JP5491141B2 - 床材 - Google Patents

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Description

本発明は木質のパーティクルボードをもって構成されている床材に関するものである。
従来より、建物の床面を形成するための床材として、ラワン合板等の天然木材よりなる木質板上に接着剤を介して突き板等の化粧シートを貼り合わせた構成のものが知られている。しかし、このような床材ではラワン合板等の天然木材を使用していることから、近年の天然資源の枯渇問題や環境破壊、地球温暖化等の問題から、これらの天然木材の代替品の使用が急務となっている。
このような背景から、ラワン合板等の天然木材の使用量の低減を可能とする省資源性を有し、しかも、木質リサイクル材料の使用をも可能とするパーティクルボードが注目されている。このパーティクルボードは、木質材のチップ(破砕片)や粉末、あるいは木質繊維等を接着剤を用いて圧着してなる板状の成形品である。このようなパーティクルボードについては、これまでにも壁材や床材等として建物の建築部材としての利用が進められてきている。
しかしながら、パーティクルボードを用いた床材においては、湿気による寸法変化が大きいという特徴があることから様々な不具合を生じかねない。湿気による寸法変化が小さいラワン合板等の木質板を使用している床材では、特に問題にならないのとは対照的である。パーティクルボードに化粧シートを貼り合わせた場合、パーティクルボードの湿気による比較的大きな寸法変化によって目隙や突き上げといった問題が発生することがあるからである。
そこで、パーティクルボードでの湿気による寸法変化を低減するために、厚さ方向において中央の層よりも比重の高い硬質層を表裏面に形成するとの方策が、床材基板としての木質繊維板を構成する場合として提案されている(特許文献1)。この方策では、硬質層の存在が湿気による寸法変化を抑えるように作用し、かつ、表面荷重によるへこみを抑えるように硬度を高めているとされている。また、表裏面の硬質層の比重は0.8〜1.4、中央の層の比重は0.4〜0.75が好ましいとされている。
しかしながら、特許文献1において提案されている構成では、表裏面の硬質層と中央の層との比率についてはほとんど着目しておらず、更に、中央の層よりも比重の高い硬質層を表裏面に形成した木質繊維板を3枚以上積層して課題を解決しようとしているが、木質繊維板が1枚の場合の好ましい条件は考慮されていない。
また、基板全体の平均比重が0.4〜1.0の範囲が好ましいとされているだけである。そして、硬質層は中央の層に比べて少く、薄くされているにすぎない。
本発明者らの実際的な検討によれば、パーティクルボードを用いた床材においては、湿気による寸法変化の低減効果をより確実に高めるためには前記のとおりの比重の差だけでは十分でないことが確認されている。しかもまた、中央の層に比べて外側(表裏面)の層を少く、薄くする場合には、外側の層の比重をより大きくしたとしても、ワックス使用時のワックスの浸透による膨れを効果的に抑止できないという問題がある。すなわち、図2に示したように、中央の層1とその両外側の層2A、2Bとの3層構造を有するパーティクルボードをもって構成される床材3では、たとえば貼着した化粧シート4の表面にワックス5を塗布した場合、外側の層2A、2Bが少く、薄い場合には、通常、化粧シート4の表面からパーティクルボードに到達するように形成されている模様溝から中央の層1へ浸透したワックス5により、図2のように膨れ6が発生し、床材として不具合なものになるという問題が避けられなかった。
実用新案登録第2578197号公報
本発明は、前記のとおりの背景から、中央の層とその両外側の層とからなるパーティクルボードを用いた床材において、湿気による寸法変化の低減効果をより確実に高めるとともに、ワックスの浸透による膨れを抑えることのできる新しいパーティクルボード床材を提供することを課題としている。
本発明の床材は、前記課題を解決するために以下のことを特徴としている。
