JP5480784B2 - 蒸発燃料処理装置 - Google Patents

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Description

本発明は、燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着するキャニスタを備え、前記蒸発燃料を処理する蒸発燃料処理装置に関する。
従来の蒸発燃料処理装置では、給油時に、燃料タンクに発生している蒸発燃料が、大気に放出されるのを防止するために、蒸発燃料をキャニスタに吸着させて、燃料タンク内の圧力を低下させている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−156495号公報
従来の蒸発燃料処理装置では、燃料タンクとキャニスタとを連通するベーパ通路に制御バルブが設けられ、給油前に制御バルブを開放し燃料タンク内の蒸発燃料を制御バルブを介してキャニスタに吸着させて、燃料タンク内の圧力を低下させる、いわゆる圧抜きが行われている。圧力が低下できれば、給油時に蒸発燃料が大気中に放出されるのを防止することができる。
従来の蒸発燃料処理装置では、リッドスイッチがフューエルリッドの開指令を出力した場合に制御バルブを開いて所定時間経過後に制御バルブを閉じるように構成されている。しかし、かかる構成では、早めに給油が終了した場合であっても多くの蒸発燃料をキャニスタに吸着させてしまったり、給油が終了する前であっても制御バルブを閉じてしまい蒸発燃料をキャニスタに吸着させることができなかったりするという問題がある。
そこで、本発明は、キャニスタに吸着させる蒸発燃料の量を好適に調整することが可能な蒸発燃料処理装置を提供することを課題とする。
本発明は、前記した課題を解決すべく創案されたものであり、燃料を貯留する燃料タンクと、前記燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着するキャニスタと、前記燃料タンクと前記キャニスタとを連通するベーパ通路に設けられ、当該ベーパ通路を開閉可能な制御バルブと、前記制御バルブを開制御し前記蒸発燃料を流す制御手段と、前記燃料タンクに連通され、給油時に開口部から燃料が導入されるフィラーパイプと、前記開口部を覆うフューエルリッドと、前記フューエルリッドを開くための開指令を出力する開指令手段と、前記開指令に基づいて、前記フューエルリッドのロックを解除するロック解除手段と、を備えた蒸発燃料処理装置であって、前記制御手段は、前記制御バルブの開時間をタイマ終了時刻までの第一の所定時間カウントするためのタイマと、前記タイマ終了時刻を変更するタイマ終了時刻変更部と、前記制御バルブを開閉制御する制御バルブ制御部と、給油開始の判定を行う給油判定部と、を備え、前記制御バルブ制御部は、前記開指令が出力された場合に前記制御バルブを開くとともに前記タイマを用いて前記開時間をカウントし、前記第一の所定時間経過後に前記制御バルブを閉じる制御を行い、前記タイマ終了時刻変更部は、前記第一の所定時間よりも短い第二の所定時間よりも前に給油が開始されたと前記給油判定部が判定した場合には、前記第一の所定時間が短くなるように前記タイマ終了時刻を変更し、前記第二の所定時間経過後に給油が開始されたと前記給油判定部が判定した場合には、前記第一の所定時間が長くなるように前記タイマ終了時刻を変更することを特徴とする。
かかる構成によると、給油の開始又は終了に応じて制御バルブを閉じる時間を変更するので、キャニスタに吸着させる蒸発燃料の量を好適に調整することができる。
また、かかる構成によると、制御バルブを早めに閉じることで、キャニスタに吸着させる蒸発燃料の量を減らすことができる。
また、かかる構成によると、制御バルブを遅めに閉じることで、給油中にも関わらず制御バルブが閉じて蒸発燃料がキャニスタに吸着されなくなることを防ぐことができる。
前記給油判定部は、給油終了の判定を行い、前記タイマ終了時刻変更部は、給油が終了したと前記給油判定部が判定した場合には、前記第一の所定時間が短くなるように前記タイマ終了時刻を変更することが望ましい。
かかる構成によると、制御バルブを早めに閉じることで、キャニスタに吸着させる蒸発燃料の量を減らすことができる。
