JP5496375B2 - 加工装置、加工ユニット及び加工方法 - Google Patents

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Description

本発明は、加工対象の部材にレーザを照射して加工を行う加工装置、加工ユニット及び加工方法に関する。
被加工部材に対して切断や穴あけ等の加工を行う加工装置として、レーザを用いる加工装置がある(特許文献1及び特許文献2参照)。特許文献1及び特許文献2に記載の加工装置は、被加工部材にレーザを照射することで、被加工部材に対して切断や穴あけを行う。また、特許文献1には、被加工物に少なくとも2種類の波長のレーザ光を照射して穴加工を行うレーザ加工方法であって、穴の径よりも小さなスポット径の第1のレーザ光を穴の内周に沿って照射して加工するステップと、穴の径よりも小さなスポット径で、かつ第1のレーザ光よりも波長の長い第2のレーザ光を穴の周よりも内側に照射するステップを有し、後のステップによって、前のステップで加工されずに残った部分を加工するレーザ加工方法が記載されている。また、特許文献1には、ガルバノミラーを組み合わせて、第1のレーザの照射位置をずらす装置が記載されている。特許文献2には、レンズを保持する構造体にコイルを設け、ベースに永久磁石を設けた構成とし、コイルを駆動することでレンズを回転運動させて、集光点を回転させることが記載されている。
また、本出願人が出願人の特許文献3には、COレーザ発振器及びエキシマレーザ発振器を備え、COレーザビームとエキシマレーザビームを2つのレーザとして用い、COレーザのレーザビームを照射することによりプラスチック部材あるいはFRP部材の切断又は穴あけを行った後、引き続いてエキシマレーザのレーザビームをその切断面及びその近傍に照射して切断面に生起した炭化層或いは熱影響層を除去するレーザによる切断を行う加工装置が記載されている。特許文献3に記載の加工装置は、エキシマレーザビームをその横断面がリング状のレーザビームとし、該レーザビームの中空部にCOレーザビームを挿通して、両レーザビームの光軸を同一にした後、両レーザビームを同一の伝送経路で伝送し、プラスチック部材あるいはFRP部材の切断又は穴あけ加工部の近傍まで導き、該近傍にて再び両レーザビームを分離することが記載されている。
特開2011−110598号公報 特許第2828871号公報 特許第2831215号公報
特許文献1及び特許文献2に記載の加工装置のように、レーザの照射位置を回転させることで、被加工部材を適切に加工することができる。また、特許文献3に記載の加工装置のように、2つのレーザを用いることで被加工部材を適切に加工することができる。しかしながら、特許文献1から3に記載の加工装置は、加工精度を高くするためには装置構成が複雑になり、大型化してしまうという課題があった。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、より簡単な構成で、高い精度の加工を行うことが可能である加工装置、加工ユニットおよび加工方法を提供することを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、被加工部材にレーザを照射し、被加工部材を加工する加工装置であって、レーザを出力するレーザ出力装置と、前記レーザ出力装置から出力されたレーザを案内する案内光学系と、前記案内光学系から出力されたレーザを案内し、前記被加工部材に照射する照射ヘッドと、を有し、前記照射ヘッドは、前記レーザを屈折させる第1プリズムと、前記第1プリズムと対面する位置に配置され前記レーザを屈折させる第2プリズムと、前記第1プリズムと前記第2プリズムとを一体で回転させる回転機構と、前記回転機構の動作を制御する制御装置と、を有し、前記回転機構で前記第1プリズムと前記第2プリズムとを一体で回転させることで、前記レーザの光路を前記回転機構の回転軸周りで回転させ、前記被加工部材に照射位置を回転させつつ照射させることを特徴とする。
また、前記照射ヘッドは、前記案内光学系から出力された前記レーザをコリメートして前記第1プリズムに入射させる平行光学系と、前記第2プリズムから出力された前記レーザを集光させる集光光学系と、を有することが好ましい。
また、前記回転機構は、前記第1プリズム及び前記第2プリズムを保持する保持機構を有し、前記レーザの光路が空間となる回転軸が中空であり、かつ、前記機構を回転させるモータと、を有することが好ましい。
また、前記回転機構は、前記第1プリズム及び前記第2プリズムを保持する保持機構と、前記保持機構と回転力を伝達する伝達機構と、前記伝達機構を回転させ駆動源と、を有することが好ましい。
また、前記保持機構は、前記レーザの光路の部分が中空のスピンドルであることが好ましい。
また、前記照射ヘッドは、前記保持機構を支持する支持部と、前記保持機構を回転可能な状態で前記支持部に支持させる軸受と、を有することが好ましい。
また、前記軸受は、静圧軸受を含むことが好ましい。
また、前記軸受は、転がり軸受を含むことが好ましい。
また、前記回転機構は、回転数が120rpm以上であることが好ましい。
また、前記照射ヘッドは、前記第1プリズム及び前記第2プリズムを冷却する冷却機構をさらに備えることが好ましい。
また、前記照射ヘッドは、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの相対位置を変化させ位置調整機構をさらに備えることが好ましい。
また、前記位置調整機構は、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの相対角度を変化させることが好ましい。
また、前記位置調整機構は、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの相対距離を変化させることが好ましい。
また、前記制御装置は、前記被加工部材の再溶融層の許容厚みと前記レーザの回転数との関係に基づいて許容回転数範囲を算出し、前記許容回転数範囲に含まれる回転数を前記回転機構の回転数に決定し、決定した回転数で前記回転機構を回転させることが好ましい。
また、前記制御装置は、前記被加工部材の酸化層の許容厚みと前記レーザの回転数との関係に基づいて許容回転数範囲を算出し、前記許容回転数範囲に含まれる回転数を前記回転機構の回転数に決定し、決定した回転数で前記回転機構を回転させることが好ましい。
また、前記制御装置は、前記被加工部材の飛散物の量と前記レーザの回転数との関係に基づいて許容回転数範囲を算出し、前記許容回転数範囲に含まれる回転数を前記回転機構の回転数に決定し、決定した回転数で前記回転機構を回転させることが好ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、加工ユニットであって、上記のいずれかに記載の第1の加工装置と、前記第1の加工装置がレーザを照射した位置に前記第1の加工装置が出力したレーザと同一もしくは短パルスのレーザを照射させる上記のいずれかに記載の第2の加工装置と、を有することを特徴とする。
また、前記第1の加工装置は、前記レーザを50W以上2kW以下かつ連続出力で出力し、前記回転機構を回転数1200rpm以下で回転させ、前記第2の加工装置は、前記レーザを0.5W以上500W以下で出力し、前記回転機構を回転数1200rpm以上で回転させることが好ましい。
また、前記第1の加工装置は、前記レーザをピーク出力100W以上かつパルス幅が1ナノ秒以上のパルスで出力し、前記回転機構を回転数1200rpm以下で回転させ、前記第2の加工装置は、前記レーザを0.5W以上500W以下で出力し、前記回転機構を回転数1200rpm以上で回転させることが好ましい。
また、前記第1の加工装置は、前記レーザをパルス幅が1ナノ秒以上のパルスで出力し、前記第2の加工装置は、前記レーザをパルス幅が1ナノ秒未満のパルスで出力することが好ましい。
また、前記第1の加工装置は、前記レーザを50W以上2kW以下かつ連続出力で出力し、前記回転機構を回転数120rpm以上で回転させ、前記第2の加工装置は、前記レーザを0.5W以上50W以下かつパルス幅が1ナノ秒未満のパルスで出力し、前記回転機構を回転数1200rpm以上で回転させることが好ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、被加工部材にレーザを照射し、被加工部材を加工する加工方法であって、レーザを出力する出力ステップと、前記レーザの光路を回転軸中心に回転させる回転ステップと、回転軸中心に前記光路が回転する前記レーザを前記被加工部材に照射する照射ステップと、を有し、前記回転ステップは、前記レーザの光路を回転数120rpm以上で回転させることを特徴とする。
また、前記回転ステップは、前記レーザを屈折させる第1プリズムと前記第1プリズムと対面する位置に配置され前記レーザを屈折させる第2プリズムとを一体で回転させて、前記レーザの光路を回転軸中心に回転させることが好ましい。
また、前記被加工部材の再溶融層の許容厚みと前記レーザの回転数との関係に基づいて、許容回転数範囲に含まれる回転数を前記回転機構の回転数に決定するステップをさらに有し、前記回転ステップは、決定した回転数で前記レーザを回転させることが好ましい。
