JP5489442B2 - エマルジョン燃料の乳化促進装置及びその乳化促進方法 - Google Patents

エマルジョン燃料の乳化促進装置及びその乳化促進方法 Download PDF

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本発明は、分離したエマルジョン燃料を再乳化させることと、燃料と水と乳化剤とを最初から混合させてエマルジョン燃料を製造することとの両方を可能にしたエマルジョン燃料乳化装置その乳化促進方法に関するものである。
従来から、軽油,重油,灯油,ガソリン等の燃料と、水と、乳化剤とを混合して、各種エマルジョン燃料が作られることが広く知られている。エマルジョン燃料を製造する場合には、混合用タンク内に燃料と水と乳化剤と入れ、混合用タンク内の3種類の液体を、大型の攪拌装置(タンク外に備える駆動手段とその駆動手段によって回転させられるものであってタンク内に備える攪拌羽根とを有する)によって攪拌させる方法が一般に知られている(特許文献1)。
生成したエマルジョン燃料は、混合用タンクから大型の貯蔵用タンク内に移されて貯蔵される。しかし、エマルジョン燃料は分離し易いため、大型の攪拌装置(駆動手段と攪拌羽根とを有する)を用いて、タンク内に収容された分離したエマルジョン燃料を混合することによって、エマルジョン燃料の再乳化状態を行なっている。即ち、エマルジョン燃料を製造する場合にも、分離したエマルジョン燃料の再乳化を行う場合にも、それぞれ駆動手段と攪拌羽根とを有する大型の攪拌装置を使用していた。
一方、エマルジョン燃料を製造する場合に、駆動手段と攪拌羽根とを有する攪拌装置を使用しないエマルジョン燃料製造装置が知られている(特許文献2)。このエマルジョン燃料製造装置では、燃料と水と界面活性剤との3種類の液体を液体槽内に入れ、液体槽の内部から外部を通って再び液体槽の内部と連絡する循環経路を設け、ポンプで液体を液体槽と循環経路の間を循環移動させる。このエマルジョン燃料製造装置では更に、循環経路の途中に、ノズルとノズルから噴射される液体を衝突させるためのロータとの一対のものを直列的に複数個設けた液体攪拌装置を備えると共に、磁石によって液体に磁場を加える磁場印加装置を備えるものである。
このエマルジョン燃料製造装置では、ノズルから噴射する3種類の液体をロータに衝突させる行為を複数回繰り返す液体攪拌装置で水のクラスターを小さくし、水のクラスターを小さくすることで、3種類の液体の混合乳化を促進させる。更に、磁場印加装置の磁場や電場によって、水のクラスターをより微細化して、3種類の液体の混合乳化をより促進させる。このように、液体攪拌装置と磁場印加装置とで、水のクラスターを小さくすることで、3種類の液体の混合乳化を促進させてエマルジョン燃料を製造するものである。
特開2001−323288 特開2001−348581
駆動手段と攪拌羽根とを有する大型の攪拌装置を使用してタンク内でエマルジョン燃料を製造するエマルジョン燃料製造装置では、製造用タンクと貯蔵用タンクの2種類の大型タンクが必要なため、2個分のタンクのスペースを必要とした。更に、製造用タンクと貯蔵用タンクのそれぞれに駆動手段と攪拌羽根とを有する攪拌装置を備えなければならず、製造コストが高くつくものであった。また、水道水のような一般の水と界面活性剤と燃料とを攪拌して成るエマルジョン燃料を生成するには、多大な時間がかかるという不具合があった。
液体攪拌装置と磁場印加装置とでエマルジョン燃料を製造するエマルジョン燃料製造装置では、液体槽の外部に備えられる循環経路の途中に、循環経路の液体を循環させるためのポンプと、液体攪拌装置の構成部材(複数個の一対のノズルとロータと、それらの複数個の一対のノズルとロータを収容する径大で長さの長いパイプ)と、磁場印加装置の構成部材(循環経路に沿って多数配置したN極とS極の磁石)とを備えなければならず、広いスペースを必要とした。また、液体攪拌装置と磁場印加装置は、多数の部品を必要とするため、製造コストが高くつくものであった。更に、循環経路を経た液体をタンクに導入する際に、タンク内の液面の上方から液体をタンクに投入するので、液面への落下によってエマルジョン燃料から泡が大量に発生し、泡がタンクから外部に大量に発生するという不具合があった。このエマルジョン燃料製造装置においても、エマルジョン燃料を生成するには、多大な時間がかかるという不具合があった。
本発明は、タンク以外の必要スペースを従来のものと比べて大幅に小さくし、しかも構成部品を少なくして製造コストを大幅に低減したもので、エマルジョン燃料の再乳化とエマルジョン燃料の製造との両方を可能とするエマルジョン燃料の乳化促進装置及びその乳化促進方法を提供することを目的とするものである。
