JP5491556B2 - 広告配信装置、広告配信方法及びプログラム - Google Patents

広告配信装置、広告配信方法及びプログラム Download PDF

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本発明は、広告配信装置、広告配信方法及びプログラムに関する。
Webページなどへの広告配信(リスティング)が広く行われている。従来の広告配信では、多くの広告の中から、たとえばCTR(Click Through Rate)やCPM(Cost Per Mille)などによる広告評価の高いものを選択しており、広告評価の高いものほどWebページの上の方に表示されるようになっている。また、特許文献1では、経済的価値などに応じて広告をあまり目立たない位置からより目立つ位置へと昇格させることが記載されている。
特表2007−524915号公報
近年コンテンツの内容やWebページのレイアウトが多様化しており、必ずしもWebページの上の方ほど目立つというわけではない。しかしながら、特許文献1では、Webページにおける目立つ位置は予め設定されていることが前提となっており、Webページ上のどの位置がどのくらい目立つのかを評価することはできない。
本発明は、このような背景を鑑みてなされたものであり、広告が表示される位置を評価することのできるバイアス推定装置、バイアス推定方法及びプログラムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するための本発明の主たる発明は、広告が表示される位置の評価値であるバイアスを推定する装置であって、広告が表示されうる位置および前記広告ごとに、当該広告の閲覧者が前記広告に応じた行動を起こした回数である行動回数を決定するための行動回数情報を取得する行動回数情報取得部と、前記広告の評価値である広告評価値を取得し、前記広告評価値に応じて、前記広告を複数のグループに分ける広告グループ生成部と、少なくとも1つの前記グループについて、前記位置ごとに、当該グループに所属する前記広告および当該位置に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計に応じて前記バイアスを推定するバイアス推定部と、を備えることとする。
また、本発明のバイアス推定装置は、前記広告および前記位置ごとに、前記位置における前記広告の表示回数を算出するための表示回数情報を取得する表示回数情報取得部をさらに備え、前記バイアス推定部は、前記位置ごとに、前記グループに所属する前記広告および前記位置に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計を、前記グループに所属する前記広告および前記位置に対応する前記表示回数情報に基づいて決定される前記表示回数の合計で割った行動率を算出し、前記行動率に応じて前記バイアスを推定するようにしてもよい。
また、本発明のバイアス推定装置では、前記バイアス推定部は、基準となる前記位置の前記行動率に対する、前記位置ごとの前記行動率の比を前記バイアスとして算出するようにしてもよい。
また、本発明の他の態様は、広告が表示される位置の評価値であるバイアスを推定する装置であって、広告が表示されうる位置および前記広告ごとに、当該広告の閲覧者が前記広告に応じた行動を起こした回数である行動回数を決定するための行動回数情報を取得する行動回数情報取得部と、前記広告および前記位置ごとに、前記位置における前記広告の表示回数を算出するための表示回数情報を取得する表示回数情報取得部と、前記広告に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計を、前記広告に対応する前記表示回数情報に基づいて決定される前記表示回数の合計で割って前記広告の評価値である広告評価値を算出する広告評価部と、前記位置および前記広告のそれぞれについて、前記広告および前記位置に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計を、前記広告および前記位置に対応する前記表示回数情報に基づいて決定される前記表示回数の合計で割った行動率を算出し、前記広告の前記広告評価値に前記位置の前記バイアスを乗じた値と、前記広告および前記位置についての前記行動率との差の大きさの合計が最小になるように、前記バイアスを推定するバイアス推定部と、を備えることとする。
また、本発明のバイアス推定装置では、前記バイアス推定部は、前記広告iについての前記広告評価値をx、前記位置kにおける前記広告iについての前記行動率をyki、前記位置kについての前記バイアスをrとし、
Figure 0005491556
として、
Figure 0005491556
をLが最小となるように、a,bおよびrを推計するようにしてもよい。
また、本発明のバイアス推定装置では、前記バイアス推定部は、すべての前記位置kについて、バイアスrを1に初期化し、(a)式
Figure 0005491556
のLが最小となるように、a,bを推計し、(b)式
Figure 0005491556
により、k≠1のすべてのkについてrを算出し、(a)および(b)を複数回繰り返すことにより、前記バイアスrを推定するようにしてもよい。
また、本発明の他の態様は、広告が表示される位置の評価値であるバイアスを推定する方法であって、コンピュータが、広告が表示されうる位置および前記広告ごとに、当該広告の閲覧者が前記広告に応じた行動を起こした回数である行動回数を決定するための行動回数情報を取得するステップと、前記広告の評価値である広告評価値を取得し、前記広告評価値に応じて、前記広告を複数のグループに分けるステップと、少なくとも1つの前記グループについて、前記位置ごとに、当該グループに所属する前記広告および当該位置に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計に応じて前記バイアスを推定するステップと、を実行することとする。
また、本発明の他の態様は、広告が表示される位置の評価値であるバイアスを推定する方法であって、コンピュータが、広告が表示されうる位置および前記広告ごとに、当該広告の閲覧者が前記広告に応じた行動を起こした回数である行動回数を決定するための行動回数情報を取得するステップと、前記広告および前記位置ごとに、前記位置における前記広告の表示回数を算出するための表示回数情報を取得するステップと、前記広告に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計を、前記広告に対応する前記表示回数情報に基づいて決定される前記表示回数の合計で割って前記広告の評価値である広告評価値を算出するステップと、前記位置および前記広告のそれぞれについて、前記広告および前記位置に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計を、前記広告および前記位置に対応する前記表示回数情報に基づいて決定される前記表示回数の合計で割った行動率を算出し、前記広告の前記広告評価値に前記位置の前記バイアスを乗じた値と、前記広告および前記位置についての前記行動率との差の大きさの合計が最小になるように、前記バイアスを推定するステップと、を実行することとする。
また、本発明の他の態様は、広告が表示される位置の評価値であるバイアスを推定するためのプログラムであって、コンピュータに、広告が表示されうる位置および前記広告ごとに、当該広告の閲覧者が前記広告に応じた行動を起こした回数である行動回数を決定するための行動回数情報を取得するステップと、前記広告の評価値である広告評価値を取得し、前記広告評価値に応じて、前記広告を複数のグループに分けるステップと、少なくとも1つの前記グループについて、前記位置ごとに、当該グループに所属する前記広告および当該位置に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計に応じて前記バイアスを推定するステップと、を実行させることとする。