また、前記制御装置は、前記被加工部材の酸化層の許容厚みと前記レーザの回転数との関係に基づいて、許容回転数範囲を算出し、前記許容回転数範囲に含まれる回転数を前記回転機構の回転数に決定するステップをさらに有し、前記回転ステップは、決定した回転数で前記レーザを回転させることが好ましい。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、第1レーザ及び前記第1レーザと同一もしくは短パルスの第2レーザを出力する出力ステップと、前記第1レーザの光路を回転軸中心に回転させる第1回転ステップと、回転軸中心に前記光路が回転する前記第1レーザを前記被加工部材に照射する第1照射ステップと、前記第2レーザの光路を回転軸中心に回転させる第2回転ステップと、回転軸中心に前記光路が回転する前記第2レーザを前記被加工部材に照射する第2照射ステップと、を有し、前記第1回転ステップは、前記第1レーザを回転数120rpm以上で回転させ、前記第2回転ステップは、前記第2レーザを回転数1200rpm以上で回転させることを特徴とする。
また、前記第1回転ステップは、前記第1レーザを屈折させる第1プリズムと前記第1プリズムと対面する位置に配置され前記第1レーザを屈折させる第2プリズムとを一体で回転させて、前記レーザの光路を回転軸中心に回転させ、前記第2回転ステップは、前記第2レーザを屈折させる第1プリズムと前記第1プリズムと対面する位置に配置され前記第2レーザを屈折させる第2プリズムとを一体で回転させて、前記レーザの光路を回転軸中心に回転させることが好ましい。
また、前記出力ステップは、前記第1レーザを50W以上2kW以下かつ連続出力で出力し、前記第2レーザを0.5W以上50W以下で出力し、前記第1回転ステップは、前記第1レーザを回転数1200rpm以下で回転させ、前記第2回転ステップは、前記第2レーザを回転数1200rpm以上で回転させることが好ましい。
また、前記出力ステップは、前記第1レーザをピーク出力100W以上かつパルス幅が1ナノ秒以上のパルスで出力し、前記第2レーザを0.5W以上50W以下で出力し、前記第1回転ステップは、前記第1レーザを回転数1200rpm以下で回転させ、前記第2回転ステップは、前記第2レーザを回転数1200rpm以上で回転させることが好ましい。
また、前記出力ステップは、前記第1レーザをパルス幅が1ナノ秒以上のパルスで出力し、前記第2レーザをパルス幅が1ナノ秒未満のパルスで出力することが好ましい。
また、前記出力ステップは、前記第1レーザを50W以上2kW以下かつ連続出力で出力し、前記第2レーザを0.5W以上50W以下かつパルス幅が1ナノ秒未満のパルスで出力し、前記第1回転ステップは、前記第1レーザを回転数120rpm以上で回転させ、前記第2回転ステップは、前記第2レーザを回転数1200rpm以上で回転させることが好ましい。
本発明は、より簡単な構成で、高い精度の加工を行うことが可能であるという効果を奏する。また、本発明は、を小型化することができるという効果を奏する。
図1は、加工装置の第1実施形態の概略構成を示す模式図である。 図2は、図1に示す照射ヘッドの概略構成を示す模式図である。 図3は、加工装置の動作を説明するための説明図である。 図4は、加工装置の動作を説明するための説明図である。 図5は、加工装置の動作を説明するための説明図である。 図6は、加工装置の第2実施形態の照射ヘッドの概略構成を示す模式図である。 図7は、加工装置の第3実施形態の照射ヘッドの概略構成を示す模式図である。 図8は、加工装置の動作を説明するための説明図である。 図9は、加工装置を用いる加工ユニットの概略構成を示す模式図である。 図10は、光ファイバの概略構成を示す断面図である。 図11は、光ファイバが案内するレーザの出力分布を説明するための説明図である。 図12は、加工ユニットの動作を説明するための説明図である。 図13は、加工ユニットの動作を説明するための説明図である。 図14は、加工装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。 図15は、加工装置で加工した被加工部材を説明するための説明図である。 図16は、図15とは反対側から被加工部材を示す説明図である。
以下に、本発明にかかる加工装置、加工ユニットおよび加工方法の一実施形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施形態によりこの発明が限定されるものではない。例えば、本実施形態では、板状の被加工部材を加工する場合として説明するが、被加工部材の形状は特に限定されない。被加工部材の形状は、種々の形状とすることができる。また、本実施形態では、被加工部材に穴を形成する場合または被加工部材を直線上に切断する場合として説明するが、被加工部材上における加工位置、つまりレーザの照射位置を調整することで、穴や直線以外の形状、例えば、屈曲点を有する形状、湾曲した形状とすることもできる。また、本実施形態では、被加工部材を移動させることで、レーザと被加工部材とを相対的に移動させたが、レーザを移動させるようにしてもよく、レーザと被加工部材の両方を移動させてもよい。
[第1実施形態]
図1は、加工装置の第1実施形態の概略構成を示す模式図である。図2は、図1に示す照射ヘッドの概略構成を示す模式図である。図3は、加工装置の動作を説明するための説明図である。図4は、加工装置の動作を説明するための説明図である。加工装置10は、図1に示すように、レーザ出力装置12と、案内光学系14と、照射ヘッド16と、移動機構18と、支持台20と、制御装置22と、を有する。加工装置10は、支持台20に設置された被加工部材8にレーザを照射することで、被加工部材8を加工する。ここで、本件において、加工装置10は、被加工部材8の表面をXY平面とし、被加工部材8の表面に直交する方向をZ方向とする。
ここで、本実施形態の被加工部材8は、板状の部材である。被加工部材8としては、種々の材料、例えば、インコネル(登録商標)、ハステロイ(登録商標)、ステンレス、セラミック、鋼、炭素鋼、セラミックス、シリコン、チタン、タングステン、樹脂、プラスチックス、ガラス等で作成された部材を用いることができる。また、被加工部材8には、CFRP(炭素繊維強化プラスチック、Carbon Fiber Reinforced Plastics)、GFRP(ガラス繊維強化プラスチック)、GMT(ガラス長繊維強化プラスチック)等の繊維強化プラスチック、鋼板以外の鉄合金、アルミ合金等の各種金属、その他複合材料等で作成された部材も用いることができる。
レーザ出力装置12は、レーザを出力する装置である。レーザ出力装置12には、光ファイバを媒質に用いてレーザを出力するファイバレーザ出力装置や、短パルスのレーザを出力する短パルスレーザ出力装置を用いることができる。ファイバレーザ出力装置としては、ファブリペロー型ファイバレーザ出力装置やリング型ファイバレーザ出力装置が励磁される。また、ファイバレーザ出力装置は、連続波発振(Continuous Wave Operation)とパルス発振(Pulsed Operation)のいずれの方式を用いるレーザ出力装置でもよい。ファイバレーザ出力装置のファイバには、例えば希土類元素(Er、Nd、Yb)を添加したシリカガラスを使用することができる。また、短パルスとは、パルス幅が100ピコ秒以下のパルスである。短パルスレーザ出力装置のレーザの発生源としては、例えばチタンサファイアレーザーを用いることができる。
案内光学系14は、レーザ出力装置12から出力されたレーザを照射ヘッド16に案内する光学系である。本実施形態の案内光学系14は、光ファイバである。案内光学系14は、一方の端部がレーザ出力装置12のレーザの出射口と接続され、他方の端部が照射ヘッド16に接続されている。案内光学系14は、レーザ出力装置12から出力されたレーザLを照射ヘッド16の入射端に向かって出力する。なお、案内光学系14の構成はこれに限定されない。加工装置10は、案内光学系14としてミラーやレンズの組み合わせを用い、レーザを反射、集光等することで、照射ヘッド16に案内してもよい。
照射ヘッド16は、案内光学系14から出力されるレーザLを被加工部材8に照射する。ここで、照射ヘッド16は、レーザLの光路を回転軸周りに回転させることで、被加工部材8上の照射位置を回転させる。照射ヘッド16は、円を描くようにレーザLの照射位置を移動させる。
以下、図2を用いて照射ヘッド16の構成を説明する。照射ヘッド16は、図2に示すように、筐体40と光学系ユニット42と光学系支持部50と回転機構60とエンコーダ64と冷却機構65とを有する。筐体40は、光学系ユニット42と回転機構60とエンコーダ64と冷却機構65を内部に収納する箱である。照射ヘッド16は、筐体40が固定側の各部を支持している。
光学系ユニット42は、案内光学系14から出力されたレーザを案内する機構である。光学系ユニット42は、レーザの光路上に案内光学系14側から順にコリメート光学系44と、偏光光学系46と、集光光学系48とが、配置されている。つまり案内光学系14から出力されたレーザLは、コリメート光学系44を通過した後、偏光光学系46を通過し、集光光学系48を通過して、被加工部材8に照射される。コリメート光学系44は、コリメータレンズ等を備えており、案内光学系14から出力されたレーザを平行光とする。
偏光光学系46は、レーザLの光路を中心から一定距離ずらす(偏光する)光学ユニットであり、第1プリズム52と、第2プリズム54とを有する。第1プリズム52は、レーザLを屈折させて、光軸の中心に対して傾ける。第2プリズム54は、第1プリズム52で屈折されたレーザLを再度屈折させて、集光する位置を制御する。これにより、図3に示すように偏光光学系46を通過したレーザLは、通過前のレーザの光路に対してずれた光路で出力される。集光光学系48は、偏光光学系46で光軸中心からずれたレーザを集光するレンズを有する。