第1:中央の層とその両外側の層との3層構造を有し、中央の層は、木質チップ(破砕片)の接着により、また、両外側の層は、各々、木質粉または木質繊維の接着により形成されているパーティクルボードをもって構成されている床材であって、中央の層の重量比率が両外側の層の合計の1.5倍以上2.0倍以下の範囲内であるとともに、全体の比重が0.82以上であり、両外側の層の比重は、各々、中央の層の比重より大きい。
そして、本発明は、一方の外側の層の表面には化粧シートが貼着されている床材も提供する。
前記第1の発明の床材によれば、中央の層とその両外側の層とからなるパーティクルボードを用いた床材として、湿気による寸法変化の低減効果をより確実に高めるとともに、溝からのワックスの浸透による膨れを抑えることが可能となる。
そして、中央の層よりも外側の層の比重を大きなものとすることによって、前記の効果はより確実に実現される。
また、第2の発明によって、以上の効果を有し、表面に化粧シートを貼着した床材が提供されることになる。
本発明の床材についてさらに詳しく説明する。
図1は本発明の床材の一実施形態を例示した概要図であるが、床材3は、中央の層1とその表裏面としての両外側の層2A、2Bとの3層の構造を有したパーティクルボードをもって構成されており、一方の外側の層2Aの表面には突き板などの化粧シート4が貼着され、化粧シート4の表面からパーティクルボードに到達するように溝が形成されている。
ここで、本発明での「パーティクルボード」とは、天然木材や木質リサイクル品からの木質チップ(破砕片)、木質粉、木質繊維の1種または2種以上のものを接着剤をもって接着形成したものとして定義される。そして、特に、中央の層1が、より外形の大きな木質破砕品としての木質チップの接着により形成され、両外側の層2A、2Bが、より外形の小さい木質粉や、木質繊維の接着によって形成されている3層構造を有するパーティクルボードをもって構成される本発明の床材3では、中央の層1の重量比率が両外側の層2A、2Bの合計の1.5倍以上2.0倍以下とされている。
重量比率は、各々の層の比重と厚み(体積)との積の比として表わされるものであるが、このような重量比率が両外側の層2A、2Bの合計に比べて中央の層1において1.5倍以上2.0倍以下の範囲内にあることは本発明の床材3では必須である。床材としての湿気による寸法変化率は0.15%以下とすることが望ましいが、前記重量比率が1.5倍未満の場合には寸法変化を効果的に低減、抑制することが難しくなる。一方、重量比率が2.0倍を超える場合には、両外側の層2A、2Bの厚みが相対的に薄くなって、ワックスを使用した場合の溝からの浸透にともなう膨れの発生を抑えることが難しくなり、また、両外側の層2A、2Bの表面荷重によるへこみを抑える硬度を確保することが難しくなる。
両外側の層2A、2Bの重量(厚み)は、ほぼ同じであることが好ましいが、一方の重量(厚み)が他方の0.7〜1.3倍の範囲であれば、湿気による寸法変化の低減効果を確実に高めるとともに、溝からのワックスの浸透による膨れを抑えることが可能となる。
そして、本発明の床材3では、全体の比重が0.82以上である。全体の比重が0.82未満の場合には、ワックスを使用した場合の溝からの浸透にともなう膨れの発生を抑えることが難しくなる。一方、この全体の比重の上限については、1.2を目安とすることが好ましい。1.2を超える場合には重量増加によって施工取扱いの負担が大きくなり、施工上の釘打ちも難しくなる。
中央の層1の重量比率を1.5〜2.0倍の特定の範囲とし、かつ、床材全体の比重を0.82以上という特定のものとする本発明の床材3においては、両外側の層2A、2Bの比重が、中央の層1の比重よりも大きいことがより好ましい。このことによって、前記のとおりの本発明の効果はより確実なものとなる。そして、外側の層2Aでの表面荷重によるへこみを抑える硬度を確保し、かつ全体として軽量であって、床材としての強度を有するものとすることも容易である。このような効果は、中央の層1を、より外形の大きな木質破砕品としての木質チップの接着により形成し、両外側の層2A、2Bは、より外形の小さい木質粉や、木質繊維の接着によって形成したことと併せてさらに確実に、優れたものとして実現される。本発明の床材3のより好ましい形態は、このような形成によってもたらされたものと言える。
