JP5495900B2 - 燃料電池発電装置及び燃料電池監視方法 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料電池発電装置及び燃料電池監視方法に関する。
従来の燃料電池発電装置として、任意の個数直列に積層された燃料電池セルから構成されるブロックが複数個直列に積層されて構成される燃料電池を有するものが知られている(例えば、特許文献1参照。)。特許文献1記載の燃料電池発電装置では、ブロック単位で電圧を検出し、検出された電圧とブロック単位に予め設定された特定の閾値との大小関係を用いて、燃料電池セルの電圧異常を検出する。特定の閾値は、燃料電池全体の総電圧及びブロック単位の電圧に基づいて定められる。
特開2005−26239号公報
ところで、各燃料電池セルの望ましい電圧は、燃料電池の発電状態に応じて変化する。このため、特許文献1記載の燃料電池発電装置にあっては、個々の燃料電池セルの電圧異常を適切に検出できないおそれがある。例えば、特定の閾値を超えている場合であっても燃料電池の発電状態によっては各燃料電池セルにおいて望ましくない状況になっている場合がある。
そこで、本発明は、燃料電池セルの電圧低下の異常を適切に検出することができる燃料電池発電装置及び燃料電池監視方法を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る燃料電池発電装置は、任意の個数直列に積層された燃料電池セルからなるセルブロックが複数個直列に積層されて構成される燃料電池を有する燃料電池発電装置であって、前記燃料電池セルそれぞれの電圧電流特性に基づいて、前記燃料電池の出力電力と前記セルブロックの出力電圧との関係を予め取得する特性取得手段と、前記燃料電池の目標電力を取得する目標電力取得手段と、前記関係及び前記目標電力に基づいて、当該目標電力におけるセルブロックの出力電圧よりも所定値だけ小さい値を、当該目標電力における前記セルブロックの異常検出電圧として算出する閾値算出手段と、前記異常検出電圧が所定の閾値より小さいか否かを判定する判定手段と、前記判定手段により前記異常検出電圧が所定の閾値より小さいと判定された場合には、前記異常検出電圧を所定の値に固定する閾値変動中止手段と、前記セルブロックの出力電圧及び前記異常検出電圧との大小関係に基づいて、前記セルブロックの異常を検出する異常検出手段と、を備えて構成される。
本発明に係る燃料電池発電装置では、特性取得手段により燃料電池セルそれぞれの電圧電流特性に基づいて燃料電池の出力電力とセルブロックの出力電圧との関係が予め取得され、目標電力取得手段により燃料電池の目標電力が取得され、閾値算出手段により上記関係及び目標電力に基づいて当該目標電力におけるセルブロックの異常検出電圧が算出され、異常検出手段によりセルブロックの出力電圧及び異常検出電圧との大小関係に基づいてセルブロックの異常が検出される。このように、異常検出電圧が、一定の値ではなく、燃料電池セルそれぞれの電圧電流特性に基づいて燃料電池の目標電力に応じた値とされるため、燃料電池セルの特性を考慮して電圧異常を判定することができる。このため、燃料電池セルの電圧低下の異常を適切に検出することができる。さらに、燃料電池の異常検出電圧に関する情報が不正確である場合や、異常検出電圧に関する情報を伝達する通信路に異常がある場合であっても適切な監視を行うことができる。
ここで、前記異常検出手段は、前記セルブロックの両端に接続され前記異常検出電圧より大きな電圧が加わると発光する発光素子と、前記発光素子とともにフォトカプラーを構成する受光素子と、を備え、前記受光素子の電位に基づいて前記セルブロックの異常を検出してもよい。