前記蒸発燃料処理装置は、前記燃料タンクに貯留された前記燃料の量を検出する燃料量検出手段をさらに備え、前記給油判定部は、前記燃料量検出手段によって検出された前記燃料の量が増えた場合に、給油が開始されたと判定することが望ましい。
前記蒸発燃料処理装置は、前記燃料タンクに貯留された前記燃料の量を検出する燃料量検出手段をさらに備え、前記給油判定部は、前記燃料量検出手段によって検出された前記燃料の量が所定量に達した場合、又は、前記燃料量検出手段によって検出された前記燃料の量が増え始めた後において一定となった場合に、給油が終了したと判定することが望ましい。
本発明によれば、キャニスタに吸着させる蒸発燃料の量を好適に調整することができる。
本発明の実施形態に係る蒸発燃料処理装置(密閉保持時)の構成図である。 本発明の実施形態に係るECUを示すブロック図である。 本発明の実施形態に係るECUによる制御バルブ及びフューエルリッドロックの制御方法の基本構成を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施形態に係る蒸発燃料処理装置の構成図であり、給油時の状態を示している。 本発明の実施形態に係る蒸発燃料処理装置におけるタイマ終了時刻の変更を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施形態に係る蒸発燃料処理装置におけるタイマ終了時刻の変更を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施形態に係る蒸発燃料処理装置におけるタイマ終了時刻の変更を説明するためのタイムチャートである。 本発明の実施形態に係るECUによる制御バルブ及びフューエルリッドロックの制御方法を説明するためのフローチャートである。
次に、本発明の実施形態について、適宜図面を参照しながら詳細に説明する。なお、各図において、共通する部分には同一の符号を付し重複した説明を省略する。
図1に、本発明の実施形態に係る蒸発燃料処理装置(密閉保持時)1の構成図を示す。蒸発燃料処理装置1は、ベーパ通路(配管)9と、ベーパ通路(配管)9上に接続される制御バルブ(電磁バルブ)11と、制御バルブ11と並列にベーパ通路(配管)9上に接続される高圧2ウェイバルブ10と、ベーパ通路(配管)9の一端が接続されるキャニスタ13と、一端がキャニスタ13に接続されもう一つの一端が内燃機関の吸気通路(図示省略)に接続するパージ通路(配管)18と、パージ通路(配管)18上に接続されるパージコントロールバルブ14と、キャニスタ13内の圧力を検出する圧力センサ15と、燃料タンク3内の圧力(タンク内圧Ptank)を検出する圧力センサ16と、ECU(Electronic Control Unit)2とを有している。
また、ベーパ通路(配管)9のもう一つの一端が、燃料タンク3に接続されている。燃料タンク3には、フィラーパイプ4とブリーザパイプ5が接続されている。ブリーザパイプ5のもう一つの一端は、フィラーパイプ4の上部に接続されている。フィラーパイプ4のもう一つの一端の開口部は、フィラーキャップ6で蓋がされている。
フューエルリッド7は、車体(図示省略)のフィラーパイプ4の開口部及びフィラーキャップ6が臨む位置に設けられており、フィラーキャップ6に更に蓋をしている。フューエルリッド7は、ロック機構としてのフューエルリッドロック7aを備えており、給油時以外ではフューエルリッドロック7aがロックされて閉じられている。リッドスイッチ8が運転者等によって押され、その後、所定の条件が満たされたとECU2が判定した場合に、ECU2は、フューエルリッドロック7aによるロックを解除し、フューエルリッド7を自動的に開ける。フューエルリッド7が開けば、運転者等は、フィラーキャップ6を開けて、燃料タンク3に給油することが可能になる。また、フューエルリッド7は、運転者等による手動(車外におけるフューエルリッド7の直接操作)によって開けることもできるように構成されている。
燃料タンク3は、燃料を内燃機関(図示省略)に送るポンプ3aと、ベーパ通路(配管)9への開口に設けられたフロート弁3bとカット弁3cとを有している。フロート弁3bは、いわゆる満タンになったらベーパ通路(配管)9への開口を塞ぎ、燃料がベーパ通路(配管)9に入るのを防いでいる。カット弁3cは、いわゆる満タンになってもベーパ通路(配管)9への開口を塞がないが、例えば、燃料タンク3が傾いて燃料の液面が上昇し燃料がベーパ通路(配管)9に入るのを防いでいる。