前記の3層構造を有するパーティクルボードから構成される床材3は、従来公知の方法等によって製造することができる。たとえばフォーミング装置によりスクリーンコンベア上に所要のパーティクルボード原材料を堆積し、接着剤を加えて加熱圧締することで形成することができる。
例えば、厚み12.2mm、中央の層1の重量比率が両外側の層2A、2Bの合計の1.5倍、全体の比重0.82の3層構造を有するパーティクルボードを形成する場合には、面積1m当たり1.22cm×100cm×100cm×0.82=10004gの木質チップ等が全体で必要となり、中央の層1と両外側の層2A、2Bの合計の重量比率より、中央の層1は、6002gの接着剤を付着させた木質チップが必要であり、外側の層2A、2Bは、各々2001gの接着剤を付着させた木質粉または木質繊維が必要となる。そして、2001gの接着剤を付着させた木質粉または木質繊維、6002gの接着剤を付着させた木質チップ、2001gの接着剤を付着させた木質粉または木質繊維を順に散布した被圧締物を、加熱加圧して圧締して、厚み12.2mmに調整することにより、製造することができる。
原材料としての木質チップとしては、たとえば、天然木材の原木である板材や角材として使用できない部分や廃材を破砕(切削)したものを、木質粉としてはこれらをさらに細粒化したものを、木質繊維としてはこれらを解繊処理したもの等として用いることができる。
また、化粧シート4についても従来法と同様に接着剤を介して貼着することができる。
そこで以下に実施例を示し、さらに詳しく説明する。もちろん以下の例によって本発明が限定されることはない。
本発明の実施例1として、床基材に11.8mm厚さの3層構造で中央の層の重量比率を1.9倍とした比重0.82のパーティクルボードの表面に酢酸ビニル系接着剤を介して湿式突き板を貼りあわせ、湿式突き板から中央の層に到達するように模様溝を形成して床材としたものを作成し、試験に供した。
実施例2として、床基材に11.8mm厚さの3層構造で中央の層の重量比率を1.5倍とした比重0.82のパーティクルボードの表面に酢酸ビニル系接着剤を介して湿式突き板を貼りあわせ、湿式突き板から中央の層に到達するように模様溝を形成して床材としたものを作成し、試験に供した。
比較例1として同厚さで中央の層の重量比率を1.9倍とした比重0.80のパーティクルボードの表面に酢酸ビニル系接着剤を介して湿式突き板を貼りあわせ、湿式突き板から中央の層に到達するように模様溝を形成して床材としたものを作成し、試験に供した。
比較例2として同厚さで中央の層の重量比率を1.3倍とした比重0.82のパーティクルボードの表面に酢酸ビニル系接着剤を介して湿式突き板を貼りあわせ、湿式突き板から中央の層に到達するように模様溝を形成して床材としたものを作成し、試験に供した。
比較例3として同厚さで中央の層の重量比率を2.1倍とした比重0.82のパーティクルボードの表面に酢酸ビニル系接着剤を介して湿式突き板を貼りあわせ、湿式突き板から中央の層に到達するように模様溝を形成して床材としたものを作成し、試験に供した。
試験は寸法変化として、40℃90%環境下に5日間置いたものの寸法変化率を計測し、耐ワックス試験として、ワックス滴下後の膨れが発生する確率を求めた。
試験の結果は表1に示した。本発明の実施例1および2では、寸法変化率、膨れ発生率のいずれの試験においても優れた結果となることが確認された。
Figure 0005491141
本発明の床材構成の概要図である。 従来品での膨れの発生を示した概要図である。
1 中央の層
2A、2B 外側の層
3 床材
4 化粧シート
5 ワックス
6 膨れ

Claims (2)

  1. 中央の層とその両外側の層との3層構造を有し、前記中央の層は、木質チップ(破砕片)の接着により、前記両外側の層は、各々、木質粉または木質繊維の接着により形成されているパーティクルボードをもって構成されている床材であって、前記中央の層の重量比率が前記両外側の層の合計の1.5倍以上2.0倍以下の範囲内であるとともに、全体の比重が0.82以上であり、前記両外側の層の比重は、各々、前記中央の層の比重より大きいことを特徴とする床材。
  2. 一方の外側の層の表面には化粧シートが貼着されていることを特徴とする請求項1に記載の床材。
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