JP5496267B2 - ベニヤ板材搬送装置 - Google Patents

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Description

本発明は、ベニヤ単板、合板、単板積層材等のベニヤ板材を搬送するベニヤ板材搬送装置に関する。
例えば特許文献1に示すようなベニヤ単板の乾燥装置では、上下一組の送りロールがベニヤ単板の搬送方向に対して複数組設置され、かつ上下方向に多段階に配設されている。ベニヤ単板は、上ロール群と下ロール群で上下から挟む面状の搬送路を下流に向かって搬送される間に、熱風を当てて乾燥される。
図13に示すように、このような乾燥装置に設けられる上下のロール108,109は長尺(例えば6mあるいはそれ以上)であり、いずれか一方又は両方のロールが軸芯方向の端部でモータM等により駆動され、複数列のベニヤ板材106を並列に挟んで搬送する。このとき、上下のロール108,109は長尺のため下方へ撓みやすく、特に上ロール108やベニヤ板材106の荷重を受ける下ロール109の方が垂れ下がり量が大きくなるので、軸芯方向の中間部では隙間が大きくなる。したがって、複数列のベニヤ板材106が上下のロール108,109を通過するとき、搬送方向の外側(下ロール109の両端部側)に位置するベニヤ板材106がその外縁部で薄くなり搬送方向の内側ほど厚くなる現象(一種の片べり)が発生するおそれがある。
特開平9−133463号公報
本発明の課題は、上下のロールを通過した複数列のベニヤ板材の厚みを均一化するベニヤ板材搬送装置を提供することにある。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するために、本発明のベニヤ板材搬送装置は、
長尺の上ロールと下ロールとの間に複数列のベニヤ板材を並列に挟んで少なくとも一方のロールが駆動されることにより複数列のべニヤ板材が同時に搬送され、
前記下ロールの中間部の下側に位置し、その下ロールの中間部に下から接触して下ロールの荷重の一部を受け、該下ロールが下に撓むことを抑制する下支え部材を備えるとともに、以下の[イ],[ロ]及び[ハ]のうちのいずれかの構成を有することを特徴とする。
[イ]前記長尺の上ロールと下ロールの組が搬送方向の下流に向かい所定の間隔で複数組設けられて、ベニヤ板材を上ロール群と下ロール群で上下から挟む面状の搬送路が形成され、それら上ロールと下ロールの各組において前記下支え部材は各下ロールの中間部にそれぞれ対応して配置され、各下ロールと滑り接触又は転がり接触し、
前記下支え部材は、複数組の前記上ロールと下ロールの組の配列間隔と同じ間隔で該下ロールの下側に対応して設けられ、かつそれら複数の下支え部材が共通支持部材に支持されるとともに、その共通支持部材の高さ調整装置が設けられて、その高さ調整装置による共通支持部材の高さ調整により複数の下支え部材の高さが一斉に変更されること。
[ロ]前記下支え部材は、前記下ロールの中間部の下側外周面に、その下ロールの中心に対して対称的な位置で転がり接触するように下ロールと平行に配置された短軸の一対の下支えロールを含み、その一対の下支えロールが下ロールの回転により従動回転しつつ下ロールの荷重の一部を受け、
前記上ロールと下ロールの複数組が搬送方向に配列された各下ロールに対して、前記下支え部材としての一対の下支えロールのユニットが下ロールの中間部にそれぞれ配置され、かつそれら下支えロールの複数のユニットが共通支持部材に支持されるとともに、その共通支持部材の高さ調整装置が設けられて、その高さ調整装置による共通支持部材の高さ調整により下支えロールの複数のユニットの高さが一斉に変更されること。