光学系支持部50は、光学系ユニット42の固定部のレンズ、具体的には、コリメート光学系44と集光光学系48のレンズを支持している。光学系支持部50は、筐体40に固定されている。また、光学系支持部50は、後述する回転機構の固定部も支持する。
回転機構60は、偏光光学系46の通過前のレーザの光路を回転中心として、偏光光学系46を回転させる機構である。回転機構60は、固定部70と、回転部72と、軸受74と、モータ80と、ベルト82と、を有する。固定部70は、筐体40に固定されている。また、固定部70は、偏光光学系46以外の光学系と共に所定位置に固定されている。回転部72は、固定部70の内部に配置されており、軸受74を介して固定部70に支持されている。つまり回転部72は、固定部70に対して回転可能な状態で支持されている。回転部72は、レーザLの光路に対応する部分が空間となっている中空の筒状部材である。回転部72は、偏光光学系46の第1プリズム52と第2プリズム54とを支持している。軸受74は、固定部70と回転部72との間に配置されている。本実施形態の軸受74は、転がり玉軸受等の転がり軸受である。モータ(駆動源)80は、回転部72に隣接して配置されている。モータ80は、筐体40に固定されたステータ80aとステータ80aにより回転されるロータ80bとロータ80bの先端に連結された接触端80cとを有する。ベルト(伝達要素)82は、モータ80のロータ80bの接触端80cと回転部72にかけられたタイミングベルトである。なお、ベルト82は、接触端80cと回転部72に所定の張力で連結するための張力調整機構で回転する位置を調整される。
回転機構60は、以上のような構成であり、モータ80でベルト82を矢印84の方向または反対方向に回転させることで、回転部72を矢印86の方向に回転させる。回転機構60は、回転部72を回転させることで、偏光光学系46を回転させることができる。回転機構60は、回転中心が偏光される前のレーザLの光路の中心と重なる。
回転機構60は、回転中心が偏光される前のレーザLの光路の中心として偏光光学系46を回転させることで、図3に示すように、被加工部材8上のレーザLの照射位置を偏光される前のレーザLの光路の中心を中心として、当該中心から偏光光学系46で偏光した距離を半径とする円状で照射位置を移動させることができる。つまり、回転機構60は、偏光光学系46を回転させることで、図4に示すように、中心90を中心とした仮想円92上で照射位置94を移動させることができる。
エンコーダ64は、回転機構60の回転部72の回転を検出する回転センサである。エンコーダ64は、検出部66と回転部68とを有する。検出部66は、固定部70に固定されている。回転部68は回転部72に固定され、回転部72と共に回転する。回転部68は、回転方向の位置に目印となる識別子が設けられている。検出部66は、回転部68の識別子を検出することで、回転部68の回転を検出することができ、これにより、固定部70に対する回転部72の回転を検出することができる。
冷却機構65は、ポンプ88と連結管89とを有する。ポンプ88は、筐体40の内部に配置されており連結管89の流入部に空気を供給する。連結管89は、光学系ユニット42の光学部材と光学部材との間の閉じられた空間と閉じられた空間とを繋げる配管である。光学ユニット42の光学部材と光学部材との間の閉じられた空間は、連結管89でつながっている。連結管89は、当該空間との繋がっている開口が光学部材の近傍に配置されている。また、連結管89は、同じ空間と繋がっている連結管89の開口と離れた位置に自身の開口が形成されている。冷却機構65は、ポンプ88で連結管89に空気を供給することで、光学部材と光学部材との間の閉じられた空間に空気を流すことができ、光学部材を冷却することができる。なお、冷却機構65は、連結管89で1つの流路となるように繋がっているため、ポンプ88は、一箇所から空気を供給することで、全体に空気を流すことができる。
移動機構18は、アーム30とアーム30を移動させる駆動源32とを有する。アーム30は、先端で照射ヘッド16を支持している。駆動源32は、アーム30をXYZの3軸方向に加え、θ方向に移動させることができる。移動機構18は、駆動源32でアーム30をXYZ方向やθ方向に移動させることで、被加工部材8の種々の位置にレーザLを照射することができる。なお、本実施形態は、移動機構として、アーム30と駆動源32で照射ヘッド16を移動させる機構としたが、XYステージ、XYZステージ等で照射ヘッド16を移動する機構も用いることができる。
支持台20は、被加工部材8を所定位置に支持する。なお、加工装置10は、支持台20を被加工部材8をXY方向に移動させるXYステージとしてもよい。制御装置22は、各部の動作を制御する。制御装置22は、レーザ出力装置12から出力するレーザの各種条件を調整したり、移動機構18で照射ヘッド16を移動させ被加工部材8に対する照射ヘッド16の位置を調整したり、照射ヘッド16のモータ80の回転数を制御してレーザの回転数を制御したりする。加工装置10は、以上のような構成である。
加工装置10は、レーザ出力装置12からレーザLを出力させる。加工装置10は、出力されたレーザLを案内光学系14で照射ヘッド16に案内する。加工装置10は、照射ヘッド16の回転機構60で偏光光学系46を回転させることでレーザLの照射位置を回転させつつ、被加工部材8に照射する。これにより、加工装置10は、図4に示すようにレーザLの照射位置94を円状に回転させることができる。
加工装置10は、回転機構60で偏光光学系46を回転させるのみでレーザLの照射位置94を円状に回転させることができる。これにより、簡単な構成でレーザLの照射位置を回転させることができ、装置を小型化、軽量化することができる。また、加工装置10は、偏光光学系46のみを回転させるため、回転部分を小さくすることができ、照射ヘッドを小型化できる。これにより、加工装置10は、本実施形態のように照射ヘッド16をアーム30に取り付けることができ、加工を実行しやすくすることができる。また、2つのプリズムを一体で回転させるため、簡単な構成でも高い精度で照射位置を移動させることができる。また、加工装置10は、回転機構60で偏光光学系46を回転させる構成であるため、アシストガスを使用した環境下でも使用することができる。
図5は、加工装置の動作を説明するための説明図である。ここで、加工装置10は、レーザを一定周期でON/OFFさせて照射する場合、レーザのON/OFFの周期を、照射位置の回転の周期の非整数倍とすることが好ましい。このように、加工装置10は、レーザのON/OFFの周期と、照射位置の回転の周期とをずらすことで、図5に示すように、回転機構60で偏光光学系46を一回転、回転させる間に、照射位置96にレーザを照射した場合、次の周は、照射位置98にレーザを照射させることができる。これにより、加工の対象の領域に効率よくレーザを照射させることができる。
ここで、加工装置10は、2つのプリズムの相対位置を調整する機構を備えることが好ましい。相対位置として、相対角度、相対距離を用いることができる。加工装置10は、2つのプリズムの相対位置を調整することで、照射位置が回転する円の半径を調整することができる。照射位置が回転する円の半径を調整することで、加工時の加工穴径を調整すすることができる。加工装置10は、偏光光学系よりも下流側(照射位置側)の光学部材は、偏光光学系によってずれるレーザの光路の距離に対応できるように、レーザの通過領域を広くすることが好ましい。つまり、偏光光学系よりも下流側(照射位置側)の光学部材は、より上流側の光学部材よりも広い領域にレーザが通過する前提で設計することが好ましい。なお、相対位置を移動させる機構は、手動としてもよいがモータ等の駆動力で自動で調整できる機構とすることが好ましい。
また、加工装置10は、回転機構60で偏光光学系をレーザの発振周波数1kHz未満では120rpm以上で回転させることが好ましく、発振周波数1kHz以上では1200rpm以上で回転させることが好ましい。つまり、加工装置10は、レーザの照射位置の回転数をレーザの発振周波数を1kHz以下では120rpm以上とすることが好ましく、発振周波数1kHz以上では1200rpm以上で回転させることがより好ましい。加工装置10は、回転機構60で偏光光学系の回転数を上記範囲とし、レーザの照射位置の回転数を上記範囲とすることで、加工をより高速にすることができ、さらに加工精度をより向上させることができる。つまり、回転数を高速にすることで、一定範囲でより均一にレーザを照射することができ、一部にレーザの出力が集中することを抑制できる。これにより加工精度を高くすることができる。また、レーザを高速で回転できることで、レーザの出力をより高くしても熱影響を抑制し、加工品質を維持したまま、加工速度を速くすることができる。
また、加工装置10は、冷却機構65で供給する空気として、大気を用いてもよいが、窒素ガスまたは乾燥エアーなどクリーンなガスを用いることが好ましい。これにより光学部材の性能の低下を抑制することができる。また加工装置10は、本実施形態のようにレンズ等の光学部材の表面に空気が吹き付けられるように空気を流すことが好ましい。また上記実施形態では、冷却機構を空冷機構としたが水冷機構としてもよい。この場合、各光学部材を支持している筐体を冷却するように冷却配管を供給すればよい。
加工装置は、上記実施形態に限定されず、種々の実施形態とすることができる。以下、図6から図8を用いて、他の実施形態について説明する。
