JP5493365B2 - 樹脂付き基材の製造方法 - Google Patents
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Description
(a)無機充填材、常温で固形樹脂、非極性溶剤で構成される混合物を撹拌し第一の混合液を得る工程、
(b)前記工程(a)で得られた第一の混合液を、第一のフィルターでろ過し第二の混合液とする工程、
(c)前記工程(b)で得られた第二の混合液に、常温で液状樹脂、添加剤を撹拌し第三の混合液を得る工程、
(d)以下の(i)〜(iii)より選択される少なくとも1の手段を用いて前記第三の混合液を分散させ、塗布液を得る工程、
(i)高速せん断分散、
(ii)超音波分散、
(iii)メディア衝突分散、
(e)前記工程(d)で得られた前記塗布液を、希釈率1倍以上、20倍以下に希釈し、第二のフィルターを透過させ、フィルター残から所定の値以上の粒子径を有する粒子を検知する工程、
(f)前記所定の値以上の粒子径を有する粒子が検知されない場合には、得られた前記塗布液を基材に塗布して、樹脂付き基材を得る工程。
(a)無機充填材、常温で固形樹脂、非極性溶剤で構成される混合物を撹拌し第一の混合液を得る工程、
(b)前記工程(a)で得られた第一の混合液を、第一のフィルターでろ過し第二の混合液とする工程、
(c)前記工程(b)で得られた第二の混合液に、常温で液状樹脂、添加剤を撹拌し第三の混合液を得る工程、
(d)以下の(i)〜(iii)より選択される少なくとも1の手段を用いて前記第三の混合液を分散させ、塗布液を得る工程、
(i)高速せん断分散、
(ii)超音波分散、
(iii)メディア衝突分散、
(e)前記工程(d)で得られた前記塗布液を、希釈率1倍以上、20倍以下に希釈し、第二のフィルターを透過させ、フィルター残から所定の値以上の粒子径を有する粒子を検知する工程、
(f)前記所定の値以上の粒子径を有する粒子が検知されない場合には、得られた前記塗布液を基材に塗布して、樹脂付き基材を得る工程。
上記の無機充填材、樹脂成分、および添加剤を、アセトン、メチルエチルケトン、メチルイソブチルケトン、トルエン、酢酸エチル、シクロヘキサン、ヘプタン、シクロヘキサノン、テトラヒドロフラン、ジメチルホルムアミド、ジメチルアセトアミド、ジメチルスルホキシド、エチレングリコール、セルソルブ系、カルビトール系、アニソール等の有機溶剤中で、攪拌を行い塗布液を作成した後、さらに、高速せん断分散、超音波分散、およびメディア衝突分散より選択される少なくとも1の手段を用いて、各種混合機を用いて溶解、混合、および撹拌して塗布液を作製する。
(1)液状樹脂として、ノボラック型シアネート樹脂(ロンザジャパン(株)製、プリマセットPT−30、重量平均分子量約700):25.7重量%
(2)常温で固形樹脂として、ビフェニルジメチレン型エポキシ樹脂(日本化薬(株)製,NC−3000H、エポキシ当量275):14.4重量%
(3)常温で固形樹脂として、クレゾールノボラック型エポキシ樹脂(大日本インキ化学工業(株)製「エピクロンN−690」エポキシ当量210):6.3重量%
(4)硬化剤として、イミダゾール(2−エチル−4−メチルイミダゾール):0.06重量%
(5)添加剤として、エポキシシラン型カップリング剤(GE東芝シリコーン(株)製,A−187):0.13重量%
(6)溶融球状シリカ((株)アドマテックス社製、球状シリカ、SO−25R、平均粒径0.5μm、65%スラリー溶液(溶媒:メチルエチルケトン)):40.9重量%
(7)溶媒(メチルエチルケトン):12.6重量%
塗布液を、堀場製作所製のレーザ回折/散乱式粒度分布測定装置(HORIBA LA−910)を用いて、粒度分布を測定した。なお、塗布液は、メチルエチルケトンを用いて5000倍に希釈して測定した。
塗布液を、粒子画像処理装置(シスメックス株式会社製、FPIA−3000S)を用いて、以下の条件で測定した。
対物レンズ:標準レンズ(10倍)
光学システム:明視野
シース液:メチルエチルケトン
