JP5481348B2 - 通信装置および記録媒体、通信システム - Google Patents

通信装置および記録媒体、通信システム Download PDF

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Description

本発明は、近接通信を行う通信装置およびICカード、通信システムに関する。
特許文献1には、ポストペイ方式の電子マネー媒体との間で決済処理を行う決済装置において、カードリーダライタ301(データ読取部)によるポストペイ方式のICカード(電子マネー媒体)との通信に基づく売買成立後からプリンタ152(印字部)による売上伝票の印字発行までの間に、所定の処理終了毎にその処理が終了したことを示す段階データをフラッシュメモリ136(不揮発性の記憶部)に記録することが開示されている。
特開2010−49335号公報
近年、NFC(Near Field Communication)などの近接通信機能を有する通信装置について検討が進められ、リーダ・ライタなどの外部の近接通信装置からの非接触通信を、通信装置を介してICカードに送ることが可能になっている。また、ICカード内部に決済アプリケーションやポイント管理アプリケーションなどの様々なアプリケーションを搭載することができ、これらアプリケーションがいつ、どこで、どのように使われたかなどの情報やアプリケーションの実行により生成された情報を通信装置あるいはICカードに利用履歴情報(ログ情報)として記録することで、CRM(Customer Relationship Management)ビジネスに活用したり、ライフログとして利用者に提示するなどの利用が期待されている。
このようなログ情報は、電源がOFFされた場合でも保存されるようにEEPROMなどの不揮発メモリに格納することが求められるが、不揮発メモリはRAMなどの揮発メモリと比較して、書込や更新処理に時間がかかるという傾向がある。特に、現状のICカードに搭載されている不揮発メモリは処理速度が遅いことが多く、特許文献1に記載のように所定の処理終了毎に記録していくと、アプリケーションが終了するまでの時間が遅くなってしまうという問題がある。
また、決済金額などの重要情報は直ちに不揮発メモリに書き込む必要があるが、実行されているアプリケーションの種類やログ情報の種類によっては、電源がOFFされるまでに不揮発メモリに記憶すれば良い、重要度の低いものもある。そのため、直ちに不揮発メモリに記憶する必要がないような情報については、不揮発メモリへの書込や更新処理方法を変更し、アプリケーションの処理をなるべく妨げずに効率的に不揮発メモリへの記録処理を行うこと可能な通信装置およびICカード、通信システムが求められる。
本発明は、効率的に不揮発メモリへの記録処理を行うこと可能な通信装置およびICカード、通信システムを提供することを目的とする。
上記課題を解決するために、本発明の一実施の態様は、例えば特許請求の範囲に記載された技術的思想を用いる。
本発明によれば、効率的に不揮発メモリへの記録処理を行うこと可能な通信装置およびICカード、通信システムを提供することができる。
通信システムの構成例を示す図である。 通信装置における書込み制御の処理フロー例を示す図である。 ICカードにおける処理フロー例を示す図である。
図1は、通信システムの構成例を示す図である。
通信装置1は、NFCなどの非接触近接通信機能を備えた装置であり、例えば携帯電話やPDA、モバイルPCなどの移動端末である。また、図示していないが、ICカードを取り付けることが可能なスロットなどの機構を備えている。
ICカード2は、通信装置1に取り付けることが可能なICカードであり、SIMカード等が考えられる。なお、ICカード2は、カード形状をしていなくともよく、例えば通信装置1に組み込まれたセキュリティチップ等であってもかまわない。
ICカード2は通信装置1から電力供給を受け、通信装置1からの指令を受けて動作する。また、ICカード2は内部にアプリケーションを格納し、通信装置1を介して他の近接通信装置からの指令を受け、アプリケーションの処理を実行する。ICカード2に格納されるアプリケーションとしては、例えば、決済サービスやポイントサービス、クーポンサービス、チケットサービスなど実施するためのユーザアプリが考えられる。
