JP5480557B2 - 中継装置及び中継出力レベル調整プログラム - Google Patents
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しかしながら、基地局からの電波が届きにくい地域(いわゆる不感地域)は、依然として存在するのが現状である。このため、多大な費用を要する新規基地局の建設をすることなく基地局のカバーエリアを拡大するため、基地局と移動通信端末装置との間で無線信号を中継増幅する無線中継装置(以下、「中継装置」と呼ぶ)を設置することによって、不感地域の通信環境を改善する技術が提案されている。
ここで、図13(A)に示されるように、レベルDRA(T)は、パイロット成分のレベルDRP(T)と通信トラフィック成分のレベルDRT(T)との和となっている。そして、通信トラフィック成分のレベルDRT(T)は時間的に大きく変化するが、フェムト基地局と中継装置との位置関係が固定的であることから、図13(A)において破線で示されるように、レベルDRP(T)は、一定のレベルDRP0に維持される。この結果、ダウンリンクの中継出力信号におけるパイロット成分のレベルDSP(T)は、図13(B)において破線で示されるように、時間的に大きく変化することになる。
なお、図13(B)では、レベルDSP(TA)がレベルDSA0とほぼ同一となり、レベルDSP(TB)がレベルDSA0よりも格段に小さくなる例が示されている。
このため、通信トラフィック成分の大きさにかかわらず、無線通信装置とフェムト基地局と無線通信装置との間における通信が可能な領域を極大化できる技術が待望されている。
ここで、「所定レベル」は、無線通信装置とフェムト基地局との間における通信を維持できるとともに、当該通信が可能な領域を極大化する観点から定められる。また、「中継出力信号としての最大レベル」とは、中継装置が、中継出力できる無線信号の信号レベルの限界値であり、中継装置の設計時に定まる値である。
したがって、本発明の中継装置によれば、中継装置が実際に受信した所定の一の基地局から受信した無線信号のレベル情報に基づいて、中継出力信号のレベルにおけるパイロット成分の一定化を図るので、無線通信装置と無線基地局との間の通信を適切に中継することができる。
したがって、単位検出期間において検出されたレベル情報という実績情報に基づいて、単位検出期間と同等の通信トラフィックが見込まれる期間におけるレベル調整の制御が行われるので、第2無線信号におけるパイロット成分のレベルの一定化及び極大化を適切に行うことができる。
また、当該代表値を、単位検出期間における第1無線信号のレベルの平均値とすると、算出された基準利得に基づくレベル調整が行われる期間において、中継装置の増幅能力の効率的な活用を図ることができる。このため、無線通信装置と無線基地局との間の通信の維持をかなりの程度で行うことを実現しつつ、通信可能領域の極大化を図ることができる。
また、当該代表値を、1より大きな所定値を単位検出期間における第1無線信号のレベルの平均値に乗じた値とすると、当該代表値を単位検出期間における第1無線信号のレベルの平均値とした場合よりも、無線通信装置と無線基地局との間の通信の維持の確実性が向上する。また、当該代表値を単位検出期間における第1無線信号のレベルの最大値とした場合よりも、通信可能領域の極大化を図ることができる。
また、所定期間長を24時間以下としたうえで、単位検出期間と同等の通信トラフィックが見込まれる期間を、当該単位検出期間の開始時間の24時間後に開始することができる。この場合には、1日の中における通信トラフィック量の変化に適切に対応することができる。さらに、通信トラフィック量の平日と休日との違いを考慮して、単位検出期間と同等の通信トラフィックが見込まれる期間を定めるようにすることもできる。
したがって、演算処理部が、本発明の中継出力レベル調整プログラムを実行することにより、無線通信装置と無線基地局との間の通信を適切に中継することを実現することができる。このため、本発明の中継出力レベル調整プログラムは、本発明の中継装置の構築に際して、採用することができる。
図1には、実施形態に係る中継装置100(より具体的には、後述する中継装置101,102,103)の位置付けが示されている。この図1に示されるように、中継装置100は、ドナーアンテナ190D及びサービスアンテナ190Sを備えている。この中継装置100は、ドナーアンテナ190Dを利用して、建屋HM内に設置されたフェムト基地局700との間で無線通信を行うとともに、サービスアンテナ190Sを利用して、建屋HM外の無線通信装置900との間で無線通信を行うことにより、フェムト基地局700と無線通信装置900との間の通信を中継するようになっている。
