JP5489060B2 - 静電容量式回転操作装置および静電容量式押下操作装置 - Google Patents

静電容量式回転操作装置および静電容量式押下操作装置 Download PDF

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Description

本発明は、水栓装置の吐止水や吐水温度の変更等を行うための操作装置のハンドルの回転角度や押下操作の有無を静電容量の変化により検出する操作装置に関し、特に回転角度や押下操作を検出するための複数の検出部を順番にスキャンしていく操作装置に関する。
水栓装置などでは、電磁弁等はカウンターや洗面器の下の見えない所に設置され、操作部はカウンターや洗面器の上の人が触り易いところに設置されるが、望ましくは使用者の使い易い位置に自由に操作部を設置できるようにするために、操作部と駆動部とは有線接続をせずに、無線化する方が良く、そのために操作部は電池駆動できる必要がある。また例えば、既に機械式の水栓が設置されている洗面所などを電気式の水栓に取り替えるような場合、商用電源の新設工事を行わなくてもいよう、水栓装置そのものが電池で駆動されるものが用いられることが多い。
従来は、複数の検出部、例えば複数のスイッチを有する入力装置においては、動作時には全てのスイッチを短い間隔でスキャンするようにしておき、待機中についてのみスキャンの間隔を長くするようにしている(例えば、特許文献1参照。)。
このような場合、操作時には全てのスイッチを短い間隔でスキャンしないといけないため、操作中はスキャンとスキャンとの間に例えばマイコン等を低消費モードにして消費電力を削減することができず、操作中の消費電力が大きくなり、頻繁に操作が行われてしまうと、電池が直ぐに消耗してしまい、電池交換を頻繁に行わなければいけないという問題があった。
また、入力モード選択手段によりモード選択が行われたときに、選ばれたモードにおいて有効なスイッチ群のみスキャンを行うようにしているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
しかし、この場合も選択された入力モードで有効なスイッチについては全てスキャンを行うため、その入力モードで有効なスイッチが多い場合、操作の応答性を確保するためにスキャンの間隔を短くする必要があり、結果的にスキャンとスキャンとの間にマイコン等を低消費モードにして消費電力を低減することができず、電池駆動することができないという問題があった。
また、連続するキーの操作速度が速いグループと、キーの操作が遅いグループとに分け、操作速度が速いグループのスキャンの周期を短くするようにしているものもある(例えば、特許文献3照。)。
しかし、この場合も操作速度の速いスイッチと遅いスイッチとに分類されてスキャンの周期が予め決められているため、速い操作速度で操作される可能性があるスイッチは、例え使用者がゆっくりとスイッチを操作したとしても、スキャンの周期は短いままとなり、結果的にスキャンとスキャンとの間にマイコン等を低消費モードにして消費電力を低減することができず、電池駆動することができないという問題があった。
特開平10−200782号公報 特開昭63−308626号公報 特開昭62−259127号公報
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、複数の検出部の中から必要最小限のスキャンだけを行うようにし、また使用者の操作速度に応じてなるべくスキャンの間隔を長くできるようにすることで、消費電力を抑え電池駆動が可能にした操作部を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために第1の発明は、本体部と、前記本体部に対して回転可能に設けられた回転操作部と、前記回転操作部の回転に応じて回転可能に設けられた回転電極と、前記回転電極と対向し前記回転操作部の回転に連動しない複数の検出電極と、を備え、前記回転操作部の回転に応じた前記回転電極と前記複数の検出電極との間の静電容量の変化を検出することにより、前記回転操作部の回転角度を検出する静電容量式回転操作装置において、前記回転操作部の回転に応じて前記回転電極に対向した検出電極を特定し、複数の検出電極の中から検出動作を行わない検出電極を選定して検出動作を行うことを特徴とする。
従って、操作ハンドルの回転角度を検出するための複数の検出電極をスキャンする場合に、現在の操作ンハンドルの角度から、使用者に操作されたときに非検出から検出に変化する可能性のある検出電極だけを選択的にスキャンすることができ、不要に全ての検出電極をスキャンする必要がなく、スキャンの間隔を長くとることができるため、スキャンとスキャンとの間にマイコン等を低消費モードとし消費電力を低減することが可能となる。
また、第2の発明は、前記回転電極に対向した検出電極と、該対向した検出電極に隣接する検出電極のみに対し、検出動作を行うことを特徴とする。
従って、操作ハンドルの回転角度を検出するための複数の検出電極をスキャンする場合に、現在回転電極に対向している検出電極と、使用者に操作されたときに非検出から検出に変化する可能性のある両隣の検出電極の3つだけをスキャンすることができ、結果スキャンの間隔を長くとることができるため、スキャンとスキャンとの間にマイコン等を低消費モードとし消費電力を低減することが可能となる。
また、第3の発明は、前記回転電極に対向した検出電極に隣接する検出電極のみに対し、検出動作を行うことを特徴とする。
従って、操作ハンドルの回転角度を検出するための複数の検出電極をスキャンする場合に、使用者が操作ハンドルを回転したときに非検出から検出に変化する可能性のある回転位置検出手段の2つだけをスキャンすることで、操作ハンドルを廻されたときにその回転を検出するのに必要な最低限の検出電極だけをスキャンすることができ、更にスキャンとスキャンとの間隔を長くとることができるため、更なる消費電力の低減が可能となる。
また、第4の発明は、前記回転操作部が回転しているときは、複数の検出電極のうち、前記回転電極に対向した検出電極と、該対向した検出電極から前記回転操作部の回転方向にある所定数の検出電極のみに対し検出動作を行い、残りの検出電極に対し検出動作を行わないことを特徴とする。
従って、操作ハンドルの回転角度を検出するための複数の検出電極をスキャンする場合に、現在回転電極に対向している検出電極と、操作ハンドルが回転したときに非検出から検出に変化する可能性のある回転方向にある所定数の検出電極だけをスキャンすることができるため、操作中でもスキャンとスキャンとの間隔を長くとることができ、その間マイコン等を低消費モードとすることにより、待機中以外の操作中でも消費電力を低減することが可能となる。
また、第5の発明は、前記回転電極の現在位置に応じた温度を設定する温度設定部を備え、前記温度設定部の設定温度が最低値の場合、前記回転電極に対向した検出電極と、該対向した検出電極から前記温度設定部の温度が高温側になる所定数の検出電極のみ検出動作を行い、前記温度設定部の設定温度が最高値の場合、前記回転電極に対向した検出電極と、該対向した検出電極から所定数の前記温度設定部の温度が低温側になる検出電極のみに対し検出動作を行うことを特徴とする。
従って、操作ハンドルを検出するための複数の電極をスキャンする場合に、現在の設定温度が最低(最高)になっているときは、現在回転電極に対向している検出電極と、温度を上げる(下げる)方向にある検出電極だけをスキャンし、仮に使用者が操作したとしても意味のない反対方向にある検出電極のスキャンを行わないようにすることができるため、スキャンとスキャンとの間隔を長くとることでき、更なる消費電力の低減が可能となる。
また、第6の発明は、前記回転電極の現在位置に応じた温度を設定する温度設定部を備え、前記温度設定部の設定温度が最低値の場合、前記対向した検出電極から前記温度設定部の温度が高温側になる所定数の検出電極のみ検出動作を行い、前記温度設定部の設定温度が最高値の場合、前記対向した検出電極から前記温度設定部の温度が低温側になる所定数の検出電極のみに対し検出動作を行うことを特徴とする。
従って、操作ハンドルを検出するための複数の電極をスキャンする場合に、現在の設定温度が最低(最高)になっているときは、温度を上げる(下げる)方向にある検出電極だけをスキャンすることにより、更にスキャンとスキャンとの間隔を長くとることできるので、更なる消費電力の低減が可能となる。
また、第7の発明は、前記静電容量式回転操作装置と、給水流路に供給する水の温度を調整する混合弁と、前記給水流路を介して供給された水を吐水する水栓本体と、を備え、前記温度設定部で設定する温度が前記水栓本体から吐水される水の温度であることを特徴とする。
従って、操作部の消費電力を最小限に抑えることができ、操作部や水栓本体を電池駆動にし、商用電源の工事を行うことなく、機械式の水栓を電気式の水栓に取り替えることが可能となる。
また、第8の発明は、本体部と、前記本体部に対して押下操作可能に設けられた押下操作部と、前記押下操作部に設けられた接近検出電極によって対象物の接近に伴う静電容量の変化を検出する接近検出手段と、前記本体部に設けられた押下検出電極によって前記押下操作部の押下に伴う静電容量の変化を検出する押下検出手段と、を備えた静電容量式押下操作装置において、前記接近検出手段の接近検出出力から対象物の接近速度を演算する接近速度検出手段を備え、接近速度が速いほど、前記押下検出電極の検出動作を行う周期を短く設定し、前記接近速度が遅いほど、前記押下検出電極の検出動作を行う周期を長く設定する操作検出部を備えたことを特徴とする。
従って、使用者の手が操作ハンドルに接近する速度が速いほど、操作ハンドルの押下量を検出するための押下検出電極をスキャンする周期を短く、接近する速度が遅いほどスキャンする周期を長くすることで、使用者の手が操作ハンドルに接近する速度から操作ハンドルを押下する速度を推定し、押下検出手段をスキャンする周期を最適な値とすることができ、不要に短い周期でスキャンする必要がないため、スキャンとスキャンとの間にマイコン等を低消費モードとし、消費電力を低減することが可能となる。
また、第9の発明は、前記操作検出部は、前記押下検出手段により前記押下操作部が一番下まで押下されたことを検出すると、前記押下操作部が押下移動している時と比べて前記押下検出電極の検出動作を行う周期を長く設定することを特徴とする。
従って、操作ハンドルが一番下まで押されたところで、押下検出電極をスキャンする周期を長くすることで、これ以上押されることがないのに不要にスキャンの周期を短いままにしておくことがないため、更に消費電力を低減することが可能となる。
また、第10の発明は、前記操作検出部は、前記押下検出手段により前記押下操作部の押下が停止したことを検出すると、前記押下操作部が押下移動している時と比べて前記押下検出電極の検出動作を行う周期を長く設定することを特徴とする。
従って、操作ハンドルが一番下まで押されなくても、押下が停止した時点から押下検出電極をスキャンする周期を長くすることで、これ以上押されることがないことを推定して、その後不要にスキャンの周期を短いままにしておくことがないため、更に消費電力を低減することが可能となる。
また、第11の発明は、前記操作検出部は、前記押下検出手段により前記押下操作部が一番上の位置まで戻ったことを検出すると、前記押下検出電極の検出動作を行う周期を、前記押下検出手段により前記押下操作部が一番下まで押下されたことを検出することで設定された周期、または、前記押下検出手段により前記押下操作部の押下が停止したことを検出することで設定された周期よりも短く設定することを特徴とする。
従って、操作ハンドルが停止してから、操作ハンドルが押されていない状態に戻るまでの間、押下検出電極をスキャンする周期を最も長くすることで、操作ハンドルの押下を検出する必要がない間は、更にスキャンの周期を長くすることができるため、更に消費電力を低減することが可能となる。

また、第12の発明は、静電容量式押下操作装置と、給水流路に供給する水の状態を調整する機能部と、前記給水流路を介して供給された水を吐水する水栓本体と、を備え、前記静電容量式押下操作装置の検出出力により前記機能部の制御を行うことを特徴とする。
従って、操作ハンドルの押下操作により吐止水や吐水量もしくは止水までの変更することができる水栓装置の消費電力を低減し、水栓装置を電池駆動にすることができ、商用電源の工事なして既存の機械式の水栓を電気式の水栓に取り替えることが可能となる。
本発明によれば、複数の検出電極の中から必要最小限のスキャンだけを行うようにし、また使用者の操作速度に応じてできるだけスキャンの間隔を長くし、マイコン等を低消費モードとしている時間を長くすることができるため、電力消費を抑え、操作部や水栓装置本体など電池駆動可能にできるという効果がある。
