JP5489141B1 - 湾曲管、及びその製造方法、並びにそれを具備する各種装置 - Google Patents

湾曲管、及びその製造方法、並びにそれを具備する各種装置 Download PDF

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Abstract

【課題】管軸線に沿って一列に連なる複数の節輪における隣接する節輪どうしをリベット無しで確実に連結でき、かつ低コストで作製できる、湾曲可能な湾曲管を提供する。
【解決手段】湾曲管1の複数の節輪のうち第1節輪の第1縁11eが、第1節輪の周面に沿う凹凸形状を有している。第1節輪と隣接する第2節輪における第1縁11eと対向する第2縁11eが、第2節輪の周面に沿うとともに第1縁11eと対応する凹凸形状を有して第1縁11eと係合している。これら第1縁11e及び第2縁12eどうしの係合によって、第1、第2節輪どうしを管軸線と交差する回転軸線Cのまわりに回転可能かつ分離不能に連結する。
【選択図】図1

Description

本発明は、複数の節輪を繋げて湾曲可能にした湾曲管、及びその製造方法、並びにそれを具備する各種装置に関し、特に内視鏡、鉗子、カテーテル等の医療装置や検査装置の先端の湾曲部として好適な湾曲管、及びその製造方法、並びにそれを具備する上記医療装置、検査装置等の各種装置に関する。
例えば、特許文献1に開示されているように、一般に内視鏡の挿入部の先端には湾曲部が設けられている。湾曲部は複数の節輪を含む。これら複数の節輪が、湾曲部の延び方向(管軸線)に沿って一列に繋げられている。隣接する2つの節輪の互いに対向する縁には、それぞれ連結部が突出するように設けられている。これら2つの節輪の連結部どうしが、湾曲部の径方向に重ねられるともに、軸線を上記径方向に向けたリベットによって互いに回転可能に連結されている。
特許文献2では、リベットを省略するとともに、上記複数の節輪を熱収縮性のチューブの内部に収容し、かつ上記チューブを加熱して収縮させることで、複数の節輪どうしがばらばらにならないように保持している。
特許文献3では、隣接する2つの節輪どうしがこれら節輪の周方向の一箇所に設けられた連結軸部によって一体に連結されている。ひいては、湾曲部を構成する複数の節輪どうしが一体に連なっている。上記連結軸部を屈曲変形させることによって、湾曲部全体が湾曲される。
特開平06−142033号公報 特開2007−236754号公報 特開2007−236751号公報
隣接する節輪どうしをリベットによって連結するのは煩雑である。また、リベットの分だけ部品点数が多い。したがって、製造コストが高い。さらに、リベットの頭部や脚部を節輪の外周面や内周面から突出させた場合、湾曲部の外周形状が凸凹になったり、湾曲部の内部スペースが小さくなったりする。
一方、特許文献2においては、リベットを省略できるが、その代わり、熱収縮性のチューブが必要であり、製造工程では該チューブを収縮させる作業を要する。さらに、チューブが引っ張れて伸びた場合、節輪がばらばらになるおそれがある。
特許文献3においては、複数の節輪の全体が一体物であるため部品点数を削減できるが、湾曲操作時には、連結軸部を屈曲変形させる必要があり、力を要する。また、材質として適度な弾性を有するものを用いる必要があり、材料コストが嵩む。
本発明は、上記事情に鑑み、内視鏡の湾曲部をはじめとする湾曲可能な湾曲管において、隣接する節輪どうしをリベット無しで確実に連結でき、かつ低コストで作製できる湾曲管を提供することを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明は、管軸線に沿って一列に連なる複数の節輪を備えた湾曲可能な湾曲管であって、
前記複数の節輪のうち第1節輪の第1縁と、前記第1節輪と隣接する第2節輪における前記第1縁と対向する第2縁とが、それぞれ当該湾曲管の周面に沿う凹凸形状を有するとともに互いの前記凹凸形状によって係合し、この係合によって、好ましくはこの係合のみによって、前記第1、第2節輪どうしが、前記管軸線と交差する回転軸線のまわりに回転可能かつ分離不能に連結されていることを特徴とする。
この特徴構成によれば、隣接する節輪を、リベットその他の連結部材無しでも回転可能に連結でき、これによって、湾曲可能な湾曲管を構成することができる。したがって、リベット等の連結部材を取り付ける作業が不要であり、部品点数を削減でき、湾曲管の材料コストや製造コストを低減できる。
ここで、「周面に沿う凹凸形状」とは、第1、第2縁が、湾曲管の周面内において管軸方向や周方向に凹んだり突出したりしていることを意味する。
前記第1縁と前記第2縁とが、互いに接するか又はクリアランス若しくは隙間を挟んで互いに対向することによって、前記湾曲管を外周から内周へ段差無く貫く節輪間ギャップが構成され、前記節輪間ギャップが、前記周面に沿う曲線状の模様を描きながら前記湾曲管の全周にわたる閉環状になっていることが好ましい。この節輪間ギャップの曲線状の模様によって、第1、第2節輪どうしが回転軸線のまわりに回転可能かつ分離不能に連結された状態を作ることができる。ここで、「段差無く」とは、節輪間ギャップが、湾曲管の外周と内周の中間で管軸線に沿うように折れ曲がる部分を有さないとの意である。上記節輪間ギャップを境に湾曲管が第1、第2節輪に分割される。前記第1節輪及び第2節輪は、管厚方向に互いに重なる部分を有さないことが好ましい。
前記第1縁及び第2縁の係合によって、前記第1、第2節輪どうしを前記回転軸線のまわりに回転可能に連結する第1係合部と、前記第1、第2節輪どうしが前記管軸線に沿って離間するのを規制する第2係合部と、前記第1、第2節輪どうしが前記回転軸線に沿って相対変位するのを規制する第3係合部とが形成されていることが好ましい。さらに、前記第1係合部及び前記第2係合部が、前記回転軸線に沿う方向の側部に配置され、前記第3係合部が、前記回転軸線と交差する径方向の側部に配置されていることが好ましい。
これによって、第1、第2節輪どうしを確実に回転軸線のまわりに回転可能かつ分離不能に連結できる。
前記第1係合部における前記第1、第2縁の前記径方向のクリアランスが、前記第3係合部における前記第1節輪又は前記第2節輪の厚み以下であり、
前記第3係合部における前記第1、第2縁の前記回転軸線に沿うクリアランスが、前記第1係合部における前記第1節輪又は前記第2節輪の厚み以下であることが好ましい。
これによって、第1、第3係合部の係合が外れるのを確実に防止でき、第1、第2節輪の連結を確実に維持できる。また、クリアランスを設けることで、第1節輪と第2節輪とを回転軸線まわりに円滑に相対回転させることができる。
前記回転軸線に沿う方向の側部における前記第1、第2節輪の何れか一方には、第1凸部が、前記管軸線に沿って突出するように形成され、かつ前記第1、第2節輪の他方には、第1凹部が、前記管軸線に沿って凹むように形成され、前記第1凸部が、前記第1凹部の内部に、前記回転軸線のまわりに回転可能に配置されていることが好ましい。前記第1凸部及び第1凹部によって前記第1係合部を構成でき、第1節輪と第2節輪を確実に相対回転可能に連結できる。さらに、第1、第2節輪が回転軸線と交差する径方向に相対的にずれようとすると、第1凸部が第1凹部の縁に引っ掛かることで、上記ずれを阻止することができる。
前記第1凸部又は前記第1凹部が、前記回転軸線を中心とする円形状又は円弧形状であることが好ましい。これによって、第1、第2節輪どうしを円滑に相対回転させることができる。
さらに、前記第1凸部又は前記第1凹部の縁が、前記回転軸線を中心とし、中心角が180°超の円弧形状であることが好ましい。これによって、第1、第2節輪どうしを一層円滑に相対回転させることができる。加えて、第1凸部又は第1凹部が、第2係合部を兼ねるようにすることができる。
前記回転軸線に沿う方向の側部における前記第1、第2節輪の何れか一方には、第2凸部が、前記第1、第2節輪の周方向に突出するように形成され、かつ前記第1、第2節輪の他方には、第2凹部が、前記周方向に凹むように形成され、前記第2凸部が、前記第1、第2節輪どうしの相対回転を許容するようにして前記第2凹部の内部に配置されていることが好ましい。
これによって、第2係合部を構成できる。すなわち、第1、第2節輪が管軸線に沿って相対的に離間しようとすると、第2凸部が第2凹部の縁に引っ掛かることで、上記離間を阻止できる。
前記第1凸部及び前記第1凹部の一方が、前記第1、第2節輪の周方向に突出する第2凸部を含み、前記第1凸部及び前記第1凹部の他方が、前記周方向に凹む第2凹部を含み、前記第2凸部が、前記第2凹部の内部に配置されていることが好ましい。
これによって、第1、第2節輪が管軸線に沿って相対的に離間しようとすると、第2凸部が第2凹部の縁に引っ掛かることで、上記離間を阻止できる。第2凸部及び第2凹部によって第2係合部を構成できる。また、第1係合部に第2係合部としての機能を兼ねさせることができる。