[ハ]前記長尺の上ロールと下ロールの組が搬送方向の下流に向かい所定の間隔で複数組設けられて、ベニヤ板材を上ロール群と下ロール群で上下から挟む面状の搬送路が形成され、それら上ロールと下ロールの各組において前記下支え部材は各下ロールの中間部にそれぞれ対応して配置され、各下ロールと滑り接触又は転がり接触し、
前記下支え部材は、複数組の前記上ロールと下ロールの組の配列間隔と同じ間隔で該下ロールの下側に対応して設けられ、かつそれら複数の下支え部材が共通支持部材に支持されるとともに、その共通支持部材を揺動可能に支持する揺動梁が設けられ、その揺動梁は弾性部材を用いた高さ調整装置によって自動高さ調整可能とされること。
下ロールの荷重の一部を受けて下ロールの撓みを抑制する下支え部材を設けることによって、上下のロールを通過した複数列のベニヤ板材の厚みを均一化することにつながる。
本発明に係るベニヤ板材搬送装置を備えた乾燥装置の一実施例を示す概略正面図。 図1の側面図。 本発明に係るベニヤ板材搬送装置において、下支え部材及び高さ調整装置の配置例を示す概要図。 上下のロールと下支えロールとの配置関係を表す説明図。 図4の拡大図。 下支えロールを例示する斜視図。 上下のロールの駆動を説明する正面図。 図7の側面図。 熱風ダクトの配置例を説明する平面図。 下支えロールの高さ調整装置の一例を示す正面図。 高さ調整装置の作動を示す正面図。 下支えロールの高さ調整装置の他の例を示す側面図。 従来の問題点を説明する側面図。 下支えロールの高さ調整装置のさらに他の例を示す正面図。 本発明に係るベニヤ板材搬送装置において、下支え部材及び高さ調整装置の他の配置例を示す概要図。 同じく下支え部材及び高さ調整装置のさらに他の配置例を示す概要図。 滑り接触タイプの下支え部材の一例を示す説明図。 滑り接触タイプの下支え部材の他の例を示す説明図。 滑り接触タイプの下支え部材のさらに他の例を示す説明図。 下支えロールの高さ調整装置の別例を示す斜視図。 図20の主要部の側面図。 乾燥装置に共通梁を配設する場合の説明図。 乾燥装置に個別の支持梁を配設する場合の説明図。 下支えロールの高さ調整装置のさらに別例を示す斜視図。
以下、本発明の実施の形態につき図面に示す実施例を参照して説明する。図1及び図2は本発明に係るベニヤ板材搬送装置を備えた乾燥装置の一実施例を示す。この乾燥装置1には、各加熱セクション2の一側に加熱体3を、他側に送風機4を設置し、この加熱セクション2を搬送方向に複数個連設して、上部通風路5に発生した熱風を搬送方向に直交して送風する。加熱セクション2の上部通風路5の下部に設けるベニヤ板材搬送装置100には、上下のロール8,9の組が搬送方向に複数組配置され、これら複数組の上下ロール8,9によってベニヤ単板6(ベニヤ板材)の搬送路7が加熱セクション2に跨って形成され、搬送路7は上下方向に複数段(図では3段)配設されている。
具体的には、図3に示すように、例えば約6mの長尺の上ロール8と下ロール9の組が搬送方向の下流に向かい所定の間隔で複数組設けられて、ベニヤ単板6を上ロール群8と下ロール群9で上下から挟む面状の搬送路7が形成されている。上ロール8と下ロール9との間に複数列(図では4列)のベニヤ単板6を並列に挟んで上下ロール8,9が駆動装置Aによってともに駆動されることにより、複数列のベニヤ単板6が同時に搬送される。駆動装置Aの詳細については後述する。
各々の下ロール9の中間部(図では長手方向中央部)の下側に位置して、下ロール9の中間部に下から接触して下ロール9の荷重の一部を受ける下支え部材13を備え、下支え部材13は下ロール9が自重その他の下向き荷重で下に撓むことを抑制する。つまり、上ロール8と下ロール9の各組において下支え部材13は各下ロール9の中間部にそれぞれ対応して配置され、各下ロール9と滑り接触又は転がり接触している。