また、本発明の他の態様は、広告が表示される位置の評価値であるバイアスを推定するためのプログラムであって、コンピュータに、広告が表示されうる位置および前記広告ごとに、当該広告の閲覧者が前記広告に応じた行動を起こした回数である行動回数を決定するための行動回数情報を取得するステップと、前記広告および前記位置ごとに、前記位置における前記広告の表示回数を算出するための表示回数情報を取得するステップと、前記広告に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計を、前記広告に対応する前記表示回数情報に基づいて決定される前記表示回数の合計で割って前記広告の評価値である広告評価値を算出するステップと、前記位置および前記広告のそれぞれについて、前記広告および前記位置に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計を、前記広告および前記位置に対応する前記表示回数情報に基づいて決定される前記表示回数の合計で割った行動率を算出し、前記広告の前記広告評価値に前記位置の前記バイアスを乗じた値と、前記広告および前記位置についての前記行動率との差の大きさの合計が最小になるように、前記バイアスを推定するステップと、を実行させることとする。
その他本願が開示する課題やその解決方法については、発明の実施形態の欄及び図面により明らかにされる。
本発明によれば、広告が表示される位置を評価することができる。
本実施形態の広告システムにおいて表示されるWebページ1の一例を示す図である。 本実施形態の広告配信システムの構成例を示す図である。 Webサーバ20のハードウェア構成例を示す図である。 Webサーバ20のソフトウェア構成例を示す図である。 レイアウトデータベース252に記憶されるレイアウト情報の構成例を示す図である。 広告データベース252に記憶される広告情報の構成例を示す図である。 バイアスデータベース254に記憶されるバイアス情報の構成例を示す図である。 インプレッションログ記憶部255に記憶されるインプレッションログの構成例を示す図である。 クリックログ記憶部256に記憶されるクリックログの構成例を示す図である。 バイアスを推定する処理の流れを示す図である。 Webサーバ20により行われる処理の流れを示す図である。 広告リスト51の構成例を示す図である。 ステップS509における表示広告の選択およびポジションの割当を行う処理の流れを示す図である。 ポジションの割り当てを説明するための図である。 基準広告についてのクリック率の比をバイアスとして推定する処理の流れを示す図である。 クリック率によるグループごとのポジション別平均クリック率からバイアスを推定する処理の流れを示す図である。 クリック率およびポジションごとのバイアスを示すグラフ54の一例を示す図である。 CTRモデルの推計処理の流れを説明する図である。 クリック率の算出処理の流れを示す図である。
==(1)発明の概要==
以下、本発明の一実施形態に係る広告配信システムについて説明する。本実施形態において広告とは、Webページにおいて、コンテンツの内容等に応じて表示される広告(リスティング広告と呼ばれる。)を想定する。図1は本実施形態の広告システムにおいて表示されるWebページ1の一例を示す図である。Webページ1には、各種の情報(コンテンツ)の表示枠とともに、複数の広告枠2〜4が設けられている。本実施形態の広告配信システムは、これらの広告枠2〜4に表示させるための広告を配信するものであり、Webページ1を表示させるための情報(以下、画面情報という。)に広告を入れて送信することを想定している。
本実施形態の広告配信システムは、広告による広告効果を高めようとするものである。広告効果を示す指標としては、クリック率(CTR)、広告収益(CTR×入札額)、CPM(Cost Per Mille)、eCPM(effective Cost Per Mille;1000ページビューあたりの収益額)などがあるが、本実施形態では、説明を簡単にするため、広告効果はページ全体でのクリック率(CTR)で示されるものとする。そして、本実施形態の広告配信システムは、広告枠ごとにクリックのされやすさを表す値(以下、バイアスという。)を求め、バイアスの大きい広告枠に予測クリック率の高い広告を表示することにより、Webページ1全体としてのクリック率を高めるようにしている。
なお、以下の説明において、広告枠を示す情報を「ポジション」と表記する。本実施形態において、ポジションとは、画面情報において先頭から何番目の広告枠であるかを示す数字であるものとする。また、画面情報はHTMLにより記述され、広告枠は画面情報における広告を表示するためのテキスト(タグおよびその内容を含む。以下、広告タグという。)であるものとする。
==(2)システムの全体構成==
図2は、本実施形態の広告配信システムの構成例を示す図である。本実施形態の広告配信システムは、ユーザ端末10と通信ネットワーク30を介して通信可能に接続されるWebサーバ20を含んで構成される。
通信ネットワーク30は、例えば公衆電話回線網や専用通信回線網、携帯電話回線網、無線通信網、イーサネット(登録商標)などにより構築される、インターネットやLAN(Local Area Network)である。
Webサーバ20は、画像や動画、テキストなどの各種のコンテンツをHTTP(HyperText Transfer Protocol)に従って提供する、例えばワークステーションやパーソナルコンピュータなどのコンピュータである。ユーザ端末10は、Webサーバ20が提供する各種のWebページを閲覧するブラウザを動作させる、例えばパーソナルコンピュータやタブレットコンピュータ、携帯電話端末、スマートフォン、PDA(Personal Digital Assistant)などのコンピュータである。
ユーザ端末10はHTTPのリクエストをWebサーバ20に送信し、リクエストに応じてWebサーバ20から送信される、HTML(HyperText Markup Language)により記述されるWebページを受信してディスプレイに表示する。
==(3)Webサーバ20のハードウェア構成==
図3はWebサーバ20のハードウェア構成例を示す図である。Webサーバ20は、CPU201、メモリ202、記憶装置203、通信インタフェース204、入力装置205、出力装置206を備える。記憶装置203は、各種のデータやプログラムを記憶する、例えばハードディスクドライブやソリッドステートドライブ、フラッシュメモリなどである。通信インタフェース204は、通信ネットワーク30に接続するためのインタフェースであり、例えばイーサネット(登録商標)に接続するためのアダプタ、公衆電話回線網に接続するためのモデム、無線通信を行うための無線通信機、シリアル通信のためのUSB(Universal Serial Bus)コネクタやRS232Cコネクタなどである。入力装置205は、データを入力する、例えばキーボードやマウス、タッチパネル、ボタン、マイクロフォンなどである。出力装置206は、データを出力する、例えばディスプレイやプリンタ、スピーカなどである。
==(4)Webサーバ20のソフトウェア構成==
図4はWebサーバ20のソフトウェア構成例を示す図である。Webサーバ20は、HTTP処理部211、広告引当部212、リスティング処理部213、ポジション決定部214、Webページ作成部215、ログ収集部216、バイアス推定部217、Web情報データベース251、レイアウトデータベース252、広告データベース253、バイアスデータベース254、インプレッションログ記憶部255、クリックログ記憶部256を備えている。
なお、HTTP処理部211、広告引当部212、リスティング処理部213、ポジション決定部214、Webページ作成部215、バイアス推定部217の各機能部は、Webサーバ20が備えるCPU201が記憶装置202に記憶されているプログラムを実行することにより実現され、レイアウトデータベース252、広告データベース253、バイアスデータベース254、インプレッションログ記憶部255、クリックログ記憶部256の各記憶部は、Webサーバ20が備えるメモリ202及び記憶装置203が提供する記憶領域の一部として実現される。
==(5)記憶部の説明==
Web情報データベース251は、Webページを作成するための情報(以下、Web情報という。)を記憶する。Web情報は、例えば、HTMLで記述されたファイルや、CGI(Common Gateway Interface)などの仕組みにより実行されるプログラムを格納したプログラムファイル、画像ファイルなどである。Web情報データベース251は、例えば、Webサーバ20で動作するオペレーティングシステムが提供するファイルシステムのディレクトリやフォルダにより実現することができる。
