JP5481965B2 - 情報処理装置及び情報処理プログラム - Google Patents
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Description
請求項1の発明は、処理を一意に特定する処理符号と、該処理に用いられる第1の文書内に記載されており、業務を構成する処理の順番における該処理の前又は後の処理で用いられる第2の文書に記載されている項目とを処理定義として対応付けて記憶する処理定義記憶手段と、処理に用いられた文書を一意に特定する文書符号と、該文書内に記載されている項目の内容とを対応付けて記憶する文書項目記憶手段と、前記処理定義を用いて、前記文書項目記憶手段に記憶されている文書に対応付けられている項目の内容を抽出する項目内容抽出手段と、前記項目内容抽出手段によって抽出された項目の内容に基づいて、前記文書項目記憶手段に記憶されている項目の内容を検索し、該項目の内容に対応付けられている文書符号を抽出する文書符号抽出手段と、前記文書符号抽出手段によって抽出できた文書符号を、業務を構成する一連の処理で用いられた文書の文書符号として出力する出力手段を具備し、前記文書は画像であり、前記項目に対して、前記画像内の該項目の内容を認識する場合の難易度に応じた値を対応付けて記憶する難易度記憶手段をさらに具備し、前記難易度に応じた値は、前記項目に用いられる可能性のある文字種の数に応じて定められており、前記文書項目記憶手段が記憶する項目の内容は、前記第1の文書内の項目の内容を認識した結果であり、前記文書符号抽出手段は、前記項目ごとに、該項目の内容と前記文書項目記憶手段に記憶されている項目の内容とで一致する文字数を計算し、該項目ごとに一致した文字数と難易度に応じた値をかけ合わせた値を合計してスコアを算出し、該スコアが高い文書符号を抽出することを特徴とする情報処理装置である。
図1は、本実施の形態の構成例についての概念的なモジュール構成図を示している。
なお、モジュールとは、一般的に論理的に分離可能なソフトウェア(コンピュータ・プログラム)、ハードウェア等の部品を指す。したがって、本実施の形態におけるモジュールはコンピュータ・プログラムにおけるモジュールのことだけでなく、ハードウェア構成におけるモジュールも指す。それゆえ、本実施の形態は、コンピュータ・プログラム、システム及び方法の説明をも兼ねている。ただし、説明の都合上、「記憶する」、「記憶させる」、これらと同等の文言を用いるが、これらの文言は、実施の形態がコンピュータ・プログラムの場合は、記憶装置に記憶させる、又は記憶装置に記憶させるように制御するの意である。また、モジュールは機能にほぼ一対一に対応しているが、実装においては、1モジュールを1プログラムで構成してもよいし、複数モジュールを1プログラムで構成してもよく、逆に1モジュールを複数プログラムで構成してもよい。また、複数モジュールは1コンピュータによって実行されてもよいし、分散又は並列環境におけるコンピュータによって1モジュールが複数コンピュータで実行されてもよい。なお、1つのモジュールに他のモジュールが含まれていてもよい。また、以下、「接続」とは物理的な接続の他、論理的な接続(データの授受、指示、データ間の参照関係等)の場合にも用いる。
また、システム又は装置とは、複数のコンピュータ、ハードウェア、装置等がネットワーク(一対一対応の通信接続を含む)等の通信手段で接続されて構成されるほか、1つのコンピュータ、ハードウェア、装置等によって実現される場合も含まれる。「装置」と「システム」とは、互いに同義の用語として用いる。「予め定められた」とは、対象としている処理の前に定まっていることをいい、本実施の形態による処理が始まる前はもちろんのこと、本実施の形態による処理が始まった後であっても、対象としている処理の前であれば、そのときの状況・状態に応じて、又はそれまでの状況・状態に応じて定まることの意を含めて用いる。
業務とは、一連の処理によって構成される。そして、その処理では、文書が用いられる。文書とは、画像又はテキストデータ等によって構成されており、場合によっては動画、音声等の電子データを含み、又はこれらの組み合わせであり、記憶、編集及び検索等の対象となり、システム又は利用者間で個別の単位として交換できるものをいい、これらに類似するものを含む。より具体的には、画像の文書とは、スキャナによって読み込まれたものであり、テキストデータとは、レコード構造となっているもの、文書作成装置(プログラム)等によって作成されたもの等である。また、文書の内容として、業務に用いられるものであればよいが、例えば、稟議書、注文書、納品書、請求書等が該当する。
また、各処理では、文書が用いられる。図3は、購買プロセスにおいて、各処理で用いられる文書の例を示す説明図である。例えば、稟議処理210では稟議書310(図3(a))、発注処理220では注文書320(図3(b))、納品処理230では納品書330(図3(c))が用いられる。