前記回転軸線と交差する径方向の側部における前記第1、第2縁どうしが、互いに前記管軸線に沿って相対移動可能で、かつ前記回転軸線に沿って対向する部分を有していることが好ましい。
これによって、第3係合部を構成できる。すなわち、第1、第2節輪どうしが回転軸線に沿う向きに互いに相対変位しようとすると、前記部分における第1、第2縁どうしが引っ掛かることで、上記相対変位を規制できる。ひいては、第1係合部の係合が外れるのを防止できる。また、前記第3係合部における第1、第2縁どうしを管軸線に沿って相対移動可能にすることで、第1節輪と第2節輪とが回転軸線まわりに相対回転するのを許容できる。第3係合部は、第1、第2縁の一方に設けられた凸部と他方に設けられた凹部の嵌め合いにて構成されていてもよく、第1、第2縁の一方に設けられた段差と他方に設けられた凸部にて構成されていてもよく、第1、第2縁の両方に設けられた段差どうしの嵌め合いにて構成されていてもよい。
前記回転軸線と交差する径方向の側部における前記第1、第2節輪の何れか一方には、第3凸部が、前記管軸線に沿って突出するように形成され、かつ前記第1、第2節輪の他方には、第3凹部が、前記管軸線に沿って凹むように形成され、前記第3凸部が、前記第3凹部の内部に前記管軸線に沿って相対移動可能に配置されていることが好ましい。
これによって、第1、第2節輪どうしが回転軸線に沿って相対変位するのを確実に規制できるとともに、第1節輪と第2節輪との回転軸線まわりの相対回転を確実に許容できる。第3凸部及び第3凹部によって第3係合部を構成できる。
前記湾曲管が、互いに等間隔で連続する3以上の節輪を備え、これら3以上の節輪における隣接する任意の2つの節輪の一方が前記第1節輪を構成し、前記2つの節輪の他方が前記第2節輪を構成していてもよい。これによって、湾曲管を均一な曲率で湾曲させることができる。
前記湾曲管が、連続する3以上の節輪を備え、これら3以上の節輪における隣接する任意の2つの節輪の一方が前記第1節輪を構成し、前記2つの節輪の他方が前記第2節輪を構成し、かつ前記管軸線に沿って相対的に先端側における節輪どうしの配置間隔と、前記管軸線に沿って相対的に基端側における節輪どうしの配置間隔とが互いに異なっていてもよい。これによって、湾曲管の曲がり具合(曲率)を管軸線に沿う位置に応じて異ならせることができる。したがって、例えば、湾曲管の先端側の部分においては大きな曲率で曲がり、湾曲管の基端側の部分においては小さな曲率で曲がるようにできる。
また、本発明装置は、前記の湾曲管と、前記湾曲管を湾曲させ、若しくは真っ直ぐに復原させる機能部材とを備えた医療装置又は検査装置を特徴とする。前記医療装置は、診察、治療、介護、手術等の医療行為のための装置であり、例えば内視鏡、カテーテル、鉗子等が挙げられる。前記検査装置は、検査対象の種々の状態を検査するための装置であり、例えば内視鏡やカテーテル等の医療用の検査装置の他、土木・建築構造物、機械・電気装置の内部構造や状態を検査するための検査装置等を含む。
また、本発明方法は、管軸線に沿って一列に連なる複数の節輪を備えた湾曲可能な湾曲管を製造する方法であって、
前記湾曲管となるべき管体に切断エネルギーを局所的に付与するエネルギー付与工程と、
前記エネルギー付与工程と併行して、前記管体を、前記切断エネルギーの付与方向に対して前記管軸線に沿う方向及び前記管軸線まわりの周方向に相対移動させる移動工程と、
を含み、前記エネルギー付与及び前記相対移動によって、前記管体を前記複数の節輪に分割するとともに、前記複数の節輪のうち第1節輪の第1縁と、前記第1節輪と隣接する第2節輪における前記第1縁と対向する第2縁とが、それぞれ前記管体の周面に沿う凹凸形状を有して、互いの前記凹凸形状によって係合するように形成し、この係合によって、前記第1、第2節輪どうしが、前記管軸線と交差する回転軸線のまわりに回転可能かつ分離不能に連結された状態にすることを特徴とする。
この製造方法によれば、1つの管体を分割して第1、第2節輪を形成するのと同時に、これら節輪どうしを回転軸線のまわりに回転可能かつ分離不能に連結された状態にすることができる。したがって、その後、リベットその他の連結部材によって第1、第2節輪どうしを連結する作業を行なう必要はない。これによって、湾曲可能な湾曲管を簡易に製造でき、製造コストを低減できる。前記切断エネルギーとしては、カッターやドリル等の固体切断具を用いずに非接触で管体を切断又は穿孔できるものが好ましく、例えばレーザー光線、電子線、ウォータージェット等が挙げられる。なお、上記の非接触とは、固体切断具等の切断用の固体物が管体に当たらないことを言う。
前記切断エネルギーとしてレーザービームを用いるときは、前記エネルギー付与工程と併行して、前記管体の内部に液体を流すことが好ましい。これによって、管体における照射スポットの周辺を冷却できる。また、照射スポットを貫通したレーザービームを管体内の液体中で減衰させることによって、管体における照射スポットの180°反対側の箇所が損傷するのを防止できる。前記液体としては、水を用いることが好ましい。
本発明によれば、隣接する節輪を、リベットその他の連結部材無しでも回転可能に連結でき、これによって、湾曲可能な湾曲管を構成することができる。したがって、リベット等の連結部材を取り付ける作業が不要であり、部品点数を削減でき、湾曲管の材料コストや製造コストを低減できる。
図1(a)は、本発明の第1実施形態に係る内視鏡の湾曲部の湾曲管を真っ直ぐ伸ばした状態で示す正面図である。図1(b)は、上記湾曲管を真っ直ぐ伸ばした状態で示す側面図である。 図2は、上記湾曲管の第1節輪及び第2節輪を周方向に展開した展開図である。 図3は、上記湾曲管を湾曲させた状態を実線及び破線にて示す斜視図である。 図4は、上記湾曲管の節輪を、操作ワイヤを通した状態で示す、図1(b)のIV−IV線に沿う断面図である。 図5は、図1のV−V線に沿う拡大断面図である。 図6は、上記湾曲管を含む内視鏡の正面図である。 図7は、上記湾曲管を製造する製造装置の概略を示す構成図である。 図8は、本発明の第2実施形態に係る湾曲管を真っ直ぐに伸ばした状態で示す正面図である。 図9は、上記第2実施形態に係る湾曲管の第1節輪及び第2節輪を周方向に展開した展開図である。 図10は、上記第2実施形態に係る湾曲管の節輪を、操作ワイヤを通した状態で示す、図8のX−X線に沿う断面図である。 図11は、本発明の第3実施形態に係る湾曲管を真っ直ぐに伸ばした状態で示す正面図である。 図12は、上記第3実施形態に係る湾曲管の第1節輪及び第2節輪を周方向に展開した展開図である。 図13は、本発明の第4実施形態に係る湾曲管の第1節輪及び第2節輪を周方向に展開した展開図である。 図14は、本発明の第5実施形態に係る湾曲管を、S字状に湾曲させた状態で示す正面図である。 図15は、上記第5実施形態に係る湾曲管の第1節輪及び第2節輪を周方向に展開した展開図である。 図16(a)は、上記第5実施形態に係る湾曲管をS字状に湾曲させた状態における、内回り部の第3係合部を示す側面図である。図16(b)は、上記第5実施形態に係る湾曲管をS字状に湾曲させた状態における、外回り部の第3係合部を示す側面図である。 図17は、第5実施形態の変形例を示し、第3係合部の側面図である。 図18は、本発明の第6実施形態に係る湾曲管の正面図である。 図19は、本発明の第7実施形態を示し、カテーテルの正面図である。
以下、本発明の実施形態を図面にしたがって説明する。
図1〜図7は、本発明の第1実施形態を示したものである。図6に示すように、内視鏡3(医療装置、検査装置)は、操作ダイヤル32等を有する手元部31と、この手元部31から延びる挿入部33とを含む。挿入部33の先端部分が湾曲部34を構成している。湾曲部34は、二点鎖線にて示す外皮チューブ35と、湾曲管1と、操作ワイヤ5(機能部材)とを含む。外皮チューブ35は、挿入部33の基端部(手元部31との接続部)から続いている。この外皮チューブ35の内部に湾曲管1が収容されている。湾曲管1と操作ダイヤル32とが操作ワイヤ5にて連繋されている。操作ダイヤル32の操作によって、湾曲管1ひいては湾曲部34を湾曲操作できる。
図1に示すように、湾曲管1は、複数(好ましくは3以上)の環状の節輪10,10…を備え、管軸線Lに沿って延びる円筒形状になっている。節輪10の材質は、例えばステンレスであるが、これに限定されるものではなく、普通鋼、鉄、アルミニウム等の他の金属であってもよく、Ni−Ti系等の形状記憶合金(超弾性合金)であってもよく、或いは樹脂等の金属以外の材質であってもよい。各節輪10の直径は、例えば1mm〜十数mmであるが、これに限定されるものではなく、1mm以下でもよく、十数mm以上であってもよい。各節輪10の厚みは、例えば100μm〜1mmであるが、これに限定されるものではなく、100μm以下であってもよく、1mm以上であってもよい。