レイアウトデータベース252は、Webページにおける広告の配置に関する情報(以下、レイアウト情報という。)を記憶する。図5は、レイアウトデータベース252に記憶されるレイアウト情報の構成例を示す図である。レイアウト情報には、Webページを示すURL(Uniform Resource Locator)のパターンに対応付けて、そのWebページのレイアウトを示す情報(レイアウトID)が含まれる。レイアウトIDが同じWebページでは同じ位置に広告枠が設けられる。
広告データベース253は、広告を表示するための情報(以下、広告情報という。)を記憶する。図6は、広告データベース252に記憶される広告情報の構成例を示す図である。広告情報には、広告の識別情報である広告IDに対応付けて、広告のカテゴリ、広告に関する情報(ランディングページと呼ばれる。)のURL、広告として表示するタイトル、入札額、クリック率(CTR)などが含まれる。
本実施形態では、広告IDおよび広告枠を示すポジションが指定された所定のURL(ホスト名にWebサーバ20が指定されるものとする。以下、リダイレクトURLという。)へのリンクを設定して、タイトルの文字列が広告として表示されるものとする。広告がクリックされると、広告IDを含むリクエストがWebサーバ20に送信され、後述するログ収集部216によりクリックされたことのログが収集され、HTTP処理部212により広告IDに対応する広告情報のURLにリダイレクトされる(例えば、当該URLをリダイレクト先として指定した応答が送信される。)。これにより、広告に応じたユーザの行動(クリック)を検知することができる。
入札額は、広告がクリックされた場合に広告主から支払われる単価であり、広告主により決定される。クリック率は、過去に広告がクリックされた数を、過去に広告が表示された回数(インプレッション数と呼ばれる。)で割った値(実クリック率)である。インプレッション数とクリック数は、後述するインプレッションログ記憶部255およびクリックログ記憶部256に管理される。なお、本実施形態では、広告情報に含まれる実クリック率をそのまま予測クリック率として用いるものとするが、実クリック率以外の要因を考慮して、実クリック率に基づいて予測クリック率を算出するようにしてもよい。
なお、広告として画像や動画などを表示し、あるいは音声を出力させるようにしてもよく、その場合には、例えば広告情報には、広告として表示する画像や動画のデータを示すURLを追加するようにすることができる。
バイアスデータベース254はバイアスに関する情報(以下、バイアス情報という。)を記憶する。図7はバイアスデータベース254に記憶されるバイアス情報の構成例を示す図である。バイアス情報は、レイアウトIDおよびポジションに対応付けて、当該レイアウトIDが示すレイアウトのWebページにおける、ポジションが示す広告枠についてのバイアスを含む。本実施形態では、ポジション「1」におけるクリック率を「1.0」として、ポジション「1」のクリック率に対する他のポジションのクリック率の比がバイアスとして登録される。なお、バイアスデータベース254に管理されるバイアス情報は、後述するバイアス推定部211により更新される。
インプレッションログ記憶部255は、広告が表示されたこと(インプレッションと呼ばれる。本発明の表示回数情報に該当する。)を示す情報(以下、インプレッションログという。)を記憶する。図8は、インプレッションログ記憶部255に記憶されるインプレッションログの構成例を示す図である。インプレッションログには、Webページ1に広告が表示された日時(配信日時)、Webページ1を示すURL、広告が表示されたポジション、表示された広告を示す広告IDが含まれる。
図1のWebページ1の例では、3つの広告が表示されているので、Webページ1が1度閲覧されると3つのインプレッションログが登録されることになる。
クリックログ記憶部256は、Webページ1に表示された広告がクリックされたことを示す情報(以下、クリックログという。本発明の行動回数情報に該当する。)を記憶する。図9は、クリックログ記憶部256に記憶されるクリックログの構成例を示す図である。クリックログには、クリックされた広告を示す広告ID、広告が表示されたWebページ1のURL、広告が表示されたポジション、およびクリックされた日時(クリック日時)が含まれる。
==(6)機能部の説明==
HTTP処理部211は、HTTPの処理を行う。HTTP処理部212は、ユーザ端末10から送信されるHTTPのリクエストを受信し、リクエストに応じた応答処理を行う。
リクエストにリダイレクトURLが指定されていた場合、HTTP処理部212は、後述するログ収集部216を呼び出してクリックログを登録させた上で、リクエストに含まれている広告IDに対応する広告情報を広告データベース253から読み出し、読み出した広告情報に含まれているURLをリダイレクト先として指定した応答をユーザ端末10に応答する。
リクエストにリダイレクトURL以外の、Webページを示すURLが指定された場合には、HTTP処理部211は、Webページ作成部212を呼び出してWebページを表示するための情報(以下、画面情報という。画面情報は例えばHTMLファイルである。)を作成させ、Webページ作成部212が作成した画像情報をユーザ端末10に応答し、ログ収集部216を呼び出してインプレッションログを登録させる。
広告引当部212は、表示する広告の候補を選択する。広告選択部212は、広告データベース253から所定数(例えば10個や50個、100個など、任意の数を指定することができる。)の広告情報を広告候補として読み出す。本実施形態では、説明を簡単にするために、広告引当部212は、広告情報に含まれるクリック率を予測クリック率として、予測クリック率の多い順に所定数の広告情報を広告候補として決定するものとするが、例えば、ユーザの属性に応じて広告候補を決定してもよいし、広告ごとにCTR、CPM、eCPMなどに応じて評価を行い、評価の高い順に所定数の広告情報を広告候補として決定してもよい。なお、広告引当部212が、数ある広告の中から所定数の広告を選択する処理については、一般的な広告の選択処理を用いることができる。
リスティング処理部213は、広告引当部212が決定した広告候補の中から、表示する広告(以下、表示広告という。)を決定する。本実施形態では、説明を簡単にするために、広告引当部212が決定した広告候補のうち、予測クリック率に入札額を乗じた値(期待収益値)が大きいものから順にn個(Webページのレイアウトに応じて所定の個数が決定されるものとする。)の広告情報を選択するものとする。なお、リスティング処理部213は、たとえば、Webページ1に広告とともに表示されるコンテンツの内容やアクセスしてきたユーザの属性などに広告の内容(広告のカテゴリや広告のタイトルに記載されている文字列、ランディングページに記載されている文字列など)にマッチする度合いに応じて広告を選択するようにしてもよいし、検索エンジンにおける検索結果を応答する場合には、広告の内容が検索キーワードにマッチする度合いに応じて広告を選択するようにしてもよい。また、リスティング処理部213による広告の決定処理には、他の一般的な検索連動広告(リスティング広告)やコンテンツマッチング広告に用いられている処理を採用してもよい。
ポジション決定部214は、リスティング処理部213が決定した表示広告をどの広告枠に表示させるかを決定する。ポジション決定部214は、予測クリック率の高い広告ほど、バイアスの大きい広告枠に表示されるように、表示広告にポジションを割り当てる。なお、ポジション決定部214は、たとえば、表示広告の予測クリック率にバイアスおよび入札額を乗じた値の合計値が最大となるように、表示広告にポジションを割り当てるようにしてもよい。
Webページ作成部215は、HTTP処理部211が受信したリクエストに応じて画面情報を作成する。Webページ作成部215は、リクエストに指定されるURLに対応するWeb情報をWeb情報データベース251から読み出し、読み出したWeb情報に基づいて画像情報を作成するとともに、リスティング処理部213により決定された表示広告が、ポジション決定部214が割り当てたポジションの示す広告枠に表示されるように、広告情報を画面情報に追加する。またWebページ作成部215は、表示広告がクリックされた場合にはリダイレクトURLにアクセスするように、例えばリンクタグを設定した文字列を画面情報に挿入する。なお、Webページ作成部216が、広告以外の各種のコンテンツを作成する処理については、一般的なWebサーバによる処理を用いるものとして、ここでは説明を省略する。
ログ収集部216は、インプレッションログ及びクリックログを登録する。
