JP5488228B2 - 空気入りタイヤ - Google Patents

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本発明は、ビード部を有さない空気入りタイヤに関する。
空気入りタイヤは、ビード部をホイールのリムに嵌合させてホイールに組み付けるものである。近年は、ビード部を廃した空気入りタイヤが提案されている。
特開2003−104015号公報 特開2004−224116号公報
特許文献1、2に記載されたタイヤは、ホイールのフランジやリムに、タイヤ幅方向の2箇所で組み付けられる。このため、タイヤ内部に充填される気体が漏れるおそれがある。本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、ビード部を有さない空気入りタイヤにおいて、内部に充填された気体の漏れを低減することを目的とする。
上述した課題を解決するための手段は、空気入りタイヤにおいて、トレッドゴムの径方向内側に配置されるカーカスと、空気入りタイヤの幅方向における前記トレッドゴムの両側から延出する前記カーカスのそれぞれの端部を合わせた状態で挟持し、かつ前記トレッドゴムから延出した前記カーカスの一部を支持する支持体と、を含むことを特徴とする空気入りタイヤである。
上述した手段において、前記カーカスは、両方の前記端部で閉じられた空間側に気体遮断層を有し、前記空気者断層は、両方の前記端部とともに前記支持体に挟持されることが好ましい。
上述した手段において、前記支持体は、前記空気入りタイヤの幅方向に分割されていることが好ましい。
上述した手段において、前記支持体は、締結手段によって結合されることが好ましい。
本発明は、ビード部を有さない空気入りタイヤにおいて、内部に充填された気体の漏れを低減できる。
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤの子午断面図である。 図2は、取付部が有する溝とカーカス及び気体遮断層との関係を示す一部拡大図である。 図3は、カーカス及び気体遮断層の両端部の取付構造の変形例を示す一部拡大図である。 図4は、カーカス及び気体遮断層の両端部の取付構造の変形例を示す一部拡大図である。 図5は、カーカス及び気体遮断層の両端部の取付構造の変形例を示す一部拡大図である。 図6は、カーカス及び気体遮断層の両端部の取付構造の変形例を示す一部拡大図である。 図7は、カーカス及び気体遮断層の両端部の取付構造の変形例を示す一部拡大図である。 図8は、本実施形態に係るタイヤのグリーンタイヤを加硫する際の説明図である。
以下、本発明を実施するための形態(実施形態)につき、図面を参照しつつ詳細に説明する。以下の実施形態に記載した内容により本発明が限定されるものではない。また、以下に記載した構成要素には、当業者が容易に想定できるもの、実質的に同一のものが含まれる。さらに、以下に記載した構成要素は適宜組み合わせることが可能である。
図1は、本実施形態に係る空気入りタイヤの子午断面図である。子午線断面とは、空気入りタイヤ(以下、必要に応じてタイヤという)1の回転軸(Y軸)と平行かつ回転軸(Y軸)を含む平面で、タイヤ1を切ったときの断面である。タイヤ1は、中心軸(Y軸)を回転軸として回転する環状の構造体である。Y軸は、タイヤ1の中心軸かつ回転軸である。タイヤ1の中心軸(回転軸)であるY軸に直交し、かつタイヤ1が接地する路面と平行な軸をX軸、Y軸とX軸とに直交する軸をZ軸とする。Y軸と平行な方向がタイヤ1の幅方向である。Y軸を通り、かつY軸に直交する方向がタイヤ1の径方向である。また、Y軸を中心とする周方向がタイヤ1の周方向である。赤道面CLとは、タイヤ1の回転軸(Y軸)に直交するとともに、タイヤ1の幅方向における中心を通る平面である。