湾曲管1の複数の節輪10,10…は、管軸線Lに沿って一列に並べられている。言い換えると、湾曲管1は、複数の節輪10,10…に分割されている。第1実施形態における節輪10は、最も先端側(図1において上)の節輪10Dと最も基端側(図1において下)の節輪10Bとを除き、互いに同一形状かつ同一寸法になっている。これら節輪10,10…が、互いに等間隔で連続されている。図2に示すように、複数の節輪10,10…のうち任意の隣接する2つの節輪10の一方を「第1節輪11」と称し、上記2つの節輪10の他方を「第2節輪12」と称す。ここでは、上記隣接する2つの節輪10のうち、管軸線Lに沿って相対的に基端側(図2において下)のものを第1節輪11とし、先端側(図2において上)のものを第2節輪12とする。図1において、各節輪10は、自身の先端側に隣接する節輪10(12)に対しては第1節輪11となり、自身の基端側に隣接する節輪10(11)に対しては第2節輪12となる。
各節輪10(11,12)は、軸方向の中間の環状部11a,12aと、先端側(図2において上)の凸凹部13a,14a,15a,16a,17a,18aと、基端側(図2において下)の凹凸部13b,14b,15b,16b,17b,18bとを含む。つまり、節輪10の軸方向の両端部は、当該節輪10の周面(外周面及び内周面)内において軸方向及び周方向に突出したり凹んだりしており、凸凹部13a〜18bを形成している。先端側の凸部13a,15a,17aの外縁及び凹部14a,16a,18aの内縁によって第1縁11eが構成されている。また、基端側の凹部13b,15b,17bの内縁及び凸部14b,16b,18bの外縁によって第2縁12eが構成されている。したがって、第1、第2縁11e,12eは、節輪10の周面に沿う凹凸形状を有している。しかも、これら第1、第2縁11e,12eは、互いに相手側の凹を凸に、凸を凹に反転させた形状になっている。各節輪10において、第1縁11eの凸凹部13a〜18aと第2縁12eの凹凸部13b〜18bとの互いに対応するものどうしが、当該節輪10の周方向の同一位置に配置されている。
なお、図1に示すように、最も先端側の節輪10Dは、基端部(図1において下端)にだけ凹凸部13b〜18bが設けられ、第2節輪12としてのみ機能する。最も基端側の節輪10Bは、先端部(図1において上端)にだけ凸凹部13a〜18aが設けられ、第1節輪11としてのみ機能する。
図1及び図2に示すように、隣接する2つの第1、第2節輪11,12において、第1節輪11の第1縁11eと、第2節輪12の第2縁12eとが互いに対向している。これら第1、第2縁11e,12eどうしが、互いの上記凹凸形状によって係合されている。すなわち、第1節輪11の凸部13a,15a,17aが、第2節輪12の対応する凹部13b,15b,17bの内部にそれぞれ配置されるとともに、第2節輪12の凸部14b,16b,18bが、第1節輪11の対応する凹部14a,16a,18aの内部にそれぞれ配置されている。言い換えると、湾曲管1の周面上において、第1節輪11が突出する箇所では第2節輪12が凹み、第2節輪12が突出する箇所では第1節輪11が凹むことで、第1、第2縁11e,12eどうしが噛み合っている。これら第1、第2縁11e,12eは、湾曲管1の周面上で接するか、又は僅かなクリアランス若しくは隙間を挟んで互いに対向することによって、節輪間ギャップ10eを構成している。節輪間ギャップ10eは、湾曲管1を外周から内周へ段差無く貫くとともに、湾曲管1の周面に沿って周方向及びL方向に曲がる曲線状の模様を描きながら湾曲管1を一周し、湾曲管1の全周にわたる閉環状になっている。この節輪間ギャップ10eを境にして、湾曲管1が、第1節輪11と第2節輪12とに分割されている。ここで、図5に示すように、上記「段差無く」とは、節輪間ギャップ10eが湾曲管1の外周面(図5において左)と内周面(図5において右)との中間で管軸線Lに沿って折れ曲がる部分(図5の二点鎖線)を有さないとの意である。つまり、第1節輪11及び第2節輪12には、管厚方向(図5において左右)に互いに重なる部分(例えば上掲特許文献1,2における連結部どうしに相当する部分)が存在しない。
図1〜図3に示すように、上記第1、第2縁11e,12eの係合によって、第1、第2節輪11,12どうしが、管軸線Lと直交(交差)する回転軸線Cのまわりに回転可能かつ分離不能に連結されている。つまりは、節輪間ギャップ10eは、第1、第2節輪11,12どうしが回転軸線Cまわりに回転可能かつ分離不能に連結されるような曲線模様になっている。これによって、第1係合部91と、第2係合部92と、第3係合部93が形成されている。第1係合部91によって、第1、第2節輪11,12どうしが、回転軸線Cのまわりに相対回転可能に連結されている。第2係合部92によって、第1、第2節輪11,12どうしが管軸線Lに沿う向きに離間するのが規制されている。第3係合部93によって、第1、第2節輪11,12どうしが回転軸線Cに沿って相対変位するのが規制されている。第1、第2係合部91,92は、回転軸線Cに沿う方向の両側部に一対配置されている。第3係合部93は、第1、第2係合部91,92から90°ずれて、回転軸線Cと直交(交差)する径方向rの両側部に一対配置されている。第1、第2節輪11,12は、第1、第2縁11e,12eどうしの上記凹凸形状による係合によってのみ連結されている。湾曲管1には、第1、第2節輪11,12を連結するためのリベット等の連結部材は設けられていない。
節輪間ギャップ10e及び第1〜第3係合部91〜93は、湾曲管1における節輪10,10…どうしの境ごとに設けられている。管軸線Lに沿って隣り合う第1係合部91,91は、湾曲管1の周方向の互いに同一位置に配置されている。管軸線Lに沿って隣り合う回転軸線C,Cは、互いに平行になっている。これら第1〜第3係合部91〜93によって、湾曲管1の一列をなす節輪10,10…が互いに分離不能に連なっている。
上記第1係合部91の詳細構造を説明する。
図1(a)に示すように、各第1係合部91は、同心多重環状のヒンジ構造になっている。図1(b)に示すように、第1、第2節輪11,12どうし間において一対の第1係合部91,91が180°離れて設けられている。これら一対の第1係合部91,91の中心どうしを結ぶ線が、回転軸線Cを構成している。図1(a)及び図2に示すように、各第1係合部91は、第1節輪11の凸凹部13a〜16a、並びに第2節輪12の凹凸部13b〜16bによって構成されている。以下、各凸部13a,15a,14b,16bを適宜「第1凸部」と称し、各凹部14a,16a,13b,15bを適宜「第1凹部」と称す。
第1凸凹部13a〜16a、13b〜16bは、回転軸線Cを中心とする多重環状になっている。詳しくは、図2に示すように、第1凸部13aは、第1節輪11の環状部11aから管軸線Lに沿って第2節輪12側へ突出している。第1凸部13aは、回転軸線Cを中心とする円形状になっている。第1凸部13aの中心角は、180°超であり、第1凸部13aの外縁は、180°超の中心角を有する円弧形状になっている。したがって、第1凸部13aにおける環状部11a側の端部(根元部)は、そこよりも環状部12a側の部分(主部)より周方向寸法が小さい。1つの第1節輪11に2つ(一対)の第1凸部13a,13aが設けられている。一対の第1凸部13a,13aは、第1節輪11の周方向に180°離れて対峙している。
各第1凸部13aの両側には、一対の第1凸部15a,15aが設けられている。各第1凸部15aは、L方向の先端側(第2節輪12側)へ突出するとともに、第1凸部13aと同心かつ第1凸部13aよりも大径の円弧状になっている。各第1凸部15aの端部は、回転軸線Cよりも第2節輪12側に突出ししている。
第1節輪11における第1凸部13aと、その両側の第1凸部15aの間に、それぞれ第1凹部14aが形成されている。各第1凹部14aは、環状部11aに向かって管軸線Lに沿って凹むとともに第1凸部13aと同心の円弧形状になっている。第1凹部14aの奥端部(環状部11a側の端部)は、回転軸線Cよりも環状部11a側(図2において下)に位置し、更には第1凸部13aよりも環状部11a側に位置している。
第1凸部15aの第1凹部14aとは反対側に凹部16aが形成されている。凹部16aは、環状部11aに向かって管軸線Lに沿って凹んでいる。凹部16aにおける第1凸部15a側の縁は、第1凸部13aと同心の円弧状になっている。凹部16aにおける第1凸部15aとは反対側の縁は管軸線Lに沿って真っ直ぐ延びている。