本発明に係わるエマルジョン燃料の乳化促進装置は、内部にエマルジョン化する液体を収容するためのタンクと、前記タンクの液体内に備えられるものであって前記タンク内の壁面に対して10cm以内の距離で吐出口から液体を噴射させて液体を乳化させるための混合用ノズルと、前記タンクの液体内に備えられるものであって噴射口から噴射した液体を前記タンク内の液体に向けて噴射させて前記タンク内の液体を混合させるための攪拌用ノズルと、一端を前記タンク内と連絡すると共に他端を前記混合用ノズル並びに前記攪拌用ノズルと連絡する循環通路と、前記循環通路の途中に備えられるものであって前記タンク内の液体を前記混合用ノズル及び前記攪拌用ノズルに向けて移動させるための移送手段と、を有することを特徴とするものである。本発明は、前記混合用ノズルの前記吐出口と前記タンクの前記壁面との距離を0.7cm〜5cmとしたことを特徴とするものである。本発明は、前記混合用ノズルが、ハウジングと、前記ハウジングに内に形成されるものであって前記吐出口と連絡する混合用空間と、前記循環通路からの液体を導入するためのものであって前記ハウジングに形成される導入空間と、前記導入空間に導入された液体を前記混合用空間に噴射するための噴射口と、前記ハウジングに形成されるものであって前記混合用空間と前記ハウジングの外部とを連絡する外部連絡口と、を有することを特徴とするものである。本発明は、前記攪拌用ノズルが、基部と、前記循環通路からの液体を導入するためのものであって前記基部に形成される導入空間と、前記導入空間に導入された液体を前記タンク内の液体に向けて噴射するための噴射口と、前記基部と間隔を開けて備えられるものであって前記噴射口から噴射される液体を内部空間に導くための誘導筒と、前記噴射口と前記誘導筒の前記内部空間との間に形成するものであって前記基部や前記誘導筒の外部と連絡する液体導入空間とを有することを特徴とするものである。本発明は、前記循環通路が、一端を前記タンク内と連絡するものであって途中にポンプを備えた主循環通路と、前記主循環通路の他端に備えられる分岐手段と、一端を前記分岐手段と連絡し他端を前記混合用ノズルと連絡する第1分岐循環通路と、一端を前記分岐手段と連絡し他端を前記攪拌用ノズルと連絡する第2分岐循環通路とから成ることを特徴とするものである。本発明は、前記タンクの内部に上部を開口した小タンクを備え、その小タンク内に前記混合用ノズルを備え、前記小タンクの内壁を前記タンク内の前記壁面とすることを特徴とするものである。本発明は、タンクの外部に、燃料を収容するための燃料タンクと、加工水を収容するための水タンクと、植物油を収容するための植物油タンクとを備え、前記燃料タンクは途中に燃料用開閉弁を備えた燃料供給通路と連絡し、前記水タンクは途中に水用開閉弁を備えた水供給通路と連絡し、前記植物油タンクは途中に植物油用開閉弁を備えた植物油供給通路と連絡し、前記水供給通路と前記燃料供給通路と前記植物油供給通路とに一端を連絡し他端を前記混合用ノズルの前記外部連絡口と連絡する外部連絡通路を設けたことを特徴とするものである。本発明は、前記植物油をひまし油とひまわり油と菜種油と米油のうちの少なくとも1つからなることを特徴とするものである。本発明は、前記加工水が溶存酸素か活性水素のうちの少なくとも1つを含ませるよう処理した水であることを特徴とするものである。本発明は、前記タンクに前記タンク内の液体の液面を検知する下限センサと上限センサとを取付けたことを特徴とするものである。
本発明に係るエマルジョン燃料の乳化促進方法は、タンク内にエマルジョン化する液体を入れ、前記タンク内の液面下において前記タンク内の壁面に対して10cm以内の距離に吐出口を対向させて混合用ノズルを備えると共に、前記タンク内の液面下に撹拌用ノズルと、前記タンクの外部を循環し一端を前記タンク内と連絡すると共に他端を前記混合用ノズル並びに前記撹拌用ノズルと連絡する循環通路と、を備え、前記混合用ノズルへは前記循環通路を経由した液体を移送手段の圧力で導入し、前記混合用ノズルの前記吐出口から前記タンク内の壁面に向けて噴射される液体を前記吐出口と前記壁面との間に存在する液体と衝突させることで互いに衝突する液体同士を乳化させると共に、前記撹拌用ノズルへは前記循環通路を経由した液体を移送手段の圧力で導入し、前記撹拌用ノズルから噴射される液体で前記タンク内の液体を攪拌することを特徴とするものである。本発明は、前記混合用ノズルの前記吐出口と前記タンクの前記壁面との距離を0.7cm〜5cmとしたことを特徴とするものである。本発明は、前記混合用ノズルが、ハウジングと、前記ハウジングに内に形成されるものであって前記吐出口と連絡する混合用空間と、前記循環通路からの液体を導入するためのものであって前記ハウジングに形成される導入空間と、前記導入空間に導入された液体を前記混合用空間に噴射するための噴射口と、前記ハウジングに形成されるものであって前記混合用空間と前記ハウジングの外部とを連絡する外部連絡口とを有することを特徴とするものである。本発明は、前記攪拌用ノズルが、基部と、前記循環通路からの液体を導入するためのものであって前記基部に形成される導入空間と、前記導入空間に導入された液体を前記タンク内の液体に向けて噴射するための噴射口と、前記基部と間隔を開けて備えられるものであって前記噴射口から噴射される液体を内部空間に導くための誘導筒と、前記噴射口と前記誘導筒の前記内部空間との間に形成するものであって前記基部や前記誘導筒の外部と連絡する液体導入空間とを有することを特徴とするものである。本発明は、前記タンクの内部に上部に開口部を形成した小タンクを備え、その小タンク内に前記混合用ノズルを備え、前記小タンクの内壁を前記タンク内の前記壁面とすることを特徴とするものである。本発明は、燃料を収容した燃料タンクと、加工水を収容するための水タンクと、植物油を収容するための植物油タンクとを備え、タンク内の液体が減少した際に、前記混合用ノズルの前記外部連絡口に、燃料と加工水と植物油とを導入することを特徴とするものである。本発明は、前記植物油をひまし油とひまわり油と菜種油と米油のうちの少なくとも1つからなることを特徴とするものである。本発明は、前記加工水が溶存酸素か活性水素のうちの少なくとも1つを含ませるよう処理した水であることを特徴とするものである。
