JP5482932B2 - ホログラム記録フィルム及びその製造方法、並びに、画像表示装置 - Google Patents
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Θ=90°−(φ+ψ) (B)
Λ=d/sin(φ) (C)
(A)感光材料から成るM層(但し、M≧2)の感光材料前駆体層と、(M−1)層の樹脂層とを、交互に積層して、積層構造体を得た後、
(B)参照レーザ光及び物体レーザ光を積層構造体に照射することで、M層の感光材料前駆体層から、所望のピッチ及びスラント角を有する干渉縞が形成されたM層の感光材料層を得、その後、
(C)積層構造体の一方の面側から積層構造体にエネルギー線を照射し、次いで、加熱することで、感光材料層の表面におけるピッチの値Λを保持したまま、M層の感光材料層(回折格子層)相互のスラント角を異ならせる、
各工程を有する。
感光材料から成り、所望のピッチ及びスラント角を有する干渉縞が形成されたM層(但し、M≧2)の感光材料層と、(M−1)層の樹脂層とが、交互に積層して成る積層構造体から構成されており、
M層の感光材料層(回折格子層)相互において、感光材料層の表面におけるピッチの値Λは同じであり、スラント角が異なっている。
(A)2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有する画像形成装置、
(B)画像形成装置の各画素から出射された光を平行光とするコリメート光学系、及び、
(C)コリメート光学系にて平行光とされた光が入射され、導光され、出射される光学装置、
を備えた画像表示装置である。また、上記の第2の目的を達成するための本発明の第1の態様に係る画像表示装置は、
(A)光源、
(B)光源から出射された光を平行光とするコリメート光学系、
(C)コリメート光学系から出射された平行光を走査する走査手段、
(D)走査手段によって走査された平行光をリレーするリレー光学系、及び、
(E)リレー光学系にて平行光とされた光が入射され、導光され、出射される光学装置、
を備えた画像表示装置である。そして、本発明の第1の態様あるいは第2の態様に係る画像表示装置における光学装置は、
(a)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される導光板、
(b)導光板に入射された光が導光板の内部で全反射されるように、導光板に入射された光を回折反射する、導光板に配設された第1回折格子部材、及び、
(c)導光板の内部を全反射により伝播した光を回折反射し、導光板から出射する、導光板に配設された第2回折格子部材、
を備えており、
第1回折格子部材及び第2回折格子部材は、ホログラム記録フィルムから成り、
ホログラム記録フィルムは、
感光材料から成り、所望のピッチ及びスラント角を有する干渉縞が形成されたM層(但し、M≧2)の感光材料層と、(M−1)層の樹脂層とが、交互に積層して成る積層構造体から構成されており、
M層の感光材料層(回折格子層)相互において、感光材料層の表面におけるピッチの値Λは同じであり、スラント角が異なっている。
(A)感光材料から成る感光材料前駆体層に参照レーザ光及び物体レーザ光を積層構造体に照射することで、感光材料前駆体層から、所望のピッチ及びスラント角を有する干渉縞が形成された感光材料層を得た後、
(B)感光材料層の各領域に異なるエネルギー量のエネルギー線を照射し、次いで、加熱することで、感光材料層の表面におけるピッチの値Λを保持したまま、感光材料層(回折格子層)の各領域におけるスラント角を異ならせる、
各工程を有する。
樹脂層は、第2の感光材料から成る第2感光材料前駆体層から成り、
前記工程(B)において、参照レーザ光及び物体レーザ光を積層構造体に照射することで、M層の第1感光材料前駆体層から、所望のピッチ(表面ピッチ)及びスラント角を有する干渉縞が形成されたM層の第1感光材料層を得、併せて、(M−1)層の第2感光材料前駆体層から、所望のピッチ(表面ピッチ)及びスラント角を有する第2の干渉縞が形成された(M−1)層の第2感光材料層を得る構成とすることができる。尚、このような製造方法を、便宜上、『第1の構成の製造方法』と呼ぶ。ここで、(M−1)の値が2以上である場合、前記工程(C)において、積層構造体の第1層目の第1感光材料層側から積層構造体にエネルギー線を照射し、次いで、加熱することで、表面ピッチの値Λを保持したまま、M層の第1感光材料層(第1回折格子層)相互のスラント角を異ならせ、併せて、(M−1)層の第2感光材料層(第2回折格子層)相互のスラント角を異ならせる形態とすることができる。尚、(M−1)層の第2感光材料層(第2回折格子層)における再生中心波長は、Mの値に応じて変化する(例えば、単調に変化する)形態とすることができる。