第2節輪12における第1凸部14bは、C字状(円弧状)になっており、その円周方向の中央部が環状部12aと一体に連なっている。第1凸部14bの円周方向の両端部が、管軸線Lに沿って第1節輪11側へ突出している。第1凸部14bの中心角は、180°超であり、かつ第1凸部13aの中心角よりも小さい。第1凸部14bの上記両端部どうしの離間距離は、第1凸部13aの基端部(環状部11aとの連結部)の幅(第1節輪11の周方向に沿う寸法)よりも大きい。
第1凸部14bの内側の空間が第1凹部13bを構成している。第1凹部13bは、管軸線Lに沿って凹むとともに第1凸部14bと同心かつ180°超の中心角を有する円形になっている。したがって、第1凹部13bの内縁は、180°超の中心角を有する円弧形状になっている。第1凹部13bの直径は、第1凸部13aの直径と略等しいか、又は微小クリアランス分だけ僅かに大きい。第1凹部13bは、第1凸部14bの両端部どうしの間を介して環状部11aに向けて開口されている。
第1凸部14bの両側にそれぞれ凸部16bが設けられている。各凸部16bにおける第1凸部14b側の縁は、第1凸部14bと同心の円弧状になっている。凸部16bにおける第1凸部14bとは反対側の縁は、管軸線Lに沿って真っ直ぐ延びている。
第1凸部14bと凸部16bとの間に第1凹部15bが形成されている。第1凹部15bは、第1凹部13bと同心の円弧状になっており、管軸線Lに沿って凹んでいる。
図1(a)に示すように、第1節輪11の第1凸部13aが、第2節輪12の第1凹部13bの内部に配置されている。第1凸部13aの中心と第1凹部13bの中心とが、互いに一致するとともに回転軸線C上に配置されている。また、第1節輪11の第1凹部14aの内部に、第2節輪12の第1凸部14bが配置されている。第1節輪11の第1凸部15aが、第2節輪12の第1凹部15bの内部に配置されている。第1節輪11の凹部16aの内部に、第2節輪12の凸部16bが配置されている。これによって、第1係合部91における第1、第2縁11e,12eどうしが回転軸線Cの周りに相対回転可能に係合している。
図1(a)に示すように、湾曲管1を真っ直ぐ伸ばすことで、第1、第2節輪11,12の軸線どうしを一直線に揃えた状態では、各第1凹部14aにおける環状部11a側の端部と第1凸部14bの端部との間に隙間14gが形成され、かつ、各第1凸部15aの先端部と第1凹部15bの環状部12a側の端部との間にも隙間15gが形成されている。これら隙間14g,15gによって、第1、第2節輪11,12の相対回転が許容されている。
次に、第2係合部92の構成を説明する。
回転軸線Cに沿う方向の側部における第1、第2節輪11,12の何れか一方には、第2凸部13c,15cが、節輪11,12の周方向に突出するように形成されている。第1、第2節輪11,12の他方には、第2凹部13d,15dが、上記周方向に凹むように形成されている。第2凸部13c,15cが、節輪11,12どうしの相対回転を許容するようにして、対応する第2凹部13d,15dの内部に配置されている。これら第2凸凹部13c,13d,15c,15dによって、第2係合部92が構成されている。
詳細には、第2係合部92は、第1係合部91に含まれている。すなわち、第1凸部13aは、180°以上の中心角を有する円形状であるから、中間部分13cが第1節輪11の周方向に突出している。この中間部分13cが、第2凸部13cを構成している。第1凸部13aは、第2凸部13cを一体に含む。また、第1凹部13bは、180°以上の中心角を有する円形状であるから、その中間部分13dが第2節輪12の周方向に凹んでいる。この中間部分13dが、第2凹部13dを構成している。第1凹部13bは、第2凹部13dを一体に含む。第2凸部13cが第2凹部13dの内部に配置されることによって、第2係合部92が構成されている。
さらに、円弧状の第1凸部15aは、管軸線Lに沿って突出するだけでなく、第1節輪11の周方向へも突出している。この第1凸部15aにおける回転軸線Cよりも環状部12a側の部分15cが、第2凸部15cを構成する。また、円弧状の第1凹部15bは、管軸線Lに沿って凹むだけでなく、第2節輪12の周方向へも凹んでいる。この第1凹部15bにおける回転軸線Cよりも環状部12a側の部分15dが、第2凹部15dを構成する。これら第2凸凹部15c,15dの係合によっても第2係合部92が構成されている。
次に、第3係合部93の構成を説明する。
図1(b)に示すように、第3係合部93は、第1節輪11の一対の凸部17a及び凹部18a、並びに第2節輪12の一対の凹部17b及び凸部18bによって構成されている。以下、各凸部17a,18bを適宜「第3凸部」と称し、各凹部18a,17bを適宜「第3凹部」と称す。
第3凸部17aは、環状部11aから第2節輪12側へ管軸線Lに沿って突出されている。第3凸部17aの両側縁が管軸線Lに沿って真っ直ぐ延びている。一対の第3凸部17a,17aが、第1節輪11の周方向に並んでいる。
これら一対の第3凸部17a,17aの間に第3凹部18aが形成されている。第3凹部18aは、管軸線Lに沿って凹んでいる。第3凹部18aの中央部が、第1凸部13aの中心に対して第1節輪11の周方向にちょうど90°離れている。各第3凸部17aにおける第3凹部18aとは反対側の側縁と第1凸部15aとの間に上記凹部16aが形成されている。
第3凸部18bは、第2節輪12の周方向に並んで一対配置されている。各第3凸部18bは、環状部12aから第1節輪11側へ管軸線Lに沿って突出されている。第3凸部18bの両側縁が管軸線Lに沿って真っ直ぐ延びている。一対の第3凸部18bの間に凹部18cが形成されている。
なお、凹部18cを無くして、一対の第3凸部18b,18bを1つの凸部にしてもよい。
各第3凸部18bと凸部16bとの間に第3凹部17bが設けられている。第3凹部17bは、管軸線Lに沿って凹んでいる。第3凹部17bの両側の内縁は、管軸線Lに沿って真っ直ぐ延びている。第3凹部17bの幅(第2節輪12の周方向に沿う寸法)は、第3凸部17aの幅(第1節輪11の周方向に沿う寸法)より僅かに大きい。
第3凸部17aが、第3凹部17bの内部に管軸線Lに沿って相対移動可能に配置され、かつ第3凹部18aの内部に第3凸部18bが管軸線Lに沿って相対移動可能に配置されている。したがって、第3係合部93における第1縁11e(凸凹部17a,18aの側縁)と第2縁12e(凹凸部17b,18bの側縁)どうしが、互いにC方向に対向するとともに管軸線Lに沿って相対移動可能になっている。
第3係合部93における第1縁11e(凸凹部17a,18aの側縁)と第2縁12e(凹凸部17b,18bの側縁)との間には、C方向のクリアランスが形成されている。このクリアランスは、節輪11,12の厚み以下であり、ひいては第1係合部91の第1凸部13a,15a,14b,16bの厚み以下である。
また、第1係合部91における第1、第2縁11e,12eのr方向のクリアランスは、節輪11,12の厚み以下であり、ひいては第3係合部における第3凸部17a,18bの厚み以下である。
ここで、凸部13a,15a,14b,16b,17a,18bの厚みは、環状部11a,12aの厚みと等しく、例えば100μm〜1mm程度であるが、これに限定されるものではなく、100μm以下であってもよく、1mm以上であってもよい。
図1及び図4に示すように、各節輪10(11,12)には、一対のワイヤ挿通部10g,10gが設けられている。ワイヤ挿通部10gは、環状部11a,12aにおける第3係合部93と同じ周方向の位置に配置されている。したがって、ワイヤ挿通部10gは、第1係合部91に対して90°ずれて配置されている。一対のワイヤ挿通部10g,10gは、周方向に180°離れて対峙している。各ワイヤ挿通部10gは、節輪10の周方向に延びるとともに、両端が環状部11a,12aに一体に連なっている。節輪10には、ワイヤ挿通部10gの上下の縁に沿って2本の切れ目10f,10fが形成されている。これら切れ目10f,10fによって、ワイヤ挿通部10gの中央部分が環状部11a,12aから切り離されている。ワイヤ挿通部10gの中央部分は、節輪10の内部に向けて湾曲されている。
図4及び図6に示すように、湾曲管1の内部に2本の操作ワイヤ5が設けられている。これら操作ワイヤ5は、湾曲管1の周方向に180°離れている。各操作ワイヤ5は、湾曲管1の内周面に沿ってL方向に延び、湾曲管1の複数の節輪10,10…における周方向の同一位置のワイヤ挿通部10gに通されている。図6に示すように、各操作ワイヤ5の先端は、最先端の節輪10Dに止められている。各操作ワイヤ5は、上記内視鏡の挿入部の内部を経て、その基端部が操作ダイヤル32に連繋されている。この操作ダイヤル32を回すことによって2本の操作ワイヤ5の何れかを引っ張ることができる。これによって、湾曲管1を、回転軸線Cと直交する平面上で管軸線Lの両側の2方向に湾曲させることができる(図3の実線及び破線を参照)。操作ダイヤル32を元の角度に戻すことで、湾曲管1を真っ直ぐな状態に復帰させることができる。操作ダイヤル32の回転角度によって、湾曲管1の曲がり具合ないしは延び具合を調節できる。操作ワイヤ5は、湾曲管1を湾曲させたり真っ直ぐに復原させたりする機能部材を構成する。
