JP5490663B2 - 検査装置 - Google Patents

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Description

本発明は、電話交換機を旧交換機から新交換機に取り替える際に、加入者回線に繋がる端末回線側端子と新交換機の加入者交換機側端子との間に結線される新ジャンパ線の電気的な接続状態を検査する検査装置に関する。
電話回線の工事において、稼働中の旧交換機を新交換機に取り替える際に、工事による通話不能の状態を長時間作らないよう、新交換機の結線工事は旧交換機の加入者回線への接続を維持したままで進められる。すなわち、稼働中の旧交換機の加入者交換機側端子(V側端子)と加入者回線に繋がる端末回線側端子(H側端子)との間をジャンパ線で接続したまま、新交換機のV側端子に新たなジャンパ線の一端部を結線し、他端部をH側端子へと結線していく。なお、以下において、前者のジャンパ線を旧ジャンパ線、後者の新たなジャンパ線を新ジャンパ線と称することとする。
新ジャンパ線の結線の作業は、新交換機と旧交換機との短絡による回線故障や混線などを防止するよう、新交換機のV側端子と新ジャンパ線とを一時的に電気的に遮断しながら行われる。かかる仮結線作業の後に、新ジャンパ線の接続状態を目視などで確認し、旧交換機の電源を落とす一方で、仮結線されたV側端子と新ジャンパ線の電気的な遮断の解除(接続)を行う。ここで、新ジャンパ線の結線作業、接続状態の確認、及び、電気的な遮断の解除は、多数の新ジャンパ線のそれぞれについて行う必要があるため、効率の良い作業ができることを望まれている。
例えば、特許文献1や特許文献2では、結線作業、接続状態の確認、及び、電気的な遮断の解除の各作業の効率を高め得る方法を開示している。詳細には、新交換機のV側端子にはバネ接点を有する端子を用い、新ジャンパ線を仮結線するにあたり、バネ接点の間にコンデンサ型の断線片(断線ペグ)を挿入する。この断線片により新ジャンパ線は新交換機から一時的に電気的に遮断される。一方で、コンデンサ型の断線片は、交流に対しては電気的に接続されるから、交流信号を使用して新ジャンパ線の電気的な接続状態を検査できる。検査後、バネ接点から、コンデンサ型の断線片を取り除くだけで、新ジャンパ線と新交換機のV側端子とは電気的に接続されるのである。
特開平1−181366号公報 特開2005−333214号公報
新ジャンパ線の結線作業では、新交換機のV側端子に断線片を挿入し、一時的に電気的に遮断されるように複数の新ジャンパ線の一端部を仮結線し、他端部を加入者回線に繋がる端末回線側端子(H側端子)に接続していく。かかる端末回線側端子(H側端子)への新ジャンパ線の仮結線にあたり、断線片による電気的な遮断が十分であるかを検査する場合、V側端子との間に距離があると、H側端子への新ジャンパ線の端部と、V側端子との間で抵抗測定による導通テストを行うことは困難である。
ところで、交換機では、1台の端末に向けてA線及びB線を一対とした加入者回線を介して各端末に電力を供給している。つまり、接地電圧のB線に対して、A線に所定の給電電圧(一般的には、負の所定の給電電圧)を印加している。断線片による電気的な遮断が不十分な場合、A線については電圧測定による導通テストを行うことが可能であるが、B線についてはこれを行うことができない。
本発明はこのような状況に鑑みてなされたものであって、その目的は、電話交換機を旧交換機から新交換機に取り替える際に、加入者回線に繋がる端末回線側端子と新交換機の加入者交換機側端子との間に結線される新ジャンパ線の電気的な接続状態を効率よく検査することのできる検査装置を提供することである。
本発明による検査装置は、負の所定の給電電圧で給電を行う電話交換機の交換に際し、旧交換機側の加入者交換機側端子及び端末回線側端子の間を電気的に接続する1回線あたり2線の旧ジャンパ線を残存させたまま、新交換機側の加入者交換機側端子に断線片を一時的に与えて電気的に遮断させつつ結線した新ジャンパ線を該端末回線側端子に接続するための検査装置であって、接地される第1の検査端子と、前記新交換機側の前記端末回線側端子に接続する前記新ジャンパ線の端部に電気的に接続される第2の検査端子と、前記第1の検査端子及び前記第2の検査端子の間にあって前記給電電圧よりも低い絶対値の閾値電圧を有する電圧障壁部を与えられた内部回路と、を含み、前記内部回路は、接地に対する前記第2の検査端子の電圧を、絶対値で前記閾値電圧よりも高い電圧に変化させたときに第1の報知を行う第1報知回路と、絶対値で前記閾値電圧よりも低い電圧に変化させたときに第2の報知を行う第2報知回路と、を含むことを特徴とする。