キャニスタ13は、燃料を貯留する燃料タンク3で発生する蒸発燃料を吸着することができる。キャニスタ13は、活性炭等を内蔵し、この活性炭等によって蒸発燃料が吸着される。逆に、キャニスタ13は、大気から吸気して、その吸気した空気をパージ通路(配管)18に送ることにより、キャニスタ13内に吸着された蒸発燃料をキャニスタ13の外の内燃機関へパージすることができる。
制御バルブ11は、燃料タンク3とキャニスタ13とを連通するベーパ通路9に設けられている。制御バルブ11には、常閉型の電磁弁を用いることができる。この制御バルブ11は、通常、付勢手段によって付勢された弁体が弁座に着座することによって、蒸発燃料の流通を遮断する閉弁状態となっている、ECU2の制御バルブ制御部2b1によってコイルに通電された場合には、コイルの励磁によって可動コアに磁束が発生し、当該可動コアが固定コアに磁力によって引き付けられる。可動コアに取り付けられた弁体は、付勢手段による付勢力に抗して移動して弁座から離間し、制御バルブ11は、蒸発燃料の流通を許容する開弁状態となる。
高圧2ウェイバルブ10は、ダイアフラム式の正圧弁と負圧弁を組み合わせた機械式弁を有している。正圧弁は、燃料タンク3側の圧力が、キャニスタ13側の圧力よりも所定圧力分高くなったときに開弁するように構成されている。この開弁により、燃料タンク3内で高圧になった蒸発燃料が、キャニスタ13に送られる。負圧弁は、燃料タンク3側の圧力が、キャニスタ13側の圧力よりも所定圧力分低くなったときに開弁するように構成されている。この開弁により、キャニスタ13に貯えられていた蒸発燃料が、燃料タンク3に戻される。
パージコントロールバルブ14は、パージ通路(配管)18に設けられている。パージコントロールバルブ14には、電磁弁を用いることができる。パージコントロールバルブ14は、ECU2によって、開制御と閉制御を行うことができる。
圧力センサ15、16には、圧電素子を用いることができる。圧力センサ15は、キャニスタ13に接続され、キャニスタ13内の圧力を検出することができる。また、キャニスタ13内の圧力は、パージ通路18内の圧力と、ベーパ通路9内の制御バルブ11よりもキャニスタ13側の圧力とに等しくなるので、圧力センサ15は、実質的に、それらの圧力も検出できることになる。検出された圧力は、ECU2に送信される。
また、蒸発燃料処理装置1は、フューエルリッド7の開閉状態を検出してECU2へ出力するフューエルリッド開閉状態検出手段21と、燃料タンク3に貯留された液状の燃料の量を検出してECU2へ出力するセンサである燃料量検出手段22と、を備える。フューエルリッド開閉状態検出手段21は、例えば、スイッチ回路等を用いて検出可能である。
続いて、ECU2について、図2を参照して説明する。ECU2は、CPU(Central Processing Unit)、RAM(Random Access Memory)、ROM(Read-Only Memory)、入出力回路等から構成されており、図2に示すように、機能ブロックとして、ロック解除手段2aと、制御手段2bと、を備える。
ロック解除手段2aは、リッドスイッチ8から出力された開指令を取得し、開指令が取得された場合に、ロック解除信号をフューエルリッドロック7aへ出力し、フューエルリッド7のロックを解除する。また、ロック解除手段2aは、開指令を取得した旨を制御手段2bへ出力する。
制御手段2bは、制御バルブ11の駆動を制御するものであって、蒸発燃料によるベーパ通路9の流通を許容する開状態と、蒸発燃料によるベーパ通路9の流通を遮断する閉状態と、を切換可能である。制御手段2bは、制御バルブ制御部2b1と、タイマ2b2と、給油判定部2b3と、タイマ終了時刻変更部2b4と、を備える。
制御バルブ制御部2b1は、リッドスイッチ8から出力された開指令をロック解除手段2aを介して取得した場合に制御バルブ11の開制御を実施するとともに、タイマ2b2を用いて制御バルブ11の開時間をカウントする。タイマ2b2は、カウント開始からタイマ終了時刻Tまでをカウントし、制御バルブ制御部2b1及びタイマ終了時刻変更部2b4は、カウントされた時刻を監視している。このカウント開始からタイマ終了時刻Tまでの時間が、第一の所定時間である。そして、制御バルブ制御部2b1は、タイマ2b2がタイマ終了時刻Tに達した場合に制御バルブ11の閉制御を実施する。また、制御バルブ制御部2b1は、制御バルブ11が開いている状態においてフューエルリッド開閉状態検出手段22によって検出されたフューエルリッド7の閉状態を取得した場合にも、制御バルブ11の閉制御を実施する。