上記構成の湾曲管1によれば、第1係合部91における第1、第2縁11e,12eどうしが相対回転可能に係合されることによって、第1、第2節輪11,12が、回転軸線Cのまわりに、隙間14g,15gに対応する角度だけ相対回転することができる。これによって、湾曲管1を、管軸線Lを挟んで両側の2方向へ湾曲させることができる。第1係合部91を同心多重環状に形成することによって、第1、第2節輪11,12を回転軸線Cまわりに円滑に相対回転できるとともに、これら節輪11,12どうしを安定的に連結することができる。3以上の節輪10,10…どうしが等ピッチで連続されることによって、湾曲管1を全体的に均一な曲率で湾曲させることができる。
併せて、第1係合部91によって、第1、第2節輪11,12が、管軸線Lまわりに相対回転するのを規制できるとともに、r方向にずれるのを規制できる。すなわち、第1、第2節輪11,12の一方に、他方に対して管軸線Lまわりに回転させるトルクが作用したり、r方向に押し引きする力が作用したりすると、第1節輪11の凸部13aが、第2節輪12の凸部14bないしは凹部13bの内縁と周方向に引っ掛かる。また、第2節輪12の凸部14bが、第1節輪11の凸部15aないしは凹部14aの内縁と周方向に引っ掛かる。さらに、第2節輪12の凸部16bが、第1節輪11の凸部15aないしは凹部16aの縁に周方向に引っ掛かる。これによって、上記管軸線Lまわりの相対回転及びr方向への相対変位(平行移動)が阻止される。
また、湾曲管1によれば、第2係合部92によって、第1、第2節輪11,12がL方向に離間するのを規制できる。すなわち、第1節輪11と第2節輪12がL方向に離間しようとすると、回転軸線Cよりも環状部11a側の凸部13cと凹部13dの縁どうしが強く当たって抵抗するとともに、回転軸線Cよりも環状部11b側の凸部15cと凹部15dの縁どうしが強く当たって抵抗する。これによって、第1、第2節輪11,12がL方向に離間して外れるのを防止できる。また、第2係合部92は、第1、第2節輪11,12の相対回転を許容している。第1係合部91が第2係合部92を兼ねているため、第1、第2節輪11,12に第1係合部91とは別途に第2係合部92を形成する必要がない。
さらに、湾曲管1によれば、第3係合部93によって、第1、第2節輪11,12が、C方向にずれるのを規制できるとともに、管軸線Lまわりに相対回転するのを規制できる。すなわち、第1、第2節輪11,12の一方に、他方に対してC方向に押し引きする力が作用したり、管軸線Lまわりに回転させるトルクが作用したりすると、第1節輪11の第3凸部17aが、第2節輪12の第3凹部17bの縁と周方向に引っ掛かり、第2節輪12の第3凸部18bが、第1節輪11の第3凹部18aの縁と周方向に引っ掛かる。これによって、上記C方向への相対変位(平行移動)及び管軸線Lまわりの相対回転が阻止される。第3凸凹部17a,18a、17b,18bどうしのクリアランスを第1係合部91の厚み以下にすることで、第1係合部91の係合が外れるのを確実に防止できる。したがって、第1、第2節輪11,12の連結状態を確実に維持することができる。
さらに、第1、第2節輪11,12が回転軸線Cまわりに相対回転するときは、第3係合部93の第3凸部17a,18bが第3凹部17b,18aに対しL方向にスライドすることによって、上記相対回転を許容する。第3凸凹部17a〜18bの間にクリアランスを設定することによって、第3凸凹部17a〜18bどうしを円滑にスライドさせることができる。ひいては、第1、第2節輪11,12を回転軸線Cまわりに円滑に相対回転させることができる。
このようにして、第1〜第3係合部91〜93によって、第1、第2節輪11,12が回転軸線Cまわりに相対回転するのを許容する一方、それ以外の相対変位は阻止されるように、第1、第2節輪11,12の相対変位の自由度を制限することができる。ひいては、第1、第2節輪11,12どうしを確実に分離不能に連結できる。
湾曲管1の製造方法の一例を説明する。
図7に示すように、湾曲管1は、好ましくはレーザー加工装置40(管体切断装置)によって作製する。レーザー加工装置40は、レーザー照射部41(切断エネルギー付与部)と、ワーク支持部42と、給水パイプ43を備えている。ワーク支持部42は、送り部44と、回転クランプ45とを含む。送り部44は、軸線Lに沿ってスライド駆動される。回転クランプ45は、送り部44に設けられ、軸線Lの周りに回転駆動される。
湾曲管1となるべき管体1Aは、1本の湾曲管1よりも十分に長い。この管体1Aの基端部(図7においって右)を給水パイプ43に差し込む。この管体1及び給水パイプ43をワーク支持部42に取り付ける(取り付け工程)。この際、管体1Aの先端部(図7において左)をワーク支持部42から突出させた状態で、回転クランプ45に管体1Aを固定する。また、管体1Aの上記突出部分をガイド46にて支持する。
次に、レーザー照射部41の焦点(照射スポット)を管体1Aの先端部の周面上に合わせる。そして、レーザー照射部41からレーザービーム4(切断エネルギー)を管体1Aに局所的に照射(付与)する(エネルギー付与工程)。これによって、管体1Aにおけるレーザービーム4の照射スポットが局所的に穿孔される。
上記のレーザー照射と併行して、給水パイプ43の基端部に水(液体)を導入する。水は、給水パイプ43から管体1Aの内部に導入され、管体1A内を先端部に向かって流れる。この水によって、管体1Aにおける照射スポットの周辺部分を冷却できる。また、レーザービーム4は、管体1Aにおける照射スポットを穿孔又は貫通した後、管体1A内の水中に入射することで減衰される。これによって、管体1Aにおける照射スポットの180°反対側の箇所がレーザービーム4によって損傷するのを防止できる。
更に上記レーザー照射と併行して、回転クランプ45を回転させるとともに、送り部44をスライドさせる。これによって、管体1Aを、レーザー照射部41(切断エネルギーの付与方向)に対して、軸線Lまわりに回転させるとともに軸線Lに沿う方向へ移動させる(移動工程)。詳細には、上記照射スポットを、節輪間ギャップ10eの設計形状に沿うように相対移動させる。これによって、節輪間ギャップ10eを形成でき、管体1Aから節輪10を分割形成できる。節輪間ギャップ10eの両縁が第1、第2縁11e,12eとなる。つまり、第1縁11eと第2縁12eを同時に形成できる。しかも、これら第1、第2縁11e,12eを、互いの凹凸形状によって回転可能かつ分離不能に係合された状態に形成できる。言い換えると、管体1Aを複数の節輪10に分割すると同時に、これら節輪10(11,12)が互いに回転可能かつ分離不能に連結された状態にすることができる。したがって、分割の後、リベットその他の連結部材によって節輪10どうしを連結する作業を行なう必要はない。よって、湾曲管1を簡易に短時間で製造できる。また、リベットその他の連結部材が不要なだけ部品点数を削減できる。さらに、節輪10は弾性を有している必要がないから、節輪10の材質としてステンレス等の安価なものを使用できる。よって、製造コスト及び材料コストを大幅に低減できる。管体1Aの長さを1本の湾曲管10の長さの数倍にすることによって、1本の管体1Aから複数の湾曲管10,10…を作製できる。湾曲管10,10どうしの分割もレーザー加工機40によるレーザー照射によって行なうことができる。
上記のレーザー加工の際に、節輪間ギャップ10eと共に切れ目10f,10fを形成しておく。そして、レーザー加工後に、プレス加工機を用いて、切れ目10,10fどうしの間の部分を節輪10の内側へ湾曲させることで、ワイヤ挿通部10gを形成する。このワイヤ挿通部10gに操作ワイヤ5を通して、内視鏡3の湾曲部34を構成する。
次に、本発明の他の実施形態を説明する。以下の実施形態において、既述の実施形態と重複する内容に関しては、図面に同一符号を付して説明を省略する。
図8〜図10は、本発明の第2実施形態を示したものである。図8及び図9に示すように、第2実施形態の湾曲管1Bでは、各節輪10における第1縁11eと第2縁12eとが、第1実施形態の湾曲管1に対して周方向に90°ずれている。つまり、個々の節輪10において、第1縁11eの第1凸部13aと第2縁12eの第1凹部13bとが90°ずれ、かつ第1縁11eの第3凸部17aと第2縁12eの第3凹部17bとが90°ずれている。隣接する第1、第2節輪11,12は、両端の節輪10D,10Bを除き、互いに同一形状になるとともに、互いに他方に対して管軸線Lまわりに90°回転された角度に向けられている。したがって、湾曲管1Bにおいては、管軸線Lに沿って隣り合う第1係合部91,91が互いに90°ずれて配置され、かつ管軸線Lに沿って隣り合う第3係合部93,93が互いに90°ずれて配置されている。管軸線Lに沿って隣り合う回転軸線C,Cは、互いに直交している。