そして、文書には、その文書を一意に特定する文書符号が記載されている。例えば、図3の例では、稟議書310には稟議番号欄311があり、注文書320には注文番号欄321があり、納品書330には納品番号欄331がある。
また、文書には、その文書が用いられる処理の前又は後の処理で用いられる文書を特定するための項目がある。例えば、図3の例では、注文書320には稟議番号欄322があり、この内容は稟議書310の稟議番号欄311を示しており、納品書330には注文番号欄332があり、この内容は注文書320の注文番号欄321を示している。なお、この例では、その文書が用いられた処理の前の処理において用いられた文書の文書符号が記載されている。
業務プロセス定義モジュール130は、処理を一意に特定する処理符号と、その処理Aに用いられる第1の文書内に記載されており、業務を構成する処理の順番におけるその処理Aの前又は後の処理で用いられる第2の文書に記載されている項目とを処理定義として対応付けて記憶する。例えば、業務プロセス内で発生する処理、各処理で発生する文書名、各文書を登録する場所、前後の処理との関連する項目名を記憶する。より具体的には、例えば、前述の購買プロセスでは、稟議処理210、発注処理220、納品処理230という処理が発生する。各処理では、稟議書310、注文書320、納品書330という文書が必要とされる。注文書320は、稟議番号により稟議書310を対応付け、納品書330は、注文番号により注文書320を対応付ける。これを実現するために業務プロセス定義モジュール130は、例えば業務プロセス定義テーブル400を生成し、記憶する。
業務プロセス名欄410は、業務プロセスを一意に特定する業務プロセス名を記憶する。
処理識別子欄420は、その業務プロセスを構成する処理を一意に特定する処理符号を記憶する。
処理名欄430は、その処理の名称を記憶する。
文書名欄440は、その処理で用いられる文書の文書名を記憶する。
登録先欄450は、その文書を登録する登録先(記憶場所)を記憶する。例えば、フォルダー名である。
前処理との関連項目欄460は、その処理に用いられる文書内に記載されており、前の処理で用いられる文書に記載されている項目を記憶する。つまり、その処理の前の処理において用いられる文書を特定する項目を記憶する。なお、その業務において最初の処理では、その前の処理はないので、空白とする。
後処理との関連項目欄470は、その処理に用いられる文書内に記載されており、後の処理で用いられる文書に記載されている項目を記憶する。つまり、その処理の後の処理において用いられる文書を特定する項目を記憶する。なお、その業務において最後の処理では、その後の処理はないので、空白とする。
文書欄710は、処理に用いられた文書を一意に特定する文書符号を記憶する。
項目名欄720は、その文書内に記載されている項目名を記憶する。
項目の内容欄730は、その文書内に記載されている項目の内容を記憶する。
なお、文書項目テーブル700の行は、文書ごとに作成される。そして、その文書内の項目数に応じて、項目名欄720と項目の内容欄730の組がある。また、文書が画像である場合、文書項目テーブル700が記憶する項目の内容は、文書内の項目の内容を認識した結果である。文書項目テーブル700として、項目名欄(720、740)を不要とし、項目の内容欄(730、750)だけで構成してもよい。
より具体的には、業務プロセス定義テーブル400の前処理との関連項目欄460又は後処理との関連項目欄470にしたがって、文書項目テーブル700内の対象としている文書の項目の内容を抽出する。そして、その項目の内容が記憶されている文書項目テーブル700の他の文書を抽出する。これを次々に行い、その業務における文書を抽出し終わったら、抽出した文書をその業務において用いられる文書として出力する。つまり、その文書群の文書名をリストとして出力してもよいし、各文書そのものを出力してもよい。また、対象としている文書が抽出できたか否かの情報、抽出できなかった場合(つまり、前述の業務プロセス定義テーブル400と文書項目テーブル700を用いた文書抽出処理において、途中でたどれなくなった場合)に、どこまで抽出できたのか、抽出できなかった箇所(業務プロセス内の処理)はどこなのか等の情報を出力するようにしてもよい。なお、出力するとは、例えば、プリンタ等の印刷装置で印刷すること、ディスプレイ等の表示装置に表示すること、ファックス等の画像送信装置で文書を送信すること、文書データベース等の文書記憶装置へ文書を書き込むこと、メモリーカード等の記憶媒体に記憶すること、他の情報処理装置へ渡すこと等が含まれる。
文書読込モジュール140、文書保存モジュール150、文書検索モジュール120の処理内容については、図5、図6等を用いて詳述する。
ステップS502では、文書読込モジュール140が、利用者の操作に応じて、現在の業務プロセスの種類を指定する。