[第2実施形態]
図6は、加工装置の第2実施形態の照射ヘッドの概略構成を示す模式図である。なお、第2実施形態の加工装置は、照射ヘッド102の回転機構104の構造を除いて他の構成は、第1実施形態の加工装置10と同様である。加工装置10と同様の構成については説明を省略する。
照射ヘッド102の回転機構104は、固定部110と、回転部112と、軸受114と、モータ119と、を有する。固定部110と、回転部112と、軸受114とは、固定部70と、回転部72と、軸受74と、基本的に同様の構成である。回転部112は、アダブトプレートを介して偏光光学系46を支持している。回転機構104は、モータ119が固定部110の内部に配置されている。モータ119は、ステータ120とロータ122とを有する。ステータ120は、外周側が固定部110に固定されている。ロータ122はステータ120の内部に配置されている。ロータ122は内部が中空形状であり、内径側に回転部112が挿入され、回転部112に固定されている。モータ119は、ロータ122を回転させることで回転部112を回転させる。
照射ヘッド102は、モータ119を、回転部112と同軸上に配置し、内部にレーザLが通過する経路を設けることで、装置をより小型化することができる。つまり、駆動源も固定部110の内部に配置できるため、筐体40も小さくまたは省略することができる。
また、照射ヘッド102は、エンコーダを設けて回転速度を検出する。もしくは、エンコーダを設けずにモータ119の逆起電力を検出することで、回転速度を検出することもできる。
[第3実施形態]
図7は、加工装置の第3実施形態の照射ヘッドの概略構成を示す模式図である。なお、第3実施形態の加工装置は、照射ヘッド150の回転機構154の構造を除いて他の構成は、第2実施形態の加工装置の照射ヘッド102と同様である。照射ヘッド102と同様の構成については説明を省略する。
照射ヘッド150の回転機構154は、固定部110と、回転部112と、軸受158と、モータ119と、を有する。固定部110と、回転部112と、モータ119とは、照射ヘッド102の各部同様の構成である。軸受158は、静圧軸受(流体軸受)であり、固定部110と回転部112との間の閉じられた空間に空気を供給し、回転部112を固定部110に対して回転可能な状態で支持する。ポンプ159は、軸受158に空気を供給し、固定部110と回転部112との間の空気圧を調整する。
照射ヘッド150は、軸受158を静圧軸受とすることで、より回線精度をより向上することができる。なお、照射ヘッド150は、使用目的に応じて軸受の構成を適宜調整すればよい。また、照射ヘッド150は、軸受158は、多孔質の静圧軸受を用いることが好ましい。これにより、回転したまま加工装置を移動してもかじり等により軸受が焼きつく危険性が少ない。また加工装置は、軸受として転がり軸受、静圧軸受の両方を備えていてもよい。この場合、加工装置は、高精度な加工が必要な場合(回転精度が0.05μm以下が必要な加工の場合)、静圧軸受の固定部110と回転部156との間の圧力を高くし、精度が必要ない場合、静圧軸受の固定部110と回転部156との間の圧力を低くし、転がり軸受で固定部110と回転部156とを支持してもよい。
図8は、加工装置の動作を説明するための説明図である。加工装置は、図8に示すように、照射ヘッド16を矢印170方向に走査させることで、線分172に示すように、照射位置を回転させつつ、一方向に移動させることができる。これにより、被加工部材8に幅174の線の加工を行うことができ、例えば被加工部材8を切断することもできる。
次に、加工装置の変形例として、2つの加工装置を有する加工ユニットについて説明する。図9は、加工ユニットの概略構成を示す模式図である。図10は、光ファイバの概略構成を示す断面図である。図11は、光ファイバが案内するレーザの出力分布を説明するための説明図である。図12は、加工ユニットの動作を説明するための説明図である。図13は、加工ユニットの動作を説明するための説明図である。加工ユニット200は、図9に示すように、ファイバレーザ出力装置(第1レーザ出力装置)212と、短パルスレーザ出力装置(第2レーザ出力装置)214と、レーザ案内光学系216と、光ファイバ218と、照射機構220と、移動機構222と、を有する。ここで、加工ユニット200は、ファイバレーザ出力装置(第1レーザ出力装置)212と、レーザ案内光学系216と、光ファイバ218と、照射機構220と、の組み合わせが第1加工装置202となる。また、加工ユニット200は、短パルスレーザ出力装置(第2レーザ出力装置)214と、レーザ案内光学系216と、光ファイバ218と、照射機構220と、の組み合わせが第2加工装置204となる。つまり、加工ユニット200は、レーザ案内光学系216と、光ファイバ218と、照射機構220と、の一部が2つの加工装置で供給された構成となる。
加工ユニット200は、移動機構222に設置された被加工部材8にレーザを照射することで、被加工部材8を加工する。ここで、本件において、加工ユニット200は、被加工部材8の表面をXY平面とし、被加工部材8の表面に直交する方向をZ方向とする。なお、加工ユニット200は、加工位置の走査方向(被加工部材8とレーザとの相対的な移動方向)をX方向とする。被加工部材8は、上述した実施形態の同じ板状の部材である。
ファイバレーザ出力装置(第1レーザ出力装置)212は、光ファイバを媒質に用いてレーザを出力する装置である。ファイバレーザ出力装置212は、第1レーザL1を出力する。ファイバレーザ出力装置212は、ファブリペロー型ファイバレーザ出力装置やリング型ファイバレーザ出力装置を用いることができる。また、ファイバレーザ出力装置212は、連続波発振(Continuous Wave Operation)とパルス発振(Plused Operation)のいずれの方式を用いるレーザ出力装置でもよい。ファイバレーザ出力装置212のファイバには、例えば希土類元素(Er、Nd、Yb)を添加したシリカガラスを使用することができる。
短パルスレーザ出力装置(第2レーザ出力装置)214は、短パルスのレーザを出力する装置である。短パルスレーザ出力装置214は、第2レーザL2を短パルスで出力する。ここで、短パルスとは、パルス幅が100ピコ秒以下のパルスである。短パルスレーザ出力装置214は、レーザの発生源として例えば、チタンサファイアレーザーを用いることができる。
レーザ案内光学系216は、ファイバレーザ出力装置212から出力された第1レーザL1と、短パルスレーザ出力装置214から出力された第2レーザL2と、を光ファイバ218に案内する光学系である。レーザ案内光学系216は、光ファイバ230と、光ファイバ232と、アキシコンレンズユニット234と、反射部材236と、ハーフミラー238と、を有する。レーザ案内光学系216は、光ファイバ230で第1レーザL1を案内し、光ファイバ232とアキシコンレンズユニット234と反射部材236とハーフミラー238とで第2レーザL2を案内する。また、レーザ案内光学系216は、短パルスレーザ出力装置214から出力された第2レーザL2の形状を案内する光学系で変形し、中空のリング形状とする。
光ファイバ230は、一方の端部がファイバレーザ出力装置212に接続され、他方の端部が光ファイバ218の入射端と対面している。光ファイバ230は、ファイバレーザ出力装置212から出力された第1レーザL1を光ファイバ218の入射端に向かって出力する。なお、光ファイバ230と光ファイバ218との間にはハーフミラー238が配置されている。なお、光ファイバ230は、ファイバレーザ出力装置212の光ファイバの一部としてもよい。
光ファイバ232は、一方の端部が短パルスレーザ出力装置214に接続され、他方の端部がアキシコンレンズユニット234の入射端と対面している。光ファイバ232は、短パルスレーザ出力装置214から出力された第2レーザL2をアキシコンレンズユニット234の入射端に向かって出力する。なお、光ファイバ232は、必ずしも設けなくてもよい。
アキシコンレンズユニット234は、光ファイバ232と反射部材236との間に配置されている。アキシコンレンズユニット234は、2枚のアキシコンレンズの円錐部分を対向する向きで配置したレンズであり、入射された光(光束)の円形状をリング形状(円環形状、円筒形状)、つまり光束の中心に穴が空いた形状とする光学部材である。アキシコンレンズユニット234は、入射した円形状の第2レーザL2を、リング形状の第2レーザL2aとして出力する。
反射部材236は、アキシコンレンズユニット234から出力された第2レーザL2aを、ハーフミラー238に向けて反射させる。ハーフミラー238は、第1レーザL1を透過し、第2レーザL2aを反射させる光学部材である。ハーフミラー238は、上述したように第1レーザL1の光路上に配置されている。ハーフミラー238は、反射部材236で反射された第2レーザL2aを光ファイバ218に向けて反射させる。ここで、反射された第2レーザL2aは、第1レーザL1と平行な方向に進む光となる。また、第1レーザL1は、第2レーザL2aのリング形状の中空部分(穴の部分)を進む光となる。
レーザ案内光学系216は、以上のような構成であり、第2レーザL2をリング形状の第2レーザL2aとし、さらに、第1レーザL1が第2レーザL2aの中空部分を通るように、2つのレーザの位置及び向きを調整して、光ファイバ218に入射させる。