図1の例では、ICカード2が通信端末1の内側に装置として接続されて用いられるように記載しているが、これに限定するものではない。ICカード2は、通信端末1の外部に取り付けて使用するものであっても良いし、通信端末1と一体とし、通信端末1の構成の一部として設けるようにしても良い。構成の一部として設ける場合には、ハードウェアとして設けずにソフトウェアとして所定のモジュールに記憶するようにしてもよい。
近接通信装置3は、通信装置1と非接触近接通信を行うことで、通信装置1を介してICカード2の内部のアプリケーションの実行を指示する。近接通信装置3としては、例えば、POS端末等に設置されたリーダ・ライタ端末や、デジタルサイネージ端末、あるいは交通機関の改札機などが考えられる。
通信装置1は、通信装置制御部11と、通信部12と、電源管理部13と、近接通信部14と、データ格納メモリ15と、電源部17を有しており、これらが通信用バスや専用線、電力線などで相互に接続されている。なお、図1では各部が相互に接続されているように記載しているが、これに限定するものではなく、必要な部分のみが互いに接続されている構成であってもよい。
通信装置制御部11は、通信装置1全体の制御を司り、データ格納メモリ15に格納されるプログラムやアプリケーションを実行して処理を行う。通信装置制御部11としては、例えばマイクロプロセッサを用いる。
通信部12は、通信装置1がICカード2とコマンドあるいはデータのやりとりを行うためのものであり、例えば接触ICカード用の通信規格であるISO/IEC7816に則った通信を行うモジュールなどが用いられる。なお、ICカード2が通信装置1の内部に備えられ、データバス等で他のモジュールと接続されている場合等においては、この構成を省略することができる。
電源管理部13は、電源部17からICカード2に供給可能な電力の量を管理し、通信装置制御部11に通知する。また、電源管理部13は、通信装置1全体が利用可能な電力残量に関する情報を管理し、通信装置制御部11に通知する機能を有していてもよい。図には電源管理部13を単一の構成として記載したが、これに限るものではなく、例えばICカード2に電力を供給するモジュールと、電力や電池残量等の情報を管理する部分とが別個の構成となっていてもかまわない。
近接通信部14は、ICカード2が通信装置1を介して近接通信装置3と近距離のデータ通信を行うためのモジュールである。近接通信部14は、近接通信装置3からの近接通信を受け、ICカード2と通信を行う機能を有する。近接通信とは、例えばNFCやFeliCa(登録商標)、Bluetooth(登録商標)、TransferJET(登録商標)、赤外線などである。しかし、これらの例に限定するものではなく、近接通信部14は、P2P通信あるいは機器間通信を行うためのモジュールであれば良い。なお、近接通信部14は1つのみに限らず、通信装置の内部に複数種類存在してもよい。
データ格納メモリ15は、通信装置1が処理を行うために必要な制御プログラムやデータ、アプリケーション等を格納するためのメモリであり、半導体メモリや磁気ディスク等から構成される。なお、データ格納メモリ15は、書き換え可能な揮発性メモリ・書き換え可能な不揮発性メモリ・書き換え不可能なメモリなどの、複数の部品から構成されていてもよいし、あるいは、個別の構成に限らず、構成の一部または全部が、通信装置制御部11などの、他のモジュールの中に含まれていてもよい。
電源部17は、通信装置1全体に動作のための電力を供給する。電源部17としては、例えばバッテリーや外部電源接続端子、あるいは無線給電モジュールなどが考えられる。電源部17の電池残量などの情報は電源管理部13で管理され、通信装置制御部11は、電源管理部13からの通知に基づき、ICカード2に必要な電力を供給するように電源部7を制御する。
データ格納メモリ15は、ICカード制御アプリ格納領域150を有する。なお、これに加えて他のデータや制御プログラム、アプリケーション等を格納する領域を有してもよい。ICカード制御アプリは、通信装置制御部11によって実行され、ICカード2との通信や情報読み出し・書込み、電源供給を制御する。