リクエストにリダイレクトURLが指定されていた場合、ログ収集部216は、リダイレクトURLに指定されている広告IDおよびポジション、リクエストに含まれるリファラ(クリックされた広告が表示されていたWebページを示すURL)、ならびに現在の日時を設定したクリックログを作成してクリックログ記憶部256に登録する。また、ログ収集部216は、当該広告IDに対応する広告情報のクリック率を更新する。すなわち、ログ収集部216は、広告IDに対応するクリックログの数とインプレッションログの数を、クリックログ記憶部256およびインプレッションログ記憶部255からそれぞれカウントし、クリックログの数をインプレッションログの数で割ったクリック率を算出し、これを広告IDに対応する広告情報のクリック率に設定するように広告データベース253を更新する。なお、ログ収集部216は、クリックログを登録する際にクリック率を算出して広告情報を更新するものとするが、広告引当部212が広告候補を選択する際に、インプレッションログ記憶部255およびクリックログ記憶部256を参照して予測クリック率を算出するようにしてもよい。
リクエストにリダイレクトURL以外のURLが指定されていた場合、ログ収集部216は、リスティング処理部213が決定した表示広告のそれぞれについて、現在日時、リクエストに指定されたURL、ポジション決定部214が当該表示広告に割り当てたポジション、および広告を示す広告IDを含むインプレッションログを作成してインプレッションログ記憶部255に登録する。
バイアス推定部217(本発明の広告評価部、広告グループ生成部およびバイアス推定部に該当する。)は、インプレッションログおよびクリックログに基づいてバイアスを推定する。上述したように、バイアスとは広告枠ごとのクリックされやすさであり、本実施形態では、「1」のポジションが示す広告枠(以下、基準広告枠という。)に広告が表示された場合のクリック率に対する、他の広告枠に広告が表示された場合のクリック率の比である。本実施形態では、基準広告枠のクリック率を「1」とした値である。
==(7)バイアスの推定処理(ポジション別平均CTR比)==
図10は、ポジションのバイアスを推定する処理の流れを示す図である。バイアス推定部217は、各レイアウトについて以下の処理を行う。
バイアス推定部217は、当該レイアウトのレイアウトIDに対応するパターンをレイアウトデータベース252から読み出し(S401)、ポジションkを1に初期化する(S402)。
バイアス推定部217は、インプレッションログ記憶部255から、URLが上記パターンにマッチし、かつ、ポジションがkであるインプレッションログの数をカウントしてインプレッション数とし(S403)、クリックログ記憶部256から、URLが上記パターンにマッチし、かつ、ポジションがkであるクリックログの数をカウントしてクリック数とする(S404)。バイアス推定部217は、クリック数をインプレッション数で割った商を、ポジションkについてのクリック率とする(S405)。
バイアス推定部217は、ポジションkについてのクリック率をポジション1についてのクリック率で割ってバイアスとする(S406)。バイアス推定部217は、ポジションkと、算出したバイアスとを対応付けてバイアスデータベース254に登録する(S407)。バイアス推定部217は、kをインクリメントし(S408)、kが当該レイアウトにおける広告枠の数n(なお、nはレイアウトごとに所与のものとする。)を超えるまで(S409:NO)、ステップS403からの処理を繰り返す。
以上の処理を、各レイアウトについて行うことにより、各レイアウトについて、ポジションごとのバイアスがバイアスデータベース254に登録される。
==(8)リクエスト処理==
図11は、Webサーバ20により行われるリクエスト処理の流れを示す図である。
HTTP処理部211は、ユーザ端末10からHTTPのリクエストを受信すると(S501)、リクエストにリダイレクトURLが指定されているか否かにより、広告がクリックされたか否かを判定する(S502)。
広告がクリックされたと判定した場合(S502:YES)、ログ収集部216は、リダイレクトURLに設定されている広告IDに対応する広告情報を広告データベース252から読み出し、リクエストに設定されている広告ID、当該広告IDが示す広告が表示されていたWebページを示すURL、リクエストに設定されているポジション、および現在日時を含むクリックログを作成してクリックログ記憶部256に登録する(S503)。なお、広告が表示されていたWebページを示すURLは、たとえばリクエストに設定されているリファラを読み出すことにより取得することができる。また、たとえば、Webサーバ20がユーザ端末10ごとにセッションを確立し、セッション情報として前回表示したWebページ1のURLを記録しておき、セッション情報として記録されたURLを広告が表示されていたURLとして取得するようにしてもよいし、リダイレクトURLに、広告が表示されていたWebページのURLをエンコードして設定するようにしてもよい。
ログ収集部216は、クリックログ記憶部256から、リダイレクトURLに設定されている広告IDに対応するクリックログの数をカウントし(S504)、インプレッションログ記憶部255から、当該広告IDに対応するインプレッションログの数をカウントし(S505)、クリック数をインプレッション数で割ってクリック率を算出する(S506)。ログ収集部216は、広告データベース253において当該広告IDに対応する広告情報のクリック率を、上記算出したクリック率に更新する(S507)。
HTTP処理部211は、広告情報のURLにリダイレクトするようにHTTPのレスポンスをユーザ端末10に送信する(S508)。
一方、広告がクリックされていないと判断した場合には(S502:NO)、後述する図13の処理により、表示広告が決定されて各表示広告にポジションが割り当てられる(S509)。なお、広告情報の決定およびポジションの割当処理の詳細については後述するが、この処理により作成される広告リスト51の構成例を図12に示す。広告リスト51の各レコードには、表示広告を示す広告ID、表示広告のタイトル、および当該表示広告に割り当てられたポジションが含まれる。
Webページ作成部215は、リクエストに設定されているURL(以下、ページURLという。)に応じて各種のコンテンツを表示するためのHTMLファイルなどの画面情報を作成する(S510)。なお、ステップS510における画面情報の作成処理は、一般的なWebサーバによる処理を採用することができる。
Webページ作成部215は、広告リスト51の各レコードについて、レコードに含まれる広告IDおよびポジションを引数に設定したリダイレクトURLを作成し(S511)、レコードに含まれるポジションに対応する広告枠に広告が表示されるように、レコードに含まれるタイトルを内容として含むリダイレクトURLへのリンクタグ(例えば、「<a href="http://www.foobar.com/ad?id=xxxx">タイトル</a>」という形式とすることができる。)を画面情報に挿入する(S512)。
HTTP処理部211は、作成された画面情報をリクエストへの応答としてユーザ端末10に送信する(S513)。ログ収集部216は、広告リスト51に含まれる各レコードについて、現在日時およびページURLならびに、レコードに含まれる広告IDおよびポジションを含むインプレッションログを作成してインプレッションログ記憶部255に登録する(S514)。
==(9)表示広告の決定とポジションの割当==
図13は、ステップS509における表示広告の選択およびポジションの割当を行う処理の流れを示す図である。
広告引当部212は、広告データベース253から所定数m個の広告情報を抽出して候補リストとする(S521)。なお、広告データベース253からどのような広告情報を抽出するかは任意に設定可能である。例えば、ランダムにm個の広告情報を抽出するようにしてもよいし、予測クリック率の高いものから順にm個の広告を抽出するようにしてもよい。また、Webページに表示されるコンテンツにマッチする広告を抽出するようにしてもよいし、ユーザの属性にマッチする広告を抽出するようにしてもよい。
リスティング処理部213は、レイアウトデータベース252から、パターンがページURLにマッチするレイアウトIDを読み出し(S522)、読み出したレイアウトIDに対応するポジションおよびバイアスをバイアス推定部217から取得し(S523)、当該レイアウトにおける広告枠の数nを取得する(S524)。なお、nはレイアウトごとに所与のものとする。リスティング処理部213は、広告情報のクリック率を予測クリック率として、候補リスト中から予測クリック率の大きい順にn個の広告情報を抽出したものを候補リストとする(S525)。