本発明の操作ハンドルを水栓装置に応用した例を表す外観斜視図。 本発明の操作ハンドルを水栓装置に応用した時の構成を表す製品構成図。 本発明の操作ハンドルの断面図。 本発明の操作ハンドルの回転および押下操作検出部の詳細断面図。 本発明の操作ハンドルの回転および押下操作検出用電極の平面図。 本発明の操作ハンドルの接近検出用電極の平面図。 本発明の水栓装置の電気的な接続を表すブロック図。 本発明の回転検出処理における第一の制御フローチャート。 本発明の回転検出の動作タイミングを表す第一のタイミングチャート。 本発明の回転検出処理における第二の制御フローチャート。 本発明の回転検出の動作タイミングを表す第二のタイミングチャート。 本発明の回転検出処理における第三の制御フローチャート。 本発明の回転検出の動作タイミングを表す第三のタイミングチャート。 本発明の回転検出処理における第四の制御フローチャート。 本発明の回転検出の動作タイミングを表す第四のタイミングチャート。 本発明の回転検出処理における第五の制御フローチャート。 本発明の回転検出の動作タイミングを表す第五のタイミングチャート。 本発明の接近・押下検出処理の制御フローチャート。 本発明の押下検出処理における第一の制御フローチャート。 本発明の押下検出の動作タイミングを表す第一のタイミングチャート。 本発明の押下検出処理における第二の制御フローチャート。 本発明の押下検出の動作タイミングを表す第二のタイミングチャート。
以下に、本発明の実施形態について添付図面により詳細に説明する。
図1は本発明の一実施形態にかかわる操作ハンドルを水栓装置に応用したときの水栓装置の外観斜視図、図2は水栓装置の構成を表す製品構成図、図3は操作ハンドルの断面図、図4は操作ハンドルの回転および押下操作検出部の詳細断面図、図5は操作ハンドルの回転および押下操作検出用電極の平面図、図6は操作ハンドルの接近検出用電極の平面図、図7は水栓装置の電気的な接続を表すブロック図である。
図1に示すように、水栓装置はカウンター1に洗面器2と、吐水口3とが取り付けられており、洗面器2の上面には吐水口3から水または湯を吐水/止水させるための回転操作部、または、押下操作部としての操作ハンドル4が取り付けられている。またカウンター1の下部には、吐水口3から水または湯を吐水/止水させるための、図示しない電磁弁や制御部が備えられた機能部5が配置されている。
また図2により、水栓装置の構成をさらに詳しく説明する。機能部5には給水配管6から水が、給湯配管7からお湯が供給され、それらが温度調整部8により操作部ハンドル4で設定された温度のお湯に調整され、流量調整部9に送られる。流量調整部9は、一方の分岐配管10と、その途中に配設された電磁弁11、もう一方の分岐配管12と、その途中に配設された電磁弁13とからなり、電磁弁11と電磁弁13の両方を閉弁することにより止水され、電磁弁11、電磁弁13のいずれか一方のみ開弁するか、電磁弁11と電磁弁13の両方を開弁することにより、流量が3段階に調整されるようになっている。そして流量調整部9から出た水もしくは湯は出湯配管14を経て、吐水口3より吐水される。また、操作ハンドル4の吐水/止水の操作や湯温や吐水量の設定は制御部15に送られ、制御部15により温度調整部8や流量調整部9を前述のように制御するようになっている。
次に操作ハンドル4の構成について図3により説明する。ハンドル20と操作ハンドル4を洗面器2やカウンター1に固定するためのケース21とが、ケース21の中に水が入らないようOリング22を介して結合されている。そしてケース21の内側に、操作ハンドル4の押下を検出するための押下検出体23が結合ピン24によりハンドル20に結合され、さらに押下検出体23はバネ25により上方に付勢されている。また、押下検出体23の周囲にはハンドルの回転操作を検出するための回転検出体26が配設され、その下方に微小な空間を空けて、基板27がケース21から突出した基板押さえ28により支えられる構造となっている。こうして、ハンドル20が使用者により押下されると、押下検出体23が基板27に近づいていき、使用者が手を離すとバネ25の付勢力により上方に戻され、押下検出体23と基板27との距離が離れるようになっている。また、ハンドル20とケース21との間に基板29が配設されている。
さらに、図4により操作ハンドル4の回転および押下操作検出部の構成を詳しく説明する。押下検出体23の底面には押下移動電極30が配設され、押下検出体23よりやや下方まで伸びた回転検出体26の底面には回転電極33が配設されている。そして回転電極33から微小な空間を空けて配設された基板27の上面の中央に押下移動電極30と向かい合う位置に押下検出電極(送信)31が配設されている。また基板27の上面の外周には、回転電極33と向かい合う位置に回転検出電極(送信)34が配設されている。さらに、基板27の上面の押下検出電極(送信)31と回転検出電極(送信)34との間に、お互いに電気的に絶縁された押下検出電極(受信)32と回転検出電極(受信)35が配設されている。また押下移動電極30および回転電極33と、押下検出電極(送信)31、押下検出電極(受信)32、回転検出電極(送信)34および回転検出電極(受信)35との間には絶縁シート38が配設され、向かい合った電極同士が接触することなく、しかも向かい合った電極同士の間隔が常に一定になるようになっている。
また、図5により回転および押下検出用の電極30〜35の形状および重なりについて詳しく説明する。押下移動電極30および回転電極33は、操作ハンドル4を下側から見たとき中心に押下移動電極30があり、押下移動電極30を取り囲むように回転電極33が形成されている。また、押下検出電極(送信)31の外周は押下移動電極30の外周と略一致する大きさで、その押下検出電極(送信)31の内側には、押下検出電極(送信)31と同心円上に押下検出電極(受信)32が配置されるようになっており、押下移動電極30と、押下検出電極(送信)31、押下検出電極(受信)32がほぼ重なり合う形となっている。
また、回転検出電極(受信)35は押下検出電極(受信)32の外側に電気的に絶縁されて配置されており、さらに回転検出電極(受信)35の外周に同心円上に八等分に分割され、かつお互いに電気的に絶縁される形で回転検出電極(送信)34が配設されている。そして、回転電極33の内周は回転検出電極(受信)35の内周と略一致する大きさになっており、しかも回転電極33の一部が回転検出電極(送信)34の八等分に分割されたそれぞれ1個の形状と略一致するように扇状に突出した形となっている。
このようにして、操作ハンドル4のハンドル20が使用者により押下されると、押下検出体23の底面に配設された押下移動電極30と、基板27の上面に配設された押下検出電極(送信)31および押下検出電極(受信)32との距離が近づき、使用者がハンドル20を離すと押下移動電極30と押下検出電極(送信)31および押下検出電極(受信)32との距離が離れることにより、押下検出電極(送信)31と押下移動電極30との間の静電容量および、押下移動電極30と押下検出電極(受信)32との間の静電容量が変化することになり、この静電容量を検出することにより、使用者がハンドル20を押下したことを検出することができるようになっている。
また、操作ハンドル4のハンドル20が使用者により回転されると、回転検出体23の底面に配設された回転電極33は、基板27の上面に配設された回転検出電極(送信)34の1つまたは2つと重なり合い、残りの7つまたは6つの回転検出電極(送信)34とは重なり合わないため、重なり合った部分の回転検出電極(送信)34と回転電極33と回転検出電極(受信)35との間の静電容量結合は大きくなり、重なっていない部分の静電容量結合は小さくなるため、この回転検出電極(送信)34毎の静電容量を検出することにより、回転電極33がどの回転検出電極(送信)34とどの程度重なり合っているかが分かり、使用者がハンドル20をどの程度回転させたかを検出できるようになっている。
さらに、図6により操作ハンドル4の接近検出用電極の構成を詳しく説明する。まずケース21の上側に配設された基板29の上面に接近検出電極(送信)36と接近検出電極(受信)37とが同形状で対称に配置されており、接近検出電極(送信)36と接近検出電極(受信)とが静電容量結合している。そこで操作ハンドル4のハンドル20に使用者の手が近づくと人体の容量成分を介して接近検出電極(送信)36と接近検出電極(受信)とがアース(大地)と静電容量結合するため、使用者の手が近づくほど接近検出電極(送信)36と接近検出電極(受信)37との間の静電容量が小さくなるため、この静電容量を検出することにより、使用者の手の接近度合を検出できるようになっている。
次に図7により水栓装置の電気的なつながりについて説明する。基板27の下面には操作検出部40が配設され、この操作検出部40より所定のパルス信号が出力され、そのパルス信号が回転検出電極(送信)34−1、34−2、34−3、…34−8に対し順次パルス信号が送られる。回転検出電極(送信)34−1〜34−8と回転電極33との間が静電容量結合し、また回転電極33と回転検出電極(受信)35との間が静電容量結合しているため、回転検出電極(送信)34−1〜34−8に送られたパルス信号は回転電極33を介して回転検出電極(受信)35に各回転検出電極(送信)34−1〜34−8と回転電極33との位置関係に応じた信号が送られ、回転検出電極(受信)35に現れたパルス信号を回転信号増幅部41で増幅され、操作検出部40に戻ってくることにより、操作検出部40でハンドルの回転角度を検出するようになっている。
同様にハンドル20の押下についても押下検出電極(送信)31に送られる。押下検出電極(送信)31と押下移動電極30との間が静電容量結合し、また押下移動電極30と押下検出電極(受信)32との間が静電容量結合しているため、押下検出電極(送信)31に送られたパルス信号は静電容量結合の度合に応じた信号となって押下検出電極(受信)32に送られる。そして押下検出電極(受信)32に現れたパルス信号は後述する切替手段42を通じで押下接近信号増幅部44により増幅され、操作検出部40に戻ってくることにより、操作検出部40は押下移動電極30と押下送信電極31との距離を求め、使用者によりどの程度ハンドル20が押下されたか検出するようになっている。
同様に、ハンドル20への接近についても操作検出部40から接近検出電極(送信)36に対しパルス信号が出力されると、接近検出電極(受信)37との静電容量結合に応じた信号が接近検出電極(受信)37に現れ、その接近検出電極(受信)37に現れたパルス信号を切替手段42を通じて押下接近信号増幅部44で増幅し、操作検出部40でハンドル40への使用者の手の接近度合を検出するようになっている。
また、押下検出電極(受信)32に現れた信号と、接近検出電極(受信)37に現れた信号を増幅する押下接近信号増幅部44が共通になっているため、操作検出部40はタイミング切替手段43を通じて、切替手段42を適宜切り替えることにより、押下検出電極(受信)32に現れた信号を押下接近信号増幅部44で増幅するか、接近検出電極(受信)37に現れた信号を押下接近信号増幅部44で増幅するかを選択するようになっている。
このようにして、操作検出部40で検出されたハンドル20の操作状態が制御部15に送信され、その状態に応じて、制御部15は流量調整部9の電磁弁11、電磁弁12を開閉し、また温度調整部8の制御を行うようになっている。
以上の構成において、本発明の水栓装置の操作ハンドルの回転操作検出の動作についてフローチャートにより説明する。図8は水栓装置の操作ハンドルの回転検出処理を表すフローチャートで、まずタイマTが0になったかどうかをチェックし(S101)、0になっていなければ(S101:No)そのまま処理を終了し、もし0になっていれば(S101:Yes)、つぎに回転検出電極(送信)Etnのいずれか一つ例えば34−1にパルスを送信し(S102)、そのときの回転検出電極(受信)34に現れた信号を回転信号増幅部41で増幅した信号ErをメモリDnに格納する(S103)。そして回転電極の位置が1度でも判定されているかどうかをチェックし(S104)、もしまだ判定がされていなければ(S104:No)、回転検出電極(送信)34−1〜34−8の中のどの電極かを表すn(例えば34−1がn=0、34−2がn=1)に1を加え(S105)、nが7より大きいかどうかをチェックする(S106)。もしnが7以下であれば(S106:No)8個の回転検出電極(送信)34全ての信号を検出していないので、スキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを10msとし(S107)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートして(S121)一旦処理を終了する。そして、再度S101〜S107の処理を繰り返し行い、残りの回転検出電極(送信)Etnに順次パルスを送信して回転検出電極(受信)に現れた信号を増幅した信号ErをメモリDnに格納していく。そしてnが8以上になると(S106:Yes)8個の回転検出電極(送信)34全ての信号の検出結果D0〜D7をチェックし(S114)、回転電極33がある位置を判定する(S115)。そしてチェックしたDnの中から最も大きな値が格納されていたDnのnを改めてnに格納し(S116)、そのnから1を減算し(S117)、もしnが0未満であれば(S118:Yes)nに7を代入し(S119)、つぎにスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを25msとし(S120)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートして(S121)処理を終了する。