また、本発明に係る燃料電池監視方法は、任意の個数直列に積層された燃料電池セルからなるセルブロックが複数個直列に積層されて構成される燃料電池の電圧異常を監視する燃料電池監視方法であって、前記燃料電池セルそれぞれの電圧電流特性に基づいて、前記燃料電池の出力電力と前記セルブロックの出力電圧との関係を予め取得する関係取得ステップと、前記燃料電池の運転時において前記燃料電池の目標電力を取得する目標電力取得ステップと、前記関係取得ステップにより取得された前記関係及び前記目標電力取得ステップにより取得された前記目標電力に基づいて、当該目標電力におけるセルブロックの出力電圧よりも所定値だけ小さい値を、当該目標電力における前記セルブロックの異常検出電圧として算出する閾値算出ステップと、前記閾値算出ステップにより算出された前記異常検出電圧が所定の閾値より小さいか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記異常検出電圧が所定の閾値より小さいと判定された場合には、前記異常検出電圧を所定の値に固定する閾値変動中止ステップと、前記セルブロックの出力電圧及び前記異常検出電圧との大小関係に基づいて、前記セルブロックの異常を検出する異常検出ステップと、を備えて構成される。
ここで、燃料電池監視方法は、前記閾値算出ステップにより算出された前記異常検出電圧が所定の閾値より小さいか否かを判定する判定ステップと、前記判定ステップにより前記異常検出電圧が所定の閾値より小さいと判定された場合には、前記異常検出電圧を所定の値に固定する閾値変動中止ステップと、を備えてもよい。
本発明に係る燃料電池監視方法によれば、上述した燃料電池発電装置と同様の効果を奏する。
本発明によれば、燃料電池セルの電圧低下の異常を適切に検出することができる。
本発明に係る燃料電池発電装置を備えるシステムの実施形態の構成概要図である。 図1に示す燃料電池及び電圧検出回路の一例である。 図1に示す燃料電池の電流電圧特性の一例である。 図1に示す燃料電池の電力電圧特性の一例である。 図1の燃料電池発電装置の監視動作を示すフローチャートである。 図1に示す燃料電池における電流、電圧、電力のインプットガス依存性を示すグラフである。 図1の燃料電池発電装置の閾値変更中止動作を示すフローチャートである。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
(第1実施形態)
第1実施形態に係る燃料電池発電装置は、例えば、家庭用の燃料電池システムに好適に採用されるものである。図1は、本実施形態に係る燃料電池発電装置1を備える燃料電池システムの構成概略図である。図1に示すように、燃料電池システムは、燃料電池2及び制御部20を有する燃料電池発電装置1を備えている。
燃料電池2は、直流電源(DC電源)であって、外部負荷(家庭内負荷)9へ電力を供給するものである。燃料電池2としては、例えば、原燃料が改質されて生成された改質ガスを用いて発電を行う固体高分子型の燃料電池が用いられる。燃料電池2は、燃料電池セル2aが任意の個数直列に積層されて構成される。燃料電池セル2aは、高分子イオン交換膜等の固体高分子電解質膜の対向面にそれぞれ接合された1対の電極、アノード及びカソードを含んでいる。燃料電池2には、水素を含む改質ガスと空気とが供給され、燃料電池セル2aそれぞれのアノード及びカソード内で電気化学反応が生じ、発電が行われる。セルブロック2bは、任意の個数直列に積層された燃料電池セル2aで構成される。例えば、3つの燃料電池セル2aで1つのセルブロック2bが構成される。
制御部20は、電子制御するデバイスのコンピュータであり、CPU(Central Processing Unit)、ROM(Read Only Memory)やRAM(Random Access Memory)等のメモリ、及び入出力インターフェイスなどを備えて構成されている。制御部20の詳細については後述する。
燃料電池発電装置1には、パワーコンディショナー(PC:Power Conditioner)3が接続されおり、燃料電池2から出力された電力はパワーコンディショナー3へ供給される。燃料電池2の電力は、パワーコンディショナー3の昇圧器30により昇圧され、変換器31により交流電力に変換されて、外部負荷9へ供給される。なお、外部負荷9には、系統用電源の交流電源8が接続されており、交流電源8からの電力と燃料電池2からの電力とを併用可能に構成されている。パワーコンディショナー3には、余剰ヒータ4が接続されており、外部負荷9の消費電力が急激に減少した場合等に発生する余剰電力を消費できる構成とされている。余剰ヒータ4としては、例えば電熱ヒータ等が用いられる。