ポジション決定部214は、予測クリック率の高い広告ほどバイアスが高くなるように、ポジションを割り当てる(S526)。たとえば図14のように候補リスト52として3つの広告が抽出されており、バイアスがリスト53に示すようになっていた場合、最も予測クリック率の高い「A0001」に対しては、最もバイアスの高いポジション「3」が割り当てられ、2番目に予測クリック率の高い「A0003」には、2番目にバイアスの高いポジション「1」が割り当てられ、最後の「A0002」の広告には、3番目にバイアスの高いポジション「2」が割り当てられることになる。
リスティング処理部213は、候補リストに含まれている広告情報のそれぞれについて、広告情報に含まれている広告IDおよびタイトルと、ポジション決定部214により割り当てられたポジションを対応付けて、広告リストに追加する(S527)。
以上のようにして表示広告の選択とポジションの割当が行われる。
==(10)効果例==
以上説明したように、本実施形態の広告配信システムによれば、広告枠(ポジション)ごとにバイアスを推定することができる。Webページのレイアウトによっては、必ずしもページの上方ほどクリックされやすいとは限らないが、広告枠ごとのバイアスを把握することにより、Webページのクリックされやすい位置を容易に把握することができる。したがって、たとえばバイアスを考慮して広告の評価を補正することが可能となり、広告枠に表示される広告の評価をより正確に行うことができる。
また、本実施形態の広告配信システムでは、バイアスは、基準広告枠のクリック率を基準とした各広告枠のクリック率の比としているため、広告枠に応じた予測クリック率の補正を容易に計算することができる。たとえば、広告の予測クリック率に、当該広告が表示される広告枠のバイアスを乗じることにより、広告枠に応じた広告の予測クリック率の補正を容易に計算することができる。
また、本実施形態の広告配信システムによれば、バイアスの高い広告枠ほど予測クリック率の高い広告を割り当てているので、Webページ全体のクリック率を向上させることができる。したがって、広告主にとっては、広告効果を向上させることが可能となり、広告の掲載者(Webサーバ20の運営者)にとっては、クリックにより広告料が発生する場合には広告による収益を向上させることが可能となる。
また、本実施形態の広告配信システムでは、レイアウトごとに広告枠のバイアスを推定し、バイアスの高い広告枠に予測クリック率の高い広告を表示させることができる。したがって、様々なレイアウトの複数のWebページを配信するWebサイト全体でのクリック率を向上させることができる。よって、Webサイト全体での広告効果を向上させるとともに、広告による収益を向上させることができる。
また、本実施形態の広告配信システムでは、広告枠(ポジション)ごとにクリック率の平均値を算出し、その平均クリック率に基づいてバイアスとして推定している。したがって、ポジションごとのクリック率を算出可能なログ(本実施形態ではクリックログとインプレッションログとしたが、これに限らず、たとえばポジションごとにクリック数とインプレッション数を対応付けるログであってもよい。)があればバイアスを容易に算出することができる。
==(11)変形例1:基準広告についてのポジション別平均CTR比==
上記図10に示したバイアスの推定処理では、全ての広告についてのポジションごとのクリック率の比をバイアスとして算出するものとしたが、ある特定の広告についてのみポジションごとのクリック率の比を算出するようにしてもよい。
図15は、基準となる広告(以下、基準広告という。)についてのクリック率の比をバイアスとして推定する処理の流れを示す図である。
バイアス推定部217は、まず基準広告を1つ決定し、基準広告の広告IDを基準広告IDとした後(S421)、図10と同様に、各レイアウトについて、当該レイアウトのレイアウトIDに対応するパターンをレイアウトデータベース252から読み出し(S401)、ポジションkを1に初期化する(S402)。
バイアス推定部217は、ステップS403に代えて、インプレッションログ記憶部255から、URLがパターンにマッチし、ポジションがkであり、広告IDが基準広告IDであるインプレッションログの数をカウントしてインプレッション数とする(S422)。また、バイアス推定部217は、ステップS404に代えて、クリックログ記憶部256から、URLがパターンにマッチし、ポジションがkであり、広告IDが基準広告IDであるクリックログの数をカウントしてクリック数とする(S423)。ステップS405〜S409については図10と同様である。
以上のようにして、基準広告についてのクリック率が広告枠によってどれだけ変わるのかを、基準広告枠のクリック率を1とした比により算出し、これをバイアスとすることができる。この場合、同一の広告についてのログに基づいて、広告枠ごとのクリック率の比をバイアスとすることができる。広告によってクリック率はかなり異なることが知られているので、同じ広告を用いることにより、広告そのものによるクリック率への影響を排除し、広告枠がクリック率に及ぼす影響度を正しくバイアスとして評価することができる。
なお、基準広告としてバイアス測定用に1つの広告を新たに準備するようにしてもよいし、様々な広告枠に配信されている広告が存在している場合には、その広告を基準広告として設定してもよい。
バイアス測定用に基準広告を新たに準備する場合、広告引当部212およびリスティング処理部213は基準広告を常に広告候補および表示広告として決定するようにし、ポジション決定部214は、基準広告についてはランダムに広告枠を割り当て、その他の広告については、基準広告に割り当てた広告枠以外の広告枠をバイアスの大きい順に割り当てることができる。このように基準広告がランダムな広告枠に表示されるように、所定期間、広告を配信するようにすることができる。基準広告を用いることにより、同一の広告を用いて広告枠ごとのクリック率を測定することができるので、バイアスを正確に把握することができる。
様々な広告枠に配信されている広告を基準広告とする場合、新たに準備した基準広告をランダムに配信する場合に比べて、基準広告自身の広告効果が低下してしまうような可能性を低減することができる。
また、基準広告は複数設定するようにしてもよい。この場合、ステップS422およびS423において、URLがパターンにマッチし、ポジションがkであり、かつ広告IDが、選択した複数の基準広告IDのいずれかに一致するインプレッションログおよびクリックログの数をカウントするようにすればよい。
==(12)変形例2:グループごとのポジション別平均CTR比の平均==
上記変形例1では、基準広告についてのポジション別の平均クリック率の比をバイアスとしたが、クリック率に応じて広告をグループ分けし、グループごとに変形例1と同様にポジション別のバイアスを算出し、これをポジション別に平均することでバイアスを求めるようにしてもよい。図16は、クリック率によるグループごとのポジション別平均クリック率からバイアスを推定する処理の流れを示す図である。
バイアス推定部217は、図10と同様に、各レイアウトについて、当該レイアウトのレイアウトIDに対応するパターンをレイアウトデータベース252から読み出し(S401)、ポジションkを1に初期化する(S402)。
バイアス推定部217は、広告データベース253におけるクリック率の最小値(0としてもよい。)をクリック率xとし(S441)、広告データベース253から、クリック率がx以上であり、かつ、クリック率がxに所定のステップ値を加算した値未満である広告情報の広告IDを読み出して基準広告IDとする(S442)。なお、ステップ値は、例えば、0.01%や0.1%など任意の値が設定されるものとしてもよいし、クリック率の最大値から最小値を引いた値を所定のグループ数で割った値としてもよい。
バイアス推定部217は、図10のステップS403に代えて、インプレッションログ記憶部255から、URLがパターンにマッチし、ポジションがkであり、広告IDが基準広告IDに含まれるインプレッションログの数をカウントしてインプレッション数とする(S443)。また、バイアス推定部217は、ステップS404に代えて、クリックログ記憶部256から、URLがパターンにマッチし、ポジションがkであり、広告IDが基準広告IDに含まれるクリックログの数をカウントしてクリック数とする(S444)。