このようにして、まず10ms間隔で8個全ての回転検出電極(送信)34にパルスを送信して、回転電極33の位置を判定した後は、現在回転電極33がある位置の回転検出電極(送信)34−1〜34−8のいずれかにパルスを送信し(S102)、そのときの回転検出電極(受信)34に現れた信号を回転信号増幅部41で増幅した信号ErをメモリDnに格納する(S103)。そして回転電極の位置が1度でも判定されているかどうかをチェックし(S104:Yes)、変数mが1より大きいかをチェックすると(S108)初めは0であるので(S108:No)、今パルスを送信した回転検出電極(送信)34からその隣の回転検出電極(送信)に切り替えるためnに1を加え(S109)、新たなnが7よりも大いかどうかをチェックし(S110)、小さければそのままとし(S110:No)、大きければ(S110:Yes)nに新たに0を代入し(S111)、変数mに1を加えて(S112)、つぎにスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを25msとし(S120)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートして(S121)一旦処理を終了する。そして、再度S101〜S104の処理を行い、変数mが1より大きいかをチェックする(S108)。今度はm=1となっているので(S108:No)、再度今パルスを送信した回転検出電極(送信)の隣の回転検出電極(送信)に切り替えるためnに1を加え(S109)、その結果が7より大きければ(S110:Yes)nに0を代入し(S111)、変数mに1を加えて(S112)、つぎにスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを25msとし(S120)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートして(S121)一旦処理を終了する。そして再度S101〜S104の処理を行い、変数mが1より大きいかをチェックする(S108)。今度はm=2となっているので(S108:Yes)、変数mを0に戻し(S113)、次に今回検出したDn−1、Dn、Dn+1の3つをチェックし(S114)、回転電極33がある位置を判定する(S115)。そしてチェックしたDnの中から最も大きな値が格納されていたDnのnを改めてnに格納する(S116)。そして、そのnから1を減算し(S117)、もしnが0未満であれば(S118:Yes)nに7を代入する(S119)。つぎにスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを25msとし(S120)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートする(S121)。
以上の処理を繰り返すことにより、回転電極33が8個の回転電出電極(送信)に対してどの位置にあるかを検出するようになっている。
以上のフローチャートに従って制御された場合の、回転検出処理の具体例について図9のタイミングチャートを用いて説明する。
図9(a)は電源投入直後の回転検出のタイミングチャートで、電源投入直後はまだ回転電極がどの位置にあるかが分かっていないため、まず回転検出電極(送信)0にパルスを送信し、回転検出電極(受信)に現れた信号を検出する。そして10ms後に回転検出電極(送信)1にパルスを送信し、回転検出電極(受信)に現れた信号を検出する。その後10ms間隔で回転検出電極(送信)2、回転検出電極(送信)3と順次パルスを送信、回転検出電極(受信)に現れた信号の検出を行い、回転検出電極(送信)7にパルスを送信し、回転検出電極(受信)に現れた信号の検出を行ったところで、これら8個の検出信号から現在の回転電極の位置を判定する。仮に現在の回転電極が回転検出電極1に対する位置にあったとすると、まず25ms後に回転検出電極(送信)0にパルスを送信し、回転検出電極(受信)に現れた信号を検出する。そして25ms後に回転検出電極(送信)1にパルスを送信し、回転検出電極(受信)に現れた信号を検出する。さらに25ms後に回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、回転検出電極(受信)に現れた信号を検出する。そしてこれら3つの検出信号から現在の回転電極の位置を判定する。そして回転電極の位置が変わっていなければ、同じように回転検出電極(送信)0〜2に25ms間隔でパルスを送信しながら、回転電極の位置検出を継続する。このようにして、回転検出電極の位置が分かるまでの間は10ms間隔で回転検出電極(送信)にパルスを送信し、一旦回転電極の位置が分かれば、次からは8個全ての回転検出電極をチェックせず3つの回転検出電極のみチェックすることで、回転電極の位置の判定にかかる時間はほとんど変えずに、回転検出電極にパルスを送信する周期を10msから25msに変更することができる。
次に図9(b)は使用者により回転操作が行われたときの回転検出のタイミングチャートで、現在、回転電極は回転検出電極(送信)1の位置にあるとすると、まず回転検出電極(送信)0にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)1にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定する。その結果回転電極の位置が変わっていなければ、再び回転検出電極(送信)0、回転検出電極(送信)1、回転検出電極(送信)2の順にパルスが送信され、回転電極の位置を検出した結果、ここでは既に回転電極は回転検出電極(送信)2の位置に廻されていたため、次の検出のときには、まず回転検出電極(送信)1にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)3にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
同様に、回転電極の位置が変わっていなければ、再び回転検出電極(送信)1、回転検出電極(送信)2、回転検出電極(送信)3の順にパルスが送信され、回転電極の位置を検出した結果、ここでは既に回転電極は回転検出電極(送信)3の位置に廻されていたため、次の検出のときには、まず回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)3にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)4にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
以上説明したように、現在検出されている回転検出電極(送信)と、使用者に操作されたときに非検出から検出に変化する可能性のある両隣の回転検出電極(送信)の3つだけにパルスを送信するようにすることで、各電極のスキャンの間隔を長くとることができるため、スキャンとスキャンとの間にマイコン等を低消費モードとし消費電力を低減することが可能となる。
次に、水栓装置の操作ハンドルの回転操作検出動作に関する別の実施形態について図10のフローチャートを用いて説明する。
まずタイマTが0になったかどうかをチェックし(S201)、0になっていなければ(S201:No)そのまま処理を終了し、もし0になっていれば(S201:Yes)、つぎに回転検出電極(送信)Etnのいずれか一つ例えば34−1にパルスを送信し(S202)、そのときの回転検出電極(受信)34に現れた信号を回転信号増幅部41で増幅した信号ErをメモリDnに格納する(S203)。そして回転電極の位置が1度でも判定されているかどうかをチェックし(S204)、もしまだ判定がされていなければ(S204:No)、回転検出電極(送信)34−1〜34−8の中のどの電極かを表すn(例えば34−1がn=0、34−2がn=1)に1を加え(S205)、nが7より大きいかどうかをチェックする(S206)。もしnが7以下であれば(S206:No)8個の回転検出電極(送信)34全ての信号を検出していないので、スキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを10msとし(S207)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートして(S223)一旦処理を終了する。そして、再度S201〜S205の処理を繰り返し行い、残りの回転検出電極(送信)Etnに順次パルスを送信して回転検出電極(受信)に現れた信号を増幅した信号ErをメモリDnに格納していく。そしてnが8以上になると(S206:Yes)8個の回転検出電極(送信)34全ての信号の検出結果D0〜D7をチェックし(S216)、回転電極33がある位置を判定する(S217)。そしてチェックしたDnの中から最も大きな値が格納されていたDnのnを改めてnに格納し(S218)、そのnから1を減算し(S219)、もしnが0未満であれば(S220:Yes)nに7を代入し(S221)、つぎにスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを40msとし(S222)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートして(S223)処理を終了する。
このようにして、まず10ms間隔で8個全ての回転検出電極(送信)34にパルスを送信して、回転電極33の位置を判定した後は、現在回転電極33がある位置の回転検出電極(送信)34−1〜34−8のいずれかにパルスを送信し(S202)、そのときの回転検出電極(受信)34に現れた信号を回転信号増幅部41で増幅した信号ErをメモリDnに格納する(S203)。そして回転電極の位置が1度でも判定されているかどうかをチェックし(S204:Yes)、変数mが0かどうかをチェックすると(S208)、初めは0であるので(S208:Yes)、今パルスを送信した回転検出電極(送信)34から二つ隣の回転検出電極(送信)に切り替えるためnに2を加え(S209)、新たなnが7よりも大いかどうかをチェックし(S210)、小さければそのままとし(S210:No)、大きければ(S210:Yes)更にnが8かどうかをチェックし(S211)、もしnが8であれば(S211:Yes)nに新たに0を代入し(S212)、もしnが8でなければ(S211:No)nに新たに1を代入し(S213)、変数mに1を加えて(S214)、つぎにスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを40msとし(S222)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートして(S223)一旦処理を終了する。そして、再度S201〜S204の処理を行い、変数mが1かどうかをチェックする(S208)。今度はm=1となっているので(S208:No)、変数mを0に戻し(S215)、次に今回検出したDn−1、Dn+1の2つをチェックし(S216)、回転電極33がある位置を判定する(S217)。そしてチェックしたDnの中から最も大きな値が格納されていたDnのnを改めてnに格納する(S218)。そして、そのnから1を減算し(S219)、もしnが0未満であれば(S220:Yes)nに7を代入する(S221)。つぎにスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを40msとし(S222)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートする(S223)。
以上の処理を繰り返すことにより、回転電極33が8個の回転電出電極(送信)に対してどの位置にあるかを検出するようになっている。
以上のフローチャートに従って制御された場合の、回転検出処理の具体例について図11のタイミングチャートを用いて説明する。