また、燃料電池システムは、余剰ヒータ4が発生する熱を回収する排熱回収系を備えている。この排熱回収系は、家庭用の水が貯留される貯湯タンク7、貯湯タンク内の水を循環経路内に循環させる水ポンプ6、水ポンプ6の下流側に設けられた熱交換器5を備えている。熱交換器5は、余剰ヒータ4の熱を循環経路内の循環水が授受できる構成とされている。このため、貯湯タンク7内の水は、水ポンプ6により循環経路を循環し、熱交換器5により余剰ヒータ4の熱を回収して再び貯湯タンク7内に貯留される。なお、この排熱回収系は電源として燃料電池2を利用している。
以上の燃料電池システムの構成機器類は、例えば電装機器類である制御装置(不図示)により動作が制御される。制御装置は、燃料電池システムに備わるセンサ類から出力される情報や利用者の利用状況等に応じて、上述した燃料電池システムの構成機器類を制御する。
ここで、制御部20について詳細を説明する。図1に示すように、制御部20は、特性取得部(特性取得手段)21、目標電力取得部(目標電力取得手段)22、閾値制御部(閾値算出手段)23、異常検出部(異常検出手段)24及び運転制御部25を備えている。なお、制御部20は、上述した制御装置や燃料電池システムに備わるセンサ類等に接続されており、燃料電池システムの動作情報等を取得可能に構成されている。
特性取得部21は、燃料電池2の特性を予め取得する機能を有している。この特性とは、燃料電池2の燃料電池セル2aそれぞれの電流電圧特性であり、例えば、事前に個々の燃料電池セル2aごとに計測されたものである。また、特性取得部21は、燃料電池セル2aそれぞれの電流電圧特性に基づいて、燃料電池2の出力電力Wとセルブロック2bの出力電圧Vとの関係を予め算出する機能を有している。
目標電力取得部22は、例えば、外部負荷9が要求する電力値や制御装置が設定した目標電力Wを取得する機能を有している。
閾値制御部23は、燃料電池2に電圧低下の異常が発生しているか否かを判定する際に必要となる基準電圧(異常検出電圧V)を算出する機能を有している。閾値制御部23は、例えば、特性取得部21により算出された燃料電池2の出力電力Wとセルブロック2bの出力電圧Vとの関係、及び、目標電力取得部22により取得された目標電力Wに基づいて、当該目標電力Wにおけるセルブロック2bの異常検出電圧Vを算出する機能を有している。また、閾値制御部23は、例えばPWM(Pulse Width Modulation)出力等により、後述する異常検出部24の設定値を変更し、異常検出電圧Vを変更する機能を有している。
異常検出部24は、燃料電池2に電圧低下の異常が発生しているか否かを検出する機能を有している。例えば、異常検出部24は、セルブロック2bの出力電圧Vが、閾値制御部23により算出された異常検出電圧Vよりも大きくない場合には、当該セルブロック2bに電圧低下の異常が発生していると判定する機能を有している。この機能を発揮するために、異常検出部24は、例えばフォトカプラーを備えている。図2は、異常検出部24の機能を発揮するための電圧検出回路の一例である。
図2に示すように、燃料電池2中の一つのセルブロック2bの両端には、抵抗40、発光ダイオード(発光素子)41A及びダイオード42の直列回路が接続されている。発光ダイオード41Aは、フォトトランジスタ(受光素子)41Bとともにフォトカプラー41を構成する。フォトトランジスタ41Bのコレクタは例えば5Vの正電位に接続され、エミッタはアースされる。フォトトランジスタ41Bのコレクタは、トランジスタ43のベースに接続される。このトランジスタ43のエミッタはアースされ、コレクタは発光ダイオード44を介して例えば5Vの正電位に接続される。トランジスタ43のコレクタは、ダイオード45を介して制御部20の演算処理部(不図示)に接続されている。