ICカード2は、演算処理部21と、通信部22と、電力受信部23と、近接通信部24と、データ格納メモリ25と、一時メモリ26を有しており、これらが通信用バスや専用線、電力線などで相互に接続されている。
演算処理部21は、ICカード2全体の制御を司り、データ格納メモリ25に格納されるプログラムを実行して処理を行う。演算処理部21としては、例えばマイクロプロセッサを用いる。
通信部22は、ICカード2が通信装置1とデータのやりとりを行うためのモジュールであり、例えば接触ICカード用の通信規格であるISO/IEC7816に則った通信を行う。なお、ICカード2が通信装置1の内部に備えられ、データバス等で他のモジュールと接続されている場合等においては、通信部22は省略することができる。また、このような場合、データ格納メモリ25を別体として設けずに、データ格納メモリ15等の他の構成に含まれるようにしても良い。
電力受信部23は、通信装置1から供給される電力を受給し、ICカード2全体の動作電力とするためのものである。
近接通信部24は、ICカード2が通信装置1を介して近接通信装置3と近距離のデータ通信を行うためのモジュールである。近接通信部24と近接通信部14の間の通信には、NFCにおいて端末とICカードとの通信手段として規定されるSWP(Single Wire Protocol)や、接触ICカード用の通信規格であるISO/IEC7816に則った通信やS2C(SigIn-SigOut-Connection)インタフェースを用いる。
例えば、近接通信装置3から通信装置1に送られたコマンドは、近接通信部14によって近接通信部24に送信され、ICカード2の演算処理部21によって処理される。またICカード2から近接通信装置3へのコマンド返答は、近接通信部24から近接通信部14に送信され、近接通信部14または通信装置制御部11の制御により近接通信装置3に送信される。但し、これに限定するものではなく、近接通信部24が直接、近接通信装置3と通信を行う構成であってもかまわない。この場合、通信装置1の近接通信部14を省略してもよい。
データ格納メモリ25は、演算処理部21が処理を行うために必要な制御プログラムやデータ、アプリケーション等を格納するためのメモリであり、EEPROMやフラッシュメモリなど、保存された内容を電源供給が断たれた場合でも保持することが可能な不揮発性の半導体メモリ等から構成される。なお、データ格納メモリ25は、必要に応じて複数の部品から構成されていてもよいし、構成の一部または全部が、演算処理部21などの他のモジュールの中に含まれていてもよい。
一時メモリ26は、演算処理部21により生成されたデータや処理を行うために必要なデータ等を一時的に格納するためのメモリであり、DRAMなど、高速動作することが可能な半導体メモリ等から構成される。なお、一時メモリ26は単一の構成に限らず、複数の部品から構成されていてもよいし、構成の一部または全部が、演算処理部21などの他のモジュールの中に含まれていてもよい。
データ格納メモリ25は、ログ情報格納領域251を含むログ情報管理アプリ格納領域250と、ユーザアプリ格納領域252を有する。なお、図1は一例であり、ログ情報管理アプリやユーザアプリに加えて、他のデータや制御プログラム、アプリケーション等を格納してもよい。また、図1ではデータ格納メモリ25の内部にユーザアプリ格納領域252が2個存在するように記載しているが、ユーザアプリ格納領域252の個数はいくつであってもよく、1個でもよいし、2個より多くてもかまわない。また、ログ情報管理アプリとユーザアプリが別々のアプリケーションである場合に限定するものではなく、ログ情報管理アプリの一部にユーザアプリが含まれているなど、1つのアプリケーションとして格納してもよい。
ログ情報管理アプリは、演算処理部21によって実行され、ユーザアプリの実行によって生成されたログ情報や、近接通信部24等から受信した情報を、保存・管理する機能を有する。また、通信部22を介して通信装置1からの指令を受け、保存したログ情報を通信装置1に送信する。
ログ情報格納領域251は、ログ情報が保存される領域である。図1では、ログ情報格納領域251をログ情報管理アプリ格納領域250の内部に記載しているが、別の領域に記憶するようにしても良い。また、ログ情報の保存は、演算処理部21におけるログ情報管理アプリあるいはユーザアプリの実行により制御される。