図11(a)は電源投入直後の回転検出のタイミングチャートで、電源投入直後はまだ回転電極がどの位置にあるかが分かっていないため、まず回転検出電極(送信)0にパルスを送信し、回転検出電極(受信)に現れた信号を検出する。そして10ms後に回転検出電極(送信)1にパルスを送信し、回転検出電極(受信)に現れた信号を検出する。その後10ms間隔で回転検出電極(送信)2、回転検出電極(送信)3と順次パルスを送信、回転検出電極(受信)に現れた信号の検出を行い、回転検出電極(送信)7にパルスを送信し、回転検出電極(受信)に現れた信号の検出を行ったところで、これら8個の検出信号から現在の回転電極の位置を判定する。仮に現在の回転電極が回転検出電極1に対する位置にあったとすると、次からは、まず25ms後に回転検出電極(送信)0にパルスを送信し、回転検出電極(受信)に現れた信号を検出する。そして40ms後に回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、回転検出電極(受信)に現れた信号を検出する。そしてこれら2つの検出信号から現在の回転電極の位置を判定する。そして回転電極の位置が変わっていなければ、同じように回転検出電極(送信)0と1に40ms間隔でパルスを送信しながら、回転電極の位置検出を継続する。このようにして、回転検出電極の位置が分かるまでの間は10ms間隔で回転検出電極(送信)にパルスを送信し、一旦回転電極の位置が分かれば、次からは8個全ての回転検出電極をチェックせず2つの回転検出電極のみチェックすることで、回転電極の位置の判定にかかる時間はほとんど変えずに、回転検出電極にパルスを送信する周期を10msから40msに変更することができる。
次に図11(b)は使用者により回転操作が行われたときの回転検出のタイミングチャートで、現在、回転電極は回転検出電極(送信)1の位置にあるとすると、まず回転検出電極(送信)0にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定する。その結果回転電極の位置が変わっていなければ、再び回転検出電極(送信)0、回転検出電極(送信)2の順にパルスが送信され、回転電極の位置を検出した結果、ここでは既に回転電極は回転検出電極(送信)2の位置に廻されていたため、次の検出のときには、まず回転検出電極(送信)1にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)3にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
同様に、回転電極の位置が変わっていなければ、再び回転検出電極(送信)1、回転検出電極(送信)3の順にパルスが送信され、回転電極の位置を検出した結果、ここでは既に回転電極は回転検出電極(送信)3の位置に廻されていたため、次の検出のときには、まず回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)4にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
以上説明したように、使用者に操作されたときに非検出から検出に変化する可能性のある現在検出されている回転検出電極(送信)の両隣の回転検出電極(送信)の2つだけにパルスを送信するようにすることで、操作ハンドルを廻されたときにその回転を検出するのに必要な最低限の検出電極だけをスキャンすることができ、更に各電極のスキャンの間隔を長くとることができるため、更なる消費電力の低減が可能となる。
次に、水栓装置の操作ハンドルの回転操作検出動作に関する第三の実施形態について図12のフローチャートを用いて説明する。
まずタイマTが0になったかどうかをチェックし(S301)、0になっていなければ(S301:No)そのまま処理を終了し、もし0になっていれば(S301:Yes)、つぎに前回、回転電極33の位置を判定した結果によりハンドル20が回転しているかを判定した結果をチェックする(S302)。もし回転中でなければ(S302:No)前述した図8もしくは図10の処理を実施し回転電極33の位置を判定し(S303)、そして回転電極33の位置の判定結果により、ハンドル20が回転したか、回転していれば左右どの方向に回転したかを判定する(S304)。そして、回転中でなければ(S305:No)図8もしくは図10の処理にて決定したnをそのままとし、もし回転中であれば(S305:Yes)回転電極33がある位置を判定したときにチェックしたDnの中から最も大きな値が格納されていたDnのnを改めてnに格納する(S306)。つぎにスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを25msとし(S327)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートして(S328)処理を終了する。
初めに戻り前回ハンドル20が回転しているかチェックした結果が回転中であれば(S302:Yes)、回転検出電極(送信)Etnのいずれか一つ例えば34−1にパルスを送信し(S307)、そのときの回転検出電極(受信)34に現れた信号を回転信号増幅部41で増幅した信号ErをメモリDnに格納する(S308)。そして変数mが1より大きいかをチェックし(S309)、初めは0であるので(S309:No)、次に前回ハンドル20が回転しているかチェックした結果が右回りか左回りかをチェックし(S310)、右回りであれば(S310:Yes)今パルスを送信した回転検出電極(送信)34からその右隣の回転検出電極(送信)に切り替えるためnに1を加え(S315)、新たなnが7よりも大いかどうかをチェックし(S316)、7以下であればそのままとし(S316:No)、大きければ(S316:Yes)nに新たに0を代入し(S317)、変数mに1を加えて(S314)、つぎにスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを25msとし(S327)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートして(S328)一旦処理を終了する。もし左回りであれば(S310:No)今パルスを送信した回転検出電極(送信)34からその左隣の回転検出電極(送信)に切り替えるためnから1を減算し(S311)、新たなnが0よりも小さいかどうかをチェックし(S312)、0以上であればそのままとし(S312:No)、小さければ(S312:Yes)nに新たに7を代入し(S313)、変数mに1を加えて(S314)、つぎにスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを25msとし(S327)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートして(S328)一旦処理を終了する。そして、再度S301〜S302、S307〜S308の処理を行い、変数mが1より大きいかをチェックする(S309)。今度はm=1となっているので(S309:No)、再度前述したS310〜S317、S327〜S328の処理を行い一旦処理を終了する。
そして再度S301〜S302、S307〜S308の処理を行い、変数mが1より大きいかをチェックする(S309)。今度はm=2となっているので(S309:Yes)、変数mを0に戻し(S318)、次に今回検出したDn、Dn+1、Dn+2の3つをチェックし(S319)、回転電極33がある位置を判定する(S320)。そしてチェックしたDnの中から最も大きな値が格納されていたDnのnを改めてnに格納する(S321)。そして回転電極33の位置の判定結果により、ハンドル20が回転したか、回転していれば左右どの方向に回転したかを判定する(S322)。そして、回転中であれば(S323:Yes)nをそのままとし、もし回転中でなければ(S323:No)そのnから1を減算し(S324)、もしnが0未満であれば(S325:Yes)nに7を代入する(S326)。つぎにスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを25msとし(S327)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートする(S328)。
以上の処理を繰り返すことにより、回転電極33が8個の回転電出電極(送信)に対してどの位置にあるかを検出するようになっている。
以上のフローチャートに従って制御された場合の、回転検出処理の具体例について図13のタイミングチャートを用いて説明する。
図13(a)は電源投入直後の回転検出のタイミングチャートで、図9(a)で説明したタイミングと同じである。
次に図13(b)は使用者により回転操作が行われたときの回転検出のタイミングチャートで、現在、回転電極は回転検出電極(送信)1の位置にあるとすると、まず回転検出電極(送信)0にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)1にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定する。その結果回転電極の位置が変わっていなければ、再び回転検出電極(送信)0、回転検出電極(送信)1、回転検出電極(送信)2の順にパルスが送信され、回転電極の位置を検出した結果、ここでは既に回転電極は回転検出電極(送信)2の位置に廻されていたため、次の検出のときには、まず回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)3にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)4にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
判定の結果、さらに回転電極は回転検出電極(送信)3の位置に廻されていたため、次の検出のときには、まず回転検出電極(送信)3にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)4にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)5にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。そして判定の結果、同様にさらに回転電極は回転検出電極(送信)4の位置に廻されていたため、次の検出のときには、まず回転検出電極(送信)4にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)5にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)6にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
そして判定の結果、回転電極は回転検出電極(送信)4の位置のままであったとすると、回転は終了しハンドル20は停止しているため、次の検出のときには、まず回転検出電極(送信)3にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)4にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)5にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
次に図13(c)は使用者により速い回転操作が行われたときの回転検出のタイミングチャートで、現在、回転電極は回転検出電極(送信)1の位置にあるとすると、まず回転検出電極(送信)0にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)1にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定する。その結果回転電極の位置が変わっていないため、再び回転検出電極(送信)0、回転検出電極(送信)1、回転検出電極(送信)2の順にパルスが送信され、回転電極の位置を検出した結果、ここでは既に回転電極は回転検出電極(送信)2の位置に廻されていたため、次の検出のときには、まず回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)3にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)4にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