フォトトランジスタ41Bを介して駆動するトランジスタ43のベース電圧は、閾値制御部23のPWM出力によって動的に変更可能である。発光ダイオード41Aに流れる電流は、セルブロック2bの出力電圧Vに応じて変化するものであり、前記電流はフォトカプラーの電流伝達率に応じて出力側フォトトランジスタ41Bを駆動させるものである。セルブロック2bの出力電圧Vが異常検出電圧Vよりも大きい場合には、ダイオード42がオンとなり、発光ダイオード41Aが発光し、フォトトランジスタ41Bが受光する。このため、トランジスタ43のベースが0V(アース)とされ、トランジスタ43がオフとなる。このため、発光ダイオード44がオフとなり、ダイオード45から演算処理部に正常信号(例えば0)が出力される。また、セルブロック2bの出力電圧Vが異常検出電圧Vよりも大きくない場合には、ダイオード42がオフとなり、発光ダイオード41Aが発光しない。このため、トランジスタ43のベースが正電位となり、トランジスタ43がオンとなる。このため、発光ダイオード44が発光し、ダイオード45から演算処理部に異常信号(例えば1)が出力される。このように、異常検出部24は、フォトカプラーを用いて、セルブロック2bの出力電圧と異常検出電圧Vとの大小関係を判定して異常を検出する機能を有している。ここで閾値制御部23からの電圧が一定の場合はトランジスタ43のベースに流入する電流は一定であるが、閾値制御部からの電圧が可変になるとトランジスタ43のベースに流入する電流も変化するため、トランジスタ43のオン、オフするセルブロック2bの電圧も変化することになる。
図1に戻り、運転制御部25は、燃料電池2の運転動作を制御する機能を有している。運転制御部25は、例えば、制御装置から取得した情報に基づいて燃料電池2の出力電力の調整を行う機能を有している。また、例えば、燃料電池2を定格電力内で運転させる機能を有している。
次に、本実施形態に係る燃料電池発電装置1の動作について説明する。最初に、特性取得部21の動作について説明する。
特性取得部21は、燃料電池セル2aの電流電圧特性を諸元情報や計測等により取得する。図3は、電流電圧特性を示すグラフの一例であり、横軸が電流I、縦軸が電圧Vである。図3中のAは、1つの燃料電池セル2a(又は1つのセルブロック2b)の電流電圧特性である。図中のBは、燃料電池2全体の電流電圧特性を示すものであり、燃料電池セル2a(セルブロック2b)の全ての電流電圧特性を積み上げた値と同一となる。図3に示すように、定格運転区間(250W〜700W)では、出力電圧Vは変化率が小さくなり滑らかなグラフとなる。
特性取得部21は、図3に示すグラフを用いて、出力電力Wとセルブロック2bの出力電圧Vとの関係を示すグラフを算出する。図4は、出力電圧Vの出力電力依存性を示すグラフであり、横軸が出力電力W、縦軸が出力電圧Vである。図4に示すように、特性取得部21は、定格運転区間において、出力電圧VよりもΔVだけ小さい異常検出電圧Vを設定する。これにより、出力電力Wに依存した異常検出電圧Vが設定され、目標電力Wに応じて異常検出電圧Vを設定することが可能となる。
次に、本実施形態に係る燃料電池発電装置1の監視動作について説明する。図5は、本実施形態に係る燃料電池発電装置1の監視動作を示すフローチャートである。図5に示す制御処理は、例えば、燃料電池発電装置1の電源がオンされたタイミングから所定の間隔で繰り返し実行される。なお、図5に示す制御処理の実行前に、特性取得部21が燃料電池2の特性を予め取得しているものとする(関係取得ステップ)。また、説明理解の容易性を考慮して、燃料電池2中の所定のセルブロック2bに対する監視動作を説明する。
図5に示す制御処理を開始すると、目標電力取得部22が、目標電力Wを例えば制御装置から取得する(目標電力取得ステップ、S10)。その後、閾値制御部23が、S10の処理で取得した目標電力W及び図4に示すグラフから異常検出電圧Vを算出する(閾値算出ステップ、S12)。その後、閾値制御部23が、S12の処理で算出した異常検出電圧Vを異常検出部24に設定し、異常検出部24が、現在のセルブロック2bの電圧Vが異常検出電圧Vよりも大きいか否かを判定する(閾値設定ステップ、異常検出ステップ、S14)。S14の処理において、異常検出部24が、現在のセルブロック2bの電圧Vが異常検出電圧Vよりも大きいと判定した場合には、セルブロック2bには電圧低下の異常が発生していないため、運転制御部25が通常動作を行い(S16)、図5に示す制御処理を終了する。一方、S14の処理において、異常検出部24が、現在のセルブロック2bの電圧Vが異常検出電圧Vよりも大きくないと判定した場合には、セルブロック2bには電圧低下の異常が発生しているため、運転制御部25が安全処理を行う(S18)。例えば、目標電力W自体を小さくしたり、運転を中止したり、エラーを出力したりする。安全処理を終了すると、図5に示す制御処理を終了する。