また、無線通信装置900が携帯電話装置であり、フェムト基地局700が携帯電話基地局として機能するものとして、以下の説明を行う。かかる携帯電話通信の方式としては、W−CDMA方式をはじめとして、CDMA方式、FDMA方式、TDMA方式等を採用することができる。
まず、本発明の第1実施形態の中継装置101を、図2〜図6を参照しつつ説明する。
<構成>
図2には、中継装置101の構成が、ブロック図にて示されている。この中継装置101は、上述したドナーアンテナ190D,サービスアンテナ190Sに加えて、調整部としてのDレベル調整部110Dと、Uレベル調整部110Uと、レベル制御部121とを備えている。また、中継装置101は、デュプレクサ(DUP)180D,180Sを更に備えている。なお、図2における信号は原則として時間的に変化する信号であり、「XXX(T)(T:時間)」と表記すべきものであるが、図面の記載の簡素のため、「(T)」を省略して表記している。
上記の増幅部161Dは、DUP180Dから送られたダウンリンク受信信号DRS(T)を受ける。そして、増幅部161Dは、ダウンリンク受信信号DRS(T)を所定の第1増幅率で増幅して、増幅信号DAS(T)を生成する。生成された増幅信号DAS(T)は、可変減衰部162D及びレベル制御部121へ送られる。
なお、「第1増幅率」は、可変減衰部162Dにより信号減衰が行われない状態において、ダウンリンク受信信号DRS(T)が想定されるレベル範囲にある場合には、サービスアンテナ190Sから無線通信装置900へ向けて送信される中継出力信号としての最大レベルDSA0に対応するレベル以上のレベルに増幅する増幅率であり、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。
上記の増幅部161Uは、DUP180Sから送られたアップリンク受信信号URS(T)を受ける。そして、増幅部161Uは、アップリンク受信信号URS(T)を所定の第2増幅率で増幅して、増幅信号UAS(T)を生成する。生成された増幅信号UASは、可変減衰部162U及びレベル制御部121へ送られる。
なお、「第2増幅率」は、通信可能領域の境界付近(いわゆるセルエッジ)に位置する無線通信装置900が最大出力で無線信号を送出した場合に、ドナーアンテナ190Dからフェムト基地局700へ送られる無線信号を、フェムト基地局700が最低受信感度以上のレベルで受信可能とするとともに、無駄に熱雑音を増幅しない増幅率であり、実験、シミュレーション、経験等に基づいて、予め定められる。
上記のレベル検出部210は、DUP180Dから送られたダウンリンク受信信号DRS(T)を受ける。そして、レベル検出部210は、ダウンリンク受信信号DRS(T)のレベルを検出し、レベル検出値(図においては、単に「検出値」とも記す)LDA(T)として、Dレベル制御部250へ送る。また、レベル検出部210は、ダウンリンク受信信号DRS(T)におけるパイロット成分のレベルを検出し、レベル検出値LDP(T)として、Dレベル制御部250へ送る。
なお、本第1実施形態の場合には、フェムト基地局700から送信されるダウンリンク方向の無線信号におけるパイロット成分のレベルが一定であり、かつ、フェムト基地局700と中継装置101との位置関係が固定的であることから、レベル検出値LDP(T)は一定であるとみなしてよい。このため、以下においては、ダウンリンク受信信号DRS(T)におけるパイロット成分のレベルの検出結果を、「レベル検出値LDP0」と記すものとする。なお、後述する第2及び第3実施形態の場合にも同様とする。
なお、減衰率ATRpは、レベル比LRpのダウンリンク受信信号DRS(T)が、ダウンリンク送信信号DSS(T)のレベルを最大レベルDSS0まで増幅された場合において、後述する基準利得による増幅結果とするための減衰率となっている。
(LRp/LRp-1)=(ATRp-1/ATRp) …(1)
なお、上述したレベル調整パラメータ情報には、制御テーブルCTBの登録内容が全て含まれるようになっている。
なお、ダウンリンク減衰率DLC(T)の算出処理については、後述する。
ULC(T)=XUA(T)/USA0 …(2)