バイアス推定部217は、ステップ405に代えて、クリック数をインプレッション数で割った商を、ポジションkおよびクリック率xごとのクリック率(k,x)とし(S445)、このクリック率(k,x)を、クリック率xに対応するポジション「1」のクリック率(1,x)で割った値を、クリック率xに対応するバイアスB(x)とする(S446)。
バイアス推定部217は、xにステップ値を加算し(S447)、xが、広告データベース253におけるクリック率の最大値(所与の最大値としてもよい。)を超えるまで(S448:NO)、ステップ442からの処理を繰り返す。
xが最大値を超えると(S448:YES)、バイアス推定部217は、クリック率ごとのバイアスB(x)を平均して、ポジションkに対応するバイアスとし(S449)、ステップS407〜S409は図10と同じである。
図17は、クリック率xおよびポジションkごとのバイアスB(k,x)を示すグラフ54の一例を示す図である。グラフ54では、0.01%ごとのクリック率xのそれぞれについて、ポジションk別のバイアスがプロットされている。各クリック率xについてのバイアスを、ポジションkごとに平均したものがバイアスデータベース254に登録される。
以上のようにして、クリック率に応じて広告をグループ分けし、グループごとに変形例1と同様にポジション別のバイアスを算出し、これをポジション別に平均することでバイアスを推定することができる。クリック率の近い広告をグループに分けていることから、広告そのものによるクリック率の影響を懸念することなく、広告枠がクリック率に及ぼす影響度を正しくバイアスとして評価することができる。
また、基準広告を指定する場合に比べて、バイアスを決定する際に用いるログの数を増やすことができるので、バイアスの信頼度を向上することが可能となり、バイアス測定のために新たに広告を配信することなく、クリックログやインプレッションログに基づいてバイアスを推定することができる。
また、クリックログやインプレッションログに関する広告配信時において、上から順(ポジションの小さい順)に予測クリック率の高い広告が配信されていた場合には、ポジションが小さい程予測クリック率の高い広告が表示される可能性が高く、単純にポジションごとのクリック率を平均するだけでは、小さいポジションほどクリック率が高く評価されてしまうような偏りが存在することになるが、変形例2のように、クリック率の近い広告についてのみ、ポジションごとのクリック率を平均することにより、上記のような偏りを発生させないようにバイアスを推定することができる。したがって、バイアスの精度を向上させることができる。
==(13)変形例3:モデル推計==
変形例2では、クリック率およびポジションごとのクリック率の比を、ポジションごとに平均してバイアスとして算出したが、これを回帰分析によりバイアスを算出するようにしてもよい。変形例3では、ポジションごとのクリック率についての統計モデル(以下、CTRモデルという。)を推計することによりバイアスを決定する。
まず、同一のクリック率の広告であれば、ポジションごとのクリック率も同じとなることを想定する。広告iのクリック率をx、ポジションkにおける広告iのクリック率をykiとした場合に、基準広告枠を示すポジション「1」のクリック率y1iは次式(1)により表される。
Figure 0005491556
ここで、関数fは
Figure 0005491556
である。
他のポジションkのバイアスはポジション1のバイアスに対する比である。したがって、ポジションkのバイアスをrとして、ポジションkのクリック率ykiを表すCTRモデルは、次式(3)により表される。
Figure 0005491556
このCTRモデルを実際のクリック率から推計する。なお、ポジション「1」のバイアスrは1であるものとして推計を行う。
本実施形態ではCTRモデルの推計に最小二乗法を用いる。最小化する目的関数は次式(4)になる。
Figure 0005491556
式(4)においてLが最小となるa,bおよびrを求める。本実施形態では、式(4)についてfおよびrを交互に最適化していく。
まずrを固定してfを最適化する。式(4)は次のように変形できる。
Figure 0005491556
すなわち、広告ごとのクリック率xについて、重みをr とし、ポジションごとのクリック率ykiに1/rを乗じた上で、fを最適化することになる。
次にfを固定してrを最適化する。式(5)をrについて微分して0とおくと次式(6)となる。
Figure 0005491556
式(5)についてのfの最適化と式(6)の計算とを交互にくり返し行うことにより、最終的なバイアスrを算出する。本実施形態では、1以外の全てのポジションkについてバイアスrの変化量が所定値以下となって収束するまで、式(5)についての最適化と式(6)の計算とを交互に行うものとするが、たとえば所定回数の算出処理を行ったところで計算処理を終了してもよい。
図18は、CTRモデルの推計処理の流れを説明する図である。バイアス推定部217は、各レイアウトについて以下の処理を行う。
バイアス推定部217は、当該レイアウトのレイアウトIDに対応するパターンをレイアウトデータベース252から読み出し(S601)、図19に示すクリック率の算出処理を行う(S602)。
バイアス推定部217は、すべての広告iについて、広告データベース253から広告情報に含まれるクリック率を読み出して、広告iについてのクリック率xとする(S621)。バイアス推定部217は、すべてのポジションkについて、インプレッションログ記憶部255から、URLが上記パターンにマッチし、ポジションがkであり、広告IDが広告iを示すインプレッションログの数をカウントして、ポジションkおよび広告iに対応するインプレッション数Pkiとする(S622)。バイアス推定部217は、クリックログ記憶部256から、URLが上記パターンにマッチし、ポジションがkであり、広告IDが広告iを示すクリックログの数をカウントして、ポジションkおよび広告iに対応するクリック数Ckiとする(S623)。バイアス推定部217は、クリック数Ckiをインプレッション数Pkiで割った商を、ポジションkおよび広告iについてのクリック率ykiとする(S624)。
図18に戻り、バイアス推定部217は、すべてのポジションkについてバイアスrを1に初期化する(S603)。
バイアス推定部217は、式(5)に関してfを最適化する(S604)。すなわち、バイアス推定部217は、各広告iのクリック率xについて、重みをr とし、ポジションkごとのクリック率ykiに1/rを乗じた上で、Lが最小となるようにfの係数a,bを推計することになる。なお、最適化処理は一般的な最小二乗法によるものである。また、バイアス推定部217は、たとえば、0.001%や0.005%などの所定のステップ値ごとにxおよびykiを丸めた上で式(5)を最適化するものとする。
バイアス推定部217は、2以上の各ポジションkについて、式(6)によりバイアスrを算出する(S605)。すなわち、バイアス推定部217は、最適化した係数a,bを式(2)に設定したf(x)に各広告iのクリック率xを与えた結果に、各広告iおよびポジションkについてのクリック率ykiを乗じた値の合計を、上記f(x)に各広告iのクリック率xを与えたものの二乗の合計で割った商をバイアスrとして算出する。
バイアス推定部217は、バイアスrが収束するまで(S606:NO)、ステップS604〜S605の処理を繰り返す。たとえば、バイアス推定部217は、最初のステップS606の判断処理では収束していないと判断し、バイアスrを前回値としてメモリ202に記憶しておき、2回目以降の判断処理では、各ポジションkについて、今回ステップS605で計算したrとメモリ202に記憶されている前回値との差を算出し、この差の大きさがすべてのポジションkについて所定の閾値以内となったときに収束したと判定し、上記差の大きさのいずれかが閾値以内になければ、バイアスrを前回値としてメモリ202に記憶して、収束していないと判断するようにする。なお、ステップS604およびS605の処理を所定回(たとえば5回や10回など任意の数とすることができる。)計算したところで収束したものと判断してもよい。
バイアス推定部217は、バイアスrが収束すると(S606:NO)、各ポジションkについて、ポジションkとバイアスrとを対応付けてバイアスデータベース254に登録する(S607)。