ステップS504では、文書受付モジュール110が、その業務における処理で用いられる文書を受け付ける。
ステップS506では、文書読込モジュール140が、受け付けられた文書を解析して、文書名を抽出する。例えば、文書が画像であった場合は、画像を解析し、文字認識処理を行って、文書名を抽出する。文書名は、画像中の上部に位置し、他の文字より大きい文字で書かれているというルールを用いて抽出する。ここで、文字認識処理で誤認識で正しい文書名を抽出できない場合があるので、ディスプレイ、キーボードなどを使用して文書名を修正するようにしてもよい。
ステップS510では、文書読込モジュール140が、業務プロセス定義モジュール130に記憶されている業務プロセス定義テーブル400によって定義された項目を文書中から検索する。例えば、注文書では、稟議番号や注文番号で前後の処理と関連があるので、これらの項目を文書中から探し、対応する値を抽出する。このような項目の抽出方法は、例えば、特開2007−233913号公報に開示されている技術を用いてもよい。
ステップS512では、文書読込モジュール140が、業務プロセス定義モジュール130に記憶されている業務プロセス定義テーブル400(登録先欄450)にしたがって、文書とその文書の解析結果である項目名、その項目の内容を文書保存モジュール150へ記憶させる。そして、文書保存モジュール150が、文書とその文書の解析結果である項目名、その項目の内容を記憶する。
処理が発生するごとに、文書検索モジュール120は、文書の検索を行ってもよいが、ここでは、業務プロセス中で発生する最後の文書が登録されたことをきっかけとして、関連する文書の検索を行う。
ステップS602では、図5の例に示したフローチャートの処理によって文書が登録される。
ステップS604では、業務プロセス定義モジュール130に記憶された業務プロセス定義テーブル400に基づいて、業務プロセス内の最終の処理における最後の文書の登録であったか否かを判断する。すなわち、業務プロセス定義テーブル400を参照して、後処理との関連項目欄470が空白である行の文書を最後の文書であると判断する。最後の文書であった場合はステップS606へ進み、それ以外の場合はステップS602へ戻る。
ステップS608では、業務プロセス定義モジュール130に記憶された業務プロセス定義テーブル400(前処理との関連項目欄460)に基づいて、前の処理と関連する項目を取り出す。
ステップS610では、前の処理で発生した文書が登録されている登録場所(登録先欄450)から、ステップS608で取り出した項目を有している文書を検索する。
ステップS614では、業務プロセス定義モジュール130に記憶された業務プロセス定義テーブル400に基づいて、業務プロセス内の最初の処理における文書を検索したか否かを判断する。すなわち、業務プロセス定義テーブル400を参照して、前処理との関連項目欄460が空白であるか否かを判断する。最初の文書であった場合は終了(ステップS699)し、それ以外の場合はステップS606へ戻る。
このとき、定義した項目名ごとに重み付けをしておくようにしてもよい。重み付けの例として重み付けテーブル1000がある。図10は、重み付けテーブル1000のデータ構造例を示す説明図である。重み付けテーブル1000は、項目名欄1010、重み欄1020を有している。
項目名欄1010は、重み付けの対象となる項目名を記憶している。
重み欄1020は、難易度に応じた値である重み付けを記憶している。
なお、前述の実施の形態のうち、登録処理を行う構成と検索処理を行う構成に分けてもよい。また、各モジュールの処理内容として背景技術で説明した技術を採用してもよい。
「プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体」とは、プログラムのインストール、実行、プログラムの流通などのために用いられる、プログラムが記録されたコンピュータで読み取り可能な記録媒体をいう。
なお、記録媒体としては、例えば、デジタル・バーサタイル・ディスク(DVD)であって、DVDフォーラムで策定された規格である「DVD−R、DVD−RW、DVD−RAM等」、DVD+RWで策定された規格である「DVD+R、DVD+RW等」、コンパクトディスク(CD)であって、読出し専用メモリ(CD−ROM)、CDレコーダブル(CD−R)、CDリライタブル(CD−RW)等、ブルーレイ・ディスク(Blu−ray Disc(登録商標))、光磁気ディスク(MO)、フレキシブルディスク(FD)、磁気テープ、ハードディスク、読出し専用メモリ(ROM)、電気的消去及び書換可能な読出し専用メモリ(EEPROM)、フラッシュ・メモリ、ランダム・アクセス・メモリ(RAM)等が含まれる。