給油判定部2b3は、給油開始及び給油終了を判定し、判定結果をタイマ終了時刻変更部2b4へ出力する。本実施形態において、給油判定部2b3は、燃料量検出手段21によって検出された燃料の量を取得し、かかる燃料の量に基づいて給油の開始及び終了を判定する。詳細には、給油判定部2b3は、検出された燃料の量が増えた場合には、給油開始と判定し、検出された燃料の量が所定量(満タン)に達した場合、又は、検出された燃料の量が増え始めた後において一定(本実施形態では、規定時間ta(図7参照)の間一定)となった場合には、給油終了と判定する。
ECU2によるフューエルリッドロック7a及び制御バルブ11の制御方法の基本構成について、図3のタイムチャートを参照して説明する(適宜図1〜4参照)。まず、ECU2のロック解除手段2aが、運転者等による操作によってリッドスイッチ8から出力された開指令を取得した場合には、ECU2が起動し、制御バルブ制御部2b1が、制御バルブ11の開制御を実施するとともに、タイマ2b2がカウントを開始する。
続いて、ロック解除手段2aが、燃料タンク3内の圧力(Ptank)がリッド開許可圧力(Pth)に達するまで低下したか否かを判定する。リッド開許可圧力Pthに達していれば、ロック解除手段2aが、ロック解除信号をフューエルリッドロック7aへ出力し、図4に示すように、フューエルリッド7の蓋を開ける。この後、通常であれば、運転者等は、フィラーキャップ6を開けて、給油を行い、給油後に、運転者等は、フィラーキャップ6を閉め、さらに、フューエルリッド7の蓋を閉め、フューエルリッド7の蓋が閉められることで、フューエルリッド開閉状態検出手段22からリッド閉状態信号が出力される。しかし、運転者等が給油を行わず、フューエルリッド7の蓋が閉め忘れられた場合であっても、タイマ2b2によるカウントがタイマ終了時刻Tに達した場合には、制御バルブ制御部2b1は、制御バルブ11の閉制御を実施し、ECU2は、起動を停止する。
なお、ロック解除手段2aが、運転者等による操作によってリッドスイッチ8から出力された開指令を取得しておらず、かつ、制御手段2bが、フューエルリッド開閉状態検出手段22によって検出されたフューエルリッド7の開状態を取得した場合には、制御手段2bが、制御バルブ11の開制御を実施する(図1→図4)。かかる構成によると、フューエルリッド7が自動ではなく手動で開けられた場合にも、燃料タンク3内の圧抜きを行うことができる。
図2に戻り、タイマ終了時刻変更部2b4は、給油判定部2b3による判定結果に基づいて、タイマ2b3におけるタイマ終了時刻Tを変更する。
詳細には、そのときに設定されているタイマ終了時刻Tよりも前の所定時刻Tよりも前に給油が開始されたと給油判定部2b3によって判定された場合には、タイマ終了時刻変更部2b4は、タイマ終了時刻Tをそれよりも前の時刻TE1に変更する(図5参照)。カウント開始から所定時刻Tまでの時間が、第二の所定時間であり、各時刻の前後関係は、T<TE1<Tである。ここで、タイマ終了時刻変更部2b4は、給油が開始されたと判定された時刻Tの所定時間t後をTE1と設定することができる。かかる所定時間tは、燃料がカラ(E)から満タン(F)まで給油してフィラーキャップ6及びフューエルリッド7を閉じるのに要する一般的な時間よりも長く設定されており、タイマ終了時刻変更部2b4に予め記憶されている。また、所定時刻Tからタイマ終了時刻Tまでの時間は、所定時間tと同じ長さに設定されてもよい。
また、タイマ終了時刻Tよりも前の所定時刻Tの経過後に給油が開始されたと給油判定部2b3によって判定された場合には、タイマ終了時刻変更部2b4は、タイマ終了時刻Tをそれよりも後の時刻TE2に変更する(図6参照)。各時刻の前後関係は、T<T<TE2である。ここで、タイマ終了時刻変更部2b4は、給油が開始されたと判定された時刻Tの所定時間t後をTE2と設定することができる。