以上のようにして、CTRモデルを推計することによりバイアスrを推定することができる。変形例3では、CTRモデルを用いて近似式を計算しているので、ポジションによって、表示される広告のクリック率のバラツキに偏りがある場合でも、正確にバイアスを推定することができる。
たとえば、上から順にCTRやCPM、eCPMなどの高い広告を表示しているWebサーバ20では、画面上方に位置する広告枠には常にクリック率の高い広告が表示され、画面下方に位置する広告枠には常にクリック率の低い広告が表示されていることがあり、このWebサーバ20に蓄積された過去のインプレッションログやクリックログを分析するような場合には、高いクリック率の広告が画面下方に表示されたログがほとんど存在しないことも想定し得る。しかし、このようにログに偏りがある場合でも、CTRモデルを推計してバイアスを求めることにより、より正確なバイアスを推定することができる。
また、変形例3では、f(x)を式(1)のように線形式とした上で、式(5)および式(6)を繰り返し計算し、バイアスrを収束させることによりバイアスrを推定しているので、式(4)の目的関数を直接最適化する計算を行う場合に比べて、最適化処理の処理負荷を軽減することができる。
もっとも、バイアス推定部217は、式(4)を直接最適化するようにしてもよい。この場合、より正確なバイアスrを推定することができる。
==(14)その他の変形例==
また、本実施形態では、広告の配信にバイアスを利用する広告配信システムについて説明したが、バイアスは広告を評価する他のシステムにも容易に適用することができる。たとえば、広告の評価値(予測クリック率や広告収益、CPM、eCPMなど)を分析する際に、表示された広告枠のバイアスを広告の評価値に乗じることにより評価値を補正することができる。この場合、広告の評価をより精度良く行うことができる。また、コンテンツと広告のマッチングを行うマッチングエンジンの性能評価を行う際に、補正した広告の評価値を用いることにより、マッチングエンジンの評価をより正確に行うこともできる。
また、本実施形態では、広告配信システムは1台のWebサーバ20から構成されるものとしたが、これに限らず、複数のコンピュータにより構成してもよい。たとえば、HTTP処理部211をWebサーバ20により実現させ、広告引当部212〜バイアス推定部217の各機能部をアプリケーションサーバに実現させ、Web情報データベース251〜クリックログ記憶部256の各記憶部をデータベースサーバにより実現させるような構成とすることもできる。
また、たとえば、バイアスの推定処理をWebサーバ20とは異なるバイアス推定装置として独立させてもよい。バイアス推定装置は、バイアス推定部217と、Webサーバ20の広告データベース253から広告情報を取得する広告情報取得部、インプレッションログ記憶部255からインプレッションログを取得するインプレッションログ取得部と、クリックログ記憶部256からクリックログを取得するクリックログ取得部とを備えるようにし、図10、図15、図16または図18に示す処理により、バイアスを推定するようにすることができる。この場合、ユーザは、広告枠ごとのバイアスを容易に把握することができるので、各種の解析にバイアスを利用することができる。たとえば、上述したように、広告の評価をより精度良く行う場合や、マッチングエンジンの評価を行う場合に、バイアスを用いることで評価精度を向上することができる。
また、たとえば、Webサーバ20に対して表示広告を提供する広告配信サーバを別途設け、広告配信サーバが、広告引当部212、リスティング処理部213、ポジション決定部214、ログバイアス推定部217などを備えるようにしてもよい。
この場合、Webサーバ20において、画面情報を作成するWebサーバ20が広告の選択を行わず、広告配信サーバから配信を受けた広告を予測クリック率の高いものから順に上方の広告枠になるように並べるようにしている場合には、広告収益(予測クリック率×入札額)や予測クリック率に、割り当てたポジションのバイアスを乗じて補正を行い、補正した広告収益や予測クリック率を広告に付帯させるようにすることができる。これにより、Webサーバ20において広告がバイアスを考慮した位置に正しく表示されるように画面情報が作成される。
また、広告とはWebページの一部に表示されるものとしたが、これに限らず、広告のみが表示される画面が表示されるようにしてもよいし、広告がコンテンツとは異なる別画面に表示されるようにしてもよい。
また、本実施形態では各広告の予測クリック率(CTR)は、過去のクリック数をインプレッション数で割った値であるものとしたが、これに限らず、たとえば、広告引当部212やリスティング処理部213が、コンテキスト(閲覧しているユーザの属性や広告と共に配信するコンテンツの内容)に応じて、当該コンテキストに対応するクリック数をインプレッション数で割って予測クリック率を算出するようにしてもよい。また、各種の統計手法を用いてクリック率を予測し、その予測値を予測クリック率としてもよい。また、各種の統計手法を用いて、クリックログなどに基づいてクリック数を予測し、インプレッションログなどに基づいてインプレッション数を予測するようにしてもよい。また、広告ごとに各ポジションについて予測クリック率を算出し、これをポジションごとに平均して、ポジションごとの予測クリック率を算出してもよい。
また、本実施形態ではバイアスの高い広告ほど予測クリック率の高い広告が表示されるように割り当てていたが、バイアスの高い広告枠には、広告収益やCPM、eCPMなどのその他の広告の評価値が高い広告を割り当てるようにしてもよい。この場合、Webページ全体としての広告収益を最大化することが可能である。
また、本実施形態では、予測クリック率を用いて広告の評価および広告枠の評価を行うものとしたが、予測クリック率に代えて予測クリック数を用いてもよい。
また、本実施形態では、クリックされたことをクリックログにより蓄積するものとしたが、これに限らず、たとえば、広告の閲覧者が電子メールで申し込みをした場合や、閲覧者がサービスの申し込みや商品の購入を行った場合などに、その旨をサービス提供者または商品販売者から受信することにより、閲覧者が広告の閲覧に応じて何らかの行動を起こしたことの履歴をクリックログに代えて蓄積するようにしてもよい。この場合、たとえば、広告にクーポンとして、広告IDやポジションを含む番号を表示しておき、利用されたクーポンの情報をログとして蓄積しておくなど、閲覧者がどの広告枠でどの広告を閲覧したのかを特定できるようにしておくものとする。これにより、クリック以外にも閲覧者の各種の行動から広告および広告枠の評価を行うことが可能となる。
また、本実施形態では、インプレッションログは、広告が配信された時点で蓄積されるものとしたが、ユーザ端末10の画面に実際に表示された時点に蓄積するようにしてもよい。この場合、たとえば、画面情報とともに、ユーザ端末10において広告が表示された旨を通知するプログラム(以下、表示通知プログラムという。)をユーザ端末10に送信し、ユーザ端末10においてWebページ1が表示されるとともに表示通知プログラムが実行されるようにする。表示通知プログラムの実行により、ユーザ端末10の画面上に広告が表示された場合に、画面に表示された広告の広告IDおよび画面に表示された広告枠を示すポジションがWebサーバ20に送信されるようにし、ログ収集部216は、広告IDおよびポジションを受信したところでインプレッションログを作成して登録するようにする。これにより、全ての広告が一度に画面に表示されないような大きいWebページに出力された広告であっても、ユーザに確実に視認された数に基づいてクリック率を算出することができる。したがって、クリック率の信頼性を向上させることができる。
以上、本実施形態について説明したが、上記実施形態は本発明の理解を容易にするためのものであり、本発明を限定して解釈するためのものではない。本発明は、その趣旨を逸脱することなく、変更、改良され得ると共に、本発明にはその等価物も含まれる。
1 画面
2 広告
10 ユーザ端末
20 Webサーバ
30 通信ネットワーク
211 HTTP処理部
212 広告引当部
213 リスティング処理部
214 ポジション決定部
215 Webページ作成部
216 ログ収集部
217 バイアス推定部
251 Web情報データベース
252 レイアウトデータベース
253 広告データベース
254 バイアスデータベース
255 インプレッションログ記憶部
256 クリックログ記憶部

Claims (10)

  1. 広告が表示される位置の評価値であるバイアスを推定する装置であって、