光ファイバ218は、第1レーザL1と第2レーザL2aとを照射機構220に案内する導光部材(導波部材)である。光ファイバ218は、第1レーザL1と第2レーザL2aとを別々に案内するいわゆるスイッチコアファイバである。光ファイバ218は、図10に示すように、断面形状が、第1コア層260と、クラッド層262と、第2コア層264と、クラッド層266と、で構成されている。第1コア層260と、クラッド層262と、第2コア層264と、クラッド層266と、は、同心円上に、径方向内側から外側に向かって、この順に配置されている。つまり光ファイバ218は、第1コア層260と第2コア層264との間にクラッド層262が配置され、第2コア層264の外側がクラッド層266に覆われている。このように、第1コア層260は、外周にクラッド層262が配置され、断面が中実の円形状となる。第2コア層264は、内周にクラッド層262が配置され、外周にクラッド層266が配置され、断面がリング形状となる。第1コア層260と第2コア層264とは、光を透過する光学部材で形成されている。クラッド層262は、表面の両面(内周面及び外周面)が光を反射する部材で形成されている。クラッド層266は、内周面が光を反射する部材で形成されている。
光ファイバ218は、第1コア層260に入射された光と、第2コア層264に入射された光と、をクラッド層262、266で反射させつつ案内することで、2つの光を別々に案内することができる。光ファイバ218は、断面の中心側に配置された第1コア層260に第1レーザL1が入射され、断面の外径側に配置された第2コア層264に第1レーザL1の外周を囲う位置で案内されるリング形状の第2レーザL2aが入射される。これにより、光ファイバ218が案内する光の強度分布は、図11に示す分布となる。光ファイバ218は、第1コア層260で、中心に向かうほど出力が大きくなる第1レーザL1を案内する。また、光ファイバ218は、第2コア層264で、リング状の出力分布となる第2レーザL2aを案内する。以上より、光ファイバ218は、第1コア層260の一方の端部(ハーフミラー238と向かい合う面)から入射された第1レーザL1を他方の端部(照射機構220と向かい合う面)から出力させる。光ファイバ218は、第2コア層264の一方の端部(ハーフミラー238と向かい合う面)から入射されたリング形状の第2レーザL2aを他方の端部(照射機構220と向かい合う面)からリング形状で出力させる。
照射機構220は、光ファイバ218から出力される第1レーザL1及び第2レーザL2aを分離し、第1レーザL1を照射位置250に照射させ、第2レーザL2aを照射位置252に照射させる機構である。照射機構220は、ハーフミラー240と、反射部材242と、照射ヘッド244、246と、を有する。
ハーフミラー240は、第1レーザL1を透過し、第2レーザL2aを反射させる光学部材である。ハーフミラー240は、光ファイバ218の出射面と対面する位置に配置されている。ハーフミラー240は、光ファイバ218から出力された第1レーザL1を透過させ、ハーフミラー240は、光ファイバ218から出力された第2レーザL2aを反射部材242に向けて反射させる。反射部材242は、ハーフミラー238で反射された第2レーザL2aを、照射位置252に向けて反射させる。
照射ヘッド244は、ハーフミラー240と照射位置250との間に配置されている。照射ヘッド244は、上述した照射ヘッドと同様の構成であり、ハーフミラー240を通過した第1レーザL1を偏光させる方向を周期的に変化させることで照射位置250を回転させる。これにより、照射位置250には、照射ヘッド244を通過した第1レーザL1が到達する。また、照射位置250は、回転軸を中心として、回転する。照射ヘッド246は、反射部材242と照射位置252との間に配置されている。照射ヘッド246は、上述した照射ヘッドと同様の構成であり、反射部材242で反射された第2レーザL2aを偏光させる方向を周期的に変化させることで照射位置252を回転させる。これにより、照射位置252には、照射ヘッド246を通過した第2レーザL2aが到達する。また、照射位置252は、回転軸を中心として、回転する。
移動機構222は、被加工部材8を支持しており、照射機構220に対して被加工部材8を所定方向、本実施形態では矢印α方向に移動させる。なお、移動機構222は、被加工部材8を、矢印α方向以外の方向、つまり、XYZの3軸のそれぞれの方向に移動させることができる。
加工ユニット200は、ファイバレーザ出力装置212から第1レーザL1を出力させ、短パルスレーザ出力装置214から第2レーザL2を出力させる。加工ユニット200は、出力された第1レーザL1と第2レーザL2をレーザ案内光学系216で光ファイバ218に案内する。レーザ案内光学系216は、第2レーザL2を案内しつつ、リング形状の第2レーザL2aとする。加工ユニット200は、レーザ案内光学系216で案内した第1レーザL1を光ファイバ218の第1コア層260に入射させ、第2レーザL2aを第2コア層264に入射させる。加工ユニット200は、光ファイバ218で案内され、出射された第1レーザL1及び第2レーザL2aを照射機構220でそれぞれに分離し、第1レーザL1を照射位置250に照射させ、第2レーザL2aを照射位置252に照射させる。また、加工ユニット200は、照射ヘッド244、246で照射位置250、252を所定周期で回転させる。また、加工ユニット200は、照射位置250、252にレーザが照射されている間、移動機構222で被加工部材8を矢印α方向に移動させる。
これにより、加工ユニット200は、図12及び図13に示すように、第1レーザL1を照射位置250に照射させ、第2レーザL2aを照射位置252に照射させることで、照射位置250、252にある被加工部材8を加工することができる。また、加工ユニット200は、それぞれの照射位置250、252を回転させることで上述した効果を得ることができる。
また、加工ユニット200は、移動機構222により被加工部材8を移動させることで、被加工部材8上における照射位置250と照射位置252が矢印α方向に移動される。これにより、加工ユニット200は、被加工部材8の任意の部分が照射位置250を通過し、第1レーザL1で加工された加工領域254となる。また、加工ユニット200は、被加工部材8の加工領域254となった部分が照射位置252を通過し、第2レーザL2aで加工された加工領域256となる。つまり、加工ユニット200は、被加工部材8の加工対象の部分に第1レーザL1を照射して加工(粗加工)した後、第2レーザL2aを照射して加工(仕上げ加工)する。これにより、加工ユニット200は、被加工部材8の加工対象の領域を切断したり、穴あけしたりする。
加工ユニット200は、以上のように、ファイバレーザで出力される第1レーザL1で被加工部材8を粗加工し、第1レーザL1よりも出力が低いリング形状の第2レーザL2aで仕上げ加工を行うことで、被加工部材8の加工精度を高くすることができる。加工ユニット200は、第1レーザL1で加工することで、被加工部材8を短時間で加工(切断、穴あけ)することができ、その後、第2レーザL2aで加工することで、加工端面の熱影響を除去、低減することができる。
加工ユニット200は、仕上げ加工を行う第2レーザL2aをリング形状とすることで、第2レーザL2aを出力強度が強い周囲の部分で形成されたレーザとすることができ、効率よく加工を行うことができる。これにより、短パルスレーザ出力装置214から出力する第2レーザを効率よく使用することができ、エネルギー効率を向上させ、かつ加工時間をより短時間にすることができる。
また、加工ユニット200は、第2レーザL2aとして、短パルスで出力されるレーザを用いることで、仕上げ加工をより高い精度で行うことができる。
また、加工ユニット200は、ファイバレーザ出力装置212と短パルスレーザ出力装置214とを用いて、上記加工を行うことでアシストガスを使用しなくても、また少ないアシストガスで好適に被加工部材8を加工することができる。なお、加工ユニット200は、アシストガスを使用しなくても好適に被加工部材8を加工することができるが、窒素、酸素等のアシストガスを用いても同様に加工を行うことができる。加工装置10は、被加工部材の材料等によっては、窒素、酸素等のアシストガスを用いることで、加工速度をより速くすることが出来る場合もある。このように加工ユニット200は、レーザの照射位置にアシストガスを供給するアシストガス供給手段をさらに設けていてもよい。
また、加工ユニット200は、2つのコア層が同心円上に配置された1本の光ファイバ218を用いて、第1レーザL1と第2レーザL2aを案内することで、2つのレーザを案内する機構を簡単にすることができる。これにより、装置構成を簡単にすることができる。具体的には、光ファイバ218を用いることで、レーザの光路を直線以外とすることが可能となる。これにより、ファイバレーザ出力装置212及び短パルスレーザ出力装置214のレーザの出力位置から照射機構220へのレーザの入射位置までの光路の自由度を向上させることができる。つまり、装置構成を簡単にすることができ、かつ取り扱いを簡単にすることができる。また、1本の光ファイバ218で出力位置のレーザの向きに対する入射位置のレーザの向きを変えることができる。つまり、ミラー等を用いなくても、レーザの向きや位置を変更することができる。これにより、簡単な装置構成で、所望の位置にレーザを案内することができる。また、装置内に設けるレーザが通過する直線の部分を低減することができる。また、加工ユニット200は、光ファイバ218を用いることで、一方のレーザが他方のレーザに緩衝することを抑制しつつ、2つのレーザを同軸で案内することができる。これにより、光路の断面において、第2レーザL2aが第1レーザL1の外周を囲う配置で、2つのレーザを案内した場合でも、2つのレーザを好適に案内することができる。