図1に示すように、タイヤ1は、カーカス2の両方の端部2TA、2TBを支持体9の合わせ面PCA、PCBで挟持することにより、この一箇所で接合される。このように、タイヤ1は、従来の空気入りタイヤが有していたビード部を有していない。カーカス2の両方の端部2TA、2TBで閉じられて、カーカス2で囲まれる空間が、タイヤ1の気室8になる。気室8には所定の圧力の気体(空気や窒素等)が充填される。本実施形態において、カーカス2は、気室8側に、気体遮断層7を有する。本実施形態において、気体遮断層7の両方の端部7TA、7TBは、カーカス2の両方の端部2TA、2TBとともに、支持体9の合わせ面PCA、PCBで挟持されて、この一箇所で接合される。本実施形態において、気体者断層7は、必須ではないが、気体者断層7を設けることにより、気室8から漏洩する気体の量を低減できるので好ましい。気体者断層7は、例えば、熱可塑性樹脂中にエラストマーが分散している熱可塑性エラストマー組成物を用いることができる。このようなエラストマー組成物は、気体の透過率が非常に低いため、気室8内からの気体の漏洩を効果的に抑制できるので好ましい。
図1のタイヤ1の子午断面には、カーカス2、ベルト3、ベルトカバー4、トレッドゴム層5及び支持体9が現れている。タイヤ1は、母材であるゴムを、補強材であるカーカス2、ベルト3及びベルトカバー4等の補強コードによって補強した複合材料の構造体である。カーカス2、ベルト3及びベルトカバー4等の、金属繊維や有機繊維等のコード材料で構成される補強コードの層をコード層という。
カーカス2は、タイヤ1に空気を充填した際に圧力容器としての役目を果たす強度メンバーである。カーカス2は、内部に充填される気体の圧力(内圧)によってタイヤ1に作用する荷重を支え、走行中の動的荷重に耐えるようになっている。カーカス2は、トレッドゴム層5の径方向内側に配置される。ベルト3は、トレッドゴム層5とカーカス2との間、すなわち、カーカス2の径方向外側に配置される。ベルト3は、ゴム引きコードを束ねた補強コードの層である。
ベルト3の径方向外側には、ベルトカバー4が配置されている。ベルトカバー4は、ベルト3の保護層としての役割や、ベルト3の補強層としての役割を持つ。トレッドトレッドゴム層5は、合成ゴムや天然ゴム又はこれらを混合したゴム材料と、当該ゴム材料に補強材として添加される炭素やSiO等を含む。トレッドゴム層5は、径方向外側、すなわち踏面側に開口する溝6を有する。溝6は、雨天走行時の排水性を向上させる。溝6は、タイヤ1の周方向に延在する周方向溝と、タイヤ1の周方向に交差するラグ溝とがある。
タイヤ1は、トレッドゴム層5の幅方向における両側からカーカス2が延出する。支持体9は、トレッドゴム層5の幅方向両側から延出するカーカス2のそれぞれの端部2TA、2TBを合わせた状態で挟持し、かつトレッドゴム層5から延出したカーカス2の一部を支持する。支持体9は、第1支持体9Aと第2支持体9Bとを有する。そして、支持体9は、第1支持体9Aが有する合わせ面PCAと第2支持体9Bが有する合わせ面PCBとで組み合わされる。第1支持体9A及び第2支持体9Bは、アルミニウム合金やステンレス鋼で製造される。第1支持体9A及び第2支持体9Bの材料は、これらに限定されるものではない。アルミニウム合金は、鋼と比較して比重が小さいため、第1支持体9A及び第2支持体9Bの材料にアルミニウム合金を用いると、タイヤ1の質量を小さくできるので好ましい。
第1支持体9A及び第2支持体9Bは、それぞれ環状の構造体であり、子午断面において赤道面CLに対して対称の形状である。このように、第1支持体9A及び第2支持体9Bを赤道面CLに対して対称の形状にすることで、両者を共通にすることができる。その結果、製造する部品の種類を低減できる。なお、第1支持体9Aと第2支持体9Bとは、赤道面CLに対して対称の形状であるものに限定されない。
第1支持体9A及び第2支持体9Bは、それぞれ、カーカス支持部20A、20Bと、取付部21A、21Bとを有する。カーカス支持部20A、20Bは、カーカス2と接触してこれを支持する部分であり、一端部は取付部21A、21Bに連結している。カーカス支持部20A、20Bの取付部21A、21Bとは反対側の端部9At、9Btは、開放端である。カーカス支持部20A、20Bは、それぞれ取付部21A、21Bから幅方向かつ径方向外側に向かって延在し、途中からより径方向外側に向かって延在する。このため、カーカス支持部20A、20Bは、屈曲部23A、23Bを有する。