    広告が表示されうる位置および前記広告ごとに、当該広告の閲覧者が前記広告に応じた行動を起こした回数である行動回数を決定するための行動回数情報を取得する行動回数情報取得部と、
    前記広告の評価値である広告評価値を取得し、前記広告評価値に応じて、前記広告を複数のグループに分ける広告グループ生成部と、
    少なくとも1つの前記グループについて、前記位置ごとに、当該グループに所属する前記広告および当該位置に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計に応じて前記バイアスを推定するバイアス推定部と、
    を備えることを特徴とするバイアス推定装置。
  2. 請求項1に記載のバイアス推定装置であって、
    前記広告および前記位置ごとに、前記位置における前記広告の表示回数を算出するための表示回数情報を取得する表示回数情報取得部をさらに備え、
    前記バイアス推定部は、前記位置ごとに、前記グループに所属する前記広告および前記位置に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計を、前記グループに所属する前記広告および前記位置に対応する前記表示回数情報に基づいて決定される前記表示回数の合計で割った値である行動率に応じて前記バイアスを推定すること、
    を特徴とするバイアス推定装置。
  3. 請求項2に記載のバイアス推定装置であって、
    前記バイアス推定部は、基準となる前記位置の前記行動率に対する、前記位置ごとの前記行動率の比を前記バイアスとして算出すること、
    を特徴とするバイアス推定装置。
  4. 広告が表示される位置の評価値であるバイアスを推定する装置であって、
    広告が表示されうる位置および前記広告ごとに、当該広告の閲覧者が前記広告に応じた行動を起こした回数である行動回数を決定するための行動回数情報を取得する行動回数情報取得部と、
    前記広告および前記位置ごとに、前記位置における前記広告の表示回数を算出するための表示回数情報を取得する表示回数情報取得部と、
    前記広告に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計を、前記広告に対応する前記表示回数情報に基づいて決定される前記表示回数の合計で割って前記広告の評価値である広告評価値を算出する広告評価部と、
    前記位置および前記広告のそれぞれについて、前記広告および前記位置に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計を、前記広告および前記位置に対応する前記表示回数情報に基づいて決定される前記表示回数の合計で割った行動率を算出し、前記広告の前記広告評価値に前記位置の前記バイアスを乗じた値と、前記広告および前記位置についての前記行動率との差の大きさの合計が最小になるように、前記バイアスを推定するバイアス推定部と、
    を備えることを特徴とするバイアス推定装置。
  5. 請求項4に記載のバイアス推定装置であって、
    前記バイアス推定部は、前記広告iについての前記広告評価値をx、前記位置kにおける前記広告iについての前記行動率をyki、前記位置kについての前記バイアスをrとし、
    Figure 0005491556
    として、
    Figure 0005491556
    をLが最小となるように、a,bおよびrを推計すること、
    を特徴とするバイアス推定装置。
  6. 請求項5に記載のバイアス推定装置であって、
    前記バイアス推定部は、
    すべての前記位置kについて、バイアスrを1に初期化し、
    (a)式
    Figure 0005491556

    のLが最小となるように、a,bを推計し、
    (b)式
    Figure 0005491556
    により、k≠1のすべてのkについてrを算出し、
    (a)および(b)を複数回繰り返すことにより、前記バイアスrを推定すること、
    を特徴とするバイアス推定装置。
  7. 広告が表示される位置の評価値であるバイアスを推定する方法であって、
    コンピュータが、
    広告が表示されうる位置および前記広告ごとに、当該広告の閲覧者が前記広告に応じた行動を起こした回数である行動回数を決定するための行動回数情報を取得するステップと、
    前記広告の評価値である広告評価値を取得し、前記広告評価値に応じて、前記広告を複数のグループに分けるステップと、
    少なくとも1つの前記グループについて、前記位置ごとに、当該グループに所属する前記広告および当該位置に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計に応じて前記バイアスを推定するステップと、
    を実行することを特徴とするバイアス推定方法。
  8. 広告が表示される位置の評価値であるバイアスを推定する方法であって、
    コンピュータが、
    広告が表示されうる位置および前記広告ごとに、当該広告の閲覧者が前記広告に応じた行動を起こした回数である行動回数を決定するための行動回数情報を取得するステップと、
    前記広告および前記位置ごとに、前記位置における前記広告の表示回数を算出するための表示回数情報を取得するステップと、
    前記広告に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計を、前記広告に対応する前記表示回数情報に基づいて決定される前記表示回数の合計で割って前記広告の評価値である広告評価値を算出するステップと、
    前記位置および前記広告のそれぞれについて、前記広告および前記位置に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計を、前記広告および前記位置に対応する前記表示回数情報に基づいて決定される前記表示回数の合計で割った行動率を算出し、前記広告の前記広告評価値に前記位置の前記バイアスを乗じた値と、前記広告および前記位置についての前記行動率との差の大きさの合計が最小になるように、前記バイアスを推定するステップと、
    を実行することを特徴とするバイアス推定方法。
  9. 広告が表示される位置の評価値であるバイアスを推定するためのプログラムであって、
    コンピュータに、
    広告が表示されうる位置および前記広告ごとに、当該広告の閲覧者が前記広告に応じた行動を起こした回数である行動回数を決定するための行動回数情報を取得するステップと、
    前記広告の評価値である広告評価値を取得し、前記広告評価値に応じて、前記広告を複数のグループに分けるステップと、
    少なくとも1つの前記グループについて、前記位置ごとに、当該グループに所属する前記広告および当該位置に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計に応じて前記バイアスを推定するステップと、
    を実行させることを特徴とするバイアス推定方法。
  10. 広告が表示される位置の評価値であるバイアスを推定するためのプログラムであって、
    コンピュータに、
    広告が表示されうる位置および前記広告ごとに、当該広告の閲覧者が前記広告に応じた行動を起こした回数である行動回数を決定するための行動回数情報を取得するステップと、
    前記広告および前記位置ごとに、前記位置における前記広告の表示回数を算出するための表示回数情報を取得するステップと、
    前記広告に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計を、前記広告に対応する前記表示回数情報に基づいて決定される前記表示回数の合計で割って前記広告の評価値である広告評価値を算出するステップと、
    前記位置および前記広告のそれぞれについて、前記広告および前記位置に対応する前記行動回数情報に基づいて決定される前記行動回数の合計を、前記広告および前記位置に対応する前記表示回数情報に基づいて決定される前記表示回数の合計で割った行動率を算出し、前記広告の前記広告評価値に前記位置の前記バイアスを乗じた値と、前記広告および前記位置についての前記行動率との差の大きさの合計が最小になるように、前記バイアスを推定するステップと、
    を実行させることを特徴とするバイアス推定方法。
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