判定の結果、さらに回転電極は回転検出電極(送信)4の位置に廻されていたため、次の検出のときには、まず回転検出電極(送信)4にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)5にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)6にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。そして判定の結果、同様にさらに回転電極は回転検出電極(送信)6の位置に廻されていたため、次の検出のときには、まず回転検出電極(送信)6にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)7にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)0にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。そして判定の結果、さらに回転電極は回転検出電極(送信)7の位置に廻されていたため、次の検出のときには、まず回転検出電極(送信)7にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)0にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)1にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
そして判定の結果、回転電極は回転検出電極(送信)7の位置のままであったとすると、回転は終了しハンドル20は停止しているため、次の検出のときには、まず回転検出電極(送信)6にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)7にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)0にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
以上説明したように、現在検出されている回転検出電極(送信)と、使用者に操作されたときに非検出から検出に変化する可能性のある回転方向にある現在検出されている回転検出電極(送信)の3つだけにパルスを送信するようにすることで、操作中でもスキャンとスキャンとの間隔を長くとることができ、その間マイコン等を低消費モードとすることにより、待機中以外の操作中でも消費電力を低減することが可能となる。しかも使用者に非常に速い回転操作がされた場合でも、確実にどの位置に回転されたかを検出することが可能となる。
次に、水栓装置の操作ハンドルの回転操作検出動作に関する第四の実施形態について図14のフローチャートを用いて説明する。
まずタイマTが0になったかどうかをチェックし(S401)、0になっていなければ(S401:No)そのまま処理を終了し、もし0になっていれば(S401:Yes)、つぎに現在の設定温度(水栓装置から吐水される湯または水の設定温度)が水栓装置の最低温度かどうかをチェックし(S402)、もし最低温度でなければ(S402:No)次に現在の設定温度が水栓装置の最高温度かどうかをチェックし(S408)、最高温度でなければ(S408:No)これまで述べてきた図8もしくは図10もしくは図12の処理を実施し回転電極33の位置を判定して(S427)処理を終了する。
もし現在の設定温度が最低温度であった場合(S402:Yes)、つぎに変数mが0かどうかをチェックし(S403)、まず初めは0であるので(S403:Yes)、どの回転電極かを表すnを前回チェックしたDnの中で最も大きな値が格納されていたDnのnを改めてnに格納し直す(S404)。次に回転検出電極(送信)Etnのいずれか一つ例えば34−1にパルスを送信し(S414)、そのときの回転検出電極(受信)34に現れた信号を回転信号増幅部41で増幅した信号ErをメモリDnに格納する(S415)。そして変数mが0かどうかをチェックし(S416)、初めは0であるので(S416:Yes)、変数mに1を加えて(S417)、つぎにスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを40msとし(S425)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートして(S426)一旦処理を終了する。
そして再度S401、S402の処理を行い、変数mが0かどうかをチェックする(S403)。今度はm=1となっているので(S403:No)、先ほどチェックした回転検出電極の隣の電極とするためにnに1を加え(S405)、その結果がもし7を超えていたら(S406:Yes)nに0を格納する(S407)。そして回転検出電極(送信)Etn例えば34−2にパルスを送信し(S414)、そのときの回転検出電極(受信)34に現れた信号を回転信号増幅部41で増幅した信号ErをメモリD1に格納する(S415)。そして変数mが0かどうかをチェックすると、今度は1となっているので(S416:No)変数mを0に戻し(S418)、次に今回検出したDn、Dn+1の2つのうちどちらが大きいかをチェックし(S419)、回転電極33がある位置を判定する(S420)。そしてチェックした2つのDnの中から最も大きな値が格納されていたDnのnを改めてnに格納する(S421)。そして、そのnから1を減算し(S422)、もしnが0未満であれば(S423:Yes)nに7を代入する(S424)。つぎにスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを40msとし(S425)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートする(S426)。
もし現在の設定温度が最高温度であった場合(S408:Yes)、つぎに変数mが0かどうかをチェックし(S409)、まず初めは0であるので(S409:Yes)、どの回転電極かを表すnを前回チェックしたDnの中で最も大きな値が格納されていたDnのnを改めてnに格納し直す(S410)。次に回転検出電極(送信)Etnのいずれか一つ例えば34−8にパルスを送信し(S414)、そのときの回転検出電極(受信)34に現れた信号を回転信号増幅部41で増幅した信号ErをメモリDnに格納する(S415)。そして変数mが0かどうかをチェックし(S416)、初めは0であるので(S416:Yes)、変数mに1を加えて(S417)、つぎにスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを40msとし(S425)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートし(S426)、一旦処理を終了する。
そして再度S401、S402、S408の処理を行い、変数mが0かどうかをチェックする(S409)。今度はm=1となっているので(S409:No)、先ほどチェックした回転検出電極の隣の電極とするためにnから1を減算し(S411)、その結果がもし0未満であれば(S412:Yes)nに7を格納する(S413)。そして回転検出電極(送信)Etn例えば34−7にパルスを送信し(S414)、そのときの回転検出電極(受信)34に現れた信号を回転信号増幅部41で増幅した信号ErをメモリD1に格納する(S415)。そして変数mが0かどうかをチェックすると、今度は1となっているので(S416:No)変数mを0に戻し(S418)、次に今回検出したDn、Dn−1の2つのうちどちらが大きいかをチェックし(S419)、回転電極33がある位置を判定する(S420)。そしてチェックした2つのDnの中から最も大きな値が格納されていたDnのnを改めてnに格納しなおし(S421)、つぎにスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを40msとし(S425)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートし(S426)、回転検出処理が完了する。
以上の処理を繰り返すことにより、回転電極33が8個の回転電出電極(送信)に対してどの位置にあるかを検出するようになっている。
以上のフローチャートに従って制御された場合の、回転検出処理の具体例について図15のタイミングチャートを用いて説明する。
図15(a)は水栓の設定温度が最低温度の30℃になっている状態から、使用者により設定温度が高く(40℃に)変更された場合の回転検出のタイミングチャートで、現在、回転電極は回転検出電極(送信)0の位置にあるとすると、まず回転検出電極(送信)0にパルスを送信し、次に40ms後に回転検出電極(送信)1にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定する。その結果回転電極の位置が変わっていなければ、再び40ms後に回転検出電極(送信)0、さらに40ms後に回転検出電極(送信)1の順にパルスが送信され、回転電極の位置を検出する処理を繰り返す。その結果、回転電極が回転検出電極(送信)1の位置に廻されていたことを検出すると、設定温度を1ステップ高く(35℃に)設定するとともに、次の検出のときには設定温度が高くなる側と低くなる側の両方を検出するために、まず25ms後に回転検出電極(送信)0にパルスを送信し、次いで25ms後に回転検出電極(送信)1にパルスを送信し、次に再び25ms後に回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
判定の結果、さらに回転電極は回転検出電極(送信)2の位置に廻されていたため、次の検出のときには、まず25ms後に回転検出電極(送信)1にパルスを送信し、次いで25ms後に回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、さらに25ms後に回転検出電極(送信)3にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。そして判定の結果、同様にさらに回転電極は回転検出電極(送信)3の位置に廻されていたため、次の検出のときには、25ms後にまず回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、さらに25ms後に回転検出電極(送信)3にパルスを送信し、さらに25ms後に回転検出電極(送信)4にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
そして判定の結果、回転電極は回転検出電極(送信)3の位置のままであったとすると、同様に25ms間隔でまず回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)3にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)4にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
次に図15(b)は使用者により回転操作が行われ、水栓の設定温度が最高温度(50℃)に設定されたときの回転検出のタイミングチャートで、現在、回転電極は回転検出電極(送信)4の位置にあるとすると、まず回転検出電極(送信)3にパルスを送信し、ついで25ms後に回転検出電極(送信)4にパルスを送信し、さらに25ms後に回転検出電極(送信)5にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定する。その結果回転電極の位置が変わっていないため、再び25ms間隔で回転検出電極(送信)3、回転検出電極(送信)4、回転検出電極(送信)5の順にパルスが送信され、回転電極の位置を検出した結果、ここでは既に回転電極は回転検出電極(送信)5の位置に廻されていたため、次の検出のときには、まず回転検出電極(送信)4にパルスを送信し、次いで25ms後に回転検出電極(送信)5にパルスを送信し、さらに25ms後に回転検出電極(送信)6にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
判定の結果、さらに回転電極は回転検出電極(送信)6の位置に廻されていたため、次の検出のときには、同様に25ms間隔でまず回転検出電極(送信)5にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)6にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)7にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。そして判定の結果、同様にさらに回転電極は回転検出電極(送信)6の位置のままであったため、次の検出のタイミングでも25ms間隔で、まず回転検出電極(送信)5にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)6にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)7にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。そして判定の結果、さらに回転電極は回転検出電極(送信)7の位置に廻され、水栓の設定温度が最高温度の50℃に設定されたため、次の検出のときには、チェックする電極数が2つでよくなるので、40ms後にまず回転検出電極(送信)7にパルスを送信し、次いでさらに40ms後に回転検出電極(送信)6それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