試料の希釈倍率:5倍
測定原理:試料チャンバに試料が注ぎ入れられると、サンプルシリンダーより試料が引き込まれ、扁平な試料流が形成される。試料流にストロボ光が照射され、フラットシースフローを通過中の粒子が、対物レンズを通してCCDカメラで静止画像として撮像される。撮像された粒子像は画像解析され、投影面積と周囲長から、円相当径、円形度等の各種解析結果が算出される。
基材に、塗布液をコンマコーターを用いて塗布し、乾燥させて樹脂付き基材を得た。樹脂塗布面を目視にて観察し、塗りむら、スジの発生状況を観察した。
65%スラリー溶液中に、常温で固形樹脂を加え、羽根攪拌機を用いて500rpmで撹拌して第一の混合液を得た。この第一の混合液を2500メッシュの第一のフィルターでろ過し、第二の混合液を得た。この第二の混合液に液状樹脂及び硬化剤、添加剤を添加して羽根攪拌機を用いて500rpmで撹拌し第三の混合液を得た。得られた第三の混合液を、ビーズミル装置(三井鉱山製、SCミル)を用いるメディア衝突分散法により分散処理を行ない塗布液を得た。ビーズ径は500〜1000μm、回転数は、3600rpmである。得られた塗布液をメチルエチルケトンで2倍に希釈し、2300メッシュのフィルターを通し、フィルター残がないことを確認した。
得られた樹脂付き金属箔について、上記の評価を行った。その結果を表1に示す。
65%スラリー溶液中に、常温で固形樹脂を加え、羽根攪拌機を用いて500rpmで撹拌して第一の混合液を得た。この第一の混合液を2500メッシュの第一のフィルターでろ過し、第二の混合液を得た。この第二の混合液に液状樹脂及び硬化剤、添加剤を添加して羽根攪拌機を用いて500rpmで撹拌し第三の混合液を得た。得られた第三の混合液を、超音波分散装置を用いて、ポンプにより塗布液を照射室に送り、超音波を照射することにより塗布液中の凝集物を解砕、微粒子化した。分散条件は、周波数20KHz、振幅30μmであった。また、塗布液を照射室へ送る回数は5回であった。その後、得られた塗布液をメチルエチルケトンで15倍に希釈し、2300メッシュのフィルターを通し、フィルター残がないことを確認した。
得られた樹脂付き金属箔について、上記の評価を行った。その結果を表1に示す。
(実施例3)
65%スラリー溶液中に、常温で固形樹脂を加え、羽根攪拌機を用いて500rpmで撹拌して第一の混合液を得た。この第一の混合液を2500メッシュの第一のフィルターでろ過し、第二の混合液を得た。この第二の混合液に液状樹脂及び硬化剤、添加剤を添加して羽根攪拌機を用いて500rpmで撹拌し第三の混合液を得た。得られた第三の混合液を、高速せん断攪拌装置を用いて攪拌を行った。攪拌条件は、回転数3600rpm、40分撹拌させた。得られた塗布液をメチルエチルケトンで5倍に希釈し、2300メッシュのフィルターに通し、フィルター残がないことを確認した。
得られた樹脂付き金属箔について、上記の評価を行った。その結果を表1に示す。
(実施例4)
65%スラリー溶液中に、常温で固形樹脂を加え、羽根攪拌機を用いて500rpmで撹拌して第一の混合液を得た。この第一の混合液を2500メッシュの第一のフィルターでろ過し、第二の混合液を得た。この第二の混合液に液状樹脂及び硬化剤、添加剤を添加して羽根攪拌機を用いて500rpmで撹拌し第三の混合液を得た。得られた第三の混合液を、高速せん断攪拌装置を用いて攪拌を行った。攪拌条件は、回転数3600rpm、40分撹拌させた。得られた塗布液をメチルエチルケトンで2倍に希釈し、4300メッシュのフィルターに通し、フィルター残を確認した。
フィルター残が、100個以上あったのでメディア衝突分散法により分散処理を行った。ビーズミル装置は、三井鉱山製のSCミルを用いた。ビーズ径は500〜1000μm、回転数は、3600rpmである。その後4300メッシュのフィルターを通し、フィルター残がないことを確認した。
得られた樹脂付き金属箔について、上記の評価を行った。その結果を表1に示す。