このように、下支え部材13は、複数組の上ロール8及び下ロール9の組の配列間隔と同じ間隔で下ロール9の下側に対応して設けられ、かつそれら複数の下支え部材13が共通支持部材としての共通梁14(梁部材)に支持される。さらに、共通梁14の高さ調整装置Bが設けられて、その高さ調整装置Bによる共通梁14の高さ調整により複数の下支え部材13の高さが一斉に変更される。高さ調整装置Bの詳細については後述する。
駆動装置Aについて図7及び図8により説明する。ローラチェーン12bを連結して、複数のチェーンスプロケット12aに巻き回されたチェーンコンベア12が図示しないモータ等で駆動される。下ロール軸9aにスプロケット9cが固定され、スプロケット9cがチェーンコンベア12のローラチェーン12bに噛み合って回転することにより、下ロール9が回転駆動される。下ロール軸9aに固定された下ロールギア9bが上ロール軸8aに固定された上ロールギア8bと噛み合って回転することにより、上ロール8が回転駆動される。このように、チェーンコンベア12,スプロケット9c,下ロールギア9b,上ロールギア8b等が駆動装置Aを構成し、上下ロール8,9は駆動装置Aによってともに駆動される。
搬送路7に沿ってその両側にはそれぞれ複数の支柱10が立設され、隣接する支柱10をロール受け部材11が横方向に連結している。各組の上下ロール8,9の両端部を支持するために、上ロール軸8aを受ける上ロール軸受部材11aと下ロール軸9aを受ける下ロール軸受部材11bとがロール受け部材11に設けられている。また、ロール受け部材11にはローラチェーン12bを案内するチェーンガイド11cも設けられている。
下支え部材について図4〜図6により説明する。下支え部材は、下ロール9の中間部の下側外周面に、下ロール9の中心に対して対称的な位置で転がり接触(又は滑り接触)するように下ロール9と平行に配置された短軸の一対の下支えロール13を含む。すなわち一対の下支えロール13は下ロール9の中心(下ロール軸9a)に対して等しい角度θ(図10参照)で下ロール9に接触する。
具体的には、図6に示すように、ボルト等の軸部材13aが円筒状の金属筒13bの内側に挿通され、軸部材13aの両端は一対のブラケット13d,13dにそれぞれ固定される。これによって、金属筒13bは一対のブラケット13d,13d間で回転可能に軸部材13aに支持される。この金属筒13bを内筒部材とし、その外側には円筒状の樹脂ロール13cが外筒部材として重ね合わせられている。樹脂ロール13cは例えば200℃以上でも耐熱性を有する硬質樹脂で形成され、その内周面は金属筒13bの外周面に固定されて金属筒13bと一体となって回転する。なお、樹脂ロール13cはインサート成形によって金属筒13bと一体化することができる。
非回転時(非搬送時)には上ロール8は下ロール9に接触した状態にあり、上ロール8の自重の一部は下ロール9にかかっている。図7,図8に示すように、駆動装置Aにより上下ロール8,9が駆動回転され、ベニヤ単板6が上下ロール8,9の間に進入すると、上ロール8はベニヤ単板6の厚み分持ち上げられ、上下ロール8,9で複数列のベニヤ単板6を並列に挟んで搬送する。このとき、下支えロール13(樹脂ロール13c)は下ロール9と転がり接触して従動回転するとともに、下ロール9に作用する荷重(上ロール8の自重の一部+ベニヤ単板6の重量等)の一部を受けることにより、下ロール9が下に撓むことを抑制する機能を有している。また、一対の下支えロール13(樹脂ロール13c)が下ロール9の中心に対して対称的な位置で下ロール9と接触してその下ロール9の搬送方向の動きを規制するので、上下ロール8,9がベニヤ単板6の通過時に軸直交方向(すなわち搬送方向)にばたつくことを抑える機能もある。
