遊技領域23内に連続的に発射される。発射された遊技球が遊技領域23内を落下する際に特別図柄始動手段26に入賞すると、その入賞球は始動口スイッチ26bにより検出されて遊技盤12の裏側に案内される。
始動口スイッチ26bが遊技球を検出すると、特別始動口チェック処理手段57による特別始動口チェック処理(図5)により、特別保留個数が上限個数(04H)未満であることを条件に、特別乱数作成処理手段56により取得された大当たり判定用乱数値、大当たり図柄用乱数値、転落判定用乱数値が、そのときの特別保留個数に対応する記憶エリアに夫々格納される。
利益状態中でなく、且つ特別図柄の変動中でもない場合には、特別図柄動作ステータスが00Hとなり、特別図柄処理手段59による特別図柄処理(図6)において、特別図柄変動開始処理S23(図7)が実行され、特別保留個数が00H以外であれば、特別保留個数の値が01H(1個)減算されると共に(S32)、特別乱数記憶エリアの大当たり判定用乱数記憶エリア1〜4に記憶されている値が大当たり判定用乱数記憶エリア0〜3に、大当たり図柄用乱数記憶エリア1〜4に記憶されている値が大当たり図柄用乱数記憶エリア0〜3に、転落判定用乱数記憶エリア1〜4に記憶されている値が転落判定用乱数記憶エリア0〜3に、夫々シフトされ(S33〜S35)、大当たり判定処理手段63による大当たり判定処理S36(図8)、特別停止図柄選択処理手段64による特別停止図柄選択処理S37、変動パターン選択処理手段65による変動パターン選択処理S38が順次行われ、制御コマンド送信手段62を介して演出制御基板42側に特別図柄変動パターン指定コマンド、特別停止図柄指定コマンドが送信される。
なお、確変遊技状態中でない場合には、大当たり判定処理S36(図8)において、大当たり判定テーブル1に基づいて、大当たり確率が通常確率(例えば1/294)に設定された状態で大当たり判定が行われる(S51〜S61)。
特別図柄変動パターン指定コマンドが送信されると、演出制御基板42の特別図柄制御手段72の制御により、指定された変動パターンに従って特別図柄の変動が開始される。
その後、特別図柄処理(図6)の特別図柄確定処理S24(図9)において、特別図柄の変動開始からその変動パターンに対応する所定の変動時間が経過して特別図柄動作タイマの値が0000Hとなった時に、特別変動停止コマンドバッファに01Hがセットされることに基づいて特別変動停止指定コマンドが制御コマンド送信手段62から演出制御基板42側に送信される(S71,S72)。これにより、演出制御基板42の特別図柄制御手段72の制御により、変動表示中の特別図柄が、特別停止図柄指定コマンドで指定された停止図柄、即ち、大当たり判定処理S36で大当たり判定となった場合には「7・7・7」等の大当たり態様で、外れ判定となった場合には「7・6・7」等の外れ態様で停止される。
また、大当たり判定処理S36で大当たり判定となり、特別図柄が大当たり態様で停止した場合には、特別図柄処理(図6)の特別図柄終了処理S25(図10)において、特別図柄の変動停止から所定の確定時間(0.796秒)が経過して特別図柄動作タイマの値が0000Hとなった時に、確率状態フラグの値が5AH(転落抽選有効中以外の高確率状態)でなければその確率状態フラグに5AHがセットされる(S91,S92)。
更に、特別図柄終了設定テーブル3(図15(c))に基づいて、例えば特別図柄動作ステータスに00H(変動開始処理待ち中)が、大当たりフラグに00H(内部判定大当たり以外)が、大当たり中フラグに5AH(特別利益状態中)が、特別利益状態動作タイマに04E2H(5秒)が、特別利益状態動作ステータスに00H(開放作動状態開始待ち)が、継続回数カウンタに00Hが、状態カウンタに00Hが、状態指定コマンドバッファに01Hが、夫々セットされる。
そして、特別利益状態発生手段60による特別利益状態中処理(図11)が実行され、大入賞手段27の開閉板27aを所定時間(例えば28秒間)で所定数(例えば10個)の遊技球の入賞を上限として開放する動作を所定回数(例えば15回)繰り返す特別利益状態が発生する。
この特別利益状態中処理(図11)において、大入賞手段27の所定回数の開放動作が終了すると、特別利益状態動作ステータスが02Hにセットされ(S117)、次の定期割り込み時の特別利益状態中処理において状態設定テーブル2(図14(b))に基づいて、状態カウンタに32H(50回)が、確率状態フラグに5AH(転落抽選有効中以外の高確率中)が、状態指定コマンドバッファに01Hが、夫々セットされ(S118)、特別利益状態が終了すると共に、特別遊技状態発生手段61の確変遊技状態発生手段61aが作動して確変遊技状態が発生する。