一方、レベルXUA(T)が上限レベルUSA0以下である場合には、Uレベル制御部290は、アップリンク減衰率ULC(T)として「1(=0dB)」を算出する。
こうして算出されたアップリンク減衰率ULC(T)は、Uレベル調整部110Uの可変減衰部162Uへ送られる。
上記のDUP180Sは、Dレベル調整部110Dから送られたダウンリンク送信信号DSS(T)をサービスアンテナ190Sへ送る。また、DUP180Sは、サービスアンテナ190Sから送られた信号を、アップリンク受信信号URS(T)として、Uレベル調整部110Uへ送る。
次に、上記のように構成された中継装置101の動作について、Dレベル制御部250によるダウンリンク送信信号DSS(T)のレベル調整処理、すなわち、サービスアンテナ190Sから送信されるダウンリンク方向の送信信号のレベル調整処理に着目して説明する。
なお、Dレベル制御部250内の制御テーブルCTBの内容は、ダウンリンク受信信号DRS(T)におけるレベル調整パラメータ情報により、既に設定されているものとする。また、レベル検出部210は、ダウンリンク受信信号DRS(T)のレベル検出値LDA(T)及びダウンリンク受信信号DRS(T)におけるパイロット成分のレベル検出値LDP0を、逐次、Dレベル制御部250へ送っているものとする。
なお、以下の説明においては、増幅部161Dの第1増幅率を「AMR0」と表記するものとする。
ATNT(T)=XDA(T)/DSS0 …(3)
引き続き、Dレベル制御部250は、レベル検出値LDA(T),LDP0に基づいて、レベル比LR(T)を、次の(4)式により算出する。
LR(T)=LDA(T)/LDP0 …(4)
DLC(T)=ATNT(T)・ATR(T) …(5)
以後、上述したレベル検出値LDA(T),LDP0及び増幅信号DAS(T)の取得処理、制御テーブルCTBを参照したダウンリンク減衰率DLC(T)の算出処理、並びに、算出されたダウンリンク減衰率DLC(T)のDレベル調整部110Dへの設定処理が、Dレベル制御部250により繰り返される。
この結果、中継装置101におけるダウンリンク方向のシステム利得SGNは、図5に示されるように、レベル比LR(T)が値1〜LRNの範囲では、次の(6)式で表される基準利得SGNSとなる。
SGNS=AMR0/ATR0 …(6)
そして、レベル比LR(T)が、値LRNよりも大きくなる範囲においては、値LR(T)が大きくなるほど、システム利得が小さくなるようになる。
このため、図6(C)に示されるように、レベルDSP(T)は、レベルDRA(T)がレベル値DRATH以下の期間においては、レベル値DSP0に維持される。そして、レベルDRA(T)がレベル値DRATHを超える期間に限って、図13(B)に示される従来の場合よりも、変動幅が格段に狭い態様で、システム利得SGN(T)が基準利得SGNSよりも小さくなる。
したがって、本第1実施形態によれば、中継装置101が実際にフェムト基地局700から受信した無線信号のレベル情報に基づいて、ダウンリンク方向の送信無線信号のレベルにおけるパイロット成分の一定化を図るので、無線通信装置と無線基地局との間の通信に利用される無線信号の中継増幅を適切に行うことができる。
次に、本発明の第2実施形態の中継装置102を、図7〜図11を主に参照しつつ説明する。
<構成>
中継装置102は、上述した第1実施形態の中継装置101と比べて、レベル制御部121に代えてレベル制御部122(図7参照)を備える点のみが異なっている。そして、図7に示されるように、レベル制御部122は、上述したレベル制御部121と比べて、Dレベル制御部250に代えてDレベル制御部260を備える点が異なっている。以下、この相違点に主に着目して説明する。
第1検出期間モードは、図8(A)に示されるように、期間長ΔT1の単位検出期間DPRk(k=1,2,…)が終了すると、次の単位検出期間DPRk+1が開始するモードである。なお、本第2実施形態では、単位検出期間DPRkが、前の単位検出期間DPRk-1におけるレベル検出結果を反映してレベル調整制御が行われる適用期間APRk-1となっている。
なお、本第2実施形態では、単位検出期間DPRkの終了前の期間長ΔT22の期間が、前の単位検出期間DPRk-1におけるレベル検出結果を反映してレベル調整制御が行われる適用期間APRk-1となっている。