画像形成装置−Aは、
(α)青色を発光する第1発光素子が2次元マトリクス状に配列された第1発光パネルから成る第1画像形成装置、
(β)緑色を発光する第2発光素子が2次元マトリクス状に配列された第2発光パネルから成る第2画像形成装置、及び、
(γ)赤色を発光する第3発光素子が2次元マトリクス状に配列された第3発光パネルから成る第3画像形成装置、並びに、
(δ)第1画像形成装置、第2画像形成装置及び第3画像形成装置から出射された光を1本の光路に纏めるための手段(例えば、ダイクロイック・プリズムであり、以下の説明においても同様である)、
を備えており、
第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子のそれぞれの発光/非発光状態を制御する。
画像形成装置−Bは、
(α)青色を発光する第1発光素子、及び、青色を発光する第1発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御するための第1光通過制御装置[一種のライト・バルブであり、例えば、液晶表示装置やデジタルマイクロミラーデバイス(DMD)、LCOSから構成され、以下の説明においても同様である]から成る第1画像形成装置、
(β)緑色を発光する第2発光素子、及び、緑色を発光する第2発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御するための第2光通過制御装置(ライト・バルブ)から成る第2画像形成装置、及び、
(γ)赤色を発光する第3発光素子、及び、赤色を発光する第3発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御するための第3光通過制御装置(ライト・バルブ)から成る第3画像形成装置、並びに、
(δ)第1光通過制御装置、第2光通過制御装置及び第3光通過制御装置を通過した光を1本の光路に纏めるための手段、
を備えており、
光通過制御装置によってこれらの発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する。第1発光素子、第2発光素子、第3発光素子から出射された出射光を光通過制御装置へと案内するための手段(光案内部材)として、導光部材、マイクロレンズアレイ、ミラーや反射板、集光レンズを例示することができる。
画像形成装置−Cは、
(α)青色を発光する第1発光素子が2次元マトリクス状に配列された第1発光パネル、及び、第1発光パネルから出射された出射光の通過/非通過を制御するための青色光通過制御装置(ライト・バルブ)から成る第1画像形成装置、
(β)緑色を発光する第2発光素子が2次元マトリクス状に配列された第2発光パネル、及び、第2発光パネルから出射された出射光の通過/非通過を制御するための緑色光通過制御装置(ライト・バルブ)から成る第2画像形成装置、
(γ)赤色を発光する第3発光素子が2次元マトリクス状に配列された第3発光パネル、及び、第3発光パネルから出射された出射光の通過/非通過を制御するための赤色光通過制御装置(ライト・バルブ)から成る第3画像形成装置、並びに、
(δ)青色光通過制御装置、緑色光通過制御装置及び赤色光通過制御装置を通過した光を1本の光路に纏めるための手段を備えており、
光通過制御装置(ライト・バルブ)によってこれらの第1発光パネル、第2発光パネル及び第3発光パネルから出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する。
画像形成装置−Dは、フィールドシーケンシャル方式のカラー表示の画像形成装置であり、
(α)青色を発光する第1発光素子を備えた第1画像形成装置、
(β)緑色を発光する第2発光素子を備えた第2画像形成装置、及び、
(γ)赤色を発光する第3発光素子を備えた第3画像形成装置、並びに、
(δ)第1画像形成装置、第2画像形成装置及び第3画像形成装置から出射された光を1本の光路に纏めるための手段、更には、
(ε)1本の光路に纏めるための手段から出射された光の通過/非通過を制御するための光通過制御装置(ライト・バルブ)、