その後は、特別図柄が大当たり態様とならない限り、特別図柄処理手段59による特別図柄処理((図6)が実行される毎に、即ち特別図柄の変動毎に、特別図柄終了処理(図10)において状態カウンタの値(初期値32H)が01Hずつ減算される(S85)。そして、状態カウンタの値が00Hになれば、即ち特別利益状態の終了後に大当たり態様とならない特別図柄変動が50回継続すれば、特別図柄終了設定テーブル2(図15(b))に基づいて、確率状態フラグに55H(転落抽選有効中の高確率中)がセットされる(S87)。
これ以降は、大当たり判定処理手段63により大当たり判定処理(図8)が実行される毎に、即ち特別図柄の変動毎に、転落判定手段66により、転落判定用乱数記憶エリア0に記憶されている転落判定用乱数値と転落判定値とを比較する転落抽選が行われ(S42)、所定確率、例えば1/50で転落判定用乱数値と転落判定値とが一致した場合には、状態設定テーブル1(図14(a))に基づいて、確率状態フラグに00H(高確率中以外)がセットされる(S43)。これにより、特別遊技状態発生手段61の確変遊技状態発生手段61aの作動が終了して、確変遊技状態から通常状態に復帰する。
以上説明したように、本実施形態のパチンコ機は、確変遊技状態の開始後に、抽選により確変遊技状態を終了させるか否かの転落抽選(確変遊技状態終了判定)を行う転落判定手段(確変遊技状態終了判定手段)66を備え、特別遊技状態発生手段61は、大当たり判定処理手段63による大当たり判定処理が少なくとも所定回数消化され、且つ転落判定手段66により確変遊技状態を終了させる旨の判定結果が得られることに基づいて、確変遊技状態を終了させるように構成されているため、確変遊技状態の発生により遊技者に対しては最小限の利益が保証された上でその受け得る利益の大きさが変化することとなり、遊技に一定の変化を持たせつつ、遊技者のリスクを適度な範囲に抑えて興趣を喚起することが可能となる。
図21は本発明の第2の実施形態を例示し、転落判定手段(確変遊技状態終了判定手段)66が、確変遊技状態の開始直後から大当たり判定処理手段63による大当たり判定処理に対応して転落抽選(確変遊技状態終了判定)を行うように構成した例を示している。
図21は、第1の実施形態における大当たり判定処理手段63による大当たり判定処理(図8)の一部を変更したもので、具体的には、S41がS41′となり、S41a〜S41eの処理が新たに追加されている。これら変更部分を中心に説明する。
大当たり判定処理手段63は、大当たり判定処理において、まず確率状態フラグの値を判定する(S41′)。そして、確率状態フラグの値が00H(高確率中以外)であれば、S51以降の処理が行われる。
確率状態フラグの値が5AH(転落抽選有効中以外の高確率中)であれば、即ち確変遊技状態の開始後、特別図柄の変動が未だ所定回数(50回)消化されていない場合には、転落判定フラグの値が5AHでないことを条件に(S41a:No)、大当たり判定処理手段63に設けられた転落判定手段66により、確変遊技状態を終了させるか否かを判定するための転落抽選(確変遊技状態終了判定)、即ち、転落判定用乱数記憶エリア0に記憶されている転落判定用乱数値と、予め定められた転落判定値とを比較する処理が行われる(S41b)。
そして、この転落抽選で確変遊技状態を終了させる旨の判定結果が得られた場合、即ち転落判定用乱数値と転落判定値とが一致した場合には、転落判定用フラグに5AHがセットされ(S41c)、S51以降の処理が行われる。なお、S41aにおいて既に転落判定用フラグに5AHがセットされている場合には、即ち既に転落抽選で確変遊技状態を終了させる旨の判定結果が得られている場合には、S41bの転落抽選は行わず、S51以下の処理が行われる。
その後、確変遊技状態の開始から特別図柄の変動が所定回数(50回)消化され、S41′において確率状態フラグの値が55H(転落抽選有効中の高確率中)であると判定された場合には、転落判定フラグの値が判定される(S41d)。そして、ここで転落判定フラグの値が5AHであると判定された場合、即ち確変遊技状態の開始から特別図柄の変動が所定回数(50回)消化されるまでの間の転落抽選(S41b)において確変遊技状態を終了させる旨の判定結果が得られている場合には、転落判定フラグに00Hがセットされた後(S41e)、状態設定テーブル1(図14(a))に基づいて、確率状態フラグに00H(高確率中以外)がセットされる(S43)。これにより、特別遊技状態発生手段61の確変遊技状態発生手段61aの作動が終了して、確変遊技状態から通常状態に復帰する。