図10に示すように、湾曲管1Bには4つの操作ワイヤ5が取り付けられている。これら操作ワイヤ5は、湾曲管1Bの周方向に互いに90°間隔で配置されている。各操作ワイヤ5は、管軸線Lに沿って1つ置きの節輪10のワイヤ挿通部10gに通されている。180°離れて対向する操作ワイヤ5,5どうしは、同じ節輪10の一対のワイヤ挿通部10g,10gにそれぞれ通されている。操作ワイヤ5の直径は、例えば0.2mm〜0.4mm程度である。
第2実施形態によれば、何れか1つの操作ワイヤ5を選択して引っ張ることによって、湾曲管1Bを前後左右の4方向に湾曲させることができる。操作ワイヤ5に弾性復原力を持たせることによって、上記引っ張りを解除したときは、湾曲管1Bが操作ワイヤ5の弾性復原力によって直線状態に自然復帰するようにできる。図示は省略するが、湾曲管1B用を具備する内視鏡の手元部には、複数の操作ダイヤルが設けられており、これら操作ダイヤルによって湾曲管1Bを4方向に湾曲操作可能になっている(図19参照)。
図11及び図12は、本発明の第3実施形態を示したものである。
第3実施形態の湾曲管2では、第1係合部81が四角形状になっている。かつ、管軸線Lに沿って隣接する第1節輪21の形状と第2節輪22の形状が互いに異なっている。第1節輪21は、環状部21aを挟んで対称になっており、両端縁がそれぞれ第1縁21e,21eを構成している。各第1縁21eは、第1節輪21の周面に沿う凹凸形状を有している。また、第2節輪22は、環状部22aを挟んで両端縁がそれぞれ第2縁22e,22eを構成している。各第2縁22eは、第2節輪22の周面に沿う凹凸形状を有している。隣り合う第1、第2節輪21,22の互いに対向する第1、第2縁21e,22eどうしが係合し、これによって、第1係合部81と、第2係合部82と、第3係合部83が構成されている。すなわち、第1縁21eと第2縁22eとが、湾曲管2の周面上で接するか、又は僅かなクリアランス若しくは隙間を挟んで互いに対向することによって1本の閉環状の節輪間ギャップ20eを構成している。
さらに詳述すると、第1節輪21の各第1縁21eは、一対の第1凸部23aと、一対の第3凸部27aを含む。これら第1凸部23a及び第3凸部27aが、第1節輪21の周方向に90°置きに交互に配置されている。第1凸部23aは、環状部21aから管軸線Lに沿って突出している。各第1縁21eの一対の第1凸部23a,23aは互いに180°離れて対向しており、これら一対の第1凸部23a,23aどうしを結ぶ線が回転軸線Cを構成している。
各第1凸部23aの両側縁における環状部21a側の端部には、一対の第2凹部23cが形成されている。第2凹部23cは、第1節輪21の周方向に凹んでいる。したがって、第1凸部23aにおける環状部21a側の端部(根元部)は、そこより環状部22a側の部分(主部)よりも幅狭になっている。つまり、節輪21の周方向に沿う寸法が小さい。第1凸部23aの主部は四角形状である。よって、第1凸部23aは、全体として概略T字形状になっている。
第3凸部27aは、第1凸部23aに対して第1節輪21の周方向に90°離れて、環状部21aから管軸線Lに沿って突出している。第3凸部27aの両側縁は、管軸線Lに沿って真っ直ぐ延びている。
第2節輪22における両端の第2縁22e,22eは、その一方を第2節輪22の周方向に90°ずらしたときに、第2節輪22の環状部22aを挟んで互いに対称になる形状になっている。各第2縁22eは、一対の第1凹部23bと、一対の第3凹部27bを含む。これら第1凹部23b及び第3凹部27bが、第2節輪22の周方向に90°置きに交互に配置されている。第1凹部23bは、環状部22aから管軸線Lに沿って凹んでいる。第1凹部23bの両側縁における環状部21a側の端部には、一対の第2凸部23d,23dが設けられている。これら第2凸部23dは、互いの対峙方向(第2節輪22の周方向)に突出している。第1凹部23bにおける凸部23dよりも環状部22a側の部分(第1凹部の主部)は、四角形状になっている。よって、第1凹部23bは、全体として概略T字形状になっている。
第3凹部27bは、第1凹部23bに対して第2節輪22の周方向に90°離れて、管軸線Lに沿って凹んでいる。第3凹部27bの両側縁は、管軸線Lに沿って真っ直ぐ延びている。
隣接する第1、第2節輪21,22の互いに対向する第1、第2縁21e,22eにおいて、第1凸部23aが第1凹部23bの内部に相対回転可能に配置されている。ひいては、第1、第2節輪21,22どうしが回転軸線Cのまわりに相対回転可能になっている。これら凸凹部23a,23bの係合によって第1係合部81が構成されている。第1係合部81は、節輪21,22どうしの上記回転軸線Cまわりの相対回転を許容する一方、管軸線Lまわりの相対回転を規制するとともに、L方向及びC方向の何れともと直交する径方向rへのずれをも規制する。
また、第2凹部23cの内部に第2凸部23dが配置されている。これら凹凸部23c,23dの係合によって第2係合部82が構成されている。第2係合部82における第1縁21eは、第2縁22eよりも環状部22a側から第2縁22eと対向している。第1、第2節輪21,22どうしがL方向に離れようとすると、第2凸部23dが第2凹部23cの縁に引っ掛かることで、上記L方向への離間を規制する。
さらに、第3凸部27aが第3凹部27bの内部にL方向へ相対移動可能に配置されている。これら凸部27a,27bによって第3係合部83が構成されている。これら凸部27a,27bの対向する縁どうし、すなわち第3係合部83における第1、第2縁21e,22eどうしは、互いにC方向に対向するとともにL方向に相対移動可能になっている。第1節輪21と第2節輪22がC方向にずれようとすると、第3凸部27aが第3凹部27bの縁に引っ掛かることで、上記C方向へのずれを規制する。また、第3係合部83は、節輪21,22どうしの管軸線Lまわりの相対回転をも規制する。
湾曲管2においては、ワイヤ挿通部10gが、第1、第2節輪21,22のうち第2節輪22にだけ設けられている。各第2節輪22には、一対のワイヤ挿通部10gが180°離れて設けられている。1つの第1節輪21を挟んで隣り合う2つの第2節輪22のワイヤ挿通部10gは、互いに90°ずれている。4つの操作ワイヤ5が各ワイヤ挿通部10gに通されている。これによって、湾曲管2が4方向に湾曲操作される点は、第2実施形態と同様である。
図13は、本発明の第4実施形態を示したものである。第4実施形態の湾曲管1Cは、第1係合部91が円形又は円弧形の凸凹部13a〜15bを含んで多重環状である点で第1実施形態と同様であり、したがって、第1係合部91が第2係合部92を兼ねている点でも第1実施形態と同様である。また、第4実施形態は、第1節輪11の形状と第2節輪12の形状とが互いに異なっており、第1節輪11の両端縁が共に第1縁11eを構成し、かつ第2節輪12の両端縁が共に第2縁12eを構成している点において、第3実施形態と同様である。第1節輪11の両端の第1縁11e,11eは、環状部11aを挟んで互いに対称になっている。また、第2節輪12の両端の第2縁12e,12eは、環状部12aを挟んで互いに対称になっている。さらに、第4実施形態の第3係合部93は、1組の第3凸部17a及び第3凹部17bだけで構成されている点で、2組の凸凹部17a,17b,18a,18bで構成された第1実施形態と異なっている。第3凸部17a及び凹部17bは、円形凸部13aの中心から湾曲管の周方向にちょうど90°離れている。
図14〜図16は、本発明の第5実施形態を示したものでる。
第5実施形態の湾曲管1Dは、隣接する第1、第2節輪11,12どうしの屈曲角度を段階的に調節可能になっている。詳述すると、図15に示すように、第5実施形態では、第1節輪11の一対の第3凸部17a,17aにおける互いに対向する側縁に複数(ここでは4つ)の陥入凹部17cが形成されている。複数の陥入凹部17cは、第3凸部17aの縁に沿って間隔を置いて配置されている。なお、陥入凹部17cの数は、図面のものに限られず、1つだけであってもよく、2〜3つであってもよく、5つ以上でもよい。
第2節輪12の第3凸部18bの両縁には、一対の突出片18f,18fが設けられている。これら突出片18fは、管軸線Lに沿って環状部11aへ向けて突出されている。各突出片18fの先端に陥入凸部18dが設けられている。第1、第2節輪11,12どうしの軸線が一直線になっているときは、陥入凸部18dが、第3凸部17aの1つ(ここでは最も基端側)の陥入凹部17cに嵌っている。