以上で図5に示す制御処理を終了する。図5に示す制御処理を実行することにより、異常検出電圧Vが目標電力Wに応じて変更される。このため、電圧低下の異常を検出する閾値である異常検出電圧Vが適切な値とされる。図6を用いて詳細を説明する。図6は、燃料電池セル2aの電圧、電流、電力を燃料電池2へのインプットガス量でプロットしたグラフであり、縦軸が電圧V、電流I、電力Wであり、横軸がインプットガス量である。図6に示すように、電圧Vはインプットガス量に応じて単調減少し、電流Iはインプットガス量に応じて単調増加し、電力Wは所定のガス量までは単調増加してその後変化量が小さくなる。ここで、従来の燃料電池発電装置であれば、電圧低下の異常を検出する閾値として電圧Vの最小値近傍の値(異常検出電圧VOLD)に設定し固定値とする。このため、目標電力Wが比較的高い場合には目標出力電圧Vと異常検出電圧VOLDとの差Yが小さいため、ノイズ等の外乱によって電圧低下の異常を誤検出するおそれがあり、また、目標電力Wが比較的低い場合には目標出力電圧Vと異常検出電圧VOLDとの差Yが大きいため、適切に電圧低下の異常を検出することができないおそれがある。
これに対して、第1実施形態に係る燃料電池発電装置1及び燃料電池監視方法では、特性取得部21により燃料電池セル2aそれぞれの電圧電流特性に基づいて燃料電池2の出力電力Wとセルブロック2bの出力電圧Vとの関係が予め取得され、目標電力取得部22により燃料電池2の目標電力Wが取得され、閾値制御部23により上記関係及び目標電力Wに基づいて当該目標電力Wにおけるセルブロック2bの異常検出電圧Vが算出され、異常検出部24によりセルブロック2bの出力電圧V及び異常検出電圧Vとの大小関係に基づいてセルブロック2bの異常が検出される。このように、異常検出電圧Vが、一定の値ではなく、燃料電池セル2aそれぞれの電圧電流特性に基づいて燃料電池2の目標電力Wに応じた値とされるため、燃料電池セル2aの特性を考慮して電圧異常を判定することができる。このため、燃料電池セル2aの電圧低下の異常を適切に検出することができる。
(第2実施形態)
第2実施形態に係る燃料電池発電装置1は、第1実施形態に係る燃料電池発電装置1と同様に構成されており、閾値制御部23の一部機能が相違する。よって、第2実施形態では第1実施形態との相違点を中心に説明し、重複する説明は省略する。
本実施形態に係る燃料電池発電装置1の閾値制御部(閾値算出手段、判定手段、閾値変動中止手段)23は、異常検出電圧Vが所定閾値Xよりも小さいか否かを判定し、異常検出電圧Vが所定閾値Xよりも小さい場合には、異常検出電圧Vの変更を中止して定数Kに固定する機能を有している。所定閾値Xは、例えば、従来の異常検出電圧VOLDを基準として設定される。その他の機能は第1実施形態に係る燃料電池発電装置1の閾値制御部23と同様である。
図7は、本実施形態に係る燃料電池発電装置1の動作を示すフローチャートである。図7は、閾値制御部23により実行され、図5に示す異常検出電圧Vの算出(S12)後であって、比較処理(S14)の前に実行される。図7に示すように、最初に図5のS12の処理で算出された異常検出電圧Vを入力する(S20)。そして、S20の処理で入力された異常検出電圧Vと所定閾値Xとを比較する(判定ステップ、S22)。S22の処理において、異常検出電圧Vが所定閾値Xよりも小さいと判定した場合には、電圧低下を判定するための基準の電圧としてS20の処理で入力された異常検出電圧Vを採用せずに、所定の定数Kを採用する(閾値変動中止ステップ、S24)。そして、図7に示す制御処理を終了する。なお、定数Kは、例えば、従来の異常検出電圧VOLDを基準として設定される。