を備えており、
光通過制御装置によってこれらの発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する。
画像形成装置−Eも、フィールドシーケンシャル方式のカラー表示の画像形成装置であり、
(α)青色を発光する第1発光素子が2次元マトリクス状に配列された第1発光パネルから成る第1画像形成装置、
(β)緑色を発光する第2発光素子が2次元マトリクス状に配列された第2発光パネルから成る第2画像形成装置、及び、
(γ)赤色を発光する第3発光素子が2次元マトリクス状に配列された第3発光パネルから成る第3画像形成装置、並びに、
(δ)第1画像形成装置、第2画像形成装置及び第3画像形成装置のそれぞれから出射された光を1本の光路に纏めるための手段、更には、
(ε)1本の光路に纏めるための手段から出射された光の通過/非通過を制御するための光通過制御装置(ライト・バルブ)、
を備えており、
光通過制御装置によってこれらの発光パネルから出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する。
画像形成装置−Fは、第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子のそれぞれの発光/非発光状態を制御することで画像を表示する、パッシブマトリックスタイプあるいはアクティブマトリックスタイプのカラー表示の画像形成装置である。
画像形成装置−Gは、2次元マトリクス状に配列された発光素子ユニットからの出射光の通過/非通過を制御するための光通過制御装置(ライト・バルブ)を備えており、発光素子ユニットにおける第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子のそれぞれの発光/非発光状態を時分割制御し、更に、光通過制御装置によって第1発光素子、第2発光素子及び第3発光素子から出射された出射光の通過/非通過を制御することで画像を表示する、フィールドシーケンシャル方式のカラー表示の画像形成装置である。
M層の第1感光材料層31A,31Bの相互において、感光材料層の表面におけるピッチ(表面ピッチ)の値は同じであり、スラント角が異なっている。
表面ピッチ スラント角 再生中心波長(λ)
第1層目の第1感光材料層 0.4μm 31.6度/29.5度 626nm/596nm
第1層目の第2感光材料層 0.3μm 32.2度/29.5度 455nm/427nm
第2層目の第1感光材料層 0.4μm 32.9度/29.5度 644nm/596nm
先ず、第1の感光材料から成るM層(但し、M≧2であり、実施例1にあっては、M=2)の第1感光材料前駆体層11A,11Bと、(M−1)層の樹脂層とを、交互に積層して、積層構造体13を得る(図1の(A)参照)。
次いで、参照レーザ光及び物体レーザ光を積層構造体に照射することで、M層の第1感光材料前駆体層11A,11Bから、所望のピッチ(表面ピッチ)及びスラント角を有する干渉縞が形成されたM層の第1感光材料層21A,21Bを得る。併せて、(M−1)層の第2感光材料前駆体層12Aから、所望のピッチ(表面ピッチ)及びスラント角を有する第2の干渉縞が形成された(M−1)層の第2感光材料層22Aを得る(図1の(B)参照)。
その後、積層構造体23の一方の面側から積層構造体23にエネルギー線を照射し、次いで、加熱することで、表面ピッチの値Λを保持したまま、M層の第1感光材料層31A,31B相互のスラント角を異ならせる。
紫外線照射量(ジュール)
第1層目の第1感光材料層21A 22
第1層目の第2感光材料層22A 11
第2層目の第1感光材料層21B 5.5
表面ピッチ スラント角 再生中心波長(λ)
第1層目の第1感光材料層 0.4μm 30.3度/28.8度 607nm/585nm
第1層目の第2感光材料層 0.3μm 31.2度/29.3度 445nm/425nm
第2層目の第1感光材料層 0.4μm 31.5度/28.8度 625nm/585nm
第2層目の第2感光材料層 0.3μm 32.7度/29.3度 460nm/425nm
第3層目の第1感光材料層 0.4μm 32.4度/28.8度 638nm/585nm
紫外線照射量(ジュール)
第1層目の第1感光材料層21A 48
第1層目の第2感光材料層22A 24
第2層目の第1感光材料層21B 12