高さ調整装置Bについて図8及び図10〜図12により説明する。上ロール8と下ロール9の複数組が搬送方向に配列された各下ロール9に対して一対の下支えロール13のユニットが下ロール9の中間部にそれぞれ配置され、かつそれら下支えロール13の複数のユニットが共通支持部材としての共通梁14に支持されるとともに、その共通梁14の高さ調整装置Bが設けられて、その高さ調整装置Bにより複数の下支えロール13の高さが一斉に変更される。また、共通梁14に下支え部材13が下ロール9の配列間隔で取り付けられ、高さ調整装置Bは、その共通梁14の両端部の高さをその共通梁14側に形成された斜面14bと接触するくさび部材15aの移動により調整する。
具体的には、図10に示すように、高さ調整装置Bは、上下ロール8,9の中間部において(図8参照)搬送方向に延び、上下ロール8,9の複数組を支持する共通梁14と、共通梁14の下方において搬送方向に延びる固定梁15との間であって、それらの両端部にそれぞれ配置されている。
共通梁14の下面には斜面部材14aが固定される一方、固定梁15の上面にはその長手方向にくさび部材15aが摺動可能に配置され、斜面部材14aの斜面14bとくさび部材15aの斜面15bとは搬送方向(図10では左右方向)において対向して接触する。くさび部材15aに固定され搬送方向に延びるねじ軸15dが、固定梁15に固定された固定ブロック15cを貫通するとともに、締め付けナット15e(締結部材)により固定ブロック15cに固定されている。
図10の状態から締め付けナット15eを緩め、ねじ軸15dを一方向側に回すと、くさび部材15aは左右端側(互いに離間する側)に移動し、斜面部材14aを上方へ持ち上げる。締め付けナット15eを締め付けることにより、斜面部材14a(共通梁14)は図11に示す高さに上昇した状態で維持される。また、斜面部材14a(共通梁14)を図11から図10に下降する場合には、締め付けナット15eを緩め、ねじ軸15dを他方向側に回すことによって、くさび部材15aを左右方向中央部側(互いに接近する側)に移動することができる。
このように、斜面部材14a,くさび部材15a,ねじ軸15d,締め付けナット15e等が高さ調整装置Bを構成し、共通梁14の両端部に配置された高さ調整装置Bによって複数の下支えロール13の高さが一斉に変更される。高さ調整装置Bが共通梁14の両端部に配置されるので、各下ロール9に対応する下支えロール13の高さをほぼ均一に変更できるとともに、共通梁14の下にもぐらなくても下支えロール13の高さ調整が行える。これによって、複数組の上下のロール8,9を通過した複数列のベニヤ単板6の厚みを均一化することができ、下支えロール13(樹脂ロール13c)が使用により摩耗した分の微調整も容易に行える。
図10の高さ調整装置Bは上下ロール8,9と交差(通常は直交)する方向から操作するものであったが、図12に示す高さ調整装置Bは、上下ロール8,9の軸方向と平行な方向から操作するものである。この高さ調整装置Bは、上下ロール8,9の中間部において搬送方向(紙面に対して直角方向)に延び、下支えロール13の複数組を支持する共通梁14と、共通梁14の下方において上下ロール8,9の軸方向(図12では左右方向)に延びる固定梁15との間であって、共通梁14の両端部にそれぞれ配置されている。共通梁14の下面には斜面部材14aが固定される一方、固定梁15の上面にはくさび部材15aが上下ロール8,9の軸方向に摺動可能に配置され、斜面部材14aの斜面14bとくさび部材15aの斜面15bとは上下ロール8,9の軸方向において対向して接触する。