そして判定の結果、回転電極は回転検出電極(送信)7の位置のままであったとすると、同様に40ms間隔でまず回転検出電極(送信)7にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)6にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
以上説明したように、水栓装置の設定温度が最低(最高)になっているときは、現在検出されている検出電極と、温度を上げる(下げる)方向にある検出電極だけをスキャンし、仮に使用者が操作したとしても意味のない反対方向にある検出電極のスキャンを行わないようにすることができるため、スキャンとスキャンとの間隔を長くとることでき、更なる消費電力の低減が可能となる。
次に、水栓装置の操作ハンドルの回転操作検出動作に関する第五の実施形態について図16のフローチャートを用いて説明する。
まずタイマTが0になったかどうかをチェックし(S501)、0になっていなければ(S501:No)そのまま処理を終了し、もし0になっていれば(S501:Yes)、つぎに現在の設定温度(水栓装置から吐水される湯または水の設定温度)が水栓装置の最低温度かどうかをチェックし(S502)、もし最低温度でなければ(S502:No)次に現在の設定温度が水栓装置の最高温度かどうかをチェックし(S507)、最高温度でなければ(S507:No)これまで述べてきた図8もしくは図10もしくは図12の処理を実施し回転電極33の位置を判定し(S523)、処理を終了する。
もし現在の設定温度が最低温度であった場合(S502:Yes)、つぎにどの回転電極かを表すnを前回チェックしたDnの中で最も大きな値が格納されていたDnのnを改めてnに格納し直し(S503)、そしてそのnに1を加え(S504)、その結果がもし7を超えていたら(S505:Yes)nに0を格納する(S506)。そして回転検出電極(送信)Etn例えば34−2にパルスを送信し(S512)、そのときの回転検出電極(受信)34に現れた信号を回転信号増幅部41で増幅した信号ErをメモリD1に格納する(S513)。そして変数mを0に戻し(S514)、次に今回検出したDnと前回までに検出されていた最大のDnの値と比較してどちらが大きいかをチェックし(S515)、回転電極33がある位置を判定する(S516)。そしてチェックした2つのDnの中から最も大きな値が格納されていたDnのnを改めてnに格納する(S517)。そして、そのnから1を減算し(S518)、もしnが0未満であれば(S519:Yes)nに7を代入する(S520)。そして、スキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを80msとし(S521)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートする(S522)。
もし現在の設定温度が最高温度であった場合(S507:Yes)、つぎにどの回転電極かを表すnを前回チェックしたDnの中で最も大きな値が格納されていたDnのnを改めてnに格納し直し(S508)、そしてそのnから1を減算し(S509)、その結果がもし0未満になったら(S510:Yes)nに7を格納する(S511)。そして回転検出電極(送信)Etn例えば34−2にパルスを送信し(S512)、そのときの回転検出電極(受信)34に現れた信号を回転信号増幅部41で増幅した信号ErをメモリD1に格納する(S513)。そして変数mを0に戻し(S514)、次に今回検出したDnと前回までに検出されていた最大のDnの値と比較してどちらが大きいかをチェックし(S515)、回転電極33がある位置を判定する(S516)。そしてチェックした2つのDnの中から最も大きな値が格納されていたDnのnを改めてnに格納する(S517)。そして、そのnから1を減算し(S518)、もしnが0未満であれば(S519:Yes)nに7を代入する(S520)。そして、スキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを80msとし(S521)、このtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートする(S522)。
以上の処理を繰り返すことにより、回転電極33が8個の回転電出電極(送信)に対してどの位置にあるかを検出するようになっている。
以上のフローチャートに従って制御された場合の、回転検出処理の具体例について図17のタイミングチャートを用いて説明する。
図17(a)は水栓の設定温度が最低温度の30℃になっている状態から、使用者により設定温度が高く(40℃に)変更された場合の回転検出のタイミングチャートで、現在、回転電極は回転検出電極(送信)0の位置にあるとすると、回転検出電極(送信)1にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出し回転電極の位置を判定する。その結果回転電極の位置が変わっていなければ、80ms後に再び回転検出電極(送信)1にパルスが送信され、回転電極の位置を検出する処理を繰り返す。その結果、回転電極が回転検出電極(送信)1の位置に廻されていたことを検出すると、設定温度を1ステップ高く(35℃に)設定するとともに、次の検出のときには設定温度が高くなる側と低くなる側の両方を検出するために、40ms後にまず回転検出電極(送信)0にパルスを送信し、さらに40ms後に回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
判定の結果、さらに回転電極は回転検出電極(送信)2の位置に廻されていたため、次の検出のときには、同様に40ms間隔でまず回転検出電極(送信)1にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)3にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。そして判定の結果、同様にさらに回転電極は回転検出電極(送信)3の位置に廻されていたため、次の検出のときには、同様に40ms周期でまず回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、次いで回転検出電極(送信)4にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
そして判定の結果、回転電極は回転検出電極(送信)3の位置のままであったとすると、同様に40ms周期でまず回転検出電極(送信)2にパルスを送信し、次に回転検出電極(送信)4にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
次に図17(b)は使用者により回転操作が行われ、水栓の設定温度が最高温度(50℃)に設定されたときの回転検出のタイミングチャートで、現在、回転電極は回転検出電極(送信)4の位置にあるとすると、まず回転検出電極(送信)3にパルスを送信し、ついで40ms後に回転検出電極(送信)5にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定する。その結果回転電極の位置が変わっていないため、同様に40ms間隔で再び回転検出電極(送信)3、回転検出電極(送信)5の順にパルスが送信され、回転電極の位置を検出した結果、ここでは既に回転電極は回転検出電極(送信)5の位置に廻されていたため、次の検出のときには、まず40ms後に回転検出電極(送信)4にパルスを送信し、次いで40ms後に回転検出電極(送信)6にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
判定の結果、さらに回転電極は回転検出電極(送信)6の位置に廻されていたため、次の検出のときには、まず40ms後に回転検出電極(送信)5にパルスを送信し、さらに40ms後に回転検出電極(送信)7にパルスを送信し、それぞれ回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。そして判定の結果、さらに回転電極は回転検出電極(送信)7の位置に廻され、水栓の設定温度が最高温度の50℃に設定されたため、次の検出のときには、80ms後に回転検出電極(送信)6にパルスを送信し、回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
そして判定の結果、回転電極は回転検出電極(送信)7の位置のままであったとすると、同様に80ms後に回転検出電極(送信)6にパルスを送信し、回転受信電極に現れた信号を検出して回転電極の位置を判定することとなる。
以上説明したように、水栓装置のの設定温度が最低(最高)になっているときは、温度を上げる(下げる)方向にある検出電極だけをスキャンし、仮に使用者が操作したとしても意味のない反対方向にある検出電極のスキャンを行わないようにすることができるため、スキャンとスキャンとの間隔を長くとることでき、更なる消費電力の低減が可能となる。
つぎに、本発明の水栓装置の操作ハンドルの押下検出の動作についてフローチャートにより説明する。図18は水栓装置のハンドルの接近・押下検出処理を表すフローチャートで、まずタイマTが0になったかどうかをチェックし(S601)、0になっていなければ(S601:No)そのまま処理を終了し、もし0になっていれば(S601:Yes)、つぎに使用者の手の接近速度を検出済みかどうかをチェックする(S602)。もし検出済みでなければ(S602:No)、つぎに変数mが偶数かどうかをチェックし(S603)、もし偶数であれば(S603:Yes)、前回接近検出電極(受信)37に現れたパルス信号を押下接近信号増幅部44で増幅した結果DaをDa1に移動し、そして接近検出電極(送信)36にパルスを送信し(S605)、そのときの接近検出電極(受信)37に現れた信号を押下接近信号増幅部44で増幅した信号EarをメモリDaに格納する(S606)。
そして前回の接近検出結果Da1と今回の検出結果Daとから接近速度Vaを演算し(S607)、その結果が0であるかどうかをチェックする(S608)。チェックした結果今求めた接近速度Vaが0、即ち人が手が近づいてきていない状況であれば(S608:Yes)、スキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを100msとする(S614)。もし接近速度Vaを演算した結果が0でなければ(S608:No)、速度検出フラグをセットし(S609)、次に接近速度VaがV1より大きいかどうかをチェックし(S610)、もしVaがV1より大きい、即ち人の手がハンドル20速く近づいてきていれば(S610:Yes)、スキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを10msとする(S612)。もしVaがV1より小さければ(S610:No)、つぎに接近速度VaがV2より大きいかどうかをチェックし(S611)、もし大きければ、即ち人の手がハンドル20に中程度の速度で近づいてきていれば(S611:Yes)、スキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを50msとする(S613)。もしVaがV2より小さい、即ち人の手がハンドル20にゆっくり近づいていれば(S611:No)、スキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを100msとする(S614)。こうして求めたtをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートし(S616)、変数mに1を加えて(S617)処理を終了する。
そして再度タイマTが0となるのを待ち(S601)、0となったら次に接近速度を検出済みかどうかを速度検出フラグによりチェックし(S602)、検出済み(速度検出フラグがセット状態)であれば(S602:Yes)後述する押下検出処理を実行し(S615)ハンドル20が押下されたかどうかを判定する。判定後再度tをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートし(S616)、変数mに1を加えて(S617)処理を終了する。
もし接近速度が検出済みでなければ(S602:No)、再度変数mをチェックし(S603)、前回接近の判定を行っていれば、変数mが奇数となっており今回は押下検出のタイミングとなるため(S603:No)、やはり後述する押下検出処理を実行し(S615)ハンドル20が押下されたかどうかを判定する。判定後再度tをスキャンの周期を決定するタイマTにセットするとともに、そのタイマTをスタートし(S616)、変数mに1を加えて(S617)処理を終了する。