かかる発明によれば、第2の検査端子の電圧を、接地に対して絶対値で所定の閾値電圧よりも高い電圧、例えば、新交換機のA線に印加される給電電圧などの電圧に変化させたときに、第1の報知が行われる。一方、接地に対して絶対値で所定の閾値電圧よりも低い電圧、例えば、新交換機のB線に印加される接地電圧などの電圧に変化させると、第2の報知が行われる。つまり、新ジャンパ線が断線片により電気的に遮断されておらず、新交換機と電気的に接続されている場合には、その接続がA線側になされているか、B線側になされているかによって異なる報知が行われる。つまり、検査端子の電圧に応じて、第1報知回路及び第2報知回路から報知を行わせる回路が選択される。また、例えば、新ジャンパ線が断線片により電気的に遮断されている場合など、第2の検査端子に電圧を印加されない場合には、報知が行われない。よって、報知の種類と有無によって、新ジャンパ線の新交換機に対する電気的な接続状態を効率よく検査できる。
上記した発明において、前記電圧障壁部は電池からなることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、特別な素子を用いることなく電圧障壁部を与え得て、内部回路を簡単にできる。
上記した発明において、前記第1報知回路及び前記第2報知回路は、前記第1の検査端子と前記第2の検査端子との間において、それぞれ前記電圧障壁部と直列に接続されることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、少なくとも第1又は第2報知回路の動作電源を電圧障壁部に使用された電池により得ることが出来て、内部回路を簡単にできる。
上記した発明において、前記内部回路は、前記第1報知回路及び前記第2報知回路のそれぞれと直列に接続されたスイッチング回路を含み、接地に対する前記第2の検査端子の電圧を、絶対値で前記閾値電圧よりも高い電圧に変化させたときに、前記第1報知回路から前記第2の検査端子への電流回路を形成させる一方で前記第2報知回路への電流を遮断し、絶対値で前記閾値電圧よりも低い電圧に変化させたときに、前記第2の検査端子から前記第2報知回路への電流回路を形成させる一方で前記第1報知回路への電流を遮断することを特徴としてもよい。かかる発明によれば、少なくとも第1又は第2報知回路の動作電源を電話交換機の給電により得ることが出来て、内部回路を簡単にできる。
上記した発明において、前記電圧障壁部はツェナーダイオードからなることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、単一の素子で電圧障壁部を与え得て、内部回路を簡単にできる。
上記した発明において、前記内部回路は、少なくとも前記第2報知回路と並列に接続されたスイッチング回路と、駆動電源とを含み、接地に対する前記第2の検査端子の電圧を、絶対値で前記閾値電圧よりも高い電圧に変化させたときに、前記第1報知回路と前記駆動電源とを接続させ、絶対値で前記閾値電圧よりも低い電圧に変化させたときに、前記第2報知回路と前記駆動電源とを接続させることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、
第1又は第2報知回路の動作電源を駆動電源によるので、電話交換機の給電によらず、動作信頼性を高め得る。
上記した発明において、前記内部回路はフォトカプラを含み、前記フォトカプラの発光部及び受光部はそれぞれ前記スイッチング回路及び前記第1報知回路に与えられることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、内部回路を簡単にできる。
上記した発明において、前記フォトカプラの発光部は、前記第1の検査端子と前記第2の検査端子との間において、前記電圧障壁部と直列に接続されることを特徴としてもよい。かかる発明によれば、内部回路を簡単にできる。
上記した発明において、前記電圧障壁部及び前記発光部を短絡させて、前記第2報知回路に前記駆動電源を接続させてこれの動作確認を行うための動作確認回路を含むことを特徴としてもよい。かかる発明によれば、動作信頼性を高め得る。