第2層目の第2感光材料層22B 6
第3層目の第1感光材料層21C 3
表面ピッチ スラント角 再生中心波長(λ)
第1層目の第1感光材料層 0.4μm 30.3度/29.3度 607nm/592nm
第2層目の第1感光材料層 0.4μm 31.2度/29.3度 621nm/592nm
第3層目の第1感光材料層 0.4μm 32.6度/29.3度 640nm/592nm
紫外線照射量(ジュール)
第1層目の第1感光材料層31A 58
第2層目の第1感光材料層31B 24.7
第3層目の第1感光材料層31C 10.5
(A)感光材料から成る第1感光材料前駆体層に参照レーザ光及び物体レーザ光を積層構造体に照射することで、第1感光材料前駆体層から、所望のピッチ(表面ピッチ)及びスラント角を有する干渉縞が形成された感光材料層を得た後、
(B)感光材料層の各領域に異なるエネルギー量のエネルギー線を照射し、次いで、加熱することで、感光材料層の表面におけるピッチ(表面ピッチ)の値Λを保持したまま、感光材料層(回折格子層)の各領域におけるスラント角を異ならせる、
各工程を有する。
(A)2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有する画像形成装置111、
(B)画像形成装置111の各画素から出射された光を平行光とするコリメート光学系112、及び、
(C)コリメート光学系112にて平行光とされた光が入射され、導光され、出射される光学装置120、
を備えている。
(a)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される導光板121、
(b)導光板121に入射された光が導光板121の内部で全反射されるように、導光板121に入射された光を回折反射する、導光板121に配設された第1回折格子部材130、及び、
(c)導光板121の内部を全反射により伝播した光を回折反射し、導光板121から出射する、導光板121に配設された第2回折格子部材140、
を備えており、
第1回折格子部材130及び第2回折格子部材140は、実施例1〜実施例3にて説明したホログラム記録フィルムから成り、反射型体積ホログラム回折格子から構成されている。ここで、反射型体積ホログラム回折格子とは、+1次の回折光のみを回折反射するホログラム回折格子を意味する。
(A)光源251、
(B)光源251から出射された光を平行光とするコリメート光学系252、
(C)コリメート光学系252から出射された平行光を走査する走査手段253、
(D)走査手段253によって走査された平行光をリレーするリレー光学系254、及び、
(E)リレー光学系254にて平行光とされた光が入射され、導光され、出射される光学装置120、
を備えた画像表示装置である。ここで、光学装置120は、実施例5における光学装置120と同じ構成、構造を有するので、詳細な説明は省略する。
(α)赤色を発光する赤色発光素子301Rが2次元マトリクス状に配列された赤色発光パネル311R、
(β)緑色を発光する緑色発光素子301Gが2次元マトリクス状に配列された緑色発光パネル311G、及び、
(γ)青色を発光する青色発光素子301Bが2次元マトリクス状に配列された青色発光パネル311B、並びに、
(δ)赤色発光パネル311R、緑色発光パネル311G及び青色発光パネル311Bから出射された光を1本の光路に纏めるための手段(例えば、ダイクロイック・プリズム303)、
を備えており、
赤色発光素子301R、緑色発光素子301G及び青色発光素子301Bのそれぞれの発光/非発光状態を制御するカラー表示の画像形成装置とすることもできる。この画像形成装置から出射された光も、コリメート光学系112を介して導光板121に入射される。尚、参照番号312は、発光素子から出射された光を集光するためのマイクロレンズである。
Claims (11)
- 感光材料から成り、所望のピッチ及びスラント角を有する干渉縞が形成されたM層(但し、M≧2)の感光材料層の各層と、感光材料層とはエネルギー線透過率あるいはエネルギー線透過量が異なる(M−1)層の樹脂層の各層とが、交互に積層して成る積層構造体から構成されており、
M層の感光材料層相互において、感光材料層の表面におけるピッチの値は同じであり、スラント角が異なっており、