65%スラリー溶液中に、常温で固形樹脂を加え、羽根攪拌機を用いて500rpmで撹拌して第一の混合液を得た。この第一の混合液を2500メッシュの第一のフィルターでろ過し、第二の混合液を得た。この第二の混合液に液状樹脂及び硬化剤、添加剤を添加して羽根攪拌機を用いて500rpmで撹拌し第三の混合液を得た。得られた第三の混合液を、高速せん断攪拌装置を用いて攪拌を行った。攪拌条件は、回転数3600rpm、40分撹拌させた。得られた塗布液をメチルエチルケトンで100倍に希釈し、2300メッシュのフィルターに通し、フィルター残を確認し、フィルター残がないことを確認した。
得られた樹脂付き金属箔について、上記の評価を行った。その結果を表1に示す。
2 樹脂付き金属箔
3 絶縁樹脂層
4 樹脂フィルム
5 金属箔
Claims (13)
- 以下の工程を含む、樹脂付き基材の製造方法:
(a)無機充填材、常温で固形樹脂、非極性溶剤で構成される混合物を撹拌し第一の混合
液を得る工程、
(b)前記工程(a)で得られた第一の混合液を、第一のフィルターでろ過し第二の混合
液とする工程、
(c)前記工程(b)で得られた第二の混合液に、常温で液状樹脂、添加剤とを撹拌し第
三の混合液を得る工程、
(d)以下の(i)〜(iii)より選択される少なくとも1の手段を用いて前記第三の
混合液を分散させ、塗布液を得る工程、
(i)高速せん断分散、
(ii)超音波分散、
(iii)メディア衝突分散、
(e)前記工程(d)で得られた前記塗布液を、希釈なし、もしくは希釈率20倍以下に希釈し、第二のフィルターを透過させ、フィルター残から所定の値以上の粒子径を有する粒子を検知する工程(前記希釈率は、質量に関するものであり、希釈後の塗布液の量を希釈前の塗布液の量で割った値である)、
(f)前記所定の値以上の粒子径を有する粒子が検知されない場合には、得られた前記塗布液を基材に塗布して、樹脂付き基材を得る工程。 - 前記工程(e)において、前記所定の値以上の粒子径を有する粒子が検知された場合には、前記工程(d)が再度行われる、請求項1に記載の樹脂付き基材の製造方法。
- 前記工程(b)において、前記第一のフィルターは1000メッシュ以上、5000メッシュ以下である、請求項1に記載の樹脂付き基材の製造方法。
- 前記工程(b)において、前記第一のフィルターでのろ過は、前記第一の混合液の希釈率を1倍で行う、請求項1に記載の樹脂付き基材の製造方法。
- 前記工程(e)において、前記第二のフィルターは1000メッシュ以上、5000メッシュ以下である、請求項1に記載の樹脂付き基材の製造方法。
- 前記工程(e)において、希釈した前記塗布液を前記第二のフィルターに通過させる前記工程は、超音波をかけながら行われる、請求項1に記載の樹脂付き基材の製造方法。
- 前記工程(e)において、前記所定の値が10μmである、請求項1に記載の樹脂付き基材の製造方法。
- 前記工程(f)で用いる前記塗布液は、粒子画像処理装置で測定した場合、10μm以上の粒子径を有する無機充填材を含まない、請求項1に記載の樹脂付き基材の製造方法。
- 前記無機充填材は、非極性溶媒中に分散してなるスラリー組成物である請求項1に記載の樹脂付き基材の製造方法。
- 前記スラリー組成物は、前記非極性溶媒と前記無機充填材との合計に対する前記無機充填材の含有量が60〜80重量%である請求項9に記載の樹脂付き基材の製造方法。
- 前記常温で固形樹脂は、エポキシ樹脂を含む、請求項1に記載の樹脂付き基材の製造方法。
- 前記常温で液状樹脂は、シアネート樹脂を含む、請求項1に記載の樹脂付き基材の製造方法。
- 前記無機充填材の含有量は、前記塗布液の全量に対して40重量%以上、85重量%以下である、請求項1に記載の樹脂付き基材の製造方法。
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JP2009013843A JP5493365B2 (ja) | 2009-01-26 | 2009-01-26 | 樹脂付き基材の製造方法 |
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