動作モード指定における代表値の指定により、単位検出期間DPRkにおけるレベル検出値LDA(T)の代表値として採用する値が指定される。なお、本第2実施形態では、採用すべき代表値として最大値、平均値、及び、1以上の所定数を平均値に乗じた値のいずれかから選択して指定できるようになっている。ここで、代表値として、1以上の所定数を平均値に乗じた値を指定する場合には、当該所定数も、動作モード指定における代表値の指定の際に指定できるようになっている。
なお、ダウンリンク減衰率DLC(T)の算出処理については、後述する。
次に、上記のように構成された中継装置102の動作について、Dレベル制御部260による基準利得等の更新処理、及び、ダウンリンク送信信号DSS(T)のレベル調整処理に着目して説明する。
なお、第1実施形態の場合と同様に、レベル検出部210は、ダウンリンク受信信号DRS(T)のレベル検出値LDA(T)及びダウンリンク受信信号DRS(T)におけるパイロット成分のレベル検出値LDP0を、逐次、Dレベル制御部260へ送っているものとする。また、第1実施形態の場合と同様に、Dレベル調整部110Dから出力されるダウンリンク送信信号DSS(T)の最大レベルを「DSS0」と表記するものとする。
まず、Dレベル制御部260による基準利得及び基準パイロットレベルの更新処理について説明する。
この更新処理に際しては、図9に示されるように、まず、ステップS21において、Dレベル制御部260が、レベル検出部210から送られているレベル検出値LDA(T),LDP0を取得する。
引き続き、ステップS22において、Dレベル制御部260が、現段階における単位検出期間DPRkが終了したか否かを判定する。この判定の結果が否定的であった場合(ステップS22:N)には、処理はステップS21へ戻る。以後、ステップS21,S22の処理が繰り返される。
ここで、代表値LDAkが、単位検出期間DPRkにおけるレベル検出値LDA(T)の最大値である場合には、Dレベル制御部260は、単位検出期間DPRkに取得されたレベル検出値LDA(T)における最大値を、代表値LDAkとして抽出する。また、代表値LDAkが、単位検出期間DPRkにおけるレベル検出値LDA(T)の平均値である場合には、Dレベル制御部260は、単位検出期間DPRkに取得されたレベル検出値LDA(T)の平均値を、代表値LDAkとして算出する。
また、代表値LDAkが、単位検出期間DPRkにおけるレベル検出値LDA(T)の平均値に、1以上の所定数を乗じた値である場合には、Dレベル制御部260は、まず、単位検出期間DPRkに取得されたレベル検出値LDA(T)の平均値を算出する。そして、Dレベル制御部260は、算出された平均値に当該所定数を乗じた値を、代表値LDAkとして算出する。
SGNk=DSS0/LDAk …(7)
そして、Dレベル制御部260は、算出された基準利得SGNkとレベル値LDP0とに基づいて、基準パイロットレベルSLPkを、次の(8)式により算出する。
SLPk=SGNk・LDP0 …(8)
こうして、新たな基準利得SGNk及び新たな基準パイロットレベルSLPkが算出されると、ステップS25において、Dレベル制御部260が、それまでの適用期間APRk-1における基準利得SGNk-1及び基準パイロットレベルSLPk-1から、新たな適用期間APRkにおける基準利得SGNk及び基準パイロットレベルSLPkに、基準利得及び基準パイロットレベルを更新する。
そして、処理はステップS21へ戻る。以後、ステップS21〜S25の処理が繰り返される。
なお、基準パイロットレベルも、適用期間ごとに変化する。
次に、Dレベル制御部260によるダウンリンク送信信号DSS(T)のレベル調整処理について説明する。なお、以下においては、適用期間APRkにおけるダウンリンク送信信号DSS(T)のレベル調整処理を例示して説明する。なお、適用期間APRk以外のおける適用期間においても、適用期間APRkの場合と同様のダウンリンク送信信号DSS(T)のレベル調整処理が行われる。
このレベル調整処理に際しては、まず、Dレベル制御部260が、レベル検出部210から送られているレベル検出値LDA(T),LDP0を取得する。また、Dレベル制御部260は、Dレベル調整部110Dの増幅部161Dから送られている増幅信号DAS(T)を取得する。
引き続き、Dレベル制御部260は、レベル検出値LDA(T)を、上述したステップS21〜S25の処理の実行により更新されている基準利得SGNkで増幅された場合のレベルALDk(T)を、次の(9)式により算出する。