また、S41dにおいて転落判定フラグの値が5AHでないと判定された場合、即ち確変遊技状態の開始から特別図柄の変動が所定回数(50回)消化されるまでの間の転落抽選(S41b)において確変遊技状態を終了させる旨の判定結果が得られていない場合には、ここで転落判定手段66による転落抽選が行われる(S42)。
そして、この転落抽選で確変遊技状態を終了させる旨の判定結果が得られなかった場合には、続いてS51以降の処理が行われ、確変遊技状態を終了させる旨の判定結果が得られた場合には、確率状態フラグに00H(高確率中以外)がセットされ(S43)、確変遊技状態から通常状態に復帰する。
以上のように、転落判定手段66が、確変遊技状態の開始直後から大当たり判定処理手段63による大当たり判定処理に対応して転落抽選(確変遊技状態終了判定)を行い、確変遊技状態が開始してから特別図柄の変動及び大当たり判定が所定回数(50回)消化されるまでに確変遊技状態を終了させる旨の判定結果が得られた場合には、その特別図柄の変動及び大当たり判定が所定回数(50回)消化された後に確変遊技状態を終了させるように構成してもよい。
図22は、本発明の第3の実施形態を例示し、転落判定手段66を、大当たり判定処理が2回以上の一定回数行われる毎に確変遊技状態終了判定を行うように構成した例を示している。
図22は、第1の実施形態における大当たり判定処理手段63による大当たり判定処理(図8)の一部を変更したもので、具体的には、S41とS42との間にS41f、S41gの処理が、S42において転落判定用乱数値と転落判定値とが一致した旨の判定が行われた後の例えばS43とS51との間にS43aが、夫々新たに追加されている。これら変更部分を中心に説明する。
大当たり判定処理(図22)のS41において確率状態フラグが55H(転落抽選有効中の高確率状態)であると判定された場合には、転落判定カウンタに01Hが加算されると共に(S41f)、その加算後の転落判定カウンタの値が一定回数N、例えば5の倍数であるか否かが判定される(S41g)。
ここで、転落判定カウンタの値が一定回数Nの倍数であれば、S42の転落抽選が行われ、一定回数Nの倍数でなければ、S42の転落抽選は行われない。また、S42の転落抽選で確変遊技状態を終了させる旨の判定結果が得られた場合、即ち転落判定用乱数値と転落判定値とが一致した場合には、確率状態フラグに00H(高確率中以外)がセットされ(S43)、また転落判定カウンタの値が00Hに初期化された後、S51以降の処理が行われる。
以上のように、転落判定手段66による転落抽選は、特別図柄の変動毎、即ち大当たり判定処理が行われる毎に行う必要はなく、大当たり判定処理が2回以上の一定回数行われる毎に行うようにしてもよい。
なお、第2の実施形態の場合についても、同様に、転落判定手段66を、大当たり判定処理が2回以上の一定回数行われる毎に確変遊技状態終了判定を行うように構成できることは言うまでもない。
以上、本発明の各実施形態について詳述したが、本発明はこれら各実施形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変更が可能である。例えば、特別遊技状態発生手段61に、大当たり確率の高確率への変更以外の所定の利益状態を発生させる第2特別遊技状態発生手段を設けてもよい。この第2特別遊技状態発生手段により発生する第2特別遊技状態は、例えば所定の遊技図柄の変動時間を通常変動時間よりも短い短縮変動時間に切り換える時短遊技状態、その他どのような利益状態でもよい。
第2特別遊技状態発生手段を、時短遊技状態を発生させる時短遊技状態発生手段とする場合、その時短遊技状態中は、例えば特別図柄表示手段35の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間となるようにすればよいが、例えばその他に、普通図柄表示手段31の変動時間が通常変動時間よりも短い短縮変動時間となり、また特別図柄始動手段26の開放時間及び開放回数が通常よりも増加するようにしてもよい。