上記した発明において、前記発光部に前記駆動電源を与えて、前記第1報知回路の動作確認を行うための動作確認回路を含むことを特徴としてもよい。かかる発明によれば、動作信頼性を高め得る。
本発明の検査装置の使用例を示す図である。 本発明の検査装置の構成を示すブロック図である。 本発明の検査装置の要部の回路図である。 本発明の検査装置の外観を示す斜視図である。 本発明の検査装置の検査状態を示す図である。 本発明の他の検査装置の要部の回路図である。 本発明の他の検査装置の検査状態を示す図である。 本発明の他の検査装置の動作確認の状態を示す図である。
まず、加入者回線と接続された電話交換機を新たな電話交換機に取り替える作業について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、既設の旧交換機50は、局内回線50aにて加入者交換機側端子盤(旧V側端子盤)51に接続されている。更に、旧V側端子盤51のそれぞれの端子には、旧ジャンパ線52の端部が接続され、引き延ばされて、他端部には端末回線側端子盤(H側端子盤)53の端子が接続されている。H側端子盤の端子は、それぞれ加入者回線54に接続されている。
かかる状態から、新設する新交換機30は、局内回線30aによって試験弾器として図示しないバネ接点を有する新設の加入者交換機側端子盤(新V側端子盤)31に接続される。新V側端子盤31の端子には新ジャンパ線32の一端部が結線される。このとき、断線片33を一時的にバネ接点へ挿入させて、新ジャンパ線32は新交換機30から電気的に遮断されるようにして仮結線される。
新ジャンパ線32は1回線にA線及びB線の2線を有する。新交換機30は、加入者回線54を介して図示しない電話端末に電力を供給するため、A線に給電電圧、B線に接地電圧をそれぞれ印加されるように、新V側端子盤31の端子に結線される。ここで、新ジャンパ線32は断線片33の挿入状態などによって、
(a)電気的に遮断されている場合、
(b)所定の給電電圧を印加されている場合、
(c)接地されている場合、
の3つの電圧状態を取り得る。後述する本実施例としての検査装置は、この電圧状態に基づいて、新ジャンパ線32の新交換機30への電気的な接続状態を検査できる。かかる検査結果によって、新交換機30に対して電気的に遮断されていることを確認し、新ジャンパ線32をH側端子盤53に接続する。
[実施例1]
次に、本発明による1つの実施例の検査装置について図2乃至図4を参照しつつ詳細を説明する。
図2に示すように、検査装置1は、適宜、接地されて使用される接地端子6と、検査対象である新ジャンパ線32の被検査端子に接触させる検査端子7の2つの端子を有し、これらの間に検査回路2を有する。接地端子6及び検査端子7には、例えば、テスタ棒や鰐口クリップなどの検査対象に電気的に接続させるための接触端子用の部材が取り付けられる。
検査回路2は、新交換機30の給電電圧よりも低い絶対値の内部電圧を有する電池3a(図3参照)で構成される電圧障壁部3を含む。第1報知回路4は、絶対値で電圧障壁部3による内部電圧を閾値電圧として、この閾値電圧よりも高い電圧の被検査端子に検査端子7を電気的に接続させて、接地に対する電圧を変化させたときに第1の報知を行う。また、第2報知回路5は、絶対値で閾値電圧よりも低い電圧の被検査端子に検査端子7を電気的に接続させて、接地に対する電圧を変化させたときに第2の報知を行う。
より詳細には、図3に示すように、検査回路2は整流回路8を含む。整流回路8は、整流素子として互いに逆極性で並列に接続されたダイオード16及び17を含む。第1のダイオード16は検査端子7にカソードを向け、第2のダイオード17は検査端子7にアノードを向けて互いに並列に接続され、それぞれ第1報知回路4及び第2報知回路5と直列に接続されている。つまり、整流回路8は、接地端子6と検査端子7との間で検査回路2に与えられる電流の向きに応じて、それぞれ直列に接続された第1報知回路4及び第2報知回路5から一方を選択する機能を有するスイッチング回路である。
第1報知回路4は、抵抗21に接続され検査端子7側にカソードを向けダイオード16と順方向に接続された青色LED11と、これと並列に接続される抵抗22、23に接続されたメカニカルブザー13とを含む。つまり、第1報知回路4に、第1報知回路4から検査端子7に向かって流れる電流を与えた場合に、すなわち第1報知回路4から検査端子7への電流回路を形成させた場合に、青色LED11の発光と、メカニカルブザー13の音の発生とを同時に得ることができる。