図14及び図16(a)に示すように、第1、第2節輪11,12を相対回転させると、内回り側の第3係合部93においては、環状部11a,12aどうしが接近することで、第3凸部18bが凹部18aの奥側(図16(a)において下)に相対変位する。これによって、陥入凸部18dが、第3凸部17aにおける最も基端側の陥入凹部17cよりも更に基端側へスライドされる。これに伴なって、突出片18fが撓み変形可能である。一方、図16(b)に示すように、外回り側の第3係合部93においては、第3凸部18bが凹部18aの先端側(図16(b)において上)に相対変位する。これによって、陥入凸部18dが、第3凸部17aの先端側にスライドし、先端側の陥入凹部17cに嵌る。これによって、第1、第2節輪11,12どうしが、陥入凹部17cの位置によって決まる角度で安定的に屈曲した状態に維持される。凸部17aに陥入凹部17cを複数設けることによって、上記角度を段階的に調節できる。隣接する2つの節輪10(11,12)ごとに角度調節できるから、図14に示すように、湾曲管をS字状に曲げた状態で維持することも可能である。
なお、第5実施形態の第1係合部91は、円形の凸部13aと円弧形の凸部14b(円形の凹部13b)との係合だけで構成されており、第1実施形態における凸部15a,16b及び凹部14a,15b,16aが設けられていない。また、環状部11a,12aは、一定幅(L方向の寸法)の環状の帯状になっている。第1係合部91と第3係合部93との間における節輪間ギャップ10eは、環状部11a,12aの離間距離に対応してL方向に幅広になっている。
図17は、第5実施形態の変形例を示したものである。この変形例では、各陥入凹部17cにおける最も凹んだ位置を挟んで先端側(図17において上)の縁が、基端側(図17において下)の縁よりも傾斜が緩やかになっている。したがって、陥入凸部18dが先端側へは変位しやすくできる。
図18は、本発明の第6実施形態に係る湾曲管1Eを示したものである。この湾曲管1Eは、管軸線Lに沿って相対的に先端側(図18において上側)における節輪10,10どうしの配置間隔と、管軸線Lに沿って相対的に基端側(図18において下側)における節輪10,10どうしの配置間隔とが互いに異なっている。具体的には、節輪10の軸長が、湾曲管1Eの先端側のものほど小さくなっている。このため、湾曲管1Eの先端側に向かうにしたがって節輪10,10どうしの配置間隔が小さくなっている(P<P)。これによって、図18の二点鎖線にて示すように、湾曲管1Eの曲がり具合(曲率)を管軸線Lに沿う位置に応じて異ならせることができる。すなわち、湾曲管1Eの先端側の部分においては該湾曲管1Eが大きな曲率で曲がり、湾曲管1Eの基端側の部分においては該湾曲管1Eが小さな曲率で曲がるようにできる。
なお、湾曲管の曲がり具合(曲率)を管軸線Lに沿って異ならせる手段として、例えば樹脂製の外皮チューブ35(図6参照)を湾曲管の先端側の部分では柔らかくし、湾曲管の基端側の部分では硬くすることが考えられる。しかし、1つの樹脂の硬さないしは柔らかさを場所によって異ならせるようにするのは容易でない。これに対し、本発明によれば、外皮チューブ35の硬さ/柔らかさは全体的に均一であっても、湾曲管1Eの曲率を管軸線Lに沿って異ならせることができる。
図19は、本発明の第7実施形態を示したものである。第7実施形態は、第2実施形態の湾曲管1Bをカテーテル3B(医療装置、検査装置)に適用したものである。カテーテル3Bは、手元部31と、この手元部31から延びる挿入部33と、4つの操作ワイヤ5(機能部材)とを含む。手元部31には、大小2段の操作ダイヤル32A,32Bが設けられている。挿入部33の先端部分が湾曲部34を構成している。この湾曲部34に湾曲管1Bが設けられている。挿入部33の内部ひいては湾曲管1Bの内部に、4つの操作ワイヤ5が収容されている。これら操作ワイヤ5は、湾曲管1Bの周方向に90°間隔で配置されるとともに、先端が最も先端側の節輪10Dに連繋されている。180°離れて対向する2つの操作ワイヤ5,5の基端は、1つの操作ダイヤル32Aに連繋され、他の180°離れて対向する2つの操作ワイヤ5,5の基端は、もう1つの操作ダイヤル32Bに連繋されている。これら操作ダイヤル32A,32Bの操作によって、4つに操作ワイヤ5のうちの1つを選択して引っ張ることができ、これによって、湾曲管1Bひいては湾曲部34を前後左右の4方向に湾曲操作できる。操作ワイヤ5が、弾性を有し、かつ自然状態(無負荷時)では真っ直ぐになるようにしてもよい。これによって、上記引っ張りを解除したときは、湾曲管1Bが操作ワイヤ5の弾性復原力によって直線状態に自然復帰するようにできる。
なお、カテーテル3Bにおいて、湾曲管1Bに代えて、他の実施形態の湾曲管1,1C,1D,1E,2を適用してもよい。
挿入部33の先端側の内部には、検査素子36が収容されている。また、挿入部33の基端側部には、スライドレバー37が設けられている。検査素子36とスライドレバー37とが、挿入部33内に設けられた連繋手段(図示省略)によって連繋されている。スライドレバー37を挿入部33の軸線に沿ってスライドさせることによって、検査素子36を湾曲管1Bの先端から出没させることができる。検査素子36を突出させることで、人体の状態(例えば血管の内壁や臓器の状態等)を検査することができる。検査素子36に代えて、鉗子等の施術具を装着することによって、手術や治療等を行なうこともできる。
本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく、その趣旨を逸脱しない範囲において種々の改変をなすことができる。
例えば、第1〜第3係合部が、第1、第2節輪どうし間における周方向の一側部にだけ設けられていてもよい。
第2係合部が、第1係合部とは別個に設けられていてもよく、第1係合部から湾曲管の周方向に離れて設けられていてもよい。この場合、第1凸部と第1凹部とは、少なくとも回転軸線Cまわりに相対回転可能に係合していればよく、管軸線Lに沿う離間を規制するように係合している必要はない。例えば、第1凸部13a及び第1凹部13bが、中心角180°以下の半円状であってもよい。
第3係合部が、2組の凸部17a,18b及び17a,18bの組み合わせにて構成されていてもよい。一組の凸部17a,18bによって、第1、第2節輪がC方向の一側へ相対変位するのを規制し、もう一組の凸部17a,18bによって、第1、第2節輪がC方向の他側へ相対変位するのを規制するようにしてもよい。
節輪間ギャップが、管体を、管厚方向に対して斜めに貫通するように形成してもよい。第1係合部における節輪間ギャップを斜めにすることで、第1係合部における第1、第2縁どうしがC方向に相対変位するのが規制されるようにしてもよい。したがって、第1係合部が第3係合部を兼ねていてもよく、第3係合部が第1係合部と湾曲管の周方向の同じ位置に配置されていてもよい。
湾曲管1,1B,1C,1D,1E(図1〜図6、図8〜10、図13〜図15、図18、図19)において、第1凸部13a及び第1凹部13bは、真円形状ないしは真円の円弧状に限られず、楕円形状ないしは楕円の円弧状であってもよい。
湾曲管2(図11、図12)において、第1凸部23aは、根元部の周方向寸法に対して主部の周方向寸法が大きい形状であれば、四角形状ないしはT字形状に限られず、逆三角形状、五角形状、六角形状等の四角形以外の多角形状等、どのような形状であってもよい。また、第1凹部23bは、第1凸部23aの主部及び根元部と回転軸線Cまわりに相対回転可能かつ管軸線Lに沿う離間を規制可能に嵌り合う形状であれば、四角形状ないしはT字形状に限られず、三角形状、五角形状、六角形状等の四角形以外の多角形状等、どのような形状であってもよい。
第1凸部及び第2凸部の形状が互いに相似ないしは近似しているのに限られず、例えば一方が円形で他方が多角形である等のように、非相似ないしは非近似の形状であってもよい。
湾曲管を湾曲姿勢から直線姿勢に復原させるための機能部材は、コイルばねや板ばね等のバネ部材であってもよい。
第6実施形態(図18)の湾曲管1Eにおいて、先端側(図18において上側)の節輪10,10どうしの配置間隔が、基端側(同図において下)の節輪10,10どうしの配置間隔より大きくてもよい。
複数の実施形態の構成を互いに組み合わせてもよい。たとえば、四角形状の第1係合部81を有する第3実施形態において、第1実施形態と同様に、4方向ではなく2方向に湾曲されるようにしてもよい。また、第3実施形態において、第2実施形態と同様に、第1節輪21と第2節輪22とが互いに同一形状であってもよい。湾曲管2における各節輪の一方側の縁が第1縁21eを構成し、他方側の縁が第2縁22eを構成していてもよい。
第6実施形態の湾曲管1E(図18)における節輪どうしの配置間隔が管軸線Lに沿う位置に応じて異なる構造を、他の実施形態の湾曲管1B,1C,1D,2に適用してもよい。