一方、S22の処理において、異常検出電圧Vが所定閾値Xよりも小さくないと判定した場合には、電圧低下を判定するための基準の電圧として、S20の処理で入力された異常検出電圧Vを採用し、図7に示す制御処理を終了する。
以上、第2実施形態に係る燃料電池発電装置1によれば、第1実施形態に係る燃料電池発電装置1と同様の効果を奏するとともに、閾値制御部23により、異常検出電圧Vが所定閾値Xより小さいか否かが判定され、異常検出電圧Vが所定閾値Xより小さいと判定された場合には、異常検出電圧Vが定数Kに固定される。このため、燃料電池2の異常検出電圧Vに関する情報が不正確である場合や、異常検出電圧に関する情報を伝達する通信路に異常がある場合には、閾値の変更することを中止することで、不適切な監視を行うことを回避することができる。
本発明は、上述した各実施形態に限定されるものではない。
例えば、上記各実施形態では、燃料電池発電装置1の制御部20と制御装置とが別々である場合を例に説明したが、一体的に構成されていてもよい。
1…燃料電池発電装置、2…燃料電池、2a…燃料電池セル、2b…セルブロック、3…パワーコンディショナー、4…余剰ヒータ、5…熱交換器、6…水ポンプ、7…貯湯タンク、9…外部負荷。

Claims (3)

  1. 任意の個数直列に積層された燃料電池セルからなるセルブロックが複数個直列に積層されて構成される燃料電池を有する燃料電池発電装置であって、
    前記燃料電池セルそれぞれの電圧電流特性に基づいて、前記燃料電池の出力電力と前記セルブロックの出力電圧との関係を予め取得する特性取得手段と、
    前記燃料電池の目標電力を取得する目標電力取得手段と、
    前記関係及び前記目標電力に基づいて、当該目標電力におけるセルブロックの出力電圧よりも所定値だけ小さい値を、当該目標電力における前記セルブロックの異常検出電圧として算出する閾値算出手段と、
    前記異常検出電圧が所定の閾値より小さいか否かを判定する判定手段と、
    前記判定手段により前記異常検出電圧が所定の閾値より小さいと判定された場合には、前記異常検出電圧を所定の値に固定する閾値変動中止手段と、
    前記セルブロックの出力電圧及び前記異常検出電圧との大小関係に基づいて、前記セルブロックの異常を検出する異常検出手段と、
    を備える燃料電池発電装置。
  2. 前記異常検出手段は、前記セルブロックの両端に接続され前記異常検出電圧より大きな電圧が加わると発光する発光素子と、前記発光素子とともにフォトカプラーを構成する受光素子と、を備え、前記受光素子の電位に基づいて前記セルブロックの異常を検出する請求項1に記載の燃料電池発電装置。
  3. 任意の個数直列に積層された燃料電池セルからなるセルブロックが複数個直列に積層されて構成される燃料電池の電圧異常を監視する燃料電池監視方法であって、
    前記燃料電池セルそれぞれの電圧電流特性に基づいて、前記燃料電池の出力電力と前記セルブロックの出力電圧との関係を予め取得する関係取得ステップと、
    前記燃料電池の運転時において前記燃料電池の目標電力を取得する目標電力取得ステップと、
    前記関係取得ステップにより取得された前記関係及び前記目標電力取得ステップにより取得された前記目標電力に基づいて、当該目標電力におけるセルブロックの出力電圧よりも所定値だけ小さい値を、当該目標電力における前記セルブロックの異常検出電圧として算出する閾値算出ステップと、
    前記閾値算出ステップにより算出された前記異常検出電圧が所定の閾値より小さいか否かを判定する判定ステップと、
    前記判定ステップにより前記異常検出電圧が所定の閾値より小さいと判定された場合には、前記異常検出電圧を所定の値に固定する閾値変動中止ステップと、
    前記セルブロックの出力電圧及び前記異常検出電圧との大小関係に基づいて、前記セルブロックの異常を検出する異常検出ステップと、
    を備える燃料電池監視方法。
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