さらに、検査端子7側にアノードを向けたツェナーダイオード25が抵抗22及びメカニカルブザー13に対して並列に、抵抗23に対しては直列に接続される。つまり、ツェナーダイオード25によって定電圧回路が形成され、第1報知回路4への所定の値を越える電圧の印加を防止できる。本実施例においては12Vの降伏電圧特性を有するツェナーダイオードを使用する。
第2報知回路5は、抵抗24に接続され検査端子7側にアノードを向けダイオード17と順方向に接続された赤色LED12と、電子ブザー14とが並列に接続されている。つまり、第2報知回路5に、検査端子7から第2報知回路5に向かって流れる電流を与えた場合に、赤色LED12の発光と、電子ブザー14の音の発生とを同時に得ることができる。
電池3aは、検査端子7側に負極を向けて、第1報知回路4及び第2報知回路5に接続されている。電池3aは、上記したように、新交換機30に印加される所定の給電電圧より絶対値の低い内部電圧を有する。本実施例において、所定の給電電圧は対地電圧で−48Vであり、電池3aによる内部電圧は9Vである。
図4に示すように、検査装置1の筐体10には、外部から青色LED11及び赤色LED12を視認できるように、さらに、外部からメカニカルブザー13及び電子ブザー14の発生する音を聞くことができるように、貫通孔などが設けられてそれぞれのLED及びブザーが取り付けられている。さらに、筐体外部に延びる接地端子6及び検査端子7は、筐体10の内部の検査回路2に接続されている。なお、検査装置1は図示しない電源スイッチを有し、使用中以外には電池3aを検査回路2に接続しない。
次に、検査装置1の使用方法及び検査回路2の動作について、図1、図3及び図5を用いて詳細を説明する。
図1を参照すると、検査装置1は、新V側端子盤31に断線片33を挿入し、一時的に電気的に遮断されるように複数の新ジャンパ線32の一端部を接続した状態で、且つ、新ジャンパ線32のH側端子盤53への接続に先だって使用される。
まず、作業者は検査装置1の図示しない電源スイッチを入れる。そして、接地端子6をアースに電気的に接続させた状態(接地状態)で、新ジャンパ線32のH側端子盤53側の未接続の端部に対して検査端子7を接触させ、電気的に接続させて検査を行う。なお、新ジャンパ線32はA線及びB線の2線を有するが、検査装置1による検査はA線とB線に対して別々に行う。
図5(a)に示すように、新ジャンパ線32が、断線片33により新交換機30に対して電気的に遮断されている場合、検査回路2に電圧は印加されない。そのため、第1報知回路4及び第2報知回路5はともに電流の流れが形成されることなく、報知を行わない。
図5(b)に示すように、新ジャンパ線32が新交換機30に電気的に接続されて所定の給電電圧を印加されている場合、検査回路2には給電電圧と電池3aによる内部電圧とを合成した電圧が印加される。電池3aの電圧は給電電圧より絶対値が小さく、向きが逆である。従って、合成電圧により検査端子7に負の電圧が印加され、整流回路8によって第1報知回路4に電流の流れが形成される。つまり、検査端子7の電圧に応じて第1報知回路4が選択される。
図3を併せて参照すると、整流回路8の第1のダイオード16を通して、第1報知回路4から検査端子7へ向けて電流が流れる。これにより青色LED11が発光し、また、メカニカルブザー13が音を発生して第1の報知を行う。これにより、検査端子7への負電圧の印加、すなわち、新ジャンパ線32の新交換機30に対する電気的な接続が給電電圧の印加となっていることを作業者に対して視覚的及び聴覚的に明確に報知させる。このとき、第2報知回路5への電流は、整流回路8の第2のダイオード17によって遮断されている。
次に、図5(c)に示すように、新ジャンパ線32が新交換機30に電気的に接続されて接地電圧となっている場合、接地電圧はほぼゼロであるので、検査回路2には電池3aによる内部電圧が印加される。電池3aは検査端子7に負極を向けて接続されているから、検査回路2の外部から正の電圧が検査端子7に印加される。このため、整流回路8により第2報知回路5に電流の流れが形成される。つまり、検査端子7の電圧に応じて第2報知回路5が選択される。