本発明に係るエマルジョン燃料乳化装置によれば、タンクの外部に備えるものは循環通路とポンプのみであり、タンク以外には殆どスペースを必要とせず、省スペース化を達成することができる。このため、限られた狭い空間に設置することが可能となる。また、本発明では、タンクと、ポンプと、循環通路と、2個のノズルのみでエマルジョン燃料の乳化及び再乳化を可能とするもので、従来既知の特許文献1で必要とした駆動手段と攪拌羽根とを有する大型の攪拌装置や、特許文献2で必要とした液体攪拌装置と磁場印加装置等の特殊設備を必要としないので、エマルジョン燃料乳化装置を格段に安価に製造することができる。本発明は1つの装置で、分離したエマルジョン燃料の再乳化と、3種類の液体を混合して最初からエマルジョン燃料を製造することとの両方に適用することができ、経済性が高い装置である。
本発明に係るエマルジョン燃料乳化装置では、タンク内の液面下に混合用ノズルと攪拌用ノズルの2種類のノズルを配置し、循環通路を循環してきた液体を混合用ノズルと攪拌用ノズルからタンク内の液体に噴射する。混合用ノズルから噴射する液体をタンク内の混合用ノズルの吐出口と壁面との間の所定の位置に存在する液体に強力な噴射力によって摩擦衝突させることによって所定の位置に存在する液体の乳化を促進させ、それと共に攪拌用ノズルによってタンク内全体の液体を攪拌させる。このように、混合用ノズルと攪拌用ノズルとでタンク内の液体の乳化促進と攪拌とを行なうことで、エマルジョン化させる液体の再乳化や乳化を達成することができる。また、タンクの外部と内部とを経由する液体の循環通路は、閉鎖状態で液体を移動させる(通路途中で空気中に露出しない)ので、エマルジョン燃料による泡の発生とその泡のタンクからの溢れ出しを防止することができる。
本発明に係るエマルジョン燃料乳化方法によれば、混合用ノズルから噴射する液体を混合用ノズルとタンク内の壁面との間の液体に向けて噴射させることでタンク内の液体を強い力で混合させて乳化や再乳化を促進すると共に、攪拌用ノズルからの液体の噴射でタンク内の液体を攪拌させるものである。このように、一方の混合用ノズルによるタンク内の液体の乳化や再乳化を促進すると共に、他方の攪拌用ノズルによるタンク内の液体の攪拌を行なうことで、タンク内の液体の乳化や再乳化を2個のノズルを使用して簡単にしかも短時間で行なうことができる。本発明では、乳化剤に界面活性剤ではなくて植物油を使用することで、短時間で乳化を促進して簡単にエマルジョン燃料を製造することができる。乳化剤に植物油を使用すると、界面活性剤を使用する場合のようなダイオキシンを燃焼時に発生することがないので、環境を阻害することがない燃料として使用することができる。更に、加工水(クラスターを小さく処理した水、あるいは溶存酸素か活性水素のうちの少なくとも1つを含ませるよう処理した水)と植物油(ひまし油とひまわり油と菜種油と米油のうちの少なくとも1つ)と燃料と、を混合することで、短時間でエマルジョン燃料を生成することができる。
本発明のエマルジョン燃料の乳化促進装置及びその乳化促進方法は、安価で小スペース化を達成するもので、でエマルジョン燃料の再乳化とエマルジョン燃料の製造とを短時間で可能にするものである。
次に、本発明を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るエマルジョン燃料乳化装置の実施例1を示す構成図、図2は図1で使用する混合用ノズルの断面図、図3は図1で使用する攪拌用ノズルの断面図である。本発明に係るエマルジョン燃料乳化装置は、タンク10と、そのタンク10内の空間12に備えられる液体混合手段としての混合用ノズル14(図2)と、液体攪拌手段としての攪拌用ノズル16(図3)とを有する。それら混合用ノズル14及び攪拌用ノズル16は、タンク10内に収容される液体の液面18より下位に備えられる。ここで、タンク10内に投入されるものは、分離した状態のエマルジョン燃料や、エマルジョン燃料の原材料である燃料と水と乳化剤であるため、時間の経過と共にタンク内のエマルジョン化させる液体の状態が徐々に変化する。そのため、タンク10に収容されているものや後述する循環通路を移動するものを「液体」として説明する。但し、エマルジョン燃料として明確な場合には、「エマルジョン燃料」として説明する。
本発明に係るエマルジョン燃料乳化装置は更に、一端をタンク10内の下位と連絡する主循環通路20と、その主循環通路20の他端の分岐手段22と、一端を分岐手段22と連絡し他端を混合用ノズル14と連絡する第1分岐循環通路24と、一端を分岐手段22と連絡し他端を攪拌用ノズル16と連絡する第2分岐循環通路26と、から成る循環通路28を備える。主循環通路20の途中に、タンク10内の液体を循環通路28を経由して混合用ノズル14(図2)と攪拌用ノズル16とに向けて送り出すための移送手段としてのポンプ30を備える。ポンプ30は高圧ポンプを使用するが、そのポンプ圧はタンク10の容量が大きい程、より高圧とする。小容量のタンク10の場合でも、例えば5気圧/cm2以上のポンプ圧とすることが望ましい。タンク10には、生成したエマルジョン燃料を外部に取出すための取出し通路32が連絡されており、その取出し通路32の途中には開閉弁34が備えられている。タンク10には、タンク10内の液体の液面18が下降できる下限を検知するための下限センサ36と、上限を検知するための上限センサ38とを備える。液面18が下限センサ36の位置を越えて下降した場合や、液面18が上限センサ38を越えて上昇した場合には、図示しないアラームがなるように設定する。