このような第2特別遊技状態を発生させる第2特別遊技状態発生手段を設ける場合、確変遊技状態が開始されてから大当たり判定及びそれに基づく特別図柄の変動が所定回数 (例えば50回)消化された後、第2特別遊技状態発生手段を作動させて第2特別遊技状態を発生させ、その後、大当たり判定及びそれに基づく特別図柄の変動が特定回数(例えば50回)消化されることに基づいて第2特別遊技状態を終了させるようにしてもよい。
このようにすれば、例えば第1の実施形態の場合、転落抽選により確変遊技状態が早期に終了したとしても第2特別遊技状態は一定期間継続されるため、遊技者の遊技意欲の減退を抑制できる利点がある。
実施形態では、転落判定手段(確変遊技状態終了判定手段)66による転落抽選(確変遊技状態終了判定)を、大当たり判定及びそれに基づく特別図柄の変動が一定回数(1又は複数回)行われる毎に行うように構成したが、転落抽選を行うタイミングはこれに限られるものではない。例えば、大当たり判定及びそれに基づく特別図柄の変動が一定回数 (1又は複数回)行われる毎に100%未満の所定の確率で転落抽選を行うようにしてもよい。その他、転落抽選を、所定時間経過毎、賞球個数が所定個数に達する毎、発射個数が所定個数に達する毎、特定の球検出手段による球検出個数が所定個数に達する毎、又は普通図柄を当たり態様とするか否かの当たり判定において当たり態様とする旨の判定結果が所定回数に達する毎に、所定の確率(100%を含む)で行うようにしてもよい。
実施形態では、転落抽選専用の転落判定用乱数値を用いて転落抽選を行うように構成したが、他の判定に用いる乱数を用いて転落抽選を行うようにしてもよい。例えば、大当たり判定用乱数の一部(大当たり判定値を除く)を転落判定値に設定して大当たり判定用乱数を用いて転落抽選を行うようにしてもよいし、当たり判定用乱数の一部(当たり判定値を除く)を転落判定値に設定して当たり判定用乱数を用いて転落抽選を行うようにしてもよい。
同様に、変動後の特別図柄が外れ態様となる場合の停止図柄の選択に用いる外れ特別図柄選択用乱数等、図柄用乱数の一部を転落判定値に設定して図柄用乱数を用いて転落抽選を行うことにより、例えば特定の図柄出現時に、例えば所定の確率で転落抽選が行われるように構成してもよい。また、特別図柄の変動パターンの選択に用いる変動パターン選択用乱数の一部を転落判定値に設定して変動パターン選択用乱数を用いて転落抽選を行うことにより、特定の変動パターンの出現時に、例えば所定の確率で転落抽選が行われるように構成してもよい。
実施形態では、特別図柄が変動後に大当たり態様となることを条件に確変遊技状態を発生させるように構成したが、特別図柄が変動後に所定の図柄で大当たり態様となることを条件に確変遊技状態を発生させる等、確変遊技状態の開始条件は任意である。また、確変遊技状態の開始時期も任意であり、特別利益状態の終了直後に限られるものではない。
例えば、全ての大当たり態様について確変遊技状態の作動/非作動の可能性があるように構成した場合等、特別図柄が大当たり態様となった場合の一部の場合にのみ確変遊技状態を発生させ且つその確変遊技状態が発生したか否かを遊技者が容易に認識できない構成を採用する場合等には、確変遊技状態中であるか否かを報知する報知手段を設けてもよい。この場合、その報知手段を作動させるか否かを抽選する報知作動抽選手段を更に設けることが望ましい。
この報知作動抽選手段は、遊技者選択により所定の確率で作動させてもよいし、大当たり中の始動検出数、大当たり中の獲得球数(賞球数)、特定の変動パターンの出現回数、特定の図柄の出現回数等が所定数に達すること等の所定条件の成立に基づいて作動させるように構成してもよい。報知手段が作動して確変遊技状態中か否かを知ることができた遊技者は、例えば確変遊技状態中であるにも拘わらず遊技をやめてしまうような不利益を回避できる。
不正防止のため、転落判定用乱数、その他の乱数については、1又は複数周期毎に初期値を変更する等、周期性を解消する処理を行うことが望ましい。
転落抽選は大当たり判定処理中に行う必要はなく、大当たり判定処理とは別に行うようにしてもよい。
制御系の基板構成は、実施形態に示したものに限られるものではなく、例えば演出制御基板42を、音声ランプ制御基板、図柄制御基板等の複数の基板により構成してもよい。
また本発明は、パチンコ機に限らず、アレンジボール機、雀球遊技機等の各種の弾球遊技機の他、スロットマシン等の種々の遊技機においても同様に実施することが可能である。