ユーザアプリは、近接通信部24からの指令によって演算処理部21で実行され、演算処理部21は、その実行結果を用いてログ情報を生成する。ユーザアプリとしては、例えば、決済サービスやポイントサービス、クーポンサービス、チケットサービスなど実施するためのアプリケーションが考えられる。ここでログ情報とは、例えばユーザアプリを実行した日時を示す情報や、場所を示す情報の他、ポイント利用履歴や決済履歴など処理の内容を示す情報などが含まれる。
一時メモリ25は、書込み制御フラグ格納領域260と、ログ情報一時格納領域261を有する。なお、これに加えて他のデータ等を格納してもよい。
書込み制御フラグ格納領域260は、ログ情報をデータ格納メモリ25に保存するか、一時メモリ26に保存するかを制御するためのフラグを記憶する領域である。書込み制御フラグは、通信装置1から送信されるコマンドに応じて、演算処理部21により書き換えられる。なお、ICカード2が起動した際の書込み制御フラグ格納領域260の初期値は、電池残量等の状況によらずに確実に情報を記憶できるように、ログ情報をデータ格納メモリ25に保存することを示すフラグとすることが望ましいが、一時メモリ26に保存することを示すフラグや、書込み制御フラグが設定されていないことを示すフラグを格納するようにしても良い。
ログ情報一時格納領域261は、ログ情報を一時的に保存する領域である。ログ情報は、演算処理部21の制御により、ログ情報格納領域251に書き込まれる。なお、演算処理部21はログ情報管理アプリの実行により制御を行っても良いし、ユーザアプリの実行により制御を行うようにしても良い。
また、ログ情報格納領域251にログ情報を保存する際に、アプリケーションの種類やログ情報の種類によって保存する領域を変えることが多い。そのため、ログ情報一時格納領域261には、一時記憶したログ情報をログ情報格納領域251のどこに保存すべきかを示すアドレス情報などを予め合わせて格納することが望ましい。これにより、ログ情報一時格納領域261から転送された情報を効率的にログ情報格納領域251に保存することができる。
例えば、近接通信装置3から送信されたユーザアプリ起動コマンドを、近接通信部14を介して近接通信部24が受信すると、演算処理部21は、書込み制御フラグ格納領域260に記憶されたフラグを読み出し、読み出したフラグに応じてユーザアプリの実行により生成されたログ情報をログ情報格納領域251あるいはログ情報一時格納領域261に記憶するように制御する。
図1において、90、91、92、93は、通信装置1、ICカード2、近接通信装置3の間での、コマンドやデータなどの情報や、電力のやりとりを示している。90は通信部12と通信部22の間でのコマンドおよびデータなどのやりとりを示している。例えば接触ICカード用の通信規格であるISO/IEC7816に則った通信を行うことで、通信装置1が通信部12から送出したコマンドをICカード2が通信部22で受け取り、ICカード2は、コマンドに応じて処理した結果をレスポンスとして通信部22から送出し、通信装置1が通信部12で受け取る。91は電源管理部13からの電力供給を電力受信部23が受給することを示しており、例えば接触ICカード用の通信規格であるISO/IEC7816に則る。92は近接通信部14と近接通信部24の間でのコマンドおよびデータなどのやりとりを示しており、また、93は近接通信部14と近接通信装置3の間でのコマンドおよびデータのやりとりを示している。92および93は、例えばNFCで規定されたプロトコルに則った通信を行うことで、近接通信装置3が送出したコマンドを通信装置1が近接通信部14で受け取り、通信装置1は、必要であればこれに所定の処理(フォーマット変換や変調など)を施して近接通信部14からICカード2に送出し、ICカード2はこれを近接通信部24で受け取り、コマンドに応じて処理した結果をレスポンスとして近接通信部24から送出し、通信装置1が近接通信部14で受け取り、必要であればこれに所定の処理(フォーマット変換や変調など)を施して、近接通信部14から近接通信装置3に送出する。なお、近接通信部24が直接近接通信装置3と通信し、近接通信部14を介さない場合は、92と93は同一のものと考えてよい。
図2に、通信装置1における書込み制御の処理フロー例を示す。