カーカス支持部20A、20Bの内側、すなわち、カーカス2と接触する側に、カーカス2が配置される。カーカス2は、カーカス支持部20A、20Bに対して、例えば、接着剤等によって接着されている。支持体9(本実施形態では第2支持体9B)は、弁10を有する。弁10は、気室8と気室8の外部との間に設けられる。このような構造により、弁10は、気室8内に気体を充填したり、気室8内の気体を放出させたりする。
従来の空気入りタイヤは、組み合わされるホイールによって気室の体積は変化していたため、空気入りタイヤ単独で気室の体積を制御することはできなかった。一方、タイヤ1は、カーカス支持部20A、20Bの形状(より具体的には、子午断面における形状)を変更することにより、気室8の体積を変更することができる。このため、タイヤ1は、組み合わされるホイールによらず、気室8の体積を設定できるという利点がある。また、従来の空気入りタイヤは、組み合わされるホイールによって気室の体積が変化するため、気室に充填される気体の体積をタイヤメーカーが設定することは困難であった。しかし、本実施形態では、カーカス支持部20A、20Bの形状によって気室に充填される気体の体積を設定できるので、タイヤメーカーによる設計の自由度が向上する。
両方の取付部21A、21Bが有する合わせ面PCA、PCBは、それぞれ赤道面CLと平行な面である。両方の取付部21A、21Bは、それぞれの合わせ面PCA、PCBに、周方向に向かって延在する溝16A、16Bを有する。この溝16A、16Bに、カーカス2のそれぞれの端部2TA、2TB及び気体遮断層7の両方の端部7TA、7TBが挟持される。このように、タイヤ1は、従来の空気入りタイヤが有していたビード部を廃して、第1支持体9Aと第2支持体9Bとで、一箇所でカーカス2を接合する。このため、幅方向の2箇所でホイールのリム等にカーカス2を取り付ける構造と比較して、カーカスの取り付け箇所が少なくなるので、その分、気室8からの気体の漏れを抑制できる。
また、タイヤ1は、ビード部が存在しない分、従来の空気入りタイヤと比較して軽量化することができる。さらに、タイヤ1は、パンク等によって気室8内の気体の圧力が低下すると、第1支持体9A及び第2支持体9Bの端部9At、9Btが路面に接する。このため、第1支持体9A及び第2支持体9Bによってある程度の距離を走行することも可能である。このように、タイヤ1は、ランフラット機能も有している。
両方の取付部21A、21Bは、ボルト14によってホイール11に取り付けられる。ホイール11は、車軸に取り付けられて、車軸とタイヤ1との間で力を伝達する。タイヤ1をホイール11に取り付けたものは、タイヤ/ホイール組立体12である。それぞれの合わせ面PCA、PCBの間には、ガスケット13が配置され、両者に挟持される。このような構造により、合わせ面PCA、PCBを通過する気体の量を低減できるので、気室8から漏洩する気体の量を低減できる。また、支持体9を幅方向に分割する構造とし、カーカス2の両方の端部2TA、2TB及び気体遮断層7の両方の端部7TA、7TBを第1支持体9Aと第2支持体9Bとで挟持して、締結手段であるボルト14によってホイール11に共締めすることにより、カーカス2及び気体遮断層7と支持体9とのずれを抑制できる。また、空気入りタイヤ1は、両方の取付部21A、21Bでカーカス2の両方の端部2TA、2TB及び気体遮断層7の両方の端部7TA、7TBを挟み込み、ボルト14で締結する。このため、気体遮断層7の両方の端部7TA、7TBが密着し、より気室8内部の気体の漏洩が抑制される。
タイヤ1は、第1支持体9A及び第2支持体9Bの端部9At、9Bt近傍の長さL、及び角度を調整することによって、縦バネ及び横バネを変更することができる。前記長さLは、子午断面において、第1支持体9A及び第2支持体9Bの形状が、端部9At、9Btから径方向内側に向かって、最初に変曲点を有する部分までにおける端部9At、9Btまでの距離である。前記角度は、子午断面において、端部9At、9Btから最初の変曲点までを結ぶ直線と、中心軸(Y軸)とのなす角度のうち狭角である。タイヤ1は、フレックスゾーンHが小さいので、実質的に低扁平タイヤとなる。フレックスゾーンHは、第1支持体9A及び第2支持体9Bとトレッドゴム層5とが分離する位置(分離点CP)から、赤道面CLにおけるタイヤ1の表面までの領域である。