ALDk(T)=LDA(T)・SGNk …(9)
DLC(T)=ATNT(T)・ATRk(T) …(10)
ATRk(T)=ATRk,MAX/(LDA(T)/LDP0) …(11)
ATRk,MAX=DSS0/SLPk …(12)
この結果、Dレベル調整部110Dにおいて、基準利得SGNkによる増幅が行われる。
一方、レベルALDk(T)が最大レベルDSS0より大きかった場合には、Dレベル制御部260は、上述した暫定減衰率ATNT(T)を、ダウンリンク減衰率DLC(T)として採用する。
以後、上述したレベル検出値LDA(T),LDP0及び増幅信号DAS(T)の取得処理、ダウンリンク減衰率DLC(T)の算出処理、並びに、算出されたダウンリンク減衰率DLC(T)のDレベル調整部110Dへの設定処理が、Dレベル制御部260により繰り返される。
このため、図11(C)に示されるように、上述した図6(C)の場合と同様に、レベルDSP(T)は、レベルDRA(T)がレベル値DRATH以下の期間においては、レベル値DSP0に維持される。そして、レベルDRA(T)がレベル値DRATHを超える期間に限って、図13(B)に示される従来の場合よりも、変動幅が格段に狭い態様で、システム利得SGN(T)が基準利得SGNkよりも小さくなる。
したがって、本第2実施形態によれば、第1実施形態の場合と同様に、中継装置102が実際にフェムト基地局700から受信した無線信号のレベル情報に基づいて、ダウンリンク方向の送信無線信号のレベルにおけるパイロット成分の一定化を図るので、無線通信装置と無線基地局との間の通信に利用される無線信号の中継増幅を適切に行うことができる。
さらに、双方の指定について、Dレベル制御部において予めなされているようにしてもよい。この場合には、Dレベル制御部によるダウンリンク受信信号の処理を省略することができる。
次に、本発明の第3実施形態の中継装置103を、図12を主に参照しつつ説明する。
<構成>
中継装置103は、上述した第1実施形態の中継装置101と比べて、レベル制御部121に代えてレベル制御部123(図12参照)を備える点のみが異なっている。そして、図12に示されるように、レベル制御部123は、上述したレベル制御部121と比べて、レベル検出部210に代えてレベル検出部220を備える点、及び、Dレベル制御部250に代えてDレベル制御部270を備える点が異なっている。以下、この相違点に主に着目して説明する。
上記のレベル検出部220は、DUP180Dから送られたダウンリンク受信信号DRS(T)を受ける。そして、レベル検出部220は、ダウンリンク受信信号DRS(T)におけるパイロット成分のレベルを検出し、レベル検出値LDP0として、Dレベル制御部270へ送る。
なお、ダウンリンク減衰率DLC(T)の算出処理については、後述する。
次に、上記のように構成された中継装置103の動作について、Dレベル制御部270によるダウンリンク送信信号DSS(T)のレベル調整処理に着目して説明する。
なお、Dレベル制御部270に対する基準パイロットレベルSLP0の指定は、既に行われているものとする。
また、第1実施形態の場合と同様に、レベル検出部220は、ダウンリンク受信信号DRS(T)におけるパイロット成分のレベル検出値LDP0を、逐次、Dレベル制御部270へ送っているものとする。
更に、第1実施形態の場合と同様に、Dレベル調整部110Dから出力されるダウンリンク送信信号DSS(T)の最大レベルを「DSS0」と表記するものとする。また、増幅部161Dの第1増幅率を「AMR0」と表記するものとする。
引き続き、Dレベル制御部270が、基準パイロットレベルSLP0及びレベル検出値LDP0に基づいて、基準利得SGNSを、次の(13)式により算出する。
SGNS=SLP0/LDP0 …(13)
YDA(T)=SGNS・XDA(T)/AMR0 …(14)
引き続き、Dレベル制御部270は、レベルYDA(T)が最大レベルDSS0以下か否かを判定する。レベルYDA(T)が最大レベルDSS0以下であった場合には、Dレベル制御部270は、ダウンリンク減衰率DLC(T)を、次の(15)式により算出する。
DLC(T)=XDA(T)/YDA(T) …(15)
この結果、Dレベル調整部110Dにおいて、基準利得SGNSによる増幅が行われる。
一方、レベルYDA(T)が最大レベルDSS0より大きかった場合には、Dレベル制御部270は、ダウンリンク減衰率DLC(T)を、次の(16)式により算出する。