分岐手段22は、ポンプ30によって主循環通路20から送り出される液体の流量を、第1分岐循環通路24への流量と第2分岐循環通路26への流量とに分配するためのものである。主循環通路20を通って分岐手段22に至る液体の流量を100%とすると、第1分岐循環通路24を経由して流量混合用ノズル14に至る液体の流量は例えば60〜90%(50%以上)とするのが望ましい。なお、分岐手段22は、分岐管であっても良いし、混合用ノズル14と攪拌用ノズル16への分配率を可変できるものであっても良い。
混合用ノズル14を図2に基づいて説明する。混合用ノズル14には、例えば二流体ノズルが用いられる。混合用ノズル14は、ハウジング40と、ハウジング40内に形成されるものであって第1分岐循環通路24からの液体を導入するための導入空間42と、ハウジング40内に形成される混合用空間44と、導入空間42から導入される液体を混合用空間44内に噴射するための噴射口46と、ハウジング40に形成されるものであって混合用空間44とハウジング40の外部(タンク10の空間12)とを連絡するための外部連絡口48と、前記ハウジング40に形成されるものであって混合用空間44内の液体を混合用ノズル14の外部(タンク10の空間12)に噴射する吐出口50と、が形成されている。ハウジング40は、強度を要するため例えばステールの素材である。例えば内径が35cmで、深さが35cmのタンク10を使用する場合に、混合用ノズル14のハウジング40の寸法は、例えば全長が約4cm、外径が約3cmのものを使用する。噴射口46の直径は約3mmであり、吐出口50の直径は約4mmである。混合用ノズル14のこれらの寸法は限定的なものではなく、タンク10の大きさに応じて異なる寸法とする。また、吐出口50の大きさは、約4mmの直径のものより充分大きいものにしても良い。混合用ノズル14は、外部連絡口48から混合用空間44内に空気が導入されると吐出口50からの液体の噴射力が弱まる。このため、混合用ノズル14が液面18より上位にならないようにするために、混合用ノズル14はタンク10内の下位に配置する。
第1分岐循環通路24を通過する液体は、混合用ノズル14の導入空間42を経て噴射口46から混合用空間44内に噴射される。ポンプ30の圧力が高圧であることから、噴射口46から混合用空間44内に噴射される液体は高圧高速で混合用空間44内に噴射され、その高圧高速の液体の液体によって、混合用空間44内に負圧が発生する。その負圧によって、外部連絡口48から混合用空間44内に混合用ノズル14の外部(混合用ノズル14付近の外部)の液体が導入され、噴射口46からの液体と外部連絡口48からの液体との両方が混合用空間44内で混合され、その混合された液体が吐出口50から混合用ノズル14の外部に向けて高圧高速で噴射される。
タンク10内の下位に配置される混合用ノズル14は、吐出口50を形成した端面51をタンク10の壁面(内壁)に近い位置に対面させ、吐出口50から噴射する液体を壁面に向けて噴射させる。混合用ノズル14の吐出口50(端面51)と対面する壁面は、タンク10内の底面であってもタンク10内の下位の側面であっても良い。吐出口50(端面51)とタンク10の壁面との距離は、10cm以下とする。最適距離は、0.7cm〜5cm(両端を含む)である。吐出口50(端面51)とタンク10の壁面との距離を10cm以内とすることで、混合用ノズル14の吐出口50(端面51)とその吐出口50(端面51)に対向するタンク10内の壁面との間に液体が存在していても、混合用ノズル14の吐出口50から噴射する液体をタンク10の壁面に向けて衝突(壁面に到達)させることができる。
混合用ノズル14の吐出口50から噴射される液体は高速高圧であるので、吐出口50から噴射される液体は吐出口50(端面51)とタンク10内の壁面との間に存在する液体と摩擦衝突を生じながら混合し、その摩擦衝突した液体の乳化が促進される。即ち、タンク10の液体が分離されたエマルジョン燃料の場合には、再乳化が促進され、タンク10の液体が燃料と水と乳化剤の3種類の液体である場合には、それら3種類の液体の混合乳化が促進される。
混合用ノズル14の吐出口50とその吐出口50に対向するタンク10内の壁面との間の距離が10cm以上になると、混合用ノズル14の吐出口50から噴射された液体が、その吐出口50と壁面との間に存在する液体によって壁面に到達しにくくなり、摩擦による混合する力が小さくなり、乳化が促進されにくくなる。その場合には、ポンプ30を長時間作動させなければならず、経済効率が悪くなる。
混合用ノズル14の吐出口50とタンク10の壁面との距離が0.7cm〜5cm(両端を含む)であれば、吐出口50から噴射される液体と吐出口50からタンク10の壁面との間に存在する液体との摩擦による混合が最適な状態で行われ、乳化が促進される。吐出口50とタンク10の壁面との距離が0.7cm以下であると、吐出口50と壁面の間の距離が狭くなって、吐出口50からの液体の吐出の障害となる。その結果、壁面に向かって噴射される液体の量が少なくなって、最適な状態と比べて乳化効率が落ちる。