また、給油が終了したと給油判定部2b3によって判定された場合には、タイマ終了時刻変更部2b4は、タイマ終了時刻T(本実施形態では、タイマ終了時刻はTE1又はTE2となるが、説明の簡略化のためTとして説明する)をそれよりも前の時刻TE3に変更する(図7参照)。各時刻の前後関係は、TE3<Tである。ここで、タイマ終了時刻変更部2b4は、給油が終了したと判定された時刻Tの所定時間t後を時刻TE3と設定することができ、この場合において時刻TE3が変更前のタイマ終了時刻Tよりも後になる場合は、変更しない構成であってもよい。かかる所定時間tは、フィラーキャップ6及びフューエルリッド7を閉じるのに要する一般的な時間よりも長く設定されており、タイマ終了時刻変更部2b4に予め記憶されている。
続いて、ECU2によるフューエルリッドロック7a及び制御バルブ11の制御方法について、図8のフローチャートを参照して説明する(適宜図1,2,4参照)。まず、運転者がリッドスイッチ8を押すと、リッドスイッチ8は、開指令を出力し(ステップS1でYes)、ロック解除手段2aは、開指令を取得して制御バルブ制御部2b1へ出力する。
続いて、制御バルブ制御部2b1は、開指令を取得し、かかる開指令に基づいて制御バルブ11の開制御(図1→図4)を実施する(ステップS2)とともに、タイマ2b2によるカウントを実施する(ステップS3)。
続いて、ロック解除手段2aは、圧力センサ16によって検出されたタンク内圧Ptankがリッド開許可圧力である閾値Pth以下であるか否かを判定し(ステップS4)、タンク内圧Ptankが閾値Pth以下であると判定した場合(ステップS4でYes)には、ロック解除信号をフューエルリッドロック7aへ出力し、フューエルリッド7を開ける(図1→図4)。
続いて、給油判定部2b3は、燃料量検出手段21の検出結果に基づいて給油開始終了を判定し、判定結果をタイマ終了時刻変更部2b4へ出力する。
タイマ2b2によってカウントされた時刻が所定時刻Tを経過していない場合(ステップS6でNo)において、給油が開始されたと給油判定部2b3によって判定された場合(ステップS7AでYes)には、タイマ終了時刻変更部2b4は、タイマ終了時刻TをTE1へと短縮する(ステップS8A)。
また、タイマ2b2によってカウントされた時刻が所定時刻Tを経過した場合(ステップS6でYes)において、給油が開始されたと給油判定部2b3によって判定された場合(ステップS7BでYes)には、タイマ終了時刻変更部2b4は、タイマ終了時刻TをTE2へと延長する(ステップS8B)。
ステップS8Aの実行後、ステップS7AでNoの場合、ステップS8Bの実行後、及び、ステップS7BでNoの場合において、給油が終了したと給油判定部2b3によって判定された場合(ステップS9でYes)には、タイマ終了時刻変更部2b4は、タイマ終了時刻T(TE1又はTE2の場合もある)をTE3へと短縮する(ステップS10)。
続いて、タイマ2b2によってカウントされた時刻がタイマ終了時刻T(TE1、TE2又はTE3の場合もある)を経過した場合(ステップS11でYes)には、制御バルブ制御部2b1は、制御バルブ11の閉制御を実施する(ステップS13)とともに、タイマ2b2をリセットする。また、タイマ2b2によってカウントされた時刻がタイマ終了時刻T(TE1、TE2又はTE3の場合もある)を経過していない場合(ステップS11でNo)であっても、フューエルリッド開閉状態検出手段22によって検出されたフューエルリッド7の閉状態を取得した場合(ステップS12でYes)には、制御バルブ制御部2b1は、制御バルブ11の閉制御を実施する(ステップS13)とともに、タイマ2b2をリセットする。なお、ステップS12でNoの場合には、本フローは、ステップS4へ戻る。
本発明の実施形態に係る蒸発燃料処理装置1は、給油判定部2b3による給油開始又は給油終了の判定に応じてタイマ終了時刻変更部2b4が制御バルブ11を閉じる時間を変更するので、キャニスタ13に吸着させる蒸発燃料の量を好適に調整することができる。
特に、本発明の実施形態に係る蒸発燃料処理装置1は、所定時刻Tよりも前に給油が開始されたと給油判定部2b3によって判定された場合に、タイマ終了時刻変更部2b4がタイマ終了時刻Tをそれよりも前の時刻TE1に変更するので、制御バルブ制御部2b1が制御バルブ11を早めに閉じることで、キャニスタ13に吸着させる蒸発燃料の量を減らすことができる。