したがって、図12に示す高さ調整装置Bは上下ロール8,9の軸方向から操作されるが、その作動は図10,図11に示したものと同様である。このように、図12の高さ調整装置Bも共通梁14の両端部に配置されるので、各下ロール9に対応する下支えロール13の高さをほぼ均一に変更できる。また、ねじ軸15dを上下ロール8,9の軸方向端部にまで延設しているので、共通梁14の下にもぐらなくても下支えロール13の高さ調整が行える。なお、15fは延設したねじ軸15dを保護するための保護パイプを示す。
上記のようなくさび式の高さ調整装置に代えてねじ式の調整装置を設けてもよい。例えば図14に簡略に示すように、共通梁14にねじ軸20が螺合するナット部材21が設けられ、ねじ軸20がギア22,23を介して操作部24で回転させられることにより、下支えロール13の位置が上下方向で調整される。
次に、図7,図9に記載された熱風ダクトについて説明する。平面視で上ロール8及び下ロール9の対の間における搬送路7には、ベニヤ単板6を挟んで上下に熱風ダクト16,16が対向した状態で上下ロール8,9と平行に配置され、熱風ダクト16から吹き出す熱風によってベニヤ単板6を乾燥する。なお、このような熱風ダクトを有しない高温空気循環式の乾燥手段でもよい。
図3において一対の下支えロール13を各々の下ロール9の長手方向中央部の下側1ヶ所にのみ設けているが、一対の下支えロール13を各々の下ロール9の長手方向において複数箇所に設けてもよい。例えば、図15のベニヤ板材搬送装置200では3ヶ所(例えば全長をほぼ4等分した位置)、図16のベニヤ板材搬送装置300では2ヶ所(例えば全長をほぼ3等分した位置)に設けている。上下ロール8,9がさらに長尺の場合でも、これらの配置によって下ロール9の下方への撓み抑制機能が強化される。
下支え部材は、下支えロールのように下ロールに転がり接触するものの他、図17〜図19のように下ロールに滑り接触するものであってもよい。図17では、下ロール9の長手方向に所定の長さを有する一対の支え板113が下ロール9の下側に(中心に関し対称等に)配置され、下ロール9は両側の支え板113の上縁部113bとそれぞれ滑り接触する。図18では、下ロール9の周面に対応する凹曲面213aが形成された支えブロック213が下ロール9の下側に配置され、下ロール9は凹曲面213aと滑り接触する。図19では、上部に断面V字状をなす2つの傾斜面313aが形成されたVブロック313が下ロール9の下側に配置され、下ロール9は両側の傾斜面313aの上縁部313bとそれぞれ滑り接触する。
これらの下支え部材113,213,313も下支えロール13と同様に下ロール9が下に撓むことを抑制する機能を有し、かつ、下ロール9の中心線に関して直交ないし交差する方向の動きを規制するので、上下ロール8,9がベニヤ単板6の通過時に軸直角方向にばたつくことを抑える機能もある。
図20に示すベニヤ板材搬送装置400には、下支え部材(下支えロール13)をユニット毎(上下ロール8,9の組単位)に支持する個別支持部材としての支持梁114が設けられ、高さ調整装置Bは支持梁114を個別に高さ調整可能とする。
具体的には、支持梁114は角パイプ等の長手部材で形成され、上下ロール8,9の下側に沿って配置され、長手方向中間部(図では中央部)には下支えロール13が設けられる。支持梁114は長手方向一端部に設けられた支点軸53を中心に揺動可能であり、長手方向他端部と固定梁15との間に高さ調整装置Bが介装されている。
図21に示すように、高さ調整装置Bは、固定梁15と支持梁114との間に圧縮荷重が生じるように弾性部材(例えばばね115)が介装され、このばね115の弾性力で下支えロール13(下支え部材)が下ロール9へ押し付けられ、下ロール9に作用する荷重の一部が下支えロール13で受けられる。樹脂等により摩耗することが前提の下支えロール13の場合、その摩耗に応じてばね115で自動的に下支えロール13の位置が上方修正される。なお、下支えロール13の摩耗の程度が大きくなった場合には、ばね受け116がねじ117等の調整部材で上方へ変位し、ばね115の所定の弾性力が維持される。