図3を併せて参照すると、整流回路8の第2のダイオード17を通して、検査端子7から第2報知回路5へ向けて電流が流れる。これにより赤色LED12が発光し、また、電子ブザー14が音を発生する。つまり、第1の報知とは異なる色の発光及び異なる音の発生による第2の報知が行われる。これにより、検査端子7への正電圧の印加、すなわち、新ジャンパ線32の新交換機30に対する電気的な接続が接地電圧の印加となったことを作業者に対して視覚的及び聴覚的に明確に報知させる。このとき、第1報知回路4への電流は、整流回路8の第1のダイオード16によって遮断されている。
以上のように、整流回路8は、第1報知回路4又は第2報知回路5のいずれか1つにのみ電流を与えて、他方の報知回路の電流を遮断するスイッチング回路として機能する。これにより、電流の遮断された報知回路に過大な負荷が与えられることなく、検査装置1の故障確率を抑制し得る。
以上のように、検査装置1は、電圧障壁部3の内部電圧を閾値電圧として、検査端子7に印加される電圧の絶対値と閾値電圧の値との関係に応じた報知を行うことができる。つまり、検査装置1によれば、検査端子7を接触させるだけで、新ジャンパ線32の新交換機30に対する電気的な遮断がなされているかを、また、電気的に接続されている場合には新交換機30から給電電圧と接地電圧のどちらの電圧を印加されているかを、報知の種類とその有無によって一度に検査できる。つまり、新交換機30に対する新ジャンパ線32の電気的な接続状態を効率よく検査できるのである。
このような検査装置1による検査を、新ジャンパ線32のA線及びB線のそれぞれに対して行い、さらに、新V側端子盤31に結線されている他の多数のジャンパ線についても行う。
なお、検査装置1の検査端子7を、例えば、新ジャンパ線32の皮むきなどの端部処理に使用するニッパなどの工具に接続させて、工具を使用中にジャンパ線32と導通できるようにしてもよい。これによれば、H側端子盤53への接続作業に先だって行う新ジャンパ線32の端部処理の作業中に、上記した検査を実施できる。つまり、検査工程を増やすことなく、新ジャンパ線32の新交換機30への電気的な接続状態をより効率よく検査することができる。
[実施例2]
次に、本発明による他の1つの実施例の検査装置について図2及び図6を参照しつつ詳細を説明する。
図6に示すように、検査回路2’は、新交換機30に印加される所定の給電電圧よりも低い絶対値の閾値電圧を有する電圧障壁部3’を含む。電圧障壁部3’は検査端子7側にアノードを向けたツェナーダイオード3bであり、その降伏電圧によって閾値電圧が設定される。給電電圧は一般的な対地電圧で−48Vであり、閾値電圧は4.7Vである。第1報知回路4’は、絶対値で電圧障壁部3’による閾値電圧よりも高い電圧の被検査端子に検査端子7を電気的に接続させたときに第1の報知を行うことができる。また、第2報知回路5’は、絶対値で電圧障壁部3’による閾値電圧よりも低い電圧の被検査端子に検査端子7を電気的に接続させたときに第2の報知を行うことができる。すなわち、図2に示す実施例1の電圧障壁部3に実施例2の電圧障壁部3’が、同様に、第1報知回路3に3’が、第2報知回路5に5’が対応する。
より詳細には、図6に示すように、検査回路2’は、第1報知回路4’及び第2報知回路5’を互いに並列に配置し、そのそれぞれに給電する駆動電源61と、ツェナーダイオード3bを含むスイッチング回路60と、からなる。スイッチング回路60は、接地端子6と検査端子7との間で第2報知回路に対して並列に接続されている。スイッチング回路60では、接地端子6及び検査端子7の間において電圧障壁部3’のツェナーダイオード3bと発光素子64aとが直列に接続される。
第1報知回路4’は、発光素子64aと組合わされてフォトカプラを構成するフォトトランジスタ64bを含み、実施例1と同様に、青色LED65と、メカニカルブザー67とを含む。これにより、第1報知回路4’は、フォトトランジスタ64bによる受光のあった場合にのみ駆動電源61と接続されて第1の報知を行うことができる。
第2報知回路5’は、内部スイッチとしてのトランジスタTR3を含み、実施例1と同様に、赤色LED66と電子ブザー68とを含む。第2報知回路5’は、トランジスタTR3によって、検査端子7から駆動電源61を介して接地端子6へ向かう電流の形成のあったときに駆動電源61と接続されるよう、スイッチング回路60と接続されて、このとき第2の報知を行うことができる。