さらに、加工ユニット200は、光ファイバ218を用いることで、第1レーザ及び第2レーザを案内する光学系のずれを生じにくくすることができる。具体的には、光ファイバの内部を案内することで、レンズ等の光学系よりの相対位置のずれを生じにくくすることができ、振動やオペレータの干渉によって光軸がずれることを抑制することができる。また、加工ユニット200は、光ファイバ218を用いることで、安全性を高くすることができる。具体的には、被加工部材8を加工するレーザを光ファイバ218の中に通すことで、レーザが露出している領域を減らすことができる。これにより、レーザが予期せぬ部分に照射されることを抑制でき、安全性を高くすることができる。また、加工ユニット200は、光ファイバ218を用いることで、メンテナンスを行いやすくすることができる。また、加工ユニット200は、光ファイバ218を用いることで、レーザを案内する光学系の交換を安価に行うことができ、メンテナンスコストを低減することができる。
また、加工ユニット200は、第2レーザL2aをより外周側の第2コア層264で案内することで、リング状の第2レーザL2aをリング状のまま、案内することができる。これにより、リング状の第2レーザL2aを照射位置252で照射することができ、被加工部材8の仕上げ加工を好適に行うことができ、加工精度を向上させることができる。
なお、加工ユニット200は、ハーフミラー238、240に代えて第1レーザL1が到達する部分が透明または空洞で、第2レーザL2aが到達する部分に反射部材が配置されたリング型の反射部材を設けてもよい。このように、反射部材を選択的に設けた構成とすることでも、2つのレーザの光路を同心円上にしたり、同心円上の2つのレーザを分離したりすることができる。
ここで、短パルスレーザ出力装置214は、パルス幅が1000フェムト秒未満下のパルスのレーザを出力させることが好ましい。加工ユニット200は、短パルスレーザ出力装置214から出力させるレーザのパルス幅を1000フェムト秒未満とすることで、第2レーザL2aによる仕上げ加工の精度をより向上させることができる。
短パルスレーザ出力装置214は、周波数1kHz以上のパルスでレーザを出力することが好ましい。加工ユニット200は、短パルスレーザ出力装置214から出力させるレーザのパルスの周波数を1kHz以上とすることで、第2レーザL2aによる仕上げ加工の精度をより向上させることができる。
短パルスレーザ出力装置214は、パルス幅を100ピコ秒よりも短い時間で出力することが好ましい。加工ユニット200は、短パルスレーザ出力装置214から出力させるレーザのパルスのパルス幅を100ピコ秒より短い時間とすることで、第2レーザL2aによる仕上げ加工の精度をより向上させることができる。
ここで、第1レーザの出力は、50W以上2kW以下とすることが好ましい。第1レーザの出力を上記範囲とすることで、短時間でかつ適切に被加工部材を粗加工することができる。第2レーザの出力は、0.5W以上50W以下とすることが好ましい。第2レーザの出力を上記範囲とすることで、短時間でかつ適切に被加工部材を仕上げ加工することができ、熱影響を好適に低減または除去することができる。
また、加工ユニット200は、ファイバレーザ出力装置212から出力させる第1レーザL1の出力、レーザの種類や、短パルスレーザ出力装置214から出力させる第2レーザL2の出力、周波数、パルス幅等を調整可能とすることが好ましい。これにより、加工ユニット200は、加工する被加工部材8の厚みや材質、加工時間、許容される加工精度等に対応した適切な第1レーザL1及び第2レーザL2を出力させることができる。これにより、加工ユニット200は、より短時間かつより適切な精度で被加工部材を加工することができる。
加工装置は、矢印αに直交する面において、第2レーザL2aの進行方向と第1レーザL1の進行方向とのなす角を0度よりも大きくしてもよい。つまり、矢印αに直交する面において、第2レーザL2aの進行方向が、第1レーザL1の進行方向に対して傾斜してしてもよい。なお、第2レーザL2aは、矢印αに直交する面において、加工を行う対象の切断面に向けてレーザを照射できる方向に傾斜している。
このように、加工装置は、第2レーザL2aの進行方向を第1レーザL1の進行方向に対して傾斜させることで、切断面(第1レーザL1の進行方向に平行な面)の全面に第2レーザL2aを照射しやすくすることができる。これにより、第1レーザL1を照射して加工した面の熱影響をより好適に低減または除去することができる。また、第2レーザL2cの進行方向と第1レーザL1の進行方向とのなす角を90度未満とすることで、第1レーザL1で加工され、切断(分断)された面のうち切断面を加工しない側の面が残っている場合でも、第2レーザL2aを対象の切断面に照射しやすくすることができる。これにより、例えば、切断した部分を変形させて切断面を露出させるための案内部材を設けなくても、対象の切断面に第2レーザL2aを照射することができ、かつ、切断面の全面に第2レーザL2aを照射しやすくすることができる。
また、上記実施形態の加工ユニット200は、第2レーザL2をリング形状にする光学部材として、アキシコンレンズユニット234を用いたがこれに限定されない。加工ユニット200は、短パルスレーザ出力装置214から出力された第2レーザL2を光ファイバ218のリング形状の第2コア層264に選択的に入射させることができればよい。例えば、加工ユニット200は、短パルスレーザ出力装置214から出力された第2レーザL2の光路に、第2レーザL2の中心部分の成分を吸収する吸収部材(黒い板)や、第2レーザL2の中心部分の成分を反射する反射部材を配置し、第2レーザL2の外径側の一部の領域のみ通過させて、第2レーザL2をリング形状としてもよい。また、加工ユニット200の第1レーザL1をリング形状にする光学部材として、アキシコンレンズユニット234を用いたがこれに限定されない。第1レーザL1をリング形状とする光学部材も、第2レーザL2をリング形状とする光学部材と同様に種々の構成とすることができる。
上記実施形態の加工ユニット200は、ファイバレーザ出力装置212を用い、粗加工を行うレーザとして、つまり先に被加工部材8に照射されるレーザとしてファイバレーザを用いたがこれに限定されない。加工ユニット200は、ファイバレーザ出力装置212以外のレーザ出力装置を用いてもよい。例えば、粗加工を行うレーザを出力するレーザ出力装置として、COレーザ出力装置を用いてもよい。
上記実施形態の加工ユニット200は、短パルスレーザ出力装置214を用い、仕上げ加工を行うレーザとして、つまり先に被加工部材8に照射されるレーザとして短パルスのレーザを用いたがこれに限定されない。加工ユニット200は、短パルスレーザ出力装置214以外のレーザ出力装置を用いてもよい。例えば、仕上げ加工を行うレーザを出力するレーザ出力装置として、エキシマレーザ出力装置を用いてもよい。
上記実施形態の加工ユニット200は、2つのレーザをファイバレーザ出力装置212と短パルスレーザ出力装置214の2つの出力装置でそれぞれ出力させたがこれに限定されない。加工ユニット200、1つのレーザ出力装置から出力されたレーザを2つのレーザに分岐し、それぞれを第1レーザ、第1レーザよりも出力が弱い第2レーザとしてもよい。この場合、レーザ出力装置は、出力したレーザを、波長や、出力割合で分岐させる光学部材を設けることで、レーザを2つに分岐することができる。また、加工ユニット200は、第2レーザを第1レーザと同一(つまり同一の波形、波長)もしくは短パルスのレーザとすることが好ましい。
上記実施形態の加工ユニット200は、粗加工を行う第1レーザと仕上げ加工を行う第2レーザの2種類のレーザを順番に被加工部材8に照射することで、被加工部材8を加工したが、これに限定されない。加工装置10は、粗加工を行うレーザ、つまり仕上げ加工を行う前のレーザを複数種類、つまり粗加工を行うレーザの照射位置を複数位置としてもよい。加工ユニット200は、例えば、熱の耐久性が低い第1層と熱の耐久性が高い第2層の2つが積層された部材を加工する場合、粗加工用のレーザを被加工部材8の第1層切断用と、第2層切断用の2つに分けてもよい。この場合、第1層切断用のレーザは、焦点が合っていない状態で被加工部材8に照射させる。これにより、一定の範囲の耐久性の低い第1層を切断することができる。また、第2層切断用のレーザは、焦点が合っている状態で被加工部材8に照射させる。これにより、耐久性が高い第2層を好適に切断することができる。また、加工ユニット200は、仕上げ加工を複数のレーザで行うように、つまり仕上げ加工を行うレーザの照射位置を複数位置としてもよい。
加工ユニット200は、3つ以上の複数の照射位置にレーザを照射する場合、1つのレーザ出力装置から出力されたレーザを2つに分岐して、2つのレーザとしてもよい。この場合、レーザを波長で2つに分割してもよいし、単純にレーザの出力を2つに分けてもよい。なお、加工ユニット200は、同一の波長のレーザを複数のレーザとして用いる場合、光ファイバ218で同軸上に案内した当該複数のレーザを、各レーザの領域に対応した位置に配置した反射部材で反射して分離することが好ましい。これにより、同一の波長のレーザの場合でも、光ファイバを通過したコア層毎に分離することができる。また、光ファイバ218は、レーザの本数に合わせてコア層を増やすことで、3つ以上のレーザを同軸上で別々に案内することができる。これにより、レーザを案内する機構を簡単にすることができ、装置を簡略化することができる。