湾曲管を構成する全ての隣接する節輪どうしが、本発明の連結構造にて連結されている必要はなく、少なくとも2つ、好ましくは3つ以上の節輪どうしが本発明の連結構造にて連結されていればよい。
本発明の湾曲管は、内視鏡やカテーテルに限られず、鉗子やプローブ等の、他の医療装置又は検査装置の湾曲可能な管にも適用できる。例えば、体内の血管内壁や臓器等の検査対象を検査するプローブにおいて、該プローブの先端部に本発明の湾曲管を設け、かつ該湾曲管の先端に上記検査用のセンサを設けることにしてもよい。湾曲管の湾曲度合いから検査対象の形状や状態を検知するようにしてもよい。検知信号を送るための信号線をプローブの周面に印刷にて形成してもよい。
更には、本発明の湾曲管は、医療装置に限られず、土木、建築、機械、電気、その他の産業分野の各種構造物や機器における湾曲可能な管にも適用できる。例えば、コンクリート構造物の内部の劣化、亀裂等を診断する検査プローブにおける湾曲可能部分に本発明の湾曲管を適用してもよい。これら医療装置又は検査装置は、撮像装置、映写装置、制御装置、解析装置等と組み合わせてもよい。
地中やコンクリート構造物等に埋設される管として本発明の湾曲管を適用してもよい。
本発明は、例えば内視鏡の湾曲部に適用可能である。
L 管軸線
C 回転軸線
r 径方向線
1,1B,1C,1D,1E,2 湾曲管
3 内視鏡(医療装置、検査装置)
3B カテーテル(医療装置、検査装置)
4 レーザービーム(切断エネルギー)
5 操作ワイヤ(機能部材)
1A 管体
10 節輪
10e 節輪間ギャップ
11 第1節輪
11e 第1縁
12 第2節輪
12a 環状部
12e 第2縁
13a,14b,15a 第1凸部
13b,14a,15b 第1凹部
13c,15c 第2凸部
13d,15d 第2凹部
17a,18b 第3凸部
17b,18a 第3凹部
21 第1節輪
21e 第1縁
22 第2節輪
22a 環状部
22e 第2縁
23a 第1凸部
23b 第1凹部
23c 第2凹部
23d 第2凸部
27a 第3凸部
27b 第3凹部
40 レーザー加工装置(エネルギー付与装置)
81,91 第1係合部
82,92 第2係合部
83,93 第3係合部

Claims (14)

  1. 管軸線に沿って一列に連なる複数の節輪を備えた湾曲可能な湾曲管であって、
    前記複数の節輪のうち第1節輪の第1縁と、前記第1節輪と隣接する第2節輪における前記第1縁と対向する第2縁とが、それぞれ当該湾曲管の周面に沿う凹凸形状を有するとともに互いの前記凹凸形状によって係合し、この係合によって、前記第1、第2節輪どうしが、前記管軸線と交差する回転軸線のまわりに回転可能かつ分離不能に連結されており、前記第1縁及び第2縁の係合によって、前記第1、第2節輪どうしを前記回転軸線のまわりに回転可能に連結する第1係合部と、前記第1、第2節輪どうしが前記管軸線に沿って離間するのを規制する第2係合部と、前記第1、第2節輪どうしが前記回転軸線に沿って相対変位するのを規制する第3係合部とが形成され、前記第1係合部及び前記第2係合部が、前記回転軸線に沿う方向の側部に配置され、前記第3係合部が、前記回転軸線と交差する径方向の側部に配置されていることを特徴とする湾曲管。
  2. 前記第1縁と前記第2縁とが、互いに接するか又はクリアランス若しくは隙間を挟んで互いに対向することによって、前記湾曲管を外周から内周へ段差無く貫く節輪間ギャップが構成され、前記節輪間ギャップが、前記周面に沿う曲線状の模様を描きながら前記湾曲管の全周にわたる閉環状になっていることを特徴とする請求項1に記載の湾曲管。
  3. 前記第1係合部における前記第1、第2縁の前記径方向のクリアランスが、前記第3係合部における前記第1節輪又は前記第2節輪の厚み以下であり、
    前記第3係合部における前記第1、第2縁の前記回転軸線に沿うクリアランスが、前記第1係合部における前記第1節輪又は前記第2節輪の厚み以下であることを特徴とする請求項1又は2に記載の湾曲管。
  4. 前記回転軸線に沿う方向の側部における前記第1、第2節輪の何れか一方には、第1凸部が、前記管軸線に沿って突出するように形成され、かつ前記第1、第2節輪の他方には、第1凹部が、前記管軸線に沿って凹むように形成され、前記第1凸部が、前記第1凹部の内部に、前記回転軸線のまわりに回転可能に配置されていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の湾曲管。
  5. 前記第1凸部又は前記第1凹部の縁が、前記回転軸線を中心とし、中心角が180°超の円弧形状であることを特徴とする請求項に記載の湾曲管。
  6. 前記回転軸線に沿う方向の側部における前記第1、第2節輪の何れか一方には、第2凸部が、前記第1、第2節輪の周方向に突出するように形成され、かつ前記第1、第2節輪の他方には、第2凹部が、前記周方向に凹むように形成され、前記第2凸部が、前記第1、第2節輪どうしの相対回転を許容するようにして前記第2凹部の内部に配置されていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の湾曲管。
  7. 前記第1凸部及び前記第1凹部の一方が、前記第1、第2節輪の周方向に突出する第2凸部を含み、前記第1凸部及び前記第1凹部の他方が、前記周方向に凹む第2凹部を含み、前記第2凸部が、前記第2凹部の内部に配置されていることを特徴とする請求項又はに記載の湾曲管。
  8. 前記回転軸線と交差する径方向の側部における前記第1、第2節輪の何れか一方には、第3凸部が、前記管軸線に沿って突出するように形成され、かつ前記第1、第2節輪の他方には、第3凹部が、前記管軸線に沿って凹むように形成され、前記第3凸部が、前記第3凹部の内部に前記管軸線に沿って相対移動可能に配置されていることを特徴とする請求項1〜の何れか1項に記載の湾曲管。
  9. 前記第3凹部の内部には、前記第3凸部が、前記第3凹部の幅方向に並んで一対配置され、これら一対の第3凸部どうしの間に凹部が形成されており、
    前記第1又は第2節輪における前記一対の第3凸部どうし間の部分と同じ周方向位置には、当該湾曲管を湾曲させ又は真っ直ぐに復原させるための操作ワイヤを通すワイヤ挿通部が設けられていることを特徴とする請求項8に記載の湾曲管。
  10. 互いに等間隔で連続する3以上の節輪を備え、これら3以上の節輪における隣接する任意の2つの節輪の一方が前記第1節輪を構成し、前記2つの節輪の他方が前記第2節輪を構成していることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の湾曲管。
  11. 連続する3以上の節輪を備え、これら3以上の節輪における隣接する任意の2つの節輪の一方が前記第1節輪を構成し、前記2つの節輪の他方が前記第2節輪を構成し、かつ前記管軸線に沿って相対的に先端側における節輪どうしの配置間隔と、前記管軸線に沿って相対的に基端側における節輪どうしの配置間隔とが互いに異なっていることを特徴とする請求項1〜9の何れか1項に記載の湾曲管。
  12. 請求項1〜11の何れか1項に記載の湾曲管と、前記湾曲管を湾曲させ又は真っ直ぐに復原させる機能部材とを備えたことを特徴とする医療装置。
  13. 請求項1〜11の何れか1項に記載の湾曲管と、前記湾曲管を湾曲させ又は真っ直ぐに復原させる機能部材とを備えたことを特徴とする検査装置。
  14. 管軸線に沿って一列に連なる複数の節輪を備えた湾曲可能な湾曲管を製造する方法であって、
    前記湾曲管となるべき管体に切断エネルギーを局所的に付与するエネルギー付与工程と、
    前記エネルギー付与工程と併行して、前記管体を、前記切断エネルギーの付与方向に対して前記管軸線に沿う方向及び前記管軸線まわりの周方向に相対移動させる移動工程と、
    を含み、前記エネルギー付与及び前記相対移動によって、前記管体を前記複数の節輪に分割するとともに、前記複数の節輪のうち第1節輪の第1縁と、前記第1節輪と隣接する第2節輪における前記第1縁と対向する第2縁とが、それぞれ前記管体の周面に沿う凹凸形状を有して、互いの前記凹凸形状によって係合するように形成し、この係合によって、前記第1、第2節輪どうしが、前記管軸線と交差する回転軸線のまわりに回転可能かつ分離不能に連結され、前記第1縁及び第2縁の係合によって、前記第1、第2節輪どうしを前記回転軸線のまわりに回転可能に連結する第1係合部と、前記第1、第2節輪どうしが前記管軸線に沿って離間するのを規制する第2係合部と、前記第1、第2節輪どうしが前記回転軸線に沿って相対変位するのを規制する第3係合部とが形成され、前記第1係合部及び前記第2係合部が、前記回転軸線に沿う方向の側部に配置され、前記第3係合部が、前記回転軸線と交差する径方向の側部に配置された状態にすることを特徴とする湾曲管の製造方法。
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