樹脂層は、第2の感光材料から成り、所望のピッチ及びスラント角を有する干渉縞が形成された(M−1)層の第2感光材料層から構成されているホログラム記録フィルム。 - 樹脂層を設けることで、感光材料層の各層におけるスラント角の制御が行われる請求項1に記載のホログラム記録フィルム。
- 樹脂層には、エネルギー線を吸収する材料が含有されている請求項1又は請求項2に記載のホログラム記録フィルム。
- M層の感光材料層における再生中心波長は、Mの値に応じて変化する請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のホログラム記録フィルム。
- Mの値が増加する程、エネルギー線の照射前の再生中心波長とエネルギー線の照射後の再生中心波長の差は、単調に変化する請求項4に記載のホログラム記録フィルム。
- (A)2次元マトリクス状に配列された複数の画素を有する画像形成装置、
(B)画像形成装置の各画素から出射された光を平行光とするコリメート光学系、及び、
(C)コリメート光学系にて平行光とされた光が入射され、導光され、出射される光学装置、
を備えた画像表示装置であって、
光学装置は、
(a)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される導光板、
(b)導光板に入射された光が導光板の内部で全反射されるように、導光板に入射された光を回折反射する、導光板に配設された第1回折格子部材、及び、
(c)導光板の内部を全反射により伝播した光を回折反射し、導光板から出射する、導光板に配設された第2回折格子部材、
を備えており、
第1回折格子部材及び第2回折格子部材は、ホログラム記録フィルムから成り、
ホログラム記録フィルムは、
感光材料から成り、所望のピッチ及びスラント角を有する干渉縞が形成されたM層(但し、M≧2)の感光材料層の各層と、感光材料層とはエネルギー線透過率あるいはエネルギー線透過量が異なる(M−1)層の樹脂層の各層とが、交互に積層して成る積層構造体から構成されており、
M層の感光材料層相互において、感光材料層の表面におけるピッチの値は同じであり、スラント角が異なっており、
樹脂層は、第2の感光材料から成り、所望のピッチ及びスラント角を有する干渉縞が形成された(M−1)層の第2感光材料層から構成されている画像表示装置。 - (A)光源、
(B)光源から出射された光を平行光とするコリメート光学系、
(C)コリメート光学系から出射された平行光を走査する走査手段、
(D)走査手段によって走査された平行光をリレーするリレー光学系、及び、
(E)リレー光学系にて平行光とされた光が入射され、導光され、出射される光学装置、
を備えた画像表示装置であって、
光学装置は、
(a)入射された光が内部を全反射により伝播した後、出射される導光板、
(b)導光板に入射された光が導光板の内部で全反射されるように、導光板に入射された光を回折反射する、導光板に配設された第1回折格子部材、及び、
(c)導光板の内部を全反射により伝播した光を回折反射し、導光板から出射する、導光板に配設された第2回折格子部材、
を備えており、
第1回折格子部材及び第2回折格子部材は、ホログラム記録フィルムから成り、
ホログラム記録フィルムは、
感光材料から成り、所望のピッチ及びスラント角を有する干渉縞が形成されたM層(但し、M≧2)の感光材料層の各層と、感光材料層とはエネルギー線透過率あるいはエネルギー線透過量が異なる(M−1)層の樹脂層の各層とが、交互に積層して成る積層構造体から構成されており、
M層の感光材料層相互において、感光材料層の表面におけるピッチの値は同じであり、スラント角が異なっており、
樹脂層は、第2の感光材料から成り、所望のピッチ及びスラント角を有する干渉縞が形成された(M−1)層の第2感光材料層から構成されている画像表示装置。 - 樹脂層を設けることで、感光材料層の各層におけるスラント角の制御が行われる請求項6又は請求項7に記載の画像表示装置。
- 樹脂層には、エネルギー線を吸収する材料が含有されている請求項6乃至請求項8のいずれか1項に記載の画像表示装置。
- M層の感光材料層における再生中心波長は、Mの値に応じて変化する請求項6乃至請求項9のいずれか1項に記載の画像表示装置。
- Mの値が増加する程、エネルギー線の照射前の再生中心波長とエネルギー線の照射後の再生中心波長の差は、単調に変化する請求項10に記載の画像表示装置。
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