図2は、取付部が有する溝とカーカス及び気体遮断層との関係を示す一部拡大図である。取付部21A、21Bの間にガスケット13を配置して両者を組み合わせたときにおいて、幅方向における溝16A、16Bの寸法Wsは、溝16A、16Bに挟持されるカーカス2及び気体遮断層7の厚みの総和Wfよりも小さくすることが好ましい(Ws<Wf)。このようにすれば、取付部21A、21Bが、ガスケット13とともにカーカス2及び気体遮断層7を挟持した場合、カーカス2及び気体遮断層7がそれぞれの厚み方向に押し付けられる。その結果、気体遮断層7同士が強固に挟み込まれて確実に密着するので、図1に示す気室8からの気体の漏洩を確実に抑制できる。なお、取付部21A、21Bをボルト14でホイール11に取り付ける際におけるボルト14の締め付け力によりガスケット13の厚みが変化する場合、必ずしもWs<Wfの関係を満たしていなくてもよい。
図3から図7は、カーカス及び気体遮断層の両端部の取付構造の変形例を示す一部拡大図である。図3に示す取付構造Aにおいて、支持体9aの両方の取付部21Aa、21Baは、これらの内面21AIa、21BIaから径方向内側に離れた位置に、それぞれ溝16Aa、16Bbを有する。溝16Aa、16Bbは、合わせ面PCA、PCBに開口している。そして、カーカス2及び気体遮断層7の両方の端部に、例えば、樹脂で製造されたシール部材18A、18Bを取り付け、シール部材18A、18Bとともにカーカス2及び気体遮断層7の両方の端部をそれぞれ溝16Aa、16Abに組み付ける。この状態で、両方の取付部21Aa、21Baを合わせ面PCA、PCBで合わせて図1に示すボルト14でホイール11に締結すれば、気体遮断層7同士が密着する。取付構造Aは、予めカーカス2及び気体遮断層7の両端部を、両方の取付部21Aa、21Baに取り付けておくので、カーカス2及び気体遮断層7は取付部21Aa、21Baから離脱しにくくなる。その結果、加硫時や組み立て時における取り扱いが容易になる。
図4に示す取付構造Bは、溝16Ab、16Bbにおいて、両方のカーカス2及び気体遮断層7の間に補助部材19A、19Bを配置し、補助部材19A、19Bを介してカーカス2及び気体遮断層7を溝16Ab、16Bbに挟持する構造である。補助部材19A、19Bの材料は問わない。補助部材19A、19Bが可撓性を有さない場合、補助部材19A、19Bは、周方向に向かって複数の部材に分割される。このようにすれば、補助部材19A、19Bが可撓性を有していなくても、溝16Aa、16Abにこれらを取り付けることができる。補助部材19A、19Bが可撓性を有している場合、これらは周方向に連続した一体の形状であってもよい。補助部材19A、19Bが可撓性を有していれば、これらを変形させた上で溝16Aa、16Abにこれらを取り付けることができるからである。取付構造Bは、予めカーカス2及び気体遮断層7の両端部を、補助部材19Aa、19Abで溝16Ab、16Bbに取り付けておくので、カーカス2及び気体遮断層7は取付部21Ab、21Bbから離脱しにくくなる。その結果、加硫時や組み立て時における取り扱いが容易になる。
図5に示す取付構造Cは、図4に示す取付構造Bとほぼ同様であるが、気室8と、気室8の外部とを連通する通路27、28を有する点が異なる。通路28は、両方のカーカス2及び気体遮断層7の間に配置される補助部材25に設けられる。また、通路27は、支持体9の取付部21Bcに設けられる。そして、通路27と通路28とは、補助部材25と取付部21Bcとが接する部分で連通する。通路28に弁を設ければ、気室8内に気体を充填したり、気室8内の気体を放出させたりすることができる。
図6に示す取付構造Dは、支持体9dが有する取付部21Ad、21Bdに、合わせ面PCA、PCBから幅方向に離れた位置に溝16Ad、16Bdを設ける。そして、それぞれの溝16Ac、16Bdに、カーカス2及び気体遮断層7のそれぞれの端部を差し込み、これらを固定する。このような構造により、取付構造Dは、カーカス2及び気体遮断層7は取付部21Ab、21Bbから離脱しにくくなる。その結果、加硫時や組み立て時における取り扱いが容易になる。図7に示す取付構造Eは、取付構造Dとほぼ同様であるが、合わせ面PCA、PCB間に隙間17を有する点が異なる。この隙間17に、例えば、図1に示すガスケット13を設けることにより、合わせ面PCA、PCB間における気密性を確保できる。また、取付構造Eは、隙間17を設けることにより、幅方向の寸法を増加させることなくガスケット13を配置することもできる。