ポンプ30は高圧ポンプを用いるので、混合用ノズル14の噴射口46から噴射される液体の速度は高速となる。混合用ノズル14の吐出口50や端面51とタンク10の壁面との距離を10cm以下(最適距離は0.7cm〜5cm)とすることで、混合用ノズル14の吐出口50や端面51とタンク10の壁面との間に存在する液体に、混合用ノズル14の吐出口50からタンク10の壁面に向けて液体が高速で噴射されることによって、その衝突摩擦力にとよって両方の液体が混合され乳化される。
次に、攪拌用ノズル16を図3に基づいて説明する。攪拌用ノズル16は、基部52と、基部52内に形成されるものであって第2分岐循環通路26からの液体を導入するための導入空間54と、その導入空間54に導入された液体をタンク内10の液体に向けて噴射するための噴射口56と、噴射口56から噴射された液体を所定の方向に導くための誘導筒58とを有する。誘導筒58は基部52と間隔を開けて備えられるものであって、その間隔を保つために誘導筒58と基部52とは複数の連結腕60で連結されている。誘導筒58は、噴射口56から噴射された液体を導くための内部空間62を有している。複数の連結腕60に囲まれる箇所は一方を噴射口56と連絡し他方を誘導筒58の内部空間62と連絡する空間64となっている。この空間64は、基部52や誘導筒58の外部(攪拌用ノズル16付近の外部)とも連絡している。基部52と誘導筒58と連結腕60とは、例えば合成樹脂で一体に形成されるのが望ましい。この攪拌用ノズル16は、例えば長さが約4cmで、外径が約1.6cm程度のものであり、非常に安価なものである。
噴射口56の中心軸と誘導筒58の内部空間62中心軸とは一致しており、噴射口56から噴射される液体は空間64を経て誘導筒58の内部空間62に向けて高速で噴射される。噴射口56から誘導筒58の内部空間62に向けて噴射される液体によって負圧が発生し、その負圧によって攪拌用ノズル16の外部(攪拌用ノズル16付近の外部)に存在する液体が空間64に吸引されて、誘導筒58の内部空間62に導入される。誘導筒58からは、噴射口56から噴射された液体と攪拌用ノズル16の外部から空間64に吸引された液体とが、攪拌用ノズル16の外部のタンク10内の液体に向けて噴射される。即ち、攪拌用ノズル16から噴射される液体によって、タンク10内の液体が攪拌される。
ここで、タンク10内に分離した状態のエマルジョン燃料を投入する場合について説明する。タンク10内に投入した分離した状態のエマルジョン燃料は、タンク10内に投入された場合、液面18に近い位置では分離した燃料の混合比率が高く、底面に近い位置では分離した水の混合比率が高い。分離したエマルジョン燃料をタンク10内の所定の上限位置まで投入した後、ポンプ30を作動させる。ポンプ30の作動によって、タンク10内の下方のエマルジョン燃料(分離した水の混合比率の高いエマルジョン燃料)は、主循環通路20を通過し、主循環通路20を通過した半分以上の流量の液体を第1分岐循環通路24を通って混合用ノズル14に導入する。主循環通路20を通過した半分以下の流量の液体を第2分岐循環通路26を通って攪拌用ノズル16に導入する。
攪拌用ノズル16では、第2分岐循環通路26から導入されたエマルジョン燃料を噴射口56からタンク10内のエマルジョン燃料に向けて噴射する。その際に噴射口56から噴射する液体によって、攪拌用ノズル16付近のエマルジョン燃料を空間64に吸引して誘導筒58の内部空間62内に導入し、噴射口56から噴射するエマルジョン燃料と共にタンク10内のエマルジョン燃料に向けて噴射する。この攪拌用ノズル16によるエマルジョン燃料の噴射によって、タンク10内のエマルジョン燃料は均一に混合される。
混合用ノズル14では、混合用空間44において、噴射口から噴射されるエマルジョン燃料と、導入空間42から導入される混合用ノズル14の外部のエマルジョン燃料とが混合され、その混合されたエマルジョン燃料が吐出口50からタンク10の壁面に向けて噴射され、吐出口50の外部に存在するエマルジョン燃料と強い摩擦力によって混合され、分離されたエマルジョン燃料の再乳化を行う。導入空間42から混合用空間44内に導入される混合用ノズル14の外部のエマルジョン燃料は、最初は分離した水の混合比率が高いもの(混合用ノズル14はタンク10内の下位に配置される)であるが、攪拌用ノズル16によってタンク10内のエマルジョン燃料が徐々に攪拌されて均一になりつつあるので、徐々に燃料の混合比率が高いものとなる。よって、混合用ノズル14の吐出口50からタンク10の壁面に向けて噴射されるエマルジョン燃料は、水の混合比率が高いものから水と燃料が均一に混合されたものに徐々に変ってゆき、再乳化が促進される。
以上説明したように、本発明の装置や方法を用いると、一旦乳化した後で分離したどのような種類のエマルジョン燃料を用いても、再乳化することができるものである。本発明では、混合用ノズル14と攪拌用ノズル16との2種類のノズルを使用しているが、混合用ノズル14と攪拌用ノズル16とのどちらか1種類を用いただけでは、分離したエマルジョン燃料の再乳化を行うことができないか、あるいは乳化や再乳化ができたとしても多大の時間がかかって実用には適しない。
次に、本発明の装置や方法を用いて、各種燃料(重油や軽油や灯油やガソリンや廃油等)と特殊な加工水(後述する)と植物油(後述する)との3種類の液体をタンク10内に投入して、ポンプ30を作動させると、短時間でエマルジョン燃料を製造することができる。