そして、前記のプログラム又はその一部は、前記記録媒体に記録して保存や流通等させてもよい。また、通信によって、例えば、ローカル・エリア・ネットワーク(LAN)、メトロポリタン・エリア・ネットワーク(MAN)、ワイド・エリア・ネットワーク(WAN)、インターネット、イントラネット、エクストラネット等に用いられる有線ネットワーク、あるいは無線通信ネットワーク、さらにこれらの組み合わせ等の伝送媒体を用いて伝送させてもよく、また、搬送波に乗せて搬送させてもよい。
さらに、前記のプログラムは、他のプログラムの一部分であってもよく、あるいは別個のプログラムと共に記録媒体に記録されていてもよい。また、複数の記録媒体に分割して
記録されていてもよい。また、圧縮や暗号化など、復元可能であればどのような態様で記録されていてもよい。
120…文書検索モジュール
130…業務プロセス定義モジュール
140…文書読込モジュール
150…文書保存モジュール
Claims (4)
- 処理を一意に特定する処理符号と、該処理に用いられる第1の文書内に記載されており、業務を構成する処理の順番における該処理の前又は後の処理で用いられる第2の文書に記載されている項目とを処理定義として対応付けて記憶する処理定義記憶手段と、
処理に用いられた文書を一意に特定する文書符号と、該文書内に記載されている項目の内容とを対応付けて記憶する文書項目記憶手段と、
前記処理定義を用いて、前記文書項目記憶手段に記憶されている文書に対応付けられている項目の内容を抽出する項目内容抽出手段と、
前記項目内容抽出手段によって抽出された項目の内容に基づいて、前記文書項目記憶手段に記憶されている項目の内容を検索し、該項目の内容に対応付けられている文書符号を抽出する文書符号抽出手段と、
前記文書符号抽出手段によって抽出できた文書符号を、業務を構成する一連の処理で用いられた文書の文書符号として出力する出力手段
を具備し、
前記文書は画像であり、
前記項目に対して、前記画像内の該項目の内容を認識する場合の難易度に応じた値を対応付けて記憶する難易度記憶手段
をさらに具備し、
前記難易度に応じた値は、前記項目に用いられる可能性のある文字種の数に応じて定められており、
前記文書項目記憶手段が記憶する項目の内容は、前記第1の文書内の項目の内容を認識した結果であり、
前記文書符号抽出手段は、前記項目ごとに、該項目の内容と前記文書項目記憶手段に記憶されている項目の内容とで一致する文字数を計算し、該項目ごとに一致した文字数と難易度に応じた値をかけ合わせた値を合計してスコアを算出し、該スコアが高い文書符号を抽出する
ことを特徴とする情報処理装置。 - 前記文書符号抽出手段は、前記業務における最終の処理が終了した後に、該最終の処理で用いられた文書を起点として、該業務に関連する文書を抽出する
ことを特徴とする請求項1に記載の情報処理装置。 - 前記文書符号抽出手段は、前記項目内容抽出手段によって抽出された項目の内容と前記文書項目記憶手段に記憶されている項目の内容のうち、予め定められた部分が同じ場合は、前記文書項目記憶手段に記憶されている項目の内容に対応する文書符号を抽出する
ことを特徴とする請求項1または2に記載の情報処理装置。 - コンピュータを、
処理を一意に特定する処理符号と、該処理に用いられる第1の文書内に記載されており、業務を構成する処理の順番における該処理の前又は後の処理で用いられる第2の文書に記載されている項目とを処理定義として対応付けて記憶する処理定義記憶手段と、
処理に用いられた文書を一意に特定する文書符号と、該文書内に記載されている項目の内容とを対応付けて記憶する文書項目記憶手段と、
前記処理定義を用いて、前記文書項目記憶手段に記憶されている文書に対応付けられている項目の内容を抽出する項目内容抽出手段と、
前記項目内容抽出手段によって抽出された項目の内容に基づいて、前記文書項目記憶手段に記憶されている項目の内容を検索し、該項目の内容に対応付けられている文書符号を抽出する文書符号抽出手段と、
前記文書符号抽出手段によって抽出できた文書符号を、業務を構成する一連の処理で用いられた文書の文書符号として出力する出力手段
として機能させ、
前記文書は画像であり、
前記項目に対して、前記画像内の該項目の内容を認識する場合の難易度に応じた値を対応付けて記憶する難易度記憶手段
としてさらに機能させ、
前記難易度に応じた値は、前記項目に用いられる可能性のある文字種の数に応じて定められており、
前記文書項目記憶手段が記憶する項目の内容は、前記第1の文書内の項目の内容を認識した結果であり、
前記文書符号抽出手段は、前記項目ごとに、該項目の内容と前記文書項目記憶手段に記憶されている項目の内容とで一致する文字数を計算し、該項目ごとに一致した文字数と難易度に応じた値をかけ合わせた値を合計してスコアを算出し、該スコアが高い文書符号を抽出する
ことを特徴とする情報処理プログラム。
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