図8は、本実施形態に係るタイヤのグリーンタイヤを加硫する際の説明図である。図1に示すタイヤ1を製造する場合、第1支持体9A及び第2支持体9Bにカーカス2及び気体遮断層7、グリーントレッドゴム層5G等を成型して、グリーンタイヤ(ゴムを加硫していないタイヤ)1Gを製造する。グリーンタイヤ1Gを加硫する際にブラダー15を用いる場合、取付部21A、21Bが有する合わせ面PCA、PCBの間からブラダー15を気室8内に配置する。そして、金型内にグリーンタイヤ1Gを配置した上でブラダー15内に気体Gを充填してブラダー15をカーカス2に向かって膨張させる。このとき、少なくとも弁10を取り付けるための孔を、例えば、第2支持体9Bに設けておく。このような手法により、グリーンタイヤ1Gのゴムを加硫することができる。なお、グリーンタイヤ1Gを加硫する場合、ブラダー15を用いなくてもよい。
以上、本実施形態に係る空気入りタイヤは、カーカス及び気体遮蔽層の端部を分割構造の支持体で、1箇所で挟持する。このような構造により、気室内からの気体の漏洩を抑制できる。また、本実施形態に係る空気入りタイヤは、ビード部を有さないので、その分、軽量である。さらに、本実施形態に係る空気入りタイヤは、トレッドゴムが摩耗した場合やスタッドレスタイヤ等へ交換したい場合等には、トレッドゴム、カーカス及び支持体を含むユニット毎ホイールから取り外して交換すればよい。このため、従来のビード部を有する空気入りタイヤと比較して交換が容易である。そして、前記ユニットに含まれる支持体は、カーカス及びトレッドゴムを取り除いて再利用できるので、環境負荷を低減できる。
また、本実施形態に係る空気入りタイヤは、気室の体積を大きくできるので、気室の内部に充填される気体の量を大きくできる。その結果、気室内の気体を高圧にしなくても、空気入りタイヤの荷重負荷能力を確保できる。また、気室内の気体を高圧にしなくてもよいので、空気入りタイヤのケーシング剛性を過度に大きくする必要はないので、ケーシングの製造コストを低減できる。さらに、本実施形態に係る空気入りタイヤは、ビード部を有さないので、その分使用されるゴムの量を低減できる。その結果、本実施形態に係る空気入りタイヤは、従来のビード部を有する空気入りタイヤと比較して、転がり抵抗を低減できる。
以上のように、本発明に係る空気入りタイヤは、ビード部を有さないタイヤに有用である。
1 空気入り(タイヤ)
1G グリーンタイヤ
2 カーカス
2TA、2TB 端部
5 トレッドゴム層
5G グリーンゴム層
6 溝
7 気体遮断層
7TA、7TB 端部
8 気室
9 カーカス支持体
9A 第1支持体
9B 第2支持体
9At、9Bt 端部
10 弁
11 ホイール
12 タイヤ/ホイール組立体
13 ガスケット
14 ボルト
15 ブラダー
16A、16Aa、16Ab、16Ac、16Ad、16B、16Ba、16Bb、16Bc、16Bd 溝
17 隙間
18A シール部材
20A、20B カーカス支持部
21A、21Ab、21Ac、21Ad 第1取付部
21B、21Bb、21Bc 第2取付部
21AIa、21BIa 内面
23A 屈曲部
27 通路
28 通路

Claims (4)

  1. 空気入りタイヤにおいて、
    トレッドゴムの径方向内側に配置されるカーカスと、
    空気入りタイヤの幅方向における前記トレッドゴムの両側から延出する前記カーカスのそれぞれの端部を合わせた状態で挟持し、かつ前記トレッドゴムから延出した前記カーカスの一部を支持する支持体と、
    を含むことを特徴とする空気入りタイヤ。
  2. 前記カーカスは、両方の前記端部で閉じられた空間側に気体遮断層を有し、前記空気者断層は、両方の前記端部とともに前記支持体に挟持される請求項1に記載の空気入りタイヤ。
  3. 前記支持体は、前記空気入りタイヤの幅方向に分割されている請求項1又は2に記載の空気入りタイヤ。
  4. 前記支持体は、締結手段によって結合される請求項3に記載の空気入りタイヤ。
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