本発明で使用する加工水としては、幾つかの種類のいずれかの水を用いることができる。先ず第1に、クラスターを小さくした水が加工水として考えられる。水のクラスターを小さくすることによって、水そのものに界面活性力を持たせることができる。例えば、磁石等によって形成した磁界の中に水を通したり、電磁波の中に水を通過させたり、水に超音波を当てたり、水に紫外線を照射したり、水に遠赤外線を照射したりすることで、水のクラスターを小さくすることができる。水のクラスターを小さくする方法としては、これらの方法に限るものではない。第2に、溶存酸素を多く含む(例えば飽和状態(8.4mg/l)に近い値)よう処理した水や、活性水素を多く含む(例えば飽和状態(吸光度3.0)に近い値)よう処理した水が考えられる。溶存酸素と活性水素の両方を多く含む方が望ましいが、少なくとも一方を含んでいることで、乳化を良好に行わせることができる。第3に、イオン交換樹脂とトルマリンと火成岩のうち二酸化珪素を多く含む岩石との順に通過させて成る水か、イオン交換樹脂と火成岩のうち二酸化珪素を多く含む岩石とトルマリンとのを通過させて成る水かのいずれかの水が加工水として考えられる。第4に、第3の水のいずれかの水を、火成岩のうち二酸化珪素を多く含む岩石に循環通過させた水が加工水として考えられる。特に、第3や第4の水を加工水とした場合に、乳化保持期間が長い。更に、第4の加工水の場合には、水のクラスターが小さくかつ溶存酸素を多く含んでいる。
植物油としては、ひまし油とひまわり油と菜種油と米油のうちの少なくとも1つから成る植物油を使用する。この植物油を使用することによって、エマルジョン燃料の再乳化や、燃料と加工水と植物油とを混合することによる乳化を促進させると共に、乳化時間をより安定させることができる。
燃料と加工水と植物油との3種類の液体を、合計で例えば約20リットル(タンク10の容積の6〜8割程度)をタンク10内に入れ、本発明の装置を作動させると、3分〜5分でエマルジョン燃料を製造することができる。燃料と加工水の混合比率を50%ずつとして、加工水を第1の加工水や第2の加工水とした場合、乳化状態が1週間以上を保つことができるが、第3の加工水や第4の加工水では、乳化状態が3週間以上を保つことができる。
次に、本発明に係るエマルジョン燃料乳化装置の実施例2を図4に基づいて説明する。図4において、図1と同一符号は同一部材を示す。実施例1では、混合用ノズル14の吐出口50からの液体を衝突させる壁面は、タンク10の底面または側面としたが、図4に示す実施例2では、タンク10にタンク10とは別の小タンク66を備える。開口部を上方に向けた状態で、小タンク66をタンク10内に収容する。その後、小タンク66の内壁の底面か内壁の側面に向けて、混合用ノズル14の吐出口50からの液体を噴射する。混合用ノズル14の吐出口50と小タンク66の内壁底面か内壁側面との距離は、10cm以下(最適では0.7cm〜4cm)とする。実施例1と同様、ポンプ30(図1)の圧力は5気圧以上とする。なお、この実施例2においても、実施例1と同様に、攪拌用ノズル16(図示せず)を備える。
この実施例2では、小タンク66の内壁に向けて混合用ノズル14の吐出口50からの液体を噴射させる。小タンク66の内部の液体はタンク10内と比べて移動が制限されており、その移動が制限されている分だけ、混合用ノズル14の吐出口50から液体と小タンク66の内部の液体との摩擦混合が激しく、それら液体同士の摩擦混合によって、液体の再乳化や乳化が促進される。また、混合用ノズル14の吐出口50からの液体の噴射によって、壁面が損傷する場合があるので、小タンク66が損傷しても、小タンク66のみを交換すれば良いので経済的である。
次に、本発明に係るエマルジョン燃料乳化装置の実施例3を図5及び図6に基づいて説明する。図5及び図6において、図1や図4と同一符号は同一部材を示す。この実施例3では、タンク10内にエマルジョン燃料を生成するための3種類の液体を自動的に供給できるようにしたものである。図5に示す実施例3では、図1に示す実施例1の全ての構成部材を備える。図5に示す実施例3では更に、燃料(例えば、重油,軽油,灯油、ガソリン、廃油等の燃料)を収容する燃料タンク68と、加工水を収容する水タンク70と、植物油を収容する植物油タンク72とを有する。
燃料タンク68に一端を連結する燃料供給通路74と、その燃料供給通路74を開閉する燃料用開閉弁76と、水タンク70に一端を連絡する水供給通路78と、その水供給通路78を開閉する水用開閉弁80と、植物油タンク72に一端を連絡する植物油供給通路82と、その植物油供給通路82を開閉する植物油用開閉弁84とを備えている。燃料供給通路74の他端と、水タンク70の他端と、植物油供給通路82の他端はそれぞれ、同一の外部連絡通路86の一端と連絡している。外部連絡通路86へは、原則として、燃料と加工水と植物油とが単独で導入されるように、開閉弁76,80,82が操作される。外部連絡通路86の他端は、図6に示すように、混合用ノズル14の外部連絡口44と連絡している(図6)。タンク10には、下限センサ36と上限センサ38とが備えられる。