さらに、検査回路2’は、検査装置1’の単体で第1報知回路4’及び第2報知回路5’の動作を確認するための第1動作確認スイッチ71及び第2動作確認スイッチ72を有している。第1動作確認スイッチ71は、ツェナーダイオード63を避けて発光素子64aと駆動電源61とを接続させる回路を形成させるスイッチである。第2動作確認スイッチ72は、接地端子6と検査端子7とを接続させて、ツェナーダイオード3b及び発光素子64aを短絡させる回路を形成させるスイッチである。
次に、新ジャンパ線32の新交換機30に対する電気的な接続状態の検査を行う場合における検査回路2’の動作について、図1、図6及び図7を参照しつつ、その詳細を説明する。なお、使用方法は実施例1と同様であるので説明は省略する。
新ジャンパ線32が、断線片33により新交換機30に対して電気的に遮断されている場合、検査回路2’に電圧は印加されず、スイッチング回路60に電流の流れは形成されない。そのため、第1報知回路4’及び第2報知回路5’はともに電流の流れを形成されることなく、報知を行わない。
図7(a)に示すように、新ジャンパ線32が新交換機30に電気的に接続されて所定の給電電圧を印加されている場合、つまり、接地に対する検査端子7の電圧を絶対値で閾値電圧よりも高い電圧に変化させたとき、ツェナーダイオード3bにはその降伏電圧を越えた電圧が印加される。よって、スイッチング回路60の発光素子64aを通過する接地端子6から検査端子7に向けた電流の流れが形成され、これによって発光素子64aを発光させる。かかる発光による光を受光したフォトトランジスタ64bにより、第1報知回路4’と駆動電源61とが接続される。つまり、駆動電源61と第1報知回路4’を通過する電流の流れが形成されて、これによって、青色LED65の発光及びメカニカルブザー67の音の発生による第1の報知が行われる。
図7(b)に示すように、新ジャンパ線32が新交換機30に電気的に接続されて接地電圧を印加されている場合、つまり、接地に対する検査端子7の電圧を絶対値で閾値電圧よりも低い電圧に変化させたとき、第2報知回路5’から接地端子6へ向けてスイッチング回路60を通過する電流の流れが形成されて、これにより第2報知回路5’と駆動電源61とが接続される。つまり、駆動電源61と第2報知回路5’を通過する電流の流れが形成されて、これによって、赤色LED66の発光及び電子ブザー68の音の発生による第2の報知が行われる。
以上のように、検査装置1’によっても実施例1と同様に、検査端子7に印加される電圧に応じた報知を行うことができる。つまり、報知の種類と有無によって、新ジャンパ線32の新交換機30に対する電気的な接続状態を効率よく検査できる。
また、第1報知回路4’は駆動電源61の電圧によって報知を行うため、フォトカプラによって、所定の給電電圧を第1報知回路4’に印加させないようにした。すなわち、接地端子6と検査端子7との間において、フォトカプラの発光素子64aをツェナーダイオード3bと直列に接続する簡単な構成で第1報知回路4’を電圧障壁部3’と切り離した。これによって、第1報知回路4’を保護して、検査装置1’の故障確率を低減させることが出来る。
次に、第1報知回路4’及び第2報知回路5’の動作確認を行う場合における検査回路2’の動作について図6及び図8を用いて説明する。なお、動作確認は検査端子6及び7をどこにも接続させずに検査装置1’単体で行う。
図8(a)に図6を併せて参照すると、検査装置1’において、第1動作確認スイッチ71をONにして、発光素子64aと駆動電源61とを接続させるように回路を形成させた場合、発光素子64aに駆動電源61を与えることによって発光素子64aが発光する。この発光を受光したフォトトランジスタ64bにより、駆動電源61が第1報知回路4’に接続されて、上記と同様に、青色LED65の発光及びメカニカルブザー67の音の発生による第1の報知が行われる。つまり、第1報知回路4’の動作確認を行うことができる。
図8(b)に図6を併せて参照すると、検査装置1’において、第2動作確認スイッチ72をONにして、接地端子6と検査端子7とを接続させて、ツェナーダイオード3b及び発光素子64aを短絡させる回路を形成させた場合、第2報知回路5’から接地端子6へ向けてスイッチング回路60を通過する電流の流れが形成される。これにより第2報知回路5’と駆動電源61とが接続され、上記と同様に赤色LED66の発光及び電子ブザー68の音の発生による第2の報知が行われる。つまり、第2報知回路5’の動作確認を行うことができる。