また、本発明の実施形態に係る蒸発燃料処理装置1は、所定時刻Tの経過後に給油が開始されたと給油判定部2b3によって判定された場合に、タイマ終了時刻変更部2b4がタイマ終了時刻Tをそれよりも後の時刻TE2に変更するので、制御バルブ制御部2b1が制御バルブ11を遅めに閉じることで、給油中にも関わらず制御バルブ11が閉じて蒸発燃料がキャニスタ13に吸着されなくなることを防ぐことができる。すなわち、給油作業中に制御バルブ11が閉じてしまった場合には、所望量の給油が済んでいないにも関わらず燃料が燃料タンク3内に入っていかなくなるため、給油ガンを再度操作する必要があるが、本発明の実施形態に係る蒸発燃料処理装置1は、かかる事態を回避することができ、給油商品性を向上させることができる。
また、本発明の実施形態に係る蒸発燃料処理装置1は、給油が終了したと給油判定部2b3によって判定された場合に、タイマ終了時刻変更部2b4がタイマ終了時刻Tをそれよりも前の時刻TE3に変更するので、制御バルブ制御部2b1が制御バルブ11を早めに閉じることで、キャニスタ13に吸着させる蒸発燃料の量を減らすことができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は前記実施形態に限定されず、本発明の要旨を逸脱しない範囲で適宜設計変更可能である。例えば、ロック解除手段2aが開指令を制御手段2bへ転送する構成ではなく、ロック解除手段2a及び制御手段2bの制御バルブ制御部2b1がともに開指令を取得する構成であってもよい。また、ステップS10において、タイマ終了時刻変更部2b4は、タイマ2b2のタイマ終了時刻を短縮するのではなく、カウント開始からタイマ終了時刻までの時間が所定時間tに設定された別のタイマによるカウントを開始し、制御バルブ制御部2b1は、かかる別のタイマがタイマ終了時刻を経過した場合に制御バルブ11の閉制御を実施する構成であってもよい。
また、給油判定部2b3は、フューエルリッド開閉状態検出手段22によってフューエルリッドの開状態が検出された場合にのみ、給油開始及び給油終了を判定する構成であってもよい。また、本発明の蒸発燃料処理装置1が、フィラーキャップ6の開閉状態を検出するフィラーキャップ開閉状態検出手段を更に備える場合には、給油判定部2b3は、フィラーキャップ開閉状態検出手段によってフィラーキャップ6の開状態が検出された場合にのみ、給油開始及び給油終了を判定する構成であってもよく、フューエルリッド開閉状態検出手段22によってフューエルリッド7の開状態が検出され、かつ、フィラーキャップ開閉状態検出手段によってフィラーキャップ6の開状態が検出された場合にのみ、給油開始及び給油終了を判定する構成であってもよい。
また、給油判定部2b3は、圧力センサ16によって検出されたタンク内圧Ptankを用いて給油開始及び給油終了の判定を行う構成であってもよい。この場合において、給油判定部2b3は、通常制御時以外(例えば、フューエルリッド開閉状態検出手段22によってフューエルリッドの開状態が検出された場合等)において、給油ガンがフィラーパイプ4に挿入されることによって、タンク内圧Ptankが上昇すれば給油開始と判定し、給油開始と判定した後において、給油ガンがフィラーパイプ4から脱着されることによって、タンク内圧Ptankが低下すれば給油終了と判定することができる。
また、制御バルブ11には、常閉型の電磁弁に代えて、ボールバルブを用いることができる。ボールバルブは、開度ゼロ度で全閉となり、開度90度で全開となる。制御バルブ(ボールバルブ)11の開度は、開度検出手段(図示せず)によって検出でき、検出された開度は、制御手段2に送信される。また、制御手段2は、制御バルブ11を開ける開制御と、閉じる閉制御と、ができるとともに、制御バルブ11を開いたり閉じたりする速度を可変制御したり、制御バルブ11を開ける際の開度を調整したりすることができる。すなわち、制御バルブ11としてのボールバルブは、その開閉速度及び開度をリニア制御可能な弁である。