次に、実施例3の働きについて説明する。タンク10内から取出し通路32を経てエマルジョン燃料を取り出した場合に、エマルジョン燃料の液面18が下降する。エマルジョン燃料の液面18の下降の下限を下限センサ36で検知すると、開閉弁34を閉じてタンク10(取出し通路32)からのエマルジョン燃料の取り出しを停止する。その後、燃料用開閉弁76と水用開閉弁80と植物油用開閉弁84とを適宜操作して、燃料と加工水と植物油とを外部連絡通路86を経由して、順次混合用ノズル14の混合用空間44に導入する。それと共にポンプ30を作動して、タンク10内のエマルジョン燃料を主循環通路20と第1分岐循環通路24を経由して混合用ノズル14の混合用空間44に噴射口42から噴射する。混合用ノズル14の混合用空間44では、噴射口42から噴射されるエマルジョン燃料と外部連絡通路86から導入される液体とが混合され、その混合されたものは吐出口50からタンク10内の壁面に向けて噴射される。
混合用ノズル14からタンク10内の壁面に向けて混合用空間44で混合された液体を噴射すると共に、攪拌用ノズル16でタンク10内の液体を混合することで、混合用ノズル14の混合用空間44内に導入される燃料と加工水と植物油との乳化が徐々に促進される。混合用ノズル14の混合用空間44内に燃料と加工水と植物油とが順次導入されることで、タンク10内のエマルジョン燃料の液面18が上昇する。タンク10内のエマルジョン燃料の液面18が上昇して、上限センサ56で液面18の上限を検知すると、タンク10への燃料と加工水と植物油の供給を停止する。その後も、ポンプ30の作動を継続することで、タンク10内に供給された燃料と加工水と植物油とが乳化される。
以上のように、実施例3においては、タンク内のエマルジョン燃料を使用して、液面18が所定の高さまで下降した際に、燃料と加工水と植物油を自動的に供給することにより、エマルジョン燃料の新規製造とエマルジョン燃料の使用とを繰り返して行なうことができる。この実施例3においては、実施例1に、各液体用タンク68,70,72と、各液体の供給通路74,78,82と、各供給通路74,78,82に備えた各電磁弁76,80,84と、一端を各液体の供給通路74,78,82と連絡し他端を混合用ノズル14の混合用空間44と連絡する外部連絡通路86と、を追加するだけで良く、自動的にエマルジョン燃料を製造する場合でも安価な装置とすることができる。この実施例3においては、3種類の液体(燃料と加工水と植物油)から短時間でエマルジョン燃料を製造することができるので、直ちにエマルジョンン燃料の使用が望まれる状況のものに適応することができる。
本発明に係るエマルジョン燃料の乳化促進装置の実施例1を示す構成図である。 図1のエマルジョン燃料の乳化促進装置に使用する混合用ノズルの断面図である。 図1のエマルジョン燃料の乳化促進装置に使用する攪拌用ノズルの断面図である。 本発明に係るエマルジョン燃料の乳化促進装置の実施例2を示す要部断面図である。 本発明に係るエマルジョン燃料の乳化促進装置の実施例3を示す構成図である。 図5に示す実施例3の要部断面図である。
符号の説明
10 タンク
14 混合用ノズル
16 攪拌用ノズル
18 液面
20 主循環通路
22 分岐手段
24 第1分岐循環通路
26 第2分岐循環通路
28 循環通路
30 ポンプ
36 下限センサ
38 上限センサ
40 ハウジング
42 導入空間
44 混合用空間
46 噴射口
48 外部連絡口
50 吐出口
52 基部
54 導入空間
56 噴射口
58 誘導筒
62 内部空間
64 空間
66 小タンク
68 燃料タンク
70 水タンク
72 植物油タンク
74 燃料供給通路
76 燃料用開閉弁
78 水供給通路
80 水用開閉弁
82 植物油供給通路
84 植物油用開閉弁
86 外部連絡通路

Claims (18)

  1. 内部にエマルジョン化する液体を収容するためのタンクと、前記タンクの液体内に備えられるものであって前記タンク内の壁面に対して10cm以内の距離で吐出口から液体を噴射させて液体を乳化させるための混合用ノズルと、前記タンクの液体内に備えられるものであって噴射口から噴射した液体を前記タンク内の液体に向けて噴射させて前記タンク内の液体を混合させるための攪拌用ノズルと、一端を前記タンク内と連絡すると共に他端を前記混合用ノズル並びに前記攪拌用ノズルと連絡する循環通路と、前記循環通路の途中に備えられるものであって前記タンク内の液体を前記混合用ノズル及び前記攪拌用ノズルに向けて移動させるための移送手段と、を有することを特徴とするエマルジョン燃料の乳化促進装置。
  2. 前記混合用ノズルの前記吐出口と前記タンクの前記壁面との距離を0.7cm〜5cmとしたことを特徴とする請求項1記載のエマルジョン燃料の乳化促進装置。
  3. 前記混合用ノズルが、ハウジングと、前記ハウジングに内に形成されるものであって前記吐出口と連絡する混合用空間と、前記循環通路からの液体を導入するためのものであって前記ハウジングに形成される導入空間と、前記導入空間に導入された液体を前記混合用空間に噴射するための噴射口と、前記ハウジングに形成されるものであって前記混合用空間と前記ハウジングの外部とを連絡する外部連絡口と、を有することを特徴とする請求項1または2記載のエマルジョン燃料の乳化促進装置。
  4. 前記攪拌用ノズルが、基部と、前記循環通路からの液体を導入するためのものであって前記基部に形成される導入空間と、前記導入空間に導入された液体を前記タンク内の液体に向けて噴射するための噴射口と、前記基部と間隔を開けて備えられるものであって前記噴射口から噴射される液体を内部空間に導くための誘導筒と、前記噴射口と前記誘導筒の前記内部空間との間に形成するものであって前記基部や前記誘導筒の外部と連絡する液体導入空間とを有することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項記載のエマルジョン燃料の乳化促進装置。