この処理フローは、例えば通信装置1に電源が投入されたときの起動シーケンスの一環として、通信装置制御部11でICカード制御アプリが実行されることによりスタートする。但し、これに限定するものではなく、例えばユーザ操作をきっかけにスタートしてもよいし、通信装置1と近接通信装置3との間の通信が開始されたことを示す割り込み信号を通信装置制御部11が検出したときにスタートしても良い。
通信装置制御部11は、電源管理部13から通知される電池残量の情報を所定のタイミングでチェックし、電池残量が十分であるか否かをを判定する(S1000)。所定のタイミングとは、例えば5分毎などの所定時間ごとであっても良いし、予め定めた時刻であっても良い。また、電源管理部13から電池残量に一定量の変化があったことを示す割り込み信号や電源部17に外部からの電源供給が開始されたことを示す割り込み信号が通信装置制御部11に入力された場合などを所定のタイミングとしても良い。
電池残量情報は、例えば電源部17の電圧値や、電源部17からICカード2に供給可能な電圧値などである。これらの判定対象があらかじめ定めた閾値電圧以上である場合は十分な電池残量があると判断し、閾値電圧より低い場合は十分な電池残量がないと判断する。なお、判断基準となる閾値電圧は1つでもよいし、場合によって複数個存在しても良い。また、所定タイミング時点で電圧値を測定するものに限定するものではなく、所定タイミング時点の前のある範囲内の電圧値を測定し、その平均値や高低いずれかのピークの電圧値を用いて判定を行っても良い。
電池残量が十分であると判定した場合(S1000 Yes)、通信装置1はICカード2に対し、ログ情報を一時メモリ26に保存するように制御するための一時保存フラグを書込み制御フラグ格納領域260に設定することを指示する一時保存フラグ設定コマンドを、通信部12から送信する(S1010)。このように、電池残量が十分である場合、不揮発メモリであるデータ格納メモリ25にログ情報を記憶せずに、一時メモリ26へ記憶するように制御することにより、アプリケーションの処理を妨げることを防止することができる。
なお、図2の処理フローにより一時メモリ26へ記憶するかどうかの制御を行う情報は、ログ情報の中でも、決済金額などの重要情報以外の情報であることが望ましく、重要情報については電池残量に関わらず、データ格納メモリ25に記憶するように制御する。また、重要情報の範囲が、実行されるアプリケーションに応じて異なる場合があるため、アプリケーション毎に、図2の処理フローにより記憶制御を行う情報、あるいは行わない情報をデータ格納メモリ25等に登録できるようにすることが望ましい。
一方、電池残量が十分ではないと判定した場合(S1000 No)、再度所定タイミングで電池残量の判定を行う。なお、再度判定を行う前に、ログ情報をデータ格納メモリ25に保存するように制御するためのフラグの設定あるいは一時保存フラグの設定の解除を指示するコマンド(以下、一時保存フラグ解除コマンドと称す)を送信するようにしても良い。
通信装置制御部11は、一時保存フラグ設定コマンドを送信した後、S1000における処理と同様に、所定のタイミングで電池残量が十分であるか否かをを判定する(S1020)。
電池残量が十分ではないと判定した場合(S1020 No)、通信装置制御部11は、一時メモリ26に記憶したログ情報をデータ格納メモリ25に転送するように指示する情報転送コマンドとともに一時保存フラグ解除コマンドを通信部12を介してICカード2に送信する(S1030)。
電池残量が十分であると判定した場合(S1020 No)、所定の割り込み信号を検出したかどうかの判定を行う(S1040)。所定の割り込み信号を検出したと判定した場合(S1040 Yes)、情報転送コマンドをICカード2に送信する。
ここで、所定の割り込み信号とは、例えば、通信装置1がシャットダウンシーケンスに入ったことを示す信号や、電源部17を覆う蓋などの機構が外れたことを示す信号など、現状の電池残量に関わらず十分な電池残量がなくなる可能性が生じたことを示す信号である。また、例えば、通信装置制御部11や演算処理部21の稼働率が低いことを示す信号や、通信装置1と近接通信装置3との間の通信が終了することを示す信号など、通信装置制御部11等の処理負荷が低下あるいは低下する可能性が生じたことを示す信号であっても良い。