このようにすることで、接近速度を検出するまでの間は、接近を検出するための処理と、押下を検出するための処理が、100msのスキャン間隔で交互に実行され、仮に使用者がゴム手袋等をはめていて手が接近してきても静電容量の変化が現れないときでも、ハンドル20の押下を検出することが可能となる。
次に図19のフローチャートにより押下検出処理について説明する。まず、押下検出電極(送信)31にパルスを送信し(S651)、そのときの押下検出電極(受信)32に現れた信号を押下接近信号増幅部44で増幅した信号EprをメモリDpに格納する(S652)。そして、今得られたDpがdp2より大きいかどうかをチェックし(S653)、もし小さければ(S653:No)続いてDpがdp1より小さいかどうかをチェックし(S654)、もし大きければ(S654:No)そのまま処理を終了し今の状態を維持する。もし小さければ(S654:Yes)押下検出結果をオフとし(S655)、次にDpがdp0以下かをチェックし(S656)、もし大きければ(S656:No)そのまま処理を終了し、もし小さければ(S656:Yes)、速度検出フラグをクリアし(S656)、次にスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tに200msとなっているかどうかをチェックする(S658)。もしtが200ms以外の時間となっていれば(S658:No)そのまま処理を終了し、200msとなっていれば(S658:Yes)tを100msとして(S659)処理を終了する。
また、Dpがdp2より大きければ(S653:Yes)、押下検出結果をオンとし(S660)、次にDpがdp3より大きいかどうかをチェックし(S661)、もし小さければ(S661:No)そのまま処理を終了し、もしDpがdp3より大きければ(S661:Yes)スキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tを200msとして(S662)処理を終了する。
以上の処理を繰り返すことにより、使用者の手がハンドル20に近づく接近速度を検出し、その速度に応じて押下検出電極をスキャンする間隔を適宜変更し、ハンドル20が押下されたかどうかを検出するようになっている。
以上のフローチャートに従って制御された場合の、押下検出処理の具体例について図20のタイミングチャートを用いて説明する。
図20(a)は使用者が速いスピードでハンドル20を押下したときの押下検出のタイミングチャートで、使用者がハンドル20を操作しようと手を近づけたときの速度を検出するとv1以上であったため、押下検出電極のスキャン間隔は10msにセットされる。そして、接近速度を検出してから10ms後に、押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp2より小さいため、ハンドル20は押下されていないと判定する。続いて再度10ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp2より小さいため、やはりハンドル20は押下されていないと判定する。再び10ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp2より大きくなっているため、ハンドル20が押下されたと判定する。そして再度10ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp3よりも大きくなっており、ハンドル20はほぼ最下段まで押し下げられたため、短い間隔でスキャンを行う必要はないので、押下検出電極のスキャン間隔は200msにセットされる。
そして使用者はハンドル20を素早く操作し手が離されたたため、スキャン間隔の200msが経過する前にハンドル20は元に戻っているが、この時点では押下検出電極のスキャンタイミングになっていないので、検出結果はオンのままとなっている。そして200ms後に再び押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp1よりも小さくなっていたため、ハンドル20が元に戻っており押下されていないと判定するとともに、さらにdp0よりも小さくなっており、一旦ハンドル20が最下段まで押下されて戻ったところであるので、押下検出電極のスキャン間隔は100msにセットされ、再び使用者の手の接近速を検出するまでの間100ms間隔でのスキャンが繰り返されることとなり、100ms後に再び押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp0よりも小さくいため、ハンドル20は押下されていないと判定している。
次に、図20(b)は使用者が中程度のスピードでハンドル20を押下したときの押下検出のタイミングチャートで、使用者がハンドル20を操作しようと手を近づけたときの速度を検出するとv1未満でかつv2以上であったため、押下検出電極のスキャン間隔は50msにセットされる。そして、接近速度を検出してから50ms後に、押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp2より小さいため、ハンドル20は押下されていないと判定する。続いて再度50ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp2より大きく、しかもdp3よりも大きくなっているため、ハンドル20が押下されたと判定するとともに、ハンドル20はほぼ最下段まで押し下げられたため、短い間隔でスキャンを行う必要はないので、押下検出電極のスキャン間隔は200msにセットされる。
そして使用者がハンドル20を操作し終えて手が離され、スキャン間隔の200msが経過する前にハンドル20は元に戻っているが、この時点では押下検出電極のスキャンタイミングになっていないので、検出結果はオンのままとなっている。そして200ms後に再び押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp1よりも小さくなっていたため、ハンドル20が元に戻っており押下されていないと判定するとともに、さらにdp0よりも小さくなっており、一旦ハンドル20が最下段まで押下されて戻ったところであるので、押下検出電極のスキャン間隔は100msにセットされ、再び使用者の手の接近速を検出するまでの間100ms間隔でのスキャンが繰り返されることとなり、100ms後に再び押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp0よりも小さくいため、ハンドル20は押下されていないと判定している。
次に、図20(c)は使用者がゆっくりとしたスピードでハンドル20を押下したときの押下検出のタイミングチャートで、使用者がハンドル20を操作しようと手を近づけたときの速度を検出するとv2未満であったため、押下検出電極のスキャン間隔は100msにセットされたままとなる。そして、接近速度を検出してから100ms後に、押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp2より大きくdp3より小さいため、ハンドル20は押下されたと判定する。続いて再度100ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp3よりも大きくなっているため、ハンドル20はほぼ最下段まで押し下げられ短い間隔でスキャンを行う必要はないので、押下検出電極のスキャン間隔は200msにセットされる。
そして使用者がハンドル20を操作し終えて手が離され、スキャン間隔の200msが経過する前にハンドル20は元に戻っているが、この時点では押下検出電極のスキャンタイミングになっていないので、検出結果はオンのままとなっている。そして200ms後に再び押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp1よりも小さくなっていたため、ハンドル20が元に戻っており押下されていないと判定するとともに、さらにdp0よりも小さくなっており、一旦ハンドル20が最下段まで押下されて戻ったところであるので、押下検出電極のスキャン間隔は100msにセットされ、再び使用者の手の接近速を検出するまでの間100ms間隔でのスキャンが繰り返されることとなる。
以上説明したように、水栓装置のハンドルを使用者が操作する操作速度を、使用者の手の接近速度から推定し、その操作速度に応じた間隔で押下検出電極をスキャンすることができるため、使用者の手が操作ハンドルに接近する速度が速いほど、操作ハンドルの押下量を検出するための押下検出電極をスキャンする周期を短く、接近する速度が遅いほどスキャンする周期を長くすることで、使用者の手が操作ハンドルに接近する速度から操作ハンドルを押下する速度を推定し、押下検出手段をスキャンする周期を最適な値とすることができ、しかも、ハンドルがが一番下まで押されたところで、押下検出電極をスキャンする周期を長くすることができるため、これ以上押されることがないのに不要にスキャンの周期を短いままにしておくことがないため、消費電力を低減することが可能となる。
次に図21のフローチャートにより押下検出処理の別の実施形態について説明する。まず、前回検出した押下検出の信号DpをDp1に格納し(S681)、続いて押下検出電極(送信)31にパルスを送信し(S682)、そのときの押下検出電極(受信)32に現れた信号を押下接近信号増幅部44で増幅した信号EprをメモリDpに格納する(S683)。そして、今得られた検出信号Dpと前回得られた検出信号Dp1との差ΔDpを演算する(S684)。次に、今得られたDpがdp2より大きいかどうかをチェックし(S685)、もし小さければ(S685:No)続いてDpがdp1より小さいかどうかをチェックし(S686)、もし小さければ(S686:Yes)押下検出結果をオフとし(S687)、次にDpがdp0以下かをチェックし(S688)、もし小さければ(S688:Yes)、速度検出フラグをクリアし(S689)、次にスキャンの周期を決定するタイマTにセットする時間tに200msとなっているかどうかをチェックする(S690)。もしtが200ms以外の時間となっていれば(S690:No)そのまま処理を終了し、200msとなっていれば(S690:Yes)tを100msとして(S691)処理を終了する。
もし、ステップS686でDpとdp1を比較した結果Dpがdp1より大きい場合(S686:No)、またはステップS688でDpとdp0を比較した結果Dpがdp0より大きい場合は(S688:No)、続いて先ほど演算したDpとDp1との差ΔDpが±1以下であるかどうかをチェックし(S693)、1より大きければ(S693:No)そのまま処理を終了し、もし1以下であれば(S693:Yes)使用者によるハンドル20の押下が停止したため、短い間隔でスキャンを行う必要はないと判断し、押下検出電極のスキャン間隔は200msにセットする(S694)。
また、ステップS685でDpとdp2を比較した結果Dpがdp2より大きい場合(S685:Yes)、押下検出結果をオンとし(S692)、続いて先ほど演算したDpとDp1との差ΔDpが±1以下であるかどうかをチェックし(S693)、1より大きければ(S693:No)そのまま処理を終了し、もし1以下であれば(S693:Yes)使用者によるハンドル20の押下が停止したため、短い間隔でスキャンを行う必要はないと判断し、押下検出電極のスキャン間隔は200msにセットする(S694)。
以上の処理を繰り返すことにより、使用者の手がハンドル20に近づく接近速度を検出し、その速度に応じて押下検出電極をスキャンする間隔を適宜変更し、ハンドル20が押下されたかどうかを検出するようになっている。
以上のフローチャートに従って制御された場合の、押下検出処理の具体例について図22のタイミングチャートを用いて説明する。
図22(a)は使用者が速いスピードでハンドル20を押下したときの押下検出のタイミングチャートで、使用者がハンドル20を操作しようと手を近づけたときの速度を検出するとv1以上であったため、押下検出電極のスキャン間隔は10msにセットされる。そして、接近速度を検出してから10ms後に、押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp2より小さいため、ハンドル20は押下されていないと判定する。続いて再度10ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp2より小さいため、やはりハンドル20は押下されていないと判定する。再び10ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp2より大きくなっているため、ハンドル20が押下されたと判定するとともに、前回の検出結果と今回の検出結果とを比較すると変化があるため、まだハンドル20は押し下げられている途中であると判断して、押下検出電極のスキャン間隔は10msのままとなる。そして再度10ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果と前回の結果とを比較すると変化があるため、まだハンドル20は押し下げられている途中であると判断して、押下検出電極のスキャン間隔は10msのままとなる。再び10ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果と前回の結果とを比較すると変化があるため、まだハンドル20は押し下げられている途中であると判断して、押下検出電極のスキャン間隔は10msのままとなる。そして再び10ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果を検出し前回の検出果との差をチェックすると1以下で変化がなくなっており、ハンドル20はほぼ最下段まで押し下げられたため、短い間隔でスキャンを行う必要はないので、押下検出電極のスキャン間隔は200msにセットされる。