  5. 前記循環通路が、一端を前記タンク内と連絡するものであって途中にポンプを備えた主循環通路と、前記主循環通路の他端に備えられる分岐手段と、一端を前記分岐手段と連絡し他端を前記混合用ノズルと連絡する第1分岐循環通路と、一端を前記分岐手段と連絡し他端を前記攪拌用ノズルと連絡する第2分岐循環通路とから成ることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項記載のエマルジョン燃料の乳化促進装置。
  6. 前記タンクの内部に上部を開口した小タンクを備え、その小タンク内に前記混合用ノズルを備え、前記小タンクの内壁を前記タンク内の前記壁面とすることを特徴とする請求項5記載のエマルジョン燃料の乳化促進装置。
  7. タンクの外部に、燃料を収容するための燃料タンクと、加工水を収容するための水タンクと、植物油を収容するための植物油タンクとを備え、前記燃料タンクは途中に燃料用開閉弁を備えた燃料供給通路と連絡し、前記水タンクは途中に水用開閉弁を備えた水供給通路と連絡し、前記植物油タンクは途中に植物油用開閉弁を備えた植物油供給通路と連絡し、前記水供給通路と前記燃料供給通路と前記植物油供給通路とに一端を連絡し他端を前記混合用ノズルの前記外部連絡口と連絡する外部連絡通路を設けたことを特徴とする請求項記載のエマルジョン燃料の乳化促進装置。
  8. 前記植物油をひまし油とひまわり油と菜種油と米油のうちの少なくとも1つからなることを特徴とする請求項7記載のエマルジョン燃料の乳化促進装置。
  9. 前記加工水が溶存酸素か活性水素のうちの少なくとも1つを含ませるよう処理した水であることを特徴とする請求項7または8記載のエマルジョン燃料の乳化促進装置。
  10. 前記タンクに前記タンク内の液体の液面を検知する下限センサと上限センサとを取付けたことを特徴とする請求項7記載のエマルジョン燃料の乳化促進装置。
  11. タンク内にエマルジョン化する液体を入れ、前記タンク内の液面下において前記タンク内の壁面に対して10cm以内の距離に吐出口を対向させて混合用ノズルを備えると共に、前記タンク内の液面下に撹拌用ノズルと、前記タンクの外部を循環し一端を前記タンク内と連絡すると共に他端を前記混合用ノズル並びに前記撹拌用ノズルと連絡する循環通路と、を備え、前記混合用ノズルへは前記循環通路を経由した液体を移送手段の圧力で導入し、前記混合用ノズルの前記吐出口から前記タンク内の壁面に向けて噴射される液体を前記吐出口と前記壁面との間に存在する液体と衝突させることで互いに衝突する液体同士を乳化させると共に、前記撹拌用ノズルへは前記循環通路を経由した液体を移送手段の圧力で導入し、前記撹拌用ノズルから噴射される液体で前記タンク内の液体を攪拌することを特徴とするエマルジョン燃料の乳化促進方法。
  12. 前記混合用ノズルの前記吐出口と前記タンクの前記壁面との距離を0.7cm〜5cmとしたことを特徴とする請求項11記載のエマルジョン燃料の乳化促進方法。
  13. 前記混合用ノズルが、ハウジングと、前記ハウジングに内に形成されるものであって前記吐出口と連絡する混合用空間と、前記循環通路からの液体を導入するためのものであって前記ハウジングに形成される導入空間と、前記導入空間に導入された液体を前記混合用空間に噴射するための噴射口と、前記ハウジングに形成されるものであって前記混合用空間と前記ハウジングの外部とを連絡する外部連絡口とを有することを特徴とする請求項11または12記載のエマルジョン燃料の乳化促進方法。
  14. 前記攪拌用ノズルが、基部と、前記循環通路からの液体を導入するためのものであって前記基部に形成される導入空間と、前記導入空間に導入された液体を前記タンク内の液体に向けて噴射するための噴射口と、前記基部と間隔を開けて備えられるものであって前記噴射口から噴射される液体を内部空間に導くための誘導筒と、前記噴射口と前記誘導筒の前記内部空間との間に形成するものであって前記基部や前記誘導筒の外部と連絡する液体導入空間とを有することを特徴とする請求項11または12記載のエマルジョン燃料の乳化促進方法。
  15. 前記タンクの内部に上部に開口部を形成した小タンクを備え、その小タンク内に前記混合用ノズルを備え、前記小タンクの内壁を前記タンク内の前記壁面とすることを特徴とする請求項13または14記載のエマルジョン燃料の乳化促進方法。
  16. 燃料を収容した燃料タンクと、加工水を収容するための水タンクと、植物油を収容するための植物油タンクとを備え、タンク内の液体が減少した際に、前記混合用ノズルの前記外部連絡口に、燃料と加工水と植物油とを導入することを特徴とする請求項13記載のエマルジョン燃料の乳化促進方法。
  17. 前記植物油をひまし油とひまわり油と菜種油と米油のうちの少なくとも1つからなることを特徴とする請求項16記載のエマルジョン燃料の乳化促進方法。
  18. 前記加工水が溶存酸素か活性水素のうちの少なくとも1つを含ませるよう処理した水であることを特徴とする請求項16または17記載のエマルジョン燃料の乳化促進方法。
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