図11,図12等に示す共通梁14を介して下支えロール13の位置を一斉に変更(調整)する方が調整作業が簡単であるが、図22に示すように共通梁14を配設する分だけ複数段(多い場合は6段以上になる)の各高さh1が大きくなり、また図23に示す既存の乾燥装置1に共通梁14を組み込めない場合も多い。これに対して下支えロール13の各々を個別に高さ調整する場合は、個々の支持梁114等が必要になり、調整作業も面倒であるが、熱風ダクト16の側方には個々の支持梁114(及び高さ調整装置)を組み込むスペースがあるので、ここに個別の支持梁114等を組み込む場合には、複数段の乾燥装置1の各高さh2(スパン)を小さく抑えられ、図23に示す既存の乾燥装置1にも下支えロール13の高さ調整装置を付加して設置できる利点がある。
図24に示すベニヤ板材搬送装置500には、複数の下支えロール13(下支え部材)を支持する共通梁14(共通支持部材)と、その共通梁14を揺動可能に支持する揺動梁214とが設けられ、ばね115を用いた高さ調整装置Bによって揺動梁214は自動高さ調整可能とされる。
具体的には、共通梁14の両端部において、上下ロール8,9と平行状(搬送方向とは直交状)に配置されて共通梁14を下側から受け止めるとともに、長手方向一端部の支点軸253を中心に揺動可能な揺動梁214がそれぞれ設けられ、揺動梁214の長手方向他端部と固定梁15との間にばね115が介装されている。このばね115及びばね受け116を含む高さ調整装置Bの構造は図21と同様であり、固定梁15の両端部にそれぞれ設けられる。経時変化により下支えロール13が摩耗すると、ばね115の弾性力で各下支えロール13の位置が上方修正され、必要に応じてばね115を受けるばね受け116の位置が上方へ調整される。いずれにせよ、揺動梁214及び共通梁14を介して複数の下支えロール13の位置が一斉に変更(調整)される。
以上の説明では、ベニヤ板材搬送装置100を乾燥装置1内に設置した場合について述べたが、ベニヤ板材搬送装置100の適用範囲はこれに限定されない。また、駆動装置Aにおいて上下のロール8,9をともに駆動したが、いずれか一方のみを駆動し、他方を連れ回りとしてもよい。高さ調整装置Bとして、図10〜図12のくさび式調整装置、図14のねじ式調整装置、図21,図24のばね式調整装置の他に、偏心カム等を用いたカム式調整装置、油圧、空気圧等を用いたシリンダ式調整装置、ねじ、オイル、水圧等を用いたジャッキ式調整装置等を用いてもよい。
なお、図12及び図14以降の各実施例において、図1〜図11に示す実施例と共通の機能を有する部位には同一符号を付して詳細な説明を省略した。例えば、図12,図14,図20〜図24に示す高さ調整装置では、図10,図11に示す高さ調整装置と同一符号を付与し詳細説明を省略している。上記各実施例は、技術的な矛盾を生じない範囲において適宜組み合わせて実施できる。
6 ベニヤ単板(ベニヤ板材)
7 搬送路
8 上ロール
9 下ロール
13 下支えロール(下支え部材)
13a 軸部材
13b 金属筒(内筒部材)
13c 樹脂ロール(外筒部材)
14 共通梁(共通支持部材)
14a 斜面部材(高さ調整装置)
14b 斜面
15 固定梁
15a くさび部材(高さ調整装置)
15b 斜面
100 ベニヤ板材搬送装置

Claims (5)

  1. 長尺の上ロールと下ロールとの間に複数列のベニヤ板材を並列に挟んで少なくとも一方のロールが駆動されることにより複数列のべニヤ板材が同時に搬送され、
    前記下ロールの中間部の下側に位置し、その下ロールの中間部に下から接触して下ロールの荷重の一部を受け、該下ロールが下に撓むことを抑制する下支え部材を備え