DLC(T)=XDA(T)/DSS0 …(16)
この結果、Dレベル調整部110Dにおいて、基準利得SGNSより低い利得による増幅が行われる。
以後、上述したレベル検出値LDP0及び増幅信号DAS(T)の取得処理、基準利得SGNSの算出処理、ダウンリンク減衰率DLC(T)の算出処理、並びに、算出されたダウンリンク減衰率DLC(T)のDレベル調整部110Dへの設定処理が、Dレベル制御部270により繰り返される。
この結果、上述した図6に示されるのと同様の態様で、ダウンリンク送信信号DSS(T)対応する無線信号のレベル調整が行われる。
したがって、本第3実施形態によれば、中継装置103が実際にフェムト基地局700から受信した無線信号のレベル情報に基づいて、ダウンリンク方向の送信無線信号のレベルにおけるパイロット成分の一定化を図るので、無線通信装置と無線基地局との間の通信に利用される無線信号の中継増幅を適切に行うことができる。
Claims (6)
- 一の基地局のみからの第1無線信号を受信した後に増幅し、前記第1無線信号を反映した第2無線信号を送信する中継装置であって、
前記第1無線信号に由来する信号を所定増幅率で増幅する増幅部と;
前記増幅部による増幅結果を、指定された減衰率に従って減衰させる可変減衰部と;
前記第1無線信号のレベルと前記第1無線信号におけるパイロット成分のレベルとを含む前記第1無線信号に関するレベル情報を検出する検出部と;
中継増幅後の前記第2無線信号におけるパイロット成分のレベルを所定レベルに保つように基準利得によるレベル調整を行っても、前記第2無線信号のレベルが中継出力信号としての最大レベル以下となる場合に、前記検出部によって検出された前記第1無線信号におけるパイロット成分のレベルと、前記第1無線信号のレベルとの比、及び、前記増幅部による増幅結果に基づいて、前記基準利得に対応する前記減衰率を算出し、前記算出された減衰率を前記可変減衰部に対して指定するレベル調整制御を行う制御部と;
を備えることを特徴とする中継装置。 - 前記制御部は、前記基準利得によるレベル調整を行うと、前記第2無線信号のレベルが前記最大レベルを超える場合に、前記第2無線信号のレベルを前記最大レベルとするレベル調整制御を行う、ことを特徴とする請求項1に記載の中継装置。
- 前記制御部は、
所定期間長の単位検出期間における前記第1無線信号のレベルの代表値と、前記最大レベルとに基づいて、前記基準利得を算出し、
前記算出された基準利得に基づいて、前記単位検出期間と同等の通信トラフィックが見込まれる期間において前記レベル調整制御を行う、ことを特徴とする請求項1又は2に記載の中継装置。 - 前記基準利得は、前記第1無線信号のレベルが前記代表値である場合に、前記第2無線信号のレベルを前記最大レベルとする利得である、ことを特徴とする請求項3に記載の中継装置。
- 前記代表値は、前記単位検出期間における前記第1無線信号のレベルの最大値、平均値、及び、1より大きな所定値を前記平均値に乗じた値のいずれかである、ことを特徴とする請求項4に記載の中継装置。
- 一の基地局のみからの第1無線信号を受信した後に増幅し、前記第1無線信号を反映した第2無線信号を送信する中継装置であり、前記第1無線信号に由来する信号を所定増幅率で増幅する増幅部と;前記増幅部による増幅結果を、指定された減衰率に従って減衰させる可変減衰部と;前記第1無線信号のレベルと前記第1無線信号におけるパイロット成分のレベルを含む前記第1無線信号に関するレベル情報を検出する検出部と;プログラムを実行する演算処理部と;を備える中継装置において実行される中継出力レベル調整プログラムであって、
前記検出部により検出されたレベル情報を取得する取得手順と;
中継増幅後の前記第2無線信号におけるパイロット成分のレベルを所定レベルに保つように基準利得によるレベル調整を行っても、前記第2無線信号のレベルが中継出力信号としての最大レベル以下となる場合に、前記検出部によって検出された前記第1無線信号におけるパイロット成分のレベルと、前記第1無線信号のレベルとの比、及び、前記増幅部による増幅結果に基づいて、前記基準利得に対応する前記減衰率を算出し、前記算出された減衰率を前記可変減衰部に対して指定するレベル調整制御を行う制御手順と;を前記演算処理部に実行させる、
ことを特徴する中継出力レベル調整プログラム。
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