本実施例においては、駆動電源61により第1報知回路4’を駆動させている。従って、このように、検査装置1’は単体で動作確認を行うことができる。
以上、本発明による代表的実施例及びこれに基づく変形例を説明したが、本発明は必ずしもこれらに限定されるものではなく、当業者であれば、添付した請求項の範囲を逸脱することなく種々の代替実施例及び改変例を見出すことができる。
1、1’ 検査装置
2、2’ 検査回路
3、3’ 電圧障壁部
4、4’ 第1報知回路
5、5’ 第2報知回路
6 接地端子
7 検査端子
8 整流回路
30 新交換機
31 新V側端子盤
32 新ジャンパ線
33 断線片
60 スイッチング回路
61 駆動電源

Claims (10)

  1. 負の所定の給電電圧で給電を行う電話交換機の交換に際し、旧交換機側の加入者交換機側端子及び端末回線側端子の間を電気的に接続する1回線あたり2線の旧ジャンパ線を残存させたまま、新交換機側の加入者交換機側端子に断線片を一時的に与えて電気的に遮断させつつ結線した新ジャンパ線を該端末回線側端子に接続するための検査装置であって、
    接地される第1の検査端子と、
    前記新交換機側の前記端末回線側端子に接続する前記新ジャンパ線の端部に電気的に接続される第2の検査端子と、
    前記第1の検査端子及び前記第2の検査端子の間にあって前記給電電圧よりも低い絶対値の閾値電圧を有する電圧障壁部を与えられた内部回路と、を含み、
    前記内部回路は、接地に対する前記第2の検査端子の電圧を、
    絶対値で前記閾値電圧よりも高い電圧に変化させたときに第1の報知を行う第1報知回路と、
    絶対値で前記閾値電圧よりも低い電圧に変化させたときに第2の報知を行う第2報知回路と、を含むことを特徴とする検査装置。
  2. 前記電圧障壁部は電池からなることを特徴とする請求項1記載の検査装置。
  3. 前記第1報知回路及び前記第2報知回路は、前記第1の検査端子と前記第2の検査端子との間において、それぞれ前記電圧障壁部と直列に接続されることを特徴とする請求項2記載の検査装置
  4. 前記内部回路は、前記第1報知回路及び前記第2報知回路のそれぞれと直列に接続されたスイッチング回路を含み、接地に対する前記第2の検査端子の電圧を、
    絶対値で前記閾値電圧よりも高い電圧に変化させたときに、前記第1報知回路から前記第2の検査端子への電流回路を形成させる一方で前記第2報知回路への電流を遮断し、
    絶対値で前記閾値電圧よりも低い電圧に変化させたときに、前記第2の検査端子から前記第2報知回路への電流回路を形成させる一方で前記第1報知回路への電流を遮断することを特徴とする請求項3記載の検査装置。
  5. 前記電圧障壁部はツェナーダイオードからなることを特徴とする請求項1記載の検査装置。
  6. 前記内部回路は、少なくとも前記第2報知回路と並列に接続されたスイッチング回路と、駆動電源とを含み、接地に対する前記第2の検査端子の電圧を、
    絶対値で前記閾値電圧よりも高い電圧に変化させたときに、前記第1報知回路と前記駆動電源とを接続させ、
    絶対値で前記閾値電圧よりも低い電圧に変化させたときに、前記第2報知回路と前記駆動電源とを接続させることを特徴とする請求項5記載の検査装置。
  7. 前記内部回路はフォトカプラを含み、前記フォトカプラの発光部及び受光部はそれぞれ前記スイッチング回路及び前記第1報知回路に与えられることを特徴とする請求項6記載の検査装置。
  8. 前記フォトカプラの発光部は、前記第1の検査端子と前記第2の検査端子との間において、前記電圧障壁部と直列に接続されることを特徴とする請求項7記載の検査装置。
  9. 前記電圧障壁部及び前記発光部を短絡させて、前記第2報知回路に前記駆動電源を接続させてこれの動作確認を行うための動作確認回路を含むことを特徴とする請求項8記載の検査装置。
  10. 前記発光部に前記駆動電源を与えて、前記第1報知回路の動作確認を行うための動作確認回路を含むことを特徴とする請求項8又は9に記載の検査装置。
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