そして使用者はハンドル20を素早く操作し手が離されたたため、スキャン間隔の200msが経過する前にハンドル20は元に戻っているが、この時点では押下検出電極のスキャンタイミングになっていないので、検出結果はオンのままとなっている。そして200ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp1よりも小さくなっていたため、ハンドル20が元に戻っており押下されていないと判定するとともに、さらにdp0よりも小さくなっており、一旦ハンドル20が最下段まで押下されて戻ったところであるので、押下検出電極のスキャン間隔は100msにセットされ、再び使用者の手の接近速を検出するまでの間100ms間隔でのスキャンが繰り返されることとなる。その後100ms経過後に再び押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp0よりも小さくいため、ハンドル20は押下されていないと判定している。
次に、図22(b)は使用者が中程度のスピードでハンドル20を押下したときの押下検出のタイミングチャートで、使用者がハンドル20を操作しようと手を近づけたときの速度を検出するとv1未満でかつv2以上であったため、押下検出電極のスキャン間隔は50msにセットされる。そして、接近速度を検出してから50ms後に、押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp2より小さいため、ハンドル20は押下されていないと判定する。続いて再度50ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp2より大きいため、ハンドル20が押下されたと判定するとともに、前回の検出結果と今回の検出結果とを比較すると変化があるため、まだハンドル20は押し下げられている途中であると判断して、押下検出電極のスキャン間隔は50msのままとなる。そして再び50ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果を検出し前回の検出果との差をチェックすると1以下で変化がなくなっており、ハンドル20はほぼ最下段まで押し下げられたため、短い間隔でスキャンを行う必要はないので、押下検出電極のスキャン間隔は200msにセットされる。
そして使用者がハンドル20を操作し終えて手が離され、スキャン間隔の200msが経過する前にハンドル20は元に戻っているが、この時点では押下検出電極のスキャンタイミングになっていないので、検出結果はオンのままとなっている。そして200ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp1よりも小さくなっていたため、ハンドル20が元に戻っており押下されていないと判定するとともに、さらにdp0よりも小さくなっており、一旦ハンドル20が最下段まで押下されて戻ったところであるので、押下検出電極のスキャン間隔は100msにセットされ、再び使用者の手の接近速を検出するまでの間100ms間隔でのスキャンが繰り返されることとなる。
次に、図22(c)は使用者がゆっくりとしたスピードでハンドル20を押下したときの押下検出のタイミングチャートで、使用者がハンドル20を操作しようと手を近づけたときの速度を検出するとv2未満であったため、押下検出電極のスキャン間隔は100msにセットされたままとなる。そして、接近速度を検出してから100ms後に、押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp2より大きいため、ハンドル20は押下されたと判定するとともに、前回の検出結果と今回の検出結果とを比較すると変化があるため、まだハンドル20は押し下げられている途中であると判断して、押下検出電極のスキャン間隔は100msのままとなる。続いて再度100ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp1よりも大きいため、ハンドル20は押下されたままであると判定するとともに、前回の検出結果と今回の検出結果とを比較すると変化があるため、まだハンドル20は押し下げられている途中であると判断して、押下検出電極のスキャン間隔は100msのままとなる。
さらに100ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp1よりも大きいため、ハンドル20は押下されたままであると判定するとともに、前回の検出結果と今回の検出結果とを比較すると変化があるため、まだハンドル20は動いている途中であると判断して、押下検出電極のスキャン間隔は100msのままとなる。そして再び100ms後に押下検出電極(送信)31にパルスが送信され、押下検出電極(受信)32に現れた信号を増幅した結果をチェックするとdp1よりも小さいため、ハンドル20が元に戻っており押下されていないと判定するとともに、さらにdp0よりも小さくなっており、一旦ハンドル20が最下段まで押下されて戻ったところであるので、押下検出電極のスキャン間隔は100msにセットされ、再び使用者の手の接近速を検出するまでの間100ms間隔でのスキャンが繰り返されることとなる。
以上説明したように、水栓装置のハンドルを使用者が操作する操作速度を、使用者の手の接近速度から推定し、その操作速度に応じた間隔で押下検出電極をスキャンすることができるため、使用者の手が操作ハンドルに接近する速度が速いほど、操作ハンドルの押下量を検出するための押下検出電極をスキャンする周期を短く、接近する速度が遅いほどスキャンする周期を長くすることで、使用者の手が操作ハンドルに接近する速度から操作ハンドルを押下する速度を推定し、押下検出手段をスキャンする周期を最適な値とすることができ、しかも、ハンドルの動きが停止したところでハンドルがこれ以上押下されないと推定し、押下検出電極をスキャンする周期を長くすることができるため、これ以上押されることがないのに不要にスキャンの周期を短いままにしておくことがないため、消費電力を低減することが可能となる。
1…カウンター
2…洗面器
3…吐水口
4…操作ハンドル
5…機能部
6…給水配管
7…給湯配管
8…温度調整部
9…流量調整部
10…分岐配管
11…電磁弁
12…分岐配管
13…電磁弁
14…出湯配管
15…制御部
20…ハンドル
21…ケース
22…Oリング
23…押下検出体
24…結合ピン
25…バネ
26…回転検出体
27…基板
28…基板押さえ
29…基板
30…押下移動電極
31…押下検出電極(送信)
32…押下検出電極(受信)
33…回転電極
34…回転検出電極(送信)
35…回転検出電極(受信)
36…接近検出電極(送信)
37…接近検出電極(受信)
38…絶縁シート
40…操作検出部
41…回転信号増幅部
42…切替手段
43…タイミング切替手段
44…押下接近信号増幅部

Claims (12)

  1. 本体部と、前記本体部に対して回転可能に設けられた回転操作部と、前記回転操作部の回転に応じて回転可能に設けられた回転電極と、前記回転電極と対向し前記回転操作部の回転に連動しない複数の検出電極と、を備え、前記回転操作部の回転に応じた前記回転電極と前記複数の検出電極との間の静電容量の変化を検出することにより、前記回転操作部の回転角度を検出する静電容量式回転操作装置において、前記回転操作部の回転に応じて前記回転電極に対向した検出電極を特定し、複数の検出電極の中から検出動作を行わない検出電極を選定して検出動作を行うことを特徴とする静電容量式回転操作装置。
  2. 請求項1に記載の静電容量式回転操作装置において、前記回転電極に対向した検出電極と、該対向した検出電極に隣接する検出電極のみに対し、検出動作を行うことを特徴とする静電容量式回転操作装置。
  3. 請求項1に記載の静電容量式回転操作装置において、前記回転電極に対向した検出電極に隣接する検出電極のみに対し、検出動作を行うことを特徴とする静電容量式回転操作装置。
  4. 請求項1乃至請求項3何れか一項に記載の静電容量式回転操作装置において、前記回転操作部が回転しているときは、複数の検出電極のうち、前記回転電極に対向した検出電極と、該対向した検出電極から前記回転操作部の回転方向にある所定数の検出電極のみに対し検出動作を行い、残りの検出電極に対し検出動作を行わないことを特徴とする静電容量式回転操作装置。
  5. 請求項1乃至請求項4何れか一項に記載の静電容量式回転操作装置において、前記回転電極の現在位置に応じた温度を設定する温度設定部を備え、前記温度設定部の設定温度が最低値の場合、前記回転電極に対向した検出電極と、該対向した検出電極から前記温度設定部の温度が高温側になる所定数の検出電極のみ検出動作を行い、前記温度設定部の設定温度が最高値の場合、前記回転電極に対向した検出電極と、該対向した検出電極から所定数の前記温度設定部の温度が低温側になる検出電極のみに対し検出動作を行うことを特徴とする静電容量式回転操作装置。
  6. 請求項1乃至請求項4何れか一項に記載の静電容量式回転操作装置において、前記回転電極の現在位置に応じた温度を設定する温度設定部を備え、前記温度設定部の設定温度が最低値の場合、前記対向した検出電極から前記温度設定部の温度が高温側になる所定数の検出電極のみ検出動作を行い、前記温度設定部の設定温度が最高値の場合、前記対向した検出電極から前記温度設定部の温度が低温側になる所定数の検出電極のみに対し検出動作を行うことを特徴とする静電容量式回転操作装置。
  7. 請求項5又は請求項6に記載の静電容量式回転操作装置と、給水流路に供給する水の温度を調整する混合弁と、前記給水流路を介して供給された水を吐水する水栓本体と、を備え、前記温度設定部で設定する温度が前記水栓本体から吐水される水の温度であることを特徴とする水栓装置。
  8. 本体部と、前記本体部に対して押下操作可能に設けられた押下操作部と、前記押下操作部に設けられた接近検出電極によって対象物の接近に伴う静電容量の変化を検出する接近検出手段と、前記本体部に設けられた押下検出電極によって前記押下操作部の押下に伴う静電容量の変化を検出する押下検出手段と、を備えた静電容量式押下操作装置において、前記接近検出手段の接近検出出力から対象物の接近速度を演算する接近速度検出手段を備え、接近速度が速いほど、前記押下検出電極の検出動作を行う周期を短く設定し、前記接近速度が遅いほど、前記押下検出電極の検出動作を行う周期を長く設定する操作検出部を備えたことを特徴とする静電容量式押下操作装置。
  9. 請求項8に記載の静電容量式押下操作装置において、前記操作検出部は、前記押下検出手段により前記押下操作部が一番下まで押下されたことを検出すると、前記押下操作部が押下移動している時と比べて前記押下検出電極の検出動作を行う周期を長く設定することを特徴とする静電容量式押下操作装置。
  10. 請求項8又は請求項9に記載の静電容量式押下操作装置において、前記操作検出部は、前記押下検出手段により前記押下操作部の押下が停止したことを検出すると、前記押下操作部が押下移動している時と比べて前記押下検出電極の検出動作を行う周期を長く設定することを特徴とする静電容量式押下操作装置。
  11. 請求項9又は請求項10に記載の静電容量式押下操作装置において、前記操作検出部は、前記押下検出手段により前記押下操作部が一番上の位置まで戻ったことを検出すると、前記押下検出電極の検出動作を行う周期を、前記押下検出手段により前記押下操作部が一番下まで押下されたことを検出することで設定された周期、または、前記押下検出手段により前記押下操作部の押下が停止したことを検出することで設定された周期よりも短く設定することを特徴とする静電容量式押下操作装置。
  12. 請求項8乃至請求項11何れか一項に記載の静電容量式押下操作装置と、給水流路に供給する水の状態を調整する機能部と、前記給水流路を介して供給された水を吐水する水栓本体と、を備え、前記静電容量式押下操作装置の検出出力により前記機能部の制御を行うことを特徴とする水栓装置。
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