    前記長尺の上ロールと下ロールの組が搬送方向の下流に向かい所定の間隔で複数組設けられて、ベニヤ板材を上ロール群と下ロール群で上下から挟む面状の搬送路が形成され、それら上ロールと下ロールの各組において前記下支え部材は各下ロールの中間部にそれぞれ対応して配置され、各下ロールと滑り接触又は転がり接触し、
    前記下支え部材は、複数組の前記上ロールと下ロールの組の配列間隔と同じ間隔で該下ロールの下側に対応して設けられ、かつそれら複数の下支え部材が共通支持部材に支持されるとともに、その共通支持部材の高さ調整装置が設けられて、その高さ調整装置による共通支持部材の高さ調整により複数の下支え部材の高さが一斉に変更されることを特徴とするベニヤ板材搬送装置。
  2. 長尺の上ロールと下ロールとの間に複数列のベニヤ板材を並列に挟んで少なくとも一方のロールが駆動されることにより複数列のべニヤ板材が同時に搬送され、
    前記下ロールの中間部の下側に位置し、その下ロールの中間部に下から接触して下ロールの荷重の一部を受け、該下ロールが下に撓むことを抑制する下支え部材を備え
    前記下支え部材は、前記下ロールの中間部の下側外周面に、その下ロールの中心に対して対称的な位置で転がり接触するように下ロールと平行に配置された短軸の一対の下支えロールを含み、その一対の下支えロールが下ロールの回転により従動回転しつつ下ロールの荷重の一部を受け、
    前記上ロールと下ロールの複数組が搬送方向に配列された各下ロールに対して、前記下支え部材としての一対の下支えロールのユニットが下ロールの中間部にそれぞれ配置され、かつそれら下支えロールの複数のユニットが共通支持部材に支持されるとともに、その共通支持部材の高さ調整装置が設けられて、その高さ調整装置による共通支持部材の高さ調整により下支えロールの複数のユニットの高さが一斉に変更されることを特徴とするベニヤ板材搬送装置。
  3. 前記共通支持部材は、搬送方向に延びる長手状の梁部材であり、この梁部材に前記下支え部材が前記下ロールの配列間隔で取り付けられ、前記高さ調整装置は、その梁部材の少なくとも一端部の高さをその梁部材側に形成された斜面と接触するくさび部材の移動により調整する請求項又はに記載のベニヤ板材搬送装置。
  4. 長尺の上ロールと下ロールとの間に複数列のベニヤ板材を並列に挟んで少なくとも一方のロールが駆動されることにより複数列のべニヤ板材が同時に搬送され、
    前記下ロールの中間部の下側に位置し、その下ロールの中間部に下から接触して下ロールの荷重の一部を受け、該下ロールが下に撓むことを抑制する下支え部材を備え
    前記長尺の上ロールと下ロールの組が搬送方向の下流に向かい所定の間隔で複数組設けられて、ベニヤ板材を上ロール群と下ロール群で上下から挟む面状の搬送路が形成され、それら上ロールと下ロールの各組において前記下支え部材は各下ロールの中間部にそれぞれ対応して配置され、各下ロールと滑り接触又は転がり接触し、
    前記下支え部材は、複数組の前記上ロールと下ロールの組の配列間隔と同じ間隔で該下ロールの下側に対応して設けられ、かつそれら複数の下支え部材が共通支持部材に支持されるとともに、その共通支持部材を揺動可能に支持する揺動梁が設けられ、その揺動梁は弾性部材を用いた高さ調整装置によって自動高さ調整可能とされることを特徴とするベニヤ板材搬送装置。
  5. 前記高さ調整装置には、前記弾性部材が前記下支え部材を前記下ロールに押し付ける弾性力を所定に維持するための調整部材が設けられる請求項4に記載のベニヤ板材搬送装置。
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