このように制御することにより、現状の電池残量に関わらず、ICカード2への電源供給が断たれる可能性が生じた場合に情報転送を行うことにより、一時メモリ26に保存されたログ情報を確実にデータ格納メモリ25に保存することができる。また、通信装置制御部11や演算処理部21の処理負荷が低下、すなわちアプリケーションの処理を妨げる可能性が低い場合に一時メモリ26から情報を転送することにより、効率的に不揮発メモリであるデータ格納メモリ25にログ情報を保存することができる。
なお、割り込み信号を上記例に限定するものではなく、例えばログ情報格納領域251に格納されたログ情報の読み出しを指示する信号など、他の信号の発生を情報転送の契機として用いても良い。また、割り込み信号以外の形式の情報を用いて、情報転送の契機を判定するようにしても良い。
一方、所定の割り込み信号の検出がないと判定した場合(S1040 No)、S1020に移行し、繰り返し処理を行う。
図3に、ICカード2における処理フロー例を示す。
この処理フローは、例えば電力受信部23により電源が投入されたり、ICカード2がリセットされたなどの場合において、所定の起動シーケンスが終了した段階でスタートする。なお、図示していないが、あるコマンドに対する処理が完了して次のコマンドを待ち受ける状態に移る場合は、処理が完了したことを通信部22から通信装置1に通知するものとする。なお、通信部12と通信部22の間で通信を行う場合に限らず、近接通信部14と近接通信部24との間でコマンド等の送受信を行う場合に図3のフローを適用しても良い。
ICカード2は、処理フローがスタートするとコマンド受信待ちの状態に入る(S2000)。
S2000においてコマンド受信を検出すると、コマンド種類の判定を行う。受信したコマンドが書込み制御フラグの設定を示すコマンドである場合、一時保存フラグ設定コマンドであるか否かを判定する(S2010)。一時保存フラグ設定コマンドではなく、一時保存フラグ解除コマンドである場合(S2010 No)、演算処理部21は、この時点で一時メモリ26のログ情報一時格納領域261に保存されているログ情報を、データ格納メモリ25のログ情報格納領域251に書き込むように制御する(S2020)。なお、ログ情報格納領域251に情報を転送後、ログ情報格納領域261からログ情報を削除または無効化する。
一方、一時保存フラグ設定コマンドである場合(S2010 Yes)、およびS2020の処理が完了した場合、受信したコマンドに従って、書込み制御フラグ書込み領域260のフラグを更新し(S2030)、S2000に移行する。なお、書込み制御フラグ書込み領域260に保存されているフラグとS2000で受信したコマンドにより指定されたフラグが同じであるか否かを判定し、同じ場合はS2030の更新処理を省略するようにしても良い。
S2000において受信したコマンドが情報転送コマンドである場合、書込み制御フラグ格納領域260に格納されているフラグが一時保存フラグであるかどうかを判定する(S2040)。一時保存フラグである場合(S2040 Yes)、この時点で一時メモリ26のログ情報一時格納領域261に保存されているログ情報を、データ格納メモリ25のログ情報格納領域251に書き込む(S2050)。
一時保存フラグではない場合(S2040 No)、S2000に遷移し、次のコマンドの受信を待つ。
以上説明したように、本例によれば、電池残量が十分である場合、不揮発メモリであるデータ格納メモリ25にログ情報を記憶せずに、一時メモリ26へ記憶するように制御することにより、アプリケーションの処理を妨げることを防止することができる。また、一時メモリ26に記憶するように設定した後、電池残量や割り込み信号の発生など所定条件に応じて、データ格納メモリ25にログ情報を記憶するように変更したり、一時メモリ26からデータ格納メモリ25への情報転送するように制御することにより、効率的に不揮発メモリへの記録処理を行うことができる。