上記実施形態の加工ユニット200は、鋼板の加工に用いることで、鋼板を好適に切断することができ、かつ、切断面の形状をより好適な形状とすることができる。これにより、加工精度を高くすることができる。加工装置10は、上記効果を得ることができるため、被加工部材として、鋼板等の金属材料を用いることが好ましいが、これに限定されない。加工装置10は、被加工部材として上述した各種材料を用いることができる。なお、加工装置10は、鋼板と同様の効果を得ることができるため、熱影響(熱ダメージの影響)を低減、除去して、加工を行う必要がある各種裁量に用いることが好ましい。
ここで、第1の加工装置は、第1レーザを50W以上2kW以下かつ連続出力で出力し、回転機構を回転数1200rpm以下で回転させ、かつ、第2の加工装置は、第2レーザを0.5W以上500W以下で出力し、回転機構を回転数1200rpm以上で回転させることが好ましい。
また、第1の加工装置は、第1レーザをピーク出力100W以上かつパルス幅が1ナノ秒以上のパルスで出力し、前記回転機構を回転数1200rpm以下で回転させ、かつ、第2の加工装置は、第2レーザを0.5W以上50W以下で出力し、回転機構を回転数1200rpm以上で回転させることが好ましい。
また、第1の加工装置は、第1レーザをパルス幅が1ナノ秒以上のパルスで出力し、第2の加工装置は、第2レーザをパルス幅が1ナノ秒未満のパルスで出力することが好ましい。
また、第1の加工装置は、第1レーザを50W以上2kW以下かつ連続出力で出力し、回転機構を回転数120rpm以上で回転させ、かつ、第2の加工装置は、第2レーザを0.5W以上50W以下かつパルス幅が1ナノ秒未満のパルスで出力し、回転機構を回転数1200rpm以上で回転させることが好ましい。
加工ユニットは、第1の加工装置と、第2の加工装置との関係が上記関係を満足することで、被加工部材に与える熱影響を低減しつつ、加工を行うことができる。
次に、図14を用いて、加工装置の制御動作の一例について説明する。図14は、加工装置の制御動作の一例を示すフローチャートである。図14に示す処理は、回転数を決定する処理の一例である。制御装置22は、ステップS12として被加工部材の材質、厚み情報を取得する。ここで、制御装置22は、被加工部材の材質、厚み以外にも必要な情報を取得する。制御装置22は、ステップS12で被加工部材のパラメータを取得したら、ステップS14として加工条件を取得する。ここで、加工条件とは、目標の穴の径、切断長さ、使用可能なレーザの各種性能の値等である。制御装置22は、ステップS14で加工条件を検出したら、ステップS16として再溶融層の許容厚みを検出する。再溶融層の許容厚みは、予め設定された値を読み出したり、ステップS12やステップS14の値から演算により算出したりすることで、検出することができる。
制御装置22は、ステップS16で再溶融層の許容厚みを検出したら、ステップS18として、各種条件に基づいて回転数を決定し、ステップS20として決定した条件で加工を実行し、本処理を終了する。ここで、制御装置22は、各種条件に基づいて再溶融層の厚みが許容厚みを超えない回転数を算出する。具体的には、制御装置は、被加工部材の再溶融層の厚みとレーザの回転数との関係に基づいて、レーザの許容回転数範囲(つまり再溶融層の厚みが許容厚みを超えない許容回転数)を算出し、許容回転数範囲に含まれる回転数を回転機構の回転数に決定し、決定した回転数で回転機構を回転させる。
制御装置22は、以上ように回転数を決定することで、再溶融層の厚みを許容厚み以下としつつ、被加工部材を加工することができる。また、制御装置22は、再溶融層の厚みを再溶融層の許容厚みよりも薄い厚みとするために、レーザの回転速度を上げる条件や、レーザのパルスを短くする方法がある。
また、制御装置は、被加工部材の酸化層の許容厚みとレーザの回転数との関係に基づいて、レーザの許容回転数範囲を算出し、許容回転数範囲に含まれる回転数を回転機構の回転数に決定し、決定した回転数で回転機構を回転させることも好ましい。
また、制御装置は、被加工部材の飛散物の量とレーザの回転数との関係に基づいて、許容回転数範囲を算出し、許容回転数範囲に含まれる回転数を回転機構の回転数に決定し、決定した回転数で前記回転機構を回転させることも好ましい。
[実験例]
図15は、加工装置で加工した被加工部材を説明するための説明図である。図16は、図15とは反対側から被加工部材を示す説明図である。上記実施形態の加工装置10を用いて、被加工部材に加工を行った。加工装置10は、照射するレーザをレーザピークパワー6000W、周波数1000Hz、パルス幅0.1msとした。また、加工装置10は、レーザの回転速度を590rpmとした。また、レーザの照射時間を0.2秒とし、焦点距離を0.5mmとした。また、本実験例では、酸素をアシストガスとして用い、アシストガスの圧力を0.8MPaとした。また、被加工部材は、厚さ0.8mmのインコネルとした。
上記条件で加工を行った結果を図15、16に示す。ここで、図15は、被加工部材の表面を示し、図16は、被加工部材の裏面を示す。図15、16に示すように、本実験例では、被加工部材270に穴280を形成している。図15、16に示すように、上記条件で加工を行うことで、レーザの照射時間が0.2秒であっても、穴280の端面にゆがみや凹凸が少なく、高い精度で加工できていることがわかる。
8 被加工部材
10 加工装置
12 レーザ出力装置
14 案内光学系
16、102、150、244、246 照射ヘッド
18 移動機構
20 支持台
22 制御装置
30 アーム
32 駆動源
40 筐体
42 光学系ユニット
44 コリメート光学系
46 偏光光学系
48 集光光学系
50 光学系支持ユニット
52 第1プリズム
54 第2プリズム
60、104、154 回転機構
64 エンコーダ
65 冷却機構
66 検出部
68 回転部
70、110、154 固定部
72、112、156 回転部
74、114 軸受
80、119 モータ
82 ベルト
84、86 矢印
88 ポンプ
89 連結管
90 中心
92 仮想円
94、96、98 照射位置
120 ステータ
122 ロータ
158 流体軸受(静圧軸受)
159 ポンプ
200 加工ユニット
202 第1加工装置
204 第2加工装置
212 ファイバレーザ出力装置
214 短パルスレーザ出力装置
216 レーザ案内光学系
218、230、232 光ファイバ
220 照射機構
222 移動機構
234 アキシコンレンズユニット
236、242 反射部材
238、240 ハーフミラー
250、252 照射位置
254、256 加工領域
260 第1コア層
262、266 クラッド層
264 第2コア層
L、L1、L2、L2a、L2b、L2c、L2d レーザ

Claims (34)

  1. 被加工部材にレーザを照射し、被加工部材に対して切断または穴あけの加工を行う加工装置であって、
    レーザを出力するレーザ出力装置と、
    前記レーザ出力装置から出力されたレーザを案内する案内光学系と、
    前記案内光学系から出力されたレーザを案内し、前記被加工部材に照射する照射ヘッドと、を有し、
    前記照射ヘッドは、前記レーザを屈折させる第1プリズムと、前記第1プリズムと対面する位置に配置され前記レーザを屈折させる第2プリズムと、前記第1プリズムと前記第2プリズムとを一体で回転させる回転機構と、
    前記回転機構の動作を制御する制御装置と、を有し、
    前記回転機構で前記第1プリズムと前記第2プリズムとを一体で回転させることで、前記レーザの光路を前記回転機構の回転軸周りで回転させ、前記被加工部材に照射位置を回転させつつ照射させ、
    前記制御装置は、前記被加工部材の再溶融層の許容厚みと回転数との関係または前記被加工部材の酸化層の許容厚みと回転数との関係に基づいて、前記レーザの許容回転数範囲を算出し、前記許容回転数範囲に含まれる回転数を前記回転機構の回転数に決定し、決定した回転数で前記回転機構を回転させることを特徴とする加工装置。
  2. 前記レーザ出力装置は、前記レーザをパルスで出力し、
    前記制御装置は、レーザのON/OFFの周期を、照射位置の回転の周期の非整数倍とすることを特徴とする請求項1に記載の加工装置。
  3. 前記被加工部材の再溶融層の許容厚みは、予め設定された値または前記被加工部材の材質、厚み及び加工条件の少なくとも1つに基づいて算出された値であることを特徴とする請求項1または2に記載の加工装置。
  4. 前記被加工部材は、インコネル(登録商標)、ハステロイ(登録商標)、ステンレス、セラミック、鋼、炭素鋼、セラミックス、シリコン、チタン、タングステン、樹脂、プラスチックス、繊維強化プラスチック、鋼板以外の鉄合金、アルミ合金のいずれかの材料で作成されていることを特徴とする請求項1から3のいずれか一項に記載の加工装置。
  5. 前記レーザ出力装置は、ファイバレーザ出力装置である請求項1から4のいずれか一項に記載の加工装置。
  6. 前記レーザ出力装置は、パルス幅が100ピコ秒以下のパルスでレーザを出力する短パルスレーザ出力装置である請求項1から4のいずれか一項に記載の加工装置。
  7. 前記回転機構は、前記第1プリズムと前記第2プリズムとを回転させる回転部の駆動源が、前記第1プリズムと前記平行光学系との間に配置されていることを特徴とする請求項1から6のいずれか一項に記載の加工装置。