また、三方弁を更に備え、三方弁の一口は、圧力センサに接続され、三方弁の残りの二口は、ベーパ通路9の制御バルブ11よりもキャニスタ13側と、ベーパ通路9の制御バルブ11よりも燃料タンク3側とに接続されている構成であってもよい。ECU2は、三方弁を制御して、圧力センサ16とベーパ通路9の制御バルブ11よりもキャニスタ13側を繋げたり、圧力センサ16とベーパ通路9の制御バルブ11よりも燃料タンク3側を繋げたりすることができる。圧力センサ16とベーパ通路9の制御バルブ11よりもキャニスタ13側が繋がれば、圧力センサ16は、ベーパ通路9内の制御バルブ11よりもキャニスタ13側の圧力、更には、キャニスタ13内の圧力を検出することができる。このとき検出される圧力は、圧力センサ15に検出される圧力と、同じ箇所を計測し一致するはずなので、圧力センサ15、16の較正や故障診断を行うことができる。三方弁を制御して、圧力センサ16とベーパ通路9の制御バルブ11よりも燃料タンク3側が繋がれば、圧力センサ16は、ベーパ通路9内の制御バルブ11よりも燃料タンク3側の圧力、さらには、燃料タンク3内の圧力(タンク内圧Ptank)を検出することができる。圧力センサ16は、検出した圧力をECU2へ送信する。
1 蒸発燃料処理装置
2a ロック解除手段
2b 制御手段
3 燃料タンク
6 フィラーキャップ
7 フューエルリッド
7a フューエルリッドロック
8 リッドスイッチ(開指令手段)
9 ベーパ通路
11 制御バルブ
13 キャニスタ
21 フューエルリッド開閉状態検出手段
22 燃料量検出手段

Claims (4)

  1. 燃料を貯留する燃料タンクと、
    前記燃料タンクで発生する蒸発燃料を吸着するキャニスタと、
    前記燃料タンクと前記キャニスタとを連通するベーパ通路に設けられ、当該ベーパ通路を開閉可能な制御バルブと、
    前記制御バルブを開制御し前記蒸発燃料を流す制御手段と、
    前記燃料タンクに連通され、給油時に開口部から燃料が導入されるフィラーパイプと、
    前記開口部を覆うフューエルリッドと、
    前記フューエルリッドを開くための開指令を出力する開指令手段と、
    前記開指令に基づいて、前記フューエルリッドのロックを解除するロック解除手段と、
    を備えた蒸発燃料処理装置であって、
    前記制御手段は、
    前記制御バルブの開時間をタイマ終了時刻までの第一の所定時間カウントするためのタイマと、
    前記タイマ終了時刻を変更するタイマ終了時刻変更部と、
    前記制御バルブを開閉制御する制御バルブ制御部と、
    給油開始の判定を行う給油判定部と、
    を備え、
    前記制御バルブ制御部は、前記開指令が出力された場合に前記制御バルブを開くとともに前記タイマを用いて前記開時間をカウントし、前記第一の所定時間経過後に前記制御バルブを閉じる制御を行い、
    前記タイマ終了時刻変更部は、前記第一の所定時間よりも短い第二の所定時間よりも前に給油が開始されたと前記給油判定部が判定した場合には、前記第一の所定時間が短くなるように前記タイマ終了時刻を変更し、前記第二の所定時間経過後に給油が開始されたと前記給油判定部が判定した場合には、前記第一の所定時間が長くなるように前記タイマ終了時刻を変更する
    ことを特徴とする蒸発燃料処理装置。
  2. 前記給油判定部は、給油終了の判定を行い、
    前記タイマ終了時刻変更部は、給油が終了したと前記給油判定部が判定した場合には、前記第一の所定時間が短くなるように前記タイマ終了時刻を変更する
    ことを特徴とする請求項1に記載の蒸発燃料処理装置。
  3. 前記燃料タンクに貯留された前記燃料の量を検出する燃料量検出手段をさらに備え、
    前記給油判定部は、前記燃料量検出手段によって検出された前記燃料の量が増えた場合に、給油が開始されたと判定する
    ことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の蒸発燃料処理装置。
  4. 前記燃料タンクに貯留された前記燃料の量を検出する燃料量検出手段をさらに備え、
    前記給油判定部は、前記燃料量検出手段によって検出された前記燃料の量が所定量に達した場合、又は、前記燃料量検出手段によって検出された前記燃料の量が増え始めた後において一定となった場合に、給油が終了したと判定する
    ことを特徴とする請求項2に記載の蒸発燃料処理装置。
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