なお、図1〜3は一例であり、これに限定するものではない。例えば、図1のログ情報一時格納領域261を、ICカード2の一時メモリ26に設ける代わりに、通信装置1のデータ格納メモリ15に設けるようにしても良い。この場合、図2のS1030及びS1050における情報転送コマンドをICカード2に送る代わりに、通信装置制御部11は、データ格納メモリ15に記憶されたログ情報をICカード2のデータ格納メモリ25に送信する。また、この場合、近接通信装置3からユーザアプリ起動コマンドが送信された場合、演算処理部21は、書込み制御フラグ260に記録されたフラグに応じて、ユーザアプリの実行により生成されたログ情報を、データ格納メモリ25か、通信装置1のデータ格納メモリ15に記憶するように制御する。データ格納メモリ15にログ情報を格納する場合、通信部22あるいは近接通信部24を用いて情報を通信装置1に送信する。
1…通信装置、2…ICカード、3…近接通信装置、11…通信装置制御部、12…通信部、13…電源管理部、14…近接通信部、21…演算処理部、22…通信部、23…電力受信部、24…近接通信部、25…データ格納メモリ、26…一時メモリ

Claims (4)

  1. 揮発メモリと不揮発メモリを有するICカードと通信可能な通信装置であって、
    前記ICカードと通信を行う通信手段と、
    前記ICカードに電力を供給する電源部と、
    前記電源部の電池残量に関する情報を出力する電源管理手段と、
    前記電源管理手段から出力された前記電池残量に関する情報に応じて前記揮発メモリあるいは前記不揮発メモリに情報を記憶するように制御する制御コマンドを前記通信手段により前記ICカードに送信するように制御する制御手段と、を備え、
    前記制御手段は、前記電池残量が所定値以上の場合に前記揮発メモリに情報を記憶するように制御する一時保存コマンドを前記制御コマンドとして送信し、前記一時保存コマンドを送信した後に前記電源部の電池残量が所定値未満になった場合に前記不揮発メモリに情報を記憶するように制御するコマンドとともに前記揮発メモリから前記不揮発メモリへ情報を転送するように制御するコマンドを送信するように制御すること
    を特徴とする通信装置。
  2. 前記制御手段は、前記電池残量が所定値以上の場合に前記揮発メモリに情報を記憶するように制御する一時保存コマンドを前記制御コマンドとして送信し、前記一時保存コマンドを送信した後に所定条件の発生を検出すると前記揮発メモリから前記不揮発メモリへ情報を転送するように制御するコマンドを送信するように制御することを特徴とする請求項1に記載の通信装置。
  3. 前記ICカードは、アプリケーションを実行する演算処理手段を有し、前記揮発メモリあるいは前記不揮発メモリに前記演算処理手段により生成された情報を記憶し、前記所定条件は、前記演算処理手段あるいは前記制御手段の処理負荷が低下した場合であることを特徴とする請求項2に記載の通信装置。
  4. ICカードと通信装置とを有する通信システムであって、
    前記ICカードは、揮発メモリと、不揮発メモリと、前記通信装置と通信を行う第1の通信手段と、前記通信装置から送信されたコマンドに応じてアプリケーションを実行する演算処理手段と、を備え、
    前記通信装置は、前記ICカードと通信を行う第2の通信手段と、前記ICカードに電力を供給する電源部と、前記電源部の電池残量に関する情報を出力する電源管理手段と、
    前記電源管理手段から出力された前記電池残量に関する情報に応じて前記揮発メモリあるいは前記不揮発メモリに情報を記憶するように制御する制御コマンドを前記第2の通信手段により前記ICカードに送信するように制御する制御手段と、を有し、
    前記制御手段は、前記電池残量が所定値以上の場合に前記揮発メモリに情報を記憶するように制御する一時保存コマンドを前記制御コマンドとして送信し、前記一時保存コマンドを送信した後に前記電源部の電池残量が所定値未満になった場合に前記不揮発メモリに情報を記憶するように制御するコマンドとともに前記揮発メモリから前記不揮発メモリへ情報を転送するように制御するコマンドを送信するように制御し、
    前記演算処理手段は、前記制御コマンドを前記第1の通信手段により受信すると、前記制御コマンドに応じて前記アプリケーションの実行により生成された情報を前記揮発メモリあるいは前記不揮発メモリに記憶するように制御することを特徴とする通信システム。
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