  8. 前記照射ヘッドは、前記光学系から出力された前記レーザをコリメートして前記第1プリズムに入射させる平行光学系と、前記第2プリズムから出力された前記レーザを集光させる集光光学系と、を有することを特徴とする請求項1から7のいずれ一項に記載の加工装置。
  9. 前記回転機構は、前記第1プリズム及び前記第2プリズムを保持する保持機構と、
    前記レーザの光路が空間となる回転軸が中空であり、かつ、前記機構を回転させるモータと、を有することを特徴とする請求項1から8のいずれか一項に記載の加工装置。
  10. 前記回転機構は、前記第1プリズム及び前記第2プリズムを保持する保持機構と、
    前記保持機構と回転力を伝達する伝達機構と、
    前記伝達機構を回転させ駆動源と、を有することを特徴とする請求項1から9のいずれか一項に記載の加工装置。
  11. 前記保持機構は、前記レーザの光路の部分が中空のスピンドルであることを特徴とする請求項9または10に記載の加工装置。
  12. 前記照射ヘッドは、前記保持機構を支持する支持部と、
    前記保持機構を回転可能な状態で前記支持部に支持させる軸受と、を有することを特徴とする請求項9から11のいずれか一項に記載の加工装置。
  13. 前記軸受は、静圧軸受を含むことを特徴とする請求項12に記載の加工装置。
  14. 前記軸受は、転がり軸受を含むことを特徴とする請求項12または13に記載の加工装置。
  15. 前記回転機構は、回転数が120rpm以上であることを特徴とする請求項1から14のいずれか一項に記載の加工装置。
  16. 前記照射ヘッドは、前記第1プリズム及び前記第2プリズムを冷却する冷却機構をさらに備えることを特徴とする請求項1から15のいずれか一項に記載の加工装置。
  17. 前記照射ヘッドは、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの相対位置を変化させ位置調整機構をさらに備えることを特徴とする請求項1から16のいずれか一項に記載の加工装置。
  18. 前記位置調整機構は、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの相対角度を変化させることを特徴とする請求項17に記載の加工装置。
  19. 前記位置調整機構は、前記第1プリズムと前記第2プリズムとの相対距離を変化させることを特徴とする請求項17に記載の加工装置。
  20. 請求項1から19のいずれか一項に記載の第1の加工装置と、
    前記第1の加工装置がレーザを照射した位置に前記第1の加工装置が出力したレーザと同一もしくは短パルスのレーザを照射させる請求項1から19のいずれか一項に記載の第2の加工装置と、を有することを特徴とする加工ユニット。
  21. 前記第1の加工装置は、前記レーザを50W以上2kW以下かつ連続出力で出力し、前記回転機構を回転数1200rpm以下で回転させ、
    前記第2の加工装置は、前記レーザを0.5W以上50W以下で出力し、前記回転機構を回転数1200rpm以上で回転させることを特徴とする請求項20に記載の加工ユニット。
  22. 前記第1の加工装置は、前記レーザをピーク出力100W以上かつパルス幅が1ナノ秒以上のパルスで出力し、前記回転機構を回転数1200rpm以下で回転させ、
    前記第2の加工装置は、前記レーザを0.5W以上500W以下で出力し、前記回転機構を回転数1200rpm以上で回転させることを特徴とする請求項20に記載の加工ユニット。
  23. 前記第1の加工装置は、前記レーザをパルス幅が1ナノ秒以上のパルスで出力し
    前記第2の加工装置は、前記レーザをパルス幅が1ナノ秒未満のパルスで出力することを特徴とする請求項20に記載の加工ユニット。
  24. 前記第1の加工装置は、前記レーザを50W以上2kW以下かつ連続出力で出力し、前記回転機構を回転数120rpm以上で回転させ、
    前記第2の加工装置は、前記レーザを0.5W以上50W以下かつパルス幅が1ナノ秒未満のパルスで出力し、前記回転機構を回転数1200rpm以上で回転させることを特徴とする請求項20に記載の加工ユニット。
  25. 被加工部材にレーザを照射し、被加工部材に対して切断または穴あけの加工を行う加工方法であって、
    前記被加工部材の再溶融層の許容厚みと回転数との関係または前記被加工部材の酸化層の許容厚みと回転数との関係に基づいて、前記レーザの許容回転数範囲を算出する回転数範囲決定ステップと、
    前記許容回転数範囲に含まれる回転数を前記回転機構の回転数に決定する回転数決定ステップと、
    前記レーザを出力する出力ステップと、
    決定した回転数で前記レーザの光路を回転軸中心に回転させる回転ステップと、
    回転軸中心に前記光路が回転する前記レーザを前記被加工部材に照射する照射ステップと、を有し、
    前記回転ステップは、前記レーザを回転数120rpm以上で回転させることを特徴とする加工方法。
  26. 前記回転ステップは、前記レーザを屈折させる第1プリズムと前記第1プリズムと対面する位置に配置され前記レーザを屈折させる第2プリズムとを一体で回転させて、前記レーザの光路を回転軸中心に回転させることを特徴とする請求項25に記載の加工方法。
  27. 前記レーザ出力装置は、前記レーザをパルスで出力し、
    前記回転数決定ステップは、レーザのON/OFFの周期が照射位置の回転の周期の非整数倍となる回転数を前記回転機構の回転数とすることを特徴とする請求項25または26に記載の加工方法。
  28. 前記被加工部材の再溶融層の許容厚みまたは前記被加工部材の酸化層の許容厚みは、予め設定された値または前記被加工部材の材質、厚み及び加工条件の少なくとも1つに基づいて算出された値であることを特徴とする請求項25から27のいずれか一項に記載の加工方法。
  29. 被加工部材にレーザを照射し、被加工部材に対して切断または穴あけの加工を行う加工方法であって、
    第1レーザ及び前記第1レーザと同一もしくは短パルスの第2レーザを出力する出力ステップと、
    前記被加工部材の再溶融層の許容厚みと回転数との関係または前記被加工部材の酸化層の許容厚みと回転数との関係に基づいて、前記第1レーザの許容回転数範囲を算出する回転数範囲決定ステップと、
    前記許容回転数範囲に含まれる回転数を前記回転機構の回転数に決定する回転数決定ステップと、
    決定した回転数で前記第1レーザの光路を回転軸中心に回転させる第1回転ステップと、
    回転軸中心に前記光路が回転する前記第1レーザを前記被加工部材に照射する第1照射ステップと、
    前記被加工部材の再溶融層の許容厚みと回転数との関係または前記被加工部材の酸化層の許容厚みと回転数との関係に基づいて、前記第2レーザの許容回転数範囲を算出する回転数範囲決定ステップと、
    前記許容回転数範囲に含まれる回転数を前記回転機構の回転数に決定する回転数決定ステップと、
    決定した回転数で前記第2レーザの光路を回転軸中心に回転させる第2回転ステップと、
    回転軸中心に前記光路が回転する前記第2レーザを前記被加工部材に照射する第2照射ステップと、を有し、
    前記第1回転ステップは、前記第1レーザを回転数120rpm以上で回転させ、
    前記第2回転ステップは、前記第2レーザを回転数1200rpm以上で回転させることを特徴とする加工方法。
  30. 前記第1回転ステップは、前記第1レーザを屈折させる前記第1プリズムと前記第2プリズムとを一体で回転させて、前記第1レーザの光路を回転軸中心に回転させ、
    前記第2回転ステップは、前記第2レーザを屈折させる前記第1プリズムと前記第2プリズムとを一体で回転させて、前記第2レーザの光路を回転軸中心に回転させることを特徴とする請求項29に記載の加工方法。
  31. 前記出力ステップは、前記第1レーザを50W以上2kW以下かつ連続出力で出力し、前記第2レーザを0.5W以上500W以下で出力し、
    前記第1回転ステップは、前記第1レーザを回転数1200rpm以下で回転させ、
    前記第2回転ステップは、前記第2レーザを回転数1200rpm以上で回転させることを特徴とする請求項29または30に記載の加工方法。
  32. 前記出力ステップは、前記第1レーザをピーク出力100W以上かつパルス幅が1ナノ秒以上のパルスで出力し、前記第2レーザを0.5W以上50W以下で出力し、
    前記第1回転ステップは、前記第1レーザを回転数1200rpm以下で回転させ、
    前記第2回転ステップは、前記第2レーザを回転数1200rpm以上で回転させることを特徴とする請求項29または30に記載の加工方法。
  33. 前記出力ステップは、前記第1レーザをパルス幅が1ナノ秒以上のパルスで出力し、前記第2レーザをパルス幅が1ナノ秒未満のパルスで出力することを特徴とする請求項29または30に記載の加工方法。
  34. 前記出力ステップは、前記第1レーザを50W以上2kW以下かつ連続出力で出力し、前記第2レーザを0.5W以上50W以下かつパルス幅が1ナノ秒未満のパルスで出力し、
    前記第1回転ステップは、前記第1レーザを回転数120rpm以上で回転させ、
    前記第2回転ステップは、前記第2レーザを回転数1200rpm以上で回転させることを特徴とする請求項29または30に記載の加工方法。
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